卯月「凛ちゃんを未央ちゃんにとられて、未央ちゃんを凛ちゃんにとられた」 (81)


未央「しーぶりーん」

凛「?」

未央「なに読んでるの?」

凛「これ? 犬と私の10の約束」

未央「へ~。あ、これ、前に映画になってたよね! そうでしょ?」

凛「そう」

未央「ふーむ……」

凛「……」

未央「しぶりんはほんっとーに犬好きだねー」

凛「猫も好きだよ。……未央も読む?」

未央「うん、読む!」

凛「じゃあ、読み終わったらね」

未央「ありがとー♪」

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本田未央(15)
http://i.imgur.com/h6RlWPR.jpg
http://i.imgur.com/dQhUJZt.jpg

渋谷凛(15)
http://i.imgur.com/5TL4Wko.jpg
http://i.imgur.com/beyGOj7.jpg


未央「よー、よー……ヨークシャーテリアだったか」

凛「……何が?」

未央「しぶりんのわんこ」

凛「ああ、ハナコのこと。それとダックスの雑種だよ」

未央「ふう~ん。いいなー、犬……アッキーもハナコもセーラ姉のわんこも、かわいいよねっ♪」

凛「……まあ」

未央「ねえねえ、また会いに行ってもいいかな?」

凛「ハナコに?」

未央「うん!」

凛「いつでもいいよ、おいでよ」

未央「やたっ☆」


卯月「……」

未央「……あれ? しまむー」

凛「そんなところで何やってるの、卯月」

卯月「う、ううん! 何でも……」

凛「……」

未央「……?」



卯月(……最近、やけに二人の仲がいい気がします)


卯月(このあいだも……)



………………………… ◇ …………………………


未央「ふぅ~、レッスンおっわりー!」

凛「お疲れ、未央。……すごい汗だけど、大丈夫?」

未央「え? ……えへへー、汗かいてるように見える?」

凛「見えるよ。汗じゃないの?」

未央「汗じゃないよ、さっきシャワー浴びてきたんだ♪」

凛「ふーん……」

未央「しぶりんは、レッスンのあとにシャワー使わないんだっけ?」

凛「うん、あんまり。そこまで汗かかないから」

未央「年頃の娘さんなのに、珍しいね」

凛「お年寄りみたいなこと……」

未央「お年寄りって何さー。プロデューサーだってそう思うでしょ?」

凛「……!?」バッ

未央「……」

凛「……いないけど」

未央「いないよ」

凛「……」

未央「はっはっはー! やーいしぶりんひっかかったー!」


凛「…………」

未央「うう、睨んでる」

凛「……別に、睨んでないよ。未央」

未央「ん? なに?」

凛「その手に持ってるのは何?」

未央「ああこれ? 気になる? ……ふふん、聞いて驚け見て笑え!」

凛「……」

未央「マスタートレーナーさんの新作だって。さっきそこで貰っちゃった」

凛「へえ。ちょっとちょうだい」

未央「いいよー、はい。すごいよねー、こういうの自分で作……ってちょちょっとしぶりん!?」

凛「ああおいしかった。ごちそうさま」

未央「ぜ、全部飲んだー!? 私まだ一口しか飲んでないのに!」

凛「……(全部飲んだフリだけど)」

未央「こいつめー、しらばっくれるつもりだなー! よろしいならば戦争だあー!」

凛「ふふ、ごめんごめん……冷たっ! もう、未央、早く髪拭きなさい」

未央「おおっとこいつは失礼」


………………………… ◇ …………………………



卯月(……なんて。二人のお茶目なやりとりを見かけることも、多くなりました)

卯月(そして、何だか私は、蚊帳の外にいるような……)


―――

――




凛「卯月」

卯月「あ、凛ちゃん」

凛「今から帰るところ?」

卯月「うん、そうだよ。凛ちゃんは?」

凛「未央に待たされてる。これから遊びにいくところ」

卯月「……そうなんだ」

凛「一斉レッスン始まったら遊ぶ時間がないからって、さっきそこで誘われたんだ。卯月もどう?」

卯月「うんと、私も一緒に行っていいのかな?」

凛「いいに決まってるでしょ……」



未央「おーいしぶりんお待たせー! あっしまむーもいる!」ブヨンボヨン

凛「遅いよ未央……!?」

未央「ごめんごめん!」バインボイン

卯月「未央ちゃん、それどうしたの……?」

凛「なに、その格好……」

未央「見てのとおり! かがみもち!」バーン


未央「しまむーもどうだい! ほらほら! ほらほら!」

卯月「え、ええっと……」

凛「やめなよ未央、変なカッコして……。卯月困ってるよ」

未央「ぶー」

卯月「その衣装、鈴帆ちゃんのだよね……?」

未央「そうだよ! 面白いから借りてきちゃった♪」

凛「勝手に?」

未央「ちゃーんと許可取ってますー。しぶりんも着る?」

凛「やだ」

未央「着ようよー」

凛「着ないよ」

未央「凛ちゃんの! 面白いトコ見てみたい! そーれ」

凛「……」グニッ

未央「あいはははは! ほっへは! ほっへはひっはんないえ!」



卯月(二人の態度は変わりません)

卯月(いつものように、凛ちゃんは優しいし、未央ちゃんは楽しい)

卯月(でも……)


―――夜 島村宅


卯月「なんていうのかな、二人と仲が悪くなったわけじゃないんだけど……」

卯月「私と話してるときとじゃ、ちょっと違う気がするというか……」

卯月「なんだか、二人が仲よさそうにしてるのを見ると、もやもやするというか……」

美穂『んー……。なんとなくわかるよ、卯月ちゃんの言いたいこと』

美穂『友達が自分の知らないところで仲よくなってたら、気になるよね。みんなそうだと思うな』

卯月「そういうことなのかな……。美穂ちゃんもそういうこと、ある?」

美穂『わたし? わたしはそうだなあ……うん、たまにね』

美穂『卯月ちゃんはちょっとだけ意識しすぎてるんじゃないかな?』

美穂『ほら、卯月ちゃんは一人だけ2歳上だし、二人と話が合わないかも……みたいな』

卯月「うーん……」

美穂『わたしはそんな気がするよ。でも、二人はそんなこと気にしなさそうだよね』

美穂『それに、あの、ニュージェネレーションを見てて卯月ちゃんが年上って感じはしないし……』

卯月「え~っ、そんなあ!」

美穂『あはは。心配することはないと思うよ。それか電話、してみたら?』


美穂『ところで、卯月ちゃん』

卯月「なあに?」

美穂『明日からの一斉レッスン、どこに集合だったっけ?』

卯月「ええっと、凛ちゃんが第一で未央ちゃんが第三のはずだから……たぶん、第二?」

美穂『第二なんだ、ありがとう』

卯月「あれ、ちょっと待って。第三だったかも。プロデューサーさんに確かめるべきかな」

美穂『プロデューサー?』

卯月「そうだ、美穂ちゃんメールしてくれない?」

美穂『えっわっ、わ、わたしっ? そそれはむりむりっ、だ、だって』

卯月「だって?」

美穂『まだ一度もメールしたことないのに、か、考えただけで恥ずかしいよぉ……』

卯月「うふふ、うそうそ。第二であってるよ。また明日ね、美穂ちゃん」

美穂『ええ~っ……うう、卯月ちゃんの意地悪……。じゃあね、また明日ね』

卯月「うん、ばいばい」



卯月(……電話)

卯月(……今日はもう遅いかな)

卯月(明日にしよう)


―――翌日 一斉ダンスレッスン・グループパッション 第三更衣室


未央「おっはよ~!」ガチャッ

美羽「おはよーっ」

未央「おっ、誰もいない? ってことは……私たちが一番乗りー!」

美嘉「残念でしたー★ おはよっ、未央、美羽」ヒョコ

未央「うわ! あっちゃー、みかねえに先越されたかー」

美羽「惜しかったねっ、未央ちゃん」

未央「くっ、ここは大人しく負けを認めるしか……けど、明日はどうかな!?」ビシッ

美嘉「ふん、アタシは何度でも勝つ、この城ヶ崎の名にかけて!」ビシッ

美嘉「あ、でも、言っとくけど一番はアタシじゃないよ」

美羽「えっ?」

美嘉「一番は茜だよ。もう向こうでウォームアップやってる」

未央「うっそぉ……」

美羽「か、勝てる気がしないね」


美羽「よいしょ」ドサ

美嘉「……」ガチャン

未央「……」ジジーッ

美嘉「じゃ、お先にー」

未央「はーい」ゴソゴソ

美羽「……」ガサ…

未央「……」イソイソ

美羽「……未央ちゃん」

未央「んー?」


美羽「全員課題の曲の、間奏のステップのところ、もうできる?」

未央「そりゃーもう、もちろん! 完ペキに、仕上げてきましたとも♪」

美羽「そっかぁ……」

未央「んん? さてはその様子だと、美羽君にはまだ不安なところがあるのかね?」

美羽「う、うん……そうなんだよね。一人でやっても、うまくできたって感じがしなくって」

未央「うんうん、わかるなーその気持ち。まっ、大丈夫、今からやれば何とかなるよー!」

美羽「……そうかな?」

未央「そうだよ! 歌もダンスも、為せば成る! プロデューサーも言ってたよ!」

美羽「あはは……でも、そう言われるとなんだか、そんな気がしてきたかもっ」

未央「おっ、乗ってきたね!」


美羽「いよーし、レッスンが始まる前までに、完ペキにしちゃうぞーっ!」

未央「その意気その意気! まだレッスンまで二時間もあるんだから、余裕余裕!」

美羽「……」

未央「……」

美羽「うーん、二時間かぁ……」

未央「ふっ」

美羽「一番乗りのために早起きしすぎるなんて、わたしたち小学生みたいだね」

未央「いやいや、それを言っちゃあ、おしまいよ」

美羽「どうもすいません」

未央「……」ガサゴソ

美羽「……えい」モフッ

未央「だけどあのみかねえまで早く来てるとは思わなかったな」ガチャン

美羽「私も」ガチャン


~♪


美羽「あれ? このメロディは……」

未央「誰かの携帯? ……あ、これだこれ。ふーむ、これは……茜ちんのかな」

美羽「本当だねっ。なんでベンチに置いてあるんだろ」

未央「着替えるときに置いてそのままなんじゃない?」

美羽「なるほど不用心な……ロッカーに入れとく?」

未央「そうしよう。茜ちんはどのロッカーを使っているのだ、ろ、っ、か、あっと……あっ、ここだ」

美羽(だろうかをだロッカー!? さりげない! こ、これは……これは負けられない……!)

美羽「茜ちゃんのロッカー……はっ! 茜ちゃんのロッカー、開かねえ!」

未央「茜ちんのことだから、きっと入れ忘れなんだろうな……うん、これでよし♪」

美羽「……」

未央「私はみゅうの頑張りを評価しよう!」

美羽「流すなら流してよぉっ!」

島村卯月(17)
http://i.imgur.com/HZR1rfy.jpg
http://i.imgur.com/S5iKWdR.jpg

小日向美穂(17)
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矢口美羽(14)
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城ヶ崎美嘉(17)
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未央「携帯……そういえば、最近しまむーから電話かかってこないなあ」

美羽「卯月ちゃん?」

未央「そーそー。前はよくきたんだよ。ライブ前の夜に、一晩中話したこともあったりしてね!」

美羽「それはすごいね……」

未央「なのになー。ひょっとして私、しまむーに飽きられちゃったのかしら……」

美羽「秋だけに?」

未央「もう春だよ」

美羽「そうでした……」



真尋「おっはよーっ!」ガチャッ

美羽「あっ、おはよーっ」

真尋「今日は私が一番乗り……じゃ、ないか。うーん、二人とも早いなあ」

未央「それがね、もっと早い人がいるんだよ……――」

北川真尋(17)
http://i.imgur.com/0sZhQa7.jpg
http://i.imgur.com/OqPOSSb.jpg


―――夜 島村宅


卯月(私は気にしすぎじゃないかって、美穂ちゃんは言ってた)

卯月(だけど、凛ちゃんと未央ちゃんの仲良しは、やっぱりすごい)

卯月(前はそんなでもなかったのに)

卯月(今は、二人の間に私の入る場所がないくらい……)

卯月(……ううん、やめよ)

卯月(そんなこと考えちゃダメだよ、卯月)

卯月(二人が仲良しなのは、とってもいいこと、いいこと)


卯月(……電話)

卯月(この頃、凛ちゃんにも未央ちゃんにも電話してない。何だか、かけづらくて)

卯月(『私の携帯の通話頻度のリスト、卯月が飛び抜けてるんだけど』とか)

卯月(『しまむーの声って、電話で聞くといつもより高く聞こえるね!』とか)

卯月(そんなことを言われたことも、あったっけなあ……)

卯月(話したいな)

卯月(時間は、どうだろ、まだ大丈夫かな)

卯月(……)

卯月(いいや、かけてみよう。今日は……未央ちゃんに)


卯月「……」


トゥルルルルル

トゥルルルルル

トゥルルルルル


プッ


『ただいま、電話に出ることができません。ご用件のある方は、留守番メッセージを―――』


卯月「……」ピッ

卯月(……寝ちゃったのかな。やっぱり、今日はもう遅いね)

卯月(……明日にしよう)


―――翌日 一斉ダンスレッスン・グループクール 第一更衣室


?「……」ガチャッ

?「……」

?「……全員レッスン中……誰もいないわね」

?「……」

?「はあー、手応えがないわ」

?「貴重品もあるのにカギをかけないなんて、ワルに対して無防備すぎなんじゃないの」


?「……それはともかく」

?「……フフッ……ククク……アーッハッハッハ!」

?「今度こそ! 誰もがアッと驚くようなイタズラを仕掛けてやるわ!」

?「それでいて誰が仕掛けたのかわからない、完璧なヤツをねッ!」


?「ええと、まずは……ん?」

?(携帯が置きっぱなし)

?(本当に無防備なヤツら、ウチの方なら何でか全員しまうってのに……)

?「どれどれ……」パカッ

?「……」

?「……犬の写真?」

?(つ、使い方がわからない……携帯持ってないし)

?(まあいい、適当にいじってやるわッ)

?「……」カコカコ

?「何コレ? 着信……れき? チッ、難しい漢字使うんじゃないわよ」

?「……へえ、誰のだか知らないけど、島村卯月が一番上ね」

?「で、次は北条加蓮、本田未央、神谷奈緒……。ふうん、コイツの親友かしら」

?「親友……ふん、くっだらない。あのヒーローバカの言うことが移っちゃったじゃない」

?「じゃコレを……あれ? ちょっ、何ッ……ああ、ただの……」

?「……ん? 着信、きょ……拒否?」


?「……」

?(どんな機能?)

?「……」

?「……拒む、ってことは」

?(アイツが持ってる鍵付きクローゼットみたいなものかしらね)

?(かかってきた電話を、相手に弾き返す!)

?「フッ、面白そうじゃない……」

?「……」ピッ

?「さてと、次は……あ、こっちにも携帯」

?「何なのよコイツらは……危機感がないにも程があるわ」

?「まっ、このアタシに見つかったのが運の尽きね! 大人しく餌食になりなさいッ!」


―――

――




凛「……」ガチャッ

加蓮「あー……疲れたー」

奈緒「大丈夫か? 加蓮」

凛「……」

加蓮「大丈夫だけど大丈夫じゃない。一斉レッスンっていつもの倍はハードだよね……」

奈緒「わからなくもないけどさ」

凛「……」

加蓮「大丈夫じゃないから雪見だいふく奢って」

奈緒「やだよ」

凛「……」

加蓮「わー薄情ー。奈緒薄情ー」

奈緒「何言ってんだか……」

凛「……」スンスン

北条加蓮(16)
http://i.imgur.com/VDbYvwA.jpg
http://i.imgur.com/NzmsUdN.jpg

神谷奈緒(17)
http://i.imgur.com/Ln5zdM3.jpg
http://i.imgur.com/w1v3pW1.jpg


加蓮「凛?」

凛「え?」

奈緒「何やってんだ?」

凛「いや、別に……」

加蓮「今、自分の服の匂い嗅いでなかった」

凛「……」

凛「……シャワー浴びた方がいいのかなと思って」

奈緒「そんなに汗かいたかな。デオドラント忘れたなら貸そうか」

加蓮「気になるなら浴びてきたら?」

凛「うーん……。いい、何でもない。元はと言えば未央の冗談だし」

加蓮「ほう?」


加蓮「最近未央という名前をよく聞くなあ」

凛「そう?」

加蓮「ねえねえ、未央って誰なの? 新しい男?」

凛「……」

加蓮「こんど紹介してよー」

凛「わかってて言ってるよね」

加蓮「まあね。私あの子好きだよ、一緒に凛のことからかえるし」

凛「からか……はぁ」

奈緒「うわ、何だよ!?」

加蓮「え?」

凛「?」


凛「奈緒、どうしたの?」

加蓮「何が何だよ?」

奈緒「凛! 加蓮! アタシの携帯に戦隊ヒーローのシール貼ってないよな!?」

凛「貼らないよ、そんなの」

加蓮「どうせ貼るならもっと可愛いやつ貼るなー私は」

奈緒「だ、だよな。携帯開けたら画面に貼ってあったから……」

加蓮「携帯? ……あ、よく見たら私の携帯ストラップ、変なのが増えてる! ほら二人とも見て!」

凛「……ショッカー?」

奈緒「……ザケンナー?」

加蓮「何だろうこれ……ちょっと可愛い気もしてきた」

奈緒「なあ、これ、誰の仕業なんだ?」

凛「どうせ麗奈じゃないの?」

加蓮「あー……」


―――レッスン・トレーニング棟 連絡通路


卯月「……」

未央「しまむー!」

卯月「……?」

未央「こっちだよしーまむー!」

卯月「未央ちゃん、何してるの?」

未央「しぶりんたち待ってる! ちょっと長引いたみたいでさっ」

卯月「そっか……」

未央「しまむーも一緒に待とうよ! ほらほらここ座って♪」

卯月「う、うん」

未央「それでさーしまむー」

卯月「うん?」

未央「昨日電話くれたでしょ?」

卯月「あ、うん……」


未央「ごめんっ! 昨日はもう寝ちゃってた!」

卯月「やっぱり、そうなんだ」

未央「私のグループ、集合のびりがみんなに雪見だいふくおごるっていう賭けをやってるんだ」

卯月「へ、へえ?」

未央「だから早起きするために早く寝ようと思ってて、本当にごめんね」

卯月「あ、ううん! 全然! 私が勝手にかけただけだから……うん」

未央「あははっ、なぁにしまむー、さっきからうんとかううんとかばっかり言ってるよ!」

卯月「うん……」

未央「……」

卯月「……」

未央「……しまむー?」


卯月「えっあっ、なに未央ちゃん?」

未央「大丈夫?」

卯月「だ、大丈夫だよ、心配しないで」

未央「……悩みごとがあるなら言ってよ? 私たち、同じユニットの仲間なんだから」

卯月「うん、ありがとう。未央ちゃんがそう言ってくれると、嬉しいな」

未央「……」

卯月「……」

未央「しまむーってさ」

卯月「?」

未央「……」

卯月「……」

未央「……いいや、何でもない」

卯月「そう?」


未央「そうだ! じゃあ、今日ならどう?」

卯月「えっ? 何が?」

未央「電話だよ電話! しまむーと前に電話したくらいの時間までは、私、今日は起きてるからさっ」

卯月「ええ、それは悪いよ」

未央「わーるいもんかー! 私だってしまむーとお話したいんだい!」

卯月「……」

未央「で、どうどう? 今日なら予定、合いそう?」

卯月「うん……それなら、遠慮しないでかけちゃうね。今日の夜」

未央「おっすおっすばっちし!」

卯月「ふふっ、きらりちゃんの真似だ」

未央「ばれたかー」


未央(……)


―――

――




凛「おまたせ」

未央「おうおう遅いじゃねえですか旦那! 宴はもう始まってますぜ☆」

加蓮「それは何の役なの?」

未央「うーん、何だろ?」

奈緒「よう、卯月」

卯月「こんにちは、奈緒ちゃん」

凛「二人で待ってたんだ」

卯月「うん」

未央「そうだよー。じゃ、行こっか!」


未央「ねえねえしぶりんしぶりん」

凛「何?」

未央「この間貸した映画、どうだった?」

凛「わんわん忠臣蔵?」

未央「そうそう!」

凛「……まあまあ、かな」

未央「まあまあ?」

凛「うん」

未央「それだけ?」

凛「……うん」

未央「私はすっごく面白いと思ったんだけどなー。感動しなかったの」

凛「別に、普通だよ」

未央「そんなこと言ってー、しぶりん、ちょっと顔赤いよ?」

凛「赤くない」

未央「またまたー。何でちょっと意地っぱりになるのかなー、しぶりんは」

凛「……未央だって、前に貸した本で泣いたの、誤魔化したでしょ」

未央「うぐっ。ど、どうしてそれを……」

凛「ふふ、それくらいわかるよ」


加蓮「……あの二人」

奈緒「うん?」

加蓮「凛と未央。仲良くなったよね。あんまり仲良くなりそうでもなかったのに」

奈緒「ああ、まあ、確かに。見た目違うもんな」

加蓮「いつからああなの?」

卯月「ええと……そこそこ前から仲良しだったよ」

奈緒「ユニット組んだ頃からってこと?」

卯月「組んで、少し経ってから、かな?」

加蓮「ふーん」

奈緒「ニュージェネレーションって面白いユニットだよな」

加蓮「ねー。グループも性格もバラバラなんだよね。仲良いから普段はそんなこと感じないけど」

卯月「そ、そう?」



卯月(仲良い、かあ)

卯月(たしかに、凛ちゃんと未央ちゃんは……)


―――夜 島村宅


卯月(いけないいけない、お皿洗いが長引いちゃった)

卯月(未央ちゃんが待っててくれてるんだから……)

卯月(……)

卯月(私、未央ちゃんのこと待たせちゃってるのかな)

卯月(そうだったら、悪いなあ)


トゥルルルルル

トゥルルルルル

トゥルルルルル


プッ


『ただいま、電話に出ることができません。ご用件のある方は―――』


卯月(あれ?)


卯月(今日の未央ちゃん、待っててくれるって言ったよね?)

卯月(そこまで遅くないはずだけど、寝ちゃったのかな)

卯月(……もう一回)


トゥルルルルル

トゥルルルルル

トゥルルルルル


プッ


『ただいま、電話に出ることが―――』


卯月(やっぱり、出てくれない)

卯月(未央ちゃんが忘れるはずないから、寝ちゃったんだろうな、きっと)

卯月(……)

卯月(たぶん)


卯月(えい、じゃあ宛先を変えて凛ちゃんに)

卯月(今日の島村卯月はちょっぴり行動派です)

卯月(未央ちゃんなら、『しまむーの無差別電話攻撃ー』とでも言うのかな)

卯月(……うふふ)


トゥルルルルル

トゥルルルルル

トゥルルルルル


プッ


『おかけになった番号は、お客様のご希望によりお繋ぎできません』


卯月「え?」

卯月(……これって、着信拒否……)

卯月(……)


―――夜 本田家


未央「おっかしいなあ。しまむーから電話がかかってこないぞー?」

未央(今日しまむーと約束したんだよね? うん、したよね)

未央(なのに昨日の時間になっても、まだ電話が来ない)

未央(あの友達と電話大好きのしまむーが……)

未央(……)

未央(……うむ)

未央「考えても仕方ない! こういうときは、こっちからかけちゃおう!」


トゥルルルルル

トゥルルルルル

トゥルルルルル


プッ


『ただいま、電話に出ることができません。ご用件のある方は、留守番メッセージを―――』


未央「うん?」


未央(電源切ってるのかな?)

未央(そっちの方がありえないか)

未央「よし、もう一回」


トゥルルルルル

トゥルルルルル

トゥルルルルル


プッ


『ただいま、電話に出ることが―――』


未央「どうしたしまむー!」


―――翌日 一斉ダンスレッスン・グループキュート 第二レッスンルーム


 ~♪


加奈「……」タンッ

かな子「……」トンッ

トレーナー「三村さんステップのテンポ!」

有香「……!」クルッ

菜々「……っ」クルルッ

トレーナー「菜々さん身体の芯意識して!」

まゆ「……」サッ

卯月「……」ササッ

トレーナー「島村さん気を散らさない!」

卯月「……っ」ササッ


美穂「……」


―――

――




卯月「……」

美穂「……卯月ちゃん?」

卯月「美穂ちゃん」

美穂「お疲れさま。あの、これ飲む?」

卯月「うん、ありがとう」

美穂「……」

卯月「……」

美穂「卯月ちゃん、その……えっと……」

卯月「?」

美穂「あ、あのね? な、何か嫌なことでも……その」

卯月「ああ……えへへ、心配かけてごめんね」

美穂「げ、元気出してね!」

卯月「うん、ありがとう美穂ちゃん」


美穂(……卯月ちゃん)


卯月(最近、二人との間に距離を感じてて)

卯月(いつの間にかこんなことに)



卯月(凛ちゃん、どうして着信拒否なんて……)

卯月(凛ちゃんは、黙ってそういうことをするような人じゃないと思ってた)

卯月(それとも、私が凛ちゃんのこと、よく知らなかっただけかな)

卯月(ひょっとして、未央ちゃんもそうだったら……ううん、顔、合わせにくい……)

卯月(……私、二人に何かしたかな)

卯月(何か……何か、それっぽいこと……)

卯月(うーん……)

卯月(うーんと……)

卯月(……あ)


………………………… ◇ …………………………


―――ユニット組んでから少し経った頃 島村宅


未央「おっじゃましまーす!」

凛「お邪魔します」

卯月「いらっしゃいませ。どうぞ上がって」

未央「へー、ここがしまむーのうちかー。なんかしまむーって感じだね!」

凛「何それ?」

卯月「ここが私の部屋だよ。ちょっと散らかってるけど……」

未央「いいよいいよ。私も掃除苦手だから、その気持ちわか……」

未央「うわぁ」

凛「未央、急にどうし……うわぁ」

卯月「えっ、なに? 二人とも、どうしたの?」

凛「どうしたのっていうか……この部屋こそどうしたの?」

未央「しまむー、これほんとに散らかってるじゃん……」

卯月「?」


………………………… ◇ …………………………



卯月(考えてみたら、あの頃から、二人が仲良いのをよく見るようになった、ような)

卯月(それと反比例して、私とは……)

卯月(ということはもしかして私、呆れられた!?)

卯月(ど、どうしよう……二人は部屋が散らかってる人は嫌いだったのかも……)

今井加奈(16)
http://i.imgur.com/qNgvxH7.jpg
http://i.imgur.com/lQ9WYbJ.jpg

三村かな子(17)
http://i.imgur.com/kFT0q0n.jpg
http://i.imgur.com/zxCGjRQ.jpg

中野有香(18)
http://i.imgur.com/nDTEvbi.jpg
http://i.imgur.com/QqVS3Hh.jpg

安部菜々(17?)
http://i.imgur.com/tBf73q1.jpg
http://i.imgur.com/GmUotkW.jpg

佐久間まゆ(16)
http://i.imgur.com/b8IT0AT.jpg
http://i.imgur.com/0g3mlek.jpg


―――事務所


「やめてください!」


凛「?」

清美「ああちょっと! 何してるんです!?」

麗奈「チッ……見つかった」

清美「腕章! 腕章に細工するのやめてください! それ私のですよ!?」

麗奈「アーッハッハッハッハ、このレイナサマが、やめろと言われてやめるとでも?」

凛(何してるんだか……)

凛「麗奈」

麗奈「また邪魔なヤツが来たわね」

凛「プロデューサー呼ぶよ」

麗奈「んぐっ……や、やってみたらいいじゃない。ま、その程度でやめるわけ」

P「俺?」

麗奈「ゴフッゴフッ!」


凛「プロデューサー、ナイスタイミング」

P「? ありがとう」

清美「み、見てください、私の腕章が不健全なことに」

P「腕章?」

凛「麗奈が清美の腕章をね」

P「どれどれ……『超☆風紀違反』」

麗奈「……」ソロー…

P「麗奈」

麗奈「……」ギクッ

P「この間事務所の掃除やらせたばかりなのに、懲りないやつだな」

麗奈「ハッ! その程度じゃ全然大したこと……あ、やばっ」

P「そうか。なら麗奈にはレッスン棟の第三トイレの掃除もしてもらおう」

凛(第三トイレ!?)

清美(あの、花子さんが何人も出ると言われる、誰も使わない隅っこのトイレ!?)

麗奈「じょ、冗談じゃないわよッ! 誰がそんなこと、こんなとこさっさと」

P「確保」

麗奈「離しなさい! 離せ! この! ああもう!」


凛「麗奈、いつの間に掃除なんてさせられてたんだ」

凛(掃除か……卯月、ちゃんと部屋の整頓してるかな)

P「ああ。人の携帯をいじったらしいから、それはさすがにな」

清美「何ですって。それは、風紀を守る者としては見逃せませんね」

麗奈「バッカじゃないの」

P「こら」デコピン

麗奈「あたッ!」

凛「ああ、奈緒と加蓮がやられてた、あのときの」

P「さ、説教してやるからこっちおいで麗奈」グイグイ

麗奈「ふん、誰が行くか」ズルズル


 グイグイ ズルズル…


凛「……プロデューサーも大変だね」

清美「麗奈さんも、誰かに構ってもらいたい年頃なんですかね」

凛「……」

清美「どうして私を見るんですか? さてと、私は腕章を作り直さないと……」


凛「……」

凛(今、何時くらいだろ)パカッ

凛(15時。そろそろ卯月のキュート組が終わる頃かな)

凛「……」

凛(やっぱり、卯月からの連絡は何もない)

凛(ここ最近ずっとそう)

凛(前なら、『レッスン終わったよー』みたいなメールが頻繁に来てたのに、最近おかしいな)


未央「しぶりんしぶりんしぶりーん!」

凛「未央?」

未央「はあ、よかった、見つけた」

凛「どうしたの、血相変えて」

未央「しぶりん、しまむー見なかった?」

凛「見てないよ」

未央「そっかー……」

凛「?」

未央「おっかしいなあ、どこ行っちゃったんだよしまむー……」

凛「卯月がどうかした?」

未央「……」

凛「未央?」


未央「ねえしぶりん、最近しまむーちょっと変だったって思わない?」

凛「……」

凛「……まあ、思ってたけど」

未央「だよね。どうもさ、距離を置かれてる感じがするっていうか……」

未央「それだけじゃなくて、私たちといるときも、時々落ち込んでたように見えたし」

凛「卯月が?」

未央「しまむーが」

未央「それで、さっきまでしまむーたちのレッスンがあったんだけど、

   妙に調子が悪そうだったってみほちーが教えてくれて」

凛「そう」

未央「なんか嫌な予感がするんだよ……。しまむーには昨日から電話繋がらないし。あのしまむーにだよ?」


未央「心配だから、しまむーを見つけて、わけを聞かないとと思って」

凛「いや、でも」

未央「へっ?」

凛「卯月がもし何かトラブルに遭っていたとしても、私たちに相談してこないってことは、

  私たちには話したくないことなのかもしれないよ」

未央「う……」

凛「……って、私は思っていたんだけど」

未央「……」

凛「……」

未央「……し」

凛「し?」

未央「知るかー! だったら隠せてないしまむーが悪いんだ!」

凛「そんな逆恨みみたいな……」

未央「ふーんだ。恨むならこの私と親友になったことを恨むんだな!

   ということで、しぶりんも一緒にしまむー探そうよ。ね?」

凛「……そうだね。わかった。私も、無関心にはなれないし」

冴島清美(15)
http://i.imgur.com/95jrOqx.jpg
http://i.imgur.com/WxyzL6Q.jpg

小関麗奈(13)
http://i.imgur.com/gfjanxM.jpg
http://i.imgur.com/Zz9SsKS.jpg


―――レッスン・トレーニング棟 連絡通路


卯月「……」

卯月「……?」

卯月(……あ、携帯置いてきちゃった)

卯月(取りに戻……)

卯月(……らなくても、いいかな、今日は。どうせ……)

卯月(それよりも、早く帰って、お部屋をきれいに)


?「だーれだ♪」パッ


卯月「ひゃっ」


卯月「未央ちゃん?」

未央「半分はずれー」

卯月「……じゃあ、別の人の手?」

未央「それも半分はずれー」

卯月「ええ?」

未央「正解は……右目が私、左目がしぶりんでした! じゃじゃん!」

卯月「何それ、わからないよそんなの」

凛「探したよ、卯月」

卯月「凛ちゃん」


卯月「私に用があるの?」

凛「うん」

未央「ねえ、しまむー。単刀直入に聞くよ。しまむーは私たちに隠してることない?」

卯月「……隠してること?」

未央「そうだよ、あるでしょ?」

凛「ごめんね卯月、乱暴で。でも私たち、卯月が落ち込んでいるのを、前から気にしてたんだ」

卯月「……」

卯月(……どういうこと?)

卯月(二人して私のこと、からかってるのかな?)

卯月(……)

卯月(……それとも、そうじゃなくって……)

卯月「……あの、二人に、聞いてもいい?」

凛「うん?」

未央「なに?」

卯月「二人は私のこと、その……仲間外れにしてたり……」

凛「は?」

未央「へ?」


未央「しまむーを仲間外れになんてしないよ?」

凛「どうしてそう感じたの?」

卯月「だ、だって、未央ちゃん、約束したのに、電話に出てくれないし……」

未央「えっ」

凛「未央、それは……」

卯月「凛ちゃんは私のこと、着信拒否するし……」

凛「えっ!?」

未央「しぶりん、それはあんまりだよ」

凛「待って、ちょっと待って」

未央「ねえしまむー、だいたい、しまむーから電話来なかったよ?

   それで、私もかけたのに出なかったから、何かあったのかと思った」

卯月「えっ」

凛「そもそも私、着信拒否なんて使わないし……」

卯月「えっ!? そんなはずは、だって……あっ! 携帯忘れてきたんだった……」


―――

――




凛「つまり、こういうこと?」

未央「私としぶりんが、最近やけに仲良くしてたように見えた」

凛「おまけに、卯月のことを蔑ろにしてたように感じた」

未央「その原因は、しまむーの部屋が汚いことに私たちが失望したから……」

卯月「……はい」

未央「前から思ってたけど、しまむーってちょっとお馬鹿さんだよね」

卯月「ええっ!? ひどい!」

凛「私も思ってるよ。誰がそんな理由で着信拒否するの」

卯月「うう……はい……」

未央「でも部屋はきれいにしてね?」

卯月「はい……」


卯月「そっか、じゃあ、全部私の勘違いだったんだ……」

未央「当然だよ! 私たちはしまむーのことが大好きなんだから」

卯月「うん、あの……うん、ありがとう。ちょっと恥ずかしいな」

卯月「二人とも、疑ったりしてごめんね」

凛「ううん、私たちの方こそ、きっと紛らわしかったんだよね。

  ……私が余計な不安の原因になったってこともあるし。ごめん」

未央「そうだよしまむー、謝ることなんてないよ」

卯月「……えへへ、凛ちゃん、未央ちゃん、私も二人のこと大好きだよ」

凛「……うん」

未央「あっ照れてる? しぶりん?」

凛「……」

未央「しまむー、しぶりん照れてるよ。ほら」

凛「うるさい、もう。照れてないよ。行こう」

未央「そうだね」

卯月「えっ、行こうって、どこに?」

未央「そりゃー遊びにだよ、しまむー。もちろん、三人でね♪」


―――後日 事務所


未央「ねえねえ聞いた? 次の撮影、ここ行くんだって、ここ」

凛「へえ、海だとは聞いてたけど、だいぶ南の方みたいだね」

卯月「サンゴもいる海だって話だね。楽しみだなぁ」

未央「この日に備えて、遊ぶ元気をためとかないとね!」

凛「……撮影に行くんじゃないの?」

未央「え? やだなーしぶりん。海に来て遊ばずに帰るなんてありえないよ。ねー、しまむー?」

卯月「ねー、未央ちゃん」

凛「いや、ねーって、卯月も」

卯月「大丈夫、プロデューサーさんもその辺りのことはきっとわかってくれてると思うよ」

未央「どんな水着着ていこうかなー。あっ、じゃあさ、今度一緒に水着見にいこうよ」

卯月「わあ! 私、そろそろ新しい水着を買った方がいいかなって思ってたんだ」

凛「水着ね……私も新しいのにした方がいいかな」

未央「今ならもれなく私たちがしぶりんの水着のセンスを審査するよ!」

卯月「抜き打ちファッションチェックです!」

凛「予告したら抜き打ちにならないよ……」


 キャッキャッ


美穂「……」

加蓮「……」

美羽「……」

奈緒「……」

美穂(卯月ちゃんを)

加蓮(凛を)

美羽(未央ちゃんを)

奈緒(ニュージェネレーションにとられた)


                 おしまい


ガンガンのニュージェネレーションズを、ほんのちょこっとだけ意識してます。

お付き合い頂いて、ありがとうございました。

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