八幡「なんだか間違っている気がする…」(1000)

八幡「……」チラッ

雪乃「……」ペラリ

八幡「……あのさ、雪ノ下」

雪乃「…なにかしら?」ペラリ

八幡「この間から感じてたが、気のせい、もとい、気の迷いかと思って聞かなかったんだが…」

雪乃「何、いちいち勿体つけないで頂戴」ペラリ

八幡「あのさ、……お前、近くね?」

雪乃「何のことかしら?」ペラッ

八幡「いや、…どこに座ろうとお前の勝手だけど」

雪乃「ならいいじゃない」ペラリ

八幡「……」

八幡「(前まではコイツの座る位置って…)」

       由
八【   机   】雪

八幡「(こんな感じだったはずなのに…)」

八幡「(ここのところはなぜか…)」

八雪【   机   】

八幡「(………何?西日がキツイの?嫌がらせ?嫌がらせだよな絶対)」

雪乃「……」ペラリ

八幡「(とにかく居心地が悪すぎるし、位置を変えたほうがいいよな…)」ガタッ

雪乃「……」ピクッ

八幡「……」ガタガタ ピタッ

雪【  机  】八

雪乃「……」

八幡「(ふぅ、さてと、今日も時間を潰すとするか)」

雪乃「……」スクッ ガタガタ

  【  机  】雪八

雪乃「……」ムフー ペラリ

八幡「(なんなの!?なんなのコイツ!)」

八幡「・・・・・・なあ雪ノ下」

雪乃「なにかしら?」ペラリ

八幡「なぜここで読む」

雪乃「あら、それを言うなら比企谷くん。貴方が私の定位置にいるのはなぜかしら」

八幡「それを言うならお前が俺の定位置に居たのはどうしてだ」

雪乃「…?」ハテ?

八幡「(そうやって可愛く首を傾げれば誤魔化せると思うなよ。俺は誤魔化されないからな」

雪乃「比企谷君、声出てるわよ。気持ち悪いわね///」

八幡「」

雪乃「女性に向けて……可愛いとか、可愛いとか気軽に言うなんてやっぱり比企谷君はヘンタイね///」

八幡「正直忘れてくれ。気の迷いだ」

雪乃「気の迷い…?」スッ

八幡「(おいおい近いぞコイツ何考えてやがる)」

雪乃「気の迷いであんなことを口走って、人の心をかき乱すなんて。やっぱり貴方は最低ね」

八幡「(だから近いしいい匂いだし)」ドキドキ

雪乃「ねぇ、比企谷君」

八幡「」

雪乃「やっぱり貴方は変わらない。変わらないのね」スッ

雪乃「あなたはどうしたら、…変わるのかしら」ピトッ

八幡「(オイオイオイオイ撫でるな触れるな触ってくれるな!)」ドキドキ

雪乃「ね、比企谷君…私は」

ドアバガァァァン
結衣「やっはろぉぉぉぉ!!!」

雪乃「……」チッ

結衣「あれ?なんでゆきのんヒッキーと近いの?この間もそうだったよね?ていうか、あははー、
気のせいかと思うけど今ゆきのん舌打ちした?したよね」

雪乃「あら、由比ヶ浜さん。今日も遅かったわね」

結衣「ねぇねぇゆきのん。それよりさっき舌打ちしてたよね」

雪乃「気のせいじゃないかしら」

八幡「遅かったな由比ヶ浜」ガタッ ズリズリ(さりげなく席移動)

結衣「ね、ヒッキーも聞こえたよね?凄く近くにいたんだしいやらしい!」

雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん?私だって怒る事はあるのよ?どうして私がこんな男の近くに居なければいけないのかしら?」

結衣「いたじゃん!ゆきのん、ヒッキーにベタベタしてたじゃんか!」

雪乃「ベ、ベタベタ?気のせいじゃないかしら」ポッ

結衣「ヒッキィィィ?!」

八幡「なぜ俺に切れる。俺はむしろ被害者だ」ハァ

雪乃「(また比企谷君が移動してしまった…)」ガッカリ

結衣「もう、ヒッキーのばか!」ガタガタ ストンッ

   由八
 【  机  】雪

雪乃「(!)」
結衣「………」ニヤリ

八幡「何故お前は俺の隣に当たり前のように座る」

結衣「?だって大体あたしヒッキーの隣だし」

雪乃「……」イラッ

結衣「基本奉仕部の座り位置って、」

    由
八【  机  】雪

結衣「だし!ゆきのんより隣だし!」ムッフー

雪乃「………」イララッ

八幡「それはそうだが…隣過ぎない?てか近すぎだろ」

結衣「ふぇ…ヒッキーはあたしが隣に座るだけなのもイヤ?」ウルル

雪乃「(女狐が…)」

八幡「い、いや別に」

結衣「ほんとっ?」パァァ

八幡「……もう好きにしてくれ」

結衣「うんっ」

雪乃「………」

雪乃「………」ガタガタ スッ

    由八雪
  【  机  】

結衣「……」ムスッ

雪乃「……」ドヤッ

八幡「………」ハァー

------------------------------
カァー カァー

八幡「(帰りたい…帰りたいけど…)」

結衣「Zzzz」
雪乃「Zzzzz」

八幡「(何故こいつら俺の肩に頭乗せて寝てんの?!)」

八幡「(重いし!重くていい匂いだしなんだかくすぐったいし!)」

八幡「(いや、問題はそこじゃない。この時間帯だともうヤツが来る・・・!)」チラッ

八幡「(本当ならこいつらはっ倒してとっとと家帰りたいが、起こすと面倒すぎる)」

八幡「(静かにどかして…)」ソーッ

結衣「……んやぅ…」

八幡「(何コイツ起きてんの変な声出さんで下さいよホントに)」ドキドキ

八幡「(もういい、雪ノ下のほうを動かすか)」

雪乃「…あん…」

八幡「」 <(ナンナノー) *心の声

八幡「……」

八幡「(前まではコイツの位置って…)」

       米
中【   壁   】鳩

八幡「(こんな感じだったはずなのに…)」

八幡「(ここのところはなぜか…)」

中鳩【   机   】

八幡「(………何?日本がキツイの?嫌がらせ?嫌がらせだよな絶対)」

鳩山「……」ペラリ

八幡「(とにかく居心地が悪すぎるし、位置を変えたほうがいいよな…)」ガタッ

鳩山「……」ピクッ

八幡「(くそっ!とっととこの場を離れないと…)」

ドアドゴーーン
静「……どこに、行くつもりだァ?」

八幡「」

結衣「ふぇ…あ、あたし寝てた?」ジュルリ

雪乃「…ハッ…コホン、平塚先生、ノックを」

静「ふん、白々しい。比企谷、お前を奉仕部には入れたが奉仕されるために入れたわけじゃないのは分かってるだろう?」

八幡「は、いえ、それは重々承知してますよ。ええホント、粉骨砕身で働かされてるし」

静「そうか?そうだよなぁ。でもじゃあ一体これはな・ん・な・ん・だ!」ムギュー!

八幡「いひゃい!いひゃいってへんへい!!!」

結衣「せ、先生ヒッキーが!」

雪乃「平塚先生、部室で暴れないで下さい」

八幡「(結局、あれから俺は平塚先生に嬲られて適当なところで開放された)」

結衣「ヒッキー大丈夫?」

雪乃「全く、平塚先生ももうすこし落ち着いてもらえるといいのだけれど」ハァ

八幡「…いって…少しは加減して欲しいもんだぜ」

結衣「あはは…平塚先生容赦ないよね~。あ、そだ!ねね、これから寄り道してかない?」

雪乃「私は大丈夫だけれど。貴方はどうするのかしら?」

八幡「あー、俺はパス。疲れた。帰って寝たい」

結衣「もー!ヒッキーノリ悪い~~!」プンスカ

??「あ、いたいた!比企谷くーん!ひゃっはろ~~~!」

鳩山「手、繋いでもいいか?///」

寝落ち&外出スマソ 保守thx

陽乃「えっへ、奇遇だねぇ比企谷くん」ニコッ

八幡「ど、どうも」

雪乃「…白々しい」

結衣「あ、あははー…こんにちは、陽乃さん」

雪乃「それで、一体何の用かしら?」

陽乃「やだ雪乃ちゃんこわーい!学校がご近所なんだから私が通りがかっても全然不思議じゃないでしょ?」

雪乃「白々しい」

八幡「(相変わらずこの姉妹はアレだな…触らぬ神になんとやら。この隙に帰るか)」ススス…
結衣「(あヒッキーずるい!じゃ、じゃああたしも一緒に帰るよ!)」ボソボソ
八幡「(なんでお前も帰る。薄情だな、雪ノ下を助けてやれよ)」ボソボソ
結衣「(ひゃっ!ヒッキーくすぐったい)」

陽乃「あらら、比企谷くん、なにやってるのかな?…浮気は感心しませんなぁ~」

結衣「いいいや、浮気じゃないし!ねヒッキー?!」

雪乃「……」イラッ
陽乃「……」イラッ

八幡「おい俺に振るな。お前のとりえは空気読む事だろう。この空気読んで下さいよホントに」

結衣「だ、だって浮気じゃないし!あたしは、その、本」
陽乃「本気だったら、許せませんなー」ツネリッ

八幡「いてて!本気でもないですよ!というよりなんでもないですよ!」

結衣「もう、ヒッキーのばか」プクー

陽乃「ホントかな?」ジー

八幡「ホントですよ…(近い、近いですよ)」ドキドキ

陽乃「…んー、じゃあ、信じてあげる。お姉ちゃん、比企谷君信じる♪」ギュー

八幡「ちょ、ちょっと雪ノ下さん、近い、近すぎです」

陽乃「おや~?照れてる?照れてるなぁ~♪もー、比企谷君かわいいー♪」ムギュー ナデナデ

雪乃「姉さん、通行の邪魔です。そこをどいて下さい」イライラ

結衣「ヒッキーもデレデレしてる!もー、ヒッキーのばか!」イライラ

陽乃「やーん、雪乃ちゃんヤキモチ~?ヤキモチなのね♪」

雪乃「!///」ハッ

八幡「」ドキッ

陽乃「むー、なんだかお姉ちゃん微妙な気分」

八幡「い、いいから離してください/// てか人目もあるし、誤解されますよ」

<テカヒキタニクンマジウラマシイッショ… ヒキガヤ、オマエ ナニアイツー ンマー!ハヤ×ハチイガイミトメナイ!

陽乃「えー、私は気にしないよ?比企谷くん可愛いし」ニコッ

八幡「」ドキーン

陽乃「比企谷くんは、イヤかな?」

八幡「いや、俺は、その…///」

陽乃「やっぱり比企谷君はいいね~!ああもう雪乃ちゃんにはホント勿体無いかも」ダキッ

八幡「(オィィィ!!!だから近いでしょうがァァ!!)」ムニュムニュ

雪乃「姉さん、離れなさい!」ギュー
結衣「ヒッキーも抵抗しなよー!!」ギュー

静「シッ!」ドゴッ

八幡「ぐっはぁ!」

陽乃「きゃー♪」
雪乃「きゃっ」
結衣「わぁっ」

静「シッ!セイッ!」ドゴッドゴッ

八幡「せ、先生!だから!俺は別に!何も!ぐえっ!」

静「正門前でいちゃつくハーレム野郎がいる、と通報を受けてきてみたらやはり比企谷だったか全く!」

八幡「く…そんなはずは!」

静「とっとと帰ったかと思っていたが、教育的指導が足りなかったようだな比企谷」ポキッコキッ

八幡「足りてます足りてますよ?!もう俺のライフはゼロですからホント勘弁してください」

静「やかましい!全く、お前というヤツは!あたしへの当て付けか!」グイグイ

静「だいたい、どうしてコミュ障のお前が引く手あまたで、私にはっ!」

八幡「それは先生に問題が…」

静「アアァァン?」

八幡「…きっと、周りに見る目がないんですよきっと」(棒読み)

静「うう、そんな事言ってくれるのはお前くらいだ」シクシク

八幡「(ああ~、めんどくせぇ…)」


陽乃「…静ちゃん、変わらないね」
雪乃「ああなると、長いのよね」ハァ
結衣「うう、ヒッキー…」オロオロ

静「大体な、この間の事なんだが…」クドクド

八幡「はぁ…」


陽乃「うーん、ホントは比企谷くんと遊びに行きたかったんだけどなー。静ちゃんにとられちゃった」

雪乃「姉さん。冗談にしても面白く無いから」

陽乃「ううん、冗談じゃないよー☆雪乃ちゃん素直じゃないから、このままだと危ないかもね~」

雪乃「わ、私は別に」

結衣「むぅ…」

陽乃「ま、今日のところはいいや。それじゃ雪乃ちゃん、私先帰ってるね。ばいばーい♪」

雪乃「さようなら」

結衣「さ、さよならー…」

雪乃「ふぅ…ごめんなさいね、由比ヶ浜さん。姉が騒がしくて」

結衣「あ、あははー。大丈夫だよゆきのん。それにしても陽乃さん、ゆきのんに用事なかったのかな?」

雪乃「どうなのかしら。あの人の考えてる事なんて、あまり興味ないわ」

結衣「ふーん、そっか。そだ、じゃあゆきのん帰りどっかよってかない?ヒッキーは平塚先生に捕まってて今日はもうダメそうだし」

雪乃「…そうね、気分転換したいし」

結衣「やった!それじゃゆきのん、いこいこ~!」

雪乃「ちょっと、ひ、引っ張らないで」


壁| ??「……」ニヤリ

*正門前では邪魔になるので近くのベンチまで移動

カァー カァー

静「なぁ…比企谷、男と女って難しいなァ」ポケー

八幡「そっすね。難しいデスネホントに。とくに先生が気難しいし」

静「気難しいか…でもなぁ、私なんかよりよっぽど根性ひん曲がったお前に何故か最近異性が群がってるのは、どうしてなんだろうな」

八幡「知りませんよ。いじめじゃないですか」

静「キミはホントにひん曲がってるな」

八幡「ほっといてください」

静「まぁ、キミは根性はともかく、顔はそこそこいい部類だしな。もてる要素皆無ではないか…ひん曲がった根性が全てぶち壊す感じにはなっているが」

八幡「それ、もてないって言ってる事と同じですよね」

静「私も見てくれはそこまで悪くはないはずなんだがなぁ…なんでだろうなぁ」ズーン

八幡「(人にダメージ与えときながら凹むとか滅茶苦茶だよこの人)」

八幡「…まあ、先生は別に容姿が悪いなんて事はないし、その特殊な性格に惹かれる人もいるんじゃないですかね」

静「そう思うか!!」ガバッ

八幡「…え、ええ…(うわぁ凄い必死だこの人)」

静「参考までに、参考までに聞くが。比企谷は好みの異性のタイプはどんな感じなんだ?」

八幡「俺は別にそーゆーの興味ないんで。参考も何も無いですよ」

静「ふむ、つまり女であればだれでもいいと。アレだな、最低だな」

八幡「いや決め付けないで下さいよ。なんですかその決め付け。俺はぼっちでそーゆー事言える立場に無いってだけですよ」

静「ぼっちなどと言う割には最近の雪ノ下と由比ヶ浜との距離がすごく近い気がするが」

八幡「知りませんよ。部活仲間だからじゃないですか」

静「…全く、すぐはぐらかすな。陽乃とは部活仲間ではないのにベタベタしていたじゃないか」

八幡「さぁ?からかってたんじゃないですか?俺を」

静「どうかな…それよりも、だな。比企谷」

八幡「はい?」

静「こんな事を聞くのも不謹慎だと思うが、その、比企谷から見て、私は」

??「平塚先生」

静「!……な、なんだ、城廻」

めぐり「あのぉ~、さっき教頭先生が探されてましたよー」ニコッ

八幡「(びっくりした…城廻先輩、一体いつ近づいて来たんだ…)」

静「…チッ、こんな時に…。城廻、煩わせて悪かった。それじゃわたしは行くが、比企谷、ほどほどにしろよ?」

八幡「ほどほどって何ですか…」

静「ほどほどはほどほどだ。ではな」

めぐり「平塚先生、さようならー」フリフリ

八幡「はぁ…それじゃ俺はこれで」

めぐり「ふふふ、やっと二人になれたね~♪」ニコッ

八幡「!!」

只今出先
コッソリ出てすぐ戻るつもりがちょい掛かってスマソ
21:00ぐらいには再開するつもり

マジスマン

タダイマス!でも規制されちまったよチキショー

こうなったらもしもしで頑張るわ…

めぐり「いつも比企谷くんのそばには2人がいるからね~。今日は私、ついてるのかも♪」

八幡「いやぁ、むしろついてないと思いますよハハハハ…」

めぐり「ついてるよ~、だって比企谷くんと2人きりなんだもん。うふふ」

八幡「あ、ああそうっすか…(勘違いするなよ俺、クレバーになれ俺)」

八幡「(城廻先輩はあれだ、天然気味だから自分が何言ってるのか判ってないだけだ」
八幡「決して俺個人に対して特別な興味とか無い」

めぐり「ふふっ、やだなぁ比企谷くん。私、比企谷くんに興味あるよ。ありありだよー」ニコッ

八幡「んなっ!あ、あれ俺」

めぐり「比企谷くんしゃべっちゃってたよ~」ニコニコ

めぐり「さてさて!それじゃ、比企谷くんに質問です」

八幡「…なんすか」

めぐり「普段なかなか一緒に居れない男の子に興味津々な女の子がいますっ」

八幡「…はぁ」

めぐり「たまたま女の子はその男の子と二人っきりになれました!さて、女の子は何をしたいと思ってるのかな~?はい比企谷くん、答えをどーぞ!」

八幡「…スパイ活動?」

めぐり「ぶー。違いまーす」

八幡「質問責め」

めぐり「違う訳じゃないけど、おしい!もっとシンプルな事だよ~」

八幡「リンチ」

めぐり「それ興味通り越して恨んでる人がやることだよね?!違います!」

八幡「じゃあなんなんですか…」

めぐり「もう、キミは分かってるのに言ってくれないんだね~。イジワル」キュッ

八幡「……!」

めぐり「い、一緒に、かえろ?///」

--- 通学路 ---


カラカラカラ…

八幡「(…城廻先輩に押し切られて、一緒に帰ることになったが…)」

めぐり「♪~」

八幡「(…気まずい…会話がない)」

めぐり「♪」

八幡「(チャリを牽いてる音がやけにデカく聞こえる…)」

八幡「あの、城廻先輩」

めぐり「なーに♪」

八幡「えっと…楽しいですか?」

めぐり「楽しいよっ」ニコニコ

八幡「う…ならいいですけど」

めぐり「うん、いいんだよ~」ニコニコ

八幡「(この人苦手だ…)」ハァ

めぐり「…もしかして、比企谷くんは、イヤ、だったかな?」

八幡「いえ、別に…」

めぐり「そっか…」

八幡「ただ、先輩とこうして帰る事なんてないから、その…緊張してるだけです」

めぐり「!」パァッ

八幡「///…っと、それじゃ、俺こっちなんで」

めぐり「…比企谷くんっ」

八幡「はい?」

めぐり「ま、また…わたしと一緒に帰ってくれる…?」

八幡「……気が向いたら」

めぐり「!…うん!それじゃ、またねっ」

八幡「また…」


八幡「(……つ、疲れた)」

自宅



八幡「ただいまー」

小町「おかえりーお兄ちゃん♪あれー、なんだか疲れてるねー?」

八幡「ああ疲れてる。疲れてるねー」ハァ

小町「どったの?何かあった?」

八幡「まぁなんつーの?大人には大人の悩みというか、いろいろあんだよ」

小町「何なに?結衣さんと雪乃さんと何かあった?」ムスッ

八幡「あいつらはいつも通りだ。てか何?お前怒ってるの?」

小町「怒ってないしー!ふんだ、お兄ちゃんのバカ」

八幡「何だよ、怒ってるじゃん」

小町「はぁ…お兄ちゃんさー、ぼっちが云々って言ってたけど最近なんだかお盛んだよねー」

八幡「お盛ん?ハッ、何を。心外だな」

小町「どーせあの二人以外の女の子といちゃこらしてたんでしょ」

八幡「し、してねーし」

小町「どーだか。まぁお兄ちゃんの勝手だからさ、私は別に良いけど」プクー

八幡「なんだよ」

小町「刺されないようにね」

八幡「は?何それ怖いし。てか怖ぇよ」

小町「小町知ーらない。あ、そだお兄ちゃんお風呂沸いてるから入ったら?暖かいよー」

suman! ohFooLow!

八幡「そうだな…んじゃ先風呂入ってくるわ」

小町「どぞごゆっくり~」



--- 風呂 ---

八幡「やれやれ、ホントに最近どうしたもんかね」

八幡「風呂入って忘れるか…ま、忘れられないけどな」ガラガラ ピシャン



小町「」ソローリ

小町「(ふひひひ)」コソコソ

ガサゴソ
小町「!」

八幡のYシャツ「」

小町「」ゴクリ

小町「……」キョロキョロ

小町「(いざ!)」クワッ チャクイ!

小町「(んーっ♪お兄ちゃんの匂い~///今日は一段と香るよー♪)」クンカクンカスーハー

小町「(はっ!)」クワッ

小町「(しまった慌てすぎてすぐ着ちゃったよ)」ガーン

小町「(お兄ちゃんマイスターともあろうあたしとしたことが失敗失敗)」ヤレヤレ

小町「(やっぱりお兄ちゃんYシャツは、裸の上に着なきゃね。下着邪魔)」ヌギヌギ スッポンポーン

小町「(では改めまして…)」ゴクリ

小町「(参りますっ♪)」チャクイ!

小町「(んやぁ///乳首が擦れて、気持ちいいー♪)」ゴソゴソクンカクンカスーハー

小町「(これはもう、小町的にポイント高すぎー♪)」クンカクンカスーハー ジュワ

小町「(ありゃりゃ…濡れたのついちゃった)」クンカクンカスーハー ジュンジュン

小町「(でもそれをお兄ちゃんが着るとか想像すると…)」クンカ クチュクチュ

小町「(小町的にすっごくポイント高いよー♪)」クンカクンカスーハー プシャァァ

小町「(ああいけないいけない!またやっちゃった)」ウットリ


八幡『…ん、小町そこにいるのかー?』

小町「へあ!う、うん!ちょと洗濯物出してるだけー」ドキドキ

八幡『そうか、急にガタガタ音がしたからビビったぞ』

小町「お兄ちゃんは怖がりだなぁ(証拠隠滅~)」ヌギヌギ

八幡『は、イヤイヤ俺は別に怖がってねーし?』

小町「(むぅ、結構濡れちゃったから、お股が気持ち悪い…)」スッポンポン

八幡『…小町?』

ガチャッ
小町「おにーちゃーん♪小町、汗かいちゃったからお風呂入るー♪」

雪ノ下「まあその話は置いといて比企谷くん」

八幡「なんだ」

雪ノ下「今何時何分?」

由比ヶ浜「23時59分だね」

雪ノ下「私は比企谷くんに聞いたの!」

由比ヶ浜「ご、ごめん!」

雪ノ下「そう、つまりもうすぐIDが変わるの。ということは・・・?」

八幡「・・・終わりか」

雪ノ下「そういうこと。じゃあ、さよなら」ファサ





八幡「はぁっ?何やってんのお前!!つか前隠せ!つか出てけ!!」

小町「やだなーお兄ちゃん。妹の裸にドキドキしてんの?」

八幡「アホ言え。だれが妹なんかにそんな変な気起こすか」

小町「でもでもー、小町、最近胸育ったんだよー♪ほら、こんな感じで~」ムニムニ

八幡「はァ?!てか止めなさいはしたないですよお兄ちゃんそんな風に育てたつもりは無いですよ!」

小町「まいっかー♪お兄ちゃん、背中流して~早くー♪」

八幡「くっ、このアホ妹め!」

小町「あひゃ!ははは!くすぐったいよ、お兄ちゃんー♪」ケラケラ

--- 自室 ---



八幡「(結局、小町に三助みたいに使われて無駄に疲れた…)」

八幡「(しかし小町はともかく、最近の俺の周りは何かおかしい…)」

八幡「(別にフラグみたいな出来事なんて無かったし、むしろあったとしてもぼっちになるような選択肢しかしてなかったし)」

八幡「(にもかかわらずなんだこの状況)」

八幡「(女子の当たりが強い…校内一の嫌われ者であるのは間違いないし、葉山みたいに立ち回ってた訳でもないのに)」ハァ

八幡「(…まぁ、人間気の迷いってのはあるもんだし。俺は勘違いしないぜ。それって俺のことはもう二度と言わんと決めたんだ)」

八幡「(寝よう……)」zzzzz

※真夜中




ガチャガチャッ

小町「むー、お兄ちゃん今日は鍵を掛けたか…残念」ガッカリ

小町「小町も今日は大人しく寝よっと。おやすみ、お兄ちゃん♪」

まだ在ったよ(驚愕)
クソがありがとうだぜサキサキ考えてくる

翌朝

チュンチュン 朝チュン

八幡「朝か…ん…?」

八幡のケータイ「メール30件:着信6件」チカチカ


八幡「……」ゲンナリ カチカチ


----------------
Frm:ゆい

sb:おはよー

あのあとめぐり先輩と帰ったって聞いたよ(≧ヘ≦)!
ひどいよヒッキー(>_<)
今日はあたしと帰ってくれる(*^o^*)?
待ってるから|( ̄3 ̄)|!
それじゃまたあとでね(≧∇≦)!


-------------------

八幡「相変わらず頭悪いメールだな…」ポチポチ

Frm:雪ノ下雪乃

sb:放課後

明日の奉仕部の活動後、買い物につきあって欲しいのだけれど、お願いできますか。

-------------------

八幡「明日って、今日じゃん…」カチカチ


--------------------
Frm:雪ノ下陽乃

sb:明日

お茶しよー!
また正門で待ってるから、早く来ること♪
来ないと、お姉ちゃん怖いぞ~!

----------------------


八幡「オイ、俺雪ノ下姉とアドレス交換してないぞ?!しかもきちんと登録されてるしなにこれ怖ぇ…」サァッ

Frm:平塚静

sb:明日の放課後

放課後、進路相談があるので残ること。
サボった場合は、比企谷のご両親が居るとき挨拶に伺います。


----------------

八幡「挨拶ってなんですか先生…てか残ってもろくな事無さそうだし」カチカチ

八幡「(結局、メールは雪ノ下3件、由比ヶ浜8件、雪ノ下姉3件、平塚先生が16件)」

八幡「(不在着信は全部先生からだった)」

八幡「学校行きたくない…」

小町「おにーちゃーん♪起きてるー?開けてよ~!朝だよ~♪」ガチャガチャ

小町「開けないと小町もサボりまーすっ」

八幡「それは止めろ」ガチャ

小町「わーいおにーちゃーん♪ぎゅーっ♪」

八幡「朝から無駄に元気だな鬱陶しい。それより、お前せかす割には何故着替え終わってない。下着だけじゃないか」

小町「あれれー?…テヘッ失敗失敗」

八幡「とっとと着替えろ。学校行くぞ」

小町「あ、じゃお兄ちゃん着替え手伝って」

八幡「自分でやれ。急がないと遅刻するぞ」

小町「うわわっ」

Gohan umauma!

飯後急用18:00帰宅
…まだ落ちぬとは…
保守力に脱帽

--- 登校時間 ---

小町「準備完了!ささ、お兄ちゃんどぞー!」ニダイチャクセキ!

八幡「…兄使いが荒い妹だぜ」

小町「そんなこと言ってー♪お兄ちゃんだってうれしいくせに」

八幡「アホか。疲れるだけだろうが」

小町「もー、小町ぐらいしかお兄ちゃんの後ろにのって貰えないくせに。よーし、今日は恋人乗りで登校してあげよう♪」

八幡「なにその上からコメント。そんなの要らねえし危ないから止めろ」

小町「んー!お兄ちゃんやっさしぃ♪流石のシスコン」

八幡「(なんでこんなにテンション高いのコイツ)」

-------------

八幡「(結局小町の言うことを聞き入れてしまう俺…全国の愛妹家の鑑だな)」ヘッ

小町「なにお兄ちゃん気持ち悪いんですけどー」ギューッ クンカクンカスーハー

八幡「ほっとけ。てか小町、なんかくすぐったいんだけど何してんの」

小町「気にしなーい気にしなーい♪お兄ちゃんは前見て事故らないでねー♪」ギューッ クンカクンカスーハー

八幡「(なんか周りからスゲー見られてるよ…)」キコキコ


ブロロロロ…


雪乃「(まったくあの男は…こちらのメールキチンと見てるのかしら)」ハァ

陽乃「何、雪乃ちゃん。難しい顔しちゃってー」

雪乃「別に。姉さんには関係ないわ」

陽乃「ははーん…比企谷くんの事考えてるのかな~♪」

雪乃「…!だ、誰があんな男のことなんか」

陽乃「図星だ~♪雪乃ちゃんわっかりやすーい」

雪乃「ふんっ…あら?」


ユキノシタノシャソウカラ
八幡「」キコキコ
小町「♪」ギューッ クンカクンカスーハー

雪乃「」イラッ

雪乃「…ねえ、あの自転車の側までつけて欲しいんだけど」

運転手「畏まりました」

陽乃「なになに雪乃ちゃん、知り合い?ってあー!比企谷くんだ」

雪乃「姉さん、落ち着きなさい」

陽乃「雪乃ちゃん窓開けて開けて!ひゃっは」
雪乃「止めなさい姉さん」

陽乃「!」モゴモゴ

ブロロロロ…
小町「(んー?なんか車が後ろついてきてる?)」ギューッ クンカクンカスーハー

小町「(あれ、もしかしてあれ…)」

ウィィィィン…
雪乃「あ、えと、コホン、おは」

小町「………」クンカクンカスーハー

雪乃「………」

小町「………」クンカクンカスーハー

雪乃「コホン…えと、おは」

小町「…………」スリスリ クンカクンカスーハー

雪乃「………」

小町「………ニヤニヤ」クンカクンカスーハー スリスリ
小町『雪乃さーん、羨ましい?羨ましいですか?いやー、でもこゆ事出来るのは妹の特権というか、小町だけの特権なのでーっす♪残念でしたー!』
※コメントは雪ノ下雪乃の想像です。


雪乃「」ブチッ

雪乃「ねぇ」

陽乃「?」モガ?
運転手「何でしょうか?」

雪乃「あの自転車を後ろから少し押せるかしら」

運転手「はい?!」

雪乃「押して頂戴」

陽乃「ちょ、雪乃ちゃん落ち着いて!何言ってるの?!」

雪乃「姉さん、私は落ちついてるわ。姉さんこそ朝から騒がしい。落ち着きなさい」

陽乃「雪乃ちゃん何言ってるの怖いよ!大体どうしていきなり…」

小町「?」クンカクンカスーハー スリスリ ギューッ

陽乃「…………」

雪乃「………」コクリ

陽乃「………」

陽乃「行って頂戴」

運転手「!」


ギャーギャー ワーワー!! キキーッ


八幡「なんか後ろが騒がしくないか?」キコキコ

小町「気のせーでしょー!ほらほら、後少しなんだから後ろ見ないで安全運転ー♪」スリスリ ギューッ

八幡「へいへい」キコキコ

--------


小町「お兄ちゃんありがとー♪それじゃまたあとでね~!」フリフリ

八幡「おーう…声デカイよ小町」
雪乃「楽しそうね」

八幡「!」ビクッ

雪乃「おはよう、シスコン君」

八幡「もはや原型すら留めていないな。つか名詞じゃないし。形容詞だし」

雪乃「あら、否定するの?否定できるのかしら」

八幡「しねぇよ。で、何?どうしてこんなトコいるの?車じゃないのかよ」

雪乃「別に、今日はそんな気分だっただけよ。というか、女性を詮索するなんて、気持ち悪いわね。…そんなに気になるのかしら?///」

八幡「いや、別に。それじゃ俺行くわ。お前も急がないと遅刻するぞー」

雪乃「ま、待ちなさい」

八幡「なんだよ?」

雪乃「私も、一緒に行くわ」

八幡「そうか」

雪乃「そうよ。ほら、急ぎなさい」

八幡「へいへい」

雪乃「でも、そうね。比企谷君」テクテク

八幡「何だ」カラカラ…

雪乃「私、体力だけは自信がないの」テクテク

八幡「そうだったな」カラカラ…

雪乃「そうよ」テクテク

八幡「そうか」カラカラ…

雪乃「ねえ、比企谷君。私、自慢じゃないけど体力だけは自信がないの」ピタッ

八幡「だから何だよ」ピタッ

雪乃「その、比企谷君の…」

八幡「俺の?」

雪乃「自転車の後ろに乗せて欲しい///」

八幡「」

雪乃「こ、小町さんみたいに…///」カァッ

八幡「(ナニコレ)」

八幡「(おかしい…絶対おかしい)」キコキコ

雪乃「///」キュッ

八幡「(コイツこんなんだったけ?いや違うでしょ。辛辣残酷な毒舌キャラだった筈なのに)」

雪乃「……」スンッ クンクン

八幡「ふぉっ…!お、おい後ろで何やってるんだよ///」ビクッ

雪乃「……別に」クン キュッ
雪乃「(これは素晴らしいわね…朝から卑猥な気分になりそう)」

八幡「(うわぁ…なんか小町みたいな事を他の女の子にされるとなんだコレ勘違いするだろうが)」

八幡「(オーケーオーケー、落ち着け。雪ノ下の気の迷い。ストレスでおかしくなってるだけだ。期待するな勘違いするな俺)」キコキコ

雪乃「………」クンクン

八幡「……なあ雪ノ下」キコキコ

雪乃「……何かしら」クンクン

八幡「楽しいの、それ」キコキコ

雪乃「……なんの事かしら」クンクン

八幡「いや、その…匂い嗅いでない?」キコキコ

雪乃「何を言ってるのかしら。そんなことしてないわ」クンクン

八幡「くすぐったいんだけど」キコキコ

雪乃「そう…」キコキコ

八幡「………」キコキコ

雪乃「……その、小町さんがやってるのを見て私も真似してみたんだけど…興味深いわね」クンクン

八幡「そうかぁ?」キコキコ

雪乃「……柔軟剤の匂いがするわ」クンクン

八幡「そうだろうな」キコキコ

雪乃「あと、あなたの香りがする…///」キュ

八幡「(ナニコレーーー)」


オイアレミロヨ ウソーナニアレー! ヒ、ヒキタニ…! ハヤハチシカミトメナイ!! ヒナオチツケッツーノ


八幡「おい雪ノ下、もう着いたぞ」キコキコ

雪乃「そう…」スリスリ

八幡「すげぇ見られてる。すげぇみられてるよオイ。降りた方がいいって」

雪乃「…まだ駐輪場に着いてないでしょう。それとも何かしら?あなたは此処に自転車を放置していくつもりかしら?」キュッ

雪乃「とにかく、キチンと駐輪場まで自転車を置きに行きなさい。乗せてもらった恩が有るから、私も渋々だけど付き合うわ」ギュー

八幡「そんな恩義感じなくても良いから。早く降りてくれるだけでいいから!」

雪乃「……行きなさい」キュッ

八幡「いやいや、だからね?」

沙希「…あのさ、邪魔なんだけど」

八幡「うぉっ」

沙希「朝っぱらから鬱陶しい。そーゆーのは見えないトコでやってくんない?」ギロッ
雪乃「……」プイッ

沙希「……」イラッ

八幡「……おい雪ノ下」

雪乃「………」ギューッ

沙希「!…ふんっ」カラカラ


八幡「(結局、雪ノ下は駐輪場まで降りてくれなかった…)」ゲンナリ

--- 教室 ---

ガヤガヤ…

ガラッ
八幡「……」


シーン


八幡「……」スタスタ… チャクセキ


シーン


八幡「(何だ?急に静かになった)」


ジー
八幡「(なにこの見られてる感)」

八幡「(その中でもすげぇガン飛ばしてんのは……)」チラッ

結衣「……」ニヘラッ

八幡「(目が笑ってない…)」ゾクッ

沙希「……」ギンッ

八幡「(こえぇよ…現役だよ現役のヤンキーだよ)」

南「……」ガルルルルル

八幡「(なんで相模がキレてんだよ…)」フイッ

戸塚「………」プンプン!

八幡「(なにあれ戸塚可愛い)」ニヘラッ

保守thx
風呂から帰還
ボチボチイキマス

八幡「(多分朝のことだろうな…しかし、由比ヶ浜はともかく何故川崎と相模がキレてんだ?)」

八幡「(まぁ虫の居所が悪いだけだろう。そんなことより戸塚だ)」

八幡「(怒ってる戸塚も可愛いが、下手な誤解で友情にヒビが入ってはかなわん)」キリッ

八幡「(戸塚の誤解を解かなければ!!最優先で)」キリッ


ドアズドォォォォォォン!

八幡「?!」ビックーン


静「……………」ユラリ

静「おはよう諸君…席に着け。SHRを始める」ギンッ

八幡「(えぇー…凄くキレてらっしゃる方がキター…)」

--- 一方その頃 ---


ナンカユキノシタサンラブラブデトウコウシテタラシイヨー アタシソレミター マジカヨ!アイテダレ?


雪乃「……………」


雪乃「……………」ニヤッ


雪乃「(なかなか良い物だったわ…又してみようかしら)」ニヤニヤ

休み時間~


八幡「(平塚先生の露骨な鬱憤晴らしに俺が標的になるのは納得行かないが、なんとか耐え抜いたぜ…)」ゲンナリ

八幡「(さて今の内に戸塚に…)」

バンッ
戸塚「はちまんっ!」
結衣「ヒッキー!」

八幡「何だよビックリさせるなよ心臓止まるかと思っただろホントに」ドキドキ

戸塚「そんな事より八幡!」プンプン

結衣「朝の!ゆきのんの!説明!」ムキーッ

八幡「別に、何もなかったけど?」

結衣「嘘だよ!目を見て言って!」
戸塚「そうだよ八幡!ボクも見たよ!」

八幡「ああそう、見たのね…」

戸塚「八幡、ボク、八幡に誤魔化されるの悲しいな」グス

八幡「戸塚…!」ズキン


海老名「それだよそれ!最高だよ!」ブーッ

八幡「…あれは別に、って」

沙希「………」キキミミ
南「………」キキミミ

海老名「」カンペ:『もっと引き延ばせ!』

八幡「…廊下で話さないか?なんか話づらい」

葉山「気にすること無いさ。俺も聞きたいけど、良いかな?」ニコッ

八幡「…別にお前に話す事など無い」

葉山「そう言うなって。かなりの衝撃映像だったから、みんな気になって仕方ないのさ。俺の方から誤解を解く手助けが出来るかも知れないから、聞かせてくれないか?ヒキタニ君」

結衣「そうだよヒッキー、気にしないで白状しちゃいなよ」

戸塚「はちまん…」


海老名「ハヤハチトツカ、キタァァァァ!」プシューッ
三浦「ちょと姫菜アンタマジ大丈夫?!」

-----------


結衣「なるほどー。つまり、歩くの疲れたゆきのんを乗せただけなんだ」

戸塚「納得だよ八幡!」

八幡「分かってくれたか戸塚!」ジーン

戸塚「うん!」ニコッ

葉山「それにしても、あの雪ノ下さんがそんな事を言い出すとは…意外だね」

八幡「あいつの思考はよくわからん。まぁ、分からないことは気にしないのが俺のポリシーだし、別に良いけどな」

葉山「本当は気付いてる癖に、よく言うよ」

結衣「でもでも、そうするとゆきのん羨ましいなー」

結衣「あたしも、ヒッキーの後ろに乗りたいな~」チラッ

相模を一瞬だけ相撲と読んでしまう

>>502
めぐめぐかよ

さがみくんキタ━(゚∀゚)━!!!!!

八幡「何言ってるんですかね由比ヶ浜さんは。二人乗りは危ないからやっちゃダメって習わなかったんですかね」ハァー

結衣「でもヒッキー、小町ちゃんとよくしてるし」

八幡「あれはほら、妹の駄々こね的な?ノーカンだ」

結衣「じゃ、ゆきのんは?」

八幡「………」

結衣「ゆきのんばっかズルいし!あたしも乗るし!」

八幡「駄々っ子ですかあなたは」

結衣「のーるーしー!」

キーンコーンカーンコーン

八幡「ほれ、時間だぞ。席に着けー」

結衣「ヒッキー、また昼休みにね!」



沙希「…………」キキミミ

沙希「(比企谷の後ろに乗る……)」ポワーン

沙希「(………アホらし)///」

相模「(……何アイツ凄いキモイ)」キキミミ

相模「(ばっかじゃないの。学校はいちゃつく場所じゃないし)」

相模「(でも、ゆいちゃんと付き合ってないのかな…?)」ハッ

相模「(ということは雪ノ下さんと?)」イラッ

相模「(って、うちには全然関係ないし!比企谷とかムカつくだけだし!)」ブンブン

相模「………」チラッ

八幡「………?」

相模「!」プイッ

相模「(……目があった!)」ドキドキ

相模「(って何ウチドキドキしてんの?!)」ガビーン


ゆっこ「最近、南面白いよねー」
遥「悩み事でもあるのかな?」

さがみんww

はよ

はよ

帰宅シマスタ保守thx
規制解除を願ってもしもしで今日もガンバリマス

その前に一旦mesi

待ってたよ

はよよん

キーンコーンカーンコーン


八幡「(あと1時間我慢したらメシか…)」フゥ

八幡「(トイレ行ってくるか…)」

結衣「あ、ヒッキーどこ行くの?ジュース買い行くならあたしも行くー」トテトテ

八幡「行かねえよ。着いて来なくていい」

結衣「じゃどこ行くー?」

八幡「トイレだよ。着いてくんなよ」

結衣「んなっ?!いかないし!ばかっ!」


ガラッ
めぐり「お、いたいた比企谷くん。やっほー♪」

八幡「城廻先輩」

結衣「むー」

めぐり「由比ヶ浜さんもこんにちは。ねー比企谷くん、ちょっといいかな?」ニコッ

八幡「え?俺ですか」

結衣「ヒッキー?」ムカムカッ

俺「!!」

めぐり「うんっ。あ、ここじゃ目立つから、廊下で、ね」

八幡「」ドキッ
結衣「むー!ヒッキー!」

めぐり「それじゃー由比ヶ浜さん、比企谷くんお借りしまーす♪」

結衣「うう、どーぞ…って別にヒッキーあたしのじゃないし!て何言ってんだろあたし///!」

八幡「何慌ててんのお前。んじゃま、トイレついでに行ってくるわ」

結衣「うー///はずかしー///」プシューッ



ゆっこ「あれ、南どしたの?」
相模「あ、うちちょっと御手洗いってくる」アセアセ
遥「いってらっしゃーい」


沙希「…………」スクッ スタスタ

俺「… 」

廊下


八幡「…それで、用って何ですか」

めぐり「うん。あのね、昨日はありがとっ。一緒に帰ってくれて。楽しかったなぁ」

八幡「あぁ、いや。別に」

めぐり「ふふっ、キミは相変わらずだね。それでね~、コレ!お礼持ってきたんだぁ♪」

八幡「お礼?別にいいですよ。俺何にもしてないし」

めぐり「いいのっ。気にしない気にしなーい♪それに、私は比企谷くんに受け取って貰えると嬉しいなぁ///」

八幡「…はぁ、じゃあ遠慮なく。って、コレもしかして」

めぐり「うん!お弁当だよー。えへへ、頑張ったんだぁ」

八幡「!!!」


壁|沙希「!」


壁|相模「!」

壁|俺「!」

八幡「(おいおいマジか……こんな青春全開アイテムを手に入れる日が来るとか、明日槍でも降るんじゃないか)」

めぐり「私も男の子にお弁当作ったの初めてだから、その…好みに合うか心配なんだけど…」モジモジ

めぐり「美味しくなかったら捨てちゃっていいから!///」

八幡「(なにこのハンパない女子力)」

めぐり「比企谷くん?」

八幡「捨てないッス。好き嫌い無いし、折角作ってもらったんだからキチンと頂きますよ」

めぐり「!ありがとう、比企谷くん///」

八幡「(なにこの青春ラブコメ)」

-----------------


壁|相模「(なにアイツ、会長とも仲良いわけ?訳わかんないんですけど!)」イライラ

壁|相模「(大体、文化祭の時はことある毎にウチに突っかかって来た癖に。ウチをさんざん泣かせた癖に!)」ムカムカ

壁|相模「(他の子には優しいんだ。ウチだけに意地悪して。小学生かキモいんですけど!)」

壁|相模「(…まぁ、ウチも悪かったし?そりゃ、アイツが突っかかって来た事は、まぁ、ムカつくけどようやく納得できたけど)」

壁|相模「(でもフツー言い方って有るし!女の子にはもっと優しく言え!)」

壁|相模「(女の子に優しく出来ないんなら、それを貫いてみんなにそうしろっての!)」

壁|相模「(ウチだけアイツにイジメられてるし!何なのよ、もう!イライラする!)」

壁|相模「(はっ!ウチだけ違う対応だった…うちだけトクベツって事?!)」ズガーン

壁|相模「(小学生が好きな女の子にはイジワルする、アレのこと!?)」ナゾハスベテトケタ!

壁|相模「(なにアイツ、うちの事好きなの!?!)」

壁|相模「(うちは嫌いだし!あんな根暗で不気味な奴!)」ブンブン

壁|相模「(言いにくいこと言って敵ばっかつくって、なんかクールっぽくて葉山君とは全然ちがくて…)」

壁|相模「(『お前は俺と同じだよ』って、つまり、そーゆー事?)」

壁|相模「///」ボンッ

相模「うぅ、うー///」オドオドドキドキ

相模「///」ダダダダダ



ゆっこ「おかえり南ー」
遥「?顔真っ赤だよ?なんかあったの?」

相模「何でもない!」



結衣「?」

-------------------


八幡「でも、すいません。このお礼は後日キッチリしますんで。先輩、何か欲しいものとか有りますか?」

めぐり「比企谷くん!」

八幡「はいっ?!」

めぐり「あ、じゃなくって!えっと、そうだねー…、あ、じゃあまた私と一緒に帰るとか!」

八幡「それは構いませんが…そんなんでいいんですか?」

めぐり「うん!いいの!」

八幡「了解です。そんな事ならお安いご用です」

めぐり「ホント?やったぁ」ニコニコ

めぐり「それじゃ、今日一緒に帰れたりするかなぁ…?」

八幡「今日ですか?今日は…」

静『居残りしなかったらご両親にご挨拶』
雪乃『帰りに買い物』
陽乃『正門待機』
結衣『一緒に帰る』

八幡「きょ、今日はちょっと確約出来ないかもしれません…」ゲンナリ

めぐり「そっかー…」ショボーン

めぐり「でも、昨日一緒に帰れたし、いいかぁ。今日はガマンするね」

八幡「すいません…」

めぐり「あ、でもでも!帰れそうになったら、放課後私の教室来てくれると嬉しいなぁ♪」

八幡「分かりました」

めぐり「うん!ってごめんね!けっこう長く引き留めちゃって」

八幡「大丈夫ッス」

めぐり「ありがと!それじゃね~」フリフリ

八幡「また」


八幡「さて、と…トイレ行って戻らなきゃな」

即興もしもしで時間掛かってスマソ
ちょい用事で外します

21:00前に再開予定
保守タノムorz

ふむ

やっはろー

---------



壁|沙希「…………」コソッ

壁|沙希「(手作り弁当か…)」フム

壁|沙希「(比企谷、いつもよりリアクションでかかったな…)」

壁|沙希「(嬉しいものなのか…?)」

壁|沙希「(………………)」

壁|沙希「(もしアイツに弁当作ってやったら…)」ポワーン

壁|沙希「(比企谷「沙希、愛してるぜ」)」

壁|沙希「///」ボンッ

壁|沙希「ベ、別にアタシはアイツの事なんかどーでもいいけど…」

壁|沙希「………」スッ

1000いっちゃうで

まじで

材木座「オォーーゥ八幡!奇遇だな!かような場所で出会うとは!」

八幡「おぉ、材木座。何してるんだ?」

材木座「汚れ払いだ!魂の浄化だ!」

八幡「トイレね」

材木座「ハポォォォォン!」

八幡「丁度良かった。手はキチンと洗ったか?」

材木座「当たり前だぁぁあぁ!」

八幡「そか。じゃ、これ持っててくれ。落とすなよ」

材木座「む?それくらいおやすいご用だが…何なのだコレは」

八幡「さぁな。想像してろ」

材木座「何なのだ!…ハッ、まさか…コレはリア充のみが手にすることが出来る秘宝…」
材木座「手作り弁…!」

八幡「うるさいぞ材木座。ありがとな」

材木座「はちまぁぁぁぁん!?」

八幡「そろそろ予鈴なるぞー。じゃあな」

材木座「待て八幡!説明責任を!」

八幡「そんなものないだろが。じゃあな」

材木座「はちまぁぁぁん!」

八幡「やかましいわ」

--- 教室 ---
ガラッ
八幡「………」

結衣「おかえりヒッキー!」

八幡「…おぅ」

結衣「遅かったねー、どしたの?」

八幡「どうもしないよ、席付け。先生来るぞ」

結衣「うん!って、ヒッキー何それー?可愛い巾着」

沙希「」ピクッ
相模「」フンッ

八幡「うぇ!い、いや、気のせいだろ」

結衣「さっきは持ってなかったよね?…めぐり先輩かな?めぐり先輩だよね…」

八幡「いやぁ、どうだろ?材木座かも」

結衣「ヒッキー嘘下手だよね…」ユラリ

八幡「あ!先生来たぞ座れ座れ!」

結衣「ヒッキー、昼休みにね」

八幡「(こえぇよ!無表情だよ!)」

--- 教室 ---
ガラッ
八幡「………」

結衣「おかえりヒッキー!」

八幡「…おぅ」

結衣「遅かったねー、どしたの?」

八幡「どうもしないよ、種付け。先生来るぞ」

結衣「うん!って、ヒッキー何それー?可愛い巾着(意味深)」

沙希「」ピクッ
相模「」フンッ

雪ノ下「まあその話は置いといて比企谷くん」

八幡「なんだ」

雪ノ下「今何時何分?」

由比ヶ浜「23時58分だね」

雪ノ下「私は比企谷くんに聞いたの!」

由比ヶ浜「ご、ごめん!」

雪ノ下「そう、つまりもうすぐIDが変わるの。ということは・・・?」

八幡「・・・終わりか」

雪ノ下「そういうこと。じゃあ、さよなら」ファサ





八幡「(後少しで昼休み…)」

八幡「(授業中、由比ヶ浜は何度も俺を睨んでたみたいで)」

八幡「(バシバシ先生に当てられていた。アホだ)」

八幡「(しかしあの様子じゃ、昼休みと同時に俺を確保しそうだし…)」チラッ


結衣「あと少し…ヒッキー覚悟するし」ギギギギ
三浦「ちょと結衣、さっきからうっさい」

八幡「(授業終了とともに迅速離脱だな…)」ハァ



結衣「(ううー、ヒッキーの節操なし!ばかばか!)」

結衣「(でも、めぐり先輩料理出来たんだ…あたしも頑張ってればよかったよー)」ハァ

結衣「(弱気になっちゃだめだし!とにかく、ゴヨウアラタメだし!)」

嫉妬ガハマさんかわいい

------------------

キーンコーンカーンコーン


結衣「おわったぁ!ヒッキー!!!」ガターン

三浦「ちょ、いきなり立つな!びっくりするっしょ!」

結衣「ヒッキーもういない!?」ガーン
三浦「聞けっつーの」

結衣「優美子、ヒッキーどこ行ったかしらない!?」

三浦「なんであーしに聞くわけ?あーしアイツの行き先なんて知らないし」

結衣「じゃあどこ行ったんだろ!?優美子!」

三浦「だから知らないし。終わったらすぐ出てったし」

結衣「ありがと優美子!」ダダダダ

三浦「はいよー」

あーし表記じゃないの珍しいww

結衣「ふっふっふっ!あたしを撒いたとヒッキーは思ってるだろうけど!」ダダダダ

結衣「あたしにはお見通しだよ!」ダダダダ

結衣「ヒッキーの教室以外の昼ご飯スポットぉぉ!」キキキーッ

結衣「ここだぁぁぁぁぁ!!ヒッキーみっけ!」
結衣「っていなぁぁぁぁい!!!!」ガーン

結衣「うう…」ジワッ

結衣「ゆきのぉぉぉん!」ワーン ダダダダ



---------------------
特別棟・屋上

八幡「…とかなってんだろうなぁ、由比ヶ浜」ヒヒヒヒヒ

八幡「ぼっちマスターの俺を読み切るなど、リア充には不可能なんだよ」

沙希「キモいね。何一人でブツブツ言ってんの」

八幡「」

八幡「か、川…なんとか沙希!」

沙希「川崎。何、喧嘩売ってんの?」

八幡「いや、喧嘩売ってる訳じゃない。スマン」

沙希「ふんっ。で?なんでアンタこんなトコいんの?」

八幡「俺はまぁ、眺めがいいとこでメシでもって思っただけだ」

沙希「痴話喧嘩だろ。由比ヶ浜との」

八幡「ちげぇし。そんなにアイツと仲良く無いし。つか、なんでいんの?こんなトコ」

沙希「そりゃこっちのセリフだよ。あたしはいつもここ居るし。アンタが勝手に来たんだろ」

八幡「ぐ…」

沙希「ま、別にアンタの事情なんて興味ないし。勝手にすれば」

八幡「ああ、そうさせてもらう」

八幡「(川崎がいたのは誤算だったが、まあいい。とっととメシ食って図書室にでも逃げ込むか)」

沙希「………」スス…ストン

八幡「川崎」

沙希「何」

八幡「何で俺の隣に座る」

沙希「あたしはいつもここで食べてんだよ。文句有る?」

八幡「文句は有る。そんなにガン見されると食い辛いんだけど」

沙希「気にしなきゃ良いでしょうが」

八幡「意外と気になるんだよ。俺繊細だし」

沙希「繊細?よく言うわ」

八幡「ほっとけ」

沙希「あたしなんか気にしないでその弁当食べたら?」

八幡「(お前が気にし過ぎてるから食いづらいんだよ…)」

次回


川崎さんとランチ

脅威!結衣パイ

八幡ロリコン注意報


の三本立てでお送りします!



スマンマジ眠い…

沙希「早く食べれば?」

八幡「ああもう、急かすな。今から食うから。あとやっぱりこっち見んな」

沙希「由比ヶ浜に連絡でも入れてやるか…」

八幡「すみませんでした」

沙希「じゃ、気にせずどうぞ」

八幡「ったく、なんで人様の食事に興味が有るんですかね川崎さんは」

沙希「ふん」

八幡「はぁ…」シュルシュル

八幡「(うわぁ…完全に女の子の弁当箱じゃん…なにこのカラフルで可愛らしい形。てか、それを食うとこクラスの女子に見られるとか…何、どんな羞恥プレイ?)」

沙希「(…かわいい)」ムムム

八幡「(眉間にしわ寄せて難しい顔してらっしゃる)」

八幡「(まぁめぐり先輩のイメージ通りの弁当箱だな。さて、中身はと)」カポッ

八幡「」

八幡「」フタシメ

沙希「何閉めてんの」

八幡「い、いやぁ、やっぱり人に見られてると緊張するなぁ、と思いましてね」

沙希「開けた時見えてたから。隠す意味ないから」

八幡「(くそぅ、マジで羞恥プレイだ)」カポッ


八幡「(プチトマト、ブロッコリー、唐揚げにゆで卵が小さな弁当箱の半分を占めて、オーソドックスなチョイスだけど目に鮮やか)」

八幡「(残りの半分は明太子のふりかけがかかったご飯の上に、海苔が添えられていた)」

沙希「ハート型の海苔なんて初めて見た。しかも、Loveってプリントされてるんだ…」

八幡「俺もだよ。びっくりだよ」

八幡「(どーゆー事ですか城廻先輩。コレは勘違いします。勘違いしますよ!)」デレッ

沙希「デレデレすんな。気持ち悪い」

八幡「おまっ!ストレートに人を傷つけるの止めてくんない?」

沙希「でも参考になる。一応撮っとこ」パシャッ

八幡「おい撮るなよ。肖像権の侵害で訴えるぞ」

沙希「負けても缶コーヒーくらいの賠償金で済みそうだから別に良いよ。アンタも食べる前に弁当撮ったら?」

八幡「缶コーヒーって安すぎない?それはともかく一理あるな。記念に撮っとこう」パシャッ

沙希「記念ね…」

八幡「記念だよ。何せこーゆーモノを手にするなんて、今までに1度も無かったからな。未知との遭遇だ。俺史的にも記録に残しておく意義はある」

沙希「比企谷ぼっちだしな」

八幡「やかましい。お前も似たようなもんだろ」

沙希「似た者同士か…」

八幡「そうだよ」

沙希「…………」

八幡「(なぜ黙る。気まずいだろ)」

沙希「比企谷、そーゆーのって、嬉しい?」

八幡「は?何が」

沙希「何がって、…手作り弁当だよ」

八幡「まぁ、大概の男は嬉しいんじゃないの?」

沙希「アンタ自身はどうなのか聞いてるんだけど?」

八幡「そりゃ…嬉しいんじゃないの」

沙希「他人事みたいに言うね」

八幡「ほっとけ。俺はこんなんだ」

八幡「まぁ、でも、ぼっちに対しては凶悪な代物だよな。こーゆーアイテムは浮かれて勘違いして自爆しかねない」

沙希「それだけ嬉しいって事?」

八幡「勘違いするって事だよ。あれ、コレいけるんじゃね?ってな」

沙希「浮かれて良いんじゃない?」ムスッ

八幡「なんでだよ」

沙希「大体その弁当………何でもない」

八幡「言いかけて止めるなよ。気になるだろうが」

沙希「…………」プイッ

八幡「無視かよ」

沙希「(その弁当、好きな人にしか渡せないって)」

八幡「………」ムシャムシャ

沙希「…………比企谷」

八幡「なんだ」ムシャムシャ

沙希「それ、美味しい?」

八幡「ああ」ムシャムシャ

沙希「ふぅん、そっか」

八幡「………(マジ美味い。泣きそう)」ムシャムシャ

沙希「……」イラッ

八幡「やらないからな」ムシャムシャ

沙希「いらないよ別に」フンッ

八幡「(そんな感じで川崎に睨まれながら、美味しく気まずい食事が終わった)」



------------------
同時刻・3年教室

モブ子A「あれ、めぐり今日はいつもより出来映えがイマイチだねー」

めぐり「へっ!き、気のせいだよぉ」

めぐり「(きれいに出来た方を比企谷くんにあげたなんて言えない///)」

モブ子B「味は変わらず美味しいけどね!」モグモグ

めぐり「もう!勝手に食べないで!」

めぐり「(比企谷くん…喜んでくれてるかなぁ)」ポッ

めぐり「(Love海苔はやりすぎたかも)///」

同時刻・奉仕部部室

結衣「ゆきのん、ヒッキーがめぐり先輩の手作り弁当に釣られてどっか行っちゃったよー」シクシク

雪乃「物に釣られるなんて、まるで動物ね」

結衣「こうなったら、あたしもお弁当作ろうかな」

雪乃「(食べれるものに仕上がればいいけれど)」

結衣「む、ゆきのん無理だって思ったでしょ」

雪乃「『無理だ』なんて思ってはいないわ」

雪乃「(でも、いい案ね)」フムム

雪乃「(私も手作り弁当作ってみようかしら)」

結衣「ゆきのん聞いてるー?」

特別棟・屋上

八幡「ごちそうさまでした…さてと」スクッ

八幡「そろそろ戻るわ。邪魔したな」

沙希「別に邪魔だなんて思ってないよ。大体、ここはあたし専用って訳じゃないしね」

八幡「そりゃそうだけどな。こーゆーのは形式美みたいなもんで、言いたくなるんだよ」

沙希「なにそれ。やっぱアンタおかしいね」クスッ

八幡「ほっとけ。じゃあな」

沙希「また、教室で」

キィィ…バタン


八幡「(さて、このまま教室に戻るのは嫌な予感がするし却下)」

八幡「(ブラブラしてるか…)」

八幡「(時間もあるし、城廻先輩の弁当箱洗っとくのもいいな…)」

めぐり「あ、比企谷くーん」フリフリ

八幡「城廻先輩」

めぐり「さっきぶりだねぇ。これからご飯?」チラチラッ

八幡「あ、いや…そのもう食べ終わりまして」

めぐり「そ、そっかぁ。私も食べ終わったんだー」

八幡「そうですか」

めぐり「うん……」モジモジ

めぐり「そ、そのー…私のお弁当」

八幡「弁当、美味しかったです。ご馳走様でした」ペコッ

めぐり「ふぇ」

八幡「その、俺こーゆーの初めてもらったんでよく分からないんですが」

八幡「ちょっと照れくさかったですけど…嬉しかった、っていうか」

八幡「ともかく、その…有り難う御座いました」

めぐり「!」

めぐり「ふぇ…」

八幡「えと、城廻先輩?俺何かマズいこと言っちゃいました?」アワワワ

めぐり「ふぇ…ふぇぇぇぇぇぇぇん!ひっく、よ、よかったよぉー」

八幡「ちょ!先輩!」

めぐり「私、初めてだったから、ぐすっ、比企谷くんに、喜んで貰えるか不安でっ」
めぐり「私(の作ったお弁当)なんかでも喜んで、ひっく、貰えて」グスグス

めぐり「よ、よかったよー!ふぇぇぇぇぇぇぇん!」

八幡「そ、そんな大袈裟な…ああもう、泣きやんで下さい!」

めぐり「ふぇぇぇぇぇぇぇ」

八幡「(おいおい、コレ端から見たら俺が先輩を泣かせてるの図?いや、泣かせたのは確かに俺だけどさ)」

八幡「(傍目から見れば相当アレな光景だぞ。ああどうしようどうしようどうしよう)」アタフタ

めぐり「ふぇぇぇぇぇぇぇん!」ビービー

八幡「(こんな時こそ落ち着け。クレバーになれ俺。しかし、女の子を泣き止ませるなんて小町ぐらいしか経験ないし)」

八幡「(ど、どうすれば…!ハッ!)」ピキーン

めぐり「ふぇぇぇぇぇぇ…ふぇ!」ビクッ

八幡「(ああマズイマズイやっぱり俺クールになりきれてなかった)」ナデナデ

八幡「(対泣き小町対策…頭なでなでを無意識にやってしまったぁぁぁぁ!)」ナデナデ

めぐり「ぐすっ…比企谷、くん?」

八幡「(終わった…何もかも…しかし小町とは全然違う髪質だ…柔らかい…)」ナデナデ

めぐり「え、えへへへ…///」

スマン空き時間終了にて再び5時間ほど離脱

やっつけendにはシナイス!1001まで書く所存だけど、足りなさそなら別スレ立てるので、



保守オナシャスm(__)m

保守thx
んではボチボチー

八幡「…………」ナデナデ

めぐり「えへへ……///」

八幡「………」ナデナデ

めぐり「はぅ…………」モジモジ

八幡「…………」ナデナデ

めぐり「……………///」ポー

八幡「(って何やってんの俺!)」ナデナデ

八幡「(あんまりにもイイさわり心地と反応が可愛くてついつい撫でるのが止まらない!)」ナデナデ

めぐり「んー……///」スリスリ

八幡「(可愛い)」ナデナデ

めぐり「♪」ニコニコ

八幡「(城廻先輩、雪ノ下よりも背が低いのかな…年上だけどなんか小柄で可愛い)」ナデナデ

八幡「(…ってココ廊下だったよな!?)」ハッ ナデナデ

八幡「(…………見られて、ないよな)」ナデナデ

< ナンカカイチョーノハジメテモラッタラシイヨ!

< エエ!ソレッテ…///

< クソガリアジュウバクハツシロ

< カイチョーノハジメテ、マンゾクシタトカイッテタヨー
< サイテー!


八幡「(凄い色々言われてるー!!)」ガビーン ナデナデ

八幡「し、城廻先輩すいません!ついなんかこう、その…」バッ ワタワタ

めぐり「はっ!……こ、こっちこそいきなり泣いちゃって///!ごめんね、先輩なのに」

八幡「い、いえ、こちらこそ突然すみませんでした。その、妹を泣き止ませる時の癖で」

めぐり「あ、あはは、そっか。って私年上だよ!お姉さんだよ!」プクー

八幡「それも含めてすみません!」

めぐり「で、でも、比企谷くんは泣いちゃった私のために撫でてくれたし…その、許す!」

八幡「あ、有り難う御座います」ホッ

めぐり「そ、それに…ちょっと気持ちよかったし…///」

八幡「そ、それはどうも…」

めぐり「もうちょっと撫でで欲しいかな、って思っちゃったり…」モジモジ

八幡「えっ」ドキッ

めぐり「お、おかわり、ぷりーず///」ポッ

八幡「(なんですとっ!!)」




結衣「ヒッキー、どゆこと?」
雪乃「止まりなさい犯罪者。神妙にしなさい」

八幡「!」ビックーン

八幡「お、お前らどうしてここに」

結衣「ごはん食べ終わったから、ジュース買いにいくついでに散歩してたの!」ムキーッ

雪乃「そうしたら、なんだか騒がしくなっててね。通りがかりに見てみたら、あなたと城廻先輩がイチャイチャしてた」

八幡「さいですか…」

めぐり「あ、比企谷くんは悪くないの!ただ、その、お礼してくれただけなの!」

雪乃「比企谷くん、女性相手にお礼する方法が髪を撫でる、というのは軽犯罪レベルよ?逮捕されなさい」

八幡「なんで無理やりやった前提になってる訳?合意の上だし最終的に」

雪乃「比企谷くん、あなた最低ね」

結衣「お礼!?お礼って何ですかめぐり先輩!」

めぐり「えと、私があげたお弁当のお礼?」

八幡「厳密に言うと御礼というよりは緊急措置みたいなもんで、消してやましい事は」

雪乃「緊急措置で髪を撫でる?レスキュー隊もびっくりね」

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