シトロン「サトシ、もうゲームはやめて下さい」(48)

サトシ「…」

シトロン「聞いてるんですか?」

サトシ「うるさいな、今考えてるから黙ってろよ」

シトロン「…」

セレナ「それ私の携帯端末なんだけど……」

ユリーカ「セレナが困ってるじゃん!」

シトロン「全く……いつまでパズドラなんか続けてるんですか……」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「ああああああくっそ!!!!死んだ!!!」ドン!!

ユリーカ「わっ!?ビックリさせないでよ!」

セレナ「そう……ならそろそろ

サトシ「おいシトロン!次の街までどれぐらいだ!!?」

セレナ「えぇ…?」

シトロン「この森を抜けたら街に着きますけど……」

サトシ「よし!じゃあ急いで魔法石を買って来るぜ!!」ヒュン

シトロン「あぁっ!待ってください!!」

シトロン「…」

ユリーカ「…」

セレナ「…」

ピカチュウ「ピカ…」

シトロン「サトシ…変わりましたね……」

ユリーカ「そうだね……」

セレナ「嫌よ…あんなサトシ見たくない!」

シトロン「本当にポケモンマスターになる気はあるんでしょうか…?」

ピカチュウ「…」

ユリーカ「このままじゃパズドラマスターになるとか言い出しそうだよ」

シトロン「さっきトレーナーにポケモンバトルを挑まれた時も渋々やってましたからね……」

セレナ「私が悪いのよ…私が面白いアプリがあるなんて言うから……」

シトロン「自分を責めないでください…絶対に元のバトル脳のサトシに戻しましょう!」

ユリーカ「あ!街に着いたよ!」

セレナ「疲れたわね…着いたのはいいけど、サトシはどこかしら?」

シトロン「サトシを見つけてから、ポケモンセンターでお昼にしましょう」

サトシ「おーい!!みんなーー!!!」タタタタ

シトロン「サトシ!?勝手な行動は謹んでくださ…

サトシ「いや~wwやっとこのダンジョンクリア出来たんだよwww」

シトロン「…」

サトシ「魔法石170個買って来たんだよ!これでしばらくはスタミナ切れに困らないぜ!」

ユリーカ「は?」

セレナ「」

サトシ「さぁ皆!ポケモンセンターに行ってご飯にしようぜ!」タタタタ

シトロン「まさか課金までやり始めるとは……」

セレナ「…」

ユリーカ「…」

シトロン「(今のサトシと旅をして…僕は本当に強くなれるんでしょうか……)」

セレナ「(私が好きなサトシはあんなサトシじゃない……)」

ピカチュウ「…」

ポケセン

セレナ「…」モグモグ

シトロン「…」モグモグ

ユリーカ「…」モグモグ

サトシ「…」カチカチ

セレナ「あの、サトシ…」

サトシ「何だ?」

セレナ「ご飯の時ぐらい携帯は置いた方が…」

サトシ「うるさいなーセレナは……」

シトロン「行儀が悪いですよ」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュウ!」グイッ

サトシ「あ、バカ!引っ張るなよピカチュウ!!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

サトシ「あっ…」

テーレーレーレーレーレーン…

サトシ「おい!ピカチュウ!!お前が邪魔するからまた死んだじゃないか!!」ガタッ

シトロン「サトシ!?」


ザワザワ…

シトロン「大声出さないで下さいよ…」

サトシ「あーあ…ピカチュウが邪魔したせいでゼ○ス倒せなかったぜ……」ガクッ

ユリーカ「終わったならご飯食べようよ」

サトシ「まぁいいや、魔法石もあるし次はレア(ry」

ピカチュウ「…」

サトシ「よーし、次はCDDをゴエの花火でワンパンして…」カチカチモグモグ

シトロン「ピカピカチュー!」

サトシ「分かったから待てってピカチュウ」

ユリーカ「もう!行儀が悪いんだから!」

シトロン「サトシ、僕達は食べ終わりましたよ」

セレナ「携帯いじってな

サトシ「くっそおおおおおおおお!!!!!!!」ガタッ!!

セレナ「!?…今度は何よ!?」

サトシ「そこで落ちコンで回復となふざけんな!!25倍が発動出来なく(略」

ザワザワ

ウッセーナアノガキ
アイツマジキチ

シトロン「ごごご、ごめんなさい!!」ズルズル

セレナ「今出て行きますから!」

ユリーカ「あぁ!待ってよ!」

ピカチュウ「ピカー」



シトロン「サトシ!もう何度言えば分かるんですか!」

ユリーカ「サトシのせいで皆に迷惑が掛かってるんだ!」

セレナ「そうよそうよ」

サトシ「…」

シトロン「どうやら僕はサトシを過大評価していたようです」

シトロン「携帯を渡してください!それは僕が預かります!!」

セレナ「いやそれ私の」

シトロン「言う事を聞けないのなら僕は今日限りでこのパーティを抜けます!」

ユリーカ「えぇっ!?」

シトロン「元はと言えば、僕はサトシの熱意に胸を打たれて旅を決心したんです」

シトロン「サトシ達と一緒なら自身の向上にも繋がると思い…」

サトシ「まぁそう怒るなよシトロン、お前もやってみろよ!ほら!」

シトロン「話は終わっていません!それに僕は興味ありません…そんなオンラインゲームなんか…」

サトシ「いいから1回だけやってみろよ!反省するから!」

シトロン「…本当に反省するんですね?」

サトシ「もちろん!ほら、早く!」

シトロン「……えーっと」

サトシ「あぁ、遊び方はな…」

セレナ「(私のケータイ…)」

ユリーカ「もう行こうよ皆、時間がもったいないよ」

セレナ「(ま、いっか!サトシが反省してくれたなら!)」

セレナ「そうね、早く行きましょう!」

ユリーカ「ピカチュウよかったね!サトシが反省してくれて!」

ピカチュウ「ピッカ!」

サトシ「凄いじゃないかシトロン!」

シトロン「え?そうなんですか…?」

サトシ「すげぇよ!!ノータイムで7コンボは簡単には出来ねぇよ!」

シトロン「あはは…」

サトシ「やっぱシトロンは天才だな!最高だな!」

シトロン「そんなに褒められたら照れちゃいますよ…//」

サトシ「なぁ!もう一回やってくれよ!」

シトロン「はぁ…しょうがないですね…///」

ユリーカ「お兄ちゃん?」

シトロン「次は8コンボです!」シュッ

サトシ「SUGEEEEEEEEE!」

ユリーカ「ねぇお兄ちゃん…」

セレナ「影響されてない?」

シトロン「はっ!?そんな事ないですよ!」

サトシ「いやー凄かったなシトロン!じゃあ携帯返してくれ」パシッ

シトロン「えっ…?」

サトシ「ほらセレナ」

セレナ「え?サトシ…?」

サトシ「携帯返すよ、もう反省したからさ」

ピカチュウ「ピカ!」

サトシ「(1万円無駄にしちゃったけど)」

セレナ「サトシ…よかった……」ウルウル

サトシ「おいおい泣くなよ」

セレナ「サトシが廃課金パズカス厨になってポケモンマスターを諦めると思ってたから…」

サトシ「そんなわけないだろ!俺は絶対にポケモンマスターになってやるんだから!」

ユリーカ「よかった!これでまた皆で楽しく旅が出来るね!」

ピカチュウ「ピカチュー!」

アハハハハハハハハ

シトロン「…」



サトシ「じゃあ、そろそろテントに入って寝るか」

シトロン「そうですね」

ピカチュウ「ピカ!」

ユリーカ「皆お休みー」

セレナ「お休みなさい」

サトシ「あぁ、お休み」

シトロン「お休みなさい…」

……

サトシ「んがー…」

シトロン「(サトシはもう眠りましたね…)」

シトロン「よし…」スッ

ザッザッザッ…

パサッ

ユリーカ「zzz…」

セレナ「zzZ…」

シトロン「(こちらも眠ってますね…)」スッ

シトロン「(ごめんなさいセレナ…携帯をちょっと貸して貰います…)」ゴソゴソ

シトロン「(あんなに面白いゲームは初めてですから…)」

デデンネ「ンゴオオオオオオオオ…」

シトロン「(デデンネの鼾がうるさいですね)」

シトロン「あったあった…」

シトロン「さて、ずらかりましょう」



シトロン「…」カチカチ

シトロン「(完全にハマってしまいました…)」

シトロン「(皆にはバレないようにしないと…)」

トントン

シトロン「!!?!?」ビクッ!

ピカチュウ「ピカ」

シトロン「何だ…ピカチュウですか…」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュウ!」

シトロン「しーーっ!サトシが起きちゃいます!」

ピカチュウ「ピカァ…」

シトロン「確かに怒るのは無理ないと思います…」

シトロン「でもこのゲーム本当に面白いんですよ!!」

ピカチュウ「…」

シトロン「ほら!ピカチュウもやってみてください!」

ピカチュウ「ピカ…」

シトロン「ピカチュウは賢いからすぐに覚えられますよ」

ピカチュウ「まぁ…」

シトロン「それで遊び方なんですけど…」

次の日

サトシ「う~ん、よく寝た…」ムクッ

サトシ「よし!今日も次のジムを目指して頑張るぞ!」

サトシ「おいシトロン、朝だぞ!」

シトロン「…………う…ん…」

サトシ「ほら頑張れ!起きろシトロン!」

シトロン「あぁ……おはようございます…」

シトロン「(遅くまで起きていたから目覚めが良くないですね…)」

サトシ「あれ?ピカチュウがいないぞ?」

サトシ「おーい、ピカチュウ!」ザッザッ

シトロン「ピカチュウー?」キョロキョロ

ピカチュウ「…ピカ?」

サトシ「お、いたいたピカチュウ、お前外で何やって……あれ?」

シトロン「(ん?)」

サトシ「ピカチュウ!お前それセレナの携帯じゃないか!何でお前が持ってるんだよ!」

ピカチュウ「ピカー」カチカチ

シトロン「(え?セレナの携帯は寝る前に戻した筈なのに…)」

サトシ「おいピカチュウ!勝手に人の携帯使ったらダメじゃないか!」

シトロン「(ピカチュウ…まさか自分で…)」

サトシ「って言うかピカチュウ!お前それ…」

ピカチュウ「ピカ~」カチカチ

セレナ「どうしたの?」ザッザッ

ユリーカ「う~ん…まだ眠いよ……」ザッザッ

サトシ「大変だ!ピカチュウがセレナの携帯でパズドラやってるんだよ!」

セレナ「えぇっ!?」

ユリーカ「ピカチュウ凄いじゃん!」

サトシ「凄いじゃないかピカチュウ!パズドラが出来るポケモンなんて世界にお前ぐらいしか存在しないぞ!」

セレナ「言ってる場合じゃないでしょ!ピカチュウ…それ私の携帯だから返してね」

ピカチュウ「ピカ!!」プイッ

セレナ「嫌なの?」

サトシ「ピカチュウ、確かにお前は凄いけど勝手に人の携帯を使うのは良くないぞ」

ユリーカ「サトシは人の事言えないけどね」

ピカチュウ「ピカピカ~」カラカラカラカラ

シトロン「これは重症ですね…」



シトロン「朝ご飯が出来ましたよ!」

サトシ「さぁ皆!ご飯だぞ!」

ケロマツ「ケロ!」

ヤヤコマ「ヤッコ!」

ピカチュウ「…」ピッピッ

サトシ「おいおい、飯の時ぐらい携帯置けよ…」

シトロン「パズチュウ…」

セレナ「飼い主に似るって言うもんね……」

ピカチュウ「…」カラカラカラカラ

サトシ「困ったな~」

ケロマツ『ピカ殿!いい加減にするでござる!』

ピカチュウ『っせーな、ケロ公が…』カチカチ

ヤヤコマ『ご主人に迷惑を掛けちゃダメだよ!』

ピカチュウ『静かにしてくれよ雑用さん』カチカチ

ヤヤコマ『くっ…僕がファイアローになればお前なんか!』

ピカチュウ『タケシの奴、リーダーがいっつも女キャラだな…カスミも水パしか使わねぇし……』

ケロマツ『拙者の技でその機械を破壊するのは容易い事なのだぞ?』

ピカチュウ『なんだと?』ピクッ

ピカチュウ「ピカ~…」バチバチ

ケロマツ「ケロケロ!」

ヤヤコマ「ヤッコヤッコ!」パタパタ

サトシ「おい!喧嘩はよせ!」

セレナ「困ったわね…」

サトシ「喧嘩やめないと飯抜きだぞ!」

ピカ「…」

ケロ「…」

ヤヤ「…」

……

サトシ「落ち着いたか?」

ピカチュウ「ピカ…」コクッ

サトシ「じゃあ仲直りの握手だ!」

シトロン「よかったですね」

ユリーカ「一件落着だね!」

サトシ「それとピカチュウ、もう携帯はセレナに返すんだ!分かったな?」

ピカチュウ「ピカピ…」コクッ

……

ムサシ「ジャリボーイ発見」

コジロウ「何を揉めていたんだろうなぁ…」

ムサシ「そんな事はどうでもいいでしょ。ニャース!準備に取り掛かるわよ!」

ニャース「…」

ムサシ「ニャース、聞いてんの?」

ニャース「バ○テトちゃん可愛いニャ~」カチカチ

ソーナンス「ソ~ナンス~」

ムサシ「…」

コジロウ「はぁ…また言ってるよ……」

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