穂乃果「終わらないゲーム、はじめよっ♪」 (113)


花陽「みんな~、ご飯炊けたよ~♪」

凛「わーい、ご飯だにゃー!」

穂乃果「さすが花陽ちゃんだね!海未ちゃん達もこっちに来て一緒に楽しもうよ!」

ことり「…………」

海未「……すみません、実は皆さんに伝えなければいけない事があります……」

絵里「海未? どうかしたの……?」

にこ「音ノ木坂の存続が決まったっていうのに、辛気臭い顔してるわねー」

海未「はい……実はことりが……」

ことり「海未ちゃん……そこから先は、私が言うよ……」

真姫「もう、いったいなんだって言うのよ。そんな深刻な顔しちゃって」

希「なにか悩みでもあるん、ことりちゃん……?」

ことり「あ、あのね……ことりね…実はずっと前から決めてたんだけど……」


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ことり「王様ゲームが、してみたかったの!」

穂乃果「ことりちゃん!!」

穂乃果「どうして……どうしてそんな楽しそうな事、今まで言ってくれなかったの?」

穂乃果「やろう!私達、九人全員で!王様ゲームを!」

絵里「フフ……穂乃果が言うなら、仕方ないわね」

花陽「わ、私も精一杯がんばります!」

凛「なんだか楽しそうにゃー!」

真姫「ま、まぁそこまで言うなら付き合ってあげなくも無いわよ」

にこ「にこがぁー王様ゲームの楽しさを教えてあげるんだから!」

希「わしわしマックスのチャンスやん!」

海未「ふふ、皆さんならそう言ってくれると思っていましたよ」

ことり「穂乃果ちゃん……みんな……」

穂乃果「よぅし、それじゃあ皆行くよー!」

穂乃果「いちっ!」

ことり「にっ!」

海未「さんっ!」

真姫「よんっ!」

凛「ごーっ!」

花陽「ろくっ!」

にこ「ななっ!」

希「はちっ!」

絵里「きゅう!」

穂乃果「よし、みんな行くよ――あ、けどその前に」

にこ「なんなのよいきなり!? 肩透かしにも程があるわよ!?」

穂乃果「いやー、ごめんごめん。始める前にどうしても聞いておきたい事があってー」

絵里「聞きたいこと? なにか気になる事でもあるの穂乃果?」

穂乃果「うん、えっとね……王様ゲームって、どうやるの?」

真姫「穂乃果……あなたねぇ……」

穂乃果「だ、だってだって! 穂乃果今まで王様ゲームとかした事なかったもん!」

穂乃果「だから知らなくたって仕方ないんだよ!」

海未「まぁ、所謂パーティゲームですし、明確なルールがあるわけではないのですが……」

海未「仕方ありませんね。では皆の確認の意味も篭めてルールをお伝えします」

にこ「なんなのよいきなり!? 肩透かしにも程があるわよ!?」

穂乃果「いやー、ごめんごめん。始める前にどうしても聞いておきたい事があってー」

絵里「聞きたいこと? なにか気になる事でもあるの穂乃果?」

穂乃果「うん、えっとね……王様ゲームって、どうやるの?」

真姫「穂乃果……あなたねぇ……」

穂乃果「だ、だってだって! 穂乃果今まで王様ゲームとかした事なかったもん!」

穂乃果「だから知らなくたって仕方ないんだよ!」

海未「まぁ、所謂パーティゲームですし、明確なルールがあるわけではないのですが……」

海未「仕方ありませんね。では皆の確認の意味も篭めてルールをお伝えします」

ルール説明

・μ'sには各自番号が割り振られます(以下参照)

穂乃果:1
ことり:2
 海未:3
 真姫:4
  凛:5
 花陽:6
 にこ:7
  希:8
 絵里:9
 王様:0

・王様は>>1の「王様だーれだ!」の掛け声と共にコンマ以下一桁の数字で決まります。

 例:21:31:53.14 → 王様は真姫ちゃん!

・その後、指定された安価により自由に命令が下されます。ただし人物指定は出来ません。

 例:「二桁」番が「一桁」番の手を握る

・例外として、王様は自分自身を指定する事ができます。

 例:「二桁」番が王様の手を握る

・なお人物指定は命令時のコンマ以下二桁の二名が選出されます。

 例:22:34:41.27 → ことりが絵里の手を握る

・ゾロ目などで指定人物が被った場合は二桁目が数字繰上げとなります。

 例:22:34:41.04 → 王様(真姫)が真姫の手を握る → 穂乃果が真姫の手を握る

・一度の命令で対象に出来るのは二名までです(王様を含めれば三名)

・えっちなのはほどほどにね! by穂乃果

・その他、暴力的なものやあまりにもキャラクターにそぐわないものは独自判断で安価下とさせて頂きます

穂乃果「よぅし、それじゃあルールも解ったし皆、改めて行くよー!」

穂乃果「いちっ!」

ことり「にっ!」

海未「さんっ!」

真姫「よんっ!」

凛「ごーっ!」

花陽「ろくっ!」

にこ「ななっ!」

希「はちっ!」

絵里「きゅう!」

穂乃果「よし、みんな行くよ――王様だーれだ!」

※追加ルール:
王様選出時のみ、一桁が0だった場合、二桁目の数字を王様とします。
コンマ00の場合のみ穂乃果が王様になります

ことり「王様、わたしだぁ……!」

海未「やりましたね、ことり!」

穂乃果「それじゃあことりちゃん、早速みんなに命令を!」

真姫「いきなりハードル高いのは止めてよね……止めなさいよね。ホント、これフリとかじゃないから。ホント、いいわね? ね?」

にこ「真姫ちゃん、いったい誰に念を押してるのー?」

希「そしたらことりちゃん、命令をどうぞー!」

ことり「えーっと、それじゃあ――」

命令安価 >>15

二桁が一桁をわしわし

ことり「王様が3番をわしわししちゃおうか……な……」

希「うう、いきなりウチのお家芸が奪われてもうた……」

絵里「というか、いきなりハードル上げすぎじゃない?」

真姫「だからあれほど念を押したのに……まぁ、今回私は関係ないみたいだからいいけどっ」

穂乃果「まぁまぁ、絵里ちゃんも真姫ちゃんもー。女の子同士だし別にいいじゃないー」

穂乃果「そーいえば、3番って結局だれなのー?」

海未「…………」ビクッ!!

凛「海未ちゃん……そんなあからさまに反応したらバレバレにゃー」

ことり「あ……海未ちゃんが3番さんなんだね……」ポッ

海未「な、なぜ照れているのですかことり!?」

海未「そもそも、このような命令……ほ、本当にやるのですか!?」

穂乃果「もちろん! だって王様の命令は絶対だもん!」

海未「それは……そう、ですが……」

真姫「そもそも、王様ゲームやろうって言い出したのは貴女とことりじゃない」

真姫「ほーらー、主催者なんだから、ちゃんとルールは遵守しなさいよ」

海未「うう……まさか初回からこのような目に遭うとは想定外でした……」

ことり「海未ちゃん……そんなに、私にわしわしされるの……イヤなの……?」

海未「ことり!? い、いえ違うのです。ただ、あまりこう公序良俗に反するようなものは……」

希「失礼やなー。わしわしは崇高なスピリチュアルの奔流なんやで?」

花陽「うう……言ってる意味はわかんないけど、凄い自信です……」

海未「くっ……わかりました、ここで駄々をこねても仕方ありませんしね……」

海未「さぁ、来なさいことりっ! 武士たるもの敵に背中は見せません!」

希「まぁ、わしわしはだいたい背中からするもんなんやけどね」

ことり「じゃ、じゃあ行くよ、海未ちゃん……痛くないように、そーっと……」わしわしっ

海未「ひゃ、ひゃう! ことり、その手付きじゃ思ったより……くすぐったぃ……」

凛「海未ちゃん、王様の命令なんだから我慢だよっ!」

海未「で、ですが……ひゃぁん! ことり、そんなだ、だめっ……」

ことり「海未ちゃんの身体……柔らかぁい……」わしわしわしわし

海未「んっ……くっ……、お、おねがいです……ことり。も、もう……んんっ!」

穂乃果「わ、わ……う、海未ちゃん。なんかえっちぃ……」

花陽「は、はわわわわ! い、いいんですか!? いいんですかこれ!?」

希「ふぅむ……なかなかの手付きやね。ことりちゃんにはわしわし師範代の位を授けてもええかもしれん」

絵里「はいはいっそこまで! ことりもストーップ! もう十分堪能したでしょう?」

ことり「……はぁい。名残惜しいけど我慢しまーす」パッ

海未「うっ……ふぅ……はぁはぁ……」グッタリ

真姫「な、なんか凄いもの見ちゃったわね……海未、大丈夫?」

海未「お、王様ゲームとは……これほどまでに恐ろしいものだったのですね……」ガクリ

穂乃果「よぅし! それじゃあ続けて2ゲーム目に行くよー!!」

「王様だーれだっ!」

ことり「あ、また私が王様だー!」

海未「ひぃぃッッ!!??」

穂乃果「海未ちゃん、どうどう、落ち着いてー」

絵里「まさかの二回連続だなんて……今日のことりは凄いわね……」

真姫「イカサマじゃない辺り、ホント凄まじいわね……」

希「ほならことりちゃん、さっそく命令をどうぞー!」

ことり「えーっと、それじゃあ――」

命令安価 >>26

2桁が1桁を抱きしめる

ことり「7番が3番を抱きしめてあげてくださいっ」

にこ「あ、7番は私ね」

海未「イヤアアアアアアアッッ!!」

穂乃果「うわぁ!? びっくりしたー。え、海未ちゃんが3番なの?」

真姫「こっちもこっちですごい的中率ね……」

にこ「というか……別にそんな嫌がらなくても……」

絵里「いや、海未のあれは条件反射というかちょっとトラウマ刺激されただけよ、きっと?」

花陽「う、うんそうだよ! ね、海未ちゃん。そ、そうだよね!」

海未「……ハッ!? わ、私としたことがついつい取り乱してしまいました……」

海未「す、すみません、にこ。別に貴女との抱擁がイヤなわけではけして……!」

にこ「そ、そこまで心配しなくても別に落ち込んでたりしないわよ!」

真姫「……いまちょっと涙目だったわよね?」

希「真姫ちゃーん、そこはスルーしといてあげようやー」

にこ「だから別に泣いてなんかないってば!」

にこ「あーもう、いいからはやくやっちゃいましょう。ほら海未行くわよ」

海未「は、はいっ! よろしくおねがいします、にこ!」

にこ「だから、そんなに畏まらなくても……まぁいいわ、ほら」もぎゅっと

海未「あんっ♪」

にこ「ちょ、ちょ、ちょっと待ちなさい! なによ今の声は!?」バッ

海未「ち、違います。今のはちょっと先程の後遺症で身体が敏感になっていただけで!?」

凛「ことりちゃん……恐ろしい子にゃ」

ことり「え、ち、違うよ? ことりはそんな特別なことはしてないよ?」

にこ「ま、まぁいいわ……ほら、一応抱きしめたんだからこれで命令完了でしょう?」

穂乃果「えー、あんな一瞬じゃあつまんないよー」ブーブー

にこ「うっさいわね! 平民が文句つけるんじゃないわよ!」

ことり「え、えっとまぁゲームも始まったばかりだし、今回はこのくらいで」

真姫「一発目に結構な爆弾放り投げてたわよね、貴女……」

穂乃果「むー、仕方ないなぁ……それじゃあ気を取り直して」

「王様だーれだっ!」

凛「凛が王様だにゃー!!」

真姫「さすがにことりの三回連続は無かったわね」

にこ「これで、海未ちゃんが次の命令に巻き込まれないといいんだけど……」

海未「……南無八幡大菩薩南無八幡大菩薩」

絵里「ひっ!? う、海未……そんな一心不乱に唱えなくても……」

穂乃果「いいなー、穂乃果もはやく王様がやりたいよー」

花陽「それじゃあ凛ちゃん、命令をお願いね」

凛「よーし、それじゃあ凛は――」

命令安価 >>38

1桁が2桁の妹になる

凛「王様命令にゃ! 4番は8番の妹になりまーすっ!」

真姫「はぁっ!? い、妹になるってどういうことよ、意味わかんないっ!」

海未「よしッ!」グッ

花陽「海未ちゃん……そんなに選ばれるのイヤだったんだ……」

希「おやおやぁー? その反応、どうやら妹になるのは真姫ちゃんみたいやね」

穂乃果「おおっ、希ちゃんがこれみよがしに8番のくじを見せびらかしてる!」

にこ「すごく悪そうな顔してるわねー、希」

真姫「む、無効よ。こんな命令、わけわかんないもの!」

絵里「まぁまぁ落ち着いて真姫……でも確かによくわからない命令ね…」

絵里「妹になる、ってどういう意味なのかしら、凛」

凛「そのままの意味にゃ。真姫ちゃんは希ちゃんの事をお姉ちゃんだと思って過ごすの!」

希「もちろん、呼び方は『お姉ちゃん』やね。凛二等兵」

凛「希隊長! それいただきニャ!」

真姫「こ、こら希。王様じゃないのに、よこから変な忠告しないでよ?」

希「んー? 聞こえへんなぁー? 凛ちゃん、王様の命令はなんやったっけ?」

凛「真姫ちゃんは希ちゃんのことをお姉ちゃん、って呼ぶにゃ」

希「そして王様の命令はー?」

凛「絶対にゃ!」

真姫「うぐぐぐぐ……」

ことり「うわぁ、あの二人のりのりだねぇ……」

海未「よかった……あんなのに巻き込まれなくて本当によかった……」ホッ

にこ「さぁさぁ、真姫ちゃん! 王様命令は絶対よ。ちゃんとしないとー、ほら! ほらぁ!」

真姫「わ、わかった! わかったわよっ!!」

真姫「くっ……なんで私がこんな……お……」

希「おー?」

真姫「……お、お姉ちゃ……ん……」

希「スピリチュアルやね!!!!」グッ

絵里「希……あなた凄くいい笑顔ね……」

穂乃果「いいなー希ちゃん……ねぇねぇ真姫ちゃん。私の事もお姉ちゃんって呼んでいいよ?」

真姫「呼ばないわよ! ほら、もういいでしょ、次のゲームに行きましょ!」

凛「ちなみに、その呼び方は全ゲーム終了か別の命令で上書きされるまで消えないにゃ」

真姫「なんでよォー!!??」

穂乃果「さぁて、それじゃあ次のゲームにいくよー!」

「王様だーれだっ!」

にこ「フフフ……遂ににこの時代が来たわね……」

凛「うっ……次の王様はにこちゃんかぁ……」

にこ「なによ、私が王様だったら何か文句あるってーの?」

海未「いえ、なんだかにこに主導権を握らせると明後日の方向に行きそうな気が……」

にこ「そ、そんなことないわよ!」

にこ「いいわ、見てなさい! 私が真の王様ゲームってものを見せてやろうじゃない!」

にこ「そう、私の命令は――」

>>49

1桁と2桁でスピカテリブル熱唱

にこ「1番と8番がスピカテリブルを熱唱するのよ!」

にこ「どう、これこそがまさにアイドル的王様ゲームのあるべき姿じゃない?」

凛「意外と……普通だったにゃ」

海未「思いのほか、普通でしたね」

絵里「うん、その……普通ね……」

にこ「なによその反応!? というかフツーフツーってあんたらねぇ……」

真姫「私達、普段からスクールアイドル活動で歌ってるし、そこまで抵抗も無いしね」

花陽「あ、あはは……私は一人だと今でもちょっと緊張しちゃうけど…」

ことり「あ、そういえば歌うのって誰なの?」

穂乃果「わたし、いっちばーん!」

希「あ、8番は私やね」

真姫「また……穂乃果と希って面白みのない人選ね……」

にこ「そこはクジなんだから仕方ないでしょうよォー!!」

希「ちょいちょい真姫ちゃん? そこは、希、やないやろー?」

真姫「うぐ……しまった……穂乃果とお……お姉ちゃん……ね」

花陽「真姫ちゃんって意外と素直だよねぇー」

穂乃果「そんなことより、いよいよ穂乃果の出番だよ!」

穂乃果「ねぇねぇにこちゃん、歌っていいの? 歌っちゃうよ?」

絵里「ずっと待機していたからテンション高いわねー……」

にこ「くっ……くくくくっ! いいわ、ここまで舐められたら、にこも本気を出さざるを得ないわね」

希「あ、あれ? にこっち? にこっち、おーい?」

にこ「いい、穂乃果に希、アンタ達には今からスピカテリブルを熱唱してもらうわ!」

にこ「ただし……この場所で、ね」

そんなこんなで

穂乃果「あ、あの……にこちゃん」

にこ「……なによ」

希「え、えっとぉー。ここはいったい……」

にこ「見てわかんないわけ? ここはそう――」

にこ「――理事長室の前よ」

穂乃果「いや、あの、それはわかるんだけど……もしかしてここで?」

にこ「そうよ、今からアンタ達はココで熱唱するの」

希「いや、あのにこっち……流石にそれは……」

にこ「王様の命令は……?」

希「う、うう……絶対、です……」

ことり「に、にこちゃん。この場所は私もちょっと……というかコレ私の持ち歌だし」

絵里「そ、そうよにこ。落ち着きなさい。いえ、落ち着きましょう?」

にこ「もう誰もにこを止められないのよ!! それじゃあ、さんはいっ!」

穂乃果「わ、わたしのいまっみらいー」小声

希「あなたにある ねがいがはじけるー」小声

にこ「声が小さいっ!」

穂乃果「あけてほしいのっ でもこわいのですっ 開くのが怖いッ!?」

希「まだみぬゆめがっ さめぬようにとっ 怯えてるッ!?」

親鳥「……貴方達、いったいなにを……?」

穂乃果・希「星のテリブルッ」キラッ☆

にこ「はいっ、撤収ーッ!!」ダダダダダッ

穂乃果・希「し、失礼しましたァーッ!!」ダダダダダッ

親鳥「…………」ぽかーん

穂乃果「うう……酷い目にあったよ……」

にこ「フンッ、にこの事を侮るからそうなるのよ!」

希「ほんま……にこっちへのからかい方もよう考えへんとあかんなぁ……」

穂乃果「よ、よぅし……なんとか乗り切ったし、次のゲーム、いくよー」

「王様だーれだっ!」

花陽「あ、わ、私が王様ですっっ……」

穂乃果「花陽ちゃんが王様かぁー……なんだかさっきの今だと凄く安心するね」

希「せやね……こう、なんだか心に凄く余裕ができるね」

海未「さすがにこの二人は憔悴しきっていますね……」

ことり「うう、さっきのはことり的にもつらい罰ゲームだったよ……」

凛「さぁ、それじゃあかよちん。みんなに命令するにゃー!」

花陽「は、はい、がんばりますっ!」

真姫「(花陽……私の呪いを解けるのは貴女だけ……解るわよね?)」アイコンタクト

花陽「……? えへへー」ノシノシ

真姫「(解ってない!きっとアレ解ってない!!)」

花陽「え、えーっと……では私からの命令は――」

>>62

ksk

花陽「で、では8番がにっこにっこーを十回、お願いします!」

真姫「にっこにっこー?」

ことり「にっこにっこにー、じゃなくて?」

絵里「いやでも明らかに呼んだ際の感じが違うし……」

花陽「か、噛んだんです! 緊張して噛んじゃったんですぅ!」

花陽「ううう……だれかたすけてぇー!」

いったん離席します
続きは今晩かまた明日にでもー

希「というか、海未ちゃんの代わりにウチが結構狙い撃ちされてへん?」

絵里「ある意味これも希の運のよさが引き寄せてるんじゃない?」

希「すごいテキトーな説明やなぁ……まぁかまへんけど」

希「ウチにとってはこのくらい罰ゲームのうちに入らへんしねー、ほないくでー」

希「にっこにっこにー!」

希「これを、あと9回っと……」

にこ「いや、今のにっこにっこにーは、笑顔が少しぎこちなかったわね……」

希「え!? 有効判定あるん!?」

穂乃果「そうだね、少しポーズも決まってなかったね」

海未「脇が甘いんじゃないでしょうか。こうもう少し肘の角度を意識して……」

ことり「つま先もピンと伸ばしたほうがいいですよー」

希「皆なんでそないにっこにっこにーポーズに詳しいん!? というか厳しいん!?」

真姫「やる気が認められないわね……お姉ちゃん……」

希「真姫ちゃんまで!?」

花陽「絵里ちゃんがμ'sに入るまでは、にっこにっこにーのポーズ練習が定期的にあったから…」

凛「いま思い返してみると、あの特訓にはたしてどんな意味があったのかにゃー」

にこ「かわいさアピールよ!可愛さアピール!!」

にこ「さぁ、続けるわよ。私の目が黒いうちは中途半端なにっこにっこにーポーズなんてさせないんだから!」

にこ「さぁ希! 残り十回!」

希「ひぃん! に、にっこにっこにー!!」

にこ「指先が立ってない! やり直し!!」

希「ぜぇぜぇ……はぁはぁ……」

にこ「ふむ……まぁ及第点ってところね」

希「うう……腕があがらん……」

絵里「結構な回数やっていたわね……みんな、私が入るまでいつもコレを?」

海未「フフフ……いまこうして思い返すと懐かしさも感じますね……」

ことり「海未ちゃんはあの練習結構ノリノリだったしね……」

穂乃果「よーし、それじゃあ次のゲームに行くよー!」

「王様だーれだっ!」

にこ「ふふん。やっぱり私が王様に相応しいってことなのね」

絵里「に、にこ……抑え目に、抑え目にね……」

希「えりちー……なんだか他人事みたいな言い方やね……」

穂乃果「あー、そういえば絵里ちゃんだけまだ王様にも罰ゲームもやってないね!」

絵里「ぎくっ! え、ええ……けどほら、私ってあんまりクジ運が無いから……」

凛「にこちゃん! 絵里ちゃんにいい感じの命令を下すにゃ!」

にこ「んなこと言われてもクジなんだから対象は選べないでしょうが!」

にこ「ええーい!南無三――」

命令安価 >>78

1桁が一発ギャグを5個披露

にこ「王様の私が今から一発ギャグを披露するわ!」

海未「ううっ……すみません、にこ……私達があんなにも追い詰めてしまったばかりに……」

真姫「いいのよにこちゃん……もうゆっくり休んでいいの……」

にこ「なんでギャグを披露する前から滑ったみたいな空気感になってんのよー!?」

ことり「そもそも、王様が一発ギャグを披露ってゲームの趣旨が違うような……?」

絵里「意訳すれば、私達全員に自分のギャグを聞け、という事かしら……」

凛「自分のギャグによっぽどの自信があるんだにゃー」

にこ「え……いや、別にそういうわけでは……にこはただ場の空気を盛り上げようと」

穂乃果「にこちゃん! ファイトだよ!」

にこ「うっさいわね! い、いいわよ、だったら抱腹絶倒のギャグを披露してやろうじゃない」

花陽「おお、にこちゃんがやる気だ……」

にこ「フゥー……行くわよ…………」

にこ「ラブアローシューット! みんなのはぁとを射ち抜くぞっ!」

海未「ちょっと待ちなさい、にこ」

にこ「あによ。私の渾身の一発ギャグになんか文句あんの?」

海未「それは一発ギャグではありません!」

海未「そ、そもそも人前で披露した事など無いのに何故それは……」

穂乃果「海未ちゃん結構あれやってるよね? 部室の隅っことかで」

ことり「う、うん……弓道場に一人でいる時とかにも偶に」

真姫「そもそも、あれで隠し通してたつもりだったの?」

海未「うわああああああああああっっ!?」

にこ「よーし、それじゃあ好評みたいだからもう一発行くわよー」

にこ「認められないわァッ」クイッ

約全員「……プッ!!」

凛「や、やめるにゃにこちゃん!? それは色んな意味で危険にゃ!?」

絵里「今の……一発ギャグ? 誰かのモノマネか何かなのかしら……?」

希「(えりち、気付いてないんや!?)」

穂乃果「(その場にいなかった希ちゃんも気付いてるのに!?)」

絵里「みんなは解っているのよね? 反応から見るに、凛の真似かしら」

凛「え……あ、そ、そう! そんな感じにゃー!」

絵里「へぇ……皆がこれだけツボに入っているし、凛のオリジナルも見てみたいわね」

凛「え、えっと……いつか機会があれば……はい……」

真姫「知ってて言ってるなら恐ろしいけど、エリーのあれは完全に天然よね」

花陽「絵里ちゃん……恐ろしい子……」

にこ「よぅし、それじゃあ場も暖まってきたし、次のゲームに行きましょうか」

「王様だーれだっ!」

ことり「あ、私が王様ですねー」

絵里「ことりの王様率は凄いわね……」

海未「ことり……くれぐれも……くれぐれもっ節度を保った命令をですね・・・」

ことり「だーいじょうぶ、ちゃんと解ってるよー海未ちゃん!」

真姫「なんでかしらね、今日のことりの言動はいまいち信用なら無いわ……」

ことり「それじゃあ、命令します――」

命令安価 >>90

王様と二桁がキス

ことり「それじゃあ、王様と9番の人でキス……しちゃいましょう!」

絵里「待ってことり。流石にゲームでキスって言うのはどうかと思うわ…」

絵里「別に私が9番って決まった訳じゃないから、あくまで一般論としてなんだけど……」

凛「希隊長! 9番のクジを発見しました! 絵里ちゃんが後ろ手に隠してます!」

絵里「凛!?」

希「よくやった凛二等兵! えりちを確保や!」

穂乃果「おー! 逃がさないよ絵里ちゃん!!」ガシッ

凛「大人しく観念するにゃー!!」ガシッ

絵里「穂乃果まで!? や、やめ、ちょっと離しなさい!?」

真姫「エリー、貴方の勇姿……けして忘れないわ……」

絵里「真姫も、視線を逸らしてないで……だ、だれかたすけてぇー!?」

花陽「ちょ、ちょっとまっててー」

ことり「ごめんね絵里ちゃん。王様の命令は絶対だから……仕方ないよ……ね?」

絵里「いや、王様はアナタでしょう!? 命令を撤回すればいいじゃない!?」

ことり「……却下します♪」

絵里「独裁政治よー!?」

ことり「それじゃあ、絵里ちゃんをことりのおやつにしちゃいまーす」

絵里「いやぁぁー!? 初めてがこんなのだなんてイヤァー!!??」

ことり「んー……チュ」

絵里「ぶるぶる…………って、あれ、ほっぺた?」

穂乃果「やだなー、絵里ちゃん。いくらなんでも王様ゲームだよー?」

凛「ちゅーって言っても、ほっぺたとか、おでことか普通にゃ」

絵里「そ、そうよね。普通はそうよね! い、いやだわ私ったら過剰反応しちゃって……」カァッ

ことり「頬を赤く染める絵里ちゃん可愛くて、もう辛抱溜まらんとです!!」ガバァッ

絵里「キャアアアアアアアッッ!!」

花陽「絵里ちゃん!? ことりちゃぁぁぁん!!??」

そんなこんなで

ことり「ふぅ……ごちそうさまでした♪」

絵里「うっ……ぐすっ……ひっく……もう、お嫁にいけない……」

海未「絵里……気持ちは解ります。ですが気を強く持ってください……」

穂乃果「はわわわ……穂乃果たちはなんだか凄いものを見てしまいました……」

凛「大人の世界だったにゃー」

真姫「これ、このまま続けても被害者が増えるばかりじゃないかしら?」

にこ「ただ、止められそうな人材から仕留められていってるわね、コレ……」

希「さぁ、次のゲームに行くでー」

「王様だーれだっ!」

穂乃果「穂乃果が王様だよー!!」

ことり「おめでとう穂乃果ちゃん!」

穂乃果「よぅし、それじゃあ張り切ってみんなに命令を……」

真姫「あ、それだけど、この穂乃果の番でとりあえず終わりにしない?」

穂乃果「ええぇ……」

真姫「嫌そうな顔しないの。もう結構時間も経っちゃったし、さっきのエリーの番でだいたい一巡はしたでしょ?」

絵里「賛成ね……もう夕方だし……エリチカおうちかえる……」

海未「絵里、しっかりしてください絵里!?」

穂乃果「うーん、仕方ないなぁ。それじゃあ最後だし、すんごい命令を出すよー」

にこ「嫌な予感しかしないわね……」

穂乃果「最後の命令は――」

命令安価 >>102

一桁と王様が二桁の奴隷一週間

穂乃果「王様と1番の人は一週間5番の人のどれーになります!」

にこ「…………穂乃果、あんた王様ゲームの趣旨わかってんの?」

真姫「にこちゃんがそれを言うの……?」

ことり「とりあえず、ことりが1番だよー」

凛「凛が5番にゃー!!」

希「なんや、平和的な人選やねー」

海未「そもそも穂乃果は奴隷って意味解って言っているのですか?」

穂乃果「わ、わかってるよ!? あれでしょ、凛ちゃんが私達のご主人様になるんでしょ?」

凛「凛がご主人様にゃ?」

花陽「ことりちゃんはともかく、穂乃果ちゃんはそれでいいのかなぁ……?」

穂乃果「私はやる!やるったらやる!!」

絵里「まぁ、穂乃果がそれでいいなら別にいいんだけど……」

穂乃果「ではいざ! 凛ちゃーん。いやさ、ご主人様ー」ゴロゴロ

凛「わわ、穂乃果ちゃんが甘えてきたにゃ! よ、よしよーし」ナデナデ

ことり「あ、ことりも混ぜてぇー」スリスリ

凛「わー、ことりちゃんもやってきたにゃー」

絵里「…………なんだか、平和的な光景ね」

海未「私達が右往左往していたのが馬鹿みたいですね」

花陽「ま、まぁ、全員幸せそうだからいいんじゃないかなー」

真姫「奴隷というか単なるペットみたいだけどね」

にこ「なんだかこうして改めて思い返してみると、ことりが得しただけのゲームだった気がするわ……」

希「今日の運気はことりちゃんに向いてたんやろうねー。善哉善哉」

穂乃果「ご主人さまぁーん。ごろにゃーん」

ことり「ちゅんちゅん、ご主人様。ことりですよー」

凛「二人とも可愛いにゃー」


おわり

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