殺し屋「さて……今日の依頼は?」 (44)



殺し屋(俺は殺し屋、それも超が3つ付くくらいのな)ピッ

殺し屋(どんな相手でも、依頼を受ければ必ず相応しい方で殺す)ブゥン

殺し屋(しかもこの業界では破格の依頼料でだ)カチカチッ

殺し屋(そんな俺への依頼は毎日やってくる)

殺し屋「さて……今日の依頼は?」

  『白アリの抹殺』
  『ポチに付いたノミの抹殺』
  『軒下のスズメバチの巣の抹殺』
  『隣のリア充カップルの恋心の抹殺』

殺し屋「……ふっ、いつもいつも……殺し甲斐のある相手ばかりだな」カチカチッ


殺し屋(俺は殺し屋……どんな相手でも、依頼を受ければ相応しい方法で必ず殺す)

殺し屋「さて……今日も仕事だ」

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殺し屋「あんたが依頼人か?」

おばちゃん「あら殺し屋さん、いつも悪いわね」



殺し屋「あんたが依頼人か?」

おばちゃん「あら殺し屋さん、いつも悪いわね」

殺し屋「ターゲットはどこだ?」

おばちゃん「家の床下だと思うわ、気をつけていたのにいつの間にかねぇ」

殺し屋「ふっ……すぐに終わらせるさ」

おばちゃん「お願いね」

 ーーーーー

殺し屋「片付いたぞ」

おばちゃん「あらあら早いわね、さすが殺し屋さんね、えっとお金は」

殺し屋「いつも通りスイス銀行の口座に振り込んでおいてくれ」

おばちゃん「分かったわ、いつもありがとうね」

殺し屋「それから念の為に二週間程は、白アリが出ないか気を配っておいてくれ、もし出てきたら連絡を頼む、すぐに確認に来る」

おばちゃん「あらまあアフターサービスまで、本当にありがとうね」

殺し屋「礼はいらない、これが俺の仕事なだけだ」スタスタ


 ケース1・白アリの抹殺  終



殺し屋「あんたが依頼人か?」

少年「あっ殺し屋さん、いつもありがとう!」

殺し屋「ターゲットはどこだ?」

少年「ポチー殺し屋さんが来てくれたよ」

ポチ「ワン!」

殺し屋「どれどれ……全く、またこんなにして、すぐに始めるぞ」

 ーーーーー

殺し屋「終わったぞ」

少年「わあ!さすが殺し屋さん!ありがとう!えっとお金は」

殺し屋「いつも通りスイス銀行に振り込んでおいてくれ、それからたまには自分でやってやるんだな、その方がこいつも喜ぶだろうさ」スタスタ

少年「うん!分かった!またね殺し屋さん!」


 ケース2・ポチに付いたノミ  終



殺し終了だあんたが依頼人か?」

おじさん「おお!あなたが殺し屋か、良かった来てくれて」

殺し屋「ターゲットはどこだ?」

おじさん「ああこの奥さ、この家を買ってすぐに半年間仕事で帰れなくて、帰って来たらとんでもないサイズになってたのさ」

殺し屋「……ふん、なるほどな……すぐに終わらせる」

 ーーーーー

殺し屋「終了だ」

おじさん「すごい!綺麗サッパリなくなっている!」

殺し屋「報酬はこの口座に振り込んでおいてくれ」スッ

おじさん「ああ分かった」

殺し屋「じゃあな……次からは知り合いに様子を見ておいてもらうんだな」スタスタ


 ケース3・軒下のスズメバチの巣の抹殺  終



殺し屋「あんたが依頼人か?」

男「来てくれたか……いつもすまないな」

殺し屋「ターゲットはどこだ?」

男「じきに帰ってくる……イチャイチャしながらな」ギリッ

殺し屋「そうか……ならとっとと終わらせるか」

 ーーーーー

殺し屋「これでいい」

男「まだ帰って来てないが?」

殺し屋「部屋に別の男と女の影をちらつかせておいた、すぐにケンカを始めるだろう、何日かしたら仕上げでこの手紙をポストに入れておいてくれ」

男「おお!さすが殺し屋さん!」

殺し屋「報酬はいつも通りスイス銀行の口座に振り込んでおいてくれ」スタスタ

男「ありがとう!殺し屋さん!」


 ケース4・隣のリア充カップルの恋心の抹殺  終



殺し屋「今日はこれで終わりか……ところであんたたちはどうだい?」スッ

殺し屋「あんたたちだよ、そこのPCを見てるあんたや、携帯をいじってるあんた、スマフォをタップしてるあんたもだ」

殺し屋「もしあんたたちが俺に依頼したい事があったら、書き込んでみるといい、俺は依頼を受ければ必ず相応しい方法で相手を殺す、それが俺の仕事だ」

殺し屋「じゃあな……さて、すき家に行くか」



殺し屋「牛丼とカレー、牛丼は大盛で」

店員「牛丼大盛とカレーですね、他にご注文はございますか?」

殺し屋「ないいや……やっぱりカレーはチーズカレーにしてくれ」

店員「牛丼大盛とチーズカレーですね、少々お待ち下さい」

殺し屋「……やっぱりネギにするべきだったか?いやいいか」

殺し屋「さて……依頼は増えているかな?」ピッピッ

   『花粉の抹殺』

殺し屋「……ふむ……このあたりの杉林はどこだったか?」

店員「お待たせしました!牛丼大盛とチーズカレーです」

殺し屋「まあまずは腹ごしらえだな」


殺し屋さんssとは…



殺し屋「ふぅやっと切り終わったか、これで花粉も飛ばなくなるな」

殺し屋「さて……明日の依頼は……」

   『かもめまどかの抹殺』
   『プーチン大統領』

殺し屋「大統領はともかくかもめまどか?しかも大統領をどう殺すつもりなのか分からんな……ふむ」

ピップルルルルガチャ

殺し屋「俺だ……調べてもらいたい事があるんだが」

 ーーーーー



まどか「私の願いは……過去もタアンいも……え?」

QB「……」

まどか「え?ほむらちゃん?は違うよね?じゃあ誰が」

殺し屋「俺だ……お前がかもめまどかだな」

まどか「えっ?誰?」

殺し屋「悪いが色々調べさせてもらった、そこのそこの宇宙人の事も魔法少女の事も、かもめまどかお前の事もだ」

まどか「えっとその……私鹿目まどかですけど」

殺し屋「……悪いがお前を契約させる訳にはいかない、お前は俺のターゲットだからなかもめまどか」スタスタ

まどか「いやだから私鹿目まどかなんですけど」

殺し屋「さて……仕事の時間だ」タアン

QB2「キュプィッ」

殺し屋「まずは邪魔者を片付けるとするか」チャキッ



ほむら「くっ……何故勝てないの?私はまどかを……」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハ!?」ドコッ

ほむら「えっ?何?」

殺し屋「無事か……暁美ほむら」

ほむら「……誰!?」

殺し屋「俺は殺し屋だ……仕事の邪魔なんでな、あいつには消えてもらう」チャキッ

ほむら「そんな普通の銃でワルプルギスの夜に……ってあなた魔女が見えてるの?」

殺し屋「その歯車……それが貴様の弱点だ」タタタタタタタァン

ワルプルギスの夜「キャハッ……」ドコココココン

ほむら「全弾歯車に、でもまだ」

殺し屋「いや……終わりだ」クルッ

ワルプルギスの夜「キャハッキャハッキャハキャ……ハ」ギギギギギ

ほむら「歯車が……止まっていく」

殺し屋「着弾時に特殊な粘着剤と金属片をバラまく特製弾だ、もう貴様の歯車が動く事は……」スタスタ

ワルプルギスの夜「キャ……ハ……」グラァ

殺し屋「無い」ズドオオオオン



ほむら「すごい……あのワルプルギスの夜を、あんなにあっさり……」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどか?何故ここに?」

まどか「ほむらちゃんが心配で、それで……ごめんなさい、私約束を破って」

ほむら「まさか契約をしたの!?」

まどか「ううん……この人が止めてくれて」

殺し屋「さて……仕事の時間だ」チャキッ

ま・ほ「「えっ?」」

殺し屋「言ったはずだ……お前は俺のターゲットだと、かもめまどか……」

まどか「そっそんな」

ほむら「させない!(!もう砂が!時間が止められない!)」

殺し屋「終わりだ」クッ

まどか「ひいっ」ギュッ

ほむら「まどかー!!」



カチン

ま・ほ「「え?」」

殺し屋「仕事は終了だ」スタスタ

まどか「えっ?あ……あの?」

殺し屋「どうかしたか?」

ほむら「あなたはまどかを殺しに来たんじゃ」

殺し屋「俺のターゲットはかもめまどかだ、そうだろう鹿目まどか」

まどか「えっ?あっ」

殺し屋「お前一人で全てを背負う必要は無い、今は無理でもいつかお前の願いが叶う日が来る」

まどか「私の願い……」

殺し屋「そしてそれは、お前一人の魂で、お前一人の想いだけで成すべき事ではない、ましてや契約の奇跡などと言う物に頼る事では断じて無い!」

まどか「……」

殺し屋「もう一度よく考えてみろ、自分が本当に成すべき事は何か……時間はまだ沢山あるのだから」

まどか「殺し屋さん……」

殺し屋「お前は一人ではない、支えてくれる友がいる、共に悩んでくれる友がいる、そうだろう?暁美ほむら」

ほむら「勿論よ」

殺し屋「なら大丈夫だ、もう間違える事はない」スタスタ

まどか「殺し屋さん……ありがとう」

ほむら「不思議な人だったわね」



殺し屋「そろそろ出てきたらどうだ?」

織莉子「……何故鹿目まどかを殺さなかったのですか?」

殺し屋「次からはちゃんと確認してから書き込むんだな」

織莉子「……いえ、あなたの方が正しかった、私は予知を恐れただの少女を……」

殺し屋「俺は殺し屋だ、依頼を受ければ誰が相手でも、相応しい方法で殺す、今回は最悪の魔女となる魔法少女を殺した、契約をさせない事でな」

織莉子「物は言いようですわね」

殺し屋「いずれにせよ、仕事は終了だ」

織莉子「……報酬は」

殺し屋「スイス銀行のこの口座に振り込んでおいてくれ」

織莉子「分かりましたわ」

殺し屋「じゃあな」スタスタ

織莉子「……未来が見えなかった、あの人の未来が……一体何者なのかしらね」

 ーーーーー



テレビ『見滝原を襲ったスーパーセルは、突如として消え去りーー』

殺し屋「やれやれ……あの弾は結構高いんだけどな……今回は赤字か……まあ仕方ないか」

殺し屋「さて……次の仕事だ」スタスタ


 ケース5・かもめまどかの抹殺  終

今日はここまで。
こんな感じでぼちぼち書いていきます。
ではまた次回。

>>11 さすがにあそこまでスタイリッシュじゃないです……多分。

どうも1です。
とりあえず続きを書きに来ました。



殺し屋「あんたが依頼人か?」

政治家「おお!あなたがあの有名な殺し屋か」

殺し屋「依頼にはプーチン大統領の名前しかなかったが、どう殺して欲しいんだ?」

政治家「手段は問わない、大統領を消してくれるならね」

殺し屋「……一つ訊きたい、依頼に嘘偽りや隠し事はないか?」

政治家「ん?ああ……何もないぞ」

殺し屋「そうか……」スタスタパタン

政治家「……おい……準備は?」

秘書「大丈夫です」

政治家「ふん……これで私が……ふふふ」



殺し屋「あんたが依頼人か?」

プーチン「!いつのまに私の部屋に……」

殺し屋「ターゲットはどこだ?」

プーチン「ターゲットは分からん、私の命を狙うヒットマンとしか、君にはその撃退と可能ならばその依頼主を抹殺してもらいたい」

殺し屋「悪いが……その依頼は受けられない」

プーチン「何故だ?」

殺し屋「俺は依頼を受けたらどんな相手でも、必ず殺す……だが受けられない依頼が3種類ある」

プーチン「それはいったい?」

殺し屋「一つ目は俺自身がターゲットの時だ」チャキッ

プーチン「……ふう、私も老いたな……まさかヒットマンを抹殺する為に雇った相手が、そのヒットマンとは……な」

殺し屋「……」

プーチン「最後に……あと2つを聞かせてはもらえないか?」

殺し屋「あとの2つはーー」

 ーーーーー



タアン



殺し屋「……」

政治家「おお!もう終わったのか?」

殺し屋「……」

政治家「これで大統領は死んだんだな?」

殺し屋「……いや」

政治家「何?」

殺し屋「プーチン大統領は生きている、そして……」チャキッ

政治家「何のつもりだ!?依頼は……依頼を受けたら必ず殺すのだろう!?」

殺し屋「依頼を受けたら……な」

政治家「なっ」

殺し屋「俺はあんたの依頼を受けてはいない」

政治家「何故だ!?」

殺し屋「俺には受けない依頼が3種類ある、一つ目はターゲットが俺自身の時、二つ目はターゲットがこの世にいない時」

政治家「では私は三つ目と言う事か?」

殺し屋「三つ目は……依頼人がルールを破った時だ」

政治家「なっ!?私は別に」

殺し屋「どんな理由であれ、ターゲットに情報を流す事はルール違反だ」

タアン

殺し屋「ついでに、俺を口封じで殺そうとする事もルール違反だ」スタスタ



 ーーーーー

ヒットマン「……」

プーチン「その男は?」

殺し屋「口封じだろうな、俺があんたを殺し、こいつが俺を殺す、それであんたを殺す依頼がどこから出たのかは分からなくなる」

プーチン「もう一つ訊きたい、何故私の依頼を受けないと?依頼主の抹殺だけなら受けれるはずでは?」

殺し屋「簡単な事だ、俺はターゲットは必ず殺す、つまりこの依頼をした奴は」スタスタ

殺し屋「もうこの世にいないのと同じなのさ」パタン


 ケース6・プーチン大統領  終



殺し屋「悩むな……CoCo壱番屋か、来来亭か、あるいは夢庵か」

殺し屋「昨日は牛丼……カレーも食べたからCoCo壱番屋はないか……よし」

殺し屋「ガストだな」スタスタ

殺し屋「そう言えば次の依頼は……」ピッ

   『ドライカレーの中のレーズンの抹殺』

殺し屋「ふむ……レーズンか……よし」スタスタ

いったんここまで。
また次回……ドライカレーの中のレーズンの抹殺から。

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