P「音無さんですね。よろしく」小鳥「は、はい…」(184)

代行なのだ

期待

>>1がこない

本当にこないのか

一時まで保守したらあとは好きに使おうか

ID Dr5n/T4F0
だな
俺の代行の仕方がちと悪かったのもある

俺の代行ちょっとどころじゃなく悪かった

必死かけたけど一回しか書き込みしてないなー

やるしかないのか

小鳥「うう……お仕事ないピヨ……ひもじいピヨ……もやしパスタ麺抜きはもういやピヨ……」

小鳥「こんなことならセクハラされたからって前のお仕事止めるんじゃなかった……、この年でニートはいろんな意味で苦しいし……」

高木「君っ!ねえっ!そこの君!」

小鳥「…へ?私ですか?」

高木「うむ!ティンと来た!君こそ我がプロダクションが求めていた人材!ぜひとも私の会社で働いてほしい!」

小鳥「……それって」

高木「うむ、つまりはスカウトだな」

小鳥「……えっちなお誘いはお断りさせていただきます」

高木「そうじゃねーよ」

765ブロ前

小鳥「ひゃうう……どう見てもえっちなビデオが取られてるビルにつれてこられました……」

高木「いや、してないからね?うちはクリーンだからね?」

小鳥「きっとここで私は監禁されて怪しいお薬のまされて「美女OLの素顔6~淫乱~」とかってタイトルのビデオにされて少額のお金とけがされた体だけで外に放り出されるんです」

高木「何度も言うけどないからね?ただのアイドル事務所だからね?」

小鳥「え?アイドル事務所?それって……」

高木「うむ、つまり……」

小鳥「私をアイドルとしてスカウトするってことですか!?」

高木「君を事務員としてスカウトしたいのだよ!」

小鳥「……」

高木「……」

小鳥「……うぅぅ~~」カアッ

高木「なんかすまんね」

小鳥「べ、別に期待なんかしてないですよ、実際人前で歌うのは苦手ですし、全然期待なんかなかったですし……」

高木「指で地面掘りながら言われてもなあ」

小鳥「まあいいです、それで、労働条件とかはどうなんですか?」

高木「うむ!給料はそれなり!勤務時間はいっぱい!入る時間は日々変動!残業は毎日たくさん!仕事にやりがいが出きる職場だ!」

小鳥「わあっ!超ブラック!」

高木「言われてみればそうだな!」

小鳥高木「「あははははははははは!!」」

小鳥「帰ります」

高木「まちたまえ」

小鳥「いーやーでーすー!私は同じ事務員ならただの栄養ドリンクをありえない値段で売るような仕事をする事務員がいいですー!」

高木「そんな事務員はいない!ほら!ちょっとだけ!ちょっとだけだからウチの事務所を見ていってくれ!」

小鳥「完璧にキャバクラの宣伝と同じですよー!」

高木「いやいや、実際キャバクラよりもっといいぞ、なんたってアイドルの卵だからな」

小鳥「……アイドルの卵?」

高木「うむ!美しい白鳥となる卵たちだ!」

小鳥「……その中に男の人は?」

高木「一人もいないぞ」

小鳥「いーやーでーすー!」

高木「くっ!だめだったか!」

高木「む、そうだ!ウチには男のアイドルはいないが男のプロデューサーならいるぞ!」

小鳥「……プロデューサーさん……ですか?」

高木「うむ!我がプロダクションが誇る敏腕プロデューサーだ!」

小鳥「敏腕プロデューサー……エリート……出世街道を登る彼を後ろから静かに支える私……彼は浮気しているのはもう知ってる…でも構わない……きっと、彼が最後に戻ってきてくれるのは私だから……」

高木「妄想は結構だがその未来に幸せは見えないぞ」

小鳥「社長!私ここで働かせていただきます!」

高木「うむ!ではこの紙にサインして!」

小鳥「はい!」サラサラ

小鳥「で、社長、その敏腕イケメン金持ち優しくて力持ち高身長マイカーはスカイラインプロデューサーはどこですか!?」

高木「うむ!ちょうど帰ってきたな!あそこだ!」

P「ほーら、みんな、危険だから走らないでくれ」

真「ほら!プロデューサーさん!早くしないとアイス奢りですよー!」

亜美「なにー!アイスー!?」

真美「これは走らないといけませんなー!」

美希「あふぅ、みんな元気がありすぎるの、ね?ハニー?」

小鳥「……」

高木「……契約書にはサインもらったからね?」

小鳥「……知りませんねー、では私はこれにて」

高木「……来ないと君の実家に連絡させてもらうよ」

小鳥「……ちくしょーー!」

次の日

小鳥「うう……サインしてしまった、自分のうかつさに腹がたつ……」

小鳥「大体敏腕プロデューサーなんて嘘っぱちじゃないですか、あんな幼女をたくさん侍らすロリコンさんが有能なはずありません」

小鳥「あの人が良さそうな顔だって作り物に決まってます!微妙に笑った顔がイケメンさんだったのも彼が人を騙す訓練をしてるからです!」

小鳥「もしかしたらロリコンじゃなくて節操無しかもしれません!あの金髪の子はロリって言うには身長とか空気が少し苦しかったですし」

小鳥「ということは目的は私!?いけないっ!結婚してすらいないのに「人妻熟女シリーズ」に出ちゃう!……誰が熟女やねん!」

小鳥「とにかく!油断はしないようにしなくちゃ!彼の毒牙にかかっちゃいけません!」

P「ひどいこと言うなあ」

小鳥「当然です!ロリコンさんは警戒するに越したことはありません!」

P「そんなことしてないと思うんだけど」

小鳥「いえっ!完璧にあなたは節操無しの女たらしですっ!……あれ?いつからそこに?」

P「最初から」

小鳥「ぴっぴよ~~~!」

P「いやいや、最初から本音が聞けてよかったよ、逆に信頼関係を作ろうってやる気がわいてくる」

小鳥「……ぴよぉぉ~~~、恥ずかしいです」

P「まあまあ、気にしないで、僕も気にしてないからさ」

小鳥「そう言われても気にするもんは気にしちゃうんです!」

P「うーん、じゃあほら、俺も恥ずかしいこと一つ教えますからそれでおあいこにしませんか?」

小鳥「……恥ずかしいことって?」

P「まだ、あなたの名前をしりません」

小鳥「あっ!」

P「教えてもらえないかい?」

小鳥「……音無、音無小鳥です」

P「音無さんですね。よろしく」

小鳥「は、はい…」

P「おっと、ついたようですね、ここを入って、一番奥の右側、そこがデスクになってます」

小鳥「あ、どうもご丁寧に」

P「いえいえ、それじゃ俺、朝のアイドルの送り迎えがあるので行ってきます、この先は律子さんに聞いて下さい」

小鳥「あ、はい、律子さん、ですね、わかりました」

P「ではー!」ドピューーン!

小鳥(行っちゃった……早い……)

小鳥(まあ、思ってたよりもまともな会社っぽいです、てっきり本当に案内すらないブラックかと思いました)

小鳥(……うんっ!少しやる気が出てきましたよ!久しぶりのお仕事!久しぶりのもやしパスタ麺あり!わくわくしてきます?)

小鳥(このパーテーションの裏かな?……って)

ゴチャラアッ!

小鳥「なにこれ……紙がエベレストです……」

小鳥「と、とにかく、この山を片づけないと……」

ゴゴゴゴゴゴゴ!

小鳥「……へ?山が……揺れて……」

ドッサアッ!

小鳥「ピヨッ!噴火!?」

律子「もうこんな時間っ!起きなきゃ!」

小鳥「ひっ人が出てきた!」

律子「今日は8時20分にプロデューサーがみんなを集めて35分までに朝礼して40分から竜宮小町は移動開始して9時20分到着、そこから撮影しながら……あら?あなたは?」

小鳥「きょ、今日から事務として来ることになった音無小鳥ですぴよ!」

律子「事務員!やっと来てくれたのね!」

小鳥「へ?」

律子「よかった、これでようやく私以外に事務してくれる人が来たわ」

小鳥「え、まさか事務って今まであなた一人……」

律子「いいえ、厳密に言えば0人よ」

小鳥「……へ?」

小鳥「い、いったい事務員がゼロってどんな状態で……」

律子「……ウチの社長、ティンと来た人しか雇わないのよ……あなたのそのクチでしょ?」

小鳥「は、はい、ほとんど無理矢理入れられました」

律子「……そのせいで一般の人を雇わないでいたから、その分を私が肩代わりしていたんだけど……」

小鳥「えっ?ということは……」

律子「……どうも、プロデューサー兼アイドル兼事務員兼学生の秋月律子です」

小鳥「多すぎませんか」

律子「まあ、そんなワケで、私も物理的な部分での限界があるし、ずっとほったらかしにしてた結果が……」

小鳥「あれ……ですか…」

ゴチャラァッ!

律子「ええ、申し訳ないけど、あれを片づけることから初めて欲しいわ」

小鳥「わかりました、やっていきますね!」

ガチャ

P「みんな連れてきたぞー!」

律子「ありがとう!じゃあ私はこれで!」

小鳥「あ、はい、行ってらっしゃい」

小鳥(私がここにきて、早一週間がたちました)

小鳥(事務の仕事は当然裏方です、ファイリングを始めとして、メールや文書の作成、ファックスや電話に資料管理や発送など多岐にわたります)

小鳥(裏方の私は基本アイドルとは関わりません、長い時間がたてば話は別でしょうけど、やはりふれあう時間の少なさが大きいと思います)

小鳥(まあ、今日はあのやっかいな人が来ないから、楽な日なのでしょうか、あの人が来たら)

P「ごめん!音無さん!急にテレビ出演のオファーが来て!おもわず舞い上がってOKしちゃいました!時間どうにか都合がつけられないかな!?」

小鳥(こうなります)

小鳥(この一週間、毎回そうでした、初日から竜宮小町の売り込みに行ったのに、なぜか律子さんが目に止まったらしいお偉いさまのために、急に律子さんの資料をつくらされたことにはじまり)

小鳥(三日目に春香ちゃんのイベントが行われた時の予算が間違えて使われていた事件や、五日目のやよいちゃんお料理番組でもやし多用しまくり事件の時)

小鳥(いつも事件がある時にいるのが彼なんです)

小鳥「……またですか」

P「なんどもごめんっ!いつも迷惑かけちゃって、おわびに今度ご飯奢るからさっ!」

小鳥「いえ、いりません、大丈夫です、それが事務の仕事ですので」ツンッ

小鳥(ふんだっ!やっぱり節操無しのロリコンです……まあ、実際律子さんの件は裏でプロデューサーさんが律子さんもプッシュしてただけですし春香ちゃんの件も一番最初に気づいたのはプロデューサーさんですし
やよいちゃんがもやし多用料理を作ったのもプロデューサーが自分らしい物を作ればいいとアドバイスしたからで、その結果毎日の朝にYAYOIキッチンなんてコーナーが作られるようになったみたいだしで
まあ、敏腕ではあるみたいですけど)

小鳥「……で、どれくらい開ければいいんですか?」

P「……24時間だ」

小鳥「へ?ああ、合計でってことですか?案外短いですね、特番かなにかのドラマですか?」

P「いや、まあドラマだって言うのは間違ってないんだけどな」

小鳥「へ?まだなにか?」

P「合計じゃない、丸一日開けてほしい」

小鳥「……ピヨ?」

P「……オファーっていうのは24時間テレビのドラマなんだよ」

小鳥「に、にじゅうよじかんてれび……?」

P「……ああ」

小鳥(ああ、お母さんごめんなさい、今年のお盆は多分、帰れません)

眠いごめん
残ってないだろうけど残ってたら書く

残ってる?

小鳥(どうも、みんなが大好きな音無小鳥です……なんかすいませんでした)

小鳥(現在事務はやばいです、過酷です、デスマーチです。でもそれは)

P「オッケー!いいよ!その調子!でもちょっとセリフ間違えちゃったからそこだけ直していこう!」

高木「うむ!ではP君の代わりに打ち合わせに出てくるぞ!発言はメモ通りでいいかな?」

律子「はい!それでお願いします!小鳥さん!衣装は大丈夫!?」

小鳥「はい!全員三日以内に届きます!CM広告が撮影される時には間に合わせます!」

小鳥(どうやら他も同じようで、アイドル達が羽ばたく水面下で、みんな必死でバタ足しています)

小鳥(彼女たちアイドルがやることになる24時間ドラマ「エージェント夜を往く」
24時間テレビの中に埋め込まれたドラマで、現実の時間が進むたびに、ドラマ内の時間も進行して、話が進んでいくわけです。さらに、そのドラマは生放送、録画ではなく生で放送しようというわけですね)

小鳥「あっ!台本続きファックスで届きました!」

P「コピーして全員にお願い!」

小鳥「はいっ!」

小鳥(つまりそれは、放送中にアクシデントがおこる可能性が高いということです)

代行しといて来ないとか最低な>>1だな!
>>1死ね!

>>81
にわかがss書くもんじゃねーな
ここの>>1は間違いなくカス

小鳥「目標のセンターをマークして計算スイッチ、目標のセンターをマークして計算スイッチ」

P「ああ……音無さんが壊れていく……」

律子「そりゃそうよ、私たちでさえもつらいのに、入ったばかりの彼女が大丈夫なワケないわ」

小鳥「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

P「まあ、仕事速度は凄いし大丈夫だとは思いますけど」

律子「完全にプラックね……」

小鳥「はいっ!タイムスケジュール一通り終わりました!」

P「おおっ!ありがとう!」

小鳥「ちょっと無理言って変えてもらった所もありますから!そこはこの別紙にまとめてますので注意してください!」

P「わかった!じゃあ行ってくる!」

律子「うん、行ってらっしゃい、じゃあ私はちょっと資料確認するわね」

小鳥「はい、ドラマの部分はそこのファイルです!」

律子「……」ペラペラ

小鳥「……」カタカタ

律子「……二週間たったわね」ペラペラ

小鳥「……早いですね」カタカタ

律子「……どう?今の環境?」ペラペラ

小鳥「……あのトラブルメーカー以外は悪くないです」カタカタ

律子「ああ、プロデューサーのことね」ペラペラ

小鳥「……はい」

律子「……トラブルメイカーかぁ、そう思うのも仕方のないことだと思うけど、ちょっと違うのよねぇ」ペラペラ

小鳥「……どういうことですか?」カタっ

律子「彼は、トラブルを作ってるんじゃないわ、トラブルに向かって行ってるのよ」

小鳥「……へ?」

律子「私の時はもちろん、春香の時もあれはお金の使われかたをプロデューサーが怪しく思って調べたら見つかったこと、やよいだって、彼女はどんな料理を作るべきかかなり迷ってたみたいだったわ」

テレビ「トットットットットットットットットッジャカジャーン!、YAYOIキッチン」

小鳥「……なんとなくはわかってましたけどね」

律子「やっぱり?私もそうだと思ったわ」

小鳥「……そりゃ分かりますよ」

律子「そう、なら良かったわ、ところで」

小鳥「なんですか?」

律子「ここ、時間ダブルブッキングしてない?」

小鳥「…………あ」

律子「……今日の4時、打ち合わせが二つ、入ってるわね」

小鳥「あわわわわ、どうしましょう!?時間をずらしてもらいますか!?」

律子「……いえ、向こうも24時間テレビに向けて相当タイトなスケジュールを組んでる可能性が高いわ、おそらく変更はできないわね」

小鳥「ぴっ、ぴよ~ごめんなさい!」

律子「いえ、入ったばかりのあなたに重要な役割を押しつけすぎた私達に責任があるわ」

小鳥「どっどうすればいいですか!?」

律子「……時間稼ぎ、しましょうか」

偉い人「限られた予算の中で最大限数字が取れる配分を~」

偉い監督「キャストの演技力によっては配役を変更すらする柔軟さをもって~」

偉いディレクター「数字がとれにくい深夜帯をどうにかするのが今回のドラマで~」

小鳥(ピッ、ぴよぉ~~~~~)

小鳥(ど、どうしましょう!こんな事になるなんて思ってもいませんでした!)

偉い人「765プロさんはどう考えますか?」

小鳥「ピ、ピヨッ!?」

小鳥(え、えっと、律子さんメモ、律子さんメモ)

小鳥「た、確かに、予算を有効に使って数字を取ることは大事かもしれませんが、私たちの意見としては、それ以上にアイドルに配慮した設備、環境の設置に力を使ってほしいと主張します
ウチのアイドルは中にはまだ中学生の子もいますし、そんな子ががんばりすぎた結果体調を崩したり疲れから失敗してしまったら、私たちからしても24時間テレビという企画からしてもよいことはありません
ゆえに、私たちは第一に環境の整備を主張させていただきます」

偉い人「そうですか、では次に~~」

小鳥(な、なんとかなった~~~~)

妹がプールから帰ってきた
飯つくってくる

ちなみに夜10時以降はテレビに出れないアイドルの方が多いからな

昨日余った魚握ってやったらまたかとか言われた
腹がたつ

>>104
テレビにも年齢的なサムシングあるの?

22:00~05:00は18歳未満を使っちゃいけない
普通に労働基準法違反

>>109
こまけえことはいいんだよでここは一つ
ドラマ主役まこりんにしちゃったし

小鳥(今のうちに律子さんメモを再確認しておこう)

小鳥(まず予算についてですが、相手からしても、一応のエリートというメンツがありますから、基本的に予算はあまりにも低くしてくることはありません、一応別紙に表は作っておいたので、表に書いてある数字を割らないかぎりはOKです
もしも割ってくるようなら連絡を下さい
それ以上に大事なことが、絶対に一人のアイドルのみを主役にはさせないことです、これは、絶対に阻止しなくてはなりません、理由はいくつかありますが、一番は、アイドルの疲労です、これについては、最初の方で恐らく相手にも伝わるでしょう
もう一つは、765プロのアイドル全員を24時間テレビという舞台に出すことです、経営からみれば下手な鉄砲数打ちゃ当たる作戦、私個人から見ればきちんとみんなにチャンスをあげたいから、ですね
また、相手からしたらやはり演技力が高いアイドルを使いたがるでしょう、それにより、765プロのイメージが一部のアイドルのみに凝り固まるのは避けなければなりません、大手ならともかく、私たちはまだ弱小ですので、チャンスをつぶすことになりかねませんからね
ということで一人のアイドルの乱用には気をつけて下さい

小鳥(ぴよっ!分かりました!それだけに気をつければいいんですね!)

偉いディレクター「ふむう、とこれで監督、765さんのアイドルたちは演技はどうですか?」

偉い監督「良い意味でも悪い意味でも、個性がありすぎるな、生かせたら相当な武器になるだろうが、逆に生かせきれない場合毒になる」

偉い人「ではどうするのです?」

偉い監督「必然的に、一人のキャラを掘り下げる形にせざるおえないだろうな、まあ、主役級のアイドル数人と、あとはチョイ役あたりが妥当だろう」

偉いディレクター「では、その方向で」

小鳥(へ?こ、これはヤバいっ!)

小鳥「ちょっ!ちょっと待って下さい!」ガタッ!

小鳥(あうう……皆の視線を受けちゃってる……これが逆に快感に……ってそんなこと言ってる場合じゃない!)

偉い人「……なんですか?765プロさん」

小鳥「え、えっと、できれば全員出るような形にできないですか?」

偉い監督「……さっきも言ったでしょう、私の方からしたら、あまりにも多いキャストは出来が悪くなる可能性があります、脚本家にも負担がかかりますし、全員を完璧に出すのは不可能に近いです」

小鳥「で、でもほら!先ほど言ったようにアイドル達にも疲労がありますし!あまり役者をしぼりすぎるのも!」

偉い監督「……わかりました、それでは、昼と夜のダブル主人公で行きましょう、昼のエージェントの表の世界を、夜に裏の世界を描写する、これでどうですかな?」

偉い人「おお、それは」

偉いディレクター「おもしろくなりそうですな」

偉い監督「では、このような形でどうでしょうか?」

小鳥(……ダメだ、私には着地点が分からない!
今出された条件が良いのか悪いのか、もっと引き出せる案件なのか、こちらがなにか譲歩するレベルの条件なのか、全く分からない!
もっと、私に経験があったなら違うのかもしれないけど……いや、今ここで私がそんな事言ったって変わらない、とにかく、この件についてもう少し時間を伸ばして……)

バンッ!

P「申し訳ありません!失礼します!」

小鳥「へっ?なんで……」ヒソッ

P「ごめん、待たせたね」ヒソッ

P「えっと、アイドル達のキャストについての話、でしたよね?」

偉い監督「……ええ、そうです」

P「それなら、先ほど脚本家の方と話してきました、全員を完璧な形で出すことができるそうです」

小鳥「なっ!?」

偉い監督「なんだとっ!?」

P「……それでは、もう少し話を詰めて行きましょうか」ニコッ

会議終了後

小鳥「……」

P「ふうっ、なんとか終わったな」

小鳥「……すいません」

P「ん?ああ、ダブルブッキングのこと?気にしちゃいけないよ、あの程度のトラブル、よくあることさ」

小鳥「いえ、それだけじゃありません」

P「……じゃあ、どうして?」

小鳥「……役たたずですいません」

P「……役たたずって?」

小鳥「……だって、そうじゃないですか」

小鳥「今回の事です、私がやってること、がんばったことは、プロデューサーさんの頑張りと比べたら、ほんのちょっぴりなんだなって」

P「そんなことないよ」

小鳥「そうじゃないですか、私があの監督さんから引き出した条件と、プロデューサーさんが提示した条件、天と地の差です」

P「それは、君が時間を稼いでくれたからで」

小鳥「そもそも、私がミスしなきゃ時間が足りなくなることもありませんでした」

P「……」

小鳥「私にもっと経験があったら、私がもっと早くこの世界に入っていたら!こんな無力に思うことはなかったかもしれないのに!」

P「一つだけ、言っていい?」

小鳥「……なんですか?」

P「あの紙束のエベレスト、あれ、いつの間にか無くなってたけど片づけたのは誰だい?」

小鳥「……私ですけど」

P「そもそも、仕事がまったく分からなくてなくてその日その時だったのをタイムスケジュールにしてくれたのは誰だい?」

小鳥「……私ですけど」

P「入った初日に律子さんの書類を纏めてくれてん三日目のイベントでお金の処理をしてくれて、五日目に急に決まったYAYOIキッチンのコーナーのためがんばってくれたのは誰だい?」

小鳥「……」

P「音無さんは頑張ってるよ、俺には出来ない事も一杯やってる、正直、嫉妬してしまうほどに」

小鳥「へ?」

P「知ってるかい?音無さんがきてから、ウチは劇的に良くなったんだぜ?なにもかも手不足だったのに、君が現れてから、やりたいことを君に言えば、どうすればいいか指示してくれるようになった」

小鳥「あ……」

P「ほら、君が役たたずな訳ないじゃないか、もっと、自分は凄いって誇ればいいよ」

小鳥「……まったく、女たらしです」

P「ええっ!?」

小鳥「ほらっ!事務に行きますよ!まだまだ仕事はありすぎます!」

P「ちょっ!ちょっとまってくれよ!」

小鳥「……ありがとう」ポソッ

P「へ?」

小鳥「なんでもありません!行きますよ!」

一ヶ月後 PM8:00

小鳥「……ふう、なんとか終わりました」

小鳥「でもこれで!ついに!」

テレビ小鳥「「5・4・3・2・1!」」

テレビ小鳥「「24時間テレビ!スタートです!」」

小鳥「やったー!ついに始まりましたよ!今日は夜更かししちゃいます!」

PM8:15

小鳥「いやー!仕事場で飲むビールは旨いっ!」

小鳥「ビール×からあげクン×ポテトチップス!明日は胃もたれがすごいぞー!」

ファックス「ガガガッ!ガビッ!ガービー!」

小鳥「あっはっはっはっ!気分サイコーです!あっはっはっはっ!」

ファックス「ウィーンウィーンウィーンウィーン」

PM9:00

小鳥「おおっ!CMの後に『エージェント夜を往く』初回ですか!これは絶対見なければ!」

小鳥「あ、でもその前にといれー!3番!」

小鳥「えへへー!……ん?なんですか?このファックスは?」

小鳥「……え?『エージェント夜を往く』完成台本?まだ完成してなかったの?」

小鳥「え?なんで今これがこっちにあるの?」

小鳥「……まさか」

PM9:10

プルルルル!プルルルル!ガチャ

小鳥「あのー律子さん」

律子「あっ!そっちに『エージェント夜を往く』の完成台本きてない!?」

小鳥「き、きてます!」

律子「ホント!?よかった!脚本家が突然ストーリーを変えるって言い出して!監督もそのつもりで道具用意してたみたいで!その原稿ファックスで送ってちょうだい!」

小鳥「……無理です」

律子「へ?」

小鳥「長期間使用によりファックスが壊れました!」

PM9:15

律子「えっ!ええ~~!」

小鳥「どうしましょう!台本を見る限り変わるのは第4部からみたいです!」

律子「4部……12時30分からね」

小鳥「つまりそれまでに……」

律子「ええ!なんとしても!なんとしてもこっちに届けて頂戴!頼んだわよ!」

小鳥「ラジャー!」

訂正
厳密にはAM0:30です

PM9:25

小鳥「脚本家に電話して送り直してもらおう!」

プルルルル!プルルルル!
プルルルル!プルルルル!

小鳥「出ないっ!なんで!?」

小鳥「いや、よく考えてみて、書き終わった原稿、送り間違えるほどの状況これを併せて考えると……」

小鳥「……寝てる……ってことですね、エヴァ、完全に沈黙です……」

PM9:30

小鳥「ま、まだっ!ファックスが壊れても電子データに直せば!タイピングさえすれば何とかなる!」

小鳥「律子さん、メールにして送ります!送信!」

小鳥「……なっ!」

小鳥「サーバー負荷のため送信……できない……」

小鳥「……まだっ!まだぁっ!」

やばい

PM10:00 駅

小鳥「で、電車なら!って、なんでこんなに人が一杯なの!?」

駅員「申し訳ありませーん!ただ今人身事故により遅れが出ておりまーす!」

小鳥「そ、そんなぁ、ここまで……」

小鳥「……っ!諦めちゃダメっ!タクシー!!」

PM11:00

小鳥(な、なんとか乗ることが出来た……)

小鳥(危なかったけどこれでなんとか、11:30には付くことができる……)

キキーッ!!

小鳥「ピヨッ!?」

運転手「あーっダメだわー!お盆だから渋滞してるなこりゃ!」

小鳥「……ます」

運転手「まあ一時間半もすりゃ渋滞抜けるからそうすりゃあとちょっとで……え?」

小鳥「降りて走りますから早くしてください!」

運転手「へっへい!」

PM11:30

小鳥「ハアッ!ハアッ!ハアッ!」

小鳥(胸が痛いっ腕が言うことを聞かない!胃袋は悲鳴をあげてるっ!でもっ!でもっ!)

小鳥「これだけは!なんとしても届けるんだぁ!」

小鳥(いやだ!もうっ!あんな風に弱音をはきたくない!絶対に御免です)

小鳥「言うことを……!聞いてよっ!私の体ぁ!」

コケッ!

小鳥「あっ……」

ズザァァァァ!

小鳥「あぁぁぁぁぁ!!」

小鳥(痛い!痛い!痛いっ!……でもっ!)

小鳥「あの時と比べたら痛くない!立て!私!もう、私は役たたずじゃないっ!」

AM00:15

小鳥「ハアッ!ハアッ!ハアッ!……ついた!テレビ局!」

ザワザワザワザワ

小鳥「っ!これは!?」

警備員「あー、今24時間テレビやってるでしょ?有名人を一目みようと集まってきてるんだ」

小鳥「……ここまで来てっ!ここまで来てっ!負けられません!すいませんっ!関係者でーすっ!通してくださーいっ!」

AM00:25

律子「……来たっ!」

小鳥「律子さんっ!」

パシッ!

律子「確かに受け取ったわ!ありがとう!」

小鳥「ハアッハアッ」フラッ

ギュ!

小鳥「……プロデューサーさん?」

P「ありがとう、本当にありがとう」

小鳥「……えへへ、役にたちましたか?」

P「ああ、とっても」

小鳥「よかった……すこし……ねかしてくらはい……すう……すう」

P「……ああ、ゆっくり休んでくれ」

その後

小鳥「むにゃむにゃ……そんなおっきいやつじゃお口で食べられないよう……ハッ!」

P「おっ!起きたか!」

小鳥「24時間テレビは!?」

P「大丈夫だ、ほら」

司会「それでは!24時間テレビ!終了でございます!みんな!ありがとーう!」

小鳥「……へ?終了?」

P「丸一日寝てたからね」

小鳥「……ドラマは?」

P「音無さんのおかげで無事に終わったよ、今は律子主導で打ち上げをやってる」

P「大丈夫?立てる?」

小鳥「……あはは、無理ですね、筋肉痛で足が動きません」

P「そっか、ほら」ヒョイ

小鳥「ひゃ!?なにするんですか!?」

P「へ?ただのおんぶだけど!?」

小鳥「……女たらし」

P「へっ?またぁ!?どうしてさ!?」

小鳥「そんなもの、自分で気づいて下さいよ!ほら、行きますよ!ゴーゴー!」

Pが気持ち悪い

>>160
そうだな

小鳥「……プロデューサーさん」

P「なんだい?」

小鳥「この前、ご飯奢ってくれるって言ってましたよね」

P「あー、言ってたね」

小鳥「私、あそこがいいなあ」

P「……高級料理店ですね」

小鳥「何でもって言ったのに……」

P「いや……でも……」

小鳥「ダメなんですか?」

P「……わかったよ、あそこな?」

小鳥「よしっ!じゃあ早速行きましょう!」

P「今から!?」

小鳥「はいっ!ほらっ!行きましょう!敏腕エリートプロデューサーさん!」

おわり

えっ

>>164
なんか回収忘れてた伏線あったっけ?

まあ、にわかがss書くもんじゃねえ

結構好きな内容だった
面白かった乙

>>172
お前のIDうらやましい

>>173
SR?

>>174
杏よこせ

>>175
なぜ俺が杏Pとわかった!?

>>176
俺も杏Pだからだ

といってもまだ回収できる場所あったっけ?
ちょっと見返してくる

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