上条「何だこの本? 汚ねえなぁ……」(191)

上条ハウス

禁書「なんなの? それ」

上条「……なんか日記みたいだな」

禁書「凄く見たいかもっ!」

上条「いや……一応上条さんにもプライバシー的がありましてね。初めに読ませてもらってもいいでせうか?」

禁書「……解ったんだよ。……変態」

上条「いやだからコレ日記だから! エロ本じゃないから!!」

禁書「ちょっと寄らないで欲しいんだよ」

上条「信じてくれよ!!」

禁書「聖職者になんて目を向けるんだよ! この生殖者!!」

上条「ひどいよインデックス! ちょっとひどすぎるよ!?」

禁書「ちょっと子萌の所に旅に出るんだよ……賢者の心を呼び覚ましたら読んで欲しいかも」

上条「抗議は受け付けるから、ちゃんと目を見て罵倒してくれよ!!」

禁書「じゃあね……バイバイ」



ガチャ     パタン



上条「……あいつ本気でエロ本だと思ってんな」

上条「……やっばエロ本だった」

上条「不幸だ。死のう」

上条「くそ……自分の日記読んでも詰んな……って、待てよ!?」

上条(昔の自分を少しは判るんじゃねえか!!)

上条「だったら読んどかねえと!」

ピラッ

19〇〇年 7月20日

夏休みの宿題で日記を付けることになった
中二にもなって日記付けるのは不幸だけど、今年は宿題が少ない分ラッキーだ

上条(やばい! なんか興奮してきた!!)

上条「フフ~~ン♪」

上条(俺を日記で知るってなかなか変な感じだな)

ピラッ

19◯◯年 7月24日

今日まで日記つけんの忘れてた
特に何も無かった
                  終り



上条「……馬鹿だなぁ、俺」

19◯◯年 8月 1日


上条「……また日付飛んでるよ」



また、告白された
面倒くさいから、テキトウに振っといた
                         終わり


上条「……」

上条「……」

上条「……」

上条「……」






上条「……もし今、目の前に中二の俺がいたら殺してるな」

上条(俺って最低なバカだったんじゃないのか?)

19〇〇年 8月3日

宿題だるい。
適当に誤魔化せばどうにかなるだろうな
日記だけ適当につけといて済ませよう
                           終わり









上条「しかも、典型的なダメ人間じゃねえか!!」

パタン

上条「……なんか涙でてきた」

禁書「とうま~! 子萌が晩ご飯作ってくれたんだよ! 一緒に食べよっ!!」

上条「ううっ、人に作ってもらったメシって心に染みるなぁ……」

禁書「別に機械が作っても心に染みるんだよ!!」

上条「……そうですね」

禁書「そうなんだよっ!!」

上条「……食べ終わったらお風呂に入ってくださいね。眠いんで」

禁書「解ってるんだよ!!」

上条「……」

食後・風呂

禁書「ふふ~ん♪」



食後・居間

上条(見たくないけど見なくちゃなぁ……昔の自分が酷いヤツだったら明日謝りに回らないと)

ピラッ


19◯◯年 8月4日

また右手を落とした
不幸だ
              終わり


上条「ははっ、相変わらず俺って不幸だったんだな」













上条「えっ!?」

上条「え! ちょっ! え!?」

19◯◯年 8月6日

今日も見つからなかった
何処で落としたんだよ……不幸だ
                     終わり


上条「こんな怪文を読んでる俺の方が不幸だよ!!」

カミヤン ウルサイゼヨッ ! !

上条「ごめん! 今日だけは許してっ!!」

上条「なんだよこれ!? なんでサイフみたいなノリで幻想殺し落としてんだよ!!」

19◯◯年 8月 7日

親切なアンチスキルの人が届けてくれた
名前と住所を書いておいてよかった
                        終わり

上条「ちょっ! え!? 何処にも書いてないぞ!?」

ウルセエゾ カミヤン イイカゲンニシナイトコロスゾ!!

上条「悪い、土御門! でも無理! この恐怖は押えきれない!!」

「落とした」って事は…
取り外せるって事だよな。
 なるほどな… 状況に応じて 竜の頭にしたり、サイコガンにチェンジ出来るわけか。

上条「なんだよこの日記!? ヘタなホラー映画より全然怖ええよ!!」

19◯◯年 8月 8日

また落とすのは怖いからタコ糸で固定しておくことしといた
圧迫感があるしちょっと痛いけど、手袋で隠しておけば大丈夫だ
                                     終わり

上条「工作みたいな感じで自分の右手いじってんじゃねえよ!!」

上条「なにこれ? 夏の工作か何かですか!?」

上条「マジでなにこれ!? 創作にしても狂気じみてて怖い!!」

19◯◯年 8月 9日

レベル4位の奴が能力使ってカツアゲしてやがった
肉体強化でボコボコにしてた


上条「うわっ、結構長文だ……意外にシリアス?」


かなり速すぎて遠距離から投石してくる
速度が速すぎて弾丸みたいだ


上条(相手強そうだな……俺じゃ相性的に勝てないんじゃ)


完全下校時刻まで5分切ってたから、とっととケリつけた
                                  終わり


上条「端折ってんじゃねえよ!!」

上条さん高1で中2の日記なら2年前なのに19◯◯年というのも怖い
親父の日記か?

上条(昔の俺……、適当すぎるだろ)

19◯◯年 8月 10日

暑い
             終わり

上条(記憶消し飛んで良かったのかもしれない……)

上条「この性格はひどいな……アウレオルス戦での決意と革新はどうしたよ」

19◯◯年 8月 10日

それにしても厄介な体質だ
右手の親指、薬指、人差し指、小指、中指の順に折り曲げると、右手は外れるなんて
不幸だ
             終わり

上条「はぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ!?」

>>22
日記の中の上条さんも「不幸」って言葉を言ってるし、警備員<アンチスキル>って学園都市内の組織だから、ほぼ上条さんでしょ。

上条「え? 嘘だろ!? なんだその体質!?」←右手を見つめる上条さん

上条「……」ドキドキ

上条「……ちょっ、ちょっと試してみようかな」ドキドキ

カポッ

上条「え?」

上条「……」

上条「……」

上条「……え!?」

上条「……え?」

禁書「とうま~上がったんだよ~……え?」

上条「……」

禁書「……」

上条「……」

禁書「……」

上条「……マ、マジックショー! ジャジャーン!!」

禁書「……眠すぎて幻覚でも見てるのかな? おやすみ……とうま」

上条「……おやすみ」

風呂場に移った上条さん

上条(うそだろ……マジで右手外れちゃったよ)←右手をはめようとする上条さん

上条「あれ? 全然つかないよ! なにコレ!?」

上条「うわっ! 右手無いのに不幸だ! 右手無いから不便で不幸だ!!」

ペラッ

上条(対処法! 対処法!!)

19◯◯年 8月 11日

近所のガキとキャッチボールした
久しぶりに楽しかった
                   終わり

上条「んな情報どうでもいいんだよ!!」

上条「このままくっつかなかったらやばいぞ、これ」

19◯◯年 8月 12日

我ながら自分の右手には驚かされる
まさか、腕にくっつけて1回転ひねるとハマるなんて普通じゃない
きっとどんなに探しても、世界に20人も居ないんじゃないか?
                                        終わり

上条「俺だけだよ!!」

はずした時とは、反対の動作(巻き戻し)をすれば良いんじゃね?

>>33 の書き込みは無かった事にしてorz

禁書「とうま~うるさいんだよ……」

上条「ああゴメン。静かにするわ」

禁書「さっきとうまの右手が外れてる夢をみたんだよ……」

上条「ははっ……夢でよかったな」

禁書「うん。もし現実だったなら、イギリス聖教は学園都市に戦いを挑まなきゃならないんだよ」

上条「重いよ! 俺のトンデモ体質一つで重すぎるよ!!

禁書「……ホントに夢でよかった」

上条「……」

上条「なあ……もしホントに俺の右手が外せるようならどうなるんだ?」

禁書「とうまを殺したり傷つける必要も全然無いから、倫理的に問題なくなるんだよ」

上条「……それって」

禁書「うん。当人の血を流させる必要のない私たちは、全力でその右手を手に入れるんだよ」

上条「……」

禁書「きっと学園都市も右手を死守するんだよ」

上条「……もし、仮にだけど俺の右手がアタッチメント式だったら世界が動くな」

禁書「冗談でもやめてほしいんだよ。不謹慎かも」

上条「……ごめん」

禁書「おやすみ。とうま」

上条「ああ、おやすみ。最後にひとつだけいいか?」

禁書「なあに?」

上条「もしもの話なんだけどさ……尻ポケットに入れた長財布的なノリでさ……」

禁書「?」

上条「俺が右手を落としたらどうする?」

禁書「……とうまの右手を探すために、千人の術師が命を対価に捜索魔術を発動するんだよ」

上条「……仮の話だからどうでもいいんだけどさ……キモに命じておくよ」

禁書「……うん。仮の話だけど肝に命じておいて。おやすみ」

上条(うっわわわわわわわああああああああああああああああああああ!!)

上条「俺の体質やべぇよ! ちょっとのドジで千人[ピーーー]事になっちゃうよ!!」

上条(これはやばい! 対策をこうじないと、全面戦争だよ!!)

ペラッ

19◯◯年 8月 13日

また右手落としちった
不幸だなぁ
           終わり

上条「おいぃぃぃぃぃいいいいいいいいい!! 100円200円の次元じゃねえんだよ!! 俺のバカ!!」

上条「くそっ! くそっ! くそっ!!」

ペラッ

19◯◯年 8月 14日

例の肉体強化がお礼参りに来やがった
また、あの技使っちゃったよ
周囲に人が居なかったから良かったけど、半径300メートルが消し飛んじゃった
不幸だ
                    終わり

上条「だから何やったんだよ! 俺は!?」

上条「なんなんだよ昔の俺は!? 一方通行相手でも、もう少しは楽に勝てたんじゃないか!?」

ペラッ

19◯◯年 8月 15日

ホント困った右手だよ
左手でファニーボーンを強く押すと、右手が音速の3倍で発射するなんて
まあ、こんな体質探せばいくらでもいるか
                         終わり

上条「だから居ねえよ!!」

上条「って……え!? 音速の3倍って御坂のコイン並の速度じゃねえか!!」

ガチャッ

禁書「とうま~、ホントにうるさいんだよ」

上条「悪いインデックス、ちょっと出かけてくるからゆっくり眠っててくれ」

禁書「え? こんな時間に?」

上条「こんな時間だからだよ! このままじゃ一生眠れねえよ!!」

禁書「……よくわからないけど行ってらっしゃい」

上条「俺が一番よくわからねえよ!!」

操車場

上条(つか、右手並の質量を音速の3倍で撃ったらヤバくねえか?)

デスカラ,ミサカハ

上条「まあ、ココなら大丈夫だろ……って、ん?」

御坂妹「ではまた明日」ピッ

上条「今電話で誰かと話してなかったか」

御坂妹「ただのお姉さまです。何も問題はありません」

上条「……常ならつっこんでると思うけどいいや。一番ツッコミたいのは俺自信だから」

御坂妹「?」

上条「なんでこんな所にいるんだ?」

御坂妹「いえ、特に意味はありません。とミサカは首を横に振ります」

上条「ごめんな、御坂妹。掘り下げる余裕が全くないんだ、俺」

御坂妹「よくわかりませんが、ミサカに相談してみてはいかがですか? お力になれるかは別の話ですが」

上条「……」

御坂妹「……いらぬおせっかいだったのでしょうか?」

上条「……あのさ、仮の話なんだけどさ。遊び半分で聞いてくれ」

御坂妹「はい、解りました。とミサカは内心本気で耳を傾けます」

上条「……俺の右手さ……どうやら音速の3倍の速度に耐えられるらしいんだ」

御坂妹「……あなたのジョークを返す力量のないミサカを許してください」

上条「いや……いいんだ」

上条「たださ、ひとつだけ教えてくれるか?」

御坂妹「なんでしょうか? ミサカの知っていることであれば何でも教えましょう。とミサカは胸をはって答えます」

上条「この操車場。周辺300メートルに人とか貴重なモノは置いてないよな?」

御坂妹「はい。コンテナの中は食品だけですから問題ありません」

上条「人も居るわけねえよな」

御坂妹「はい。居るのはミサカ達だけです。とミサカは頬は赤くして、少しだけ期待の眼差しを送ります」

上条「……せい」グリッ

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

上条「……」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……コレは夢でしょうか?」

上条「……夢だったら嬉しいな」

御坂妹「あの……コンテナの中に入っていた雑貨が爆砕してしまったのですが」

上条「……20台近く粉々になったな」

御坂妹「……マジンガーZか何かのごっこ遊びでしょうか? とミサカは頬を引きつらせながら質問します」

上条「ごっこ遊びでこんな芸当出来たら俺は地球を救ってるよ……スーパーマンになってるよ」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……コンテナ、メチャクチャですね」

上条「……原型すら留めてねえな」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……右手は何処に行ったのでしょうか?」

上条「……探さないと世界が終わっちゃう」

上条「無い! 無い! 無い!? ヤバイよ、マジで! 最低千人死んじゃうよ!!」

御坂妹「それは大変ですね……あっ!?」

上条「え? 見つかったのか!?」

御坂妹「コーラのおまけに付いてくるゲコ太のストラップでした」

上条「勘弁してくださいよ! 俺の右手はコーラのおまけに付いてくるほど、大量にあるわけじゃねえんだから!!」

御坂妹「その右手がコンビニに並んでいたら滑稽の極みですね……プッ」

上条「洒落になんねえよ! マジで世界がヤバイんだぞ! 今!!」

御坂妹「なら、どうして不用意に発射したのですか? とミサカは肩をすくめながら非難の眼差しを向けます」

上条「……まさかホントに撃てるを思わなくてな」

御坂妹「……人いたら死んでましたね」

上条「……うん」

御坂妹「って、わっ!? とミサカは驚きを全身で表現してみます!!」

上条「こんどはなんだよ? 食玩か何かですか?」

御坂妹「いえ……コレを……」

削板「」

上条「……」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……被弾したのでしょうね」

削板「コヒュー コヒュー」

上条「……虫の息だとしても生きてるってどういう事だよ。つか誰?」

御坂妹「よくわかりませんが超人で助かりましたね。ミサカは胸をなでおろします」

上条「あ!?」

御坂妹「どうしました!? とミサカはびっくりしながらも期待をいだきます!」

上条「コイツの下に埋まってた!」

御坂妹「……地面に右手だけが埋まってるのはシュールですね」

上条「……そもそも右手がアタッチメント式な時点で十分シュールだよ」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……」

上条「……」

上条・御坂妹( … … 見 つ か っ て よ か っ た ! ! )

御坂妹「どうやって装着するのですか?」

上条「ああ、指を折り曲げて―――」

御坂妹「?」

上条「……まさか」

御坂妹「なにか重大な問題でもあったのですか!?」

上条「いやさ……もう一回押したら戻るんじゃないかなって……んな訳ないよな!!」ギュッ

ザザッキュポン

上条「……」

御坂妹「……」

上条「……キャッチアンドリリース」

御坂妹「……2時間を返してください」

上条「……ごめん」

これまさかリアル上条さんの人?
更新ペースとか内容的に…

深夜・ファミレス

御坂妹「なぜ気づいたのですか? とミサカは当然の疑問を問いかけます」

上条「……えと、勘?」

上条(言えねえよな、記憶喪失の事は。日記の俺が、飛ばした後右手を無くしてないからとも……な)

御坂妹「それにしても不思議な右腕ですね」

上条「そのことは誰にも言わないでくれよ」

御坂妹「どうしてですか?」

上条「いやさ、……右手が脱着式なんて恥ずかしいだけだろ」

御坂妹「確かにそうですね」

上条(……こんな事実知りたくなかった)



御坂妹「では、ご馳走様でした。とミサカは共通の秘密を手に入れた喜びを隠しきれません」

上条「……ああ、なんで喜んでんのかよく分かんないけど、よろしくな」

御坂妹「秘密は隠すのが難しいからです。自分を鼓舞しています」

上条「そ、そうか……」

御坂妹「今後も隠し続けられるように親睦と健闘の握手です」

上条「なんで健闘なのかサッパリなんだがよろしくな」

御坂妹「はい」

キュポン

上条「……」

御坂妹「……ボンドを買ってきましょうか?」

上条「……強力なやつを頼みたいぜ」

御坂妹「私が協力し、強力なボンドを……プッ」

上条「ロケットパンチぶち抜くぞ」

おやすみ

明日はID変わってます

上条ハウス・朝食後

禁書「ゲフッ……あー美味しかったんだよ」プハー

上条「さいですか……俺もごちそうさんでした」

禁書「なんで今日のとうまは左手で食べてたの?」

上条「だって幻想殺しが取れちゃうんだもん」

禁書「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええっっっっっっっっっっっっ!!!???」

上条「うっ、嘘に決まってんだろ! 本気で受け取らないで下さい!!」

禁書「冗談は顔だけにして欲しいんだよ!」

上条「……そのセリフも冗談ですよね?」

禁書「……」

上条「……」

禁書「……学校行ってらっしゃい」

上条「……行ってきます」



上条(学校行く勇気が出ない……)

ワイワイガヤガヤ

上条「……」

上条(……今の俺ならこいつら余裕で殺せちゃうんだよな)

オハヨー  オハヨー

上条「……」








上条「……ただの幻想殺しだった頃が懐かしい」

公園・ベンチ

上条(やっぱ、自分の能力は把握しておかないとヤバイな……かなり怖いけど)

ペラッ

19◯◯年 8月 16日

例の肉体強化が仲間を連れてきた
やっぱりレベル4位の水使だった
全方位から水弾をぶつけて来る厄介な奴だった


上条(……ホントに厄介な奴だな。こりゃ相性的に……)


まあ、やりやすかったしよかった、よかった
                           終わり


上条「だからどうして俺は肝心な所で端折るんだよ!!」

上条「無理だろ! どうやって右手一本で対処するんだよ!!」

19◯◯年 8月 17日

腹壊した
不幸だ
      終わり

上条「俺の腹事情なんてどうでもいいんだよ! 馬鹿! 馬鹿! 馬鹿!!」

上条(昔の俺はどんだけ適当に生きてたんだよ……)

19◯◯年 8月 18日

タンスの裏にエロ本落とした
不幸だ
だけど、能力使えば問題なかった
ちょっと幸福だったかも
                   終わり

上条「……」

上条「……」









上条「……まだ何か他の能力あるな」

上条「……なんか涙出てきた」

上条「テッラがほのめかしてた能力ってこれの事か……」

上条(確かに遠距離の敵にも対処出来る……んだけどなぁ。いかんせダサい)

ペラッ

19◯◯年 8月 19日

まさか、右手を地面に設置してヘソを強くほじると、右手をラジオコントロールできるなんて……
こんな体質、10人に一人居るか居ないかじゃないか
不幸だ
                           終わり


上条「もうツッコまねえぞ!!」

上条「……こんな感じでいいのか?」←地面に右手を設置した上条さん

上条(怖いしちょっと離れよう)

上条「……せい」グリッ

右手「……」スッ…トコトコ ←人差し指と中指で歩き出した幻想殺し

上条「……」

上条「……」

上条「……スマブラのマスターハンドみてぇだな」

右手「っあああぁっ!!」

上条「うわっ!?」

上条「右手が唸った!?」

ペラッ

19◯◯年 8月 20日

今日は暇だったからラジコンで遊んでた
右乳首がコントローラーなんて不幸だなぁ
まあ、いいか
                    終わり

上条「……俺は水使いあいてに右乳首いじりながら戦ってたのか」

上条「……はぁ」ギュッ ←右ひじのファニーボーンを押した音

ザザッ キュポン

上条「……」

上条「……この体質を使いこなし始めてきた自分が恨めしい」

ペラッ

19◯◯年 8月 21日

近所のガキとラジコンでレースして遊んだ
アイツら弱すぎ
俺の右手に勝てる奴なんて居ないんじゃないか?
へへっ、不幸だ
                  終わり

上条「……お前不幸じゃないだろ。楽しんでるだろ」

ツッパリ「よーし、見つけたぞ。イマジンガーZ!」

上条「……誰だよ。二つの意味で誰だよ」

ツッパリ「覚えてねえのかよ? 昔俺を倒した事を! この俺の肉体強化を!!」

上条「……お前だったのか。大変だな、お互いに」

ツッパリ「探したぜ……ずっとな!」

上条(……ヤバイ、泣きそう。もういいや、ラジコンであしらおう)キュポン ポテッ ←右手を外して設置した音

ツッパリ「なに乳首弄ってんだよ!! なめてんのか!? ああ!!」

上条「……俺だってこんな戦法取りたくねえよ」クリクリ ←乳首をこねくり回してる音

ツッパリ「何言って――――ガバッ!?」

上条「……」

ツッパリ「」

上条「……」









上条「……乳首弄ってるだけで勝っちゃったよ」

イケメン「やっぱ強いな。あんた」

上条「こんどは誰だよ」

イケメン「忘れたのか? 俺の水さばきを」

上条(こいつが日記の水使いか……こいつってどうすれば対処できんだよ)

ペラッ

19◯◯年 8月 22日

それにしても、不幸だなぁ
ラジコン状態で左乳首を抓ってる間はオートガードなんて普通じゃない
へへっ、どうでもいいか
                       終わり

上条「……コントローラーが乳首なんて知人と共闘できないな」

イケメン「なに本読んでんだよ! ぶっ殺すぞ、オラッ!!」

上条「……」ギュッ ←左乳首を抓った音

イケメン「死ね! オラッ!!」ジャバン ←能力使って水をかき集めた音

イケメン「フッ!」

キューーーーーーーン  キューーーーーーーン  キューーーーーーーン  ←全方位全弾防いだ音

イケメン「……」

上条「……」

イケメン「……化物かよ」

上条「……いや、乳首が壊死したら負けだよ」

イケメン「……」

上条「……そもそも、こんな戦法取らなきゃいけない時点で負けなのかもな」

イケメン「……こいつ連れて帰っていいっすか?」

上条「……うん」

公園・一人

上条「……こんな日記読まなきゃよかった」

???「わー! 久しぶり! ってミサカはミサカは嬉しさのあまり抱きついてみる!!」

上条「おっ? 打ち止めか、久しぶり」

打ち止め「ホントに久しぶり! 撫でて、撫でて!!」

上条「はいはい」

上条(和むな……癒されるな)

キュポン

打ち止め「え?」

上条「……」

打ち止め「……」

上条「……イ、イリュージョンショー!!」

打ち止め「……す、すごいね」

上条「……うん」

打ち止め「どっ、どうやったの!? ってミサカはミサカはどうしても驚きを隠せない!!」

上条「えと、なんだ? の、能力だよ能力! 自分の身体を分子レベルで擬似的に乖離出来るんだよ!!」

打ち止め「え! 能力が使えるようになったの!?」

上条「お、おう!」

上条(我ながら巧い嘘がつけたな)

キュポン ←はめ直した音

打ち止め「でもね! でもね!」

上条「ん?」

打ち止め「今右腕にはめてるのってただの空き缶だよ!」

上条「」

上条(なんでもはめられるのかよ……不幸だ)

打ち止め「うわー、完全に癒着してるね!」

上条「……もしかして」

打ち止め「なぁに?」

グリッ

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

打ち止め「……」

上条「……」

打ち止め「……」

上条「……空き缶を音速の3倍で撃ちこめるようです」

打ち止め「……お姉さまのアイデンティティ欠片も残らないね」

上条「……俺の戦法を見てみろよ。俺の尊厳こそ欠片も残らないぜ」

打ち止め「……遊具が木っ端微塵だね……ってミサカはミサカはどうしても戸惑いを隠せない」

上条「……俺の中の常識も木っ端微塵だよ。俺自身に戸惑いが隠せねえよ」

打ち止め「……」

上条「……」

打ち止め「……泣いてもいいんだよ」

上条「……ヒグッ……ヒグッ」

打ち止め「よしよし、ってミサカはミサカは優しく頭を撫でてみる」

3時間後

打ち止め「落ち着いた? ってミサカはミサカはゆっくり涙をぬぐって上げてみる」

上条「ありがとな……打ち止めが居なかったら俺自身に幻想を殺されてた」

打ち止め「えへへ、いいんだよ! 困ったときはお互い様!」

上条(こんなに優しくされたの久しぶりだなぁ)

上条「なにか恩返しさせてください」

打ち止め「え?」

上条「なんでもいいぜ。欲しい物とか、食べたいものとか」

打ち止め「う~ん、だったらケーキバイキングに行きたいな! ってミサカはミサカは図々しくもお願いしてみる!」

上条「よっしゃ、行こうぜ」

打ち止め「うん!」









一方「う~ン? う~ン? う~ン?」



打ち止め「それじゃぁ、まずはこのチョコレートケーキとモンブラン!」

上条「はいはい、上条さんに任せてください。紳士ですからちゃんとエスコートしますよ」

打ち止め「えへへ、ありがと! ってミサカはミサカは感謝の気持ちを言葉に表してみる!」

上条「よし、んじゃあっちで食べようぜ」








一方通行「あっ、奇遇だなァ! 二人共!!」

上条「……」

打ち止め「……」

打ち止め「なんであなたが……」

一方「ははっ、今日は甘いもン食べてェ気分で立ち寄ったンだがなァ。偶然って怖ェぇな!!」

上条「はぁ、そうですね」

打ち止め「……ウザッ」

一方「えっ!?」

上条「え!?」

打ち止め「ねえ、あっちで食べよ! ってミサカはミサカは違うテーブルに引っ張ってみる」

上条「ちょっ、打ち止め?」

キュポン

一方「え!?」

打ち止め「あっ」

上条「……いきましょうか」

一方「……」

一方「……」

上条(……視線が痛い)

一方「さっき右手外れて無かったか?」

打ち止め「人の体質を考えなしで口にするなんてサイテー」

一方「……ごめン」

打ち止め「ちょっとこっちみて食べないで」

一方「……ごめン」

上条(なにこいつら!? 気まずいよ!)




一方「……ごめン」ヒグッ

上条(泣き始めやがった!?)

上条(気まずすぎる……日記でも読んで時間潰そうっと)

ペラッ

19◯◯年 8月 23日

今日、友達と集まって宴会をやった
右手のブレイクダンスは相変わらずウケが良かった
楽しかった
            終わり


上条(……これはやれという神のお告げかなにかか?)

上条「……」キュポン

一方「うわっ!?」

打ち止め「どうしたの?」

上条「今からイマジンブレイクダンスを始めます」

一方「え?」

打ち止め「わー楽しみ!!」

右手「Hey You You Hey Hey You ♪」 グルグル ←ダンスタイム

一方「……」

打ち止め「……」

上条「笑えよ!!」

一方「……えっとあれだ、凄いなァ」

打ち止め「す、凄いね!」

上条「愛想笑いにしてももっと上手くやれよ! 誰せいで事故死したと思ってんだ!!」

一方・打ち止め「え!?」

上条「え!? じゃねえよ!! テメエらに変な確執を感じたから和まそうとしたんじゃねえか!!」

上条「いいぜ! テメエらの中が悪いってんなら――まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」

右手「Hey You ただいまダンス中! ちょっと待ってよヒヤー! ♪」グルグル ←ダンスタイム

一方・打ち止め「……」

上条「……笑えよ」

上条「……なんでさ。なんでケンカしてんのさ」

打ち止め「……」

一方「俺が全部悪りィンだ」

打ち止め「……」

一方「……俺が打ち止めのパンツに勝手に名前を書いたから」





上条「くっだらねぇぇぇぇえええええ!! お前だけは殺す。もういいや、幻想も現実も全部ぶち殺す!!」



一方「ああァ? あンま舐めてンと……」

上条「……」

打ち止め「やめて! あなたじゃ逆立ちしても勝てないよ!!」

一方「心配すンな、俺は負けねェ――――」

グリッ

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

一方「……」

上条「……次は当てる」

打ち止め「逆立ちしてみる?」

一方「俺、逆立ち出来ねェの忘れてたわ」

上条「……」

ギュッ  ザザッ キュポン

上条「……」

野次馬達「……」

上条「……笑えよ」

野次馬達「……」

上条「……笑ってくれよ」

野次馬達「……」

上条「……頼むから笑って済ませてくれよ!!」

右手「ハハッ!!」

上条「テメエは喋んじゃねえよ!!」

大橋

上条「寄生獣かよ、お前は」

右手「……」

上条「喋られねえのかよ!」

巨乳女子高生「フフーン♪」

右手「ちょっとラブホ行かね?」

巨乳女子高生「えっ!?」

上条「ふんっ!!」ギュッ

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

巨乳女子高生「……今のは」

上条「周辺にテレキネシスが居るみたいですね……ハハッ」

巨乳女子高生「……」

上条「今の地震凄いなー。怖いなー」

巨乳女子高生「……」

上条「……」

右手「酷でぇYou旦那、不You意に撃たねぇで下せぇYou」

上条「……」

右手「どうしたんですかい?」

上条「……隣の囲いに塀が出来たんだってな」

右手「Hey!!」

上条「……」

右手「……旦那?」

上条「どうすればお前死ぬの?」

右手「あっしは旦那と共に散りゆく定めっすYou」

上条「……」

上条「自分で調べよう」

19◯◯年 8月 24日

イジーの奴相変わらずウザイな
今日も喧嘩しちまった
割と目障りだったから、意識を消しておいた
                          終わり

上条「どうやった……」

上条「たのむよ、頼むから消す方法を乗っけててくれ!」

19◯◯年 8月 25日

階段登ってたら女子高生のパンツ見れた
ラッキー
           終わり

上条「だからどうでもいいんだよ! ばーか! バーカ!!」

右手「旦那、飯食に行きません?」

上条「黙れ、海に沈めんぞ」

ペラッ

19◯◯年 8月 26日

ほんと俺の体質には驚かされるよ
まさか橋の上でブリッジすると右手の意識を封印出来るなんてな
どうでもいいけどね
              終わり

上条「どうでもよくないけどよかった……」

通行人達「ワイワイガヤガヤ」

上条「……」

右手「……旦那? どうしたんです?」

上条(人だらけでブリッチって恥ずかしいな)

右手「セックス!!」

上条(こいつの存在が一番恥ずかしいな……頑張ろう)

スッ ←上条ブリッチ

通行人B「あいついきなり体育始めやがったwwww」

通行人C「超恥ずかしいんですけど~wwww」

上条「……これでいいんだ。コレであいつの意識を消滅出来たんだから」

右手「羞恥プレイっすか?」

上条「……」

上条「……ヒグッ……ウエッ」

右手「泣かないで下さいYou、旦那。日記をよく読んでくださいYou」

上条「え……グズッ」

ピラッ

19◯◯年 8月 26日

ほんと俺の体質には驚かされるよ
まさか橋の上でブリッジすると右手の意識を封印出来るなんてな
どうでもいいけどね
              終わり








おっと追伸
全裸じゃないと封印できないなんてなぁ
不幸だ
              追伸終わり



上条「……行間開けてんじゃねえよ」

通行人達「ワイワイガヤガヤ」

上条「……」

右手「……」

上条(ここで脱いだら捕まるな、間違いなく)

右手「ちんちんビローンwwwwww」

上条(こいつを放っておいても捕まりそうだな)

右手「旦那~、しけた顔してないでテンション上げましYouぜ!!」

上条「お前が消えればテンション上がるんだが」

美琴「げっ! また出た!!」

上条「ちっ!」ギュッ

右手「え? え? え!?」

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

美琴「……今何したの?」

上条「暇だから海面に攻撃して遊んでたんだ」

美琴「……今まで手加減してくれてありがとう」

上条「……どういたしまして」

美琴「海が割れてる……」

上条「……ひ、暇つぶしにしてもやり過ぎたかな……ははっ」

美琴「……」

上条「……」

美琴「じゃ、じゃあね」

上条「……うん」

上条「……」

上条(もう一回記憶消せないかな……)

19◯◯年 8月 27日

はぁ……ホント嫌な体質だよ
右手を設置した後、アントニオ猪木並に顎をシャクるとあんなことになるなんて
まあ、10回連続でだっふんだすれば少しはマシになるけども
不幸だ
              終わり

上条「……幻想殺し、秘密ありすぎだろ」

上条「……うわっ」

19◯◯年 9月 1日

穴は有りますがよく書けました
                 先生より


上条「終わっちゃったよ……」

上条「もうこうなったらやるしかねえよな!」

右手「旦那~、ウプッ、助けてYou!! 溺れるぅ~」

上条「元気ですかー!!」

右手「だっ、旦那!! なんてことを!!」

上条「え!?」

右手「ババババババババババババババババババババアアアアアアアアアアア!!!!!」

上条「きょっ! 巨大化した!?」




野次馬G「なんだあの右手!? 100メートルは有るぞ!?」

野次馬E「逃げろー!!」




上条「……なんてこった」

上条「……ヤバ過ぎるだろ」

右手「旦那! 早く縮小の舞を!!」

上条(え!? 縮小の舞? それってまさか!?)

上条「だっふんだ! だっふんだ! だっふんだ! だっふんだ!だっふんだ!
    だっふんだ! だっふんだ! だっふんだ! だっふんだ! だっふんだ!」

右手「それちがう!!」

上条「え!?」



野次馬G「うわー!? あの右手から毛が生え始めてきた!?」

野次馬T「あ、あれ、剛毛よっ!?」


上条「……毛生えの舞だったのか」

上条「……なんで昔の俺は巨大化した腕より、剛毛で巨大な右腕の方がマシなんだよ」

右腕「旦那ぁ早く! 取り返しが付かなくなりますYou!!」

上条「どうすりゃいいんだよ!?」

右手「三点倒立した状態で両足を広げてください!!」

上条「くそっ! 背に腹は変えられねえ!!」

スッ ←律儀にやる上条さん

右手「イマキヨ!!」

野次馬みんな「……」

上条「……」

右腕「……」

禁書「……」

右手「すんません、冗談です」

上条「殺すぞ!!」

上条「無意味なネタで俺を嬲るなよ!!」

右手「すんません! でもやってみたかったんです!!」

上条「状況考えろや!!」

野次馬みんな「……」

禁書「……」

美琴「……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」

一方「……」

上条「見ないでください!!」

野次馬みんな「……」

禁書「……」

美琴「……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」

一方「……」

上条「目を背けないで!!」

右手「ちょっと毛が生えすぎ、暑いわ~」

上条「ちょっとまた大きくなってないか!?」

上条「ちょっとマジでどうすりゃ治るんだよ!!」

右手「誰かに左のファニーボーンを押してもらってください」

上条「そうすれば治るんだな!? 嘘だったら承知しねえぞ!!」

右手「はい」

上条「誰か助けて下さい!! 誰か~!!」

野次馬みんな「……」

禁書「……」

美琴「……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」

一方「……」



上条「目を見てよ!!」

上条「くそっ! 右手がないから上手く押せねえ!!」

野次馬みんな「しょうがねえ、俺がやる!」

禁書「いや、私がやるんだよ!!」

美琴「いや、私が!」

御坂妹「いえ、ミサカがやります!」

打ち止め「ううん、ミサカが頑張る!!」

一方「ふざけンな! 俺がやる!!」

野次馬みんな・禁書・美琴・御坂妹・打ち止め「どうぞどうぞ!!」

一方「くっそぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」



上条「くだらねえネタやってんじゃねえよ!!」

一方「おい! オマエ! 絶対動くなよ!!」

上条「わっ、解ってるよ!!」

一方「そっとだぞ! ちょっとづつ近づくぞ!!」

上条「お、おう!!」

右手「へっ、へっ、ヘックソン!!」

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

一方「ガハッ!?」

一方「」


上条「一方通行ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!!」

右手「あー、花粉症かな?」

野次馬みんな「……」

禁書「……」

美琴「……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」

(   こ   こ   で   立   ち   回   り   を   誤   っ   た   ら   死   ぬ   !   )

上条「んな、駆け引き良いから助け合って、俺を助けてくださいよ!!」

野次馬みんな(逃げよう……幸い俺たちはこいつの知人じゃない。多分バレないな)

禁書(ここは短髪に上手く動かさせて)

美琴(とりあえず野次馬を使って人海戦術で)

御坂妹(彼にはどうにか騙してもう一度右のファニーボーンを押させれば……)

打ち止め(あのヒトをたたき起こしてもう一度戦わせないと)

みんな「……」


上条「うわー!? 抜け毛が海面一帯に浮かび始めたぞ!!」

御坂妹(こうなったら……!!)

御坂妹「もう一度、右のファニーボーンを押してください!!」

上条「え!? でもそんなことしたら――」

御坂妹「きっと腕に戻るとき元の大きさに戻ります」

禁書「! きっとそうなんだよ! 物事は有るべき形に戻るように出来ているんだよ!!」

上条「よし! 解った! やってみる!!」ギュッ

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!










上条「橋がブッ壊れちゃった……」

右手「何やってんすかー、もう」

野次馬みんな「あれ? 溺れてない?」

禁書「海の上に立ってるんだよ」

美琴「海ってより毛ね」

御坂妹「もう! ……ププッ」

打ち止め「……一方通行が毛の塊に埋まってる」

一方「……」

上条「みんな無事でよかった」








アンチスキル「そこの剛毛! とっととお縄に付くじゃん!!」

上条「……俺だけ無事じゃすまなかった」

夜・ムショ前

黄泉川「ったく、コレに懲りたら能力の制御は注意するじゃん!!」

上条「……はい、すいませんでした」

黄泉川「頑張るじゃん!」

上条「はい……」





禁書「とうま、帰ろ?」

上条「……おう」

上条ハウス

禁書「凄い剛毛なんだよ……」

上条(剃ったら生えなくなるみたいだな)

禁書「今日は疲れたからご飯はいいんだよ。それとヒジキはしばらくいらないかも」

上条「……そればっかりは上条さんも同意ですよっと」

禁書「フフッ」

上条「ははっ」

上条「んじゃ、支度してもう寝るわ」

禁書「うん、おやすみ」

上条「おう……って、なっ!?」

禁書「どうしたの? とうま」

上条「……なんでもねえよ」

風呂場

上条(まさかタンスの中にまた日記が有るとは……)

ペラッ

19◯◯年 7月20日

中3にもなって日記とか……ガキかよ
それにしても、左の耳に粉末粉ミルクを入れると幻想殺しが放出できるなんて
不幸だなぁ
           終わり






上条「う――わわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!!!????」






-完-

インタビューアー「では4作目になる『最終兵器討魔-イマジンガーZ~友情のイマジンブレイクダンス~-』についてご質問させて下さい」

上条さん「どうぞ、まあ制作費と消えた領収書については伏せさせて頂きますがね……」

上条さん・インタビューアー・その他「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!」

インタビューアー「今作のテーマは?」

上条さん「正義の味方は一体なんなのか? どこから生まれるのかを知ってもらいたかったんだ」

インタビューアー「中3の日記についてはどうなるのでしょうか?」

上条さん「特には決めていません……中3の日記は読者の胸の中に有るのだ思っています」

インタビューアー「素晴らしい作品でした。では最期に読者の方々に一言お願いします」

上条さん「キミが振るう拳は他人へ飛び出すのかな? それとも誰かを抱きしめるためにあるのかな?
       そこら辺を考えながら読んでほしいね」

インタビューアー「ありがとうございました。作家・上条当麻の『最終兵器討魔-イマジンガーZ~友情のイマジンブレイクダンス~-』でした」

上条さん「Bye!」

上条宅

テレビ「Bye!」

一方「オマエ……アレか? 自分を貶めながら俺を嬲ってンのか?」

上条「……ごめんな。お前って凄い使いやすいんだよ。どんな状況でも動かせる」

一方「その結果が俺のイメージダウンかァ? ああァ!?」

上条「……許してはくれないみたいですね」

一方「ははァ……ったりめェだ! おらッ!!」

上条「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!」




ホントに終わりです

皆さんここまで読んでくれてありがとうございました

>>55でバレたときどうしようか迷いました

書かないって言ったのにね
ゴメンなさい

きっとまた現れると思いますが、生暖かい目で見守ってください

お前ら愛してるぜ

自分用まとめ
って所に全部あるはず
他は

美琴「え?離婚したですって?」
上条さん(ハードボイルドボイス)「.....すべて俺の責任だ」

これで全部かな?
この人のは誰が書いてるか途中まで分からなくても面白いのが良い
あと投下し始めたら終わるのが早い

上条「インデックスさん、ホントに家計がヤバイんですが……」
美琴「え? 離婚したですって!?」
上条さん(ハードボイルドボイス)「……すべて俺の責任だ」
これも書いてた

>>1 の作品は
混沌と狂気に満ちたものばかりだな…
乙かれさまでした

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