P「星を見に行こう」(85)

P「亜美!星だ!星を見に行こう!」

亜美「イヤだ…兄ちゃんなんか嫌いだもん」

P「亜美…ごめん…本当にごめんな…」

亜美「謝ったって!……許せないよ…」

亜美「兄ちゃんが…兄ちゃんが真美を…」

亜美「兄ちゃんが真美を殺したんだ…」

事の発端は3年前。俺がハリウッド研修に行く前日だった。

亜美「ねえ真美…明日、兄ちゃん外国に行っちゃうんだって…」

真美「知ってるよ…」

亜美「いいの?このままでさ…」

真美「…亜美こそ……」

亜美「明日…朝早く兄ちゃんのとこ行こう?」

真美「なんで?」

亜美「告白しに行くんだよ!」

亜美「そのかわり条件があるの」

真美「条件?」

亜美「二人でさ、せーので言おう?」

真美「うん…」

亜美「よっしゃー!亜美は明日に備えて早く寝る!」

真美「おやすみ…」

亜美「おやすみー!」

-翌朝-

亜美「兄ちゃんおはよー!」

P「おぉ…亜美と真美か。来てくれたんだな」

真美「当然っしょ!」

P「ありがとうな…」

亜美「兄ちゃん…突然なんだけどさ、言いたいことがあるんだ」

P「あ、アイスの代金の話か…?あれは3年待ってk…」

亜美「そんなのどうでもいい!」

真美「亜美、言おう?」

亜美「うん!」

亜美真美「兄ちゃん!大好き!」

P「どうしたんだ…改まって…」

亜美「亜美たち…兄ちゃんのことが好きだったの」

真美「ずっとずーっと…好きだった」

P「え…あぁ、俺も好きだけど…」

亜美「真美!」

真美「うん!」

亜美真美「じゃあ二人のどっちが好き?」

P「!?」

P「え…っと…じゃあ」

亜美真美「じゃあ…?」

P「あ、いや、なんでもない」

P「俺は…二人のことをそういう風に見たことはないから…」

亜美真美「強いて言うなら…?」

P「………亜美…かな…?」

亜美「!」

真美「……」

それから2年9ヶ月が過ぎた。季節は冬。

もうすぐ本帰国だって言うのに、家庭の都合で一時帰国することになった。

帰国すれば二人にも会えるだろうと思い、亜美にメールを送った。

亜美「兄ちゃんからメール!」

P『今度帰れることになったぞ。都合のいい日を教えてくれ。三人で集まろう。でもこのことは真美には黙っておいてくれ』

亜美「兄ちゃん帰ってくるんだ!」

亜美「でも…何で真美に教えちゃダメなの?」

帰国後、ちょくちょく亜美と会うことにした。

まず聞かれたのは真美の事だった。

亜美「どうして真美に教えちゃダメなの?」

P「あぁ…いろいろ考えたんだけど…あの告白の事で」

P「亜美には悪いけどさ、俺やっぱりあの時真美が好きだったんだ」

亜美「えっ…」

P「照れ隠しだよ…まぁもちろん亜美のことも好きだ」

亜美「ライク?」

P「そういうこと」

亜美「なーんだ、兄ちゃんも一緒なんだ」

P「え?」

亜美「亜美もさーあの時勢いで告白しちゃったけど…」

亜美「兄ちゃんのことはイジりがいがあるから好きってだけで…」

P「あぁ…」

亜美「でも真美に教えなかったこととどう繋がるの?」

P「それも照れ隠し」

P「会いにくいだろ。真美の前で亜美が好きって言っちゃったんだぞ?」

亜美「よくわかんないけどそういうことにしとく」

P「だからさ、真美とはサプライズで会うことにした」

亜美「だからの意味がわからん」

そして真美と会う日がやってきた。

亜美に頼んで真美を指定した場所に連れてきてもらった。

真美「兄ちゃん…?」

P「久しぶりだな。真美」

真美「うそ…なんで?あれもう3年?」

P「いや、一時帰国なんだ。だから、ちょっとしたらまた…」

真美「そっか…」

P「真美…突然なんだが…その…」

P「あそこの店なんか良さげじゃないか?」

真美「…そうかな?何が言いたいの?」

P「ごめん真美!!そして好きだ!」

真美「は?えっ、なっ?ちょ?」

P「今までずっと隠してたが俺は真美が好きなんだ!」

真美「でっででも、亜美……じゃないの…?」

俺はこの前亜美に説明したことを真美にも説明した。

真美「わけわかんないし納得できない!」

真美「でも…うれしい…」

P「それはよかった」

真美「もうちょっと早ければよかったのに…」

P「え…?」

真美「真美、今好きな人いるから」

P「何だって…」

真美の好きな人というのはどうやらネットで知り合った人らしい。

ネットゲームのチャットで話しているうちに意気投合して惹かれていったということだった。

真美「でも…兄ちゃんのことも好きだよ…?」

P「そっか…俺が悪いんだもんな」

真美「ごめんね…」

その後真美とは会うことなく、俺はハリウッドへ戻った。

本帰国も間近。そろそろ私物の整理を始めていた頃、亜美からメールが来た。

『真美が死にました。』

俺はムカついた。新手のイタズラかと思ったが、イタズラにしては冗談が過ぎる。

少し説教っぽくなってしまったが俺は長文の返信をした。

数時間後、返信が来た。あの長文に対して、亜美からの返信は実に短いものだった。

『大好きなお姉ちゃんだったのに…あなたが姉を殺しました。』

お前本当に亜美か…?疑問に思ったが、アドレスは3年前から連絡を取り合っているものだった。

P「嘘だろ…」

寒気がした。吐き気がした。それらを押し殺し返信をしたが、それ以来亜美からの返信はなかった。

日本に帰ると無心で亜美のところまで駆けつけた。

2,3ヶ月ぶりに会う亜美の第一声は

亜美「おかえり殺人犯」

何年も見てきた亜美の笑顔はそこにはなかった。

P「ま、まて…俺には覚えがない」

亜美「うるさい!兄ちゃんが真美を悲しませたからだ!」

亜美「真美は…真美は兄ちゃんのせいで死んだんだ!」

亜美を宥めることに成功した俺は詳しい事情を聞き出した。

真美の死因は、聞いた話なのでよくわからなかったが、ストレスによるものらしい。

俺に告白された日からも例のネトゲの人と交流していたのだ。

しかし真美の行動は空回りする一方だった。

ある日真美は、ネトゲの人に核心を突かれた。

真美が隠していた秘密。それが何かは亜美も知らない。

それがバレたことからショックで寝込んだということだった。

それから死に至るまでは長くなかった。

P「待てよ、それ俺悪くないじゃないか」

亜美「…ごめん。亜美も言い過ぎた」

P「別にいいよ…でも…」

亜美「真美は…殺されたんだよ…」

P「亜美……悪かった」

亜美「なんで!兄ちゃんは…」

P「いや、俺が悪かったんだ。真美のことも元を辿れば」

亜美「やめて!亜美だって兄ちゃんにいろいろ言って…」

P「いいんだ…亜美…。つらかったよな」

P「俺が…少しでも亜美が楽になれるように…手伝うからさ」

それから数ヵ月、亜美も大分口を聞いてくれるようになった。

P「亜美、星を見に行かないか?」

亜美「イヤだ…兄ちゃんが真美を殺したんだもん」

亜美「星って…真美に会いに行くって言うの?」

P「違う、今日は七夕だ」

亜美「あっ…」

P「行こうか」

P「短冊、書くか?」

亜美「うん」

P「じゃ、俺も」

亜美「兄ちゃんごめん」

P「もう何も言うな」

亜美「…ありがとう」

P「結局くもってて星は見れなかったな」

亜美「うん…」


俺は…この子を幸せにしてあげたいと、心から願った。

終わりです。

いろいろご意見いただきましたことは有り難いのですが、自分の実体験を元ネタにしてアイマス風にアレンジして書いてみました。

いい加減になってしまいましたがこれにて終了とさせていただきます

くぅ~疲

>>40
言われると思ったけどあれとは一緒にしないでくれ

>>39
あれ、これ>1だったのか

>>42
日付変わったけどそうです

なんか質問とかあれば受け付けます

とりあえず短冊の意味を

好きな曲は?
誰P?
なんでアイマスでこれをやろうと思ったの?

>>46
七夕だったので町中に短冊書くところがあったんですよ。
亜美(仮)が書きたそうにしてたので書かせたんです

>>47
好きな曲は真曲全般とFirst StepとHHBです。765以外だとプリコグとかジュピター全般が好きです。
真美Pですがこういうこともあり複雑な心境です。
なぜアイマスでやったかと言えばいろんな双子キャラの中で亜美真美が二人に一番似てたんですよ。

真美が相手と知り合って自殺を図るまでの描写は必須だろうし
亜美がそれを人殺しとまで言うのであれば相当な理由がなければ折り合いがつかないし
そもそも研修の前日の会話で真美にフォローを入れないことが不自然すぎるし
これだけ情緒不安定ですぐ人殺しなんて罵れるような奴が今の今まで大して好きじゃなかったなんて妙だし
Pが真美に告白して3か月でなんやかんやがあって自殺までいくとかPに原因があったとしかいえないし
七夕と双子の関係がわからない以上スレタイ自体支離滅裂だし

煽りとかじゃなくこの辺が疑問
疑問が多すぎてリメイクしたくなるレベル

>>50
貴重なご意見をどうもありがとうございます。

確かに駆け足過ぎましたね。
一遍に答えるのは難しそうなので七夕のことだけ答えますが、単純に今日が七夕だったので乗っかりたかっただけです。

今からでいいなら途中描写書きますが

だからそれがもったいないんだよな
思いつきで書いたのなら確かに内容が薄いのは納得するとして
せめて今日が真美の命日だとか真美は短冊にある思いを残して死んで行ったとかさ
俺が読み落としてるのかと思うくらいこの七夕ってただ”7月7日”ってだけじゃん?

>>54
一応、今日の出来事まで含めたってことなんですが。
実体験なので終わりは何時にすればいいかなと思っていたところ、今日七夕で彼女を誘う機会があったので

今更ですが、需要あるなら書きますが

俺の読解力がないのかなぁどこまでが実体験かさっぱりだ
書いてくれるなら補足というか途中のとこ書いてくれ

>>58
ではご指摘のあった部分を。

P「亜美…俺は…」

亜美「亜美と口利きたいなら真美を返してよ!」

P「そんなことできないさ…」

P「そもそも何で俺が…」

亜美「真美は…兄ちゃんのこと好きだったんだよ!」

P「それは…聞いたよ…」

亜美「それで…兄ちゃんが亜美のこと好きって言っちゃったから…」

亜美「真美はどうしようもなくなってネットに逃げたんだ」

亜美「その時に話を聞いてくれたのがあの人だったの」

P「亜美は…面識あったのか?」

亜美「2,3回ぐらい」

亜美「あの人が真美の話を聞いてくれた。それから真美はいつもあの人の話ばっかり」

亜美「でも…真美嬉しそうだった」

P「真美はソイツに惚れてたのか」

亜美「うん…」

亜美「それで、あの日がやってきた」

亜美「兄ちゃんが真美に告白した日」

亜美「真美はあの日から壊れたんだよ」

亜美「食事もロクにとらないし、椅子に座ったままあんまり動かないし」

亜美「兄ちゃんが真美を壊したんだよ」

P「そんなことになるなんて知らなかった!」

亜美「…真美は苦しそうだったんだよ」

亜美「あの日兄ちゃんと再会するまでは嬉しそうにしてたのに」

亜美「兄ちゃんが真美の心を壊したんだよ!」

P「さっきから聞いてれば好き勝手いいやがって!」

P「お前はテレビの視聴者と同じだ!第三者なんだよ!もう口出ししないでくれ!」

亜美「…なにそれ……」

亜美「亜美だって…関係者だよ。だって亜美たち双子だもん」

亜美「亜美は今真美の代わりもして話してるの!」

P「じゃあ今までのは誰の本音だ」

P「仮に今まで人のことを散々人殺し呼ばわりして罵ってくれたのが俺に殺された真美のものだったとしよう」

P「じゃあお前の本音はどうなんだ」

亜美「…それは」

P「答えられないだろ。いくら双子だろうが人の気持ちなんか分かりっこないんだ」

P「今までのはお前の本音だったんだよ」

P「真美の気持ちを代弁したつもりだったのかもしれないけどな」

P「真美の気持ちなんか分かんないだろ?」

P「自分で言うのも変だが、真美は最期まで俺が好きだったかもしれないじゃないか」

亜美「…ごめんなさい」

亜美「人殺しだとか、とんでもないこと言って」

P「許さないよ」

P「お前の中の蟠りが消えるまで許さない」

P「モヤモヤしてんなら吐き出せよ」

亜美「ありがとう…」

こうして亜美を宥め、落ち着いて話を聞き出すことにした。

亜美の話は、ネトゲの人の事がほとんどだった。

亜美「正確に言えば真美が壊れたのはあの後」

亜美「真美はその人に話したんだよ。告白されたこと」

亜美「そしたら…『じゃあもう僕はいらないね』って」

P「その男は真美のこと嫌いだったのか?」

亜美「あんまりよく思われてなかったみたい」

亜美「それで…その事を真美が知っちゃったんだ」

P「真美の相手をするのに疲れた…ってことか?」

亜美「うん…」

亜美「そして…真美が壊れる決定的な原因は…」

亜美「『嘘吐き』だって。真美の話すことが嘘だって思われてたの」

亜美「その後の真美の状態はさっき言った通り」

俺はありのままを聞いた。そして事実を受け止めた。

P「ちくしょう…」

亜美「それから、真美は秘密までバレたんだって」

P「どんな?」

亜美「亜美も知らない」

P「何でソイツが知ってたんだ?」

P「まぁ真美が死んだ根本の原因は俺だが…」

P「俺が人殺しって言うのは違うんじゃないか?」

>>31

一応補足してみましたがまだ足りない部分があるかもしれませんので、何かあればご指摘お願いします

酷いオナニーだな

>>75
まあそう言わないでください

むしろその男に殺されたって感じだな
内容としてはある程度納得したがここからは個人的な要望というか
亜美も詳しくは知らなかったため実は真美が死んだというのは真っ赤な嘘
そのネットの相手が女を釣るためにチャットを使っていて真美はまんまとそれにハマる
でっち上げた嘘を真美を装って亜美に伝えすべての元凶をPのせいにする
このことを知ったPが真美を救出しに向かうなんてストーリーも有りかななんて

>>77
それだと創作ですし

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom