QB「なるほどね」
まどか「うん、だから」
まどか「私の人生一回分くらい、待てない?」
まどか「QBは何百年も地球にいるんでしょ?」
QB「うーん…まどか、そうなると君は90歳のお婆ちゃんだろう?」
QB「何度も言うけど僕は第二次成長期の女の子が大好き…」
まどか「うんうん、だから今契約するよ」
QB「え!ほんと!?」
まどか「うん、私の願いは、私が平穏な人生を全うすること!」
まどか「これならほむらちゃんも私のこと、何の心配も無いと思うんだ」
QB「ふーむ…」
QB「君は、間違っているけど…」
QB「まあいいよ、いくつか契約について決めようか」
まどか「うん!」
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QB「君の願いは平穏な人生を全うする、ということだけれど」
QB「平穏な人生の定義が曖昧だね」
QB「僕の感覚でいいのかい?」
まどか「うーん…そうだなぁ…」
まどか「じゃあ、人生が思い通りに転ぶようにして!」
QB「なるほど」
QB「そうなってくると君のソウルジェムが」
まどか「あー、割れたらの心配かぁ…」
まどか「それなら、人生満喫したら魔女になる!これも契約に加えておいて!」
QB「いいねぇ」
QB「おや、それだと魔女になった君が地球に大迷惑を掛けてしまうね」
QB「子供や孫がそんな目に会うのはさぞ不本意だろう」
QB「よーし、君のソウルジェムは死に際に遠目の宇宙のどこかにワープする、というように契約に組み入れておくよ!」
まどか「ありがとうQB!」
QB「契約は成立だね」
まどか「明日から理想の人生が始まるんだなぁ」
まどか「おはようほむらちゃん!」
ほむら「おはよう、まどか」
ほむら「あら、髪切った?」
まどか「切ってないよ」
まどか「QBから話は聞いた?」
ほむら「ええ…」
ほむら「まどかがそれでいいなら…」
まどか「うん、ありがとう、ほむらちゃん」
ほむら「幸せな人生が約束されているのよね?」
まどか「勿論だよ、何でも思い通りになるんだよ?」
まどか「楽しくて仕方が無いに決まってるよぉ」
まどか「マミさんってどこの高校を受けるんですか?」
マミ「私は見滝原第一を受けようと思っているの」
まどか「見滝原第一…!」
まどか「すっごく偏差値高いですよね!すごい!」
マミ「ええ、まあ…」
マミ「受かるかどうか不安で仕方が無いけれどね…」
まどか「そうなんですか…」
まどか「あ、なら受かることにしちゃいましょう」
マミ「え?」
まどか「えへへ、私、自分の人生に関わることは全部思い通りになるんですよ」
まどか「マミさんが受からなかったら私は悲しい…だからマミさんは受験合格!」
マミ「え、え?」
まどか「ええと…とにかくマミさんの合格は確約されました!安心してください!」
マミ「は、はぁ…」
まどか「あ、私、ほむらちゃんと遊ぶ約束があるんで」
まどか「また明日!」
マミ「え、ええ、またね」
マミ「鹿目さんなりに励ましてくれたのかしら…」
まどか「高校受験かぁ…」
まどか「マミさんとあんまり会えなくなっちゃうかな…」
まどか「うーん…」
さやか「お、まどか」
まどか「さやかちゃん」
さやか「ほむらんとこ行くの?」
まどか「うん、さやかちゃんも来る?」
さやか「ほんと?なら行こっかな」
まどか「うん、お菓子買って行こう」
ほむら「見滝原第一…は、私達には厳しいわよ」
まどか「やっぱりそうだよね…」
さやか「マミさんと離れ離れは寂しいけどねぇ…」
まどか「んー…あっ、そういえば思い通りに出来るじゃない」
さやか「ん?」
まどか「私達は~、仁美ちゃんも、見滝原第一高校に受かる!」
ほむら「…」
さやか「何言ってんのさまどか?」
まどか「んー?あのね」
まどか「3DS欲しいなぁ」
まどか「でもお小遣いじゃ足りないし…」
まどか「どこかに二万円くらい落ちてないかな~…」
まどか「落ちてた!」
まどか「やったぁ!」
まどか「…へぇ、こんなあり得そうに無い事でも叶っちゃうんだね」
まどか「ポケモンも買お~♪」
和子「テスト返しま~す」
まどか「うぇへぇ…」
まどか「先生、老眼とか、何かの手違いで100点にならないかな…」
和子「鹿目さ~ん」
まどか「はい…」
和子「すごいじゃない、鹿目さん!満点よ!」
まどか「え?」
まどか「あっ…」
まどか「そうか」
仁美「ラブレターが…」
さやか「贅沢な悩みだねぇ」
まどか「いいなぁ…私も一度でいいから貰ってみたいなぁ…ラブレター」
まどか「一度、なんて謙虚なこと言ってないで学校のマドンナになりたいよぉ…」
男子生徒「鹿目さんおはよう!」
男子生徒「まどか~!」
男子生徒「か、鹿目先輩…!美しい…!」
まどか「えへへ、困っちゃうよね、毎朝…」
下駄箱「ラブレターの宝庫」
まどか「んも~」
まどか「うぇへへへわはははは!!!」
まどか「~♪」
まどか「お、一発で6V♪」
まどか「ついてるなぁ」
女子生徒「つうか、鹿目調子こきすぎだろ」
まどか「…」
まどか「陰口叩かれるなんて…」
まどか「氏ねよ…」
まどか「さやかちゃん大学決めた?」
さやか「んにゃ、特に」
まどか「どうせなら高いところに入ろ」
まどか「んーじゃあ、みんな東大で」
まどか「あ、マミさん…」
まどか「…も、東大に編入で」
まどか「編入があるかどうかは定かではないけど…」
さやか「就職活動って大変だね!」
まどか「んー、まあ私は就職する必要無いけど」
ほむら「世間体が厳しくなるわよ?」
まどか「ああ、その辺もなんとかできるし」
さやか「いいねぇ」
まどか「んー、何かなぁ…」
まどか「何でも思い通りって結構つまんないなぁ」
さやか「そうなの?」
まどか「うん」
まどか「ゲームも恋愛も、何にも楽しくないよ」
さやか「えーっ絶対楽しそうなのに」
まどか「かと言ってランダムに身を任せると、これ好きなように出来るのになぁ、とか思っちゃって」
ほむら「まどかにはまどかの悩みがあるのね」
まどか「そうだよ~、人生つまんなくて…」
まどか「やめちゃおっかなぁ…」
このSSまとめへのコメント
凄く悲しい終わり方しやがった