ロック「あんたが高名なモグタン将軍か?」モグタン将軍「クポ…」(12)

ロック「帝国の施設に侵入できたぞ」

ロック「ここは地下室か…」

バキッ ドカッ

帝国兵1「この裏切り者め!」

帝国兵2「覚悟しろっ!」

モグタン将軍「クポー!」

ドカッ バキッ

ロック「誰か乱暴されている?」

帝国兵1「常勝将軍モグタン様も落ちぶれたものだな」

帝国兵2「あのレオ将軍が人目置く伝説の軍人が今はこのザマだよ」

ロック「モグタン将軍!?」

モグタン将軍「…く、クポ…」

ロック「あのモグタン将軍なのか…!?」

帝国兵1「明日には天下のモグタン将軍も処刑される。軍の方針に逆らい続けた事を後悔するがいいぜ」

帝国兵2「正義ぶりっこしやがって。バカだよな」

モグタン将軍「クポ…」

帝国兵1「そろそろ交代の時間だな」

帝国兵2「行こうぜ」
ロック「…」

ロック「おい!大丈夫か」

モグタン将軍「クポクポ…」(いちおうな…)

ロック「あんたモグタン将軍だよな。高潔な人格者で名将だって有名な」

モグタン将軍「クポークポー」(今は裏切り者として捕らわれているただの囚人だがね)

モグタン将軍「クポクー」(君はここの軍人じゃないな)

ロック「まあな」

モグタン将軍「クポポクポー」(君はレジスタンスの人間かね?こんなところまで忍びこむとは大したものだ)

ロック「なんでこんな目に?モグタン将軍は有能なんだろ?」

ロック「捕まって、あんな奴らにボコられてるのはなんでだ?」

モグタン将軍「クポークポー」(アナンダ国とドマ国の侵略に少しばかり逆らったからさ)

モグタン将軍「クークポッポ」(騎士の誇りがない戦いはつまらん。品のない虐殺では支持できんよ)

モグタン将軍「クポー」(最近は兵士の質も下がったしな。さっきのような荒くれ者ばかりだ)

モグタン将軍「クポークポ」(そういうわけで投獄された。明日が処刑日さ。大々的に見せ物になるらしい)

モグタン将軍「クポーポッ」(せめて騎士らしく、戦場でもう一旗あげたかったな…それだけが心残りだよ)

ロック「…」

ロック「俺と一緒に来ないか?」

モグタン将軍「クポ?」(ほう?)

ロック「あんたは悪い奴じゃないな。実際に会ってみてもそんな感じがした」

ロック「ここを一人で探索するのは俺にも大変だ。力を貸してくれないか?」

ロック「常勝将軍モグタンは無敵なんだろ?」

モグタン将軍「クポ…」(ふむ…)

モグタン将軍「クポー」(私の命運、君に預けよう。どうせ捕らわれの身。行き当たりばったりも悪くなかろう)

モグタン将軍「クポクポ!」(よろしく頼む!)

ロック「よろしくなモグタン将軍。俺はリターナーのロック。トレジャーハンターだ」

カチャカチャ

▽ロックはモグタン将軍の拘束を解いた

モグタン将軍「クポー」(よろしくロック君)

ガシッ

▽二人は握手した

モグタン将軍「…クポー?」(…ところでトレジャーハンターとは泥棒のことかね?)

ロック「違う!」

ロック「急ごう!」

モグタン将軍「道案内は任せろ!ここには詳しい」

ロック「ああ!」

バタン

▽二人は部屋を出た


セリス将軍「あれ…?いっしょに捕まってたモグタン将軍がいない…」

セリス将軍「…逃げたの?私、置いてかれた?忘れられて…?」

セリス将軍「…」

続く

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