まどか「一生なんてたかだか80年くらいだよ」 (19)

QB「なるほどね」

まどか「うん、だから」

まどか「私の人生一回分くらい、待てない?」

まどか「QBは何百年も地球にいるんでしょ?」

QB「うーん…まどか、そうなると君は90歳のお婆ちゃんだろう?」

QB「何度も言うけど僕は第二次成長期の女の子が大好き…」

まどか「うんうん、だから今契約するよ」

QB「え!ほんと!?」

まどか「うん、私の願いは、私が平穏な人生を全うすること!」

まどか「これならほむらちゃんも私のこと、何の心配も無いと思うんだ」

QB「ふーむ…」

QB「君は、間違っているけど…」

QB「まあいいよ、いくつか契約について決めようか」

まどか「うん!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393746581

QB「君の願いは平穏な人生を全うする、ということだけれど」

QB「平穏な人生の定義が曖昧だね」

QB「僕の感覚でいいのかい?」

まどか「うーん…そうだなぁ…」

まどか「じゃあ、人生が思い通りに転ぶようにして!」

QB「なるほど」

QB「そうなってくると君のソウルジェムが」

まどか「あー、割れたらの心配かぁ…」

まどか「それなら、人生満喫したら魔女になる!これも契約に加えておいて!」

QB「いいねぇ」

QB「おや、それだと魔女になった君が地球に大迷惑を掛けてしまうね」

QB「子供や孫がそんな目に会うのはさぞ不本意だろう」

QB「よーし、君のソウルジェムは死に際に遠目の宇宙のどこかにワープする、というように契約に組み入れておくよ!」

まどか「ありがとうQB!」

QB「契約は成立だね」

まどか「明日から理想の人生が始まるんだなぁ」

まどか「おはようほむらちゃん!」

ほむら「おはよう、まどか」

ほむら「あら、髪切った?」

まどか「切ってないよ」

まどか「QBから話は聞いた?」

ほむら「ええ…」

ほむら「まどかがそれでいいなら…」

まどか「うん、ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「幸せな人生が約束されているのよね?」

まどか「勿論だよ、何でも思い通りになるんだよ?」

まどか「楽しくて仕方が無いに決まってるよぉ」

まどか「マミさんってどこの高校を受けるんですか?」

マミ「私は見滝原第一を受けようと思っているの」

まどか「見滝原第一…!」

まどか「すっごく偏差値高いですよね!すごい!」

マミ「ええ、まあ…」

マミ「受かるかどうか不安で仕方が無いけれどね…」

まどか「そうなんですか…」

まどか「あ、なら受かることにしちゃいましょう」

マミ「え?」

まどか「えへへ、私、自分の人生に関わることは全部思い通りになるんですよ」

まどか「マミさんが受からなかったら私は悲しい…だからマミさんは受験合格!」

マミ「え、え?」

まどか「ええと…とにかくマミさんの合格は確約されました!安心してください!」

マミ「は、はぁ…」

まどか「あ、私、ほむらちゃんと遊ぶ約束があるんで」

まどか「また明日!」

マミ「え、ええ、またね」

マミ「鹿目さんなりに励ましてくれたのかしら…」

まどか「高校受験かぁ…」

まどか「マミさんとあんまり会えなくなっちゃうかな…」

まどか「うーん…」

さやか「お、まどか」

まどか「さやかちゃん」

さやか「ほむらんとこ行くの?」

まどか「うん、さやかちゃんも来る?」

さやか「ほんと?なら行こっかな」

まどか「うん、お菓子買って行こう」

ほむら「見滝原第一…は、私達には厳しいわよ」

まどか「やっぱりそうだよね…」

さやか「マミさんと離れ離れは寂しいけどねぇ…」

まどか「んー…あっ、そういえば思い通りに出来るじゃない」

さやか「ん?」

まどか「私達は~、仁美ちゃんも、見滝原第一高校に受かる!」

ほむら「…」

さやか「何言ってんのさまどか?」

まどか「んー?あのね」

まどか「3DS欲しいなぁ」

まどか「でもお小遣いじゃ足りないし…」

まどか「どこかに二万円くらい落ちてないかな~…」

まどか「落ちてた!」

まどか「やったぁ!」

まどか「…へぇ、こんなあり得そうに無い事でも叶っちゃうんだね」

まどか「ポケモンも買お~♪」

和子「テスト返しま~す」

まどか「うぇへぇ…」

まどか「先生、老眼とか、何かの手違いで100点にならないかな…」

和子「鹿目さ~ん」

まどか「はい…」

和子「すごいじゃない、鹿目さん!満点よ!」

まどか「え?」

まどか「あっ…」

まどか「そうか」

仁美「ラブレターが…」

さやか「贅沢な悩みだねぇ」

まどか「いいなぁ…私も一度でいいから貰ってみたいなぁ…ラブレター」

まどか「一度、なんて謙虚なこと言ってないで学校のマドンナになりたいよぉ…」

男子生徒「鹿目さんおはよう!」

男子生徒「まどか~!」

男子生徒「か、鹿目先輩…!美しい…!」

まどか「えへへ、困っちゃうよね、毎朝…」

下駄箱「ラブレターの宝庫」

まどか「んも~」

まどか「うぇへへへわはははは!!!」

まどか「~♪」

まどか「お、一発で6V♪」

まどか「ついてるなぁ」

女子生徒「つうか、鹿目調子こきすぎだろ」

まどか「…」

まどか「陰口叩かれるなんて…」

まどか「氏ねよ…」

まどか「さやかちゃん大学決めた?」

さやか「んにゃ、特に」

まどか「どうせなら高いところに入ろ」

まどか「んーじゃあ、みんな東大で」

まどか「あ、マミさん…」

まどか「…も、東大に編入で」

まどか「編入があるかどうかは定かではないけど…」

さやか「就職活動って大変だね!」

まどか「んー、まあ私は就職する必要無いけど」

ほむら「世間体が厳しくなるわよ?」

まどか「ああ、その辺もなんとかできるし」

さやか「いいねぇ」

まどか「んー、何かなぁ…」

まどか「何でも思い通りって結構つまんないなぁ」

さやか「そうなの?」

まどか「うん」

まどか「ゲームも恋愛も、何にも楽しくないよ」

さやか「えーっ絶対楽しそうなのに」

まどか「かと言ってランダムに身を任せると、これ好きなように出来るのになぁ、とか思っちゃって」

ほむら「まどかにはまどかの悩みがあるのね」

まどか「そうだよ~、人生つまんなくて…」

まどか「やめちゃおっかなぁ…」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月20日 (土) 03:51:25   ID: mMXrCxXZ

凄く悲しい終わり方しやがった

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom