P「彼女欲しいなぁ」(316)

 アイドルマスターのSSになります。ただ、私がにわかのため様々な勘違いがあると思いますがスルーしてやってください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1336441538(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

小鳥「何ですか、突然」

P「俺だって良い歳になりましたからね。そういう気持ちもありますよ」

小鳥「なら私が…」

P「どこかに良い人いないかな」

小鳥「ピヨ…」

小鳥「でも、職場にこれだけ女の子がいるんですから彼女くらい簡単にできるんじゃないですか」

P「いっぱいってみんなアイドルじゃないですか。アイドルじゃない人って小鳥さんと律子だけですし」

小鳥「アイドルでもいいじゃないですか」

P「だめですよ。あいつらはトップアイドルを目指してるのに俺なんかが邪魔するわけにはいきませんよ」

P「それにあいつらみんなかわいいですからね。俺なんか見向きもしませんよ。」

小鳥(どうやったらここまで鈍感に育つんだろう)

小鳥「じゃあ、仮にスキャンダルになることなく付き合えるとしたら誰がいいですか」

P「急ですね」

小鳥「仮にですから軽く考えてください。一応、765プロの人間だったら誰と付き合いたいですか」

P「俺が選べる立場かはおいといて、悩みますね」

小鳥「春香ちゃんはどうですか」

P「春香ですか…」

小鳥「あれ、嫌なんですか」

P「そんな訳ないじゃないですか。春香はスタイルも良いですし、ドジですけどそこがかわいいですし」

P「それに頑張りやですよね。歌もダンスも1流というわけではありませんけど努力でカバーしてますよね」

小鳥「好感触ですね」

P「やっぱり頑張ってる女の子の姿はきれいですからね」

小鳥「じゃあ、悩んでるだけだったんですね。」

小鳥(他の子の評価も気になってきちゃった)

小鳥「雪歩ちゃんはどうですか」

P「雪歩ですか…」

小鳥「やっぱり男性が苦手っていうのはネックですか」

P「いや最近、俺に対しては普通に接することができるみたいでこの前も買い物に付き合いました」

小鳥「えっ、買い物って」

P「なんか服を買いに行くのについてきてほしいと言われまして。男性の目線でかわいい服が知りたかったらしいです」

小鳥(雪歩ちゃん、すごく勇気を出したのね)

P「雪歩は守ってあげたくなるかわいさがありますし、お茶入れるのも上手だしなぁ。」

P「うーん」

小鳥「雪歩ちゃんも好感触ですね」

小鳥「そんなに深く考えずに軽く行きましょうよ」

小鳥「真ちゃんはどうですか」

P「真ですか…」

小鳥「やっぱり男性的なきれいさが強いですか」

P「小鳥さん」

小鳥「ピヨ?」

P「真のことを勘違いしてますね」

P「真は確かに女の子にもてます。もはや宝塚の俳優レベルですね」

P「でも、それは女性としてかなり顔が整ってるということなんですよ」

P「例に出した宝塚の人たちを見てください。女性としてみなさんほんとにきれいな人たちばかりです」

P「男装が似合ってしかもカッコイイというのはそれだけでその人がきれいということを表しているんです」

P「今、真についてる男性ファンが少ないのは俺のせいですね」

P「ダンスもすごいですし、もう少し時間がたてばきっと世の男性も真の女性的なきれいさに気付くはずです」

小鳥「すみません、勘違いしてました。雪歩ちゃんとの絡みばかり想像してました」

P「何の話かはわかりませんが、わかってくれたのならいいです」

小鳥(かなり饒舌だったわね。これは真ちゃんが1歩リードかしら)

小鳥「次は、美希ちゃんはどうですか」

P「美希なんて一番俺と釣り合わないでしょう」

P「あ、他のみんなを下に見てるわけじゃないですよ。こいつならいけるみたいな上から目線の考えは持ってませんから」

小鳥「そんなに必死に弁解しなくてもわかってますよ」

小鳥「で、釣り合わないとは?」

P「美希はルックスでもトップクラスですし、歌にダンスになんでもござれの完璧超人ですからね」

P「最近はやる気も出てきて遅刻や欠席なんてなくなりましたし。昼寝はしますけど」

P「そんなあいつが俺のことなんて見るわけないですからね。考えるだけ無駄かと」

小鳥(一番わかりやすくアプローチしてるのに…)

小鳥「美希ちゃん、かわいそう」

P「え、何か言いました?」

小鳥「何でもないですよ」

小鳥「千早ちゃんとかどうですか。クールビューティみたいな」

P「千早は…あの言葉少なくひたむきに頑張る姿勢は真似しないとだめですね」

P「スレンダーな体つきが千早らしくてきれいですし」

P「でも、独りにしておけない危うさがありますよね」

P「雪歩とは違う守ってあげたくなる感じでしょうか」

P「千早か…」

小鳥(何か後ろに来るにつれてコメントに熱がこもってるような)

小鳥「次は響ちゃんですね。」

P「何かアイドルの評価になってきたような」

小鳥「気にしない、気にしない。自分の中で一番しっくりくる評価の人を選ぶということでいいじゃないですか」

P「それもそうですね」

P「響は自分で言ってる通り完璧ですよね」

P「ダンスは言うまでもなく、今はやりの動物との絡みも難なくこなせますからバラエティに出る足掛かりもある」

P「運動神経がいいからどんな企画でもこなせますし」

P「ただ、難しいことを考えるのは苦手ですね。そこだけが欠点でしょうか」

小鳥(活発な子が好きなのかしら)

小鳥「次は貴音ちゃんですね。不思議っ子みたいな」

P「貴音はあの神秘的な雰囲気が良いですよね」

P「一見誰も寄せ付けないような空気があるんですけど、実は面倒見が良いみたいなギャップもありますし」

P「それにあずささんに匹敵するスタイル」

P「他の子にはない武器ですよね」

小鳥(やっぱり男はスタイルなのかしら)

小鳥「次は亜美ちゃん、真美ちゃんの二人はどうですか」

P「あのそんな年齢の子まで彼女候補として見るんですか?」

小鳥「恋に年齢なんて関係ありません。数年待てばすぐに結婚できる年齢になりますよ」

P「そんな考えで良いんですかね」

小鳥「良いんです」ピヨー

P「二人は双子といっても本質は違いますよね」

P「亜美はまだまだ元気いっぱい。レッスンにいたずらに何にでも全力」

P「真美は反対に少し思慮が深くなってきてますよね」

P「亜美と一緒にいたずらをする時もあれば止める時もある」

P「まず体を動かす亜美と考えてから行動する真美」

P「良い意味で違いが生まれてきましたね」

小鳥(そうなのかしら?私から見たらどっちもいたずら好きな子供だけど)

小鳥「次はやよいちゃんはどうですか。犯罪の香りがしますけど」

P「もう亜美と真美の時点でしてますよ」

P「やよいは天真爛漫という言葉が一番似合うんじゃないですかね」

P「人懐っこい性格に周りの人からかわいがられる雰囲気」

P「それに一番ハングリー精神が強いと思いますね」

P「他人を蹴落としてでもっていうものじゃないですけど、やっぱり貧乏というものが関係してるんですかね」

P「やってやろうという気持ちが感じられるんですよね」

P「でも、どうしても彼女っていう目線では…」

小鳥(一人脱落かしら?)

小鳥「終わりが近づいてきましたね。次は伊織ちゃんなんてどうでしょう」

P「伊織は他人を気遣えるようになりましたね」

P「一人でも十分に上を目指せる力があるんですけど、他人と力を合わせることを覚えたあいつに敵はないでしょうね」

P「まあ、もう少しわがままが減るにこしたことはないですかね」

小鳥(やっぱり彼女と考えられないからコメントが少ないのかしら)

小鳥「残りは二人。プロデューサーが選ぶのは誰なのか」

P「そんなに盛り上げないでください」

小鳥「次はあずささんですね。本命ですか?」

P「聞かないでください」

P「あずささんは年長者ゆえの落ち着きがありますよね」

P「子供の日憧れたお隣に住むお姉さんみたいな」

P「男としてはやはりグッとくるでしょうね」

P「母性と言い換えることができるでしょうか」

小鳥(やっぱりあずささんは本命ね)

小鳥「じゃあ最後に律子さんはどうですか」

P「律子は働く女性から感じる美しさがありますよね」

P「OLってこんな感じかな、みたいな」

P「でも、アイドルを今でも出来るくらいかわいいですし」

P「若々しさという魅力と円熟した人間の持つきれいさ」

P「両立出来てるんじゃないですかね」

小鳥(あれ、ここが本命?)

小鳥「これで全員ですね」

P「いえ、まだ話してない人がいますよ」

小鳥「えっ」

P「まだ、小鳥さんのことを話してませんよ」

小鳥「私なんて別にいいですよ。みんなに比べておばさんですし勝ち目ありませんよ」

P「年齢なんて関係ありませんよ。小鳥さんには小鳥さんにしかない魅力があります」

P「一番はやっぱりこちらを立てるように気遣ってくれるところですね」

P「男として奥さんにするにはそういう人の方が良いですしね」

P「それにいつもの事務服から見える健康的な足」

P「あれに心を奪われない男がいるでしょうか、いやいない」

小鳥「プロデューサーさん」トキメキ

P「僕が彼女に選ぶのは…」

小鳥「ていうことがあったのよ」ドヤッ

伊織「ちょっとどういうことよ。本当にあいつこんなひよこを選んだの」

春香「プロデューサーさん…」

真「僕の評価を聞く限りいけると思ったのに」

雪歩「プロデューサーさん、私のことそんな風に見ててくれたんだ」

千早「プロデューサーさんが選んだのなら言うことはないわ」

貴音「貴方様が小鳥嬢を選んだというなら私も受け入れましょう」

真美「兄ちゃん…」

亜美「真美、元気だしなよ」

あずさ「あらあら、運命の人だと思ったのだけど」

響「ううー聞いてるだけで恥ずかしいぞ」

やよい「プロデューサーさんと小鳥さんがどうなったんですかー?」

律子「プロデューサー殿…」

美希「zzz」

P「おはよう」ガチャ

全員「おはようございます」ケンアク

P「何だ、何があったんだ?」

伊織「小鳥から話は聞いたわよ」

P「話って?」

春香「プロデューサーさん、本当に小鳥さんと付き合うことになったんですか?」

P「なんでそうなるんだ」

伊織「さっき小鳥が自信満々に話してたわよ」

小鳥「ピヨ」ソロリソロリ

P「小鳥さん」

小鳥「はい…」

P「昨日の話をみんなにするのは構いませんが嘘をつくのはやめてください」

小鳥「すみません」

伊織「嘘だったの?」

春香「じゃあ、本当はなんて答えたんですか?」

P「ああ、本当は…」

全員「!」ガタッ

P「俺なんかじゃ選べませんって答えたんだ」

全員「」シラー

P「何だよ、プロデューサーがアイドルに色目を使うこと自体おかしいんだ」

P「お前らだって俺みたいなやつに想像の中とはいえ彼女にされたら嫌だろ」

春香「そんなことない、かな」

真「僕も嫌じゃないっていうか」

雪歩「私がプロデューサーさんの彼女」

千早「別に私はどっちでも」

貴音「貴方様と共に歩む道が私の道です」

亜美「良かったね、真美」

真美「兄ちゃん、付き合うことになったんじゃないんだ」

あずさ「私にもチャンスがあるのかしら」

響「自分、そういうのよくわからないぞ」

やよい「?」

律子「プロデューサー殿」

美希「zzz」

P「何、この微妙な空気」

P「とにかくこの話はここまで。今日の仕事の確認するぞ」

伊織「その前に一つだけ答えなさいよ」

P「何だ」

伊織「もしもの話だけどアイドルの方から告白されたらあんたどうするの?」

P「告白されたらってそんなこと…」

伊織「いいから答える」

P「付き合っちゃう、かな?」

全員「!」ガタッ

春香「本当ですか?」

P「う、うん」

全員(これはチャンス)

春香「プロデューサーさん、今度の休み…」

真「最近、レッスンで調子が出なくて…」

雪歩「また、買い物に付き合ってもらえませんか?」

全員「」ワイワイガヤガヤ

P「どうなってるのこれ?」


とりあえず、終わり

ここからのんびりと一人ずつ書いていこうと思います。

ひっそりとやっていきますのでよろしくお願いします。

社長はなしの方向で行くつもりです。さすがに男同士は…


~春香の場合~

P「何かこの前の1件以来、みんなが遊びやらなんやらに誘ってくれることが増えたな」

P「仲が深まるのは良いけど、さすがに疲れたな」

春香「…プロデューサーさん、疲れてるみたい」

春香「今度の休みにどこかにお誘いしようと思ってたけどやめとこう」

春香「また、次の機会があるよね」

春香「それよりレッスンがんばろ」

春香「プロデューサーさん、がんばってる姿がきれいって言ってたみたいだし」

ーレッスン室ー

春香「中々…うまく…いかない」

春香「どうしたらうまく踊れるのかな?」

P「一人でこんな時間まで練習か」

春香「プロデューサーさん」

P「頑張るのはいいけどほどほどにするんだぞ。けがしたら元も子もないからな」

P「これ、差し入れ」ポイ

春香「ありがとうございます」

P「手こずってるみたいだな」

春香「今回のは私には難しくて」ゴクゴク

P「そうか…」

春香「でも、必ずマスターして見せます」

P「ははっ、頑張れよ」

P「でも、今日のところは切り上げようか。明日はロケがあるから早いぞ」

P「送ってくから支度してくれ」

春香「ありがとうございます。じゃあ、ちょっと待っててもらえますか」

P「外で待ってるな」バタン

春香「プロデューサーさん、やっぱりやさしいな」

春香「今のダンス、マスターしたらちょっとは振り向いてくれるかな」

春香「…もっとがんばろ」

ー数日後ー

春香「何でうまくいかないんだろう」

春香「ステップもちゃんと覚えたし、音もちゃんと聞いてる」

春香「何で体が動かないんだろう」

春香「このままマスターできなかったら…」

春香「そんなことない、そんなことない」

春香「プロデューサーさんができると思って渡してくれた曲だもん」

春香「もう一回」

                :

春香(もうちょっと)

春香(次のところを乗り越えたら最後まで…)ズルッ

春香(あ、自分の汗で)ダキッ

P「練習始める前にちゃんと足元は確認しような」

春香「プロデューサーさん」



P「最近、どうしたんだ。張り切りすぎだぞ」

春香「…」

P「頑張るのはいいけど空回ってるぞ」

春香「すいません」

P「何かあったのか?」

春香「…」

P「解決できるかはわからないけど聞くだけなら俺でもできるから言ってみろ」

春香「私って…」

P「うん?」

春香「みんなと違って売りになるような特徴もないし、ダンスも歌も全然だし」

春香「それでもがんばってれば何とかなると思ってやってるけどうまくできなくて」

春香「だめですね、私」

P「春香…」

春香「がんばってもだめならどうしたらいいんですかね」

P「頑張らなければいいんじゃないか」

春香「え?」

P「春香はいっつも頑張っていてすごいと思う」

P「でも、今の春香は余計な力が入っていて周りが見えていない」

P「それじゃあ、何やっても悪い結果にしかならない」

P「そんな時は全部投げ出して、明日からやればいい」

P「そうしたら違うものが見えてくる」

P「力を抜いてみたらどうだ?」

春香「プロデューサーさん」

P「うん?」

春香「」コテン

P「今はゆっくりしとけ」

春香「はい」

ー数日後ー

春香「プロデューサーさん、見てくださいよ」

P「わかったから落ち着け」

春香「いいですか、いきますよ」

P(楽しそうに踊ってるな)

P(…きれいだな)

春香「どうでしたか、私のダンス」

P「え?」

春香「だから、今のダンスですよ。どうでしたか」

P「ああ、良かったよ」

P「余計な力が抜けたようだな」

春香「プロデューサーさんのおかげですよ」

P「役に立ててよかったよ」

春香「…プロデューサーさん」

P「どうした?」

春香「あのですね、この前のお礼を用意したんです」

春香「びっくりさせたいんで目をつぶってもらえますか」

P「別にそんなのいいのに」

春香「私がしたいからいいんです」

P「じゃあ、ありがたくいただこうかな」ギュ

春香「」チュ

P「今のって…」

春香「好きです、プロデューサーさん」

P「おい、春香」

春香「いつか彼女にしてください」


終わり

こんな感じで一人ずつ書いていけたらいいなと思っています。

最終的にはハーレムも書けたらいいなと思っていますが、私の貧困なアイデアでどこまで書けるか。

今日のところはこの辺で終わっておきます。レスしてくださった方、ありがとうございます。

また、明日か明後日にひっそりとやっていこうと思います。

今日もひっそりと再開していきます。

ID変わりましたが昨日と同一人物です(そもそも私のような奴が立てたスレを乗っ取る人もいないか)

~雪歩の場合~

P「前の1件以来みんながいろいろと誘ってくれるようになったな」

P「まあ、仲良くなれたと思うか」

雪歩「あの…プロデューサーさん」

P「雪歩か。どうした?」

P「今日は、午後からの予定はなかったと思うが」

雪歩「あのですね、実は…」

P「うん?」

雪歩(ああ、恥ずかしいよぅ)

雪歩(前もお誘いしたけどやっぱり私の買い物に付き合ってほしいなんて図々しい子って思われちゃうかな)

雪歩(でも、勇気出さないと)

雪歩(私だってプロデューサーさんのこと好…きなんだから)


P「大丈夫か雪歩?」

P「気分悪いなら早く帰った方がいいぞ」

雪歩「ああ、ち、違うんですぅ」

雪歩「あの、よければまたお洋服を買いに行くのに付き合ってもらえませんか?」

雪歩「前に見てもらったのが評判良かったみたいなんですぅ」

P「そういえば、そんなファンレターが来てたな」

雪歩「だから、また見てもらえないかなと思って」

雪歩「ああ、嫌ならいいんですぅ」

P「いや、いいよ」

雪歩「本当ですか」キラキラ

P「ああ、今日は俺もこの仕事が片付いたら帰ろうと思ってたんだ」

P「終わるまで待っててくれるんならこのまま行こうか」

雪歩「はい、終わるまで待ってますぅ」

P「ごめん、待たせたな」

雪歩「全然そんなことなかったですぅ」

雪歩(あれから30分もたってない)

雪歩(私のために早く終わらせてくれたんだ)

P「じゃあ、行こうか」

雪歩「はい」

ー1○9-

P「今日はどんな感じの服が欲しいんだ?」

雪歩「今日はちょっと大人っぽいのにチャレンジしてみようと」

P「なるほど、大人っぽいのか」

P「確かに最近、雪歩はきれいになったからな」

雪歩「ええぇ!き…きれ…いです…か?」

P「ああ、雪歩はもとからかわいかったけど最近はそれだけじゃなくてきれいになった」

P「だから、大人っぽい服も似合うだろうな」

雪歩「///」

雪歩「こんなのはどうですか?」

P「ちょっと子供っぽく見えるかな」

P「雪歩はスカートのイメージがあるからタイト目のジーンズとか穿くと違った雰囲気になるんじゃないか」

      :

雪歩「こんな感じですか?」

P「おお、良いじゃないか」

P「ぐっと大人っぽくなったぞ」

雪歩「そ、そうですか///」

P「他のも見てみようか」

雪歩「は、はい」

雪歩「プロデューサーさん、今日はありがとうございました」

P「いや、俺も楽しかったよ」

P「次の収録が楽しみだな」

雪歩「はい、きっとファンレターがいっぱいですぅ」

P「さて、今日のところは…」

P「お?」

ー眼鏡屋ー

P「メガネ…」

P「雪歩は変装とかどうしてるんだ?」

雪歩「え?特に何もしてないですぅ」

P「さすがにそろそろしないとダメかな」

雪歩「どうしたらいいんでしょう?」

P「じゃあ、今日の記念に伊達メガネを買ってやるよ」

雪歩「そんなの悪いですよ。自分で買いますよ」

P「ははっ、遠慮しなくていいよ」

P「ほら、そこの眼鏡屋で見てみよう」

P(まさかここまでとは…)

雪歩「どうですか、プロデューサーさん」

P(ビバ、メガネ)

P(メガネかけるだけでこんなにも変わるのか)

雪歩「あの、プロデューサーさん?」

P(ハーフフレームとかの少し目立たないやつとか良いな)

雪歩「あのぅ」ウルウル

P「ああ、ごめんごめん。無視してたわけじゃないんだ」

P「ちょっと見とれてただけだ」

雪歩「見とれて///」

P「色付いてるやつの方が良いかな?」

P「それともこっちの…」

雪歩(プロデューサーさん、楽しそう)

雪歩(さっきもそうだけど他の人からみたらカッ…プルに見えるかな)

雪歩(プロデューサーさん…)

P「ごめんな、ちょっと熱が入ってしまった」

雪歩「いえ、こんなかわいいの買ってもらっちゃいましたから」スチャ

P「よく似合ってるよ」

P「さて、ちょっと遅くなったな」

P「送ってくよ」

雪歩「ありがとうございますぅ」

雪歩(もうすぐプロデューサーさんとお別れか…)

雪歩(いつものことなのに少し…さみしい)

P「ここまで来たら後はひとりで帰れるな」

雪歩「はい、ありがとうございますぅ」

P「?」

P「どうした、何か悲しそうな顔してるけど」

雪歩「…」

P「雪歩?」

雪歩「プロデューサーさん!」

P「はい」ビックリ

雪歩「…聞いてほしいことがあるんですぅ」

P「何だ?」

雪歩「私…ここまでがんばってこれたのプロデューサーさんのおかげと思ってます」

雪歩「だめだめな私でもがんばればみんなを笑顔に出来るんだって」

雪歩「私ひとりだったらきっと今でも男の人が苦手なまま。…今でもちょっとこわいですけど」

雪歩「だから、私…プロデューサーさんのこと…」

P「」ギュッ

雪歩「プロデューサーさん!?」

P「それ以上は言わないでくれ」

雪歩「…やっぱり私見たいな子なんて」

P「そうじゃない」

P「今は待ってくれ」

P「俺もその先を言われるときっと抑えられない」

P「今はお前たちを上に押し上げることだけを考えたい。考えてもらいたい」

P「だからそれまでは待ってくれ」

雪歩「プロデューサーさん」ギュッ

P「好きだぞ、雪歩」

雪歩「!?…するいですぅプロデューサーさん」

雪歩「私…には…言うなって…言ったの…に」

P「俺の気持ちをはっきりさせとかないと不安だろ」

雪歩「う…うう…」

P「雪歩」ナデナデ

~数年後~

P「雪歩もついにトップまで来たな」

雪歩「プロデューサーさんのおかげですぅ」

P「雪歩の力だよ。俺は何もしてない」

雪歩「…プロデューサーさん」

雪歩「あの日の続き…聞いてくれますか?」

P「ああ、今度はちゃんと聞くよ」

雪歩「私…プロデューサーさんのこと」


終わり

雪歩ってこんな感じだったっけ?

何か違う感じになってしまった気がする。すみません。

次は、どうするか?せめて、誰かわかるようには書きたい。

今回は呼び方間違えないように気をつけます。…もし、間違ったら脳内変換してください。


ここは765プロ。アイドルになるため日夜努力する少女たちが集う場所。

ここに彼女も所属している。

「プロデューサー、新曲の歌詞の確認を一緒にしてもらえますか?」

765プロの歌姫、如月千早である。

~千早の場合~

如月千早。2月25日生まれのうお座。

彼女の魅力はその他のアイドルにはない歌唱力。歌姫という称号に負けない力を持っている。

デビューしたての時は、クールな外見から受ける冷たい印象がファンの間で受けなかった。

しかし、そんな風評など気にすることなく彼女は歌い続けた。

その結果が今の人気につながっている。彼女の力に疑いを持つものはいないだろう。

今後、さらなる躍進を遂げてくれると期待している。

千早「プロデューサー、何の記事を読んでいるんですか?」

P「ああ、社長の知り合いの記者さんがいただろう?その人が千早の記事を書いてくれたんだよ」

千早「それ、私にも読ませてください」

P「いいぞ」

千早「すごく持ち上げてくれてますね」

P「いや、俺もこの記事と同じことを考えてる。千早には力があるよ」

千早「でも、私だけだったら歌えなかったですから」

千早「みんなとプロデューサーがいたから今の私がいるんです」

P「千早…」

千早「それよりも早く歌詞の確認をしましょう」

P「ああ、そうだな」

ここ765プロでは先日の一件。小鳥女史のある嘘からアイドル達の間に共通の考えが生まれている。

「プロデューサーの彼女になるのは早い者勝ち」

アイドル達が積極的に行動する中で彼女、如月千早はあまりアプローチができていない。

千早(私みたいな女らしくない子にプロデューサーは興味ないでしょうね)

その胸に秘める思いが実らなくとも彼女はプロデューサーと変わらぬ日々を過ごせるだけで幸せなのだ。

P「ここの歌詞はこういうイメージで書かれてるんじゃないか?」

そんな彼女たちの気持ちを知らず、当事者は仕事熱心なのであった。

千早「なるほど、そういう見方もできますね」

千早「こういう考えはどうですか?」

P「ああ!それの方がしっくりくるな」

P「さすが千早だな。ちゃんと曲のイメージをつかんでる」

千早「いえ、プロデューサーとこうして話し合うことでイメージが固まっていくんです」

千早「いつもありがとうございます」

P「はは、役に立ててるかは微妙だけどな」

P「見てほしいところは今ので全部だな?」

千早「はい」

P「じゃあ、帰るか。遅くなったから今日は送るよ」

千早「いつもすみません」

P「気にしなくて良いよ。戸締りしてくるからちょっと待っててくれ」

千早「わかりました」

P「お待たせ。じゃあ、行くか」

千早「はい」

P「そうだ。ついでにどこかで飯でも食っていくか?」

千早「え?」

P「今から家に帰って飯の支度するのも大変だろう?」

P「あんまり高いのは無理だけど、どこがいい?」

千早(まさかこんな展開になるなんて思ってもみなかったわ)

千早(でも、これはチャンスじゃないかしら)

千早(普段のお礼もかねて)

千早「…私の家に来ませんか?」

P「え、千早の家にか?」

千早「はい、明日はプロデューサーも私もオフですよね」

千早「だから、日ごろのお礼もかねて家にご飯食べに来てください」

P「でも、準備とか大変じゃないか?別に、無理しなくても…」

千早「たまには私から何かしたいんです」シンケン

P「あ、ああ、じゃあお邪魔しようかな」

千早「はい、それじゃあ行きましょう」


用事があって中断していました。私のような奴が書くSSを見てくださってありがとうございます。


ー千早の家ー

千早「何もありませんが、リビングでくつろいでてもらえますか」

P「悪いな、料理できたら手伝うんだが…」

千早「ふふ、プロデューサーが料理できないのはみんな知ってますよ」

P「う、俺だって何にも出来ない訳じゃないぞ」

千早「カップ麺は料理じゃありませんよ」

P「すみません、何もできないです」

千早「まあ、プロデューサーは気にする必要ないですよ」

千早「すぐに料理作ってくれる彼女ができますよ」

P「俺にか?」

千早「ええ」

P「はは、当分できないよ」

P「今はお前たちのプロデュースで忙しいからな」

千早(鈍感って罪にならないのかしら)

P「しかし、千早も料理は苦手と思ってたんだけどな」

千早「最近まではあまりやってませんでしたね」

千早「でも、春香にお願いして勉強してるんです」

千早「不健康な食生活をしていたら喉に悪いみたいですし」

P「えらいなあ、千早は。俺も自炊しないとな…」

千早「いつでも私が作ってあげますよ」ボソッ

P「うん?何か言ったか?」

千早「いえ、何でもありません。」

千早「じゃあ、プロデューサーはゆっくりしていてください」

P「ああ、わかった」

「何を作ろうかしら」

彼女は悩む。何を作れば彼が喜んでくれるのだろうかと。

「あまり時間がかかってしまうのはだめね」

「チャンス」この言葉が彼を誘った瞬間になかったと言えば嘘になる。

しかし、今日の目的は彼への感謝の気持ちを伝えること。

「そうね、プロデューサーも男の人だから丼物とかいいかもしれない」

「比較的簡単にできるしね」

「そうなると今の食材でできるのは…」

自分の気持ちが悟られないように、一生懸命に気持ちを隠しながら彼女は料理に取り掛かる。

「女の子の部屋は落ち着かないな」

交際経験の少ない彼にとって自分の担当するアイドルの部屋とはいえ女性の住む部屋は異質なものだった。

「しかし、千早の部屋は物がないな」

「もっと女の子が好きそうなものがあってもいいと思うんだが…」

さっぱりしている部屋の中を見回しながら彼はつぶやく。

「うん?」

目に留まったのは一枚の写真。

「これは、弟さんの写真か?」

写真に写るのは笑顔の少年。如月千早の弟だ。

「…少しは受け入れることができたのか」

彼の中に安堵の気持ちが広がる。

「よかった」

それは誰に対しての言葉か。彼女に対してでもあり、自分に対してでもあったかもしれない。

「あまりじろじろ見るのはマナー違反だな」

彼は写真をそっと戻して、料理ができあがるのを待つことにした。



千早「お待たせしました」

P「いや、たいして待ってないよ。すぐ、出来たんだな」

千早「早くできるものを選びましたからね」

千早「冷めないうちにどうぞ」

P「お、親子丼か。おいしそうだな」

P「では、遠慮なくいただきます」

千早「召し上がれ」

P「…うまい」

千早「本当ですか?」

P「ああ、かなりうまいよ。味付けがちょうどいいな」

千早「ふふ、ゆっくり食べてくださいね」

P「いや、これは箸がとまらないな」

千早「あ、ちょっと動かないでください」

P「?」

千早「口元にご飯粒が…」ヒョイパク

P「あ…」

千早「え、あ…///」

千早「いや、その、別にどうということはないというか、何というか」

P「そ、そうだな。どってことないよな、これくらい」

千早「それより早く食べてください」

P「お、おう」

二人(はずかしい///)

P「ふう、ごちそうさまでした」

千早「お粗末さまでした」

P「ありがとな、千早。本当にうまかったよ」

千早「そう言ってもらえるとうれしいです」

P「しかし、そろそろお邪魔しないと帰れなくなるな」

千早「…そのことなんですけど、今晩は泊まっていってください」

P「!」

P「ばか、そんなことできるわけないだろ」

千早「でも、プロデューサー。この時間で帰る手段あるんですか?」

P「え?…いつの間にこんな時間になったんだ」

千早「だから、今晩は泊まっていってください」

P「そうは言っても…」

千早「泊まっていってください」

P「ありがたく泊まらせていただきます」

千早「よろしい」

P「何か今日は千早に押し切られてばかりだな」

P「千早がお姉さんになったみたいだ」

千早「え?」

P「あ」

P(まずい口が滑った)

P「いや、今のは深い意味はなくてだな」

千早「プロデューサー」

P「…はい」

千早「写真、見ましたか?」

P「たぶん、見ました」

千早「そうですか…」

P(やっぱりまだだめなのか…)

千早「最近、夢を見るんです」

P「?」

千早「あの子が、優が出てくる夢」

P「!」

P「…その夢で千早と弟さんはどうなんだ?」

千早「あの子が私に歌を歌ってほしいってねだってくるんです」

千早「前はそんな夢、見れたことなかったのに」

千早「たぶん、私の中で受け入れることができてきてるんだと思います」

千早「だから、今のプロデューサーの言葉うれしかったです」

千早「また、お姉ちゃんの私になれてるんだって思えたから」

千早「だから、変な取り繕い方しなくて良いですよ」

P(自然な笑顔…)

P「今の千早はきれいだな」

千早「え、と、突然何を言い出すんですか///」

P「思ったことを言っただけだよ」

P「自然に笑った千早はきれいだよ」

千早「///」

P「さて、泊まらせてもらうとすると俺はどこで寝るかな」

千早「あ、それなら…」

P「千早、お風呂ありがとうな」

千早「湯加減はどうでしたか?」

P「ちょうどだったよ」

千早「それはよかった」

千早「…じゃあ、寝ましょうか///」

P「千早、やっぱりやめないか?」

P「一緒に寝るなんて」

P「俺は別に毛布さえ貸してくれればどこででもいいんだが」

千早「それはだめです。プロデューサーを変なところで寝かせるわけにはいきません///」

P「でもな…」

千早「プロデューサーは私と一緒に寝るんです///」

P「何か拒めないんだよな…」

P「じゃあ、電気消すぞ」

千早「は、はい///」

千早(ど、どうしよう)

千早(さっき気持ちを出さないようにって考えてたばっかりなのにこんなことして)

千早(でも、今何かしないとこの先何もできないわよね)

千早(これくらいなら許されるわよね)

P「入るぞ」

千早「ど、どうぞ///」

千早(プロデューサーの体がすぐそばに)

千早(やっぱり大きいな…)

千早「あったかい」

P「じゃあ、電気消すぞ」

千早「は、はい」

P(大丈夫なのか、本当に)

P(千早から言ってきたわけだけど、本当は嫌なんじゃないのか?)

P(でも、ここまで来て断るのも絶対失礼だよな)

P(覚悟を決めるしかないか)

P「入るぞ///」

千早「ど、どうぞ」

P(千早ってこんなに体小さいんだな)

P(でも、女の子の体って)

P「あったかい」

二人の声が揃う。

「え?」

今、起きたことを確認するために二人とも黙りこむ。

訪れる沈黙。

それから、どちらともなく

「ははははは…」

笑いがあふれる。

「プロデューサー」

「何だ?」

「私…」

二人の夜は更けていく。

それは一つの夢。

妻は元アイドル。旦那はそれを支え続けたプロデューサー。

二人の間には元気な男の子。

彼女は母として子供を育てる。彼との間に生まれた大事な子供を。

それはいつの日か叶う夢。

終わり

これで千早は終わりとなります。

今回はおかしなところはなかったかな?…ないと信じたい。

前の二つの話とは書き方を変えてみましたが、もしかして読みにくくなっただけ?

戻した方が読みやすくなるだろうな…

みなさんの反応しだいということで今日はここまで。

読んでくださった方、ありがとうございます。次はどうするか…

>>1はちーたんが嫁と見た

美希はよ

>>90クールとかボーイッシュとか好きですね。真の話がなかなか浮かばない…

>>91まさか催促のレスをいただけるとはありがたいです。

ということで今日は美希の話をやっていきたいと思います。…出来が悪かったらごめんね。

ここは765プロ。アイドルになるため努力する少女達が所属している。

765プロでは先日の一件以来、アイドル達がプロデューサーをものにするために熾烈な争いを繰り広げている。

彼女もその一人。

「美希がお昼寝している間にすごいことになってたの」

「でも、ハニーの彼女には美希が一番お似合いだって思うな」

星井美希、15歳の日のことである。

美希「じゃあ、まずはハニーの彼女になるためのアプローチを考えるの」

美希「いつもの通りだと流されるだけだから違う何かが欲しいの」

美希「うーん…」

美希「…zzz」

美希「はっ、眠ってしまったの」

美希「中々、思いつかないの」

美希「ここは他のみんなに聞くのが一番手っ取り早いの」

美希「そうと決まれば善は急げ、なの」

これ入れるの忘れてた。

~美希の場合~

伊織「で、何で私のところに来るのよ」

美希「一番絡みをイメージしやすいからなの」

伊織「誰の心の声よ…」

美希「そんなことはどうでもいいの」

美希「何かいいアイデアがあれば教えるの」

伊織「何でそんなに上から言えるのかわからないんだけど」

伊織「それにわかってるの?」

美希「?」

伊織「765プロのアイドル全員がプロデューサーの彼女になろうとしてるのよ」

伊織「当然、そこには私も含まれてるの」

伊織「ライバルであるあんたに力を貸すわけないじゃない」

美希「!」

美希「…でこちゃんが妙に素直なの」

伊織「でこちゃん言うな!」

伊織「というか突っ込むところはそこなの?」

美希「じゃあ、美希どうしたらいいの?」

伊織「それを自分で考えなさいって言ってるのよ」

美希「うー」

伊織「吠えても手伝わないわよ」

美希「けち、なの」

伊織「何とでも言いなさい。私は本気なの」

伊織「今の私にとってあいつは大事な存在なの」

伊織「だから、たとえ卑怯といわれるようなことだってやってみせるわ」

伊織「あんたはどうなの?」

伊織「それくらいの覚悟はあるの?」

伊織「他人を蹴落としてでもっていう気持ちはあるの?」

美希「…難しいことはよくわかんないの」

美希「でも、ハニーのことを一番愛してるのは美希なの」

美希「それだけは誰にも負けないの」

伊織(心配することなかったわね)

伊織「じゃあ、その気持ちでがんばんなさいよ」

美希「あっ、でこちゃ…」

美希「行っちゃったの…」

美希「結局、一人で考えることになっちゃったの」

美希「でも、どうしたらいいかわかんないの」

美希「ここはとりあえず気分転換するの」

        :

美希「…美希もこれくらいきらきらしたいな」ペラペラ

美希「でも、美希が一番きらきらできるところはハニーのとなりだけなの」ペラペラ

美希「どうしたらいいのかな…」ペラペラ

美希「うん?」

「意中の彼を落とすためのテクニック」

1まずは好きという気持ちを態度で表わしましょう(例、その人にだけやさしくする)

2次に押してばかりでなく引いてみましょう。いつも付きまとっていたあなたが離れることで彼の気持ちがこちらに向くでしょう。

3ここまで来たらもう告白するだけ。あなたのことが気になっている彼はきっとあなたの告白にOKと言うでしょう。


これができるあなたに彼氏ができないわけがない!

美希「これなの!」

美希「これができるあなたに彼氏ができないわけがない…」

美希「ここまで書かれていたら試すしかないの!」

美希「明日から早速実行するの」

美希「待っててね、ハニー!」

_____________


P「」ゾクッ

P「?」

P「風邪かな?」

P「今日は早く仕事切り上げるか」

P「しかし、最近、美希の奴おとなしいな」

P「…少しさみしい気がするな」

ー翌日ー

美希「ハニー」ダキッ

P「美希、抱きつくんじゃない」

美希「やなの」ギュ

P「わがまま言うんじゃない」グイグイ

美希「ああん、ハニーのけち」

P「けちで結構。ほら、今日の仕事の確認するぞ」

美希(これで一つ目に書かれてたことは達成なの)

美希(でも、これじゃあいつもと変わらない気がするの)

美希(…そういえば、例ってところにやさしくするって書いてあったの)

P「おい、美希。聞いてるのか?」

美希「あ、ごめんなさいなの。ちょっとぼーっとしちゃってたの」

P「しっかりしてくれよ」

美希(きっといつもよりお仕事がんばればハニーの負担が減るの)

美希(それってやさしさ、だよね)

美希「ハニー、お仕事の内容はわかったの」

P「うん?」

P「もういいのか?」

美希「もういいの。早く行くの」グイッ

P「お、おい。そんなに急がなくても間に合うぞ」タッタッタ

P(…何か今日の美希変だな)

ー撮影場所ー

カメラマン「いいよ、美希ちゃん」

カメラマン「今日は気合入ってるね」パシャパシャ

美希「今日はいつもの三倍増しできらきらするの」ポーズキメッ

カメラマン「三倍ってすごいねえ」パシャパシャ

カメラマン「でも、それも納得なくらい輝いてるよ」パシャパシャ


______________


P(今日の美希はやる気あるな…)

P(いつもこの調子だとトップアイドルなんてすぐなんだけどな)

P「…きれいだ」

ードラマ現場ー

美希「犯人はあなたです」ビシ

監督「カッート」カチン

監督「美希ちゃん、今のところかっこよかったよ」

美希「ありがとうございます、なの」

監督「何かいつもよりセリフにも演技にも熱が入ってるね」

美希「むー、いつもがんばってるの」

監督「そりゃそうじゃないとメインキャストに起用なんてしないよ」

監督「そうじゃなくて何か背負うものができたみたい、ということだよ」

美希「そういうことだったらいつも背負ってもらってるの」

監督「背負ってもらってる?」

美希「美希ががんばれるように背負ってくれる人がいるの」

監督「へー、良い人だね」

美希「そうなの。でも、今日くらいは背負ってあげようと思ってるの」

監督「それが演技に出てるのかもしれないね」

美希「きっとそうなの。その人が美希にパワーをくれるの」ニコッ

_______________

美希「犯人はあなたです」ビシ

監督「カッート」カチン

監督「美希ちゃん、今のところかっこよかったよ」

美希「ありがとうございます、なの」

監督「何かいつもより…」

P「美希と監督が話しこんでるな」

P「何か失礼がないといいが…」

P「しかし、本当に今日の美希はどうしたんだ?」

P「最近はどの仕事に対しても本気で取り組むようになったけど、今日は何か違うな」

P「いつもこうだと助かるな」

美希「…の人が美希にパワーをくれるの」ニコッ

P「!」ドキ

P(…何だ今の笑顔)ドキドキ

P(いつも見てる笑顔と違ったような)ドキドキ

P「…何でドキドキしてるんだ、俺」

まさかこんな時間から見てくださってるとは、思いませんでした。ありがとうございます。

ー765プロー

美希「疲れたの…」

P「お疲れさん、これ食べるか」

美希「おにぎり!」ヒョイパク

P「落ち着け。いっぱいあるから」

美希「ハニー…」

P「どうした?」

美希「美希、今日がんばってよかったの」

P「安いやつだな。おにぎりくらいいつでも買ってやるよ」

美希「やったー」

美希「ハニー大好きなの」ギュ

P「はいはい、離れような」グイッ

美希「うー、やっぱりけちなの」

美希「でも、今日は許してあげるの」モグモグ

P「はは、ありがと」

P「今日はもう終わりだから少しゆっくりしたら帰るか」

P「家まで送るよ」

美希「…送り狼?」

P「バカなこと言ってるとおにぎり取り上げるぞ」

美希「わー、ごめんなさいなの」

P「まったく」

P(本当にさっきは何でドキドキしたんだ?)



美希(今日のことでハニーは美希にメロメロなの)

美希(明日はちょっとそっぽ向いてやるの)

美希(それで美希の大切さに気付いたところで告白なの)

美希(これでハニーは美希のものなの)

美希「やってやるぜ、なの」

P「?」

俺も見てるから頑張って

ー次の日ー

美希「おはようございますなの」

P「おはよう、美希」

美希(きっと美希が抱きついてくると思ってるの)

美希(でも、今日の美希は一味違うの)

美希「ハ…プロデューサー、今日のお仕事は何があるの?」

P「?」

P「今日はラジオ収録の後、バラエティ番組にドラマの番宣のために出てもらう」

美希「わかったの」

美希「ハニ…プロデューサーは、今日はどうするの?」

P「今日は午前中は春香達のレッスンの方に行くよ」

P「ラジオが終わったくらいに合流できると思う」

美希「えー、今日はハニーとずっと一緒じゃないの」

P「??」

美希「あ、間違えたの」

美希「おほん。…わかったの、じゃあラジオが終わったらプロデューサーが来るまで待ってるの」

P「さっきからどうしたんだ美希?」

美希「どうもしないの。いつもこうなの」

P「???」

美希「美希、先に行くね」

P「あ、ああ、気をつけるんだぞ」

美希「行ってきまーすなの」

>>107さんありがとうございます。まさか他にも見てくださっている人がいるとは思いませんでした。

________________________

美希「始めから失敗しちゃったの…」

美希「いや、これくらいでめげてちゃだめなの」

美希「これからちゃんと突き放してやるの」

美希「…何かおかしなことになってるような気がするけど気にしない、気にしないなの」

美希「もっとハニーをメロメロにしてやるの」エイエイオー

みてますみてますあなたをみてます

_____________

P「美希のやつどうしたんだ?」

P「昨日はやる気に満ち溢れてると思ったら今日は何か変なことしてるし」

P「…そうか、普段から俺が言ってることをようやく理解してくれたのか」ヒラメキ

P「俺のことをプロデューサーって呼ぶ練習してるんだな」

P「ハニーなんて他の人に聞かれたらどんなうわさが広がるかわかったもんじゃない」

P「やっとわかってくれたか」ウンウン

P「…でも、突然だな?」

>>110ひらがなは何か怖いです。でも、ありがとうございます。

ただ、ちょっと席をはずしますので続きは後で書かせていただきます。

見てくださっている方、申し訳ありませんがしばしお待ちを。

待ってる

俺も見てるよ。
面白いから頑張れ!

wktk待機

すみません、お待たせしました。今から再開します。

>>113>>114>>115温かいお言葉ありがとうございます。

ーラジオ収録後ー

美希「ありがとうございました、なの」

関係者「来週もよろしくね」

美希「はい、今日は失礼します、なの」

美希「ハニーはまだ来てない…」

P「美希」

美希「ハ…プロデューサー、早く着いたんだね」

P「ああ、レッスンの方が早く終わったからな」

P「あいつらもがんばってるから美希もきっと驚くぞ」

美希「春香達はもともとがんばってたの」

美希「うまくできて当たり前だと思うな」

P「はは、確かにその通りだ」

美希「それよりプロデューサー、次の収録の前にお昼食べに行こ」

P「いいぞ。どこがいい?」

美希「どこでもいいの」

美希(ハニーと一緒ならどこでもいいの)

P「…そうか」

美希「?」

美希「とりあえず、歩きながらお店さがそ」

P「ああ、そうだな」

美希(ハニー、何か元気なくなったの)

美希(…気のせい、かな?)

______________

美希「それよりプロデューサー、次の収録の前にお昼食べに行こ」

P「いいぞ。どこがいい?」

美希「どこでもいいの」

P「…そうか」

P(今のいつもの美希なら「ハニーと一緒ならどこでもいいの」とか言ってただろうな)

P(朝は俺の言ってることをわかってくれたと思ったけど、もしかして今日は機嫌悪いのか?)

美希「?」

P(最近、スケジュールがいっぱいだからろくに休ませることができてないし)

P(昨日の元気も空元気だったのかも…)

美希「とりあえず、歩きながらお店さがそ」

P「ああ、そうだな」

P(少し高くてもいいから美希の行きたいところに連れて行ってやるか)

P「こことかいいんじゃないか?」

美希「うーん、ちょっと高いの」

P「気にしなくても奢ってやるぞ?」

美希「そんなことしたらプロデューサーの財布がピンチになっちゃうの」テクテク

P「それについては反論できない…」テクテク

美希「…うーん、ここがいいな」

P「ここでいいのか?」

P「いつも連れてくるような定食屋じゃないか」

P「さっきの財布の話は気にしなくていいんだぞ」

美希「美希はここがいいの」

美希(ハニーがいつも食べてるのがいいの)

P「まあ、美希がここでいいって言うなら入るか」

美希「うん、なの」

P「じゃあ、俺はさばの味噌煮定食」

P「美希はどうする?」

美希「プロデューサーと同じ…」

美希(あれ、それじゃだめなのかな?)

美希(でも、ハニーと同じもの食べたいし…)

P「どうした、美希?」

美希「え、えーと…」

美希「プロデューサー、さばの味噌煮以外だったら何が食べたかったの?」

P「え、どういう意味だ?」

美希「いいから、答えるの」

P「うーん、野菜炒めかな?」

美希「じゃあ、美希はそれにするの」

P「そんな選び方でいいのか?」

美希「それでいいの」

美希(これだったらセーフ、だよね)

美希「おいしいの♪」

美希「野菜はしゃきしゃきしてるし、お米も美希の好きなやわらかさなの」

P「うまそうにしてくれてうれしいよ」

美希(ハニーの食べてるのも食べてみたいな…)

美希「プロデューサー、ちょっとちょうだいなの」

P「うん、いいぞ」

美希「やったなの」モグモグ

美希「こっちもおいしいの♪」

P「…」

P「なあ、美希」

美希「何?」

P「来週辺りに休みとろうか?」

美希(こ、これはハ、ハニーからのデートのお誘いなの)

美希(始めてたったの2日で効果が出るなんて効き目ばっちりなの)

美希「突然、どうしたの?」

P「最近、疲れてるんだろ?」

美希「?」

美希「何でそうなるの?」

P「だって昨日はやたらはりきってるし、そうかと思ったら今日は機嫌悪いし」

P「確かに考えたら休みほとんどなかったよな」

P「美希が疲れるのも当たり前だよな」

P「だから、ちょっとスケジュールの調整が難しいけど休みがとれるようにしてやるよ」

美希(え、どうしてこんなことになってるの?)

美希「ちょっと、待って…」

P「悪かったな、美希」

美希「待ってって言ってるでしょ、ハニー」

P「美希?」

美希「ハニーは勘違いしてるの」

美希「美希は最近お仕事が大変なんて思ったことないの」

美希「美希はハニーが一緒にいてくれたら何でもできるの」

美希「疲れなんてふっとんじゃうの」

P「でも、お前今日は一日中機嫌悪かったじゃないか」

美希「それは…」

P「?」

美希(うー、告白はもっとムードのあるところでしたいの)

美希(でも、言い訳も思いつかないの)

美希(どうしよう…)

P「美希?」

美希(ええい、ままよなの)

美希「いわゆるツンデレだったの」

P「はあ?」

美希「雑誌に書いてあったの、意中の彼を振り向かせるには押してばかりじゃなくて引いてみろって」

美希「ハニーを振り向かせるためにちょっと意地悪してみただけなの」

P「…」

美希「もとはと言えばハニーが悪いの」

P「俺のせいなのか?」

美希「そうなの。美希がアプローチしてるのに全然気付いてくれないから」

P「アプローチって何かあったか?」

美希「いっぱいあったの」

美希「そもそもハニーっていう呼び方から気付いてほしかったの」

P「確かに変だとは思ってたけど…」

P「え、ということはお前、俺のこと本気で…」

美希「そうなの。美希はハニーのことが好きなの」

美希(言っちゃったの)

美希(ムードも何もないところで言っちゃったの)

P「…」

美希(あれ、反応なしなの)

_____________

美希「ハニー?」

P(そんな不思議そうな顔するなよ)

P(俺だって告白されたら戸惑うんだよ)

P「美希」

美希「何?」

P「まず、お前はアイドルだ」

P「スキャンダルが一番やばいのはわかってるよな」

P「相手がプロデューサーなんてことになったら俺は765プロにいられなくなる」

美希「うん」

P(美希のやつ落ち込んでるな)

P「まあ、今のはとりあえず建前だ。ここから本音を言うからな」

P「ここだけの話にしてくれよ」

P「昨日からなちょっとおかしかったんだ」

P「美希ががんばってる姿見るとドキドキしたし、今日もハニーって言われなくてちょっとさみしかった」

P「よく考えれば前からそういうときがあったんだ」

P「美希とスケジュールが合わずに会えなかったときとかさみしいことがあった」

美希「ハニー、それって…」

P「でもなお前はまだ15歳なんだよ」

P「俺自信、恋愛対象として見てるのかもわからん」

P「美希も傍にいる男があんまりいないから俺に恋心を抱いてるだけかもしれない」

P「だから、今はこのことは保留にしとかないか?」

美希「ハニー…」

P「美希が大人になるころに答えを出そう」

P「そのころには他に良い男が出てくるかもしれない」

P「だから、な」

美希「…うん、それでいいよ」

美希「でも」

P「?」グン

美希「」チュ

P「お前、こんなところで」

美希「美希の気持ちが変わるなんてあり得ないと思うな」

この後、定食屋のおばちゃんにからかわれたり、バラエティの収録中に美希が大胆発言したりするのだがそれはまた別の話。

彼女の気持ちは変わらなかったのか。

彼は彼女の気持ちにどのような答えを返したのか。

想像通りの結末が待っているのだが、二人だけの秘密にしておこう。

終わり

終わり方が微妙になってしまいましたが、これにて美希編は終わりとなります。

夕方から始めてまさかこんなに早くコメントが付くとは思いませんでした。

見てくださった方々には感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。

今回もミスはなかったと信じたいです。ありましたらどうか脳内補完してください。

さて、次で5人目。どうするか…

出来る限り、みなさんが飽きないように進めていきたい。

折角伊織出たんだし伊織もいいんじゃないかね
ベタベタの後のツンデレはより輝く

みなさんからの反応があるのはうれしい限りです。

今日は律子の話でいきたいと思います。

>>141さん今回は申し訳ありません。ただ、6人目は伊織にしようかな…

「もうついたのか!」「はやい!」「きた!>>1きた!」「メイン>>1きた!」「これで勝つる!」

ここ765プロにはアイドルから思いを寄せられているプロデューサーがいる。

しかし、思いを寄せているのはアイドルだけではない。

「プロデューサー殿、ちゃんと仕事してください」

秋月律子。彼女もまたプロデューサーである。

>>143さん、この反応の早さはすごすぎです。本当にありがとうございます。


~律子の場合~

P「ちょっとくらい休憩させてくれてもいいじゃないか…」

律子「そう言って30分経ちますけど?」

P「もうそんなに経ったのか!」

律子「しんどいのはわかりますけどもう少しがんばりましょう」

P「うう、忙しいのはうれしいけど体がもたないよ…」

律子「…私がもっとお手伝いできたらいいんですけど」

P「律子は竜宮小町に全力を注いでくれたらいいよ」

律子「プロデューサー殿…」

P「でも、何か気分転換になることがしたいなあ…」

P「そうだ、律子」

律子「何ですか?」

P「膝枕してくれよ」

これは楽しみ

律子「!」

小鳥「ピヨ!」

P「律子が膝枕してくれたらもう少し頑張れるかな」チラッ

律子「な、何言ってるんですか///」

P「だって、何か新鮮なことがしたいんだよ」

P「何なら小鳥さんでも…」

小鳥「わ、私ですか?」アセアセ

P「でも、小鳥さんはスカートだから犯罪みたいになっちゃいそうだな…」

小鳥「…いい、ですよ///」

P「え?」

小鳥「プロデューサーさんがしたいなら私はいいですよ///」

P「本当ですか!」

小鳥「///」コクン

P「おお、何でも言ってみるもんだ」

P「では、早速…」



>>146さん、早く反応してくださりありがとうございます。


律子「!」

律子「だ、だめです!」

律子「そんなふしだらな事、認めるわけにはいきません」

P「ええー」

P「小鳥さんが良いって言ったんだから良いじゃないか」

律子「だめなものはだめです!」

律子「小鳥さんも嫌なことは嫌って言わないとだめですよ」

小鳥「私は、嫌じゃないっていうか…」

律子「小鳥さん!」

小鳥「ピヨ…」

P「…じゃあ、俺の今の気持ちはどうしたらいいんだよ」

P「せっかく膝枕してもらえると舞い上がってたのに」

律子「…そんなにしてほしいなら私がしてあげます///」

P「え、でもお前嫌そうだったじゃないか?」

律子「もともとプロデューサー殿は私に頼んで来たんですから私がやってあげるのが筋です///」

律子「それに…」

律子「嫌、なんて言ってませんよ///」

P(何これかわいい)

P「じゃ、じゃあ、やってもらおうかな」イソイソ

律子「ど、どうぞ///」

P「…」ポフン

律子「うん…///」

P「変な声出すなよ///」

律子「ちょ、ちょっとびっくりしただけです///」

律子「…気持ちいいんですか?///」

P「ああ、このスーツのすべすべした感じとその向こうにある律子のふともものやわらかさが気持ちいい」

律子「そ、そうですか///」

小鳥(私、帰ろうかな)ピヨー



P「…」

律子「プロデューサー殿?」

P「zzz」

律子「…寝てる」

小鳥「本当にお疲れだったんですね」

律子「ええ、765プロの売れっ子アイドルを一人でプロデュースしてるんですからね」

小鳥「安心しきった顔してますね」

小鳥「律子さんのことを信頼してるんですね」

律子「そう、なんでしょうか…」

P「zzz」

律子「…寝顔はかわいいですね」ナデナデ

P「う…」

二人「あ…」

P「…zzz」

二人「ふう…」

小鳥「今日はもう少し寝かせてあげましょうか?」

律子「そうですね、起きたら仕事してもらいますけど」

小鳥「ふふ、今までの倍は働いてもらわないとだめですね」

律子「ええ」

二人「ふふふ…」

ー次の日ー

律子「おはようございます」ガチャ

P「律子、おはよう」

律子「おはようございます。…どうしたんですか?」

P「いや、昨日は悪かったな」

律子「そうですよ。おかげで昨日は仕事になりませんでした」

P「う、悪かったよ…」

律子「ふふ、別に気にしてませんから今日もお仕事がんばりましょう」

P「昨日はさぼってしまったからな」

P「でも、ちょうど終わったよ」

春香「おはようございます」ガチャ

P「お、春香早いな」

春香「プロデューサーさんも律子さんもお早いですね」

P「ちょっと仕事が残っててな…」

律子「そうですね。誰かさんは怠け者ですからね」

P「そう言うなよ」

律子「ふふふ…」

P「ははは…」

春香(何か良い空気)

P「今日はちゃんと終わらせたぞ…」

律子「お疲れ様です」

P「ああ、お疲れ」

律子「私も終わりましたし帰りましょうか」

P「それなんだけどな…」

P「これから飲みに行かないか?」

律子「え?」

P「昨日のお詫びもかねてな」

P「もちろん俺のおごりだぞ」

律子「いいんですか、そんなこと言っちゃって」

P「財布は気にしなくていいぞ」

P「今日は結構持ってきたからな」

律子「じゃあ、お付き合いさせていただきます」

P「よし、たるき亭でいいか?」

律子「はい」

律子と聞いて。
>>1要望を聞いてくれたのかはわからんがありがとう。

ーたるき亭ー

二人「かんぱーい」

律子「よかったんですか、プロデューサー殿?」

P「何が?」

律子「お酒ですよ」ウーロンチャ

P「ああ、そんなこと気にしなくていいよ」ウーロンチャ

P「酔っぱらって律子とちゃんと話せなくなると困るからな」

律子「プロデューサー殿…」

P「今日は大人しかいないんだから普段話せないようなことでも聞いてやるぞ」

律子「…そういえば小鳥さんはさそわなかったんですか?」

P「いや、誘ったんだけど今日は都合がわるいらしい」

律子「そうなんですか…」

P「ま、いない人のことを考えても仕方ない」

P「とりあえず、飲みねえ食いねえ」

律子「ウーロン茶じゃあしまりませんけどね」

P「未成年にお酒は早いです」

律子「はいはい」

P「りっちゃんが冷たい」

律子「誰がりっちゃんですか」

P「じゃあ、メガネ」

律子「あなただってかけてるでしょ」

P「ははは…」

律子「もう…」

>>>153さん、リクエストありがとうございました。私は無計画なのでリクエストがあるとその通りにしますよ。

ちょっと席をはずしますので再開は8時頃になります。

見てくださっている方申し訳ありません。

戻ってきました。再開します。


P「しかし、やっぱり酒がないとさみしいな…」

律子「私に構わず飲んでくださって結構ですよ」

P「うーん…」

P「!」

P「そうだ、店員さーん」

店員「はい、どうしました?」

P「ノンアルコールビール置いてませんか?」

店員「ありますよ」

P「じゃあ、それ二つください」

店員「かしこまりました」

P「これなら気分は味わえるな」

律子「ノンアルコールっておいしいんですか?」

P「…」

律子「プロデューサー殿?」

P「…人による」

律子「ああ…」

店員「お待たせしました、ノンアルコールビールが二つになります」

P「ありがとうございます」

P「ほら、律子の分」

律子「ビールって初めてですから緊張しますね」

P「まあ、期待せずに飲んだ方がいいぞ」

律子「そうします」ゴクゴク

律子「…」

P「律子?」

律子「ひっく…」

P「?」

P「やっぱりおいしくなかったか?」

律子「そんなことありませんよ」ゴクゴク

P「そうか、それはよかった」ゴク

律子「おいしいれすよ」ゴクゴク

P「うん?」

律子「ビールってこんなにおいしいんれすね」ゴクゴ

律子「あれ、なくなっちゃいまひた…」

律子「れんいんさーん、おかわりー」

P「…あれ、酔っぱらってる?」

店員「ノンアルコールビール一つ追加ですね、かしこまりました」

P「店員さん、これ本当にノンアルコールですか?」

店員「はい、そうですよ」

P「その割にはこの人酔っぱらっちゃたんですけど…」

律子「私がいつ酔っぱらったって言うんれすか」

律子「私は酔ってないれすよ」

P「ね?」

店員「ちょっと確認してきますね」

P「…大丈夫かな?」

律子「うーん、からあげおいしい」

店員「確認してきましたが、お客様にお出ししたのはノンアルコールで間違いありませんでした」

P「じゃあ、何でこの人酔っぱらったの?」

律子「ビールはまだれすか?」

店員「さすがにそこまではわかりかねます、申し訳ありません」

P「ああ、すいません。責めてるわけじゃないんです」

P「とりあえず、水を持ってきてもらってもいいですか?」

店員「かしこまりました」

P「…どうしようかな」

律子「プロデューサー、飲んれますか?」

P「律子、しっかりしろ」

P「水、持ってきてもらうからそれ飲んで酔いをさませ」

律子「もう、私は酔ってませんよ」

律子「プロデューサーが飲まないんらっらら、これもらいますよ」ゴクゴク

P「俺の飲みさしが…」

律子「ひっく、おさけってたのしいれすね」

律子「もっとはやくのめばよかったれす」

P「今も飲んでないけどな」

律子「それにしてもさいきん、ぷろでゅーさーはたるんでます」

P「はいはい」

律子「なんれすか、そのきのないへんじは」

律子「わたしはほんきではなしてるんれす」

P(絶対、律子には酒は飲ませないようにしよ)

律子「それにすけこましになってきましたし」

P「すけこまし?」

律子「あいどるぜんいんにいいかおしちゃって…」

P「律子、何言ってるんだ?」

律子「なんでもないれす!」

P「何なんだよ…」

店員「すいません、水お持ちしました」

P「ああ、ありがとうございます」

P「ほら律子、水持ってきてくれたぞ」

律子「zzz」

P「寝てる!?」

P「おい、律子起きろって」ユサユサ

律子「うーん、もうのめません…」

P「飲まなくていいから起きろって」ユサユサ

律子「zzz」

P「どうしよう…」

P「家、知らないから送ることもできないし置いていくことなんてできるわけないし」

P「…そうだ小鳥さんに相談しよう」ピポパポ

「今おかけになった番号は電波の届かないところにあるか、本人が妄想に耽っているためつながりません」

P「なんのことだよ!」

P「妄想って何だよ…」

P「本当にどうしよう…」

P「結局、俺の家に連れてきてしまった…」

律子「zzz」

P「アイドルじゃないから週刊誌とかは気にしなくていいけど…」

P「明日が怖いなあ…」

P「とりあえず、風邪ひいたら困るからさっさと中に入るか」

P「俺の布団に寝かせてっと」

律子「zzz」

P「ここまで一回も起きなかったな」

P「…律子も大変だな」ナデナデ

律子「うーん…」

P「寝苦しそうだな…」

P「上着くらいだったら脱がしても問題ないだろ」ヌガシヌガシ

P(スーツの上着を脱がすって何かえろいな///)

P「…後はゆっくり寝かしてやるか」

P「風呂入ろ…」

____________

律子「うーん…」ムクリ

律子「知らない部屋…」

律子「プロデューサー」

律子「いない…」

律子「ここ、どこ?」

律子「…」

律子「まあいいや、寝よ」

律子「…寝にくい」ヌギヌギ

律子「これで…」

律子「zzz」

P「ふう、さっぱりした」

P「よく考えたら律子が俺の布団で寝てても俺が廊下とかで寝てたら大丈夫だろ」

P「律子ならわかってくれる」

P「うん?」

P「服が上着だけじゃなくてブラウスにズボンも脱いである…」

P「え、もしかして今の律子の姿って…」

P「下、着、だけ」

P「えええぇぇ…」

律子「うーん…」

P「…」

P(さすがにやばくないか)

P(目が覚めたら俺の部屋で自分は下着姿とか)

P(どんなことになるか…)

P「せめて何か着せないとな」

P「着せるものは俺のスウェットでいいとして…」

P「問題は目をつぶったままで着せられるかってことか」

P「やるしかない、やるしかない」メカクシ

P「まずは、難易度の低そうな上からだな」

P「えーと、律子の体は…」サワサワ

P「これは髪の毛か…」

P「じゃあ、この辺が肩だな」

P「上半身を起こしてっと」

P「…背負ってた時から思ってたけど律子って軽いし小さいな」

P「いつもしっかりしてるから大きく見えてたのかな…」

P「頑張ってくれてありがとな」キセキセ

P「…これなら下もいけそうだな」

律子「うん?」

律子「朝?」ムクリ

律子「まだ、4時か…」

律子「あれ?」

律子「私の部屋じゃない…」

律子「それに誰のかわからないスウェットに着替えてるし」

律子「え?え?」

律子「と、とりあえず、トイレに行こ」ガチャ

P「zzz」

律子「プロデューサー殿…」

律子(え、じゃあ、ここってプロデューサー殿の部屋?)

律子(そういえば、昨日はプロデューサーと一緒にたるき亭に行ったような…)

律子(それからノンアルコールのビールを飲んで…)

律子「///」

律子(何でノンアルコールで酔うのよ)

律子「でも、その後の記憶がないってことは寝てしまったのかしら…」

律子「もしかして、寝てる間に変なことを…」

律子「プロデューサー殿!」ツカツカ

律子「…何か首からかけてる?」

「私は何もしていません。神に誓って何もしていませんし何も見ていません」

律子「…」

律子「…普通はこんなのじゃ信じてくれませんよ」

律子「でも、本当に何もしてないんだろうな」

律子「何かしてくれてたら責任とって下さいとか言えたのに…」

律子「私には思わず手を出したくなるような魅力はないってことか」

律子「…トイレ、行こ」

________________

P(結局、一睡もできてないな)

P(今日の仕事中に居眠りしないようにしないとな)ガチャ

P(!)

律子「プロデューサー殿…」

P(律子、起きたのか)

P(…何か考えてる感じだな)

律子「でも、その後の記憶がないってことは寝てしまったのかしら…」

P(気付いちゃった)

律子「もしかして、寝てる間に変なことを…」

P(そうなるよね)

律子「プロデューサー殿!」ツカツカ

P(怒ってるよ)

P(だが、俺だって対策はしてある)

律子「…何か首からかけてる」

P(俺は寝てるし首からかかってるカードには弁明の言葉)

P(これなら信じてくれるだろ)

律子「…普通はこんなのじゃ信じてくれませんよ」

律子「でも、本当に何もしてないんだろうな」

P(信じてくれた…)

律子「何かしてくれてたら責任とって下さいとか言えたのに…」

P(あれ?)

律子「私には思わず手を出したくなるような魅力はないってことか」

P(…)

律子「…トイレ、行こ」

P(あれじゃあ、襲ってもらいたかったって言ってるようなもんだぞ)

P(俺だって許されるなら襲いたかったよ)

P(でも、普通に考えて同僚に手を出したらだめだろ)

P(律子が何考えてるのかわからん…)

______________

律子「プロデューサー殿に布団かけてあげるの忘れてたわね」

律子「あんなかっこじゃあ風邪をひいてしまうわ」

P「zzz」

律子「よく寝てるわね」パサッ

P「…」グイッ

律子「え?」

P「律子」

律子「プロデューサー殿、起きてたんですか?」

P「さっきのどういうことだ?」

律子「さっきって、いつから起きてたんですか?」

P「律子が起きる前から」

律子「じゃあ、私の言ったこと…」

P「ああ、聞いてた」

律子「…」

P「悪いとは思うけど気になってな」

律子「…そのままの意味ですよ」

律子「私って魅力ありませんか?」

P「…」

律子「…ですよね」

律子「仕事ばっかりしてる色気のない女なんです」

律子「だから、プロデューサー殿に振り向いて…」

P「」ギュ

律子「え?」

P「律子に魅力がないから俺が手を出さなかったと思うのか?」

律子「現に私に何もしてないって…」

P「そんなわけないだろ」

P「俺、お前に服を着せるとき目隠ししたんだよ」

P「目をつぶるだけじゃ見てしまいそうだったから」

P「それくらい律子は魅力的だよ」

律子「プロデューサー殿…」

P「信じられないなら今から抱いてやろうか?」

律子「え?」

律子「えええぇぇ…」

律子「いや、そんなこと突然…」

律子「だめですよ、もう朝ですし」

P「夜だったらよかったのか?」

律子「いや、そういうことじゃなくて…」

律子「そういうことは付き合ってからというか…」

P「…くっくっく」

律子「ああ、からかいましたね!」

P「はっはっは、悪かったよ」

P「律子の反応を見てみたくてな」

律子「もう///」

P「好きだ、律子。付き合ってくれ」

律子「もうからかっても無駄ですよ」

P「」チュ

律子「え?」

P「今回は冗談じゃないぞ」

P「今まで関係を壊したくなくて言えなかったんだ」

P「さっきの言葉を聞いても自信がなかった」

P「だから、悪いとは思ったが直接聞いてみたんだよ」

P「さすがにここで言わないとこの先も言えそうになかったからな」

P「まあ、場所もムードもないけど俺らしいだろ」

P「…律子?」

律子「…」

P「おーい」

律子「はっ!」

律子「恥ずかしい夢をみてたようです」

律子「まさか、プロデューサー殿に告白される夢をみるなんて」

P「夢じゃないぞ」

律子「…本気ですか?」

P「本気だ」

律子「他にもかわいい子いっぱいいるのに何で私なんですか?」

P「理由なんてないよ。気付いたら好きになってたんだから」

律子「///」

P「で、答えは?」

律子「プロデューサー殿、私も…」

ー後日ー

P「疲れた」

律子「プロデューサー殿、もうちょっとで終わるんですから頑張ってください」

P「そんなこと言ってもしんどいもんはしんどい」

律子「まったく、仕方ないですね」

P「うん?」

律子「彼氏殿が疲れてるなら膝枕してあげてもいいですよ///」

終わり

律子編はこれで終わりとなります。

今回は相手が大人なので少しPを積極的にしました。

そのせいか無理やり感が今回はかなり強いような…

もっと自然に進めるつもりだったのに、こんな感じになってしまってリクエストしてくださった方申し訳ありません。

次は伊織でいきたいと思います。…自然な感じになるようにがんばりますのでもう少しお付き合いください。

温かいコメントを下さった方、見てくださった方、ありがとうございます。

ところで真美と亜美は別々なんだろう?

今日は予定通りに伊織の話を書いていきたいと思います。

不定期で申し訳ありません。

>>190さん、一応別で考えていますが亜美は恋愛要素が薄くなりそうです。

~伊織の場合~

765プロ。私が所属するこの事務所には一人のプロデューサーがいる。

事務所のアイドルどころか律子や小鳥からも好意を向けられてるのに気付かない鈍感男。

「そもそも何であんなやつがもてるのよ」

「この伊織ちゃんが好きでいてあげるんだからそれでいいじゃない」

不満を口にしても状況は変わらない。

「何としてもこの伊織ちゃんの魅力をわからせてやるわ!」

だから、突き上げたこぶしに誓いを立て、自分を奮い立たせることにした。

P「おーい、伊織聞いてるか?」

ふと我に返ると例の男が目の前で手を振っていた。

伊織「き、聞いてるに決まってるでしょ!」

伊織「今日の仕事の話だったわよね」

本当は聞いてなかったがそんなまぬけをこいつに知られたくなくて当てずっぽうで言ってみる。

P「ああ、今日は竜宮小町じゃなくて個人の仕事になるからな」

P「それで律子は別の要件があるから伊織たちも俺が見るから」

いつも仕事の話しかしないから当たったけど、今日はちょっと違うみたい。

伊織「あんた、そんなに担当して大丈夫なの?」

もう少しやさしく言ってあげたいけど、これが限界。

P「ああ、収録がある子たちはスタジオが近いし、他はレッスンだから顔見せくらいでいいだろう」

P「大丈夫だよ」

伊織「そう?…あんまり無理しないでよ」

P「伊織がやさしい…」

伊織「何よ、文句あるの?」

P「いや、心配してくれてありがとうな」

何よ、そんな笑顔で言われたってうれしくないんだから。

P「伊織は午前中はレッスンだから昼ごろに迎えに行くよ」

伊織「わかったわ」

P「あずささんたちは先に行ったから伊織ももう行った方がいいぞ」

伊織「ええ、じゃあ午後にまた会いましょう」

P「ああ」

支援
どうした

>>195さん、ありがとうございます。私の気分屋の一面が発動してしまいました。

ここからがんばります。

伊織「はあ…」

レッスン中にも関わらず私の口からは、ため息がこぼれる。

今、事務所ではみんなが我先にとあいつをデートに誘っている。…本人は気付いてないけど。

そんな中で私は何もできていない。

あいつの前では恥ずかしくて素直になれない。美希にあんなことを言っても結局はこのざまだ。

本音を言えない口からはため息しか出ない。

亜美「いおりん、今日はため息多めだね→」

あずさ「どうしたのかしらね?」

亜美「う→ん、聞いてみるしかないっしょ!」

亜美「いおりん、いおりん」

伊織「何?」

亜美「悩みなら何でも聞いてあげますぞ」

小さな胸を張りながらそう言う亜美を見て心配をかけたのだと気付いた。

伊織「別に悩みって言うほどのものじゃないわ」

伊織「悪いわね、迷惑かけて」

亜美「え…」

そこまで驚かなくてもいいじゃない。

伊織「ちょっと、今回の曲が難しいってだけよ」

伊織「亜美は上手に出来てるわね」

亜美「え、そうかな→」

簡単に話を逸らせる亜美は簡単で助かる。

あずさ「伊織ちゃん」

だが、こっちは簡単にはいかない。

あずさ「何かあるなら言っていいのよ」

さすがにさっき言ったことが嘘ということは見抜かれている。

でも、本当のことをこんなとこで言うわけにもいかない。

伊織「本当に大丈夫よ」

伊織「気にしないで」

あずさ「…そう?」

少し突き放したように言うとあずさもそれ以上は追及してこない。

…自分の都合で心配をかけてこれじゃあだめね、私。

伊織「でも、少し集中出来てなかったのも事実ね」

伊織「亜美、ここの部分がうまくできないから教えてくれないかしら」

亜美「この亜美ちゃんにまっかせなさ→い」

体を動かして雑念を落とすことに集中していく。

…午後からはあいつと一緒なのよね。

お昼前になるとあいつがやってきた。

P「三人とも調子はどうだ?」

亜美「兄ちゃん!」

亜美がいつものいたづらという名前のアプローチをしかける。

…もうちょっと離れなさいよ!

P「こら、亜美抱きついてくるんじゃない」

亜美「んふふ→、この亜美ちゃんの魅力にメロメロですかな?」

P「はあ、その様子だと不安はなさそうだな」

あずさ「あらあら、仲良しですねー」

P「ああ、あずささん。調子はどうですか?」

あいつは少し居直って話しかける。

…鼻の下のばしてんじゃないわよ。

あずさ「ふふふ、ご心配なくー」

あずさ「ね、伊織ちゃん?」

突然、話を振られて少し戸惑ってしまう。

伊織「と、当然よ」

何が当然なのかわからない。

P「そうだな、当然だな」

そう見透かしたように言われると少し恥ずかしくなってくる。

P「三人とも大丈夫そうでよかったよ」

P「ああ、飲み物の差し入れがあるんですよ」

伊織「あ…」

亜美「やった→、ありがと兄ちゃん」

あずさ「ありがとうございます」

二人がお礼を言っているが、私は言いそびれてしまった。

P「伊織はオレンジジュースでいいな?」

伊織「ちゃんと100%でしょうね?」

P「好みが変わってなくてよかったよ」

伊織「ふん、ちゃんとわかってるじゃない」

結局、ちゃんとお礼を言えてない。

何でありがとうが言えないかな…

P「じゃあ、二人はこの後予定がないので気をつけて帰ってくださいね」

あずさ「はいー」

亜美「いおりん、しっかり売り込んできてね→」

あずさ「…伊織ちゃん、がんばってね」

あずさの最後の一言は気になったがそのまま二人は帰ってしまった。

P「じゃあ、このまま次の場所まで行こうか」

P「昼はその後になるけど我慢してくれよ」

伊織「それくらい我慢できるわ」

伊織「…そういえば、今回の取材は何なの?」

P「ああ、今をときめく竜宮小町のリーダーである水瀬伊織をぜひ取材させてくれっていう話でな」

P「それなら竜宮小町の三人で受けますがって言ったら…」

P「いえ、今回は水瀬伊織さん単独で特集を組みたいのです!」

P「て、強く言われてな」

P「だから、今日は伊織一人で仕事なんだよ」

伊織「そうだったの…」

まあ、そのおかげで久しぶりに二人きりで仕事に行けると思うと感謝してもいいかしらね。

P「伊織なら取材もしっかりとやってくれるから俺も楽な気持ちでいけるからうれしいよ」

P「美希だといつハニーって言うかわからないからひやひやするよ」

伊織「そう…」

美希や他の子の名前が出てくるなんて普通なのに最近は変に反応してしまう。

「私と話してるんだから私の話だけしなさいよ」

なんて言えるわけもない。

P「…伊織」

伊織「何?」

P「何か悩みごとか?」

プロデューサーはこちらを見ることなく聞いてくる。

伊織「…何でそんなこと聞いてくるのよ?」

P「朝から様子が変だからな」

P「何かあったんじゃないのか?」

伊織「別に何でもないわ」

P「そうか?」

いつものこちらを見透かすような眼。

…いっそ私の気持ちに気付いてくれたら楽なのに。

P「…何かあるんなら言ってくれよ」

他のことなら何でも気付くくせに何でこれだけは気付かないのかしら、こいつ。

いおりんマジいおりん

取材は問題なく終了した。

記者の方が食い気味に聞いてくるので少し怖かったが、良い人でよかった。

P「なんかすごい記事ができあがりそうだな」

伊織「この伊織ちゃんに取材したのよ。当たり前じゃない」

P「はは、そうだな」

P「さて、昼どこで食うか?」

こちらにたずねてくる。

いつもならここで私がわがままを言うところだ。

P「伊織が満足してくれそうなところだとどこになるかな?」

伊織「…別にあんたがいつも行くようなところでいいわ」

P「…すまんが今、なんて言った?」

せっかく素直に言ったのに聞きなおすんじゃないわよ。

伊織「だから、あんたがいつも行くようなところで良いって言ったの」

>>204さん、違和感なく読んでいただけてますか?

P「…本当に?」

そこまで疑われるとこれからはもっと素直になろうと思ってしまう。

伊織「本当よ。店はあんたに任せるわ」

P「定食屋でもいいのか?」

伊織「一度は行ってみたいと思ってたわ」

本当はプロデューサーが食べてるものが食べてみたいっていうのが本音だけどもちろん言わない。

P「じゃあ、いつものあそこに行こうかな…」

伊織「決まったのなら早く行きましょう」

私の足取りは少し軽やかになっていた。

P「こんにちはー」

おばちゃん「あら、P君。今日は少し遅いのね」

P「ちょっと仕事が押したからね」

おばちゃん「あら、今日はかわいい彼女さんが一緒なのね」

P「はは、かわいいのは間違いないけど同僚だよ」

おばちゃん「あら、残念。P君はいつものでいい?」

P「ああ、いつもので」

二人は仲よさげに話している。本当に常連なんだと理解させられる。

…というかさらっとかわいいって言ったわよね。

伊織「にひひ」

P「伊織はどうする?」

伊織「あ、お、おすすめは何かしら?」

かわいいと言われたことに浸っているところで話しかけられたので驚いてしまった。

P「ここは、何でもうまいからな…」

おばちゃん「P君は最近、健康に気をつけてるから野菜が多そうなのしか頼まないけどね」

P「おばちゃん、余計な事言わなくていいから」

健康に気をつけてるのね。…新堂に何か良い料理がないか聞こうかしら。

P「卵焼き定食とかいいかな」

伊織「じゃあ、それでいいわ」

P「じゃあ、おばちゃんそれでお願い」

おばちゃん「あいよ、好きなところに座って待っててね」

ほどなくして料理が運ばれてきた。

感想は…とてもおいしかった。

ここなら何度来てもいいわね。

それに…

伊織「それでね、その時やよいったら…」

P「そんなことがあったのか」

伊織「他にもね…」

P「はは、ドジだな」

楽しい会話もあったからかな。

でも、この時間が終わったら今日はもうお別れ。

プロデューサーは次の現場に行って、私は今日の仕事を終えたから帰るだけ。

明日からはまたいつも通り。

伊織「…ねえ」

P「どうした?」

私の口は勝手に動いていた。

伊織「あんた、今日の夜って予定どうなってるの?」

P「今日は8時くらいまで収録があるからそれに付き合うことになるな」

P「その後、事務所に帰ってきて書類整理とかだな」

伊織「何時くらいまでかかりそう?」

P「うーん、やってみないとわからんが10時までには終わるだろ」

ここで言わないと一生言えないっていうくらいの気持ちで私は言葉を口にする。

伊織「だったらそこから私とディナーに行かない?」

P「ディナーって伊織とか?」

伊織「他に誰がいるのよ」

P「でも、伊織が行きそうなところなんて俺、払えないぞ」

伊織「ばかね、私が払ってあげるわよ」

こう見えても自分で稼いだお金が結構たまっている。

P「でも、年下の女の子におごってもらうのは…」

伊織「いつもお世話になってるんだからこれくらい気にしなくていいわ」

P「でもな…」

ここまで粘ることはわかっていた。でも…

伊織「私と行きたくないの?」

こう言えばこいつは断れない。

P「う…」

P「…じゃあ、行こうかな」

やっぱりね。

P「でも、金は俺持ちだ」

P「これだけはゆずれない」

…まさか、こんな返しをしてくるとは思ってなかったわ。

でも、悪くない気持ちね。

伊織「わかった、それでいいわ」

伊織「じゃあ、10時に事務所に行くから」

P「ああ、それまでに仕事を終わらせておくよ」

一歩、踏み出せた気がする。

ちょっと疲れたから休憩します。

再開は何時になるかわからないので期待せずお待ちください。

見てくださっている方、申し訳ありません。

ちょっと休憩のつもりが気付いたら朝になってた…

さすがに今日で終わらせます。

家にたどり着いてまずすることは…

伊織「新堂」

新堂「おかえりなさいませ、お嬢様」

伊織「挨拶はいいから」

伊織「いつもの店を予約しなさい」

新堂「急にどうなさったのですか?」

伊織「ちょっと知り合いを連れていくことになったのよ」

新堂「左様でございますか」

伊織「だから、良い席を予約するのよ」

新堂「かしこまりました」

こっちは問題なさそうね。

次は…

伊織「それでドレスも用意してくれる?」

精一杯、おめかししてあいつをメロメロにしてやるんだから。

新堂「どういったものにいたしますか?」

伊織「大人っぽいやつよ」

この言葉自体どうかと思うが、きっとあいつは子供になんて興味はないだろうから。

新堂「では、ご用意させていただきますのでお嬢様はお部屋でお待ちになってください」

伊織「任せるわね」

今日の夜のことを考えると自然と口の端が上がってくる。

伊織「にひひ、この伊織ちゃんの魅力に気付かせてやるんだから」

準備をしているとあっという間に出なければならない時間になった。

伊織「えーと、持ち物なんて別にないわよね」

伊織「ドレスも別に変じゃないし」

少し焦りながら確認をする。

…ああ、ここちょっと化粧が崩れてるじゃない。

本当はそんなことはないのだが、確認すればするほど不安は増すばかり。

新堂「お嬢様、お車の準備が整いました」

そんな悪循環を新堂のノックが断ち切ってくれる。

伊織「ええ、今行くわ」

ドアを開けてその前に立っている新堂の顔を見る。

新堂「どうなさいました、お嬢様?」

伊織「…変なところなんてないわよね///」

新堂「…」

新堂の沈黙が私の心を焦らせる。どこかおかしいのかしら…

新堂「どこもおかしいところはないと思いますが」

新堂「お嬢様が不安なのでしたら他のものもお呼びいたしましょうか?」

伊織「いえ、あなたの目から見て大丈夫ならいいわ。ありがとう」

焦りの代わりに安堵が私の中に広がる。

伊織「さ、早く行きましょ」

この気持ちが消える前にあいつのいる場所に向かう。

事務所につくとあいつは表で待っていた。

伊織「全く、中で待ってたらいいのに」

待っているのを見つけた時から私の心は高鳴っていた。

伊織「ばかなんだから…」

伊織「ここからはそこにいるやつに送ってもらうから心配しなくていいわ」

そう言って車を降りる。

P「伊織…」

車から降りてきた私をプロデューサーはまじまじと見てくる。

伊織「ほら、ぼさっとせずにここからはあんたの車で行くんだから用意しなさい」

その視線は私の待ち望んだものなのだが、結局恥ずかしくなってそう言ってしまう。

P「いや、車は用意してあるけど…」

私がここまで乗ってきた車を見ながら言葉を詰まらせる。

伊織「私はそんなこと気にしないわ」

車なんて些細なことだ。それに、私はこいつの乗ってる車の方がかわいくて好きだったりする。

…これも結局言えないけど。

伊織「ほら、道は私が知ってるから行くわよ」

P「あ、ああ」

普通、エスコートは男性の役目なのだが私は手を取ってこいつの車が置いてあるだろう場所に向かう。

今夜、リードするのは私、というのも良いかもしれない。

P「おい、俺の格好ただのスーツなんだけど大丈夫なのか?」

店が見えてからこいつはこればかり聞いてくる。

伊織「大丈夫だからもっと堂々としてちょうだい」

全く、そんな小さなこと気にしなくていいのに…

「心配しなくてもあんたはかっこいいから大丈夫よ」

自分で妄想しておきながらちょっと恥ずかしくなってしまった。

P「駐車場にとまってる車は外車ばっかりだし、何かセレブって感じの人ばっかりだし」

戸惑ってるこいつは置いといて私は店への扉に手をかける。

P「ああ、これくらいはしないとな」

そう言って私の代わりに扉を開けてくれる。

伊織「あら、気が利くじゃない」

P「ここでは伊織に頼るしかないからな。できることはしないと」

当たり前だと思ってたこういったこともこいつにやられるとなぜかうれしくなってくる。

口の端が上がるのを抑えながら店の中に入る。

受付「いらっしゃいませ」

伊織「予約してる水瀬伊織だけど」

受付「はい、承っております」

受付「どうぞこちらへ」

席に案内される。

P「何だここ…」

P「というか、お金大丈夫かな…」

後ろで感嘆の言葉なのか、不安の言葉なのかをぶつぶつ言っている。

だから、もっと堂々としてと言ったのに…

ウェイター「どうぞこちらの席でございます」

案内されたのはよくドラマで見るような夜景の見える席。

P「おお、すごいな…」

席に座りながらそうつぶやく彼を見るとなぜか口の端が上がりそうになる。

普通は女性が言うんじゃないのそういうことは。

伊織「食事はいつも通りのものを運んできてちょうだい」

ウェイター「かしこまりました」

もう何度も来ているのでこれで通じる。

彼はそんな私を見て驚いた顔をした後で納得したような顔をした。

P「やっぱり、伊織はお嬢様なんだな…」

伊織「やっとわかった?」

少し距離が離れてしまったような気がしてさみしくなる。

P「俺と違うな。こんなすごいところが行きつけなんて…」

彼はそう言いながら店の中を見渡している。

伊織「別にすごくなんてないわよ」

「それにあんたがいるなら別に今日お昼に行ったところの常連になってあげてもいいわ」

…ちょっと偉そうね。これじゃあ、あのお店のことをバカにしてるみたいだわ。

結構、今日のところは気にいってたりする。

ほどなくして飲みものが運ばれてくる。

私はいつも通りのオレンジジュース。

P「ああ、今日は車だから酒はだめなんですよ」

注文する時に言わなかったから彼のところにはお酒が運ばれてきた。

あまりこういうところに自分で運転してくる人もめずらしいからウェイターも少しびっくりしていた。

P「すみませんがこの子と同じものをいただけますか」

ウェイター「かしこまりました、すぐご用意いたします」

ウェイターが戻っていく。

伊織「他のでなくてよかったの?」

P「ああ、せっかく二人で来たんだから同じものが飲みたいだろ」

さらっとそういうことを言ってくるのは卑怯だと思う。

伊織「そう?」

P「ああ、そうだよ」

二人してそう言った後、飲みものと料理が運ばれてくるのを静かに待つ。

嫌な沈黙じゃなかった。

P「そういえば、何で今日は誘ってくれたんだ?」

料理が運ばれてきてしばらく楽しんでいたところで彼がふいにたずねてきた。

伊織「それは…普段のお礼よ」

それも理由の一つ。でも、

「あんたと二人きりでいる時間をもっと楽しみたかったのよ」

こんなこと言えないのよね…

P「お礼?」

伊織「ええ、いつもがんばってるあんたへのご褒美って言い換えてもいいわね」

何でもっと素直に言えないのよ。

P「それでこんなところに連れてきてくれるとはすごいな」

P「律子も連れてきたのか?」

伊織「まだよ、律子が少し落ち着くまでは無理でしょうね」

本当はそんなことを考えてなかったが、それも悪くない。

P「そうか、律子も驚くだろうな」

彼はそんなことを笑顔で口にする。

伊織「そんなことより料理はどう?」

話題を変えたくてそんなことをたずねる。

P「いや、もう緊張で何が何だかわからないんだよ」

伊織「何よそれ」

P「とりあえず、おいしいってことしかわからない」

伊織「おいしいんだったらそれでいいわ」

自分がほめられたわけでもないのにどうして私はこんなに喜んでいるのか。

運ばれてくる料理を楽しみながら二人で会話をする。

お昼のように会話が多いわけではなかったが、こういうのもよかった。

もう今夜の時間も終わりという時に

P「今夜の伊織はなんか大人だな」

彼が突然そんなことを言ってきた。

伊織「何よ、突然」

P「いや、こんなすごいところで食事してても堂々としてるしそのドレス姿もきれいだしな」

伊織「ふん、と、当然じゃない///」

にひひ、きれいだって。

P「いつも見てる女の子とは別人みたいだ」

伊織「何も違わないわ、いつもあんたが見てる私も今の私も」

P「…そうだな、いつも伊織はきれいか」

伊織「そ、そこじゃないわよ///」

P「?」

本当に私の気持ちわかってないの?

伊織「あんたが普段見てるアイドルの水瀬伊織も」

伊織「今ここにいるお嬢様の水瀬伊織も」

伊織「どっちも私よ」

伊織「あんたが私を見る場所が変わってるだけよ」

P「確かに、場所は大きいだろうな」

P「でもな、俺が今まで知らなかった伊織を知ることができてうれしいって気持ちは間違いじゃないぞ」

伊織「…///」

…これが無自覚のまま言えるってもはや犯罪じゃないかしら。

P「今日はありがとうな、伊織」

伊織「気にすることないわ、結局あんたのお金なんだから」

P「はは、そういえばそうだな」

…これで本当に終わり。今日の楽しい時間が終わる。

せっかく勇気を出して誘ったのにそれも終わり…

伊織「嫌…」

P「!?」

P「どうした、伊織?」

彼の言葉で自分がどうなってるのかがわかった。

伊織「何で…」

私の目からは涙がこぼれていた。

伊織「いや、見ないで…」

こすってもこすっても涙は止まらない。

P「伊織」

伊織「嫌…」

彼にだけは見られたくない。せっかく今だけはカップルみたいに思ってるんだから。

P「伊織、これで涙ふけ」

渡してくるのはくしゃくしゃなハンカチ。きっとアイロンをあてる暇もないのだろう。

伊織「何よ、くしゃくしゃじゃない」

そう言いながら受け取ってハンカチを顔に当てると彼のにおいがする。

あれだけ止まらなかった涙が引いていく。

P「落ち着いたか?」

伊織「…はずかしいところ見られたわね///」

本当に恥ずかしい。雪歩の気持ちがわかる気がするわ。

P「伊織」

伊織「何?」

P「外、見てみろ」

外にはビルや街頭の明かりできれいに輝いていた。

P「この明かりの下で多くの人たちが生活している」

P「俺たちもその一人だ」

伊織「ええ、そうね」

P「そして今日という日は生きていく中での一日でしかない」

いまいち何を言いたいのかがわからない。

P「だからだな、また二人で来れるよ」

伊織「え?」

え、今なんて…

P「この時間が終わることがさみしかったんだろ?」

伊織「何でそんなことあんたが…」

P「わかるさ、伊織のことならなんでもな」

え、え、これってもしかして…

P「伊織…」

ちょっと待って、心の準備を…

P「帰りたくなくて泣くなんて伊織もまだまだ子供だな」

伊織「…はい?」

P「え、違うのか?」

P「てっきり、楽しい時間が終わるのが悲しくて泣いてるんだと…」

…いつも足りないのよねこいつ。

結局、鈍感なやつはどこまで行っても鈍感なのね。

伊織「まったくもう…」

でも、そんなこいつのことが好きなんだと思ったらこれでいいとも思う。

P「何かわからんけど、笑顔になってよかったよ」

伊織「ええ、この伊織ちゃんが泣くわけないじゃない」

P「はは、そうだな」

伊織「そうよ」

この気持ちはもう少し伝えなくてもいいかな。

今のこの関係も楽しいしね。

あの日の後、私とあいつの関係は変わっていない。

でも、私は少しずつ…

伊織「はい、これあんたの分ね」

P「おお、最近ありがとうな」

伊織「私の分をつくるようになったからそのついでよ」

P「でも、野菜ばっかりなのがな…」

伊織「あら、健康に気をつけてるんじゃなかったかしら」

P「まあ、うまいからいいけどな」

伊織「この伊織ちゃんが作ってあげてるんだから当然よ」

素直になろうと思って行動している。

いつかこの気持ちをちゃんと伝えられるように…

終わり

やっと終わった…まさか日をまたいでしまうとは…

この書き方をするとすごい長くなるな。というか、最近内容が長くなっていってるような…

だらだらして読みにくいっていう意見が出ない程度には抑えていきたいと思います。

昨日から読んでくださっている方ここまで時間がかかって申し訳ありませんでした。そして、読んでくださった方ありがとうございます。

次は7人目。どうしようかな…

響人気が高まってるようなので響でいきたいと思います。

ただ、いつも以上に変な感じになってしまう恐れがありますので、読む際はお気を付けください。

それでは、のんびりやっていこうと思います。

765プロ。新進気鋭のアイドルを数多く抱えるこのプロダクションは、業界の中でも注目される存在になっている。

その中でも大きな存在感を示すアイドルがいる。

「はいさーい」

「トップアイドル目指してがんばるさー」

小麦色の肌が元気印、765の動物娘、我那覇響である。

~響の場合~

春香「…二人に話があるの」

千早「どうしたの、春香?」

美希「あふぅ、今くらいは寝かせてほしいの」

春香「もう二人とも今の事務所の雰囲気には気付いてるよね?」

千早「雰囲気?」

美希「…zzz」

春香「単刀直入に言うけど、みんなプロデューサーさんのこと好きだよね」

千早「!」

美希「zzz」

千早「私はそんなこと…」

春香「千早ちゃん、ごまかしても無駄だよ」

春香「いつも自主トレにつき合わせてるのはちょっとでもプロデューサーさんと一緒にいたいからでしょ」

千早「そ、そんなこと考えていないわ」

春香「私はプロデューサーさんのこと好き」

千早「!?」

春香「美希は寝ちゃったけど言わなくてもわかるよね」

春香「千早ちゃんもプロデューサーさんのこと好きなんでしょ?」

千早「…何でそんな話を突然するの?」

春香「今、みんながプロデューサーさんをデートに誘ってるよね」

春香「プロデューサーさん、それを全部自分の休みを削って受け入れてるんだよ」

春香「普段から多忙なスケジュールをこなしてるのにこれじゃあ倒れちゃうよ」

春香「だから、私たちくらいはプロデューサーさんの体のことを考えてあげようよ」

千早「春香…」

春香「同盟っていうほどのものじゃないけど、約束しない?」

春香「抜け駆けはしないって」

千早「…ごめんなさい、春香」

千早「確かに、いつも夜遅くまでプロデューサーを引きとめていては負担になるわ」

千早「春香の言うとおり私たちだけでもプロデューサーの体のことを考えるべきね」

春香「千早ちゃん…」

千早「ほら、美希起きなさい」

美希「うーん…」

千早「あんまりプロデューサーに迷惑かけてはだめよ」

美希「わかったの…zzz」

千早「春香、美希には私から言っておくから」

春香「千早ちゃん…」

春香「ありがとう、千早ちゃんならわかってくれると思ったよ」

春香「約束だよ」

春香「抜け駆けはしないって」

千早「ええ、抜け駆けはしないわ」

春香(これで千早ちゃんは戦線離脱ね)

春香(美希も千早ちゃんがいる前では行動を起こせない)

春香(ふふふ…)

響「はいさーい」ガチャ

響「…三人ともそんなところで何してるんさー?」

春香「響ちゃん…今日は早いね」

響「ちょっと早く起きたからな」

千早「我那覇さん、おはよう」

響「おはようだぞ、千早」

美希「おはよう…なの…zzz」

響「美希もおはようだぞ」

響「で、何してるんさー?」

春香(どうしようかな…)

汚い、さすが春閣下汚い

期待

一日空けてしまって申し訳ありません。今日は頑張ります。

>>254さんから>>263さんまで、みなさんコメントありがとうございます。

春香(自分、そういうことはよくわからないぞ)

春香(とか、あの時言ってたけど響ちゃんもプロデューサーさんのこと好きなのは明白だし)

響「春香?」

春香(ここは二人と同じように約束させちゃおうかな?)

響「春香、どうしたんさー?」

春香「響ちゃん!」

響「わっ、急に大声出したらびっくりするさー」

春香「ああ、ごめんね」

春香「…でね、今私たちプロデューサーさんのこと話してたの」

響「プロデューサーがどうしたんさ?」

春香「あのね、最近プロデューサーさんがちゃんと休めてないの知ってる?」

響「いや、知らなかったぞ」

春香「それってね他のみんながプロデューサーさんをデートに誘ってるからなの」

響「で、でーと?」

春香「うん、みんなプロデューサーさんのこと好きなんだよ」

響「そ、そうだったのか?」

響(自分だけじゃなかったのか)

春香「だからねさっきここにいる三人だけでもプロデューサーさんの負担になることはやめようって話してたの」

響「そんな話してたのか…」

春香「響ちゃんも約束しない?」

春香「プロデューサーさんを好きな者同士として」

響「す、好きって、自分はそういうこと思ってないぞ…///」

美希「それは、嘘なの」

響「美希、いつ起きたんさー!?」

美希「みんながうるさいから起きちゃったの」

千早「それで、美希、嘘ってどういうこと?」

美希「美希、この前見ちゃったの」

美希「響が、ハニーが着替えのために事務所においてるシャツのにおいをかいでるところ」

春・千「えええぇぇ…」

響「…///」

春香「本当なの、響ちゃん!?」

響「あ、う、それは…」

春香「その反応は本当っていうことだよね?」

響「あの時はついやっちゃったっていうか…」

響「でも、そんな深い意味はないんさー」

春香「どこにその着替えあるの!?」

三人「…」

春香「え、えーと…」

春香「おほん///」

春香「ま、まあ、これで響ちゃんのプロデューサーさんへの気持ちが証明されたようなものだよね」

三人(なかったことにしようとしてる)

響「それは…」

春香「あくまでしらばっくれようとするならこっちにも考えがあります」

響「何、する気さー?」

春香「この事実をプロデューサーさんに報告します」

響「!」

響「それだけはやめてほしいさー」

春香「この事聞いたらプロデューサーさん、なんて言うかな?」

春香「響、普段俺のこと変態プロデューサーって言うくせに響の方がよっぽど変態じゃないか」

響「あうう…」

春香「そんなことする奴だったとは思わなかった。お前のプロデュースはやめさせてもらう」

響「…わかったぞ」

春香「…うん?」

響「自分もプロデューサーに負担になる事はしないさー」

春香「響ちゃん、それ本当?」

響「本当さー」

響「もともとそんな迷惑になるようなことするつもりなかったさー」

響「プロデューサーと遊びに行けなくなるのはさみしいけど、我慢するさー」

春香「響ちゃん、わかってくれてうれしいよ」

春香「…うん?」

春香「行けなくなる?」

響「行ったことなかったからネズミのいる夢の国に連れて行ってほしいってお願いしてたんさー」

響「でも、プロデューサーが大変なんだったら我慢するさー」

春香(…夢の国って完全にデートですよ)

春香(この子自覚ないの?)

春香「…わかってくれてよかったよ」

春香「じゃあ、響ちゃん約束だからね」

春香「抜け駆けしちゃだめだよ」

響「抜け駆け…はよくわからないけど迷惑になることはしないさー」

春香(これでよし)

響(プロデューサーと行きたかったさー)

ー仕事終わりの夜ー

P「じゃあ、今日は社長に報告することあるから事務所に戻ろうか」

響「わかったさー」

P「ちょっと、遅くなるけど我慢してくれよ」

響「それくらいなんくるないさー」

P「ははは、それじゃあ行くか」

______________

P「そうだ、響」

響「どうしたんさー?」

P「この前、行ってた約束あっただろ?」

P「ネズミのいる遊園地に連れていくってやつ」

響「!」

響「…プロデューサー、それなら」

P「あれ、知り合いから入場チケットもらえたから行けるぞ」

響「本当!?」

P「ああ、何とかスケジュール調整したら行けそうなんだ」

響「やったさー」

響「…あ!」

響「今のは違うんさー」

P「?」

響「プロデューサー、自分もう行けなくてもいいぞ」

P「行けなくていいって、別に遠慮しなくていいんだぞ?」

響「遠慮とかそんなんじゃないんさー」

P「じゃあ、何なんだ?」

響「最近、プロデューサーが忙しいって聞いたさー」

P「まあ、お前たちが売れてきたからな」

P「うれしい悲鳴だよ」

響「そういうことじゃないんさー」

P「?」

響「プロデューサー、休みの日に他のアイドルと遊んでるって聞いたぞ」

響「そんなんでいつ休んでるんだ?」

P「まあ、確かに最近みんなが遊びに誘ってくれるから休みがなかったな」

響「だから、自分のことはいいから休んでほしいさー」

P「うーん、そんなこと気にする必要ないのに」

響「そんなことって大事なことだぞ」

響「もし、倒れたらどうするんさー!?」

P「心配してくれるのはうれしいけど、それはないよ」

響「そんなのわからないさー」

P「わかるにきまってるだろ」

P「確かに、家でのんびりごろごろみたいな休みは取れてないけど、お前たちと遊びに行くのもちゃんとした休みだからだよ」

響「どういうことさー?」

P「体を休めることだけが休みじゃないってことさ」

P「いつもの仕事は忘れて気分転換するのが休みだからな」

P「遊びに行くのも休みのうちさ」

響「それでも体を休めるのも大事な事だぞ」

P「俺、あんまり家で過ごす休み方は好きじゃないんだよ」

P「まったくないのは困るけど、今くらいならうれしいくらいだよ」

響「…そうなのか?」

P「ああ。それに…」

響「それに?」

P「お前たちみたいなかわいい子と遊びに行けるんだから、しんどいなんて言う訳ないだろ」

響「…変態さー///」

P「ははは」

P「…それで遊園地だけど行くよな?」

響(…これは断れないぞ)

P「響?」

響「…行きたいさー」

P「うん?」

響「自分、行きたいさー」

P「おう、任せとけ」

響(春香、ごめん…)

続きは

>>275さん、催促ありがとうございます。今日はまだがんばります。

ーデート当日ー

響「ハム蔵、どの服がいいと思う?」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「え、どれでもかわいいから早く選んで待ち合わせ場所に行けって?」

ハム蔵「ヂュイ」

響「そうは言ってもどれがいいかわからないぞ…」

響「…ああ!もう時間!」

響「うーん、じゃあ動きやすいこれでいいさー」

響「えーと、持ち物は…」

ハム蔵「ヂュイ…」

___________________

P「なんとか朝の内につけたな…」

響「ごめんだぞ…」

P「まあ、それでも十分時間があるから気にするな」ナデナデ

響「うう…///」

P「じゃあ、車とめて中入るか」

響「うん…///」

P「さて、時間的には先に昼にした方が良い時間だな」

響「あ、プロデューサー」

P「どうした?」

響「昼なんだけどお弁当作って来たさー///」

P「本当か?」

響「うん、結構がんばって作ったさー///」

P(こういうとこって大体持ち込み禁止だよな…)

P(…まあ、大丈夫か)

P「じゃあ、どっかのベンチに座って食べるか」

響「そうするさー」

P「このゴーやチャンプルーおいしいな」

響「それは自信作だぞ」

P「だいたい冷えると苦みばっかり引き立って食べにくくなるイメージなんだけどな…」パクパク

P「これ、そんなことないからおいしいな」

P「他のもおいしいしがんばって作ってくれたんだな」パクパク

響「へへへ…///」

P「さて、昼も食べたし乗り物に乗るか」

響「待ち切れなかったさー」

P「でも、まずは軽いやつから乗らないとしんどいな…」

響「…あれがいいさー」

P「あれってお金いれたら動く動物の乗り物か?」

響「あの乗り物かわいいさー」

P(さすがにこの年で乗るには恥ずかしいと思うんだが…)

響「プロデューサー、早く乗ろう」

P「そ、そうだな。でも、あれ一人乗りだから響だけで乗るといいぞ」

響「うん?プロデューサーは乗らなくて良いのか?」

P「ああ、ちょっとさっき食べたのが残っててな」

P「今回は見とくよ」

響「じゃあ、乗ってくるさー」

ちょっと「さー」がしつこくないか?

響「プロデューサー」ブンブン

P「おお」ヒラヒラ

P(ちょっと周りの視線が痛いけど楽しそうだからいいよな)

響「~~~♪」

P(あんなに喜んでるなら俺も乗ったらよかったかな?)

響「~~~♪」

>>283さん、「さー」が使いやすいから多用してしまってます。ここから気をつけます。

響「プロデューサー、次はあれ乗ろう」

P「あれってジェットコースターか?」

響「そうさー。やっぱりこういうところに来たらあれに乗らないとだめなんだぞ」

P「…俺、苦手なんだよな」ボソッ

響「?」

響「早く行こう」グイグイ

P「わかったわかった」

響「わー…」ゴー

P「…」

響「おおおぉぉ…」グルングルン

P「…」

響「ははは…」ガー

P(目つぶってたら終わる目つぶってたら終わる…)

響「楽しかったな、プロデューサー♪」

P「あ、ああ…」

響「次は…」

P(軽い奴、軽い奴)

響「あれにしよう」

P「急流すべり…」

響「プロデューサー、早く行こう」グイグイ

P「うん…」

響「これも楽しかったな、プロデューサー」

P「うん…」ビッショリ

P(何で俺だけびしょぬれ…)

響「でも、プロデューサー服大丈夫か?」

P「ああ、大丈夫だよ。動いてたら乾く」

P「で、次はどうする?」

響「次はな…」

ー夕方ー

P(結局、絶叫系が多かった…)

P(最初のほのぼのしてたのは何だったんだ…)

響「プロデューサー?」

P「ああ、どうした?」

響「時間、そろそろ終わりかな?」

P「…そうだな、後一つっていうところか」

響「後一つか…」

P「何が良い?」

響「最後に乗るのはもう決まってるぞ」

P「うん?」

P「観覧車か」

響「すごい、すごい。町があんなに下にあるぞ」

P(…今日、来てよかったな)

響「…プロデューサー、今日連れてきてくれてありがとう」

P「ああ、俺も楽しかったよ」

響「本当?」

響「自分、わがままばっかり言ってなかったか?」

P「わがままってそんなのなかったよ」

P「本当に俺も楽しかったよ」

響「プロデューサー…」

_________________

響「プロデューサー…」

響(やっぱりプロデューサーやさしいな)

響「…プロデューサー」

P「どうした?」

響「一つお願いしてもいい?」

P「ああ、いいぞ」

響「…かなさんどーって言ってほしい///」

響(これくらいならいいよね)

P「かなさんどー?」

響「うん」

P「別にいいけど…」

P「かなさんどー」

響「…もっと気持ちをこめて言ってほしいぞ」

P「気持ちを込めろって言われても…」

響「うーん、何かこう大事な人に言うみたいにしてほしいさー」

P「大事な人ね…」

響「そう…」ギュ

P「かなさんどー」

響「え、え…」

P「これでいいか?」

響(プロデューサーのにおい)

響「…///」ギュ

P「響…」

響「もうちょっと、このままでいてほしいぞ」

P「わかったよ」

P「で、かなさんどーってどういう意味?」

響「それは、秘密さー///」

この後、二人は何事もなく帰るのだが後日、響は恥ずかしい思いをすることになる。

今の時代だいたいのことは調べようと思えば調べることができる。

さて、かなさんどーの意味を知ったプロデューサーはどうしたのか…

それは誰も知らない。

終わり

結構、がんばったつもりだけどやっぱり変な感じになってしまった。

響ファンの皆様申し訳ありません。

こういう方言を使うキャラは特に難しい。もとからちゃんとできてないのにこれでは…もっと勉強します。

それでは読んでくださった方、コメント下さった方ありがとうございました。次はどうする…

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