コナン「美味そうなジュースだな」ゴクゴク 阿笠「待て新一!」(146)

阿笠「そいつを飲んだら大変なことになるぞ!」

コナン「え?もう飲んじまったけど」

阿笠「なんじゃと!?」

コナン「う!?なんだこりゃ・・・うあああああああああ」ビクビク

阿笠「新一いいいいいいいいいいいいい」

コナン「う・・・うーん・・・なんだ?体はなんともないみたいだけど?」

阿笠「――――――!!!――――――――!」

コナン「あ、博士?これは一体どういう薬なんだ?」

阿笠「――――――!――――・・・・・・」

コナン「なんだよ博士口をパクパクさせてないで何か言えよふざけているのか!?」

コナン「いや待て!?それにしても・・・」

コナン「何やら周りの様子がおかしい・・・・・・!?」

コナン「博士の口がわずかに動いている他は何も動いてないぞ・・・時間が止まっているのか?」ゴトッ

コナン「いけね!ジュースを入れていたコップを落とし・・・」

コナン「・・・・・・・・・あれ?」

コナン「このコップ・・・・・・」

コナン「いつまで立っても地面に落ちないぞ?落下スピードが明らかに下がってる!」

阿笠「――――!!!」

コナン「ん?いつの間にか博士が何か書いた紙を俺に見せている」

コナン「口でとっとと言えばいいのに一体・・・」

光彦「ドキドキします!」

阿笠『いいか新一。君には直接言葉を話しても通じないわけがある。よって筆談させてもらう。すまんな』

阿笠『率直に言うと、君が飲んだ薬は、1秒が1分に感じる薬じゃ。要は時間が60倍長く感じるんじゃ』

阿笠『君には自身以外の周りの動きが全て60倍遅く感じる。当然人のしゃべる言葉もな。とてもじゃないが聞き取れまい』

阿笠『こちらには君の動きが60倍速く見えるんじゃがな。というより実際に60倍の速度じゃ。言葉も60倍の早回しじゃ聞こえん』

阿笠『すまんのう。この薬はつい出来心で作ってしまってな・・・24時間で切れるから我慢してくれ』

コナンの速度が60倍www

コナン「な・・・なんだよ!?そういうことだったのか!」

コナン「でも1日で切れるならなんとかなるか・・・」

コナン「ちょっと待て!?1日って多分普通の人間の1日、24時間だろ!?俺にとっては60日じゃないか!」

コナン「2ヶ月も待ってられるか!どうすんだよオイ!」

阿笠「全く新一は・・・・・・それにしても実験の手間が省けたわい。60倍の世界を味わえないのは残念じゃが」

コナン「どうしてくれんだよ・・・博士!」ガスッ

阿笠「ぎゃああああああああああああ」ドガーン

コナン「げ!?博士が壁に激突した・・・・・・ちょっと小突いただけなのに。まあ死ぬほど低スピードでの衝突だからあまり痛そうじゃないけど」

阿笠「し・・・新一・・・パンチのスピードも60倍なんじゃよー」ガク




※コナンには他の人物の「」内の台詞が聞こえず、コナンの「」内の台詞も他の人物には聞こえていない

テレテテッテレ~
超・人・薬~!

マユえもん「これは人の感覚をするどくするんだヨ!」

マユリ「体は子供、心は大人かネ。きょみ深いヨ。」

コナン「はあ・・・とりあえず状況は分かった。悔やんでもしょうがねえな」

コナン「じゃあ俺も筆談させてもらう!手帳とペンを・・・」カキカキ

コナン『わかったよ、じゃあ今すぐ感覚を元に戻す薬を作ってくれ。大至急だ、今すぐやれよ!ただでさえ60倍に感じてるんだからな!1時間でできたとしても2日半待つハメになっちまう』

コナン『俺は暇つぶしに外に行ってくる。博士の感覚で1時間後にまた来るから早くしてくれよ』

コナン「よし、行ってくるか・・・・・・ん?博士が何か書いてる?」

阿笠『すまん!一瞬過ぎて見えなかったからもう一度!少なくともお前の感覚で10分ぐらいは見せ続けてくれ!』

コナン「ハハハ・・・」

コナン「はあ・・・それにしても60倍かあ・・・」

コナン「それにしてもこうも世界が止まって見える景色は新鮮だな」

コナン「人の動きは死ぬほど遅いけど確かに動いている。スーパースローカメラを覗いているみたいだ」

コナン「何か面白い発見があるかもな」

コナン「・・・・・・・・・そういえば俺の動きも60倍なんだよな?」

コナン「仮に俺が今秒速2mの鈍足で歩いているとしても、実際には秒速120m、時速432km・・・432キロ!?」

コナン「嘘だろ!?歩いているだけで新幹線並みかよ!」

コナン「ということはちょっと頑張って秒速5mで走れば、時速1080km・・・すげえ!音速の域に達してやがる!」

コナン「・・・・・・ってことはスケートボードで走れば音速を超える!」

コナン「よし!人類が未だ感じたことのない世界へ!行くぞ!」ガタ

スケートボード「」ノロノロ

コナン「ハハハ・・・スケートボードは機械の動きで走るもの・・・こいつも60倍ってわけにはいかねえよな・・・」

服がビリビリに破けるんじゃないか?

コナン「あ、あそこにいるのは元太達だ!おーい!」

元太「お!コナン!」

光彦「な、なんかすごいスピードで走ってきましたけど!?」

歩美「きゃあ!風が!」ビュオオ

コナン「ようお前ら!聞いてくれよ博士が作った妙な薬を飲んじまって・・・」

3人にはこう聞こえる

コナン『ユーワェヤ!ケークェヨハカッタミュクンジミテ・・・』

元太「な、何言ってんだコナン?テープの早回しみたいな声出しやがって」

光彦「もうちょっとゆっくり話してくださいよ」

歩美「コナン君怖い・・・」

コナン「あ、通じないんだった筆談筆談・・・」

コナン「いや待てよ?俺今60倍のスピードで動けるんだよな?」

コナン「どんなことをやっても60倍ならバレないかも・・・」

元太「なあコナン、一体どうしたんだよ・・・ウッ!」

光彦「ど、どうしたんですか元太君!」

元太「なな、なんか尻に刺さった・・・!」

光彦「お尻に・・・?あ!それは僕の万年筆じゃないですか!ポケットに入れておいたのに!元太君盗みましたね!」

元太「知らねーよ!光彦こそ俺の尻に刺しやがったな!」

歩美「やめて二人とも!」

コナン「やった!大成功!光彦のポケットから万年筆を取り出して元太の尻に刺すまで15秒!あいつらにとっては0.25秒の一瞬だからわかりっこねーもんな!」

手塚治虫の空気の底思い出した

>>83あれは名作

コナン「結局今日は解散になっちまった・・・」

コナン「だが俺には時間はたっぷりある!歩美ちゃん、悪いな!」

歩美「あーあ・・・一体3人ともどうしたんだろう・・・・・・ひゃうん!」ビクッ

歩美「何!?・・・・・・誰もいない。気のせいか」

歩美「いやあ!」ビクッ!

歩美「な、何なの・・・さっきからなんか気分が変・・・」

コナン「へへへ・・・物陰から歩美ちゃんに駆け寄り、パンツをずらしておまんこを舐めるなりいじくるなりして戻るを30秒!0.5秒は長いかもしれないが気づく時間も含めれば余裕だぜ!」

コナン「あ、でも発明品を悪用するのはどうなんだ・・・博士も出来心で作ったとはいえ何かに役立てられるか考えてるだろうに・・・」

コナン「いや、どうせひどい目に遭ってるんだ!これくらいやったっていいよな!」

コナン「後60日!時間は腐るほどあるぞー!」


そのころ博士の家では

阿笠「ふぇっふぇっふぇ、新一め。あんなものまだ甘っちょろい薬だわい」

阿笠「残念じゃが元に戻す薬は作ってやらん。別の発明品があるのでの」

阿笠「今度はこいつじゃ。1秒が1時間に感じる薬・・・」コポコポ

阿笠「一応試作品で1秒を1分に感じる薬は作ったものの、あれじゃあまだ使い辛い。60倍と言ってもいざ使ってみると人目を忍ぶには厳しい」

阿笠「1秒が1時間なら、数十分女湯にいても、痴漢をしても気付かれんしのう!超スピードでやりたい放題じゃ!」

阿笠「1時間の間にワシの子種をばらまきまくってやるわい!」

阿笠「それにしても・・・ひとつだけ冗談で作ってしまった・・・」

阿笠「・・・・・・1秒が100年に感じる薬。こいつは流石に嫌じゃな」

阿笠「まあこいつはいざという時のためにとっておくかのう!」

阿笠「おっとっと!さっき新一に殴られたショックの後遺症で目眩が」ガタタ

阿笠「うわああ!」ガッシャーン

阿笠「あいててて・・・少し飲んじまったわい・・・・・・何をじゃ!?」スッ


割れたガラスのラベル:「1秒を100年に感じる薬」


阿笠「はあ!?」

阿笠「え・・・え・・・」

阿笠「ちくしょおおおおおおおおおお!!!!!」ガン!

カッ

阿笠「・・・?」


滅亡した

博士が疑問に思う前に


地球は



いや宇宙は




滅亡した

面倒になって爆発オチにしたのではない。

何が起こったのかを説明しよう。

博士は、薬を飲んでしまったショックで床を叩いてしまったのである。これが何を意味するだろうか

地面を高速で叩いたのである。1秒を100年に感じられる程の人間が、地面を超高速で叩いたのである。

そもそも博士はどれほど速く動けるのか。

100年は約36500日。

365000日は876000時間。

876000時間は52560000分。

52560000分は3153600000秒。

31億5360万秒である。

つまり博士は常人の31億倍の速度で床を叩いたのである。

仮に博士が30cmの高さで(博士の感覚で)0.1秒かけて叩いたとしよう。

通常は秒速3mだが、実際にはその31億5360万倍、秒速9460800000m。

秒速946万0800kmである。

博士強い

物体は光速に近づくにすれ、質量とエネルギーが増大する。

光速に達するとエネルギーは無限になる。

博士は無限のエネルギーを地面にぶつけたのである。

無限の力の前に地球は、宇宙は、なすすべもなく砕け散った。

そして宇宙を全て滅ぼしても、

無限のエネルギーが残り続ける。

これが新たな宇宙になると信じて。そして二度と博士のようなどスケベな極悪じじいが生まれないと信じて。




終わり

さっきまで昼寝してたのでその時の夢をssにしました。
ご愛読ありがとうございました。所詮夢なので期待外れな出来です。ごめんなさい

超人薬テストの時に欲しいな
ちょっとの間だけきくようにして

光彦「僕の出番全然ないじゃないですかっ!」

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