藤原基央「天体観測」 増川弘明「ほっほーう」 (26)

増川「どっちの?」

藤原「え? 『どっち』って?」

増川「あ、そっちね。おっけい」

藤原「……ああー、そうそう、そっち。行こうよ」

増川「うん、良いけど。どこ……どこ行く?」

藤原「や、それはまだ考えてないんだけど。どっかこう、適当な山に」

増川「山ねー。イイね。今から?」

藤原「今からでしょ」

増川「あ、2人はどうする?」

藤原「いや、なんか今日2人とも用事あるんだって。秀ちゃんはたぶんスタジオでしょ? チャマ……は分かんねーけど」

増川「そっかぁ。まあいいや、行こっか」


直井由文「いや呼んでよ」ガチャ

藤原「おっ、チャ……待って今どうやって来たの」


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直井「ヒロさぁ、そこはお前、……呼べよ!」

増川「ごめ、それはごめんだけどチャマどっから来た?」

直井「それはどうでもいいっしょ! だってほら分かってる? 6日前だよ!?」

藤原「なにっ……が?」

増川「6日?」

直井「お前らほんっとひでーのな! 『RAY』発売まであと一週間もないの! ステマしないと!」

藤原「何、すて……ごめんもっかい言って?」

直井「いいよ別に! 天体観測するんでしょ? 俺も行くよ」

増川「……ああー、ステマか。分かった」

藤原「あ、ヒロ知ってるの」

直井「だからもういいって、俺が恥ずかしいじゃんかよぉ!」

藤原「じゃあ、じゃあ言うなよ、俺の知らないこと!」

直井「それはー……ごめん(笑)」

増川「藤くん、後で教えるから怒んないであげて」


直井「ていうか何? どこ行くの?」

藤原「それはもう、山よ」

増川「山よ」

直井「ヒロの車で? ていうか俺、車持ってきてないけど」

増川「まぁうん。……だからチャマ、どうやって来」

直井「よしじゃあもう、すぐ行こう! すぐ! 今日は月が綺麗だし!」

藤原「あ、そうなの? 今日綺麗なんだ」

直井「ごめん藤くん、今適当に言った!」

藤原「なんだよ」

直井「ごめんって(笑)。でも、月っていっつも綺麗じゃん」

増川「そうね」

直井「俺、嘘は言ってない。アイムノットライアー!」

藤原「おし分かった、オッケ、行こう。行こうヒロ」


走行中

直井「ヒロぉ、あとどんくらい掛かりそう?」

藤原「あなた今乗ったばかりでしょうよ」

増川「うーんとね……あと4、5レスくらいかな」

藤原「しごれす? レス?」

直井「あーなるほどね。分かった、俺が間を繋ぐ!」

増川「繋いで!」

藤原「おい、おいちょっと何だよレスって、また俺だけのけ者にしやがって」

増川「藤くん、ちょっとそれはその、黙ってて(笑)」

直井「そう、あれだから、禁則次項だから(笑)。ごめんね!」

藤原「禁則って……なぁんだよ、もう」


直井「なんかさあ、こういう時に偶然天体観測が流れたら最高だよね」

増川「分かる。シャッフルじゃなくて、ラジオとかだとすっげえアがる」

直井「ね! どっかの局で流してくんねぇかなー」

藤原「でも、今の時期だとrayの方があると思うんだよね」

増川「あ、そうねー。もう解禁したもんね、ラジオは」

直井「あれ2人とも、RAYは忘れてたのにプロモーションとかのことは覚えてんの?」

藤原「うん、あ、それちょっと待ってチャマ、聞いて。あのね、僕ら別にRAYを忘れてたわけじゃなくて、ただその、リリース日をね? 少し、ちょっと、失念していただけなの。それだけは言わせて(笑)」

増川「そうそう、もう少し先かなーって(笑)」

藤原「それかもう、昨日にでも発売されたんじゃないかと(笑)」

直井「それもう忘れてるのと一緒だから!(笑) えー3月12日水曜、それか11日にフラゲできんのかな? すんのかな? とにかく発売日は12日ですから、くれぐれもみなさんお忘れのないように!」

藤原「え? なにチャマ、誰に……ああー、はいはい」

直井「そう。禁則次項(笑)」


信号待ち

藤原「今ふと思ったけど、天体観測って、曲の方ね、縁起悪いよね」

増川「なんで?」

直井「あ、そうか。雨だ」

藤原「そう、降ってんの。しかも女の子の手ぇ握れないの」

増川「それもう……縁起悪すぎんな」

藤原「でしょ? 駄目だよ、流れちゃ」

直井「そんなお前、そんなこと曲作った本人に言われたら何も返せないじゃん」

藤原「ふふふ。これ仕返しだから(笑)」

増川「ウケる(笑)。…………あれっ」

直井「え、なに?」


藤原「どうかした? 信号が変?」

増川「いや……あれ、秀ちゃんじゃない? あそこ、ほら今歩いてる人」

直井「どれ? あー……秀ちゃんだ、あれ絶対」

藤原「えっ、どこ、どこちょっと、俺見えてないよ」

直井「あ、藤くんはいこれメガネ」

藤原「ああ、ありがとう。……あ、そうだね秀ちゃんだ。よく気付いたねヒロ」

増川「なんかビニール袋持ってっけど。なにあれ」

直井「あれじゃない? コンビニになんか買いに行って、でまたスタジオに戻る途中とか」

藤原「それかもね。…………なんでチャマは僕のメガネ持ってたんすか」

直井「藤くんの物は俺の物、俺の物は藤くんの物でしょうよ」

藤原「それは理由になってないよね。事実ですらないよね」


直井「ていうか、今! 気付いたんだけど」

増川「なに?」

直井「あのさぁ、望遠鏡! 大げさな荷物! なくない?」

増川「えっ、あぁ、うん。そうだね」

直井「駄目じゃん!」

藤原「駄目、……か。駄目、かなあ? なくても一応、その、観察はできるでしょ?」

直井「駄目だよぉ! このまま行っても、『わー、きれー』で終わっちゃうよ?」

藤原「……いいんじゃない?」

増川「うん」

直井「いやもう! 『うぅっわあー! すっげええー!!』ってなりてーじゃん! 折角行くんだったら!」

増川「そこまでか(笑)。だってもう、大分来たしさ、ほら」

直井「ああもう分かった!(笑) 俺が自分ちに取りに行くから。ついでに秀ちゃん連れてくるから、先行ってて!」バタン

藤原「行っちゃった」

増川「行っちゃったねぇ」


増川「あ、じゃあ藤くん、ちょっとコンビニ寄っていい?」

藤原「いいよ、っていうかもう入ってるじゃん(笑)。どうした?」

増川「うんちょっと、時間あるなら買おうかなーって思って」バタン

藤原「え、なになに」バタン

増川「ん?(笑) ふふ」  イラッシャイマセー

藤原「なんだよ(笑)。……アンパン?」

増川「うん、あと牛乳」

藤原「食べたいんだ?」

増川「食べてみたいじゃない(笑)。あ、藤くん、いちごサンドはまだないねー」

藤原「あぁない……、いい加減その話引っ張るのやめろよ(笑)」

増川「ごめん(笑)」

藤原「あのねぇ、ほんっと今の時期いちごサンドがはびこるの。来るハガキ来るハガキの至る所に」

増川「そっか、fujikiのハガキもあるもんね」  ニヒャクサンジュウゴエンニナリマス

藤原「そうなの。そんな、ねえ、時候の挨拶のように使われても困るっつの」

増川「藤くん、あのね、たぶんもう言っても遅いわ」  アリガトウゴザイマシター


藤原「2人もう着いたかな」

増川「まだじゃない? だってチャマ歩いて、歩いて帰った、よね」

藤原「歩き……だったねぇ」

増川「凄すぎんな」

藤原「なんか今日のチャマ変じゃなかった?」

増川「うーん、ちょっとね」

藤原「ちょっとか(笑)。あ、チャマからLINE来てる」

増川「なんて?」

 直井『まだ?』

増川「……凄すぎんな」

藤原「な」


(適当な)山

直井「あーっ来た、おっせえよ2人ともー!」

藤原「チャマが早すぎるんだよ」

升秀夫「大体10分くらい待ってた」

藤原「あ、そう? ごめんね、コンビニ行ってたの」

増川「でもそんな時間かけてねえけど(笑)。あれ、秀ちゃんは?」

升「おま、お前わざとやってんだろ?」

増川「そこか! や、違う、あれよ、望遠鏡に隠れて見えなかったの(笑)」

藤原「あと闇に紛れてね」

直井「コンビニってなんだよヒロ、催したの?」

増川「違う! コレ、これ買いに行ったの」

升「牛乳とパン?」


増川「そう。ひちゅじゅ、必需品でしょ?」

直井「ああー、そうかも。要るね! やっぱ増川くんすげーわ」

升「でもこれさヒロ、刑事とかが張り込みするときじゃない?」

増川「えっ」

藤原「え?」

増川「そうだっけ?」

藤原「そうでしょ」

増川「……そっか!」

直井「ヒロ、それ意識してたの!? 俺、なんか、ただ食べたいのかと思ってた(笑)」

藤原「いや俺も、そう思ってたんだけど」

増川「そうだよ!(笑) そっかあー、それかあ! 勘違いしてたわ俺」

升「(笑)」

増川「なんだよ、笑ってんなよ(笑)」


藤原「チャマこれ、望遠鏡、どこに合わせてんの?」

直井「ん? えーっとねえ、まだ組み立てたばっかなんだよね。何見たい? ってかさ、今の時期何が見えんの?」

増川「カシオペアとか……あっ、もうおせーか?」

升「分かんないのに望遠鏡持ってきたの(笑)」

増川「ちょっと、じゃあ俺なんか調べるわ」アプリポチポチ

藤原「ほら、なあ、だから言ったべ? 望遠鏡とかなくてもいいじゃんっつって」

直井「いや……いや、すっげえなんか、観測感! 出てるべ? あってもいいじゃん!」

藤原「なんだよ観測感って(笑)」

直井「天文部みてーじゃん! ってことだよ(笑)」

増川「……あっ!」ポチポチ

升「なにヒロ、良いの見つかった?」

増川「うん、ねえちょっと聞いて、これ見て」

直井「えー、なになに? ……あっ、すげえ! ヒロすげー!」

藤原「どれ? これ? ジェイ、……ジュピターじゃないすか! どこ、どこにある?」

増川「えっとねえ、冬の大三角の、えーと、よこ、右のへん」

升「横って(笑)。あー、あっちの方ね」

増川「そうそう……そう、そうだね、あっち」

直井「じゃあこれ望遠鏡の向き変えっから、ちょっと手伝ってみんな」


升「チャマ、どう、見える?」

直井「んー……? 分かんない(笑)」

升「もう、もう普通に空眺めた方が早いんじゃねえのか(笑)」

直井「そうかもしんない(笑)。でも、向きはこっちで合ってるよね?」

増川「うん、たぶん」モグモグ

藤原「食いながら喋んなよ(笑)。じゃあもう、今日は木星は見られない日なのかもね、もしかして」

直井「あーそういうことかぁ。『木曜だから、恥ずかしくて顔見せらんない!』って(笑)」

藤原「『木曜だから』(笑)。じゃなくてほら、木星も公転してるでしょう? 丁度折り合いが悪いんじゃないかな」

升「接近したらニュースにもなるしね」

藤原「そうそう。でしょ? だから時期とかあるんだと思うよ」

直井「でもさぁ、ヒロが……だっ、お前だからがっつり食ってんじゃねーよ!(笑)」

増川「お腹空いてて(笑)。俺なんかした?」

直井「いや、ヒロがさ? 木星が見えるよっつったんじゃん。どういうことぞ? って」

増川「おっけ、待って。…………あっ!」

升「どう?(笑)」

増川「ごめん!(笑)」

藤原「ど、え、なに?」

増川「向き違うわ! もっと上の方(笑)」

直井「なん、お前、なんだよ! ……なんだよ!!」

増川「ごめん、ごめんってチャマ(笑)」

升「今すっげーウケる(笑)」

藤原「コントみてーだ」


直井「……あのさあ、ぶっちゃけた話、していい?」

升「今までぶっちゃけてなかったの?」

直井「ぶっちゃけてたけどぉ(笑)」

藤原「もう生まれたときからだよね、チャマのぶっちゃけは」

増川「ぶっちゃけてない日が珍しいみてーな」

直井「そうだけど(笑)。いや、ぶっちゃけさぁ」

藤原「なによ」

直井「こんなアホみたいなSSを何十レスも書けるわけねーじゃん!」


増川「……」

藤原「……?」

升「………………あっ」

増川「流れ星!」

直井「俺も見えたっ!」

藤原「ウソ、どこ?」

増川「藤くん、もう消えたよ(笑)」

藤原「分かってっけど(笑)。どこよ!」

升「あっち。あっちの方よ」

藤原「そっちか。俺そっち向いてた気がすんだけどなあ」

直井「微かだったからねー。しょうがない!」

藤原「なんだよ、見たかったよ俺も」

直井「大丈夫。俺が『藤くんも見れますように!』ってお願いしたから」

藤原「あ、そう?(笑) ありがとう」

升「藤くんが見れてないの前提なんだ(笑)」

直井「これから藤くんが見た流れ星は全部、俺のおかげだかんな(笑)」

藤原「んふふふ(笑)。なんかね、シェンロンに『叶えられる願い事増やして』って頼む感じのそれだよね」

増川「それぜってー『その願いは私の力を超えている』って言われる(笑)」


直井「じゃ、あと見えた2人は? 願い事したの?」

増川「俺は……まあ一瞬見えただけだから」

直井「いや俺も一瞬しか見えてねーよ」

升「一瞬以上見えるのは珍しいよね(笑)」

増川「そっか(笑)。違う、言葉のあやっつーか(笑)。……あのね、一瞬『ray』って思った」

藤原「なに、『RAYが売れますように』って?(笑)」

増川「いや! ……願い事っていうより、なんか、『あ、rayじゃん』って」

升「あ、流れ星自体がってこと?」

増川「そう、なんか、ほんとにそう思ってるとかじゃなくて。『すげえ』っていうのが『rayだ』っていうのに置き換わったみてーな」

藤原「ああ、なんか分かったかも」

直井「マジで? すげーな、俺全然伝わんない(笑)」

増川「なんか、ごめん、もう、何も思ってなかったってことでいいよ!(笑) 秀ちゃん、秀ちゃんはどうなの?」


升「俺? 俺ー……なん、なんだろ」

直井「『rayだ』?」

升「うーん……なんだっけ?(笑)」

増川「知らねーよ!(笑)」

藤原「じゃあ升くんも『rayだ!』って思ったってことでいいんじゃない?」

升「うん、いい、それでいい(笑)」

直井「あーもうこいつぜってーエロいお願いしただろ」

升「してねーよ!」

藤原「あっ、なっ、お前、そんなこと考えてたのかよ!」

升「それはしてない!」

増川「なんだろ、逆に怪しい(笑)」

藤原「秀ちゃん!」

升「してないって(笑)」


増川「チャマ、もうそろそろいいんじゃない?」

直井「最初からネタも全然なかったしね。よし、終わるか!」

升「なにを?」

直井「天体観測、もとい、このくっだらねえ話よ!(笑)」

増川「SSと書いて、ステマストーリーだよね」

直井「そう。今ヒロ良いこと言った」

藤原「ステマ、そうだヒロ、ステマの意味教えてよ!」

直井「あー藤くんごめんね、今ちょっと取り込んでるから(笑)」

藤原「どこが(笑)。あのね、今ね秀ちゃんもポカーンってしてんの! 平静を装ってるけど実はポカンってなってんの!」

升「……(笑)」

藤原「2人とも秀ちゃんがかわいそうと思わないの!(笑)」

増川「全然(笑)」

直井「だからあと1レスだけ待っててって。ごめんっつってんじゃん(笑)」


直井「ていうか知ってる? 今日ラジオでトーチ解禁だよ」

藤原「とおち……トーチか(笑)。そうね、今日だね」

増川「つーかiTunesだともう全曲試聴できるかんな」

直井「そうそう。本当にもうね、時間がないの!」

升「でも、言ってもあと6日、5日あるでしょ?」

直井「違う! 『しか』、ないの! ビックリでしょ?」

藤原「……分っかんねえけど(笑)」

直井「(笑)。だから、さっきヒロも言ったけど、試聴も始まったしいろいろ解禁されてるから! 要するに俺が言いたいのは『聴いて』ってことだけなの!」

升「その割には遠回しすぎるよね(笑)」

直井「だか(笑)、だから!(笑) こんなどうでもいいスレ開く暇があったらRAY聴いてみて! 来週水曜リリースだから! ……それだけ!(笑)」

増川「終わり!(笑)」



藤原「なんだよ、今日チャマだけじゃなくてヒロも変じゃん」

升「言っとくけど、たぶんみんな変よ」

終わり

やっつけですまんかったな

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