上条「はぁ…」 2(858)

上条当麻が何気なく発した一言が波乱を巻き起こす! ……はずの超平坦gdgdSS

VIPから始まったこのSSなんやかんやで2スレ目に突入、超遅筆です……

前スレはこちら

上条「はぁ…」
上条「はぁ…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275658210/)

時期としては結後の秋第3次世界大戦終頃を想定、……秋に終わってるかも解らないのに見切り発車です。

そんなgdgdSSですが、皆さんこれからもよろしくお願いします

ステファニー「さぁ、詳しく教えて貰おうじゃない」

海原(エツァリ)「そうですね」

土御門「解ったから海原顔近いにゃー、あ、姉ちゃん、ハラミ、タン、牛ロース、それぞれ10人前ずつ」

ステファニー「で?」

土御門「まぁ俺達はレベル4や5の凄さを子供達に見せる為に集まったもんだぜい」

海原「まぁ、そう言えるかもしれませんね、どう上手く言おうと、雑用には変わりないですから」

土御門「でにゃー、子供たちが好きなのって何だと思うぜい?」

ステファニー「お……お菓子とか」

土御門「子供だにゃー」

ステファニー「な///」

海原「まぁ……貴方が言っていた事を踏まえると魔法少女……もといヒーローですか?」

土御門「そうだぜい、で……だ、お前らはヒーローショーって知ってるにゃー?」

ステファニー「あー、スーパーの屋上とかでやってるやつ?」

海原「外人なのに詳しいんですね」

ステファニー「何よ、知ってて悪いの?」

土御門「(お前も外国人だにゃー……)まーまー、そこは置いといて、で、そのヒーローショーに必要な者は知ってるにゃー」

海原「正義のヒーローには悪の秘密結社って所ですか」

土御門「そうにゃー、で、その悪の秘密結社役を……」

ステファニー「私達がやるのね」

海原「ショッカ―役ですか」

土御門「まぁ合法に一矢報いる事は出来るかも知れ無いぜい」

海原「僕は別として学園都市のトップ達に報いることなんて出来る筈ないでしょう、それに何で僕達がそんな事をやるんですか?」

土御門「大富豪で言うと俺達は3、4、精々5って所だにゃー、だけど向こうはK、1、2にゃー。でも俺達には対能力者のジョーカーが1枚あるんだぜい?」

ステファニー「ジョーカー?」

海原「幻想殺し……ですか」

土御門「御名答だにゃー」

ステファニー「幻想殺し……」

土御門「まぁ暗部に係わってたお前なら知ってると思うけど」

ステファニー「異能の力は全て打ち消す能力……」

土御門「まぁまだカミやんには言って無いからにゃー、カミやんが嫌って言えば出来ないけど説得出来れば対能力に関しては問題無いぜい」

ステファニー「説得……」

土御門「色攻め籠絡とかお薦めにゃー」

海原「また直接的に出て来ましたね」

土御門「まぁ、カミやんの事なら困ってる~って言えば助けてくれそうだにゃー」

海原「困ってる~であのメンツに挑むなんて……彼ならやりかねませんね」

土御門「? ステファニー?」

ステファニー「」

海原「フリーズしましたね」

土御門「初心だったにゃー」

浜面&青髪&上条「「「バニー!!」」」

浜面「良かったぁーやっと同士に出会えたぜ、あ、豚ロース、豚タン、ハラミ10人前ずつ」

上条「甘いな……こっからが本番なんだ」

青髪「あなたはどっち!? 赤!? 黒!? どっちがバニーでショー」

浜面「赤だろ」

上条「よかった、お前がそこで白とか言い出さずに」

青髪「白何て言い出したらあそこの金髪サングラスと同じだったで」

浜面「白……だと……」

青髪「あぁ、アイツロリコンやからなー」

浜面「白……」

上条「はま……づら……?」

浜面「ご免、白かも」

青髪「うわぁロリコン一丁入ったでー」

上条「まぁロリコンの気あり、とは前々から思ってたけどなー」

浜面「ろろろろロリコンじゃねぇし! 誰だよロリコン言ってんの!」

上条「お前自分の彼女見て言えよ! 重度とは言わずともあの体型ロリじゃねぇか!」

浜面「いやいやいやいや好きな人がたまたまロリなだけだから! ロリだから好きじゃないから! しかもまだ彼女じゃねぇよ!」

青髪「『まだ』ってなんや『まだ』って!」

上条「こいつ相思相愛な癖にビビって告白できない玉無しロリコン野郎なんだよ、察してやれよ」

浜面「玉無しロリコンとか勝手に名付けてんじゃねぇよ!」

青髪「うるさいでロリコン」

浜面「な……」

服部「まぁまぁ、お前ら落ち着け。他の人の迷惑になるぞ」

上条「こうなったら第三者の意見だ」

青髪「だな」

服部「……、浜面は重度のロリコンだ」

浜面「服部いいぃぃぃーッ!」

佐天「あ、このお肉美味しい!」

初春「ですねー、これがタダで食べれるなんて信じられないです」

むー「ねー」

佐天「うん?」

むー「上条さんのどこが良いの?」

佐天「」ゴホッゴホッ

初春「ひぇ!?」

アケミ「はいはいお水」

佐天「」ゴクゴクゴク

マコ「いや、そんなビックリしなくても」

佐天「いきなりそんな話題振って来るのがおかしいでしょ!」

むー「でもさー見てると、普通の高校生って感じしない?」

マコ「だよね」

佐天「ふふふ、君達には解らないんだよ良さが」

むー「なにそれー? 初春も同じ?」

初春「ですねー、ギャップがいいんですよ」

佐天「そうそう、ギャップがねー」

アケミ「む、何その解ってますトーク」

マコ「ギャップかぁ」

佐天「まぁこの話は置いといて、食べようよ」

初春「そうですよ、あ、このお肉焼けてます」

むー「あ、逃げるな!」

青髪「言っておくとボク等はロリコンだから否定してるんちゃうで」

浜面「じゃあ何だよ今までのロリコン連呼は」

上条「あ、今のいいなロリコン連呼ロリコン連呼……何でも無いっけ」

青髪「問題は、ハマやんがロリに似合うバニーを選ぶ事に問題があったんや」

浜面「なん……だと……」

青髪「ボク等はロリコンを責めてるんやない、バニーを正当に評価しなかったロリコンを責めてるんや」

浜面「いやいや! 俺は元々白が……」

青髪「なら何で最初に白って言わなかったんや? 白が好きならなら最初っから言って当り前や」

浜面「くっ……」

上条「君の罪はロリコンだった事じゃ無い、ロリ基準で全て考えてしまう事だ……おいどう言う事だよ青髪」

青髪「まぁボクも途中で何言ってるか解んなくなったで」

浜面「何だそれ!」

上条「纏めると、ロリに合うバニーを選ぶんじゃ無くてバニー単体として選べって事だな……やっぱよく解んねー」

青髪「まぁいいや、さっさと肉食って行こうや」

上条「そうだな」

浜面「何ですか、罵られ損ですか」

上条「まぁ気にすんな」

青髪「ま、ボクもロリ好きやし」

浜面「お前ら……」

服部「ほら、そこの変態バニリズム共、さっさと食ってけ焦げるぞ」

上条「あ、服部さんありがとうございます、てか何ですかバニリズムって」

青髪「いっただっきまーす」

浜面「あ、テメ、それは俺がきっちり育ててた肉だぞ!」

青髪「偉い人は言いました、焼き肉は戦争やと」

上条「まーどうでもいいや、食おうぜ」

浜面「テメェら……お前らの肉がどうなっても知らねぇぞ!」

上条「あ、この肉もーらい」

浜面「あぁぁぁ! もういいぞ、先輩の実力教えてやろうじゃねぇか!」

服部「お前ら喧嘩すんなっての、食べ放題なんだから足りなかったら頼めばいいじゃねぇかよ」

青髪「そうやそうやー」

浜面「お姉さん! カルビ20人前!」

上条「いやいや1種類だけ頼みすぎじゃないでせうか!? 解った肉食ったのは謝るから! 考えなおして!」

青髪「今の無しで! このお任せコースを8人前で!」

フレンダ「遅れてごめんな訳よ」

姫神「こんばんは。」

上条「お、姫神とフレンダも来たか」

浜面「よ、バレて無いよな?」

フレンダ「結局さ、バレ無いように来たから遅れた訳」

上条「姫神もか?」

姫神「そ。吹寄感鋭いから。」

青髪「お、姫神ちゃんも来たんや、って隣の金髪娘は?」

浜面「あぁ、こいつはフレンダ」

フレンダ「結局さ、人の自己紹介の場をとるアホな訳よ」

浜面「ぐ……」

青髪「フレンダちゃんか、よろしゅう」

フレンダ「よろしく」

上条「じゃあ2人も何か肉とかどんどん頼んじゃえよ、飲み放題食い放題だし」

フレンダ「本当にいい訳?」

浜面「あぁ」

姫神「で、何で集まったの?」

上条「あーそう言えばまだ話して無かったな、まぁ食いながら話すよ」

フレンダ「話しは解った訳よ」

姫神「別に。私は手伝う。」

上条「ありがとう姫神、フレンダは?」

フレンダ「……、向こうに麦野はいる訳?」

浜面「……、多分な」

フレンダ「……」

青髪「ん? 何かあったんか?」

浜面「あー、何と言うか川を渡りかけた感じか?」

フレンダ「あれは完全に渡ったし、もうあんな思いは嫌な訳よ」

青髪「川?」

浜面「知らない方がいい、それに麦野はフレンダが生きてるって知らないしな」

上条「言って無いのかよ」

浜面「何て切り出せば良いのか解んなかったんだよ、墓の前でぼろ泣きだすし」

上条「あー実は生きてましたーてへへーなんて言ったら」

フレンダ「1/2に逆戻りしそうな訳よ」

浜面「それは無いって言ってるんだけどな」

上条「1回あったら、起こりうるって事か」

フレンダ「そう言う訳」

姫神「生きてる。……って。」

フレンダ「ご想像の通りな訳」

青髪「いやー川って三途の川ね、どうやったお花畑見えへんかった?」

上条「まぁでも仕事って言っても裏方とかだし、麦野さんと会う事無いだろ」

フレンダ「ホント……?」

上条「あぁ、俺が土御門に言っといてやるから」

フレンダ「なら……私も手伝う訳よ」

浜面「よし、この話はここまでだ、さっさとお前らも肉食え」

青髪「そうやね、明るい席で暗い話はナンセンスやで」

上条「そうだな、ほらフレンダ肉食え食え、俺のやるから」ヒョイヒョイ

フレンダ「あ、ちょ、ちょって自分で取るから、そんな心気遣い必要無い訳よ!」

ステファニー「ねぇ」

上条「えーと……」

ステファニー「ステファニー=ゴージャスパレス、ステファニーでいいわ」

上条「ステファニーさん、何ですか?」

ステファニー「ステファニーでいいわ」

上条「ステファニーですか」

ステファニー「えぇ、よろしくね」

上条「こちらこそよろしくお願いします」

ステファニー「それでね、連絡先教えてくれるかな?」

上条「良いですよ」

むー「あ、次私にも教えて下さい!」

マコ「私も良いですか?」

アケミ「私も」

フレンダ「あ、結局私も聞きたい訳よ」

――――

青髪「なんやろねこの虚無感は」

浜面「そうだな、ぶっちゃけ羨ましいよな、あんな数の女の子にアドレス聞かれるなんて」

青髪「彼女持ちのハマやんがそんな事言うていいんか?」

浜面「彼女じゃねぇし! それに何だハマやんて」

青髪「ハマちゃんの方がええか?」

浜面「浜面でも仕上でもいいじゃんか」

青髪「じゃあ仕上で」

浜面「お、おう……、なんか自分で呼び方注文した感じで嫌だな」

青髪「そういや自分で~で呼んでーとか言うのってどうかと思うんやけど、あ、別に仕上の事言ってるのとちゃうで?」

浜面「まぁ俺もどうかと思うぜ」

青髪「あー、でも可愛い子なら許されるなー、例えば……そうやな、あのステファニーちゃんがステファンって呼んでって言ったらステファンって呼ぶし」

浜面「俺は外人がそう言うのは別に何とも無いかなー」

青髪「俺はボブライアン、長いからボブって呼んでくれ! って感じや」

浜面「ボブライアンって誰だよ、まぁそんな感じだけど」

青髪「まぁそこは置いといてファンキーなノリって言うの? ああ言う外人とかならいい気がするわ」

浜面「今の状況には?」

青髪「いい気はせんわな、するならどM野郎や」

浜面「はぁ……」

青髪「よし! じゃあボクは突撃して来ますわ」

浜面「おいおいマジかよ……あの上条サークルの中に入れんのかよ……空気読めって思われんぞ」

青髪「あーやっぱり」

浜面「止めとけ止めとけ、モテンズは肉食ってようぜ」

青髪「いや仕上げは彼女候補居るんだしちゃうやろ」ヒョイ

浜面「てめ、だから俺の肉取んじゃねぇよ!」

青髪「恨みはハラミで晴らす」キリッ

浜面「……」

青髪「……」

浜面「ププ……」

青髪「クッ……」

浜面「酷いwwwwww酷過ぎるwwwwww」

青髪「スマンwwwwwwwwwwww今のは酷過ぎやでwwwwwwwwww」

上条「あいつ等のは聞かないのか?」

むー「浜面先輩と青髪先輩は……2人髪染めてて怖いじゃいですか」

上条「良い奴らだぞ?」

アケミ「かも知れないですけど……なんか……」

マコ「怖いです」

ステファニー「あ、秋沙達も教えて貰えるかしら」

姫神「うん。」

むー「あ、私にも教えて下さい!」

アケミ「あ、ズルイ! フレンダさん教えて下さい!」

マコ「私達にも!」

フレンダ「解ったからそんな慌てなくてもいい訳、それに『さん』は要らない訳よ」



上条「(まぁ確かに、身長180もある金髪と青髪に中学の時話しかけれたかと言えば無理だな……)」

服部「ゴクゴクゴクゴク……ぷはぁ~」

土御門「半蔵良い飲みっぷりだにゃー」

海原「そうですね、じゃあ僕も頼みましょう」

土御門「お前は高校生って設定なんやから止めとけ」

海原「貴方も高校生じゃないですか」

土御門「自分の体だから問題ないぜい、そもそもお前の悪行が回り回って向こうに行くのは俺の良心が許さないにゃー」

海原「イヤイヤそんな事微塵も思って無いくせに言わないで下さいよ」

土御門「カイシンシタンダニャー」

海原「胡散臭いです」

土御門「てか本物は何処にいるぜい?」

海原「さぁ?」

服部「何の話か解らんが、高校生で飲むのは関心しない……が、俺も人の事言えたきりじゃないしな」

海原「それにアステカじゃ18で成人ですし、1、2年サバ読んでも問題無いですって」

土御門「にゃー何か酒の席でこんな事言ってるのが馬鹿馬鹿しくなって来たぜい、姉ちゃん、生……お前はどうする?」

海原「じゃあ僕はテキーラで」

服部「テキーラとか大丈夫か?」

海原「えぇアステカの方はテキーラが有名ですから」

服部「へぇーじゃあ俺も」

土御門「じゃあテキーラ3つで」

海原「へー大丈夫ですか? お2人さん」

土御門「にゃー舐めて貰っちゃ困るぜい」

服部「酒を飲んでも呑まれるなよ?」

マコ「ステファニーさんって学園都市出身だったんですか!?」

ステファニー「えぇ」

フレンダ「意外な訳よ」

アケミ「それで傭兵って……凄いですねー」

ステファニー「凄く無いわよ、やりたかったからやっただけだし」

むー「やりたかった……ですか」

ステファニー「そうよ、やりたいからやるって大事だと思うわ。それに貴方達若いんだし、好きな事をやるって大事だと思うわよ?」

佐天「好きな事……ですか……」

ステファニー「そう、好きな事」

姫神「すごい。」

初春「為になります……そう言えば」

ステファニー「何? 質問なら何でも答えるわ」

初春「ステファニーさん何歳ですか?」

ステファニー「」

佐天「あ、ステファニーさんグラス空です!!」ゴポポポ

ステファニー「」ゴクゴクゴク

むー「初春駄目でしょ!?」コソコソ

初春「えーだって気になるじゃないですかー」コソコソ

アケミ「いや……まぁ気になるけど」コソコソ

マコ「この話は終わり!」コソコソ

佐天「でも多分20前半位だよね」

むー「うん、スタイルも良いし」

アケミ「髪も奇麗だし」

マコ「普通に美人だと思うけどなー」

ステファニー「そ、そう?」

初春「そうですよ! で何歳ですか?」

佐天「初春ーーー!」

――― そんなこんなで2時間後

上条「どうしてこうなった……」

姫神「どうして?」

海原「どうして……と言われましても……」

土御門「呑まれたにゃー」

フレンダ「浜面が馬鹿面な訳よ」

服部「」グダー

浜面「」グダー

青髪「あーあ、これもう皆アウトやねー」

上条「どうして……浜面まで……魔術師の仕業か」チラッ

海原「いやいや、何で僕見るんですか。2人が勝手に呑まれたです」

青髪「土御門は平気なんやね」

土御門「まぁ元々酒には強いし、肉体再生のお陰もあるかも知れ無いにゃー」

上条「便利だなその肉体再生ってのも」

土御門「この位の恩恵は欲しいぜい」

フレンダ「どうする訳?」

青髪「今日は解散やなー」

土御門「そうだな、じゃあ金払って来るからその2人どうにかするぜい」

上条「んーどうするか」

青髪「送るって言っても家解らんし……」

上条「フレンダなら解るんじゃないか?」

フレンダ「浜面の家なんか知らない訳よ」

上条「って事は滝壺、絹旗、麦野さん辺りに」

フレンダ「麦野は駄目、麦野は駄目」

上条「……、トラウマか」

姫神「トラウマ。だね」

フレンダ「本当に麦野だけは」ガクガク

上条「解った解った、それにこんな事の為に連絡しないって」

フレンダ「ホント?」

上条「あぁ」ポンポン

フレンダ「良かった……」

――― 女の子の視点

初春「羨ましいですね……」

佐天「うん」



むー「恋する乙女の目ね」

アケミ「ね」

マコ「あんな2人初めて見た」

むー「これが恋の力―――ッ!」

アケミ「気合入ってるね」

むー「だって初めてじゃ無い? このメンバーで恋の話題になるの」

マコ「言われてみれば……」

むー「でしょでしょ! なんかテンション上がるよね!」

アケミ「う、うん」ドキドキ

マコ「私までドキドキしてきた」ドキドキ

――― 野郎の視点

海原「可愛いですね」

青髪「怖い夢を見て寝れないから一緒に寝てって感じでこう来る物があったで」

海原「まぁ殺されかけたらしいですし、仕方ないですよね」

青髪「麦野さんそんな人に見えへんかったけどなー」

海原「だからこそ怖いんですよ、きっと」

青髪「ギャップってやつや」

海原「それですね」

青髪「でもSって感じはしてたなー」

海原「Sですか、で何歳ぐらいなんですか?」

青髪「んー僕の見立てだと若くて高校3年……大学位いってそうやったな」

海原「18以上ですか……なんかどうでも良くなってきました」

青髪「重傷やね」

海原「それに僕には好きな人が居るんで」

青髪「成る程、警備員さーんこっちでーす」

海原「いや、勝手に犯罪者にしないで下さいよ」

青髪「スマンスマン、でも年下なんやろ?」

海原「……まぁ、そうですね」

青髪「何歳?」

海原「14~5でしょうか」

青髪「中学生かー微妙やなー、言う所の仮性ロリって所や」

海原「何ですか仮性ロリって」

青髪「ロリコンかどうか微妙な所を指す言葉やで」

海原「そんなもんですか?」

青髪「まぁボクが思うに、本当に好きなら何歳でも良い気がするんやけどね」

海原「僕には貴方が良く解りません」

佐天「どうするんですか?」

海原「こう言う時は……ホテルにぶち込んでおけば問題無いですね」

上条「ホテルかー……近くにあったっけ?」

海原「大丈夫です、僕と青髪さんで連れて行きますから」

青髪「ボク!?」

海原「半蔵さん背負える人貴方か土御門位でしょう」

青髪「あーまぁカミやんよりは適任かなぁ」

初春「あのー……」

上条「ん? どうした?」

アケミ「ステファニーさんが……」

ステファニー「なんなのよもーなんさいならもんくないのよー」

上条「悪酔い……」

フレンダ「顔真っ赤な訳よ」

姫神「なんでこんなになるまで。飲んだの?」

佐天「初春の所為だからね!」

初春「えー」

むー「えーじゃないって! 初春が年の話をするからその分お酒が多くなったんでしょ!」

初春「そうでしたっけ?」

マコ「そうでしたっけ? って」

アケミ「黒初春だ」

上条「んーあの2人と一緒にホテルにぶち込むのもアレだしなー」

青髪「他の物をぶち込まれそうや」

海原「そんな事言うから駄目なんですよ、ほら見て下さい、凄い目で見られてますよ、不潔……とか最低……とか思われてますって」

青髪「嘘嘘、今のは冗談やって!」

上条「こんな時どんな顔すればいいか解らないの」

初春「笑えばいいと思うよ」

佐天「苦笑いしか出来ませんけどね」

フレンダ「むしろ無視が安定だと思う訳よ」

姫神「無視は駄目。せめてノーリアクション。」

初春「何か実感籠ってますね」

姫神「」グスッ

上条「大丈夫、俺はお前を応援してる」

姫神「ありがと……・。」

上条「で、どうするか」

初春「んー……じゃあ私達の寮でいいならどうですか?」

上条「良いのか?」

初春「はい、ここから近いですし」

上条「じゃあお願いしていいかな」

初春「はい」

全員「ご馳走様でしたー」


土御門「にゃー、良いって事にゃーじゃあ連絡がその内行くからその時はよろしくだぜい」

海原「では、僕達はこっちで」

青髪「そうやな、じゃあなカミやん」

上条「じゃあなー」


土御門「お前らは金が無いとかどう言う事ぜい、領収書でも貰って来たなら払うって言うてるのに」

海原「まぁまぁ必要経費って事で」

青髪「そうやそうや」

土御門「貸し1だぜい」

海原「人の金なのに貸し1つとは汚い」

青髪「こんな大人にはなりたく無いで」

土御門「お前らうるさいぜい」

上条「じゃあ俺達も行くか、っと、ステファニーさん掴まって下さい」

ステファニー「なーんなのさーさんってーそんなとしはなれてないんらからー」ブンブン

上条「解ってますって」

佐天「ははは、じゃあこっちです」

初春「可愛いですねー」

アケミ「ねー、でも傭兵だったんですよね」

むー「人生何があるか解らないんだよ、うん」

マコ「いやいや、なんでそんな達観してるの」

むー「ほらね? 色々あったじゃない?」

マコ「……」

佐天「……」

アケミ「……」

上条「(な、なんでせうかこの沈黙は!?)」コソコソ

フレンダ「(え、え、何この急な沈黙は、当麻何かした訳!?)」コソコソ

姫神「」ジーッ

上条「(何でも俺のせいにするなての! てか姫神ジト目やめて!)」コソコソ

フレンダ「(結局さ、色々であんな目と言ったら1つしか無い訳よ!)」

上条「(なんだよ)」

姫神「(何?)」

フレンダ「(男な訳よ!)」キリッ

姫神上条「「(な、何だってー!!)」」

フレンダ「(中学生の悩みと言ったら男しかない訳よ!)」

上条「(……、お前恋愛経験ゼロとか言ってたくせに何知ったかしてんだ!)」

フレンダ「(細かい事はいい訳! それよりなんとかする訳よ!)」

姫神「(何とかする。)」

上条「(なんとかって何だよ!)」

フレンダ「(俺がいつでも相談に乗るぜ! とか言っておけばいい訳よ)」

上条「(そんな恥ずかしい事言える訳無いだろ!)」

姫神「(その言葉は。自分に帰って来るよ。色々と。)」

フレンダ「(へー、チキンな訳)」

上条「(うるせ!)」

ステファニー「なーにおちこんでんのよー」ダキッ

アケミ「わ、わわわわ」

上条「(ナイスステファニー!)そうだそうだー、帰るまでが遠足だって習わなかったか?」

姫神「良く解らないけど。そうだー。」

むー「ですよね、何かすみません湿っぽくなっちゃって!」

マコ「行きましょ行きましょ!」

フレンダ「気にしなくていい訳よ」

上条「まぁお前は何も言えないな」

フレンダ「うるさい訳」ゲシッ

土御門「で、近くのホテルってどこだにゃー」

海原「こっちです……って人引きずって歩くのも疲れますね」

青髪「そうやなー、女の子ならいいんやけど、男はなー」

土御門「女の子なら背負ってムフフだぜい」

青髪「そうやなーそんなシチュがあれば良いんやけど」

土御門「で、胸無いにゃーとか言ってからかって楽しみたいにゃー」

海原「流石ロリコンの鏡」

青髪「まーそう言うのも良いけど普通に感触を楽しんでみたいんよ、何やろねあの魔翌力」

土御門「夢が詰まってるにゃー」

海原「あ、ここです」

土御門「ここって……」

青髪「確かにホテルやけど、いわゆる恋人同士が利用すると言う……」

土御門「ラヴホテルだにゃー」

青髪「ボクこんな所入るの初めてなんやけど、後なにその発音腹立つんやけど」

海原「良いじゃないですか近くて安いし、それとその発音腹が立ちます」

土御門「仕方ないかにゃー、それとそんなヴについて突っ込まれるとは思わなかったぜい」

青髪「疲れたー」ドサッ

海原「人は投げる物じゃないですよ」ドサ

土御門「お前もそう言いながら放り投げてるぜい」

海原「では早速」ゴソゴソ

土御門「海原……何やってるぜい」

海原「え? 見て解らないんですか?」

土御門「信じたく無いから聞いてるんだにゃー」

海原「2人のズボン下ろしてるんじゃないですか、言わせないで下さい恥ずかしい」

青髪「うわ……もしかして海原ってそっち系だったん?」

土御門「ちょっと近付かないでくれ」

海原「いやいや、ちょっと誤解ですって。まぁ想像して下さいよ、2人がこの状態で目を覚ました時を」

青髪「そらー、男2人でトランクス姿でラブホテルで」

土御門「しかも酔ってて何も覚えて無いにゃー」

海原「もし、自分がその立場ならどう思います?」

青髪「そりゃー」

土御門「信じられないにゃー」

海原「」ニヤ

青髪「」ニヤ

土御門「」ニヤ

青髪「手、握らせておくで」

土御門「足もちょっと絡ませるにゃー」

海原「うわー……」

土御門「にゃー……」

青髪「凄いで……、ちょっと写真撮ってこ」パシャ

土御門「じゃあ金置いて俺らは出るぜい」

海原「いや―楽しかったですね」

青髪「海原君の性格の悪さも解った所で解散やな」

海原「ユーモアあふれると言って下さいよ、あ、青髪さん連絡先教えて下さいよ」

青髪「おっと、そういやまだ聞いてなかったで」ピ

土御門「じゃあ俺はこれで失礼するにゃー」

海原「お休みなさい」

青髪「サヨナラーまた明日なー」

土御門「じゃあまた連絡するぜい」







青髪「来たで」

海原「それでは僕達も」

青髪「あぁ、また今度」

海原「お休みなさい」

青髪「おやすみー」

初春「ただいまー」

春上「お帰りなの」

佐天「こんばんわー」

アケミ「おじゃまします」

むー「同じくおじゃましまーす」

マコ「おじゃまします」

春上「皆さんいらっしゃいなの」

上条「ほら、着きましたよ」

ステファニー「なーにーろこについたのー」ブンブン

春上「上条さんお久しぶりなの」

上条「春上ちゃん久しぶり」

ステファニー「むしすんなー」グイグイ

上条「痛い痛い耳痛い痛いから」

ステファニー「ならおしえなさいよー」

初春「もし良かったら泊まって行きませんか? もう夜遅いですしふらふらですし」

ステファニー「らいじょうぶよーよっぱらってなんかいないんらからー」

むー「酔っ払いの酔って無いが一番危険だ! ってお父さん言ってたよ」

マコ「あ、うちのお父さんも言ってました」

アケミ「うちはお母さんだったなー」

上条「って訳ですから今日はここに泊めて貰って下さい」

ステファニー「よってないのにー」

上条「春上ちゃん一泊させてあげてくれないか、明日学校だと思うけどゴメンな」

春上「大丈夫なの」

上条「じゃあ後は頼んだ」

初春「はい、お疲れさまでした」

佐天「お疲れさまでしたー」

バタン

むー「んー良く解らないや」

初春「何がですか?」

むー「ギャップって奴」

アケミ「うんうん」

マコ「だよね」

春上「ぎゃっぷなの?」

佐天「良いよ解ら無くて」

春上「もー。仲間外れは酷いなの!」

ステファニー「なーにはなしてるのよー」ダキ

春上「ひゃっ!?」

ステファニー「こんなすべすべなはだしてー」スベスベ

春上「ひゃぁ、くす、ぐったい、なの」

むー「いいぞいいぞーもっとやっちゃえー」

春上「た、助けてなのーーー!」

姫神「お帰り。」

上条「待たせてごめんな。じゃあ俺達も帰るか」

フレンダ「結局さここでお別れな訳よ」

上条「送るぞ?」

フレンダ「誰にいってる訳?」

上条「誰って……2人にだけど」

フレンダ「だから必要無い訳、当麻より強い訳だし秋沙の事送ってあげた方がいい訳」

姫神「私は。別に後で構わない。(その分長く居られるし)」

上条「すまないな姫神。てな訳だ、送らせて貰うぞ」

フレンダ「結局さ、勝手にすればいい訳」

上条「秋かぁ……」

姫神「秋だね。」

上条「そう言えば姫神って秋に沙で“あいさ”なんだよな」

姫神「良く覚えてたね。」

上条「まぁな」

フレンダ「秋と言えばなんな訳?」

上条「スポーツ、読書」

姫神「紅葉。」

上条「紅葉かー、紅葉狩りとかしてみたいよな」

フレンダ「結局さ、紅葉狩りってなんな訳?」

上条「いや……俺も良く知らんが花見の紅葉版だと思う、うん、多分」

姫神「それであってる。」

上条「良かった……、てな訳だ紅葉狩りやりたいよな」

フレンダ「紅葉狩り……ちょっと興味が出て来た訳よ」

上条「俺もやった記憶が無い気がするようなしないような? てかこの辺に紅葉狩りスポットなんてあったか?」

姫神「多分少しならあると思う」

上条「まぁ無くてもバーチャル技術で何とかなるか」

フレンダ「なんかそれは風情が無い訳よ」

上条「まぁここに風情を求めるのはおかしな話な気がするけどな」

姫神「うん。」

――― フレンダ宅、前

フレンダ「あ、家ここだから」

上条「お、ここか、案外寮と近いな」

姫神「うん。そうだね」

フレンダ「送ってくれてありがとうな訳」

上条「お礼なんていいっていいって、帰り道だったしな」

フレンダ「じゃあおやすみ、今日は楽しかった訳よ」

上条「あぁお休み、また今度よろしくな」

姫神「お休み。」

――― 女子寮前

姫神「送ってくれてありがと」

上条「おう、俺も一緒に帰れて俺も楽しいしな」

姫神「///」カーッ

上条「じゃあな」

姫神「ねぇ……。」

上条「ん?」

姫神「何でも無い。お休み。明日は遅刻しないでね。」

上条「あぁお休み、また明日な。言っておくと今日も遅刻じゃないからな」

姫神「ふふ。」

上条「じゃあお休み」

って事で書き溜め終了、美琴安価は待ってて下さい、はい、

そもそも中学生って夜中に動かすのって難しいですよね……

こう投下した後に、あーもうちょっと書いておけばなーとか思うんですよね、今回も読み返して薄い感じがヒシヒシと……

こんなSSを今回も読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします。

ちなみに安価要望アドバイスなどは随時受け付けてますので書いてくれれば有り難いです

これから投下しても、大丈夫か?

上条「うーん……こう夜道を歩いてると口笛吹きたくなるんだよなー」

上条「俺だけか? でも、こう誰も居ない様な道を歩いてるとオープン・ザ・マインドされると言うか……」

上条「意味も無くバック振り回したくなるし」ブンブン

上条「ちょっと鼻歌歌っちゃったり」

上条「夜って何でも面白く感じるんだよな」

上条「深夜番組にB級映画とかB級ドラマとか多いのもそんな理由な気がするし」

上条「恐るべし夜!」

木山「君は夜独り言を呟きながら歩くのか?」

上条「うぉっ!?」

木山「やぁ、上条君、久しぶりだね」

風斬「お久しぶりです」

上条「木山先生と……風斬!! 久しぶりだな!」

木山「おや、知り合いだったか」

風斬「はい、大切な友達です」

木山「ふむ、何だか色々想像出来る答えだが追求は避けておこうか」

上条「別に想像も何も言葉の意味のままですって」

風斬「そ、そうですよ///」

木山「そうか、ならいいんだが……所で君は何でこんな所に居るんだい?」

上条「いや、帰り道ですよ。それにそれを言うなら2人こそどうして一緒に? てか面識ありました?」

風斬「話すと長いんですけど……」

木山「そうだね、もし良かったらこれから晩御飯を食べに行くんだけど、一緒にどうだい? そこで話そうと思うんだが」

上条「あー晩御飯食べちゃったんで、遠慮しておきます」

風斬「そうですか……久しぶりにお話しできると……思ったのに……ロシアで会えなかった分も……話したかったのに……」グスッ

上条「イヤイヤイヤ、いつでも会える……訳じゃないけど、誘ってくれれば食べようっていや俺が今度誘うから、だからって何で涙目なの!? あ、駄目、その粒流しちゃ駄目だからぁあああ」

木山「あぁ、風斬君を泣かせてしまったようだね」

上条「はい、行きます、行きますから風斬さん泣きやんでぇえええ!」

風斬「ほんと?」

上条「本当だから!」

木山「うん、話しがまとまった所で、行こうか」

上条「ふぅ……」

木山「あ、あと上条君」

上条「はい?」

木山「女の涙は武器らしいぞ」

上条「……はぁ?」

木山「なぁ風斬君?」

風斬「知りません♪」

ちょっとこれからシリアスもどき入るので嫌いな人は読まない方が良いかも

――― ファミレス

上条「AIM拡散力場の研究?」

風斬「はい、そうなんです」

木山「冥土返しに紹介されてね、それで会ったんだよ」

上条「へぇー……で、どんな研究してるんですか?」

木山「あぁ、私の研究の一つに、『能力者の脳波ネットワークの構築』があるのだが、それを応用して『風斬氷華』をネットワークとして固定する研究だね」

木山「詳しく話すと、そもそも『風斬氷華』は偶然にしろ必然にしろ、そこに出来た……ふむ、何と言えばいいのか……」

風斬「先生、大丈夫です」

木山「そうか、なら言葉は選ばないけどいいね? つまりそこに出来た『現象』だと解釈する事も出来るんだ」

上条「っ……」

風斬「大丈夫だから、気にしないで」

木山「『現象』が解明出来れば、その『現象』を再現できる事も可能なはずだ、そう例えば……人工的にプラズマを起こしたり、雨を降らしたりね」

木山「彼女の場合、『能力者が無自覚に発してしまう微弱な力のフィールド、AIMが人を形成した現象』だね」

木山「ならば、その微弱なフィールドをネットワークとして繋ぎ、彼女と言う『現象』を再現する研究なんだ」

上条「え……でも、こうして風斬は……」

木山「簡単に言ってしまえば、彼女をより強固な存在になる、と言う事だ。微弱なフィールドに方向性を与える事によってね」

上条「強固な存在……?」

木山「ホログラムのように見える彼女が、実体として見えるようになると言う事だ」

上条「!! それって!」

木山「あぁ、彼女が望みさえすれば普通の生活も送れるようになる、まぁ冥土返しはそう言った理由で私と彼女を会わせたのだろうけどね」

上条「風斬! 良かったな!」

風斬「はい、私も最初聞いた時は信じられませんでしたけど……本当みたいなんです」

木山「それに、君の右手で触っても問題無くなるな」

上条「本当ですか!? ……って、女の子にそうそう触らないですし嬉しいんだけど喜んでいいのか解らないんですけど!?」

風斬「///」

上条「そ、それで、いつ位に!」

木山「優秀な助手が2人入った事により、後少しと行った所だ」

上条「本当ですか!?」

木山「あぁ、特にある1人には常識が通用しなくてね」

上条「(新しいナース2人? 常識が通用しない……どこかで……)」

木山「数値を与えれば、それが出来てしまうんだ」

木山「まぁ、その数値を計算し設計図を作るのが私の分野なんだね」

木山「残りの問題は230万ものAIM拡散力場を計算するための超高性能コンピュータと」

木山「AIMにベクトルを与える方法だけなんだけどね、これが一番の問題なんだが……これも何とかなりそうなんだ」

上条「じゃあ―――!」

木山「あぁ、そこで君にお願いがあるんだ」

上条「何でも言って下さい! 俺に出来れば何でもします!」

木山「一方通行を明日、病院に連れて来てくれないか? 冥土返しは忙しいらしくて頼めるのは君だけなんだ」

上条「解りました、明日ですね!」

木山「頼むよ」

上条「待ってろよ風斬」

風斬「はい」

従業員「お待たせいたしましたハンバーグセットのお客様~」

木山「私だな」

従業員「ミラン風ドリアのお客様~」

風斬「はい」

従業員「ご注文は以上でよろしいですか?」

木山「あぁ」

従業員「それではごゆっくりどうぞー」

上条「ミラノじゃ無くてミランなんだな」

風斬「はい、そうですね」

木山「言語の違いなんだが、拘りかなんかなんだろうか?」

風斬「それではいただきます」

木山「いただきます」

風斬「ふーふー、はふっ」

木山「モグモグ」カチャカチャ

上条「」ゴクゴク

木山「ふむ……」ジーッ

上条「ん? 木山先生どうしたんですか?」

木山「いや……。そうだ上条君、ちょっと口を開けてくれるかな?」

上条「何でですか?」

木山「まぁ開けてくれればいいんだが」

上条「こうですか?」

木山「ふむ」ズイ

上条「ん!?」パクッ

風斬「あわわわわわわ」

木山「ん、結構」

上条「モグモグ、ゴクン」

木山「どうだい? ニンジンの味は」

上条「凄く……ニンジンです……で、何なんですか」

木山「まだまだあるから食べたまえ」

上条「だから何で……もしかして、ニンジン嫌いなんですか?」

木山「……、君は何を言っている?」

上条「ニンジン嫌いなんですか?」

木山「いや、これは君の分だからな、食べるのは悪いな、うん」

上条「じゃあ1個あげますから」

木山「いや、遠慮しておこう」

上条「遠慮なんてしなくていいですよ、あ、風斬、ポット取ってくれ」

風斬「あ、はい」

上条「ありがと」

木山「……、解った、1つ食べたら残りは君にあげよう」

上条「まぁニンジン貰っても嬉しく無いですけど」

木山「それでは」パク

風斬「あわわわわわわわ///」

上条「あ、先生水少ないですね、汲みますよ」ヒョイ

木山「!?」

木山「んんー」クイクイ

上条「え? あ、風斬、ついでに」

風斬「あ、ありがとうございます……じゃ無くてですね!」

上条「ん?」

風斬「か、か、か、間接キスじゃないですか!」

木山「んんんんんー」

上条「あ!? あ、いや、そんなつもりは、木山先生すみません! 気付きませんでした!」

木山「」グスッ

ゴクン

木山「」グスン

風斬「ほら……先生……涙目です!」

上条「え! あ! いや、ホントすみません!!」

木山「君は、ワザとやっているのか?」グスッ

上条「ワザとなんてとんでもないです! すみませんホントに! 間接キスなんてホント考えてませんでした!」

木山「何を言っているんだ君は? まぁいい、なら何でもしてくれるかい?」

上条「はい、何でもします」

木山「よろしい」ヒョイ

上条「な、なんなんでせう、これは」

木山「ニンジンだが?」

風斬「え、あれ? え? ……え?」

上条「あのー……状況が読み込めないのですが」

木山「何故だい? 君は嫌いなものを食べるのが好きな被虐体質なのかい?」

上条「いや、そう言う訳じゃないですけど……え? ニンジン嫌いなんですか?」

木山「……、解っててやって無かったか、それも性質が悪いな」

上条「嫌いだって言えば無理しなくても良かったのに……」

木山「君は、大の大人がニンジン嫌いだと言ったらどう思う?」

上条「んー、特に何とも、あ、でも木山先生なら、可愛い所あるなーとか思いますよ」

木山「大人をからかうものでは無い、それに私なんかにそのような感情を持つ男性など居ないだろう」

上条「そんな事無いですって、涙目の先生可愛かったですって」

木山「な///」

風斬「もしかして先生ニンジンが嫌いで涙目になったんですか?」

木山「……、そうだ、文句あるかい?」

上条「別に無いですけど、泣く事無いじゃないですか」

木山「泣いてはいない」ムスー

風斬「あ! で、水で流しこもうとしたんですか」

木山「悪いかね?」

上条「あのジェスチャーはコップ貸せって意味だったんですか……・子供ですか?」

木山「子供とは失礼な……解ったのなら食べてくれ」ヒョイ

上条「いや、あの、何でそのフォークなんでせうか?」

木山「私の使ったフォークは嫌かね?」

上条「いや、嫌とかそういう問題では無くてどちらかと言えば嫌では無いと言うより嫌じゃないのですがむしろ好ましいとか何を言ってるのか解らないけど、そこにフォーク余ってますし、それ使います」

木山「嫌じゃ無いならいいだろう」ズイ

上条「いや、でも木山先生は嫌じゃ無いんですか?」

木山「嫌ならこのような事はやらないさ」

上条「え?」

木山「ほら」ズイ

上条「」

木山「」ズイ






上条「」パクッ

木山「ふふ、良く出来たな」

上条「」モグモグ

木山「残りはハンバーグを食べながらで良いかな?」

上条「いや、流石に自分のフォークで食べますって、なんかニンジンだけ食べてるって卑しく無いですか? 腹減ってるなら頼めよ人の貰ってんじゃねぇーよみたいな……」

木山「それなら、私が食べさせてあげよう」

上条「いや、それは……」

風斬「あ、あの……」

上条「ん?」

風斬「あ、あーん///」スッ

上条「」パクッ

風斬「///」

上条「!? つい無意識に!?」

――― 食後

上条「へぇー風斬あのドラマ見たのか……クラスの女子もなんか言ってたなぁ……」

風斬「はい、病院で知り合った友達と一緒に見たんですよ」

上条「いいじゃんか、新しい友達。で、どんな人なんだ?」

木山「まるで、保護者みたいな質問だな」

上条「いやそんなんじゃ無くて、ただ単純に興味があるだけですって」

風斬「えーと、新しく入って来たナースの方なんですけど、色々教えてくれるんです、流行りのファッションとかドラマとか」

上条「女の子らしいと言うかなんと言うか……、でもその内昇天ペガサスMIX盛り!! とか言い出さないよな? な?」

風斬「言いませんって! 流石に私達も、これはあり得ませんって話しましたし。それにどれだけ偏見持ってるんですか」

上条「良かった……いや、風斬がそんな子になっちゃったらどうしようかと……風斬はそのまま黒髪の方が似合うぞ、うん、そのままの風斬で居てくれ」

風斬「///」

木山「所で、その昇天ペガサスMIX盛り? とは一体何なのかね?」

上条「知ら無くていいです」

木山「そうか」

風斬「えぇ、知らなくていいです」

上条「2人はこれからどうするんですか?」

木山「私はナースの子の家にお邪魔する予定だ。何でも恋愛の勉強の為に映画を見るらしい。私は断ったんだがな、押し切られてしまった」

上条「風斬もか?」

風斬「はい、なんでも超大作らしいです」

上条「ふーん……そのナースの子は彼氏のいない20前半と見た」

木山「それはどうしてだね?」

上条「偏見だけど、やってる事が悲しい寂しいと言うか、そう言うのって彼氏と居れば見ないんじゃないですか?」

木山「ふむ、成る程……」

風斬「あ……あはは……」

木山「では実際に会ってみればいいんじゃないか? 迎えに来てくれたし」

上条「(く、くれた? 過去形!?)へ、へぇ……でもこんな時間に? 大丈夫なんですか?」

木山「大丈夫だろう、だって」







麦野「レベル5なんだもん♪」

上条「……」

風斬「麦野さん……」

木山「麦野君、わざわざすまないね」

麦野「いえいえー、一緒に映画見る為なら何でも無いですよー」ニコ

木山「そうか。麦野君紹介しよう。こちらは」

上条「木山先生、ちょっと、ほんの少し、ほんの少しだけ待って下さい」

木山「どうかしたのか?」

上条「あ、え、そ、そうお花を摘みに行って来ます」

麦野「あれれーこの声はー聞いたことあるなー」

上条「オハナヲツミニイッテキマス(裏声」

麦野「へー彼氏のいない20代前半ねぇー」

上条「か、かか、そう! 案山子のいないの間違えだったような……」ダラ

風斬「そ、それは流石に無理があります……」

麦野「やってる事が悲しい……ねぇ……」

上条「げ、幻聴が聞こえるんでででですががが気のせいでせうか……」ダラダラ

木山「大丈夫だ幻聴じゃ無い。それについさっき裏声にしたじゃないか。おや? 汗を掻いているようだがそんなに熱いか?」

上条「ちょ……ちょっと……そ、その……えっと……なんというか首の後ろで原子が激しく運動している気がすると言うか何と言うか」ダラダラ

麦野「今晩は上条君♪私が摘んであげましょうか♪」ニコ

上条「こ、こんばんんは麦野さん、出来れば平和に1日をお、終えたいのですが、それを踏まえてき、聞いちゃいますと……な、何を摘むんでしょう……か?」ダラダラ

麦野「命♪」

上条「これで失礼しますうううううううううううううう」ガタッ

麦野「座れ」ガシッ

上条「いやああああああああああああああ」

木山「ほう、知り合いだったのか」

麦野「えぇ、ちょっとしたね、ね?」

上条「は、はい、そ、それはともかく麦野さん?」

麦野「何♪」

上条「な、なんで手を握ってるのでしょうか?」

麦野「逃げないように決まってるじゃない♪」

上条「」

風斬「そ、その話は置いといて、そろそろ行きますか?」

麦野「そうね、アイツも待ちくたびれてるだろうし」

上条「(アイツ?)ふぅ……それじゃあ俺はここで……」

垣根「遅ぇぞ麦野、2人呼んでくるのに何分かかってんだよ……って上条、お前も居たのか」

上条「垣根さんこんばんは、それでは僕はこれで」

垣根「上条いい所に居るな、今から映画見るから来いよ」

上条「いや遠慮させて貰います」

垣根「いいから、ちょっと耳貸せ」ガシッ

上条「ちょ、ちょっと胸当たってますって!」

垣根「胸なんて気にすんな、こんなのタダの脂肪だっつーの、てか脂肪で出来てるかも怪しいしな。で、話を戻すと来い」

上条「嫌です」

垣根「そう言うなよ、男1人で女3人と恋愛映画見るなんて嫌なんだよ」

上条「いや、垣根さん男じゃ無くなってるでしょ」

垣根「細かい事はいいんだよ、本音は麦野と映画見んのが嫌なんだよ」

上条「何で」

垣根「観終わった後にうるせーんだ、ああいう男はどうなの、女はどうなのグチグチグチと、それを聞かされる俺の身になってみろよ、もうあれだよ、あれ一種のヒステリーだよ」

上条「余計行きたくねーよ!!」

垣根「それを永遠飽きるまで聞かされるし、返事しなかったらビーム飛ばして来るし適当に返事しても飛ばして来るし、だから来いっつーの!」

上条「だから行きたく無いって言ってんだろ! それに明日学校だから無理です、帰ります」

垣根「それなら気にすんな、特性飲むと眠く無くなるドリンク作ってやるから」

上条「なんか危ないかほりがプンプンしてるんですが」

垣根「俺の能力だから大丈夫だ、副作用も何にも無ぇよ」

上条「そんなモン飲みたく無い! て事で帰ります、さようなら」

垣根「頼む、来てくれ!!」

上条「嫌です」

垣根「こんなに頼んでもか……」

上条「嫌です」

垣根「」グスン

上条「泣いても無理です」

垣根「無理か?」グスン

客1「おいおいにーちゃん、そんなベッピンさん泣かすなよー」

ヒソヒソヒソヒソ

上条「えぇぇぇぇ!? イヤイヤ、えぇぇぇぇ!?」

客2「付き合ってやれよー男だろー」

<ソウダソウダー

ナニアイツナニサマー>

麦野「話は終わったようね、それじゃあ行くわよ、あ、あと垣根は後で私刑ね」

垣根「え」

木山「ふむ、上条君も来るのか……楽しみだ」

風斬「そうですね」

ゾロゾロ

垣根「ま、まぁ1つ不穏な言葉が聞こえたが……うん、女の涙は便利だな、麦野の言う通りだ」

上条「!? まさか風斬にも……」

風斬「あぁ、何か言ってたな、困ったら取り合えず泣けって」

上条「風斬いいいいいい、もうそんな子とは遊んじゃだめだああああああ」

垣根「はは、まぁ男同士寂しく映画見ようぜ」

上条「だから男じゃ無いだろ……不幸だ……」

はい、って事で今回の書き溜めは以上です。なんとかそれっぽい理由を付けてみました、はい、まぁ有り得ない話では無いと思います。

今回は風斬さんがより人らしく、細かく言うと友達の影響を受けた感じを書きたくて書きました。

風斬さんをこんな風にする麦のん悪い子ですね、はい、

垣根君はヒロインになれるのか!? ってのは進行次第です、はい。

最後に、木山先生をやっと出せたああああああああああああ、まぁ季節が季節なんで脱ぐかは別ですけど……・

そんなこんなでこの平坦gdgdSSを今回も読んで下さりありがとうございます。

質問、要望、アドバイス、その他諸々ありましたら書いてくれると有り難いです、はい

垣根「ほら、乗れ。上条は助手席な」

上条「いや、帰りたいんですけど……」

垣根「まだそんな事言ってんのか、映画見るだけの簡単なお仕事だっつーの」

上条「バイト代は出るのかよ」

垣根「今度、飯奢ってやるから」

麦野「あ、途中でコンビニ寄ってよ、飲み物買いたいし」

垣根「そうだな、全員乗ったか?」

風斬「はい」

木山「あぁ……すまないがちょっと私は寝させて貰うよ」

垣根「おう、映画の途中で寝無いように寝ろ寝ろ」

麦野「全員乗ったわよ」

垣根「じゃあ出発するか、上条、シートベルト締めとけよ、逃げるんじゃねーぞ」

上条「どこのアクション映画だ!」

垣根「嘘嘘、警備員の検問あるかもしれないしな」

麦野「……、あんた達仲良いわね、まだ会って2回目でしょ?」

垣根「一緒に飯食ってふざけ合えればそこでダチだろ? なぁ上条」

上条「お、おう?」

垣根「なんだ、その返事は」

上条「いや……友達って成ってるもんだろ? 改めて確認取られるとビックリすると言うか焦ると言うか」

垣根「はは、そりゃそうか」

麦野「ふーん、……上条、私は?」

上条「へ!? 違いました?」

麦野「ふーん、そう思ってるならさ、敬語止めてよ、なんか嫌なのよ」

上条「分かった、ならこれから敬語無しで」

垣根「」ニヤニヤ

麦野「何だよ垣根、そのニヤけ面は」

垣根「別にー、じゃあ出発するぜ」

――― 運転中

上条「そう言えば、垣根さん」

垣根「あーそう言えば言って無かったな、俺も垣根で良いよ垣根で、帝督でも良いけどな」

上条「帝督って……男の名前だな……」

垣根「……、なにお前が切なくなってんだよ……なりたくて女になったんじゃねぇーんだよ、体は女でも心は男なんだよ……チクショウ」

麦野「今のところは……な」

垣根「何だよその今のところは……って」

麦野「さぁ?」

上条「で、でも、慣れたんじゃないか?」

垣根「まぁな、女子トイレとかもう普通に入れるぜ」

上条「あー……無いんだよなぁ……」

垣根「おい、だからそんな憐みの目向けるんじゃねー、てか何処に目向けてんだ」

麦野「女になってみてどう?」

垣根「あー別に不便はしないな……1つを除けば……」

上条「1つ?」

垣根「月1で来るアレだよ」

上条「まさか……」

垣根「あぁ……生理だよ……子作りしろってかああああああああああああああああああ誰とだっつーーーーーの!」

麦野「うるさい! そんな事叫んでんじゃ無いっての! 先生寝てんだよ!」

垣根「スマン。っとまぁ、月1でアレが来ると思うと腹が立つな……あー思いだしただけでムカついて来た」

上条「そんなにキツイのか……?」

垣根「あぁ、まだ1回しか来て無いけどよー……あれはやべぇ……正直舐めてたぜ」

上条「でも、それこそ能力で何とかなるんじゃないか?」

垣根「まぁアレだ、これも女の定めだと思って享受する事にしたんだよ」

麦野「案外楽しんでるのな」

垣根「まぁ……そうかもな、男時代にやり残した事が少しばかりあるが、女は女で便利だし」

上条「例えば?」

垣根「皆が優しい、これに尽きるな」

上条「あー」

垣根「道は譲ってくれるし、絡まれないし、飯は奢って貰えるし」

麦野「何言ってんのよ、いつもうざいで一蹴してるくせに……」

垣根「俺のプライドが許さないんだよ」

上条「プライド?」

麦野「要は女に成りきれてないから恥ずかしいんだよ」

垣根「へ、良く言うぜ、お前だって死ねで一蹴だろうがよ」

麦野「私だって相手を選ぶ権利位あんのよ」

垣根「その相手とやらには愛想尽かされたんだろ?」

麦野「いいのよ、あいつは幸せになれば。まぁ幸せにしなかったらブッコロシ確定だけど」

上条「浜面も大変だな……」

麦野「まぁ昔の私はどうかしてたのよ……どうしてあんな奴……」

垣根「黒歴史か、てかお前黒歴史の塊だからな、うん」

麦野「あ?」

垣根「おっとコンビニ着いたぞ、ほら上条、金やるから買って来てくれ」

上条「了解」

風斬「あ、じゃあ私も行きます。荷物持ち切れないと思いますし」

垣根「止めとけ、時間が時間だし制服じゃ目立つ」

上条「俺も制服なんだけど」

垣根「そういやそうだな……ほら麦野行って来いよ」

麦野「言われなくても行くっつーの、ほら上条行くよ」

上条「いや……制服……」

麦野「何か言われたら姉弟って言っとけば何とかなるわよ」

垣根「よろしくな、沈利姉」

麦野「止めろ、お前は言うな、溶かすぞ」

上条「……」

麦野「お前は言え!」

テテテテテーテテテテテ~


麦野「じゃあ、カゴ持って来て、適当に入れてくから」

上条「さーいえっさー」




麦野「んー……」

上条「どうしたんですか?」

麦野「いやー、これさ……買う人居るの?」

上条「『ペプシモンブラン』……、何て言うかもう話のタネって言うか、会社自体も一発ネタ位にしか考えて無いって」

麦野「まぁそうなんだけどねー、そのうち、『ペプシういろう』とか『ペプシずんだ餅』とか言いだしそうじゃない?」

上条「『ペプシ大豆』位ならありそうな……」

麦野「『ペプシ薩摩』とか……」

上条「このモンブランも無い……って言いたいけどなー、学園都市の飲み物と並ぶと普通になる不思議」

麦野「あぁ、『いちごおでん』とかあったわね」

上条「それに比べると普通に見える……」

麦野「まぁ1本買ってみようかしら」

上条「思う壺と言う表現がこれほど似合う時があっただろうか」

麦野「うるさい」


店員「当然。ありがとうございました。」

上条「買ったなぁ……」

麦野「まぁね」

上条「で、レジ打ちの時気付いたんですが……何でせうか? これ」

麦野「お酒よお酒」

上条「つまり20代……」

麦野「今訂正すれば聞かなかった事にしてあげるわ」

上条「つまり大人の女」

麦野「そこは10代って言いなさいよ! てか私まだピチピチの10代だからね」

上条「ピチピチとか言う時点で……嘘です! だから右手を光らせないで!?」

麦野「ったく……」

――― 麦野宅

上条風斬「おじゃまします」

木山「お邪魔するよ」

麦野「勝手に上がって、あ、そこら辺のスリッパ勝手に使っていいから」

垣根「遠慮しなくていいからな」

麦野「あんたの家じゃ無いでしょ……別にいいんだけど」

上条「広……こ、このマンション俺の寮の3倍はあるんじゃないでせうか……?」

麦野「そう? まぁ1人暮らしにしては広いかもね」

垣根「今は俺と2人暮らしだけどな」

上条「あれ? 垣根もここに住んでんのか?」

垣根「あぁお世話になってるぜ」

ガチャ

心理定規「ふぁ~あ……あら、初めて見る顔ね」

垣根「お、心理定規居たのか……その初めて見る顔にその態度はなんだっての」

麦野「あんたさ、もうここに住んでるレベルよね……ちゃっかり歯ブラシ増えてたし」

心理定規「だって、誰かの所為で暗部のお仕事無くなっちゃうし、不景気でおじ様達も忙しいしー暇なんですもん」

垣根「あー上条、誤解の無いように言っとくと、18禁の事はして無いからな、てか誰かって俺か? 俺なのか?」

上条「何だよその俺にだけのピンポイントな注意は」

心理定規「初めまして」

上条「あ、初めまして」

垣根「こいつは心理定規、まぁ昔の仕事仲間だ、でこのツンツンが上条当麻、先日ファミレスで出会った、以上」

心理定規「よろしくね」

上条「こちらこそよろしくって、風斬達は知りあいなのか?」

風斬「はい、前に一回」

木山「そうだな、前に映画を見た時だったかな」

麦野「それじゃあ早速見ようかしら」

垣根「あ、誰かそっからコップ人数分取ってくれ、あと菓子盛れる皿も」ガサゴソ

風斬「あ、じゃあ私が」

木山「ふむ、私も手伝おう」

上条「俺は何を……」

麦野「そうね……」

垣根「じゃあ、上条は氷取ってくれ」

上条「はいよ」

上条「そう言えば何で垣根はここに住んでるんだ?」

垣根「追い出された」

心理定規「何胸張って言ってんのよ、デカイから腹立つわ……」

麦野「あんたも住んでるようなもんじゃない」

上条「何でまた?」

麦野「冷蔵庫中に家賃払って無くて追い出されたんだって」

垣根「まさか1ヶ月未納なだけで追い出されるとは思わなかったけどな」

上条「いや、未納な時点でアウトだ」

垣根「良い子の意見は受け付けてません」

麦野「まぁその分ここは持ち家だし、気にする事は無いんだけどね」

上条「も、持ち家……1億位するんじゃないか?」

垣根「あぁ、麦野ってなんかいいとこのお嬢様らしいからな」

上条「お嬢様!?」

麦野「何……その反応」ジトー

上条「え、い、いや」

心理定規「こんなお嬢様らしく無いお嬢様も珍しいわよ、ねー上条」

上条「何で同意を求めるんでせうか!?」

麦野「まぁ自覚してるけど、他人に言われるのは腹立つわね」

心理定規「あら、気に障ったのならごめんなさい、お・じょ・う・さ・ま」

麦野「あんたは……」

風斬「準備できましたー」

木山「上条君、運ぶの手伝ってくれるかい?」

上条「あ、はい」

麦野「心理定規……アンタとは一度話さないといけないみたい」

心理定規「気のせいじゃないのかしら?」

垣根「お前ら喧嘩すんなよな」

心理定規「あら、帝子ちゃんが良い子の意見を言うなんて珍しいわね」

垣根「帝子って勝手に名付けてんじゃねーよ」

麦野「あら、良いじゃない帝子」

心理定規「帝子お嬢ちゃん♪」

垣根「……、上条ぉおおお、早く戻って来てぇえええ」

垣根「で、何の映画見るんだ?」

麦野「えっと『タイタニック』って奴」

風斬「? タイタニック? (タ……ですか?)」

麦野「一押しとかでさ、借りてみたのよ」

垣根「ふーん、いいから見ようぜ」

心理定規「あら、今日はノリ気なのね」

垣根「あぁ仲間が居るからな」ガシッ

麦野「上条になつき過ぎでしょ……」コソコソ

心理定規「よっぽど、男友達が欲しかったみたいね……」コソコソ

上条「だから胸が当たるんですけど!?」

垣根「だから気にすんなつってんだろ、こんなん飾りだ」

麦野「ほら、見るわよ」

『ふぅ……』

上条「……」

垣根「……」

木山「ふむ……興味深い内容だな///」

風斬「え、えぇ///」

心理定規「///」

麦野「」

垣根「これさ……」

麦野「何……」

垣根「タじゃ無くてヌじゃね?」

麦野「今……気づいた」

垣根「ヌイタニックって……どんなAVだよ!! なんで男のオナニー見せられなきゃいけねえええんだあああああああッ!!」

麦野「紛らわしいのよ! ヌとタの違いなんて気付かないのよ!!」

上条「気付こうよ!?」

垣根「駄目だ、他の無いのか他の!」

麦野「あ、こ、これも借りて来たわ『ロシアより愛をこめて』何でも最高のB級映画らしいわ、ワゴンにあったから買っちゃった」

上条「こ、これなら普通じゃないでせうか」

垣根「だな」

――― 映画中

『俺も、ずっと一緒に居たかった』

ブルルルル

上条「ん?」

垣根「どうかしたか?」

上条「いや……何かバイクのエンジン音しなかったか?」

垣根「いや、気のせいだ……」

カコン

上条「ポストの音?」

垣根「でもここってポスト一階だしな」

麦野「何か雑音入ってるわね……シーンとは別だし」

風斬「えぇ、そうですね」

木山「雪原との関係は皆無だな」

麦野「これがB級の所以?」

上条「だなー、適当すぎたんだろCGも所々薄れる場所あるし」

垣根「まぁストーリー自体は面白いから許せるが……大事なシーンだろここ」

心理定規「今まで悪役だった彼が素直になった所なのに……何考えてるんだか監督は……」

――― 映画後

心理定規「いや、普通にいい話だったわね」

風斬「少しうるっって来ちゃいました」

木山「ふむ、最後まで愛が届かないのが何とも言えないがな」

垣根「これもまたへんなDVDかと思ったが普通だったな、期待してたんだが」

上条「確かに、麦野ならやってくれると思ったんだけどなぁー」

麦野「そこの2人は何な訳、私に何望んでるの……。はい、垣根ー感想は?」

垣根「そこそこ」

麦野「そこそこって……アンタ何も解って無いわね」

垣根「何がだよ、こんなんそこそこだろ。てか何でも殺せば良いって問題じゃねぇーんだよ。最後の最後にハッピーエンドが至高だろ、な、上条」

麦野「あ? 頭メルヘンな奴にはこのエンドの良さが解んないのかね」

上条「でもこれって所謂バッドエンドに分類されるものでせうか?」

垣根「だな、最後まで愛こめても届かなかったし。主人公死んだし。まぁ泣くための映画としては良かったんじゃねーか?」

心理定規「まぁ主人公が偽善者には良くある終わり方ね」

風斬「そんなものなんでしょうか? あまり見た事無いから解らないですけど……」

木山「ふむ……」

上条「ヒロインを庇うためっつっても他に良い方法があると思うんだけどなぁ~、悲しませちゃ本末転倒だよなー」

垣根「まぁでも、ハッピーエンド1択だな」

麦野「解って無いわね、あそこで主人公がヒロイン庇う所とか良いんじゃないの」

垣根「だからさ、それで主人公死んだら意味無いんだっての、最後にヒャッホオオオオオオオオオつって出て来いよ!」

心理定規「始まったわね……」

風斬「ですね……」

上条「日常茶飯事なのか?」

風斬「前回……て言っても1回目ですけど、親睦会って事でやったんですけど……」

心理定規「その時もこんな感じで……全く……」

木山「ふむ……確か前回は……」

心理定規「『ディアボロモンの逆襲』で」

上条「まぁ映画のチョイスは置いといて……喧嘩する内容だったか?」

心理定規「急に垣根が『やっぱソラさぁ……はぁ……』とか言い出して」

風斬「麦野さんが『アンタの言いたい事も解るけどソラも迷ったんだよ』って話で」

心理定規「『でもさー……主人公太一じゃん、太一とくっついて欲しかったなぁ……ヤマトもカッコいいんだよ? でもさー……』」

風斬「『ソラの事も考えてあげなよ!!』でしたっけ?」

心理定規「そうそう、で……荒れに荒れて……結局」

木山「『太一とヤマト両方カッコ良く書いた監督が悪い』で決着がついたのだよ……長かった……スズメのさえずりが聞こえた気がしたよ」

風斬「気のせいじゃないです」

心理定規「あれこそ、朝まで生討論よね……非生産的な」

上条「また……なんとも言えねー話で……」

心理定規「まぁね……私も言いたい事は解るのよ」

風斬「私はあまり詳しく無いんで良く解らなかったんですけど……」

木山「私も詳しくは無いのだがな、話を聞く限りではこの結論で良いと思うんだが……と言っても監督に文句言っても仕方ないのだが……」

上条「丈さんは無視なのね」

心理定規「彼、なんやかんやで自転車借りた女の子と良い雰囲気だったじゃない」

垣根「上条!」

上条「はい!?」

麦野「あんたは『何が何でもハッピーエンド派』と『それ相応のエンド派』どっち!」

垣根「何が何でもハッピーだよな!」

麦野「あくまで映画よ、映画の演出としてだからね」

上条「えっと……垣根はこの映画だと、最後に主人公には生き残ってて欲しかったんだよな?」

垣根「そうそう、最後にヒロインの前にヒョロっと現れてヒャッホオオオオオオってな感じで」

上条「麦野は」

麦野「沈利姉」

上条「……、沈利姉はヒロイン庇って死んでエンドと」

麦野「えぇ、そうね」

上条「えっと……」

風斬「あ!」

心理定規「どうしたのかしら?」

風斬「ほ、ほら」

上条「え?」

『学校遅刻するわよ!!』

『うわ、やべぇええ寝過ごしたぁああ!!』

『お兄ちゃん何やってるの? 先に行くよー』

『ちょっと待ってくれ! 良い夢見過ぎた!』

『何の夢だったのー?』

『そうだな……ヒーローになる夢さ』


『――― 完 ―――』




上条「これって……」

垣根「夢落ちかよ!!」

風斬「つまり……、途中の雑音は……」

心理定規「現実の音な訳ね」

上条「夢落ちじゃなかったら普通にいい話だろ!! なんで夢落ちにしたんだよ!」

麦野「絹旗ぁ……とんでもないB級押しつけやがって」

垣根「こんなんCでも文句言わねえよ……」

麦野「まぁこんな事もあろうかともう一本借りて来たんだけどね」







読んでくださってありがとうございます。
はい、2週間?ぶりの投下ですね、相変わらずgdgdとしております
まだまだこの場面は続きますが完全なオナニーですので、読む時は心して下さい。
では、夜には投下するかと思います。
これからも超gdgd平坦SSを読んで下されば幸いです。
それではまた

上条「は!?」

垣根「Zzz~」

心理定規「Zzz~」

風斬「Zzz~」

木山「Zzz~」


上条「寝ちまった……」

麦野「あら? 起きたの」

上条「ね、寝ちゃってた?」

麦野「えぇ、途中で皆……まぁあんな退屈な映画寝るなって方が難しいわ」

上条「済みません」

麦野「良いわよ別に」

上条「……、何飲んでるんでせうか?」

麦野「お酒よお酒」

上条「お酒……」

麦野「良かったら乾杯しましょ? 1人で寂しい所だったのよ」

上条「えーと、何て言いますか、1度もお酒を飲んだ事が無いと言いますか何と言いますか、希望に沿えそうも無いと言いますか」

麦野「別にお酒じゃ無くてもいいわよ、そこらへんのコーラで……あ、ペプシモンブラン飲んでみる?」

上条「心から遠慮させて貰います、じゃあ三ツ矢サイダーで」

麦野「あら、残念、じゃあほら、グラス出して」

麦野「乾杯」

上条「乾杯」

カーン

コクリ

麦野「ふぅ……」

上条「……」ボー

麦野「何? 何か顔についてる?」

上条「あ、いや、別に何でも無いけど、ただ……」

麦野「ただ?」

上条「今ならお嬢様って言われても否定出来ないかなって」

麦野「ふーん、……お世辞なら要らないわよ」

上条「お世辞なんて言えるほど頭良く無いですって」

麦野「ふふ……そうかもね」

上条「……」

麦野「ねぇ……」

上条「ん?」

麦野「昔話……、付き合ってくれる?」

上条「……、俺で良ければ……」

麦野「……私さ、まぁ自慢じゃ無いけど、そこそこの出のお嬢様だった……のは話したわね」

上条「」コクリ

麦野「記憶にあるのは、何不自由無く、欲しいと言った物は買って貰えて、今思うと我が侭だった……そんな幼少期」

麦野「で、たまたま学園都市に入って、たまたま能力テストの結果が良くて、良い学校入って、気付いたら高校生だったわ」

麦野「欲しい物は何でも手に入る生活だった、でも1つだけ手に入らないものがあったのよ」

上条「手に入らないもの?」

麦野「友達よ」

上条「友達……」

麦野「私に近付いて来る奴は幾らでも居たわよ? でもどいつもこいつも会うたびにおべっかばっかり……レベル5に取り入ろうってね」

麦野「気に入られようと毎日毎日見えない化粧を顔にして私に接して来たわ」

麦野「そんな毎日が続いて……まぁ知人は居たわよ? でもどこかで、壁一枚、それこそ友達との壁がある感じがしたわ」

麦野「あぁ、自分は普通とは違うんだなぁってね」

麦野「でも」

上条「……」

麦野「そんな中知り合ったのが、あいつらだった」

麦野「あいつらは私に対等に接して来た」

麦野「それは本当に嬉しかったわよ、初めて対等な目線で話してくれたからね」

麦野「で、初めて良く喋るようになった男が浜面で」

麦野「あいつは嫌な顔をしながら何だかんだ言ってやってくれる男だった、まぁヘマも多かったけどさ」

上条「やっぱ……好きだったのか?」

麦野「さぁ……ね、でも人生で初めて仲良くなった男は浜面なのは間違い無いわね」

上条「どうしてこんな話を?」

麦野「さぁ……あのロシアの映画見てたら思いだしてさ」

上条「……」

麦野「……」

上条「……」

麦野「……」

上条「麦野?」

麦野「すぅ……」スヤスヤ

上条「寝ちゃったか……」

上条「んーなんか掛ける物無いかな……と」

垣根「ほら、この毛布掛けてやれ」

上条「!? ビックリした~起きてたのかよ」

――― @マンションの屋上

ガチャ

上条「寒ー」

垣根「やっぱ流石にこの時期になると冷えるな」

上条「垣根が外で話そうって言いだしたんだろ」

垣根「まぁそう怒るな、あいつらの睡眠の邪魔にならないしいいだろ、ジャンバーも貸したし」

上条「このジャンバー暖かくて良いな、垣根は良いのか?」

垣根「俺は、今のままでも暖かいから問題無い」

上条「そうか?」

垣根「おう」

垣根「いやぁーそれにしても麦野があんな事考えてるとはなぁー」

上条「まぁ酔った勢いで喋ってたと思うけどな」

垣根「あいつにも溜まってたもんがあるんだろうし、こういうのも悪く無いだろ、うん」

上条「起きた時が怖いんですけど、忘れろゴルァァァァァァとか言って襲われそうなんですけど、溶かされそうなんですけど」

垣根「まぁその時は俺が守ってやるって」

上条「はは、期待していいんでせうか」

垣根「おう、学園都市第2位に誓うぜ」

上条「じゃあ少しは期待してるよ」

垣根「少しかよ」

上条「はは」

垣根「笑う所じゃねぇっての! 折角俺がカッコ良く言ったんだから素直に受け取れよ」

上条「いやー女の子に守ってやるって言われても素直に喜べないっての」

垣根「まぁそうだな、俺もその立場だったら素直に喜べねーな」

垣根「そういや、上条の能力って何なんだ?」

上条「能力ってかどうか解らないけど、俺の右手はあらゆる異能の力を消せるんだ」

垣根「へぇー、右手にそんな能力が……だから路地裏で無傷だった訳か」

上条「ギリギリだったけどな……ってか超能力者3人に巻き込まれたんだから無傷の方が奇跡だろ」

垣根「いやー悪い悪い、ついテンションが上がっちまってな」

上条「まぁ生きてるから良いんだけど」

垣根「そうそう、生きてるだけで幸せだって、これ経験談だから」

上条「一気に重みが増したな」

垣根「はは、女になってもいいなら死にかけてみればいいさ」

上条「遠慮しときます、てか俺も死にかけた事なら何回かあるしな」

垣根「マジか」

上条「おう、お星様から落ちてお星様になる感じか?」

垣根「意味分かんねーよ」

上条「まぁそうだよな」

垣根「お星様ねー……お? 今日は良い月だな」

上条「だよなー、そろそろ満月か?」

垣根「そろそろだな」

上条「やっぱり月見るとさ、月見とかしてみたいな」

垣根「そうだなー……」

上条「……」

垣根「……」

上条「……」

垣根「じゃあ今度やるか」

上条「え?」

垣根「月見だよ月見、次の満月の夜に、この屋上で」

上条「……、やるか」

垣根「じゃあ、日時とかメール送るから、つっても次の満月の日だから忘れんなよ」

上条「分かった」

垣根「いやー楽しみだ、っと友達も誘っておけよ、こういうのは大人数でやるのが決まりみたいなもんだ」

上条「友達って言えば麦野とか鈴科とかと知り合いみたいだったけど、どんな知り合いなんだ? 学校が同じとかじゃ無さそうだし」

垣根「まぁ話すと長くなるんだが……」






上条「暗部ってそんな事してたのか」

垣根「おう、心理定規とはそこで知り合ったな」

上条「また凄い出会い方だな」

垣根「まぁって事で一方通行と麦野とも暗部繋がりだな」

垣根「まぁ敵って言えば敵だった気もするけどな、今となっちゃ良い思い出だな」

上条「そりゃ大変そうだな」

垣根「大変つっても上からの命令に従うだけのお仕事だったし、それなりの実力はあったしな」

上条「で、ヘマしたと」

垣根「ぐ……」

――― 少し戻って……

コソコソ

心理定規「む、麦野が昔話を……」コソコソ

風斬「盗み聞きなんて悪いですよ」コソコソ

心理定規「盗み聞きじゃないわ、耳を傾けたら勝手に耳に入って来てるのよ」

風斬「それを盗み聞きって言うんですよ」

心理定規「細かい事は良いの!」


麦野『それは本当に嬉しかったわよ、初めて対等な目線で話してくれたからね』

麦野『で、初めて良く喋るようになった男が浜面で』

麦野『あいつは嫌な顔をしながら何だかんだ言ってやってくれる男だった、まぁヘマも多かったけどさ』

上条『やっぱ……好きだったのか?」

麦野『さぁ……ね、でも人生で初めて仲良くなった男は浜面なのは間違い無いわね』

心理定規「ふーん」ニヤニヤ

風斬「どうしたんですか?」

心理定規「嘘じゃ無いみたいね」

風斬「今のですか?」

心理定規「そう、まぁ滝壺との事も祝ってるみたいだし」

風斬「じゃあ……」

心理定規「大切な友達、仲間の距離だわ」

風斬「なるほど」

心理定規「ちなみに貴方と上条当麻との距離は……言わないでおきましょ」

風斬「な、お、教えて下さいよ!」

心理定規「チッチッチーな・い・しょ」

風斬「ケチ……」

心理定規「まぁ実の所分からないんだけど……その反応を見るに好きなのね」

風斬「な///」

心理定規「ふふ、図星ね」

風斬「こ、この事は内緒にして下さいよ///」

心理定規「分かってるわよ」

風斬「はぁ……良かった」

心理定規「そんな良い人なのかしら……私もなんか気になって来たわ」ボソボソ

風斬り「え? 今なんて……」

心理定規「内緒~」

――― 戻って屋上

垣根「」クシュン

上条「大丈夫か? 冷えて来たし戻るか?」

垣根「そうだなー……そうだ」ニヤ

上条「?」

垣根「」ダキッ

上条「何してんだ?」

垣根「いや……暖かいかなーと思ったんだが、やっぱそうでも無いな」

上条「化学繊維で出来た表面だしな」

垣根「そういや、抱きつかれてドキってしたか?」

上条「……、今まで散々やって来たのに今さら感があふれてるんですが」

垣根「そうか、んー残念だ……」

上条「何が?」

垣根「何かさ、俺ってお前に女に見られて無いみたいじゃねーか」

上条「え?」

垣根「お前は俺の昔を知らない訳だろ? つまりさ、女に見られないとおかしい訳じゃん」

垣根「そりゃ男に見られないのもショックなんだけどさ、だからと言って女に見られないのもショックだな……」シュン

上条「か、垣根はどっちに見てもらいたいんだ?」

垣根「両方、でも見た目は女だしなぁ……」


1, 女としてかな

2, やっぱ男として

3. 分からねー

>>205

kskst


垣根「女としてかな、これから女として生きてく訳だし」

上条「そうか、なら……」

垣根「ん?」

上条「ほら、寒いだろ」

ファサ

上条「ジャンバー着てろよ」

垣根「……」

上条「……」

垣根「……」

上条「な、なんだよ」

垣根「ぷっ……はははっ、ありがとな」

上条「くっ……やるんじゃなかった、恥ずかしい///」

垣根「暖かいな」ヌクヌク

上条「そりゃ良かった」

垣根「拗ねんな拗ねんな、ほら」

ダキッ

上条「……何をしてるんでせうか?」

垣根「前が寒いんだっての、こうやってりゃ暖かくなるだろ」

上条「前閉めればいいだろ」

垣根「ほら、上条が閉めろ、じゃ無いと前寒いだろ」

上条「寒いなら中入ろうぜ」

垣根「ヤダ、もうちょっと月見てたいんだよ」

上条「さいですか」

垣根「さいですよ」

上条「……」

垣根「……」

上条「……」

垣根「絶対昔ならこんな事して無いな、男に抱きつくなんて」

上条「……、今は?」

垣根「何でだろうな? ……悪く無い気分だ」

上条「そりゃ良かった」





垣根「お前……ドキドキしてるだろ」

上条「……それは知ってて聞いてるんでせうか?」

垣根「あぁ、腕から伝わってくるからな」

上条「なら聞くなよ」

垣根「はは」

こんな内容で良いのか?
えー木山先生が風斬さんの固定化の概念の説明をする時、少しは議論が入るんじゃないかと不安になってましたけど、議論が無いのも不安ですね
えー賽は投げられました、これからどうなる事やら……垣根さんの行く末を応援してやって下さい
麦のんに関しては、まぁ辺り障りの無い内容で、これもどうなる事やら……とか言いつつ皆さん感づいてるのではないでしょうか?
まぁこんな感じの超gdgdSSが続いております、読んで下さっている方々ありがとうございます
これからもよろしくお願いします

垣根「もう4時位か……」

上条「あーそろそろ学校かぁ」

垣根「そうか、上条は学校あるんだったな」

上条「じゃあそろそろ帰るかな」

垣根「何でだよ、こっから行けば良いじゃねぇか」

上条「一回家帰ってシャワー浴びて着替えないと、流石にマズイだろ?」

垣根「何だそんな事か、ならここのシャワー使ってけ、下着なら……そうだな俺がコンビニで買って来てやるよ」

上条「そんなん悪いだろ」

垣根「気にすんな、俺のわがままに付き合って貰ってるんだしな」

上条「いいのか?」

垣根「いいつってんだろ」

上条「じゃあ……遠慮なく」

垣根「それじゃあそろそろ戻るか」

上条「もう月は良いのか?」

垣根「後は月見まで取っておくさ」

上条「ふぅ……さっぱりした」

垣根「お、どうだ? 履き心地は」

上条「ピッタリだ、ありがとな」

垣根「おう、お礼は朝ご飯でいいからな」

上条「いいぜ、キッチン借りて良いか?」

垣根「マジで出来るのか!?」

上条「だてに1人暮らししてませんよ」

麦野「へぇー」

上条「うお!? 起きてたのか!?」

麦野「何? 起きてちゃ不味いの?」

上条「いや、そんな訳じゃ……」

垣根「じゃあ、その間に俺もシャワー浴びて来るわ……上条、覗くなよ?」

上条「覗かねぇよ!」

――― キッチン

上条「まぁつっても大したもんは作れないんだがな」

上条「冷蔵庫にあるのは……」

上条「卵……とベーコンだけ……、後は調味料と飲み物……あいつ等絶対外食で済ませてやがるな……」

上条「つまりこの卵の賞味期限も怪しい所だが……」

上条「……ふぅ、セーフか、なら良かった、目玉焼きでも作るか、てか目玉焼きしか選択肢が無いな」

上条「炭水化物は……食パンでいいか?」

心理定規「あら、珍しいわね、朝からキッチンが騒がしいなんて」

上条「お? 心理定規か、おはよう」

心理定規「おはよう、悪いけど冷蔵庫から牛乳取ってくれるかしら」

上条「あぁ」

心理定規「」ゴクゴク

上条「牛乳好きなのか?」

心理定規「そんな事無いわ、ただ」

上条「ただ?」

風斬「あ、心理定規さん、おはようございます」

心理定規「おはよう」

上条「お、風斬、おはようさん」

風斬「あ、お、おはようございます」

上条「?」

風斬「あ、私も牛乳いいですか?」

心理定規「アンタはそれ以上大きくならなくていいのよ!」

風斬「!?」

上条「な、何急に言ってんだ?」

心理定規「べ、別に何でも無いわよ、ちょっと口が滑っただけ、はい、グラス出しなさい」

風斬「あ、はい、ありがとうございます」

垣根「はっはーん」

心理定規「な、何覗いてるのよ!」

垣根「まぁ何だ、まだ気にする事無いだろ」

心理定規「引っ込め!」

心理定規「」ジーッ

上条「ん? どうした?」

心理定規「な、何でも無いわ」

上条「そうか?」

心理定規「」ジーッ

上条「……」

心理定規「」ジーッ

上条「何だ? 目玉焼きは1人1つだぞ? 卵が足らないからな」

心理定規「そ、そんな食い意地張って無いわよ!」

上条「ありゃ、違ったか……うちの居候とは大違いだな」

心理定規「ねぇ……」

上条「ん?」

心理定規「あんた、料理出来るの」

上条「まぁ、ある程度は……つっても男の適当な料理だけどな」

心理定規「ね、ねぇ」

上条「ん?」

心理定規「目玉焼きってどうやって作るの?」

上条「どうやってって……まぁ油引いてフタして焼けばそれなりのが出来るだろ」

心理定規「そうよね……そうよね……」

上条「おっと、焼けたぞー」

チン

上条「トーストもジャスト……心理定規、悪いんだけど人数分皿持って来てくれるか」

心理定規「あ、うん」

上条「と、言う訳で、目玉焼きとトーストだ」

麦野「普通ね」

垣根「あぁ」

上条「冷蔵庫に卵とベーコンしか入って無かったんだよ……ったく、どんな食生活だ」

垣根「買い食い」

麦野「外食」

上条「この駄目人間が……」

風斬「朝はいつもどうしてるんですか?」

垣根「大抵はコンビニで買って病院で食ってるな……」

木山「ふむ……見た目は悪く無いようだ」

上条「目玉焼きを見た目悪く作る方が難しいですよ」

垣根「だよな」チラ

心理定規「な、なによ……」

垣根「なんでもー」

麦野「まぁいいから早く頂きましょ」

風斬「そうですね」

上条「そういや、何で卵とベーコンだけ入ってたんだ? 朝作んないんだろ?」

麦野「あぁ、あの卵ね……」

垣根「心理定規に聞いた方が早いんじゃないか?」ニヤ

心理定規「わ、私!?」

垣根「お前が当事者だろ、どう考えても」

心理定規「う……」

上条「どう言う事だ?」

麦野「まぁ残りよ残り」

上条「残り?」

垣根「あぁ、こいつがちょくちょくこっちに寄るようになった頃なんだがな、朝食を作るって話になったんだ」

垣根「で、その時の料理が目玉焼きだったんだが……」

上条「だが?」

垣根「まぁ、スクランブルエッグになって出て来た訳だ」

上条「なら、作ったのはスクランブルエッグだったって事でいいんじゃね?」

麦野「問題はそこじゃ無くいでしょ……」

垣根「目玉焼きが焼けない事が問題な訳だよ、上条君」

上条「あぁ、そう言う事」

心理定規「し、仕方ないじゃない」

木山「ふむ……やはり目玉焼きが焼けないといけない物なのか……」

風斬「木山先生?」

木山「風斬君は出来るのかい?」

風斬「私も出来ません……する機会がありませんでしたから……」

上条「垣根と麦野は出来るのか?」

垣根「まぁ目玉焼き位なら余裕だな」

麦野「小さい頃、お母さんに習ったわ」

上条「なら、朝ご飯位作ったらどうだ?」

麦野「あ、占いやってるー」

垣根「お、今日の運勢は何じゃろな」

上条「露骨に誤魔化しやがった……」

木山「やはり出来ないといけないのかい?」

上条「いや、別にいけない訳じゃ無いと思うけど……」

垣根「木山は結婚とか考えて無いのかよ、流石に目玉焼き位作れないとまずいぞ」

木山「成る程、言われれば結婚など考えてもいなかった」

垣根「結婚ぐらい考えとけって、結婚しても働けるんだしな」

木山「ふむ、一理あるな……なら結婚する際は料理出来る人としよう」

心理定規「任せる気満々ね」

上条「まさに主夫か」

麦野「まぁ木山先生ほど稼ぐ男も少ないんじゃないかしら?」

上条「男の方も肩身が狭いな……」

垣根「ヒモになろうなんて考えてんなよ?」

上条「考えてねーよ!」

――― 上条宅

五和「帰って来ませんでしたね……」

神裂「そうですね……何か事件にでも巻き込まれたのでしょうか」

フロリス「最後に連絡があったのは昨日の夕方の事だもんねー」

番外個体「ひゃはっ、これが所謂朝帰りってやつかな?」

シェリー「まぁ、考えても仕方の無い事だけどな」

キャーリサ「今までこう言う事があったし?」

インデックス「ううん、無かった……とは言えないけど、最近は無かったんだよ」

神裂「電話掛けてみたらどうでしょか?」

五和「それが……電話番号知らないんです……」

フロリス「あらら、詰んだわね」

シェリー「まぁ大丈夫だろ、当麻の事だし」

番外個体「んーまぁそれを言っちゃお終いなんだけどね」

五和「わ、私学校に行ってみます!」

神裂「そうですね……もしもの事があるかも知れませんし……」

キャーリサ「じゃあよろしく頼むし、もし何かあったらすぐ連絡入れるし」

五和「はい、分かりました」

番外個体「あ、じゃあ私も行こうかなっ! 当麻の学校見ておきたいし」

五和「それじゃあ行きましょうか」

――― 麦野家

麦野「そろそろ家出なくても大丈夫なの?」

上条「そうか、ここ自分の家じゃないのか……ここどこ?」

心理定規「今さらね……」

風斬「道とか分かるんですか?」

上条「う……、大体の方角しか……」

垣根「なら学校まで送ってってやるよ」

上条「わざわざスマン」

垣根「まぁここに連れて来たのも俺達の責任みたいだし……ってこんな話しさっきもしたな」

上条「はは、そう言えばそうだな」

麦野「いつの間にそんな話したのよ」

垣根「麦野が寝てる時な」

麦野「へぇー」

風斬「あれ? 心理定規さんは学校行って無いんですか?」

心理定規「……、氷華、私の事はいいの、今は当麻の事を考えましょう」

麦野「逃げたわね……」

垣根「んじゃあそろそろ行くか」

上条「そうだな」

木山「では、一方通行によろしく頼むよ」

上条「はい、あ、何時に病院に行けば良いんですか?」

木山「何時でも問題無いさ」

麦野「じゃあ、また病院で」

風斬「いってらっしゃい」

――― 高校前

垣根「ほら、着いたぞ」

上条「送ってくれてありがとな」

垣根「お礼なんて要らねーよ、鞄持ったか?」

上条「あぁ」

ざわざわ……ざわざわ……

垣根「ん? 何か騒がしいな」

上条「だな……てか、こっち見て無いか?」

垣根「……、何か悪い事したか?」

上条「した覚えは無いな」

垣根「だよなぁ、ただ車で学校に……あー成る程、そりゃこうなるわ」

上条「成る程?」

垣根「」ニヤ

垣根「ねぇ」ギュ

上条「きゅ、急に何だよ///」

<ウオオオオオオオオオオオオ

ドウイウコトダアアアアアアアアアアアアア>

垣根「成る程ねぇ」ニヤニヤ

上条「だからなんだ……」

垣根「」チュ

上条「な///」

<ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

コロス、コロス>


垣根「じゃあね、当麻君、頑張って♪」

上条「な、どう言う事……」

垣根「じゃあね♪」

上条「な、何だったんだ……一体……」

カツカツカツカツ

鈴科「朝から見せつけてくれるなァ、当麻くン? 校門前でェ? しかも第2位とォ」

上条「お、鈴科と打ち止めか、おはよう、いや、俺も何が何dイタイイタイ! 杖がッ! 杖が足にッ!」

打ち止め「どうして車で来たの? ってミサカはミサカは疑問を口にしてみたり」

上条「あぁ、ちょっと麦野さ……ちょっと野暮用で」

鈴科「ん? 最後まで聞きたいなァ♪ 第4位がどうしたんだァ?」

上条「い、いや、別に大した事無いから、うん」

吹寄「貴様……女の人に車で送って貰って、そ、その……接吻までして貰って大した事無いって言うのか!」

上条「ふ、吹寄!? って……あぁあああああああッ!? 垣根、成る程ってそういう意味かよ!? いや違うんです!?」

鈴科「へェ……? 何が違うか論理的に説明してくれますゥ?」

上条「……」

鈴科「まァ、詳しい話は中で聞こうかァ」

吹寄「そうね、特にあの人とはどういう関係かとか、どうして車で来たのか、とかね」

上条「はぁ……不幸d」

打ち止め「不幸キャンセル! ってミサカはミサカは電流流してみたり」

上条「」












五和「かみじょうさんが……おんなのひとと……あさがえり……」プルプル

番外個体「ひゃはっ☆ 一荒れ来そうだね」

えーなんだか急にテンポが早くなった気がしましたが気のせいですか?
gdgd過ぎると言うか、何と言うか……
垣根さんは多分数少ないアグレッシブ的なキャラになると思います、
そんなこんななgdgdSSですが今回も読んで下さりありがとうございます。
何かしら、アドバイスなどなどありましたら気軽にレスしてくれると嬉しいです、
それでは、また

垣根さんかわいい

いいんじゃね?このままでも、高校らしさ出てるし

なんだこのスレ・・・
俺のツボ過ぎてうっかり気絶しそうだ

超支援

今のままで十分に面白い

支援

美琴空気だな……

ものすごく個人的な意見だが・・・
一方通行もとい鈴科と垣根の上条との絡みを増やして欲しいな

>>232
垣根さんは救われてもいいと思う訳です、いつまでも一位の噛ませ役に甘んじる訳には行かないと思う訳です
>>235
これからもよろしくお願いします
>>233>>235>>236>>237
ありがとうございます、励みになりますのでこれからもよろしくお願いします
>>238
空気にするつもりは無いんですけどね……安価ェ……
>>239
こう言うアドバイスは有り難いです、そのうちイベントで絡みが出て来ると思います……多分

――― 教室

上条「あのー……どうして皆さん俺を囲むんでせうか?」

鈴科「あァ、気にすンな、気にしたら負けだ」

打ち止め「で、で、あの人とはどう言う関係なの? ってミサカはミサカは追求してみる!」

上条「あの人?」

吹寄「貴様、惚けても無駄だぞ、さっき車で送って貰ってた人の事を忘れたなんて言わせないし、それに……接吻まで……」

上条「いや、あれは向こうが勝手に」

鈴科「ほォ、勝手にキスして来る仲なンですかァ?」

吹寄「正直に話しなさい、どんな仲なの!」

上条「どんなって……友達?」

鈴科「じゃあなンで車で学校来たンですかァ?」

上条「昨日帰りに知り合いに会って、晩御飯に付き合ってたら迎えに来たのがさっきの人で映画鑑賞するから来いって言われて、映画見たり……」

吹寄「見たり?」

上条「月見たりしただけだって」

吹寄「どうだか……」

上条「な!? 吹寄は委員長のくせにクラスメイトを疑うのかよ!?」

吹寄「そう言う訳じゃないけど……不安なんだから仕方ないでしょ……」ボソボソ

上条「何か言ったか?」

吹寄「何にも言って無いわよ」

上条「それに鈴科は垣根の事知ってるだろ?」

鈴科「まァ……アイツは楽しい事が大好きだからなァ……考えるに、周りの反応で楽しンでたンだろ」

吹寄「そ、そうなの?」

鈴科「あァ、そう言う奴……な気がする、実際私達がこンな反応してる時点で思惑通りだと思うし……」

吹寄「そう……垣根さんってそんな人だったのね」

上条「お、そう言えば鈴科、今日は制服なんだな」

鈴科「きゅ、急になンだよ、黄泉川が持って来て、今日からこれで通えって」

上条「制服似合ってるぞ、うん」

鈴科「お、おう///」

バタン

番外個体「やっほーって当麻の教室ここであってるー?」

五和「……」

上条「番外個体!? それに五和も!?」

打ち止め「番外個体だー! お久しぶりーってミサカはミサカは抱きついてみる!」

番外個体「久しぶりー、いい子にしてたー?」ナデナデ

鈴科「何しに来たんだァ?」

番外個体「いやぁねぇ? ミサカ達もさっきのシーン見ちゃってさぁ、真偽を確かめに来たんだよっ」

吹寄「御坂……さん?」

番外個体「ぶっぶー、まぁ御坂であり御坂であらざる物、そう私は御坂姉と呼んでくれればいいかも?」

鈴科「何で疑問形なンですか?」

番外個体「まぁそこは察してよ」

上条「それにしても、よく教室分かったな」

番外個体「そりゃー片っぱしからしらみつぶしに入ってったからね」

吹寄「あ、あの方法で?」

番外個体「勿論☆ そろそろミサカのハートが砕ける所だったけどね……」

打ち止め「それはちょっと身内として恥ずかしいかもってミサカはミサカは心境を暴露してみたり」

番外個体「急な訪問者を見る皆の目……思いだしただけでゾクゾクして来た☆」

鈴科「お前は病院行け、いい医者紹介してやるよ」

上条「てか、何の用で来たんだ? 用があるなら電話してくれれば良かったのに」

番外個体「電話番号知らなかったんだって、何の用かは……五和から聞いたら?」

上条「そうか、家の電話に掛けるだけだからな……五和さん?」

五和「……」

上条「あ、あのー」

五和「……」

上条「い、五和さん、ご機嫌斜めで……せうか?」

五和「何で、帰って来なかったんですか?」

上条「えっと……」

五和「何で、ですか?」

鈴科「な、なァ、五和さンってあんな怖いのかァ?」

番外個体「恋する乙女に限界なんてあって無いようなもんなの、振り切れちゃったんでしょ、色々」

吹寄「は、はは」

上条「お、怒ってるんでせうか?」

五和「いえ? 怒ってませんよ? 夕方から晩御飯要らないって電話があったっきり連絡もよこさず心配して来てみたら女の人に車で送って貰ってそれにいってらっしゃいのキスまでして貰ってましたけど怒ってませんよ?」

鈴科「晩御飯……」

打ち止め「晩御飯って……つまり一緒に住んでるって事? ってミサカはミサカは余計な事を言ってみたり」

吹寄「らしいわ……ってあれ? 鈴科さんは知らなかったかしら?」

鈴科「知らないなァ、そこらへんも詳しく聞きたいなァ? ねェ? 上条くン?」

五和「少し、静かにしてくれませんか?」

鈴科「はい」

番外個体「い、一方通行が言う事を聞いた!?」

打ち止め「あぁ、明日は血の雨が降るかもってミサカはミサカは予報してみたり」

鈴科「お前ら、本当に降らしてやろうかァ?」

五和「で、どう言う事なんですか?」

上条「え、えーっと……心配掛けて済みませんでした!!」

姫神「THE・土下座……」

吹寄「あら、姫神さんおはよう」

姫神「教室の前に人混み。教室に入ったら。まず見える景色は土下座中って……何したの? それと。そこの大きい御坂さんは。どちら様?」

番外個体「どうも、御坂の姉の真琴です、いつも妹がお世話になってます」

姫神「あ。こちらこそ初めまして」

鈴科「嘘つくなっての! って人混み!?」

打ち止め「わぁ……ホントだ! ってミサカはミサカは人の多さにビックリしてみる」

吹寄「まぁ確かに……これでもかってくらい人の目を集める事してたし、当り前だけど」


五和「怒って無いんです、ただ私は貴方の事が心配だっただけなんですから」

上条「分かってます、連絡入れるの忘れました、今度から気を付けます」

五和「はい、ならいいです、今度から気を付けて下さいね」ニコ

上条「はい」

吹寄「な、なんかお母さんみたいね」

姫神「余程心配だったんだと。思う」

上条「五和」

五和「はい?」

上条「ホントにゴメン、心配掛けた」

五和「いえ、分かってくれれば良いんですよ、ただもう貴方一人の体って事じゃ無いって事を忘れて欲しく無いんです」

吹寄「……」

鈴科「……」

打ち止め「……」

番外個体「きゃ///」

姫神「どう言う……事……?」

上条「あ、あれ? 急に教室の温度が下がったのは気のせいじゃ無いんじゃないですか?」

鈴科「上条ォ、ちょっと詳しく聞かせて貰おうか、どォ言う事かァ」

打ち止め「うん、色々聞きたい事が出て来たかもってミサカはミサカはトーンを抑えて言ってみたり」

吹寄「そうね、詳しく聞きたいわね」

姫神「魔法のステッキは。準備できた」

災誤「おら、どいたどいた!」

災誤「部外者が居る教室はここか!!」

吹寄「げ……」

上条「お前ら……」

番外個体「あっちゃー、ちょっと派手に動き過ぎたかな」

五和「す、素直に謝りましょう」

番外個体「だね、いざとなったら逃げれば良いしって事でじゃあねー」

災誤「お前らか! ちょっと職員室まで来て貰おうか」

番外個体「はいはい、分かったから近付かないでくれる? 暑いんだけど」

上条「ふぅ……そろそろホームルームか」

鈴科「いやァ、まだ話の途中だよォ?」

打ち止め「うんうんってミサカはミサカは頷いてみたり」

上条「」

小萌「な、何なんですかこの人混みは~~」

青髪「はい、散った散った~」

土御門「小萌先生の道開けるにゃー」

小萌「もー、そんな事しても成績上がりませんよー」

青髪「ボクは小萌先生と歩けるだけで幸せですわ!」

小萌「はいはい」

青髪「冗談じゃ無いのに!?」

土御門「日頃の行いが悪いだからぜい」

小萌「はーい、紳士淑女のみなさーん、席……は無いんでその場に座って下さーい」

小萌「ひゃ……ごほん、えーこれからの予定を簡単に説明するのですー」

上条「鈴科……」コソコソ

鈴科「なンだ?」コソコソ

上条「今日暇か?」コソコソ

鈴科「あァ、学校終わった後は暇だなァ」コソコソ

上条「じゃあ、放課後ちょっと付き合ってくれないか?」コソコソ

鈴科「お、おう……(こ、これって所謂デートって奴かァ?///)」ボソボソ

上条「何か言ったか?」コソコソ

鈴科「な、なンも言ってねェよ///」コソコソ

打ち止め「なになに? デートのお誘い? ってミサカはミサカは追求してみたり」

上条「ん? そんなんじゃ無いって、ただちょっと力を借りたいだけだ」コソコソ

鈴科「(はぁ……どうせそんな事だろうと思ったァ)」ボソボソ

上条「どうした?」コソコソ

鈴科「なンでもォ? ……力ってどォ言う事だァ? 誰か殺したい奴でも居るのかァ?」コソコソ

上条「そんな物騒なモンじゃ無いっつーの! ただお前の力で救ってほしい人が居るんだ」コソコソ

鈴科「救う?」コソコソ

上条「あぁ、詳しい話は先生から聞いて欲しい、だから付き合ってくれないか?」コソコソ

鈴科「分かった」コソコソ

上条「良かったぁ……断られたらどうしようかと思った……」コソコソ

小萌「そこのお2人さん、イチャイチャして無いで聞いてましたか?」

上条「う……」

鈴科「い、いちゃいちゃ///」

打ち止め「大切なのはそこじゃ無いんだけど……ってミサカはミサカは呆れてみる」

小萌「では、聞いてなかった人の為にもう一回言いますと、1、今日から学校に宿泊可能になったって事、2、シャワー室の利用はクラスによって時間を分けるので各自確認する事3、布団は各自用意って事です」

上条「す、すげぇぇぇえええ、これが高校の文化祭か」

青髪「カミやん、そのリアクション遅いで、ついさっき皆してた所や」

上条「すみません」

小萌「連絡事項は以上です、それでは皆さん、後は準備ですので頑張って下さい」

青髪「よっしゃあああああやったるでえええええええ!」

小萌「あ、そうそう、上条ちゃんは職員室に来て下さいねー」

上条「な、何かしました?」

小萌「胸に手を当てて今朝の事を思い出して下さい」

土御門「もう学校中の話題だぜい、美人に送り迎えさせてる奴がいるってにゃー」

上条「マジか……てかお前らも……」

青髪「ボクは見て無いんやけどね、多分千里走るで」

上条「悪事じゃねーよ!」

土御門「元気なカミやんを見るのは……これで最後だった……」

青髪「体育館裏でボロ雑巾になって無い事を祈ってるでー」

姫神「骨は。拾ってあげる」

上条「縁起でもない事言うなって……はぁ……不幸だ……」

――― 職員室

小萌「ここは学ぶ場なんですから、もうちょっと周りに配慮して下さいねー」

上条「すみません……」

黄泉川「話は終わったじゃん?」

上条「黄泉川先生?」

小萌「どうしたんですか?」

黄泉川「不審者の取り調べをやってた所なんだけどさ、上条当麻の知り合いって言ってるんだけど……本当じゃん?」

上条「はい、知り合いです」

黄泉川「なら良かった……ちょっと待ってるじゃん」スタスタ

小萌「はぁ……また上条ちゃんの関係者ですか」

上条「何か色々すみません」

小萌「別に良いんですよ、手がかかる生徒ほど可愛いと言いますし、それに……」

上条「それに?」

小萌「慣れましたから」

上条「……、すみません」

オルソラ「あらあら、もうお話はいいのですか?」

上条「」

オルソラ「と、これは上条当麻さんではございませんか、ご無沙汰してございます」

上条「お、オルソラ?」

黄泉川「全く、こんな金髪の知り合いが居るなんて……上条は何じゃん?」

上条「あ、あのーどうしてオルソラさんが居るのでせうか?」

オルソラ「迷惑をおかけしました」

黄泉川「い、いえいえ、これからは気を付けるじゃん」

オルソラ「では、当麻さん行くのでございます」

上条「行くってどこに?」

オルソラ「イギリスでございますわ」

上条「え? ちょっと!? え!?」

オルソラ「それでは、お世話になったのでございますわ」

黄泉川「いやいやいやちょっと待つじゃん、もしかして今から行くって言いださないじゃん!?」

オルソラ「あら、そう言えば飛行機代を持っていないのでございますわ」

黄泉川「くっ……駄目だ、ペースに乗せられるんじゃ無いじゃん、黄泉川愛穂!」

小萌「彼女何処に居たんですか?」

黄泉川「朝、花壇に水をあげてたじゃん」

上条「それだけですか?」

黄泉川「一応、ここも学園都市の教育機関じゃん、それなりには大切な書類がある訳だし、身分証明とかする必要があるじゃん」

上条「成る程……」

オルソラ「あら、当麻さん、私と話すのはつまらないのでございますか?」

上条「そんな事は無いですよ!?」

オルソラ「それでですね、どのようにイギリスまで行くかと言う話なのですけれども、空路が駄目なら海路でどうでございますか?」

上条「いや、だから学校があるから無理……ってかなんでイギリス行かなくちゃならないんだよ!」

ガララ

災誤「おら、さっさとお家に帰りやがれ」

五和「はい、ご迷惑をおかけしました」

番外個体「じゃあねぇー……ん?」

オルソラ「あら、五和さんとミサカさんでございます」

番外個体「オルソラー久しぶりーてかなんでこんな所に居るの?」

上条「五和、悪いけどこいつ等2人連れて先帰っててくれないか、発言が色々怖い」

黄泉川「何か聞かれちゃマズイことがあるみたいな言い方じゃん」

番外個体「えっとねー」

五和「はい、じゃあ行きますよ! オルソラさん!」

番外個体「じゃあねぇー当麻ー」

上条「ふぅ……」

黄泉川「ふう……じゃ無いじゃん!」スパコーン

上条「いでッ!」

黄泉川「どうやってあんな美少女達と知り合ってくるじゃん!?」

上条「は、はは……失礼しました!」

そんなこんなで、3人がやって来ました、えぇ、浦上、対馬、オルソラさんですね、
どうなる事やら……

また一嵐きそうでwktkが止まらんwwwwwwww


そう言えば、アレイスターはクローンで争奪戦参加なのか・・・?

>>257
そういやあったなそういうの。気にはなってた

後、エイワスって出てたっけ??

ヲイヲイすげえSSだな

い、一方通行

賛否両論ありそうなSSだな

結構好きです

鉄網さんとか布束さんみたいに出番がほとんど一瞬だけだった人を期待してもだめでせうか……

>>257
今、陰で出るタイミングを窺ってます
>>258
エイワスたんは出て来てません、と言うより某SSの方のエイワスさんが良すぎてヤバい、一読お薦めします
>>259
良ければ読んでって下さい
>>261
ミスですね……いつもいっぽうつうこうと打って変換しているので……
>>262
まぁ一方さんスキーな人とかには無理ですよねww
>>263
気楽に箸休め程度に読んでって下さい
>>264
機会があれば出て来ます、と言うより、はい、出て来ます

えー、他のSSの作者様も言っていましたが、投下する量とかどうですかね?後は読みやすさとか色々と、
何かあればレスよろしくお願いします

オルソラ「と、言う訳でございます」

番外個体「成る程ねー、天草式は天草式で頑張ろうとしてる訳なんだ、で、オルソラはどうしてここに?」

オルソラ「浦上様と対馬様を見かけたので付いて来たのでございますよ」

五和「って事は無断で来たんですか!?」

オルソラ「手紙を置いて来たのでございます」

番外個体「ふーん、それにしても天草式は先の先まで考えてるんだ」

五和「どう言う事ですか?」

番外個体「もし、当麻をイギリスまで連れて行った場合、発生するのが正妻は誰か? と言う事についてなんだよ」

五和「な!?」

番外個体「つまりー上条当麻の正妻が居るグループはイギリス清教内で大きな発言力が! って訳」

五和「そ、そんな事建宮さんが考える訳無いですよ!! 確かにデリカシーが無い人ですけれど!」

番外個体「冗談よ冗談、てかデリカシー関係無い……」

オルソラ「ですが、考慮しとくには問題無いでございます」

五和「考慮……」

番外個体「例えば、んーサーシャが正妻となったとして、生まれ育ったロシアで暮らしたいって言ったらどうなると思う?」

五和「そ、それは……」

番外個体「まぁ優しい当麻なら賛成するだろうし、そうなったら誰が止める?」

五和「……」

オルソラ「と、言った風に、正妻の権力は計り知れない物となると予想されるのでございます」

番外個体「だけど、これは他でも同じ事が言えるんだけどね」

五和「で、ですがそんな事する人は居ませんよ!」

番外個体「だけど、実際はそちらの元教皇代理はこうして刺客を送って来た訳だし」

五和「う……」シュン

オルソラ「それについてなのですが、彼にはそう言う思惑は無さそうでございます」

番外個体「と言うと?」

オルソラ「何としても五和様と神裂様には頑張って貰いたい、その一心に見えたのでございます」

番外個体「親バカみたいだね」

オルソラ「話を戻しますとこの共闘には大きな爆弾が潜んでいる訳でございます」

五和「つまり……信頼関係が肝となる訳ですか」

番外個体「そう言う事」

オルソラ「上条様はいわゆる、傾国の男と言う訳でございますね」

番外個体「まぁここで話した事なんて無いと思うけどね」

五和「フラグ……ですか?」

番外個体「まさか」

五和「このやり取りもフラグに思えて来ました」

番外個体「……」






傾国の女「今私のアイデンティティーが崩れ去った気がしたわ」

傾国の女「それにしても……あのアバズレ王女が消えたと聞いてみれば男を追いかけ極東の島国にとは……」

傾国の女「何? 幸せなの? 私は地下でアレコレやってるのにあの王女は幸せなの?」

傾国の女「……」

Prrrr,Prrrr

傾国の女「あー首相? 私学園都市まで視察に行きたいんだけど」

上条「はぁ……朝からこんな疲れるとは……一気に体力の5割を持ってかれた」

吹寄「貴様が悪いんでしょ……で、話は終わったの?」

上条「吹寄? どうしたんだ?」

吹寄「はい」

上条「何だこれ? ……チラシ?」

吹寄「一端覧祭も大覇星祭同様学校単位で競い合うのよ」

上条「へー」

吹寄「へーって……興味無さそうね」

上条「で、それとこのチラシがどのように関係してくるのでせうか?」

吹寄「宣伝よ宣伝、でどっかの学校に貼って来て欲しいんだけど」

上条「あぁそゆ事、そういや昨日美琴も来たな」

吹寄「それで行く学校が被らないようにしたいから、行く学校名教えて欲しいのよ」

上条「同じ学校から何人も来たら迷惑だしな」

吹寄「で、どこ行くの? アドバイスとしては知り合いが居る方が良いわよ? 話とかも付けやすいだろうし」

上条「じゃあ昨日の美琴もそうだったのか」

吹寄「まぁ、そうじゃないかしら?」

上条「な、何故に疑問形」

吹寄「そう言うのは御坂さん本人に聞くのが良いわよ、まぁ、とにかく行く所決めてくれないかしら、他の人と被らないように調整しないといけないから」

上条「んー」

吹寄「お薦めは常盤台ね」

上条「な、何でそこがお薦めなんでしょうか?」

吹寄「貴様以外に常盤台の知り合いが居る人なんて居ないでしょ?」

上条「いや、吹寄も御坂達と知り合いだろ?」

吹寄「貴様が行った方が良いに決まってるでしょ? 昨日の件もあるし」

上条「そうか……」

吹寄「で、何処行くか決めた?」

上条「そうだなぁ……」

1,常盤台でいっか

2,柵川中学だな

3,両方行くか

4,他に居たっけ?

>>276の人で

勢力は、学園都市組、イギリス組、未確定組、その他に分かれるのでは無いでしょうか、
出来れば昼ドラ風上条当麻争奪タクティクスSSみたいな感じが出来ればいいなと思ったのは内緒で、
それでは今回もこのgdgdSSを読んで下さりありがとうございました、

3なんだよ

ちなみに3意外選ぶとどうなるの?

ふと思ったけど会話文の「」の中に心理描写の()が入ってくるのが読みづらいんだよ

gdgdとか言ってるがこりゃ面白いww

みうんな平等に出してあげてねb

しかし垣根さん性転換には正直びっくりしたww

上条「それって、1校だけなのか?」

吹寄「いや、別に決まって無いけど?」

上条「なら2校でもいいんだよな……、常盤台と柵川行くわ」

吹寄「……、怪しいわね……サボるつもりじゃないでしょうね」

上条「んな訳ねぇーだろ! ったく、上条当麻は最近吹寄の言葉が胸に突き刺さるのでありました、丸」

吹寄「そんな打たれ弱く無いでしょ、まぁ、私は貴様を信じることしか出来ないから……はい、じゃあこれ2校分ね」

上条「はいはい」

吹寄「じゃあ、よろしくね」

上条「任せとけ」


――― 下駄箱

上条「さて、まずは常盤台から行くか」

土御門「お、今話題の男のお出ましだぜい」

上条「何だよ話題って、話題になるような事した覚えは無い、した覚えは」

土御門「された覚えは?」

上条「……、お前もチラシか?」

土御門「(ごまかしたにゃー……)そうだぜい、これで合理的に繚乱に行けるぜい、目指すはメイドの花園、舞夏のいる繚乱家政女学校にゃー」

上条「あーそーかい」

土御門「何か反応が寂しいぜい」

上条「いや、だって余りにも想像通りでリアクションが取れないんだよ、ここであえて、体育大学とか行ってくれれば驚いた事も無いけどな」

土御門「なんでいかにもムサッ苦しい所に突撃しなきゃいけないぜい、カミやんは何処行くにゃー?」

上条「常盤台と柵川」

土御門「両方中学校とか、カミやんロリコン説ここに浮上、警備員さーん、こっちですにゃー」

上条「勝手にロリコン扱いすんなっての、それに俺は寮の管理人さんタイプが好みだって言ってんだろ」

土御門「あーそう言えばそんな事も言ってたぜい、今も同じかにゃー?」

上条「さぁどうだろうな? まぁ、こんな生産性の無い話はともかく、途中まで一緒に行くか」

土御門「そうするにゃー」

上条「そういや」

土御門「ん?」

上条「昨日、浜面と服部さんどうなったんだ?」

土御門「……っぷ」

上条「な、何だよ」

土御門「まぁ見れば分かるぜい」











上条「ひぃwwwwwwひぃwwwwww腹が、腹が痛いwwwwwwww腸が捩じれるwwwwwwwwww」

土御門「だろ?wwwwww こんな事を考えるエツァリは最悪だぜいwwwwww」

上条「はぁ……はぁ……笑い疲れた……今頃どうなってんだろうな」

土御門「そろそろ起きる頃だぜい」

――― @ラブホテル

浜面「う……頭痛ぇ……ってうわぁぁぁぁぁああああああああああああああッ!?」

服部「うぉっ!? 何だ!? 火事かっておうおうおういおおおおおおおおおおおおお!?」

浜面「何でお前と一緒に寝てんだよ!? しかもパンツ一丁だし! 何か!? 夜這でも掛けにきたのか!?」

服部「その台詞そのままそっくりお前に返すわ!! なんで浜面、お前が隣にいんだよ!?」

浜面「なんだ枕元の……ロオオオオオオオオオオオオオオションンンンンン!? あの所謂滑りを良くし摩擦を軽減する用途として使われる!?」

服部「ま、まさか……」サスサス

浜面「何テメェケツ確認してんだあああああああ」サスサス

服部「お前も確認してんじゃねぇーかッ!」

浜面「い、異常は……無い……のか? ま、まだ未開通ですかぁあああああ!?」

服部「あ、何か違和感が……気持ち穴が大きく……、風通しが良くなったような……」

浜面「貫通してんじゃねぇーか!? 嘘だ、気のせいだ、そう、それは友達の社会の窓が開いてると自分のも確認したくなる症候群だ」

服部「そ、そうだな、忍の俺が簡単に穴を掘られる訳無い、だって忍びだもん、落ち着け、昨日何があったか思い出すんだ」

浜面「昨日は確か上条に呼び出されて……、そう、焼き肉をしたんだ」

服部「そうそう、それで海原がテキーラを頼むって言って……飲み比べになったんだ」

浜面「俺は途中参加だったな……」

服部「……、駄目だこの後の記憶が思いだせない」

浜面「気付いたらここだしな……つーか……なんでベッド回ってるんだよ」

服部「だ、誰かに聞くか?」

浜面「ま、待て、なんて聞くつもりだ!?」

服部「そりゃ……昨日どうだった? 覚えて無いんだけど、とかやんわりと」

浜面「もし、俺ら2人でここに入って行ったって言われたらどうする?」

服部「……」

浜面「確かにそんな訳は無いと信じたい、だからと言って聞くのはどうだろうか、てかそうならマズイ色々とマズイ、精神的にマズイ」

服部「じゃ、じゃあどうするんだ」

浜面「パっと思いついた2つ案がある」

服部「聞かせてくれ」

浜面「1つ目は様子を見る、今度会った時に皆の様子を見て察しよう」

服部「も、もどかしいな」

浜面「2つ目は無かった事にする、知らない以上、やったかやって無いかの2通り、パンドラの箱、シュレディンガーの猫、知るまでは2つの可能性が含まれたカオス状態」

服部「や、やけに饒舌だな」

浜面「この位のテンションじゃ無いとやっていけ無いっつーの! 俺達実はホモ説が浮上し始めたんだぞ!?」

服部「だ、だがお前には滝壺ちゃんが……」

浜面「そ、そうなんだ! 滝壺が居る以上ノーマルな筈、筈なんだが……」

服部「……、分かった、ならお前が決めろ1か2か、俺はお前に委ねる」

浜面「なら……」

上条「じゃあな、常盤台こっちだ」

土御門「おー、じゃあここでお別れかにゃー、また学校で会おうぜい」

上条「っと、じゃあさっさと常盤台行きますか」

上条「うぉ……初めて来るけどここが学舎の園か……この中にお嬢様学校が5つ入ってんだよな……俺場違いだな……」

警備員「そこの君、何の用だ?」

上条(け、警備員……なんつーセキュリティーだよ……まぁバスも耐防爆弾仕様って囁かれるくらいだし当り前か?)

上条「えっと文化祭関係で用があるんですけど……」

警備員「許可はとってあるのか?」

上条「許可はこれから取ろうかと……」

警備員「残念ながら、ここに入る事自体に許可が要るんだ」

上条「……マジ?」

警備員「マジ」

上条「はぁ……」

警備員「そう言う訳で許可が無いと入れないんだが……」

上条「きょ、許可の取り方ってどうすりゃいいんだ?」

警備員「中に知り合いが居れば、その人が許可さえ取れば問題無い」

上条「ちょっと待ってて下さい」

Prrrr,Prrrr,

美琴「はぁ……はぁ……も、もしもし?」

上条「お、美琴か? って何で息切れてんだ?」

美琴「な、何でも無いわよ」

上条「そうか、なら良いんだけど……」

美琴「……、ごめん、ちょっと焦りすぎたわ、で? 何で電話してきたの? アンタからして来るなんて珍しいじゃない」

上条「いきなりで悪いんだけどさ、今学舎の園の前に居るんだけど入れないんだ、今大丈夫か?」

美琴「なっ!? なんでアンタがこっち来てるのよ!」

上条「俺らの学校もチラシ貼る事になっててさ、常盤台に貼らして貰おうかと思ってるんだが」

美琴「い、今授業中だから無理! ちょっとそこで待ってて!」

上条「分かった、サンキューな美琴」

美琴「う、うん///」

Pi

上条(それにしても……授業中に電話とか、アイツ何してんだ?)

上条(はっ!? も、もしかすると美琴さんはスケバン説浮上ですか!?)








美琴「あ~もしもし~」

先生「あ、あの美琴さん、授業中なので周りの迷惑になりますから電話の方は……」

バチバチバチバチ

美琴「あ~? 今何っつった? 私を誰だと思ってんの? 常盤台中学のエース、超電磁砲の御坂美琴よ?」

先生「ひ、ひっぃぃいい」

美琴「おい、腹減った、アンパン買って来い、3分な」

先生「た、ただいま!!」

先生「はぁ、はぁ、か、買って……き、来ました……はぁはぁ」

美琴「どれどれ? こしあんつぶあん両方買って来たのか」

先生「は、はい!」

美琴「褒めてやる」

先生「ほっ」

美琴「だけどなぁ」

先生「!?」

美琴「私はうぐいす派なんだよ!」

グシャ

先生「う、うぐいす!?」

美琴「ほら、買って来いや」




上条「って思うんだけど、どう思う? やっぱこう言う学校に限ってスゲーのが居そうだと思うんですけど、こう権力と言う盾で殴って来るような」

警備員「何言ってんだ……そんな訳無いだろ……それにそう思ってても、“そうだな”って答えれるかよ」

上条「ですよねー」

警備員「あ、ちなみにこの部屋も監視カメラあるから、音声録音されてるから」

上条「マジで!? え? 上条さんの高校生活ここで終わり!? まさかのバッドエンド?」

警備員「あぁ、残念だったな……」

上条「」

警備員「……」

上条「……」





警備員「軽いジョークだ、水素位軽いぜ?」

上条「軽いか!! ラドン並みに重いわ!!」

警備員「まぁまぁ落ち着け、茶でも飲むか、ちょっと待ってろ」

警備員「ほら」

上条「ありがとうございます」

警備員「ふぅ……」

上条「美味い……今まで飲んで来たお茶と全然違う……」

警備員「だろ? 一応ここも恩恵があるんだ、入ってくる茶葉とかも高級品だしな、まぁと言っても賞味期限切れてるけどな」

上条「賞味期限が切れてこの美味さとか……切れる前とかどうなんだよ」

警備員「確かに、だけど金を払ってまで飲みたくは無いわな」

上条「同感ですよ……はぁ、うめぇ」

警備員「なぁ」

上条「はい?」

警備員「お前はその知り合いとは仲が良いのか?」

上条「何でそんな事を?」

警備員「この中にいる生徒は全てお嬢様、有名企業の役員の娘ってのもザラだろ? そんな子にスケバン疑惑を着せるとか普通じゃ無理だろ」

上条「そう言われてみれば……まぁでも、俺の知り合いはそんな奴じゃ無いですよ、まぁ確かにお嬢様ってのは間違い無いですけど、権力の権化とかじゃないですし」

警備員「ふーん、仲が良いんだな」

上条「まぁ……悪くは無い……であって欲しいな」

警備員「何だそれ」

上条「いやー、それがですね、嫌われてる節も感じられますと言うか」

警備員「ふーん……話してみ、こう言うのは人生の先輩に相談するもんだ」

上条「はぁ、じゃあ遠慮なく……」

警備員「成る程、出会い頭に攻撃されたり、タックルされたりと」

上条「そうなんですよ」

警備員「あのなー、嫌いな奴に構うか? 普通」

上条「そ、そうですか?」

警備員「あぁ、普通は無視がデフォルトだな、それかすれ違いざまに何か言われるとか」

上条「な、なんか急に生臭く……」

警備員「そう言う訳だ、ちゃんと会話も出来るんだろ? なら心配無いだろ」

上条「はぁ」

警備員「それでも心配なら聞いてみれば良いじゃねーか、“俺の事嫌いか?” とか」

上条「成る程……それでも私にはそんな事を直接聞く勇気なんてありませんよ」

警備員「まぁそうだな、これは最終手段、具体的に言うと施設をウイルスごと焼却処理するようなもんだ」

上条「な、なんてバイオハザード! き、嫌われてたらどうしましょう、てかその例え微妙じゃないか? どっちかと言えば、ここで分かれて探索しよう、みたいな」

警備員「死亡フラグかよ……嫌われるの度によると思うけどな、まぁもう係わらない方が無難……と答えたいが」

上条「答えたいが?」

警備員「何回も言うけど若いんだ、マイナスをプラスにする位のエネルギー持ってるだろ」

上条「……」

警備員「まぁマイナスだったらそれ以下は無い訳だ、落ちるとこまで落ちたら上がるだけ、逆に気軽に行けるだろ」

上条「な、なんか眩しく見えて来ました!」

警備員「だろ? これが大人よ」

上条「こ、これから師匠と呼ばせて下さい!」

師匠「おう、何とでも呼ぶが良い、どうだ? 羊羹もあるけど食うか? 京都から取り寄せたらしい羊羹だ、まぁ賞味期限は少し過ぎてるが、学園都市の冷蔵庫で保管してあったし大丈夫だろ」

師匠「だから言ってやったのさ、“やさしく落としてやるから覚悟しろよ、お嬢ちゃん”ってな」

上条「かっけえええええええええ! 師匠かっけええええええええええ!!」

師匠「やいやい、そんな褒めるなよ」

美琴「な、何この盛り上がり様……」

上条「え、でもその話だと、師匠って普段先生何ですよね? なんでここに居るんですか?」

師匠「一端覧祭も近付いて俺の学校も授業無くなってるんだわ、だから他の奴の穴埋めって訳だ」

コンコン

美琴「し、失礼します」

上条「お、美琴」

師匠「お? 知り合いが来た……かああああああああああ!?」

上条「っど、どうしたんですか師匠!?」

師匠「お、お前上条、常盤台のし、知り会いってこの方か!?」

上条「あ、師匠も美琴の事知ってるんですか?」

師匠「し、知ってるも何も……」

美琴「あのーそれで、彼はもうこの中に入って良いんでしょうか」

師匠「ど、どうぞどうぞ!」

美琴「ありがとうございます、それじゃあ当麻、行くわよ!」

上条「あぁ、じゃあ師」

師匠「上条……それ以上言うな、もう俺は……お前の師匠じゃ無い……いや、居られなくなったと言った方が正しいか……」

上条「え……ど、どうしてですか! 俺達、師弟の杯を交わしたじゃないですか!」

警備員「済まん……俺はお前を弟子に出来るほど……器がでかく無かったようだ……」

上条「し、師匠……」

警備員「もう師匠では無い……しがない警備員さ……さぁ行け」

上条「そ、それじゃあ! さ、最後に名前だけでも……」

警備員「……、亀山だ、亀山琉太」

上条「亀山さん……、お茶と羊羹ご馳走様でした」

亀山「あぁ……頑張れよ、上条……」

美琴「な、何だったの?」

上条「美琴って……有名人なのか?」

美琴「さぁ? てかどうして急にそんな事聞くのよ」

上条「亀山さん美琴の事見て驚いてたし」

美琴「あぁ……」

上条「でもよーく考えてみれば、超能力者の1人な訳だし、知ってても不自然じゃないのか」

美琴「そうかもね、てか何でアンタは初対面の人とあんな仲良くなれる訳」

上条「さぁ?」

美琴「まぁ良いわ、じゃあ常盤台はこっちよ」

上条「そういや、どうして授業中に電話出れたんだ?」

美琴「う……」

上条(こ、この反応……スケバンか!?)

美琴「……イレよ」

上条「イレ……ディエス・イレ……鎮魂歌!?」

美琴「トイレよトイレ! トイレで電話してたのよ! それにどんな連想よ!」

上条「だ、誰か絞めてたのか?」

美琴「あ、あんたの中の私はどうなってる訳? あんたからの電話って分かったからトイレに行かせて貰ったのよ」

上条「あぁ……だから息が切れてたのか……」

美琴「そ、そうよ? わ、悪い?」

上条「別に悪く無いけどさ、後でかけ直してくれても良かったぜ?」

美琴「アンタと会話できるうちにしておかないと、いつの間にか電波が届きませんでしたーってなるかもしれないでしょ」

上条「んな訳無いだろ」

美琴「どうだか……」

上条「じゃあ今も授業中じゃないのか?」

美琴「ちゃんと先生の許可は貰ったわよ」

上条「そうか、それなら安心だ、わざわざありがとうな」

美琴「ふ、ふん、一端覧祭の為なら仕方ないでしょ?

上条「改めて見るとすげぇ……喫茶店や洋服店もあんのかよ……」

美琴「まぁ、私としては慣れてるし何とも思わないわよ」

上条「だってこんなの、駅前5分の家の近くにコンビニがあるようなもんだろ?」

美琴「絶対違うわね、なんで喫茶店や洋服店がコンビニと同列になっちゃう訳? ベクトルが違うわよベクトルが」

上条「そ、そうか、お嬢様はコンビニなんて使わないのか……あのレジ前の商品の美味さを知らないのか」

美琴「そんな美味いの?」

上条「あぁ、学校帰りにコンビニに寄って友達と買い食いしたりするあの美味さ、あれは美味しい……らしい」

美琴「へぇ、何か聞くだけだと美味しそうね、ってらしいってなによらしいって」

上条「いやーそう言う知識はあるんだが、思い出がなぁ……」

美琴「あ……ゴメン……」

上条「別にいいさ、後は寒い日にコンビニで買う肉まんが別格っていう知識もあるんだけど……」

美琴「じゃ、じゃあ今度一緒に買ってみない? そ、それで一緒に思い出作らない? かなぁなんて……」

上条「……」

美琴「や、やっぱ何でも無い、忘れて!」

上条「そうだな、今度一緒に食うか」

美琴「え……いいの?」

上条「いいも悪いもあるかよ、一緒に今度食おうぜ」

美琴「うん!」

上条「お? 上条さんの知識が久しぶりに役だった気がするのは気のせいですか?」

美琴「そんなの食べてみるまで分からないでしょ」

上条「ここが常盤台かぁ……寮には行った事あるんだけど、校舎に来るのは初めてだな」

美琴「そうね……あんた私の部屋に入ったもんね、勝手にレポート読んだもんね」

上条「う……何か恨みごとのように聞こえますが、そうでは無いと信じて隣の電撃娘さん、さてさて、どうすればいいんだ?」

美琴「そうね、職員室行って、許可取りましょう」

上条「普通だな」

美琴「何? アンタ喧嘩売ってるの?」

上条「いや、そうじゃ無くて美琴なら“あー適当に貼ってって良いわよ?”とか言いそうだし」

美琴「否定できないのが少し悔しい……」

上条「じゃあ“普通”に職員室行きますか」

美琴「分かったわ、じゃあ1つ普通じゃ無い方法教えてあげるわ」

上条「いや、普通でいいわ、じゃあ行こうぜ」

美琴「聞きなさいよッ!」

バチバチバチ

上条「うわっ!?」

バシュ

上条「み、美琴さん!? な、何んですかこのゼロ距離射撃は!?」

美琴「アンタが悪いんでしょうがァァあああああッ!」

バチバチバチバチ

上条「ご、ゴメン、わ、悪かったから! ちょっと調子乗ってた気もするから!! だから止めてえええええええ!」

美琴「んなら正座して耳かっぽじって聞きなさいよおおおおお!」

シュ

黒子「お、お姉様!!」

美琴「何よ黒子、止めに来たの?」

黒子「そ、そうでは無いですけれど……少し周りに目を向けてはいかがでしょうか」

美琴「周り?」

<ミ、ミサカサマ・・・・・・

<トナリニイルトノガタトノカンケイハ……

上条「これが普通じゃ無い方法か……確かに普通じゃ無いな……」

美琴「ち、違うわよ!///」

黒子「仲が慎ましいのはよろしい……かは置いといてもう少し場所を考えた方が良いと思いますの」

美琴「な、仲が慎ましい///」

上条「な、なんだか目線が俺を突き刺すように見えるんですが……あぁ、何か嫌な予感」

黒子「気のせいですわ」

上条「そうか? なら……、助かった、ありがとな黒子」

黒子「別に感謝されるほどの事ではありませんの」

上条「そうか?」

黒子「えぇ、当り前の事をしたまでですわ」

上条「黒子にとっては当り前の事をしたかもしれないけど、俺は助かったんだ、ありがとうな」

黒子「そ、そうですか、ならその感謝の言葉、受け取っておきますわ///」

上条「おう、そうしてくれ」

黒子「それで……どうしてここに?」

上条「あぁ、ほら一端覧祭のチラシを貼らしに貰いに来たんだ」

黒子「それでしたら職員室の方へ行って確認をお取りになった方がよろしいですわね」

上条「案内してくれるか?」

黒子「えぇ、私で良ければ」

美琴「……、当麻、アンタ私と黒子じゃ態度が全く違うわね」

上条「そうか?」

黒子「そんな事ありませんわよ? ねぇー当麻さん」

上条「そうだな、気のせいだ、なぁー黒子」

美琴「仲良いわね」

上条「冗談だ、なぁ黒子」

黒子「そうですわ」

美琴「そうなの?」

上条「あぁ」

美琴「じゃあ行くわよ」

ジロジロ

上条「な、何だか見られてません?」

美琴「当り前でしょ? ここは基本男子禁制なんだから」

上条「動物園の動物の気分が分かった気が……あぁ、アホ面って笑ってすまなかった、アホウドリ」

黒子「やっと自覚なさいましたの?」

上条「ひどっ!?」

女生徒1「あ、あの御坂様!」

上条「さ、様……」

美琴「なにかしら?」

女生徒1「と、隣の殿方は一体……どちら様なのでしょうか?」

美琴「あぁ、彼は一端覧祭のチラシを貼りに来ただけよ、ほら昨日私達貼りに他の学校行ったでしょ? 彼、私が貼らせて貰った学校の生徒なのよ」

女生徒2「そうだったんですね! てっきり伴侶の方かと」

美琴「そ、そんなんじゃないわよ///」

女生徒1「こ、コラ! で、では失礼いたしました」

上条「御坂様」

美琴「ひぃ!?」ゾクゾク

上条「なぁ黒子、やっぱ美琴ってすげぇのか?」

黒子「何回もそう言ってましたでしょう?」

上条「へぇ……御坂様ねぇ……」

美琴「な、何よ」

上条「別にー、俺も御坂様って呼んだ方が良いか?」

美琴「あ、アンタの好きにすればいいでしょ……」

上条「本当に? なら御坂様で」

美琴「え?」

上条「御坂様、職員室とやらはどちらにございますのでしょうか?」

黒子「な、なんだかチグハグですの」

上条「そうか?」

黒子「とやらって何ですの? 別に職員室を知らない訳では無いでしょうに」

上条「んーやっぱ敬語難しいな、で? 御坂様」

美琴「や、やっぱ美琴で、美琴って呼んで! 昨日約束したじゃない!」

上条「そうか?」

黒子「ふーんですの」ニヤニヤ

美琴「な、何よ」

黒子「少し涙目なのは目をつぶっておきますの」

美琴「き、気のせいよ///」

黒子「そう言う事にしておきますわ」

美琴「ふ、ふんっ」

美琴「じゃあ、私は先に入って許可貰って来るから、アンタ達はそこで待ってて」

上条「アイアイサー」

黒子「分かりましたですの」

コンコン

美琴「失礼します」



上条「なぁ黒子、お前は授業大丈夫なのか?」

黒子「わたくしのクラスは、次から一端覧祭の準備ですの、少し遅れても問題はありませんわ」

上条「ふーん……、別に戻ってもいいんだぜ? 美琴いるし」

黒子「それは……お姉様と2人きりになりたい……だからわたくしは邪魔、そう言う事ですの?」

上条「そんな意味じゃねーよ! ただ、お前も友達付き合いとかあるだろうし、無理しなくてもいいんだぜって言いたいんだよ」

黒子「心配は無用ですわ」

上条「そうか、なら良いんだけどな」

黒子「別に……当麻さんが戻れと言えば別ですわよ?」

上条「んな事言わないっての、黒子がいると心強いし、逆に居て欲しい位だよ」

黒子「///」

上条「そう言う訳だ、後少しだろうけど頼むよ」

黒子「はい! ですの」

婚后「あら、白井さん、今日はいい天気でございますわね」パタパタ

黒子「あら……、婚后さんもお元気そうですわね」

婚后「えぇ、それはもう、一端覧祭が楽しみで仕方無いですわ」パタパタ

上条「な、なんだこのテンプレお嬢様は……つーか暑く無いのに扇子を持つ所が貴族っぽい、貴族を生で見た事無いけど」

婚后「あら、そちらの殿方はどちらさまですの?」

上条「今気付いたのかよ!」

黒子「えぇ、こちらは上条当麻さん、一端覧祭の関係でこちらに用があって来たのでございますわ」

婚后「上条……、あぁ、貴方が噂の、噂はかねがね」

上条「う、噂!?」

黒子「あらあら、悪行がバレてしまいましたわね」

上条「マジか……バレて無いと思ったんだが……」

黒子「悪事千里を走る、ですわ」

婚后「え……そ、そのような方でしたの?」

黒子「えぇ、それはもう」

上条「冗談だ冗談、で? 噂ってなんだったんだ?」

婚后「えぇ、何でも御坂さんとは深い仲の殿方とか」

上条「な!? どっからそんな根も葉もない噂が!」

婚后「あら、夏休み最終日の事を覚えて無くて? 常盤台の寮の前で、素晴らしい逢引きを見せつけてらっしゃいましたのに」 

黒子「あの時ですわね……」

上条「そ、それだけで名前が分かんの!?」

婚后「えぇ、次の日には名前、性別、高校名ありとあらゆる個人情報が手に入りましてよ」

上条「こ、個人情報保護法は!?」

婚后「そんな法律存じ上げませんわ」

上条「プライバシーなんて飾りでした」

婚后「あら、飾りも必要ででしょ?」

黒子「言い方ですわね」

婚后「そう言う事ですから、以後お見知りおきを」

上条「あぁ、よろしくな……えーっと……」

婚后「婚后光子ですわ」

上条「よろしくな、婚后」

婚后「……」

上条「どうしたんだ?」

婚后「い、いえ……ただ……呼び捨てにされたのが初めてでして」

上条「あ、スマン、やっぱさんとか付けた方がいいか? それより様?」

婚后「いえ、構いませんわ、婚后、と気安く呼んで下さい」

黒子(ま、まさか……婚后さんが気安く呼び捨てを許すなんて……明日は雨ですの)

ガラララ

美琴「失礼しました」

美琴「ふぅ……当麻許可取って……」

婚后「あら、御坂さん、ごきげんよう」

美琴「こ、婚后さん、ど、どうしてこちらに?」

婚后「丁度通りかかっただけですわ、そしたら当麻さんと、意外と話が弾んでしまいまして」

上条「お、美琴、案外常盤台のお嬢様って話しやすいのな、婚后なんてテンプレお嬢様なのに」

婚后「あら、お褒めに預かり光栄ですわ、お礼に仰いで差し上げましょう」パタパタ

上条「甘!? なにこの匂い! 甘!? でも懐かしい!」

婚后「良い香りでしょう、この香り、お気に入りなのですわ」

上条「なんの香りだ?」

婚后「企業秘密、とでもお答えいたしましょうか」

上条「出し惜しみとは……まぁ、上から目線も今の内、いつか当ててやるからな、出し惜しんだ事を後悔すれば良い」

婚后「ふふ、楽しみにしてますわ」

美琴「な、なんで? なんでこんな仲いいの? なんでこんな話弾んでるの?」

黒子「わ、わたくしにもサッパリですわ」

婚后「それでわ、わたくしは用事があるので」

上条「おう、良かったらうちのクラスに来てくれよ~、飯が美味いかどうかは別だけど」

婚后「そうですわね、気が向いたら行かせて貰いますわ」




上条「美琴、でどうだった?」

美琴「あ、う、うん、許可貰えたわ、掲示板がある所案内するからついて来て」

上条「ありがとうな、美琴」

美琴「う、うん///」

美琴「こ、れ、で、最後ね」

上条「終わったー……はぁ、疲れた……」

黒子「お疲れ様ですわ」

キーンコーンカーンコーン

上条「げ……もう昼か」

美琴「ねぇ、アンタは昼どうするつもりなの?」

上条「あー考えて無かった……」

美琴「よ、良かったら一緒に食べない?」

上条「何処で?」

美琴「そ、それは……周りの喫茶店とかで」

上条「はい、美琴先生、黒子先生質問です」

美琴「きゅ、急に何よ」

黒子「なんでございますの?」

上条「あなた達は一食に何円使うのでしょうか?」

美琴「えーっと、普通は1000円ぐらいかしらね」

黒子「そうですわね、この辺りの喫茶店で済まそうと思えばそうなりますわ」

上条「はい、折角のお誘いですがお断りさせていただきます」

美琴「な、なんでよ!」

上条「昼飯に1000円も出せるか、貧乏人舐めるな、300円使えれば上出来だっての」

美琴「ご、ごめん……」

上条「そう言う訳だ、昼は途中で考えるよ」

黒子「途中……と、言う事はまだ行く所がございますの?」

上条「あぁ。今度は柵川行って貼らして貰おうかと」

美琴「」

黒子「」

上条「ん? どうした?」

美琴「い、一応聞くけど……どうして柵川なの?」

上条「佐天さんと初春ちゃんが確かいただろ?」

美琴「こ、の、ジゴロかァァァあああああああッ!」

上条「あべし!」

>>278
えー、もし3じゃ無かった場合、お昼には高校に戻って作業します、つまり高校で何かしら起こると言う訳ですね
他とは、まぁあわきんの学校と布束さんの学校が選択肢に上がる気がしてました
>>281
忠告ありがとうございます、これからもどんどん忠告してくれれば幸いです
>>285
ありがとうございます、これからもよろしくお願いします

えー、と言う訳で前篇の前篇と言う事で常盤台までやって来ました。やっとこさ婚后さんがでたさー、
前篇の後編はお昼ご飯と柵川ですね、と言っても柵川ェ……
そう言う訳ですが、今回もこのgdgdSSを読んで下さりありがとうございました
これからもよろしくお願いいたします

――― 常盤台、廊下

黒子「あら? 家庭科室で何かやっているそうですね」

上条「ん?」

『タダイマ、試食会開催中、勇気ノアル方求ム』

上条「試食会……スモークガラスで中の様子が見えないんだけど……あぁ腹減ったなぁ」

美琴「アンタ、“あ、これで昼ご飯がタダだ、ラッキー”なんて考えて無いでしょうね」

上条「う……痛い所を突かれたけどな、流石に上条さんも常識を弁えてますよ? 行く訳無いじゃないですか」

黒子「その常識とやらは、足をドアの方へ動かしているようですが」

上条「い、いや、ちょっと様子を見るだけだって」

バタン!

タタタタ

美琴「い、今の子……」

上条「口を押さえて泣いてたな……ちょっと口から……これ以上言うのは彼女の尊厳のためにも止めとこう」

美琴「そ、そうね」

黒子「泣いて駆け出すほど“美味し”かったのか……」

上条「泣いて吐き出すほど“美味し”かったのか……」

美琴「泣いて駆け出して吐き出すほど“美味し”かったのよ……」

黒子「ここの生徒が泣く……のはともかく吐き出しながら廊下を走るのはよっぽどの事ですの」

上条「今俺の中では、怖い物見たさと空腹が行け行けと、GOサインを出しているんだけど、その片方で今まで培われて来た危機管理能力がアラートを音量マックス、国家危機レベルで鳴らしている状態なんだけど」

美琴「アンタ、あの子の犠牲を無駄にする気なの?」

黒子「まだ死ぬべきではないですわ」

上条「だよな、お前らが居なかったら死んでる所だったぜ」

美琴「い、いいのよ///」

黒子「き、気にする事は無いですわ///」

女生徒「あら、その会話をよくもまぁ教室の前で出来ますわね」

上条「……3で散るぞ、……3、2、1」

黒子「あら、当麻さん、美琴さん、食べて逝きましょうよ」

美琴「く、黒子!? って……アンタは……心理掌握ッ……」

心理掌握「あらあら、超電磁砲お久しぶりですわね、それはそうと……大切なお友達を置いて行きますの?」

上条「なっ!? 黒子!? どう言う事だ美琴! 黒子がお前の事を美琴さんだなんて!」

美琴「……、後ろの奴は常盤台の最大派閥のトップにして学園都市第5位、心理掌握……、学園都市で最高の精神系能力者よ」コソコソ

上条「常盤台のボスって奴か……じゃ、じゃあ黒子は……」コソコソ

美琴「人質……って訳ね」コソコソ

上条「くっ……俺が迂闊に家庭科室に近付いたばかりに……ッ!」コソコソ

心理掌握「あら、人前で内緒話なんて悪趣味ですわね」

美琴「アンタに内緒話なんて関係無いでしょ?」

心理掌握「心外ですわ、まるで内緒話も聞こえる地獄耳を持っているように聞こえるではありませんか?」

美琴「ふん、もっと悪趣味(タチ)の悪い物を持ってるくせに言うわね」

心理掌握「常時能力を使う訳でもございませんわよ? 必要な時に使っているだけですわ」

美琴「今がその必要な時な訳ね」

心理掌握「さぁ、なんの事やら?」

上条(なんなんですかこの最悪な空気は!)

心理定規「で、お隣の殿方は」

上条「あ、あー俺は上条当麻、よろしく」

心理掌握「あら、自己紹介痛み入りますわ。わたくしは、心理掌握、以後お見知りおきを」

上条「あぁ、じゃあ俺達はこれで、ほら、黒子行くぞ」

黒子「あら、当麻さん、美琴さん、食べて逝きましょうよ」

上条「……、黒子、行こうぜ」

黒子「あら、当麻さん、美琴さん、食べて逝きましょうよ」

上条「黒」

黒子「あら、当麻さん、美琴さん、食べて逝きましょうヨ」

上条「こ、これが俗に言う無限ループ……」

美琴「心理掌握、直接頼んだらどう? 私の大切な後輩を使わずにさ」

心理掌握「あら? わたくしが超電磁砲に頼む事何てありません事よ?」

上条「……、行こう」

美琴「で、でも……」

上条「大丈夫だ、赤信号なんて皆で渡れば怖く無いってな」

心理掌握「赤信号とは妙な言い方ですわね、何が赤信号なのですの?」

上条「あ、あははは、間違えた高速道路だった」

心理掌握「どんな間違えかは知りませんが、100キロでダンプカーが走ってるほど危険ではありませんよ?」

上条「は、はは、そうでした……」

――― 家庭科室(牢獄)

女生徒3「お持ちいたしました」

心理掌握「試食会と言っても簡単ですわ、わたくし達の創作料理の味を見て貰いたいだけですわ」

上条「創作する必要は?」

心理掌握「普通、なんてつまらないでしょう? やはり一端覧祭には普通なんて言葉は似合いませんわ、では、料理をお出ししてあげて」

女生徒3「はい、こちらは濃縮ハバネロ厚揚げうどんです」

上条「真っ赤……真っ赤っか」

美琴「や、やって良い事と悪い事があるわよ?」

上条「そもそも“勇気”ってくだりがある時点で怪しいと思うべきだったんだよ」

心理掌握「確かそれは、七味では物足りないと言う事で、女生徒57が作った料理ですわね」

上条「く……女生徒57って所に派閥の大きさとプライバシーの保護を感じる……」

美琴「そんな事はどうでもいいのよ!」

心理掌握「では召し上がれ」

上条「なぁ……」

美琴「な、何よ」

上条「辛みは舌の痛覚が感じるって事を聞いたことがある、何が言いたいか分かるな?」

美琴「な、何よ……」

上条「多分、下手したら、死ぬ、ショック死する」

美琴「……」

上条「これ食い終わったら……一緒にに肉まん食おうな」

美琴「な、なにフラグ建ててんのよ! ま、まだ死ぬ訳にはいかないんだから!」

上条「……、そうか、そうだよな、まだ死ぬわけにはいかないよな」

上条「なら、1つやらなきゃいけない事がある」

美琴「な、何するつもりよ」

上条「こうするんだよ!」ガタッ

心理掌握「あら? どうするつもりですの? 友達を置いて行きますの? そうだとしても……逃げようとしても鍵は掛ってますわよ?」

上条「ここに1人密室でも動ける奴が居るだろぉおおっぉおおおぉおお!」パシッ

黒子「はっ!?」

心理掌握「能力が破られた……ですって!?」

黒子「か、体が自由に動きますの」

上条「黒子!! 美琴を連れて逃げろ!!」

美琴「と、当麻は!?」

上条「俺の事はいい! 黒子! 早く!」

黒子「と、当麻さん……」

上条「早くッ!」

黒子「わ、分かりましたわ、当麻さん、ご武運を」

美琴「当麻!」

黒子「お姉様! 当麻さんの犠牲を無駄にはしてはいけませんわ!」

シュ

上条「……行ったか」

心理掌握「わたくしの能力を破るとは……どう言う事ですの?」ジロ

上条「なに、ちょっとした手品さ」

心理掌握「ですが……、油断していたあの時に逃げなかったのは失敗でしたわね」

上条「なーに、俺なら逃げないさ」

心理掌握「あら? 本当にそうかしら?」

上条「なら、お得意らしい能力で読んでみたらどうだ?」

心理掌握「……そう、よっぽど読んでみて欲しい訳ね」

上条(真っ直ぐ行って一気食い真っ直ぐ行って一気食い真っ直ぐ行って一気食い真っ直ぐ行って一気食い)

心理掌握「な!? ど、どうして……わたくしでも一歩引く料理を前にして……どうしてここまで!?」

上条「そんなの簡単だろ?」

心理掌握「どう……して……」

上条「何処の誰だか知らないけどさ、女の子が頑張って作った料理を残すなんて、男が廃るぜ」

心理掌握「な///」キュン

上条「いただきます」

上条「ズ……ル……ルルル……」

        ・
        ・
        ・



上条「ゴクゴ……クゴクゴク……」

上条「ご……馳走……様……」

女生徒3「た、食べきりました」

上条「良かったら……水をくれないか……」

女生徒3「で、ですが……」

心理掌握「冷たい水を大量に持って来てあげなさい」

女生徒3「わ、分かりました!」

上条「どう……して……?」

心理掌握「どうして? 決まってますもの、ここまでする殿方に悪い方はおられませんわ」

上条「そう……か……」

心理掌握「……、わたくしが間違ってましたわ」

上条「いきなり……どうしたんだ……?」

心理掌握「自分で食べれない物を人に出してはいけませんわ」

上条「良かった……これで……本番は……安心できるな……」

心理掌握「はい」ニコ

女生徒3「み、水をお持ちしました!」

上条「」ゴクゴクゴクゴク

ガララララ

美琴「当麻ぁぁぁぁぁ!! 生きてた……良かった……」

黒子「当麻さぁああああああああん!」

上条「お前ら、大げさだ」

美琴「で、でも本当に良かった……」

黒子「あぁ……本当に、良かったですわ……」

        ・
        ・
        ・
        ・
        ・
        ・

上条「って事があったんだよ……あぁ、まだ口がヒリヒリする……」

佐天「大変でしたね……」

上条「あぁ、だからお前らも常盤台には気を付けろよ? まぁもう大丈夫だと思うけどな」

初春「でも、良かったですね! 本当に亡くなった人も居ますし!」

上条「……マジで?」

初春「はい」

上条「からかい半分で言ったんだけど……マジで?」

初春「あくまで、原因の一つとして考えられるってだけですけどね」

上条「……」

佐天「ま、まぁ行きましょうよ!」

上条「そ、そうだな、てかわざわざ悪いな、迎えに来て貰って……良く考えたら柵川どこにあるか知ら無くてさ」

初春「いえいえ、気にしないで下さい、それに丁度学校が終わった所でしたし」

佐天「そうですよー、それに当麻さんと今日も会えるなんて思って無かったですしね」

上条「え?」

佐天「じゃ、早速行きましょうか!」グイ

初春「そうですよ!」グイ

上条「ちょ! 走るほど急がなくてもいいんだって!」

えーと、言う事で今回は茶番回と言う事で柵川行くまでの繋ぎですかね、
一応常盤台まで来て心理掌握を出さない訳にも……って事で出してみましたが、はい、こんな感じに仕上がりました
あぁ……柵川で何を起こすか起こるかなんて考えて無い……、
前回について
キャーリサは犠牲になったのだって事で1つ、
美琴のコンビニ談義については……まぁ優しい目で1つ、
布束さんも順調にアップしてる気がしてますけど気のせいかもしれません、ベンチ横でアップしてアピールはしてますけど、監督の采配下手で使って無い状況です……
と、こんな感じで今回もこのgdgdSSを読んで下さりありがとうございました、
それでは、

海外残留組のあつかいはどうなるんだろ

何がしたいのか分からない

上条「………………」

初春「………………」

佐天「………………」

上条「ジャンケン!」

初春佐天「ポン!」

上条「だぁぁぁぁあああああああ負けたぁあああああああああ!」

佐天「あ、じゃあまたお願いしますね」

初春「これで4回連続ですか……じゃああそこの電光掲示板まででいいですね」

上条「くっそー……ジャンケン勝てねぇ……パー出しときゃなぁ」

佐天「でも本当に弱いんですね、ジャンケン」

初春「ですねー、流石に可哀相になって来ました、もう止めますか?」

上条「ちゅ、中学生に心配されるほど上条さんは落ちぶれて居ませんよ!」

佐天「あーでもこれ懐かしいなー、昔良く友達とやりました」

初春「ですねー懐かしいです」

佐天「小学生のころはランドセルだからもっとかさばるんですよ」

初春「そうそう、それで期末とかになるとお道具箱とかが入るんですよね!」

佐天「それでちょっと涙目になる子が居て、皆でなだめるんですよー」

上条「しかし、これは……俺にとっては最悪のゲームな気が……」

初春「でもビックリしました、当麻さんがこの遊びやった事無いなんて」

佐天「ねー、こう言うのって男の子の方がやりそうじゃないですか」

上条「やったかどうか忘れちゃったんだって、人生一回は記憶無くすから、これテストに出るから」

佐天「はは、なんですかそれー」

初春「後定番は、グリコって奴とかですかね」

佐天「懐かしー、当麻さんは知ってます?」

上条「そりゃあ知ってますとも!」

佐天「じゃ、やります?」

上条「……佐天さん? それはこのジャンケンの勝率を見て言ってるんですか? 地平線の遥彼方に居る2人が思い浮かぶんですけれども」

初春「冗談に聞こえないのが凄いです! 流石当麻さん!」

上条「それは嫌みか!」グリグリ

初春「いたたたたた、痛いです当麻さーん」

上条「っと、やっと着いたー」

初春「で、あそこーに小さく見えるのが柵川中学です」

上条「って事は最後の一回でいいか?」

佐天「ですね」

上条「それでは、いざ尋常にまいりませう! さいしょはグー!」

初春「じゃんけん!」

佐天「ポン!」






佐天「いやいや悪いねー、当麻さん」

上条「うう……最後の最後に負けるなんて……」

初春「頑張って下さい! 応援してます」

上条「くっ……最後に負けるのが一番悔しい……」

初春「あ、分かります、なんか勝ち逃げされたみたいですよねーゲームセンター行くとたまにあるんですよ」

上条「へぇ、初春ちゃんゲーセン行くんだ」

初春「はい、ゲームが好きなんです、当麻さんはやるんですか?」

上条「たしなむ程度にな」

佐天「おーなんかお見合いみたいですねー、“たしなむ程度に”、とかドラマのお見合いシーンででよく見ます」

上条「ご、ご趣味はなんですか?」

初春「い、生け花を嗜む程度に」

上条「そ、そうなんですか、じゃあ頭の花飾りも?」

初春「頭の花飾り? なんですかそれ? ……って返せば良いんですか」

佐天「なんですかこの寸劇、打ち合わせでもしたんですか?」

上条「まぁでも、もしお見合いなら俺は即断されて断られてるな」

初春「そんな事無いですよ」

上条「……うぅ……中学生に気を使われるなんて……」

佐天「はぁ……」

上条「何故に溜息!? ついに呆れられた!?」

初春「はぁ……」

上条「ぐはっ!? 謎の溜息2射目!? 上条さんの精神防御壁は木端微塵ですから! それ以上は止めてね? お兄さんとのお約束だぞ!?」

初春「でも、本当にそんな事ないですからね」

上条「は、はは、ありがと初春ちゃん」

初春「もー! 信じてませんね!?」

上条「まぁまぁ、初春ちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいから」ナデナデ

初春「こ、子供扱いしないで下さい!///」ムスー

佐天「やっぱり……」ジー

上条「ん? どうしたんだ?」

佐天「ふと思ったんですけど、私ってさん付けされる事多く無いですか?」

上条「そう言われればそうかもな、俺も佐天さんって呼んでるし」

佐天「御坂さんも年上なのにさん付けですし」

初春「ですね、私も佐天さんって呼んじゃいますし、あ、でも白井さんもさん付けです」

上条「貫録の勝利だな、うん」

佐天「あー何ですかそれ!」

上条「だってさ、美琴と佐天さんが」

佐天「ほら、またさん付けじゃないですか」

上条「まぁ、話を聞きなさい、でな、その2人が並んでて、どっちが年上か? って聞いたら多分佐天さんを選ぶ人が9割だと思う訳よ」

初春「身長はありますし、胸も……はぁ……」サスサス

上条「はは、まだ中1だろ? 気にするのも可笑しいっての」

佐天「そうだよー初春ー」

初春「佐天さんには言われたくありません!」

上条「は、ははは……」

初春「そ、そうです! 当麻さんに聞きたい事があるんですけど良いですか!」

上条「ん? なんだ? 答えれる事なら何でも答えるぞ、つっても勉強の話題だけは簡便な」

初春「やっぱり……当麻さんも胸が大きい人が好きなんですか?」

上条「ぶっ!! ……佐天さん、初春ちゃんにこんな事を吹き込んだのは誰だ」

佐天「あ、あははー……ステファニーさんです……もうさんには突っ込みませんよ」

上条「まぁさんの話題は後にして……、ステファニーは何吹き込んでんだよ! 駄目です、そういう話題はまだ早いんです」

初春「“男の人は胸が大きい方が良いに決まってるでしょ”って朝言ってました」

上条「朝からどんな話してんだ!! つーかそんな事聞いてどうするだよ!」

佐天「で、でも私も少し気になるかも知れません」

上条「気になさら無くてもいいんです!」

初春「実は白井さんも似たような事で悩んでまして……」

佐天「初春!?」

上条「黒子が……あぁ……あぁ……なぁ? 佐天さんパス」

佐天「パスされてもスルーしますよ」

初春「それで、男の人はどう思ってるのかなーと思って、ほらこう言うのって同じクラスの男子には聞きにくいじゃないですか」

上条「成る程、で、年上の俺の意見を聞きたいと」

初春「はい」

上条「…………」

初春「…………」

佐天「…………」

上条「……で? さん付けの話だっけ?」

初春「あ、また誤魔化すんですか!」

佐天「さんの話は後で良いです!」

上条「ま、待て! 女子中学生とこんな事を話す男子高校生が居て良いのか? いや居ていいはずがない! って事で! 初心な上条さんの心を分かって下さい!」

初春「むー……」

上条「むー! じゃありません! そもそもこんな事話すのは早いっての! それにこう言うのは俺なんかと話すんじゃ無くて、彼氏が出来た時の為に取っておきなさい」

佐天「出来ないと思うけどなー」

上条「何でだよ、2人なら幾らでも貰い手があるだろ、逆に男をふるいにかける立場だろうし」

初春「はぁ……」

上条「3発目!? そろそろ弾切れしてくれると嬉しいんですけど!? 案外溜息の傷跡って心に残るんですよ!?」

佐天「じゃあ、当麻さんってどんな人がタイプなんですか?」

上条「んータイプねー……てか、そんなに俺の知りたいのか?」

初春「はい、気になります! もし男の方が好きならそれはそれで面白いですし」

上条「んな訳あるか!!」

初春「冗談ですよー」

上条「くっっ……最近初春ちゃんに弄ばれてる気がする……そうだなー」

初春「……」ゴクリ

佐天「……」ゴクリ

上条「好きになった人がタイプなんじゃないか?」

佐天「……、それ答えになってませんよ」

上条「まぁ、俺に好きな人が出来たら分かるんじゃないか?」

初春「つまり今は好きな人は居ないんですか?」

上条「……そうなるのか?」

佐天「疑問形なんですね」

上条「まぁ誰かと付き合っては無いし、誰かと付き合う予定がある訳じゃないってのは確かだからな……もてない男にこの話題は酷なんですが……そろそろ話題を変えませんか?」

初春「っべー、マジもてねーし、マジもてねー、女の子は知り合いしか居ないわー外人の女の子の知り合いもいるわー王族の知り合いしかいないわーって事ですか!? そんなの許されると思うんですか!? 目離れ過ぎてますよ!」

上条「いやいや! それにもてないのは本当だからね!?」

佐天初春「「はぁ……」」

上条「」


――― 柵川中学@職員室

上条「と、言う訳でして掲示板のスペースを少し貸して頂きたいんですけれども」

大圄「あぁ、構わないよ、好きに使ってくれて構わないよ」

上条「ありがとうございます」

大圄「じゃあ、初春と佐天は案内してあげて」

佐天「はーい」

初春「分かりましたー」

上条「失礼しました」

ガラララ

上条「じゃあ、行こうか」

佐天「あのー」

上条「ん?」

佐天「私、掲示板の位置全然知らないんですけど」

初春「わ、私も……」

上条「まぁ俺も自分の高校の掲示板の位置なんて知らないしな、美琴には言ってなかったけど、知ってるふりしてたけどしらみつぶしに校舎回ったからね、いつバレるか不安で仕方なかったぜ」

佐天「じゃあしらみつぶしで良いですか?」

上条「うん、それで良いよ」

佐天「じゃあ、3階から行きますね」

――― 3階廊下

上条「うう……やっぱりすれ違う人達の目線が痛い……」

佐天「まぁ中学校に高校生が居たら注目浴びますって」

上条「こうなったらササっと貼って帰るとしますか」

初春「帰っちゃうんですか?」

上条「帰っちゃいます」

佐天「じゃあ、貼り終わったら私達のクラスに来て下さいよ、アケミ達も居ますし」

上条「えー……何か恥ずかしいですよ? 同級生の友達が居ないから部活の後輩に構う先輩位恥ずかしい」

初春「ど、どんな例えですか」

佐天「分かる人には分かる例えだとしか分かりませんよ、それ」

上条「そうか? じゃあ、先輩面して部活に顔を出す人望の無かった先輩位うざくないか? それ」

初春「少し分かる気もしますけど、分かりませんよ!」

佐天「ほんの、ほんっっっの少し分かりやすくなった気がします」

上条「くっ!! 渾身の例えが通用しないなんてッ……! では、この足りない頭を臨界点突破ギリギリまで考えて考えて考えきったとっておきの例えを披露しようじゃありませんか!」

初春「そ、その例えは!?」

上条「カウンター席で隣に知らない人が座る感じ」

初春「あー気まずいですねー」ボウヨミ

佐天「なんでここに? とか思っちゃいますよね……何か分かる気がしますー」

上条「初春さんごめんなさい、佐天さんリアクションありがとう、いやでも絶対そんな感じになるから」

初春「それでも、構いませんよー」

上条「俺が構うわ!」

――― 1階廊下

佐天「この階で最後になる筈です」

上条「やっと最後か、これでただチラシを掲示板に貼って行く作業も終わりだぜ」

初春「これから当麻さんはどうするんですか?」

上条「学校に戻るさ」

佐天「えー、戻っちゃうんですかー」

上条「えーも何もありません」

初春「じゃあ、まるでチラシ貼りにここに来た見たいじゃないですか!」

上条「いや、そうだからね?」

初春「うー、そんなの酷いですよ、折角わざわざ迎えに言ったのにー」ムスー

佐天「そうですよー、こんな健気な女子中学生に道案内させて、チラシ張りも手伝わせて、それでポイですか!?」

上条「……間違っては居ないんだけど、なんかその言い方だと俺が酷い奴みたいじゃん」

初春「でも事実じゃ無いですかー」

佐天「そうですよー」

上条「……な、なら女子中学生に道案内させて、チラシ張りも手伝わせたお礼に何かするってのはどうでしょうか!」

初春「何するんですか?」

上条「……土下座とか?」

佐天「謝ってどうするんですか!」

上条「だよなー……逆に聞くけどお礼として何して欲しいんだ? うさぎ跳びとかか?」

初春「そんなので喜ぶのはどこかのスパルタ教師だけです! 私今度新作のパフェ食べたいです!」

上条「成る程、現物支給か……って確かにそれ以外にお礼の方法無いもんな、佐天さんは?」

佐天「じゃあ私は買いものに付き合って欲しいです」

上条「そうか、なら折衷案として買い物の帰りにパフェを食べるのはどうでしょうか?」

初春「さんせーい」

佐天「異議なーし」

上条「なら今度の日曜とかでどうだ?」

佐天「日曜ですね、分かりました」

初春「じゃあ日曜の10時に……何処にします?」

上条「まぁ、そこら辺は相談してメールしてくれ」

初春「はーい、これで当麻さんのお財布が空になればいいなぁ」

上条「……マジで勘弁して下さい」


            ・
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            ・
            ・

男子生徒5「あ、もう少し上です」

上条「ここか?」

男子生徒5「もう少し右で……そこです」

上条「よっと、これで良いか?」

男子生徒5「ありがとうございます」

マコ「あ、あのー」

上条「ん?」

マコ「これも、あそこに貼って欲しいんですけど」

上条「おう、任せろ」

むー「いやー、背が高い人が居ると便利だよねー」

アケミ「そういや、涙子は最初の方居なかったけど上条さん迎えに行ってたの?」

佐天「そうそう、一端覧祭のチラシを貼りに行きたいんだけど柵川までの道が分かんない……って電話来て」

初春「私達が迎えにいったんです」

むー「いやーいい仕事してくれるねー、背が高い人が居ると捗るよ」

アケミ「だねー、って高校生パシリに使ってるみたいだけどね」

むー「上条さんもきっと好きでやってるし良いんだよ」

佐天「むーちゃん……、だからって段ボール運ばせるのはどうかと思うんだけど」

むー「いやいや、私も悪いって言ったんだけど“こう言うのは男に任せるもんだ”って言ってさ……ちょっと涙子が言ってた事分かるかもしれない」

佐天「?」

むー「何でも無いよー」

上条「っと、終わりだな」

マコ「あ、ありがとうございます」

上条「なに、この位ならお安い御用だよ」

ガラララ

大圄「どうだ、ちゃんとやってるかー」

        ・
        ・
        ・
        ・

大圄「悪いな、手伝わせちゃって」

上条「いえいえ、これ位どうって事無いですよ」

大圄「そうだなー……あ、確か……」

ガサゴソ

大圄「はい、これはお礼だよ……」コソコソ

上条「何故にそんなコソコソして渡すんですか……なんかやましい物受け渡してるみたいじゃないですか」

大圄「何かこう言うの生徒に見られるのはいけない気がして」

上条「お代官様……、今月の分でございます」

お大圄「越後屋、そちも悪よのぅ」

上条「いえいえ、お代官様程でも」

お大圄「ぬふふふふふ」

上条「あははははははは」

上条お大圄「「うはははははははははは」」



<●><●>



大圄「せ、生徒の目が痛い……」

上条「そりゃ、あんなあくどい笑い方してれば」

大圄「君から吹っ掛けて来たんだろ!」

上条「まぁ先生のノリが良い事が分かったのは置いといて……何ですかこれ? ……パフェ無料券……?」

大圄「前貰ったんだけどさ、色々準備が忙しくて行けそうにも無いんだ、彼女とでも一緒に行って来たらどうだい?」

上条「……は、はは、彼女と……彼女と……嫌がらせですか? 先生、その薬指に輝く指輪を見せつけながらの嫌味ですか?」

大圄「彼女は失言だったか……まぁ野郎とでも行ってもいいんじゃないか?」

上条「野郎とパフェを食べに行け、と」

大圄「じゃ、僕はまた職員室に戻るから、皆頑張れよー」

『は~い』

ガラララ

上条(こ……これ程貰って素直に喜べないお礼は初めてかもしれない……い、いや? 日曜のパフェ代が浮くと考えると安い気が……ハッ!?)

上条(前、クーポンで払う男はサイテーとかそんな事を言ってたって青髪が言ってたぞ?)チラッ

初春「?」

上条「」ニコ

初春「///」

上条(まぁ、これを使うかは置いといて……)

上条「じゃあ俺はそろそろ戻るから」

むー「あ、当日来て下さいよ、安くしますから!」

上条「お、マジか、なら喜んで行かせて貰いますよ」

アケミ「絶対来て下さいねー」

マコ「さようなら」

『ありがとうございましたー』

上条「あぁ、じゃあなー皆も良ければうちの高校に来てくれよー安くなるかは……分からないけど、具体的に言うとうちの委員長もとい参謀辺りを説得しないと分からないけど」

なにするんですかー?>

上条「野郎共に言っておくと、高校生のお姉さんが君達の好きな服で給仕をしてくれると言う場所だ、つってもどんな服があるかは知らないけどな」

ざわ……ざわ……

上条「しかも値段は文化祭に合わせた良心価格だ、安心して来るがよい」

<ば、場所は!

上条「まぁそこら辺はチラシ見てくれれば分かるだろ」

<あ、俺ちょっとトイレ行ってくる

お、俺も>

<あ、俺そう言えば掲示係だったわ、ちょっと見て来る

何てめー画鋲取るやつ持ってんだよ>

<うっせー俺の能力は画鋲が取りたくなる能力なんだよ!

んなボランティア精神にあふれた能力があってたまるか!>

佐天「……じゃあ玄関まで送ります」

初春「あ、私も行きます」

上条「いや、別にいいよ、まだ準備続くだろ?」

<ちょっと男子ー、何やってんのよ!

げげ、委員長だ>

<俺が足止めしておく! 早く、早くチラシを手に入れるんだ!

恩に着る!>

佐天「直ぐには始まらないみたいです」

上条「っぽいな」

初春「もーこれも当麻さんの所為ですからねー」

上条「す、すまん」

アケミ「あ、上条さん」

上条「ん?」

アケミ「それって男の人も何か着るんですか?」

上条「あぁ、ニーズがあるかは知らないけどな」

アケミ「そうですかー、あ、今日はありがとうございました」


        ・
        ・
        ・
        ・

――― 校門

上条「今日はありがとうな」

佐天「いえいえ、お役に立てました?」

上条「勿論だって、お陰でチラシも全部貼れたし」

佐天「そうですか」

上条「あぁ、ありがとうな、じゃあ日曜の件はよろしくな」

初春「はい、分かりました」

上条「じゃあなー」





初春「ど、どうします!? に、日曜日デートですよね!? これ!?」

佐天「で、デートじゃ無いんじゃない? 3人だし」

初春「うぅ……で、でも私も佐天さんも当麻さんの事好きですし……」

佐天「ど、どうなのかな?」

初春「まぁでも当麻さんは何とも思って無いですけどね」

佐天「初春ー……それを言っちゃあお終いだよ」

えーと言う事で波乱もなく棚川編が終わりました、実は構想段階では空き教室で佐天「わ、私だってもう大人です……!」とかそんなイベントも考えてたり、してましたが、没と言う事で1つ、
まぁそんなこんなでしたが今回もgdgdSSとなってしまいました、
次回はやっと病院に行くんじゃないかな? 多分ですけど……
そんなこんなで今回も呼んで下さりありがとうございました、
それでは、

PS 布束さんの口癖難しいっす、

>>366
その内きっと船に乗って(ry
色々考えてますけれど、何か案あったらよろしくお願いします
>>367
じ、実際>>1も何をゴールにしようか考えてません、それでもお付き合い頂ければ幸いです

やらかしましたね……慣れない事はするもんじゃないって事で少し投下します、

――― 帰り道 ―――

上条(んー今日が木曜だから明日が金曜だろ?)

上条(後1日で休日かぁ……)

上条(そういや、五和達って観光してるのか? そんな様子が無いんだけど……1回聞いてみるか……してないようだったら土曜にでもして貰うとして……)

ステファニー「やっほー当麻ー偶然ね」

上条「……諸悪の根源か」

ステファニー「な、会った瞬間その感想はお姉さんどうかと思うんだけどーどうしたの病んでる?」

上条「初春ちゃんと佐天さんに吹き込んだ事忘れてんじゃ無いのか? 中1の少女達になに吹き込んでるんだよ」

ステファニー「あははー、聞かれたから答えただけだって、それに春上ちゃんも聞いてたわよ」

上条「3人はそんな事を聞くような子じゃない! つーか春上ちゃんにまでそんな事吹き込んだのかよ!」

ステファニー「あ、信用して無ーい、いい当麻? 女の子はね、ロマンチックなの、好きな男の子の為ならなんでもするのよ?」

上条「へぇーじゃあステファニーもそうだったんですか?」

ステファニー「……わ、私の話しは良いの! それより時間ある? あるよね、あるかーならちょっといいかしら」

上条「何を焦ってるんでせうか?」

ステファニー「あ、焦ってなんかいないわよ! それより時間貰えるかしら? 話があるのよ」

上条「まぁ歩きながらなら」

ステファニー「そう話しって言ってもお願いなんだけど」

上条「お願いですか?」

ステファニー「力貸してくれないかしら」

上条「力?」

ステファニー「昨日の話しで、戦隊物風でやるって話し有ったじゃ無い?」

上条「あぁ、有りましたね」

ステファニー「で、戦隊物には悪の組織が必要だって事で、私が呼ばれのよーほら元警備員で対能力者も心得てるしさ」

上条「じゃあ他の警備員でも良かったんじゃないですか?」

ステファニー「まぁそこは今は置いといてさ」

上条「き、気になる……」

ステファニー「いいの、ここは大人の事情と言うか私の悪行を話さないといけないから」

上条「とにかくその悪の組織役を手伝えと」

ステファニー「そうそう、その右手の噂は聞いたわ、その力貸してくれれば一矢報えると思うのよね」

上条「な、何か恨み買いそうな仕事ですね……」

ステファニー「あぁ、安心して、学園都市製フルフェイスヘルメット被る事考えてるから、顔はバレ無いわよ?」

上条「……能力でバレそうですけどね」

ステファニー「……まぁそこら辺は置いとくとしてどうかしら? 手伝って貰えるかしら」

上条「仇討の為に手伝うってのも……上条さんとしては気が進まないと言いますか」

ステファニー「いやいや、良く考えてみてって、もし仮にレベル0の私達がレベル4以上の子達に勝てたら、それを見た人はどう思う?」

上条「そりゃあ」

ステファニー「愛と勇気を与えられるのよ? あぁレベル0でも力を出来る事はあるんだって、私は借りを返せるし、貴方は愛と勇気を皆に与えられる、ほら一石二鳥じゃ無い?」

上条「な、成る程……愛は別として勇気位は……」

ステファニー「手伝って貰えないかしら」

上条「そう言う事なら……手伝わせて貰います」

ステファニー「……ホント?」

上条「って言っても右手で触れることしか出来ないけど」

ステファニー「まぁ詳しくは今日土御門から送られて来るルール見て考えるからよろしくね」

上条「分かりました」

ステファニー「ふぅ、それにしても何か要求されるのかと思ってひやひやしちゃった」

上条「要求?」

ステファニー「そうそう、手伝う代わりにぐへへへ俺の部屋に来なさいみたいな」

上条「どこの悪代官だよ!!」

ステファニー「まぁそんな事言いだしたら実力行使でうんって言わせるつもりだったけどね」

上条「紳士で真摯な上条さんはそんな事言いません」

ステファニー「土御門には色仕掛け薦められたけどね、流石にねー」

上条「土御門、あいつは何進めてんだよ……ん? 流石に?」

ステファニー「こんなオバサンの色仕掛けじゃーねー?」

上条「オバサンって……全然見えないですよ」

ステファニー「お世辞は要らないわよお世辞は」

上条「そんな事無いですって、昨日肩貸そうとして腕取った時肌触りましたけどスベスベでしたよ?」

ステファニー「な―――ッ///」シュ

上条「っ……ナ、ナイスリバーブロー……事実を言った……だけなのに」

ステファニー「そ、そう言われて恥ずかしい事を臆面も無く言う癖はどうにかした方が良いわよ///」カァーッ

上条「す、すみません……」

ステファニー「はぁ、顔暑い///」パタパタ

上条「真っ赤ですね」

ステファニー「誰のせいよ誰の……まぁいいわ、褒められたんだし許してあげる」

上条「ど、どうも」

ステファニー「それにしても……若いかぁ……」

上条「若いですよ」

ステファニー「♪」ニヤニヤ

上条「?」

ステファニー「~~~♪」ニヤニヤ

上条「何か怒ってた割には嬉しそうですね」

ステファニー「そうかしら♪」

上条「誰が見ても嬉しそうって答えると思うんですけど」

ステファニー「そりゃ、若いって言われて嫌な女性は居ないわよ♪」

上条「そんなもんですか」

ステファニー「あ、アイス食べる? 奢るわよ♪」

上条「この時期の外で食べるアイスは少し遠慮しておきたいです」

ステファニー「あら、残念♪」

上条「じゃあそろそろ学校なんで」

ステファニー「えーここまで来たら学校の前まで」

上条「人は学習する生き物なんです、もう冷たい目線を向けられるのはこりごりです」

ステファニー「むー、まぁいいや、じゃあ後でメールか電話するからよろしくー」

上条「な、なんだかとんでもない事に首を突っ込んでしまった気が……い、いや気のせいだ大した事にはならないだろ……多分」

――― とある高校のとある教室

布束「……」

鈴科「……」

布束「……」

鈴科「……」

吹寄「な、何なのこの空気……」

姫神「私に。言われても」

打ち止め「あわわわわってミサカはミサカは謎の緊張感に心躍らせてみる!」

小萌「打ち止めちゃんは将来昼ドラが好きになりそうですー」

姫神「小萌先生。そんな事言ってる暇無いかも」

青髪「流石のこのボクでも間に入れ無いで……」

土御門「にゃーにゃーにゃー」

青髪「身長180もある大男がにゃーにゃー言うて現実逃避しても可愛くもなんともないで」

土御門「これは召喚の儀式ぜい、これを唱えると生贄が召喚されるにゃー」

青髪「な!? そんなおまじないが!? ……つーてもそんな不幸な事が起こるなんて1人しか思いつかないやん! それって素敵やん!」

土御門「はい、フラグ入りましたー」

ガララララ

上条「帰った……ぞー……」


青髪「良く帰って来た、言うなれば修羅場にやってきた堕天使って感じや」

上条「なんだよ、お帰りの一言も無いのかよ、ぐれちゃうぞ畜生……」

土御門「まぁどうでもいいから、あの2人を止めて欲しいにゃー」

吹寄「いいタイミングだ、上条当麻」

姫神「遅い」

上条「帰って早々……2人? あぁ鈴科と……誰?」

青髪「さぁ? 急に教室に入って来て膠着状態や」

上条「その中に入れとかお前らアホか、なんでそんな激戦地で花火打ち上げるような事しないといけないんだよ」

土御門「いやいや、話が進まないと作業が始まらないんだぜい」

上条「なら他の奴が……」

青髪「他の奴らは犠牲になったのだ犠牲の犠牲にな」

土御門「止めに入った勇敢な戦士は彼女が触った瞬間気絶すると言う不可解な現象に陥ってるにゃー」

上条「な!? なら何でそんな所に俺が行かないといけないんだっつーの!」

土御門「どう考えてもギョロリの能力だからカミやんの手なら何とかなるにゃー」

上条「ギョロリ?」

土御門「ギョロ目のゴシックロリータ、略してギョロリ」

青髪「あぁ……」

土御門「ふっふーん」

上条「土御門、お前のドヤ顔腹立つ」

青髪「とにかく、カミやんしか居ないんや!」

上条「はぁ……行けばいいんだろ行けば」

上条「おーい、鈴科さーん、その子知り合ーい?」

スパーン!

吹寄「空気考えなさいこのバカ!」

土御門「今のは無いぜい、今のは……」

青髪「流石になー」

上条「な!? 俺の“女友達風!”な切り出しで空気を一転させてフローラルなミントの香りにしようとしたのに!? この作戦が分からないお前らが馬鹿だ!」

打ち止め「流石に今のはないかも……ってミサカはミサカは溜息ついてみたり」

上条「うっ……」

姫神「当り前」

上条「わ、分かった分かった、今度は真面目に」

上条「あのー」

布束「……」ギョロ

上条「どちら様ですか?」

鈴科「布束砥信、一応知り合いだァ」

布束「肩に糸くずついてるわ」

ポン

上条「あぁどうも」

布束「……あなた、レベルは?」

上条「俺か? インド人が考えた数字だけど」

布束「I see……ご迷惑をかけ失礼しました、作業を続けて下さい、それとそこの彼、ちょっとついて来て下さい」

ガラララ

青髪「何やったん? 彼女」

土御門「きっと鈴科の恋敵ぜい」

青髪「あぁ……そゆこと……」

鈴科「お、お前はアイツと知り合いだったのかァ?」

上条「は? 何で俺が出て来るんだよ、それに会ったの今日が初めてだし」

『はぁ……』

上条「そこの女性陣、どうして溜息を吐かれないといけないんでせうか?」

青髪「まぁ名指しで呼ばれた訳だし、カミやん言って来い」

土御門「そうだにゃー、さっさと行って来い」

上条「わかったよ……はぁ不幸だ……」

上条「……」

布束「……」ジーッ

上条「……」キョロキョロ

布束「……」ジーッ

上条(あぁ、何か嫌な予感がプンプンしますよ……)

上条「あぁ、そう言えば今日は特売だったな、何が特売かは忘れたけど特売だったな、卵が特売だったらいいなぁ、最近五和達にまかせっきりだったからなぁ」

クルリ

布束「maybe,普通は声掛けるんじゃないの?」

上条「どうも、初めまして、いいお天気ですね、それではこれで」

布束「」シュ

バシッ

上条「右のロー頂きました! てかなんでさっき会ったばっかりの人にローかまされないといけないんだよ!!」

布束「さっき会った人にその対応はおかしいんじゃないの? 上条当麻」

上条「あぁ、俺のプライバシーはここにも無いのね……初めて会いますよね? 何で名前知ってるんだよ!」

布束「少し時間いいかな?」

上条「む、無視ですか……まぁ、別に大丈夫ですけど」

布束「if so,屋上とかどうかしら」

――― とある高校の屋上風景

上条「で? 話って?」

布束「……」

上条(な、何か急に空気が重くなりましたよ!?)

布束「……私は絶対能力進化計画に係わってた」

上条「絶対能力進化計画……一方通行と御坂妹達のか……!?」

布束「そこで、妹達……あなたは御坂妹と呼んでるようだけど、彼女達に出会った」

上条「……」

布束「ありがとう」

上条「ちょ!? へ? え? 急に何ですか!? てか頭上げて下さいよ!」

布束「……」

上条「なんか女の子に頭下げさせてるみたいになってますから! いや、ちょ!? 違うんですよ!? 違いますからね!?」

布束「貴方でしょ? レベル5を倒したレベル0は」

上条「まぁ、そうですけど……」

布束「彼女達を救ってくれてありがとう、一方通行を止めてくれてありがとう」

上条「いやいや頭上げて下さいよ」

布束「……」

上条「別に誰かに感謝されたくてした訳じゃ無いし、恩を売ったつもりも無い、ただ俺はただ自分がやりたい事をやったまで、だから、さ」

布束「……」

上条「だから、顔を上げろって」

布束「……」

上条「な?」

布束「……」ゴシゴシ

上条「……泣いてるのか?」

布束「……上げろって誰に向かって言ってるの」スパコーン

上条「……」

布束「年上に向かって命令口調とは可笑しいのでは?」

上条「……すみません」

布束「分かればいいのよ」

上条「り、理不尽だ……」





上条「そういや……どうしてここに来たんですか?」

布束「うちで一番有名で不登校な能力者がこっちに来てるって噂を聞いたから」

上条「あぁ……性格わるいな」

布束「自覚はしてるわ」

と、言う事で今回もgdgdな平穏運転ですね、と言うより出て来てないキャラを出さないと思った結果ですね、はい
そろそろ、何かイベントが欲しいなぁと、思いつつ書いております
次回はやっと病院へ行けますね、おめでとうパーティとか有るんでしょうか?
そんなこんなですがこのgdgdSSを読んで下さりありがとうございました
それではいつか

あらすじ

上条当麻は土御門から斡旋されたバイトとしてお電話悩み相談室をやる事になったのだ!!

アシスタント:神裂火織

Prrrr,Prrrr

上条「はい? もしもし、こちら上条お電話相談サービスですが」

アンジェレネ「わ、わわわ私です、アンジェレネです」

上条「おー、アンジェレネか久しぶりだなー相談事か?」

アンジェレネ「か、上条さん!」

上条「ん?」

アンジェレネ「い、いきなりですが相談があるんですが良いですか!?」

上条「別に構わないぞ? つーか、そう言う仕事だし……まぁ俺が力になれるかどうか分からないけどな」

アンジェレネ「……ま、前インデックスさんに私の魔術を『詠唱も長くて暗号化もおざなりだし』って駄目だし食らったんですけれどどうすればいいですか!?」

上条「ま、魔術の詠唱の相談は俺にするのは少しお門違いというか餅は餅屋って事で他の人に聞いていただきたいんですが……」

アンジェレネ「そ、そうでした! すみません緊張してしまっへ……い、痛い……」

上条「思いっきり噛んだな……大丈夫か?」

アンジェレネ「ひゃひゃい……じゃ、じゃあ、魔術の威力を上げるにはどうしたらいいでしょうか! 硬貨袋を当てても相手によっては全然ダメージが無くて……」

上条「……私、上条当麻は僭越ながら前から少しその袋について意見があったのですがよろしいでしょうか」

アンジェレネ「ど、どうぞ!」

上条「それ、中身硬貨じゃ無くてもいいんじゃね?」

アンジェレネ「……で、私の魔術は硬貨袋を媒体に……」

上条「アンジェレネさん」

アンジェレネ「は、はい!」

上条「恣意的なんですよ言葉とは、例えば、4本足のワンと吠える動物を犬と俺らは呼んでいるけれども、別に犬じゃ無くてもいいんだよ、猫でもいいんだよ! でも昔の偉い人が犬って名付けたから犬って呼んでるだけであって! だからさ! 硬貨を入れていた袋を便宜上硬貨袋と言うのであって! 硬貨が入って無くてもそれは硬貨袋なんだよ! つまり! その袋に別の物を入れれば良いんではないでしょうか!」

アンジェレネ「!?」

上条「お薦めは学園都市製麻酔薬、肌に一滴たらせば恐るべし浸透力で意識を持って行きます……ってのがあったはずなんだが」

アンジェレネ「そ、それ箱で買います!」

上条「他にも学園都市には色々な薬が……学園都市の技術と魔術が交差する時、アンジェレネは最強の魔術師に早変わり!?」

アンジェレネ「あ、ありがとうございました! 相談出来て良かったです!」

上条「あぁ、じゃあな」

Pi

上条「ふぅ……俺はカリスママネージャーとしてやっていけるんじゃないか? 途中何言ってるか分からなくなったけど」

スパコーン

神裂「何危ない物アンジェレネに薦めてるんですか!!」

上条「ごめんなさい……」

神裂「全く……」

Prrrr,Prrrrr

上条「お、次の電話だな」

上条「もしもし、こちらお電話相談所」

レッサ―「やっほー当麻ー」

上条「その声はレッサ―か、久しぶりだな、お前もなんか悩み事があるのか?」

レッサ―「んー悩み事と言うより、クリスマスも明日なのに1人身で寂しくバイトやってるって聞いたから茶化しに電話したんだけど」

上条「そのまま受話器を置きやがれこの野郎! い、いいもんいいもん、神裂と一緒だもん、なー神裂」

神裂「そ、そうですね/// あ、晩御飯は和風が良いですか? 洋風がいいですか?///」

上条「神裂が作るなら何でもいいぞ」

神裂「わ、分かりました///」

上条「なんて心強いんだ……って事だレッサ―、用が無いならさようなら」

レッサ―「う、嘘嘘! そ、相談があるの!」

上条「はぁ……で? その相談ってのは?」

レッサ―「私好きな人がいるんですけど」

上条「Oh……ほうほう、悩める乙女と言う奴ですか……明日はイブだからか……」

レッサ―「その人は鈍感で、私がアタックしても振り向いてくれいんです」

上条「ほうほう……レッサ―に言い寄られて振り向かないってのは余程の馬鹿だな」

レッサー「……馬鹿」ボソボソ

上条「何か言ったか?」

レッサ―「ううん言って無いよーで、その人はモテモテで周りの女の子全員から好かれてるの」

上条「はぁ……罪作りな男だなぁ……羨まし……けしからん、けしからん、会ったら殴ってやりたいな」

レッサ―「火織、頼んだ」

神裂「お任せ下さい」シュ

上条「か、神裂さん!? その握り拳はなんですか!? わ、分かりました真面目に相談に乗りますから! その手を下して下さい!?」

神裂「……はぁ」

上条「ゴホン……で? 相談って?」

レッサ―「どうすればいいでしょうか」

上条「んーそうだな―……脳内恋愛6段の上条さんの意見としましては、無責任かも知れないけれども一回想いを伝えてみれば良いんじゃないか?」

レッサ―「……」

上条「普通そんな状況だったら気付くだろ、つーか気付けって話だしな、気付かないんだったら気付かせるしかないだろ」

レッサ―「で、でもそれで気まずくなったら……」

上条「そのレッサ―の好きな奴ってのは、そんな事で距離を取る奴だったって事だ、まぁ俺からしてみれば好きって言われて嬉しく無い男なんて居ないからな」

レッサ―「その言葉……責任取って下さいよ」

上条「う……ま、任せなさい! 上条さんは責任逃れなんてしません事よ!」

レッサ―「じゃあ、さ、当麻」

上条「ん?」

レッサー「……やっぱ何でも無い、直接言う事にするよ」

上条「何の事だか分からんけど……頑張れ、上条当麻は応援してるぞ」

レッサ―「うん! じゃあね、当麻ー」

Pi

上条「むー……レッサ―に好きな人か……神裂さん、今晩は赤飯でも炊いてあげましょうか」

神裂「ちょっと気が早すぎる気がするというか、それ貴方次第というか……本人居ないのに炊いてどうするんですか」

上条「そう言えばそうだな」

Prrrr,Prrrr

上条「はい、こちらお電話悩み相談室やってますスペシャルでございます」

ローラ「もしもし、音聞きはどうなりけるか?」

上条「……神裂パス」

神裂「拒否します」

上条「も、もしもし、その一旦聞けば忘れられない日本語を扱うお方はローラさんしか思いつかないと言う結論に至りましたが」

ローラ「そうなりけるよ、上条当麻、お久しぶりなりね」

上条「コロスケなり……って事でどうしましたか?」

ローラ「最近、部下の私に対する扱いが酷過ぎるような気がするけりよ」

上条「はい、神裂、何か言う事は?」

神裂「う……それは貴方が悪いと言うかトップとしての行いとしては正しいかもしれないけれでも私達としては納得いかない行動が多い気がするんですけれども」

上条「本音が聞けた所でローラさん、感想は?」

ローラ「わ、私だってやりたくてやっている訳でも無きにしもあらずよ!」

神裂「う、嘘です! 楽しんでやってますでしょう! 貴方は!」

ローラ「き、気のせいなりけるよ!」

上条「と、言う事で上司と部下との確執が明らかになったんだけど、上条さんとしては一度本音で話してみると良いかもしれませんね……まぁ今も本音で話してるだろうけど」

ローラ「ど、どうすればいいといいなりけるか!」

上条「そうだなー、全部ローラさん持ちの旅行とかを企画するとか」

ローラ「!?」

上条「皆でワイワイガヤガヤして親交を深めるのが良いのかもしれないな、ほら、明日はイブだろ? クリスマスパーリーとかお薦めだな」

ローラ「な、成る程……分かったなりけるよ!」

ガチャ

上条「ふぅ……疲れた……」

神裂「……」

上条「どうした?」

神裂「い、いえ、最大教主がそんな事を悩んでいたなんて……と思いまして」

上条「まぁきっとトップにはトップの悩みがあるんだろうさ」

神裂「そう……かも知れませんね」

上条「って……もう24日か……」

神裂「ほ、ホントですね……イギリスの時間に合せましたし、仕方ないと言えば仕方ないんですけれど」

上条「神裂」

神裂「はい?」

上条「メリークリスマス」

神裂「はい、メリークリスマス」

えーと言う事でクリスマスですね、皆さんいかがお過ごしでしょうか
一応、上条さんもクリスマスを迎えました……と言うか、クリスマスのイベントフラグをこうして建てる予定だったので先取りと言う形になりました
えぇ、クリスマスイベントはちゃんとssが追いついたら書いて行きたいと思います……そこまで続けばいいな
正直な話アンジェレネネタをやりたかっただけってのは内緒の方向で
そう言う訳ですが番外編:聖夜の前日~嵐の予感~を読んで下さりありがとうございました
それでは、それでは

>>1です、やっと一時的に現場監督との別れを告げる事が出来ました
改めて最初から読み返してみて粗さや地の文の下手さに絶望中です
最初の方とか手直ししてみたいです……・
完走はさせますので、それまで皆様方お付き合いの方をよろしくお願いします。

御坂妹「はぁ……これは堪りませんとミサカは余韻に浸ります」

番外個体「ねーいいよねー温もり、それよりさ、聞きたい事があるんだけど」

御坂妹「はい? とミサカは働かない頭で返事をします」

番外個体「そう、でさ本題に入るけど、どうして学園都市側に付くの? やっぱあれ?」

御坂妹「そうの一言で済まされました……とミサカは落ち込んでみます。あれが何を指してるか見当も付きませんが、そうですね、お姉様がこちらだから、と言うのが結論でしたと、ミサカは思い返してみます」

番外個体「そうそう、そこなんだけどさ、でもさー考えてみると、イギリスにも検体番号17000号いるでしょ? 正直な所、どっちが勝っても損しないよね、何て言うの約束された勝利って言うの? イギリスだけに」

御坂妹「!? も、盲点でした……とミサカは驚きに身を震わせます」

番外個体「……気付いて無かったの?」

御坂妹「えぇ……え、どうしましょう? とミサカは質問してみます」

番外個体「えー聞かれてもどうしようも無いって」

御坂妹「うぅ……検体番号17000号としてはイギリスに来て欲しい筈です……とミサカは推測します」

番外個体「そりゃそうだねー」

御坂妹「……、で、ですがミサカとしては彼にはここに残って欲しいてすとミサカは心境を暴露します」

番外個体「まぁそうだろうねー」

御坂妹「……」

番外個体「……」

御坂妹「……」

番外個体「どうするの?」

御坂妹「そ、そう言えば貴方はどうしてそちらに付いてるのですか? と質問を投げてみます」

番外個体「……そう言われればそうだね、偶然ロシアにいたからこっちだけど……あれ?」

御坂妹「?」

番外個体「もし、当麻がイギリス行けばイギリス行けば良いし、ここに残るならこっちに住めば良いんじゃない?」

御坂妹「コウモリですねとミサカは感心します」

番外個体「感心されてもあまり嬉しく無いけど……ねぇ」

御坂妹「はい?」

番外個体「イギリスに住むか学園都市に住むかと言えば学園都市の方が良いよねー、調整とかも便利だし」

御坂妹「まぁ、そう言われればそうですね、元より学園都市の技術が無ければミサカ達の命はケーキに付いて来る蝋燭みたいなものですからと、ミサカは考えを口にします」

番外個体「そうなんだよねー……今の所現状維持が一番なのかな?」

御坂妹「そうですねぇ、ミサカもその方が良い気がしてきました」

番外個体「それに鈴科も学園都市にいるし……うーん」

御坂妹「な、なんだかどっちに転んでもミサカ達には影響が無いとミサカは結論に至ります」

番外個体「だよねー……それなら今はやりたい事やればいいか」

御坂妹「やりたい事……ですか?」

番外個体「そう、やりたい事……まだ思いつかないけどさ、自由にしてみたいなーって……あれ? アンタは何か有るの?」

御坂妹「そうですね……他のミサカ、もといお姉様との差別化の為にも髪を伸ばしたいですとミサカは考えます」

番外個体「いいね、それ、じゃあミサカは…………」

御坂妹「……? どうしました?」

番外個体「思い浮かばない……」

御坂妹「別に焦らなくてもいいのでは? とミサカは助言してみます」

番外個体「そうかな?」

御坂妹「えぇ、時間は彼らに作って貰えましたし、急ぐ事もありませんとミサカは結論付けてみます」

――― とある高校


吹寄「じゃあ今日の作業はここまでね、ゴミはここのゴミ袋に入れなさい」

上条「じゃあ、鈴科そろそろ行こうぜ」

鈴科「あァ、じゃあ少し職員室寄らしてくれェ」

青髪「何? どっか行くん?」

上条「あぁ、ちょっとな」

青髪「ふーん」

姫神「これは。匂う」

吹寄「そうね」

上条「あれ? 俺臭いか?」

土御門「テンプレ的な回答をありがとうにゃー」

上条「そういや土御門、ステファニーとさっきあってさ、アレ受ける事にしたから」

土御門「了解だぜい、この土御門元春、一世一代のプロデュースを楽しみにしてるにゃー」

上条「じゃあ行くか鈴科」

鈴科「打ち止めァー行くぞー」

打ち止め「うん! じゃあバイバイってミサカはミサカは手を振ってみたり!」

<じゃーねー打ち止めたーん

ばいばーい>

<今度園児服着てねー

鈴科「あァ? うちの子にナニしてくれとンのォ?」

青髪「ナニ……ってナニや無いの? てかナニ以外にナニが……」

鈴科「ほォ、そんなに死にたいのかァ」

青髪「う、嘘嘘! 手厚くお姫様のように扱ってますで旦那!」

上条「旦那! ってつけると胡散臭く聞こえる、これってトリビアになりませんか」

吹寄「なりません」

姫神「4へぇ。ぐらい」

鈴科「あァ、青髪ィ、後で覚えてろよォ」

青髪「お!? こ、これは嬉し恥ずかし放課後の教室でのドッキリ言葉攻めフラグ建ったんとちゃうの!?」

鈴科「……今ここでその口、一生開かないように閉ざしてもいいかァ?」

吹寄「そうね、打ち止めちゃんの今教育に良く無いし……」

姫神「うん。私は問題無いと思う」

青髪「えぇえええ!? そこは“まぁまぁ、そこまでにしとけ”とか言って止める所やろ!?」

鈴科「」カチ

上条「終点黄泉の国1丁目でお降りのお客様は鈴科のスイッチを押してください」

姫神「押すまでもなく。自動で入るけど」

上条「ヤバいな、いくら学園都市だからってそこまで自動にする事も無かっただろうに」

姫神「しかもAIだから。基準が曖昧なのも吉。多分肩ぶつかっただけでも。機嫌が悪いと……ごくり」

土御門「……今までの一方通行と何等変わり無いにゃー」

上条「そう言えばそうだけどな」

鈴科「う……」

土御門「事実は事実だにゃー」

鈴科「……」

打ち止め「まぁそれも昔、ロシアから帰って来た一方通行、もとい鈴科百合子は一味違うぜ! ってミサカはミサカは予告風にフォローしてみる!」

土御門「あぁ、なんたって女の子だからにゃー」

打ち止め「そこに女の子が関係するかは分からないけど、確かにロシアから変わって来てるかもってミサカはミサカは追加してみる!」

青髪「ほうほう、例えば?」

打ち止め「うんとねー、一人称が俺から私になって来たかも! それと汚い言葉を使わなくなったかなぁってミサカはミサカは推測してみる」

青髪「汚い言葉? 前そんなに酷かったん?」

鈴科「要らないフォローするなァ!」グリグリグリ

打ち止め「い、いたたたたた!」

吹寄「前の? 鈴科さんの事詳しく無いんだけど……前もそんな事言ってたわよね」

上条土御門「「あぁ、そりゃあもう」」

打ち止め「多分さっきなら“テメェのその顎切り取ってカスタネットにしてやろうかァ?”位は言ってたかもってミサカはミサカは真似してみる!」

上条「まぁ大体あってるな」

青髪「うへぇー、そんな鈴科ちゃんと会ってみたかったなぁ、毎日厳しい言葉で責められるんやろ? もう御褒美やん!」

上条「お前だけだよ」

土御門「お前だけだにゃー」

吹寄「そこの3バカ、そろそろ片付けないとゴミ捨てに行かせるわよ」

青髪「3バカってのはカミやん、土御門、打ち止の3人でファイナルアンサー?」

土御門「幼女をバカって言える青髪のそんな所に憧れるぜい」

打ち止め「少なくとも当麻よりは馬鹿じゃ無いってミサカはミサカは自己弁護に走ってみる!」

姫神「うん。それは確か」

上条「そ、その根拠は!!」

姫神「だって。打ち止めちゃんは御坂さんと姉妹でしょ?」

青髪「あー打ち止めちゃんがIQ120位あるように見えてきたで」

上条「そ、そんなの姉の七光じゃねぇか! 認めない! 俺は断固としてここに意思を表明するからな!」

土御門「つーか、カミやんはこんなロリっ子と張り合ってて悲しく成らないのかにゃー?」

鈴科「バカだから仕方ないだろォ」

吹寄「それもそうね」

土御門「納得したぜい」

上条「……」

姫神「大丈夫。そんな上条君を応援する」

上条「ありがとう姫神、姫神だけだよ世間の荒波から俺を守ってくれるのは……」

姫神「

鈴科「当麻、そろそろ時間は良いのかァ?」

上条「あーそう言えばそうだったな……いつでも良いって言ってたけど、流石にそろそろ行くか」

姫神「じゃあね。また明日」

吹寄「明日も遅刻するんじゃないわよ」

上条「分かってるって、つーか明日もってなんだよ明日もって、今日遅刻して無いだろ」

――― 職員室

鈴科「ちょっと当麻と出掛けて来るから打ち止めの事頼む」

黄泉川「分かったじゃん」

打ち止め「えぇ!? ってミサカはミサカは驚いてみる!」

鈴科「ン? 何か変な所あったかァ?」

打ち止め「そこはミサカにミサカも行くか? って聞く所じゃ無いの!? ってミサカはミサカは疑問に思ってみる! そもそも職員室寄る時点で少し怪しいって思ってた!」

鈴科「……そういやァ当麻ァ、助けて欲しいって何処行くンだァ?」

上条「言って無かったか? 病院だけど?」

鈴科「病院……」

打ち止め「あ、あはははーやっぱ遠慮しておくかもってミサカはミサカは一歩引いてみたり……」

鈴科「……あァ、なら黄泉川の所で大人しくしてるンだなァ」

黄泉川「あいよ、じゃあデート楽しんでくるじゃん」

鈴科「デ、デートじゃねェ! それにデート先が病院とか有り得無いってェ!」

上条「何かそれ、希望のデート先があるみたいな言い方だな」

鈴科「……」

黄泉川「へぇーそうなの? 興味あるじゃん」ニヤニヤ

打ち止め「うんうん! なんかやっと女の子らしい所見れたかもってミサカはミサカは喜んでみたり!」ニヤニヤ

上条「何処なんだ?」

鈴科「って! いやいや! デート先が病院ってのはおかしいって一般論言っただけでしょォ!?」

黄泉川「……そう言われてみればそうじゃん、ったく上条」

上条「気付かない先生も先生ですよね」

黄泉川「上条、体育の単位が要らないと見たじゃん」

上条「えぇ!? こ、これ以上単位を落とす可能性がある教科を増やす訳にはいかないんですけど!?」

黄泉川「出席回数は誤魔化せないじゃん……ただでさえ危ないのに……、ちょっと出席簿に手心加えるだけで……もう一年じゃん」

上条「黄泉川せんせえええええええええ!?」

黄泉川「さーて、ボールペンは何処にやったかなーっと……」

上条「ちょ!? 本格的に探さないで下さいよ!」

鈴科「黄泉川ァ、そこら辺にしておけよ」

上条「危ねぇ……ありがとう! 鈴科!」ダキッ

鈴科「――ッ/// だ、抱きつくな暑いだろォ!!///」

上条「ごめん、つい……流石に高校留年は辛いものがあるからなぁ……」

打ち止め「そしたら通信教育で誤魔化すんだよってミサカはミサカは裏技を伝授してみたり」

上条「きゅ、急に……リ、リアルになったな……」

黄泉川「生々しいじゃん……あぁアイツ元気にやってんのかな……」

上条「……やっぱ前例いるんですか?」

黄泉川「そりゃ、警備員と先生掛け持ちしてれば色んな生徒がいるじゃん」

上条「ちなみにその人はどうして?」

黄泉川「酒と煙草を屋上でやってるのを見つかって停学中にゲームセンターで暴行事件起こして退学……」

鈴科「まァ、私が言うのもなンだけど……自業自得だなァ」

上条「……」

黄泉川「……」

鈴科「あ、あのォ笑って流して貰えないとォ、私もちょっと心苦しいんですけどォ」

上条「なら言わせてもらうけどつーか、鈴科は単位大丈夫なのかよ! 学校行ってるとこなんて見て無いぞ!?」

鈴科「あァ、能力開発で単位免除されるからなァ、小3で一応高卒までの単位は取ってあるなァ」

上条「あーだから高校行かなくてもいいのかぁ……友達居るのか?」

鈴科「……」

上条「……」

黄泉川「……」

打ち止め「ミ、ミサカは貴方を直視出来ないってミサカはミサカは目を逸らしてみたり……」

黄泉川「ここに居る時点で察するじゃん……」

上条「ご、ゴメン……」

鈴科「」グス……

上条「な、泣くなよ」

黄泉川「あーあ、泣かせたじゃん」

上条「う……」

鈴科「そうさァ……どうせェ研究漬けの毎日だったよォ……」イジイジ

黄泉川「はは、冗談じゃん……あれ?」

上条「あれ?」

黄泉川「上条……お前、後期の体育の出席日数……足りないじゃん」

上条「えぇえええええええ!? マジですか!?」

黄泉川「体育の補習とか初めてじゃん♪」

上条「……不幸だ」

鈴科「で、黄泉川は何でそんな嬉しそうなんだよォ」

黄泉川「補習は学習指導要領無視でもOKじゃん、つまり私に一任されてるじゃん」

鈴科「やりたい放題って訳か……」

上条「ち、ちなみに……な、なにをやらせるつもりじゃん?」

鈴科「なンで口癖移ってンだよ」

黄泉川「私……夕日に向かってうさぎ跳びって夢だったの……」

上条「スポ根アニメですか!?」

黄泉川「そうそう、竹刀持って」

上条「不幸だ……」

黄泉川「まぁ冗談じゃん、と言っても体育の補習ってのも初めてだし……」

鈴科「今まで居なかったのかァ?」

黄泉川「唯一ストレス発散できる授業に出無い奴なんて居ないじゃん? それに授業に出てたら単位あげてたし」

上条「……」

黄泉川「でも、この様子だと他の科目も補習ありそうだし……時間が大変じゃん」

上条「う……」

黄泉川「となると……今から土日使って補習やって行った方が良さそうじゃん」

鈴科「そんな事して良いの?」

黄泉川「じゃあ、冬休みに寒い中、午前は教室で、午後は外で補習やらせるつもりじゃん?」

鈴科「……上条ォ」

上条「くっ……もう他の教科も補習がある前提で話されてるのが悔しい……」

鈴科「否定は?」

上条「……出来ない……で? 何をするつもりなんでせうか?」

黄泉川「1.5kmを4分切り」

上条「……イメージが湧かないんだけど、それどんぐらいのペースなんだ?」

鈴科「1.5kmを4分で走って1時間で約23km位だからなァ……マラソンでオリンピック出れるレベルかァ?」

上条「……」

黄泉川「別に42.195km走れって言ってる訳じゃ無いじゃん、ちなみに入学当時の体力測定だと1.5kmを5分だからそう難しい事でも無いじゃん」

上条「イヤイヤ! 1分縮める何て無理ですって!」

黄泉川「まぁこれも冗談じゃん」

上条「ど、どこまで!?」

黄泉川「1.5kmを4分切り」

上条「ほ、補習はマジなんですね……」

黄泉川「まぁ、これについては後で連絡するから楽しみに待ってるじゃん」

上条「分かりました……」

鈴科「ほ、ほら! 当麻そろそろ行こォ!」

上条「あぁ……」

黄泉川「じゃあ打ち止め、一緒に帰るじゃん……っと、仕事終わるまで……」

小萌「あ、黄泉川先生ー、上条ちゃん達も何してるんですかー?」トテトテ

黄泉川「ん、小萌先生、仕事終わったじゃん?」

小萌「はい、遅めのおやつタイムなのです!」

鈴科「ゴマせんべい……」

上条「こ、小萌先生? 少し質問があるんですけれど」

小萌「はい? なんでしょう?」

上条「わ、私の単位状況、どうなってますでしょうか!?」

小萌「んー正直な所微妙ですよー」

上条「ま……マジですか」

小萌「マジですよー、だから頑張って勉強して下さいねー質問ならいつでも受け付けてますから」

上条「ち、ちなみにどれぐらい微妙なんでしょうか?」

小萌「まず出席日数の不足は誤魔化せませんからねぇー冬休みと春休みの補習で補うしか無いんですよー」

打ち止め「うわー一瞬にして春休みの予定が決まったねってミサカはミサカは同情してみる」

黄泉川「同情する必要は無いじゃん、そもそも欠席理由を話さない上条が悪い訳じゃん」

上条「すみません……」

小萌「まぁまぁ、上条ちゃんにも言えない事の1つや2つあるんですよー、だから上条ちゃん、一緒に頑張りましょうね!」

上条「はい、ありがとうございます小萌先生」

黄泉川「じゃあ小萌先生、悪いけど、明日の授業の準備してくるからこの子の様子見てて欲しいじゃん」

小萌「あ、分かりました―、じゃあ打ち止めちゃん、一緒にテレビでも見ましょうかー」

打ち止め「はーい、じゃあ百合子、お土産欲しいなぁってミサカはミサカはお願いしてみたり」

鈴科「あァ、気が向いたらなァ」

――― 道中

上条「なー鈴科」

鈴科「……ン?」

上条「留年したらどうしよう」

鈴科「引きずってンのかァ?」

上条「そりゃ心配になりますよ! あー漫画みたいにご都合主義でなんとか進級を果たしたの一文で済めば良いのにいいい! やれやれ、僕は進級したみたいな」

鈴科「小説じゃ無いんだからァ……勉強したらどうだァ?」

上条「う……それはそうですけど、勉強……勉強……」

鈴科「私が思うにちゃんと授業出れば高校留年なンて有り得無いわなァ」

上条「う……」

鈴科「まァ高校留年をしても文句を言われない事はしてるンだけど、簡単に説明出来る事でも無いしなァ」

上条「それの所為にするつもりは無いさ、やりたい事をしただけだし」

鈴科「なら勉強しろ、いい訳にしない為にも」

上条「」

鈴科「私が思うに、期末かなンかでオール7割位取れば補習も無しにしてくれそうなもンだけどなァ」

上条「無理だな、それ、豚をどんだけ煽てても木に登れないレベルだ」

鈴科「なら、せめて期末で赤点は回避だなァ」

上条「そうだよなぁ、せめてその位取っておかないと……」

鈴科「先輩とかに過去問あるか聞いてみたらどうだァ?」

上条「成る程……」

鈴科「担当が同じだったら似たような問題が出るしなァ」

上条「そうだなー、後で雲川先輩にでも聞いてみるかなぁ」

鈴科「そうしろォ、善は急げって言うしなァ」

上条「じゃあ夜にでもメールしてみるか」

鈴科「ン? 病院ってここか?」

上条「そうだけど?」

鈴科「へー」

上条「どうかしたか?」

鈴科「いや、ただ来た事ある病院だなァと思ってさ」

上条「鈴科も病院行くのか?」

鈴科「あァ、つーか原因の1つはお前だからなァ」

上条「あー、あの時か」

鈴科「その後何回か来た事もあるけどなァ」

上条「マジか、ならすれ違った事もあるかもな」

鈴科「そうだなァ」

―――病院

コンコン

上条「失礼します」

冥土帰し「お、来たね」

木山「あぁ上条君か、待ってたよ」

上条「時間大丈夫ですか?」

木山「勿論、で、隣にいるのが一方通行君だね、今日は態々ありがとう」

鈴科「ン、ただ当麻に頼まれただけだからなァ。で? 私は何をすれば良いンだァ? 人助けって聞いたけどォ」

木山「早速だけど、君にこの計算式を見て欲しいんだが」

上条「厚……何ページあるんですかこれ」

鈴科「ン……」パラパラ

上条「うわぁ……ルートの中にルートが5つもある時点で上条さんはお手上げです」

鈴科「ンだこれ……波動に根本は似てる……が……でもねェなァ、でもどっかで見た事のある計算式……があるなァ」

木山「とある子のAIM拡散力場の式だよ」

鈴科「ン? どォ言う事だァ? 1つの能力にしては……式が複雑すぎるだろォ」

木山「ふむ、なら直接会った方が早いだろう、風斬君、ちょっと」

風斬「はい……」

鈴科「お前は……ロシアで……」

風斬「お……お久しぶりです……」

鈴科「……あァ、成る程なァ……で、その数式って事かァ」

木山「流石学園都市一の頭脳、理解が早くて助かるよ」

鈴科「で? どうすればいいんだァ? 出来るのはベクトル操作だけだぞ?」

木山「君にはこのAIM拡散力場のベクトルをとある物質に向けて欲しいんだ」

鈴科「構わないけど……バッテリーが持つかなァ」

冥土帰し「それなら問題は無いよ」

鈴科「これは……」

冥土帰し「もう君を縛っておく必要も無くなったからね、能力使用24時間可能バッテリーとその予備手に入れておいたから。家庭用コンセントでも充電できる優れ物だよ」

鈴科「……良いのかァ? こんなん渡して」

冥土帰し「賢い君なら同じ間違いは繰り返さないだろ? それに、これはこの仕事に対する報酬だよ」

鈴科「……そうかァ、なら遠慮なく貰うわ」

冥土帰し「うん、それじゃあその杖ともおさらばだね、どうする? 捨てておくけど」

鈴科「いい、持って帰るわ」

冥土帰し「そうか、ならそうしなさい」

上条「な……何が何だか良く分からないまま話が進んでるんですけれど……結局は杖無しで歩けるようになったのか?」

鈴科「そう言う事になるなァ」

上条「おめでとう? で良いのか?」

鈴科「あァ」

木山「一段落ついた所で話しを進めるが……垣根君、準備は良いか?」

垣根「あぁ、こっちは準備万端、後は第1位様のベクトル待ちだ」

鈴科「垣根ェ……」

垣根「よぉ、一方通行……今は鈴科で良いんだっけ?」

上条「垣根! お前の所為で今日は悲惨だったんだぞ!?」

垣根「いいじゃねぇーか、役得だ役得、俺もあの後恥ずかしかったんだからイーブンだイーブン」

上条「役得って……アレで学校中から好奇もとい恨みの目を向けられたら堪ったもんじゃねぇし! それにそっちが勝手にやって来たのにイーブンなんておかしいだろ!」

垣根「細けぇいことは良いんだよ、それより、ほら鈴科これだ」

上条「誤魔化す……何だ? その手に持ってる箱みたいなものは」

垣根「これか? これは未元物質で作った……言うなれば力場をそのまま閉じ込める箱庭って所か?」

鈴科「……あァ、見た感じそうだね、AIM拡散力場をそのまま記録し保持出来る見たいだけど……大丈夫か?」

垣根「何がだよ」

上条「は、話しについていけないんですけれども……」

冥土帰し「要は風斬君がAIM拡散力場依存せずに存在出来るって事だよ」

上条「あぁー、これが昨日木山先生が言ってた媒体か」

木山「そう、これに一方通行の能力でAIM拡散力場にベクトルを与えてこの箱に圧縮するんだよ」

上条「おぉ……良く分からないけど凄い……んだよな」

冥土返し「勿論」

上条「」ジー

垣根「何だ?」

鈴科「ン?」

上条「お前ら凄いんだな」

垣根「何を今さら」

鈴科「まァ、一位と二位が手を合わせればこの位余裕だなァ」

上条「ふぅん……お前らで何でも屋でもやったらどうだ? 出来ない事なんて無いだろ?」

垣根「お前が居るなら問題ないな」

鈴科「あァ、そうだなァ」

上条「……それまたどうして」

垣根「俺達2人だけだと絶対何かと揉めるからなぁ、第3者が居ると丁度いいんだよ」

鈴科「喧嘩してる様子が目に見えてるな」

上条「そこは2人で歩み寄れば良いんじゃないでしょうか!?」

垣根「そんな仲似合わわねぇよ、それに」

上条「それに?」

垣根「お前にストレス発散しても死なないだろ?」

上条「動機が不純すぎるっての!」

木山「話しは終わったかい? 良ければ準備の方進めて欲しいんだけど」

鈴科「ン、こっちの演算も終わったし準備はOKだァ」

木山「ならこっちに来てくれ」

垣根「んじゃ、またな」

風斬「そ……それじゃ……」

鈴科「ちょっと行って来る」

上条「あぁ。あ、鈴科」

鈴科「ン?」

上条「ありがとな」

鈴科「例にはァ及ばないよ」

木山「あ、上条君はここで待っててくれたまえ」

上条「な、何故出せうか?」

木山「一応、用心に越したことは無いからね、君の右腕がどんな影響を及ぼすかも分からない以上、連れて行く訳には行かないんだよ」

上条「……分かりました、じゃあここで待ってます」

上条「うー暇だ……あいつ等大丈夫かなぁ……」

??「なら、ちょっと手伝って欲しいんだけど」

上条「……あーなんか眠いなぁ」

??「そう、なら一生眠らせてあげようか?」

上条「麦野……ナース服着て何してるんですか? コスプレ?」

麦野「……あんた一回死んでみないと分からないみたいね、どう? お母さんのお腹の中に居た時より小さく出来るけど」

上条「冗談です冗談、案外似合ってるな?」

麦野「あら、ありがと……って案外ってどういう意味よ案外って、それになんで疑問形?」

上条「いや、垣根はズボンだったからてっきりズボンだと」

麦野「あー、垣根はね、合うスカートが無かったから男用のズボン穿いてるのよ」

上条「そうだったのか、本人に聞くのもアレかなーって思っててさ」

麦野「まぁそうね、アイツの前だから昨日言わなかったけど、開き直ってるように見えてもまだ内心気にしてるし」

上条「そ、そうなのか?」

麦野「そりゃそうでしょ、18年間男として生きてたのに急に女にされて、で直ぐ適応するなんて言ったら元々そっちの気があったとしか考えられないわよ」

上条「……」

麦野「まぁ、アイツなりにケジメ付けるでしょ……と、言うより私はさ、理由があって女になったとしか考えられないのよね」

上条「理由?」

麦野「カエル顔の……冥土帰しって知ってる?」

上条「まぁ……普通の人よりかはお世話になってて……結構知ってますけど……」

麦野「冥土帰しはさ、『患者の一番必要としている物』を用意するって言うのがモットーらしいのよ」

上条「はぁ……」

麦野「つまり、垣根が一番必要としている物=女の体ってのが成り立つと思うのよね」

上条「な、なんだってー!?」

麦野「実際の所これも想像なんだけどね、でもさ、もしそうなら面白いかなーって最近妄想してるのよ」

上条「ま、まさかー」

麦野「分からないわよ? 子供の時の夢がお姫様だから、あんなメルヘンな能力になってるのかもしれないしね」

上条「」

麦野「まーでも、実際の所は分からないから見守るしか無いけどねー」

――― そのころ……とあるファミレス

土御門「ステファニー、そっちも順調のようだにゃー、カミやんと早速コンタクトとるとは」

ステファニー「もちのロン、借りを返すためには頑張るわよ、このままじゃ、元警備員としてのプライドが許さないし」

土御門「もちのロンとか古いにゃー」

ステファニー「うっさい、で、考えって何?」

土御門「これを見るぜい」

ステファニー「……なにこれ……何かの地図みたいだけど」

土御門「第19学区にある放置された研究施設群とその周辺の見取り図にゃー」

ステファニー「で? これがどうしたの?」

土御門「ここでやり合うぜい」

ステファニー「ふーん……あ、このビルなんか狙撃に良さそうね、一際高いし」

土御門「で、これが参加するレベル5とレベル4の能力一覧にゃー」

ステファニー「あら? レベル5って7人居るんじゃなかったの? 6人しか書いて無いけど」

土御門「第6位についての資料は何故か手に入れれなかったぜい」

ステファニー「ふーん……で、この第6位は参加するの?」

土御門「いんや、名前も分からない以上、招待しようも無いし今回は6人にゃー」

ステファニー「そう……げ……移動系能力者2人も居るじゃない……」

土御門「まぁその2人を最優先で倒さないといけないにゃー」

ステファニー「他には……あぁこの精神系能力の子厄介そうねぇ……」

土御門「まぁ、そいつはカミやんに頑張って貰うしかないぜい」

ステファニー「……てか、当麻の力が無いと9割9分無理よねー、うちの戦力なんてたかが知れてるし」

土御門「正直な話しカミやん頼みだにゃー」

ステファニー「まぁ、そこは仕方ないとしても……これキツイわね……」

土御門「基本的な戦術としては、カミやんが敵と接触して能力を無力化した際に、ステファニーが狙撃になると思うけどにゃー」

ステファニー「狙撃なんてチマチマした方法は好きじゃないけど、文句言える状況じゃないし元々そのつもりだわ」

土御門「で、俺達は各所でサポートするのが主な仕事だぜい」

ステファニー「サポート?」

土御門「にゃー、監視カメラから相手との距離の割り出しや、カミやんがピンチになった時の囮が主になると思うぜい」

ステファニー「ふーん……まぁ詳しい話は当麻達も居る所でしましょ、明日辺りでどうかしら」

土御門「ん、了解だにゃー」

ステファニー「じゃ、私用事あるから」

土御門「ん、あ、そうそう頼まれた資料持って来たぜい」

ステファニー「ありがと」

土御門「こんなデータ何に使うぜよ」

ステファニー「な・い・しょ」

土御門「年考えた方がいいにゃー」

ステファニー「」

――― その頃、病院

麦野「あ、帝子ちゃんだ」

上条「帝子?」

鈴科「ふゥ……疲れたァ……」

垣根「あぁ……だけど悪くねぇ気分だな」

鈴科「あァ」

上条「お、終わったのか!?」

木山「あぁ、無事作業は終わったよ、後は……君が風斬君に触って何も無ければ成功だね」

上条「……」

木山「ほら、風斬君も来なさい」

風斬「……はい」

麦野「おー、何かはっきりしたわね、前までちょっと薄い気がしたけど」

上条「だな」

風斬「あ、ありがとう……ございます……」

上条「……」

風斬「……」

木山「……」

垣根「……」

鈴科「……」

麦野「……」

垣根(なんだよこの沈黙は!)

鈴科(仕方ないでしょォ! もしかしたら風斬さんがァ消えるかも知れないんだからァ)

垣根(いやいや、学園都市第1位と2位の演算結果はオールグリーン、あとは行くだけって所だっただろ!)

鈴科(分かってるよォ! これはそう言う問題じゃないだろォ? バンジージャンプみたいなもンだよ、怖いものは怖いんだよォ)

垣根(だぁぁぁぁ! 当麻も男ならちょいっと触れば良いじゃねぇか!)

鈴科(当麻もタイミング考えてんだよォ!)

上条「……」

風斬「……」

上条「じゃ、じゃあ……いいか?」

風斬「は、はい……!」

上条「」ソロォーリ

風斬「」

上条「ほ、本当に良いのか?」

風斬「は、はい!」

上条「ほ、本当に」

垣根「だああああああああ! 男は度胸だろぉ!!」ドン

上条「ひでぶっ!?」

風斬「あ、あわわわわわ」

ドン!

木山「説明しよう、ぶつかって態勢を崩した2人はそのまま床に倒れたのであった」

鈴科「ンな解説して無いで……」


上条「いてててて……大丈夫か? 風斬……風斬?」

風斬「は、はい大丈夫です……ひゃんっ!」

上条「ん? どうかしたのか?」

風斬「そ……その……手///」

上条「手?」

風斬「は、はい////」

垣根「うおぉ……ドサクサに紛れて揉んでやがるぜ……」

上条「な!? ち、ちが!? 確かに所謂胸と言う所に触れては居るけどその手に力が入っていない以上これは揉むに含まれません!」

冥土帰し「つまり……愛撫と言う事だね?」

麦野垣根鈴科「[ピーーー]!」

冥土帰し「ナースコールはどこにあるのかな?」

麦野「あらぁ、ナースなら2人居るじゃないですかぁ、とびっきりなぁ♪」

冥土帰し「そう言えば回診の時間だったよ? それじゃあ後は任せたからね?」

垣根「ち……逃げやがったか……」

木山「……君はやはり、胸の大きな子が好きなのか?」

上条「ちょ!? ち、ちがうって!?

鈴科「そォなのかァ?」

麦野「まぁ確かに、極A、てか穀倉地帯を思い浮かべるような胸よりはね」チラ

垣根「あるのは産毛だけってか」

麦野「あら、上手いわね」

垣根「褒めるな褒めるな」

鈴科「ほォ、第2位と第4位……喧嘩売ってると見たけど問題無いなァ?」

麦野「あら、事実を言ったまでよ、それとも雪原の方が良かったかしら? 白いし」

鈴科「ッ――」

垣根「んな、下らない事で喧嘩してんなよ」

麦野「あら、棚から胸が落ちてきた貴方には言われたくないけどね」

垣根「んだその儲け物みたいな言い方! つーかさっきまで一蓮托生みたいな空気流れてたのに俺にも飛び火かよ!」

麦野「実際そうでしょ! 苦労もせずに寝て起きたら胸ありました状態でしょ!」

ワイワイガヤガヤ

木山「騒がしいな……で? どうなんだい?」

上条「な、何がですか……?」

木山「触った感じとか」

上条「な―――ッ!?」

木山「風斬君はどうかね? 触られてみて」

風斬「え……な、なんかドキドキします///」

木山「ふむ……他には何とも無いんだね?」

風斬「た、多分……///」

木山「ふむ、なら問題無いだろう」

上条「何がですか?」

木山「何がって……君が風斬君を触って何も無かったのだろう? なら、実験は成功と言う事じゃないのかね?」

風斬上条「あ!」

モニュ

風斬「ひゃっ///」

上条「す、すまん、力入っちまった」

垣根「上条! テメェいつまで胸に手置いてるんだよ!」

上条「!? 喧嘩してたんじゃないのかよ!?」

麦野「それに何が力入っちまったよ! どう見てもわざとでしょ!」

上条「いや、わざとじゃ……」

垣根「なら何でまだ手退けて無いんだよ」

上条「い、いや……不可抗力……」

鈴科「そォかァ」

麦野「へぇ……それで触り続けるの……」

垣根「へぇ……」

木山「……へぇ……」

上条「いやいや木山先生合わせなくていいです!!」

えーキリの良い所?で書き溜めが終わりました、、と、言う事で風斬さんもやっとこさ人間としての生活を始める事が出来ます
風斬さんを右手で消さないように色々と屁理屈みたいなものをコネて来ましたが、暖かい目で見守って下さい
そんなこんなで一ヶ月ぶりの投下となりました、これからも皆さんよろしくお願いします。

後一ヶ月遅いですが

明けましておめでとうございます

そういえば>>1は名前付けないの?

 今更だが、前スレの最初に上条さんが名前列挙する所で、
バードウェイがいないことに気づいた……orz

ネタ切れか?

>>512
付けた方が良いですか?
半角#に文字列で良いんですよね?
>>519
実はバードウェイを失念していたと言うか何と言うか……
>>521
ネタ切れと言うより投げれる球種もとい登場人物が多すぎて逆に困ると言うか平等が難しいと言うか……・
誰かキャッチャー役としてサイン下さい(チラ

それでは久しぶりに投下していきたいと思います

上条「じゃあ、俺は帰ります」

垣根「んだよ、ゆっくりしていけよーほら、せんべいあげるから」

上条「田舎のばーちゃんかよ!? ばーちゃんだろ!!」

垣根「なら、ハイカラな水あめとかどうだ?」

上条「ハイカラなんて死語今どき誰も使わないっての! てかなんだよハイカラな水あめって!」

垣根「んだよ、折角自腹で買い占めて来たのに……」

木山「ちゃっかり領収書切っておいて何を言ってるんだ」

上条「いや、俺もそろそろ帰らないとマズイと言うか」

垣根「ん? 寮なんだろ? 1人暮らしじゃねーのかよ」

上条「……」

垣根「……」

上条「ちょっち用事があるんだよ用事が」

垣根「ふーん、なら仕方ないな」

上条「じゃ、風斬、人間ライフを楽しめよ」

風斬「あ……あの」

上条「ん?」

風斬「今日はありがとうございました」

上条「それは後ろの超能力者さんに言ってくれ、俺はただ知り合いだっただけだしな」

風斬「……うん」

上条「鈴科は帰らないのか?」

鈴科「あァ、つーか家の方向違うしなァ」

上条「あー成る程……じゃ、俺は帰るわ」

麦野「行っちゃったけど良いの?」

鈴科「誰に聞いてンの?」

麦野「あんた等2人にだよ」

風斬「え……わ、私は……」

鈴科「あァ、私は別に明日会えるしなァ、それに結構急いでる様子だったし仕方無いだろォ」

麦野「……は? 明日会えるって?」

鈴科「なンでもー」

麦野「そこまで行ったなら教えてもいいじゃない」

垣根「同じ学校なんだろ?」

鈴科「まァそう言う事だね」

木山「ふむ……学校か……、風斬君」

風斬「はい?」

木山「君、明日から学校に行ったらどうだい?」

風斬「え……」

木山「社会勉強として一番大切なのは社会に出る事だよ、学校は社会の縮図だからね」

垣根「確かに、目上に逆らえない、先輩後輩関係とか考えるとそうかもな」

麦野「まぁ私は関係ないけどねー」

垣根「そんな年でもねーしな」

麦野「……言われるとムカツクわね、つーかギリギリセーフよセーフ!」

垣根「事実は事実だろ、戸籍に書いてあるであろう事を言ったまでだ」

麦野「ふん」

鈴科「風斬さン、そういや高校何処なんだァ?」

風斬「え……えっと……」

――― 上条宅

フロリス「んー」

キャーリサ「どうしたし」

フロリス「ねぇ」

キャーリサ「ん?」

フロリス「当麻ってどんな子好きなのかな」

禁書「い、いきなりなんだよ!?」

キャーリサ「……そんなの分かってたら苦労しないし」

シェリー「んなの、本人に聞けば良いだろ?」

フロリス「聞けたら苦労しないっての、それとも何? シェリーが聞いてくれるの?」

シェリー「……無理だな」

フロリス「と言う事で、第一回 当麻のおかず捜索大作戦~あなたのおかずはなんですか?~の開催を宣言したいです!」

キャーリサ「は? おかず?」

フロリス「そう、おかず」

キャーリサ「おかずって言ったらきんぴらごぼうとかか?」

フロリス「んな訳ないでしょ! てか何その和風チックなチョイス!」

インデックス「きんぴらごぼうよりステーキの方が良いかも!」

フロリス「いや、洋風にすれば良いとかそういう問題じゃないから……」

シェリー「あー、そう言うことね」

フロリス「そう言う事、流石シェリーさん、最年長! 都合の良い事に我が家の風紀委員、火織は天草連中と晩御飯の具材買いに行ったし今がチャンスなのよ!」

シェリー「最年長はキャーリサだろ、まぁ神裂が居る時にやれないか」

フロリス「そうそう、説得すれば話しは別だけどさー説得するのもメンドクサイし」

キャーリサ「な、何の話しだし」

インデックス「おかずのと火織がなんの関係があるか分からないかも」

シェリー「ミサカはどっか行ったまんまだし、私達でやるか」

フロリス「じゃ、まずは当り前だけどベッドの下からね」

インデックス「す、凄いスル―スキルかも」

シェリー「キャーリサはインデックスと遊んでろ」

キャーリサ「な、なんだかこの子供扱い納得いかないし……」

ガサゴソ

フロリス「んー怪しいものは無いねー」

シェリー「そうだなー」

フロリス「てか、シェリーこう言うのに興味あったんだ、私てっきり下らねーとか言うのかと思ったけど」

シェリー「……ただ気になっただけだ、っと、なんだ?」

フロリス「どうしたの?」

シェリー「何か箱が出てきたぞ、結構重いな」

フロリス「お、これは所謂秘蔵のお宝って奴!?」

インデックス「それはデパートにある洋菓子店の箱なんだよ! とうまこんな所に隠して1人で食べるつもりなんてずるいかも!」

キャーリサ「インデックスが言うならそうなんだろうな」

シェリー「ふーん、でもこれ結構埃被ってるし食べ物だとしても腐ってるだろ」

インデックス「な、中身だけでも見たいかも……もしかしたらクッキーかもしれないんだよ! なら大丈夫かも知れないんだよ!」

キャーリサ「いや、なんかその理論はおかしい気がするし、そもそもクッキーも消費期限あるし」

インデックス「レンジでチンすれば問題無いんだよ!」

シェリー「中が生物でも食いそうだな……」

フロリス「埃を被ってるって事は最近使われて無いって事だし、大した物は入って無いかもねー」

カポッ

フロリス「どれどれ? 絵の具セットにこれは……、何この黒い箱」

シェリー「あーそれは書写セットとか言う奴だな、前神裂が書き物してる時に似たような物使ってたぞ」

キャーリサ「とどのつまり道具の墓場ってところだし」

フロリス「ふーん……」

インデックス「なにかなこれ?」

フロリス「それはメロディオンとソプラノリコーダー……ね!?」

シェリー「ほぉー」

キャーリサ「ふーん……」

フロリス「よいっしょっと」

シェリー「インデックスちょっと貸してみろ、それには芸術を感じずにはいられないほどの魅力を感じる、さぁ、さぁ!」

キャーリサ「丁度リコーダーで国歌を吹きたいと思ってた所だ、さぁインデックス、そのリコーダーを今すぐこちらに貸しなさい」

フロリス「インデックス私に渡すと良い事が起きるよ、具体的に言うと今日のおかずが一品増えるかも」

インデックス「良く分からないけど、はいフロリス! おかず楽しみかも!」

フロリス「えぇ、任せといて」

シェリー「フロリス、二つも要らないだろ?」

キャーリサ「そーだし」

フロリス「まぁまぁ、まずは開けてみましょうか」

カパッ

フロリス「普通のリコーダーね」

シェリー「メロディオンの方はどうなんだ?」

カパッ

フロリス「まぁ普通のメロディオンよね」

シェリー「で、どうするつもりだ?」

キャーリサ「どーするつもりだし」

フロリス「……じゃあメロディオンの方はキャーリサにあげるわよ、国歌でもドナドナでもカノンでも何でも吹いちゃって」

キャーリサ「ま、任せるし」

シェリー「ふーん」ニヤニヤ

フロリス「へー」ニヤニヤ

キャーリサ「う……」

シェリー「ほら、キャーリサの演奏する国歌聞いてみたいなぁ」

フロリス「そうだそうだー」

インデックス「んーおなかがふくれるような曲が良いんだよ!」

キャーリサ「いや、そんな曲しらないし……」

フロリス「良いから早く早くー」ニヤニヤ

キャーリサ「う///」

シェリー「ったく、そんな顔赤くするなら無理に張り合わなくてもいいってのに」

フロリス「ねー負けず嫌いな王女様なんだから」

キャーリサ「な、なら先にフロリスがやるし!」

フロリス「いや、何て言うか冷静に考えると恥ずかしいと言うか……良く考えたら淑女としてこの行動はどうなの」

キャーリサ「な!? いきなり手のひらを返したように落ち着いて!!」

シェリー「変態淑女」

キャーリサ「――ッ///」

フロリス「まぁ、この2つの在り処が分かった所で良しとしようよ」

シェリー「だな、意外と五和に教えれば真夜中に漁りだすかも知れ無いし」

フロリス「じゃ、インデックスありがと」

インデックス「うん、どういたしまして! あー今日のおかずが楽しみなんだよ、わたしが選んで良いんだよね!?」

フロリス「……え?」

キャーリサ「あぁ、好きな物選んで良いって言ってたぞ」

フロリス「ええええッ!? いやいや、使って無いもとい未使用で返品なんだからノーカンノーカン!!」

インデックス「うー、おーぼうかも!」

キャーリサ「私が聞いた以上、約束事は絶対だし」ニヤニヤ

フロリス「も、もしかしてキャーリサ様……怒ってます?」

キャーリサ「別にー」ニヤニヤ

フロリス「な、なら何でですか!!」

キャーリサ「何となくだし」

フロリス「うー……不幸だ……」

――― とあるカフェテリア

神裂「事情は五和から聞きました」

対馬「はい」

神裂「で、貴方達は何処に滞在するつもりなのですか?」

浦上「え、それは女教皇様と同じ所に……」

五和「あーそれはちょっと無理があるかと……」

オルソラ「あらあら、どうしてでございましょうか?」

神裂「流石に11人も入らないと言うか……8人も入っただけでも奇跡に思えてきました……」
 
五和「えぇ、寝る時もそれはもう……」

対馬「い、一応聞きますけどその時上条君は?」

五和「え……えっと……い、一緒に///」

浦上「だ、大胆ですね!」

五和「こ、これは訳がありまして」

神裂「上条当麻はインデックスが住みついた後、浴槽で寝ているって話で」

対馬「……とんだ紳士も居たものね」

五和「それで、流石にそれは止めて貰おうと言う事で一緒に寝る事になったんです」

対馬「それで既成事実は出来たんですか?」

神裂「な、何をいきなり言い出すんですか!?///」

五和「そ、そうですよ!///」

対馬「普通に考えて出来る筈無いわね」

オルソラ「あら、既成事実が出来たのでございましょうか?」

対馬「もうワンテンポ会話の速度早い方が良いわよ」

オルソラ「そう言えば住居の方はどうするおつもりなのでございましょうか?」

浦上「一進一退の攻防!?」

五和「ま、まぁ進んだとも戻ったとも言える気がしますけど……」

対馬「住居は大丈夫よ、天草式が借りてるマンションの部屋があるから」

浦上「初耳ですよ!?」

対馬「えぇ私もイギリス出る時、建宮から知らされたわ」

神裂「あの人は……それでは一度戻りますか」

――― 上条宅

上条「ただい……まー」

五和「あ、お帰りなさい」

上条「なぁ、なんか新しい靴が増えて無いか?」

五和「あ、あはははー」

対馬「おじゃましてます」

浦上「お、おじゃましてましゅ!」

番外個体「なに噛んでるのよー」

浦上「き、緊張して……」

上条「対馬さんと浦上はどうしてこっちに?」

神裂「ま、まぁその話を含めて貴方に相談したい事があるのですが」

フロリス「ほーら、こっち空いてるから座って座ってー」

インデックス「とうま! どんどん人口密度が増えてるけどどう言う事か説明して欲しいかも!」

上条「私にも分かりません事よ!?」

       ・
       ・
       ・
       ・
       ・

上条「成る程、浦上と対馬さんは実家に帰ったついでに学園都市、もとい神裂と五和の様子を見に来たと」

対馬「はい、そうなんです」

上条「つーか、最近学園都市のセキュリティーが軽くなって来てる気がするんですけど……」

フロリス「いやいや、魔術師にそれを言うのはどうかと思うよ」

上条「そう言えばアックアが来た時もいつの間にか居たしなぁ」

五和「は、ははは」

上条「シェリーも普通に潜入して来てたし」

シェリー「褒めてもなにも出無いぞ」

上条「いや、褒めてる訳じゃないですからね? で、いつ帰るんですか?」

対馬「あー……神裂様が帰る時に一緒に帰ろうかなと思ってます」

上条「神裂達はいつ帰るんだ? 観光に来たって言いつつ観光してるように見えないんだけど」

シェリー「それは……」
上条「成る程、浦上と対馬さんは実家に帰ったついでに学園都市、もとい神裂と五和の様子を見に来たと」

対馬「はい、そうなんです」

上条「つーか、最近学園都市のセキュリティーが軽くなって来てる気がするんですけど……」

フロリス「いやいや、魔術師にそれを言うのはどうかと思うよ」

上条「そう言えばアックアが来た時もいつの間にか居たしなぁ」

五和「は、ははは」

上条「シェリーも普通に潜入して来てたし」

シェリー「褒めてもなにも出無いぞ」

上条「いや、褒めてる訳じゃないですからね? で、いつ帰るんですか?」

対馬「あー……神裂様が帰る時に一緒に帰ろうかなと思ってます」

上条「神裂達はいつ帰るんだ? 観光に来たって言いつつ観光してるように見えないんだけど」

シェリー「それは……」

フロリス「えーそれって早く帰れって言いたいのー?」

五和「め、迷惑でしたか?」

上条「ち、違いますよ、なんつーか、俺とインデックスの所為で観光できないって話なら申し訳なくてさ」

キャーリサ「その事なんだけど……実は対馬達が来た訳と関係があるし」

「「「「「!?」」」」」

キャーリサ「今、イギリス清教と言うよりイギリスと学園都市とで問題が起きてるよーだし」

上条「んな!? それは本当なのか!?」

神裂「ま、まぁ嘘では無い気がします」

対馬「嘘では無いわね」

キャーリサ「で、その問題を解決するために私達が来た訳だし」

上条「俺に出来る事は無いのか?」

インデックス「またとうまはそうやって火の中水の中お構いなしに進もうとするんだよ!」

キャーリサ「問題と言っても魔術とか関係無いし、大事にもならないだろうから気にしなくてもいいし」

上条「分かった……でも俺で良ければいつでも力になるからな」

インデックス「だからとうま! そうやって」

ぐぅ~

上条「ん? インデックス、お腹が鳴るまで我慢するなんて珍しいな」

インデックス「」ブチ

上条「ひぃっ!? な、なんだか嫌な予感が!?」

五和「じゃ、じゃあ晩御飯にしましょうか、もう下ごしらえは済んでますし後少しで出来ますよ」

上条「そ、そうだな! じゃあ手伝うよ」

五和「はい、ありがとうございます」

インデックス「とうま! 話しは終わって無いんだよ!」

上条「まぁまぁ、夕ご飯食べ終わった後に聞くからさ」

インデックス「む~、人の気も知らないで……」ブツブツ

――― 食事中

神裂「それでは、頂きます」

皆「「「「「いただきまーす」」」」」

インデックス「フロリス! おかず一品貰うんだよ!」

フロリス「げ……覚えてたの……どれがいい? お薦めはホウレンソウのお浸しだけど」

インデックス「じゃあこのとんかつ貰うんだよ」

フロリス「な!? ま、まさか全部貰っていく訳じゃないでしょうね!」

インデックス「そこまで鬼畜じゃ無いんだよ、1切れ残してあげるんだよ」

フロリス「いやいや充分鬼畜だから」

上条「ん? どうしたんだ?」

神裂「なにがあったんですか?」

キャーリサ「まぁ大人の事情があるし」

シェリー「あぁ、やむを得ない事情があるんだ」

フロリス「うぅ……折角楽しみにしてたのに……」

番外個体「まぁそこで容赦なくとんかつを持ってく図太さに驚愕だよ」

フロリス「もっと言ってやってよ」

インデックス「神はいつも非常なんだよ! それに代償はいつも誰にでも平等に来るんだよ」

上条「インデックスはそんだけ食って太らないのか?」

番外個体「当麻、良い事教えてあげる」

上条「良い事?」

番外個体「彼女が修道服を着てるのはそのだらしないボディラインを隠せるからなんだよ」

上条「そうなのか」

インデックス「納得して欲しく無いんだよ! それにわたしはナイスバディなんだよ!」

番外個体「なに、それはここに居るメンバー全員の顔を見て言えるの? そんな貧相な体して」

インデックス「ぐぬぬ……」

五和「ま、まぁこれから成長期ですし心配しなくても問題無いですよ!」

インデックス「そうなんだよいつわ! 後3年後にはぼんっきゅっぼんっになってるんだよ」

オルソラ「夢を見るのはタダでございますしね」

インデックス「くぅー! オルソラに言われるとなんだか悔しいんだよ!」

上条「はいはい、ならフロリス、俺のとんかつ食べるか?」

フロリス「え? い、いやいやいいよ、これも自分が悪い気がするし」

上条「遠慮するなって、昨日焼き肉食べて来たし」

インデックス「な!? とうま! 昨日焼き肉行くなんて一言も言って無かったんだよ!」

上条「あ、あれ? そうだっけ? ま、まぁ五和達の手料理食べれたんだから」

フロリス「じゃ、じゃあ1切れだけ貰おうかな」

上条「あぁ、ほら」

フロリス「はい」

神裂「箸渡しは行儀が悪いですよ」

上条「あ、そうか」

フロリス「郷に入ったら郷に従えだもんね、じゃ、じゃあさ」

上条「ん?」

フロリス「あーんしてよ///」

上条「良いけど、この箸口付けたけど良いか?」

フロリス「別に気にしないよ///」

上条「そうか? じゃあほら、あーん」

パク

フロリス「///」モグモグ

上条「美味いか?」

フロリス「///」コクコク

上条「まぁ五和が作ったんだけどな」

対馬(い、いつもこんな感じなの?)

五和(は、はい、多分言わないと気付かないと思います)

浦上(きょ、強敵ですね)

キャーリサ(この甘ったるい空気を誰か変えるし!)

神裂(シェリー任せました)

シェリー(仕方無いな)

シェリー「ん? そう言えば対馬さんと浦上ってどこに住むんだ?」

浦上「あ、えっと天草式で借りてるマンションがあるので、そこに滞在すると思います」

シェリー「ふーん」

上条「ってことは、天草式の五和と神裂もそっち行くのか」

五和「え!?」

神裂「そ、それは……」

神裂(シェリー!?)

シェリー(いや、私も初めて聞いたし)

番外個体「あーそうなのか」ニヤ

五和「ミサカちゃん!?」

上条「あーそうなると寂しくなるなー」

インデックス「いつわの料理が食べれなくなるのは寂しくなるんだよ」

上条「じゃあインデックスも五和達の所行けば良いんじゃないか?」

インデックス「」

神裂「え、えっと」

上条「そのマンションって何人ぐらい入るんだ?」

対馬「えーっと……」チラッ

神裂+五和「」ジーッ

番外個体「まぁマンションって言ってる時点でこの男子寮の1部屋より大きいのは確かだよね」

上条「って事は全員入るのか?」

皆「!?」

オルソラ「聞いていますと当麻様はここから皆を追い出したいように聞こえるのですけれど気のせいでございましょうか?」

神裂(オルソラナイスです!)

上条「いやいや、そう言う訳じゃ無くて、そもそも男と女が1つ屋根の下で暮らすのが問題じゃないでせうか!?」

浦上「そもそも天草式が隠れ家として使う事を予想して借りている部屋らしいのでそこそこ大きいかと」

上条「つー事は全員か入るのか……家が広くなるな」

神裂(ど、どうするんですか! 作戦が台無しじゃないですか!)

キャーリサ(こんな流れになるとは思ってもなかったし!)

インデックス「わたしはとうまの所に残りたいかも!」

上条「……」

インデックス「何で目を逸らすのか聞きたいかも! わたしと暮らすのは飽きたの?」

上条「なんつーか、インデックスの食費を払わなくて済むと思って心が軽くなったてから、いきなりのパンチに体が驚いたと言うか」

インデックス「な!? 人の愛よりお金を取るなんてとうまは人として間違ってるんだよ!」

上条「暴飲の大罪を犯してるシスター殿に言われたくねーよ! つーか愛なんてあるのか!? それにお金で買えないものもあるけどお金じゃないと買え無い物もあるんだよ!」

シェリー「そんな食べるのか?」

上条「……後で家計簿見るか? いきなり食費が上がってるから、グラフで言うとそれは二次関数のように」

五和「今でも上がってるんですか!?」

上条「緩やかに昇ってるな」

キャーリサ「そんな非生産的な掃除機を押し付けてた事に感謝するし、後で今までの彼女の食費を振り込んでおくよー言っておくし」

上条「う……なんだかそこまでして貰うのは悪い気が……」

シェリー「まぁそう言うのは受け取っておくんだ、あって困る事は無いしな」

キャーリサ「そうそう、ローラの口座から引き落としておくから問題ないし」

対馬「話を戻しますけど、皆さんどうするんですか? 一応護衛の為に2人置いておいた方が良いと思うんですけれど」

上条「ご、護衛って」

対馬「念には念を入れた方が良いですから」

番外個体「じゃあ、私が残るよ」

フロリス「いやいや私が」

神裂「いえ、ここは私が最も付き合いが長いですし」

インデックス「それなら私の方が長いんだよ!」

五和「え、えっと私が」

シェリー「なら私が残ろうか」

オルソラ「いえ、私が残るのでございます」

キャーリサ「こ、ここは私が残るべきだし」


バーン!!

土御門「話しは聞かせて貰ったにゃー!! ……こう見ると凄い光景だにゃー一部屋に12人が飯を食ってる様子なんてそうそう見れないにゃーあ、テーブル新しくしたんだな」

神裂「土御門!?」

シェリー「話しってお前盗聴でもしてたのかよ」

土御門「テメーらが大声でそんな事話してると嫌でも隣の部屋まで聞こえるぜい!」

神裂「で、何の用ですか」

土御門「誰がカミやんの家にお泊りするか、それを解決する良い方法を教えてやろうと思ったのに」

番外個体「で? その方法は?」

土御門「1人1言でアピールする、それを聞いたカミやんが、あ、この人と暮らしてもいいかもと思った2人を決めるにゃー」

シェリー「成る程……」

五和「そ、それなら……」

上条「いやいやそれって選ばれた2人が可哀相じゃねぇか! 俺と暮らすなんてどんな罰ゲームだよ!」

土御門「……誰かアイツを殴ってくれ、俺は手加減出来そうにないぜい」

上条「な、なんで拳を握りしめるんでせうか?」








土御門「じゃあインデックスから一言」

インデックス「先鋒は任せるんだよ!」

上条「え? なに? 決定なの?」

インデックス「わたしはとうまと一緒に居たいんだよ」

上条「飯なら五和の方が美味いぞ?」

インデックス「」ブチ

上条「あ、あれ? 犬歯が光った気がするんですけど気のせいですか!?」

シェリー「今までの自分が悪かったと反省しろ」

インデックス「とうまがどんかんすぎるんだよ!」

上条「一緒に居たいからの一言で飯の心配をする上条さんが鈍感とか有り得ないな」

インデックス「シェリー、その手を話すんだよ、女には負けると分かってても噛みつかないといけない時があるんだよ」

シェリー「負けを認めろ負けを」

インデックス「うー……いいもんいいもんいじけるもん」

土御門「じゃあ次は番外個体にゃー」

番外個体「え!? まだ何も考えて無いんだけど!? え、えーと私だけ十字教徒じゃ無いから、仲間外れ同士仲良くしたいな―なんて」

上条「なら、後で鈴科……一方通行に話しておくよ、アイツならお前の事なんとかしてくれるし、てか俺の所よりアイツの方が仲良いいだろ」

番外個体「」ブチ

フロリス「敗者はあそこの隅でいじけててねー」

土御門「じゃあ次は五和だぜい」

五和「え、えっと、家事なら任せて下さい!」

上条「しかし五和が居なくなると向こうが困るだろ」

五和「」シュン

土御門「ねーちん! GO!」

神裂「貴方をこの身を掛けて守ります」

上条「いや、俺より自分を大切にして下さい」

神裂「そ、そうですか……」

土御門「シェリー、心の準備はいいかにゃー?」

シェリー「ちょっと待った、何にも考えて無いっての」

上条「え、えっと」

土御門「はい、終了ー敗者の席は隅がお似合いにゃー」

シェリー「ちょっと待て」

土御門「それじゃあフロリス、君に決めた!」

フロリス「えっと……当麻のみそ汁飲みたいな」

上条「ん? 俺のみそ汁より美味いみそ汁なんてそこら辺にゴロゴロしてるぞ?」

フロリス「ジャッジ! この場合は!?」

番外個体「聞くまでも無くアウトに決まってるでしょ」

土御門「はい、次はそこの巨乳シスターオルソラ!」

オルソラ「私で良ければ末長くお願いいたします」

上条「み、三つ指付かれても困ると言うかそう言うのは旦那さんに言って下さい」

オルソラ「あらあら、残念でございますわ」

フロリス「と言う事は……」

キャーリサ「って事は消去法で私になるし!?」

上条「いやいや一国の王女と結婚前に一緒に住むなんて恐れ多い事出来ないですよ!?」

上条「てか良く考えたらそもそも女の人と一緒に暮らすこと自体おかしいんだよ!」

土御門「なら男の方が良かったにゃー?」

上条「そうじゃ無くてだな、ほら、それこそ彼女とかそう言う関係ならともかくそう言う関係でも無いのに一緒に暮らすのは倫理的に可笑しく無いでせうか?」

土御門「そんな心配をするって事は、もしかしたら手を出してしまうって事かにゃー?」

上条「はは、出したとしても返り討ちだろ常識的に考えて」

神裂「土御門……どうするつもりですか」

土御門「ハッ!? な、なんで皆こっち見てるぜい?」

インデックス「もとはるが来てなんか話がややこしくなったんだよ」

番外個体「んー最近能力使って無くて溜まってるんだよ☆」

フロリス「そうね、今日は前に標的もいるし……」

土御門「だぁあぁあああ不幸だにゃーーーーー!」

はい、と言う事で狭い男子寮に12人も入るなんて物理的に無理だろとか思って書いて見ました
これからどうなるのか……上条の貞操固すぎとか思いつつ、上条風に書いてみました
一週間に一度投下したいんですけどね、中々上手くいかない物です……
と言うのも最初から読み直してみるとなんだか恥ずかしくなって、書き直したいと思う所が多数、
そもそも小萌先生が佐天さん達をファミレスに呼び出す時点でイヤイヤ可笑しいだろ……
いつか書き直したいと思いつつ

今回もこの平坦gdgdSSを読んで下さりありがとうございます、
意見要望アドバイス批判何でも受け付けておりますので、
それでは

土御門「オ、肉体再生がなかったら……ヤバかったぜい……」

番外個体「でさ、この空気どうするの?」

土御門「にゃーもうどうでも良くなってきたにゃー俺はもう帰るぜい」

シェリー「無責任な……」

フロリス「あーん///」

上条「ほら、あーん」

フロリス「んふふー///」

キャーリサ「2人は呑気になにかやってるし」

上条「お前らも飯冷めるぞ?」

オルソラ「そうでございますわね、今は夕ご飯を満喫するのでございますよ」

――― 食後

上条「で、だ」

フロリス「どうするのかって話しだよね」

シェリー「当麻も文句言わずに2人選べばいいんだっての」

上条「えぇえええ俺の所為!?」

フロリス「当麻様は誰か2人と住む事に何か不満があるのでございますか?」

上条「だからそうじゃ無くて、さっきも言ったけど同棲的な事はマズイだろ」

フロリス「でも、当麻だってずっとインデックスと暮らしてたんでしょ? それはどうなの?」

上条「インデックスは他に行く所無かったんだから仕方無かったんだって、それにお前らの事も行く場所が無いって言ってたから泊めたんだし」

フロリス「う……」

シェリー「つまり今回の責任は行く場所を作った奴にあるって事か」チラ

対馬「わ、私じゃないわよ、文句なら建宮に言って下さい」

五和「そうですね、建宮さんには散々振りまわされてきましたし、一度清算するのもいいのかも知れません」

浦上「た、建宮さんの命が!」

シェリー「まぁ建宮の処分については後で話すとして」

浦上「えぇ!? 処分ですか!?」

シェリー「当麻は誰とも住みたく無いんだな?」

上条「いやそう言う訳じゃ無くてだな、正直に言えば皆と暮らした数日は楽しかったけど部屋が狭すぎると言うか何と言うか
   寝る時は奴隷船みたいになりかけるし、それに自分の部屋が無い分色々マズイと言いますか煩悩が荒ぶると言いますか」

シェリー「そうか、ならキャーリサ」

キャーリサ「そうだな、今回は諦めるとするし」

番外個体「えぇー」

上条「そうして貰えると幸いです」

対馬「じゃあ早速準備しますか」

上条「別に今日じゃ無くてもいいだろ、もう遅いし、今日ぐらい泊まって行けばいいさ」

神裂「ですがそれだと貴方の寝場所が……」

上条「あー今日だけ隣人に泊めて貰う事にするからさ」

五和「そ、そうですか」

上条「つー事だから土御門良いよな?」

土御門「にゃー仕方ないにゃー、今日は舞夏も来ないし問題無いぜい」

神裂「まだ居たんですか!?」

土御門「ねーちん酷いぜい」

上条「じゃあちょっと準備するから待っててくれ」

土御門「早くするぜい」

      ・
      ・
      ・
      ・

上条「それじゃあ、また明日な」


バタン

フロリス「なんて言うか……」

番外個体「取り付く島もないってこういう事だね」

キャーリサ「これ以上粘ってしつこいって思われても仕方ないし、今回はここら辺で止めておくし」

シェリー「と、言う事だからインデックス、お前も今日中に私物纏めておけよ」

インデックス「え!? とばっちりなんだよ!」

番外個体「当り前でしょー」

フロリス「抜け駆けは許さないから、と言っても当麻はインデックスの事可哀相な子としか見て無い感じだったけどね」

インデックス「ふ、不幸なんだよ……」

――― 土御門宅

青髪「何でボクまで呼ばれてるん?」

上条「いいじゃねーか、明日も授業無いんだし」

土御門「学校はあるけどにゃー」

青髪「ま、いいけどー、やる事とか決まってるん? 桃鉄? 人生ゲーム? マリオパーティーでも良いで」

上条「それ俺がビリ確定なゲーム殆どじゃねーかよ!」

土御門「決まってるぜい、てか今決めたにゃー」

青髪「お、何々?」

土御門「そこで君達、カレンダーを見て頂きたい、今日は何月かにゃー?」

上条「え? 11月○×日だろ? つーかお前のカレンダーなんだよ」

青髪「あ、これシスプリのキャラやん」

土御門「あぁ、お手製にゃー、1月1月違う妹が俺を見守ってくれてるにゃー」

土御門「っと話は変わったけど、そして来月の25日は何の日か知ってるかにゃー?」

青髪「そりゃー……何? ボクに言わせたいん? アレの日やろアレ」

上条「そもそも今年のアレ中止って聞いたけど?」

土御門「話を逸らしても誤魔化しても無駄だぜい、そう、どっかの誰かさんの誕生日もといクリスマスの日だぜい」

青髪「あぁ、去年のクリスマスの思い出が……精神がおろし金使われるレベルで摩耗していくで、つーかここまできて男3人でそんな話なんて嫌や!」

上条「去年のクリスマスか……」

土御門「ん? カミやん、良い思い出でもあるのかにゃー?」

上条「い、いや、なんつーか覚えて無いんだよなー」

青髪「つまりは日常と変わらなかったと……仲間やで、カミやん」

上条「そ、そうだな」

土御門「で、皆さんはどうするつもりですにゃー?」

青髪「どうするつもりって……」

上条「やっぱり彼女か……」

土御門「そう、彼女、ドイツ語で言うとリーブフェンにゃー」

上条「そうなんだよなー、ほら、前教室で彼女欲しいって話しただろ?」

青髪「あぁ、カミやんのソリティアが聞けた時ね」

上条「あれもさ、クリスマスが近づいてるなーとか思ったらつい、な」

土御門「高校1年の、しかも1人暮らしの男が1人寂しく過ごすってのも考え物だぜい」

青髪「あれ? ボクの考えだと負け犬組はクリスマス集まると思ってたんやけど」

土御門「まぁ、それはそれ、つーか今から逃げ道作っといてどうするにゃー」

青髪「そ、そうや! 心のどこかに甘えがあったんや!」

土御門「そう言う訳で、今からクリスマスに向けて行動しないと間に合わない訳だぜい」

上条「い、いや待てよ! クリスマスに彼女を作るのもアリなんじゃないでしょうか!?」

土御門「まぁ、それはそれで1つのパターンだぜい、だけど行動は今から起こさないと取り返しのつかない事になるにゃー」

青髪「つまり土御門は……」

土御門「まぁ俺は舞夏過ごすことが決定してるにゃー」

青髪「義妹とか卑怯やん!」

上条「死ね土御門、てめぇどうせ俺達を笑うためにこの話題切り出しただろ!」

土御門「それも一理ある、だけどなお二人さん」

青髪「ん?」

上条「なんだよ」

土御門「俺が言わなかったら……どうだったにゃー?」

上条「そ、そりゃあ……」

青髪「う……何もしなかったかもしれへんね」

土御門「そこで、俺も友達の為に一肌脱いでやろうと、そう言う訳だぜい」

青髪「そんな事言うても、具体的にどうするんや?」

土御門「来るべくして来る一端覧祭、そこで深まる友情、芽生える愛情、そこで気付く思わぬ感情」

上条「な、成る程……」

青髪「んーと言っても……」

土御門「ん? 皆ノリが悪いにゃー」

上条「なんつーか、確かに彼女は欲しいけど、好きな人がいる訳じゃないんだよなー」

青髪「あー確かに、彼女って存在には憧れるけど、好きな子がいる訳や無いもんなー」

土御門「ん? 青髪はともかくカミやんは気になる子いっぱいいたぜい?」

上条「そりゃ気になる……っつーか、知り合いだろ?」

青髪「……前も聞いたけど、その中で気になるって子おらへんの?」

上条「そうだな、例えばな青髪」

青髪「ん?」

上条「これは例えばなんだけど、まぁ例えが悪いのは気にしないでくれ」

土御門「前置きはいいにゃー」

上条「俺は今、コンビニにいる訳だ、手元には親から貰った100円を握りしめ、何を買おうか迷ってるんだよ」

青髪「うんうん」

上条「でだ、さてどれを買おうかって思った時迷うだろ?」

土御門「あー、成る程にゃー、商品が女の子で値段が自分にゃー」

上条「同じポテトチップスでもコイケヤとカルビーのコンソメは何が違うんだろうとかさ」

青髪「うんうん」

上条「缶コーヒーは……まぁ100円で買えないけど同じブラックでも結構種類がある訳だろ?」

土御門「うん」

上条「それに問題は、どれも1つしか無い訳だ、そしてレジに行って買おうとしても買えるか分からないんだよ、金額が足りないかも知れないしな」

土御門「高根の花って奴だぜい」

上条「まぁこの見方はさ、女の子を物として見た最低な見方かもしれないけどさ、はは」

青髪「案外正論かもしれへんね」

上条「まぁうん、これは俺が今思いついたことを言った妄言だと思ってくれ」

青髪「でもさ、カミやん」

上条「ん?」

青髪「それってカミやんが優柔不断なだけちゃう?」

上条「……そうかも知れない、まぁでも、やっぱり俺は今のままで満足なんじゃないか?」

土御門「つーか、カミやん好きって感情が分からないんじゃ無いのかにゃー?」

青髪「あー好きという感情は一種の幻想で右手で無効化してますーみたいな」

土御門「ははは、まさかにゃー」

上条「はは、まさかなー」

青髪「そりゃそうやね、まさかやねー」

上条「そんな青髪はどうなんだよ」

青髪「ん? ボク?」

土御門「にゃーそう言えば青髪の浮いた噂なんて聞かないにゃー」

青髪「んーボクは今のままで楽しいって言うか構わないって感じやねー、そう言う意味ではカミやんと同じなのかもしれへん」

上条「だよなー、何だかんだ言って楽しいからなぁ」

青髪「そりゃー彼女は欲しいけどなぁ」

土御門「はぁ……お前らは……」

上条「つーお前だって義妹一本道じゃねぇかよ」

土御門「舞夏しか考えられ無いぜい」

上条「あーあー、そりゃようございましたね」

青髪「だけど、つっちーシスターが元春ーってデレてるのは見た事ないで?」

上条「あー確かに」

土御門「完璧メイドは隠しごとも上手いんだぜい」

青髪「ふーん……つまり土御門に本当の気持ちを隠してる可能性もあるかもしれへんね」

土御門「……」

上条「じ、実は……青髪の事が好きなの」

土御門「ふざけんじゃ無いぜい! 舞夏が……舞夏がそんな事……言う訳ないぜい!!」

青髪「まぁまぁ、不安に思うなら、今から電話して確かめてみ? まだ起きてるかもしれへんし」

土御門「そ、そうだな」


上条(あんな焦ってる土御門久しぶりにみたな)

青髪(確かに……これは良い物を見せて貰ったで)

「もしもし舞夏にゃー? 愛しのお兄ちゃんですたい」

「んな、そんなケチな事言わないで欲しいにゃー」

「うん、分かってるって」

「でさ、その……舞夏は俺の事どう思ってるんだ?」

上条(な、なんだかシリアスになりましてです)

青髪(なんだかこっちも緊張するんやけど)

「な、何でそんな事を聞くって? た、ただ気になっただけにゃー」

「た、大切な兄……そ、そうか、そうか……」

「そ、そうクリスマスの話なんだけど……」

「え? パーティー会場で実習があるから今年は遅くなるかもしれない!? そんなのサボれ兄が許すサボれ!」

上条(お、思わぬ展開ですの!?)

青髪(手に汗握る展開ですな)

「だにゃああああ、そ、そんなそんな事言わないで、ゴメン嘘嘘、嘘だにゃあああああ!」

「も、もしもし!? もしもし!?」


土御門「……」

青髪「どうだったん?」

土御門「青髪ぃいいいいいいいいいい!」

青髪「ボク!? ちょ、それは洒落にならへんって!」

上条「ちょ、土御門落ち着け、そのダンベルを置け!」

       ・
       ・
       ・
       ・
       ・
       ・

土御門「はぁはぁ……すまない、少し取り乱したにゃー」

上条「で、土御門どうだった?」

土御門「……ぜい」

青髪「ん?」

土御門「クリスマスパーティーで実習があるから一緒に過ごせないって言われたぜい……」

上条「……サボれないのか?」

土御門「何でもサボると進級できなくなる位大切なパーティーだそうだにゃー」

青髪「あーそれはそれは……ん? って事はさっき言ってたクリスマスは義妹と過ごすって言うくだりは?」

土御門「俺の中ではそう言う予定だったんだにゃー……」

上条「本人に確認取って無かったのかよ!!」

青髪「ま、まぁ当日に知らされなかっただけども良しとするって事で1つどう?」

上条「そうだな、そうだ、つーかアイツも18じゃないんだから9時以降働け無いだろ? ならまだいいじゃ無いか」

土御門「そ、そうだにゃー、帰ってきたらその分楽しめば良いんだにゃー!」

青髪「まぁもっとも、それも多分の話しなんやけどね」

上条「青髪! それ以上土御門を傷つけるなって!」

土御門「あぁ……舞夏が段々離れていく……あぁ……」

青髪「んもおおおお、そんな未来の話を今からしても仕方あらへんしさ、今は今を楽しむ事を優先しようや!」

上条「そ、そうだぞ土御門! 一端覧祭もあるんだしさ!」

土御門「ってお前ら余裕な感じで慰めて来やがって! テメェらはどうなんだにゃー!」

上条「だ、だから……」

青髪「ボク達は今が楽しいからそれで良いって事で話がついたやん?」

土御門「そんなんお天と様が許しても俺が許さないにゃー! こうなったら洗いざらい話して貰うぜい」

上条「話す事って言われても……」

青髪「何もなぁ?」

土御門「せめて今気になってる人でもゲロって貰うにゃー!」

上条「い、胃が空だと何も出無いんですけど!?」

土御門「それでも吐いてもらうぜい!」

青髪「んじゃーボクの気になってる人を言えば良いんの?」

上条「青髪居るのか?」

青髪「まぁ小萌先生やろ? それと隣のクラスの青山ちゃんと橋本ちゃん、後は……」

土御門「青髪のは冗談かマジか分からないからつまらないぜい」

青髪「んな殺生な、そやけどさ、前カミやんが言ってた例えの様に、気になる子なら幾らでも居るで? 好きかどうかは置いといて」

上条「その気になるってどんな感じで気になってるんだ?」

青髪「青山ちゃんは美脚やろ? 橋本ちゃんはひんにゅー、小萌先生は合法ロリとしてやな……」

上条「あーはいはい、つーかなんだよこの中学の修学旅行的なノリは」

土御門「カミやんはどうなん?」

上条「そりゃそう言う意味では気になる子は居るだろ?」

青髪「例えば?」

上条「……言わなきゃ駄目か?」

土御門「そりゃここまで来たんだし知りたいぜい」

上条「そうだなー、例えば……ほら姫神だったらあの黒髪サラサラだなーとか大和撫子って感じだなぁとか」

青髪「うんうん、ボクもそう思うよ」

上条「吹寄だったら、何だかんだ言って良い委員長だし、姫神と同じぐらい奇麗な黒髪だよなぁとか」

土御門「うん、言わんとしてる事は分かるぜい」

上条「他に……誰か居るか?」

青髪「鈴科ちゃんはどうなん?」

上条「鈴科かー、鈴科はほら、男っぽい喋り方が、こうなんつーの男勝り何だけど女の子っていう感じで良いよなーとか思ってるよ?」

土御門「ほうほう」

上条「ああああつーかこんな事話してて恥ずかしくなってきた、てか何でお前らにこんな事言わないといけないんだよ!! あー顔熱い」

青髪「まぁまぁここでの発言はオフレコと言う事で」

土御門「そう言う事にしておくにゃー」

――― 上条宅

神裂「き、聞こえてましたか?」

シェリー「あぁ、当麻が不能じゃないって事は分かった」

五和「ふ、不能!?」

フロリス「んーって事は当麻も私達の事が気になってるってのは本当なのね」

対馬「そうじゃないと、一緒に暮らす事にためらいは無いでしょ」

浦上「つ、対馬さんノリノリですね」

対馬「そう言う浦上もノリノリじゃない」

キャーリサ「うるさいし、聞こえないし」

インデックス「ねぇ、ミサカ、皆は壁に耳を付けて何をしてるんだよ」

番外個体「まぁ日本のことわざ風に言ううと壁に耳あり障子に目ありの前者って感じ?」

オルソラ「まさしくこの事を言ってるのでございます」

番外個体「で、オルソラは聞かないの?」

オルソラ「私は遠慮しておくのでございます」

番外個体「何で? 気にならないの?」

オルソラ「私は別に片思いでいいのでございます、ですから当麻様が私や他の人の事をどう思おうが関係無いのでございます」

番外個体「そりゃまた、どうして?」

オルソラ「二人分愛するからでございます」

番外個体「……」

オルソラ「あらあら、フロリスさんもそんな態勢で壁に耳を当てて……下着が見えそうでございますわ」

番外個体「……」

オルソラ「ミサカさん? どうかしたのでございましょうか?」

番外個体「もし私が男だったら今ここで押し倒しちゃうぐらいさっきの発言はヤバいって」

オルソラ「そうなのでございましょうか?」

番外個体「うん」

オルソラ「ですが遠慮しておきます、私には当麻様しか考えられないでございます」

番外個体「だぁあぁあああああ」ダキッ

オルソラ「きゃっ!」

番外個体「可愛い可愛いこれは可愛すぎるッ!」スリスリ

オルソラ「く、くすぐったいのでございます」




インデックス「うぅ……わたしだけ話に入れないんだよ……」

えー>>1です
と言う事で上条さん中心の回ですね、このまま土御門家で更けていく夜を書いて行きたい気がしますけど
どうなる事やら未定です、

と言う事で少しでしたが今回も読んで下さりありがとうございました。
それではまた

――― 土御門宅

上条「あぁあああ、忘れてた」

青髪「何を?」

上条「先輩に連絡入れるの」

青髪「雲川先輩?」

上条「そうそう」

土御門「そりゃまた、何でにゃー?」

上条「ほら、一端覧祭の後2週間ぐらいで期末だろ? 今の内過去問でも手に入れておこうかなーと思ってさ」

青髪「うわぁ……何この真面目君、カミやんの皮被った別人や無いの?」

上条「俺もこんな事言いたく無いんだけどさぁ……出席日数が足りなくてさ、期末がヤバいと春休みまで補習確定になっちゃうんだって! つーか体育は補習確定だし!」

青髪「あー……ご愁傷様やね」

土御門「だから頼まれればこっちからも話し付けるって言ってるのににゃー」

上条「そう言うのは良い訳にしたく無いんだよ」

青髪「話し付けるって?」

土御門「まぁ簡単に言えば……ほら欠席じゃ無くて出席停止に出来るって話にゃー」

青髪「インフルった時や、ならカミやんもお言葉に甘えれば良いんやないの?」

上条「まぁまぁ、それは置いといて……」ポチポチ

土御門「カミやんにも意地があるらしいにゃー」

青髪「ふーん」

土御門「……そう言えばお前は下宿だったにゃー、居て大丈夫なのか?」

青髪「呼びだした張本人が言いますの? まぁ一言言ってきたから問題ないでー」

土御門「そうか、それならいいにゃー」

上条「っと送信」

青髪「じゃあ何しますん? 桃鉄? 人生ゲーム?」

上条「だからお前は俺が弱い奴ばかり挙げるなよ」

土御門「んじゃースマブラとかどうにゃー?」

上条「お前の所コントローラ2つしか無いだろ」

青髪「カミやんの所から持ってきたらどうや? てかそれこそ何でカミやんここに居るん?」

上条「……まぁ並々ならぬ理由がありますの、おほほほ」

土御門「んなら大人しく人生ゲームでもやるぜい」

青髪「んーそれなら後1人位欲しいなー」

上条「つっても他に居るか?」

青髪「海原君なんてどう?」

土御門「……青髪から海原の名前が聞ける日が来るとは思わなかったにゃー」

上条「そうだな……平和になったな……」

青髪「んじゃ、呼びますわ」

海原「どうもこんばんは」

土御門「マジで来たにゃー」

海原「あれ……おじゃまでしたか?」

上条「んな訳ねーよ」

青髪「ささ、早く座って座って、後海原君のキャラ作るだけやから」

海原「待たせてしまったようですね、あ、これ差し入れです」

土御門「おー気が利くにゃー」

上条「てか、こんな時間に呼び出してなんだけど良くこれたな」

海原「偶然近くのコンビニでチャンピオン読んでましてね」

青髪「あーそう言えば今日木曜やったね」

上条「海原ってどんなん読んでるんだ?」

海原「普通にボクシング漫画とか野球漫画とか最強を目指す漫画とかですが」

土御門「にゃー案外普通だにゃー」

青髪「せやねー」

上条「つーかチャンピオンの時点で普通だろうがよ」

海原「っとこんなもんですか」

青髪「お、キャラ設定終わったし、それじゃあ今日は貫徹でやって行くで」

上条「てかこのキャラ設定って結構難しいよな」

青髪「分かる分かる、ネタでやって外すのも怖いんやけど普通に作ってもそれはそれで……って感じになるやん?」

土御門「まぁ今回は普通に作るかって話だったけどにゃー」

海原「それならそれで早く言って下さい、僕も結構悩んでたんですから」

青髪「ゴメンゴメン、じゃあ最初はボクからやね~」

      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・

上条「だぁああああああ!! おかしいだろ!! なんで同じイベントなのに俺はモラルが下がって海原が上がるんだよ!!」

青髪「昔から言われてるにゃーイケメンは何をやってもイケメンと」

海原「ふふ、偶然ですよ偶然」

土御門「確かそのイベントは8割でモラル上がって1割でダウン1割でそのままだった気がしたぜい」

上条「その8割を引けない俺って何なんだよ……」

青髪「何かカミやんってデバッグとかで役だちそうやね、低い乱数とかバグとか一発で引きそうで」

土御門「天職って奴やにゃー」

海原「それなら芸人とかも良さそうですね」

青髪「確かに新ジャンル不幸芸人とか1発当たりそうやん?」

上条「テメェら人の人生なんだと思ってやがる」

土御門「人の人生にゃー」

上条「お前友達がい無いって言われない?」

青髪「それにしても海原君って結構毒舌なんやね」

海原「幻滅しましたか?」

青髪「全然ー逆に良いやん」

海原「それは安心しました」

上条「くそ……言われてるのは俺だって事考えろよ、ギザギザガラスのハートなんだよ、打たれ弱いんだよ、熱くして急激に冷やすと割れちゃうんだよ」

土御門「一昔前の空き巣の手口だにゃー」

海原「まぁ上条さんの心は誰にも奪われて無いんですけれどね」

青髪「……なんでや、なんでイケメンがそんなキザな台詞を吐いても違和感無いんや!?」

土御門「イケメンだからにゃー」

上条「くやしい……でも納得するな」

青髪「じゃあ俺の番やねー、それ、あ、3か」

――― 上条宅

フロリス「全く……男は顔じゃ無いのに」

シェリー「全くだ……」

神裂「それにしても……」

五和「どうしたんですか?」

神裂「いえ……ただ……」

五和「ただ?」

神裂「一度でいいからそう言うセリフ聞いてみたいと思いまして」

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         ・

上条「五和……お前の笑顔は北極海より奇麗だな……」

五和「と、当麻さん……」

上条「五和……」


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五和「な、なんて……あう///」

浦上「出てます! 口に出てます!」

五和「はっ!?」

キャーリサ「いや、その例えがキザだと思える五和、ちょっと大丈夫か?」

シェリー「まぁでも、アイツが言うんだから、北極海マスターのアイツが言うんだから褒め言葉なんだよ、うん」

対馬「唯一、単独生身で北極海の底まで見たんじゃないですか?」

神裂「……良く生きてますね」

フロリス「生きて無きゃネタに出来ないからね」

――― 土御門宅

上条「よっし、なんとか中学進学できたな」

土御門「いや、中学進学ぐらいどうって事無いにゃー」

青髪「まぁ入る部活とかによって人生左右されるんやけどね」

海原「ではボクは……ボクシング部に」

青髪「中学の部活でボクシングは無いと思うでー」

上条「てか、海原ボクシング好きなのか?」

海原「まぁ、メキシコでもボクシングは栄えてますし、初めの一歩のチャンピオンもメキシコ人ですしね」

青髪「ふーん、メキシコ好きなん?」

海原「えぇ……無いんでしたら……そうですね天文学部でも入りますか」

上条「いやそれも……」

海原「ありました、はい当麻さんの出番ですよ」

上条「あんのかよ! つーかなんで天文学部!? 金星でも見んのかよ!」

海原「良く分かりましたね」

上条「……お、おう……じゃあ俺は無難にサッカー部でも」

青髪「無難すぎるんちゃうの?」

土御門「つまらないにゃー」

上条「無難に野球部と料理部に入った奴らに言われたくないっての!」

海原「いや、流石に料理部は無難じゃ無い気がしますけど……」

土御門「無難も無難にゃーエプロン姿見たい放題だにゃーで、仲良くなった暁には体操着にエプロンとかやって貰いたいもんだにゃー」

上条「新天地だな、体操着にエプロンとか」

青髪「んーでもそれだと前の名前の刺繍が見れなくて魅力が4割位ダウンしそうやねー」

上条「でけぇな、刺繍の割合案外でけぇな」

海原「で、結局何部にするんですか?」

上条「あーもう、なら帰」

土御門「帰宅部以外で頼むぜい」

上条「ぐ……じゃあほら、サッカー部で」

青髪「結局無難なん選んだで」

上条「うるせーよお前ら、俺のキャラだ俺の好きにさせろ」

――― 上条宅

対馬「体操着にエプロン……今度やってみようかしら」

シーン……

対馬「え? あ、あの冗談なんですけど、皆さんなんで黙るんですか?」

神裂「い、いえ冗談に聞こえませんでしたので……」

浦上「でも需要があると思いますよ? コスプレとかで着てる人も多いみたいですし」

神裂「あーたまに建宮達がそんな話をしてますね」

対馬「そ、そうなの?」

五和「だ、だったら私も……」

フロリス「まぁ私達は違うもんねー」

キャーリサ「へ?」

シェリー「え?」

フロリス「えー忘れたのー? ほら、前デパートに買い物に行った時エプロン買ったじゃん、裸エプロンするためにさ」

番外個体「ぶうううううううううう、ゴホッ、ゴホッ」

オルソラ「急にどうしたのでございますか?」スリスリ

番外個体「い、いやちょっと驚いただけだけど……」

キャーリサ「そ、そーだったっけ?」

シェリー「あーそんな話もしたなー」

神裂「しょ、正気ですか!?」

フロリス「これで襲われたらどうしよう……きゃ///」

インデックス「Zzz~」

――― 土御門宅

上条「モ、モラルしか上がらない……」

土御門「モラルなんて世紀末の前じゃ無意味にゃー」

上条「いや、何で対象が世紀末なんだよ」

青髪「む……この選択肢をどうすれば……」

海原「一見手を挙げるのが良いのでしょうけど、ゲームだと考えると手を挙げた方が良いのかも知れませんね」

青髪「まー僕なら挙げ無いからなー挙げ無い一択やな」

青髪「……ステータス変化なしやん」

海原「まぁ普通の行動でしたからね」

上条「それにしても、そろそろステータスがばらつき始めたな」

土御門「にゃー幾ら乱数の仕事だって言ってもこれだけは納得いかないぜい」

青髪「知力体力モラルは分かるとしてもセンスって……そんなんなー」

上条「所謂才能だろ? つーか土御門と青髪お前らセンス高すぎだろ!」

土御門「まー俺は天才だしにゃー」

海原「そうかも知れませんね」

青髪「海原君もそう言いつつどのパラメーターも高いやん?」

上条「俺のは……」

青髪「まぁこれはゲームやし気にせんでええってええって」

上条「ふ、不幸だ……だから乱数ゲーは嫌なんだよ! 運ゲーとか嫌なんだよ!」

土御門「でも不思議な事に高校までは一緒なんだよなー」

青髪「あぁゲームとか漫画とかで良くある天才とバカが同じ学校って奴や」

海原「まぁそこは何かあったんでしょう」

上条「言っておくと、お前ら同じぐらいの成績だからな?」

土御門「まーそう言う事にしておくにゃー」

上条「んな!?」

青髪「まぁそれだけなんだけどね」

上条「まー良くある疑問だよな」

青髪「後、どう見ても小学生なキャラとか」

上条「お前、それ悪意しか感じられないっての」

土御門「小萌せんせーは仕方ないにゃー」

海原「それじゃあ、僕の番ですね」

青髪「まぁ話を戻すけどさ、それってキャラ付けの為やん?」

土御門「ロリは大切だにゃー」

青髪「皆どんなキャラ好きなん?」

土御門「妹」

上条「即答かよ」

海原「僕も年下の女の子ですね」

上条「ま、まぁ……青髪は?」

青髪「前も言ったけど落下型ヒロインだけならず」

土御門「それはもういいぜい、カミやんは?」

青髪「いけずー」

上条「だから寮の管理人さんタイプだって、代理でも可だけど」

海原「どんなタイプですか、それ」

上条「毎朝学校行く時、竹ぼうきで玄関前を掃除しながら“行ってらっしゃい”って言ってくれるような人だな」

海原「イメージは湧きましたけど、と言う事は年上がタイプなんですか?」

上条「いや、そう言う訳でもないけどな」

土御門「だから優柔不断って言われるんだにゃー」

上条「う……まぁキャラの話だからな、漫画読んでて好きになるキャラ的な」

青髪「確かに2次元と現実の差は厳しいぜい」

海原「学園都市の事ですから、その内バーチャルで2次元を体験出来るのではないでしょうか?」

青髪「むしろ2次元がこっちに来てもいい気がするでー」

上条「あーでも歌って踊れるアイドル育成ゲームも3Dになってたし遠くは無いんじゃないか?」

青髪「それまでは死ねへんな」

――― 上条宅

五和「寮の管理人さんですか……」

キャーリサ「イマイチイメージが湧かないし」

浦上「神裂さんが刀では無く箒をもった感じでしょうか?」

対馬「あーそんな感じねぇー」

神裂「そ、そうでしょうか」

対馬「少なくとも建宮が用意してた服よりはマシなんじゃ無い?」

神裂「な……ッ」

対馬「大丈夫、内緒にしておくから」

神裂「―――ッ///」

――― 土御門宅

上条「な、なんとか大学進学……」

海原「大学進学と言えば、皆さん将来はどうするおつもりですか?」

土御門「どーなるかにゃー、全く考えて無いぜい」

青髪「キミは妹の傍にべったり居そうやん」

土御門「それを踏まえて考えてるにゃー」

上条「お前らはどうなんだ……って海原お前どうするんだよ、色々と」

海原「はは、そうですねー、バレるまで教師なんてどうでしょうか?」

青髪「んー女子高に赴任した新任イケメン教師、男に免疫の無い可憐なお嬢様を突いては投げ突いては投げ……どこのエロゲ―?」

海原「いつの間に僕はそんな鬼畜になったんですか」

土御門「青ピーは?」

青髪「ボク―? なんやかんやで大学行くんとちゃいますの?」

上条「大学かーいいよなー高レベルの能力者は受験免除とかもあるんだろ?」

土御門「そういう点ではカミやんは不幸だにゃー」

青髪「そう言う点で“も”の間違えやん?」

上条「テメェら好き勝手言いやがって……あぁどっかにエスカレーター式で上がらせてくれる大学とか無いかなー?」

海原「そんな気持ちで大学行っても意味無い気がしますけどね」

上条「う……」

土御門「いっその事就職とかどうかにゃー?」

上条「就職つってもなー、高卒を取る企業なんて学園都市にあるのかよ」

土御門「そうとうブラックな企業なら紹介出来る気も知るにゃー」

上条「遠慮しておきます、お前の言うブラックは怖い、はぁ将来の夢かー」

青髪「ここで将来の夢はお嫁さんとか言う女の子おらへんかなー?」

土御門「……リアルにそんな子がいるかにゃー?」

海原「居て欲しいですよね」

上条「そうだなー一度見てみたいな、見るだけで良いけど」

青髪「でもさ、こうファミレスで隣になった女の子がそんな事言ってたら一目惚れしそうやん?」

上条「惚れはしないけど可愛いとは思うと思うぞ、うん」

海原「っと僕も大学進学ですねって3時間掛ってまだここですか」

青髪「卒業と共に就職、そして結婚、老後……まだまだ人生長いでー」

――― イギリス 女子寮

アニェーゼ「オルソラぁぁぁあああああッ」

ルチア「お、落ち着いて下さい!」

アンジェレネ「そ、そうですよ!」

アニェーゼ「これが落ち着いてられる訳ねーですよ!」

オリアナ「あらあらどうしたのかしら? ストレスが溜まってるならお姉さんと一緒に激しい運動でもしない?」

アニェーゼ「オルソラが対馬と浦上と一緒に学園都市に勝手に、勝手に行きやがったんですよ!」

レッサー「それはまた……オルソラらしいね」

アニェーゼ「何のためのクジだったんですか!」

オリアナ「じゃあ私も行ってこようかしら」

アニェーゼ「」ギロッ

オリアナ「だって私イギリス清教所属じゃ無いしー」

ヴェント「そんな事言ったら私だって一応はローマ正教だし、サーシャはロシア成教だろ? あれ? サーシャは?」

レッサー「自室で寝てるんじゃないでしょうか?」

オリアナ「そうよ? そもそも先に約束を破ったのはそっちじゃ無い、イギリス清教さん?」

アニェーゼ「う……で、ですが……」

ヴェント「イギリスは約束を破る事に定評があるからねー」

ベイロープ「む、昔の話よ! 人聞きの悪い事言わない」

オリアナ「それに、そろそろお姉さん焦らされて我慢できなくなっちゃいそう」

ランシス「はぅ……それじゃあ……全員で……行けば……良いんじゃ……ないかな? はぅ」

オリアナ「それだ!」

アニェーゼ「んな事許される訳ないに決まってやがります! 仕事はどうするつもりで居やがりますか!」

ヴェント「そりゃ正論だな」

オリアナ「えーだってお姉さんフリーだしー」

ヴェント「右席だってもうあって無いようなものだし」

アンジェレネ「こ、これが混沌と言う物でしょうか! 解説のシスタールチア!」

ルチア「なに興奮してるんですか! 早く止めないと……」

オリアナ「あら、火のついて火照ったお姉さんをそう簡単に止められると思ってるの? それと、お姉さんにも異名があるのよねー」

レッサー「追跡封じ……でしたっけ?」

オリアナ「そうそう、覚えててくれてうれしいわー、と、言う事だから……」

アニェーゼ「ですが、学園都市に着いたとしても衣食住どうするつもりですか」

オリアナ「ふふっふー、お姉さん調べによると当麻が住んでるのは高校の寮、隣には必要悪の教会の土御門が住んでるけど逆サイドの部屋はガラ空きなのよ」

ルチア「つ、つまり……」

アニェーゼ「それでもそこは男子寮の筈ですよね?」

オリアナ「ちっちっちー、お姉さん考えたの、バレ無ければ犯罪じゃ無いって」

ベイロープ「んなの思考放棄してるじゃないの!!」

オリアナ「人払いのルーンを張っておけばバレる事もないし、お姉さんと当麻の甘ーい夜が待って居るって訳」

レッサー「実力行使過ぎやしませんか?」

オリアナ「なら、貴方達も同じ事をしたらどう? お姉さんは構わないけどねー」

レッサー「それなら私達も同じ高校に留学って手がありますし」

オリアナ「なら、そうだとしても男子寮と女子寮は別々よ?」
                      ・・・・  
レッサー「これは私達だから出来る業ですから、お姉さんには出来ないでしょうけど」

オリアナ「あら、私まだこう見えても18よ? 高校3年生として潜り込めるわよー貴方こそ中学校に転入させられるんじゃない?」

レッサー「っく……」

アニェーゼ「そんな冗談はさておいて……」

オリアナ+レッサー「「冗談?」」

アニェーゼ「……マジで言ってやがったんですか?」

オリアナ「さーって、オルソラの手料理が食べれないんだったらここに居る意味無いしーどっか食べに行こうかなー」

レッサー「あ、それいい案ですね、ベイロープ、ランシスも一緒に行こ」

ベイロープ「うん」

ランシス「うん……ひゃっ」

アニェーゼ「テメェら待ちやがりなさいませ!? 話はまだ終わって無ぇですよ!!」

サーシャ「第一の質問ですがこの騒ぎはなんですか?」

ヴェント「おはよう、長いお昼ねだったわね」

サーシャ「第二の解答ですが寝る子は育つと言う日本のことわざを聞きました」

ヴェント「……ワシリーサが聞いたら卒倒しそうな回答だな」

アニェーゼ「そこの2人もこのバカどもを止めるの手伝いやがって下さい!」

ルチア「まず話し合いましょう」

アンジェレネ「そ、そうですよ!」

レッサー「話し合う事なんて何もないって」

オリアナ「お姉さんは誰にも止められないわよー」

サーシャ「再び第一の質問ですが何が起きてるんですか?」

アニェーゼ「目の前の4人がくじの結果無視で日本に行こうとしやがってるんです!」

サーシャ「第一の解答ですが」

カチャリ

サーシャ「それを見過ごせるほど私は大人ではありません」

――― 土御門宅

土御門「そう言えばこのメンバーだから話すけど例の計画は着々と進んでるぜい」

青髪「おー、で? どんな計画なん?」

土御門「第19学区の放置された研究所廃墟群を貸し切ってやるぜい」

上条「力入りすぎだろ」

土御門「で、特設モニターでカメラの映像をライブで映すって寸法にゃー」

青髪「ボク思うんやけど……勝ち目あらへんよね」

土御門「ステファニーにも言われたにゃー」

上条「そりゃそうだろ……学園都市のレベル5とレベル4が集まるんだろ?」

海原「それだと幾らなんでも多すぎやしませんか?」

土御門「じゃあメンバー選出でもするにゃー? 思い切ってレベル5だけで」

上条「鈴科に垣根、美琴、麦野、心理掌握と……で後は?」

土御門「6位は身元不明、7位は削板軍覇って言う野郎にゃー」

海原「野郎……と言う事は男ですか」

青髪「んーなんか削板だけ男で浮いてる感じがするで」

土御門「まぁ今回の魔法少女物には合わないにゃー」

上条「他に男の能力者いるのか?」

土御門「」チラッ

海原「はは、今頃何してるんでしょうね?」

土御門「にゃー貴重だった男のレベル5も女になってるし……」

上条「そう思うと結構凄い事だよな、これ」

土御門「第2位手術ミスにより性転換! ……週刊誌が好きそうなタイトルだにゃー」

青髪「いっその事ソロデビューとかどう?」

土御門「んー SOGI Project とかどうにゃー?」

上条「いやその削板さんとも会って無いのにどうだ? とか聞かれても」

青髪「まー今はそれより多すぎる人をどうするつもりかって話やん?」

海原「でしたら姉妹グループ的なのはどうでしょう?」

上条「姉妹グループ?」

海原「そうです、妹分的な……」

土御門「それは良いかも知れないにゃー、って事はレベル5の奴らの頭文字がSKMMM……」

上条「なんつーか精神系能力って戦隊物的にどうなんだよ、むしろ敵役って感じがプンプンするんだけど」

土御門「じゃあ精神系の能力者に関しては出番0って事かにゃー?」

青髪「それはそれで勿体ない気がするし……逆に悪の組織の女王的な、こうライバルユニットを作れば良いんちゃいますの?」

海原「そうするとグループ編成が面倒になって来ますねー」

土御門「じゃあまずは、5位も抜かして考えるにゃー」

レベル5  鈴科 垣根 御坂 麦野 

       S    K   M  M

レベル4  白井 結標 絹旗 婚后 四葉 釧路 番外個体 滝壺 海原

       S    M   K   K   Y  K     M    T  U


土御門「滝壺って子はドクターストップで釧路、四葉に関しては色々がアレでアレなので考えなくてもいいと思うにゃー」

上条「んだよアレがアレって」

土御門「大人の事情にゃー」

青髪「ん? 海原ってレベル4なん?」

海原「……同姓同名の別人ですよ」

青髪「あー成る程」

青髪「てかスケールが大きくなりすぎたなー企画倒れに成らなかったら良いんやけど」

土御門「いざとなったらごり押しで行くぜい」

上条「てか番外個体をそんなプッシュして良いのか? てか良く良く考えたら美琴とキャラ被ってるんじゃね?」

土御門「まーそこは後で調整するとしてだにゃー、チーム名はどうするぜい」

上条「レベル5の方はMSKM? なんかサッカーチームに在りそうじゃね?」

土御門「流石に……無理があるぜい」

海原「キャラ的に分けるのはどうでしょう?」

青髪「いい案かもしれへんけど……キャラねぇーどう分けるん?」

上条「麦野、婚后でお嬢様風とかどうだ?」

土御門「MK……どっかの銃の名前っぽくなったにゃー」

海原「そこに御坂さんが入っていないのに悪意を感じますけど」

上条「……なんつーかお嬢様って感じしないだろ?」

青髪「後で言っておくでー」

上条「な、無し無し、今の発言なし、つーか俺の意思じゃ無かった」

土御門「この括りよりやっぱイメージカラーが一番だぜい」

上条「あ、そう言えば最初に話した時そんな内容だったな」


青髪「アカン、深夜で頭が働かんでー……なんか目の覚めるもんあらへん?」

海原「ならここに、眠眠打破が」

青髪「おー準備いいなー、なら一本貰って良いですか?」

海原「えぇ、どうぞ」

青髪「」ゴクゴク

上条「整理すると、元々はイメージカラーで戦隊物……てか魔法少女物、あれ? いつのまにかレベル4と5を巻き込んでた、あれ? 人数多くね? ならグループ分けするか、って流れだよな」

土御門「大体そんな感じだにゃー、つーかグループ分けをする必要があるのかも分からないにゃー」

上条「んーで、今上がってる人数が……」

土御門「番外個体入れて9人かにゃー?」

上条「で、だ、俺達はやられ役を買うんだよな?」

海原「流石に9人は多すぎますよね」

土御門「こっちのメンツは俺海原青ピーカミやん浜面半蔵ステファニーフレンダと女の子数人だぜい」

上条「なんつーか、改めて思うな……」

海原「無謀……ですね」

青髪「やられ役にもならないんとちゃうの? 適当にレベル4と5の戦いを中継した方が面白そうやけど」

土御門「それじゃー夢が無いぜい、俺達は勝ちを狙っていくにゃー」

青髪「無能力者が力を合わせて超能力者達に勝つなんて、そんなんゴンがヒソカにハンター試験の時に勝っちゃうようなもんやろ」

上条「ぜ、絶は使えたんだしなんとかなるって」

海原「そうだと良いですが……」

土御門「まーまだゲームも夜も折り返し、夜はまだまだ長いにゃー、この話も煮詰めて行けば問題無いぜい」

えーと言う事で酉付けてみました、
今回も上条達の雑談がメインです、と言うより最後は>>1の考えを喋らせてるだけですけどね……
ひょんな事から始まった学園5(仮)、実はやりたい事があります、はい、
その為にも色々考えて行きたいものですけど、どうなる事やら……
イギリス組もウォーミングアップを始めたんでしょうか?どうなんでしょうか

と言う事で今回も特に特筆することの無いgdgdSSを読んで下さりありがとうございました
何か案要望注意点等々ありましたら、よろしくお願いします
それではまた、

ピロリロリン♪

上条「ん? メールだ」

青髪「誰から誰から?」

上条「んっと……先輩からだ、テスト問題残ってただってよ」ポチポチ

土御門「おめでとさん、結構遅くまで起きてるんだな」

上条「夜遅くに態々ありがとうございます……」ポチポチ

上条「っとよし、これで勝てる」

海原「いや、やらないと意味無いですからね? 問題集買って満足してるようなもんですよそれ」

上条「……あーきこえないきこえない」

土御門「この様子……あったんだにゃー」

上条「うっせーよ、買うまではやる気に満ちてるんだよ! でも家に帰っていざってなると……」

青髪「分かるでーその気持ち、ボクもオナニーの為に至高の一品を探してる途中にいつの間にか朝になって妥協する事とかあるもん」

上条「それと同列に扱われても困るんだけど!?」

土御門「分かるにゃー気分的には妹物を探してても全然妹って感じがしない奴ばっかりだったりする時とかにゃー」

青髪「因みに、ボクはこの現象を絶朝感<<ハニートラップ>>って呼んでるんよ」

海原「良いですねそれ、今度使わせて貰います」

上条「てか話しずれてるって、なぁもうこれさ、レベル4と5を二つに分けた方が良いだろ」

土御門「な!? カミやんには分からないのか!? レベル0達が高位の能力者を倒すって事のロマンが」

青髪「本心は?」

土御門「絶対面白いからだにゃー、ゲームの縛りプレイに似てる感じが」

上条「いやいや俺達なんてニフラムで光の中に消え去る位のレベル差だからね? 俺達と会ったらニフラムだからね?」

海原「経験値も入らないなんて悲しすぎます、悔しいですから今度会った時にニフラムって言ってやります」

上条「いや言わなくて良いから、てかそれ普通に喧嘩売ってるよねそれ」

土御門「誰も元ネタ分からないと思うぜい」

上条「あー初春ちゃん辺りなら分かってくれそうだな」

土御門「それに逆に考えるにゃー倒したらかなりの経験値が手に入ると」

青髪「んな、努力値も振って無いのに倒せる訳無いやん? レベル5の人達なんて6Vで全部に252振ってるようなもんやん? チートやん?」

上条「ごっちゃになりすぎだっつーの、どっちかにしろよ」

海原「でも一方通行は全部の種族値20みたいなもんですよ? ただ能力と言うか性能がチート性能なだけですって」

土御門「命中9割の一撃必殺技と命中9割のだいばくはつ越えの威力の技を持ってるって感じだにゃー」

土御門「カミやんだってふしぎなまもりみたいなもんにゃー」

上条「右手だけな、ふしぎなまもり(右)だからな、物理攻撃には適用されないから、それに俺達の出来る技なんてあってわるあがきだぜ?」

青髪「反動で死ねるで」

海原「一方通行なんてふしぎなまもりにダメージ無しでミラーコートとカウンター出来ますし」

上条「美琴なんてかみなり、でんじほうが半ば必中レベルで当てて来るし」

土御門「何? 皆やりたく無いのかにゃー?」

海原「いや、御坂さんの魔法服姿見れるならやりますよ?」

青髪「清々しい位の即答やね、まーボクも皆の魔法服姿が見れて思い思いに責めて貰えるなんて……素敵やん?」

上条「お前も清々しいよ」

――― AM5:00

上条「」カク……カク……

青髪「カミやんがウトウトし始めたでー」

海原「この寝顔を写真に撮ったら売れそうですね」

土御門「否定は出来無いぜい、俺に言わせれば顧客が10人は固いにゃー」

青髪「……ビジネスチャンス来るんちゃいますの?」

海原「良くアニメでありますよね、クラスの人気者の女子の写真が屋上とか体育館裏とか体育館で売られるシチュエーション」

土御門「魍魎の宴だにゃー」

上条「姫のファンクラブかも知れないぞ?」

青髪「カミやん起きてたん? てかそれ殆どや」

上条「ふ、と気付いたら俺の顔写真売るなんて言ってやがって……、そもそも俺の写真買う物好き居る訳無いだろ」

海原「そう言う事にしておきましょうか」

上条「常識的に考えて海原の方が売れるだろ」

土御門「海原の写真は意思が薄いのにゃー、カミやんのは濃いぜい、何て言うかドロドロのねばねばだにゃー」

上条「良くわかんねーけど、そんなもんか」

海原「えぇそんなもんです」

<オニイチャン、メールダゼー♪

土御門「ん? メールだにゃー」

海原「こんな朝早くメールだなんて、健康な人なんですね」

青髪「それかボク達と同じ徹夜組かもしれへんでー」

上条「てかその声……」

土御門「舞夏に頼んで取らせてもらったのにゃー」

青髪「流石シスコンの鏡やでー」

海原「……は!? 上条さん!」

上条「な、なんだよ急に」

海原「御坂さんの声を取って来て貰えませんか!」

上条「……お前にプライドかそれに準じる物は無いのかよ」

海原「何でも良いですから! 目覚まし用ボイスでも着信用ボイスでもなんでも良いですから!!」

上条「いやいや、自分で頼めよ」

海原「僕が頼んで取らしてくれると思いますか!?」

上条「ほ、ほら……そこは誠意次第じゃないか?」

海原「成功の暁には……こちらを」ピラッ

上条「な!? お、お米券だと……ッ!?」

海原「えぇ、これさえあれば1年はお米に困る事はありませんよ?」ニヤニヤ

上条「い、いやしかし……」

海原「どうします?」ピラピラ

上条「ぐっ……」

青髪「何? そんなに米に困ってるん?」

上条「あぁ……どうしてこうなったのか覚えて無いんだけどさ」

土御門「……なぁ、カミやん」

上条「ん?」

土御門「CQBやる事になったにゃー」

えーと言う事で本当に久しぶりの投下となりました。

実際の所麦野さんフラグを建てるつもりでいましたが新約でやはり無理があるだろう的な絹旗フラグも色々と無理があるようなと無理が無理を呼び初めてgdgdになってきています、はい

今さら何をと言う感じですがはい、そう言う事です

そう言う事ではありますが、何とぞこれからも見守ってやって下さい

――― AM5:47 とある高校

上条「寒ー……」

海原「朝は冷えますねー」

青髪「こんな朝早く学校来るとは思わなかったでー」

上条「つーかなんでCQBやる事になったんだよ、てか何でこのタイミング……」

土御門「はぁ……そんな事も説明しないといけないのかにゃー?」

上条「CQBやるからって言われただけで全部理解出来るほど頭の出来はよろしく無くてよ!?」

青髪「ボクは分かるでー?」

海原「僕も何となく分かりますよ?」

土御門「はぁ……それに比べてカミやんは……」

上条「分かりやすい説明を3行で!」

青髪「友情」

海原「努力」

土御門「勝利」

上条「どこのジャンプだよ!」

土御門「だからにゃー、2週間後に向けて出来る事はやっておこうって事だぜい」

上条「成る程修行って事ね……ってなるか! 何でそんな事しないといけないのでございましょうか!?」

土御門「カミやんの場合は遅すぎる位だぜい、受け身でも5点着地でもいいから覚えておけば怪我減ってたと思うにゃー」

上条「5点着地ってあれか? 妙に肉が旨そうに見える漫画のアレか?」

土御門「そうだにゃー、あれ覚えておけば購買に行く時便利だぜい?」

青髪「階段要らずになりそうやね」

海原「まぁそこまでして食べたい物があるのか? と聞かれれば答えが分かれる所ですけどね」

青髪「50:50!」

上条「いやいや全員が全員NOって答えるっての、5点着地覚えたからってコロッケパン買うために教室から飛び降りるかよ」

海原「でも貴方なら校舎から落ちる機会ありそうですし覚えておいた方が良いんじゃないでしょうか」

上条「いやね? 幾ら不幸だからって校舎から落ちる事を想定する高校生になりたくはありませんことよ!?」

土御門「お、来たようだにゃー」

青髪「アレ? あの金髪ねーちゃん……ステファニーさんやないの?」

上条「隣に居るのは……黄泉川先生!?」

黄泉川「おはようじゃん」

ステファニー「おはよー」

土御門「と、言う事で今日から2週間君達の師匠となるステファニーと黄泉川先生だにゃー」

青髪「どう言うことなん?」

上条「説明しやがれ土御門」

土御門「元々はステファニーがカミやん達を鍛えて勝率を上げるつもりだったんだにゃー」

青髪「それは薄々感づいてたけど、なんで黄泉川先生が?」

土御門「で、グラウンドの使用許可を黄泉川先生に取ったら『面白そうじゃん』って事で急きょ黄泉川先生も参加する事になったんだぜい」

上条「……」

黄泉川「いやー修行したいって聞いたら勝手に口を開いてたじゃん」

土御門「と言う訳だにゃー」

ステファニー「ちなみにこれ日程表ねー」ピラッ

上条「……あ、あのー質問いいか?」

土御門「どうぞカミやん」

上条「まぁ納得して無いけど理由は分かった……だけどさ」

上条「何で俺だけ毎日なんだよおぉおおおおおおおおおおおおお!!」

青髪「うわ……ホントや……てか何でボクと海原君と違うん? しかもカミやんは朝と放課後」

土御門「それはだにゃー」

ステファニー「だって当麻は今回のキーカードなのよ? 覚える事沢山あるじゃない」

黄泉川「基礎体力上げて、格闘術覚えて、射撃訓練……ほら色々あるじゃん?」

ステファニー「青ピーとみっつーは射撃と基礎体力とかで良いんだけどさ、君はその右手があるでしょ?」

黄泉川「それで何もして無いって宝の持ち腐れじゃん? 土御門から聞いた話だとただ右手で殴るだけとか効率悪すぎじゃんよ」

上条「なにこの修行パート」

土御門「言っただろ? やるからには本気だって」

黄泉川「それに」

上条「それに?」

黄泉川「2週間ちゃんと出たら単位は任せるじゃんよ、これを補習って事にしておくじゃん」

上条「マ、マジっすか! 流石黄泉川先生大好き!」

黄泉川「お、お世辞は良いじゃん! 今日は準備もして無いし準備運動の後グラウンド10周と筋トレじゃん!」

――― 6:30

上条「ぜぇ……ぜぇ……お、終わった……歩けねぇ……」ドサー

ステファニー「お疲れー、はいタオル」

青髪「お疲れー」グデー

海原「お疲れ様です」

土御門「お疲れだぜい」

上条「お、お前ら……何でそんなピンピンしてるんだ……」

土御門「まぁ俺は元々筋トレしてたしにゃー」

青髪「ボクはギリギリやでー、途中逃げ出そうかと思ったし」

海原「僕も筋トレはある程度してましたし」

ステファニー「まぁ一日目だしこんなもんよー」

青髪「しかも徹夜明けやん? 仕方あらへんって」

土御門「そう言えばそうだにゃー、人生ゲーム途中で止めてから何も食ってないし」

上条「そう言われると腹減って来た……食えそうにないけど……」

海原「そう言えば朝ご飯はどうするんですか?」

ステファニー「みっつー君、それなら心配無いよ」

ピンポンパンポン♪

黄泉川『グラウンドの男共、直ぐ食堂に来るじゃん』

土御門「っとこのように手配は万全だにゃー」

青髪「もしかして黄泉川先生の手作りなん!?」

土御門「多分そうだにゃー」

青髪「巨乳体育教師が作ったご飯を食べれるなんて……ボク幸せやでー、こう脇で握ってくれたおにぎりとか憧れへん?」

上条「それが許されるのは2次元だけだろ……」

海原「ですが御坂さんのなら僕はイケます」

土御門「俺も舞夏が握ったのならイケるにゃー」

上条「誰か黄色い救急車呼んでこい」

青髪「何言うてるん? 4人中3人が食べたいいうてるんやから常識的に考えて異端はカミやんやん?」

上条「何その資本主義!? 多数決の暴力だろ!」

海原「受験番号16番さんも言ってましたよ? 多数決でしてはいけないのは相談と挙手、ほら何が問題があるんですか?」

上条「いやいやそのロジックおかしいから!」

土御門「バカな話はここまでにしてさっさと行くぜい、飯が冷めるにゃー」

ステファニー「ほら、いいから当麻もさっさと立って、行くよー」

上条「は、はい……っとっとっと」ヨロヨロ

ムニュ

ステファニー「……」

上条「えーえーっと……これには足が乳酸で上手く動かないと言う人の神秘が隠された崇高なる結果でして」

青髪「あーあー出ました出ましたでー」

海原「なんか腹立って来ました」

土御門「先行ってカミやんの分も食べとくにゃー」

上条「あ、あのー」

ステファニー「……」

上条「ス、ステファニーさん?」

ステファニー「こんな時どんな顔すればいいのか分からないの」

上条「笑えば良いと思うよ」

ステファニー「ふふ」

上条「はは」

ステファニー+上条「「HAHAHAHAHAHAHAHA」」

上条「じゃあ俺は先に行ってます!」

ステファニー「誤魔化されるか!」

上条「ナ、ナイスボディーブロー……」

――― 6:40

黄泉川「ん、やっと来たじゃん」

土御門「あぁ、あの焼き鮭なんて良い色して俺を誘ってやがるにゃー」

青髪「これ……」

海原「うわ……」

土御門「ん? どうした……にゃ……」

青髪「センセーこの虹色に光るポーション的な透明感を出してる物はなんなん……?」

黄泉川「学園都市製栄養剤じゃん、プロテインの役割もあるから絶対飲みきるじゃん」

土御門「見た目には気を使って欲しいもんだぜい」

青髪「あぁ、初めてネモを見た時を思い出した」

海原「ですけど、あの配色も慣れれば良い物ですよ、それにあの配色が好きって人もいますし」

土御門「慣れっていう過程が必要な時点でどうかと思う訳にゃー」

青髪「まーボクはネモ好きやけどね」

海原「まぁ嫌いじゃないですけど」

ステファニー「関係無いけどキュベレイはプルツー機よね」

上条「ハマ―ン機だろ」

土御門「プル機も捨てがたいにゃー」

青髪「んーどれも捨てがたいでー」

海原「ステファニーさんと当麻さん今までどこに?」

ステファニー「乙女にそんな事を聞くなんて野暮ねー」

上条「乙女?」

シュッ!

上条「ありがとうございますッッッ」

土御門「カミやんと文字通り乳繰り合ってたんじゃにゃいのかにゃー」ニヤニヤ

ステファニー「あぁそれは」

上条「もし2週間後負けたら罰ゲームだよ……不幸だ……」

黄泉川「はいはい、無駄話をして無いでさっさと食べるじゃん」

土御門「チッ……折角現実逃避してたのににゃー」

上条「まぁご飯は旨そうだし良いだろ」

海原「そうですね、流石にお腹が減りましたし」

黄泉川「はい、それじゃ手を合わせるじゃん」


『いただきまーーーーす』

上条「で……なんだこの中国の川のような色の液体は」

青髪「栄養剤 made in 学園都市」

上条「いやいや、冗談よし子さんだろ……絶対市販しちゃいけない色だもん、添加物的に虹色1号入ってるって絶対」

黄泉川「試作品じゃん?」

上条「ほら、俺らもうモルモットだよ!! つーか何で疑問形ぃ!?」

土御門「学園都市に居る以上モルモットにゃー」モグモグ

青髪「まーまー匂いは……ライフガード的な匂いやしダイジョウブやろ」

ステファニー「大丈夫よ、うん、大丈夫だと思うよ」

上条「一気に不安になった」

黄泉川「だーもー良いから飲むじゃん! 知り合いのニートが作った栄養剤じゃん、危ないものなんて入って無いじゃんよ」

上条「先生の知り合いなら大丈夫……か?」

土御門「俺のやつ歯磨き粉の匂いがするにゃー」

海原「なんですかこの個体差!」

上条「実はこう言うゲテモノは旨いって相場が決まってるってウヴォ―さんが言ってたし大丈夫だよ、うんダイジョウブ」

青髪「なんでカミやんが擁護に回ってるん?」

上条「せめて自分の中でなんとか納得したいんだよ!」

海原「では、皆さん右手にグラスを……では幹事の土御門さん、乾杯の音頭を」

土御門「それでは2週間後へ向けて、頑張っていくにゃー……乾杯!!」

『乾杯ーーーーっ』

ゴクゴクゴク

土御門「い、意外とー……」バタッ

海原「……」バタッ

青髪「これは……アカン……」バタッ

上条「あぁ……死んだじいちゃんが……」バタッ

黄泉川「ど、どうしたじゃん!?」

ステファニー「そんな大げさな……一杯頂戴?」

黄泉川「はい」

ゴクゴクゴク

ステファニー「死んだ仲間が……見える」フルフル

黄泉川「あー」

ステファニー「どう……した……の?」

黄泉川「要希釈って書いてあったっけ」

ステファニー「」バタッ

えーと言う事で始まりました修行編!!
まー大したことは無いですけどね、えぇ投下してからなんかややこしい事始めちゃったとか後悔してます。
後悔先に立たずと言う事で突っ走って行きますが、途中でこけることもあると思いますがそれはそれで、

禁書には修行パートが無いんだよ!!と言う思い付きで始まりました。
2週間後には鬼軍曹に鍛えられたウジ虫共がどうなってるか!?

と言う事で今回も読んで下さりありがとうございました、
これからもこのgdgdSSをよろしくお願いします

――― 7:50

土御門「臨死体験をこんな所で経験するとはにゃー」

青髪「ニアミスでニアデス」キリッ

上条「ドヤ顔でとんでもない事言ったな今」

海原「じゃあ僕は帰りますね」

上条「スル―かよ」

青髪「そうか、みっつーはうちの高校や無いもんねー」

海原「それでは」

上条「あぁ、じゃあな」

カツカツカツ

上条「あの七色ドリンクを飲む必要があったのかと小一時間問い詰めたいんですけど」

青髪「でも確かに体は軽くなったで? 今なら空でも飛べる気がするモン」

上条「それ明らかにマズイ薬だろッ!」

土御門「まーその内脳内麻薬も操れるようになれるぜい」

青髪「耳引っ張るだけの簡単なお仕事やね」

上条「このネタ分かる奴いんのかよ……」

土御門「俺達が分かれば良いんだぜい」

青髪「5点着地の件もそうだったやん?」

上条「はぁ……まぁいいや、消力でも出来れば」

土御門「……カミやん、意外と夢見がちなお年頃?」

青髪「現実との境目の区別もつかなくなったん?」

上条「な、なんだよその反応! 脳内麻薬よりは現実味あるだろ!」

土御門「にゃー、ならその内音速を超えた正拳突きでもかますかにゃー」

青髪「実際ああいう漫画のネタって出来るん?」

上条「とある偉い人は言いました、でたらめなことを書けない漫画なんてあるでしょうかと」

土御門「でたらめをリアルに描くからこそ面白い部分もあるしにゃー」

青髪「そうそう、視神経の一部が首にあるとかやねー読んでる時は疑問に思わなかったし」

土御門「そうそう青ピ、今日遊びにいかへん?」

青髪「良いでー久しぶりにバルジャーノンでもやらへん?」

上条「テメェら……俺が放課後遊べないって知っての振るまいか」

土御門「そうだけど? 何か問題あるかにゃー?」

上条「くそぉ……」

青髪「まーまー終わったらメールでもくれたらいいやん」

上条「はぁ……」

土御門「これも単位の為だと割り切るんだにゃー」

青髪「そうそう、留年よりマシやって」

上条「そりゃそうだけど……」

姫神「何の。話し?」

上条「ん? あぁ姫神か、まぁ話すと長くなるんだけど……」

      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・


姫神「成る程。つまり今日も居残りな訳?」

上条「そうなんだよ、準備終わった後からな」

姫神(つまり。これはチャンス)

上条「ん? ってこれ鈴科には内緒にしといた方が良いよな」

青髪「そうやねー、良く考えたら知られたら色々とマズイんちゃう?」

土御門「と言う訳だから、内緒でたのむぜい」

姫神「分かった。内緒の関係ね」

土御門「エロい……」

青髪「エロい」

上条「もう少し言葉を選ぼう、その言葉のチョイスには賛同しかねるから」

姫神「秘密の関係」

打ち止め「ねぇねぇ! 秘密の関係って何! ってミサカはミサカは初めて聞く言葉に興味を示してみたり!」

上条「き、聞いてたのか!?」

打ち止め「うん! 内緒の関係と秘密の関係意味が同じに聞こえるんだけどどう違うの? ってミサカはミサカは疑問を提示してみたり!」

ざわ……ざわ……

吹寄「上条当麻! 貴様って奴は! ……はっ!? もしかして秋沙脅されてるの!?」

姫神「うん、買い食いしてる所を見られた」

上条「えぇぇぇ!? いやいや、誤解ですから!? てかそんな事で脅す訳ないでしょ!?」

土御門「カミやん見損なったぜい……小学生の時のルールを持ち出すなんて……」

吹寄「良いのよ秋沙、買い食いしても」

姫神「それは。良かった」

青髪「畜生道に堕ちたカミやんを滅する時が来たで!!」

「「「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」」」」」

上条「土御門覚えてろぉぉぉぉぉぉ!」

上条「不幸だ……」ボロッ

鈴科「今回はァお前達が悪い」

土御門「俺はただ事実を言っただけだぜい」

青髪「そうそう、真実を脚色無く伝えるのが友達としての役割だと思うんよ」

打ち止め「何かミサカの所為でゴメンねってミサカはミサカは謝罪してみる」

上条「いや、打ち止めは悪く無いんだ、この汚い奴らが悪いんだよ」ナデナデ

打ち止め「えへへー」

青髪「ロリコン」

土御門「ロリコン」

上条「頼む、お前らそろそろ殴らせろ」

吹寄「はぁ……貴様等はそろそろ手を動かしたらどう?」

打ち止め「はーいってミサカは吹寄お姉さんの手伝いをする! ってミサカはミサカは立候補してみる」

吹寄「お、お姉さん……」

打ち止め「ん? 駄目かな? ってミサカはミサカは訪ねてみる」

吹寄「うんん、良いのよ! お姉さんで良いのよ!」

上条「嬉しそうだな」

青髪「きっと一人っ子で妹が欲しいとか思ってる設定なんちゃう?」

土御門「なら、俺の事も元にいって呼んでみるぜい」

青髪「元にい」

土御門「お前じゃ無い」

上条「即答だったな」

打ち止め「あなたはお兄さんって言うよりおじさんって感じかもってミサカはミサカは心中激白!」

土御門「」

吹寄「ぷ……」

鈴科「くっ……」

青髪「その金髪が悪いでー多分、それに比べてボクの青髪はどうや? 若さあふるる青! 若者にしか出来へん青やでー、ほら言うてみ? 青にいって」

打ち止め「青髪のお兄さんはちょっと遠慮したいかも、もうちょっと常識がある色が良いかもってミサカはミサカは本音を吐露してみる」

青髪「」

土御門「ざまぁ無いぜい」

上条「白は常識があるのかよ」

土御門「ただ理由を取って付けただけで実際は生理的に無理とかそんな理由だにゃー」

青髪「君ら好き放題言い過ぎちゃう?」

上条「お前も充分言ってるだろ」

吹寄「」ジロッ

上条「な、なんで無言で俺を目で牽制するんでせうか!?」

吹寄「貴様もさっきの2人みたいに言いだすのかと思ってな」

上条「上条さんは常識人ですから非常識なお願いはしないのです事よ」

土御門「女を5人も家に泊める非常識をやってる奴が言う事かにゃー」

上条「」

土御門「あ」

ざわ……ざわ……

「ほぉー」

「へぇー」

「ふぅーん」

上条「な、なんですかこのデジャヴ感!?」

青髪「なんなん!? つっちーの部屋の隣にはそんなパラダイスが存在してたん!?」

土御門「パツキンきょぬーから大和撫子にロリ同級生なんでもござれだにゃー」

上条「土御門お前!?」

鈴科「あァーそう言えば番外個体元気かァ?」ムスッ

上条「す、鈴科さんまで……じょ、冗談がお上手ですこと、おほほほほ」

吹寄「貴様、それは本当か」

上条「なななな訳無いに決まってるに決まってるじゃないですか!」

吹寄「」ジト

上条「そ、そんな事より作業しようぜ! あ、足りない物あるか! 俺買って来るけど!」

土御門「足りない物……それはにゃー」

「「「「「「「お前の命じゃボケエエエエエエエエ!」」」」」」」

―――

上条「」ボロボロ

鈴科「今回はァお前が悪い」

土御門「このやり取りもデジャヴだにゃー」

上条(まぁこの不安事項も今日でオサラバなんだよな)

吹寄「はい、これ」ピラ

上条「なんですかこれ」

吹寄「買い出し行くんでしょ? 皆にいる物聞いておいたから……行ってらっしゃい」

上条「も、もしかして1人で?」

吹寄「さぁ? 一緒に行ってくれる人を探すのも良いかもよ? 私は無理だけど」

上条「……」チラッ

土御門「カミやんが見つめて来るけど俺はそんな趣味無いにゃー」

上条「……不幸だ」

――― HR

小萌「はい、転校生を紹介するのですー、そしてヤロー共喜びやがれ、今回も女の子の転校生です!」

「「「「「「「「「「ウォオォォォォオォォォォオ」」」」」」」」」

上条「転校生がやって来る頻度多すぎやしませんかね?」

土御門「きっと恋愛電子核的な者がいるんだぜい」

上条「ふーん、誰だろうな」

ガタンッ!

ガタンッ!

ガタンッ!

ガタッ!

上条「先生四方から机に蹴りが飛んでくるんですけど」

小萌「きっと上条ちゃんが悪いのですー」

土御門「流石小萌せんせー、全て分かってるにゃー」

上条「分かるように説明して下さいよ!」

小萌「その件については日が暮れても無理そうだから却下ですー、それでは転校生さん、入って来て下さい」

ガララララ

上条「風斬!?」

青髪「なんなんなんなん! またカミやんの知り合いなん!?」

土御門「にゃーカミやんを転校させない限りこのクラスの男子達は幸せになれないにゃー」

「合法的に転校させる方法は無い物か……」

「後で話し合うか、場所はコードOで」

「了解、繰り返す、合流場所はコードOだ」

上条「何か不穏な空気が流れてるんですけど!?」

小萌「そこは少しお口を閉じるのです、はい、それでは自己紹介をお願いするのです」

風斬「え……え、えっと風斬氷華です、よろしくお願いします」ペコ

タプン♪

「「「「「「「「「「「「Fooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!」」」」」」」」」」」」」」

上条「一気にアメリカンになったな」

土御門「まぁサイズもアメリカンだぜい」

青髪「アメリカンでもあのサイズはいないと思うんやけど……アメリカ行った事無いけど」

上条「まぁ気持ちは分からない事も無い」

――― HR終了

上条「てかさ、何でこんな買う物あんだよ、俺前買いに行ってから2日ぐらいしか経って無いだろ」ピラピラ

吹寄「仕方ないじゃない、足りないんだもの」

上条「さいですか……それにしてもこの量は1人じゃキツイだろ、行きたくねぇー」

姫神「じゃあ。私が行く」

上条「!?」

鈴科「なァ!? な、なら私がァ!」

女子3「じゃ、じゃあ私が」

女子5「な、なら私が」

上条(こ、この空気はっ!?)

男子4「な、なら俺が」

女子2「いやいや私が」

小萌「ここは先生が行くのです」

青髪「小萌先生に任せるなんて鬼畜のする事! ボクが行くで!」

上条「……なら俺が行くぞ」

「「「「「どうぞどうぞ」」」」」

鈴科「!?」

土御門「鈴科、お前マジで立候補してたにゃー」ニヤニヤ

鈴科「!? い、いやァ? この流れに沿ってただけだしィ?」

土御門「」ニヤニヤ

上条「こんな事だろうと思ったよ! てか小萌先生もさり気なく何参加してるんですか!?」

小萌「学生時代を思い出してましたですー」

青髪「それはそうと実際どうなん? その居候説は」

上条「んな訳無いよなー土御門?」チラッ

土御門(貸し一だぜい)ボソッ

土御門「まぁーそんな事有り得る筈ないにゃー」

上条「そうだよ、有り得る筈ねぇーよ」

鈴科「けどさァ……」チラッ

上条(わ、分かったから)

鈴科「まァ有り得る訳無いよなァー」

青髪「そりゃそうやね、バレたら一発で寮から追い出されそうなもんやし」

上条「……は、はははマジですか? 小萌先生」

小萌「マジもマジ、でガチですよー」

上条「」ダラダラ

小萌「まぁもし、何かやらかして追い出されたら上条ちゃんはせんせーの所で預かりますので気にしないで良いんですよー?」

青髪「許すまじ、カミやん」

上条「そこの青髪ピアスはさっさとその握り拳を解きやがれ」

小萌「それはそうとですね、風斬さんは今身体測定に行ってるので帰ってきたら仲良くしてあげて下さいねー」

青髪「こう言う時って保険医が羨ましく思えるんよ」

土御門「同感だにゃー」

青髪「まぁボクの一言で一気にクラスに馴染ませてやりますでー」

上条「悪い予感しかしないんですけど」

吹寄「貴様、何をするつもりだ」

青髪「まぁまぁ見てればいいでー」

ガララララ

風斬「え、えっと……」

青髪「バストサイズ何だったん!?」

上条「」

吹寄「」

鈴科「あァーあ」

土御門「予想の斜め上を突っ走りやがったぜい」

小萌「あ、あわわわわ」

上条「予想外の出来ごとに先生がバグってるぞ」

姫神「こんな事を。予想出来る人は。居ないと思う」

打ち止め「そんな事言ってないで早く止めないと! ってミサカはミサカは危機感をあらわにして見る!」

上条「そ、そうだ!」

風斬「え……」アタフタ

青髪「ボク的にはDかなーと思うてるんやけど……」

女子1「誰かアイツを止めろ!」

吹寄「対デルタフォース用フォーメーション展開!」

男子3「サー!」

青髪「んな!? 何するん!?」

吹寄「独房に入れておけ!」

青髪「いやあああああ!」

女子2「大丈夫?」

風斬「あ、ありがとうございます……」

女子4「風斬さんだったよね、裁縫出来る?」

風斬「え、えっと少しなら……」

女子4「なら手伝ってくれる?」

風斬「わ、私で良ければ」

女子4「それじゃあこっち」

姫神「早速馴染めた様で。良かった」

上条「これを見越してのさっきの発言か……」

鈴科「青髪は犠牲になったのだァ……」

上条「で、青髪はどこに連れてかれたんだ?」

吹寄「さぁ?」

上条「吹寄さん!?」

吹寄「ま、まぁ良いじゃない」

土御門「なぁカミやん」

上条「ん?」

土御門「サイズ……どう思うぜい」

上条「……E]

土御門「慧眼だぜい」

上条「伊達に巨乳見て来てねぇべ」

吹寄「貴様等も下らない話して無いで働きなさい!」スパーン

えーと言う事で今回の投下はこの位で……

どんだけサボってたんだと言う突っ込みは無しでお願いします。
さて、さて、つかぬ事をお聞きしますが皆さんは簡単に強くなる事に対して違和感を持ちますでしょうか?

それでは

上条「最近吹寄の突っ込みが激し過ぎる気がするなう」

土御門「そんな呟きはスルーするとしてにゃー、さっさとカミやんは買いに行って来るぜい」

上条「だからさ! 最近買い物しかして無いじゃねぇーかよ! もう買い物は飽きたよ! 皆飽きてるよ!」

土御門「だからってカミやんが作業手伝った所で謎の不幸体質によって作業がパーにならないとも限らないぜい?」

上条「う……」

吹寄「今回のは近くのコンビニでも買える物ばかりだし気にしないで良いわよ」

上条「なんだ、それをさっさと言ってくれれば良いのに」

姫神「ところが。そこで事件を起こすのが。貴方」

上条「んな訳無い無い、……無いよな?」

鈴科「さァ?」

上条「そこは得意の暗算でどうにかしてくれよ、得意だろ?」

鈴科「そンな他人の運命占える程万能でも無いってェ」

上条「こう不幸をベクトルをコサイン180ぐらい変換してさ?」

鈴科「そンな事しなくても一回死ねば大丈夫だと思うけどなァ」

上条「……なんか……心なしか冷たく無い?」

土御門「鈴科は最初からそんなもんだにゃー、てか今は温度差で風邪引く位温度差あるにゃー」

上条「あー……」

鈴科「あーってなンだよォ!」

上条「まぁコンビニ位なら行ってくるわ」

吹寄「貴様、領収書忘れるなよ」

上条「分かってます分かってます」

―――― 学校近くのコンビニ

『いらっしゃいませー』

上条「えー買う物はのり両面テープカッターチャンピオン……チャンピオン明らかに関係ないだろこれ!」

上条「……つーかこの位なら誰かが登校中に寄ればよかったんじゃないのか?」

チラッ

上条「お、タッチじゃん……時間あるし読んでも良いよな?」

      ・
      ・
      ・
      ・
      ・

上条「んーやっぱタッチおもしれーなー、やっぱかっちゃん死ぬ所はすげぇな、まさか弟殺すなんて思わねえし」

上条「そう言う意味でタッチだったんだなーうんうん」

上条「じゃあ次はっと……お、バキだ」

パラパラ

上条「勇次郎と独歩か……」

      ・
      ・
      ・
      ・
      ・


上条「やっぱかっけぇな、勇次郎に向けて指を振る独歩がカッコよすぎる」

上条「てか実際に散眼やったらキモがられるよな……でも散眼で防ぐ所は良いよな」

上条「……いつになったら連載の方は話進むんだよ、コラ画像だけが増えてく一方だぞ……」

トントン

上条「ん?」


プニ

雲川「やぁ、こんな時間にコンビニとは……学校はどうしたのか聞きたいのだけど?」

上条「雲川先輩、おつかいですよおつかい、学園祭に必要な物の」

雲川「それにしては……立ち読みしてるようにしか見えないんだけど?」

上条「う……そ、それより! 雲川先輩はどうしてここに居るんですか! もう2限始まりますよ?」

雲川「”あの時間”に君のメールを見た私は、”あの時間に”君の為に過去問を探し出してたら寝過ごしてしまったんだけど?」

上条「……」

雲川「それで寝過ごしてしまってね、朝ご飯の調達の為と、過去問をコピーするためにここに寄ったんだけど……さて、上条君、何か言ったように聞こえたんだけど、もう一度言ってくれるかな?」

上条「すみませんでした!!」

雲川「まぁそんなに気にしてないけど」

上条「少しは気にしてるんですね……」

雲川「くくく、まぁそれより、何を読んでるのか気になるんだけど……まさかピンクな本じゃないだろうね?」

上条「な訳ないでしょ!」

雲川「くく、冗談だけど、それよりおつかいとやらは良いんだけど?」

上条「えぇのりとかですし、直ぐ買えますよ」

雲川「ん? のりなら売り切れてたけど?」

上条「……え?」

雲川「だから売り切れてたけど、多分他のクラスもここに買いに来たんだと思うけど」

上条「……」

雲川「……ふふ」

上条「……不幸だ」

雲川「くくく、やっぱ君は面白いけどね」

吹寄「……で? 買って来た物は?」

上条「……これをお納め下さい」

鈴科「チャンピオン……」

吹寄「……貴様ぁ」

上条「いやいや! これには深い深い訳があることのですよ!」

吹寄「へぇ、一時間近くかかって近くのコンビニで買ってきた物がチャンピオンだけの理由ねぇ」

上条「う……」

土御門「アマゾンに頼んだ方が早いぜい」

上条「ぐ……」

吹寄「で、良い訳は?」

上条「ほ、他のクラスもあのコンビニで買ってたみたいで……」

土御門「一時間もあったら他のコンビニにも行けたにゃー」

上条「う……」

吹寄「コンビニで何してたのよ」

上条「怒らない?」

吹寄「……怒らないから正直に言いなさい」

上条「……立ち読み」

吹寄「貴様ぁ!」

上条「怒らないって言ったのに!?」

土御門「なんだか知らないけど和むぜい」

姫神「家族。みたい」

鈴科「納得」





上条「ごめんなさい」

吹寄「全く……」

姫神「それで。どうするの?」

上条「いや、そこは俺が行くけどさ……それより」

ピラ

吹寄「なに?」

上条「チャンピオンの領収書なんだけど……」

吹寄「そんなの降りる訳ないでしょ……」

上条「……不幸だ」

―――
――


上条「結局買いに行かなくても某通販が即日で届けてくれるとか……」

土御門「つまり?」

上条「ニートなう」

土御門「駄目人間だぜい」

上条「否定する語彙力が無いのが悲しい」

土御門「本当の事だから、の間違えだにゃー」

上条「……吹寄ーー」

吹寄「なに?」

上条「何か仕事無いかー?」

吹寄「そうねー……だいたい能力持ちの皆が頑張ってくれてるし……」チラ

女子1「鈴科ちゃーん、これもおねがーい」

鈴科「あァ」

スコーン! スコーン! スコーン!

上条「……制服を着た女生徒が指先一つで釘を打ちつける姿を見たことがあるだろうか?」

土御門「普通の生活じゃお目にかかれないにゃー」

吹寄「ほらね?」

上条「ほらね? って……お? また1人悩める子羊が鈴科の元に」

女子2「鈴科たーん、この板星型にカットして欲しいんだけど」

鈴科「はァーい」

吹寄「……色々な悩みがあるのね」

土御門「それを受け付ける鈴科の心は深いにゃー」

上条「はーい、の一言と共に取りだしたのは……糸? 糸を使ってどうするつもりなんだよ」

吹寄「見てれば分かるわよ」

鈴科「じゃあ板押さえててェ」

女子2「はーい」

上条「鈴科がぁ、糸伸ばしぃ、鈴科がぁ、板に刺すぅ、型紙読んでぇ、糸動かすぅ、……鈴科がぁ、腕を動かしぃ、鈴科がくり抜いたぁ」

土御門「どっかで聞いた事のあるような実況だぜい」

吹寄「小足見て昇竜の人ね」

上条「なんだか佐天さんに会いたくなった」

土御門「なんでだにゃー?」

上条「まぁそれはさておき、解説の土御門さん、今のはどのようにやったのでしょうか?」

土御門「鈴科は糸を使って糸ノコと同じことをやってるように思えるにゃー」

上条「成る程……自慢のベクトル操作によって高速振動させている訳ですね」

土御門「その証拠に、ほれ、少しだけど木くずが出てるぜい」

上条「はぁー成る程……流石土御門、細かい木くずも逃さないその目、死線を潜り抜けてきただけありますね、糸だけに」

姫神「意味が。分からない」

上条「お、姫神か、……って姫神は何やってるんだ?」

姫神「裁縫。裾合わせとか」

上条「へぇー、裁縫出来たのか」

姫神「少しは」

上条「良いお嫁さんになるんだろうなぁ」

姫神「上条君は。裁縫出来る子好き?」

上条「そりゃあ、嫌いな訳無いだろ?」

姫神「そ、そう///」

吹寄「わ、私も出来るわよ!」

上条「そうなのか、スゲーな」

吹寄「……」

土御門「なんだか淡泊な反応だぜい」

上条「んな事言われても」

姫神「そうそう。制里。後で合わせるから」

吹寄「……へ? わ、私も着るの?」

姫神「当り前。皆着るんだから」

吹寄「い、いやいや私はいいわよ!」

上条「吹寄ー委員長なのにいいのかよー」

土御門「そうだにゃー、いいのかにゃー? 委員長なのにー」

吹寄「うっ……」

姫神「じゃあこっち。あ。言っておくと男子禁制」

上条「はいはい、あ、そう言えば風斬はどうだ? 上手くやってるか?」

姫神「うん。胸が邪魔で上手く手元を見れない以外。は完璧」

上条「……」

土御門「……」

吹寄「なによこの空気」

上条「なんてか、予想を斜め上に行った返答で回答に窮すると言いますか」

土御門「こんな時の為の返答は持ち合わせて無かったにゃー」

姫神「それなら。簡単」

上条「へー、答えは?」

姫神「鈴科さんに。聞いてみる」

土御門「……それじゃあ、俺達は他の所回るぜい」

上条「そうだな、俺達を必要としてくれてる人がいるかもしれないしな」

タタタタッ

姫神「あ。行っちゃった」

吹寄「そりゃ行くわよ」

上条「姫神が俺達を亡き物にしようとしてる説が浮上しだしたな」

土御門「ひんぬーネタを吹っ掛けるのはロリだけでいいぜい」

上条「でもさ、貧乳の何が良いかって、貧乳自体もあるけど貧乳を気にしてる女の子が良いんだよな」

土御門「にゃーそれは同感だにゃー」

上条「って訳だから仕事無いか?」

男子3「無い、ちなみに俺は巨乳派」

土御門「即答だぜい、後で屋上な」

男子1「上条が手伝うと目茶苦茶になるのは目に見えてるからなぁ、俺は貧乳に一票」

上条「ぐ……、後俺は特に一般論を言っただけだから俺に振るなよ」

女子2「あー上条君、暇ならそれ天井に付けて、ちなみに私は上条×土御門派だけど」

上条「そう! こういう仕事を待ってたんだよ! それとBLとかそう言う報告要らないです」

土御門「やっと仕事らしい仕事がきたにゃー……ってそれ俺の方が適任な気がするぜい」

女子3「あー土御門君は空き教室から1つ長机運んで来て、ちなみに言っておくとやっぱ土御門×青ピだよ!」

土御門「まぁ薄々そんな役割だと思ってたにゃー……、言い忘れてたけどBL趣味のおんにゃのこの需要は皆無だぜい」

上条「じゃあ椅子借りるぞ、PS土御門と青ピは幸せに」

女子3「あ、後これも、追伸おー上条君もこっちの世界興味あるの?」

上条「ねーよ! お前ら余計な事いちいち付けるなよ!」

女子4「総括すると上条×土御門×青髪の連結でFA?」

上条「メインそっちかよッ!」

約一ヶ月ぶりの投下となりました……
サボったって言う突っ込みは無しでお願いします(一ヶ月ぶり、2度目)

全然話が前に進みませんね、えぇ、遅筆がそれに拍車を掛け過ぎてますね、
良い訳としましてはポケモンが(ry
何が言いたいかと言いますとすみませんでした


一応書く気はあると言う事の報告ついでに投下しました、
それでは、またいつか


――― 夜10時 とあるスポーツジム

ガチャ

土御門「ちわー……って、うっひゃー、カミやん!?」

青髪「どうしたん? Tシャツビッショリやで?」

上条「…………」ぐでー

青髪「うわぁ、リビングデッドになってもうてるやん」

土御門「どういう事だにゃー? ステファニー」

ステファニー「どう言う事って、スポーツジムでやる事って言ったら筋トレに決まってるじゃない」

青髪「筋トレって……カミやんが?」

ステファニー「そうよ? 他に誰が居るのよ」

土御門「んで、カミやんはどうしてそんなにグロッキーなんだにゃー」

ステファニー「そりゃ筋トレしてたからねー」

土御門「その狙いは」

ステファニー「基礎体力向上その他諸々の為にね」

青髪「どういう事なん?」

アックア「それは私が説明しよう」ヌン

青髪「んな!? 筋肉ダルマ!?」

アックア「そもそも筋肉とは……」

        ・
        ・

青髪「」カクッ カクッ

アックア「と、上腕……む、居眠りか……覇ッッ!!」

青髪「うぉ!?」

土御門「勇次郎は存在したにゃー」

        ・
        ・
        ・

アックア「と、言った風に筋肉とは日常生活における最大の道具と言えるのである」

土御門「成る程にゃー」

青髪「案外面白い話だったでー……途中寝てたけど」

アックア「そして私の経験と理論、学園都市の技術を持ってすれば、2週間で肉体改造など余裕なのである」

青髪「ん? それで、なんでカミやんは筋トレしとるん?」

ステファニー「あーそれは……」



――― 4時間前

上条「で、今日は何をするんですか?」

ステファニー「ふふふー、知りたい? どおしよっかなー教えよっかなー」

上条「な、なんですかそのテンション」

ステファニー「あーノリ悪いー、なんだかお姉さんやる気無くなっちゃったなー」

上条「うぉぉおぉぉぉ、何やるの何やるの!?」

ステファニー「なんだかワザとらしい」

上条「……俺にどうしろと」

ステファニー「と、言う事ではい、これ、頭に付けて」

上条「何ですかこれ、ヘッドギア的な感じですよね?」

ステファニー「ふふーん、これはねお姉さん、お昼に研究所からパク……借りてきたこの至高の一品、その名も」

上条「その名も?」

ステファニー「てれててっててー『学習装置ー』」

上条「なんか聞いたことのあるような無いような……」

ステファニー「なんとこれを頭に付けるだけで、技術や知識が頭の中に入るんですっ! 凄いでしょー」

上条「……へ?」

ステファニー「いや、かなり分かりやすく言ったつもりなんだけど」

上条「いやいや、そんなチートな物があってたまりますか!」

ステファニー「再現こそが科学なのだよワトソン君」

上条「え? じゃあこれを使えばマトリックスみたいにカンフーマスターしたりヘリコプターを操縦したり出来るってことですか!?」

ステファニー「そうそう、つまりこれは夢のようなアイテムな訳」

上条「スゲー!!」

ステファニー「まぁ問題があるとしたら」

上条「あるとしたら?」

ステファニー「……何でもー、って事ではい当麻、これ被って」

上条「えぇぇ!? 今言いかけた事言いましょうよ!」

ステファニー「大丈夫、問題が起きたとしても起きて無いから」

上条「何ですかそれ、もみ消すって事ですか」

ステファニー「……」

上条「あ、あれぇー否定の言葉が聞こえて来ないんですけど」

ステファニー「あ、あははははー」

上条「……」ジトー

ステファニー「……」

上条「……」ジー

ステファニー「……だ、大丈夫直ちに健康への影響は無いから」

上条「信じられるか!!」


―――――
――――
―――
――



ステファニー「当麻がうるさいのでこれの使用した感想を聞いてみたいと思います」

ミサカ妹「学習装置の使用した感想ですか? とミサカは確認をしてみます」

ステファニー「そうそう、体の調子とかさー」

上条「いやいや、まてまて御坂妹ってこれ使った事あるのか?」

ミサカ妹「えぇ、言うなれば生まれた時から使っていました、言うなれば生粋の契約者と言った所ですか、とミサカは自己分析してみます」

上条「契約者って……厨2かよ」

ステファニー「それで? どうなの使用感とか」

ミサカ妹「スル―ですか……いえ、特に体に不具合は起こりませんよ、とミサカは報告してみます」

ステファニー「だってさ、どう? これで安心したでしょ?」

上条「……まぁ御坂妹がそういうならそうなんだろうな」

ミサカ妹「ただ……」

上条「ただ?」

ミサカ妹「様々な創作物……例えば映画やドラマを見てて、使用方法を間違えているのがあると気になるのが難点です、とミサカは思い返します」

ステファニー「あー、確かに、細かい所気になっちゃうよね、素直に楽しめなくなると言うか」

ミサカ妹「そうなんです、とミサカ10032号は同じ悩みを持っている人と出会えたことを感謝します」

ステファニー「ふふ、これから仲良くしていきましょ、って事で当麻、っさっさと使うわよ」

       ・
       ・
       ・
       ・
       ・
       ・
       ・


ステファニー「と、言う事で、今彼は出来るけど出来ない状態な訳」

土御門「成る程、筋力が足らないってことだにゃー」

ステファニー「御名答、でここでインストラクターをしてるアックアさんに協力して貰ってる訳、なんか知らないけど当麻とも知り合いだったし」

青髪「カミやん……まさか……ガチな方だったん?」

上条「んな訳無いですよ」

土御門「んにゃー、分からんぜい? 切っ掛けはふとした時にやって来るからにゃー」

上条「私は正常ですよー」

青髪「……ん? 私?」

上条「それより、青髪さん、土御門さん、どうしたんですか?」

土御門「ど、どうしたにゃー……?」

ステファニー「あぁ、ちょっとアックアの調……教育が効いてるみたい」

アックア「ふむ、良い具合に筋肉が張ってるのである」サスサス

上条「ありがとうございます、アックアさん///」

青髪「あ、あかん、男に触られてカミやん顔赤くしとる!」

土御門「」

ステファニー「……もうその時は来たみたい」

土御門「カミやん目を覚ませぇえええええ!!」

>>1です

えー寝落ちしましたが、生存報告を兼ねて投下しました。
と、言う事ですので、皆さんこれからもよろしくお願いしたします

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