宥「ちんぽ」(56)

代行:ID:5pGQvUbM0

ある日の夜

TV<ナンデヤネーン

玄「あははっ」

TV<ホンマ、チ[ピー]ヤナイカ!

玄「あ、あはは///」チラ

宥「……」ジー

玄(気まずいよぉ)

玄「ち、違う番組見よ。リモコンリモコン」


宥「ちんぽ」

玄「!?っ」

宥「ちんぽ」

玄「はわわ、そんな言葉使っちゃだめだよおねーちゃん!」

宥「ちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽ
  ちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽ
  ちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽ」

玄「うわぁあああああああああ」

玄「というのが昨日のことです」

宥「ちんぽ」

玄「おねーちゃ~……」

憧「それは、んー……、お大事に?」

玄「それちょっとひどいよぉ」

穏乃「宥さんがちんぽしか言えなくなったってことですね」

憧「こら、もっと濁しながらいいなさい」

玄「……そういうことになるかな」

灼「原因は?」

宥「ちんぽ」

灼「え?」

宥「ちんぽ」

灼(アカン)

玄「突然テレビ見てたらち、ちん……って」

憧「……」

穏乃「テレビの影響?」

玄「お笑い番組でね、そういうエッチなネタが出たんだよ。そしたら」

宥「ちんぽ」

玄「お姉ちゃんちょっと黙ってて」

宥「ちんぽ……」ションボリ

憧「……宥姉、授業どうしたの?」

玄「口開くと言っちゃうから、ボールギャグかませてその上からマスクとマフラーを、」

憧「は、はぁ!? 普通に休ませればいいじゃない!」

玄「授業は出たいって身振りで伝えてくるから……じゅ、受験生だし?」

宥「ちんぽ」

憧「ていうかなんでボールギャグなんて持ってるのよ」

玄「(福岡からお越しの)お客様の忘れ物だよ」

灼(流石玄。私なら即座に捨てる)

憧「……」ハァー

憧「あたし帰るわー」

穏乃「なんでさ」

憧「今日歯医者。……それにさ、こんなのありえないよ。ちんぽしかしゃべらなくなるなんて」

玄「ちんぽしかしゃぶらない?」

憧「ぶっとばすわよ」

憧「……宥姉もそんな冗談に付き合わなくていいよ?」

宥「ちんぽぉ」

玄「『冗談じゃないよぉ』とのことです」

憧「あーはいはい。じゃあねばいばい」

ガララ

灼「逃げたな……」フッ

穏乃「まぁまぁ、とにかく解決策考えましょうよ」

玄「ふぅーむ」

灼「私は精神的な要因だと思うよ」

穏乃「ほうほう」

玄「つ、つまり?」ドキドキ

灼「宥さんは男性器を求めている」

玄「――!?」

宥「///!?//////!?????!!!!/////」

玄「そ、そそそそそうなのおねえちゃん」

宥「……」フルフル

玄「違うって」

灼「じゃあ違う」

穏乃「違うのかよ!」

玄「お、穏乃ちゃんいいツッコミだよ」

穏乃「そうっすか?」エヘヘ

宥「……」

灼「憧がわからないとなると私達もお手上げだね」

穏乃「え? なんでですか?」

玄「……?」←どういう意味かわかってない

宥「……」←何を言いたいかわかってる

灼「そもそも玄はどうやって意思疎通してるの?」

玄「お姉ちゃんの目を見るのです!」

宥「……」

玄「ふむふむ。今日は肉じゃがが食べたい?」

宥「ちんぽ!」

灼「……一語しか使えない現状、我々には正解かどうかわからない。だが、玄がいいならそれでいい」

穏乃「ですね!」

灼「一件落着。ということで部活部活」

玄「あはは、良かった――い、いやいや! 一件落着してないから! 治ってないから!」

灼「あー、ノリつっこみしちゃう系」

玄「しちゃう系ってなに~」プンプン

穏乃「普段は阿知賀のボケ担当ですからね」ハハハ

宥「……」ゴゴゴ


玄「……! あ、あの目は!」

灼「ところかまわずクソをする畜生を見るような目ッ……」

穏乃「やばいですよ怒ってますよ」ヒソヒソ

灼「……こほん」

灼「本日麻雀部の活動は、宥さんのちんぽ狂いもといちんぽ語の解決方法についてみなさんで思案しましょう」

穏乃「灼さん! ちんぽ語とかそういう問題じゃなくて、そもそもちんぽしか言ってませんよ!?」

灼「おーらいしず。私はある重大な事実に気付いた」

穏乃・玄「な、なんだってー!?」

灼「そのリアクションは私が事実を述べた後にやってほしかったんだけど……、気を取り直して」

灼「ひとつひとつの『ちんぽ』にはそれぞれ違った個性がある」

穏乃「小さかったり被ってたり?」

灼「そういうシモネタ全開のボケはアウト」

玄「な、なんだってー!?」

宥「……」プルプル

穏乃「(やば、あからさまに宥さんキレてる)、で、それでこの問題が解決されるんですか?」

灼「結局何が問題かっていうのは玄を除く私達が、宥さんとコミュニケーションをとれない点にある」

玄「ふむふむ」

灼「麻雀中も『ちんぽ!』って言われてもチーなのかポンなのかわからないでしょ?」

穏乃「確かに。その後の確認で判断つきますが、テンポは悪くなりますね」

玄「ちーぽん?」

灼「玄うるさい」

玄「ふぇぇ」

灼「と、いうわけで……聞いてもらえば早いかな」

ピッ――今日は肉じゃがが食べたい?――ちんぽ!――ピッ


穏乃「えっ、いつの間に録音してたんですか(ドン引き」

灼「なんか面白そうだなーと思って、で、ここ」


ピッ――宥姉もそんな冗談に付き合わなくていいよ?――ちんぽぉ――ピッ


穏乃「ここだけ抜き出すと意味不明でアホ丸出しの会話ですね」

灼「そういうのはいいから。この二つのちんぽに何か違いを感じなかった?」


 

穏乃「うーん、あっ、語尾が伸びてる!」

灼「正解。もう少し詳しく説明すると最初のちんぽは、『ち→ん→ぽ↑』となり、」カキカキ

灼「で、こっちのちんぽは『ち→ん↓ぽ↓+ぉ』となる」カキカキ

穏乃「ほへー」


玄「あ、ちょうちょだ~」

宥「ちんぽ~」


灼「玄に夕飯は肉じゃがが食べたいか否かの選択を迫られたとき、宥さんはち→ん→ぽ↑を使った」

穏乃「で、その答えが……」

灼「玄が言った事が正しければ、『ち→ん→ぽ↑』は『そうだよ・うん・当たり』など肯定を表すちんぽとなる」

穏乃「イエスのちんぽですね」

灼「そして次のちんぽ、『ち→ん↓ぽ↓+ぉ』は、『冗談じゃないよぉ』って意味らしいんだけど……」

穏乃「ちょっと複雑すぎる気がします」

灼「そう。どう頑張ってもちんぽの発音は27通りしか出せない。それプラスに語尾を入れてもせいぜい百前後」

穏乃「否定のちんぽと考えたほうが無難かも」

灼「だね。『冗談か?』聞かれて、『そうではない』、と答えたと仮定すると納得がいく」

穏乃「……なるほど、こうやってちんぽの三文字だけで会話できるように私達から学んでいくわけですね!」

灼「まさしく逆転の発想。ちんぽが治らなければちんぽになればいいじゃない」

玄「ふぅーむ。なるほどなるほどー」

宥「……」

穏乃「あっ!」

灼「どうしたのしず」

穏乃「『ち↓ん?ぽ→+ぉ』……これで『波動拳』ですね」カキカキ

灼「」プルプル

灼「ぶほぁ」

灼「……」チラ


宥「……」グゴゴ


灼「ヒェっ」

穏乃「『ち↓ん?ぽ→+ぉ』……これで『波動拳』ですね」カキカキ

穏乃「『ち↓ん\ぽ→+ぉ』……これで『波動拳』ですね」カキカキ

一時間後

赤土「待たせたな!」ガララ


灼「ちんぽ」リーチ棒ポイー

穏乃「チンポッポ」タン

玄「……///」タン

宥「チー!んぽ」カチャ


赤土「……」

赤土「ワッツハプン?」


灼「あ、はるちゃ――」ハッ

穏乃「罰符ー」

灼「ちぇ」2000オール

赤土(一体、この子達の間に何が起きている……!?)

<チンポ! チンポ!

赤土(私の指導になにか問題が……?)

玄「ち、ちん……ぽ///」4000・2000をどうにかこうにかアピール

穏乃「ちぽー」

赤土「あ、終わったみたいだな」

赤土「……」

赤土「くぉら! そんな言葉を使うんじゃない!」

灼「これには訳があるんだよ」

赤土「そんな卑猥な語を使う訳だと……?」

灼「かくかくしかじか」

赤土「……ふむ」

赤土「それで、宥の気持ちになってみんなで、ちん……、うん。」

宥「ちんぽ」

赤土「いやでもさおかしくないか? 普通は宥のそのアレな状態を治すのが先でしょ」

玄「だったらその方法を教えて欲しいのです」

赤土「医者に見せよう」

灼「追い返されるのがオチ」

赤土「こっちが真剣に訴えれば医者だって……」

穏乃「はっきり言ってこれ、不治の病ですよ!」

赤土「……」

宥「ちんぽw」

赤土「わかった。インハイまで一週間。練習をしながら私が解決策を考える」

穏乃「良かったですね宥さん! 赤土先生が治してくれるらしいですよ」

赤土「大船に乗ったつもりでまかせときな!」





一週間後、もちろん治るわけも無くインハイを迎える。

 
準決勝

菫「いくぞ、シャープシュート!」ズギャーン

宥「ち[ピー]」ヒュ


恒子『松実選手! またもや弘世選手の狙いを避けていくー!』

健夜『今のまずいよね!? なんかリアルタイで局が自主規制音だしてるけどまずいよね!?』

恒子『正直そろそろ触れなくてもいいと思いました。もう準決勝だよ? 慣れようすこやん!』


宥「ちん[ピー]」ロン・12000


恒子『余剰牌を避けて逆に当てていくーー!!』

健夜『さ、逆手にとるとは松実選手も侮れませんね……』

リアルタイ→リアルタイム

菫(くそ、私の狙いが読まれている。……それよりもこの女、さっきから女性としてどうかと思う言葉しか発してないぞ!?)

宥(ちんぽ)

菫(こいつ、直接脳内に……!)


泉(これが全国のレベル!!)

美子(ノンケかな?)

 
阿知賀の待機部屋

玄「お姉ちゃんすごいのです」パチパチ

穏乃「宥さんやるぅ!」

灼「流石はうちのエース」

憧「……」

穏乃「憧?」

憧「ええっ? あ、宥姉すごーい……あはは」

憧(なんで一週間たってもちんぽしか言ってないの! しかもこれ全国放送よ!? いくらNG音ついてるからって無茶しすぎでしょ!)

赤土「憧、宥は障害を乗り越えたんだよ」

憧「はぁ?」

赤土「不治の病に侵されながら、この大舞台で必死に戦ってるんだ……」

憧(よく監督責任問われないなこの人)

同時刻、宮守一行のホテル

トシ「おお、やるねこの子」

 『ちん[ピー]』

塞・胡桃・白望「……」

エイスリン「彼女にシンパシーを感じる」

豊音「エイスリンさんが急に流暢になったよー」

エイスリン「……」カキカキ

エイスリン「ちんぽ!」バッ

白望「……」

エイスリン・豊音「ちんぽ! ちんぽ!」

塞・胡桃・エイスリン・豊音「ちんぽ! ちんぽ!」


再び、宮守高校麻雀部は一つになった。


白望「マジ勘弁して」





菫(-8800)「ありがとうございました」

美子・泉「ありがとうございました」

宥「ちんぽ~」

菫「……!」

菫「おい!」

宥「ち!?」

菫「さっきから聞いていればろくに点数申告もせず、ふざけているのか」

宥「ちんぽ」

菫「だからその、ち、ち、ちん」

菫「ちんぽ」

菫「!?」

菫「ちんぽちんぽ!?」

宥「ちんぽー!」

 
阿知賀の待機部屋

[TV]<チンポ!?


    “!?”


赤土「か、感染した!?」

灼「ちんぽウイルス……。なんてことだなんてことだ」

穏乃「でも私達にはぜんぜん感染ってないですね」


泉『[ピー]! ち[ピー]』


玄「あ、千里山の人にも感染った」

赤土「そうか、そういうことだったのか……」

穏乃「赤土先生! 何かわかったんですか!?」

赤土春絵は走り出した。予想した最悪の事態が引き起こされたのだ。
灼の静止を振り切り対局室に向かう。
赤土が人類の救世主になることなど、このときは誰も知るよしは無かった。

いつかつづく

正直オチが思いつかなかった
おやすみ

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