寺生まれのTさん「羽生蛇村か…」(76)

バタバタバタ

須田「うわぁっ!うわぁぁぁ!」ダダダッ

石田「ムダナ…テイコウハ…ヤメナサイ…」

パーン パーン

須田(うわぁ!また撃ってきた!)

須田(なんだよ!なんだよあの警官!頭おかしいだろ!)ダダダッ

須田(面白半分でこんな村来るんじゃなかった…!殺される…!)

須田(…!あんなところに軽トラが!あれに乗れば逃げれるかも…!)ダダダッ

出た!

バタン

須田「エンジン早くかかってくれ…!」

須田「早く…早く動け!…うぉ!」

ドン

石田「」

須田「あ…」

須田「あぁ…だ、大丈夫ですか…?」

石田「」

須田「どうしよう…110番…?いや…救急車…?」オロオロ

須田「どうしよう…」

【0:00】

ウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

須田「!なんだこれ!」

須田「なんの音だ…!?うっ…!」

石田「…」ムク

須田「!!」

須田(え…?起き上がって…)

石田「ウ…ォ…」ジャキ

須田(あ…銃口が…う、撃たれる…!)

須田(死ぬ…!!)

その時である。

「破ァー!!」という掛け声とともに無数の青白い光弾が飛んできた。
その青白い光弾は警官を包み込む。
警官がなんとも言えない叫び声をあげ、手足をばたつかせる。
あまりの眩しさに目を瞑り、しばらく経ってから恐る恐る目を開けると、あの警官はいなくなっていた。

「危ないところだったな」

その声の方へ目を向けると寺生まれで霊感の強いTさんが立っていた。

須田「Tさん!」

Tさん「俺が立ちションに行ってる間に大変なことになってたな」

須田「すみません…でもおかげで助かりました。Tさんに着いてきてもらって正解でした」

Tさん「まったく…だから面白半分でのオカルトスポット巡りは止めた方がいいと言ったんだ」

須田「すみません…それにしても今のは一体…?」

Tさん「さぁな…なんとなく検討はついてるがまだ確信は持てん…」

須田「あの…あの…さっきの警官は人間じゃないんですか…?」

Tさん「そうだな…ついさっきまでは辛うじて人間だったみたいだがさっきの妙な音で異形の者に変わってしまったようだ」

須田「そうだ!さっきの…あのサイレンみたいな音はなんですか?」

Tさん「それもこれから調べる。とにかく先に進むぞ」

須田「あ…はい!…ていうよりここヤバいみたいだし、朝まで待って外に助けを求めた方がいいんじゃ…」

Tさん「もうこの村からは出られない」

須田「え?どういうことですか?」

Tさん「ここは俺達が元いた世界から寸断されてしまった」

須田「えぇ!!じゃあ、あの世ってことですか!?」

Tさん「いや、正確に言うとその狭間にある…そうだな…『異界』とでも言おうか…」

須田「Tさん…なんでそこまで分かるんですか…?」

Tさん「ま、修行の成果ってところか」

須田「すげぇ」

Tさん「川があるな。取りあえずこれを目印に下っていくか」

さすがTさん

元ネタ知らないけどTさんと聞いて飛んできました
負ける気がしない
期待

Tさんはあれだよね
ワンパンマンのサイタマとかてつをみたいな安心感があるよね

Tさんきた―――(゜∀゜)―――!

>>10
元ネタのサイレンも面白いからプレイしとけ
中々の高難度だが

大字粗戸

Tさん「破ぁ!」

屍人「ウァァァァー!」

須田「Tさんすげぇ!」

Tさん「うむ…思ったより数が多いようだな…しかも武器を持ってるやつもいる…」

須田「でもTさん、猟銃の弾も普通に跳ね返してるじゃないですか」

Tさん「そんなもの『気』を使えば簡単に対処することができる」

須田「すげぇ…にしてもここ、えらく古い商店街ですね」

Tさん「時間軸も歪んで取り込まれているようだな…」

須田「そんなことまで分かるんですね」

Tさん「寺生まれを舐めてもらったら困るぜ」

Tさん「よし、この辺りの化け物は大方片付けたみたいだから、適当な廃屋に入って休むか」

須田「そうですね」

Tさん「少し仮眠を取ったら先に進もう」

須田「了解です」

その頃

八尾「誰もいないわ…」ウロウロ

【7:00】刈割

Tさん「やべぇ、寝過ぎた」

須田「異界で爆睡とかTさんパネェ」

Tさん「いや、お前も人のこと言えないだろ」

須田「いや…安心感が凄くて…」

Tさん「結界も張ってたしな」

…!

須田「…うん?」

…ャ…!

須田「…Tさん、何か聞こえません?」

Tさん「…」

…イヤー!

須田「!!女の子の悲鳴が!」ダッ

Tさん「おい、須田!落ち着くんだ!」

美耶子「いやぁ…!ケルブ…!」

須田(…女の子…と犬の死骸…?)

美耶子「いや…!いや…!」

須田「…ねぇ、そこの君…」

美耶子「っ…!」

須田「…ここ、なんかヤバいし、その犬死んでるっぽいし…早くここから離れたほうが…」

美耶子「っ!!」キッ

須田(あ、無神経だったか…)

Tさん「おい!!」

須田「Tさん!」

Tさん「馬鹿野郎!破ぁ!」

ドスッ

美耶子「!!??」

須田「えぇぇぇぇ!?」

美耶子「え…あれ…なんで今、私、チョップされたの…?」

須田「ちょ…!ちょっとTさん!何やってるんすか!?」

美耶子「痛い…痛いよ…」ウルウル

須田「あぁぁぁ!ごめん!なんかごめん!」

Tさん「いつまでもここでウジウジしてあの化け物にやられたらどうなる!」

Tさん「こいつはお前のために死んだのにそれじゃあ意味がないじゃないか!」

美耶子「!?」

Tさん「お前が生き延びること…それが何よりの弔いになるんじゃないのか?」

美耶子「…!」

須田「いや、でもいきなりチョップするのはないと思いますよ」

美耶子「お前の言うとおりだ…」

須田(この子も結構単純だ…)

Tさん「俺が経を唱えてやる…こいつが安らかに眠れるようにな…」

美耶子「…ありがとう」

須田(やっぱりどう考えてもチョップは必要なかったよな…)

須田「埋葬済みましたよ」

Tさん「途中で化け物が何体かやってきたが…なんとかなったな…」

須田「Tさんすごいですね」

美耶子「…」ビクビク

須田(この子、完全にTさんに対して怯えるようになっちゃったな…)

Tさん「…君」

美耶子「ひっ!」

須田「…そんなに怖がらなくても…」

美耶子「…チョップしない…?破ぁ!ってやらない…?」ビクビク

須田「大丈夫大丈夫…幽霊とかには容赦ないけど…基本的にいい人だから…」

Tさん「はぁ…須田、お前が面倒見てやれ」

須田「は、はい…あの…大丈夫だから…」

美耶子「…うん」

Tさん(ふっ…計画通りだ)

Tさん「…ところで、目が見えないようだが?」

須田「え?」

美耶子「…うん」

Tさん「幻視を使えるのか?」

美耶子「…お前、なぜ知ってる?」

Tさん「それぐらいの言い伝えは把握してある。なるほど…それで視界を確保してるのか」

美耶子「…うん」

須田(話についていけない)

淳「美耶子。ここにいたのか」ザッ

美耶子「!!」

須田「誰だ?」

淳「妹が世話になったn」ボカッ

須田「!?」

美耶子「!?」

Tさん「っふー…」スタ

美耶子(私が殴る前に気絶させてしまった)

須田「ちょっと!Tさん!せっかく化け物じゃない人に会えたのに!」

Tさん「こいつからは邪な気を感じた。こうするのが一番だ」

須田「え…Tさんがそういうなら…」

美耶子「お前はそれで納得するのか…」

美耶子(こいつは一体何者なんだ…)

Tさん「さて、進むとするか」

須田「この人、君のお兄さんじゃないの?」

美耶子「違う。ていうか認めない」

須田「はぁ…?」

ちょっと巻き戻って

大字粗戸

【5:03:07】

牧野「誰もいない…」

【7:22:49】

宮田「ていうか化け物すらいない…」

引き続き刈割

須田「すっげえー!!俺、棚田って初めて見た!」

美耶子「こんなのもの、どこが面白いの…」

Tさん「町中に住んでるとなかなか見る機会無いよな」

屍人「ウォッォォォォ!」

Tさん「破ぁ!この景色は絵葉書にもなってるの見たぞ」

須田「いやぁーちゃんとした時にくればいい景色だっただろうになー赤い水じゃ見栄えが…」

美耶子「お前達、こんな状況で観光できるとかすごいな…」

………

須田「それにしても、かなり歩きましたよね」

Tさん「そうだな…さすがに一日棚田見てると飽きるな…」

美耶子「地形が元の村とかなり変わっている。私でも案内はできない…」

Tさん「それはしょうがない」

須田「…!Tさん!あれ!」

Tさん「…おぉ。ぼんやり集落が見えるな。あそこを目指すか」

どうしても「破ぁっ!」で吹く
TさんカッコイイよTさん

田堀・廃屋

【18:03:03】

Tさん「よし、ここで休憩を取ろう」

須田「はい…ところで、あの化け物といい…あの変な兄貴といい…一体なんなんだ?君だって…」

美耶子「私だってこんな村大っ嫌い」

須田「はぁ…?」

美耶子「でも、あんた達はあんな化け物にさせないから安心して」

須田「あ、もうTさんがいる時点で安心なんだけど…」

美耶子「…」

Tさん「おい、もう寝るぞ」

須田「あ、そうですね。それじゃ」ゴロン

美耶子「…よくこんな状況で眠れるよな…」

美耶子「…」

美耶子(…この気配は…)

Tさん「…」

須田「zzz…」

刈割

【23:45過ぎ】

高遠「いい?春海ちゃん。先生、必ず戻ってくるから、それまでじっとしているのよ」

春海「うん…」

高遠「…」

ガタゴト ガタゴト

高遠(…よし…これで春海ちゃんは…)

ウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

高遠「うっ!またこの音…!」

高遠「!!春海ちゃんは!?」

春海「うぅ…!」カタン

屍人「…アァ?」

高遠(…!!)

高遠(このままだと春海ちゃんが…!)

高遠(どうすれば…!)ゴソッ

高遠(これは…さっきのライター…)

高遠「…」

高遠「おぉーい!!」

屍人「オ…ァ…」

屍人「オォ…?」

屍人「ア…」

高遠「早く…こっちに来なさい…」

高遠「早く…早く…」

カチッ カチッ

高遠(春海ちゃん…どうか…無事で…)ギュッ

大きな爆発音と衝撃が自分の体を襲う。そう覚悟した瞬間である。

「破ぁー!!」

青白い光弾が私の周りを囲んでいた化け物を吹き飛ばした。
青白い光に包まれ、化け物は消滅していった。
突然のことに呆然としていると暗がりの中から寺生まれで霊感の強いTさんが現れた。

「おいおい。教え子は卒業までしっかり面倒見るのが教師の務めだろ?」

そういいながらTさんはウィンクをする。
寺生まれはすごい。私は改めてそう思った。

Tさんの有無を言わせない除霊好き

ギャグ漫画ではないはずなのにギャグキャラ並みの安心感があるなww

高遠「Tさん!なんでこんなところに?」

Tさん「たまたま近くの集落で休んでたんだがこっちから嫌な気配を感じたものでな」

高遠「そうだ!春海ちゃん!春海ちゃんは…!」

春海「…先生…?この人誰…?」

高遠「春海ちゃん!」

Tさん「春海ちゃん、と言うのか。俺は…そうだな、Tと呼んでくれ」

高遠「春海ちゃん、Tさんが私たちを助けてくれたのよ」

春海「…そうなの?ありがとう、Tさん」

Tさん「なに、当然のことをしたまでさ」

高遠「ところでTさん、この村は今、何が起こっているんですか?」

Tさん「うむ…俺もすべてを把握している訳ではないが…どうやら村の呪いが関係しているようだ」

高遠「呪い?」

Tさん「先生。さっきまで灯篭に火をつけて回っていたようだが…」

高遠「え…?えぇ、なんとなく…」

Tさん「…その行動が大きな突破口になるかもしれない」

高遠「?」

Tさん「さぁ、ここに長居は無用だ。俺達はこの先の廃屋で結界を張って休んでいる。一緒に行こう」

高遠「はい。本当にありがとうございます」

春海「他にも誰かいるの?」

Tさん「あぁ。ま、着いてからのお楽しみだな」

Tさんなら何きても安心だな

すまんsageわすれ

除霊(物理)

異常すぎる安心感

SIRENは名作なので未プレイの人にはお勧め
それも攻略サイトとか見ず自力で

田掘

【1:11:11】

須田「zzz…」

美耶子「こいつ…ぐっすり寝てるな…」

美耶子「…まさか赤い水が全く混じって無いのか…?」

美耶子「でも…ここまで無傷なんて…ありえな…」

美耶子「…」

美耶子「ありえるか」

美耶子「それにしてもTはどこへ行ったんだ…」

ガタガタッ

美耶子「!!誰だ!」

須田「うっ!なんだ!?」ガバッ

Tさん「俺だ」

須田「Tさん!びっくりさせないでくださいよ…どっか行ってたんですか?」

Tさん「なに、ちょっとした散歩だ。それより生存者を見つけてきた」

高遠「あの…」ヒョイ

春海「!!みやちゃん!」タッ

美耶子「!!春海ちゃん!」

Tさん「どうやら知り合いか」

春海「みやちゃん、怪我してなくてよかった…」

美耶子「春海ちゃんも巻き込まれたのか…ごめんね…」

春海「なんでみやちゃんが謝るの?そういえば白いワンちゃんは?」

美耶子「…」

Tさん「なに、ちょっと綺麗なところに遊びに行っただけだ」

美耶子「うん…そう…」

春海「ふーん?」

高遠「あなたが、みやちゃん?」

美耶子「…お前、誰?」

春海「みやちゃん!学校の高遠先生だよ!ここまで春海を助けてくれたの!」

高遠「いつも春海ちゃんをありがとう。あなた達は?村の外から来たの?会ったことがないけど…」

須田「あ、俺とTさんは余所から来たんですけど…」

美耶子「…私はこの村の者だよ」

高遠「あれ、そうなの?中学生かな?名前は?」

美耶子「…神代、美耶子」

高遠「え…?神代って…あの…?」

Tさん「…」

高遠「あそこは亜矢子様と許婚の淳様しかいないんじゃ…」

美耶子「…」

須田「あの…そういえばこんなのをこの子の兄貴が落としたのを拾ったんですが…」

【アーカイブNO.025】 神代 淳の戸籍抄本

美耶子「お前いつの間にこんなのを」

須田「俺もこれ見てちょっと気になってたんです」

高遠「おかしい…貴女の名前がない…」

Tさん「なるほどな…つまり美耶子の存在を隠す…いや、無いことにしてるんだな」

須田「なんでそんなことを…!…あ」

Tさん「気づいたか。あの変な儀式が原因なんだろ?」

美耶子「…うん」

春海「??」

高遠「ちょっと長くなりそうだから春海ちゃんは先に休んでなさい」

春海「あ…でも…」

Tさん「疲れただろ?怖くなったらこっちに来て誰か呼んでもいいからゆっくり寝てな」

春海「…うん」タタッ

Tさん「…さて、説明をしてもらおうか。美耶子様?」

美耶子「…分かった。全部話す。この村のことも、私のことも」

Tさんとうりえんが合わされば、神も裸足で逃げる

Tさんは“どうあがいても絶望"のこの究極の奈落をいかにして生き延びるのか…

サイレンは敵が不気味すぎて怖い。
興味本位でゲームの公式サイトとかプレイ動画を見た後は夜トイレに行けなくなるw

………………

美耶子「…これが、この村にかけられた呪いだ」

高遠「そんなひどい…!神の花嫁って言ってもただの生贄じゃない…!」

須田「なんとかする方法はないのか?」

美耶子「だから私はご神体の首を盗んで壊したんだ…でも、こんなことになってしまって…」

Tさん「これは珍しく手応えがありそうだな…よし、とにかく生きて現世に戻ることを考えよう」

須田「はい!」

須田「それでこれからどうするんです?」

美耶子「儀式を行うのは求導師と求導女だ。あいつらに見つかったらまた儀式の続きをやらされる」

須田「それじゃあそのどちらかと会えればなにか進展がありそうかな」

高遠「でも美耶子様を守らなくちゃいけないし…」

須田「その点はまぁ…大丈夫じゃないですかね?」

高遠「あ、そうね…」

Tさん「あぁ、俺がなんとかするさ。朝まで待ってから行動開始しよう」

ホントに何とかできそうでこわい

続かないの?

あげよう

保守

支援

支援

【7:03】

須田「先生と春海ちゃんは残してきて大丈夫なんですか?」

Tさん「結界を張ってあるからあの中にいれば安心だろう」

須田「だったら…この子も…」チラ

美耶子「私がなんとかしなきゃいけないから…」

Tさん「だ、そうだ。とにかく進もう」

須田「あ、はい…ん?Tさん!あれは一体…!?」

美耶子「!!」



大字粗戸

牧野「あれは…理尾や丹…」ガクリ

美耶子「い…いや…!」

須田「え?な、なにが起こってるんです!?」

Tさん「…須田。思ったより事態は深刻そうだ…とにかく進もう」

須田「え…はい!」

………

須田「それにしても…もっといい武器があれば俺も戦えるのに…」

Tさん「俺に任せておけ…破ぁ!」

屍人「ウオァァァァ!!」シュウウウ

須田「でもなんかこう…拳銃とか…」

美耶子「拳銃なんて持ってるのは警官ぐらいでしょ?」

須田「警官の化け物は一番最初にTさんが退治しちゃったからなぁ」

Tさん「破ぁぁぁぁぁ!!」

なんだこの安心感wwww

どう考えても絶望しないなwww

どう足掻いても(屍人が)絶望

あげ

破ぁぁぁぁぁ!!

ほしゅぅううううううう

ほしゅ

わくてか

本日異界入り
放置してるけど書く気はあるからもうしばらくしたら来る

待ち

無駄だよ……ぜぇぇんぶ無駄だ……

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