上条「か、上条さんの貴重なタンパク源が・・・」 麦野「ん?」(287)

>>1の処女作なのでキャラ崩壊あるかも

※更新は2日に1回か3日に1回を目標

※原作15巻くらいで浜面がアイテムに入っていないお話

※ていとくんとかは出そうか検討中です


これらを踏まえて読んでやるよと言う人だけお読みすることを推奨します

上条「ふふふっ!上条さんは特売で卵を2パックも特売で手に入れたぞ!」

上条「毎日不幸だと思ってたけど・・・いやー、天使が舞い降りた気分ですよ」

上条「インデックスも喜ぶだろうし、今日は奮発してすき焼きでも食べさせてやるかー」

ドスッ グチャ

???「あっ ごめんなさい、ぶつかったわ」

上条「あ、いえいえ ぜんぜ・・・」

???「ん・・・?」

上条「あ、あぁ・・・! 上条さんの貴重なタンパク源の卵が・・・卵がッ・・・!」

???「見事に全部割れてますよ、麦野」

麦野「ほんとだ、卵が全滅ね」


上条「ふ、不幸だ・・・!今日はせっかくすき焼きが食べれると思ったのに・・・!」

???「(どうするの絹旗? 結局よそ見してた麦野にも非がある訳よ)」コソコソ

???「(バカっ・・・麦野の逆鱗に超触れちゃいますよフレンダ)」コソコソ

麦野「早く行きましょ それじゃ、私たち急いでるから」

上条「おい!年上だからってなんて態度だよ!20代後半も生きてるのに謝れないのか!」

麦野「」ピクッ

絹旗(あ、あの人自分で墓穴を超掘りました・・・)

フレンダ(ご愁傷様・・・)

???「・・・zzz」

麦野「おい、今なんつった?」

上条「20代後半にもなって人に謝れないのかって聞いてんだよ!」

麦野「そっかそっか、20代後半かー」

麦野「・・・ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」


麦野沈利の能力は「原子崩し」。
能力はLEVEL5で序列では第4位。
本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子を、
その二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し、強制的に操ることができる。
操った電子を白く輝く光線として放出し、絶大なる破壊を撒き散らす。
人間が食らったら普通なら即死レベル、だが・・・

上条「うぉっ!?」

上条当麻の右手から煙がでているだけだった。

麦野「・・・はぁ!?」

絹旗「えっ・・・?麦野の『原子崩し』が効いてない・・・?」

フレンダ「な、なんでまだあいつまだ立ってるのよ?」

上条「あっぶねぇ!もう少しで当たるところだったろ!」

麦野「・・・てめえどうして生きてやがるんだぁぁぁああああ!!!」

麦野沈利の「原子崩し」が炸裂する。
だが上条当麻の右手により消える。
どうして消えるから簡単なことだった。
彼には「幻想殺し」という特別な右手がある。

上条「だからあぶねえって言ってんだろ! そんなにビュンビュン飛ばすんじゃねえ!」

麦野「チッ・・・電子の私の攻撃は効かないのかよ・・・おい絹旗、てめえの窒素装甲で吹き飛ばせ」

絹旗「・・・わ、わかりました、まぁ人間なんて早かれ遅かれ死ぬんですから私を超恨まないでくださいね」

隣に居た背の小さい女の子が急に走り出し自分の体の方へと走り、
絹旗最愛が上条当麻の体にめがけて手を振る。
絹旗最愛の能力は「窒素装甲」。
空気中の『窒素』を自在に操り圧縮した窒素の塊を制御することで、
自動車を軽々と持ち上げ、動かすようなパワーや、
直撃した磁力狙撃砲のスチール弾を逆に潰してしまう程の頑強さを発揮する。
普通の人間が食らったら決してただでは済まないだろう。

だが上条当麻は違った。

上条「くそっ!!」

絹旗最愛の手と上条当麻の右手が触れ合う。
そして次の瞬間、不思議な音と共に絹旗最愛の窒素装甲が一気に消えた。

絹旗「なっ・・・!」

上条「急に殴ろうとするんじゃねえ!」

絹旗「どうして・・・?私の窒素装甲が・・・消えた!?」

上条当麻が絹旗最愛との距離を取る。

麦野「チッ・・・絹旗もダメか・・・私の『原子崩し』を消す能力なんて聞いた事ねーぞ」

絹旗「私もですよ・・・こいつ相当の強敵ですよ、麦野」 ギロリ

上条(や、やばい! この人たちはやばいぞ・・・・・もし奥の二人もこんな能力だったら流石に上条さんでも・・・)

上条「ス、ストップ! ストーップ! 上条さんが悪かったです!だからどうか許して下さい!」

麦野「・・・・・・・・・・・・・・はぁ?今更命乞いかよ」

上条「このとおーりです!」土下座

麦野「・・・・・・・」

上条(・・・ダメか!?)

麦野「・・・・・・・」

上条(上条さんのジャンピング土下座・・・これをしたら大抵許されるんだが・・・・)

麦野「・・・・・・・」プルプル

上条「・・・・・・・」

麦野「・・・・・・・ぷ」

上条「・・・へ?」

麦野「ぷははははははは! あーおっかしい!」


絹旗「あの・・・麦野・・・?」

麦野「ったく、次からはお姉さんって呼ぶように 今日は許してあげるわよ」

上条(・・・助かった・・・のか・・・?)

フレンダ「結局、命拾いした訳よそこのツンツン頭」

???「その右手、興味があるな」

麦野「そうね、名前なんて言ったっけ?」

上条「お、俺は上条当麻って名前です!」


麦野「私は麦野沈利よ、ちょーっと聞きたい事があるんだけどこの後時間ある?」

上条「あ、はい! 全然ありますよ!」(あんな怖い姿見たら断れねえよ・・・)

麦野「それじゃそこのお店でお姉さん達とお茶でもしない?」

上条「いやー! こんな綺麗なお姉さんとお茶できるなんて上条さんすごい嬉しいなー!」

麦野「そ、そう?/// それじゃ決まりね」

絹旗「(麦野、仕事はどうするんですか?)」ゴソゴソ

麦野「(仕事よりこっちよ 私の能力を打ち消せるなんて第一位くらいでしょう?)」ゴソゴソ

絹旗「(そ、それはそうですけど)」ゴソゴソ

麦野「よし、決まり! それじゃーいつもの店に行くわよ」

―店―

麦野「さて、まずは改めまして麦野沈利よ 卵の事はごめんなさいね」

上条「い、いや! 全然平気だよ、俺も大人気無かったからおあいこだ!」

絹旗「私は絹旗最愛です」

フレンダ「フレンダ=セイヴェルンよ フレンダって呼びなさい」

滝壺「滝壺理后だよ、よろしくね」

麦野「さてと、まずはあなたの能力について教えてもらおうかしら」

上条「いやー、それがさ、俺LEVEL0なんだよねー・・・あはは」

「「「え・・・?」」」

上条「俺の右手が特殊でさ、異能の力ならなんでも打ち消せるんだ」

フレンダ「なによその右手 かなりチートじゃない」

上条「いや、範囲は右手だけだし他にも不便な所は山ほどあるぜ」

麦野「だから私の原子崩しを食らっても溶けなかったのね」

絹旗「私の窒素装甲も全部消えて吹っ飛ばなかったですしね」

上条(溶ける・・・・?吹っ飛ぶ・・・・?)


上条「ちなみにお聞きしますが・・・みなさんはどんな能力なんでしょう?」

麦野「私の能力は『原子崩し』LEVEL5の第4位よ」

絹旗「私は『窒素装甲』、LEVEL4です」

滝壺「私は『能力追跡』、LEVEL4」

フレンダ「私は秘密よ まぁ罠とかを仕掛けるのが特な訳よ」

上条「れ、レベル5が一人にレベル4が二人っ・・・!?」

上条(あぁ、あそこで土下座して正解だった・・・上条さん涙がでてきますよ)ホロリ

滝壺「当麻、どうして泣いてるの?」

上条「いや、なんでもない」グスッ(当麻・・・?まぁいいか)


麦野「ほら、シャンとしなさいよ アンタは私たちの能力に勝ったのよ?」

上条「勝ったって言うのか・・・・それ」

フレンダ(あれ・・・という事は第一位がLEVEL0に負けたって噂はもしかして・・・)

フレンダ「上条だっけ? ちょっと聞きたい事があるんだけど・・・」

上条「ん? どうしたフレンダ?」

フレンダ「無能力者が第一位を倒したのって・・・まさかあんたなの?」

上条「あ、あぁ 一方通行か これ言っていいのかわからないけどあれは勝ったっていうより引き分けだぜ?」

フレ麦絹「「「え」」」

上条「ん?」

フレ麦絹「「「えぇ!!!???」」」


麦野「ちょ、ちょっと!それどういう事よ!あの噂は本当だったの!?」

絹旗「ちょ、超冗談じゃなくてですか?」

フレンダ「あぁ、なんか目眩がしてきたわ・・・」

滝壺「当麻、すごい」 パチパチ

上条「あ、あぁ・・・まぁ友達が困ってたから助けただけだよ」

絹旗「第一位に無能力者が立ち向かうとか・・・・超頭おかしいんじゃないですか?」

麦野「確かにこの右手があればアイツにだって勝てるわ勝てるけど・・・」

フレンダ「結局、上条は何者って訳よ・・・」

上条「ははは・・・俺はただの無能力者だよ」

絹旗「ただの無能力者が第一位に勝てるわけないでしょう・・・・」

麦野「まさかあの噂が本当だったなんて・・・・」

上条「まぁあんまし詮索しないでくれ 理由が無きゃ第一位になんて挑まないよ」

絹旗「理由があっても普通挑みませんよ・・・・」

麦野「(当麻をアイテムに入れたらすごい戦力になるんじゃないかしら?)」コソコソ

ワタシノナマエハタキツボリコウ

絹旗「(えぇ!?一般人は流石に超不味いですよ・・・それに学生ですよ?)」コソコソ

オ、オウ サッキキイタゾ?

フレンダ「(で、でも第一位を倒すほどの人間よ こんなチャンスは二度と来ないと思う訳よ!)」コソコソ

トウマッテツヨインダネ

麦野「(当麻なら滝壺の護衛くらいならできるんじゃない?)」コソコソ

イヤイヤ、ツヨクナンカナイデスヨ

フレンダ「(でも上条が入るかどうか・・・)」コソコソ

麦野「ねぇ上条君、いま私たちお仕事してるんだけどさ、よければバイトみたいな事しない?」

上条「バイトかー でも上条さんは学校とかで色々忙しいからなぁ・・・・」

麦野「日給2万円 即日払い ってのはどう?」

上条「なっ・・・是非やらせていただきます!!!」

麦野「決まりね、じゃー明日学校が終わったらここに来て頂戴♪」


絹旗「ほ、本当にいいんですか?」

上条「財布が空気しか入って無い上条さんに断る理由が無いですよ・・・」

麦野「それじゃー決まりね! 明日からよろしく~♪」

上条「よろしくおねがいします!!!」

絹旗「あーあ 怒られても超知らないですよ」

フレンダ「わ、わたしも知ーらない」

麦野「あぁ? フレンダと絹旗何か言ったかしら?」ギロッ

「「い、いえ・・・」」

滝壺「・・・・zzz」

麦野「なら問題ないわね♪」

上条「それじゃー俺、居候がお腹すかしてると思うから今日はもう帰りますね」

麦野「あ、そういえば卵割っちゃったんだっけ?」

上条「いやほんとに気にしないでください! 全然大丈夫です!」

麦野「じゃあ今日は上条の家ですき焼きってのはどう? わたしが奮発してあげるわよ?」


上条「えぇ!? いやいや、流石に出してもらうなんて悪いですよ!」

麦野「それとも迷惑だった・・・?」シュン

上条「い、いやー迷惑だなんてそんな事はー」

麦野「決まりね! 他の3人もいいわよね?」

絹旗「上条が良ければ私は超大丈夫ですよ」

フレンダ「結局、私も麦野が行くなら行きたい訳よ」

滝壺「当麻の家に行ってみたいな」

麦野「もちろん上条も大丈夫よね?」

上条「は、はい・・・」

麦野「じゃー材料買って、上条の家に出発よ!」

上条「男の部屋なんて汚いだけですよ・・・」

麦野「別に期待なんてして無いわよ あと敬語を禁止ね なんかムカつくし」

上条「そ、そうか? なら遠慮無くタメ口で話すよ」

―スーパー―

麦野「卵だけ買えばいいんだっけ?」

上条「おう、2パック買ってくれると助かるな」

麦野「肉とかは買ってあるの?」

上条「あ、そういや昨日居候が肉を全部食べちまったな・・・・」

麦野「それじゃー肉もついでに買っちゃいましょう」

上条「何やら何まですいません・・・・上条さんこんな幸せ生まれて初めてですよ」

フレンダ「麦野ー 鯖缶も買っていくわよ!」

麦野「じゃー鮭も買っちゃお♪」

上条「鮭・・・?鯖・・・・?」

絹旗「麦野は鮭が好きで、フレンダは鯖缶が超好きなんですよ」

上条「な、なるほど 一応言っておくがすき焼きなんだけど・・・」

絹旗「まぁすき焼きの中に入れておけばいいんじゃないですか?」

上条「お、おう」(変わった人たちなんだな・・・)

滝壺「・・・zzz」

―上条のアパート―

上条「ただいまインデックスー」

禁書「とーま! 遅いんだよ! また女の人でも助けてたのかな!?」

麦野「へぇー この子が居候のインデックスちゃん? シスターで外国人なのかしら?」

絹旗「シスターなんて初めて見ましたよ・・・しかも学園都市居るなんて超めずらしいですね」

フレンダ「インデックスちゃん? 変わった名前ね」

滝壺「お名前、なんて言うの?」

禁書「私はイン(ryって言うんだよ」

滝壺「長い名前だね、外国の人なのかな?」

禁書「そんな事より、とぉーまぁー? 詳しく話してほしいかも・・・」ゴゴゴゴゴ・・・

上条「ほ、ほら!このお姉さんたちがインデックスにすき焼きを食べさせてくれるんだって!」

禁書「えっ!ほんとなの!? 汚いけど上がっていくと良いんだよ!」

上条(なんとか助かった・・・のか?)


麦野「お邪魔しまーす」

絹旗「お邪魔します」

フレンダ「お邪魔するわよ」

滝壺「お邪魔します」

バタン

上条「散らかってるが適当に寛いじゃってくれ」

麦野「あら、想像してたよりずっと綺麗じゃない」

絹旗「そうですね、私はもっとゴミ屋敷を超想像してましたよ」

フレンダ「絹旗、それ失礼よ」

滝壺「ここが当麻の家・・・」ポッ


上条「じゃー今すき焼きの準備してくるから待っててくれ」

滝壺「私も手伝うよ」

絹旗「じゃー私たちはこっちでくつろいでますね」

フレンダ「麦野ー」

麦野「ベタベタすんな、ほらどけ」

フレンダ「あう」

禁書「皆は当麻とはどんな関係なのかな?」

麦野「んー・・・仕事仲間かな?」

禁書「当麻には気を付けるんだよ! 当麻は知らず知らずに女の子を落としてるんだよ!」

滝壺(当麻・・・モテるんだ)

絹旗「王道だとベッドの下にえっちな本が超隠されてるんですよねー♪」

上条「ば、ばか!やめろ絹旗! そこは見ちゃダメだー!!!」

禁書「あ、とーまのベッドの下に女の人の水着の本がたくさん眠ってるんだよ」


絹旗「『巨乳☆パラダイス』『可愛いHなお姉さん』『デカ乳祭り』・・・」

上条「おい! 口に出して読むんじゃねぇ!」

フレンダ「結局上条も男の子って訳よ」

麦野「へぇー 胸が大きい子が好きなんだー・・・」ペラッペラッ

上条「頼むから見ないでくださいお願いします・・・うぅ・・」

絹旗「別に上条がエロ本持ってるのはどうでもいいですが、
    巨乳の本しか無いのが気に入りませんね・・・超破ります」ビリビリ

上条「もうダメだ・・・これから俺の華麗なるバイト人生は一気に朽ち果てた・・・」

滝壺「当麻・・・胸の大きな子が好きなんだ」ポッ


上条「つーかなエセシスター! スルーしてたが人を獣見たいに言うんじゃねえ!」

禁書「エセシスター!?とーま! それどういう事!?」ガブッ

上条「ぎゃぁぁぁああああ!不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」

絹旗「あのシスターに噛まれて上条が超悶絶してますね」

麦野「見てて飽きないわねー 私も今度噛みついてみようかしら・・・」

フレンダ「えっ!? 上条に噛みつくなら私を先に」

麦野「冗談に決まってるじゃない、あんたバラされたいの?」

フレンダ「じょ、冗談よ麦野!」

絹旗(本当に冗談だったんでしょうかね・・・フレンダの奴)

滝壺(私も当麻に噛みつきたいな)ポッ

―なんだかんだですき焼き完成―

禁書「うわー!おいしそうなんだよ当麻!!!」

上条「わかったよ、わかったからヨダレを拭けヨダレを」

麦野「それじゃーいただくとしますか」

絹旗「ですね」

「「「「「いただきます!」」」」」

禁書「こんなにバグバグおいしいバグバグすき焼きはバグバグ初めてなんだよ!バグバグ」

上条「わかったからゆっくり食えよ・・・肉だってたくさんあるんだし」

絹旗「たしかに超おいしいですね」

滝壺「皆で食べるとおいしいね」

麦野「うん・・・鮭も中々いけるわね」

上条(すき焼きの中に鮭入れる人なんて上条さん初めてみましたよ・・・)


フレンダ「あっー! このシスター私が狙ってたお肉を食べちゃった訳よ!」

禁書「ハフハフ鍋や焼き肉はハフハフ戦争なんだよ!」

上条「こらインデックス、行儀悪いぞ!」

麦野「アンタもだよフレンダ、こんな小さい子にムキになってどうするのよ」

フレンダ「でもでもー 私のお肉がぁ」

上条「悪いなフレンダ、ほれ、さっき俺が取ったこれ食べろよ」

フレンダ「えっ でもそれさっき上条が食べようとした奴じゃ」

上条「いいから食べとけよ、まだ肉はたくさんあるからな」

フレンダ「あ、ありがとぅ・・・///」

滝壺「・・・私も当麻のお肉ほしいな」

上条「え?でも滝壺の皿の中にはもう肉が」

滝壺「ほしいな?」


滝壺「あーん」

上条「あ、あーん?・・・ほら」

滝壺「んっ・・・おいしい///」

絹旗「・・・滝壺さんだけなんか超ずるくないですか?
    だから私にあーんさせて食べさせてもいいんですよ上条?」

上条「お、おう? ほら」(なんでこいつは上から目線なんだよ・・・)

絹旗「あむっ・・・超おいしいですね」

フレンダ「ちょ、ちょっと! 上条!私にもよ!」

上条「あ、あの 俺が食べられないんですけど・・・」

麦野「ほら当麻、口開けてあーん♪」

上条「うぉっ!? あ、あちっ! 熱いって!!」

麦野「遠慮しなくていいのよ、ほらほら♪」

滝壺「当麻、私のも食べて」

上条「だぁー!もう! 自分の分は自分で食べなさい!」

禁書「うま!うまま!うまいんだよ!」ハフハフ


―すき焼き完食―

上条「ふぅー、久しぶりにこんなに食べられたよ 今日はありがとな!」

麦野「これくらい朝飯前よ、私を誰だと思ってるの?」

上条「学園都市の第4位、麦野沈利様です」

麦野「それでいいのよそれで」

絹旗「久しぶりですね、超こんなに騒いで食べたのは」

滝壺「お腹一杯」

フレンダ「うぷっ・・・食べ過ぎたかも・・・」

禁書「お腹いっぱいかも! ありがとなんだよ!」

麦野「はいはい、アンタもよくそんなに食べられるわね・・・」


絹旗「どうしますか? もう帰ります?」

麦野「そうねー もう遅いし迷惑だろうから帰りましょうか」

上条「今日は本当にありがとな、麦野のおかげで助かったよ」

麦野「いいのいいの、卵割った私にも非があるわけだしね」

上条「あ、そうだ 皆家まで送って行こうか?」

フレンダ「私たちを誰だと思ってるの? こう見えてもすごいんだから!」

絹旗「フレンダはあんましすごく無いですけどね」

上条「いやー でも女の子だけで帰らせるのはなんかなぁ」

絹旗「LEVEL5が一人、LEVEL4が二人居るのに喧嘩売ってくる超アホな奴なんていないですよ」

上条「それもそうか、それじゃーまた明日に今日の店に行くよ」


麦野「それじゃーお邪魔しました、また明日」

滝壺「おやすみ、当麻」

絹旗「お邪魔しました、そしておやすみなさい上条」

フレンダ「結局、当麻の護衛なんていらないって訳よ」

バタン

上条「さーてと、上条さんも寝るとしますかー」

禁書「それよりとーま、あの女の子達は誰なのかな?」ゴゴゴゴゴ・・・

上条「えっ? いやー・・・話せば長くなるというかなんていうか」

禁書「あーんしたりさせたりしてたよね・・・?」ガチッ ガチッ

上条「え、えーと・・・あれはですね・・・こういう時は、」


「不幸だぁぁぁぁああああああああ!!!!」

ガブリッ!!

1日目終わり

ここで一旦区切ります。
長さとかはこれくらいで大丈夫なのかな?

すまん、ここまでしか書いてないんだ。
1日区切りで書こうと思うんだがこんな感じでよければ続きを書いていきたいと思う。

あ、一応酉付けておきます
それではまた!

滝壺も「とうま」だと思う

これは期待ですね

ただ滝壺も人の名前はひらがな呼びで
・・・も……にしたほうがいいっすよ。

横槍すいません

攻撃が全部右手で防がれるっていうご都合主義どうにかならないかなあ

>>57避雷針的なアレじゃね

滝壺は「当麻」や「とうま」じゃなくて「かみじょう」呼びだろう
そしてアイテムに入らなかった浜面は、今度こそ駒場さんの遺志を引き継いで
名実ともにスキルアウトのリーダーとして路地裏で奮闘すると信じてるんだぜ
そしてフレメア絡みでアイテムとぶつかればいいんだぜ

>>4

> 上条「おい!年上だからってなんて態度だよ!20代後半も生きてるのに謝れないのか!」

麦野さん謝ったじゃないか。誠意があるかわからないけど


>>50>>55>>57>>59さん、ご意見にご指摘感謝します。
まず>>57さんが言ってくれた事ですが、
右手についてロシア編で一方通行がこう言っていました。
「能力の余波を無意識のうちに前兆として感知しているのではないか」
これは悪魔で>>1の考えですが、幻想殺しは>>59さんが言っている様に避雷針的な役割、
つまり『体に異能の力が当たりそうになると、異能の力が右手に当たるように体が動いてしまう』
>>1の頭の中では考えています。
創作&処女作なのであまり深く考えずに読んでくれるとこちらとしてはとても有難いです。

>>59さんと>>55さんが言ってくれた滝壺の呼び方に関してですが今更直すのも最初から読んでくれてる人が
あれ?となると思うので「とうま」で行きたいと思います。

>>64さん
ぶつかった事に関しては謝った、しかし卵の事に関しては謝って無かったから上条は麦野に対して怒った。
と脳内保管してくれると助かります。わかりにくくてすいません。


長々と失礼しました、それでは10分後くらいに投下します。

二日目

―――――

アレイスター(上条当麻がアイテムに接触……か)

ピッ

アレイスター「……聞こえているか?」

???「……」キュイン

アレイスター「アイテムがスクール、グループ、ブロック、に接触しないように動かしてくれ」

???「なっ……急にどうしてですか?」

アレイスター「……二度は言わない」

???「……わかりました」

ピッ

アレイスター(……上条当麻、派手に『裏』と接触されてはプランに影響が出るのだよ)

―放課後―

上条「ふぁーあ……やっと終わったな……」

土御門「かっみやーん!暇なら一緒に義理妹喫茶行かないかい?」

上条「行くわけねぇだろ……これから上条さんはバイトがあるんですよー」

土御門「それは残念だにゃー、それじゃ俺は青ピでも誘ってみるぜい」

上条「あいつなら喜んで行きそうだな……」

青ピ「なになに? 僕になんか用あるん?」

上条「土御門が義理妹喫茶に行きたいらしいぞ」

青ピ「なにっ!? 水臭いでつっちー……自分でええならどこへでも付いていくで(キリッ」

土御門「流石心の友だにゃー! それじゃー俺らは癒されに行ってくるぜいー」

青ピ「ほなかみやん、また明日なー♪」

上条「おう、また明日」

上条「さて、と……俺も昨日のファミレスに向かいますかー」


―店―

フレンダ「結局、当麻の能力はまだよくわからないって訳よ」

絹旗「ただ能力を右手で超打ち消すだけじゃないんですか?」

滝壺「とうまの体からは何も感じないから私はわからない」

麦野「アレは能力ってカテゴリでいいのかしらね」

絹旗「まぁ確かに能力というより……魔法みたいですよね」

フレンダ「魔法……」

滝壺「魔術みたいな……?」

麦野「考えれば考えるほどわからなくなるわね……現に魔術や魔法なんて存在するはず無いし」

絹旗「あぁもう! あの右手の事を考えるのはもうやめにしましょう!」

フレンダ「結局、後で上条に聞いてみればいいんじゃない?」

麦野「異能の力ならなんでも打ち消す……か」

滝壺「そろそろ学校から帰ってくるんじゃないかな」

フレンダ「結局、わからなかった訳よ……」


―少し時間が戻り―

上条「フッフフン フッフフン フッフッフー♪」

???「い、居た居た、居たわねアンタ!今日こそ勝負よ!」

上条「なんだよビリビリ、上条さんはこれからバイトなので忙しいんでせうよ」

美琴「私は御・坂・美・琴・!それよりアンタどこでバイトしてるのよ」

上条「はぁ? どうしてお前に教えなきゃいけないんだよ」

美琴「べ、別にアンタのバイト先なんて知りたくないわよ!ただちょっと興味があっただけで……」

上条「はいはい、じゃーまたなビリビリ」

美琴「だから私には御坂美琴って名前が……」

上条「はいはい、御坂美琴さん じゃあ俺バイト行くから」

美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

そう言うと御坂美琴の額から雷の槍が出る。
上条当麻は慣れたような動きでその雷に右手を出す。
御坂美琴の雷の槍は不思議な音と一緒に塵も無く消えていた。


上条「いい加減わかっただろ? この右手があるからお前の能力は打ち消しちゃうんだよ」

美琴「じゃ、じゃあアンタが右手使わずに受ければいいじゃない!」

上条「[ピーーー]気か!!!」

上条「ったく、じゃあな御坂 とにかく俺はバイトがあるんだよ」

美琴「じゃーまたきょ、今日この御坂美琴さんがメ、メメメメール送ってあげるから絶対返しなさいよ!」

上条「はいはい、またな」

美琴(……今日こそアイツに記憶喪失の事を話そうと思ったんだけどな、まぁいっか)

美琴(アイツ、どうして私に話してくれないのよ)

美琴「あー! もう! 意味分かんない!」

―店―

上条「悪いな、遅れて」

麦野「かーみじょぉー? 後1分遅れてたら頭に空洞ができてたわよ?」

上条「つ、次から気をつけます……」

フレンダ「結局、ちょっと遅刻な訳よ」

絹旗「上条超遅刻ですよ」

上条「どっちだよ……つーか仕方ないだろ!知り合いの中学生に絡まれたんだから!」

滝壺「知り合いの中学生?」


上条「あぁ、それがさー 毎日毎日しつこいくらい勝負しろ勝負しろ言われるんだよな」

麦野「第一位と引き分けになるくらいだし、そんな簡単に倒れないでしょ」

フレンダ「ふーん、珍しい中学生も居るもんなのね」

絹旗「上条なんかに付きまとう中学生なんて本当に居るんですかー?」ニヤニヤ

上条「不幸な事に居るんですよ」

滝壺「その子、女の子?」

上条「あぁ、聞いたことはあるんじゃねえの? 常磐台中の超電磁砲って」

「「「れ、超電磁砲!?」」」

上条「えっ……もしかして言っちゃまずかった?」

フレンダ「れ、れれ、れれれれれ超電磁砲と毎日殺り合ってるの……!?」

絹旗「超電磁砲と言えばたしか序列で第3位じゃないですか……」

麦野「はぁー……アンタはどうしてほんと……」

滝壺「やっぱりとうまは強いんだね」ポッ


上条「お前らも御坂と知り合いなのか?」

麦野「結構昔だけどな、そういやまだあの時の仮を返してねえな……思い出しただけで腹が立つ」

上条(は…はは……御坂すまねえ……)

絹旗「毎日第3位と殺り合ってたらそりゃ超強くなりますよね」

上条「殺り合ってるって言うよりアイツが一方的に電撃を飛ばしてくるだけだけどな」

フレンダ「上条……あんた第1位といい第3位といいやっぱり化け物よ……」

麦野「それで……どうしてアンタが第3位と知り合いなの?」

上条「絶対能力進化計画って聞いたことあるか?」

麦野「絶対能力進化計画……どうして上条の口から出てくるかしらー?」

フレンダ「絶対能力進化計画?」


上条「その計画は一方通行が御坂のクローン20000体で、20000通りの戦闘環境で殺害する、って計画だったんだ」

絹旗「私は上条の口からその言葉が出てきた事に超驚きですよ」

上条「それを阻止するために俺が一方通行と戦ったんだ
    最強の能力者が最弱の能力者に負ければ実験だって中止になるはずだ、と思ってな」

フレンダ「……なんかもう言葉が出ない訳よ」

滝壺「とうま、すごいかっこいい」ポッ

上条「勿論俺一人の力で倒したわけじゃない、御坂美琴とクローンミサカと力を合わせて倒せたんだ」

麦野「あぁ……やっと合点が一致したわ、だから実験が中止になったのね……」

絹旗「なんか上条って、超超バカなんですね」

上条「バカ言うな!」

フレンダ「やっぱり第一位に立ち向かうなんてよっぽどアホな訳よ」

麦野「まったく……えらい奴をアイテムに入れちゃったわね」

絹旗「ほんとですよ、上に知れたら超大変な事になりますよ……」

上条「なんかすげー言われようだな……」


滝壺「大丈夫、そんなとうまを私は応援している」

上条「ははっ滝壺は優しいな、ありがとな(イケメンAA」

滝壺「うん……///」

フレンダ「……む」

絹旗「……」

麦野「……」

上条「え、と……それで俺のバイトはいつ始まるんだ?」

麦野「そうね、じゃーそろそろ会議でも始めましょうか」

―――――

フレンダ「最近鯖缶にもちょっと飽きてきた訳よ」

麦野「シーチキンでも食べてれば?」

絹旗「それでですね上条! そのC級ホラー映画がまた超おもしろいんですよ! 聞いてますか!」

上条「お、おう!ちゃんと聞いてるぞ」

絹旗「まったく、人が話してるときによそ見するからバ上条なんですよ」

滝壺「……zzz」

上条(フレンダと麦野は食べ物の話題、絹旗はC級映画を俺に淡々と語り、滝壺に関しては寝てるし……)

上条(こんなんで上条さんバイト代貰っちゃっていいのか……)


絹旗「それでですね、主人公が部屋に戻るとテレビが勝手に付いて貞夫がフラフープをしてるんですよ」

上条「どうして貞夫がフラフープしてるんだよ」

絹旗「そこがC級映画の良い所じゃないですか、これだからバ上条は……」

上条(いつの間にかバ上条になってやがる……)

絹旗「それでですね、貞夫を封印する方法が実はフラダンスで」

上条「あぁーもう、わかったわかった!
     そういえば携帯のアドレスと番号は交換しておいたほうがいいのか?」

絹旗「あ、じゃー私も教えたくありませんが仕方なーく教えてあげるんで超早く携帯貸して下さい」

上条「嫌なら嫌って言えよ、一人のアドレスと番号だけありゃいつでも連絡取れるしな」

絹旗「……うるさいですよバ上条、とっとと携帯を渡して下さい」


滝壺「……とうま、私にも貸して」

上条「あれ、滝壺起きたのか」

麦野「絹旗ー 私の携帯にも上条の携帯と赤外線しておいて」

フレンダ「わ、私も教えてほしい訳よ」

上条「お、おう……まぁ知っておいて損は無いしな」

絹旗「……よし、私のと麦野のは終わりましたよ」ピピ、ピ

フレンダ(電話帳の登録はバ上条じゃなくて当麻なのね)

滝壺「……終わった」ピ、ピ

フレンダ「……登録完了///」ピッ


上条(女の子の電話番号とアドレスを4人と交換できるなんて……ありがとう神様!)

絹旗「上条は超友達が居なそうなので私が超C級映画の話を超メールでして上げますよ」

麦野「まぁなにかあったら絶対に私へ連絡すること、いいわね?」

上条「おう、頼りにしてるぜ」(流石に魔術サイドや神の右席の事はこいつらに話せないよな)

麦野「それじゃーそろそろ帰る? 上条ははいこれ」

上条「俺何もしてねえぞ……本当に貰っちゃっていいのか?」

麦野「第4位くらいになると嫌でも金が入ってくるのよ、
    それにアンタの家にはあの暴食シスターが居るじゃない」

上条「うっ……うっ……俺には麦野が天使に見えるよ」

麦野「おい……泣くんじゃねえ、それに恥ずいだろ///」

絹旗(なんかムカつきますね)

滝壺(わたしもとうまの天使になりたいな……)

フレンダ(麦野が上条にデレてる……私にもデレてくれればいいのに)


滝壺「そうだ、昨日はとうまの家に皆で行ったから今日は私たちのアジトにおいでよ」

上条「(アジト……?)それは流石に色々とまずくないか……?」

麦野「いいんじゃないのべつに、どうせ減るもんじゃないし」

フレンダ「結局、私は構わないって訳よ」

絹旗「バ上条の事だから私たちのアジトに着いた途端に、
     急に獣になって私たちを超襲いまくりますよ」

上条「俺がお前らを襲ったら吹っ飛んだり溶けたりして病院送りになるだろ……」

滝壺「とうまに襲われる……///」ポッ

上条「あのー、滝壺さん?どうして頬を染めてらっしゃるんでせうか……?」

麦野「決まりね、それじゃー私たちのアジトにいきましょうか」


―アジト―

上条「おぉー、上条さんの家の何倍も広いな……」

麦野「そりゃあ4人で良く使うし広い方が良いに決まってるじゃない」

絹旗「あまりアジトを超ジロジロと見ないでくださいよ、バ上条」

上条「いやー、上条さん女の人の部屋なんて入る機会が中々無いからちょっと感動してますよ」

滝壺「……そういえばとうま、あのシスターさんとはどんな関係なの?」

フレンダ「あ、それ私も気になってた訳よ」

上条「あー……なんて言ったらいいんだろうな、まぁ外国から来た俺の……従妹?」

絹旗「どうして疑問形なんですか」

滝壺「……どんな関係なの?」ズシッ

上条「ちょ、ちょっと滝壺さん?顔が近いんですが……」

フレンダ「ま、上条の事だからどうせ危険な事に首を突っ込んでるんじゃない?」

上条「はは、は……まぁそんな所なのでお願いなので顔をどけてください」


麦野「あんたもどうして自分から危険な事に首を突っ込んでいくのよ?」

上条「そりゃ上条さんだって危険な事にはできるだけ首は突っ込みたくないけどさ、
    困ってる奴が居たら助け合うのは当然だろ?」

絹旗「……やっぱり上条は超超超大バカなんですね」

滝壺「とうま、かっこいい///」ポッ

上条「はは、嬉しいけどそろそろ顔をどけてくれると助かるんだが……」

絹旗「ほら滝壺さん、バ上条が困ってますよ」グイッ

滝壺「あっ……」シュン

フレンダ「……なんか呆れるわね、それじゃまるでヒーローみたいじゃない」

麦野「ここまでお人好しだとなにも言えないわ」

絹旗「そういえばどうして滝壺さんだけ超下の名前で呼んでるんですか?」

滝壺「……だめ?」

絹旗「いや、別にダメじゃないですけど……」

麦野「あれあれー? もしかして最愛ちゃんは嫉妬しちゃったのかにゃーん♪?」


絹旗「だ、誰がこんな変態獣バ上条アホ麻に嫉妬するんですか!///」

滝壺(きぬはたもとうまの事かっこいいと思ってるんだ)

上条「変態獣バ上条アホ麻って……なんか理不尽だ……」ズーン

滝壺「大丈夫、そんなとうまを私は応援している」

フレンダ「でも絹旗の電話帳には『当麻』っt」

絹旗「……フレンダァ 
   余計な事言うンじゃねェ、そんなに命を捨てたいンですか?」ギロリ

フレンダ「結局、なんでもない訳よ」

上条(あれ……なんか一方通行が居たような……)


麦野「そうだ、今日はもう遅いしここで食べていけば?」

上条「……流石に悪いだろ、バイト代まで貰ってるしな」

絹旗「今更なにを遠慮してるんですか」

滝壺「とうま、食べていかないの……?」

上条「いや、皆と飯を食べるのはすげー嬉しんだけどうちには居候が居るからさー」

ピリリリリ ピリリリリ

上条「あ、インデックスからだ」

ピッ

禁書『もしもしとうま!? 小萌が焼き肉食べるらしいからお供するんだよ!』

上条『そ、そうか、あんまり小萌先生に迷惑掛けるんじゃないぞ?』

禁書『わかってるんだよ!私は2日間お肉がたくさん食べられて幸せかも!』

ツー……ツー……

麦野「あら、グッドタイミングじゃない」

フレンダ「丁度いい感じに電話が来た訳よ」


上条「は、はは……それじゃー今日はここで食べさせて貰ってもよろしいでせうか?」

滝壺「私は歓迎だよ」

絹旗「まったく仕方ありませんね、
   ナイスバディーな美女達と2日間も一緒にディナーを楽しめるなんて超光栄に思ってくださいね」フフン

上条「お前はナイスバディーに入るのかよ……」ボソッ

絹旗「……何か言いましたか?返答次第では超吹っ飛ばすんですが……」

上条「い、いや なんでもないですはい……」

フレンダ「結局、上条はここで食べていくとして何を食べるのよ」

麦野「そうねー 昨日はすき焼きだから今日は何に食べたい?」

滝壺「……zzz」

絹旗「……それじゃあ鍋でもしますか?」

フレンダ「昨日すき焼きだったじゃない」

上条「でも皆で食べるのって鍋かすき焼きか焼き肉くらいだしなー……」

麦野「そうね、じゃー上条特製鍋でも食べよっか」

上条「えぇっ!? 俺が作るのかよ!?」


麦野「材料費出してあげるのにまさかとは思うけどさー!……文句は言わねえよな?」

上条「うぅ……女の子の手料理が食べられると少しでも期待した上条さんがバカでした……」

絹旗「ほらそんな所で超ウジウジしてないでいきますよ、バ上条」

麦野「全員で行くほど材料無いだろうし、私は待ってるわー」

フレンダ「じゃー私も麦野とイチャイチャしながら待ってる!」

絹旗「じゃー上条、私が仕方なく手伝ってあげますよ」

上条「おう、助かるよ」

滝壺「……待って、私も一緒に行きたい」

上条「お、おう、ありがとな」(起きた……)

滝壺「……///」

絹旗「なにやってるんですか超バ上条! 早く行きますよ!」

上条「よし、じゃー近くの店まで行くか」


―店―

上条「えーと、買うものはーっと……」

絹旗「野菜とかでしょう? あと鮭買っていかないと多分上条はバラされますよ」

上条「バラされるか……確かに右手の事は話したしもう防ぎようがないよな……」

絹旗「最初見た時は超驚きでしたね」

滝壺「その右手……多分科学の力じゃないと思う」

上条「ん? どうしてわかるんだ?」

滝壺「私の能力は『能力追跡』 AIM拡散力場に関する能力
    他の人からは無意識に微弱なAIM拡散力場を感じるんだけど、とうまからは何も感じないの」

上条「……えーと、つまり?」

滝壺(能力開発を受けた人なら必ず出るはずなんだけど……)

絹旗「あ、肉ありました バ上条が超わかるように言うと、
    上条からは何も感じない、つまり『超能力』というカテゴリには含まれないって事じゃないですか?」

上条「じゃー俺の右手は、科学じゃない何か……(やっぱり魔術系統なのか?)」


滝壺「うん、魔法や魔術の類かも知れない」

上条「ぎくっ……や、やだなー! 魔法や魔術なんてあるわけないじゃないですか!」

絹旗「でもそれ以外にその右手、説明の仕様が超無いじゃないですか」

上条「ほ、ほら!ここは科学の街ですよ!? だからそんなものあるわけないって!」

滝壺「……そうだよね」

絹旗「野菜はこれとこれと……よし、材料は揃いましたよ」

上条「よし、それじゃー会計済ませて帰ろうぜ」

滝壺「あれ、鮭が無いけどいいの?」

上条「なんっ……!これで帰ってたら上条さん溶けてましたよ、ありがとう滝壺……うぅ」

滝壺「大丈夫 そんなとうまを私は応援している///」

絹旗「……ふん、バ上条なんて超溶ければよかったんですよ」


―アジト―

ガチャッ

上条「ただいまー」

フレンダ「あ、帰ってきた 鯖缶買ってきてくれた?」

上条「買って来いなんて言われてねーよ」

フレンダ「チッ……」

絹旗「あれ? 麦野が居ませんね」

フレンダ「麦野ならシャワー浴びてるわよ、私も一緒に入ろうとしたけど無理やり追い出された訳よ」

滝壺「それじゃー私ととうまは鍋を作ろ?」

上条「そうだな、でも先にトイレ行って来るよ」

フレンダ「トイレならそこ出てまっすぐ行って右よ」

上条「わかった、さんきゅーな」

バタン

絹旗「……あれ?確かここ出て左じゃありませんしたっけ?」

フレンダ「そうだっけ? 転々とアジト移動してるから覚えられない訳よ」

―――――

上条「フッフフン、フッフフン、フッフッフー♪」

上条「最近毎日が幸せすぎて怖いな……」

ガチャ

上条「まぁ今までの付けが回ってきたと思……」

上条当麻の目の先には、お湯で少し濡れた麦野沈利の体があった。
バスト、ウエスト、ヒップはモデル見たいな形と言っても過言ではないスタイルだった。
麦野は髪をタオルで拭いていたのかタオルを持ち、頭に当てて拭いている。
頭から下は何も隠してなく、ほぼ全裸の状態だった。

麦野「んー?どうかし……」

上条「……」

麦野「……」

上条「……ち、違うんだ……これはフレンダが右って……」

麦野「……」

上条「……あ、あの……麦野沈利さん?」

麦野「……///」カァァ


上条「は、はは……不幸、だ……」ウルウル

麦野「……ひ、人の全裸見ておいて何が不幸だぁぁぁぁぁああああああ!!!!」

上条当麻の頭に麦野が放出した白く輝く光線が上条に向かっていく。
だが上条当麻の右手によりあっさり不思議の音と共に消えていった。

麦野「ッチ!」

上条「違うんだよ麦野!俺はトイレに行きたかっただけなんだ!

しかし麦野の顔はどんどん鬼へと変わっていく。

上条「だ、だから人の話を聞けって! 俺はトイレに」

麦野「うっせぇぇぇぇえええええええええ!!!!!!!」

上条当麻は頭を思いっきり横蹴りされ、下半身の花園が最後に意識が無くなった。


―――――

「―――う、上条!」

上条「うっ……あれ、俺一体……」

絹旗「よかった……やっと意識が戻りました」

滝壺「とうま、平気?」

麦野「……さっきは蹴り入れて悪かったわね……フレンダはお仕置きしておいたから許してね」

フレンダ「」プシュー

上条「……いや、俺の方こそ悪かったよ つーかまだ生きてる事に驚きだ……」ウルウル

絹旗「よかったですね、超溶けなくて」

麦野「フレンダのバカ野郎……まだ男に自分の全裸なんて見せた事無かったのに……///」ボソボソ


上条「ん? どうかしたか?」

麦野「な、なんでもねえよ!……それより人の裸を見て不幸とはいい御身分だなぁ?かーみじょぉ」

上条「い、いや! あれは体を見て不幸だって言った訳じゃなくてですね……」

絹旗「たしかに麦野はスタイルが超いいですもんね」

上条「そ、そうだ! 上条さんの理想にかなり近かったですよ!」

麦野「り、理想……///」

滝壺「……鍋の材料切っておいたからとうまが味付けすれば完成だよ」

上条「そっか、ありはとな痛っ! 痛ひって滝壺ひゃん! 頬を引っはらないへ!」

絹旗「超自業自得ですね」

上条「だからおえは痛ひっ! ひはひって!」

フレンダ「」


―鍋完成―

上条「あんまり味付けに自信が無いけど、完成したぞ」ヒリヒリ

フレンダ「……麦野がシャワー浴びてる所から記憶が無い訳よ」

滝壺「おいしそう……」

絹旗「たしかにバ上条が作った物にしては、超香りがいいですね」

上条「上条さんが作ったもん全部が異臭を放ってる見たいな言い方はやめろ」

麦野「これはおいしそうね、さっそくいただこうかしら」

上条「よし、それじゃーいただきます」

「「「「いただきまーす」」」」


麦野「あら、普通においしいじゃない」

フレンダ「うん、いけるわね」

絹旗「これは……超中々ですね」

上条(超中々……?)

滝壺「とうま、おいしいよこれ」

上条「そっかそっか! 口に合ってなによりだ、たくさん食べろよな」

フレンダ「あぁ! 私の肉団子取らないでよ!」

絹旗「鍋物は戦争ってあのシスターが超言ってたじゃないですか」

上条「ほらほら、まだたくさん下に眠ってるからそれを食えよ」


―鍋完食―

上条「食ったなー なんか悪いな、二日連続も食べさせて貰っちゃって」

麦野「いいのよ別に、上条が作る物はおいしいからね」

絹旗「超お腹いっぱいです」

フレンダ「うぅー、食べ過ぎた……」

滝壺「おいしかった」

上条「さーてと、洗い物を済まして上条さんは帰りますかー」

麦野「フレンダにやらせればいいわよそんなの、私はアンタを送るわよ」

フレンダ「えぇ!?」

麦野「あぁ? またお仕置きされたいのかな?フレンダちゃんよお」

フレンダ「結局、洗い物をしたい気分になのよ」


上条「いや大丈夫だって!ここから結構近いしな」

麦野「ほら、良いから行くわよ」

絹旗「あ、じゃー私も」

麦野「アンタは滝壺の洗濯物を手伝ってあげなさい」

絹旗「むー……了解です」

滝壺「それじゃーまたね、とうま」

上条「おう、またな」

バタン

―――――


上条「いやー、改めて二日連続も食べさせてもらってありがとな」

麦野「だからいいって言ってるでしょ? 次言ったら体バラすわよ」

上条(冗談じゃなくすぐできるから怖いよな……)

麦野「……ったく、どうしてこんなのが第一位を倒せたんだか」

上条「こんなのって……まぁたまたま運が良かっただけだよ」

麦野「ふーん、……運、ねぇ……」

上条「そういやフレンダとか絹旗達はどこに暮らしてるんだ?」

麦野「……あいつらは『置き去り』なのよ」

上条「っ……」

麦野「聞いた事くらいあるでしょ?親が学園都市に子供を置き去りにする事よ」


上条「そうだったのか……」

麦野「だからそういう話題をあいつらの前で喋るんじゃないよ?」

上条「……おう」

麦野「……あの子達さ、まだ2日だけどアンタに会ってから見てると毎日すごい楽しそうなのよ」

上条「!……そりゃ嬉しいな」

麦野「だからさ、あいつらともっと仲良くしてやってね♪これはリーダー命令よ」


   「……そんなの決まってんだろ」


次の日から、アックアの襲撃により上条当麻は初めて欠席をする。

投下終了です。
それじゃーまた次の日か二日後くらいに来たいと思います。

いいSSに巡り合えた。
できれば更新の時はageてくれると嬉しい

ここでアックア来るか!!

いつもこんな処女作スレにレスをありがとうございます。
やっぱり読み返すと誤字や日本語でおkがかなり多いです。
皆さんの頭で脳内変換してくれると助かります。

>>109さん
それじゃあ投下する際には1回ageたいと思います。



それでは、投下を開始したいと思います。


3日目

―店―

麦野「何も無いって暇ね……」

絹旗「そうですね、こんなに平和でいいんでしょうか」

滝壺「……zzz」

フレンダ「結局、これくらいほのぼのしてたほうがいいって訳!」

麦野「……ストレス解消ができねえじゃねえか」

絹旗「バ上条で解消すればいいじゃないですか、アレならいくら撃っても多分死にませんよ」

麦野「上条……かあ」

フレンダ「もしかして麦野、上条に裸見られて意識しちゃってたりする訳?」

麦野「は、はぁ!? ど、どうして私が裸見られただけで意識するんだよ!」

フレンダ(そんなにむきにならなくても……)


絹旗「フレンダだって、アドレスと番号交換した時超嬉しそうでしたよ」

フレンダ「な、そんな顔してないわよ!」

絹旗「ほんとですかー?」ニヤニヤ

フレンダ「そ、そんな事言ったら絹旗はどうして名前で登録してるのよ!」

絹旗「そ、それはあれですよ!えーっと……そ、そう!バ上条って毎日言ってるお詫びです!」

麦野「……意味わかんないわよ」

フレンダ「結局、上条みたいにモテなさそうな男がモテたりする訳よ」

麦野「モテなさそう?上条って結構イケメンじゃない?」

フレンダ「麦野ってもしかして上条みたいな顔がタイプな訳?」

麦野「それじゃーフレンダは上条が豚面に見えるのかしら?」

フレンダ「豚面って……まぁたまーにだけど良い所がある訳よ」


絹旗「……まぁ超超百歩譲ってですね」

麦野「……それにしても私の『原子崩し』があぁもあっさり消えちゃうとはねー」

フレンダ「上条の事?」

絹旗「私の『窒素装甲』もあんなにも超簡単に消せれちゃうんですね……」

フレンダ「でも上条って銃で撃たれると死んじゃう訳よ」

麦野「そうなのよねー……刃物もダメだし物理系ならほとんどダメじゃないの?」

絹旗「上条が言ってた『不便な所もある』ってそういう所を言うんでしょうね」

麦野「あとは範囲が右手だけって言うのもねー」

フレンダ「でも上条ってさ、異常に反応がよくない?」

麦野「そういえば言われてみると確かにそうよね」

絹旗「……まぁバ上条は第1位や第3位と戦ったりしてますからね、自然と身についてるんじゃないですか?」

麦野「うーん……」


フレンダ「それにしても上条遅く無い?」

絹旗「アホ麻の事だからまた超電磁砲に超付き纏われてるんじゃないですか?」

滝壺「わたしが、電話してみる」

絹旗「うわ!?……超ビックリした、滝壺さんいつ起きたんですか……」

プルル プルル プルル ガチャッ

上条『あ、もしもし?』

滝壺『とうま、今日は来ないの?』

上条『俺もそのことでさ、いま麦野に電話しようと思ってた所だ』

滝壺『今、どこ?』

上条『今は近くに居るんだが、アホシスターが風呂壊したから今日は22学区に行く予定ですのことよ……』


滝壺『今日来れない理由は?』

上条『あー……まぁそんな大事じゃないから、気にすんな』

滝壺『……言えないの?』

上条『え、えーと……忙しいから後で説明するから!
    麦野と一緒に居るんだろ?麦野には謝っておいてくれ!じゃあな滝壺!』

ツー…ツー…

絹旗「……超怪しいですね」

フレンダ「……何か隠してる用にしか聞こえないって訳よ」

麦野「……まぁそこまで重要な話しをアイツには話してないし、裏切りとかは無いわね」

滝壺「とうまはそんなことしない」

麦野「……そうね、あのお人好しバカがそんな事するはず無いわ」

フレンダ「……もしかして、上条に女ができてたりして」

絹旗「……」

滝壺「……」

麦野「……」


絹旗「あのバ上条ですよ? そ、そんな事超あるわけないじゃないですかー!」

麦野「別にアイツの恋路はどうでもいいけど、アイツがデレデレしてる姿は気に入らねえな……」

フレンダ(素直じゃない麦野も可愛いけど怖い訳よ……)

フレンダ「け、結局明日上条がここに来たら問い詰めて見ればいいのよ!」

絹旗「そ、そうですよ、どうせ明日会うんですから……」

フレンダ「アイツ鈍そうだし彼女なんて居ないと思うんだよなー」

絹旗「……」

滝壺「……」

フレンダ「……」

麦野「……今度は私が電話してみるわよ」

プルル…プルル…プルル…ガチャ

上条『もしも「アックアからですか!?」おわっ!?』


麦野『…………おい、今の声……女と遊んでんのか?
      バイトをサボって女と遊ぶとは良い度胸じゃねえか、なぁ?かぁーみじょぉ?』

上条『ち、違います!(コラ五和)……麦野さんは勘違いをしてます! 人の話を聞いてくれ!』

麦野『ぶ・ち・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね』

上条『だぁーっ!もう! だから麦野!俺の話を聞いてくれ!』

麦野『そこらで出会った暁にはてめぇの粗末な×××を私の能力でジュージュー焼いてやらぁぁぁァァアアア!!!』

ツー……ツー……

麦野「……」イライラ

絹旗「……」

滝壺「」

フレンダ「な……」

麦野「……ふー……まぁアイツの事だしどうせまた危険な事にでも巻き込まれてるんじゃない?」

絹旗「や、ややややっぱりそうですよ……超超超バ上条アホ麻に彼女なんてできませんって!」

滝壺「」


フレンダ「でもなんで女と一緒にいるのよ……」

麦野「まぁ女はいいとして、アックアって言ってたわね……誰の事かしらね」

絹旗「アックア……ですか?」

フレンダ「聞いたこと無い訳よ」

滝壺「アックア……」

絹旗「ま、1位を倒すくらいですし銃撃戦とかじゃない限りではそう簡単にはくたばらないでしょう」

麦野「……だといいんだけど」

フレンダ「結局、今日はどうするの? 最近全然仕事が回ってこないから暇で暇で仕方ない訳よ」

麦野「まぁそれだけ学園都市が今は平和って事でしょ」

絹旗「こちらとしては超ありがたいですがね」


滝壺「暇ならとうまを探そ?」

麦野「……暇だし探しながら買い物してみる?見つけたら拷問&処刑って事で」

フレンダ「わーい、麦野と買い物したい!」

絹旗「いや、でも彼女の家に居るって事も超ありえるんじゃないですか?」

麦野「まぁそこらへんブラブラして運が良ければ会えるんじゃない?」

絹旗「それじゃー22学区のほうに向かいながら買い物しませんか?
        上条も風呂壊れたって超言ってましたし、温泉行けば居そうですよね」

麦野「温泉かー、それじゃあ服みたら
         タクシーひっ捕まえて買い物しながら温泉にでもいきましょ」

滝壺(アックア……?何の事なんだろう……)

―――――

―洋服店―

麦野「んー……これから寒くなるだろうしなぁ……」

フレンダ「わー、こっちの服もいいけどこっちもいいなー!」

滝壺「……zzz」

絹旗「こんな感じの超大人の服がいいですね!あ、これも……」

フレンダ「結局、絹旗はそうやって背伸びするから…っ痛!」

絹旗「超うるさいですよ、フレンダ?」

麦野「でも仕事してるとすぐ汚れちゃうのよねー」

絹旗「私は窒素装甲があるので、あんまし汚れませんね」

フレンダ「結局よくヘマするからいつも汚れちゃう訳よ」

絹旗「それはフレンダが直せる問題じゃないですか」

麦野「まぁ仕方ないんじゃない?暗部の仕事で血が付かない方がおかしいわよ」

フレンダ「それはそうだけどさー……」

滝壺「……zzz」


麦野「うーん、やっぱりスカートの方が動きやすいからなぁ」

フレンダ「確かにズボンだと、仕事やりにくい訳」

絹旗「うーん……超迷いますねぇ」

滝壺「とうまが似合う服、置いてあるかな?」

絹旗「……一応言っておきますがここは超ガールズ店ですよ?」

滝壺「そっか」

フレンダ「上条がスカート履いてる所なんて想像したくない訳よ……」

麦野「バラすわよ、フレンダ……」

絹旗「おぇっぷ……フレンダ超キモい事言わないでくださいよ……」

~その頃~

上条「ぶえっくしゅ!」

五和「大丈夫ですか?湯冷めしちゃいました?」

上条「いや、多分大丈夫」(……どうせアイツらが何か言ってんだろ)


絹旗「滝壺さんはいつもジャージばかりですよね?いい機会ですし……」

滝壺「……zzz」

絹旗「もう寝てますし……」

フレンダ「あんまり服に興味が無いんじゃない?」

麦野「滝壺は上条にしか興味が無さそうね……」

絹旗「意外と大胆ですよね、滝壺さん」

フレンダ(私も今度から大胆になってみようかな……)

麦野「はいはい、とっとと買って温泉にでも行くわよ」

滝壺「……zzz」


―――――

―温泉―

麦野「やっぱり温泉は気持ちいいわねー」

滝壺「……zzz」

絹旗「ちょ、滝壺さん! 寝たら超溺れちゃいますって!」

フレンダ「むむ、滝壺の胸ってなかなかデカくない?」

麦野「私とあんまり変わらない気がするわね……いや、私よりあるかも……」

滝壺「……zzz」

絹旗「だから滝壺さん!超起きてくださいって!!!」


フレンダ「上条麦野の裸見たんでしょ?意識が戻ったら何事も無く過ごすって……」

麦野「もうその話はするんじゃねぇ」

滝壺「……zzz」

絹旗「ちょっと二人とも!滝壺さん起こすの超手伝ってください!」

麦野「最近肩こりがひどいから丁度よかったわ」

フレンダ「麦野の胸がまた大きくなったんじゃない?私が手で測って」

麦野「あぁ? 触ったら頭ふっ飛ばすからな?」

滝壺「……おはよう、滝壺」

絹旗「おはようじゃないですよまったく……温泉で溺れるとか超恥ずかしいですよ?」

滝壺「……zzz」

絹旗「あぁ!言ってるそばから滝壺さん!!」


―温泉から出て―

麦野「ふぃー、気持ちよかったわね」

フレンダ(結局、麦野の体を触れなかったけど裸を見れただけでも満足な訳よ)

絹旗「……私は途中で滝壺さん寝ちゃうから大忙しでしたよ」

滝壺「……?」

麦野「それじゃータクシー捕まえて帰るか」

フレンダ「結局、上条は居なかった訳よ」

滝壺「……嫌な予感がする」

絹旗「やっぱりさっき電話越しで言ってた『アックア』って人と超関係してるんでしょうかね?」

麦野「平気よ平気、アイツはそう簡単に死なないでしょ」

フレンダ「あ、タクシーあそこに止まってるよ麦野」

麦野「でもこのまま帰るのも勿体なく無い?鉄橋の方でも―――」

トクン、と不思議な音と共に麦野沈利の頭に「帰る」という命令が強制的に出された。
勿論麦野沈利はそれに気付かない。

麦野「帰りましょう、ほら、タクシー乗るわよ」


―4日目―

フレンダ「結局、今日も来ない訳よ」

滝壺「……なにかあったのかな」

麦野「こりゃ本格的に死刑確定ね」

絹旗「……今度は私が掛けて見ますね」

プルル……プルル……ガチャ

禁書『も、もしもし こ、こちら上条です』

絹旗『……あれ、どうしてシスターさんが?それよりバ上条の携帯に掛けたはずですが……』

禁書『あ、これ当麻の携帯だ とうまなら今病院で寝てるんだよ』

絹旗『へぇー寝てるんで……ってえぇ!? 寝てるって事は入院じゃ……どうしてですか!?』


禁書『アックアにやられて結構重症なんだよ』

絹旗『ちょ、ちょっと! どこの病院ですか!」

禁書『えーっとちょっと待ってね…………○○ー○○○ ここに入院してるんだよ』

絹旗『わかりました、超ありがとうございます』

ピッ

絹旗「……バ上条は今アックアって人にやられて入院してるらしいですよ」

滝壺「……!」

フレンダ「なっ……!?」

麦野「ったく……、どこで入院してるんだよ?」

絹旗「○○ー○○○ ここで入院してるらしいです……」

麦野「まーた何かに首を突っ込んだのかしらね」

滝壺「とうま……」

フレンダ「と、とにかく病院に行こうよ!」


―――――

―上条の病室―

上条「ふわぁ~あ……毎回病院に入院してるとすることなくなるなぁ」

上条「天草式の皆も帰っちゃったし、神裂は……見なかった事にしよう」

上条「学校の単位……大丈夫……じゃないよな」ズーン

上条「不幸だ……」

トントン

上条「どうぞ」(あれ? 看護婦さんこんなに来るの早かったっけ……)

ガララッ

麦野「かぁーみじょぉー?覚悟はできてるかしら♪」

絹旗「上条っ……はぁ……」

滝壺「とうま!」タッタッタ

フレンダ「……」

上条「」

―――――


滝壺「痛いところとか、無い?」

上条「あ、あぁ 全然大丈夫だよ」

麦野「それで、何か言う事あるんじゃないの?」

上条「えぇと……皆さんお揃いでどうしたんでせうか?」

ガゴッ!と麦野が上条当麻の頭を思いっきり殴る音が病室に響いた。

上条「すいませんでした!!!」

フレンダ「……結局、入院してもバカなのは治らない訳よ」

麦野「最初からそう言えばいいのよ」

滝壺「……こんなバカなとうまを私は応援できない」

上条「えぇ!? できないのかよ!」

絹旗「……それで超バ上条、一体誰にやられたんですか?」


上条「あ、えっと……ははは……車と事故を起こしちゃいましてですね……」

滝壺「アックア」

上条「っ!……な、何だそれ?上条さんまったく知りませんの事」

フレンダ「にひひ、青い髪のシスターが言ってたわよ」

上条「んなっ!あんのバカシスター……」

麦野「話して体に穴を増やさないか、話さないで穴を増やすか、麦のん優しいから選ばせてあげる♪」

上条「……これを話したらお前らにも危害が行くかも知れないんだ」

上条「だから話せないんだ、ごめん」

絹旗「今更なんですか、私達も危険なお仕事を超してるんですよ?さっさと話して下さい」

上条「……でも」

滝壺「でもじゃないよ?とうま、話して?」

フレンダ「早く話しなさいって訳!結局私たちは嫌でも危険なんてのは付き物なの!」

上条「……」

―――――


上条当麻は話した。
前方のヴェントから友達を助けた事。
アビニョンではC文書を巡り左方のテッラと戦った事。
昨日今日と、友達と一緒に後方のアックアと戦った事。
ローマ正教20億の内の最終兵器に狙われている事を。

フレンダ「……こんの!」

ガゴッ!ともう1発上条当麻の頭にグーパンを叩きつけられる。

上条「―――ってえ!」

フレンダ「ローマ正教20億の内の最終兵器ってどういう……!大体どうして私たちに言わないのよ!」

絹旗「……フン!」

絹旗が上条の頭を弾けない程度に叩く。

上条「―――お前っ……」プルプル

麦野「はぁ……やっぱり危険な事に首を突っ込んでたのね」

滝壺「……」

上条「……いてて……!……え、えーっと滝壺さん?無表情なのが逆に怖いんですが……」

滝壺「……心配したんだよ、とうま」

滝壺理后が上条当麻に抱きつく。
滝壺の目からは涙が流れてる様な気がした。

上条「……ごめん、次からは気を付けるよ」


絹旗(……まぁ今日は滝壺さんに超譲ってあげましょう)

フレンダ(結局、滝壺だけずるいって訳よ)

麦野(……)

麦野「……上条、少し話したい事があるんだけど」

上条「ん? 何だ麦野」

麦野「……お前らは先帰れ、上条と二人でお話よ」

フレンダ「なっ……!せっかく来たばかり」

麦野「聞こえなかった?」

麦野の顔からは普段の顔ではなく、鬼のような形相をしている。
それはまるで仕事の時、"人を平気で[ピーーー]時"のような麦野の顔だ。

フレンダ「ひっ……わ、わかったけど……」

絹旗「……わかりました、お大事にバ上条 行きますよフレンダ、滝壺さん」

フレンダ「ちょ、……ちょっと!絹旗!」ズルズル

滝壺「……うん」


―――――

麦野「……そろそろ行ったかな」

上条「それで、話しってのは?」

麦野「……これからの事よ」

上条「?」

麦野「あんたのバイトの事よ、やっぱりアンタにこのバイトは向いてないわ」

上条「な……急にどうしてだよ!」

麦野「あんたの性格だと、暗部でやっていけないって言ってるの」

上条「……」

麦野「暗部っていうのはね、仲間が困ってても平気で見殺しにする様な奴らの集まりなのよ」

麦野「……でもアンタは違う、一昨日と今日の話しを聞いてわかったわ」

  「アンタは人が困ってたらは手を差し伸ばす人間」

麦野「だから、アンタのバイトは今日で終わりよ」


上条「……じゃあ麦野も、絹旗や滝壺やフレンダが困ってたら見殺しにするっていうのかよ?」

麦野「もっちろん♪私はとっても『残忍』で『悪党』なむぎのんなの♪」

上条「っ……どうしてそんなにあっさりと答えられるんだ……お前ら仲間じゃねーのかよ!?」

麦野「……替えなんていくらでも……はぁ、もうめんどくせぇな……この私が優しく言ってあげたっつーのに……」

麦野「……邪魔だって言ってんのよ、邪・魔」

麦野「てめぇは仕事の支障を出す人間なんだよ」

麦野「……だから次からは顔出さなくていいわよ~」

麦野が後ろに振りかえり、手をヒラヒラと振り病室の出入口に足を運ぶ。

   「……おい、待てよ」

だが止まらない。

上条「……待てって言ってんだろ!!!この年齢詐欺野郎!!!」

ピタッと麦野の足が止まる

麦野「……上に対しての口の聞き方がなって無いんじゃないかにゃーん?」

上条(止まってくれた……けど後が怖いな……)


麦野から白く輝く光線が放出される。
上条が右手を出し、不思議な音と共にそれを消す。

麦野「チッ……」

上条「……たしかに俺は仕事に支障を出すかも知れない、お前にとっては邪魔な存在かも知れない」

麦野「うっせぇな……この私に説教でもする気かよ?」

上条「……でもあいつらともっと仲良くしてあげて、と俺はリーダーのアンタに命令をされたんだよ」

麦野沈利は黙って聞いて行く。

上条「……仲間を簡単に見殺しにする奴が、あんな言葉を使うはずねーだろ!」

麦野「……はぁ……だから黙れって、お前はもうここで私に焼かれる運命なんだから大人しく…」

上条「本当のお前は、本当の麦野沈利は、……そういう人間じゃねえ!」

麦野「……黙れって言ってんだろォォォォオオオオオ!!!」

上条「……っぐぁ!」

怒りの沸点に到達した麦野沈利が、右手で上条当麻の胸倉を掴み壁に押しつける。
上条当麻はアックアと戦い、重症だった。
瀕死に等しい傷を彼は負っている。
顔の前には悪魔のような顔をした麦野沈利が居た。


麦野「ざけんじゃねぇぇぇェエエエエエエ!!
     会ったばかりのてめぇにこの街の『闇』の何がわかるんだぁ!?」

麦野「私はもう暗部に堕ちた人間なんだよォォォォォォオオオオ!!!」

上条「じゃーどうして能力を使って俺を殺さねえんだよ!!!」

上条の叫びが室内に響き渡る。
いくら上条の右手が麦野の能力を打ち消すとしても、
右手以外の場所に放出すれば上条当麻は簡単に死ぬはずだ。
頭、左手、胸、腰、右足、左足に放出すれば、簡単に殺せるだろう。
しかし麦野沈利は殺さなかった。

上条「お前の言ってる闇は……確かに俺じゃわからないかもしれない……でも!」

上条「麦野……!もう自分を『悪党』だとか『残忍』とか決めつけるんじゃねえよ……!」

上条「俺は……、お前らと居た時間がとても楽しかった……」

上条「麦野は俺よりもアイツらと長く居るんだろ……?ならもっと毎日が楽しい筈だ……ゲホッ!」

麦野「黙れよ……いい加減舐めた口聞いてると本気で……っ!」

麦野の手に力が入る。
その顔には、ホロリと涙が流れていた

上条「……かはっ!じゃあ!どうして、泣いてるんだよ……!」


麦野「……っ」

上条「…………これだけ言っても……まだ、『悪党』だの『残忍』だの自分を決め付けるって言うなら……」

  「まず、は……そ……の幻、想を……ぶち壊……!」

上条当麻の右手が麦野沈利の頬に軽く触る。
そこで上条当麻は気絶し、完全に意識を失った。

麦野「……」

ゲコ太「……もう終わったかい?」

麦野「……ずっとそこで聞いてたのかよ?」

ようやく麦野沈利の右手から解放され、ドサッと上条当麻が床に倒れる。

ゲコ太「盗み聞きをしたのは謝るよ、でも一応その子は僕の患者なんだ、乱暴に扱わないでくれるかな?」

麦野「……」

ゲコ太「不思議とね、この子はいつも自分の為じゃなく、誰かの為に動いているんだ」

ゲコ太「君がここで彼を殺さない限り、絶対君の為に動くと思うね」


麦野「……医者が言うセリフじゃないわね」

麦野沈利が病室のドアへと足を動き出す。

ゲコ太「もう一度言おう、ここで止めを刺さない限り、上条当麻は必ず君の元へ行く」

麦野「……」

麦野「…………これだけ言われてもまだ来るって言うなら、早く体を直していつもの店に来いと伝えておいて」

ゲコ太「……わかった、目が覚めたら必ず伝えておく事を約束しよう」

麦野(……)

ゲコ太「すぐに治して見せるよ」

麦野(……ほんと、何やってんのよ私は)

麦野沈利は考える。
いつからこんなに甘くなったのか。
自分は人殺しを楽しむような人間。
仲間を捨て駒のように扱う人間。
考えれば考えるほど頭の中が混乱する。


―――――

―???―

???「おいおい、冗談だろ……?」

一人の男が書類を見て驚いている。

???「アレイスターのプラン影響率……98%だぁ?」

???「幻想殺し……上条当麻という人間らしいけど……どうしてそんなに影響しているのか不思議ね」

???「……っククク、笑いが止まらねえなぁおい……」

???「…………つまりなんだ、こいつを殺せば奴のプランなんざ全て簡単に壊れるんだよな?」

???「一応言っておくけど、上条当麻は表の人間よ?
          あんまり表の人間には手を出さない方がいいんじゃないかしら」



   「幻想殺しってのがまだよくわからねえが、
              あれだけアレイスターのプランに影響してるなら表も裏も関係ねえ」








                     ダークマター
        「学園都市第2位の『未元物質』、この垣根帝督が直々にぶっ潰すまでだ」







―――――

―――――

―ローマ―

教皇「……どうすればアックアがやられるのだ!」

スタ、スタ、と聖ピエトロ大聖堂に足音が響く。

???「……いかんなぁ。アックアが倒れたって?連中もそこそこ成長してきたって訳か」

教皇「! 右方のフィアンマ……ま、さか……『奥』から出てきたのか」

フィアンマ「イギリスを討つ、がまずは気晴らしに学園都市へ行き俺様の"右手"にでも挨拶をしに行ってやろう」

教皇「そんな事を私が見過ごすはずがあるか!それに右手だと……?何を企んでいる、貴様……」

フィアンマ「挨拶だと言っているだろう?殺しはしない」

教皇「[ピーーー]……?フィアンマ!」

「大きな声を出すな、耳障りだ老い耄れ。だからかるーく挨拶してくるだけだ、ほんの軽ーい挨拶をな」




フィアンマが言い終わると、ゴバッ!!という音と光と共に聖ピエトロ大聖堂が崩壊した。

投下終了です。


今日久しぶりに原作読んだら、アックアって人払いのルーンを使ってたんですよね……。
アイテム&天草式&上条当麻vs後方のアックア戦を書き終えてたのですが、
今日慌てて修正してこんなしょうもない形で終わってしまいました……。

アックア戦を期待された方、本当に申し訳ないです。
次回はちゃんと戦闘を書きたいと思います……。


それでは失礼します。

アックアのとこは原作通り?
美琴とかはどうなってんの?

イイヨイイヨー

メ欄にsaga入れると禁止ワード表示できるよ

どうも>>1です。
スレにレスをありがとうございます。
今回は忙しかったので投下内容が少ないと思います。
>>151さん
情報ありがとうございます。
こういう事でいいのかな?


それじゃー投下したいと思います。


5日目

―店―

絹旗「あれから携帯に掛けてもシスターしか出ない、……まぁ超当たり前ですけどね」

フレンダ「集中治療中って書いてあって面会も出来ない訳よ……」

滝壺「……とうまは、すぐ元気になるよ」

麦野「あぁ、言い忘れてたけどアイツはもしかしたらもう来ないかもね」

フレンダ「えっ……」

滝壺「……っ」

絹旗「……二人きりの時、一体上条と何を話したんですか?」

麦野「アンタには暗部の仕事は向いて無いって話をしただけよ」

絹旗「……まぁ確かにそうですよ、ね」


フレンダ「そっか……上条はもう引退かー」

滝壺「……もうほんとに来ないの?」

麦野「さぁね、でもアイツの事だから来ると思うわよ」

絹旗「……はぁ、上条大丈夫ですかね」

フレンダ「絹旗ちょっと心配しすぎな訳」

絹旗「でもいきなり面会できないなんて……」

麦野「大丈夫よ、そのうちヘラヘラと笑いながら顔を出すわ」

滝壺「きぬはた、麦野の言うとおりだよ」


フレンダ「結局、絹旗は上条の事が好きで好きで仕方な訳よ」

絹旗「なっ!別にあんなの超心配じゃないですよ!」

フレンダ「にひひひ♪はいはい」

麦野「それにしてもアックアって奴はどんな奴だったのかしらね」

絹旗「ローマ正教20億人の超最終兵器の内一人ですよ?すり傷では超済みそうに無さそうですが」

フレンダ「上条ってどんだけ危険視されてる訳よ……」

麦野「……学園都市第4位ってのがすごい小さく感じるわね」

滝壺「……神の右席」

麦野「……調べて見たけど何も出なかったわ」

絹旗「まぁローマ正教の最終兵器ですしね、超簡単に情報が見れる訳無いですよ」


滝壺「とうま、毎日あんな大怪我負ってるのかな……?」

フレンダ「結局、早く怪我が治る事を祈るしかないんじゃない」






pi pi pi pi♪pi pi pi pi♪








麦野「さて、久しぶりの仕事だわ、気を引き締めろよ」


―少し戻り―

上条「……!麦野……!」

ゲコ太「やぁ、お目覚めかい?」

上条「せ、先生……」

ゲコ太「顔色が悪い……まぁ当たり前か」

上条「見てたんです、か……」

ゲコ太「盗み聞きした事は謝るよ」

ゲコ太「でもね、彼女は僕に君に伝言を残して帰って行ったよ?」

上条「伝言……?

ゲコ太「『これだけ言われてもまだ来るって言うなら、早く体を直していつもの店に来い』と」

上条「!……そう、ですか」


ゲコ太「まぁ明日には退院できるだろう、その時にでもあの子に顔を出してあげなさい」

上条「あ、明日!? 上条さんこんなに大怪我してるのに!?」

ゲコ太「僕を誰だと思って居るんだい?」

上条「どうなってやがるんだ?この街は……」

ゲコ太「なんて言ったって科学の最先端の都市だからね」

上条「……まさかとは思いますが、手抜きとかしませんよね?」

ゲコ太「……それは僕に失礼じゃないかい?」

上条「すいません」

ゲコ太「まぁ君には一刻も早く彼女に会わせたいからね」

上条「……ありがとうございます」

ゲコ太「お礼は彼女に言いなさい」

6日目

―病院―

ゲコ太「退院おめでとう」

上条「ありがとうございます、ってこれ何回目でしょうねー、はは……は……」

ゲコ太「もうあの病室に来ない事を祈るよ」

上条「まぁ、その時はその時でちゃんと直して下さいね?」

ゲコ太「僕を誰だと思っているんだい?……死なない限りは直して見せるよ」

上条「……はは、頼りにしてますよ」

ゲコ太「そろそろ行った方がいいんじゃないかな?彼女も会いたがってるだろうし」

上条「会いたがってる、か……そうですね、それでは失礼します」


―店―

絹旗(麦野がいつもみたいに仕事で人間オブジェにしないなんて超珍しいですよね)コソコソ

フレンダ(やっぱり昨日上条と何かあったのかな……)コソコソ

絹旗(……まぁ詮索は止めにしましょう、ていうかこれ超聞かれたら体無くなりますよ)コソコソ

フレンダ(ひぃぃぃぃぃ……)ガタガタ

麦野「何話してるのよ?」

絹旗「い、いえ! それにしても……」

フレンダ「……なにションボリしてんのさ、絹旗らしくない訳」

麦野「……一つ言っておくが『アイテム』は遊びサークルなんかじゃねからな?」

絹旗「超わかっています……けど……」

滝壺「とうまは、きっとすぐにここに来るよ?」

絹旗「はい……」

フレンダ(あんなションボリしてる絹旗はあまり見た事ない訳よ)コソコソ

麦野(知らねえよ、つうかどうしてコソコソしなくちゃいけない訳?)コソコソ

フレンダ(あぁ! 私の口癖取らないでよ!)


滝壺「……あ」

絹旗「どうしたんですか? 滝壺さ……」

麦野「はぁ……アンタはほんっと馬鹿ね……」

フレンダ「あ……!」



    「いやー、悪いな!遅刻しちまって」



フレンダ「」

絹旗「」

滝壺「」


上条「……ってどうしたんでせうか?死んだ人を見る様な目で……」

フレンダ「か、かみみみかみみかみかかかか」

絹旗「フフフフフフレンダ、ち、超落ち着いてくだささい」

滝壺「……怪我はもう大丈夫なの?」


上条「あ、あぁ あそこの医者は腕がすごくて結構有名なんだぜ」

麦野「あれだけやられてまた来るって……上条ってドMなの?」

上条「ははは……でも来いって言ったのは麦野だろ?」

絹旗「え?言ったんですか?」

フレンダ「え?」

上条「……でも嬉しいよ、またこうして皆と話せるんだしな!」

麦野「あ、そういえば上条 それで思い出したけどさー」

        「だぁれがぁ年増だってぇ?」

上条「あ、え!?ちょ、ちょっと待ってくれ麦野!それには」

麦野「ぶ・ち・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

上条「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁあああああー!!!!」

絹旗「……別にバ上条なんかと好きで話したくは無いんですけどね」

フレンダ「相変わらず素直じゃない訳よ……」

絹旗「なっフレンダだって!!」

ぎゃーぎゃー わーわー

―――――

>>162
セリフ抜けてましたorz
5行目のフレンダと上条の間に

麦野「ばっ……! 誰がそんなこと言うんだよ!言う訳ねーだろ!」

これが本当は入ります、申し訳ありませせん


滝壺「絹旗もフレンダも麦野もずっと心配してたんだよ」

上条「そ、そっか……」(死ぬかと思った……)

滝壺「わたしも///」

上条「ありがとな、滝壺」

絹旗「あ、滝壺さんズルいですよ!バ上条!私にもお礼言ってください!」

上条「いや意味分かんねえし! 大体お礼っていうのはだなー」

フレンダ「上条!退院祝いにフレンダ様の美脚を揉ませてあげる!」

上条「だーっ! 意味が分からねえよ!大体ここ店だろうが!」

滝壺「大丈夫、そんな足コキされて快感を感じる上条でも、私は応援している」

上条「えぇ!?なんか状況がより酷くなってますよ!滝壺さん!!」

間違えた>>163
本っ当申し訳ないです……


麦野(こんな光景が毎日続けばいいな、……なんて考えちゃ暗部のリーダー失格ね)

絹旗「バ上条に私のセクシー生足も超揉ませてあげてもよろしいですよ?」

上条「揉みたかねーよ、んな生足……」

絹旗「超うるさいですよ上条だからアホ上条なんです」

上条「意味分からねえし……」

麦野「はいはい、そこまで!今日はこれでしまいにしましょ」

絹旗「あ、上条 これから美人でセクシーな私と超一緒にC級映画を観る権利をあげますよ」

上条「なんで上から目線なんだよ!フレンダとでも行って来いよ」

フレンダ「ダメよ絹旗、結局上条は私の足を揉む係な訳」

上条「いつ揉むって言ったんだよ……大体上条さんはこれから居候の迎えに行かなきゃならないんですよ……」


絹旗「あー……あのシスターさんですか?」

上条「そのシスターさんです、上条さんの担任の家に預けてるんだけど預けっぱなしじゃ悪いだろ」

絹旗「むー……じゃあまた超今度という訳で」

フレンダ「じゃー次来たらちゃんと足揉んでねー」

上条「誰が揉むか!」

麦野「それじゃー上条、なにかあったら絶対私に連絡しなさいよ?」

上条「お、おう」

麦野「もし連絡しなかったら……わかるよね?」

上条「……し、しなかったら?」

麦野「オ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね・?」

上条「……は、はい」

―――――


上条「さーてと、インデックスの奴を迎えに行くかー」

上条「はぁ……バイト代は入院とかで底を尽きたしなぁ」

上条「まったく……インデックスの奴は遠慮くらいしろってーの」

???「……ちょっと人を探しているんだが、時間いいか?」

金髪でホスト店員のような服装の人物が一定の距離で話しかけてくる。

上条「え、?」

???「……上条当麻、って奴を探してるんだ 知らねえわけねえよな?」

上条「……っ!」

垣根「学園都市第2位、『未元物質』の垣根帝督だ」


         「短い間だがよろしくな」


垣根「どうしてこんなのが98%も影響してるんだか知らねえが、まぁ死んでから恨むんじゃねえぞ?」

自己紹介が終わるとホスト店員のような服装をした人物の背中から急に羽が出る。
そして上条当麻をその羽が勢い良く上条に向かい上条当麻を地面へと押しつぶそうとした。

が、不可解な事が起こった。
垣根が出した翼が不思議な音と共に消えたのだ。


上条「……あっぶねぇ!」

垣根「……はぁ……?どうして生きてやがる……!」

そう、上条当麻は生きていた。
垣根帝督から歯軋りが聞こえる。
無能力者なら潰れていたはずだろう、能力者でもただでは済んでいない。
だが無能力者に学園都市の第2位、『未元物質』がいとも簡単に消されたのだ。

上条「……第2位がどうして俺を狙うかは知らねぇが」

上条「……来いよ、三下」

垣根「ハッ……!無能力者、って訳でもねぇが第2位に向かって『三下』か……」

垣根「流石アレイスターのプランに入ってるだけある」

今度は1枚では無く、白い6枚の翼が広がり、
垣根帝督の体も宙に浮き始め上条の手の届かない所へと浮翌遊していく。




垣根「そしてムカついた」


上条「なっ……!?」

垣根「……まずは小手調べでもするか」

翼が上条に向かって放たれる。
それはまるでブーメランのように回転し、高速で上条に近づいていく。

上条「邪魔だっ!」

上条が叫ぶ。
右手で翼をに触り、それを消した。

垣根(……やっぱり俺の未元物質があっさり消せるなんて、つくづくムカつく野郎だ)

垣根(あいつ、手のひら範囲しか能力を消せねえのか?)

垣根「……なら、これはどうなるんだ?三下」

垣根帝督の翼が一瞬にして輝き、彼の体に殺人光線を浴びせる。

上条「くっ……眩し……!っ痛!!」

体に痛みが走る。
だが右手ら辺だけ痛くない事から太陽の光が原因と上条当麻は考え、
上条当麻が走りだし近くの電柱の陰に身を隠した。


       「俺の『未元物質』に常識は通用しねぇんだよ」






                 ダークマター
           「これが『未元物質』だ」





垣根「異物の混ざった空間。ここはもうテメェの知る世界じゃねえんだよ」

電柱に翼を飛ばし、その電柱を破壊する。

上条(なっ……!)

上条当麻が丸見えの状態になり、再び『回折』を利用して攻撃する。

上条「いちかバチか……!」

上条当麻は右手を前に出した。
不思議な音が鳴り続きながら、上条当麻の体は幻想殺しにより殺人光線から逃れていた。

垣根「!こいつは驚いた……そしてムカついた」


垣根「これならどうだ、幻想殺し」

垣根帝督が高速で近づき、2枚の翼で上条当麻を両方から潰そうとする。

上条「っ……!」

そして片方は消せたものの、もう片方の翼の打撃を食らい、上条当麻は横に吹っ飛んでいった。
ジャリジャリリリリリリ――――!という音と共に体が転がっていく。

上条「ぐ、がぁぁぁァァァアアアアアアア!!!!!」

垣根「どういう原理かは知らねえが……てめぇが能力を消せるのはその右手のみだ」

上条「くっ……そ……!」

垣根「それなら『一本しか無い』右腕を利用すればテメェにダメージを与えられる」

垣根「ったく……早く死んでくれねーと一般人が先に死ぬぞ」

上条「っざけ、んな……!関係無い奴は……!絶対巻きこむんじゃねぇ!」


垣根「人の心配より自分の心配をしたらどうだ?三下」

垣根が上条当麻の左手の方からもう1発翼で叩きつけ、上条当麻を吹き飛ばす。

上条「……が、は!!!」

垣根「俺は弱者をいたぶる趣味はねぇんだ、そろそろ死んでくれねえか?」

上条「……お、ぉぉぉォォオオオオオオオオ!!」

壁にぶつかった上条は立ちあがる。
翼で叩きつけられ、体から血を流し、全身が痛み、それでも彼は立ちあがる。

垣根「……タフなだけは認めてやるよ、だがお前じゃ俺には勝てねぇよ」

上条「げほっ……!お前……みたいな三下……より、一方通行の……ほうが全然強かったぜ……?」



                一方通行。230万人の頂点。
              学園都市に君臨する最強の能力者。
                俺より"一つ上"の超能力者。

               脳裏に一人の男の声が聞こえる。


   『オマエは。そもそも、何で俺とオマエが第一位と第二位に分けられてるか知ってるか』


                  『その間に、絶対的な壁があるからだ』



垣根(第一位が無能力者に負けたって噂は……)

"あの男"と比べられて、さらにイライラが増す。

垣根「……ナメてやがるな。よほど愉快な死体になりてえと見える」

垣根「……もうお遊びは終わりだ、いい加減楽になれよ、三下」

上左右からすごい勢いで翼が迫る。
上条当麻は考えた。今度こそ終わったな、と。
だが自分が死んだらインデックスはどうする?
絹旗最愛はどうする。
フレンダはどうする。
滝壺理后はどうする。

また来いと言われた麦野沈利には……

―――――


ドカァン!!!という音と共に煙が舞い上がる。
翼を上左右に振って潰す。
これで上条当麻は死ぬ。
確実に死亡する。
上を防げば挟まれて死ぬ。
左右どちらかを防げば潰されて死ぬ。
これでアレイスターのプランは壊れた。


垣根「くくっ……くっく……」


垣根は笑う。


垣根「ついにやった……俺はアレイスターのプラン全てを……!」









だが、






     「いかんなぁ。俺様の"右手"に手を出すとは、躾とやらがなってないんじゃないか?この街は」






             神の火(ウリエル)をイメージさせる赤色の服を着たセミロングの男。
               その男は上条当麻を担いで煙が舞い上がった所に立っていた。



今回の投下は終了です。


なんでていとくんが生きているのかは一方通行の『虐殺』が実は失敗していた、
って脳内補完してくれると助かります。


では失礼しました。

>>1です、遅れて申し訳ありません。
最近急に忙しくなり、SSを書けない状態となっております\(^o^)/
一応、切りが良い所まで投下しておきたいと思います。
>>150
すいません、見逃してました。
原作通りで大丈夫かと思います。

では投下します




セミロングの男が上条当麻の襟を持ち、遠くへと投げ捨てる。
彼は神の右席の一人、右方のフィアンマ。
『神の右席』を統べる物。



垣根「……誰だてめぇは?」

フィアンマ「名乗る時は自分からじゃないのか?
          いやー、日本に住んでいるのに礼儀を知らない奴が居るとはなぁ」

垣根「ムカつく野郎だ……それで、てめぇは上条当麻の仲間って事でいいのか?」

フィアンマ「仲間……?あまり笑わせるなよ下衆」

フィアンマはふざけたように笑いながら話す。

フィアンマ「俺様はこいつの敵だ。が、この右腕を無くされては俺様が困るんだよ」

垣根「……それじゃあ俺の敵って事で構わねえんだな?」

フィアンマ「……ヤル気かね?まぁ精々がんばってくれよ、肉塊」

垣根「安心しろ、その余裕な顔をすぐに無くしてやる」


※今更ですが原作ネタバレ注意です。

垣根が翼を出し、浮翌遊して羽を広げる。『回析』を始め、フィアンマに殺人光線を照らす、が……

フィアンマ「……ふむ、なるほど、なるほど。」

垣根(効いて無い……か)

垣根(なら……!)

垣根が何かを考え始め、次の瞬間、フィアンマのいる場所に大きな爆発音が鳴った。
煙が舞いフィアンマの姿は見えない。

垣根(直撃はしたはずだ……)

垣根「……『未元物質』を舐めるんじゃねぇ」


煙が風で段々薄れていく。



           「どうした、それで終わりなのか?俺様はまだもの足りないのだがな」




でてきたのは汚れ一つ見当たらないフィアンマの姿だった。


垣根「!……どうして俺の『未元物質』がまったく効いてねえんだ」

フィアンマ「超能力、か……アレイスターの奴め、何を企んでいるんだか」

予想外の言葉が出てきた。
アレイスター。アレイスタークロウリー。
学園都市の最大権力者、学園都市総括理事長。

垣根「……どうしてアレイスターを知ってやがる」

フィアンマ「そんな事はどうでもいいだろう?もう終わりなら俺様から行くぞ」

ズズズズズ―――!とフィアンマの肩から奇妙な腕がでてくる。

垣根(……?……あんな腕を出す能力、聞いた事ねえぞ)

フィアンマ「言っておくがな、まず中の下の下くらいの奴が俺様に傷一つを負わせられる訳がないんだよ」

中の下の下?
自分は学園都市第2位だぞ。
それなのに中の下の下だと?

垣根「ふ、ざけ―――」

奇妙な腕を下に振り、ゴバッ!!という光の音共に垣根が白い光に包まれる。
いつの間にか、垣根は下へと堕ちていった。


垣根(な、何が……?)

羽を失い落ちていく堕天使とはこういう光景を言うんだろう。


              「楽しいな」


フィアンマの奇妙な腕、『聖なる右』には戦闘で勝利するための、
破壊力・速度・硬度・知能・筋力・間合い・人数・得物等が必要ない。
例えば「触れれば終わる」から破壊力はいらないし、「振れば当たる」から速度はいらない。
ただ右手を振ればそれだけで勝ってしまうという、戦闘において万能と呼べるとんでもない能力。

       
     「圧倒的な勝負というのは、馬鹿馬鹿しくてもやっぱり楽しい」


垣根は地面に叩きつけられ、意識を失っている。

フィアンマ「……まぁ『超能力』程度で、俺様に盾突いたのが間違いだったんだよ」

フィアンマ「俺様が力を限界までセーブしてやったと言うのに、なんだこの様は……」

するとフィアンマの『聖なる右』が急に空中分解をしはじめる。

フィアンマ「……ッチ、やはりどうしても『禁書目録』が必要になる、か」

    

              「さんにーいちドバーン!!」

フィアンマの頭に白く輝く光線が放たれた。
フィアンマの頭からは煙が出る。

麦野「あれー?一発で当たっちゃったわねー?あれー?」

麦野達は別れた後、フレンダが服を見たいと言い始め、一度集まって服を見ていた。
そこで大きな地震のような揺れが起き、嫌な予感がして近くに来てみた。
やはり嫌な予感は的中していた。

絹旗「バ上条は……これってまさか……!」

滝壺「……スクールの……」

フレンダ「なっ……この倒れてるのって……ま、まさか……!」

麦野達の少し離れた場所には『第2位』が倒れていた。
麦野沈利の粒機波形高速砲を食らっても何事も無く話し始める。

フィアンマ「あぁ、そいつの事か?この街にはこんな弱い奴らしかいないのか」

麦野「へぇー……これはてめぇがやったのかよ?」

フィアンマ「まぁな、正しく言えばこの幻想殺しを助けてやっただけだが」

絹旗「助けた……?」

滝壺「あなたは、味方なの?」

フレンダ「あわ……あわわ……」

フィアンマ「俺様はコイツの敵だ、コイツの右腕が無くなれば困るのは俺様だから助けてやった」


麦野「一応、お名前聞かせてもらっていいかにゃーん?♪」

フィアンマ「……右方のフィアンマ。神の右席の一人、と言ってもわからんか」

神の右席。
ローマ正教20億人の最終兵器。

絹旗「聞いていますよ、貴方が……上条を襲っていたんですね」

フィアンマ「ほう……俺様の事を知っているのか、随分と有名になったものだな」

フィアンマ「正確には俺様の部下みたいなものだよ、もっとも襲わせたのは俺様だがな」

フィアンマ「それにしても、この街にはそこで寝ている様な奴らばかりしか居ないのか?」

麦野「……」

フィアンマ「お前らの目は何の為に付いてるんだ?そこで寝ている肉塊だよ」

『アイテム』は驚いていた。
学園都市の第2位、それが弱い。
フィアンマには傷どころか汚れすら見当たらない。

フレンダ(第2位が弱いってどういう……?こんな奴に勝てっこないって……)


フィアンマ「さて、と 長く喋りすぎたな」



      「お前らはコイツよりもっと楽しませてくれるのだろう?」



フィアンマの『聖なる右』がズズズズズ――――!、と出てくる。

フレンダ「ひぃっ……な、何よあれ……」

絹旗「恐らく上条が言っていた……魔術という奴でしょうね」

フィアンマ「お前らが来ないなら俺様から行くぞ」

瞬間、麦野が動き出した。

麦野「てめぇの相手はこの私だ」

麦野「今からてめぇの粗末な×××を愉快なオブジェに変えてやるからぁぁぁァァァアアアア!!!」

フィアンマ「ふむ、それは楽しみだ、」



                   「……が」



するとフィアンマの『聖なる右』が一振りされる。
ゴバッ!!という白い光と共に麦野沈利が吹き飛び、動かなくなった。


       「悪いな、『超能力』程度じゃ俺様をオブジェにする事はできんぞ?」

フレンダ「む、麦野……が……」

LEVEL5がこんなにもあっさり殺られる。
残されたのはLEVEL4の2人と1人。

フィアンマ「ただ右手を振ればそれだけで勝ってしまう……やはり圧倒的な勝負は愉快だと思わんかね?」

滝壺(早く体晶を舐めなきゃ……!)

絹旗「ダメですよ滝壺さん!相手は超能力じゃないんですから……!」

滝壺「わかってる、でも」

絹旗「体を故障させるだけです!!!」

絹旗が滝壺を睨む。

滝壺「きぬはた……」

フレンダ「あ、あ……あぁ……」

フィアンマ「……ふむ、そこの女はサポートの役割でもしているのか?……まったく、厄介極まりないな」

絹旗「滝壺さん!!」

フィアンマを中心にゴバッ!!という音と光を放ち、いつの間にか滝壺が倒れていた。


絹旗「フレンダ!滝壺さんを超頼みますよ!」

そう言うと絹旗が走りフィアンマに走り近づく。

フィアンマ「ほう、俺様に近寄ってなにをする気かね?」

絹旗はフィアンマの体へと掌を叩きつける。
しかしフィアンマは吹き飛ばない。

絹旗「なんで……!」

絹旗の『窒素装甲』を食らっても動じない。



        「何をするかと思えば……遊びは終わりだ糞ガキ」



するとフィアンマの『聖なる右』からゴバッ!!という音が出て絹旗が吹き飛ぶ。
絹旗は吹き飛ばされた後、地面を何回も転がりピクりとも動かなくなった。
そしてフィアンマは楽しそうにフレンダの方へと顔を向ける。


フレンダ「な、なんでもするから……だから許して……」

フィアンマ「……お前がなにかをしたところで俺様の邪魔になるだけだ、そこで倒れていろ」

フィアンマ「っと……そろそろ時間か、運が良かったな」

フレンダは足が震え、ただ何もできないで座っている。

フィアンマ「右手も無事だった用だしな、どうせコイツが復活した所で俺様に何もできん」

フィアンマ「お前らをベツヘレムの星へと招待してやろう……せいぜいもがくんだな、上条当麻」

フィアンマ「お前は早く病院にでも連れて行け、まぁそこで寝ている金髪は助かるかわからないがな……」

        
       「……こいつらを殺さないのは今日は気分が良いからな、無力だった自分らに絶望でもしていろ、『能力者』共」


フィアンマはそう言い残すとフッと消えた。


フレンダ「あ……あぁ……」

フレンダはこの後すぐに救急車を呼び、5人は冥土返しが居る病院へと搬送された。

以上で投下は終わりになります。
フィアンマ無双と投下内容が短くて申し訳ない……。


それでは失礼します。

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