兄「ここが妹が働いているキャバクラか…」(309)

・昔、ヴぃpで書いたSS
・1部、2部は書ききったのですが3部を途中で挫折
・なんとなく完結させたくて、ここに投稿
・ゆったり更新

こんな感じで良ければ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1338216744(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

妹「お隣失礼しまー…」

兄「よう」

妹「いや、何しに来たの!?」

兄「何って飲みに来たんだよ」

妹「それでなんで私を指名するわけ!?」

兄「だってお前、家じゃ全然話してくれないじゃないか…」

妹「…ごめん」

妹「こういうお店に来るの初めて?」

兄「無論だ」

妹「…お金いくら持ってきた?」

兄「5000円あれば足りるだろう?」

妹「」

妹「チャージ料4000円…」

兄「それは外のボーイさんに言われたな」

妹「指名料ってわかるかな?」

兄「?」

妹「私を指名する際にかかる料金のことよ」

兄「なんだそれ!?ぼったくりだろ!?」

妹「予備知識ぐらい勉強してから来なさいよ!どうするの!?お金足りないよ!」

兄「えっ、なに今のネタじゃないの!?」 ガーン

妹「だめだこの引きこもり…」

兄「いやいやおかしいだろ!?」

兄「なんで三次元の女とお酒飲んで1時間話すだけでそんなにお金取られるんだよ!?」

妹「キャバってそういうものなの!」

兄「ぐぬぬ…」

妹「…ホントにどうする?」

妹「今からでも下のATMでお金おろしてくる?」

兄「おろす金がない」

妹「[ピーーー]ばいいのに」

妹「なんで5000円でキャバ来ようと思ったかな…」

兄「お前と話したいからって最初に言っただろ」

妹「…」

兄「…」

妹「しょうがないな…

妹「じゃあ今日のところは私がここの支払いするよ…」

兄「何!?マジか!?」

妹「でもちゃんと返してよね!利子付きで!」

兄「わかったわかった!ちゃんと返すよ!」

妹「…じゃあちょっと財布取ってくるからね」

兄「おう」

妹「…もう」

兄「(いやーしかし妹指名で助かった…)

兄「(まさか5000円で足りないとは思わなかった…)」

兄「(…今度お礼にちゃんと自分のお金で妹のこと指名してやらないとな)」

兄「(バイトでも始めてみるか…)」

兄「(しかし妹、遅いな…)」

ボーイ「少々お時間失礼しまーす!嬢さんでーす!」

嬢「すいませーん!失礼しまーす☆」

兄「!?」

兄「えっ、あれ?」

兄「妹…さんは?」

嬢「あっ妹ちゃんはさっき他のお客様に呼ばれちゃったのでその間、私がお相手の方させていただくってことになったんですよー」

兄「あっ、そ、そうなんですか…」

兄「(うわー…すげー可愛い子きた…)」

嬢「…私じゃ不満ですか?」

兄「…!いやいやいや!とんでもない!」

兄「これからもよろしくお願いします!」

嬢「あはは☆これからもって!」

嬢「まだ知り合ったばかりじゃないですかー♪」

兄「あっ、そ、そうだね・…アハハ…」

嬢「面白いなーお兄さん♪」

嬢「あっ、私も乾杯させていただいてもよろしいですか?」

兄「あっ、ど、どうぞ」

嬢「ありがとうございます☆」

嬢「あっ、お願いしまーす!」

嬢「レッドアイ1つ!お兄さんは水割りままでよろしいですか?」

兄「あっ、俺はこのままで全然…」

嬢「ふふっ☆大人なんですねー♪」

兄「いやいやまだまだ親の脛をかじってる子供です…」

嬢「えーそうなんですかー?お兄さん何歳?」

兄「21です…」

嬢「あっ若いんだー!」

嬢「ていうか私とタメー☆」

兄「あっ、そ、そうなんですか?」

嬢「なんか親近感湧くなー♪」

嬢「あっ飲み物来た!」

嬢「それじゃあ、かんぱーい!」 カラン…

兄「か、かんぱーい」 カラン…

嬢「お兄さん良い声してますよね?」

兄「えっ、そんなこと言われたこと…」

嬢「えーホントにー?」

嬢「凄い良い声してるのになー…歌とか上手そう!」

兄「カラオケは好きだけど全然上手くないですよ…」

嬢「あっカラオケ好きなんですね!」

嬢「普段どんな歌を歌うんですか?」

兄「いやホント、アニソンとかしか知らなくて…」

嬢「いいじゃないですか!私もアニソン好きですよ!」

兄「えっホントに?」

嬢「良かったら何か一緒に歌いましょうよ!」

嬢「ここカラオケあるんですよ!」

兄「えっ、でも…」

嬢「いいじゃないですか☆」

嬢「あっ、電目お願いしまーす」

兄「(ど、どうしよう…妹もいるのに…)

兄「(でも今さら断れない…悪い気はしないけど…)」

嬢「何歌います?」

兄「あっ、な、何が好きなんですか?」

嬢「私はグレンラガンとか好きですねー」

兄「あ、熱いですね。じゃあ空色デイズとか」

嬢「あっすごくいい~!しょこたん大好きなんですよ~♪」

兄「(しょこたんより貴女の方が可愛いです…)」

嬢「じゃあこれにしましょう!」

嬢「じゃあ入れますね☆」ピッ…

嬢「画面ごとに歌う感じでいいですか?あっサビは一緒に!」

兄「あっ、は、はい!わかりました!」

別卓

妹「(誰かがカラオケ入れたみたい)」

妹「(そういえば昔はお兄ちゃんとよくカラオケ行ってたな~)」

妹「(私が好きなアニメの曲とか何でも歌ってくれてさ)」

妹「(いつからだろう…一緒に行かなくなったのは…)」

妹「……」

妹「(ってこの声!?)」

客「それでねー…」

兄&嬢「走りだしたー想いが今でーもー♪」

妹「(お兄ちゃん…)」

客「妹ちゃん…?」

兄&嬢「答えはそういつもここにあーるー♪」

妹「……」

妹「(カラオケ別料金なんですけどー!!)」

客「あの…妹ちゃん…僕のこと無視しないでくれるかな…?」

嬢「お兄さん上手じゃーん☆」

兄「いやいや嬢さんも凄い上手で…」

嬢「私、歌が上手い人って好きなんだー♪」

嬢「ねえねえ、アドレス交換しませんか?」

兄「えっ、ええっ!?」

兄「(女の子にアドレス交換しない?なんて聞かれたの初めてだぞ!?)

兄「(しかもこんな可愛い子に!!)」

嬢「ホントは指名がいる人にアドレスとか聞くのは爆弾なんだけど…」

嬢「あっ、爆弾って禁止行為のことね」

兄「は、はぁ…」

嬢「二人だけの秘密ってことで!」

嬢「ね、お願いします!」

兄「(ど、どうしよう…)」

兄「(こんな可愛い人の連絡先が知れるなんて願ったり叶ったりだけど何か妹にうしろめたい…)」

嬢「ダメ…ですか…?」

兄「(ふおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!)」

ボーイ「嬢さん、お願いしまーす!」

嬢「あっ、呼ばれちゃった…」

嬢「じゃあ名刺渡しておきます!ここに連絡先書いてあるんで!」

兄「あっ、は、はぁ…」

嬢「名刺、すぐに閉まってください!」

嬢「なんせこれも禁止行為なんで…」

嬢「それじゃあ連絡待ってます!ごちそうさまでした!」

兄「(名刺か…まぁ名刺ぐらいならいいよな…?)

妹「お隣失礼しまーす!!!」

兄「!?」ビクッ

妹「カラオケ楽しかったですかー?」

兄「あっ、ま、まぁな」

妹「ふーん」

兄「……」

妹「……」

兄「あの、なんか怒ってる…?」

妹「カラオケ1000円」

兄「えっ?」

妹「カラオケ5曲で1000円!」

兄「えっ、ええっ!?」

妹「何?私が払うって思って調子に乗っちゃったわけ?」

兄「い、いや待ってくれ!有料だなんて知らなくて…」

妹「普通確認ぐらいするでしょ!?」

兄「いや嬢さんがどうしてもって言うからつい…」

妹「……」

兄「ご、ごめん…」

妹「お兄ちゃんは嬢ちゃんみたいな子がタイプなの?」

兄「えっ?」

妹「キャバクラってねー指名替え出来るんだー」

兄「し、指名替え…?」

妹「今度来るときは嬢ちゃん指名でくれば良いと思うのー」

兄「(こ、これはもしや嫉妬か?)」

兄「な、なんだよ、お前嫉妬してるのか?」

妹「はぁ!?」

兄「(…怖い)」

妹「嫉妬なんてするわけないじゃん」

兄「そ、そうか…」

妹「で、カラオケだけ?」

兄「えっ?」

妹「カラオケ以外は特に何も無かったか聞いてるの」

兄「え、えーと…」

妹「とりあえず一連の流れを話してもらっても良いかな?」

兄「い、一連って…」

妹「話してくれるよね?」ギロッ…

兄「…頑張って思い出すよ」

~~~~~~~~

妹「飲み物も頼んだとか…」

兄「もしかして有料…なのか…?」

妹「2000円よ」

兄「たっけ!レッドアイたっけ!」

妹「まぁでも話を聞く限りじゃ嬢ちゃんが飲み物をねだったみたいね…」

兄「あ、あぁそうだな…」

妹「うーん…よし!」

兄「?」

妹「嬢ちゃん場内入れるけど良いよね?」

妹「って私が払うんだけどさ…」

兄「じ、じょうない?」

妹「簡単に言うと3人でお話しましょ☆ってこと」

妹「あっ、お願いしまーす!」

兄「(ど、どうなるんだ・・・)」

嬢「失礼しまーす☆」

嬢「まさか場内を入れてくれるだなんて嬉しいです♪」

妹「まぁ私が入れたんだけどね」

嬢「えっ?」

妹「嬢ちゃんどういうことかな?」

嬢「店の中で堂々と爆弾行為するなんて」

嬢「えっ爆弾なんてしてないよー?」

妹「ヘルプなのに飲み物を勝手にねだったりするのは爆弾じゃないの?」

嬢「…ねえ妹ちゃん」

妹「何?」

嬢「こういう話ってお客様の前ですることじゃなくなーい?」

嬢「キャバクラってお客様を楽しませる為に…」

妹「ああ良いのよ」

妹「この人、私のお兄ちゃんだし」

嬢「……」

嬢「えぇっ!?」

兄「どーもー…妹の兄でーす…」

妹「それに今日の兄の料金は私が払うことになってるからさ」

妹「だからちゃんとそこのところハッキリしたくて」

嬢「妹ちゃんのお兄さんだったんだー…」

妹「…嬢ちゃん?」

嬢「自分の妹の為に指名してキャバクラに来るけどお金は無い…」

嬢「…だっさ」

兄「!?」

妹「あー…まぁ、そういう反応になるよね…」

嬢「名刺とかも渡したのに金無しじゃなー…」

妹「名刺あげたのかよ!?」

妹「ていうか貰ったのかよ!聞いてないよ!」

兄「いや爆弾になるって嬢ちゃんが…」

妹「…[ピーーー]ばいいのに」

兄「すまん…」

嬢「もう今さらいいじゃない」

嬢「私、彼に興味無くなっちゃったし」

兄「(う…可愛い顔と裏腹に中身は結構キツい…)」

嬢「ていうかお金無いのに来るなって感じじゃない妹ちゃん?」

妹「……」

嬢「お金が無いアニメ好きは家で引きこもってればいいのにさー」

兄「うう…」

妹「ちょっと」

嬢「ん?」

妹「なんで貴女にそこまで言われなきゃいけないわけ?」

あぁ、sagaはメール欄かwwwwwwwwww
やっちまった…

嬢「いや、妹ちゃんだってそう思わない?」

嬢「しかも実のお兄さんがこんなだよ?」

嬢「幻滅するでしょ?」

妹「確かに呆れたりはしたよ」

妹「それでも爆弾しようとした嬢ちゃんに言われる筋合いはないよ」

嬢「何ムキになってるの?」

嬢「爆弾しようとしたこと怒ってるの?」

嬢「それならちゃんと謝るから…」

妹「私のお兄ちゃんをバカにするなっ!」

兄「!?」

ザワザワ…

嬢「ちょ、ちょっと…」

嬢「そんな大きな声出さないでよ…」

嬢「みんな見てるじゃない…」

妹「謝ってよ」

嬢「ちょっと…」

妹「お兄ちゃんに謝ってよ!」

嬢「うっ…」

兄「(妹…)」

嬢「わ、わかったわよ…」

嬢「お兄さん、お客さんなのにバカにしてごめんなさい」

嬢「言い過ぎました」

兄「あ、いや、別に…」

妹「……」

嬢「これでいいかな?」

嬢「もう席、外させてもらうから」

嬢「ごゆっくり…」

妹「……」

兄「妹…」

ボーイ「お客様、何かトラブルでもございましたか?」

兄「あっ、その…」

妹「ああ何でも無いです」

妹「大声出してごめんなさい」

ボーイ「それならばよろしいのですが…」

ボーイ「本当に大丈夫ですかお客様?」

兄「あっ、はい…」

ボーイ「そうですか…失礼いたしました…」

妹「……」

兄「妹…大丈夫か?」

妹「ごめんね」

兄「えっ」

妹「せっかく来てくれたのにイヤな思いさせちゃったね」

兄「いや、それは俺が原因を作ったわけで妹は何も…」

妹「ううん」

妹「そういうところもしっかりフォローして楽しませてあげるのが私の仕事なのに感情的になっちゃって…」

兄「妹…」

妹「ホント…ホントにごめんね」

妹「でもキャバ嬢みんなが嬢ちゃんみたいな子ってわけじゃないの」

妹「良い子もたくさんいるんだ」

兄「……」

妹「だから…その…」

兄「わかってるよ…」

妹「えっ…?」

兄「悪い子ばかりじゃないってさ」

妹「でも、お兄ちゃんキャバは初めて…」

兄「俺の隣にいる子が凄く良い子だってわかってるから」

妹「…えっ?」

兄「ありがとな」

兄「俺の為にあんなに怒ってくれて」

妹「あっ…」

兄「あんな風に俺の為に怒ってくれるなんて思いもしなかったよ」

兄「家では全然話してくれないのにさ」

妹「あっ、そ、それはお兄ちゃんが…」

兄「ん?」

妹「お兄ちゃんがアニメやマンガに夢中になったりするから…」

兄「えっ?」

妹「エッチなマンガとか!」

妹「そういうの読むようになったから!」

妹「だから、お兄ちゃんのことが気持ち悪かったの!」

兄「そ、そんなハッキリ気持ち悪いとか…」

妹「だからって別に嫌いになったわけじゃないよ…」

妹「その…さ…」

兄「ん?」

妹「これからは家でもちゃんとお話ししてあげるから…」

兄「えっ?」

妹「あー!これからはお話しとかしてあげるからアニメやマンガにばかり夢中になってないでもっとアクティブに生きてください!」

兄「ア、アクティブ…?」

妹「お兄ちゃん見た目は悪くないんだからさ…

妹「…だから嬢ちゃんも…」

兄「わ、わかった。善処するよ」

妹「…うん」

兄「ところでさ…」

妹「ん?」

兄「やっぱり嫉妬してたの?」

妹「はぁ!?」

兄「あれ…?」

兄「違った…??」

妹「…アニメやマンガと一緒にしないでよ…」

妹「誰が実の兄に嫉妬なんか…」

兄「…俺と妹が逆の立場だったら俺は嫉妬したのになぁ…」

妹「っ!?」

兄「やっぱり大切な妹だし…」

妹「……」

妹「そう…兄妹だしね…」

兄「ん?どうかしたか?」

妹「なんでもありませんよーだ!」 ンベー

ボーイ「お話の最中のところ失礼します」

ボーイ「お客様そろそろお時間になりますがご延長の方は…」

兄「あっ、もう時間なのか…」

兄「(えーと…こういうときはチェックって言うんだっけか…)」

妹「あっワンタイム延長してくださるみたいです☆」

兄「えっ?」

ボーイ「ご延長ですね!」

ボーイ「ありがとうございます!」

ボーイ「それではごゆっくり…」

兄「おっ、おい!」

妹「何?」

兄「俺、5千円しか持ってないのに…」

妹「最初に聞いたわよ」

兄「お前に払ってもらうってことに…」

妹「それも承知の上です」

兄「じゃあ、なんで…」

妹「私」

兄「えっ」

妹「私、まだお兄ちゃんと乾杯してない」

兄「…妹」

妹「嬢ちゃんと乾杯したのに妹と乾杯しないなんてことないですよね?お客様☆」

兄「…ハハッ、やっぱり嫉妬してたのか」

妹「うるさい死ね」

兄「そこはデレてくれよ…」

妹「…フフッ」

兄「お?」

妹「残りの時間、楽しもうねお客様☆」 カラン…

兄「…あぁ」カラン…

兄「さてと…そろそろ時間か」

妹「そうだね、もうすぐボーイさん来るよ」

兄「さすがに延長ってわけにはいかないか」

妹「さすがにね」

兄「…今日はありがとな」

妹「…私も来てくれて嬉しかった」

兄「今度はちゃんとお金を持って指名で行くよ」

妹「フフッ、期待しないで待ってる」

妹「…ねぇお兄ちゃん?」

兄「ん?」

妹「この後はもう家に帰るの?」

兄「ああ特にすることもないし」

妹「暇ってこと?」

兄「ああ」

妹「じゃあ…」ガサゴソ

妹「はい、1000円あげる」ハイ

兄「…what?」

妹「これで3時間程、マンガ喫茶かどこかで時間を潰しておいて」

兄「えっ何で?」

妹「私、あと3時間であがりだから」

兄「…?」

妹「あぁ、もう!」

妹「アフターしようって言ってるの!」

兄「…えっ?」

妹「店外デート!わかる!?」

兄「…ええっ!?」

妹「待っててくれるかな?」

兄「えっと…」

妹「待っててくれるよね☆」

兄「…把握」

ボーイ「お客様、お時間の方に…」

妹「チェックで」

3時間後

妹「お待たせ」

兄「おうお疲れ」

妹「とりあえずご飯を食べに行きたい」

兄「そだな。俺も腹が減った」

妹「吉野家で良いかな?安いから」

兄「おう」

妹「それで食べ終わった後はカラオケ行こう?」

兄「カラオケ?」

妹「さっき気持ちよさそうに歌ってたじゃない」

兄「あ、ああ…まぁな…」

妹「私お兄ちゃんの歌、好きだから」

兄「えっ…」

妹「今も昔も・・・」

兄「……」

妹「…どうしたの?」

兄「いや…可愛いなって…」

妹「っ!?」

妹「ば、ばっかじゃないの!?」

妹「そんな…可愛いとか…なんとか…」

妹「実の妹に言ってて恥ずかしくないわけ!?」

兄「実の妹を可愛いと何が悪いんだ?」

妹「~~!!」

妹「こ、この、ばかっ!!」

妹「ほら、さっさとご飯済ましてカラオケ行くよっ!!」

兄「……」

兄「(デレてくれてる…のかな…?)」

~~~~~~~~~~

カラオケ店内

妹「お兄ちゃん、何か一緒に歌おうよ」

兄「良いけど何か一緒に歌えそうな曲あるかな?」

兄「俺、アニソンしか知らないし…」

妹「ロマンス!」

兄「マサルさん!?」

妹「ペニシリンって言って!」

兄「いやマサルさんだろ…」

妹「まぁそれはともかく…」

妹「小学生の頃、よく歌ってたよね」

兄「なんか歌詞が面白かったからな」

妹「それじゃ入れるね」 ピッ…

妹「あいにっ!きづいてくだーさいっ!」

兄「ぼくがっ!だきしめぇてあ・げ・るぅっ!」

コンコン

店員「失礼しまーす、ドリンクの方を…」

妹&兄「うまれーかわるっメロデェェェェェ」

店員「……」

店員「…失礼しましたー」

兄&妹「は・な・れ・ないっ!!」

~~~~~~~~~

妹「うーんっ!歌った歌った!」

兄「いやホントに…もう喉ガラガラだわ…」

兄「それにちょっと眠くなってきたな…」

妹「お酒も入ってるしね」

兄「…なぁ、どこか泊っていかないか?」

兄「マンガ喫茶…ラブホとかさ…」

妹「ラブホ…?」

兄「あ、あぁ…」

妹「……」

兄「……」













妹「いや普通に考えてタクシーで帰るでしょう」

兄「ですよねー」

妹「家で…すれば良いわけだし…」

兄「…なんだって?」

妹「フフッ、冗談」

兄「焦った…」

妹「とか言いながら期待しちゃった?」

兄「…お前、酔ったのか?」

妹「うーん…そだなぁ…」

妹「お兄ちゃんの歌に酔ったのかなぁ」

兄「ははっ、なんだよ、それ」

妹「さっ、帰ろうよ」

兄「ああ」

兄「(俺の歌に酔ったか…)」

兄「(最近の妹からは想像も出来なかったセリフだよな)」

兄「(普通に受け流したけど)」

兄「(内心は凄くときめいた…)」

兄「(妹…)」

兄「(最近は話す機会も少なかったけど)」

兄「(俺は妹のこと…)」

妹「(お兄ちゃんの歌に酔った…ねぇ)」

妹「(何からしくないこと言っちゃったな)」

妹「(久々に話したせいで調子狂っちゃったのかな)」

妹「(まぁ歌声はもともと好きなんだけどね)

妹「(…ううん、歌声だけじゃない)」

妹「(お兄ちゃん…)」

妹「(私は昔からお兄ちゃんが…)」

1か月後

妹「お隣失礼しまー…」

兄「よう」

妹「お兄ちゃん…」

兄「今日はちゃんとお金持ってきたぞ」

妹「ホントに指名で来なくても良かったのに…」

兄「大好きな妹の売り上げに少しでも貢献したくてな」

妹「…バカっ」

妹「でも、ありがとう・・・」

兄「ハハッ、まぁとりあえず何か飲めよ」

妹「うん…お願いしまーす!」

妹「モスコミュールを!」

兄「って言っても1万円しか持ってきてないからワンタイムしかいられないんだけどな」

妹「」

妹「1万円だけ…?」

兄「おう」

妹「1万円ポッキリ…?」

兄「おう」

妹「……」

兄「…た、足りるだろ?」

妹「今、何時?」

兄「えっ…そんなことより…」

妹「何時だって聞いてるの」

兄「え、えっと…22時…だけど…」

妹「…はぁ」

兄「えっ?なになに?なんなのさ!?」

妹「お店のチャージ料だけどさ…」

兄「4000円だろ?」

兄「あとは指名料2000円で飲み物も2000円」

兄「1万円程度で足りるだろ?」

妹「4000円はオープン料金」

妹「22時超えると7000円になるの」

兄「……」

兄「何それ詐欺じゃね?」

妹「詐欺じゃない!そういうものなの!」

兄「えっネタじゃないの?」

妹「7000+2000+2000=1万1000円・・・1000円足りないわけですが・・・」

兄「……」

妹「……」

兄「俺は兄想いの妹を持って幸せだよ!」

妹「2度と来るな!」

1部はこんな感じで完結です

反響があれば2部も後日投下し、そして3部~完結と進めていきたいと思います


ていうか、このSSを覚えててくれてる人がいてびっくり
あの頃は改行もしてなかったのに…

兄がキャバクラデビューしてから3ヵ月経ったある日

妹「お隣失礼しまー…」

兄「おう」

妹「……」

兄「大丈夫だ!今日は3万あるぞ!」

妹「いらっしゃいませ、お兄様」

兄「コンビニのバイトも始めたし、もうお金の心配ないさ」

妹「バイト探しの時にここのボーイになるって言われた時はどうなるかと思ったけどね」

兄「兄妹の触れ合いも出来て一石二鳥だと思ったんだが、お前がえらく反対したからな」

妹「実の兄がボーイだなんて気まずいだけだよ」

兄「ホントは他の女の子と仲良くなるかもしれないからって心配してたんじゃないのか?」

妹「ああもう死ねば良いのにっ」

妹「そういえば嬢ちゃん辞めたんだよ」

兄「えっ、そうなのか?」

妹「あれからまた他の女の子のお客さんに爆弾やってさ…」

妹「まぁ、つまりトラブルを起こし過ぎて店側からの解雇」

兄「そうかぁ…」

妹「残念?」

兄「まさか」

妹「ホントかなぁ~」

妹「一緒にカラオケ歌えなくなって残念なんじゃないの?」

兄「あぁ、それはあるかも…」

妹「ホント死ねば良いのにっ」

兄「じ、冗談だよ!」

妹「……」ジトー

兄「そ、それに俺は妹と一緒に歌うのが一番楽しいし…」

妹「…どうだか」

兄「そ、そうだ!」

兄「せっかくだから何か一緒に歌おうぜ?」

妹「お兄ちゃんがどうしてもと言うのなら…別に良いですけど」

兄「素直じゃないな」

妹「キモイんだけど」 プイッ

妹「…まぁ、いいや」

妹「それで何を歌うの?」

兄「俺はアニソンしか歌えないぞ」

妹「タッチ!」

兄「良美!?」

妹「アニメタルって言って!」

兄「そっちの方がマイナーじゃね?」

妹「ラファエルでも可だよ」

兄「なんだそれ?」

妹「おーねがいっ!タッチ!タッチ!ここにターッチ!あなたからータッチ!」

兄「てをのばーしてうけとーってよー!」

妹&兄「そっとかなしみにこんにちわぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」

客&ボーイ「(なんでタッチでシャウトなんだ…)」

妹「これがラファエルのタッチだよ」

兄「ヴィジュアル系っていうのか、こういうの?」

妹「うん、そうだね」

兄「でもさ」

妹「ん?」

兄「この曲じゃ甲子園には連れていけないよな」

妹「誰を?」

兄「アニメのネタは知らないのか」

~~~~~~~~~

ボーイ「そろそろお時間になりますがご延長は?」

妹「どうするの?」

兄「んー今日は帰ろうかな」

妹「そっか…まぁ使い過ぎも良くないしね」

兄「ごめんな」

兄「また近いうちに来るから」

妹「ううん」

妹「来てくれるだけで嬉しいから…あっ、チェックで」

ボーイ「わかりました…お会計はこちらになります」

兄「1万1000円…2万円から…」

兄「(1万9000円残ってるな…延長しても良かったかな?)」

兄「(でも今更だな)」

兄「(また今度使おう)」

妹「それじゃ気をつけてね」

兄「ああ頑張れよ」

妹「うん、ありがとね」

兄「それじゃな」

妹「ありがとうございましたー!」


兄「(うぅ…寒い…早く家に帰ろう…)」

ボーイ「あっ、兄貴ちょっと良いですか?」

兄「えっ、あっ、はい…」

ボーイ「今日はもうこのままお帰りですか?」

兄「はい…そのつもりですけど…」

ボーイ「何かご予定が?」

兄「いえ…特には…」

ボーイ「あっ、本当ですか!?」

ボーイ「あのですね、最近うちの店の姉妹店がオープンしたんですよ」

兄「は、はぁ…」

ボーイ「それでもしよろしかったらで良いんですけれども…」

ボーイ「良かったらワンタイムだけでも遊びに来ていただいたりできないですかね?」

兄「えっ、えぇ!?」

兄「いや、その…」

兄「(さすがに妹の延長を断って他の店に行くっていうのはダメだろう…)」

兄「すいません…お金があまり無いので…」

ボーイ「いや今ならオープン記念価格で初回のお客様はワンタイム3000円でご案内させていただいてるんですよ!」

兄「さ、3000円ですか…」

ボーイ「だから兄貴!ワンタイムだけでもっ!」

兄「(3000円…俺の手持ちが1万9000円だから…)」

兄「ワ、ワンタイムぐらいなら良いかな…?)」

兄「あっ、じゃあワンタイムだけ…」

~~~~~~~~~~

ボーイ「お客様一名様ご来店でーす!」

従業員一同「いらっしゃいませー!」

兄「(…調子に乗って来ちゃったけど…)」

兄「(妹がいないって相当マズイ状況じゃないか…?) 」

兄「(今までキャバクラには妹目当てで行ってたわけで…)」

兄「(このお店の女の子はみんな知らない顔…)」

兄「(妹のいない初めてのキャバクラ…)」

兄「(ヤバい…めちゃくちゃ緊張してきたぞ…)」

兄「(席に着いても緊張が収まらない…)」 ドキドキ…

兄「(平常心…平常心…)」

?「お隣失礼しまーす!」

兄「(…き、来たっ!)」

兄「…って、えっ?」

?「…えっ」

?「貴方は・・・」

兄「嬢さん…」

嬢「妹ちゃんのお兄さん…」

嬢「どうしてここに…」

兄「いや嬢さんこそ…」

兄「前の店でクビになったのに姉妹店で働いてるとか…」

嬢「クビになったとか余計なんですけどー…」

兄「…すいません」

嬢「それよりもお金も無いのに何しに来たんですか?」

兄「いや、今日はちゃんとお金あるし…」

嬢「妹ちゃんから借りたんですか?」

兄「し、失礼な!」

兄「ちゃんと自分で稼いだ金です!」

嬢「あら、そうなんですか…」

嬢「それは失礼しました」ペコリ

兄「(いまいち誠意を感じられないな…)」

嬢「じゃあ質問を変更します」

兄「な、なんでしょう?」

嬢「お金があるのになんで妹ちゃんのお店じゃなくて姉妹店の方に来たんですか?」

兄「いや、妹の店はさっき行ってきたし…」

嬢「へっ?」

嬢「じゃあ、ハシゴってこと?」

兄「ま、まぁ…そうなるかな…」

嬢「へぇ~…お兄さんも結構遊び慣れてきたんですね」

兄「そ、そうなのかな?」

嬢「なんか今のお兄さんなら好きになれそうだなー…」

兄「えっ?えぇ!?」

嬢「いやだって私もアニメ好きだし、お兄さん歌上手いし…」

嬢「見た目もそこそこじゃないですか」

兄「い、いや見た目はよくわからないけど…」

嬢「フフッ、お兄さん照れちゃって」

嬢「可愛いんだぁ♪」

兄「っ!!」 ドキッ…

嬢「良かったら名刺貰ってくれますか?」

嬢「こっちのお店に来て新しく名刺作ったんですよ」

兄「あ…じゃ、じゃあ…貰います…」

嬢「メアド書いてあるから気が向いたら連絡してください☆」

嬢「あっ、私も何か飲み物いただいても良いですか?」

兄「あっ、ど、どうぞ」

嬢「ありがとうございます♪」

嬢「お願いしまーす!」

兄「(なんかまた彼女のペースにのまれてるな…)」

嬢「カルーアミルクを♪」

兄「(でも、やっぱり可愛い…)」

~~~~~~~~~~~~

嬢「それじゃカンパーイ♪」 チンッ…

兄「あっ、カンパイ」 チンッ…

ボーイ「嬢さーん、お願いしまーす!」

嬢「あっ、呼ばれちゃった…」

嬢「カンパイしたばかりなのに…」 ショボン…

兄「そっかー…」

嬢「…あのー?」

兄「ん?」

嬢「私、ここにいても良いですか…?」

兄「えっ?」

嬢「場内2000円かかるんですけど…」

嬢「…ダメですか?」 チラッ…

兄「うっ…」ドキッ…

兄「(ど、どうしよう…)」

兄「(いや、でも今回だけなら…)」

兄「(今後は行くことも無いんだし…)」

兄「…良いですよ」

嬢「ホントですか!?」

嬢「ありがとうございます!」

兄「(…ホントに良かったのかな…)」

~~~~~~~~~~

嬢「ねぇ、お兄さん?」

兄「な、なんですか?」

嬢「この前はお兄さんのことを貶すようなことを言ってごめんなさい…」

兄「えっ…あぁ…」

嬢「そりゃ妹ちゃんだって怒りますよね」

嬢「自分のお兄さんを貶されたりしたら…」

兄「……」

嬢「それ以上にお客さんであるお兄さんを…」

嬢「しかも妹さんの前で貶すようことをして…」

嬢「ホントにイヤな思いをさせたと思います…」

嬢「本当にごめんなさい…」

兄「いや、もう全然気にしてないから…」

嬢「そんな…」

兄「イヤ、ホントに…」

嬢「お兄さん優しいですね…」

兄「そ、そんなこと…」

兄「(それに今度は凄く誠意を感じる謝り方だったし…)」

嬢「お兄さん?」

兄「は、はいっ?」

嬢「お兄さんはここを出たらどうするんですか?」

兄「えっ…」

兄「家に帰るつもりですけど…」

嬢「予定があるの?」

兄「いや、そういうわけじゃ…」

嬢「あっホントに!?」

嬢「じゃあ私とアフターしませんか!?」

兄「えっ…」

兄「えぇっ!?」

嬢「私、今日は2時あがりだからお兄さんを待たせることになると思うけど…」

嬢「あっ、それとも2時までここにいますか?」

兄「い、いや…それは…」

嬢「そうですよねー…」

嬢「後3時間もってのはさすがに料金もバカになりませんからね…」

兄「そ、そうですね…」

嬢「それだったら、ちゃんと本指名の時に長くいてくれた方が嬉しいし☆」

兄「(えっ…そういう流れになるの…?)」

嬢「まぁ、その話は置いといて…」

嬢「どうですか?」

嬢「私とアフター…しませんか?」

兄「え、えーと…」

嬢「あっ、アフターって店外デートのことですよ?」

兄「わかってます!わかってます!」

兄「(どーすんの?どーすんの俺!?)」

兄「(正直こんな可愛い子とデートなんて後にも先にも無いかもしれない…)」

嬢「お兄さん…?」

兄「あ、あのっ!」

嬢「は、はいっ!」

兄「あ、アフターってどういうことするんですか?」

嬢「えっ?」

嬢「えーと…」

嬢「そんな風に聞かれるのは初めてだな…」

兄「す、すいません…」

嬢「まぁ、ご飯を食べたりカラオケ行ったり…」

嬢「あとは…」

兄「あとは?」

嬢「…お兄さん?」

兄「はい?」

嬢「もしかしてわかってて聞いてるんじゃないですか…?」

兄「…えっ?」

嬢「私の口から言わせようとしてるんじゃないんですかっ?」

兄「な、何が…?」

嬢「もう…お兄さんのイジワル…☆」

兄「えぇー…?」

嬢「…ホテル、行きますか?」

兄「えっ?」

兄「えぇっ!?」

兄「(そ、そういう話になってんの!?)」

嬢「私は別に…」

嬢「いいですよ…」

兄「ちょ、ちょっ…」

嬢「お兄さんがアフターしてくれるなら…」

兄「……」

兄「(ちょっと待て…)」

兄「(なんだこの状況は…?)」

兄「(目の前にいる可愛い女の子が…)」

嬢「ふふっ」ニコッ

兄「(もしかして俺のことを…)」

兄「(誘っているのか!?)」

嬢「…もう」

兄「えっ?」

嬢「女の子にここまで言わせておいてまだ決められないんですか?」 ムスー

兄「あ、その…」

兄「(こんな可愛い子と一夜を明かせる…)」

兄「(そんなの答えは一つしかないんじゃないのか!?)」

兄「あっ…その…」

嬢「……」

兄「…こちらこそアフターしてくれますか?」

嬢「ホントですか!?」

嬢「やったぁ☆」

兄「アハハ…」

兄「俺もこんな可愛い子とアフター出来るだなんてラッキーです…」

嬢「あら、お兄さんたら♪」

兄「(こんな可愛い子を今夜…)」

ボーイ「すいません失礼しまーす!」

ボーイ「そろそろお時間の方になりますが…」

嬢「あっ、お兄さんどうします?」

兄「あっ…一応チェックで…」

兄「後のこともあるし…」

嬢「…そうですね☆」

嬢「じゃあチェックってことにしておいて…」

嬢「お兄さん、私のあがりの時間までは何をするんですか?」

兄「近くのマンガ喫茶で時間を潰そうかなと」

嬢「そうですか♪」

嬢「じゃああがり連絡入れたいんで、私のアドにメールと番号送っておいてください」

嬢「名刺に書いてあるんで」

兄「あっ、了解です」

嬢「それじゃあ、また後で会いましょう♪」

兄「(…もう引き返せないな…)」

3時間後…

トーキヲコエキザマレター

兄「(お、メール来た)」

兄「(嬢さん、あがって駅前のマックの前にいるのか…)」

兄「(それじゃあ、行くか)」

兄「……」

兄「(ヤバイ…)」

兄「(さっき以上に緊張してきた…)」 バクバク…

兄「(童貞…卒業になるのかな…)」

~~~~~~~~~

嬢「あっ、お兄さんこっちです!」 フリフリ…

兄「嬢さん、お疲れ様です」

嬢「ありがとうございます☆」

嬢「それじゃあ、まずご飯食べに行きましょう?」

兄「わかりました」

嬢「この時間なら…吉野家かな」

嬢「お兄さんはそれで大丈夫ですか?」

兄「あっ、問題無いです」

兄「(吉野家…か)」

兄「(妹とアフターした時も行ったよなぁ…)」

~~~~~~~~~~~~

嬢「さてとご飯も食べ終わったし…」

嬢「次はカラオケ行きましょうか?」

兄「……」

嬢「お兄さん?」

兄「(カラオケも妹と一緒に行ったよなぁ…)」

嬢「お兄さん!」

兄「えっ!?」

兄「す、すいません…」

嬢「何、ボーっとしてるんですか?」

兄「アハハ…」

兄「ご飯を食べたら、なんだか眠くなっちゃって…」

嬢「……」

嬢「それって『疲れたから、もうホテルに行きましょう』的な感じですか?」

兄「!?」

兄「い、いや、そういうわけじゃ…」

嬢「フフッ、わかってますよ」

嬢「ホント可愛いですね♪」

兄「うぅ…」

嬢「でも…」

嬢「…もうホテル行っちゃいますか…?」

兄「なっ…!?」

兄「あ…ホ、ホントに行くんですか…?」

嬢「冗談で女の子からホテルなんて誘いませんよ…」

兄「うぅ…」

嬢「…私じゃイヤなんですか?」 ウルウル…

兄「えっ、そ、そんなことは…」

嬢「ホントですか?」

兄「は、はいっ!」

嬢「嬉しいっ!」 ムギュッ…

兄「…っ!?」

兄「(だ、抱きつかれた…)」

兄「(凄く…良い香りがする…)」 クラクラ…

嬢「私…こんなに積極的になったの初めてなんです…」

兄「(あぅ…)」

嬢「凄く恥ずかしい…」

嬢「責任…取ってくださいね?」 チラッ…

兄「(あぅあぅあー!!) 」

嬢「それじゃあ行きましょう…?」

ホテルの一室

兄「(ついにホテルについてしまった…)」

嬢「あー疲れたー…」 コロン…

兄「(嬢さんベットの上に転がって…)」

兄「(凄く…無防備だ…)」

嬢「…お兄さん」

兄「は、はい」

嬢「来て…ください…」 チラッ…

兄「~っ!!」

兄「(ここはもう強引に行っちゃっていいんだよな!?)」

兄「(いやむしろ、ここで引く男がどこにいるんだ!?)」

兄「(童貞…卒業…)」

兄「(こんな可愛い子なら願ったり叶ったりじゃないか!)」

兄「(こんな可愛い子なら…)」

兄「……」

兄「……」

嬢「お兄さん…?」

兄「(なんで…)」

兄「(なんでこんな時に…)」

兄「(違う女の子の顔が浮かんだりするんだ?)」

兄「(吉野家に行った時もカラオケに行こうかって時も…)」

嬢「お兄さん…来てくれないんですか?」 ウルウル…

兄「あ、あの…俺は…」

嬢「……」

嬢「…お兄さん、今、他の女の人のこと考えてるでしょ?」

兄「…えっ!?」

嬢「…やっぱりそうですよね」

兄「いや、その…」

嬢「好きなんですか、その人のこと?」

兄「……」

嬢「……」

兄「それが恋愛感情かどうかわからないけど…」

嬢「……」

兄「俺には今、凄く大切に想っている奴がいます」

兄「そいつのことを考えたら…」

兄「やっぱり嬢さんとは…」

兄「ここまで来ておいて…すいません…」

嬢「……」

嬢「…そーですか…」

兄「ホントすいません…」

兄「ここの代金俺が全部支払いますんで…」

嬢「…あったりまえでしょ!」

兄「!?」 ビクッ

嬢「あっきれたー!」

嬢「普通ここまできて思いとどまれるー!?」

兄「いや、その…」

嬢「私ってそんな魅力無いかな…」

兄「い、いや、そんなことは…」

嬢「わかってますよ、そんなこと!」

兄「!?」

嬢「あーもう…純愛かぁ…」

嬢「むかつくなぁ…そういうの…」

嬢「いっそのこと、無理矢理襲っちゃおうかなぁ…」

兄「えっ、えぇ!?」

嬢「下着とか見せてもダメ?」チラリ…

兄「うっ、うぅ…!」

兄「(く、黒…)」

嬢「お、反応あった」

嬢「やっぱり男ですね♪」

兄「(女の人の上半身下着姿なんて小学生以来だ…)」

兄「……」ジッ…

兄「(…って、ダメだ!)」

兄「(ガン見してんな俺!)」

嬢「……」

嬢「…やっぱりいいや」

嬢「なんか空しくなってくる…」

兄「えっ…?」

嬢「あーあ!」

嬢「せっかく枕で骨抜きにしてお店でお金を使わせる予定だったのに!」

兄「…えっ」

嬢「お兄さんがこんなに意志の強い人だったとは…」

嬢「いや単に根性無し?」

兄「うっ…」

嬢「ホテルまで来ちゃった時点で優柔不断とも言えますしねー」

兄「うぅ…」

嬢「…さてと…」

嬢「お兄さんにその気が無いってことになると、ここには長居は無用ですね」

嬢「もう、出ましょうか?」

兄「は、はいっ…」

嬢「ちゃんと全部料金払ってくださいね?」

兄「はい…」

兄「(確かに嬢さんの言う通りだ…)」

兄「(ギリギリまで俺は嬢さんと一夜を過ごそうと…)」

~~~~~~~~~

嬢「さてと…」

嬢「それじゃあタクシーで帰ろうかな…」

兄「あっ、じゃ、じゃあ俺も帰るんで…」

嬢「……」 ギロッ

兄「(うわっ…)」

兄「(俺、すっげぇ睨まれてるよ…)」

嬢「…夜道には気をつけてくださいね」

嬢「それじゃ…」

兄「あっ、はい…」

兄「お気をつけて…」

嬢「(好きな人を想って、すぐそこにある欲望を我慢…)」

嬢「(やっぱ普通は出来ないよ)」

嬢「(実際今までに何回彼女持ちや妻子持ちと寝たことか…)」

嬢「(男なんてみんな欲の塊…)

嬢「(ちょっと誘惑すればすぐにオチる…)」

嬢「(それで他の女の子のお客さんだって奪ったりもした…)」

嬢「(でもお兄さんは…)」

嬢「……」

嬢「(もう爆弾とかするのやめよっかな…)」

嬢「……」

嬢「(でも…)」

嬢「(お兄さんのアドレスは残しとこっと!)」

兄「(いやはや危なかった…)」

兄「(でも、何かもったいないことをした気もするが…)」

兄「……」

兄「(いやいや!)」

兄「(危うく食い物にされるところだったんだぞ!?)」

兄「(でも一発ヤるだけヤって逃げれば…)」

兄「……」

兄「(最低だ…俺って…)」

~~~~~~~~~

兄「(さて…やっと家に着いたな)」

兄「(この時間だからもうみんな寝てるだろう…)」 カチャ…

兄「(って…あれ…)」

兄「(…鍵が開いてる)」

兄「(ったく不用心だな…)」

兄「ただいまーっと…」 ソーット…

妹「…おかえり」

兄「……」

兄「うおぅ!?」

兄「い、妹!?」

兄「お前、まだ起きてたのか!?」

妹「いや私も帰ってからそんなに時間経ってないし…」

妹「…それよりもお兄様?」

兄「お、おう?」

妹「こんな時間まで何をしてらっしゃってたんですか?」

兄「あっ…い、いや、そのな!」

兄「(まさか嬢さんとホテルに行ってだなんて言えるわけがない!)」

兄「ま、マンガ喫茶に行ってたんだよ!」

妹「こんな時間まで?」

兄「そ、そうなんだよ!」

兄「読みたいマンガもあったしさ!」

妹「へえー…そうなんだぁ…」

兄「アハハ…その漫画が面白くってさ…」

兄「ついこんな時間まで…」

妹「お兄ちゃん」

兄「は、はい…?」

妹「お財布見せて?」 ニコッ

兄「え、えっ!?」ビクゥ…!

兄「い、いやその…な、なんで?」

妹「いやお兄ちゃんが今日いくらぐらい使ったのかなぁって思って」

妹「確か、3万円持ってきてたんだよね」

兄「あ、あぁ…」

兄「お前の店で1万1000円使って…」

兄「マンガ喫茶で1000円今日使ったから…」

兄「大体1万8000円残ってるよ!」

妹「そっかぁ」

妹「でも見せて欲しいなぁ?」ニコッ

兄「えっ!?えぇ!?」

妹「お兄ちゃん、お金の管理とか下手そうだし…」

妹「ちゃんと私がチェックするべきかなって思うのです」

兄「いや、だから1万8000円程度残ってるって…」

妹「うん、だから見せて?」

妹「それとも何か見せられない理由でも?」

兄「(…ヤバイ…)」

兄「(この状況は非常にヤバイぞ…)」 ダラダラ…

妹「あっ、何か疑ってるような感じに聞こえちゃったのかな?」

妹「だとしたらごめんね?」

妹「気を悪くしちゃったかな?」

兄「い、いや、そんなことはないけど…」

妹「そう、それなら良かった」

兄「……」

妹「……」

兄「(これはもう…ちゃんと話すべきだな…)」

兄「…ごめん」

妹「ん?」

兄「本当はもう…」

兄「5000円も残ってないです…」

妹「…どうして?」

兄「…店を出た後、他のキャバクラに飲みに行ったんだ…」

妹「……」

兄「初回で安くて…」

兄「つい出来心で…」

妹「…それで初回で1万以上も使っちゃたの?」

兄「…いや、それだけじゃないんだ」

妹「…?」

兄「その店を出たあとに…」

兄「そのお店の女の子とアフターもした…」

妹「…!!」

兄「それで…」

妹「…もう、いいよ…」

兄「えっ…?」

妹「ふふっ…そりゃそうだよね!」

妹「キャバクラに行って実の妹と話して飲んだだけじゃあ!」

妹「普通は満足いかないよね!」

兄「いや、ちがっ…」

妹「どうせお金を払うなら、もっと可愛い子と飲みたいよね!」

兄「妹、俺はっ!」

妹「もういいからっ!」

妹「これ以上は聞きたくないっ!」

兄「ち、違うんだ!」

兄「ちゃんと最後まで聞いてくれ!」

妹「ヤダっ!何も聞かない!」

兄「妹っ!」

妹「私…もう寝るから…」

妹「時間も遅いし…」

妹「まだ、お酒も抜けてないしさ…」

兄「妹…」

妹「お兄ちゃんも早く寝なよ…」

兄「お、おい…」

妹「おやすみ…」

兄「……」

兄「(このまま…寝かせていいのか…?)」

兄「(…そんなのダメに決まってる!)」

兄「(でも、あいつの辛そうな顔をもう見たくない…)」

兄「(だけど、ここで行動を起こさない方がもっと辛いんじゃないのか?)」

兄「(俺にとっても…妹にとっても…)」

兄「(でも、普通に話そうとしても聞く耳もってくれないし…)」

兄「……」

兄「(こうなったらもう…)」

兄「(ちょっと強引に行くしかないか!?)」

兄「(いけるだろ俺!男だろ!)」

兄「妹っ!」

妹「…えっ?」

兄「とりゃっ!」 ダキッ…

妹「えっ!?ええっ!?」

兄「……」

妹「ちょ、ちょっといきなり何!?」

妹「だ、抱きついたりして…」

妹「離してよっ!」 ジタバタ…

兄「いや、離さん!」

妹「離してってば…!」

兄「いいや、離さん!」

兄「お前がちゃんと俺の話を聞いてくれるまでは!!」

妹「……」

兄「……」

妹「…何なのよ」

兄「(…よし!キタ!)」

兄「あのな…」

兄「俺はさっきも言ったように違う店の子とアフターしたんだ…」

妹「…うん」

兄「…俺な、その子とホテルに行ったんだ」

妹「…っ!?」

妹「もういい…離して!!」

兄「だから最後まで聞けって!」

妹「ヤダっ!」

兄「頼むからさ…」

妹「……」

妹「何よ…」

妹「一体、何なのよ…」グスッ…

兄「(…妹)」

兄「確かにホテルには行ったよ…」

兄「でも、何もしなかった」

妹「…えっ?」

兄「エッチもタッチも…」

兄「当然、キスだってしていない」

妹「そ、そんなの信じられないよ!」

妹「ホテルにまで入って何もしないとか…」

兄「いや確かに正直、理性の限界は越えそうになった…」

兄「でも何とか持ちこたえられることが出来たんだ…」

妹「…どうして?」

兄「もうするかも…って時にさ…」

兄「何故か違う女の子の顔が浮かんじゃってさ…」

妹「…違う女の子?」

兄「ホテルに行く前とかも常にその子のことが頭をちらついてさ…」

妹「……」

兄「それでホテルに着いたらその子の顔がハッキリと浮かんできてな…」

兄「それで気づいたんだ」

妹「…何に?」

兄「俺はその子のことが好きなんだってさ」

妹「…!」

兄「もう優柔不断な真似はしない」

兄「これからはその子だけを見てるよ」

妹「……」

妹「…ねぇお兄ちゃん?」

兄「…ん?」

妹「その…」

妹「好きな人…いたんだね…」

兄「…あぁ」

妹「ど、どんな人なの?」

兄「…へっ?」

妹「私の知らない人なのかな…?」

兄「あの…妹さん…?」

妹「う、上手くいくと良いね!」

妹「わ、私、応援してるよ!」

兄「おいこら、ちょっと待ちなさい!」

妹「ふぇっ?」

兄「お前さ…」

兄「今のって…ネタか?」

妹「…ネタって?」

兄「…マジかよこの反応…」

妹「?」

兄「俺が何のためにお前を抱きしめてまで話を聞いてもらおうとしたのか…」

兄「まさか、わかっていないのですか?」

妹「……」

妹「兄の誠実さを妹にアピール…?」

兄「…なんでこんなところで天然なんだよ」

兄「あのなぁ…」

兄「普通、話の流れからしてわかるだろ俺の好きな人」

妹「なっ…!?」

妹「わ、わからないから聞いてるんだよ!」

妹「お兄ちゃんのくせにそんな呆れた口調で話さないで!」

兄「お前だよ」

妹「…えっ?」

兄「俺はお前のこと好きなの!」

妹「…えっ?」

妹「えぇ!?」

兄「お前のことが好きだから、こんなに必死だったの!」

妹「……」

兄「俺の中では今、お前が一番大切な存在なんだ」

妹「……」

兄「こんな俺に幻滅したかもしれない…」

兄「でも、お前のことを大切に想ってるってことだけは伝えたかったから…」

兄「だから…」

妹「…もういいよ」

兄「…えっ?」

妹「…ありがとう」

妹「そんな風に想われてなんて思わなかったからビックリしちゃった…」

兄「…ホント強引な告白でごめんな…」

妹「そうだね…ホントに最悪だよ」

兄「うっ…」

妹「だって他のキャバに行ったのがキッカケで今の告白が生まれたんでしょ?」

兄「あぁ…そ、そだな」

妹「しかも私が財布のことを問い詰めなかったら黙ってるつもりだったんでしょ?」

兄「あ、あぁ…」

妹「死ねば良いのに」

兄「うぐっ…」

妹「それで…どうしたいの?」

兄「えっ?」

妹「いや、これからの私達の関係のことだけど…」

兄「…関係?」

妹「ただの兄妹のまま?」

妹「キャバ嬢とお客さん?」

兄「…えっ?」

妹「…エッチはダメだけどキスくらいなら別に…」

兄「い、いやいや!」

兄「ちょ、ちょっと待て!?」

妹「?」

兄「お、お前はそれで良いのか?」

妹「まぁ確かにどうしようもないお兄ちゃんだけどさ…」

妹「それでも一度好きになったら負けだよね」

兄「…えっ」

妹「……」

兄「お前…」

兄「まさか、俺のこと好きなのか…?」

妹「…まぁ」

兄「兄妹として…?」

妹「いや、それ以上の感情が…」

兄「……」

妹「……」

兄「…えぇっ!?」

兄「お前も…俺のことを…」

妹「…気づくのが遅いよバカ」

兄「妹…俺…」

妹「私、傷ついたの」

兄「えっ?」

妹「凄く凄く傷ついた」

兄「えっ?えぇっ?」

妹「大好きなお兄ちゃんが家に帰ったと思ったら…」

妹「他のキャバクラに行って女の子とアフターですよ?」

妹「傷つかないわけないじゃない?」

兄「そ、それは…その…ホントにごめん!」

兄「もうこういう真似はしないから!」

兄「お前以外の子に会いに行くような真似はしないから!」

妹「……」

兄「だから…」

妹「…素直に謝れる」

妹「…そんなとこ好きだよ」

兄「えっ…」

チュッ…

兄「あ…」

妹「さてと…」

妹「今後の私達の関係はまた今度に考えるとして…」

妹「そろそろ寝ようよ?」

妹「もうすぐ早朝だよ?」

兄「お、お前…」

妹「おやすみ、お兄ちゃん」

兄「……」

兄「(柔らかかったな…)」

兄「(妹…)」

兄「(やっぱり俺はお前のことが好きだよ…)」

妹「……」

妹「フフッ…」

妹「(小学生以来だな…キスなんて…)」

妹「(しかも、まさか同じ相手だなんて…)」

妹「(お兄ちゃん…)」

妹「(あの日から数年の時が過ぎて…)」

妹「(また、私はお兄ちゃんに恋をしたんだよ)」

妹「(お兄ちゃん…大好き)」

翌日

兄「えっ!?キャバを辞める!?」

妹「って言っても後1ヵ月は辞めさせてもらえないだろうけど」

兄「なんでまた急に…」

妹「好きな人が他のどこの馬の骨かもわからない男と喋ってる…」

妹「お兄ちゃんは何とも思わないの?」

兄「…えっ?」

妹「私なら絶対にイヤだな」

兄「お前…俺の為に…」

妹「ねぇ、お兄ちゃん?」

兄「ん?」

妹「私がキャバ始めた理由ってわかる?」

兄「…そういえば聞いたこと無かったな」

妹「労働時間が長いからよ」

兄「労働時間?」

妹「うん」

妹「あまり家にいなくて済むでしょ?」

妹「まぁ、今は始めた頃よりかは早めにあがるようになったけど」

兄「えっと…」

兄「それって、つまり…家嫌い?」

妹「家っていうかお兄ちゃんがイヤでした」

兄「なっ…!?」

妹「アニメやゲームに夢中になって引きこもってるお兄ちゃんを見てるのがイヤでさ」

兄「ア、アニメとかに罪は無いぞっ!」

兄「ひ、引きこもりはともかく…」

兄「いやでも最近はバイトだってしてるし…」

妹「うん、わかってる」

妹「変わらずアニメやゲーム好きだとしても…」

妹「今のお兄ちゃんは素敵だよ」

妹「だから出来るだけ一緒にいたいの」 ニコッ

兄「えっ…?」 ドキッ…

妹「それがキャバ辞める本当の理由かな」

兄「妹…」

妹「フフッ」

兄「お前可愛いな…」

妹「お兄ちゃんもかっこいいよ…」

兄「よく言われる」

妹「死ねば良いのに」

兄「すいません…」

ジユウノトービラ、ヒライテクー

兄「あっ、メールだ…」

妹「誰から?」 ヒョイ…

兄「こ、こら!勝手に取るな!」

妹「だって女の子からだったらイヤじゃない」

妹「えーと…」ピッ…

兄「ったく…」

兄「誰からだ?」

妹「」

兄「…妹?」

妹「嬢…ちゃん…?」

兄「え、えっ!?」

兄「じ、嬢さん!?」

妹「これ…」


嬢『昨日はありがとうございました☆私、諦めませんからっ!お兄さん大好きです♪』


兄「oh…」

妹「昨日のアフターの相手って嬢ちゃんだったのね…」

兄「あっ、あぁ…」

妹「ていうか、何でまたちょっかい出されてるのよ!?」

妹「一度ボロクソに言われたのに!」

兄「い、いや…」

兄「それは若気の至りで…」

妹「…はぁ、やっぱダメだこの兄…」

兄「うぅっ…」

妹「私がいないとホントにダメなんだから…」

兄「返す言葉もございません…」

妹「…だから」

妹「私がこれからもずっとお兄ちゃんと一緒にいてあげる!」

兄「い、妹…」

妹「私から離れたりしたらダメなんだからね」

兄「……」

兄「あぁ…わかったよ」

兄「俺なんかで良かったら、これからもよろしく頼む」

妹「フフッ…」

妹「よし…とりあえず嬢ちゃんに連絡してよ」

兄「…えっ?」

兄「今夜、殴りこみに行くよ」

兄「えっ?えぇ!?」

妹「ちゃんと決着を着けようと思うの」

妹「私達の未来の為に…」

兄「殴りこみとか物騒過ぎるだろ…」

兄「それに別にそんなことしなくても俺の気持ちは変わらないのに…」

妹「お兄ちゃん…」

兄「…なんか恥ずかしいな…こういうセリフ…」

妹「…お兄ちゃん」

兄「ん?」

妹「大好きだよ」

ここまでが第二部となります

第三部は新キャラが登場しますが結末はどうなるか俺にも予想はついてません
気ままに書いていこうと思います

>>132
兄「今夜、殴りこみに行くよ」









え?

>>135-136
おh…
指摘thx

兄「今夜、殴りこみに行くよ」

妹「今夜、殴りこみに行くよ」

に修正で

妹がキャバクラを辞めるまで残り2週間
兄はいつものように妹を指名にキャバクラへと足を運んでいた
そんなある日のこと


妹「お隣失礼しまー…」

兄「よっ」

妹「…お兄ちゃん」

兄「心配すんな、金はある」

妹「…そんな無理して来なくてもいいのに」

妹「バイト代のほとんどお店で使ってるでしょ?」

兄「愛する妹の為なら」キリッ

妹「ちょっとキモいね」 ウン

妹「ていうか、家で会えるじゃない」

兄「家だけじゃ物足りないんだ…」

妹「…ばか」

兄「それにお前あと2週間で辞めるだろ?」

兄「だから、尚更な」

妹「…?」

妹「どういうこと?」

兄「いや~ヘルプのキャバ嬢さん達と会えなくなるのが寂しくて…」 ホロリ…

妹「死ねばいいのに」

兄「ってのは冗談で…」

妹「死ねばいいのに!」

兄「いや、ホントすいません…」

妹「まったく…」

妹「それで?ホントのところは?」

兄「あぁ、せっかく最後の月なんだしさ」

兄「やっぱ、№1にしてあげたいっていうかね」

妹「いや、別にいいよ」

兄「いや礼はいい…」

兄「……」

兄「ええっ!?」 ガーン

妹「あんまり興味無いし」

兄「なんてドライな子なの…」

兄「いや、でもさ!」

兄「やっぱり取れたら嬉しくね!?」

妹「うーん…」

兄「だからさ、頑張ってみようぜ?」

妹「……」

妹「…お兄ちゃんは私が№1になったら嬉しい?」

兄「そりゃ、もちろん!」

妹「…そっか」

妹「…じゃあ、頑張ってみようかな」

兄「おお!」

兄「そうこなくちゃな!」

妹「(…ていうか、そう言っておかないと)」

妹「(お兄ちゃん引きさがりそうもないしね…)」

妹「(まぁ…でも)」

妹「(私の為を思って言ってくれてるんだろうし…)」

妹「(それはちょっと嬉しかったりね)」

ボーイ「失礼しまーす!」

ボーイ「妹さん、お借りしまーす!」

妹「あっ、はい!」

妹「…他のお客さんに呼ばれちゃった」

妹「ごめん、ちょっと席外すね」

兄「ああ、行ってきな」

妹「ごめんね」

妹「ごゆっくり!」 タッ…

兄「……」

兄「(あと2週間か…)」

兄「(正直、俺が今使ってる金額じゃ雀の涙程度みたいなもんだよな…)」

兄「(だったら妹がラストの日にはシャンパンの1つでも…)」

兄「……」

兄「(バイト代、前借りできないかな…)」

ボーイ「少々お付き合いお願いしまーす!」

兄「(おっ、ヘルプの女の子が来たみたいだ…)」

兄「……」

兄「…って、えっ?」

ボーイ「初さんでーす!」

初「失礼しまー…」

初「……」

初「…えっ?」

兄「は、初さん?」

初「兄くん…?」

兄「(初さんって…あの初さん、だよな…?)」

兄「(中学の時の俺の初恋の女の子…)」

兄「(中学3年の夏に家庭の都合で引っ越ししちゃったんだよな…)」

兄「(…告白も出来ないままに)」

兄「(しかし、まさか…)」

兄「(こんなところで再会するなんて…)」

初「あ、あはは…」

初「お、お久しぶりです…」ドキマギ…

兄「う、うん…」

兄「お久しぶりです…」

初「な、なんだか見覚えのある顔だなーって思ったら…」

初「ま、まさか兄くんとキャバクラで再会するなんて…」

初「思いもよらなかったよ…」

兄「俺もだよ…」

兄「だって中学の時に地方の方に引っ越ししたよね?」

初「あっ、うん…」

初「でも大学はこっちの○○大学を受験したから…」

初「だから…」

兄「そ、そうだったんだ…」

初「うん…」

兄「……」

初「……」

兄「(ヤバい…なんか気まずい…)」

兄「(と、とりあえず!何か話題を…!)」

兄「あ、あのさ!」

初「は、はい!」

兄「は、初さんはなんでここに?」

兄「もしかして体験入店?」

初「あっ、その…」

初「3日前に体験入店して…」

初「今日が本入店2日目なの…」

兄「あっ、そうなんだ…」

初「うん…」

兄「……」

初「……」

兄「(ま、まずい…また沈黙が…)」

初「ねぇ、兄くん?」

兄「…!」

兄「な、なに?」

初「兄くんはキャバクラよく来るの…?」

兄「…えっ!?」

初「今日も指名で来てるみたいだし…」

初「なんだか意外かなー…なんて…」

兄「い、いや、その!」

兄「指名してる子ってさ、実は俺の妹なんだ!」

兄「だから、ちょっと冷やかしっていうか!」

兄「……」

兄「(って俺は大声で何を言ってるんだ!?)」

兄「(冷やかしなわけがないだろ!?)」

初「えっ?」

初「妹さんて、兄くんの妹さんなんだ?」

兄「そうそう!」

兄「だから今日はたまたま…」

兄「(…って)」

兄「(だからそうじゃないだろ!?)

兄「(先月から指名で通ってるだろーが!?)」

初「なるほどー…」

兄「(マズい…俺動揺しすぎてる…)」

兄「(なんとか話題を変えなきゃ…!)」

兄「い、意外って言ったらさ!」

兄「初さんもキャバクラで働くなんてさ!」

兄「なんか意外かなーみたいな!」

初「あっ…やっぱそう思う?」

初「そうだよね…」

初「私なんか…」 ショボン…

兄「(あっ…やべっ…!)」

兄「(こういう話題って、もしかして地雷だったか…!?)」

兄「い、いやいやいや!」

兄「そうじゃない!」

兄「初さん、勘違い!」アセアセ

初「えっ?」

兄「初さんは全然ルックス的には問題無い!」

兄「でも中学の時に真面目で大人しい印象だったから…」

兄「キャバクラで働くのは意外かなー!って!」

兄「そういう的な意味で言ったんだ!」

兄「決して初さんのレベルが低いとかそういう意味とかじゃなくてね…!」アセアセ

初「そ、そう…」

初「(あ、兄くんってこんなに喋るキャラだったかな…?)」

初「えっと…そのね…」

初「確かにキャバクラなんて私には向いてないって思ったんだけど…」

初「親に無理言ってこっちの方に戻って来させてもらって…」

初「その条件として、大学の学費の一部は自分で払うことにしてるからさ…」

初「だからなるべく時給が高いアルバイトをやりたくて…」

初「それで…」

兄「そ、そうだったんだ…」

兄「(ただキャバクラ行く為だけにアルバイトを始めた俺とは大違いだ…)」

兄「(しかも、その指名相手は妹だし…)」

初「でも、やっぱり知らない人と話すのって緊張するし…」

初「女の子さん達みんな可愛いし…」

初「やっぱり無理かなとも思ってるんだけど…」

兄「い、いや、大丈夫だよ!」

初「…えっ?」

兄「初さんは全然このお店でもトップクラスに可愛い!」

兄「それは俺が保証する!」 ドーン

初「……」ポカーン

兄「……」

兄「…!?」

兄「(な、なに熱く語ってんだ俺は!?)」

兄「(思いっきり引かれてるじゃないか!?)」 ズガーン

兄「あっ、あの、その…!」アセアセ

初「…うふふ」クスッ…

兄「…えっ?」

初「…なんか兄くん変ったね」

兄「…えっ?」

初「兄くんも中学生時代は大人しい感じだったのに…」

兄「こんなに大きな声で喋る人だったなんて…」

兄「あっ!い、いやその…!」

兄「ご、ごめん…」

初「ううん、謝らないで」

初「私はお世辞でも凄く嬉しかったよ」ニコッ

兄「…!」ドキッ…

ボーイ「失礼しまーす!」

ボーイ「初さんお願いしまーす!」

初「あっ、はい」

初「それじゃあ兄くん…バイバイ」

初「久しぶりに会えて…嬉しかったよ」

兄「あっ…」

初「ごゆっくり…」 サッ…

兄「……」

兄「(やっべぇ…)」ドキドキ…

兄「……」ポー…

兄「(初さん…)」

妹「…お隣失礼しまーす!!」

兄「どわっ!?」ビクッ…

兄「い、妹…」

妹「……」

兄「お、おかえり…」

妹「……」ムスー

兄「(な、なんか明らかに不機嫌だー!?)」

妹「初さんは全然、このお店でも!」

妹「トップクラスに可愛い!」

兄「…!?」ビクッ

妹「俺が保証する!」

兄「な…なっ…」

妹「…ってことらしいです」

兄「も、もしかして…」

兄「…全部聞こえていらした…?」

妹「…死ねばいいのに」

兄「」

妹「キャバクラであんなことを大声で言うのは酔っ払いのおじ様だけ」

妹「私、そう思っていました」

兄「い、いや…」

兄「そのな…妹…」

妹「指名で来てくれた大好きなお兄ちゃんがシラフで他の女の子を口説いていました」

妹「さて、貴方が妹ならどう思いますか?」

兄「い、いやだから…!」

兄「口説いていたわけじゃなくて…」

妹「死・ね・ば・い・い・の・に!」

兄「」

妹「ホント…」

妹「死ねばいいのに…」

兄「妹…」

妹「私、お兄ちゃんとは恋人同士になったと思ってたんだけどな…」

兄「いや…」

兄「実際、恋人同士だとは俺も思っているが…」

妹「やっぱり血の繋がりがあるとダメなのかな?」

兄「いや、そんなことは…」

妹「じゃあ、結婚して?」

兄「……」

兄「え、えぇっ!?」

妹「無理なの?」

兄「無理なのって…」

兄「そりゃ、俺ら兄妹だし…」

妹「やっぱり血の繋がりがあるとダメじゃない」

兄「お前、今日なんか無茶苦茶だぞ!?」

ボーイ「失礼しまーす!」

ボーイ「まもなくお時間になりますが、ご延長の方は…」

兄「あっ、えっと…」

兄「(まだ財布の中身には余裕あるし…)」

兄「(それに妹をこのままの状態にしておくのも…)」

妹「お会計で☆」

兄「30分なら…」

兄「……」

兄「…って、えっ!?」 ズガーン

妹「今日はもう時間無いんだよねー」

妹「寂しいなぁー」

兄「い、いや…その…」

ボーイ「…そうですか」

ボーイ「では、またお願いします」

ボーイ「今、伝票の方をお持ちしますね」

妹「お願いします☆」

兄「い、妹さん…?」

妹「……」ムスー

兄「あのー…」

妹「いいから帰れ」

妹「そして死ね!」

兄「はっ、はひ!?」ビクッ

兄「(か、過去最高に口が悪い…)」

兄「(…これはもう、素直に帰った方が良さそうだ…)」

ボーイ「ありがとうございましたー!」

妹「ましたー」ムスー

兄「ううっ…」

兄「(これは大変なことになったぞ…)」

兄「(多分、妹はまた嫉妬してるんだろう…)」

兄「(しかし今回は嬢さんの時とはワケが違う…)」

兄「(もう今は妹とは恋人同士なんだもんな…)」

兄「(それなのに他の女の子を褒めちぎるような真似したら、そりゃ気分も悪くなるよな…)」

兄「(すまん…妹…)」

兄「(とはいえ、謝るにしてもあの機嫌の悪さは相当だ…)」

兄「(どうやったら許してもらえるだろうか…)」

?「…おっ?」

兄「うーん…」

兄「けど初さん…彼女とはまた…」ブツブツ…

?「あっ、やっぱそうだ!」

?「おーい!お兄さーん!」

兄「…えっ?」

兄「(こ、この声は…)」

嬢「きゃー!」

嬢「こんなとこでお兄さんに会えるとか、超感激なんですけど!」

兄「じ、嬢さん!?」

嬢「あーでも、ここで会うってことはキャバクラに行ってたってことか…」

兄「また、妹ちゃんなのね?」

兄「あー…その…」

嬢「まったくもう…」

嬢「いい加減、今のうちに私に乗り換えた方が良いのに!」

嬢「兄妹の恋愛に未来はありませんよ!」

兄「…!!」

兄「(未来か…)」

兄「(確かにそうかもしれないな…)」

嬢「…あ、あれ?」

嬢「お兄さんどうしたの?」

嬢「もしやマジでそういうことで悩んでたりしてます…?」

兄「……」

兄「あの…嬢さん?」

嬢「あっ、はい」

嬢「なんでしょう?」

兄「…今日これから時間あったり…しますか?」

嬢「……」

嬢「…!!」

嬢「あります!」

嬢「今から出勤予定だったけど休みます!」

兄「えっ、それ大丈夫なの…?」

嬢「きゃー!お兄さんからお誘いが来るとか!」

嬢「ついに私の一途な想いが報われる時が来たんですね!」キラキラ…

兄「(聞いちゃいねぇ…)」

兄「ま、まぁ…嬢さんが良いんでしたら良いんですけど…)」

兄「良かったら、これから飲みませんか?」

兄「ちょっと…話を聞いてもらいたくて…」

そして途中挫折した3部が始まっていきます

前に挫折した時にも書いたんですけど、人それぞれの好みのストーリーがあると思うので3パターン分のエンディングを書いていこうと思いながらSSを進めていきたいと思います
初見の方々も、一度見てくださってた方々も、そんな感じでよろしければこれからお付き合い願います

それでは、また後日をお待ちください

居酒屋

嬢「……」

兄「…ってことなんです」

嬢「……」ムスー

兄「あ、あの…」

兄「嬢さん…?」

嬢「…さいってー」

兄「…うぐっ」

嬢「ていうか、なんですか!?」

嬢「期待させるだけさせといて結局妹ちゃんの話ですか!」

嬢「しかも、なんで私に言うわけ!?」

嬢「私がお兄さんのこと好きなの知ってるくせに!」

兄「それはホント…ごめんなさい…」

兄「けど、他に相談出来る人もいなくて…」

嬢「……」アラ…

嬢「ま、まぁ…頼ってもらえるのは嬉しいですけど…」コホン…

嬢「でも、妹ちゃんと好き合ってる」

嬢「だけど、その初さんって女の子ことが気になって仕方ない」

嬢「それって…ただの優柔不断じゃないですか?」

兄「そ、それは…ごもっともなんですが…」

嬢「それでいて妹ちゃんに許してもらう…」

嬢「ムシがいい話ですね…」 ジドー…

兄「うぅ…おっしゃる通りです…」

嬢「…まぁ、それは一度置いておきましょうか」

嬢「それで、お兄さんはどっちの方が好きなの?」

兄「えっ…」

兄「そ、それは、もちろん!」

兄「……」

兄「…妹ですよ」

嬢「……」

嬢「口を濁しましたよね?」

兄「うぐっ…」

嬢「はぁ…」

嬢「よほど素敵な方なんですか?」

嬢「その初さんって女の子は?」

兄「……」

兄「ええ…」

嬢「…ふーん」

兄「俺の…初恋の人なんです…」

嬢「うわっ、ムカツク」

兄「えっ?」

嬢「死ねばいいのに」

兄「ええっ!?」ガーン

嬢「もう!なんですか!?」

嬢「お兄さんは小中学生ですか!?」

兄「いや…一応成人はしてるつもり…」

嬢「精神年齢は子どものまま成人しちゃったんですね…」

兄「うぐっ…手厳しい…」

嬢「好きな子がいるのに初恋の人との再会で心が揺れちゃうとか…」

嬢「お兄さんは子どもで、童貞です!」

兄「ど…童貞は関係無くね?」

嬢「でも、事実でしょ?」

兄「まぁ…そうだけどさ…」ショボン

嬢「はぁ…」

嬢「あの時に私のことを選んで童貞を卒業していれば…」

兄「でも、そしたら嬢さんって俺のことを好きにならなかったんじゃ…」

嬢「……」

兄「……」

嬢「……」ゲシッ!

兄「痛ぁ!?」

嬢「なんかお兄さんが調子乗ってるの癪にさわる」

兄「そ…そういうわけじゃなかったのに…」

嬢「…まぁでも、良い機会なんじゃないんですか?」

兄「…えっ?」

嬢「妹ちゃんとはいくら好き合ったって二人は兄妹」

嬢「世間の目は痛いし未来も無い」

嬢「でも初さんって人なら世間的にも恋人と認められ…」

嬢「そして、未来もある」

兄「……」

嬢「どっちを選ぶかは明白じゃないですか?」

兄「……」

兄「(それは、嬢さんの言う通りかもしれない…)」

兄「(…だけど、俺は…)」

嬢「……」

嬢「…まぁ、初さんて人がお兄さんのこと好きだとは思いませんけどね」

兄「…えっ?」

嬢「煮え切らないし、正直イライラします」

兄「……」

兄「そうですよね…」

兄「…すいません」

嬢「…だけど、お兄さんだろう構わず愛する健気な私!!」

兄「…!?」

嬢「どうでしょう?」

嬢「そろそろ覚悟を決めてみませんか?」 キラキラ…

兄「い、いや…でも…」

兄「その…嬢さんは…」

嬢「……」

嬢「…どうして私はダメなんですか?」

兄「…えっ?」

嬢「それはやっぱり私が卑怯な手ばかりを使ってきた…」

嬢「汚れた女だからですか?」

兄「…いや」

兄「そういうことじゃないんだ…」

嬢「…じゃあどうして?」

嬢「私は貴方のことが、こんなにも好きなのに」

嬢「そんな私を受け入れた方が絶対に幸せになれるのに」

兄「……」

兄「…実際、嬢さんは凄く可愛い女性だと思います」

嬢「それなら、やっぱり性格がダメ?」

兄「いや、そんなことないです!」

兄「俺は嬢さんのこと…」

兄「凄く良い人だと思っています」

兄「…だからこそ」

嬢「…だからこそ?」

兄「だからこそ中途半端な気持ちでは付き合えないんです」

嬢「……」

兄「一度は恋に落ちかけたこともあったけど…」

兄「今はもう恋愛対象としては…」

兄「そんな気持ちで嬢さんも想いに応えても…」

嬢「……」

兄「だから…」

嬢「もう、いいです」

兄「…えっ?」

嬢「…お兄さん」

兄「…はい?」

嬢「私、やっぱりお兄さん好きです」

兄「…えっ?」

嬢「優柔不断…」

嬢「でも、やっぱり根は誠実ですよね」

嬢「私は貴方のそんなところが好きになりました」

兄「嬢さん…」

嬢「だからって、まだ諦めたわけじゃありませんよ!」

嬢「一度は落ちかけたってことは、また二度目も来るかもってことでしょ!?」

嬢「なら、その時までにもっと良い女になってやるんだから!」

兄「……」

嬢「…だから早いとこ妹ちゃんと初さんのことをどうにかしてくださいな」

嬢「どうせ二股なんて考えは無いんでしょ?」

兄「嬢さん…」

兄「ありがとう…」

嬢「全く…」

嬢「ホント、初めて会った時から…」

嬢「貴方には呆れてばかりですよ」ニコッ

~~~~~~~~~~~

兄「嬢さん、すいません…」

兄「今日はわざわざ仕事を休んでもらってまで付き合わせてしまって…」

嬢「そんなの別に良いですよ」

嬢「私が好きで休んだわけですし♪」

兄「嬢さん…」

兄「ありがとうございます…」

兄「今度飲む時はもっとプライベートな飲みをしましょうね」

嬢「…!」

嬢「…フフ、ちゃんと誘ってくださいね?」

嬢「私、待ってますから」 ニコッ

兄「はい!」

兄「それじゃあ、俺はここで…」

嬢「ええ、お気をつけて」

嬢「……」

嬢「(初さん…かぁ…)」

嬢「(どうにか一度接触出来ないものかしらね…)」

キャバクラ

初「ありがとうございましたー」

初「……」

初「…ふぅ」

初「(やっぱり知らない人と話すのは気疲れするなぁ…)」

初「……」

初「(また…)」

初「(兄くんとお話したいな…)」

妹「…初さん、お疲れ様です」

初「…えっ?」

初「あっ、妹さん…」

妹「……」

妹「どうですか?」

妹「お仕事の方は慣れてきました?」

初「あっ、その…」

初「やっぱり…まだ緊張しちゃって…」

妹「うん、そうですよね」

妹「私も最初はそうでしたもん」

初「そうだったんですか…」

妹「はい」

初「……」

初「(妹さん、ちゃんと話したのは今が初めてだけど…)」

初「(凄く落ち着いてて丁寧な人だな…)」

初「(年齢はともかくお店では先輩なのに気取ってる態度ってわけでもないし…)」

初「(それにと小柄で、とても可愛らしいし…)」

初「(兄くんが妹なのに指名してまで飲みに来るのもわかるっていうか…)」

妹「そういう緊張している中なのに…」

妹「今日は私の指名のお客さんがご迷惑をおかけしました」 ペコリ

初「…えっ?」

妹「今日、初さんが私のヘルプでついたお客さんのことです」

妹「なんかウザくうるさく語ってた人がいたじゃないですか?」

初「あっ、は…はい…」

初「(兄くん…のことだよね…?)」

初「(妹なのに…凄い他人行儀だな…)」

初「(指名で来たぐらいだから仲が良いものだと思ったけど…)」

初「(そういうわけじゃないのかな…?)」

初「(兄くんが一方的に妹さんのことが好きで…みたいな…?)」

妹「……」

妹「本当にごめんなさい」

妹「ああいうお客さん、たまにいるんですよね」

初「は、はぁ…」

妹「私もちょっと困ってるんですよね、あの人には」

妹「…初さんは大人しい感じですし、ああいう人は苦手でしたよね?」

初「え、えっと…そ、その…」

妹「……」

初「(ほ、ホントに兄妹なんだよね…?)」

初「(…兄くんが嘘をつくとも思わないけど…)」

初「(だけど、妹さんのこの言い草…)」

初「(いくらなんでもちょっと酷いんじゃないかな…?)」

初「(いや、お兄さんに対する妹さんって、どこもこんな感じなのかもしれないけど…)」

初「(それでも…!)」

初「あっ、あの!」

初「妹さん…!」

妹「……」

妹「はい」

妹「なんでしょう?」

初「その…」

初「妹さんとそのお客さん…」

初「…兄くんとは兄妹なんですよね…?」

妹「…!」

妹「(お兄ちゃん、兄妹だってことは話したんだ…)」

初「なのに…その…」

初「さっきからいくら兄妹だからといっても…」

初「す、少し…言い過ぎじゃありませんか…?」

妹「(…どうして)」

妹「(そこで兄妹って言っちゃうかな…)」

初「だからその…」

妹「……」

初「……」

初「…妹さん?」

妹「…は、はい!」

妹「なんでしょう…?」

初「……」

初「(さっきから勇気を出して喋ってたのに…)」

初「(ずっとスルーされてたのかな…)」ズーン…

初「え、えーと…」

初「だから…ですね…」

初「その…いくら兄妹でも礼儀はあると思うんです…!」

初「わ、悪く言うのはよくないですよ!」

妹「……」

妹「(嬢ちゃんの件もあったしね…)」

妹「(まさかと思ってお兄ちゃんのことをボロクソに言って反応確かめてみたけど…)」

妹「(どうやら正解だったみたい)」

妹「(初さん…)」

妹「(お兄ちゃんのこと、好きなのね…)」

妹「……」

初「……」

初「(こ、今度はちゃんと聞いてもらえたよね…?)」

妹「(となると、私が取るべき行動は1つ…)」

妹「…初さん、ごめんなさい」

初「…えっ?」

初「(ま、まさか…また聞いてもらえてなかったとか…?)」

妹「私、本当はお客さんのこと…」

妹「…お兄ちゃんのこと好きなんです」

初「……」

初「(良かった…今度はちゃんと…)」

初「……」

初「…えっ?」

初「ええっ!?」

初「じ、じゃあ何でさっきまであんな風に悪く…!?」

妹「好きだから、こそです」

初「…?」

妹「好きだからこそ悪く言って…」

妹「初さんの反応を確かめていたんです」

妹「私、凄く嫉妬深くて…」

初「そ、そうだったんですか…?」

初「(でもいくら兄妹でも、いき過ぎてる気が…)」

妹「つまり不安なんですよ」

妹「他の女の子が…」








妹「自分の彼氏のことをどう思ってたりするのかって」

初「…えっ?」

初「(い、今…)」

初「(か、彼氏って…聞こえたけど…?)」

初「あ…あの…」

初「妹、さん…?」

妹「はい」

初「私の…聞き間違いかもしれないんですが…」

初「今、「彼氏」って単語が…」

初「き、聞こえたような…」

妹「ええ」

妹「私と兄は兄妹であり…」

妹「そして恋人同士です」

初「……」

初「(今度は、ハッキリと聞こえた…)」

初「(ホントに聞き間違いじゃ…無かったみたい…)」

初「(で、でも…)」

初「(そんなのって…)」

妹「私たち、ずっと一緒だって約束したんです」

妹「だから、どこにも行ってほしくないの」

初「(けど…それでも…)」

妹「ねぇ、初さん?」

妹「私がお兄ちゃんのこと悪く言った時に同意せず…」

妹「…反論しましたよね」

初「えっ…」ビクッ

妹「つまり初さんは」

妹「少なからず、お兄ちゃんに好意はあるってことで良いんですよね?」

初「…えっ!?」

初「そ、その…」

初「わ、私は…」

妹「……」

妹「…隠さなくていいんですよ」

初「…えっ?」

妹「別に私は初さんに危害を加えようだなんて思ったりしませんから」

初「……」

妹「兄妹だから未来が無いことぐらいわかってる…」

妹「だけど」

妹「せめて、今だけでも」

妹「…初さん、お願い」

妹「お兄ちゃんを取らないで…」

初「い、妹さん…」

店長「妹さん、初さんあがっていいですよー!」

初「…!」

妹「あっ、はい!」

妹「ありがとうございます!」

妹「…初さん、お疲れ様でした」 ペコリ

初「…あ」

妹「それじゃあ、また…」サッ…

初「……」

初「(妹さん、嘘を言ってるようには見えなかった…)」

初「(そして妹さんの想いが本物なら…)」

初「(兄くんも妹さんのことが本当に…)」

初「(でも…)」

初「(私だって…)」

初「(私だって、中学の時からずっと…)」

初「……」

初「(…兄くんと)」

兄「(兄くんと…もう一度、お話がしたいな…)」

今日はここまでで

過去に書いた台詞にところどころ修正入れながら考えてたんですが

妹→小柄な黒髪ロリクール
嬢→妖艶金髪巻き髪
初→清楚で話ベタな黒髪ショート

こんな感じです
妹が好みです

それではまた後日

兄妹自宅

妹「ただいまー」 ガチャ

妹「……」

妹「…あれ?」

妹「お兄ちゃーん?」

妹「……」

妹「…なんでかなぁ」 ボソッ…

妹「私のことを恋人って言ってくれなかったり」

妹「せっかく早くあがれるようになって…」

妹「家で一緒にいる時間も増やそうとしてるのに家にいなかったり」

妹「お兄ちゃんは」

妹「本当に私のこと」

妹「好きなのかな」

――――――――
―――――
―――

兄「(やっべ…すっかり遅くなっちった…)」

兄「(妹…もう帰ってきてるよな…)」

兄「(そしたら更に不機嫌になっちゃうぞ…)」

兄「(まぁ、そうだとしても…)」

兄「(俺はちゃんと妹と話をしなきゃいけないんだけど…)」

兄「…ただいまー?」ガチャ

兄「……」

兄「(いない…のか?)」

兄「…妹ー?」

兄「……」

兄「(お客さんとかの関係で残業してるのかな…?)」

兄「(最近はそんなの聞いたことなかったけど…)」

兄「(まぁ、そういうことだってたまにはあるかもな…)」

兄「(帰ってくるまで、部屋で待ってよう…)」ガチャ…

妹「…おかえり」

兄「おぉう!?」 ビクッ…

兄「い、妹…」

兄「(なんだよ、いたのか…)」ドキドキ…

妹「…随分遅かったね?」

兄「あっ、いや…!」ドキッ

兄「ちょっとな…」

妹「ふーん…」

兄「(こ、これは不機嫌全開モードか…?)」

妹「…まぁ、いいや」

兄「(…って、あれ?)」

兄「(そんなに怒ってない…?)」

兄「(いや、それよりも…)」ジッ…

妹「ん?なに?」

妹「私の顔になんか付いてる?」

兄「いや…」

兄「なんで俺の布団の中に潜り込んでるんだろうって…」

妹「……」モゾモゾ…

妹「…別にいいじゃん」

妹「私達、恋人なんだし」

兄「いやまぁ…」

兄「確かにそうだけどさ…」

妹「一緒に寝たりもするじゃん」

兄「……」

兄「(これは…どう受け止めるべきなんだ…?)」

兄「…あのさ、妹?」

妹「ん?」

兄「今日のこと…怒ってないのか?」

妹「……」

妹「怒ってるよ」

兄「…あれ?」

兄「やっぱり怒ってはいたの…?」

妹「そうに決まってるでしょーに」ムスー

妹「初さんの件もそう!」

妹「それに帰りが遅いのもそう!」

兄「うぅっ…」

兄「そ、それは本当にすまん…」

妹「……」

妹「ねぇ?」

妹「私がキャバを辞める理由、覚えてる?」

兄「それは…」

兄「俺と出来るだけ…一緒にいたいから…?」

妹「そうだよ?」

妹「なのに何で私が帰った時にはいないのさ?」

兄「そ、それは…」

妹「…もしかして、また嬢ちゃんだったりするの?」

兄「…!!」ギクゥッ

兄「い、いや…!」

妹「……」ジッ…

兄「その…漫画喫茶に…」

妹「……」ギロッ

兄「うっ…」

兄「…すいません」

妹「…またお店行ったの?」

兄「い、いや!お店はあの日以来一度も行ってない!」

兄「今日はホントにたまたま出会っただけで!」

兄「それは本当だ!」

妹「……」

兄「ホント、すまん…」

妹「…まぁ、そういうことならいいよ」

兄「…えっ?」

妹「嬢ちゃんは私たちが恋人になったあとも…」

妹「何度もお兄ちゃんにアプローチしてたしさ」

兄「ま、まぁ…」

妹「今回は事故だったってことで…」

妹「今後はもう、一切こんなこと無いよね?」

兄「あっ…その…」

兄「(嬢さんに今度はプライベートでって言っちゃったんだよな…)」

兄「(そういう発言も…今、考えたらまずかったか?)」

妹「……」

妹「…お兄ちゃん」

兄「な、なんだ…?」

妹「…私たちの関係ってなんなのかな?」

兄「えっ…?」

妹「……」

兄「そりゃあ…」

兄「兄妹であり、恋人であり…」

妹「…そっか」

兄「えっ?」

妹「…兄妹の方が先にくるんだね…」

兄「…えっ!?」

妹「あはは、おかしいなぁ」

妹「お兄ちゃんと両想いになったと思ってたのは…」

妹「私だけだったのかな」

兄「ち、違うぞ妹!?」

兄「今の順序に、そんな深い意味は…!」

妹「ホントに?」

兄「あぁ、この気持ちは本物だ…」

妹「じゃあ…」









妹「私のこと…抱いてくれる?」

兄「……」

兄「えっ…?」

妹「私のことを本当に恋人だって思ってくれるなら…」

妹「私を一人の異性として抱いてくれる?」

兄「い、いや…」

兄「それは…」

兄「(た、確かに俺は妹のことを一人の女の子として好きなのは間違いないが…)」

兄「(たとえ恋人とは言っても妹とは血の繋がった兄妹だ…)」

兄「(その一線を越えてしまうのは…)」

妹「……」

妹「…ダメなんだね」

兄「い、いや!」

兄「そのな、妹…!」

妹「…恋人ってなんだろうね?」

兄「…えっ?」

妹「好き合ってるはずなのに」

妹「信頼し合える関係のはずなのにさ」

兄「……」

妹「いつも一緒に…いるのに…」

妹「…なのに」

妹「私は…寂しいよ」グスッ

兄「い、妹…」

兄「妹…俺は…」

妹「ごめん」

妹「今日はもう…自分の部屋で寝るね?」

兄「妹…」

妹「……」グズッ…

兄「…!」

妹「ごめん…」

妹「おやすみ…」

兄「……」

兄「(前みたいに強引に引き留めれば良い…)」

兄「(そういう考えが俺の脳裏には一瞬思い浮かんだ…)」

兄「(しかし、今の俺はそれをすることが出来なかった…)」

兄「(泣いてる妹が更に泣きやまなくなりそうな気がしたから…)」

妹部屋

妹「……」

妹「(どうして私は)」

妹「(お兄ちゃんの妹として生まれてきてしまったんだろう…)」

妹「(もしも妹じゃなかったら…)」

妹「(堂々と恋人してお兄ちゃんの傍にいられるのに…)」

妹「(やっぱり初さんや嬢ちゃんと付き合った方がお兄ちゃんも私も幸せなのかな…)」

妹「(兄妹の恋愛に未来なんて…無いか…)」

妹「(…夢、見ちゃってたのかな…)」

今日は区切りが良いのでここまでで

3パターンENDとか言いましたが、兄や他のキャラの心情次第ではなんか色々と出来そうですね
考えておきます

翌日

兄「…んー」

兄「……」

兄「(朝か…)」

兄「(7時前…)」

兄「(妹は起きてるだろうか?)」

兄「妹ー…?」

兄「(…リビングにはいない)」

兄「(まだ寝てるのか?)」

兄「(部屋の方は…)」

兄「妹ー?」コンコン

兄「……」

兄「(まぁ、こんな時間だしな)」

兄「(やっぱ、まだ寝てるか)」

兄「(新聞でも取ってこよう…)」

兄「……」ガサゴソ

兄「…ん?」

兄「(妹の靴が無い…?)」

兄「(もしかして妹が新聞を取りに行ったのか?)」ガチャ

兄「(…いない)」

兄「……」

兄「(って、それって部屋にもいないってことか!?)」

兄「(こんな朝、早くからどっかに出かけてるってか!?)」

兄「妹ー!」 ダッ…

~~~~~~~~~~

兄「……」

兄「(やっぱり部屋にもいなかったし)」

兄「(家の中は全部捜した…)」

兄「(もしかしたら近所のコンビニに何か買いに行ったとか…)」

兄「(そんな希望も抱いたけど…)」

兄「(もう時間は8時を過ぎたところ…)

兄「(雑誌の立ち読みだとしても、そんなに時間はかからない…)」

兄「(それにメールも返さないし電話にも出ない…)」

兄「…くそっ」

兄「(やっぱり昨日のことが…)」

兄「(一体どうすれば良い…)」

兄「(どうすれば…)」

嬢自宅

イーッセンダッテコエタイノー♪

嬢「ん…ん~…」

嬢「(…携帯の着信?)」

嬢「(時間は…)」チラッ…

嬢「…まだ8時過ぎじゃなぁい…」

嬢「キャバ嬢の朝はお昼過ぎからよー…」

嬢「誰よーまったく…」フンズ…

嬢「……」

嬢「お兄さん!?」

嬢「お、お兄さんの方から電話だなんて…!」

嬢「まさか昨日の今日でプライベートなお誘いを…」ドキドキ…

嬢「も、もしもし!」ピッ

~~~~~~~~~~~

兄「…ってことで、どうすればいいのか…」

嬢『……』

兄「…嬢さん?」

嬢『…おやすみなさい』ブッ…

兄「えっ!?」

兄「も、もしもし!?」ツーツー…

兄「(切られた…)」

兄「(ってそうだよな…)」

兄「(キャバ嬢の人たちにとっちゃ今の時間帯は夜明け前だもんな…)」

兄「(またお昼にかけ直そう…)」

兄「……」

兄「(だからこそこんな時間から)」

兄「(一体どこで何をしてるんだよ…)

兄「(妹…)」

昼 喫茶店

嬢「……」ムスー

兄「あ、あの…?」

嬢「…なに?」

兄「嬢さん…怒ってます?」

嬢「…あったりまえでしょ!」

嬢「朝っぱらから電話してきて誰だよと思ってイライラしてたらお兄さんからで!」

嬢「超テンション上がって意気揚々と出たら「妹が!」って、また妹ちゃんかよ!?」

嬢「今度はプライベートな誘いって言ったじゃん!この童貞!」

嬢「…って気分です」

兄「ごめんなさい…いやホントに…」

嬢「ふんっ」

嬢「それで?私にどうしろと?」

兄「いや…俺一人じゃどうしたら良いのかわからなくて…」

嬢「警察でも呼んでください」

嬢「それじゃあ」スッ…

兄「い、いや!ちょっと待って!」

兄「見捨てないで!」

嬢「…なんかお兄さんのこと嫌いになりかけてきましたよ」

兄「うぐっ…」

嬢「でもホントに行方不明っていうぐらいなら」

嬢「警察に連絡するのが1番てっとり早い気もしますけれども?」

兄「いや…それじゃダメなんだ…」

兄「それじゃあ妹のことをちゃんと助けてやれない…」

嬢「……」

兄「俺の力でなんとかしないと…」

兄「それでちゃんと今までのこと謝らなきゃ…」

嬢「…そこまで自分で何とかしようって思うことですか?」

嬢「もしかしたら本当に事件に巻き込まれてる可能性だって…」

兄「だとしても、昨日の夜はちゃんと家にいたわけで…」

兄「そして朝早くから俺に何も言わずに家を出たんだ…」

兄「どうあっても俺に非があるのが間違いは無いんだよ…」

嬢「……」

兄「だから俺がなんとかしなきゃいけない…」

兄「妹は…恋人だから…」

嬢「…それはつまりアレですか?」

嬢「気持ちの整理はついたってことですか?」

兄「…はい」

嬢「嘘ですね」

兄「だから…」

兄「……」

兄「って、ええっ!?」

嬢「お兄さん」

兄「は、はい…」

嬢「その初さんっていう子の前でも」

嬢「妹ちゃんへの気持ちをハッキリ言うことが出来ますか?」

兄「それは…」

兄「も、もちろんです!」

嬢「じゃあ会いに行きましょう」

兄「えっ?」

兄「ええっ!?」

嬢「会って、ちゃんと本人の前で言ってください」

嬢「私、見てますから」

兄「い、いや…そんなこと言われても…」

兄「俺、彼女の番号わからないし…」

嬢「だったらお店に殴りこみに行きましょう」

兄「うぇっ!?」

嬢「どうせ今日もいるんでしょ?」

嬢「それにそんなに驚くことないでしょ」

嬢「お兄さんも前に妹ちゃんと…」


妹『ちょっと、私のお酒濃過ぎるんだけど?』

嬢『じゃあ自分で作れば良いじゃない?』

妹『はぁ?お客様に向かって何その態度?』


嬢「うちのお店に殴りこみ来たことあるじゃないですか」

兄「その節はご迷惑をおかけしました…」

兄「け、けど…殴りこみに行くにしても…」

嬢「あっ、私今日仕事休みます」

兄「あっさり!?」

嬢「感謝してくださいよ?」

嬢「私、これでも人気者なんですから」

嬢「それに当日欠勤って凄い罰金取られるんですよ」

兄「だ、だったら…」

嬢「私をここまで付き合わせたんです」

嬢「私がやることにお兄さんに拒否権はありません」

兄「うぐっ…」

嬢「っていうわけで決まり!」

兄「まさか妹のお店に殴りこみだなんて…」

嬢「私なんか昔働いてクビになってるんですよ?」

嬢「もっと緊張しますよ」

兄「…ずっと前から思ってましたけど…」

嬢「ん?」

兄「嬢さんって大物ですね…」

嬢「じゃなきゃ爆弾なんてやってなかったですよ」

兄「流石です…」

嬢「さてと…」

嬢「とりあえずお店が開くまでまだ時間があるわけですが」

兄「確かに…」

兄「まだ数時間はありますね…」

嬢「じゃあ、それまで世間話でもしましょうよ」

兄「世間話ですか?」

兄「アニメ以外の話はあまり…」

嬢「お兄さん好きです」

兄「…!?」

嬢「そんなあからさまに驚くことないでしょ?」

嬢「前から知ってることじゃないですか?」

兄「い、いや…」

兄「まさか、この流れで言われるとは…」ドキドキ…

嬢「…そういう流れだからこそですよ☆」

兄「…えっ?」

嬢「だって多分」

嬢「ここを逃したら言う機会も無くなりそうだし」

兄「嬢さん…」

嬢「…それで返事は?」

兄「……」

兄「ごめんなさい…」

兄「俺、好きな人がいるんです」

嬢「……」

嬢「…それはだぁれ?」

兄「……」

兄「(思い出に縛られて立ち止まっている場合じゃない)」

兄「(俺には今、大切な人がいるんだ)」

兄「妹です」

嬢「……」

兄「そいつが誰より大切だから…」

兄「だから…」

嬢「フフッ…」

兄「…えっ?」

嬢「良い表情してるじゃないですか!」

嬢「かっくいー☆」

兄「じ、嬢さん…?」

嬢「今までのお兄さんはどこか自信無さそうで…」

嬢「付け込む隙はたくさんあったかのように見えたんですけどー…」

兄「つ、付け込む隙って…」

嬢「でも今のお兄さんは迷いなく妹ちゃんのことを好きって言いましたね」

嬢「…妬いちゃうな」

兄「嬢さん…」

嬢「あーあ…完全に振られちゃった…」

嬢「…だからお兄さん!」

兄「は、はいっ!」

嬢「ちゃんとお兄さんの好きな人と幸せになってください!」

嬢「じゃないと許しませんよ!」

兄「嬢さん…」

兄「ありがとう…」

兄「俺、あの日ヘルプで嬢さんと会うことが出来て良かったです…」

嬢「…!」

嬢「フフッ…」

嬢「さてと…まだ時間ありますね」

嬢「今度は本当に世間話とか付き合ってくれますか?」

兄「あっ、はい!喜んで!」

嬢「……」

嬢「(私と会うことが出来て良かった…か…)」

嬢「(こんな私と…)」

嬢「(そっか…)」

嬢「(お兄さんのこと…他の男よりも純粋だから好きになったんだって自分でも思ってたんだけど…)」

嬢「(お兄さんは純粋なだけじゃない…)」

嬢「(良い面も悪い面も受け入れて私のことを見てくれていたんだ…)」

嬢「(そういう人だから…)」

嬢「……」

嬢「(いやー!)」

嬢「(やっぱり諦めるのもったいないなー♪なーんて☆)」

ここで区切ります

ラストの嬢の心情は今回初めて書きましたが実際の売れっ子キャバ嬢達が恋に落ちる時ってどんなもんなんでしょうね

それではまた後日

数時間後

嬢「じゃあ行きましょうか!」

嬢「私もお店に欠勤の連絡しといたし!」

兄「は、はい!」ゴクリ…

嬢「…大丈夫!」

嬢「なんかあったら私が暴れますから!」ガチャ

兄「(いや…それは1番ダメなパターンじゃ…)」

ボーイ「あっ、いらっしゃいま…」

ボーイ「…!?」

嬢「あら、ボーイくんじゃなぁい☆」

ボーイ「じょ、嬢さん…」タジッ…

嬢「今日は彼と私で一組だから!」

ボーイ「いや、あの…」

嬢「あっ、初さんって子いるかな?」

嬢「いたら指名ね!」

ボーイ「その…」

嬢「いなかったら今から強制出勤で!」

兄「(凄いマジンガントーク…)」

ボーイ「ちょ、ちょっと待ってください!」

嬢「ん?なによー?」

ボーイ「じ、嬢さんは当店をクビになって…」

ボーイ「それで今後一切出入り禁止と店長の方から…」

嬢「……」

嬢「ボーイくん」

ボーイ「は、はい…?」

嬢「奥さんとお子さんは元気?」

ボーイ「!!!」 ビクッ

嬢「あの時、私との夜こと覚えてるかなー?」

ボーイ「あ…あ…」ガクガク

嬢「あの時の写真ねー」

嬢「実はまだ私、持ってるの♪」

ボーイ「あ、あの写真だけは…女房には…!」

嬢「…初さん指名で☆」

ボーイ「……」

ボーイ「…初さんの指名の方、2名様ご来店です…」

嬢「やったぁ♪」

兄「……」

兄「(鬼だ…!)」

キャバクラ店内

イラッシャイマセー!

ボーイ「お席はこちらになります…」

嬢「ありがとー☆」

ボーイ「……」ズーン…

兄「(かわいそうに…)」

ワイワイガヤガヤ…

嬢「へえー…」

嬢「私がいなくなってからもわりと賑わってんのね」

嬢「いつもこんな感じですか?」

兄「あっ、そうですね」

兄「俺が行く時はいつも大体これぐらいかな?」

嬢「なるほど…」

嬢「まぁ、それでも今の私のお店の平均来客数にも満たないですけどねー☆」

兄「(もう俺の前でのキャラ作りは止めたんだな…)」

嬢「ていうかさー」

嬢「実はちゃっかり、お店に妹ちゃんいたりしないの?」

兄「……」

兄「!!」

兄「そ、その可能性をまるで考えてなかった…」

嬢「まぁ私、完全に妹ちゃんのこと忘れてたんですけど」

嬢「初さんって子をメインに話を進めてましたよ」

兄「(実は俺も妹のこと、ちょっと忘れかけてた…)」

ボーイ「ご指名ありがとうございます!初さんです!」

嬢「おっ」

兄「あっ、初さん…」

初「あ、兄くん!?」

初「(指名で来てくれる人なんていないはずって思ってたら…)」

初「(まさか、兄くんだったなんて…)」

初「(か、勘違いしちゃう…)」

初「(…ん?)」

嬢「……」ジー

初「……」

初「(誰!?)」

嬢「ねぇねぇ」

初「は、はっ、はい!?」ビクッ

嬢「今日は妹ちゃんいないの?」

初「い、妹さん…?」

初「そういえば今日は見てないですね…」

嬢「そっかぁ、残念ですね」

兄「未だ手がかり無しか…」

初「(妹さんと何かあったのかな?)」

初「(だから兄くんも私を指名で…)」

初「(…ってそれよりも!)」

初「あっ、あの!」

嬢「ん?」

初「あ、あの…貴女は…?」

嬢「人の名を尋ねる前にまずは自分の自己紹介したら?」

嬢「私はお客さんで貴女とは初対面なんだけどな?」

初「あっ…あ、し、失礼しました!」

初「は、初って言います!お願いします!」アセアセ

嬢「いや、名前は知ってるんだけどね」

初「…えっ?」

嬢「なーんか見た目キャバ嬢っぽくないなぁ」

嬢「まぁ、妹ちゃんもそうか」

初「……」

初「(な、なんなのこの人…!?)」

兄「……」

兄「(嬢さんと初さん…)」

兄「(全く真逆のタイプだよな…)」

兄「(大丈夫かな…)」

初「あの…それで貴女は…?」

嬢「あっ、どうもー☆」

嬢「兄くんの恋人の嬢でーす♪」キャピ

初「……」

初「…えぇっ!?」ズドーン

兄「い、いやいや!?」

兄「違う!違いますよ!?」

嬢「今ぐらい良いじゃないですかーケチー」プクー

兄「いやいや…」

兄「ていうか初対面でそんなこと言われたら初さんも信じちゃうでしょ?」

嬢「それはそれで話がスムーズに!」

兄「なりませんよ!?」

初「……」

初「(こ、この人嫌い…!)」

初「え、えっと…」

初「そ、それで…本当のところはお二人のご関係は…?」

嬢「んー…そうねー」

嬢「ただならぬ関係と言いたいところだけど…」

初「…!」キッ…

嬢「そんな怖い顔しないのー」ケラケラ

初「あ…し、失礼しました…」シュン…」

嬢「そうね…私達はキャバ嬢とお客さんってところね」

初「…えっ?」

兄「あっ、えっと…」

兄「こちらの嬢さんとはもともとこのお店で知り合ったんだ」

初「えっ…ええっ!?」

嬢「そこで運命の出会いを果たした二人は後日ホテルまで…」

初「なっ!?」ガーン

兄「いやいや!?」

嬢「嘘じゃないよ?」

兄「確かに嘘じゃないな…」

初「ええっ!?」ズガーン

兄「…って話が進まない!」

嬢「何しに来たんだっけ?」

兄「じ、嬢さん…」

初「(ホ、ホテル…)」

初「……」モンモン…

初「(い、いや!そんなことより!)」

初「(ここで知り合ったってことは…)」

初「(嬢さんは私の先輩…!?)」

ボーイ「こちら、お飲み物の方、失礼します…」

嬢「あっ、ありがとー♪」

初「……」

初「(こんな人が…兄くんと関わりを持つことになっただなんて…)」

初「(き、きっと、水商売とかでありそうな手口で…)」

初「(そ、そうだ!騙したんだ!)」

初「(そうじゃなかったら兄くんがこんな…)」

嬢「お兄さんカンパーイ!」チンッ!

兄「あっ、乾杯…って近っ!?」チンッ!

初「~!!」ワナワナ

初「あ、あんまりくっつかないでください!」

兄「!?」

嬢「……」

ザワザワ…

初「……!」ハッ

初「(わ、私ったら大声でなんてことを…)」

ボーイ「な、なにかございましたか?」

嬢「あっ!ううん!」

嬢「なんでもないのよ!」

嬢「気を遣わせてごめんねー☆」

ボーイ「は、はぁ…それならばよろしいのですが…」

ボーイ「それでは、ごゆっくり…」

嬢「……」

嬢「…さてと」

初「…!」ビクッ

嬢「今のは何かしらね?」

嬢「は・つ・さ・ん☆」

初「(あっ…あぅ…)」

嬢「私とお兄さんがあんまりにもくっついてるから嫉妬しちゃったの?」

初「いや、あの…」

嬢「取られると思っちゃったの?」

初「そ、その…」ドギマギ…

兄「ちょ、ちょっと嬢さん…」

嬢「あー!もしかして初さんてさ!」

初「…!」ビクッ

嬢「お兄さんのこと好きなんでしょ!?」

初「…!?」

初「あ、えぅ…あう…///」カァァ…

兄「……」

兄「…えっ?」

嬢「そっかぁー」

嬢「なるほどねー☆」

初「う、うぅ…」

嬢「そりゃ私との関係のことも気になっちゃうわけだー☆」

初「あ、あうぅぅぅぅ…///」

兄「……」

兄「(は、初さんが俺のことを…)」

兄「(で、でも昨日再会したばかりだぞ…)」

兄「(ていうことは…)」

兄「(ち、中学の時からってことか…?)」

嬢「でも面倒なことになっちゃいましたねーお兄さん」

兄「…えっ?」

嬢「せっかく初さんに伝えなきゃいけないことがあるのに…」

嬢「どうやら初さんはお兄さんのことが好きみたいですよ?」

初「えっ…えっ?」

嬢「可哀想…」

嬢「けれど今ちゃんと言わないといずれもっと傷つけることになるだけだものね」

嬢「さぁ!お兄さん行っちゃいましょー!」

兄「(こ、このタイミングで!?)」

兄「(た、確かに初さんの前で…)」

兄「(妹のことが好きだ!って言うことは決めていたけど…)」

兄「(わざわざ初さんの気持ちまで引き出す必要なんてあったのか…?)」

兄「(しかも、こんな形で…)」

嬢「……」

嬢「(…これで良いのよ、お兄さん)」

嬢「(これだけ恥をかかされた上に)」

嬢「(好きな人に他に好きな人がいるなんて言われたら)」

嬢「(もう立ち直れない)」

嬢「(その人のことは完全に諦める)」

嬢「(そういうタイプの女の子よ、この子は)」

嬢「(確かに可哀想だとは思うけどね…)」

初「……」

初「(わ、私…これから、何を言われるの…?)」

初「(兄くんに、私の気持ちを知られちゃった上で…)」

初「(面倒って…なんのこと…?)」グスッ

兄「……」

ここで区切ります

エンディングは個別3パターンで考えていたんですがハーレムENDなんてのも良いですね…
俺は嬢さんが一番書いてて楽しいです

では、また後日

兄「…初さん」

初「は、はいっ…」ビクッ

兄「俺、この前会った時は言えなかったんだけどさ…」

初「……」

兄「実は妹とは兄妹であって…」

兄「恋人同士の関係でもあるんだ…」

初「…!!」

初「(ほ…ほんとにそうだったんだ…)」

初「(じゃあ…)」

初「’私は今から兄くんにフられちゃうわけだ…)」

初「(自分の口から想いを伝えることも出来ずに…)」

初「(ずっと伝えられなかった気持ちを…)」

初「(こんな形で…)」

兄「……」

兄「それで…もちろん恋人同士である以上…」

兄「妹のことは好き…愛しているんだ」

初「…っ」

初「(そうよね…)」

初「(そうじゃなければ…)」

兄「けど…」

初「(わざわざお店にまで通って会いに…)」






兄「俺は中学の頃、初さんのことがずっと好きだったんだ」

嬢「…!?」

初「……」

初「…え?」

嬢「ちょ、ちょっとお兄さん…!?」

兄「嬢さん」

嬢「ここは俺の思うようにやらせてくれませんか?」

嬢「いや、それでも…!」

兄「どうしてもダメ!って思った時はぶん殴って止めてもいいんで」

嬢「なっ…」

嬢「……」

嬢「まぁ…そこまで言うんだったらお好きにどうぞ…」

兄「…ありがとう」

初「えっ?えっ!?」

兄「それで話の続きだけど…」

初「は、はい…」

兄「…いつかは初さんに好きだって告白しようって思ってたんだ」

初「…!?」

兄「でも想いを伝えることも出来ないまま初さんは転校しちゃって…」

兄「俺はずっと後悔してた…」

初「そ、それって…」

初「(あ、兄くんも私と…)」

初「(一緒の想いをしてたってことなの…?)」

兄「大人しいけど誰よりも優しくて…」

兄「だけど正しいこと、間違ったことはハッキリと言える初さん」

兄「そんな君にずっと憧れてたんだ」

兄「だから、昨日ここで再会した時はホントに胸が高鳴ったよ」

初「…!」ドキッ

初「(そ、そんな風に…思っていてくれてたんだ…)」ドキドキ…

嬢「……」

嬢「(な、なんなのよ…この展開…?)」

兄「だから今、初さんが俺のことを好きだったって…」

兄「間接的になっちゃったけど…聞けた時には凄く嬉しかったんだ…」

初「あっ…」

初「(い、今ならまだ…)」

初「(ちゃんと…お、想いを伝えることが…)」ドキドキ…

初「……」

初「(…よしっ!)」

初「あ、あのっ!」

初「あ、兄くん…」

兄「…うん?」

初「そ、そのね…」

初「こんなタイミングで言うことじゃ、ないかも、なんだけど…」

初「でも…きっと今しか言うチャンスは無いかもで…」

兄「……」

兄「…うん」

初「そ、そのっ…!!」

初「わ、私!」

初「兄くんのことが好きです!」

初「中学の頃から、今まで!」

初「ずっと好きでした!」

兄「……」

嬢「……」

嬢「(…これって)」

兄「…ありがとう」

兄「凄く、嬉しいよ」

初「……」

兄「でも、ごめん」

兄「俺、今は他に好きな人がいるんだ」

初「…うん」

嬢「(なるほどねー…)」

嬢「(お兄さんらしいですよ…)」

兄「だから…」

初「…兄くん」

兄「…?」

初「…ありがとう」

兄「えっ…?」

初「…嬉しかった」

初「そんな風に言ってもらえるなんて」

兄「初さん…」

初「それに…ちゃんと自分で想いを伝えることも出来たしね!」

初「その為に中学の時に私が好きだったなんて嘘をついてくれたんでしょ?」

兄「えっ!?」

兄「い、いや…俺は本当に…」

初「私…」

初「…兄くんを好きになってよかった」

初「本当に優しい人…」

兄「…初さん」


嬢「…ホーント、超がつくほどお人よしですね」

兄&初「…えっ?」

嬢「要は、その子が後悔しないように自分の口から想いを伝えさせてあげたかった」

嬢「そういうことでしょ、お兄さん?」

嬢「まぁ、捉え方によっては悪い男ですけどねー」

兄「じ、嬢さん…」

初「…そうなの?兄くん…?」

嬢「それに貴女もさー」

初「えっ?」

嬢「こんな優柔不断なお人よしが、ここまで真剣に嘘をつけると思える?」

嬢「貴女のことが好きだったのはホントのことよ」

嬢「ねぇ?」

兄「えっ、えっと…」

兄「確かに本当のことだけど…」

初「……」

初「(この人って…)」

初「あ、あのっ…!」

嬢「ん?」

初「そのっ…」

嬢「…ちゃんと自分の口から言えたわね」

初「…!」

嬢「ごめんなさいね、貴女の気持ちを探るような真似をしちゃって」

嬢「おどおどした印象だったけどハッキリと意見を言えるのね」

嬢「私、貴女のこと、勘違いしちゃってた」

初「……」

初「(…私も、勘違いしてたみたい)」

初「(この人…本当はとても良い人だ…)」

初「あのっ…!」

嬢「あー良いよ、良いよ」

嬢「なんとなく言いたいことわかるから」

嬢「でもっ…!」

嬢「良い子だね…」

嬢「だから、お兄さんも貴女を好きになったのかな…」

初「…!」

初「(この人も…)」

初「(本当に兄くんのことを…)」

嬢「まぁ、とりあえずこの話は一旦おしまい!」

嬢「そろそろ本題に入りましょうよ!」

嬢「お兄さんの、本命の子の、ね♪」

ここで区切ります

結構2年前の文章に修正を加えました
嬢と初は、これから先、良い親友になれたらなと

個別ルート、ハーレム共に
ていうかハーレム人気過ぎワロタ

では、また後日

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