キョン「なーに、ただ識ってただけさ」(324)

ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。只の人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者、異世界人がいたら私のところに来なさい!」

その瞬間、全世界が停止したかに思えた。
だが、俺はただただ冷静だった。
なぜかって?

何となく識っていたからだ。

これから涼宮ハルヒを中心として巻き起こる事件や出来事について、な。

――休み時間

キョン「なぁ、しょっぱなのアレは本気で言ってたのか?」

ハルヒ「…しょっぱなのアレって何?」

キョン「宇宙人、未来人、超能力者、あと異世界人がどうたらと言ってたろう」

ハルヒ「ふーん、あんた宇宙人?」

キョン「いーや、あいにく俺はただの人間さ、宇宙人でも未来人でも超能力者でも、はたまた異世界人でもないね」

ハルヒ「なら話しかけて」キョン「だがいると思ってる」

ハルヒ「……!」

キョン「この世界に宇宙人、未来人、超能力者なんてのは別にいてもおかしくはない」

ハルヒ「……たいした自信ね」

キョン「自信? 違うな、ただ俺がそう思ってるだけさ」

ハルヒ「どういうこと?」

キョン「もし本当に宇宙人、未来人、超能力者、はたまた異世界人がいるとしたら、お前ならそいつらをどうする?」

ハルヒ「とりあえず一緒に遊ぶかしら」

キョン「まぁ、お前ならそうするだろ? だが大体は政府やら悪の組織とかに隠蔽され俺達みたいな一般人には知られないよう秘密にされてるんだよ」

ハルヒ「そうなの?」

キョン「さぁな、知らね」

ハルヒ「は? 知らないってあんた! 自分で言っといて」

キョン「知らんもんは知らん、俺がただそう思ってるだけだからな」

ハルヒ「……私を馬鹿にしてたの」

キョン「いや、お前と同じさ」

ハルヒ「私と同じ?」

キョン「お前は宇宙人、未来人、超能力者、あと異世界人がいたら自分のところに来いって言ったよな」

ハルヒ「言ったわね」

キョン「はっきり言って矛盾してるんだよ」

ハルヒ「矛盾?」

キョン「少し話は変わるがお前は今まで実際に宇宙人、未来人、超能力者を見たことはあるのか?」

ハルヒ「無いわ」キッパリ

キョン「だろ? だがあの発言でお前はいるという意志表示をした。これって矛盾してるだろ?」

ハルヒ「そう言われると…」

キョン「それと同じだ。俺も今まで宇宙人、未来人、超能力者なんて見たことなんてないがこの世界のどこかにはいると思ってる。難しい理由なんていらん、ただ自分がいると思ってるならそれで良いんだよ」

ハルヒ「……アンタってなんなの?」

キョン「ただの平凡な高校生さ。まぁ捉え方は人それぞれだから俺をどう見るかはお前の勝手だがな」

ハルヒ「ふーん…」

キョン「あぁそうだ」

ハルヒ「今度は何よ?」

キョン「お前髪切れ」

ハルヒ「……は?」

キョン「いや、切った方良いって絶対、うん」

ハルヒ「な、なに? いきなり髪切れってどういう事!?」

キョン「嫌ならポニーテールとかどうだ? 似合うと思うぞ」

ハルヒ「バ、バーーーカ!!」

キョン「行っちまったな」

谷口「キョン…お前、一体どんな魔法使ったんだ? 涼宮があんな長く喋ってんの初めて見たぜ」

キョン「ベホマとかその辺じゃね? 俺も帰る、じゃあな」

谷口「あっ、ちょっと待てよ!」

国木田「キョンは涼宮さんと一体何を話してたのかな?」

朝倉「……」

――翌日

キョン「で、結局切ってきたのか」

ハルヒ「そうよ…悪い?」

キョン「いや、悪い事はない。これから俺にばっかり悪いことが起きてくんだからな」

ハルヒ「は?」

キョン「いや、なんでも」

キョン「なぁハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「お前、全部の部活動に入ってみたらしいな」

ハルヒ「そうよ、悪い?」

キョン「悪くないってさっきも言ったろ、なに? そんなに俺に叱ってもらいたいのか?」

ハルヒ「バカ」


キョン「まぁ話を戻すぞ。どうせお前の事だから面白い部活なんて無かったんだろ?」

ハルヒ「そうよ! これっぽっちも面白く無かったわ! 本当つまんない部ばかりだった!」

ハルヒ「高校入れば少しは変な部活ぐらいあると思ったのに…」

キョン「そんなお前に提案なんだが」

ハルヒ「何よ?」

キョン「自分で部、作れば良くね?」

ハルヒ「……」

ハルヒ「それよ」ハッ

ハルヒ「何でこんな簡単な事に気づかなかったのかしら!?」

キョン「俺が知る訳ないだろうに」

ハルヒ「そうと決まれば早速行動よ! アンタは…」

キョン「新たな部を立ち上げるには5人以上の部員、顧問の教師、名称、責任者、活動内容などを決める必要がある」

ハルヒ「えっ」

キョン「あとこれ、部の立ち上げに必要な学校に申請する書類な」バサッ

ハルヒ「えっ」

キョン「あぁ、あと放課後に文芸部室に来てくれ。今はほとんど使われてないはずだからあそこを部室に使おう」

ハルヒ「えっ、えっ?」

――放課後

ハルヒ「ここが文芸部室ね…」

キョン「そうだ、ちなみに長門にはもう使用許可をもらってる」

ハルヒ「長門って誰?」

キョン「中に入れば分かる、お邪魔しまーす」ガチャ

ハルヒ「ちょっ、思い切り良すぎよアンタ!」

キョン「おーっす長門ォ」

長門「……」

ハルヒ「……」

長門「……」

ハルヒ「……」

長門「貴方は昼休みの時に来た…」

ハルヒ「返事遅っ!」

キョン「早速だがこの部室を使わせてもらうぞ」

長門「どうぞ」

ハルヒ「ずいぶん簡単なのね」

キョン「あと長門にはこれから俺らの部に入ってもらう」

ハルヒ「えっ」

長門「よろしく」

ハルヒ「本当に簡単ね…」

キョン「よし、これで3人目確保だな」

ハルヒ「何か話しの流れについていけない…」

キョン「それはそうと次はどんな部員が欲しい?」

ハルヒ「うーん、そうね…マスコットキャラ的な子が欲しいわね」

キョン「なら2年の『朝比奈みくる』って人がオススメだ」

ハルヒ「何その子、可愛いの?」

キョン「まぁ見れば分かる」

ハルヒ「じゃあ明日の休み時間に会って来ようかな」

キョン「じゃ、また明日~」

ハルヒ「あっ、ちょっと待ちなさいよ!」

長門「……」ポツーン

――翌日

ハルヒ「…ねぇキョン」

キョン「ん? 朝比奈さんに会って来たんだろ」

ハルヒ「えぇ会って来たわ…何よあの子、いろいろ反則じゃない」

キョン「だろ?」

ハルヒ「キョンのくせになかなかのセレクションじゃない。あの胸を見た瞬間、揉みしだきたくなったわ…」

キョン「やめとけ、バニーガール着せるのもな」

ハルヒ「えっ」

――放課後

ハルヒ「というわけで連行して来ましたー」

みくる「こ、ここどこですか~? 何で私、連れてこられたんですか~?」ビクビク

キョン「……」ガチャッ

みくる「な、何で鍵締めるんですかー!?」

ハルヒ「ナイス、キョン!」

長門「……」

キョン「というわけで朝比奈さん、我が部に入部して下さい」

みくる「というわけってどういうことですかー!? 全然意味が分かりませーん!」

キョン「素直に入部するかハルヒによるハレ晴レ痛快マッサージどっちが良いですか?」

ハルヒ(キラーン)

みくる「入部します」

みくる「で、でも私、文芸部って何をするのか…」

ハルヒ「我が部は文芸部ではないわ」

みくる「えっ」

キョン「これからハルヒが言うので心して聞いてください」

みくる「はぁ…」

キョン「はい、ハルヒさんどうぞ!」

ハルヒ「我が部の名前は……S・O・S・団よ!!」

みくる「え、SOS団…ですか?」

ハルヒ「そうよ、ちなみに意味は」キョン「S=世界を O=大いに盛り上げるための S=涼宮ハルヒの団、だ」

ハルヒ「えっ」

キョン「さて、これで4人目確保なわけだが」

ハルヒ「あと一人、どうしようかしらね…」

ハルヒ「そうだ、謎の」キョン「謎の転校生なんてどうだ」

ハルヒ「えっ」

キョン「こんな時期にやって来る転校生なんて十分謎の資格があると思わんか?」

ハルヒ「……そ、そうね。そうしましょう」

キョン「んじゃー今日は解散、じゃあなー」

ハルヒ「ちょっ勝手に決めるんじゃないわよ!」

みくる「……」ポツーン

長門「…ユニーク」

これでちょうどアニメ第1話のところが終わりです。

キョンが前もってハルヒの行動を潰していくのでハルヒが可愛く見えます。

ちなみに森さんは俺の嫁。

オマケ


キョン「何の本読んでんだ?」

長門「……」スッ

キョン「面白い?」

長門「…ユニーク」

キョン「どういうとこが?」

長門「……全部」

キョン「本が好きなんだな」

長門「……わりと」

キョン「俺も本が好きでな」

長門「……そう」

キョン「『とある魔術の禁書目録』っていう本なんだが」

~30分後~

長門「ぜひとも読みたい」キラキラ

キョン「じゃあ今度持ってくるよ」

長門「分かった」ワクワク

ニ話目更新します。

――翌日

キョン「パソコンを買ってきた」ドサッ

ハルヒ「えっ何で?」

キョン「このご時勢にパソコンもないなんて許される事じゃないだろう」

ハルヒ「誰が許さないっていうのよ…」

キョン「別に良いだろ? 俺の実費なわけだし」

ハルヒ「それもそうね」

キョン「ただ文芸部室はインターネットを繋げられる環境じゃないんだよな」

ハルヒ「それじゃあどうするのよ」

キョン「ちょっとコンピ研行ってくる。あと長門を借りてくぞ」

ハルヒ「別に良いけど…」

キョン「分かった、おーい長門ー!」

長門「…呼んだ?」ヒョコッ

キョン「ちょっと俺について来てくれないか?」

長門「…分かった」

キョン「んじゃ、行ってくるぜ」

ハルヒ「あっうん、行ってらっしゃい」

ガチャッ バタン

ハルヒ「……パソコンね、何に使うのかしら?」

コンピ研部長「何だい、僕に何か用かい?」

キョン「いや~コンピュータ買ったんですけど~パソコンの配線が分かんなくて~教えてもらえないかな~?と」

コンピ研部長「……その為にコンピ研に来たと?」

キョン「えぇ」

コンピ研部長「い、いや初心者には難しい作業なのは分かるけど悪いが僕らも暇じゃないんだ…」

キョン「そんな事言わずにこれで何とか~」スッ

長門「……」

コンピ研部長「だからって女の子を献上されてもね…」

キョン「ではちょっとパソコンをお借りしてもよろしいですか?」

コンピ研部長「ん? まぁ構わないけど…」

キョン「よし長門、行ってこい」

長門「……」スタスタ

長門「……」カチッ

長門「……」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

コンピ研部長「な、何てスピードだ! 早すぎて目が追いつかない!」

キョン(昼休みに練習させた甲斐があったな)

キョン「どうですか? パソコンの配線を繋いで頂けるなら彼女をコンピ研に仮入部させてもよろしいんですが」

コンピ研部長「ほ、本当に!? 良いのかい?」

キョン「構わんだろ? 長門」

長門「」コクッ

キョン「だ、そうです」

コンピ研部長「よーし、今日中に使えるようにしてあげるよ!」

キョン「ありがとうございまーす」

ハルヒ「あら、使えるようになったんだ」

キョン「コンピ研の方々が一日でやってくれました」

みくる(ジェバンニ!?)

ハルヒ「でもこのパソコン何に使うのよ?」

キョン「SOS団のサイトを立ち上げようと思ってな」

ハルヒ「…良い考えね、それ!」

みくる「サイト…ですか?」

キョン「えぇ、インターネットを使えば不思議な出来事と巡り会う可能性も高まるでしょう」

ハルヒ「頭良いわね、キョン! 今日から副団長に任命するわ!」

キョン「ワーイ、ヤッター」

みくる(目が笑ってない…)

ハルヒ「じゃあ今日の団活はこれで終わり、最後の人は鍵閉めてねー」

みくる「私も用事があるのでお先に失礼しまーす」

キョン「じゃ、また明日ー」

ガチャッ バタン

キョン「……さて長門、俺に何か用か?」

長門「……」スッ

キョン「これを読めばいいのか?」

長門「……」コクッ

キョン「いや、正確には中のしおりを、か…」ペラッ

長門「…!」

キョン「なに何?『午後七時、光陽園駅前公園にて待つ』…か」

キョン「別に長くならない用事ならここで話してくれても構わんぞ?」

長門「……」

キョン「ハルヒに聞かれたくない話なんだろ? アイツは戻って来ないから大丈夫だ」

長門「…分かった」

キョン「で、話しってのは?」

長門「涼宮ハルヒと私のこと…貴方に教えておく」

キョン「ほう」

長門「涼宮ハルヒと私は普通の人間じゃない」

キョン「識ってるよ」

長門「……え?」

キョン「この銀河を統括する情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース、俗に言う宇宙人、それがお前だろ? 長門」

長門(なぜ知って…?)

キョン「お前の仕事は涼宮ハルヒを観察し、それを情報統合思念体に報告すること。産み出されてから3年間、お前はそうして生きてきたんだろ? しかし至って3年間正常だったはずのハルヒの近くに俺というイレギュラーが現れた、違うか?」

長門「……そう」

キョン「はっきり言おう、全部識ってた」

長門「……なぜ? 貴方はこの地球に有り触れたただの人間なはず」

キョン「なぜかって聞かれてもなぁ、識ってるもんは識ってるんだよ」

長門「……分からない、理解…できない」

キョン「そうだな強いて1つだけ言うなら…」

キョン「人間ナメんな」ボソッ

長門「!!」

キョン「あぁそうだ、あと朝倉についてなんだが」

長門「……彼女がどうかした?」

キョン「アイツ今度俺のこと殺そうとするからその時はよろしく~じゃあな」ガチャッ バタン

長門「……」

長門「分からない、彼という人間が…」

はい、ここまでで2話と3話の始まりの部分が終わりました。

長門のセリフは長いからキョンでだいぶはしょりました。

ちなみに長門は俺の妹。

3話目始まります。

古泉が空気になってます(笑)

キョン「長門、オセロしないか?」

長門「…オセロって何?」

みくる「結構面白いですよ」

~10分後~

みくる「ま、負けです~」

キョン「ほう、なかなかやるじゃないか長門」

長門「……そう」

キョン「じゃあ次は俺が相手だ」

~10分後~

キョン「俺の勝ちだな」

長門「」

みくる「」スゲェ

バターン

ハルヒ「いやーゴメンゴメン、いろいろ話してたら遅くなっちゃって」

キョン「ん、そいつが噂の転校生か」

古泉「はじめまして、本日1年9組に転校してきた古泉一樹と言います。ふつつか者ですがどうぞよろしくご享受願います」

キョン「あぁ、よろしく」

みくる「えーと、あっ!」フラッ

古泉「危…!」

キョン「キャッチ!」ガシッ

みくる「キ、キョン君ありがとうございます~!」

キョン「いえいえ」

古泉「……」

長門「ユニーク(笑)」

ハルヒ「これでようやく5人揃ったわね!」

キョン「あぁ完璧だ、鶴屋さんもいれば尚更な」

みくる「えっ」

ハルヒ「よーし、SOS団! これから本格的に頑張って行きまっしょーい!」

キョン「じゃあ俺帰るな」

ハルヒ「は? ちょっと待ちなさいよ!」

古泉「登場早々いきなり放置ですか…」

長門「私は慣れた」

みくる(何でキョン君は鶴屋さんの事を…?)

――土曜、不思議探索

ハルヒ「うわっアンタ早いわね」

キョン「まぁな、でも俺より長門の方が先だったぞ」

長門「……」

ハルヒ「でもまだ集合時間の3時間前よ?」

キョン「なぜか一番最後に来た奴は罰金をとられると思ってな」

ハルヒ「チッ」

キョン「舌打ちすんな」

古泉「どうやら僕が最後のようですね」

みくる(集合時間の1時間前に全員集合って…)

ハルヒ「う~ん、最後に来た人は罰金にしようと思ったんだけど…今回はなし!」

キョン「チッ」

古泉「何で舌打ちしたんですか」

キョン「ところで集まったは良いがどうするんだ?」

ハルヒ「二手に別れて市内を探索するわ、くじ引きで班を決めましょう」

キョン「では朝比奈さん、よろしくお願いします」

みくる「えっ」

ハルヒ「ちょ、ちょっと! くじ引きだって言ってるじゃない? さっさと引きなさい!」

キョン「へいへい」
くじ引きの結果

キョン・みくる班

ハルヒ・長門・古泉班

ハルヒ「」

みくる「」

キョン「なっ?」

ハルヒ「言っとくけどサボったら[ピーーー]わよ!」

キョン「へーい」

ハルヒ「返事ィ!」

キョン「しただろ!?」

ハルヒ「気持ちがこもってない!」

キョン「なんじゃそりゃ!?」

古泉「それでは我々は先に行きましょうか、涼宮さん」

ハルヒ「しっかりやりなさいよ!」

キョン「分かったって」

みくる「行っちゃいましたね…じゃあ私達も」

キョン「そうですね、ゲーセンにでも行きましょう」

みくる「…えー」

――ゲーセン

キョン「ははっ、[ピーーー]ゾンビ共!」バンッバンッ

みくる「あ、あのー」

キョン「おぉボス登場!」バンッバンッ

みくる「お話しがー」

キョン「[ピーーー]! [ピーーー]オラァ!」バンッバンッ

みくる「……怖い」ガタガタ

キョン「で、話しって何です?」キリッ

みくる「ふぇっ? ゲームやってたんじゃ!?」

キョン「もう終わりましたよ、最高得点で」

みくる「……じゃあお話しさせて頂きますね」

みくる「実は私」キョン「未来人なんです」

みくる「えっ」

キョン「でしょ? 朝比奈さん」

みくる「な、何で知ってるんですか…?」

キョン「禁則事項です」

みくる「!!」

キョン「じゃあそろそろ戻りますか」

みくる「え? まだ話しは」

キョン「分かってますって、ハルヒを観察してるのも、朝比奈さんがTPDDを使って未来から来てるのも、胸に星型のホクロがあるのも全部識ってますよ」

みくる「な…んで?」

キョン「だから言ってるじゃないですか、『全部識ってた』って」

みくる「……」

キョン「さっ、待たせるとうるさい奴がいるのでさっさと戻りましょう」

みくる「……はい」

みくる(どうして知ってるの? もしかしてキョン君も未来から!?)

みくる(…って星型のホクロ!?)

ハルヒ「昼もまたくじ引きをするわよ!」

キョン「よろしくな、長門」

長門「…?」

ハルヒ「だーかーらー! くじ引きで決めるって言ってんでしょ! さっさと引けバカキョン!」

くじ引きの結果

キョン・長門班

ハルヒ・みくる・古泉班

ハルヒ「」

キョン「なっ?」

ハルヒ「じゃあ私達はこっち! アンタらはあっちね!」プンスカ

キョン「何怒ってんだ?」

ハルヒ「怒ってないわよ!」

キョン「じゃあ行くか、長門」

長門「……了解」

ハルヒ「ぐぬぬ…」

みくる「涼宮さん、顔が怖いですぅ…」

――図書館

キョン「やっぱり長門とならここが一番だな」

長門「……」ジー

キョン「好きな本読んでていいぞ」

長門「…!」テクテク

キョン「今のうちに貸し出しカード作っとくかな」

キョン「……そろそろ時間だな」

キョン「さて、長門はどこに…おっ、いたいた」

長門「……呼んだ?」

キョン「そろそろ戻るぞ」

長門「……」

キョン「安心しろ、本は借りといてやる」

長門「…分かった」

キョン「よし、戻るか」

キョン「あっ、この本お願いしまーす」

ハルヒ「案外早かったわね」

キョン「もっと遅くても良かったのか」

ハルヒ「ふん、まぁ良いわ。今日は解さーん!」

長門「」チョンチョン

キョン「ん? 何だ長門」

長門「…今日はありがとう」

キョン「長門からのお礼とは意外だな…まぁ俺で良かったらいつでも付き合うぞ」

長門「…また部室で」

キョン「あぁ、じゃあなー」

ハルヒ「アンタ今日一日いったい何してたのよ?」

キョン「禁則事項です」

みくる「」ピクッ

ハルヒ「は?」

キョン「いや、何でも」

ハルヒ「? 変なキョン」

ハルヒ「明後日、学校で反省会だからね!」

キョン「分かった、あぁそうそうハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「あまり一人で無理するなよ」(イケメンAA

ハルヒ「な、何いっちょ前に人の心配なんかしてんのよ! バカキョンのくせに///」ドキッ

キョン「お前は何かと一人で突っ走るからな、一応だ」

ハルヒ「い、一応聞くだけ聞いといてあげるわ!」

ハルヒ「……心配してくれてありがとね」ボソッ

キョン「ん? 何か言ったか?」

ハルヒ「な、何でも、じゃあ私も帰るから! じゃあね!」

キョン「おう、またなー」

古泉「なかなか罪作りな男ですね…彼は」

みくる「古泉くん、いたんですか?」

古泉「終始、空気でしたからね…」

今回の投下はここまでです。

古泉は次回も空気です。

ちなみにハルヒは俺と幼馴染

これから投下します。

――翌々日

キョン「おう、今日も元気そうだな」

ハルヒ「だ、誰かさんの忠告のおかげでね///」

キョン「え? 誰それ?」

ハルヒ「アンタねぇ…」ピキピキ

朝倉「あら? 朝から仲良いわね、お二人さん♪」

キョン「おう、朝倉か」

ハルヒ「……」ツーン

朝倉「あら、お邪魔しちゃったかな? せっかく愛しの彼と仲良くお喋り出来てたのにね」ププッ

ハルヒ「ぶっ!///」

朝倉「うふふ…」ニヤニヤ

キョン「何がしたいんだお前は」

キョン「さて、なんだかんだであっという間に放課後なわけだが…」

キョン「朝、下駄箱に入ってた手紙によると5時に教室に行けばいいんだったな」

キョン「朝倉も名前くらい書いとけよな、まったく」

キョン「着いたか…」

ガラッ

キョン「よぉ朝倉」

朝倉「あら分かってたの? まぁ良いわ、入ったら?」

キョン「いや、ここからでいい」

朝倉「!!」(あの位置だとギリギリ制御空間に引きこめないわね、ナイフでなんとかするしか…)

朝倉「ま、まぁいいわ。話しっていうのわn」キョン「俺を殺して涼宮ハルヒの出方を見るんだろ?」

朝倉「!!」

キョン「いや、無理だわ。俺まだ死にたくねぇし、たくさんの孫に囲まれて天寿全うするのが夢だから」

朝倉「…そ、そんな事ないわよキョン君、私は貴方を[ピーーー]気なんてないわ」

キョン「ナイフ持ってる奴が言う言葉かね? それ」

朝倉「ナ、ナイフなんて持ってないわ! なんなら私の体を調べてみてもいいわよ!」

キョン「そう言って自分から動かないのは教室に俺を閉じこめる為だろ? お前は嘘が下手なんだよ、朝倉」

朝倉「……な、何で? どうして分かるの?」

キョン「禁則事項です!」

朝倉「…は?」

キョン「言ってもバックアップさんには到底理解できやしねぇよ」

朝倉「!…この、馬鹿にして、良いわ今すぐ殺してあげる!」ダッ

ガキンッ

長門「……」

朝倉「な、長門さん?」

長門「…情報連結、解除」

朝倉「な、何…で?」

キョン「どうせこうなる事は分かってたからな。俺が話してる間に崩壊因子を仕込んどいてもらったのさ」

朝倉「こんな事有り得ない……どうして? どうして分かるの…? 」

キョン「なーに、ただ何となく…」

キョン「『識ってた』だけさ」

長門「……」

キョン「いやーおつかれさま、長門」

長門「……」

キョン「…悲しいか? 朝倉がこんな行動に走ったことが」

長門「……」

キョン「なに、また会えるさ」

キョン「改変された世界、でな」ボソッ

長門「……?」

キョン「いやっ何でも、それより一緒に飯食いにでも行くか!」

長門「……うん」

谷口「WAWAWA忘れ物~♪」ガラッ

谷口「おっ何してんだ? お前ら」

キョン「これから一緒に飯でも行こうと思ってな。お前も来るか?」

谷口「良いなそれ! 国木田も誘おうぜ」

長門「…面白い人」

――翌日

キョン「さて、今日も下駄箱に手紙が入ってたわけだが…」

キョン「今度は朝比奈さん(大)からか」

キョン「んー、でも昼休みだと飯食う時間無くなるし…」

キョン「特盛りを見れるのは良いが、白雪姫の事はもう識ってるしな」

キョン「……」ウーン

キョン「よし、昼休みは部室に行かない!」

――昼休み

キョン「おーい谷口、飯食おうぜー!」

国木田「あっ僕も一緒に良いかな?」

キョン「おう、良いぜ」

――その頃、部室

みくる(大)「……来ない」

谷口「いやーそれにしても朝倉が転校なんてびっくりだよな」

国木田「本当いきなりだったよね」

キョン「カナダだっけか? まぁやむに言えない事情でもあったんだろ」ガツガツ

国木田「キョン何か知ってるの?」

キョン「何も」モグモグ

ハルヒ「アンタ達なに話してんのよ」

キョン「朝倉のことさ」

ハルヒ「ふーん、私も気になって岡部に聞いたんだけど朝一で朝倉の親を名乗る者から電話があったんだって、怪しいわよね」

国木田「確かに前持って連絡してなかったのは不自然だよね」

ハルヒ「決めた! 今日の放課後、朝倉の家に行ってみるわ!」

キョン(何も残ってないだろうけどな)「まぁ朝倉の話はとりあえず置いといて、どうだハルヒ、どうせならお前も一緒に食わんか?」

ハルヒ「…たまには良いかもね、ちょっと谷口、もっとそっちに詰めなさいよ!」

谷口「いや! そうすっと俺食うとこなくなるから!」

ハルヒ「なんなら床で食べれば良いじゃない!」

谷口「無茶言うな!」

――その頃、部室

長門「…ポッキー食べる?」スッ

みくる(大)「あっうん…ありがとう」

今回はここまで。

長門は眼鏡のままです。

ちなみにキョン子は俺の愛人。

深夜の投下、開始します。

――放課後

ハルヒ「さーて朝倉の家に行くわよ!」

キョン「へい、タクシー」

キィッ

ハルヒ「えっ」

キョン「どうしたハルヒ? さっさと乗れよ」

ハルヒ「え? あっうん…そうね」

ハルヒ「ここね、朝倉が住んでたマンションは」

キョン「長門も住んでるマンションじゃないか」

ハルヒ「えっそうなの? てか来たことあるの?」

キョン「3年前、にな」

ハルヒ「は?」

キョン「さぁ、さっさと行こうぜ」

ハルヒ「あっ待ちなさいよ!」

ハルヒ「ここを通らないといけないわけね…」

キョン「こういうのは持久戦だ」

ウィーン

マンションの住人「……」

ハルヒ「」ペコッ

キョン「」ペコッ

マンションの住人「……」スタスタ

ウィーン

キョン「せいっ!」ガッ

ハルヒ「えっ」

キョン「ほら、ハルヒ早く!」

ハルヒ「あっうん…」

ハルヒ「ここが朝倉の部屋らしいけど…」

キョン「当たり前だが鍵がかかってるな」

ハルヒ「そうだ管理n」キョン「管理人室に行ってみようぜ」

ハルヒ「えっ」

キョン「そうと決まれば早速行くぞ、ハルヒ」

ハルヒ「あっうん…」

キョン「私達は朝倉涼子さんのクラスメイトなんですがいきなり引越してしまってどこに行ったか、あといつから朝倉さんがこのマンションに入ってるか教えてくれませんか?」

ハルヒ(こういう口も聞けんのね…コイツ)

管理人「はぁ~?」

キョン「そうですか、ありがとうございます」

ハルヒ「えっ? 何が分かったの!?」

キョン「全て分かったぜハルヒ」

ハルヒ「いや、何が分かったのよ! 『はぁ~?』としか言われてないじゃない!」

キョン「管理人の話しによるとな…」

ハルヒ「いや、聞けよ!」

キョン「朝倉は3年前に市外の中学から来て、しかも一括現金払いでここに入ったらしい。管理人のおっさんによると今まで両親はついぞ見たことがないし、引越し業者も来ていないそうで、いつの間にか部屋の中が空っぽになってたそうだぜ、バーロー」

ハルヒ「」

ハルヒ「何か頭痛くなってきたわ…」

キョン「ん? あれ長門じゃないか」

ハルヒ「えっどこどこ?」

長門「……」テクテク

ハルヒ「あっ本当だ、おーい有希ー!」

長門「……何?」

ハルヒ「朝k」キョン「朝倉のことについて何か知らないか?」

ハルヒ「えっ」

長門「…何も」

キョン「そうか、なら良いんだ。じゃあな」

ハルヒ「ちょっと、先に行かないでよ!」

キョン「これからどこに行くんだ?」

ハルヒ「別に」

キョン「ノープラン…か、なら俺にちょっと付き合ってくれないか」

ハルヒ「…良いわよ、どこ行くのよ?」

キョン「まぁついて来れば分かるさ」

キョン「着いたな」

ハルヒ「何よ、ただのバッティングセンターじゃない」

キョン「おう、気分が憂鬱な時は打ち込むに限るぜ!」

ハルヒ「私はそんな気分じゃ…」

キョン「あのなハルヒ、お前がつまらなさそうにしてたら面白いことなんて一向に寄って来ないんだよ。面白いことと普通なことっていうのは紙一重でな。例えば俺のこんな細腕で10連続もホームランを打てたらお前はどう思う?」

ハルヒ「…無理よ、そんなの」

キョン「ふんもっふ!」

カキーン カキーン カキーン カキーン カキーン カキーン カキーン カキーン カキーン カキーン

ハルヒ「」

キョン「どうだ? これがお前には普通に見えるか? 他にも俺は円周率を100桁まで言えるし、首が180度回るし、ポニーテール萌えだし、キムタクと知り合いだし、暴走族に殴り込みしたこともある」

キョン「SOS団のみんなも、長門は実は大食いだし、古泉はピーマン食えないし、朝比奈さんは…特にないや」

キョン「こんな風に一見普通に見えるけど実はとても面白いなんてそこら辺に転がってるんだよ」

キョン「だからさ、お前の思う『普通』ってのに見切りをつけるのはまだ早いんじゃねーのか?」

ハルヒ「……」

ハルヒ「…そうね、私は今まで自分はちっぽけな存在だと思ってた」

ハルヒ「今まで不思議なことに出会ったことなんてないから、これから先も面白いことなんて起きないんだって心なしか思ったりしたわ」

ハルヒ「でもよくよく考えたらSOS団なんてそこら辺にあるわけないし、アンタも何だかんだですごく面白いわ」

ハルヒ「これからはもっと世界を見てみようと思う、憂鬱になるのはもう少しあとにするわ」

ハルヒ「ど~れ、私も打ち込むわよー!」

キョン「おう、その意気だ! ハルヒ」

ハルヒ「うりゃー!」

カキーン

ハルヒ「…ところでキョン」

キョン「何だ?」

ハルヒ「首が180度回るって本当…?」

キョン「おう、本当だ。ほら」グリッ

ハルヒ「」スゲェ

――後日

キョン「…さて、これで一番面倒なイベントを先周りして潰すことに成功したわけだが」

ハルヒ「ちょっとーキョン、何か飲み物出しなさいよ!」

キョン妹「ハルにゃん、次はこれで遊ぼー♪」

ハルヒ「良いわよ、妹ちゃん。ほらキョン、早く飲み物ー!」

キョン「ハルヒがなぜか俺の家に入り浸るようになりました」

キョン「…やれやれだ」ハァッ

オマケ

古泉「少々お時間を頂けますか?」

キョン「お前が超能力者で機関の人間なのもハルヒの精神状態によって発生する閉鎖空間もその中で暴れる神人ってのも識ってるからいい」

古泉「貴重な出番なのに」グスン

今回はここまでになります。

ハルヒによる改変は起きません。

ちなみに佐々木は俺の…俺の…あれ?


>>1って昔禁書のスレとか他のキョンのスレ立ててたりした?

>>91

禁書は立ててたけどハルヒは初です。

本当はMARヘヴン×禁書で立てるつもりだったんですが……

これより投下します。

今回はキョンがぶっ飛んでます。

バターン

ハルヒ「みんなー野球大会に出るわよ!」

キョン「いきなりだな」

古泉「僕は別に構いませんがメンバーが足りないんじゃないんですか?」

ハルヒ「うーん、そうね。適当にその辺にいるの捕まえれば良いんじゃない?」

古泉「それなら僕n」キョン「谷口、国木田、鶴屋さん、俺の妹にもう許可を取ってあるぞ」

みくる「えっ」

古泉「」グスン

ハルヒ「妹ちゃんはどうかと思うけど…まぁ良いわ、早速練習に行きましょう」

古泉「グラウンドは野球部が使ってるのでは…」

キョン「安心しろ、野球部には話をつけてある」

ハルヒ「さすがキョン!」

古泉「…僕こんな使えないキャラでしたっけ?」

長門「…ドンマイ」

――グラウンド

ハルヒ「じゃあ早速千本ノックからよ! うりゃー!」カキーン

みくる「ひゃああ!」

キョン「朝比奈さん、見るんじゃない! 感じるんだ!」

みくる「そんなの出来ませぇ~ん!」

長門「」スカッ スカッ パシッ スカッ パシッ

キョン「アイツは無駄な動き一つもないな」

古泉「無駄な動きというか本当に最低限の行動しかしてませんね」

――そして野球大会当日

鶴屋「いやーみくるの友人だって言うからさ、断ることなんて出来ないよー!」

谷口「はじめまして、谷口っていいます! 今日はよろしくお願いします!」

国木田「国木田っていいます、よろしくお願いします」

鶴屋「谷口君に国木田君ね、覚えたよー!」

みくる「あれ、キョン君は…?」

古泉「あっちにいますが…」

キョン「勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ」ゴゴゴゴ

古泉「とても声をかけられる雰囲気じゃないので…」

みくる「目がマジです…」

ハルヒ「ふんっ!」カキーン

キョン「だぁらっしゃあ!」カキーン

みくる「二人ともすごいです…」

古泉「もうやる気からして違いますからね」

鶴屋「私は当てるだけで精一杯なんだけどね~」

谷口「キョンって中学のころからあんなキャラだったのか?」

国木田「うーん、よく覚えてないな」

キョン妹「キョンくんとハルにゃん、すごーい!」

長門「……」

みくる「それにしても最近の涼宮さん、楽しそうですねー」

古泉「最近は閉鎖空間の発生も少ないですしね。彼のおかげですよ」

長門「…パートナー?」

国木田「いや、あれはもうパートナーっていうより…」

鶴屋「ほとんどカップルっさね」

谷口「ちくしょう、リア充爆発しろ」ボソッ

ハルヒ「さぁ次勝てば優勝よ!」

キョン「やってやんぞオラアァァァ!!」

古泉「落ち着いて下さい」

みくる「が、頑張りましょう!」

長門「……」コクッ

谷口「よーし、ここまで来たんだ。優勝しようぜ!」

国木田「うん、このメンバーならきっと勝てるよ」

鶴屋「さぁ気合い入れて行くっさよー!」

キョン妹「おー♪」

ブンッ パシッ ブンッ パシッ

ハルヒ「ちょっと、男なら勝負しなさいよ!」

古泉「どうやら涼宮さんを敬遠するみたいですね」

みくる「敬遠って何ですか?」

長門「打たれる可能性の高い危険なバッターとは敢えて勝負をしないこと」

古泉「恐らく相手チームは涼宮さんと彼に打たせないつもりでしょう」

ハルヒ「仕方ない、みくるちゃん、私の代わりにでかいの打ちなさい!」

みくる「そ、そんなの無理ですよ~!」フルフル

朝比奈さんは言うまでもなく見事に空振りし、続く長門もただ立ってるだけという結果に、そして打順は俺に周ってきた!

ブンッ パシッ

古泉「やはり彼も敬遠するみたいですね」

ハルヒ「ちょっと、ずるいわよアンラら!」

ブンッ

キョン「ナメんなぁぁぁ!」カキーン

ハルヒ「さっすがキョン!」

みくる「じょ、場外ホームランです…」

鶴屋「キョ、キョン君すごいっさ!」

古泉「もはや超人ですね」

ハルヒ「やったー優勝よ!」

キョン「よっしゃあぁぁぁ!!」

国木田「というか約8割は二人のおかげだよね」

谷口「俺、何もしてねーしな」

キョン妹「キョンくん、かっこよかったよー」

古泉「お二人とも大変、素晴らしかったですよ」パチパチ

長門「」バンザーイ

キョン「何を言ってんだお前ら! そもそもみんなが集まってくれなければ野球大会に出ることも出来なかったんだ」

ハルヒ「そうよ、私達だけじゃない! みんな揃ってナンバーワンよ!」

みくる「そ、そう言われると嬉しいですー!」

鶴屋「よーし、これからみんなで優勝パーティーっさ!」

全員「「おー!!」」

オマケ

バーンッ

ハルヒ「やっほー! みんな次は何が良い? アメフトとサッカーって何人でやるスポーツ?」

キョン「ほう…腕が鳴るぜ、さっそく谷口達に連絡を…」

古泉「いやいやいやいや」

今回はここまで。

次回はやっと「笹の葉ラプソディ」ですが現在半分まで書き溜め中です。

ちなみに鶴屋さんは俺n(ry


MARヘブン×禁書って前にネタスレで見たような気がするかもしれない....たぶん

>>112

参考にしようと思ってMARヘヴンの単行本探したけど全く見つからなくて諦めました。

家くればやるよ

>>114

欲しいけど無理だぁぁぁぁぁちくしょぉぉぉぉ投下ぁぁぁ!!

――7月7日

ハルヒ「ねぇねぇ、今日何の日か分かる?」

キョン「七夕だな」

ハルヒ「そう、七夕よ七夕! 私はこういうイベントには首どころか足までも突っ込むタチだからね!」

キョン「で? 結局何が言いたいんだ」

ハルヒ「これから七夕は団員全員で盛大にやるわよ!」

キョン「ちなみに笹は俺が用意しとくから、学校の裏の林から取ってくるなんてマネはよせよ?」

ハルヒ「そ、そんな事しないわよ!」ギクッ

キョン(あっ、やる気だったなこれ)

――放課後

キョン「ほら、持って来たぞ」ガサッ

ハルヒ「アンタ一体どっから持って来たのよ」

キョン「どこって言われてもな…」チラッ

古泉「」ニコッ

キョン「まぁ、秘密だ」

ハルヒ「ふーん、まぁ良いけど。じゃあ早速、短冊に願い事を書くわよ! ただし条件があるわ!」

みくる「条件…ですか?」

ハルヒ「そう、みんなは願い事を叶えてくれるのは誰か知ってる?」

古泉「織ひm」キョン「ベガとアルタイルだな」

古泉「えっ」

ハルヒ「正解! 85点!」

古泉「」グスン

みくる「残りの15点は何なんですか?」

ハルヒ「良いわ、今から説明してあげる!」

ハルヒ「特s」キョン「特殊相対性理論によると光の速さを越えてどこかに行くことなんて出来ない、だから地球から発信された情報が届くのはそれだけあとになるってわけだ。ちなみにベガとアルタイルにはそれぞれ25光年と16光年かかるから、今年のクリスマスまでに彼女欲しいとか書いても無駄ってわけだ、以上説明終わり」

ハルヒ「えっ」

キョン「まぁ、要するに16年後と25年後に叶えて欲しい願いをこの短冊に書けば良いんだろ?」

ハルヒ「え? あっうん、そうよ」

みくる(なんで涼宮さんの言う事が分かったんでしょう…?)

古泉(あぁやって被せてくるところが怖いですね…)

長門(すごい…)

朝比奈さんの願い事

・お裁縫ができるようになりますように
・お料理が上手になりますように

長門の願い事

・調和
・変革

古泉の願い事

・家内安全
・世界平和

ハルヒの願い事

・世界があたしを中心に周るようにせよ
・地球の自転を逆回転にしてほしい

キョンの願い事

・金くれ
・?????

ハルヒ「あれ? キョン、アンタ1枚しか吊してないじゃない」

キョン「…ほっとけ」

ハルヒ「まぁ、アンタが良いなら良いけど…それよりもみんな、今から16年後が最初のポイントだからね! 誰の願いが先に叶うか勝負よ!」

ハルヒ「……」

ハルヒ「16年か…長いな」ボソッ

キョン「……」

カサッ

キョン「…ん?」

みくる「」シーッ

キョン「……」サッ

キョン(部活が終わっても部屋に残ってて下さい…か)

キョン(さーて、次のイベントか…)

ハルヒ「帰るわ、最後の人は鍵よろしくね」

古泉「では、僕も」

長門「…私も」

カサッ

キョン「ん?」

ガチャッ バタン

キョン「……」サッ

みくる「はぁー良かった、自然に二人きりになれて」

キョン「TPDDを使って3年前に行くんですからね。他の人がいちゃ使いづらいでしょう」

みくる「えっ」

キョン「? 違いましたか?」

みくる「いや…合ってますけど」

みくる(…何で知ってるんですか?)

キョン「じゃあ、さっさと行きましょうか。このイスに座れば良いんですよね?」

みくる「えっ、あぁはい…お願いします」

キョン「分かりました」ヨイショ

みくる(いろいろ疑問はあるけどとりあえず3年前に行くことの方が優先ですね)

みくる「では、行きますよ」

キョン「はーい」

キョン「ん…」パチッ

みくる「あ、あのーそろそろ起きてもらわないと…足が痺れて」

キョン「あぁ、すいません。ここってもう3年前ですよね?」ムクッ

みくる「あっはい」

キョン「正確に言うと3年前の7月7日、午後9時くらいですかね」

みくる「えっ」

キョン「さて、ここでは確か…」

みくる「…ふみゅう」パタッ

みくる「」グー

キョン「朝比奈さんが突如、眠ってしまい…」

ガサガサ

みくる(大)「こんばんわキョン君、この時間軸で会うのは初めてになるのかな?」

キョン「大人バージョンの朝比奈さんと遭遇…だったな」

キョン「朝比奈さんを眠らせたのは貴女ですよね?」

みくる(大)「そうですけど…初めてにしてはあまり驚かれないんですね」

キョン「識ってましたから」

みくる(大)「え?」

キョン「朝比奈さんを眠らせたわけは貴女が俺の知ってる朝比奈さんの立場だったときに貴女は貴女と出会ってないから、ですよね」

みくる(大)「……えぇ」

キョン「で、俺をわざわざ3年前に呼んだわけは、そこの道を線路沿いに下った所にある学校でやってもらいたい事があるからでしょう?」
みくる(大)「…そうです」

キョン「なんかゲームのイベントみたいですよね、見返りにアイテムとかもらえないんですか?」

みくる「えっ、そ、そうね……私から差し上げられる者は何もありません。ですから今そこで眠っている私にチューくらいなら…」

チュッ

みくる(大)「えっ」

キョン「ごちそうさまでした」

みくる(大)「えっ、え?///」カァッ

みくる(大)「じゃ、じゃあ私もう行きます! 眠っている私はすみませんがおんぶしてって下さい」

キョン「分かりました、あぁ後…」

キョン「できればTPDDを置いてってくれれば長門の家に行く手間が省けるんですが」

みくる(大)「……」

キョン「無理ですかね? 朝比奈さん」

みくる(大)「……本当に何でも知ってるんですね」

キョン「えぇ」

みくる(大)「…残念ですがそれはできません」

キョン「ですよねー、あっ謝る必要なんてないんですよ? ただ聞いてみただけなんで」

みくる「…ゴメンね、キョン君」

キョン「いえいえ本当に気にしてませんから、あっそうそう」

キョン「この後また『俺』と会うんですから頑張ってくださいね」

みくる(大)「!!」

キョン「それでは、行ってきます。また会いましょう」ヨイショ

みくる「…ふみぃ」グー

みくる(大)「……」

みくる(大)「……何で知ってるんでしょう」

キョン「…さーて、線路沿いを下って東中にやって来たわけだが」

ハルヒ「アンタ誰?」

キョン「いやがりましたよ、面倒なお嬢さんが」

ハルヒ「誰って聞いてんでしょ、変態? それとも誘拐犯?」

キョン「どう捉えるかはお前に任せる。それよりお前は何してんだ? 不法侵入か?」

ハルヒ「そうよ!」キッパリ

キョン「そんな正々堂々と犯罪を認められてもな」

ハルヒ「そんなのどうでもいいわ、暇なら手伝いなさいよ!」

キョン「あぁ確かにどうでもいいね。で、手伝うってのは何だ? 織姫と彦星宛てにメッセージでも書けばいいのか?」

ハルヒ「!! 何で分かるの?」

キョン「まぁ七夕だしな。似たようなことしてる奴に心当たりがあるだけだ」

ハルヒ「ふーん、是非とも知り合いになりたいわね」

キョン「ほら、早く入るぞ」ギィッ

ハルヒ「あっ、ちょっと待ちなさいよ!」

ハルヒ「アンタはそれで私の指示通りに校庭に文字を書きなさい!」

キョン「それってなんだよ」

ハルヒ「それよそれ! え~と石灰で線引くやつよ!」

キョン「ブッブー、これの正式名称はライン引きって言うんですー。残念でしたー」

ハルヒ「そ、そんなのどうだっていいわよ! いいからさっさと線引きなさい!」

キョン「へいへい」

キョン「……」ガロガロ

ハルヒ「ちょっと、そこ曲がってるわよ!」

キョン「……」ガロガロ

ハルヒ「ちょっと、聞きなさいよ!」

キョン「……」ガロガロ

ハルヒ「ねぇってば!」

キョン「……」ガロガロ

ハルヒ「…曲がってるので直して下さい」

キョン「了解」ガロガロ

ハルヒ「」イラッ

ハルヒ「まぁまぁね」

キョン「悪かったな」

ハルヒ「ねぇアンタ、宇宙人っていると思う?」

キョン「唐突だな」

ハルヒ「いいから質問に答えなさい!」

キョン「いるんじゃねーの」

ハルヒ「じゃあ未来人は?」

キョン「いてもおかしくはない」

ハルヒ「じゃあ超能力者は?」

キョン「配り歩くほどいるだろうよ」

ハルヒ「じゃあ異世界人は?」

キョン「案外、近くにいたりしてな」

ハルヒ「ふーん…」

ハルヒ「アンタ名前h」キョン「ジョン・スミス」

ハルヒ「えっ」

キョン「匿名希望ってことにしといてくれ」

ハルヒ「あ、あぁそう……おんぶしてた人は?」

キョン「俺の姉ちゃんって設定でいいか?」

ハルヒ「設定って何よ!? …ふん、まぁいいわ。それよりアンタの制服、それって北高よね。北高にさっき言ってた人がいるの?」

キョン「まぁな」

ハルヒ「ふーん……北高ね」

キョン「……」

ハルヒ「じゃあ私帰る」

キョン「ちょっと待て」

ハルヒ「何よ」

キョン「これを渡しておく」スッ

ハルヒ「何よこれ、短冊じゃない」

キョン「いいかハルヒ、そこに書いてある事はお前には理解できないかもしれんが、とりあえず持っててほしい。そしてもしお前が北高に入るようならその時にそれを好きな奴に渡してくれ」

ハルヒ「…分かったわ、特別に引き受けてあげる。まぁまだ北高に行くかなんて分かんないけど、一応預かっとくわ」

キョン「あぁ頼んだ」

ハルヒ「じゃあ今度こそ帰るから」

キョン「あぁ、夜道に気をつけて帰れよ」

ハルヒ「余計なお世話よ、バイバイ」

キョン「……また、な」ボソッ

ハルヒ「……」テクテク

ハルヒ「……あれ?」ピタッ

ハルヒ「そういえばアイツ、何で私の名前を…」

キョン「朝比奈さん、起きて下さい」

みくる「ふみぃ…」グー

キョン「みくるちゃん、起きなさい!(裏声)」

みくる「ひゃっ涼宮さん!? …じゃなくてキョン君? というかここどこですかー!」ビクッ

キョン「ここは東中ですよ。それより朝比奈さん、TPDDは持ってますか?」

みくる「え? あ、あれ? 無い! TPDDが無いよ~」ウエーン

キョン「ですよねー」

キョン「じゃ、長門ん家行きますか」

みくる「えっ」

また後で来ます。

更新再開します。

――長門のマンション

みくる「こ、ここが長門さんのお家ですか…」

キョン「えーと長門の部屋の番号は…」カチッ カチッ

「……」

キョン「もしもし? 俺だよ俺、ちょっとバイクで事故っちゃってさ、悪いんだけど金振り込んでくんね?」

みくる「」

「……」

キョン「さて、冗談はさておき…涼宮ハルヒの関係者って言えぱ分かるか?」

ウィーン

キョン「行きましょう」

みくる「う、うん」

ピンポーン

長門「」ガチャッ

キョン「よぉ、上がらせてもらうぞ」ズカズカ

長門「……」

みくる 「キョン君…そこは許可もらってから入りましょうよ」

キョン「…俺達の素性と、ここにいる理由のあらましは以上だ。で、3年後のお前はこんな物をくれたんだ」

長門「……理解した」

キョン「それにしてもお前も大変だよな、あと3年もここで待機なんてな」

長門「役目だから」

みくる(何で知ってるんですか…)

長門「時間を移動する方法は一つではない。同一の情報が行き来できれば充分」

みくる「あのーそれってどういう…?」

長門「ついて来て」

みくる「?」

長門「」ガラッ

みくる「こ、これって…」

キョン「この部屋で俺と朝比奈さんに寝ろっていうのか?」

長門「そう、寝て」

みくる「えぇぇ!?」

キョン「よし、じゃ寝るか」アッサリ

みくる「えっ」

みくる「え…そんなあっさり」

キョン「大丈夫です、朝比奈さんを襲う気なんてさらさらありませんから」

みくる(それはそれでショックかな……って何を期待してるんですか私は~///)プシュー

キョン「それじゃ、おやすみ~」

みくる「お、おやすみなさ~い」

長門「」ブツブツ

キョン「おはよ~」ムクッ

みくる「えっ」

長門「」ガラッ

キョン「いや~無事戻ってきたな、3年後に」

長門「……そう」

みくる「えっ、え?」

キョン「いやーお世話になったな、長門」

長門「気にしないで」

みくる(結局、何があったのかよく分かりません)ポカーン

長門「……」スッ

キョン「ん、これはさっき…じゃなくて3年前に渡した短冊か」

みくる「あ、あのーちなみにこれって何て書いてあるんですか?」

長門「私h」キョン「私はここにいる」

長門・みくる「!!」

キョン「だろ? 長門」

長門「……そう」

みくる(キョン君がだんだん恐くなってきました…)

キョン「さーて、俺も帰るかな」

みくる「ご、ごめんなさい、私…あの…」

キョン「大丈夫ですよ、朝比奈さん。上司の命令で自分が何やってるのかも分からなくなることくらい気にする必要なんてありませんよ。じゃあ俺こっちなんで、また明日~」スタスタ

みくる「…えー」

――翌日

キョン「よぉ、どうした? 毒キノコでも拾い食いしたか?」

ハルヒ「別に…思い出し憂鬱よ」

キョン「そうかい…」

キョン「じゃあ今日の帰りはバッティングセンターにでも行くかー!」

ハルヒ「だぁー! ちょっとは空気を読みなさいよ、バカキョン!」

オマケ

ハルヒ「SOS団のエンブレムを考えたわ! これをサイトのトップページにも飾りましょう!」

キョン「それならもう(長門による修正済みを)貼っておいたぞ」

ハルヒ「えっ」

ミステリックサイン・完

はい、今回はここまでです。

喜緑さんの出番はありません。

ちなみに朝倉は俺の姉。

遅くなりました。
深夜の投下です。

ハルヒ「夏にSOS団で合宿をするわよ! 今日はみんなで行き先何かを決めるわ!」

古泉「それなら僕n」キョン「それならもう俺が旅館に予約をとってあるぞ」

古泉「ですかr」ハルヒ「何よキョン、準備良いじゃない!」

古泉「あn」みくる「温泉とかもあるんですか~?」

古泉「ちょっt」長門「静かにして」

古泉「」グスン

――数日後

鶴屋「いやー、みんなで温泉なんて楽しみっさ」

キョン妹「だねー♪」

谷口「混浴とかねぇかな~」グフフ

国木田「谷口、顔が気持ち悪くなってるよ。死んだら?」

谷口「そこまで酷いか!?」

ハルヒ「結局、鶴屋さん達まで来ちゃったわね」

キョン「良いんじゃねーか? どうせなら大勢の方が楽しいだろ」

古泉「せっかく機関の方で無人島を買い取ったのに…」ブツブツ

みくる「どうしました? 古泉君」

古泉「いえ、なんでも…」ハァ

みくる「?」

長門「」モグモグ

古泉「長門さん、それ僕のお菓子なんですが…」

ハルヒ「そういえばキョン、この旅館にいわく付きの部屋とか無いの?」

キョン「旅館自体は何もないが確か近くに幽霊が出る、いわゆる心霊スポットならあるぞ」

みくる「ゆ、幽霊は嫌ですー!」ガクブル

谷口「なら俺が守っt」鶴屋「安心しな、みくる! 私がついてるっさ!」

谷口「」グスン

古泉「その気持ち、痛いほど分かります…」

みくる「や、やっぱり私は妹さんと残りますー!」

キョン妹「幽霊怖い~」ビクビク

国木田「じゃあ僕も遠慮しとくよ。あんまりそういう所に行くのは良くないらしいし」

キョン「一応、人数分の数珠と塩は持って来てるぞ」

古泉「準備良いですね」

ハルヒ「じゃあ3人を残して出発進行ー!」

キョン「ここのトンネルがそうだ」

鶴屋「ほ、本格的っさね…」ゴクリ

古泉「中は結構暗いんですね、ライトとかあります?」

長門「ここに…」スッ

谷口「なぁ…何かさっきから背中に寒気を感じるんだが」ブルブル

ハルヒ「そう? 私は別に何も感じないわよ?」

谷口「そ、そうだよな? 気のせいだよな!」

キョン「じゃ、入ってみるか」

鶴屋「中は結構広いっさね」

谷口「おい、俺のライト何か調子悪いんだけど」

キョン「もうちょっと奥に行ってみるか」

谷口「な、なぁ俺の塩真っ黒になってんだけど! 何これ、どういう仕組み?」

古泉「特に変なものは見当たりませんね」

谷口「お、おい俺の数珠ブチッて切れたんだけど!?」

長門「……」

<ヒヒヒ

谷口「いやぁぁ! 何か聞こえたぁぁぁ!?」

ハルヒ「ちょっと谷口うるさいわよ!」

国木田「やぁ、おかえり」

谷口「お…おう」ゲッソリ

キョン「お前なんか痩せてないか?」

みくる「な、何か出たんですか~?」オドオド

ハルヒ「な~んにも、ただ谷口がうるさかっただけだわ」

鶴屋「まっ、幽霊なんていないってわけね」

長門「……」ジー

古泉「おや、どうしました長門さん、谷口さんの背中に何か付いてますか?」

長門「…彼に付いてるアレ、何?」

古泉「えっ」

――夜

ハルヒ「さぁいよいよ待ちに待った温泉よ!」

みくる「楽しみです~」

鶴屋「みくる、洗いっこしようよ~」

キョン妹「私も~」

長門「打たせ湯…興味深い」

キョン「じゃあ俺らも行くか」

谷口「キョン、俺が仕入れた情報によるとな……男湯のすぐ隣は女湯らしいぜ」

キョン「そうか、[ピーーー]」

国木田「僕もそう思うよ」

古泉「同じく僕も」

谷口「お前ら俺に対してばっかり酷くねぇか!?」

――女湯

ハルヒ「はー良い湯ねー」

鶴屋「キョン君に感謝だね」

みくる「気持ち良いですー」

ハルヒ「それよりみくるちゃん、また少し大きくなったんじゃないの?」モミモミ

みくる「ひゃあああ!? どこ触ってるんですかぁ!」ビクッ

鶴屋「正直うらやましいよみくる~、そのダイナマイトボディ、私が男だったらほっとかないっさ!」モミモミ

みくる「鶴屋さんまで、やめてくださ~い」

キョン妹「私もやる~」

みくる「妹さんはだめぇぇぇ!」

長門「これが…打たせ湯」ドドド

――男湯

谷口「覗き穴だ、覗き穴を探せぇぇ!」

キョン「アイツもしかして何かとり憑いたんじゃね?」

古泉「ありえない話しではないですね」

谷口「国木田、お前も手伝っゴボボッ!?」

国木田「谷口、さっきからうるさいよ?」ゴボッゴボボッ

キョン「手伝うぞ、国木田」シヌッシヌッテゴボッ

古泉「では僕も」ゴボッタスケゴボッ

国木田「よし、三人で悪霊退治といこうか」ヤメッゴボボボ

谷口「」チーン

ハルヒ「いやー良い湯だったわ」ホカホカ

みくる「うぅ…もうお嫁に行けない」

鶴屋「大丈夫、その時は私がもらってあげるっさ」

ハルヒ「あれ、それどうしたの?」

キョン「なに、のぼせただけだ」

谷口「」チーン

キョン妹「キョンくーん、喉乾いたー」

キョン「へいへい」

長門「……」ジー

古泉「また何か谷口さんに…?」

長門「いなくなってる…」

古泉(どうやら本当に悪霊を退治しちゃったみたいですね)

みくる「あのーそろそろ夕飯ですよー?」ユサユサ

谷口「」チーン

キョン「朝比奈さん、ほっといていいですよ」

みくる「えっでも…」

ハルヒ「のぼせたそいつが悪いのよ! だからこれは罰なの、バ・ツ!」

みくる「わ、分かりました!」

国木田「いやー残念だったね谷口、今日の夕飯は懐石料理だったのに」

キョン「まっせいぜい夢の中で美味いもんでも食べるんだな」

古泉「鬼ですね」

ハルヒ「旅館の飯って美味しいわねー」モグモグ

キョン「実はここの旅館、料理は結構有名なんだぞ」

鶴屋「あっそれなら私も聞いたことあるよ」

みくる「へー、そうなんですか?」モグモグ

国木田「妹ちゃん、これ食べるかい?」

キョン妹「うん、食べるー!」

古泉「いやいや平和ですねー」モグモグ

長門「……」ガツガツムシャムシャ

国木田「ふぅーたくさん食べたね」

キョン妹「ごちそうさまー♪」

ハルヒ「あっそういえば旅館の醍醐味の卓球を忘れていたわ! 食後の運動にみんなでやりましょう!」

鶴屋「ふっふっふ、負けないよハルにゃん。鶴屋流卓球術を見せてやるさ」

ハルヒ「ふっ相手にとって不足なしね。行くわよみくるちゃん!」

みくる「わ、私も行くんですか~?」

キョン「やれやれ、食後のくせに元気な奴だ」

古泉「それが涼宮さんの素晴らしいところでしょう」

長門「卓球って何?」

キョン「よし、ついでだし長門もやるか」

長門「」コクッ

古泉「では、まずは僕と一勝負と行きませんか?」

キョン「いいぜ、買ったほうがジュース奢りな」

古泉「望むところです」

国木田「何かみんな卓球しに行くみたいだし、僕達も行こっか」

キョン妹「うん♪」

谷口「」チーン

ハルヒ「くらえー! スーパーウルトラミラクルエキセントリックサーブ!!」バシッ

キョン「甘いっ!」ガッ

ハルヒ「やるわね、キョン!」セイッ

キョン「まだまだ!」オラァ

古泉「あの二人、もう20分近く打ちあってますね…」

みくる「キョン君すごいです…」

鶴屋「野球大会の時もそうだったけど、キョン君って昔からあんな運動神経良かったのかい?」

国木田「うーん、イマイチ覚えてないんだよね」

キョン妹「いけーハルにゃん、キョンくんなんかぶっとばせー♪」

古泉(自分の妹に応援すらされない兄って…)

ハルヒ「うーん、そろそろやめよっか」ポイッ

キョン「そうだな」ポイッ

古泉「結局、卓球に飽きたみたいですね」

鶴屋「いやーなかなかの勝負だったよ~」

ハルヒ「あれ、そういえばみくるちゃんと妹ちゃんは?」

国木田「あぁ、妹ちゃんが眠たそうにしてたから朝比奈さんが一緒に部屋に戻ったよ」

ハルヒ「じゃあ次は部屋でトランプをしましょう!」

キョン「まだ遊ぶのか…」

――女部屋

キョン妹「」グー

みくる「ふふっ…良く寝てる」

バターン

ハルヒ「みくるちゃん、一緒にトランプするわよ!」

キョン妹「う~ん…」ゴロッ

みくる「す、すす涼宮さん、妹さんが寝てるので静かにして下さい!」ヒソヒソ

ハルヒ「あっはっは、ごめんごめん」ヒソヒソ

鶴屋「じゃあ男部屋でやるっさ」ヒソヒソ

みくる「あっはい、今行きます」ヒソヒソ

キョン姉「キョンくーん…お手ー♪」ムニャムニャ

――男部屋

谷口「」チーン

キョン「まだくたばってたのか…」

国木田「僕はこのままでも良い気がするよ」

谷口「…はっ! ここはどこだ?」

キョン「! せいっ!」

谷口「げふっ」バタッ

谷口「」チーン

国木田「キョン、ファインプレイ」ヘーイ

キョン「おうよ」ヘーイ

古泉「谷口ェ…」

ハルヒ「入るわよーってまだそいつ死んでるの?」

谷口「」チーン

キョン「なーに、ほっといて構わんさ」

国木田「そうだね、いつまでも寝てる谷口が悪いんだし」

古泉(この二人、本当に谷口さんの友人なんですかね)

みんなでダウトをすることにしました。

古泉「では僕からですね、1です」

鶴屋「次は私ね、2っさ」

長門「…3」

みくる「よ、4です~」

ハルヒ「それダウt」キョン「ダウトダウト! それ絶対ぇダウトォォォ!」

ハルヒ「」

国木田「」

みくる「」

鶴屋「」

古泉「……彼のキャラがイマイチ掴めません」

ハルヒ「夜も更けてきたことだし、そろそろ寝よっかしら」

鶴屋「これ以上はいい加減お肌に悪いっさ」

みくる「それじゃあ失礼します~」

長門「おやすみ…」

キョン「おう、おやすみ」

バタン

キョン「…よし、じゃあ俺らも寝るか」

古泉「しかし谷口さんが結構はばを取ってるんですが…」

国木田「じゃあ押し入れにしまっとこうよ、キョンはそっち持って」ヨイショ

キョン「おう、分かった」ヨイショ

古泉「もはやここまで来ると清々しいですね」

キョン「んじゃ、電気消すぞ」

古泉「えぇ」

国木田「おやすみ~」

――10分後

古泉「」グー

国木田「」グー

キョン(眠れん…)
キョン(暑くて全く寝れん…)

キョン(少し夜風にでも当たってくるか)

キョン「」ガラッ

キョン「……」テクテク

キョン「……」テクテク

キョン「……ん」ピタッ

キョン「…ハルヒ?」

ハルヒ「あら…」

ハルヒ「奇遇ね、どうしたのよ?」

キョン「あまりにも暑くてな。ちょっと涼みに来た」

ハルヒ「そう…」

キョン「お前は?」

ハルヒ「私もアンタと同じだったけど、あまりにも月がきれいだからさ。ちょっと見とれてたってわけ」

キョン「ん、確かにきれいだな」

ハルヒ「ね…」

キョン「……」

ハルヒ「あのさ…」

キョン「ん?」

ハルヒ「その…ありがとね」

キョン「お前がお礼を言うなんて天変地異の前兆か?」

ハルヒ「何よ、人がせっかく礼を述べてるのに!」

キョン「冗談だって、で? 一体何に対してのお礼だよ。正直お前からありがとうっていう言葉が出ること自体気味が悪いんだが」

ハルヒ「あんたねぇ…ふん、まぁいいわ。いい? せっかくの団長さまからの言葉なんだからありがたく聞きなさい!」

キョン「何だよ」

ハルヒ「今ね……最高に楽しいわ」

キョン「……そうかい」

ハルヒ「有希は一緒にいると落ち着くし、みくるちゃんはとっても可愛いし、古泉くんはなんだかんだ優しいし、鶴屋さんは話すと面白いし、谷口は馬鹿だし、アンタの妹はお利口だし、国木田は…特にないけど」

ハルヒ「そしてキョン、アンタといるととても楽しいわ!」

キョン「振り回される方の身にもなってみろ、楽しいっていう感覚が分かんなくなるぞ」

ハルヒ「そんなの知らないわよ」

キョン「即答しやがった」

ハルヒ「てへっ☆」

キョン「なーにが『てへっ☆』だ、ったく…」

ハルヒ「まぁ何が言いたいのかっていうと…」

キョン「?」

ハルヒ「これからもよろしくってことよ!」スッ

キョン「…何だその手は?」

ハルヒ「握手に決まってんでしょ! いいからさっさと握りなさい!」

キョン「へいへい…」

キョン「こちらこそよろしく頼むよ、団長さま」ギュッ

ハルヒ「よろしい!」ギュー

キョン「痛い、そんな強く握んなって!」

ハルヒ「じゃあ私は部屋に戻るわ」

キョン「俺はもうちょっと涼んでくかな」

ハルヒ「そう、じゃあまた明日ね。言っとくけど寝坊するんじゃないわよ!」

キョン「おう、おやすみ」

ハルヒ「おやすみー」

キョン「……」

キョン「これからもよろしく…か」

キョン「残念ながらそれは無理なんだ…ハルヒ」

キョン「『この世界』ではな…」

――そしてあっという間に時間は過ぎ…

鶴屋「いや~楽しかったね、合宿」

谷口「俺、一日目の記憶全く無ぇんだけど…」

国木田「温泉でのぼせてたからね~谷口は」

谷口「そうなの!?」

みくる「温泉気持ち良かったですー」

キョン妹「また来たいなー♪」

長門「お土産も買った…」

古泉「まっ孤島は次の機会ということで…」

ハルヒ「楽しかったわね…合宿」

キョン「…そうだな」

ハルヒ「さぁみんな、合宿はまだ終わってないわよ! 家に帰るまでが合宿なんだから、気を抜いてるんじゃないわよ!」

全員「「おー!!」」

キョン「やれやれ…」ハァ

オマケ

ハルヒ「有希ーどんなお土産買ったのー?」

長門「これ…」

ハルヒ「ご当地ハローキ〇ィ…」

キョン「コレクターだったのか…長門」

今回はここまでになります。

次回はエンドレスエイトです。

果たして夏休みは繰り返されるのか繰り返されないのか…乞う、ご期待!

ちなみにキョン妹は俺の娘。

>>179のキョン姉は俺の嫁でいいな

>>195

ミスったぁぁぁぁ恥ずかすぃぃぃぃぃ!!

金土は学校で来れませんでした。

更新再開します。

――8月17日

その日、俺はケータイを見つめながら、ただただ団長様の呼び出しがかかるのを待っていた。

前もって約束があったというわけじゃない。

ハルヒがいきなり呼び出すのを識ってたからだ。

言ってしまえば、この後起こるであろうこともほとんど識っている、分かっている。

なぜ分かるのか、などという説明は長くなるから今は省くがこれだけは言っておく。

この夏休みを繰り返すわけにはいかない、繰り返させるわけにはいかない。

そうしなければ……

prrrr…

キョン「」ピッ

ハルヒ『あっキョン、アンタ暇でしょ? 2時ジャストに全員、駅前に集合だから』ブツッ

ツーツー

キョン(俺はまだ何も言ってないんだが…)

prrrr…

キョン「何だ?」ピッ

ハルヒ『言い忘れてたことがあったわ。水着一式と…』

キョン「自転車に乗って行くんだろ?」

ハルヒ『ん? 何よ、分かってるじゃない。じゃあまた後でね』ブツッ

ツーツー

キョン「…まぁもう駅前にいるんだけどな」

キョン「それにしても暑いな…」ジリジリ

ハルヒ「あら、アンタ早いのねぇ」

キョン「まぁな、残りの3人は?」

ハルヒ「もうちょっとで来るそうよ」

キョン「そうかい」

ハルヒ「暑いし何かジュースでも飲む?」

キョン「いいのか?」

ハルヒ「団長さまの好意には素直に甘えときなさい!」

キョン「じゃあコーラで頼む」

ハルヒ「はいはい」

みくる「すいません、遅くなりました~」

古泉「お二人とも、早いですね」

長門「……」

ハルヒ「それじゃあ全員集まったし、出発しましょう」

キョン「市民プールに、か」

ハルヒ「そうよ、じゃあみくるちゃんは古泉君の自転車に乗って、私と有希はキョンの方に乗るから」

長門「私の分の重さは無視していい」

ハルヒ「キョン! 言っとくけどこれは競争だからね。古泉君に負けるんじゃないわよ!」

キョン「良いね良いねぇ、最っ高のハンデじゃねぇか!」

みくる(怖い…)

ハルヒ「着いたわ!」

キョン「後ろを走ってたはずの二人が見えんのだが」

ハルヒ「アンタが速すぎんのよ、乗ってて落ちるかと思ったわ」

長門「…来た」

古泉「はぁ…はぁ…速いですよ、みなさん」

みくる「お、お疲れ様です~」

ハルヒ「二人も来たことだし、さぁ行くわよ」

古泉「あの…少し休ませtゴホッゴホッ!」

ハルヒ「う~ん、この消毒液の臭い、いかにもって感じだわ」

キョン「そうか?」

ハルヒ「じゃあ早速…そ~れ!」ザパーン

ハルヒ「ほら、みんなも早く~水がぬるくて気持ちいいわよー!」

みくる「い、今行きます~」

長門「」テクテク

キョン「所々に書いてある飛び越み禁止の文字が読めんのか、アイツは?」

古泉「でも微笑ましいですね。涼宮さんも常識的な考え方を身につけてきたと思えません?」

キョン「いきなり電話かけてきて、一方的に用件だけ言って切るのは常識的とは言えないだろ?」

古泉「あぁやって楽しげに笑っている涼宮さんはこの世をねじ曲げるようなことはしないでしょうから」

キョン「安心しろ、そんなことさせないし、させるわけにもいかない」

古泉「おや、心強いですね。貴方もやっと自分の役目が板について来ましたか?」

キョン「別に、自分のためだ」

古泉「自分のため?」

キョン「何でもない、ほっとけ」

ハルヒ「お腹空いたわね~そろそろお昼ご飯にしましょう!」

キョン「わーい、朝比奈さんの手作りサンドイッチだー」

みくる「! な、何でサンドイッチだって分かったんですか?」

キョン「禁則事項ですぅ!」

みくる「!!」

キョン「いっただきまーす!」バクバクムシャムシャ

ハルヒ「ちょっとキョン、一人でがっつき過ぎよ!」

みくる「???」

――後日、ファミレス

ハルヒ「これからの活動計画を考えてみたんだけど、どうかしら?」

みくる「あの~これは何ですか?」

ハルヒ「残り少ない夏休みをどうやって過ごすかの予定表よ」

ハルヒ「夏休みはあと2週間しかないのよね~、でもやり残したことがまだたくさんある気がするのよ。これからは巻で行くわよ巻で!」


キョン「花火、盆踊り、夏季合宿……これを2週間足らずでこなさないといけないわけか…」

ハルヒ「みんなは他にも何かやりたいことってある?」

みくる「じゃあ~私、金g」キョン「金魚すくいがしたいな」

みくる「えっ」

ハルヒ「おっけー! 金魚すくいっと…」カキカキ

ハルヒ「明日から決行よ! この近くで明日、盆踊りやってるとこってある?」

古泉「では僕g」キョン「それならもう俺が調べてある」

古泉「えっ」

ハルヒ「何よキョン、準備良いじゃない」

古泉「」グスン

――翌日

prrrr…

キョン「よー何だ?」ピッ

ハルヒ『みんなで浴衣を買いに行くわ。だから今すぐ駅前集合、以上!』ブツッ

ツーツー

キョン「…まーた一方的に用件だけ言って切りやがった」

――駅前

キョン「おう、全員いるか?」

みくる「あっはい、私達も今来たところです~」

古泉「貴方が最後なんて珍しいですね」

キョン「電話かかってきたのがさっきだからな」

長門「……」

ハルヒ「じゃあ全員揃ったことだし、デパートに行くわよ!」

キョン「デパート?」

ハルヒ「みくるちゃんも有希も浴衣持ってないって言うからさ。ちょうどセットで安いのが売ってたのよねー」

キョン「なるほどな」

ハルヒ「じゃあ出発進行ー!」

キョン「へいへい」

――デパート

ハルヒ「じゃあ私達は試着してくるから、古泉君とキョンはそこで待っててね」

キョン「分かった」

古泉「分かりました」

――1時間後

ハルヒ「お待たせー!」

キョン「やけに時間がかかったな」

ハルヒ「あまり着たことがなかったからね、結構時間かかっちゃったのよ。それよりどう? 似合ってる?」

みくる「ちょっと胸がきついかな…」

長門「……」

キョン「あぁ似合ってるぞ(主に朝比奈さんが)」

ハルヒ「ふっふーん、私の目に狂いはなかったってことね」

キョン「俺の人生は日々狂いっぱなしだがな」ボソッ

ハルヒ「えっ今何か言った?」

キョン「いや、何も」

ハルヒ「? そう」

――盆踊り会場

キョン「結構、混んでるんだな」

ハルヒ「あっほら、アンタのやりたがってた金魚すくいがあるわよ!」グイッ

キョン「分かったから服引っ張るなって」ズリズリ

みくる「わ、私もやりますー」トテテ

古泉「いやー微笑ましいですね」

長門「……」

古泉「…とりあえず僕達も行きますか」

長門「……」コクッ

キョン「どうせだし誰が一番すくえるか勝負するか」

ハルヒ「望むところよ!」

みくる「ま、負けませんよ」

キョン(朝比奈さんは無理だな)

ハルヒ(みくるちゃんはたぶん一匹も取れないわね)

キョン「よーし、じゃあスタート!」

ハルヒ「うりゃー!」ザバッ

みくる「え、えーいっ!」ザバッ

みくる「…破けました」

キョン「朝比奈さん…」

ハルヒ「いや~大漁大漁、でもそんなにはいらないから一匹だけもらって来たわ」

キョン「俺もだ」

みくる「私は全然ダメでした~」ガックリ

キョン「そんなに気を落とさないで下さい、朝比奈さん。俺がすくったのあげますんで」

みくる「う、うん、ありがとうキョン君」

ハルヒ「あれ? 有希、そのお面どうしたの?」

長門「買った…」ウルトラマンノオメン

キョン(宇宙人同士なんか通じるものがあったんだろ)

ハルヒ「ふーん…」

ハルヒ「あっそうそう、あっちの屋台に花火も売ってたわ、どうせだから今日一緒にやっちゃいましょう」

キョン「良いぜ、ならあっちの河川敷でやろう」

長門「」パチパチ…

みくる「ふぁー綺麗です~」パチパチ…

古泉「まさに夏の風物詩ですね」

ハルヒ「あれ? この打ち上げ花火点かないわね、不良品かしら?」

キョン「どれどれ?」

ボンッ!!

キョン「おわっ!?」

バーン

キョン「アイツ…無茶しやがって」

ハルヒ「これで盆踊りと花火はOKね。明日は昆虫採集だわ」

キョン「なぁ…聞くまでもないんだが、お前は夏休みの宿題は終わったのか?」

ハルヒ「何よあんなの、3日あれば終わるじゃない」

キョン「ですよねー」

ハルヒ「とにかく明日は昆虫採集よ! 一番多く採った人には…そうね、一日だけ団長の権利を譲るわ!」

キョン(うわっ、いらね!)

古泉「面白そうですね、虫なら何でも良いんですか?」

ハルヒ「うーん…セミ限定! そう、これはSOS団内のセミ採り合戦なのよ!」

キョン「はぁ…」

――翌日

キョン「おらぁ!」ソイッ

ハルヒ「えいっ!」ヤァッ

キョン「とぉっ!」オラッ

ハルヒ「うりゃあ!」デヤッ

古泉「何だかんだで彼も乗り気ですね」

長門「捕まえた…」

みくる「長門さん…それヘラクレスです」

古泉(ヘラクレス!?)

ハルヒ「結局、私が一番みたいね!」

キョン「くそっ、あと一匹の差だったのに…」

古泉「そんなにくやしいんですか…」

ハルヒ「まっ、団長の席は一日たりとも譲れないからね~残念」

キョン「…で、このセミはどうするんだ?」

ハルヒ「そうね、やっぱりキャッチアンドリリースの精神が大事よね。もしかしたら恩返しに来るかもしれないしね」

ハルヒ「ほらお前達、山に帰りなさい」

ブーン…

キョン「いや、7日間しか生きれないセミに恩返しを期待してもな…」

――翌日

みくる「バイト…ですか?」

ハルヒ「そう! みんなにはこの着ぐるみを着て外で風船を配ってもらうわ」

古泉「外で…ですか」ゴクリ

キョン「事前に熱冷まシートと保冷剤を用意しといた俺に死角はなかった」

古泉「ちょっ、ずるいですよ!」

――数時間後

キョン「はー脱皮した蛇の気持ちがよく分かる」

古泉「ははっ面白い例えですね」

キョン「あっそうそう、ハルヒがいないうちに言っとくがバイト代はないと思ったほうがいい」

古泉「はて? それはなぜ」

キョン「なんせそのバイト代はな…」ゴニョゴニョ

みくる「えっ」

古泉「涼宮さんならありえないことではないですけど、さすがに…」

キョン「まぁ今に見てろよ」

ガチャ

ハルヒ「みんなお疲れー、スーパーのおっちゃん喜んでたわよ」

キョン「おっちゃんの感謝などいらん、で? バイト代は」

ハルヒ「これよ」スッ

みくる「!!」

古泉「!!」

キョン「」ニヤッ

ハルヒ「いやー前からこの着ぐるみ欲しかったのよね~」

みくる「へ、へぇ~そうだったんですか~?」

古泉「そ、それは良かったですね~」

ハルヒ「うん、おっちゃんもみくるちゃんに免じてくれるってさ」

みくる(キョン君…なぜ分かったんですか)

古泉(もしや彼も超能力みたいなものを…?)

翌日は天体観測、場所は長門のマンション。

キョン「この望遠鏡は古泉のか?」

古泉「えぇ、小さいころの趣味がこれだったので…と、見えました、火星です」

ハルヒ「へーどれどれ?」ヌッ

キョン「急に後ろから現れるな」

ハルヒ「……いないのかしら?」

キョン「何が?」

ハルヒ「火星人よ」

キョン「火星人?」

ハルヒ「そうよ、もしいたらきっと友好的な生き物よ」

キョン「何の根拠を持ってそう言えるんだ」

ハルヒ「『理由なんて必要ない』って言ったのはアンタでしょうが」

キョン「…そういやそうだったな」

ハルヒ「ったく、しっかりしなさいよね」

ハルヒ「…飽きちゃった、UFO探しましょ、UFO」

キョン「あっこら、あまり動かすな」

夏休みはまだまだ続く。

ハルヒ「今日はバッティングセンターに行くわよ!」

キョン「待ってました!」

古泉「バッティングセンターですか。何でまた?」

ハルヒ「朝、甲子園の中継を見て思ったのよ。草野球なんかで満足してないで私達SOS団も本格的に甲子園を狙える集団に鍛えましょう!」

みくる「ふぇぇ…」

ハルヒ「えいっ!」カキーン

みくる「ひっ!」バスッ

古泉「はっ!」カキーン

キョン「ふんもっふ!」カキーン

古泉「…あの、その掛け声なんかむかつくのでやめてもらえますか」

以降、ハルヒのノルマ消化体勢は誰にもポーズボタンを押させることなく、俺達は連日動きづくめだった。

本物の花火大会にも行ったし、他にもハゼ釣り大会、B級映画のはしごや肝試し、ボウリング、そしてカラオケなど、俺達は夏休みの2週間をこれでもか、と遊びつくした…。

――ファミレス

ハルヒ「今日8月30日をもってあらかたの課題は終わったわね…」

ハルヒ「う~ん、でもこんなので良かったのかしら……ねぇ、みんなは他にもやりたいことってある?」

キョン「はい、ハルヒさん」

ハルヒ「おっキョン、言ってみなさい」

キョン「宿題がしたいです」

ハルヒ「…は?」

キョン「俺はな、夏休みの課題をこれっぽっちもやってないのさ」キリッ

ハルヒ「いや、そこ威張るとこじゃないわよ」

キョン「夏休みの宿題を終わらせないと俺の夏休みは終わらないんだよ!」

ハルヒ「まるで夏休み最終日に親に宿題の手伝い頼む小学生ね…」

キョン「ところで古泉、お前は終わったのか?」

古泉「あっいえ、バタバタしてたからまだ仲間です」

みくる「あっ私もです~」

キョン「よし、長門も含めてみんな俺ん家に来い。ノートも参考書も全部持ってきてみんなでやりましょう」

みくる「えっ」

キョン「この夏の課題を全て終わらせるんだ!」

キョン「古泉、長門、出来てるとこまで写させろ!」

古泉「え、えぇ…別に構いませんが」

長門「」コクッ

キョン「よーし、早速明日の朝からだ。一日でどうかしてやるぜ!」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! キョン、団員の独断先行なんて許さないわ!」

キョン「あっ悪ぃ、じゃあ今言っとくからこれで独断じゃないよな」

ハルヒ「馬鹿言ってんじゃないわよ!」ゲシッ

キョン「痛っ!」

ハルヒ「……私も行くからね!!」

――9月1日

pipipipi…

キョン「……」ムクッ

キョン「…ふぁ~あ」ノビーン

キョン「ふぅ…」ボー

キョン「……」

キョン「どうやら大丈夫だったらしいな…」

――SOS団部室

キョン「…珍しいな」

古泉「涼宮さんがいないことが、ですか?」

キョン「あぁ、夏休み中あんな元気だったんだから、今日も部室のドアを勢いよく開けては登場する団長様を想像してたんだけどな」

古泉「涼宮さんも疲れてたんでしょうね。いくら彼女でも限界はありますから」

キョン「まぁな、それに朝比奈さんもいないし…長門は相変わらず本読んでるだけだが、俺らも俺らでちゃっかり部室に来てるところ結構ここが好きなのかもな」

長門「……」ペラッ

古泉「…僕もそう思います」

エンドレスエイト?・完

オマケ

古泉「ポーカーでもします?」

キョン「良いぜ、ただし負けた方は昼飯奢りな」

古泉「…良いでしょう、ではカードを配りますね」サッサッ

キョン「」ニヤリ

古泉「チェンジは?」

キョン「無しだ」

古泉「僕もです」

つツーカード

キョン「ん」

つロイヤルストレートフラッシュ

古泉「」

今回はここまでです。

まぁこのキョンはやっぱり繰り返すことなく終わらせられるよね。

ちなみに橘は俺の嫁…ではないので>>233に譲ってやろう。

乙。何これおもしれぇ

>>つツーカード
でも…これは………あの、それワンペア、ですよね…ww

>>233橘GETだぜ!

ポーカーあまりやったことないもんで…大富豪ならよくやるけど。

どうも>>1です。

今から2レスだけ投下します。

――SOS団部室

キョン「はぁ…」

古泉「おや、どうかしましたか?」

キョン「いや、ちょっとな」

古泉「もしかして涼宮さんのことで何か?」

キョン「あぁ、アイツ今度の北高祭で映画を撮影して上映するつもりなんだと」

古泉「映画、ですか?」

キョン「全く、めんどくさいったらありゃしない」ハァッ

古泉「にしても映画とは、涼宮さんらしというか」

長門「興味深い」

みくる「ちょっと面白そうですねー」

キョン「朝比奈さんは覚悟しといた方が良いですよ」

みくる「えっ」

バターン

ハルヒ「やほー! みんなお待たせー!」

古泉「おや、噂をすれば」

ハルヒ「ん? みんな、何の話してたの?」

古泉「えぇ、今度の北高祭で我らSOS団で映画を上映するそうではないですか」

ハルヒ「あれ? 何で知ってるの?」

古泉「えっ」

ハルヒ「えっ」

古泉「僕は彼から聞いたんですが…」

ハルヒ「えっ、私キョンに言ってたっけ?」

キョン「いや、聞いてないぞ」

ハルヒ「えっ」

古泉「えっ」

ここまでです。

最近、忙しくて本当に進まない…。

さて、ネームのトレス作業に戻りますか。

またいつか…。

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