春香「ツレがうつになりまして」(19)

pixivに投稿してたのを少し変えて

P「え?」

千早「……」

P「え?」

春香「ツレがうつに」

P「うん、もういいよ」

春香「じゃあちょっと手をあげてください」

P「ん?こうか?」

春香「バトーン……タアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッチ!!! じゃあ後は任せました!」ダッ

P「あ! 逃げやがった!」

千早「……」

P「えーと…………鬱?」

千早「……鬱じゃないです……」

P「そうか……今すっごいどうしたらいいか分からない状態なんだがどうしたらいい?」

千早「……放っておいてください……」スタスタ

P「あ……行っちゃったか……まぁ、本人が放っておいてって言うんだからいいだろう。 仕事片付けよう」

P「……」カチャカチャ

P「……」カチャカチャ

P「うーん……終わらん……」


ヴー……ヴー……


P「ん? 誰だ?」


ピッ


P「もしも「プロデューサー……今までお世話になりました。 さようなら」


ピッ……ツー……ツ…ー…


P「…千早?…ちひゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」ダッ

―――屋上―――


P「千早! ここか!!!?」

千早「……プロデューサー……?」

P「何してんだ!! ほらこっちこい! やれこい!」

千早「どうせ私なんて迷惑かけるだけですし……」

P「なああああああああああああああああああにを言っとるかあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

千早「……え?」

P「お前がいなくなったら悲しむ人間はいっぱいいるぞ! 俺がその一人だ!! だから……生きろ千早!」

千早「プ……プロデューサアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」ガバッ

P「おかえり……千早……」ギュ


――――――
――――
―――
―…

―――765プロ事務所―――


春香「千早ちゃんは構ってちゃんタイプです」

P「え? なにそれ?」

春香「簡単に鬱と言っても様々な鬱があります」

P「ほう」

春香「鬱、躁鬱、季節性鬱、大鬱、気分変調、軽症鬱。様々ですが……千早ちゃんはそんな固っ苦しい症状名ではなく、ただの構ってちゃんです」

P「……よく分からん」

春香「簡単に言っちゃうと『一人ぼっちは嫌だから誰か私に構ってよ』 みたいな感じです」

P「なるなる」

春香「千早ちゃんはその寂しさを紛らわせるために、鬱という病気の名前を利用している感じですね」

P「なんと……」

春香「俗にいう『なんちゃってメンヘラ』 です」

P「ほうほう……んで、それを俺に押し付けたと?」

春香「イエス!」

P「『イエス!』 ……じゃねーよ!」

春香「てへぺろ☆」

P「腹立つわー……てかその話ならこの留まる事を知らないメール攻撃もその所為?」

春香「ですね」

P「少しでも返信遅れると鬼電始まるんだけど」

春香「ですね」

P「それで怒ったら、返ってくる返事は『死ぬ』 の一点張りなんだけど」

春香「わかるわかる」

P「……体験済み?」

春香「……はい」

P「……」

春香「……」


ヴ―……ヴ―……


春香「来ましたよ」

P「おう……」


ピッ


P「……もしもし」

千早『……』

P「千早……どうした?」

千早『……なんでメール無視するんですか……?』

P「いや……無視したわけじゃなくて……」

千早『嘘つかないでください!』

春香「ファイトー」

P「……」

千早「……死んでやる……今まで有難うございました……」

P「ステイステイステイ!!!! 待て千早!!!!」


ピッ……ツー……ツー……

P「……」

春香「……」

P「……どうしたらいい?」

春香「……多分自分の部屋でODしてるはずなんで行ってあげてください」

P「おーでぃー?」

春香「オーバードーズの略語です」

P「なんだそりゃ?」

春香「薬の過剰摂取です。 千早ちゃんは精神安定剤や眠剤は持っていないんで、多分バファリン飲んでます。 いっぱいいっぱい」

P「半分は優しさのあれか?」

春香「その優しさであの症状がよくなればいいんですけどねーハハッ」

P「笑えないぞ」

春香「ですね……取り敢えず行ってあげてください」

P「おうっ! じゃあ行ってくる!!」ダッ

……タタタッ


春香「あら? どうしたんですか?」

P「一応前持って気をつけた方がいいって事聞いておこうかと」

春香「んー……取り敢えず体の関係を必要に求められると思うので気を付けて」

P「おぉう……気を付けるよ……」

春香「一応ゴム持って行ってくださいね」

P「ねーよ!! 行ってきます!!」ダッ

春香「てらー」

―――千早家―――


P「千早あああああああああああああああああああ!!!!!」

千早「……」

P「千早! なっ!? バファリンの空き瓶が……」

千早「……」

P「……起きなさい」

千早「……チッ」ムクリ

P「はぁー……なんでこんな事すんだよ……」

千早「……プロデューサーが私を放っておくのが悪いんです……」

P「……あのな千早。 お前だけが俺がプロデュースするアイドルじゃないんだ。 事務所の皆もプロデュースしなきゃならないんだ。 だからお前だけ見ているわけにはいかない。 けど……俺はお前を見捨てたりはしないぞ。 ずっと見ててやるから……安心しろ」

千早「抱いてください」

P「今いい事言ったよ俺? なんでそうなったの?」

千早「それで色々と解決する気がするんです。 さぁ、早く!」

P「なんもしないよ解決なんか!」


春香(だからゴムは持っていけとあれほど……)


P「なんか脳内に春香の余計な言葉まで流れ込んできたわ」

千早「抱いて……くれないんですか……?」

P「……あのな千早。 俺はお前を大事に思ってるんだ、だからそんな簡単には手は出せない。 お前は俺の大事な大事な花なんだから……」

千早「……花?」

P「あぁ、花だ。 急に手を尽くしすぎても枯れてしまう。 だからといって放っておいても枯れてしまう……だからゆっくりゆっくりお前と関わっていきたいんだ。 そして綺麗な花を咲かせて…そこからも大事にその花びらを開かせ続けてやる」

千早「プロデューサー……分かりました……甘え過ぎていましたね私……これからはもっとアイドルとして頑張ります!」

P「あぁ! 分かってくれてよかったよ!」(途中から自分でも何言ってるか分からなくなってたなんて言えない)

千早「そして……時が来たら……抱いてください……////」

P「あっ、あぁ……や、約束するよ……」

千早「嬉しい……けど一つお願いがあります……」

P「ん? なんだ?」

千早「一回だけ抱きしめてください……」

P「なんだ……そんな事なら……」ギュ

千早「キャ……! ……嬉しい……暖かいですプロデューサー……」ギュ



――――――
――――
―――
―…

―――765プロ事務所―――


真「あの……プロデューサー……」

P「ん? どうした真?」

真「ツレがうつになりまして」

P「……え?」

雪歩「……」

P「えぇ!!?」





おわりおわり

くぅ疲れてない

短くてすまんのう

じゃあのう

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