麦野「もう逃がさねぇ」上条「勘弁してくれよ……」(171)

邂逅か、それとも奇縁か……。いずれにせよ不運には違いない。どれだけ走り回ろうが、差は縮まらず、
もう2、3キロは走り続けたのでは無いだろうか……。いつもの事ではあるのだが、「切りがない」。
そう思い、市街地を抜け薄暗い路地裏へと入る。地理はあまり把握していない。そんな事を考えている余裕も無い。
そうして、無我夢中に複数に配置されている角を回り続ける。
一定の間隔、20メートルに一度くらいだろうか、それを右…左…と数回曲がると、今度は一本道へと出た。これも偶然。
意図しようにも全く知らないのだから。そうして光ほうへ抜けると……。

「はぁはぁ……」

膝に手を付き、肩で息をする。疲労したというよりも緊張した。心臓は常にバクバクと鳴り続け収まる気配も無い。
走り抜けたそこは陽の光は当たれど周りはビルに囲まれている隙間のような場所で、袋小路というやつだ。

「は、ははは……ホラー映画じゃ無いんだから……」

ザッ、ザッ、と音が聞こえる。顔が引きつり、首を回すと、人影が見える。
陽があたっているはずなのに、暗い向こうよりも冷たくなっていく気がした。

「あ、あのー、一つお尋ねしたいのですが……」

そう言うと、「影」はそれ以上大きくのを止める。聞こえはしなかったが口元の動きから何を言ったのかは解った。

「どうしたら……許してくれるのでせうか?」

また、一歩、足を進める。闇に覆われていた部分は無くなり。
全貌を表す。とても端正な顔立ち、凛とした格好、みやびやかな雰囲気からは想像もできない
「死んだら?」という言葉は耳がおかしくなったのかという位、非現実的で、しかし、その人物をよく知っている分納得できる物であった。

「べ、弁当一個にそれはやりすぎなのではないでしょうか……」

「あははは、冗談冗談。でもねぇ? 流石に打撲の一か所くらいは貰ってくれないと私の気が済まないっていうか? 
まぁ、大人しくやられてくれればお姉さんもやりすぎるって事は無いし? 諦めてくれないかなぁ」

(質が悪いってレベルじゃないぞこれは……ただの通り魔じゃねぇか……)

「い、いやぁ、上条さんとしても世間体という物があるわけですし、お弁当一つくらいで……ねぇ?」

「んーー。まぁ? 普通ならこんな事までしないんだけど、結構付き合い長いし? 逆に見逃せないっていうか、ね?」

(ね? じゃ、ねぇよ。畜生……もう決めた。ここから逃げ切ったら二度と関わらんっっ!!)

「あれー?? 今、『もう二度と関わりたくない!!』 とか思ったでしょ?」

「!? え、えー? そ、そんな事思っていませんのことよー。おほほほ」

「ふふ、嘘が下手ね。無理よ、絶対に 逃 が さ な い ♪」


麦野×上条?になるのかな?
投下は頑張ってしていきたいのですが、遅くなるかもしれないです。
後、文章が所々稚拙な所があるのですがご勘弁を。

一応しえん

1>>


やりたまえ

これはおれとく

期待

早く

期待

期待します

おい続きは

続けるなら期待

今日は 書かないのか?

続けるのなら全力支持

上麦なら全力全裸支援

いつまでも待つわ

はよ

早くしてくれ靴下一枚は寒いんだ

――

あれから一時間。巧みな? 話術と持ち前の逃げ足を使って後ろからビームのような物を打たれていた気がするけども、なんとか逃げ切れた。

「はぁぁ、もうやだ……特売には間に合わないし、不幸だ……」

ブーー、ブーー。その瞬間ビクッっと体が震える、と同時に額に汗が滲み出る。体は強張り、先ほどの光景が頭に浮かぶ。
またもや、はぁぁ……と溜め息を付き、少しばかり震える手でズボンのポケットから携帯を出してみる。その画面には……

【明日の天気は晴天。今日のあなたの運勢は……】

それは随分昔に登録した、特に何の利用もしていない携帯サイトからの通知だった。
それを見た瞬間、がちがちになっていた体の緊張も一気に解け、脈拍もゆったりと、ほっと、一呼吸する。
「はは、なさけねぇな、俺……」と自虐しながらも内心では少しの休息が与えられていた。

「ちょっとあんた」

またもや、ビクッ!! っと、今度は大きく、猫が毛を逆立てるように。水面の水が何かによって急に跳ね上がるように大きく上体を上げた。

「し、失礼ねっ!! そんなに驚かなくてもいいじゃないの!」

「お、おぉ。御坂か、悪い」

「べ、別にいいけど……それより、どうしたのよ? 何だか辛そうだけど……顔色悪いし……」

「お、俺か? そんなに悪そうなのか?」

「あんたしか居ないじゃないのよ。そりゃあ……うーん、悪そうっていうより、怯えているって感じ? 何、あんた、誰かに脅迫でもされてんの?」

クスッと笑いながら発したその言葉は相手の事をよく知った上でのジョークのつもりだった。
世間話の中に含まれる一間の休憩のような物だ。しかし、その言葉を受けた本人は……

「……」

ずーんと、まるで後ろに効果音が付いているかのように項垂れている。

「え? え? ほ、本当に脅されてんの!?」

「い、いや! 何でもないです!」

「何で敬語なのよ……。まぁ、いいけど、何かあったらすぐ言いなさいよ。この御坂様が助けてあげるから」

「あ、ああ。ありがとう……」

――

「ねぇー、絹旗もコーヒーでいい?」

「え、えぇ。超大丈夫です」

同じ頃。
「麦野沈利」が丁度「4人分の」コーヒーを入れようと席を立った時、4人の内の一人の浜面仕上が、
隣に座っている4人の内の一人の絹旗最愛に耳元でこっそりと訊ねた。

「お、おい、ここ最近の麦野の変わり様はなんだよ。別人じゃねぇか」

そうすると、絹旗もまた同じように浜面に耳打ちする。

「それがですね、超、男が出来たらしいんですよ。この前、超楽しそうに話していました」

「お、男ぉー!!?」

「馬鹿っ!! 声がでかいです!!」

浜面のその声に絹旗はただの右手で頭を小突く。
その大声にも浜面の隣の4人の内の一人の滝壺理后はぴくりともせず机に突っ伏せたままで、
向かいの4人の内の最後の一人、フレンダ=セイヴェルンは鯖缶を見つめたままで、心ここに在らずであった。

「わ、悪い。でもよぉ、男なんか作るのかあいつが? 暗部の内側も裏側もここに居る誰よりも知ってるはずだろ? そんなあいつが男?」

「なんか事情が違うらしくて。何かその男を虐めて超楽しんでいるらしいんですよ」

「虐める???…………あぁ、そういう事か……納得した」

「ですよね……その男の人には悪いですけど、超感謝です」

「……だな」

とりあえず今日はここまで?眠くなるまでするつもりですが、明日早いので更新できないかもしれないです

そして、更新は出来るだけしていくつもりですが、遅くなるかもしれないです。

後、エロは無いと思って下さい。

だって書けないんだもんっっ!!

とりあえず乙
期待してます


おつ
がんばってくれ

>>15
つネクタイ

>>15

つホルスターand海パン


期待してるぜェ

1回でせめて4レスくらい更新したほうがテンポいいよ
なんにせよ乙

良い感じだな、期待
あとは無駄レス、能力議論でスレが埋まらないことを祈るだけだ

ワンシーズンに上麦?らしいSSが2つ出るのは珍しいなあ。

麦のん全力支援

上麦は超名作があるし、頑張ってくれ

フォックスワードに匹敵する上麦の名作はもうでないだろ

上麦は本当に最高!!

だからそうなることを祈る

偽善使い越えられるよう頑張れ

むぎのんSSはハードル高いからな…
比べられることもあるだろうけど気にせず頑張れ!超期待してる


書き溜めすくないんだね
がんばって。

他作品を挙げることがマナー違反であることぐらいどこにも書いてなくとも察しろ

ドヤァ

作者出て来づらい空気だな

ハードルがどうとかどうでもいいから気にせずはよ書いて

大丈夫、そんな>>1を応援してる

>>1超頑張ってください!

結局、>>1の書きたいものを書いて欲しい訳よ!

>>1帰ってきてちょーだい
貴重な上麦成分を供給してちょーだい

――

「あれ?」

ガチャガチャと、ドアノブを回す。「鍵、挿したよな……?」と自分の記憶力に訝りつつ、
もう一度鍵を回す。大方、「あいつ」が閉め忘れたんだろう。と、結論を出すも、今日は疲れたので注意はまた明日。

「ただい」

「とうまっ!!」

「ま」を空け、「うぉ」と、少しのけ反る。玄関で仁王立ちしている人物はどうやらお怒りのご様子で……。
か細い足でパタパタと軽い地団太を踏んでいる様子は何だか微笑ましかったが、
間違っても、口に出さない方が良い事は経験上知っているので、「そこ」については言及しない。

「ど、どうしたんだ? そんな所に立って……」

「……今何時だと思っているの?」

「?? えーと、7時前くらいか……?」

「そうだよ。今は7時……お祈りも終わって、御飯も食べて、ごろごろしながらテレビを見てる時間なんだよ……。
いつもならっ!! ねっ!! なのに! 今帰って来るってどういう事なのっ!? 私を餓死をさせる気っっ!!?」

「お祈り? そんな事してたっけ……」と思いながらも、「やはり」、そこについて述べてしまうとえらい事になってしまうので口を噤む。

「いいからっ!! 早く御飯作ってっ!! お腹ぺこぺこなんだよ!!」

「はいはい」と言いながらゆったりと足を進める。その軽い返事が腕に歯型を残すとも知らずに。

――

「もやししか無い……」

テンポよく鼻歌を刻む同居人の隣で、腕をさすりながら、絶望的かつ悲惨な冷蔵庫の中身に絶句し、我が家の食卓事情を嘆く。
チラっと、横目を覗かせてみると、同居人は正座をしながらも相変わらずの状態だ。
深く溜め息を付きながら、「な! 何と! 今日はもやし炒めだー!!!」。
「わーい。とうま大好きー!!」なんて事にはならないよなぁ、と現実逃避をしつつも、
「買い出し」に行かなければならないという現実からも目を背けられない。

「はぁ、仕方無い……」

ブブブ、とポケットを揺らしている物を取り出しながら、出かける旨を伝えようとする。
「おーい、インデックスー」と言いながら手に取ったそれを見る。声というよりは音。
脊髄反射のような、「う゛っ」と、自分にだけ聞こえる程度の……独り言よりも少し小さな音を漏らした。

「とーまー、御飯まだなのー?」

インデックスが声を発した時、バタンと、図ったように過不足なく扉が閉まる。
頭に「?」を浮かべ、「とーま?」と呟きながらきょろきょろと首を回すが、
そこには人の気配すら存在せず、ただ、玄関からは人がコンクリートを走る時に鳴る、少し乾いた独特な音……その余韻だけが響いていた。

ごめんなさい。一応、生存報告という事で2レスだけ(内容も進んでませんが)ですが、投下させていただきました。
word消えた時はマジで萎えました。
更新は一週間に一度くらい?のペースでしていこうかなと。
文章書くのって難しいですね。全然、筆が進まないのですorz。

それでは、一週間に一度更新とか言いましたが、実はもうすぐテストがあるのでその期間はあまり更新出来ないかもしれません。

乙~
大丈夫、気にせずに自分のペースでやってくれればいいよ
そんな>>1をおうえんしてる

>>1のペースで頑張ってくれればいいよ

もつ。テストもSSも頑張って

続きまだー??

ちょっと休憩に番外編を、即興で書いたのでキャラの特徴等がおかしいかもしれません。

ー番外編ー 【メール1】



[ DATE]8/2 9:39
[FROM] mg
[SUB] もう休みだよね?

暇だし、ちょっと欲しい物もあるから買い物に付き合ってくれない?
御飯奢るし



[DATE]8/2 9:45
[FROM]上条 当麻
[SUB]Re:もう休みだよね?

えーっと…補習があるので行けないです。



[ DATE]8/2 9:46
[FROM] mg
[SUB]Re2:もう休みだよね?

サボれ



[DATE]8/2 9:50
[FROM]上条 当麻
[SUB]出席日数が足りないのです

勘弁して下さい



[DATE]8/2 9:51
[FROM]mg
[SUB]フルぼっこ(笑)確定ね♪

ッチ、何時に終わるんだよ



[DATE]8/2 9:55
[FROM]上条 当麻
[SUB]すいませんすいませんすいませんry

2時くらいには終わるかと…



[DATE]8/2 9:56
[FROM]mg
[SUB]Re:すいませんすいませんすいませんry

やっぱ【ピー】す


[DATE]8/2 9:59
[FROM]上条 当麻
[SUB]Re2:すいませんすいませんすいませんry

補習始まるんで終わりますねっ!
ごゆっくり!!



[DATE]8/2 10:00
[FROM]mg
[SUB]絶対【ピー】す

お前の【ピー】を【ピー】してカラスの餌にしてやるから楽しみにしとけよ

――

[DATE]8/2 20:50
[FROM]mg
[SUB]今日の事は許してあげるから

明日暇よね?ちょっと付き合ってよ

補習なんて言ったらぶっ【ピー】すから



[DATE] 8/2 21:02
[FROM]上条 当麻
[SUB]Re:今日の事は許してあげるから

夕方までなら大丈夫です



[DATE]8/2 21:06
[FROM]mg
[SUB]いつ帰れるかは私の気分次第よ?

どこか行きたい所ある?聞くだけ聞くけど



[DATE]8/2 21:09
[FROM]上条 当麻
[SUB]じゃあ

第7学区の外れにある卸売市場に行きたいです



[DATE]8/2 21:12
[FROM]mg
[SUB]Re2:じゃあ

ふーん…それじゃあ、明日の10時にいつもの公園に集合ね


遅れたら【ピー】からそのつもりでね♪

――

[DATE]8/4 19:20
[FROM]mg
[SUB]突然で悪いんだけど

電話番号教えてくれない?
一々メールすんのめんどくさいし、電話の方が楽だし

080-XXXX-XXXX


これ私のだから登録してくれにゃーん

――

上条「う゛っ……と、とうとうこの日がやってきてしまった……」

上条「今までそれとなくかわしてきたのに……不幸だ……」

――

[DATE]8/4 19:45
[FROM]上条 当麻
[SUB]Re:突然で悪いんだけど

090-XXXX-XXXX

です…あまり携帯使わないので出られないかもしれません…

[DATE]8/4 19:50
[FROM]mg
[SUB]なめてんの?

何その返事? ぶち【ピー】されたいの?
こんな美人と電話できるっていうのにもっと喜びなさいよ

[DATE]8/4 19:55
[FROM]上条 当麻
[SUB]Re:なめてんの?

めっちゃ嬉しいです

[DATE]8/4 19:59
[FROM]mg
[SUB]それなら

今から電話してもいいよね?

[DATE]8/4 20:03
[FROM]上条 当麻
[SUB]そういえば

20時から24時の間って凄く睡眠の効果が得られるそうですよ?
美容にもいいとか、麦野さんも試してみたらどうですか?

[DATE]8/4 20:05
[FROM]mg
[SUB]Re:そういえば
それ本当?

[DATE]8/4 20:07
[FROM]上条 当麻
[SUB]本当です

隣人もやってるそうです

[DATE]8/4 20:09
[FROM]mg
[SUB]Re:本当です

そう…それなら試してみるわ…おやすみ…

[DATE]8/4 20:09
[FROM]上条 当麻
[SUB]ありがとうございます

おやすみなさい

以上です。箸休めぐらいになってくれたらいいかなと。何か注意点とかあったら言ってほしいです。
メールネタはとあるSSを見てやってみたかったのですが、中々難しいです。あのクオリティは凄いぜ……。
麦野さんのFromがmgになっているのは上条さんのささやかな抵抗です。

それでは。


麦のん可愛すぎるww

麦のんwwwwww

上条さんの苦し紛れの一文でそんな反応を示すむぎのんが可愛すぎるwww

個人的に麦のんは上条さんと絡んでるときの方がかわいい

キター(°∀°)ー!

隣人=土御門元春

元春wwwwwwww

乙~
何やってんだ土御門ww

土御門かよwwwwww

つか、麦のん最高に可愛い

乙!
隣人ってあれだろ。妹の方だろ?

>>65
舞夏は隣人の妹だから隣人ではないだろ

>>65

認めろよ。土御門元春の顔面パックを

>>66
泊まりに来てたんだろ
>>67
認めるわけにはいかない

まぁ上条さんが隣人ってメールうったんだから舞夏ってことはないけどな

土御門(美肌)

ここまで否定するってことは>>68は青ピなのかもしれん
土御門が美肌になってモテるのが困るのだろう


上麦とか俺得すぎるわ

期待期待

麦のん全力支援

もうそろそろ>>1来るかな?ってミサカはミサカはぜ……
いや、なんでもないんですの

期待期待

来たかと思ったんだぜい…

麦野「>>1もう逃がさねぇ」

まだかな…

ageてんじゃねーよクズが

上麦こそジャスティス

まだかしら

まだかな

まだかなー


「はっはっ」

街灯の光と、少し騒がしい肉声を浴びながら薄暗い街中を駆ける。
急ぐ用事ではあるものの、どこか引っかかるのは、やはり先程の会話のせいであろう。

――

「う゛っ……」

話した言葉が詰まってしまう程度の出来事。喜ぶべき事では無い事は断言できる。
しかし、不幸な出来事かと言われると、言葉自体は発しても、少し違う気がする……タイミングを除けば。

「も、もしもし?」

重く、震えた指でボタンを押してから、刹那の間を空け、言葉を発した。

「助けて……」

「えっ」

疑問形にならなかったのは、これも自然に出た音からなのかもしれない。

「お願い、もう駄目なの……」

「な、何が?」

「いつもの所に居るから来て……鮭弁も忘れずに……」

「お、おい。説明を」

ブツっ、と、経験則から予感はしたが、案の定、切られた。そして、掛け直しても無駄ではある事も自明であった。
行かないわけにはいかない。心配、という気持ちも確かにある……会話の内容によれば。
しかし、本当に懸念している事はそこでは無く、蔑ろになんてしようものなら誇張では無く、自らの命に影響が及んでしまう。
相手はそういう人物だ。

「……やっぱ無理だよなぁ」

どの道行く事には変わり無かったのだが、帰ってからの問題にげんなりしつつ、その足を玄関へと向かわせた。

――

「あっ、飲み物……まぁ、自販機でいいか」

蒸し暑さが残る夏の終わり、その証拠として、公園の薄明るい光が首筋の汗を照らしていた。
少し広めのベンチから腰を上げ、自販機の方へと足を運ぶ。

「えっと、お茶と……」

ピッ、っと、先に、南国を思わせるような炭酸飲料を出し、その上からガコンと、特に何の変わりの無いお茶を出す。
本人としてはその順番に意識を持たなかったが、深層心理において、相手への気遣いが窺がえた。

「んー、流石にまだ来ない、か」

缶を持った左手首の腕時計を見ながらそう呟いた。
あれから少しの時間は経っているものの、いくら急いだからといってこんな短時間では来れないはずだ。
「いつも」と同じ程度だろう、と予想する。

「……」

ベンチに座り直し、すぐ横に缶を置く。
この街の明かりのせいか、それとも空気のせいか、はたまたその両方か、星一つ見えない薄曇った空を見ながら思案する。

――初めて会ったのはいつだったろうか――

――

「「んっ?」」

それを中心として、二人は同時に添えるように手を伸ばし、互いが互いの手を見ると同時に動きを止める。

(こいつは……)

そこから僅かの間が空いて、片方はそのまま、もう片方はその隣に手を伸ばした。

「いいの?」

「まぁ、どっちもセール品なんで、特にこだわりは無いです」

「……そう。じゃ、遠慮無く頂くわ」

「えーっと、後は」

セールやら卵やらと呟きながらすたすたと歩いて行く。その姿に目を向けながら思う。

あいつは……自分のような人間も救うのだろうか、と。

ちょっと期間空き過ぎてて、自分でも何書いてるのか分からなくなってました。
麦野との慣れ合いをって……いつまでやってんだっ!!!!
刃牙並みに進むのが遅くなるのかもしれません。
なるべく頑張りますので、どうかよろしくお願いします。
後、アドバイス等頂けたら書くのに助かります。

それでは。

乙っす!
遅くても良いので頑張ってくれ!

乙ー

刃牙は休載したら次の週に二話同時に掲載する
だから>>1も同じようn(ry

乙!

>>88さん、sageましょう!


次の更新も待ってるぞ

乙~
個人的にはシリアスより日常の方が好きだったりする
できれば重くならない程度にしてくれたら嬉しいかも

麦のん全力支援

来てたー!上麦支援っ

なんだ逃亡かと思ってたわ

>>1が好きなように書いてくれ

まだー?

――

まだ人通りはあるものの、陽は落ち、街灯のおかげで姿は見えるが、辺りはすっかり黒色に染まっている。
時間もそこそこ、一部を除けばこの人々は帰宅するのであろう事が見て分かる。

「……はぁ」

自然と漏れる溜め息は、どの感情から来るものだろうか……分かるわけが無い。
同時に何故、ついているのかも分からない、それ程までに日常化していた。

――さい

「ん?」

――なしてください

か細い声の先を辿れば、どうやら男……二十歳ぐらいだろうか、ガッチリしたのも居れば、ただ「顔」だけを気にした風な男もいる……
俗にいうチンピラという奴だ。一人の女の子が数人のチンピラに囲まれている。
「ここ」ではよく見かける、事は無いが、滅多にという程、珍しいわけでもない……自らにとっては。

「あーあ、かわいそうにね」

軽く、心にも思っていないように発言した。実際、そうなのだ。
「自分」から言わせてみれば、危機管理能力が足りていないとしか言いようが無い。
彼女からすれば、酷なのかもしれないが、自分にとってはそれが当たり前。
だから、助ける事は無いだろうし、その気もおきない。何より「面倒くさい」。恐らく、周りに助ける者も居ないだろう。
この街の安全を取り繕っている「風紀委員」や「アンチスキル」にも連絡をしないだろう。
そうして、彼女は「乱暴」されるだろう。特に罪悪感も覚えず、同情もせず、顧みようともせず、無かったかのように足を進めようとした

「いやー、ごめんな。遅れちまった」

――

「は?」

と、いきなり割って入ってきたその男に唖然としたチンピラの内の一人は少女を掴む腕を反射的に離した。
その反応は、この男が何者か……例えば、この男が風紀委員だったからというわけでは無く、
そういう事態に出くわした事が無かった……免疫が無かったから。

「え? あ、えと」

「ごめんごめん。ほら、行こうぜ」

「え、あ、は、はい」

男は少女の腕を掴み男たちの隙間を抜ける。その瞬間、呆気に取られていた男は声を戻す。

「待てこらぁ!!」

少女の腕を掴んでいた男が最初に怒声する。そうして、それに倣い、周囲の男達も、続くかのようにまくしたて上げた。
その明らかにわかる変化にも周囲の反応は変わらず、むしろ、関わりたくないのであろう、見て分かる程、露骨に距離を取っていた……一人を除いて。

「おい、走るぞ」

「えっ、は、はいっ!」

「万が一」を考え、男は少女の手を引き、人通りの多い方へと走り出す。とても鍛えてるようには見えない、「普通」の女の子だ。
長距離を走ればいくらなんでも追いつかれてしまう。そんな時にこの子を守るのは厳しくなる、そう判断し、最悪、一人でも逃げきれるようにと。


「おい! 追うぞ!」


そう号令するこの男も、それに応える周りの男たちも、さっきまで略取しようとしていた少女の事はもう眼中に無く、
今現在、ぱっと表れ、流れるように消え去ろうとしている男に理不尽な感情を用いて、理不尽な暴力を行使する事しか頭にない。
怒りに身を任せ、周りも省みずにその一歩を進めようとするが……

「お待ちなさい」

――

「ふぅ、なんとか撒けたか……」

後ろを振り返れば、どうやら通行人の方々も安心したようで、がやがやと、時間帯にそぐう程度に騒がしい会話を取り戻していた。

「あ、あの、ありがとうございますっ!!」

「えっ、あぁ、別に――」

「へぇ……」

――

それから、一回の遭遇を経て、三日が経ち……。

「ん?」

――めてください

今度は3人の男達に囲まれている少女。「またか……」と、いつもより、少し頻度の多い光景に目を向けるも、特に関心を持たず、歩き続けようとする……

「あっ!! あそこにジャッジメントが!!!」

そう叫ぶ男に、「何っ!?」と、3人全員が一斉に指差す方向を見る。
こんな古典的な方法に騙されるのか、と、同時にその事に感謝しながら少女をを連れだした。
そして、分かったいた事だが、まるで形式化しているかのように男たちはその原因を追いかける。

「……」

――

それから一週間も間を空けず、今度は朝方。

――通して下さい

「……おいおい」

呆れたように呟くも今度は立ち止まる。何故なら……

「あー、すいませーん。ほら、早くしないと遅刻するぞ」

……やっぱり、と。その男が現れる事をどこか期待していたのかもしれない。その期待が自分の中で反芻しているのだ。
口角が上がり、笑う事を抑制できないくらいに。

「……ふふ……あははははは!!! いやー、あんた凄いわ!! 本っ当面白い!」

「え?」と、道を塞いでいた男たちも、その行為に辟易していた女の子も、それを助けようとした男も、近づいてくるその人物に対して一斉に口を開ける。

「え? えーっと、誰ですか?」

「時間ないんでしょ? 今はいいわよ。ほら、その子連れて行きなさい」

「いや、あの」

「いいって、ほら、遅刻するわよ」

「えーっと、それじゃあ、すいません」

と、言われた通り、その女の子を連れ、走り出す。
男はどうやら不安そうな顔をしていたが、それを見てまた笑ってしまった。
その光景に囲んでいた男たちは口をあんぐりと開けたまま、見ているしかなかった。
先程の男に対してもそうなのだが、更にこの人物が表れた事によって、事に対する処理が及んでいなかった。

「あれ? てっきり凄まれると思ったんだけど、お兄さん達優しいのね。じゃ、私も行くわ。ばいばーい」

スタスタと歩きだすその人物に目を向けるしか出来なかった事を、応対しなかった事を、
自分達が今まで行ってきたどの選択よりも正しかった事をその男達は知らない。

――

「はぁはぁ」

「おっそーい」

回想とリンクするかのように両手に荷物を抱えたその男。
彼はどうなのだろうか、選択を誤っているのだろうか、その答えは自分にしか分からない。
幸と捉えるも、不幸と捉えるもそれは自分次第なのだから。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

一応投下終了です。うーん、進まない。
間隔開けるとやっぱり駄目ですね、何か、こう、訂正しにくいww
更新は出来るだけ(何回言ってんだっっ!!!)したいです。

それでは。

┌─────┐
│い ち お つ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ

乙ですー


いいぞいいぞ
このままどんどん続けて下さい

乙!!

まだ来んのか??

来るか来ないかなんて関係ない
待つだけさ

今日読んでみてまさか一か月もあいて更新STOPしてるなんて思わなんだ。
一回ぐらい乗っ取りってのやってみたいものだがな。
>>1が来るのを待ちますか。

vipでやれ

――

「……何で俺がこんな事を」

事の始まりは、同僚の絹旗最愛が切りだした一言だ。

「麦野の相手、超気になりませんか?」

いつも通りのファミレスの一角、違うのは話題の主役の麦野沈利が居ないというだけ。
そう突発的に話す絹旗の顔は意気揚々としている。隣に居る滝壺は目を伏せたままで、しかし、前に居るフレンダはこちらに目を向けた。

「まぁねー。でも、全く情報無いし、麦野にばれたら……うん」

興味を示すも、それとは裏腹に声の調子は弱くなっていく。
カラカラとコップの中の氷を混ぜながら、何かを思い出すかのようにフレンダの顔色も曇っていた。

「と、いうわけで、浜面。調べてきて下さい」

「えぇ!? 俺関係ねぇじゃん!」

「超関係ありますよ。浜面は私達のパシリなんですから」

さも当然かのように絹旗は言った。浜面の発言に対しても、むしろそちらがおかしいとばかりに、きょとんと、疑問を顔に浮かべた。

「パシリじゃねぇ!!」

「じゃあ、何なんですか?」

隙の無いその言及に、浜面は「う゛っ」と詰まったように言葉を濁した。そうして、フレンダも同じように

「まぁ、下部構成員なんて大そうな名前があっても、結局は上のパシリなんだよねー」

と続き、顔を伏せていた滝壺ものそりと、顔だけを上げて、

「浜面……応援してる……」

――

皆目見当がつかないというわけでは無い。
手掛かりが無い事を理由に探せないという旨を伝えようとすると、すぐさま、対象の写真を出して来たのだ。
まぁ、あろうが無かろうが、彼女達にとっては、それはやらない理由にはならないのだろうが……。

「こんな奴があの麦野となぁ……」

写真を見れば、中々くっきりと写っている。よくこんなに近づけたな、いや、ここの技術の賜物だろうか。
まぁ、どちらでもいいか。と、ついやってしまうあまり意味の無い思考にも区切りをつける。
写真に写っている人物は普通と言えば普通で、特徴? を挙げるとするならば、周りの人よりも、空気よりも幸が薄そうな雰囲気があった。

「しかし、こんな時間に出歩いてるわけねぇだろうよ。10時くらいか? 今」

ファミレスに呼び出された時点でもう日が暮れていたのに、そこから、あの会話があるまでに随分と話をさせられたのだ。
そして、急にあんな話題をだしてきたと思ったら探しにいけだの、無茶苦茶だ!……と、まぁ、思った所ところで結局言えるわけは無いのだが。

「これだからお子様は……?」

――

家に着く頃には、9時をとうに過ぎていて……しかし、これでも頑張ったほうなのだ。
最後は逃げてきたといっても過剰では無いかもしれない。
「怒ってるよなぁ……」と、少し甘い? 考えを持ちながらドアを開けると……ダダダダダ! っと

「とうまの馬鹿っ!!」

「ぐえっ」

それはそれは、体重がかかったタックルを助走をつけてぶつけてきたのだ。
もろに鳩尾に入るし、落ちそうになるしで、苦しいやら、緊張やら、あまりよろしくない感情の渦を形成し、反芻していた。
彼女はそんな光景を見ても、興奮冷めやらないようで……。

「反省してっ!! もう知らないっっ!」

と言って、辛うじて掴んでいた「荷物を奪って」中に入ってしまった。勿論、鍵を閉め、チェーンを掛けて。

「お、おぃ、インデックス。悪かったって、開けてくれよ」

むせるように咳を吐き、息を切らしながら、ドアを叩くも、向こうからは「ふんっ」と音がするだけで、何も反応が無い。
どうやら本気で怒らせてしまったらしい。餌で釣ろうにも、その餌は全て向こう側だ。

「不幸だ……」

いつもより数段トーンを落として呟き、恐らく? 助けがあったであろう隣人の存在も忘れて……
そして、恐らく助けてくれるであろう担任の存在も、関西弁の友人も、そしてあの人物も、誰の助けも求めようとも考えず、
ただ、途方に暮れたように、ずんとした暗い雰囲気を背負って、重い足を外に向けて運んだ。

――

歩けば歩く程、どこか虚しくなっていくのは誰とも会えないからだろうか。
時間帯を考えれば、当然といえば当然なのだろうが……。今まさに、時計の針は10時を回ろうとしていた。

「まじかよ……」

当たり前の事なのだが、向こうはこちらを知ることは無い。
明らかに不幸なオーラを出している前方に居る男は、照明等に照らされながらも、どこか暗い。
噂をすればなんとやらだろうか。幸運にも? 自分にとって空前といっても過言ではない程のタイミングであった。
しかし、どうしようか。顔を合わせた事もないのだし、かといって自分も相手も表向きの有名人というわけでもない。
共通点はただ一つ、どちらも「あいつ」を知っているというだけで。

「よ、よぉ」

これほど自分の頭脳に哀れむ事もそうは無いと思う。タイミングを作ろうとも、何も思いつかず、かといって見過ごすわけにはいかない。
悲しい事に彼が取った行動は、唯一存在していた「何の考えも無く、とりあえず声をかける」を取る事にしたのだ。

「……えっ? 俺?」

少しばかり、下を向きながら歩いていたので反応が遅れた。
まさか自分ではあるまいと顔をあげると、引きつったような顔でこちらを見ているではないか、ご丁寧に片手をあげて。
しかし、顔を知らないからといって、覚えていないからといって、知り合いでは無いとは言い切れない。
彼は「昔」に親交があったのかもしれないのだから。

(え……知り合い? いや違う……いやでも……)

思考が頭を巡るも、特に答えはでず、結局は

「お、おう……ひ、久しぶり……」

彼と同じように、顔を引きつらせ、ご丁寧に片手まで挙げ、特に何も考えず、ただ、応じる事を選んだ。

二か月て……本当にすいません。
ちょっと色々とありまして……。


とりあえず今日はこれまでです。
時間が空きすぎて申し訳無いです。

それでは。


この時期は色々あるよね
気長に待ってる

次はいつになるんだよ!


上条さん、相手を決め付けてかかるのは……

続きはよ

まってたかいがあったよ!

どんなに更新おそくなったってこのSSをお気に入りから消すことは無いから頑張ってくれ。

「まずはその幻想をぶち[ピーーー]!」

(゚_゚

あー

いー

うー( 」・ω・)

えー

おー( ̄□ ̄;)!!

期限まであと10日

くそっ…貴重な上麦が…

もったいないな…

明日までに1が来ないなら乗っ取ろうかな

>>134
乗っ取んな
やるなら新規でスレ立てろ

>>134 新スレでもなんでもいいからいいから上麦書いてくれ

――

(不幸だ……)

周りには、先程の「知らない知り合い」も含め、4人。前に居るのは女子三人。
その内、一人はうつ伏せ、後の二人はこちらを見ながら、「こんな奴があの麦野と」とか「不幸そう」とか、ひそひそと、こちらに聞こえる声で会話している。

「ま、まぁ、何か喰ってくれよ」

苦笑いしながら相手にメニューを向ける。先程、何故か相手は自分の事を知り合いだと勘違い? したので、悪いとは思ったのだが、
どこかから監視されている可能性も否めないというか、まず、逆らえるはずも無いので、御飯を奢る事を口実に先程の場所へと一緒に戻る事にしたのだ。

「あ、ああ」

ぺらぺらと、ページをめくるも食べられる雰囲気では無い。
時間帯からか、周りに客が全く居ないのと、何よりじろじろとこちらを見ながら聞こえる陰口? を言われているのだから。
しかし、腹が空いているのも事実なので……。

「そ、それじゃあ、これで……」

頼んだのは特に何の変わりも無い定食セット。こんな時にも一番安いセットである辺り、謙虚というよりも普段の生活が垣間見える。

「で、浜面はこの人とどういう繋がりなんですか? てか、知っているのならあの時に言えばよかったじゃないですか」

「結局、そういうわけよ。何で無駄に手間がかかるようなことをするのか意味不明なんだけど」

それはそうだろう。自分も先程、会ったばかりなのだから。とは、本人の前で言えるわけも無く。

「ひ、久しぶりだったし……気付かなかったんだよ」

「ふーん……」

訝しい目をこちらに向けながら、絹旗はそう口に出した。
そして、その目を浜面からもう一人の何だか居心地の悪そうな、だけども、運ばれてくる料理からは目を背けられない男に向けると。

「まっ、そういう事ならいいです。ところで、麦野と付き合ってるってのは本当ですか?」

「はぁぁぁ!???」

絹旗が肺から吐き出すように浜面は反応した。「あいつ」もそうだが、こいつらには気遣いというものは存在していないのだろうか。
言われた本人も「麦野」という言葉を聞けば、先ほどから料理に注がれていた興味もそちらの方へ向かざるを得なく……

「麦野って……あの麦野か?」

「どの麦野を指しているのかは知りませんが、多分その麦野で合っています」

「そうか……お前らもあいつの被害を受けているのか?」

「ええ、まぁ」

にっこりとした顔で絹旗は頷き、隣のフレンダもうんうんと同じように、上っ面な返事を顔でする。
滝壺は相変わらず寝たままで、浜面だけが、わが身に起きた事のように、似たような境遇をもつ「仲間」として、本当に同情していた。

「結局、恋人って事は無さそうね」

「そうみたいですねー。超期待してたのですが」

お前らも同類じゃねぇか、と思うも、やっぱり口には出せず。
隣の彼は先程とは打って変わり、とても幸せそうな顔を浮かべて、食べる事に夢中なようだ。

「っと、ちょっとトイレ」

そう言った浜面がトイレに向かって数歩目を歩んだ時、うつ伏せていた滝壺がのそりと顔を挙げると

「来てる」

「? 誰がですか?」

隣にいる絹旗のみが聴こえる程度の僅かな声を滝壺は発した。
事実、フレンダにも、目の前の少年にもその言葉は聞こえていないようで。そうして、絹旗が述べた疑問に滝壺はぼそりと

「麦野」

――

「あれ? あいつらは?」

「何か用事があるらしいって。今さっき帰ったぞ」

満足そうな顔を浮かべて、浜面に答えた。どうやらきれいに平らげたようで、膳には一粒の御飯粒さえも残っていない。

「ったく。人を使うだけ使わしておいて……はぁ……」

そう言いつつもこれはいつもの事なのだ、と感じている。慣れる事はないが、もう諦めた。
言っても聞かないだろうし、あまり強く言えるはずもない。関係としてそう構成させられているのだから。

(……)

そんな彼に対し仲間意識を感じていた。不幸不幸と、常々嘆いている自分と似ている、そう思った。
そう思わせる程に彼の顔からは苦労が滲み出ていたから。

「あー、そういや名前何だったっけ。聞いてなかったよな?」

「あれ、言って無かったか? 俺は上条当麻。えーっと……あ、浜面だよな? よろしく」

「こちらこそな。よろしく」

「ふーん、随分と仲がよろしいのね」

「「え?」」

――

本当に申し訳ないです。
また、2カ月経ってしまいました。やる気はあるのですが、最近、異常な位忙しくなってしまって。
何とかペースを挙げられるように頑張りますのでよろしくお願いします。
それでは。

>>1

続き書いてくれてありがとう。
ちびちびでいいからよろしく頼むよん。

キテター!
>>1

>>1

2ヶ月たってあいつだのなんだの代名詞大杉でイミフ
覚えてねーよ

――

番外編

メール2

[DATE]X/Y 19:06
[FROM]絹旗 最愛
[SUB]今暇ですか?

映画でも見に行きませんか?
超暇なので。


[DATE]X/Y 19:10
[FROM]上条さん
[SUB] Re:今暇ですか?

悪い!今から晩飯なんだよ。
また今度な。


[DATE]X/Y 19:14
[FROM]絹旗 最愛
[SUB]そうですか……

超残念です。分かりました。
一応、麦野に報告しておきますね。

[DATE]X/Y 19:14
[FROM]上条さん
[SUB]ちょっと待って!!!

え? 何を報告するの?
というか、何故報告する必要があるのでしょうか?


[DATE]X/Y 19:18
[FROM]絹旗 最愛
[SUB]何故って……

ただの嫌がらせですけど?


[DATE]X/Y 19:19
[FROM]上条さん
[SUB]本当に

勘弁してください。


[DATE]X/Y 19:22
[FROM]絹旗 最愛
[SUB]勿論

超歪曲させた事実を伝えますので、楽しみにしておいて下さいね(笑)


[DATE]X/Y 19:24
[FROM]上条さん
[SUB]Re2:勿論

晩飯終わったら行くんで、ちょっと待ってて下さい


[DATE]X/Y 19:26
[FROM]絹旗 最愛
[SUB](笑)

それじゃあ、前のファミレスで待ってますね。

番外編 2
とあるフレンダの休日

フレンダ「あれー? 上条じゃん。ここで何してるの?」

上条「何って……買い物だけど……」

フレンダ「まぁ、ここスーパーだしね。まぁ、結局は話しかける理由が欲しかったって訳よ」

上条「そうか。じゃ、またな」

フレンダ「ちょっと!! それは流石に酷過ぎるって!!」

上条「うるせー!! お前もどうせ『私の買い物に付き合ってよ。来なくてもいいけど、○○するから(笑)』とか言うんだろうが!!」

フレンダ「何を言うかと思ったら……まぁ、そうしようと思った訳なんだけど」

上条「ほら見ろ!! 嫌だ! 上条さんはやる事が山ほどあるんですっ!!」

フレンダ「まぁまぁ、いいじゃん。結局は暇な訳でしょ?」

上条「無視っ!?」

フレンダ「いやー、嫌ならいいけどさ……その代わりにこれ」ごそごそ

上条「何これ?」

フレンダ「爆弾」にこっ

上条「ははは……冗談ですよね?」

フレンダ「冗談だと思う?」

上条「……何買いに行くんだよ」

フレンダ「えーっとねぇー」

――

番外編 
メール3

[DATE]X/Z 19:22
[FROM]上条 当麻
[SUB]あいつら何なの?

なぁ、何とか言ってやってくれよ。このままじゃ体がもちません。


[DATE]X/Z 19:27
[FROM]浜面 仕上
[SUB]それは俺のセリフだ
お前こそ何とか言ってくれよ。麦野と仲良いんだろ?


[DATE]X/Z 19:31
[FROM]上条 当麻
[SUB]そんな次元じゃない。

呼び出される度に攻撃されてる気がする。
暴力ってレベルじゃ無いし、ピーしにきてるよ、あれは。


[DATE]X/Z 19:37
[FROM]浜面 仕上
[SUB]そうか……

いや、悪い。そうだよな。
気安く言って悪かったよ。

[DATE]X/Z 19:41
[FROM]上条 当麻
[SUB]俺の方こそ

すまん。あの仲で毎日過ごしている浜面の方がよっぽどキツイよな。


[DATE]X/Z 19:44
[FROM]浜面 仕上
[SUB]ありがとな

また今度、飲みにでも行こうぜ。
悪口を肴にしてな(笑)


[DATE]X/Z 19:44
[FROM]mg
[SUB]今暇?

ちょっと来れない?買い物付き合ってほしいんだけど。


[DATE]X/Z 19:45
[FROM]上条 当麻
[SUB]Re:今暇?

勿論!俺でよかったらいつでも誘ってくれよ。



上条「…………えっ?」


番外編です。本当はもう少し後に書いた方がよかったのでしょうが、まぁ、番外編なので(笑)
更新すぐに出来たらいいんですけれども、どうなる事でしょう。自分でも分かりません。
頑張りますのでよろしくお願いします。

それでは。

上条さんバカス


早く本編をば…


ちゃんと確認しようぜ上条さん

今追いついた
乙!

>>1

時系列と場所がごっちゃになるのは俺が読めてないからか
とりあえず続き期待

まだかにゃー

ま~だ~

保守

保守いらないから

不必要な保守を行い、必要なsageを使わない
万死に値する
半年ROMってろ

専ブラ使えよ捗るぞ
馬鹿にキレることも無くなる

ひんと・夏休み

上条さん\(^。^)/

(^ω^)←麦野

まだかなー

まだかー

まだー

マダカナー?

>>170
ふぁっく

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