エレン「え?俺の抱き枕?」(59)

アルミン「うん、調査兵団が主導で販売しているみたい」

エレン「何だよそれ……俺聞いてねえよ……無許可かよ……」

アルミン「民衆のエレンに対する恐怖感を無くそうとしてくれているんじゃない?」

エレン「だからって何で抱き枕なんだよ……もっと他になかったのかよ……」

アルミン「ちょっと売ってるとこ見てみようよ」

エレン「そうだな……」



ペトラ「あらエレン、抱き枕の事聞いてきたの?」

エレン「調査兵団の皆さんが売っているんですか?」

ペトラ「これも仕事だからね」

アルミン「これがエレンの抱き枕ですか……売れているんですか?」

ペトラ「全然」

ミケ「フンッ」

ペトラ「あっ、落ち込まないで!まだこれからだと思うし!」

エレン「いいですよ別に、売れると思えないし」

アルミン「ちなみに今までどれぐらい売れたんですか?」

ペトラ「7体」

アルミン「結構売れているじゃないですか!」

エレン「うわぁ、俺が7人……」

ペトラ「でも10万体作っちゃったから……」

エレン「ぶっ!?」

アルミン「多すぎです!」

ミケ「フンッ」

アルミン「10万体作って今だに7体……需要と供給が完全に崩壊してますね」

エレン「俺が10万人……」

ペトラ「皆シャレとして買ってくれると思っていたんだけどねぇ……」

エレン「買った7人の事がすげぇ気になるんですけど」

ペトラ「ううん、買ったのは5人だよ」

エレン「え?でも売れたのは7体なんですよね?」

ペトラ「1人で3体買ってくれた人がいてね」

エレン「はぁ?何で3体も?」

ペトラ「さぁ、私も分からない」

ミケ「フンッ」

部屋

クリスタ「…………」モフモフ

ユミル「何でそんなの買ったんだよ」

クリスタ「全然売れていないみたいでエレンが可哀想だったから……」

ユミル「お前新聞とっちゃう性質だろ」

クリスタ「そんなに高くなかったし」モフモフ

ユミル「そうやってるとエレンといちゃついてるみたいだな」

クリスタ「!」バッ!

ユミル「ひゃはは、ちょっと貸してくれよ」

クリスタ「うん」

ユミル「ほーれ騎乗位、騎乗位」クイクイ

クリスタ「ユミル!」プクー

クリスタは優しいなぁ
そんなんミカサが金に糸目つけず買ってくれるのに

ライナー「なあアニ」

アニ「なに」

ライナー「お前エレンの抱き枕買ったって本当か?」

アニ「だったら何」

ベルトルト「何で買ったの?」

アニ「……訓練用に」

ベルトルト「く、訓練用!?」

アニ「関節技の練習にいいからさ」

ライナー「なるほどな」

アニ「うん」

ベルトルト「…………」

エレン枕

ジャン「…………」

ジャン(サンドバックにしようと思って買ったが……そんなダセェ真似したくねえな)

エレン枕

ジャン「……どうすっかなこれ」

ジャン「…………」モフッ

ジャン(気持ち悪)

サシャ「……あっ」

ジャン「!?」

サシャ「ジャ、ジャンにそのような性癖がある事は誰にも言いませんから!」タタタ

ジャン「ち、違う!違うぞサシャ!」

エレン「アルミン、買う事はなかったんだぞ?」スタスタ

アルミン「よくできてるよこれ」モフモフ

エレン「やめろ!何かやだ!」

ミカサ「アルミン、持っているの何?」

アルミン「これ?エレン抱き枕だよ、調査兵団がエレンのイメージアップのために売りだしたみたい」モフモフ

ミカサ「そう」

エレン「あっ!お前だろ!1人で3体買った奴って!」

ミカサ「違う」

アルミン「え?てっきりミカサだと思ったんだけど」モフモフ

ミカサ「私は買っていない」

アルミン「えええ!?」モフフッ

ほす

しえん

アルミン「どうしたの!?お金なかったの!?」モフモフ

ミカサ「生のエレンがいるのに買う必要がない」

アルミン「あー、それもそうだね」モフモフ

エレン「いつまで枕抱き締めてんだアルミン!」

アルミン「あはは、癖になっちゃって」モフフ

ミカサ「アルミン、エレンが不愉快な思いをしている、やめて」

アルミン「ごめんごめん、ベッドの上に寝かせてくるよ」スタスタ

エレン「それも何か嫌だな……」

ミカサ「…………」

部屋

アニ「…………」モフモフ

ガチャッ

アニ「!?」モフフ

ミカサ「…………」

アニ「なに?」

ミカサ「何してるの?」

アニ「関節技の練習だけど」ギギギ

ミカサ「ちぎれそう!やめて!」

アニ「大丈夫だよ、意外と頑丈だから、だから買ったの、でなきゃ買わないよこんなの」

ミカサ「こん……なの?」

アニ「なに」

ミカサ「……別に」

アニ「…………」モフモフ

ミカサ「……それ関節技なの?」

アニ「そうだけど」モフモフ

ミカサ「違うと思う」

アニ「あんたに分かるの?」モフモフ

ミカサ「…………」

アニ「…………」サワッ

ミカサ「そんな所触らないで!」

アニ「枕だよ、たかが枕に何ムキになってんの?」サワサワ

ミカサ「それも間接技なの?」

アニ「!」

ミカサ「…………」

アニ「……そうだよ」

ミカサ「どこをキメる気なの」

アニ「さっきからずいぶんこの枕の事を気にしているようだけど」モフモフ

ミカサ「そんな事ない」

アニ「…………」ギチッ

ミカサ「痛そう!やめて!」

アニ「枕だよ」モフモフ

ミカサ「…………」

アニ「気になるんでしょ?」モフモフ

ミカサ「…………」チラッ

エレン枕

アニ「それクリスタの、勝手に触るのは駄目だと思うよ」モフモフ

ミカサ「触らないし……」

アニ「ふーん」モフモフ

ミカサ「…………」ソワソワ

アニ「買ったら?枕」モフモフ

ミカサ「生のエレンがいるから必要ない」

アニ「生……?」モフ?

ミカサ「そう、私には血と肉でできた生のエレンがいるから布と綿のエレンは必要ない」

アニ「……あいつとそういう関係なの?」

ミカサ「……私とエレンは家族」

アニ「そう」モフモフ

ミカサ「…………」チラッ

エレン枕

ミカサ「…………」

アニ「私ちょっと出かけてくる」スッ

ミカサ「そう」

なんかわからんが支援!

バタンッ

ミカサ「…………」チラッ

エレン枕

ミカサ「…………」

ミカサはエレン枕にダイブした。

ミカサ「エレン……」クンカクンカ

ガチャッ

アニ「あ、忘れ物」

ミカサ「!?」クンカ!?

アニ「……それクリスタの?」

ミカサ「…………」コクッ

アニ「なら許してあげる」

アニ「欲しいなら買えばいいのに」

ミカサ「エレンに知られたら変な女だと思われてしまう」スークンカクンカ、スークンカクンカ

アニ「……そう」

ガチャッ

ミカサ「!?」フヒッ!?

クリスタ「あ」

ミカサ「…………」クンカ

ユミル「おいミカサそれクリスタのだぞ、勝手に何やってんだよ」

ミカサ「ごめんなさい……」クンカ…

クリスタ「いいよ遊びで買った物だから」

ミカサ「エレンが遊び!!?」

クリスタ「そうじゃなくて……」

クリスタ「ミカサが欲しいんならあげようか?」

ミカサ「……いいの?」ギュッ

クリスタ「うん、正直置き場所に困っていたし」

ミカサ「ありがとう」スリスリ

ユミル「ちゃんと枕の金払えよ」

ミカサ「分かってる」

クリスタ「いいよいいよ、安かったしそれ」

ミカサ「エレンは安くない!!」

クリスタ「そ、そうだね、あはは……」ヒキッ

アニ「しばらくそいつと2人きりにしてあげるよ」スッ

ミカサ「ありがとう」スリスリ

ユミル「枕と2人?何言ってんだお前」

アニ「…………」ピクッ

しえん

紫炎

ハンジ「あーん♪このエレンも巨人化しないかなぁー♪」スリスリ

リヴァイ「3体も買うなんて何考えてんだ、お前」

ハンジ「保存用と使用用とインテリア用、常識だよ」

リヴァイ「そんな常識俺は知らねえ」

ハンジ「そういうリヴァイだって買ってるじゃない」

リヴァイ「1体ぐらいは買ってやらないと駄目だろ」ポンポン

ハンジ「そんな事言っといて結構気に入っているんじゃないのぉ?」

ブチィィッ!

ハンジ「ああっ!破く事ないじゃない!」

リヴァイ「ふん……」

兵長買ったんか

ペトラ「むー……」

リヴァイ「どうした唸って」

ペトラ「あ、リヴァイ兵長!お疲れ様です!」

ハンジ「エレンの抱き枕はどれくらい売れたの?」

ペトラ「8体です!」

リヴァイ「……だろうな」

ハンジ「ありゃりゃ、民間の会社なら社長が首くくってるね、大赤字もいいとこだ」

ミケ「フンッ」

ペトラ「あのリヴァイ兵長、私も3体程買いますので……」

リヴァイ「んな事はしなくていい、大赤字を解決する方法を考えろ」

ペトラ「は、はい!」

ペトラ「とはいってもこの大赤字、どうすれば……」

クリスタ「あの、エレンの抱き枕どれくらい売れましたか?」

ペトラ「……8体」

ユミル「だはははは!全然じゃないっすか!」

ペトラ「…………」

クリスタ「そのうち全部売れますよ!」

ペトラ「あと99992体が?」

クリスタ「…………」

ペトラ(そうだ!)

ペトラ「ねえクリスタ、ちょっと協力してくれない?」

クリスタ「?」

書き溜めしてるだけで好感が持てる

窓の無い部屋

クリスタ「あの……ここで何を?」

ペトラ「ごめんねクリスタ、でも調査兵団を救うためにはこうするしかないの」ガバッ!

クリスタ「きゃっ!?何するんですか!?」

ペトラ「大丈夫痛くしないから!ちょっと隅々までサイズ測らせてもらうだけだから!」

クリスタ「いやっ!やめて下さい!」

ペトラ「クリスタって魅力的な体してんのねぇ、これはいい枕ができそうだわ」

クリスタ「枕!?何ですか枕って!?」

ペトラ「クリスタの抱き枕をエレンの抱き枕の倍の値段で10万体売るの」

クリスタ「私の抱き枕!?10万!?嫌ですそんなの!」

ペトラ「悲しいけどこれ、リヴァイ兵長のためなのよね」グググ

クリスタ「ペトラさんやめて!あ、ちょ……ふわっ……あん……/////」

「きゃーきゃー」

ジャン(最近女達が俺を見て騒ぐようになったな……はっ!来たかモテ期!?)

女訓練兵「あのぉ」

ジャン「なに?」キリッ

女訓練兵「ジャンとエレン、どっちが受けがいい?」

ジャン「……はっ?」

女訓練兵「私的にはジャンが受けの方がインスピレーションが沸くんだけどさぁ」

ジャン「…………」

サシャ「…………」スヒュー

口笛を吹こうとするが吹けないサシャ。

ジャン「サシャてめぇえええええええ!!」

ペトラ×クリスタっいいな

原作では永遠に実現しえないものだが

エレン「なあ、最近ミカサ隣にいなくないか?」

アルミン「そういえばそうだね、寂しいの?」

エレン「いや今ぐらいが丁度良いだろ、あいつは俺の保護者かっての」

アルミン「…………」



部屋

ミカサ「…………」スークンカクンカ

コンコン

ミカサ「今忙しい、後にして」

ガチャッ

アルミン「ミカサ……」

ミカサ「何だアルミンだったの」クンカクンカ

ほらほら

アルミン「ミカサ、何してるの?」

ミカサ「エレンと遊んでる」クンカクンカ

アルミン「それ枕だよ?」

ミカサ「枕なのは分かってる、でもエレン」クンカクンカ

アルミン「エレンが最近ミカサ見ないねって言ってたよ?」

ミカサ「!!?」クンカ!?

アルミン「それを伝えた方がいいと思って、それだけ、じゃあね」

バタンッ

ミカサ(何て事!こんな布と綿にかまけてしまってエレンを寂しがらせてしまった!)

数週間後、クリスタが見たのは自分そっくりの抱き枕を抱えた人間が大勢闊歩する街の光景だった。

もふもふ すりすり

もふもふ すりすり

ユミル「うわぁ……人類には変態の糞野郎しかいないのか?」

クリスタ「あう……もう死にたい……」

ライナー「何だこの状況は、クリスタが可哀想だろ」

アニ「そういうあんたは10体買ったそうじゃない」

ライナー「…………」

ペトラ「いやークリスタありがとね!おかげで10万体完売!赤字はプラマイゼロで解消!」

クリスタ「10万……」フラッ

ユミル「まあそう落ち込むな、人気者になれたと考えればいいんだって」

クリスタ「ユミルに私の気持ちは分からないよ……」シクシク

ペトラ「でもね、赤字の問題が無くなったら今度は新しい問題が出てきたの」

クリスタ「……新しい問題?」グスッ

ペトラ「ほら、クリスタのおかげで赤字は解消されたけどエレンの抱き枕はまだ大量に売れ残ったまんまでしょ?」

クリスタ「そういえばそうですね、売れ残ったのはどうなるんですか?」

オルオ「燃やすしかねえ」

クリスタ「え……エレンそっくりの枕を……?」

オルオ「ああ、あのガキそっくりの枕をでっけぇ山にして燃やす、約10万体の枕の山にしてな」

クリスタ「ひっ……」

ユミル「うげぇ」

クリスタ「も、燃やすのはちょっと……」

オルオ「じゃあどうする……でっけぇ釣り針につけて巨人釣りでもしようってのか?」

ペトラ「大量の在庫を抱えてリヴァイ兵長も困っていると思うし……一体どうすればいいの……」

オルオ「こうなりゃクリスタのと抱き合わせで売るしかねえな」

クリスタ「抱き合わせ!?」

ペトラ「うーん……」

クリスタ「やめて下さいやめて下さい!そんな事されたら私死にますから!」

ユミル「あの、それはやめて下さい」

ペトラ「そうね、クリスタの抱き枕はもう10万体売れちゃってるし、そんな売り方したらリヴァイ兵長が怒るだろうし」

クリスタ(ホッ……)

人類無駄に元気そうだな

リヴァイ兵長との抱合せで売れば腐女子にバク売れ

オルオさん!

部屋

ジャン(くそ……サシャの奴……おかげで変な漫画が流行っちまってるじゃねえか!)

コンコン

ジャン「誰だよ?」

ガチャッ

ミカサ「…………」

ジャン「ミカサ!?」

エレン枕を大事そうに抱き抱えたミカサが立っていた。

ミカサ「この子を……よろしくお願いします」ペコリ

ジャン「え?」

バタンッ

ジャン「え?」

いや実際巨人釣りに使えそうだが
落とし穴しかけとけば捕獲できそう

数日後

クリスタ「うーん……」ガチャガチャ

ユミル「おい何だって小さな子供みたいに玩具で遊んでいるんだよ」

クリスタ「エレンの抱き枕を売り切る方法が何かないかなって」

ユミル「そんなのお前が考えてやる筋合ねえだろ、アルミンにでも考えさせとけよ」

クリスタ「エレンは仲間だよ!?ユミルも何か考えてよ!」

ユミル「はいはいっと……あ」カポッ

クリスタ「あっ!壊した!」

ユミル「こんなのすぐ外れるようにできてんだよ、ほら、治った」カチャッ

クリスタ「お姫様の体にドラゴンの頭つけてどうするの……あっ!?」

ミカサ「エレン、寂しがらせてしまってごめんなさい」

エレン「別に寂しがってはいなかったけど」

ミカサ「エレン……すねないで」スリスリ

エレン「だぁー!何してんだよ!?」



部屋

エレン枕×2

ジャン(どうすんだよこれ……)

おれもモフりたい

コンコン

ジャン「わっ!ちょっと待ってくれ!」アセアセ

ガチャッ

アニ「わっ……」

エレン枕×2

ジャン「アニ!?違うんだこれはミカサが無理やり押し付けてきて!」

アニ「ミカサが持ってたのは1体だけのはずだけど」

ジャン「…………」

アニ「そんなに好きなら私のもあげるよ、飽きたから」ポイッ

バタンッ

エレン枕×3

ジャン(ホントにどうすんだよ……)

面白い

数週間後

リヴァイ「…………」

リヴァイが見たもの、それは自分の抱き枕を抱えて街を闊歩する人々の姿だった。

ペトラ「やりましたねリヴァイ兵長!街が兵長一色です!クリスタの枕なんて見る影もありません!」

リヴァイ「どうしてこうなったかを今すぐ説明しろ」

ペトラ「エレンの抱き枕の頭を兵長にすげ替えて売り出したんです!
    頭だけ変える事によって予算を押さえて大きな収入を得る事ができました!」

リヴァイ「そうか、ケツだぜペトラ、10万回蹴ってやる」

ペトラ「ありがとうございますっ!10まんかい!!?」

おわり

>>46
乙です

もうちょっとやってほしかったわ

おもしろいジャン

なかなかよかった

>>49
次は抱き枕第2弾が出たらだな

久々に面白かった

安定のジャン

ところで>>1よ、最後のペトラは生尻なのか?そこだけ答えてくれ

ペトラ死ぬ前かこれ


面白かった

おつ

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