黒夜「浜ちゃん。相談があるんだが...」 (148)

このスレは「とある魔術の禁書目録」&「とある科学の超電磁砲」のSSです

内容はバトル・シリアス一切なしのほのぼのラブコメ

上条×黒夜

上黒...じゃなく上夜で窒素幻想と言いましょうか


台本形式 不定期更新

キャラ崩壊 ご都合主義 設定改変

誤字・脱字に関しては脳内変換にてお願いします

おそらく短い

上条×黒夜というマイナーなカップリングが見たい方は是非見て下さい!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368021912

【Joseph's】


浜面「待たせたな、黒夜」

黒夜「遅せェぞ浜ちゃン!」

浜面「悪りぃ悪りぃ、ちょっと部屋出る時にゴタゴタしてたからさ」

黒夜「どうせ滝壺とイチャついてんだろう」

浜面「違えーよ。フレメアが付いてくるって話を聞いてくれないんだよ。とりあえず滝壺に子守りさせる形で済んだけどな」

黒夜「ガキは言う事聞かねぇからな」

浜面「(お前も充分ガキなんだけどな)」

黒夜「そんな事よりも本題に入るぞ」

浜面「そうだな。そんで、俺に相談とは何だ?」

黒夜「まぁ、その...上条について聞きたい事がある」

浜面「上条?大将がどうかしたのか?」

黒夜「この際ハッキリ言うけど......私、アイツに惚れちゃったみたいなんだ」

浜面「はぁ!?上条に惚れただと?」ビックリ

黒夜「声がでけェンだよ!」

浜面「だってお前...ちょ!?マジかよ?」

黒夜「うん...」コク

浜面「(おいおい...上条の奴、黒夜にも旗建てちゃったよ。さすが師匠だ)」

黒夜「だから上条の事でもっと知りたいんだよ。今回浜面を呼びだした理由はそれだ」

浜面「上条の事で知りたい訳か...」

黒夜「そう言う事だ。だからアイツの好きな食べ物とか好みのタイプとかを教えろ」

浜面「俺もそんなに上条の事知ってる訳じゃないぞ」

黒夜「知ってる限りでいいんだ!さっさと教えろ」

浜面「必死だな、お前」

黒夜「そりゃあそうだろ。好きな人なんだから当たり前だ」

浜面「分かったよ。だから落ち着けよ」

黒夜「落ち着ついてるよ」

浜面「そうだな。まずは...よくスーパーで特売品やタイムセールを狙って買物してるそうだ」

黒夜「特売品?タイムセール?あーそっか、上条はあんなデタラメな能力を持っても無能力者だから奨学金が少ないんだっけ?」

浜面「それでも充分に生活できる程貰ってるんだけどな...」

黒夜「だけどな?」

浜面「上条の部屋にはインデックスと言う居候が居てな、そいつがかなりの大喰らいで食費が馬鹿にならないから月末にはいつも金欠らしいんだ」

黒夜「インデックスってあの白いシスターか...」

浜面「後は....フラグ建築士一級を持ってる」

黒夜「フラグ建築士一級だ?なんだその司法試験よりも難しそうな国家資格級の資格は」

浜面「ぶっちゃっけ言うと上条の奴かなりモテるぞ」

黒夜「なンだとォ?」バン

浜面「上条がロシアから帰った時によ、いろんな女が集まってきたな」

黒夜「どんな女達だよ?」

浜面「メイドさんやロリとか様々なタイプも居たけど、大半が巨乳ばっかりだったな」

黒夜「巨乳だと......おいおい勝ち目ないじゃないかよ!」

浜面「そこで諦めるなよ。まだ彼女が居るわけじゃないから」

黒夜「え?あんなに女を引き寄せといて居ないのかよ?」

浜面「それはだな、上条が半端なく鈍感であるからだ」

黒夜「おいおい......どこのギャルゲーの主人公だよそれ...」

浜面「常にアイツは『出会いが欲しい』とか『上条さんはモテない学生なんですよ』とか言ってるしな」

黒夜「いろんな女に好意を寄せられて。しかも、鈍感と来ましたか......」

浜面「まぁ、彼女が居ないだけでも救いだからチャンスはあるさ」

黒夜「うん...」

浜面「(かなり丸くなったな黒夜。これも大将のおかげだろうな)」

上条「あれ?浜面に黒夜じゃねーか」

黒夜「え?か、かかか上条!?///」

浜面「よぉー上条。奇遇だな」

黒夜「なんでお前がここに?」

上条「上条さんもたまには外食したいんで、ここに来たんだよ」

黒夜「そ、そうか...」

浜面「おい、チャンスだぞ!」ヒソヒソ

黒夜「どうすれば良いんだよ?」ヒソヒソ

浜面「とりあえず隣に座らせろ」ヒソヒソ

黒夜「分かった」ヒソヒソ

黒夜「上条。折角だから一緒に食べないか?隣空いてるからよ」トントン

上条「良いのか?なら遠慮なく座るぜ」

黒夜「(と、隣に上条が...///)」

浜面「あのシスターは一緒じゃないのか?」

上条「アイツは担任の先生とスイーツバイキングだ」

浜面「大将より食いもんについて行ったか...」

上条「まぁ、おかげで久々に一人で過ごせるからいいけどな」

黒夜「ふと思ったんだけど、何故学生寮にシスターを住まわしてるんだ?」

上条「なんつーか、住む所がないから仕方なく俺の部屋に提供させたって所かな」

上条「(本当の事は言えんからな)」

黒夜「お前も浜ちゃんも大変だな」

上条「子守をしているようなもんだよ全く...」

浜面「上条のとこはまだ良いよ。俺なんかフレメアの世話係やらされてるんだから」

黒夜「ドリンクバー往復係にフレメアの子守りと来たもんだからな」

上条「そういや黒夜って今浜面達と一緒に住んでるだっけ?」

黒夜「まぁな。原子崩しに滝壺に絹旗ちゃんにフレメアに浜ちゃんと一緒だから、いわゆるルームシェアってとこ」

浜面「コイツの部屋凄いんだぜ。あらゆる所にイルぐっはぁ!」

黒夜「ちょっと黙れェ!浜ちゃン」

浜面「」チーン

上条「黒夜の部屋か...」

黒夜「なんだよ...そんなに私の部屋見たいのか?」

上条「見て見たいとは思う」

黒夜「そ、そっか......上条が見たいんなら見せてやってもいいけど...」ブツブツ

上条「なんか言った?」

黒夜「なんでもない!つか注文しなくていいのか?」

上条「あっ!そうだったな。それじゃあ何食べようかな」

ーーーーーー
ーーー


上条「あー食った食った」

黒夜「上条。この後どうするの?」

上条「スーパーで特売品を買う予定ですよ」

黒夜「買物か...」

浜面「なんなら黒夜と一緒に行くといいよ。コイツ暇だからさ」

黒夜「おい!浜ちゃん。何言ってんだよ?」

上条「え?黒夜も行くのか?」

黒夜「...まぁ......暇だしよ。付き合ってやるよ」

上条「本当にか?いやーお一人様一品限りのがあって、それもう一品欲しかったんだよ」クロヨルノテヲニギル

黒夜「(ちょっ!?手、手を握られてる///)」

黒夜「しょうがねーな。私でよければ手伝ってやるよ」

上条「サンキュー黒夜」

浜面「頑張れよ」ヒソヒソ

黒夜「余計な事をしやがって......まぁ、感謝はしといてやる」ヒソヒソ

【スーパー】


上条「えっと、お目当ての品はどこかな?」

黒夜「(スーパーなんかに来るのっていつ以来だったかな?)」

黒夜「(確か、絹旗ちゃんと行った事だけは覚えてるのだが...)」

黒夜「(しかしよ、こうして男女でスーパーに来るなんて、ちょっとしたプチデートだな)」

上条「どこかなー」

黒夜「(まぁ、本人はそう思ってはいないだろうけどな...)」

黒夜「(だが、折角チャンスが来たんだ。ここでリードさせてもらうぜ)」

上条「あったあった!」

黒夜「うん?卵がお目当てだったのか?」

上条「そう。普段は198円で売ってる卵さんがなんと!今日は98円なんだぜ!」

黒夜「(たった100円引いたぐらいで喜ぶのかコイツは?まぁ、嬉しそうな顔してるからいっか)」

上条「じゃあ、黒夜。これ1パック限りだから買って来てくれ」

黒夜「あいよ」

会計後


上条「いやー助かりましたよ黒夜さん」

黒夜「そりゃあどうも」

上条「なんかお礼しないと悪いな。何が良い?」

黒夜「べ、別にいいよ。礼目的でやったわけじゃねーからよ」

上条「遠慮しなくていいぜ。むしろ、お礼しないと気が済まないんだよ」

黒夜「...いいのか?」

上条「そう言ってるんだ。さぁ、何がいい?」

黒夜「......じゃあ、私の部屋に遊びに来い!」

上条「黒夜の部屋か?て事は浜面達の部屋に来いって事?」

黒夜「そういう事にもなるな」

上条「分かったよ」

黒夜「本当に来いよ!絶対だからな!来なかったら窒素爆槍かましてやるからな!」

上条「必ず行くよ。いつ来ればいんだ?」

黒夜「後で連絡するからその時に伝える」

上条「了解」

黒夜「じゃあ、私はここで帰るわ」

上条「送って行こうか?」

黒夜「結構だ。じゃあな」

上条「気をつけて帰れよ」

ーーーーーー
ーーー


【麦野達の部屋】


夕食中


絹旗「浜面。超おかわりです」

浜面「はいはーい」

麦野「ついでに冷蔵庫からマテ茶出しといて」

浜面「あいよ」

フレメア「浜面。グリーンピース食えない、にゃあ」

滝壺「好き嫌いするなこのガキ」

フレメア「にゃあ、滝壺が怖いよ浜面」

浜面「それぐらいは 許してやってくれよ滝壺」

滝壺「はまづらはふれめあに甘い。そんなはまづらはちょっと応援出来ない」

黒夜「(フフフ、約束しちゃったよ。上条が私の部屋に遊びに来るんだ。楽しみだな)」ニヤニヤ

絹旗「黒夜は何ニヤニヤしてるのですか?超気持ち悪いです」

黒夜「あ?別になんでもねーよ」

絹旗「超怪しいですね」

麦野「なんか企んでんじゃねーだろうな?」

黒夜「それはねーよリーダーさん。ただちょっと良い事あっただけだ」

フレメア「大体、良い事って何の事?」

黒夜「それは秘密だフレメア」

浜面「(絶対上条の事だな。後で聞いてみよう)」

黒夜「さーてご飯だご飯。フレメア、グリーンピース食えないなら私が貰うよ」

フレメア「大体、黒夜は優しいにゃあ。滝壺とは違うね」

滝壺「このガキ!」

【黒夜の部屋】


浜面「黒夜、入るよ......あっ...」ガチャ

黒夜「あっ......」キガエチュウ

浜面「......やぁ黒夜君。イルカ柄のパンツが似合ってますぜ」アセアセ

浜面「いやー黒夜なだけに黒のパンツでも穿いてるのかと思ったけど、なかなか可愛いらしいですね」アセアセ

黒夜「出ていけェ!!この変態がァァァァァアアアアア!!」ボンバーランス

浜面「すいませんでしたぁぁぁぁああああ!!」

投下しまーす

数分後

黒夜「この痴漢野郎がァ! ?後で滝壺にチクってやンぞォ!」

浜面「それだけはやめて! ?滝壺ちゃんのお仕置き怖い」

黒夜「今度やったらただじゃおかねェぞォ! ?浜面ちゃン」

浜面「気をつけます」

黒夜「それで、何の用だ?」

浜面「あれから上条の事はどうなったのかなーと思って」

黒夜「何でいちいち浜面に報告しなきゃならないんだ?」

浜面「だって俺に相談したじゃんか」

黒夜「......今度ウチに遊びに来る約束した...」

浜面「やったじゃねーか。黒夜にしてはなかなかの進歩だぜ」

黒夜「そりゃあどうも」

浜面「この調子で大将にアピールするといいぞ」

黒夜「頑張るよ」

浜面「そんな黒夜を応援してる」

黒夜「彼女の真似すんな。気持ち悪い」

浜面「似てなかったか?」

黒夜「すべてにおいてキモイ。絹旗ちゃんの言う通りキモ面だな」

浜面「酷い...」

黒夜「用が済んだんならさっさと出てけ。私はもう寝る」

浜面「じゃあ、お休み」バタン


黒夜「......」

黒夜「楽しみだなー上条が遊びに来るの...」

黒夜「上条......好き」

翌日


AM5:00


黒夜「早く起きちゃったな」メヲゴシゴシ

黒夜「さすがに二度寝する気にもならないしな......コーヒー飲もう」ガチャ

黒夜「あれ? ?コーヒーないのかよ...」

黒夜「仕方ない。コンビニ行くか」

【コンビニ】

店員「いらっしゃいませー」

黒夜「無糖、無糖と」

一方「」ガサコソ

黒夜「おい! 一人で買い占めてんじゃねーよ」

一方「あァ? 何だオマエか」

黒夜「私もコーヒー買いに来たんだから一本寄越せ」

一方「ガキがブラックなンて十年早いな。そこのMAXコーヒーでも飲ンでろォ」

黒夜「そんな甘ったるい物飲めるか! 私はBOSSのブラックがお気に入りだ」

一方「残念ながらそのBOSSは俺が買うンですゥ。オマエはワンダの飲ンでろ」

黒夜「...チッ! 一本ぐらいいいじゃねーかこのケチセラレータ」

一方「俺より遅く来たお前が悪い」

黒夜「覚えとけよ」

【黒夜の部屋】


黒夜「あー暇だな」

黒夜「麦野は病院で絹旗ちゃんは映画で浜ちゃんは滝壺とデートか」

黒夜「私も出掛けようかな...」

フレメア「突撃! ?にゃあ」ガチャ

黒夜「うおっ! ?なんだフレメアか」

フレメア「大体、暇だから遊びに来た」

黒夜「遊びに来たって、何して遊ぶんだよ?」

フレメア「さぁ?」

黒夜「考えてないのかよ!」

フレメア「じゃあ、恋バナするにゃあ」

黒夜「恋バナってお前な...」

フレメア「大体、黒夜は上条の事が好きでしょう?」

黒夜「ブーー!! ?なんでフレメアがそれを知ってるんだ?」

フレメア「大体、浜面から聞いた」

黒夜「ハァァァァマァァァちゃン!! 何早速、人に漏らしてるンだ! ?あの馬鹿野郎!!」

フレメア「大丈夫。誰にも言わないから安心して」

黒夜「絶対に言うなよ! ?特に絹旗ちゃンには言うンじゃねーぞォ」

フレメア「分かった。にゃあ」

フレメア「ちなみに私も好きな人いる」

黒夜「へぇーまだ小学生のお前にもうそんな相手がいんのかよ。誰なんだ?」

フレメア「浜面」

黒夜「浜ちゃんか......はい?」

フレメア「にゃあ?」

黒夜「いやいやいや、ちょっと待とうぜ! お前浜ちゃんて...アイツ滝壺が居るんだぜ?」

フレメア「大体、そんなの関係ない。寝とればいいと麦野に言われたにゃあ」

黒夜「(あンのババァ!! 小学生に何教えちゃってるの!?)」

フレメア「でも、別に浜面の彼女なんてならなくてもいい。愛人でも充分だから」

黒夜「(ダメだ......早くなんとかしないと、この女の今後が怖い)」

ーーーーーー
ーーー


フレメア「大体、どこか行きたいにゃあ」

黒夜「んじゃあ、出掛けるとしますか」

フレメア「やったぁ!」


【セブンスミスト】


黒夜「おい走るな! 他の客に迷惑だろうが」

フレメア「いっぱいお洋服あるにゃあ」

黒夜「そういう店だからな」

フレメア「黒夜。大体、なんか買って」

黒夜「何買って欲しいんだよ?」

フレメア「浜面を誘惑する下着が欲しい」

黒夜「低学年の分際で色気づいてンじゃねぇ!! ?お前なんかは木綿で充分だァ!」

フレメア「失礼な。大体、私はブラをしてるから大人なのだ」

黒夜「(なにィィィィィ!? 私は低学年に負けたのか......)」ガックリ

フレメア「黒夜?」

黒夜「フレメア......買ってやるよ。ついでに私のも買う」

フレメア「本当に?」

黒夜「ああ、だからついて来い!」

フレメア「了解。にゃあ」

ーーーーーー
ーーー


フレメア「にゃあ、にゃあ♪」

黒夜「(買っちまったよ...これから中学生になるのにさすがにブラしてないのはマズイからな。絹旗ちゃんすら着けてるのによ)」

フレメア「これで浜面をメロメロしてやるにゃあ」

黒夜「(しかし、今の私の色気では上条はオトせないよな......アイツの周りには巨乳ばっかりだし)」

上条「あれ? 黒夜とフレメアか」

黒夜「上条!? お前も買物に来たのか?」

上条「まぁ、そんな所」

フレメア「あっ! 上条だ」

上条「よぉフレメア。浜面に迷惑かけてないか?」

フレメア「失礼。大体、私良い子」

上条「それは失礼」

黒夜「所で、何か買いに来たんだ?」

上条「調理器具だよ。そろそろ新しいの欲しかったんでな」

黒夜「そうか。あのさー、もし迷惑じゃなければ私も一緒にいいか?」

上条「いいぞ」

黒夜「(よっしゃあ!)」

フレメア「(頑張れ黒夜)」

【調理器具コーナー】


上条「おっ! このフライパン良いな。でも高いな」

黒夜「上条て、いつから料理やってたんだ?」

上条「学園都市に来てからはもうやっていたと思う」

黒夜「あのシスターが居候する前は元々一人暮しだっけ?」

上条「一人暮しとなるとさ、何もかも一人でやらなきゃならないんだ」

黒夜「大変だな」

黒夜「ん? ?こ、コレは!?」

上条「どうした? んーイルカの型抜きか」

黒夜「世の中にはこんな素晴らしい物が売ってるのかよ?」

上条「そういや黒夜はいつもイルカのビニール人形を持ってたな」

黒夜「あれはイルカじゃねェ! イル香だァ! 覚えときな」

上条「イル香って...」

黒夜「あー可愛いな」

上条「...それ買うよ」

黒夜「え? それ使うのかよ?」

上条「上条さんはクッキーも作れますんで、今度黒夜にイルカ型のクッキーご馳走するよ」

黒夜「それマジかよ!?」

上条「上条さんはちゃんと約束守ります事よ」

黒夜「(上条からクッキーのご馳走になるなんて最高じゃねーか!)」

黒夜「た、楽しみに待ってるからな!」

上条「期待してろよ」

フレメア「良かったね、黒夜」

上条「そうと決まればこの型抜き買って行くよ」

【第七学区 街中】


フレメア「上条、黒夜。大体、あそこにクレープ売ってるにゃあ」

黒夜「お前は前に歯医者行ったばかりだろう...」

フレメア「にゃあ。食べたいよ」

上条「はいはい、ここは上条出すから好きなの選らんでくれ」

フレメア「ストロベリーチーズケーキクレープが良い」

上条「黒夜は?」

黒夜「え? 私にも買ってくれるのか?」

上条「そうだよ。もしかして、甘いの苦手?」

黒夜「いや、大丈夫だけどよ。金あんのかよ?」

上条「少しばかり余裕が出来たんで」

黒夜「じゃあ、チョコバナナクレープで」

上条「了解」

スイマセン ストロベリチーズケーキトチョコバナナヲフタツ
カシコマリマシタセンサンビャクエンニナリマス
センサンビャクエンチョウドデ
チョウドイタダキマス
オマタセシマシタ


上条「はいフレメア。ストロベリーチーズケーキお待ち」

フレメア「ありがとう、上条」

上条「はい黒夜。チョコバナナだ」

黒夜「悪いな」

上条「そこのベンチで食べようか」

黒夜「あいよ」スワル

フレメア「あまあま♪」モグモグ

黒夜「(フレメアがいなければ完全にデートだなコレは)」モグモグ

上条「チョコバナナ美味いな」

黒夜「(あー今日も良い日だ。上条はよく不幸不幸言ってるけどよ、私は幸福なんだぜ)」

上条「あらー顔にクリームつけて何処に行くのかな? 黒夜さんは」

黒夜「え?」

上条「とってあげますよ」

黒夜「お、おい///」

上条「ハムッ」

黒夜「あっ///

上条「ん?どうしたんだ?」

黒夜「なんでもねーよ///」

黒夜「(コイツはこうも無自覚でやるんだからな)」

フレメア「(大体、私邪魔だね)」

黒夜「(いつか絶対に好きと伝えるからな、待ってろよ上条)」

数日後


【アイテムの部屋】


ピンポーン


浜面「誰だ?」ガチャ

上条「よぉ」

浜面「大将か、ちょっと待ってな」

浜面「黒夜! 上条が来たぞ!」

『今行くぜ!』

フレメア「にゃあ。上条だ」

絹旗「おや?上条じゃないですか」

滝壺「いらっしゃい、かみじょう」

麦野「あら、上条じゃない」

上条「どうも。今日は黒夜に呼ばれてここにやってきました」

絹旗「黒夜がですか?」

黒夜「お前ら邪魔だよ。よぉ上条、よく来たな。今案内するから入れよ」

上条「お邪魔します」

絹旗「何故黒夜が上条を超呼んだんですか?」

黒夜「絹旗ちゃんには関係ねーよ。さぁ、ここが私の部屋だ。入ってくれ」

上条「では、入りますよ」

麦野「(あーそういう事ね)」

浜面「(頑張れよ、黒夜)」

黒夜「いいかお前ら、絶対に入ってくんじゃねーぞ。いいな?」

バタン


絹旗「しかし、超意外ですね。黒夜が上条を自分の部屋に入れるなんて」

滝壺「なんか楽しそうな顔はしてた」

麦野「そりゃあそうだろう。恋する乙女ってのはみんなそんなもんだよ」

絹旗「恋する乙女って、え? 超まさか?」

浜面「(あーあ、もうみんなにバレてしまったよ)」

滝壺「くろよるはかみじょうの事が好きなんだ」

フレメア「(ごめんなさい。黒夜)」

以上でーす

今作で三作目となるんですが、このSSは短いので大体、一・二週間程度で完結すると思う

もう書き溜め自体、完結まで終わったのでもう次スレ用のSSを書いてます

先に言っときましょう。三作連続で科学サイドやったから次スレは魔術サイドでいきます

また今晩にも投下しますんで、このレス書いたら寝ます?レールガンS五話は起きたら見るとします。

新約7巻も読まなければ


ではでは

投下しまーす

【黒夜の部屋】


黒夜「」ドキドキ

上条「」キョロキョロ

黒夜「」ドキドキ

上条「」キョロキョロ

黒夜「(やっべー! なに話すればいいんだ?浜ちゃん)」

上条「(イルカだらけだな。黒夜ってこんな可愛い趣味があるんだな)」

黒夜「(どうしよう?何か適当に世間話でもすりゃあいいか?)」

黒夜「今日はいい天気だな」

上条「だな。久々に布団干せるから今日はフカフカに寝れるよ。インデックスがな...」

黒夜「確か、風呂場で寝てると言ってたな。寝づらいだろう?」

上条「慣れれば問題ないよ」

黒夜「逞しいな」

上条「そうでもないよ」

上条「......黒夜ってさ好きな人居んの?」

黒夜「ブーー!! オマ...唐突になんでそれを聞く?」

上条「最近の黒夜を見るとさ、なんかいきいきとした顔してるんだよ。上条さん的には好きな人が出来たんじゃないかと思ってまして」

黒夜「(コイツ、妙な所で鋭いな)」

上条「んで、居るの? 黒夜の好きな人」

黒夜「そ、そりゃあ私だって恋愛に興味あるしよ、好きな人だって居るんだぜ」

上条「ほうー居るんだ。誰なんだろうな?」

黒夜「(お前だよ! この鈍感が!)」

上条「叶うといいな。黒夜の恋」

黒夜「.....」

上条「どうした?」

黒夜「なんでもねーよ」

黒夜「(やっぱかんじんな所はダメだ......まぁいっか。今気づいてしまったら確実に散ってしまうからな)」

麦野「飲み物持ってきたわよ」ガチャ

上条「あっ麦野さん。ありがとうございます」

黒夜「おい麦野! 入ってくんなって言っただろうが!」

麦野「客に茶出さないと失礼じゃない。アンタ、それぐらいのマナーがないのか?」

黒夜「チッ...」

麦野「ごめんね、上条」

上条「いえいえ」

黒夜「私のはないのかよ?」

麦野「自分で持ってくれば?」

黒夜「お前な...」

麦野「それじゃあ、お邪魔虫はさっさと退散するわ」バタン

黒夜「あのババァ...」

上条「まぁまぁ」

黒夜「あんな性格だから浜ちゃんを滝壺に盗られるんだよ」

上条「え?麦野さんって浜面の事が...」

黒夜「前に奴らと飲んだ時に本音漏らしたんだよ」

上条「おいおい、浜面の野郎。超能力者からも好かれてるとは....爆発しろ!」

黒夜「(お前も超能力者に好かれてるじゃねーかよ。超電磁砲に)」

上条「あーあ、上条さんに出会いがないかな」

黒夜「(窒素爆槍かましてー)」

上条「それにしても、かなりのイルカのグッズがありますな」

黒夜「私の雄一の趣味だからな。これがないと落ち着かないんだよ」

上条「えっと...イル香だっけ?」

黒夜「そいつだけじゃね、これがイル美でこっちがイル菜で」

上条「そんなキャラもあるのかよ...」

黒夜「まだまだいっぱいいるぜ」

上条「まだいんのかよ...」

黒夜「そうだ。上条に一つ、私のグッズをやるよ」

上条「え?」

黒夜「イル香のストラップをお前にやろう」

上条「あ、ありがとう...」

黒夜「早速付けてくれよ」

上条「(また上条さんの携帯にファンシーなキャラの仲間入り...)」

上条「分かった」ケータイダス

黒夜「うん? なんだ? このカエルのストラップは?」

上条「御坂から貰ったんだよ。ゲコ太と言うらしいんだ」

黒夜「(へぇー超電磁砲にもそんな趣味があったとはね...)」

黒夜(しかし、先にストラップ付けてるからにはまだ一歩、いや二歩三歩リードされてるな)」

上条「これでよしと」ストラップソウチャク

黒夜「無くすなよ」

上条「分かってるって」

上条「あっ! 忘れる所だった。上条さんも黒夜にプレゼント持って来たんだよ」

黒夜「え? どんなのだ?」

上条「ホラ、イルカ型のクッキーだ。前の約束忘れちゃいねーぜ」

黒夜「マジか? オー! イルカ型のクッキーだ!」

上条「食べてみろよ」

黒夜「ちょっと待ってくれ。いくつか写メを」パシャパシャ

上条「そんなに撮るのか?」

黒夜「当たり前だ。上条から貰ったんだから一枚だけにはいかないよ」パシャパシャ

黒夜「さてと、頂きたいんだけどな......なんか食べづらい」

上条「お気に召さないか?」

黒夜「いや、そうじゃねんだ。ホラ、キャラクターを食べるのってなんかもったいない気がして...」

上条「あーわかる」

黒夜「でも、上条から貰ったんだからありがたく頂くよ」パク

黒夜「......うん! 美味しい!」

上条「良かった。朝早くから作ったかいがあるよ」

黒夜「(上条からのクッキー。今まで食べたクッキーでも断トツに美味しい)」

ーーーーーー
ーーー


上条「今日は楽しかったよ」

黒夜「また遊びに来いよ」

バターン


黒夜「あー楽しかったな」

麦野「さーてと、いろいろと聞かせてもらうかにゃーん」

黒夜「あっ?」

絹旗「いやー黒夜って、上条に興味があったとは超意外ですね」

黒夜「え?」

滝壺「大丈夫。そんなかみじょうに恋するくろよるを応援する」

黒夜「ちょ!? 何故そ...浜ちゃん?」ギロ

浜面「俺じゃねーよ!」

黒夜「フレメアか?」

フレメア「大体、違うにゃあ」

麦野「んなもん見ればすぐ分かるつーの。上条が来た時のアンタの顔はいい表情だったわ」

黒夜「...ちっ」

絹旗「では、上条と部屋で何してたか超聞かせてもらいますよ」

黒夜「何でお前らに話さなきゃならねんだよ? お断りだね」

麦野「口に出せない程って...まさか?初めて上条を部屋にいれていきなり×××したとか!? 手出すの早いな」

黒夜「ンな訳ねェだろォォォオオオオ!! しかも、それをフレメアの前で言うンじゃねェよ」

フレメア「ねぇ、浜面。×××って何?」

滝壺「ガキに教えるのはまだ早い」

絹旗「まぁまぁ、ここは話してくれれば私達も超力になりますよ」

黒夜「面白がってるだけだろう.....」

浜面「黒夜...ここは諦めた方が賢明だぜ?」

滝壺「私は彼氏持ちだからいいアドバイス出来るよ」

黒夜「(上条......お前の不幸が少し分かった気がする...)」

説明中


黒夜「ーーーーな訳だ。これでいいだろう?」

絹旗「超甘い話でした」

麦野「もうさ、告白しちゃえば?」

黒夜「出来る訳ねーだろ。アイツの周りには胸がデケー女ばっかりで勝ち目なんてある訳ねーじゃん」

滝壺「胸で判断するような男ではないと思うよ。かみじょうは」

黒夜「何故そう言い切れる?」

滝壺「かみじょうって困ってる人を絶対に放っておけないお人好しでしょう?それを助けたのが巨乳だけとは限らないよ」

浜面「たまたま巨乳が多かっただけの事。まぁ、そんな中でフラグ建ってる事は否定できないけど」

黒夜「結局ダメじゃん」

浜面「だからと言って諦めるなよ。ねーもんは仕方がない、ならお前が持ってるもんで勝負すればいいだろう」

黒夜「私に持ってるもんってなんだよ?」

浜面「それを今言うのはまだ早いな。まずは上条をデートに誘え」

黒夜「はぁーー!? デートに誘うって...ちょっとそれは...」

麦野「自分から行動起こさない限り幸せは訪れないよ」

黒夜「しかし......」

浜面「ちょっと携帯貸せ」

黒夜「あっ! コラ!返せ!」

上条『もしもし、黒夜?』

浜面「よぉ大将。浜面だけど、ちょっと黒夜の携帯から失礼するよ」

上条『浜面か、どうしたんだ?』

浜面「今時間あるか?」

上条『まぁ、大丈夫だが』

浜面「悪いな。じゃあ、黒夜に変わるよ」

浜面「ほら」

黒夜「マジでやんの?」

浜面「勇気を出せ」

黒夜「...分かったよ」ケータイヲトル

黒夜「もしもし、黒夜なんだけど」

上条『おー黒夜。何の用だ?」

黒夜「こ、今度の休日にデートしねーか?」

上条『え?デ、デートでせうか?」

黒夜「そう言ってるんだろう」

上条『それって、上条さんと黒夜でデートだよな?』

黒夜「そうだよ。それで、私とデートしてくれんか?」

上条『まぁ、上条さんで良ければ喜んでOKしますよ』

黒夜「本当か?」

上条『予定入ってないからな。いいぜ」

黒夜「絶対だからな! 約束だぞ! 場所と時間は後日連絡すっからな」

上条『楽しみにしてるよ』

黒夜「私もだ。じゃあ、今度の休日に会おう。またな」ピッ

黒夜「誘えたよ...」

麦野「やれば出来るじゃない」

滝壺「やったね、くろよる」

浜面「良し。黒夜、明日買物に行くぞ」

黒夜「なんで買物?」

浜面「デートの準備としていろいろと揃えとく必要があるだろう」

黒夜「準備ね...」

浜面「絹旗。ちょっと耳貸して」

絹旗「なんでしょうか?」

浜面「」ゴニョゴニョ

絹旗「」チョウフムフム

絹旗「超分かりました。今メールしてみますよ」ビッピ

絹旗「おっ!すぐに返信が超来ました。ふむふむ...」

絹旗「超OKだそうです」

浜面「じゃあ、セブンスミストの前に集合と送っといて」

絹旗「超了解」

黒夜「誰か呼んだのか?」

浜面「助っ人を呼んどいた」

黒夜「助っ人だ?」

浜面「お前の知り合いでもあるんだからな、そいつと一緒に買物に行ってもらおう。勿論俺も行くぜ」

黒夜「なんか嫌な予感かするんだが...」

翌日


【セブンスミスト前】


番外個体「やっほークロにゃん」

黒夜「お疲れ様でした」スタスタ

番外個体「そうは問屋が卸さないぜ」バチバチ

黒夜「ぎゃああああ!!」

番外個体「ミサカの顔見た瞬間に逃げるようとするなんて酷いよクロにゃん。友達じゃないか」

黒夜「オメェとダチになった覚えはねェよ!!」

番外個体「やっとクロにゃんで遊べるのを楽しみにしてたよ」

黒夜「おいコラ! 今クロにゃん’で’て言わなかったか? やっぱ私で遊ぶ気だな!!」

番外個体「今回は尻尾も持ってきたんだぜ」

黒夜「ふざけンじゃねェェェェェ!!」

番外個体「へん☆しん」

黒夜「ぎゃあああああ!!」

浜面「お前ら仲良いな」

滝壺「だね」

黒夜「どこをどう見たら仲良く見えるンだァ!」

番外個体「うん! ミサカはクロにゃんとなっかよし!」

浜面「じゃあ、入ろうか?」

番外個体「了解」

黒夜「覚えてろよ! 浜ちゃん」

ここまでです

ミス

黒夜「私の雄一の趣味だからな。これがないと落ち着かないんだよ」

修正

黒夜「私の趣味だからな。これがないと落ち着かないんだよ」

すいません。余計な文の消し忘れっす


ではまた

更新しまーす

ーーーーーー
ーーー


婦人服コーナー


浜面「さて、黒夜にはデートに着ていく服を選びまーす」

黒夜「服か...別に今のままでいいんじゃね?」

滝壺「甘いよくろよる。そんなパンクな格好はまずかみじょうは喜ばないと思う」

黒夜「いや、普段からジャージの滝壺に言われたくねーな」

滝壺「でもはまづらは可愛いって言ってくれた」

浜面「だって滝壺は何着ても可愛いから」

滝壺「はまづら...」

黒夜「イチャつくなら帰ってくれませんかね?」

番外個体「二人共。イチャつくのは我慢してクロにゃんの服選びを手伝おう」

浜滝「「はーい」」

番外個体「クロにゃんには何が似合うかな?」

滝壺「スカートなんかはどう?」

黒夜「スカートか...あんま好きじゃないんだな。なんかスースーするし」

番外個体「慣れれば問題ないよ。ミサカだってたまにスカート穿くんだぜ」

滝壺「実は私もたまに穿くよ」

浜面「え? それ本当かよ滝壺? 俺見たことないんだけど」

滝壺「はまづらがアイテムに入る前の話だけどね」

番外個体「これなんかはどう?」

黒夜「結構短くねーか?」

滝壺「ならこれはどう?」

黒夜「長すぎるってのもなんだがなー」

番外個体「じゃあ、いっそのことミニスカメイドで行っちゃう? 猫耳verで」

黒夜「真面目にやれェ!!」

浜面「うーん何かグッと来るもんは......ん? これは!」

滝壺「どうしたの?おっ!」

番外個体「何か良いのあったの...ワオー」

浜面「黒夜! これ着てみろよ」

黒夜「いや、コレどう見ても私に合うイメージじゃないだろう」

浜面「いいから試着してみなって」

滝壺「きっと似合うと思う」

番外個体「ホラホラ試着室に入った入った」クロヨルヲオス

黒夜「ちょ!? 分かったから押すなって」

【試着室】


黒夜「浜ちゃんの奴、なんて物を選ぶんだ......」

黒夜「少なくとも闇にどっぷり浸かってた私にこんなの似合う訳がないだろう」

黒夜「......でも、これを着れば上条は喜んでくれそうかな...」

黒夜「着てみるか」ヌギヌギ

五分後


番外個体「クロにゃん! 準備は出来た?」

『OKだ』

黒夜「ど、どうだ?」カーテンアケル

浜滝番「「「オ?」」」

滝壺「綺麗だよくろよる」

番外個体「さすがのミサカも見惚れとしまったよ。後、これで麦わら帽があれば完璧だよ」

浜面「思った通りだ。これが黒夜が持ってる物だ」

黒夜「それって昨日言ってたあれ?」

浜面「そう。すなわち」

浜面「ギャップ萌えだ!!」

黒夜「ギャップ萌えだ?」

浜面「今までの黒夜はさ、なんか近づきがたいイメージだったからよ、それを払拭するようなのが欲しかったんだよ。どうだ二人共? 今の黒夜を見て?」

滝壺「とても女の子らしい姿で良いよ」

番外個体「世紀末帝王的にはいいチョイスだよ。今度からシロにゃんと呼んだほうがいいかね?」

黒夜「本当に似合ってるか?」

浜面「これなら大将も惚れるんじゃねーか?」

黒夜「ほ、惚れるって...まさか///」

滝壺「きっとかみじょうも喜んでくれると思う」

黒夜「そ、そうか?」

番外個体「クロにゃん。自信を持ちなって」

黒夜「よし! 決めた。この服で行くよ。そんで、その日に告白する」

浜面「一大決心したな」

黒夜「じゃあ、これ買ってくるよ」

ーーーーーー
ーーー


【フードコート】


番外個体「クロにゃんの買物はこれで終わりね」

浜面「服だけじゃなく靴とかも揃えないとな」

滝壺「これで充分に戦える」

黒夜「戦えるって...デートに行くんだぞ」

滝壺「付き合ってないなら勝負のようなもん」

番外個体「それに、そのデートで告白するってさっき宣言してたじゃん」

黒夜「そうだったな」

番外個体「まぁ、頑張りなよ。相手は何せ妹達大半から好かれてるとんでもないモテ男だからよ」

黒夜「ホント、私ってばそんなとんでもねー奴に惚れちゃったもんだぜ」

番外個体「よーしクロにゃんにはミサカから素晴らしいせくしぃポーズを伝授しよう」

黒夜「いらねーからなそんなもん!ましてやおmぎゃあああああ!!」

番外個体「レッツトライ」

浜面「うーんそこでスマイル出さないとダメだな。二十点」

滝壺「もう少し大胆なポーズが良い。五点」

番外個体「じゃあ、もう少し捻って」

黒夜「ぎゃあああああ!! お前らァ! 覚えてろよォ!」

デート当日


【駅前】


黒夜「うーんまだスースーするな」

ネーウイハルアノコカワイイネ
ソウデスネ カレシトマチアワセデモシテルンデショウカ?

黒夜「なんかギャラリーが騒がしいな」

黒夜「にしても、待ち合わせの時間まで後15分切ったけど、まだ来ねーな上条」


その頃黒夜から少し離れた場所で


絹旗「本当にあれが黒夜なんですか?超人違いではないですか?」

浜面「本人で間違いないさ」

滝壺「そうか。きぬはたはまだあの姿は見てなかったね」

麦野「随分とイメージがガラリと変わったもんだ」

フレメア「大体、黒夜可愛い。にゃあ」

絹旗「なんか私と少し被ってるみたいで超複雑です」

浜面「絹旗のは短すぎるんだよ。中学生があんなに露出しちゃいけません」

絹旗「超失礼ですね。あれは見えそうで見えない長さに超計算した代物なんです」

麦野「あっ上条来たよ」

上夜サイド


上条「おはよう黒夜」

黒夜「お、おはよう上条」

上条「......」

黒夜「どうしたんだ?」

上条「お前...本当に黒夜でいいんだよな?」

黒夜「そうに決まってるだろう。今更声かけといて...やっぱこの格好変だったか?」

上条「そうじゃねーよ。なんて言えばいいか分からんが、とにかく超可愛いよ」

黒夜「か、かかかか可愛いだとォ///」

上条「ああ、白いワンピース姿の黒夜はめっちゃ可愛いよ。なんかよく妄想とかでお花畑で「捕まえてみなさい?フフフ」な感じが」

黒夜「お花畑ってお前......」


アイテムサイド


麦野「ブッハハハハハ!! 上条の奴、今時お花畑で追っかけるベタはねーよ! 浜面、アンタの友達はおもしれーな」

浜面「上条......さすがの俺でもそれはないわ」


上夜side


黒夜「まぁ、ありがとよ。正直私にはこんな格好は似合ないと思ったんだよ」

上条「そんなことないよ。むしろその格好の黒夜を見て惚れてしまう」

黒夜「(な!? ほ、ほほほほほ惚れてしまうってまさか!? こんなすぐに効果が...///)」

上条「と思ったりして」テヘ

黒夜「思ったりしてじゃねェェェェェ!!」ボンバーランス

上条「のあっ!ご、ごめん」パキーン

黒夜「期待したじゃねェか! バーカ! バーカ!」


アイテムサイド


浜面「上条...それは誰だって能力かましたくなるよ」

麦野「私もあんな事言われたら全力全開の原子崩しであらゆる所に風穴開けたくなるわ」

滝壺「そんなかみじょうは応援できない」

絹旗「さすがに今のは黒夜に超同情します」

フレメア「大体、上条は女心分かってない」

上夜サイド

上条「悪かったよ黒夜。お詫びになんか奢るから」

黒夜「ふン! 私はそれぐらいで機嫌が治る安い女じゃねェよ」

上条「だから悪かったって」

黒夜「.....クレープ」ボソ

上条「はい?」

黒夜「クレープ奢れ! それで許してやるよ」

上条「了解だ! 黒夜」

黒夜「後、私の事名前で呼べ。私も上条の事、当麻と呼ぶから」

上条「じゃあ、海鳥」

黒夜「OKだ、当麻」

上条「どうも」

黒夜「よーし。まずはクレープ屋に行くぞ」カミジョウノテヲツナグ

上条「お、おう」

黒夜「手離すんじゃねーぞ」

上条「かしこまりした」

アイテムサイド


絹旗「超やるじゃないですか、黒夜」

浜面「お詫びに名前で呼び合うとはな」

滝壺「(そう言えば名前で呼んでないね。私と浜面)」

麦野「私らも移動するぞ。行き先はクレープ屋だと分かったし」

フレメア「にゃあ。このデートはアイテムに監視されてる」

上夜サイド


上条「ホイ、チョコバナナ」

黒夜「サンキュー」

上条「前もチョコバナナだったけど、好きなのか?」

黒夜「あういうシンプルさが私には合うんだ。当麻は何したんだ?」パクパク

上条「上条さんは抹茶チョコだ」パクパク

黒夜「抹茶か...」

上条「うん? 食べてみたいのか?」

黒夜「え? いや、そんなじゃないよ」

上条「いいぞ。ほれ一口どうぞ」

黒夜「(えーー!! それはいわゆる間接キスイベントか?)」

アイテムサイド


麦野「イケー! サイボーグ女! そこで食べるんだ!」

浜面「すっかり楽しんでるな、麦野」

絹旗「黒夜の性格からして超無理なんじゃないですかね?」

滝壺「いや、ここは食べるっしょ」

フレメア「大体、私もクレープ食べたい。にゃあ」

上夜サイド


黒夜「(どうするよ? ここはパクっといくか?)」

上条「遠慮しなくていいぜ」

黒夜「(うー断るに断れないじゃないか......いくか)」

黒夜「はむっ」パク

アイテム達『『『『いったぁーー!!』』』』

上条「お味はいかがだ?」

黒夜「......甘い///」モグモグ

黒夜「(正直、味なんてわかんねーよ)」

上条「この後どこ行くんだ?」

黒夜「うーんそうdわぁ!」カゼガフク

上条「あっ...///」パンチラミル

黒夜「見た?///」スカートオサエル

上条「ゴメン! ちらっと見た」

黒夜「......まぁ、別にいいよ」


アイテムサイド


絹旗「上条ならでは超ラッキースケベイベントですね」

麦野「ちょっと地味だな。もう少し色気あるのを穿けよ」

フレメア「水色だったにゃあ」

浜面「今日はイルカ柄じゃないんだな」

滝壺「はまづら? 今のどう言う事?」

浜面「あっ......」

麦野「はーまづらぁ? その発言からするとテメェ黒夜の下着を見たって事だよね?」

絹旗「そう言えば前に私のパンツを超見られました」

浜面「お前のは自分からたくし上げて自爆しただろうがよ!」

滝壺「はまづら?」

麦野「テメェは黒夜だけに飽き足らず絹旗までにも、ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

滝壺「はまづら...そんなにパンツが見たいなら私の見せてあげるよ?」

浜面「麦野サン、ここは落ち着こうぜ?綺麗な顔が台無しになるよ? つか滝壺は何自分のズボン掴んで下ろそうと準備してるの!? やめて!! 俺の人生が一気に墓場へショートカットだよ!!」

フレメア「大体、浜面は一回爆発した方が良い。にゃあ」

上夜サイド


上条「気を取り直してだ。何処に行こうか?」

黒夜「うーん......あっ!」

上条「どっか思いついたか?」

黒夜「とっておきの場所があるじゃねーか」

【水族館】


黒夜「ここだろう!」

上条「なるほど。確かにイルカ好きな海鳥には嬉しい場所だな。上条さんも水族館は初めてですよ」

黒夜「ん? 当麻は行ったことないのか?」

上条「多分行ったことがないと思う」

黒夜「そうか? なら私がエスコートしてやらんとな」


上条「よろしく頼むぜ」

アイテムサイド


絹旗「自分の好きな場所へ連れて行きましたね」

麦野「黒夜らしいな」

滝壺「前にはまづらとデートで行ったね」

浜面「そうだな。あの時は楽しかったな」

フレメア「私達は入らないの?」

麦野「心配すんな、ちゃんとチケットは買ってある」

上夜サイド


上条「見ろよ海鳥。タツノオトシゴが居るよ」

黒夜「ほぅーこの水族館には居るんだな。ちなみにタツノオトシゴと言うのは卵と稚魚を育児嚢で保護する様から、日本各地では「安産のお守り」として干物を妊婦に持ち歩かせる風習があるんだ」

上条「そんな風習があるんだ」

黒夜「ロゴマークやキャラクターなどのモチーフにも利用されているんだぜ」

上条「かなり詳しいな」

黒夜「海の生物に関しては結構知識があるよ」

上条「海鳥なだけに?」

黒夜「上手くねーよ。ただ名前に海が入ってるだけで弄るなボケ!」

上条「冗談冗談」

黒夜「次何見ようか?」

上条「上条さん的にはペンギンが見たいですね」

黒夜「当麻ってペンギン好きなのか?」

上条「あの歩き方に心惹かれました」

黒夜「ペンギンならあっちにあるぞ」

上条「おっ! 居る居る。やっぱペンギンは可愛いな」

黒夜「(当麻のこんな一面が見れるとはラッキーだな)」

上条「種類はフンボルトペンギンか」

黒夜「ペンギンってさ、普通は南極とか極寒に住んでるイメージがあるんだけど、このフンボルトペンギンは暑さに耐久力があって逆に寒さにめっぽ弱いんだ」

上条「マジで? そんなペンギン居るんだ...」

黒夜「冬とかになれば暖房の効いた室内で過ごすんだ」

上条「変わったペンギンだな」

黒夜「ちょっとした豆知識になるぜ」

上条「勉強になるわ」

黒夜「そろそろメインイベントと行きますかね」

上条「メインイベントって?」

黒夜「私、黒夜海鳥と言えば何だ?」

上条「......イルカ?」

黒夜「ご名答! 水族館と言えばイルカ!イルカショーに決まってるぜ!」

上条「余程好きなんだな、イルカ」

黒夜「だって可愛いじゃん。イルカの良さが分からねー奴は窒素爆槍してやりたいぐらいだ」

上条「ハハハ...」

【イルカショー会場】


黒夜「」ワクワク

上条「会場広いな」

黒夜「まぁな」

上条「何も最前列に座らなくても良かったんじゃね?」

黒夜「はぁ、分かってないな当麻は。こういうのは一番距離が近い所で見た方が醍醐味があるじゃねーか」

上条「そうだけどさ、ここじゃあ確実に濡れるし」

黒夜「そのための雨がっぱが貸し出されてるじゃねーか。私だってこのワンピースは濡らしたくないし」

アイテムサイド


フレメア「早くイルカが見たい。にゃあ」

麦野「なんで鮭が展示されてねんだよ!ここの水族館はダメだな」

浜面「滝壺。濡れないようにしっかりと雨がっぱ着けとけよ」

滝壺「ありがとうはまづら」

絹旗「生のイルカショーは超初めてです」

上夜サイド


黒夜「始まった始まった」

上条「優雅に泳いでますな」

黒夜「あーこの時間が私にとって至福の時だ」

黒夜「(さらに好きな人と一緒だとさらにその倍に膨れ上がるんだぜ)」

上条「やっぱイルカ見てると癒されるんだよな」

黒夜「そうだろう! 最近は動物療法(アニマルセラピー)として、イルカと触れ合うことで心が休まることなど、精神的な疾病の治療にも利用されることもあるから、イルカの素晴らしさは人間の治療に役立つ存在でもあるんだよ」

上条「上条さんはいつも不幸だからさ、たまに自分が嫌になる時があるんだよ。でも、こうしてイルカを見てたら、なんか頑張れる気がしてきたよ」

黒夜「(そっか、当麻は不幸体質だからな......時には病んでしまう事もあるんだ)」

上条「ありがとな、海鳥」ニコ

黒夜「///」キュン

黒夜「(なんだよォ! あの笑顔。さらに惚れちまうじゃねェかよォ!! 私を萌え殺す気かァ!)」

アイテムサイド


麦野「良い感じじゃねーか」

絹旗「あんなデレデレする黒夜は超見たことありません」

滝壺「やるね、かみじょう」

浜面「成る程。イルカの能力が不幸体質の上条に多大な効果を与えてるな」

フレメア「大体、イルカは凄いにゃあ」

上夜サイド


上条「高く跳ぶなー」

黒夜「その分飛び込んだ時の水しぶきの迫力がたまらないぜ」

上条「既に上条さんはビショ濡れですよ」

黒夜「それなら私だってそうだよ」

上条「まぁ、気持ちは良いよ」

黒夜「それがイルカショーの楽しみ方だ」

ーーーーーー
ーーー


上条「メッチャ楽しかったよ」

黒夜「そう言ってもらえると連れて来たかいがあるよ」

上条「もう上条さんはイルカ好きになりそうです事よ」

黒夜「いっその事好きになっちゃえ」

上条「そろそろ出るか?」

黒夜「最後に売店行こうぜ」

【売店】


上条「イルカがいっぱいですな」

黒夜「ここではイルカじゃねー。イル香だ」

上条「はいはい、イル香ね」

黒夜「何か買おうかな」

黒夜「おっ!イルカ香の 新作のビニール人形じゃねーか」

上条「それ買ってあげようか?」

黒夜「え? 買ってくれんのか?」

上条「これぐらいの値段なら買ってやれます事よ」

黒夜「本当にいいのか?」

上条「いいぜ。今買ってくるよら待ってな」


【会計後】


上条「ホラよ」

黒夜「あ、ありがとう。コレ大事にすっから」

上条「おう」

黒夜「あーイル香可愛いよ」

上条「(喜んでくれて何よりだ)」

>黒夜「おっ!イルカ香の 新作のビニール人形じゃねーか」

こいつの読み方はきっと「いるかこう」

ここまで

デートに着てた黒夜の服は某妹アニメの黒×さんと似たようもんです。何せ、わたくしが考えた黒夜がデートに着て行くとしたらせいぜいコレしか思いつかんのよ

さて、早くも次回は最終回となります

このSSが終わったら、すぐにでも次のスレッド建てられるぐらい書き溜めは出来きてるから無事に4作目もいけそうです


ではまた

なんか入れなかった...また鯖落ちかな?


まぁいいや

それじゃあ、最終回投下

【いつもとはちがう公園】


黒夜「もう夕方か」

上条「だな」

黒夜「時間を忘れてたと言う事はそれだけデートを楽しんでた訳だ」

上条「こんだけ楽しめたのはいつの日以来だったかな...」

黒夜「当麻の日常って、あまり楽しいイメージが湧かないからな」

上条「上条さんにとっての日常は「非日常」ばかりだからな。もう、その「非日常」が上条さんの日常だよ」

黒夜「悲しくならんか? それ」

上条「ハハハ...」

黒夜「でもな、お前には皆がいるだろう。浜ちゃんや一方通行やあの白いシスターや超電磁砲など...それに私が居るからよ。不幸にはさせないぜ」

上条「それはありがたい」

黒夜「私はいつだってお前の味方だ。それだけは覚えといて欲しい」

上条「分かった」

黒夜「(そろそろ言わないとな)」

黒夜「当麻!」

上条「何だ? 海鳥」

黒夜「お前に言いたい事がある!」


アイテムサイド


絹旗「おっ! この展開はもしや、 超告白ですか?」

麦野「いいね! いいね! 最高だね」

浜面「麦野、それ違う人の台詞」

滝壺「盛り上がってまいりました」

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