数日前

男「じゃあなー」

友「おーう」

男「…」ｽﾀｽﾀ

ﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺ…

男「…」ｽﾀｽﾀ

ﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺ…

男「……？」

幼女「…」

男（女の子……？）

幼女「？」ﾆｺｯ

男（……か、かわいいな）

男「…」ｽﾀｽﾀ

幼女「…」ｽﾀｽﾀ

男「…」ｽﾀｽﾀ

幼女「…」ｽﾀｽﾀ

男「……ど、どうしたの？迷子？」

幼女「ううん」

男「そっか。なら、早くお母さんのところに帰りな？」

幼女「…」ｼｭﾝ

男（しまった…聞いちゃマズかったかな…）

幼女「…」

男「あ、ご、ごめんね？嫌な事聞いちゃって…。」

幼女「っ！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

男「あ、ちょ！」

男「足速いな…行っちゃった…」

男「……買い物して買えるか」

男（今日はお刺身だな…）

男（よし、買い物も終わったし帰ろう）

ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ

男（妹からメールか…）

『家の前に誰かいる！早く帰ってきて！』

男「！？」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

－－
－－－

男「妹！」

男「家の前には誰もいない…」

男「ま、まさか……!!」

ｶﾞﾁｬ

男「妹！！」

「きゃー、かわいー！」

男「……妹？」

妹「あ、お兄ちゃん！お帰りー！」

男「え？いや、ん？」

妹「どしたの？凄い顔してるけど」

男「お、お前が早く帰ってきてって言うから…」

妹「ああ」

男「ああ じゃねーよ！ったく…で、なんだったんだ？」

幼女「…」ﾍﾟｺﾘ

男「…!! さ、さっきの！？」

妹「えっ、お兄ちゃん知り合いなの！？」

男「さっき俺のあとをついてきてて…」

男（なんで俺の家に……！？）

妹「逆でしょ、それ」

男「ああ、俺が幼女のあとを…って違うわ！」

妹「おまわりさーん」

男「だから違うって！」

妹「……あのね、この子、帰る場所がないんだって」

男「えっ……？」

幼女「…」

男「そ、そうなのか…」

男（やっぱり…）

妹「ねえ、しばらく泊めてあげてもいいでしょ？」

男「えっ？い、いや、それはさすがに…。」

妹「じゃあこれからこの子はどうするの？ひとりぼっちなんだよ！？」

男「うっ、それは…。」

妹「ほら、幼女ちゃんからもお願いして！」

男「…！？」

男（幼女って名前なのか…）

幼女「お、お願い…しますっ…」

男「うーん…。でも、親がいるなら連絡をしておかないと…」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

男「こんなときに…。 はーい 」ｶﾞﾁｬ

？「あら、やっぱり男母さんに似てるわね」

男（母さんの知り合い…？）

？「私は幼女の母の幼女母といいます」

男「えっ！？」

幼女母「うちの子を居候させてもいいですか？いいともー！ はいどうもありがとう」

男「え？いやいや、えっ！？」

幼女母「時が来たら必ず迎えに来ますので」

男「あ、あの…！」

幼女母「それでは」

男「…」ﾎﾟｶｰﾝ

－－
－－－

幼女「ううっ…もう出てもいい？」

男「ダメだ。あと10秒」

幼女「いーち、にーい、さーん、しーい」

幼女「…」

男「どうしたんだ？」

幼女「4のつぎってなんだっけ…。」

男「5だけど…」

幼女「ああ、そうだ！ ごーお、ろーく…」

男（ド忘れってやつだよな…？ ははっ）

幼女「きゅーう、じゅーう！ もう出るっ！」ﾀｯﾀｯﾀ

男「お、おい！ちゃんと体を拭いてから…。」

幼女「わーい！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

男「……しょうがないなぁ」


「あっ、お兄ちゃんとお風呂入ってたの！？」
「うん」

「どう？大きかった？」
「え？」

「アレよ、アレ」
「アレ？」

「股関の辺りにある…」
「あぁ！大きかった！」

「あの変態兄貴……」

男「大きくなってないからな！！」

男「ってか、何歳なんだ？」

幼女「えっと……8さいくらい」

男「えっ！？なら、学校とかは…」

幼女「あ、それはっ……」

男「？」

幼女「と、とにかく…平気だからっ…」

幼女「…」

男（触れないほうが良さそうだな…。）

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

男「ん？誰だろ…」

男「はーい」ｶﾞﾁｬ

幼馴染「…」

男「よう、幼馴染じゃんか。 どうした？」

幼馴染「あ、あの、最近…親戚の人とか来てるの？」

男「いや？きてないけど」

幼馴染「そ、そっか…そうなんだ……」

男「なんだよ？今日なんか変だぞ？」

幼馴染「な、なら、その子は……」

幼女「？」

男「あっ」

幼女「」ﾆｺｯ

幼馴染「……誰？」

男「あ、いや、えーっと、うーんと……」

幼馴染「な、なぁんだ！親戚の子なんだ！」

男「ああ、母さんのいとこのはとこの娘の親戚の兄の……」

妹（嘘ヘタすぎ…）

幼馴染「ふーん！そっか！」

妹（信じるんかい！）

幼馴染「じゃあご飯作るの大変でしょ？手伝うよ！」

男「いいのか？」

幼馴染「うん！なにがいい？」

幼女「えっと、まt …じゃなくて、お刺身！」

男「刺身は何日か前に食べただろ？」

幼女「もういっかい食べたい！」

幼馴染「お刺身かあ…。買い物行かないとね」

男「じゃあ俺が……」

幼馴染「なら一緒に行こうよ！」

男「ああ、そうだな」

幼女「…」ﾑｽｯ

幼女「私もいく！」

幼女「ねえねえ、これはなに？」

男「それはしょうゆだ」

幼女「じゃあこれは？」

男「ソースだよ」

幼女「ふーん…」

幼馴染「ねっ、これとかどうかな…？」

男「ああ、いいんじゃないか？それと…」

幼女「…」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

男「あれ、幼女がいない！」

幼馴染「えっ！？」

男「幼女ー！」

幼馴染「幼女ちゃーん！」

幼女「…」ｸﾝｸﾝｸﾝｸﾝ

男「はあ…どこ行ったんだ…」

幼女「あっ、いた！」ﾀｯﾀｯﾀ

男「おっ、どこ行ってたんだよ！？」

幼女「ご、ごめんなさい…」

幼馴染「まあまあ…。それ、買いたいの？」

幼女「うんっ！」ﾄﾞﾊﾞｰｯ

男「こんなに…。ん？またたび？」

幼女「っ！」

男「またたびは猫の好物だぞ？人間のものじゃないんだ」

幼女「あっ、えと…」

男「戻しておくからなー」

幼女「…近所の」

男「ん？」

幼女「近所の猫にあげるのっ！」

男「近所に猫なんていたかな…」

幼女「いる！いっぱいいるの！」

男「ふーん、分かった。買っていいよ」

幼女「やったぁ！ 」ﾆﾊﾟｧｧｧ

男（動物に易しくするのはいいことだよなあ、うん）

幼馴染「そういえば男、前に野良猫を助けてたよねー」

幼馴染「何日か看病してあげて…。2.3ヶ月くらい前だよね、確か」

男「ああ、そうだそうだ。可愛かったなー」

幼女「…」

幼馴染「じゃあ、帰ろっか！」

男「だな」

幼女「ごちそうさま！」

幼馴染「どう？美味しかった？」

幼女「うんっ！特にみるくとお刺身っ！」

幼馴染（私が作ったおかずは…。あははっ）

幼女「眠くなってきちゃった…」

男「おいおい、こたつで寝るのは…」

幼女「だって、気持ちいいんだもん…。」

男「はぁ…。」

幼馴染「なんか、幼女ちゃんって猫みたいだよねっ」

幼女「！？」

男「あー、俺も猫みたいって言われるわ」

妹「私も私も！」

幼馴染「あぁ、う、うん」

男「なっ、なんだよその反応！」

幼馴染「あは、ごめんごめん。猫っぽいちゃ猫っぽいよー」

男「テキトーだな…。」

幼女「…」

夜

幼女「…またたび、またたび」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

幼女「あ、あったぁ…またたび…///」

幼女「あのときから忘れられなくなっちゃった…またたび…」

幼女「…」ｸﾝｸﾝ

幼女「ま、またたびだぁ！」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

幼女「またたび、またたび、にゃうっ…」

幼女「またたび、すごいにゃっ…おかしくなっちゃ…」

ｽﾀｽﾀ...

幼女「…!!」

男「幼女ー？起きてるのかー？」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

幼女「あっ、う、うんっ！」

男「ん？猫耳つけてるのか…？」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

幼女「にゃぅ！」

男「んなわけないか…早く寝ろよー？」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

幼女「う、うんっ！わかった！」

数ヶ月後

男「……なあ」

妹「うん」

男「幼女、成長したよな」

妹「うん」

男「まだ8歳のはずだよな？」

妹「うん」

男「どう見ても中学生くらいだよな？」

妹「うん。私と同い年くらいにしか見えない」


幼女「ん？どうしたの？」

男「あ、いや、なんでもない！」

幼女「ねえねえ、お風呂一緒に入ろうよ！」

男「えっ！？」

幼女「男じゃないよ、妹ちゃんに言ってるの！」

男「あ、な、なんだ…」

女「男と入るなんて…恥ずかしいじゃんっ///」

男（さりげなく呼び捨て…そして女になってる）

妹「いいよ、はいろっか！」

女「うん！」

妹「はぁ…」

男「ま、まあ、元気だせ！なっ？」

妹「8歳に負けた…8歳に負けた…」

女「あっ、私もう13歳くらいだよ？」

男「えっ？」

女「あはは…もう隠せないかな…」

男「おお、猫耳にしっぽ…」

女「私の成長が早いのは、私が猫だから」

男「な、なんだって！？」

女「男が助けた野良猫は…私…」

男「そうか…それなら色々と辻褄が合う…」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

男「こんなときに…はーい」


妹「ねえねえ、しっぽ触らせて」

女「うん、いいよ？」

妹「わあ、もふもふー！」

男「…」ｽﾀｽﾀ

妹「あっ、誰だったのー？」

男「幼女のお母さん」

妹「へえ、なんだって？」

男「……いや、言えない」

妹「えー、どしてさ」

男「…」