オティヌス「おーい。遊びに来たぞー」上条「はいはーい」 (251)


上条「ようオティヌス。よく来たな」

オティヌス「お前がいつでも遊びに来てもいいって言ったからな。こうして来てやったんだぞ?」

上条「おう、大歓迎だ。入れよ」

オティヌス「………」

上条「ん?どうした、入らないのか?」

オティヌス「ひ、人の家に遊びに来たのは、あいにくお前が初めてのことでな……」

上条「あはは、何緊張してんだよ。さっさと入らないと身体冷えちまうぞ」

オティヌス「あ、ああ。邪魔するぞ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393864384


オティヌス「ほ、ほほう……ここがお前の部屋か……」キョロキョロ

上条「お前この部屋知ってるだろ。この世界のことじゃないけどさ」

オティヌス「実際に入ったことはないからな?」

上条「それもそうか」

オティヌス「そういえばあのシスターはどうした?」

上条「あいつなら今は散歩中だ。もうすぐ帰ってくるはずだよ」

オティヌス「帰ってこなくていいのに」ボソッ

上条「はい?」

オティヌス「いや、なんでもない」


上条「まぁ立ち話も何だし座れよ。お茶くらい出すからさ」

オティヌス「そうさせてもらおう」ポスン

上条「すぐに淹れてくるからちょっと待ってろよー」

オティヌス「ああ」

オティヌス「」ジー

オティヌス(これがあいつのベッドか……)

オティヌス(とりあえず嗅いどこう)スンスン


オティヌス(!?)


オティヌス(あいつの臭いがまったくしない……だと……)


オティヌス(いや、問題はそこじゃない!)

オティヌス(女の匂いがする……)

上条「おーい出来たぞー…って、なんで枕に顔を……?」

オティヌス「……おい、お前このベッドで寝ていないのか?」

上条「ああ、そうだけど。今やそのベッドはインデックス専用と化したのですよ……」

上条「つっても、俺が好きで風呂場に寝てるだけだからアイツは何にも悪くないんだけどな」

オティヌス「…まぁ……そういうことなら………」

上条「………?」

短くてすまんがいったん終わり
今回はヤンデレ成分強めで行きたいと思う

投下します


上条「とりあえず座れって。はいお茶」コトッ


オティヌス「いただこう」ズズッ


オティヌス「……ふぅ」


上条「まだ外は寒いからなぁ。少しはあったまっただろ?」


オティヌス「ああ」


上条「そりゃ良かった」


上条「……なぁオティヌス」


オティヌス「どうしたんだ?」


上条「あのあと色々あって今に至るけど体はもう大丈夫か?どこか痛んだりとか、気分が悪かったりだとか」


オティヌス「ああ、色々あってもう大丈夫だ。お前のおかげだよ」


上条「いやぁ、そんな大したことはしてないって」


オティヌス「謙遜するな。お前のおかげで色々助かったんだ。感謝している」


上条「う~ん……まぁ、どういたしまして、かな」


上条「なぁオティヌス。お前ちょっと雰囲気変わったな」

オティヌス「ん?そうか?」

上条「ああ、変わったよ」

オティヌス「実感はないが……理解者であるお前が言うのならばそうなんだろう」

上条「お前の表情や仕草を見ればすぐに分かったよ。理解者舐めんな」ニコッ

オティヌス「……//////」

上条(なんでコイツ赤くなってんだろう?)


オティヌス(これはかなり良い雰囲気なのでは…////)

オティヌス「……一つお前に確認したいことがあるんだが、いいか?」

上条「おう、何でも言ってみろよ」

オティヌス「お前とあのシスターは……別に付き合ってるとかでは……」

上条「俺とインデックスが?ははっ、ないない。俺とアイツはそういうんじゃないんだよ」

オティヌス「じゃあどういう感じなんだ?」

上条「う~ん…強いて言うなら妹、的な?」

オティヌス「妹か……」





オティヌス「それでも目障りなのは変わりないな」ボソ


オティヌス「………」


上条「あ、あのーオティヌスさん?急に黙ってどうしたんですか?」

オティヌス「いや、私なりに考えをまとめていたところだ」

上条「はい?」

オティヌス「なぁ」ズイッ

上条「お、おう?なんだ?」

オティヌス「お前は私のこと、どう思ってる?//////」


上条「ど、どう思ってるって……」


上条(誰よりも長い間一緒にいて……)


上条(誰よりも俺のことを理解してくれてて……)


上条(誰よりも孤独で……)


上条(世界の全てと戦ってでも助けたいと思った女の子……)


上条(そんな、存在……)


上条(……あれ?今初めて整理してみたけど)


上条(もしかして俺―――)



ガチャ


禁書「ただいまー!……あれ、オティヌス?」



オティヌス「……チッ」


上条「お、おうインデックス。おかえり」

禁書「ただいま!……どうしてオティヌスがいるの?」

上条「遊びに来てくれたんだよ。俺から誘ったんだ」


禁書「………」ジー

オティヌス「」ギロッ


上条(え?何この空気……)


オティヌス「さて、私はそろそろ帰るとしよう」スクッ

上条「え?もう帰っちゃうのか?」

オティヌス「ああ。また遊びに来てもいいか?」

上条「おう!いつでも来いよ!」

オティヌス「さっきの質問の答え、待っているぞ」

上条「あ、ああ」

オティヌス「それじゃ、また」バタン



禁書「………」ジー

上条「なんだよその目は…」


――――――――――――

―――――――


オティヌス「今日は久しぶりにあいつに会えたな…」


オティヌス「あんなにアイツに近づけた……アイツの匂いが感じられた……ふふふふふふ」


オティヌス「さて、バレーボールに作らせといた透明な監視カメラも部屋中にばらまいたし、これで24時間ずっとあいつを見

ながら生活できるな」


オティヌス「……」ジュル


オティヌス「よし、さっそくモニターに映してっと」ピッ

今日はここまで
また明日

今日は無しで
すまん

すまいんふrう


ブゥン


上条『………う~ん』


オティヌス「むむ……何か考え事をしているようだな」


上条『あ~……よく分かんねぇ』

上条『俺、こんな気持ちになったのって初めてかもな……』

上条『この時点で、俺はもう陥落しちまってるのかなぁ』


オティヌス「ちっ、声が小さくて聞き取れないな。バレーボールのやつ不良品をよこしたのか?」


禁書『とうまー』

上条『どうしたんだインデックス』

オティヌス「……目障りだな」


禁書『お腹が空いたんだよ』

上条『はいはい分かりましたよ』


オティヌス「…………」


禁書『今日のごはんは?』

上条『今日はもやし炒めともやしスープだ』

禁書『もやしばっかなんだよ!飽きたかも!』

上条『まぁまぁ。いつか埋め合わせしてやるから勘弁してくれ』


オティヌス「………非常に不愉快この上ない。あの女、すべてアイツに任せっきりじゃないか」

オティヌス「今すぐにでもアイツの家からつまみ出してやりたいところだが……」


上条『そうだインデックス。明日はなんか補習入ってるんだ』

禁書『え!そうなの!?せっかく遊べると思ったのに!』

上条『悪い!マジで進学やべぇんだって!!』

禁書『まったく!』


オティヌス「……これがアイツが渇望した日常だから……これを壊すことは、私にはできそうもないな……」

オティヌス「可能性としてはアイツが自主的に禁書目録を追い出すことだが……難しいか」

オティヌス「まぁ一筋縄ではいかないだろうから、じっくりとやる必要があるな…」


上条『う~ん…それにしても……』

禁書『どうしたのとうま』


オティヌス「ん?また何か悩んでいるな。さっきからいったい何を……」


上条『さっきオティヌスに聞かれたことについて考えてたんだ』

禁書『オティヌスに?』


オティヌス「」ガタッ


オティヌス「そ、そうか!アイツが考えていたのは、私のことだったのか!」

オティヌス「さっきから、ずっと、アイツは私のことを……//////」

オティヌス「うふ、ふふふふ……////」ニヤニヤ


禁書『何を聞かれたの?』

上条『え、いや、お前に話すことじゃないぞ』

禁書『………』


オティヌス「ふん、当然だろう」



上条『い、インデックスさん?どうしたんですか…?急に静かになって……』

禁書『……えいっ』ギュッ

上条『!?ど、どうしたインデックス』

禁書『別に!!』プクー


オティヌス「はぁ!?何をしているんだこの女…ッ!!!私の当麻に…!!」


上条『ったく、お前は甘えん坊だなー。そんなんじゃお前の彼氏になる奴は大変だ』

禁書『彼氏なんて必要ないんだよ。私はここにずっと住むんだから』

上条『さらっとニート発言すんな』


オティヌス「……おかしい。こんなのおかしい」

オティヌス「私が、私が一番当麻を愛してるのに……それなのに……」

オティヌス「なぜ私ではなく、あの女が……くそっ!!」ドンッ


バレーボール「」ビクッ


オティヌス「ん?お前ここに居たのか?さっさと出ていけ!!」

バレーボール「」コロコロ・・・


オティヌス「なんとしても、あの女は止める!!どんな手を使っても……」

オティヌス「ふふふ……ふふふふふ……」


上条『さぁ、晩飯の準備すっか』


オティヌス「はっ!当麻の料理シーンだ!キッチンの監視カメラを起動させなければ!!」


上条『さてと…始めますか』


オティヌス「……やはり監視カメラを仕掛けてよかった。私は今確かな充実感を感じている…」

オティヌス「これで明日も頑張れそうだ……ふふ」

つづく

投下します

―――――――――――――

――――――


上条『さてと、じゃあインデックスも風呂に入り終わったことだし、俺も入ってくるよ』

禁書『私はここでテレビ見てるんだよ』


オティヌス「き、来た!来たぞ!!この時を待っていた!」ヒャッホウ

オティヌス「モニター切り替え……部屋の全監視カメラを風呂場に集中……あ、脱衣所に4つ残しとくか」ブツブツ

オティヌス「ククク……こんなこともあろうかと飛行機能と防水機能を付けさせておいた…」

オティヌス「さて…一仕事するか……」ニヤッ


上条『よっと』ヌギヌギ


オティヌス「ちょっ////きゅ、急に脱ぎだすとは……まったく……//////」




上条『はぁ、今日も色々あったなぁ』ガラッ


オティヌス「ぜ、全裸…////結構逞しい体をしているんだな…//////」


上条『ふんふふん~』ジャー


オティヌス「はっ!そうだ!メモ用紙が必要だ!おいバレーボール、紙をもってこい!」

バレーボール「」スッ

オティヌス「よし、これで準備は整った……」


上条『ふんふんふ~ん』ショコショコ


オティヌス「ほ、ほう……一番初めに洗うのは左腕…と。私も今度からアイツと同じところから洗おう……///」


上条『う~~ん……』ジャコジャコ


オティヌス「身体を洗いながら何か考えているな……」

オティヌス「また私のことを考えているのだろうか……ふふふ」


上条『オティヌス……』ボソッ


オティヌス「私の名前っ!!今お前、私の名前を呼んだのか!?」

オティヌス「な、なんだ当麻!?私はここにいるぞ!お前のことをずっと見ているからな!」


上条『はぁ~~……』


オティヌス「あの物憂げな表情は……?」


上条『俺は………』


オティヌス「くっ!一体どうしてそんな表情をしている!私の当麻を困らせるやつがいたら全力で潰すぞ!!」ギリッ


上条『まぁ、考えるのはあとにしよう』ジャー

上条『』ワシャワシャ


オティヌス「……どうやら後回しにしたらしいな。頭を洗い始めたか」


上条『』ジャバー


オティヌス「ああ……アイツの体と一緒に私の心も洗われていくようだ……」ウットリ


上条『』ムギュムギュ


オティヌス「!!!ど、どこを触って……!……ってそうか、洗っているだけか……//////」

オティヌス「そこは入念に洗っておかなくてはな……//////」ジー


上条『さて、出るか』ガラッ


オティヌス「よし、カメラを脱衣所に移動させるか……」

オティヌス「今日は充実した一日だったな」


――――――――――――――――――

――――――――――


風呂場


上条『』スゥスゥ


オティヌス「……」ジー


上条『』スゥスゥ


オティヌス「………」ジー


上条『むにゃ……』


オティヌス「ふふっ」ホッコリ

つづく

乙ー!!

>オティヌス「はっ!そうだ!メモ翌用紙が必要だ!おいバレーボール、紙をもってこい!」

>バレーボール「」スッ

ていとくん飼いならされすぎてるwwww

オティヌス「私とずっと一緒に居よう、上条」
オティヌス「私と上条のいちゃいちゃ逃亡生活」
オティヌス「私と上条のらぶらぶ逃亡生活」
上条「え?オティヌスが俺にくっつきすぎだって?」
上条「俺のチンコが……主神の槍?」オティヌス「その通りだ」
上条「あの……オティヌスさん?」オティヌス「なんだい上条さんや」
上条「無限に続く世界の果てに」
オティヌス「少し私の話を聞いてくれないか?」上条「……」

オティヌス「おーい。遊びに来たぞー」上条「はいはーい」←現行


多すぎクソワロタ

最近多忙なんですまん
待ってくれてる人がいたらありがとう
明日は投下したい

投下します


翌日



上条『んあ……』パチッ


オティヌス「おはよう当麻……この8時間の間ずっと寝顔を見てたぞ……ふふふ」

オティヌス「あれ?よだれがでているぞ?私に舐めてもらいたいのか?仕方のないやつめ……」


上条『朝か……ふぁぁ……』ググッ


パキーン


上条『あれ?今右手が反応したような……』


オティヌス「な、何!?幻想殺しによって空中の監視カメラの一台が消滅してしまった!」

オティヌス「くっ……ヤツの周りに監視カメラを集中しすぎたか……」


上条『……』


オティヌス「まずい……怪しまれてる…?」


上条『……気のせいか…?風呂場に何もないしな…』


オティヌス「…ふぅっ。何とかやり過ごせたか…」

オティヌス「もう少し配置を考え直さなくてはな……」


上条『おーいインデックスー、朝だぞー』


オティヌス「ちっ、あの女、当麻からモーニングコールとは……」


禁書「う~ん……」ムクッ


上条『朝飯にすんぞー』


オティヌス「さて、そろそろアイツは学校か。私も待機しておこう」


バタン



上条「よし、一晩悩んだけど、答えは決まったぞ!」

上条「この答えを次にオティヌスにあった時にちゃんと伝えよう!」

禁書「とうま、何を伝えるって?」

上条「あ、いや、なんでもねーよ!////」

禁書「ふーん?ならいいんだけれど」

ごめん別のSSがあるからまた今度

>>162
別のssって何?

>>164
VIP

もしかして食蜂さんのやつかね

>>170
なんで分かるんだ

投下します


上条「ふんふ~ん」スタスタ


コソッ


オティヌス(今日も元気に学校に通っているな……よしよし)


上条「お?あれは……おーい!御坂妹ー!」


オティヌス(何っ!?)


御坂妹「おはようございます、とミサカは嬉々とした表情で駆け寄ります」


オティヌス(あれは確か御坂美琴とかいう奴のクローンだったな……)


上条「珍しいな、お前がここらへん歩いてるなんて……」

御坂妹「はい、ちょっと気が向いたもので、とミサカは実は期待していたことをひた隠します」

上条「期待?」

御坂妹「い、いえなんでもありませんと、とミサカは俯き加減に呟きます」


オティヌス(ちっ……あの女、要注意だな。ビリビリ女と違っておとなしくて素直なようだし……)


御坂妹「あなたはこれから学校ですか、とミサカは尋ねます」

上条「そうなんだよ」


オティヌス(ちょっと近すぎやしないか?くそっ……もう少し離れろ!!)


御坂妹「そういえば……ひゃうっ!?」グラッ

上条「おっと!大丈夫かよ…足元気を付けろよ?」

御坂妹「は、はい…ありがとうございます、とミサカはあまりの顔の近さに顔を真っ赤にします////」

上条「うおっ、ご、ごめん…」バッ

御坂妹「いえ、決して嫌ではありませんでしたから、どちらかというと……とミサカは含みを持った言い方をします」




オティヌス(…………)

オティヌス(なんだ…今のは……)

オティヌス(あいつが……私以外の女を抱きしめてた……?)


上条「おっと、そろそろ時間がやべえな。じゃあ御坂妹、またな!」

御坂妹「はい、また」


タッタッタッ


オティヌス「……とにかく追わなくてはな」


上条「どわっ!す、すみませんぶつかっちゃって!……ってあれ?雲川先輩じゃないですか!」

雲川「お、おお上条。こちらこそ悪かったけど」

上条「いえ、俺が走ってたせいで。手貸しますよ」スッ

雲川「あ、ありがとう/////」



オティヌス「…………」


オティヌス(どうしてあいつは私以外の女に優しくするんだ?)

オティヌス(どうして私だけを見てくれないんだ?)

オティヌス(私はあいつに必要とされていないのか……?いや、そんなはずは……)

オティヌス(………よく考えても見ろ。アイツが望んでいた日常に……アイツが戻りたかった日常に……)

オティヌス(私の姿なんて無かったんじゃないのか…?)

オティヌス(元々アイツにとって私は倒すべき敵だったんだ……つまり、アイツの中の「日常」というカテゴリーに私のようなのは含まれて
いなかったのか?)

オティヌス「は、ははは……何と愚かなんだ……私は……」

オティヌス「欠落していく魔神の力と、あいつに助けられたことで何か変われたんじゃないかとでも錯覚していたのか?」

オティヌス「私は存在するだけで争いを引き起こす、暴虐の魔神だったんだぞ?ずっと、ずっと前から……」

オティヌス「私の存在価値とも言えるアイツが……当麻が私を必要としていないのなら……」

オティヌス「それは、私にとって生きる意味がないのと同義だ」


オティヌス(私は……たとえ世界中の誰からも必要とされなくても良かったんだ)

オティヌス(ただ一人…アイツだけが私を必要としてくれれば、それで良かった)

オティヌス(でも……)


上条「大丈夫ですか?」

雲川「いや、私も悪かった。良ければ何かおごるけど」

上条「いやいや…遅刻しますから。先輩も遅刻しちゃいますよ」

雲川「そんなの気にしないけど」

上条「俺は気にします!」


オティヌス(アイツはきっと、私なんて必要に思ってないんだろうな)

オティヌス(……帰ろう。私はこれからどうするべきか、考えなくてはな……)


―――――――――――

――――――

バレーボール「」コロコロ


スタスタ


バレーボール「」ビクッ

オティヌス「……おいバレーボール」

バレーボール「?」

オティヌス「……アイツの部屋にある監視カメラを全部消せ。今すぐにだ」

バレーボール「………」

オティヌス「どうした?速く消せ」


バレーボール「……本当にそれでいいのかよ」

オティヌス「お前喋れたのかよ」

疲れたので今日はここまで
明日も来るわ

投下します


オティヌス「とにかくそんな意見はいらない。お前の姿も元に戻そう。まぁ今更お前が解放されても、もう一人のお前がどうするかは分から
ないがな」

バレーボール「お前が誰よりもアイツのことが好きだってのは、俺が一番よく知ってる。てか嫌でも見せられた」

オティヌス「その説はどうも」

バレーボール「ここで諦められちゃ、今まで見たくもない映像を見せられ続けた俺の立つ瀬がない」

バレーボール「だから諦めんな。お前がアイツを思う気持ちは誰にも負けてないはずだ」



オティヌス「………ククク。よもやこの私がバレーボールの……いや、『人間』の言葉で励まされるとはな……」

バレーボール「はっ、よく言うぜ。もう魔神としての力もほとんど無いくせに」

オティヌス「とにかくアイツに会ってくる」

バレーボール「ああ、行って来い」


バタン



バレーボール「………」

バレーボール「……やったあああああああああああああああ!!!!」

バレーボール「これで俺は自由の身だ!!ついに終わったんだ、屈辱の時間が!!」

バレーボール「やっとあの女ともおさらばだぜ……」

バレーボール「ま、どうせこれで最後だし見届けてやるか…」チラッ



ブウゥン



上条『……』


バレーボール「あのシスターはいないようだな……上条一人だけか」

バレーボール「あいつにとってはかなり好都合だろう」


上条『……………』


バレーボール「ぼっーっとしてるな……」


上条『う~~ん……』


バレーボール「また悩んでるのか……一体何を…」


上条『よし!決めた!明日オティヌスに会いに行こう!そして俺の想いを伝えよう!』


バレーボール「な、何ィ!?」


上条『そうと決まれば明日に備えて体力温存だ!ベッドもちょうど空いてるし昼寝しよっと』バサッ


バレーボール「……まさかすでに両想いだったとは……ハッピーエンド一直線じゃねーか」


上条『zzzzzz……』


バレーボール「ふぅ、とにかくこれで俺も一安心……」



ガチャ



オティヌス『…………』


バレーボール「うお、オティヌスが着いたのか。そいつはお前のために体力温存してんだから、そっとしとけよ……?」


オティヌス『……上条………寝てるのか』


バレーボール「いやぁ、それにしてもあのシスターがいなくて本当に良かったな。あいつがいたら部屋に入った瞬間に大声出してただろう」


オティヌス『………好都合』ノッシノッシ


バレーボール「ん?なんで上条にまたがって…?」


オティヌス『私は……お前に必要とされたいと……ずっとそう思っていた』

オティヌス『でも、それは間違いだということに気付いたんだ……』


バレーボール「はぁ?何を言ってるんだコイツは……」


オティヌス『私がいつまでも受け身のままでどうする……私がお前に必要と持ってもらえるよう、努力しなければならなかったんだ……』


バレーボール「おい……この流れはまさか……」


オティヌス『これが考えに考え抜いた結果だ。私はお前に必要とされるためならなんだってするぞ……』ヌガシッ


バレーボール「か、上条の服を脱がしにかかっただとぉ!?アイツここから部屋に行くまでにどんだけ飛躍してやがんだ!!」

飽きてきたので次で終わり
また明日

いちゃいちゃ逃亡生活の続編はよ

×オティヌス『私がいつまでも受け身のままでどうする……私がお前に必要と持ってもらえるよう、努力しなければならなかったんだ……』



〇オティヌス『私がいつまでも受け身のままでどうする……私がお前に必要と思ってもらえるよう、努力しなければならなかったんだ……』


ミスごめん

>>208
いちゃいちゃ逃亡生活の続編ならもう書いてるじゃん

投下します


オティヌス『当麻……当麻……』ハァハァ


バレーボール「お前は……こんな歪んだ形でアイツと一緒になって、それで満足なのかよ……」


上条『………んあ?』パチッ

オティヌス『えっ』


バレーボール「あーあ」


上条『えっ!?ちょ、な、なんでオティヌスが俺の上に!?てか何で俺の上半身裸なんだ!?』


バレーボール「そりゃ驚くわ……」


オティヌス『わ、私、私はっ……』オロオロ

オティヌス『う……うう……』ジワッ


バレーボール「泣いてどうすんだよ……もうこの状況じゃ、いくら上条でも誤魔化せねーぞ……」


上条『オティヌス……?どうして泣いてんだよ……もしかして、誰かにこうしろって命令されたとか……?』

オティヌス『違う……違うんだ……私が自分で……』グスッ

上条『そんな……どうして、こんなことを……』

オティヌス『私は……ただ、お前に……!』

上条『俺に?』

オティヌス『お前に……必要とされたかったんだ……!!』

オティヌス『お前から必要とされたくて、私は、私はっ!』ポロポロ


バレーボール「……」


オティヌス『分かってるんだ……お前が望んだ日常に「私」なんて必要ないことくらい……分かってるんだ……』

オティヌス『だから、私は、それを覆して……どうしようもないこの溝を埋めたくてっ……』グスッ



バレーボール「………」

バレーボール「……馬鹿な奴」

バレーボール「おとなしく明日まで待ってりゃ、お前が何の行動を起こすこともなくハッピーエンドだったってのに」

バレーボール「本当に馬鹿な奴だ」



上条『……馬鹿な奴』

オティヌス『……………え?』

上条『ほんと、どうしようもなく馬鹿な奴だよ、お前』ナデナデ



バレーボール「………ははっ!テメェも大概の馬鹿じゃねえか・・・上条」


上条『こんなことしなくても、とっくの前からお前は俺にとって必要な存在だったよ、オティヌス』ニコッ

オティヌス『ひつ………よう……?』

上条『そうさ。俺にとってお前は、いなくちゃならない大切な存在なんだ』

オティヌス『ほんとうに?』

上条『本当だ』

オティヌス『ほんとうのほんとうのほんとうに?』

上条『本当だって』

オティヌス『ほんとうのほんとうのほんとうのほんとうのほんとうのほんとうのほんとうのほんとうに?』

上条『ほ、本当だって。信じてくれよ』

ーーーーーーー
上条『それに、まだ俺はお前の質問に答えてねーぞ』

オティヌス『しつもん……?』

上条『おいおい、お前のことをどう思ってるか、だろ?』

オティヌス『!』

上条『ま、もうさっきのでほとんど伝わっちまったかも知れねーが……』

オティヌス『いや、言ってくれ。聞きたいんだ』

上条『俺は、お前が好きだ、オティヌス』

オティヌス『ふふ…//////私もだ、当麻////』






バレーボール「……ここからは二人の時間だ。これ以上俺が覗くのは野暮ってもんだろ」

バレーボール「全カメラ消去っと」


ブツン・・・


バレーボール「じゃ、まぁ幸せにな二人とも」





コロコロコロコロ……



おしまい

二週間かかるとは思わなかった
エレファント速報さんは転載禁止
他のまとめサイトさんは全然大丈夫です


なんでエレファントだけ駄目なの?
なんかあったの?

>>228
楽しく読ませてもらってた魔神系ヤンデレってオティヌスSSがあったんだけど、エレ速のコメ欄で一つ星評価にしてる奴らが俺のSSを気持ち悪いくらい擁護しててドン引きした
絶対あいつらちゃんと魔神系ヤンデレ読まずに適当に書いただろ、みたいな
まぁそんな理由です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月04日 (火) 20:57:47   ID: ZhLM7BkI

この1はホントオティヌス好きだなw

2 :  SS好きの774さん   2014年03月07日 (金) 12:20:26   ID: mIHHrKse

こんだけ連発してて全部面白いのがすごいところ

3 :  SS好きの774さん   2014年03月21日 (金) 01:30:10   ID: BSWwlqYs

1さんマジ最高!!

4 :  SS好きの774さん   2014年04月19日 (土) 18:53:42   ID: wW42UkCD

1さんのss全部読んだわ
確かにエレファント速報は批判が多いな

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