狐娘「男さん!」男「狐娘?」(1000)

男「···随分、寂れてるよなぁ」

苔むした小さな社を見つめて、ポツリと呟く。
用意していたタオルと、近くの川からバケツに汲んだ水で、洗ってやる。

男「おぉ、結構キレイになるもんだ」

丁寧に拭くと、緑に染まった社が、白へと姿を変える。

この社、ここまで行く小さな道はあっても森の中。
まず気付かないし、気付いてもポツリとあるから不気味に思って近付かない。
だから、今では俺しかお参りしていない。

男「···。よし、帰るか」

お参りを済ませると、俺は回れ右をして、家に帰った。

?「···」ヒョコ

そこにいた存在に気付く事無く···。

男「ふぅ、ただいま···って、あ(一人暮らしなのについ)」

?「お帰りなさい!」

男「···ん?気のせいかな?」

?「違います!」

男「へぇ···(警察呼ぶべきか···?)」

?「呼んでも良いですけど、男さんを祟ります」

男「こ、心を···」

?「ああ!そんなに怖がらなくても!」

男「い、一体何なんだ、君は···?」

?「よくぞ聞いてくれました!私は男さんがよくお参りする神社の使者···」

狐娘「可愛い可愛い狐娘ちゃんです!」ババーン

男「さて、昼飯昼飯」

狐娘「無視しないで下さいよぅ!」

男「迷子かぁ。どうすれば良いのかな」

狐娘「む、信じていませんね」

男「信じるも何も、突拍子過ぎてなぁ」

狐娘「では、どうやってこの密室に侵入したか分かりますか?」

男「それは···多分、俺がどっか閉め忘れただけで」

狐娘「では、私が今どうやって手元にいなり寿司を持っている分かりますか?」モッシャモッシャ

男「い、いつの間に···あれ、もしかしてそれ、冷蔵庫に入ってた···」

狐娘「美味しかったです」ゴクン

男「俺の昼飯ぃ!」

男「人の物勝手に食べるなって教わらなかった?」

狐娘「うう、ごめんなさい···つい、魅惑に負けて」

男「人んち勝手に上がり込んでただ飯食らいなんて、泥棒のやることだよ」

狐娘「仕方無いじゃないですか!男さんだって全裸の美女が誘ってきたら襲うでしょう!?」

男「なんて例えの酷い逆ギレだ」

狐娘「···しかし、迷惑を掛けたのは事実。お詫びとして男さんの世話を―」

男「お断りします」

狐娘「何故!?」

男「いや、迷子なんだから警察連れて行かないと」

狐娘「ま、まだ信用していないなんて···こうなったら変化を!」ボワン

男「うぉ!煙が!」

狐「···」

男「あれ、さっきの子は···?まさか本当に···」

狐「信じてくれるんですね!」

男「喋った!?」

狐「伊達に使者やってませんから!」

男「でも、本当にコスプレの迷子じゃないなら、どうしてここに」

狐「コスプレとは酷いですね···。まぁ、いつもお参りしてくれて、社を洗ってくれたお礼を、と」

男「俺が好きでやった事だよ。お礼を貰う気は無いよ」

狐「貴方が嘘偽り無くそう言える人だから来たんです!」

男「そう言われても」

狐「それに、あの場所を信仰してくれるのは男さんだけなので、信仰してくれる人の傍に居た方が良いと思って」

男「信仰って、そんな大した事―」

狐「少しでも気に掛けてくれる。それは私にとって凄く大事な信仰心なんです」

狐「男さん。貴方が居なかったら、私はこうして姿を現す事も出来ませんでした。だからその恩を返したくて」

男「恩を返すって···何もそこまで」

狐「むぅ、強情な人ですね。好意は素直に受け取る物ですよ」

男「いや、実感が湧かないんだよ。大層な事をした訳じゃ無いし」

狐「塵も積もれば山となる。貴方のした事は小さい事かも知れません。しかし、私の中では積もりに積もっているのです」

狐「」ボワン

狐娘「···私は暖かい抱き枕になりますし、耳と尻尾をモフモフ出来ます」

男「きゅ、急に何だ?」

狐娘「何なら性欲処理の為に使ってくれても構いません」

男「えぇ!?な、何を言って―」

狐娘「理由は何でも良いんです。男さんの傍に居させて下さい。お願いします···」スッ

男「···女の子にここまでさせてさ、頭を下げるべきは俺の方だよ」

狐娘「いえ、そんな···こちらが迷惑を掛ける側なのに」

男「確かに、さっき昼飯食われたしなぁ」

狐娘「あぅ」

男「だから、罰として···これからは一緒にご飯を食べようか」

狐娘「そ、それって···」

男「うん、ここに居て良いよ」

狐娘「···男さぁん!!」ガバァ

男「ちょっ、急に抱き付くなんて!」

狐娘「だって、嬉しいんですよぅ///」スリスリ

男「頭擦り付けなくても···(何か柔らかいし良い匂いが)」

狐娘「愛でてくれても良いんですよ?この体は男さんに捧げると誓いましたから!」

男「じゃ、じゃあまずは昼飯買いに行こう。そうしよう」

狐娘「分かりました!」

買い物中―

狐「ほわぁ~···これがデパート···初めて見ます」

男「ちょっ、ちょっと、喋ったら怪しまれるからさ」ボソッ

狐「この姿で服の中に押し込まれた上、言葉を発せられないなんて窮屈です···」

男「いや、人の姿をした君の耳と尻尾を隠せる物が無くて···」ボソッ

狐「分かってますよぅ···(男さんと密着しっぱなしなのは役得ですけど···♪)」

男「と言うかコスプレって言葉は知ってたのに、デパートは知らないなんて···」ボソッ

狐「それは男さんの記憶から···って、私と話したいのは分かりましたけど、そろそろ危ないんじゃ」スポン

男「···(ゴメン狐娘)」

狐「···プハッ。急に押し込むなんて酷いです。これはもう許せません」

男「いなり寿司20個」ボソッ

狐「許します」

狐(おぉ、油揚だけでこんな種類が···っは!いけないいけない食べそうだった)

男(晩御飯もついでに買っておこうか···)

狐(あぁ!私の油揚が···)ゴソゴソ

男(何かくすぐったい)

狐(油揚ぇ···人の姿なら男さんに言えるのに···)グスッ

男(さて、狐娘が人の姿で外を歩けるように大きめの帽子と服を買わないと)

狐(何て良い人なんですか男さん···///)

帰宅後―

男「はい、約束のいなり寿司20個」

狐娘「ご馳走さまです」ケプッ

男「あれ、もう食べ···一個残ってるけど」

狐娘「男さんの分ですよ。流石に全部食べるのは気が引けて」

男「そ、そう···ありがたく頂くよ」スッ

狐娘「おっと、そんなすぐ食べちゃ駄目です」ヒョイ

男「何で」

狐娘「勿論こうする為です!···あ~ん」

男「え」

狐娘「どうしました?食べて下さい」ジー

男「(これは食べるまでやりそうだな···)あ、あ~ん」パクッ

男(いなり寿司ってこんな味だったっけ···)

狐娘(恥ずかしがってるみたいですね、男さん♪)

男「さ、さて、昼飯作らないとな」

狐娘「何を作るんですか?」

男「キツネうどん」

狐娘「何とっ!···私の分は···流石に無いですよね」

男「一応あるけど食べられる?」

狐娘「例えお腹が破裂してでも···!」

男「じゃああげない」

狐娘「そんなぁ···いぢわるです···」

男「無理して食べないならあげる」

狐娘「ありがたく頂きます」

狐娘「」ソワソワ

男「」グツグツ

狐娘「」ワクワク

男「···沸騰したばっかりだからまだ出来ないよ」

狐娘「」ズーン

男(可愛い)

狐娘「っ!?///」ワタワタ

男「···そう言えば心読めるんだったね」

狐娘「そうですよ!いきなりかっ、可愛いだなんて···///」

男「可愛いよ」

狐娘「っ!?///急にどうしたんですか男さん!///」

男「いや、からかいたくなって」

狐娘「もうっ///」

男「···狐娘、あそこの丼取ってくれる?」

狐娘「と言う事は!」

男「うん、出来たよ」

狐娘「待っていました!」

狐娘「男さん!」

男「ありがとう。···はい」

狐娘「あぁ、美味しそうです···!」

男「すぐ食べちゃ駄目だよ」

狐娘「何故ですか!?」

男「それは勿論、二人で一緒に食べようって言ったからね」

狐娘「!」

男「頂きます。ほら、狐娘も。いなり寿司食べた時、言ってなかったよ」

狐娘「う···頂きます」

狐娘「」ズルズル

男(一心不乱に食べてるなぁ)

狐娘「」ムグムグ

男(油揚げ旨そうに食べるなぁ)

狐娘「ご馳走さまです!」

男「ん、流し台に入れといてね」

狐娘「はい!···あの、男さん」

男「何?」

狐娘「ちょっとだけ、分けてくれませんか···?」

男「良いよ。はい」

狐娘「そうではなく···あ~ん」

男「今度は食べさせろ、と」

狐娘「」コクン

男「じゃあ、···はい」

狐娘「んむ、むぐ···」ゴクン

狐娘「···これ、間接キスですね///」

男「」ブフォ

狐娘「だ、大丈夫ですか!?」

男「う、うん、大丈夫大丈夫」

男(わざとやったんじゃなかろうか···)

狐娘(む、中々鋭いですね、男さん♪)

男「ふぅ、お粗末様でした」

狐娘「男さん、テレビ点けても良いですか?」

男「良いよ。これ、リモコン」

狐娘「ありがとうございます!」ポチポチ

男「···」

狐娘「···あの、これどうやって使うんですか」

男「···知らなかったんだ」

狐娘「私が見た事あるテレビにはこんな物無かったんですよぅ···!」

ちょっと寂れた社探しの旅に出てくる

>>28よ。永遠なれ

男「···?見た事あるんだ」

狐娘「昔の事です。あの社が寂れていなかった時の」

男「そうなんだ。てっきり一度も人前に現れた事が無いと思ってたけど」

狐娘「無いですよ?姿を見せたのは男さんが初めてですから」

男「え、じゃあどうやって」

狐娘「···その時は、社を建てた人がご存命でしたから」

男「えっと、どういう事?」

狐娘「···私の姿、そして存在は、私を信仰している人が居ないと消えてしまうんです」

男「き、消えるって···!」

狐娘「大丈夫ですよぅ。今は男さんが居ますし」ニコッ

男「そ、そうなんだ···(良かった···)」

狐娘(···やっぱり、良い人です)

よし油揚げを味醂・酒・砂糖・ダシ・薄口醤油でふっくら炊き上げよう

>>32

狐娘「」ダバァ

男「うわぁヨダレがスゴい」

リモコン説明中―

狐娘「ほうほう、成程···」

男「···本当に分かった?」

狐娘「男さんが丁寧に説明してくれたので!」

男「じゃあ実際に点けてみようか」

狐娘「はい!」ポチッ

狐娘「おぉ!カラフルですね!凄いです···!」

男「喜んで貰った所で、次はチャンネルを変えてみよう。自分が気に入った番組にするんだ」

狐娘「え~っと···」ポッチポッチ

狐娘「むむ!これは···!」

男「お笑い番組?···モノマネみたいだね」

狐娘「実は私、物真似得意なんです!」

男「モノマネって···誰の?」

狐娘「私と同じ狐の変化で、私が憧れている人なんです!」

男「え、狐娘みたいなのが、他にも?」

狐娘「えぇ!ではいきます!」スゥ

男「いや、その人の事知らないからモノマネされても分か―」

狐娘「『ほれほれ、わしに痺れよ憧れよ!』···どうでした?」

男「うん、取り敢えず憧れてはいけない気がするその人」

狐娘「えぇ!?」

狐娘「うぅん、自信はあったんですが」

男「いやだから、知らない人のモノマネされても分からないから」

狐娘「むぅ、確かにそうですね···あ」

男「どうかした?」

狐娘「男さん、テレビの方を向いて胡座を掻いて下さい」

男「?良いけど」

狐娘「ありがとうございます。では失礼して···」

男「ちょ、ちょっと!(胡座の上に座るなんて···!)」

狐娘「いけませんか···?」

男「(う、上目遣い···!)い、いけなくないよ?」

狐娘「それなら良かったです」

狐娘「···♪」ピコピコ

男(耳が元気に動いてる···)

狐娘「···♪」ブンブン

男(尻尾が当たってくすぐったい)

狐娘「···!」ニヤリ

男(うっ···!?狐娘···?何で腰を擦り付けてくるんだ···!?)

狐娘「···どうしました?座り直す事が、何か?」ズリズリ

男(や、ヤバい···当たって、反応しそうに···!)

狐娘(中々に効果的なようですね···ふふ♪)

狐娘(しかし、やり過ぎると突っぱねられそうなので代わりに···)

狐娘「あの、男さん」

男「な、何か?(これ以上何を···?)」

狐娘「ちょっと、こう、ぎゅうっ、っとしてくれませんか」

男「(せ、積極的だなぁ···)わ、分かった···」

男「」ギュウ

狐娘「♪」ピコピコ

男(さっきより耳が動いてる···)

狐娘「···そういえば、男さんって何の仕事をしているんですか?」

男「いや、俺は学生だよ。大学生」

狐娘「学生さんで一人暮らしとは偉いんですね!」

男「いや、元は兄貴と過ごしてたんだけどさ」

狐娘「ほう、お兄さんですか。お世話になっていますと挨拶を···」

男「もう無理だよ。この世に居ないから」

狐娘「そ、それは···」

男「ああ、気にしなくて良いよ。随分前の話だし、さ」

男「···兄貴はさ、動物好きで、獣医の資格取ろうと頑張ってたんだよ」

狐娘「動物の···」

男「だから狐娘に会えてたら、大興奮しただろうなぁ。何せ、俺は動物と結婚するって言ってた位だし」

狐娘「それは何とも···個性的な人ですね」

男「変態って言っても良いんだよ。実際結構な変態だったから」

狐娘「いやいや、幾ら何でも言えませんよ」

男「大丈夫。言われて喜ぶような奴だったから」

狐娘「え、ええと、じゃあ、変態さんと言う事にします」

男「はは、さん付けなんて、兄貴の事だから本気で喜ぶだろうなぁ」

狐娘「凄い人ですね···」

兄(いや、そうでも無いって)

狐娘「えっ!?」

男「うわっ!···急にどうしたんだ?」

狐娘「い、いえ、気のせいでした」

狐娘ちゃん食べちゃいたい

兄(おっと、その反応は傷付くね。変態でも)

狐娘(いやそんな、いきなり現れたら誰でも驚くでしょう)

兄(いやそうなんだけどね、弟の言う通り大興奮しちゃって。テヘペロ!)

狐娘(そ、そうですか···)

兄(まぁこんな感じでちょくちょく弟の様子見てたんだけど、こいつ未だに彼女居ないんだぜ?)

狐娘(それは男さんの自由でしょう?)

兄(心配だったんだよ~。大学生にもなって童貞とかマジ草生える)

狐娘(ど、どうて···///)

兄(おやまぁ、ウブな反応ですこと。弟を誘惑してた癖に)

狐娘(そ、それはそのぅ···///)

兄(う~ん狐娘ちゃん食べちゃいたい位カワイイ!)

狐娘(た、食べても美味しくないしそんな事したら祟りますよ!)

兄(祟ってくれ!)

狐娘(う、うわぁ···)

兄(おやぁ?引かれちまったね)

狐娘(当たり前ですよ!)

兄(そんなに怒らないでよ狐娘ちゃ~ん)

男(···さっきからどうしたんだ狐娘は?ソワソワしてるけど)

兄(お前の話だっちゅうの)

狐娘(脱線してましたけど)

兄(こいつぁ失敬!元に戻すぜ)

狐娘(早くして下さい)

兄(冷たいねぇ。···まぁなんだ、もう弟童貞卒業出来そうだからさ、成仏しようかなって)

狐娘(えぇ!?だ、誰に捧げるつもりなんですか!?)

兄(え?狐娘ちゃんが奪ってくれるんじゃないの?)

狐娘(勿論で···あっ///)

兄(ならOK!悔いは無いぜ)

狐娘(ず、随分あっさりですね···)

兄(···俺達さ、すぐ両親亡くして、二人暮らしになって···。そんで俺も早死にさ。こいつ、相当堪えてると思う)

狐娘(···)

兄(でももう安心だ。こんな可愛い子が、傍に居るんだから)

狐娘(男さんのお兄さん···)

兄(まぁ結構一人で背負い込んじゃう奴で、俺も苦労したからな~。ちゃんと支えてやってよ?)

狐娘(···任せて下さい!)

兄(うむ、良い返事、頂きました!では、弟とよろしくシッポリと!)

狐娘(シッポリって···///)

兄(可愛い反応だねぇ!最後に舐めていい?)

狐娘(さっさと成仏して下さい)

兄(かぁ~、ゾクゾクするぅ!んじゃね~)

狐娘「···(消えちゃいましたね···)」

男「···狐娘!」

狐娘「は、はい!」

男「ぼ~っとしてたけど、何かあった?」

狐娘「えぇ、その···男さんのお兄さんと、話してました」

男「あ、兄貴が!?な、何て言ってた!?」

狐娘「あの、そのぅ···宜しく伝えといてくれ、と」

男「···兄貴らしい」

狐娘「···男さん。私、前言撤回します」

男「え?」

狐娘「男さんのお兄さん、変態さんではなく、ド 変 態。そう呼びます」

男「···ぷっ、あはは。兄貴、今頃悶えてるな」

兄(狐娘ちゃんのド 変 態!頂きましたぁぁぁ~~~~~ぁあん!)ゴロゴロ

天使(うわなにこのキモい生物)

>>42

調べた所、狐の肉はクソ不味いそうです。

狐娘「う···ん」ノビー

男「ん、疲れた?」

狐娘「ええ。ド変態のせいです」

男「何か兄貴に辛口だけど、セクハラでも―」

狐娘「受けました。それはもう」

男「兄貴に代わって謝るよ、ゴメン」

狐娘「お、男さんが謝る事では無いですよぅ」

男「いや、生きてた時もこうやって謝ったもんさ」

狐娘(男さんが一人で抱え込みがちなのは貴方のせいでは無いのですか、ド変態)

男「眠っても良いよ?」

狐娘「でも私、洗濯とか洗い物とか···」

男「来たばかりの子に、そんな事させられないよ」

狐娘「うぅ、でもこのままだと、食っちゃ寝しに来ただけに···」

男「今日はさせられない」

狐娘「では明日、絶対やります」

男「頼もしいなぁ」

狐娘「えぇ!これで家事全般が出来なければ押し掛けてきた意味がありませんから」

男「···そう言えば、どうやって家に入ったんだ」

狐娘「···それはですね···秘密の妖術でちょちょいと」

男「妖しすぎる」

狐娘「んむぅ···そろそろ、本気で、眠たくなって···」ゴシゴシ

男「良いんだよ、眠っても」

狐娘「では···最後に···頭、撫でて···」ウトウト

男「···はい」ナデナデ

狐娘「うみゅぅ···///」ピコピコ

狐娘「···Zzz」スピー

男「···おやすみ」ナデナデ



狐娘「···ん、ここは?」

「気になる?気になるよね?でも教えない」

狐娘「だ、誰なんですか···」

「それも言えない♪貴女に教えられるのは一つだけ···」

狐娘「そ、それは···?」

「男クンは貴女が思う以上の逸材って事···♪」

狐娘「え···」

狐娘「···はっ!」

狐娘「あれ、夢、だったんですか···」

狐娘(それにしては妙な現実感が···)

男「···」スゥスゥ

狐娘「あ、男さんも眠ってますね···」

狐娘(私の頭に手が乗っているという事は、寝るまで撫で続けてくれたって事ですね···♪)

狐娘(ふふ、夢に出てきた謎の人。確かに男さんは凄い逸材です)

男「···」ギュッ

狐娘(だってこうして、眠りながら抱き締めてくれる人ですから!)

狐娘「···暖かい、ですね」

狐娘(こんな暖かさ、初めて···)

男「きつ······すめ···」スゥスゥ

狐娘「···どうしました?ご主人様♪···何て///」

狐娘(私、狐娘は、例え地獄の底でも一生、貴方に着いていきます···)

午後6時くらい―

男「まさか居眠りしただけでこんなに眠るとは」

狐娘「うむぅ···」グゥグゥ

男(この子が来て疲れてたのか、それとも···安心、したのか、俺)

狐娘「男、さぁん···」スピスピ

男「···何でも、良いか」

男(この子の為に、頑張ろう)

狐娘「···んむ?」スンスン

狐娘「···な、何ですかこの匂い···お、お腹が」グゥ

男「あ、起きた?今起こそうと思ってたんだけど」

狐娘「男さん、一体何を作ったんですか」

男「あぁ、今日の晩御飯は狐娘の為に、厚揚げのステーキを」

狐娘「す、ステーキ!?そ、そんな···高級な物···!」

男「言い過ぎだよ。起きたばかりだけど、食べる?」

狐娘「食べます!」

つ、続きは……まだ……っ!?ピコピコ

>>61

まだ慌てるような時間じゃない。

男「はい。じゃあ···」

男&狐娘「頂きます」

狐娘「」ムグムグ

狐娘「···」ピタッ

男「き、狐娘···?」

狐娘「···男さん」

男「···何?」

狐娘「これ、何枚あります?」

男「今日最初にいなり寿司食べてた時、よく食べる子だと思ったから、後5枚あるけど」

狐娘「そうですか···ごめんなさい。我慢出来ません」

男「え···(ま、不味かったのか)」

狐娘「ご馳走様です」ケプッ

男「···早っ!?えっ、ちょっと待って···」カパッ

男「うわぁ、もう無い」

狐娘「お、美味し過ぎて、つい···」

男「気に入ったのなら良いんだけど···(どうやって食べたんだ···?)」

狐娘「~♪(恥ずかしいからどうか聞かないで···!///)」

男「」モグモグ

男「···ふう、お粗末様」

狐娘「」ジィ

男「···狐娘。そんなに見つめられてもお菓子しか出ないよ」

狐娘「出ちゃうんですか」

男「出ちゃうんです」

男「まぁ流石にお菓子には油揚げは···」

男「···何故かあったんだよ。油揚げパフェ。絶対悪ふざけだ」

狐娘「スイーツまでご用意して貰えて感激です···!」

男「良いの?···正直旨そうとは言い難いんだけど」

狐娘「油揚には私を魅了する要素しかありませんから!」

狐娘「ん~美味しいです♪」マクマク

男「喜んで貰えて何よりだよ」

狐娘「あ、男さんも要りますか?」スッ

男「俺は良いよ。狐娘の為に買ったんだから(間接キスの件は避けたい···)」

狐娘「そうですか···(むぅ、見透かされていましたか)」

男「あ、狐娘。クリームが···」

狐娘「え、何処ですか?」

男「ほら、ここ」スッ

狐娘「ひぅ」ピクン

男「あ、ゴメン」

狐娘「い、いえ(まさかクリームを指で拭うなんて···)」

狐娘(クリームの付いた男さんの人差し指···!)ピコーン

狐娘「男さん」

男「ん?どうかし―」

狐娘「あむっ」

男「な!?(俺の指を口に含んだ···!?)」

狐娘「ん···んむ···ちゅ···ぷはっ」

男「な、何で俺の指を舐めて···(つ、艶やかで色っぽかった···)」ドキドキ

狐娘「クリームが勿体無かったからですよぅ」ニコッ

男(こ、この子、小悪魔だ···)

狐娘(小悪魔じゃなくて可愛い狐娘です!)

男「あ、あっと、そうだ。もうお風呂沸いてるだろうから入ってきなよ」

狐娘「それって···つまり···///」

男「え!?何で顔を赤らめるの!?」

狐娘「冗談ですよぅ。では入ってきま···」

男「き、狐娘?」

狐娘「···男さん。一緒に入って下さい」

男「な、何で···って、あ、まさか···」

狐娘「」コクン

入浴中―

男「···使い方、分かった?」

狐「ええ、バッチリです!」

男(明日は機械類の使い方を説明しないとな···)

狐(男さんとお風呂···狐姿なのが残念極まり無いです···でも人の姿だと気を使わせますし···)

男「じゃあ、今日は僕が洗うよ。その姿だと体洗えないだろうし」

狐(狐姿で良かった)

しまった。台詞ミスった。

×「じゃあ、今日は僕が~」
○「じゃあ、今日は俺が~」

男「」ワシャワシャ

狐「くふぅ···」

狐(男さん、この姿だからか遠慮なく洗いますね···)

男「」クシャクシャ

狐「んくぅ···」

狐(全身くまなく洗うなんて···///あぁ、人の姿だったらきっと男さんを···///)

男「」ジャー

狐「わぷっ···」

狐(耳も尻尾も胸も、だ、大事な所も洗われるなんて···///これはもう、許せません···///)

男「じゃあ、お風呂入れるよ」ヒョイ

ザブン

男「ふぅ」

狐「あふぅ···」

狐(あぅ、ぎゅっとされてます···///全部素でやってるんですよね···?///)

男「どう、狐娘」

狐「気持ち良いです···(色々な意味で···///)」

男「それは良かった。昔、兄貴が動物洗ってるのを見てたから」

狐(だからですか、手つきがいやらしかったのは)

男「···そろそろ、上がろうか」

狐「···えぇ(これ以上は我慢が···///)

狐娘「うぅ···///(あんなに激しく体を洗われたり、拭かれるなんて···)」

男「あ、痛かった?」

狐娘「そんな事は無いです···(男さん、油断なりません···///)」

男(···冷静に考えると、俺とんでもない事をしてた気が)

狐娘(してたんですよぅ!)

男「ん~、じゃあ、そろそろ寝ようか」

狐娘「そう、ですね···(今日は眠れそうにありません···)」

男「···一緒に寝る?」

狐娘「すわっ!?な、何ででしょう?」

男「(すわっ?)いや、狐娘ならそう言いそうだと思ったから」

狐娘「そ、その通りですけど!(急に攻めてくるなんて、心の準備が···!)」

就寝―

男「電気、消すよ」

狐娘「は、はい(き、緊張してきました···)」

男「狐娘」

狐娘「な、何でしょう」

男「···おやすみ」ナデナデ

狐娘「お、お休みなさい(頭、撫でて···///)」

男「···すぅ」

狐娘「···男さん?」プニプニ

男「···ぐぅ」

狐娘(寝てしまいましたか···)

狐娘「···男さん。私より先に寝ると、いたずらされちゃいますよ···?」

男「Zzz」クピー

狐娘「···」チュ

狐娘(し、しちゃいました···キス···///)

狐娘「お、お休みなさいっ!///」

一日目 終わり

くぅ~疲れました!これにて一旦休憩です!(但しすぐ再開する)
それでは登場人物達の感想をどうぞ。

兄「いやぁ兄があんなタイミングで出てくるとは」

兄、兄「兄なんてどうでも良いよ。狐娘ちゃんきゃわわ!」

兄、兄、兄「いやここは敢えて男が可愛いと言ってみる」

兄、兄、兄、兄「そんな事より腹減るわ。何あの油揚げ祭り」

兄、兄、兄、兄、兄「ねぇこれってエロ無いのエロ?」

兄、兄、兄、兄、兄、兄「あるよ!あるったらあるよ!」

兄×n「エロ!万歳!ばんざあああぁぁぁぁぁ~~~~~ぁぁああい!」





狐娘「悪夢を見た気がします···」ブルブル

一区切りついでに各キャラ紹介


いなり寿司が好物の大学生。
一人暮らしをしているが未だ慣れない様子。
面倒見が良い様で、なんやかんや言いながら狐娘を受け入れた。
寂しかったのかも知れない。

狐娘
男がお参りする小さな社の使者、らしい。
稲荷や創作物よろしく油揚げ(彼女は油揚と言う)が大好物。
揚げ出し豆腐も好物だったり。
毎日お参りしてきた男に好意を抱き、彼の家に住み着いた。
よく攻める割に攻められるのは弱い。


狐娘の元の姿。普通の黄色い狐。
この状態でも言葉を話せる。
またこの状態で男と一緒に風呂に入りたいご様子。


男の兄。ケモナー。故人。
彼は結構な変態と言ったが、実際には狐娘の言う通りド変態である。
但し動物限定の変態であり、よく他人のペット相手に暴走して男を困らせていた模様。
その点から何とか目を逸らせば、弟想いの気の良い兄ちゃんである。多分。
天国でも天使の羽根に興奮、その結果地獄に送られた。
が、そこでも悪魔の羽根や鬼の角に興奮、そして天国に送り返される、あの世でも扱いに困る人。

>>28
寂れた社を探して行方不明になった人。

二日目―

ペロペロ

男「う、うん···」

ペロペロペロペロ

男「う、うぅ···な、何なんだ?」

狐「」ペロペロ

男「・・・っ!?狐娘!?」

狐「ひゃっ」ビクッ

男「な、何で顔を舐めてるんだ!?」

狐「あ、人の姿の方が良かったですか?···///」

男「そういうんじゃなく!」

狐「起こそうと思っただけですよぅ」

男「···次は起こすなら普通にしてほしいよ」

狐「はい!」

男「う···ん」ノビー

男「良し、今日も頑張ろう」

狐「私も頑張ります!」

男「ん、じゃあまず顔を洗おうか。それから色々説明したい事があるから」

狐「では、変化しますね」ボワン

狐娘「それでは、始めましょう!」

男「あ、その前に···おはよう、狐娘」

狐娘「···お早う御座います!男さん!」

男「」ゴシゴシ

狐娘「」フキフキ

男(思ったよりベタベタしてる···)

狐娘(ごめんなさい···昨日の興奮が冷めなくて···)

男(う~ん、もっと構って欲しいのかな···)

狐娘(今より構ってくれるんですか!?)ピコピコブンブン

男(あ、耳と尻尾が)

狐娘(お恥ずかしい···)ピタリ

男「」ゴシゴシ

狐娘(···?あれは一体?)

狐娘「男さん、それ何してるんですか」

男「ん、これは歯磨き···あ、狐娘のを用意してなかった···」

狐娘「歯磨き、ですか···」

男(うっ!?まさか歯磨きプレイを···!?)

狐娘(歯磨きプレイ?···ほうほう、成る程、これは良い事を聞きました)

狐娘「男さん。磨き終えたら私に教えつつ、私のを磨いて下さい」

男(っ!しまった、そう言えば狐娘は心を···!いやでも読ませない方法とか知らないし)

狐娘「どうしたんですか、男さん?」ニコッ

男「(小悪魔···)いや、汚いから···」

狐娘「磨かない方が汚ないと思いますし、それに洗えば大丈夫です!」

男「う···確かに···」

男「···分かったよ。どうなっても知らないよ?」ジャー

狐娘「えぇ!お構い無く」

男「じゃあ鏡の方を見てて」

狐娘「はい!」

男「まずはイーッとしてみて」

狐娘「」イーッ

男「そしたら上の歯と下の歯を磨くんだ。こんな感じでね」シャコシャコ

狐娘(こ、これは思ったより恥ずかしいですね···///)

男「···じゃあ、今度は口開けて」

狐娘「」アーン

男「ん、それで歯の上と、裏側を···っと」シャカシャカ

狐娘(あ、開けっ放しですか···?放置なんて、そんな、そんな)

男「···はい、終わり。どう?」

狐娘「···目覚めそうです」

男「何にっ!?」

男(うん、思ってた程じゃあ無かったけど···疲れる)

狐娘(私は口の中を掻き乱されて恥ずかしかったです···)

男「えっと、狐娘。俺は学生だから、狐娘一人で留守番しなきゃならなくなる」

狐娘「は、はい(一人···)」

男「その時の為に、色んな機械の使い方を説明しようと思う」

狐娘「分かりました」

説明中―

狐娘「むぅ、覚える事が多いですね。便利なのは分かりますけど」

男「別に無理して覚える必要は無いよ」

狐娘「それだと男さんの手を煩わせますから、頑張って覚えます!」

男「楽しみにしてるよ」

狐娘「えぇ!こうご期待を!」

神娘書いてた人が見たら喜びそうなスレだ

それはそうと俺は猫耳派だから全裸でまたたびを塗りたくって寂れた社を探しにいかなくては

>>97

ほう、猫耳···。ニヤッ





奉られたとこってあるんですかね···。

本当の名前は知らないけど別名猫の島って言われてる島があるからそこならきっと……しかし寒いな…ネクタイと靴下くらいは装備するべきだったか

>>101
つ猫耳

神娘と聞いて萌え力(ぢから)が回復したのでそろそろ書きます。

男「ん、じゃあ朝食を···」

狐娘「いえ、ここは私が」

男「え、いきなりで大丈夫?」

狐娘「家事全般が出来なければと、昨日言った筈です!」

男「それは覚えてる。けど···さ」

狐娘「え~っと、ツマミを6まで回して、3に戻す···と」キリキリ

男「あ~···何か、ゴメン。俺、朝はトースト食べる方だから」

狐娘「良いんですよぅ。男さんに教えて貰った事が、早速活かせますから!」

男「それでも、さ」

狐娘「そもそも、冷蔵庫に殆ど材料も無いので、料理は出来ませんけど」

男「···善処します」

あれ?ここどこだ?

男「まぁその前に···狐娘は何が作れる?」

狐娘「えぇ、人前に出ていない私ですが、見た事はあるので作れるんですよ?」

狐娘「そう、ロコモコ」

男「まさかの料理に驚きを禁じ得ない」

>>107
遅かったじゃないか···。

狐娘「他にもスパゲティとか、天津飯とか、ビーフストロガノフとか!」

男「···狐娘。···和食は?」

狐娘「···」フイッ

男「···ねぇ、何で目を逸らすんだい?」

狐娘「···」ダラダラ

男「···まさかの作れない系?」

狐娘「見た事無いんですよぅ!イメージ崩してごめんなさい!」

男「という事は大好きないなり寿司も作れない、と」

狐娘「···作れません。そもそも作ってる間に油揚食べます」

男「好物作れないのは難儀だなぁ···」

狐娘「い、良いんです。それ以外で男さんを喜ばせます」

狐娘「···何れ、作れるようになりますから!」

男「あ、出来なくて良いよ」

狐娘「何でですか!?」

男「ん···いや···、俺が、作ってあげるから···(ちょっと、恥ずい)」

狐娘「男さん···」ジーン

男「それに、見た事あるだけで料理が上手くいくとは思えない」

狐娘「むぅ···」

男「だから俺が大丈夫だな、と思えるまで、一緒に作ろう」

狐娘「むむぅ···、嬉しいお誘いですが、私にもプライドがあります」

男「···そう、だよなぁ。ゴメン(気を使い過ぎたかな···)」

狐娘「···ですから、私が失敗を繰り返すようなら、そうして下さい」

男「狐娘···」ジーン

狐娘(心配してくれているのは、痛い程伝わってますから、ね)

ケモナーの使い方間違ってね?

>>113
兄は間違いなくケモナーです。恐らく。

http://i.imgur.com/wEO0SGj.jpg
これと性格が似てる気がする

>>116
ちょっとブリッジしながら寂れた社を探しに行ってくる

>>116

男(何であの人ブリッジしながら歩いてるんだ···?)

安価ミスという恥ずかしいミスをみすみす見過ごすとは···。

狐娘「あ、話してる間に出来ましたね」

男「じゃあそれ取り出して···トーストに何か塗る?」

狐娘「男さんはいつもどうしてるんですか?」

男「俺?うぅん、俺はメープルシロップを掛けて、半分折りにして良く食べてるけど」

狐娘「では私もそうします!」

狐娘「む、これは甘いです。メープルシロップって甘いんですね」バリバリ

男「気を付けてよ。シロップが端から溢れてくるから」モグモグ

狐娘「え?あ、あ、む···。先に言って下さい!」

男「あはは、ゴメンゴメン」

狐娘「でも美味しいです」

男「これ、母さんが作ってくれたやつでさ。ちっちゃい頃から食べてたんだ」

狐娘「母の味、ですね。この美味しさも納得です」

男「母の味、か。母さん、これとレトルト食品が得意料理だったけど」

狐娘「···それって料理なんですか」

男「違うよ、絶対に」

狐娘「男さん、今日の予定は?」

男「···昨日買ってきた服と帽子、着たいと―」

狐娘「思います!折角ボソボソと話して選んだ物ですから!」

狐娘(男さんが買ってくれたパーカー、というのも着てみたいですけど♪)

男「···あのパーカー着ても寒いと思うけど。あれは薄くて冬向きじゃないから」

狐娘「え!?何で私の言いたい事が!?」

男「当たってた?」

男「いや、狐娘なら、男さんが選んだ物が~とか思いそうでさ」

狐娘「昨日会ったばかりなのにもう私の事を···!嬉しいです!」

男「うん、ある意味強烈だからね、君は(小悪魔な所とか)」

狐娘「そんなっ!(男さんの私に対するイメージが小悪魔に定着しつつあります···)」

男「まぁ、今日は狐娘が居なかったら、あそこへお参りした後ゴロゴロしてるんだけど」

狐娘「あ、別に無理して出ていかなくても···」

男「無理してる訳じゃない。俺が連れて行きたい、そう思ってるんだ」

狐娘「···なら、お願いします。え~っと···そうだ」

男「ん?」

狐娘「···ちゃんとエスコート、して下さいね?」ニコッ

男「ご期待に応えてみせますよ、お嬢様」

外出中―
森の小さな社―

狐娘「改めて来てみると、辺境の森に置いてますね」

男「我ながら良く見つけたよ」

狐娘「昨日洗ってくれたお陰で、真っ白です!」

男「···何で真っ白なんだ。そこまで洗ってない。誰かが···?」

狐娘「···え、あ、それはその」

男「何か知ってるんだ、狐娘」

狐娘「そのぅ···///簡単に言うと···す、好きな人の傍に居るから···///」

男「えっ···///」

狐娘「···この話は終わりです!お参りしましょうお参り!///」

男「あ、う、うん」

狐娘「···どうしてここにお参りする事になったんですか」

男「あぁ、それは···何でだろう」

狐娘「え」

男「偶然ここを見付けて···居なくてはならない気がしたんだ」

狐娘「···男さん?(何でしょう、雰囲気が···)」

男「でも、俺は···居る事が出来ない。だからせめて欠片だけでも···と」

狐娘「欠片···?」

男「そう、魂の欠片。俺はそれを少しずつ吸収していた」

狐娘「···貴方は?」

男?「···忘れたのか。今吸収しきってお前に会いに来たというに」

狐娘「···まさか」

男?「まぁ良い。俺は一言伝えに来ただけだ」

狐娘「···何ですか?」

男?「···幸せにな。この男はお前を幸せに出来る」

狐娘「いきなり現れてそれですか。変わって無いですね」

男?「許せよ···心残りだった。が、もう心配無用、だな」

狐娘「では最後に一言。···社を建てて下さって、ありがとうございます」

男?「そうか···聞けて、良かった···」シュー

狐娘「···勝手に出てきて、勝手に消えて···」

男「···あれ?俺、一体何を言ってたんだ」

狐娘「説明、します···」

男「···えぇ!?取り憑かれてた!?」

狐娘「どうやらそうみたいです」

男「えぇ···気付かなかったなぁ···」

狐娘「男さんがここにお参りをする度に、少しずつ取り憑いたようです」

男「そうなのか···」

狐娘「しかも男さんにここへ来るよう、無意識に呼び掛けていたみたいですね」

男「ここに初めて来た時、何故かまた来なきゃって思ったのは、そのせいか」

狐娘「私と男さんが出会ったのは、取り憑いた方のお陰と言えますね」

男「···狐娘。君と俺に取り憑いた人、どういう関係なんだ?」

狐娘「···人ではありません。その方は、天狗でした―」

狐娘「まぁ詳しく話すと長引くどころでは無いので、省略しますが···」

狐娘「私の、親代わりの方でした」

男「ちょっと待って、君の姿と存在って」

狐娘「人には、というだけで、動物や妖怪には見えます」

男「な、なるほど···」

狐娘「何かと私を気に掛けてくれて···。態々小さいとは言え社を建てる位に」

男「天狗が建てたんだ、あれ。···親バカだ」

狐娘「ふふっ、そうですね。男さんに憑いてまで私に会う程ですから」

男「大切だったんだ、狐娘が。ここに魂を置いて傍に居続ける位には」

狐娘「···そうですね」

男「さて、突然思わぬ事態が発生したけど、行こうか」

狐娘「えぇ、行きましょう!」

男「···これからもここに二人でお参りに行こう」

狐娘「···はいっ!」

男「···所で狐娘が見てきた料理を作っていたのって」

狐娘「天狗さんです」

男(何で海外料理ばかり作ってたんだ···)

キートン説?

狐娘「では、次は何処へ」

男「ん、秘密。狐娘には意味無いだろうけど」

狐娘「いえ、何とか読まないようにします」

男「気を使わせてゴメン」

狐娘「その分楽しませて下さいね?」

男「もちろん」

>>135
何でしょうか、それ?

たぬきそば派ですがこのスレを見てきつねうどんを食べてみようと思いました

あ、きのこ派です

>>138
私はキノコヘアー、タケノコ野郎と呼ばれてました。


狐娘「···着いたんですか?」

男「着いたよ」

狐娘「アクセサリーショップ···となってますけど」

男「そうだね」

狐娘「···買ってくれるんですか!?」

男「その為に来たんだから」

狐娘「いやいや、昨日来たばかりの私に···!」

男「兄貴から、可愛い子にはちゃんとプレゼントしろ、と教わってるもので」

狐娘「か、かわ···///」

男「さ、行きましょうか」

狐娘「あぁ!待って下さい!」

狐娘「男さん、昨日も私の為に服を何着も買ってくれましたけど、お金が···」

男「気にしなくて良いよ。これでも持ってるから」

狐娘「そ、それって、保険金···」

男「違う違う、兄貴が自由に使えって渡してくれた奴なんだ」

狐娘「でも、大事にしておいた方が」

男「兄貴のお金を兄貴の為に使うんだ。文句は言わないさ」

狐娘「どういう、事ですか?」

男「兄貴だったらこのお金、狐娘の為に使うだろうから、さ」

狐娘「···確かに。幾らでも払いそうです」

狐娘「にしても···綺麗ですね···沢山あって、まるで星です」

男「···実は俺も初めて入ったから、綺麗さに驚いてる」

狐娘「男の人は姉妹や彼女さんでも居ない限り、縁は―」

男「···狐娘?」

狐娘「これって良く考えたら···デートですね///」

男「え、そのつもりだったんだけど」

狐娘「···男さぁん!」

狐娘「そうですかそうですかそうですか!この狐娘と!」

男「そうだよデートデート」

狐娘「···適当に言ってません?」

男「イッテナイヨー」

狐娘「言ってるじゃないですか!うぅ、乙女の純情を弄ばれました···」

男「狐娘の身長がもっと高かったらデートに見えるけど、なぁ···」

狐娘「むむ、確かに今の身長は男さんの頭三つ半位小さいですけどね」

男「それに狐娘を大人に見る人は···」

狐娘「確かに今の私は、端から見ても中学生ぐらいでしょうね!」

狐娘「むむむむ···、大人の女が良いんですかそうですか」

男「ゴメンゴメン。拗ねないで」ナデナデ

狐娘「頭を撫でれば許してくれると思ったらエヘヘ」カサカサ

男「あ、耳が帽子の中でかする音がするから止める」

狐娘「殺生なっ!」

男「後でするから」

狐娘「約束ですよ!」

男「もちろん。でも今はアクセサリーを、ね」

狐娘「分かりました」

男(···)

天狗【狐娘は孤独だった。私にも余り心を開く事は無かった】

天狗【玩具で遊ぶ子供を遠くから羨ましそうに見ている姿を、私は忘れない】

天狗【男とやら、出来るだけあの子を一人にしないでくれ】

天狗【寂しがり屋で甘えたがりなんだ、あの子は】

天狗【···あの子を幸せにしてくれ】

男(最後に言葉を俺に残すなんて、親バカだよ。本当に)

狐娘「うぅ~、どれもこれも綺麗で選べません···」

男(この子にとって俺の傍に居る事が幸せなら、出来るだけ傍に居てあげよう···)

男「あ、狐娘、これは?」

狐娘「···腕輪?とても細いですけど」

男「ブレスレットだよ。仕掛け付きの」

狐娘「仕掛け?」

男「そう、ここをこうして···」パキッ

狐娘「わ、割れました!」

男「二つにして恋人同士で着けてたのを大学で見たんだ」

狐娘「そうなんですか。なるほど。ではこれを」

男「え、良いの?」

狐娘「男さんが選んだ物は、例え安物だったとしても純金より高いです」

男「···安物じゃないけど」

狐娘「例えです!言葉の綾ですよぅ!」

男「分かってるよ。じゃあそれで」

>>116
安価ミスって良い忘れたけど画像ありがとうございます。
これにはモフモフと返さざるを得ない···!






ふもっふ!

狐娘「···♪」

男(すぐ着ける位には気に入ったようで良かった)

男(···二つにして俺と一緒に着けると思ったけど)

狐娘「男さん、次は?」

男「ん、思いの外早く終わったから···いやでもなぁ」

狐娘「何を悩んで」グゥー

男「良しすぐ行こう」

狐娘「はぁあ···!お昼はお寿司ですか!」

男「ちょっと早めだけどね」

狐娘「気にしません!」

男「全品百円の回転寿司だからお金は気にせずに」

狐娘「回転?お寿司が?」

男「入って見てみれば分かるよ」

狐娘「お、お寿司が流れていきます···!あぁ、あんな所にいなり寿司が!」

男「落ち着いて。向こうのレーンの見ても意味無いから」

狐娘「ここは夢の国です···!」ワクワク

男「あ、ここ、きつねうどん頼めるけど」

狐娘「頼みます!」

男「じゃあ俺も頼もうかな」

狐娘「♪」ムフー

男「···いなり寿司以外も食べるんだよ」

狐娘「勿論です!私が独占しては、他の人が食べられませんからね!」

男「分かってくれて助かるよ」

狐娘「美味しい物は皆で分け与えてこそ、ですから!」

狐娘(男さんを分け与える気はありませんけどね♪)

狐娘「む、お寿司なのに海鮮物以外の物がありますが」

男「卵といなり寿司もそうだけど」

狐娘「そうですけど···。ハンバーグって···」

男「それを言うなら寿司屋なのにうどんは変、って話になるけど」

狐娘「うぅ、確かにそうですが」

男「良いんだよ。専門店じゃ無いんだから」

狐娘「いやでも、最早お寿司と言って良いのか分からない物が···」

男「回転寿司は誰でも気軽に行けるのが売りなんだから、風変わりでも良いんだよ」

狐娘「そういうものでしょうか」

男「デザートとか、ああいうのがあると子どもも喜ぶしさ。そういうので良いの」

男「それより来たよ、うどん」

狐娘「!」パァ

男(寿司専門店に行くのは絶対止めよう)

狐娘「」ズルズル

男(···狐娘がうどんに集中してる間に、いなり寿司食おう)モグモグ

狐娘「ふぅ~、食べました!」ゲプー

男「本当に良く食べるよね···(一人で五十皿平らげるって···)」

狐娘「では次へどうぞ!」

男「ん、すぐ近くのあれだよ」

狐娘「···映画館?」

男「そ、映画館。まずは入ろうか」

狐娘「は、はい···」

男「色々あるけど、何が見たい?」

狐娘「どれがどんな話か分からないんですが」

男「適当に雰囲気で良いんだよ」

狐娘「う、う~ん···では、あれ。あれが良いです」

男「ん、え~っと?」

男(狂おしき愛の獣···絶対ドロドロしてる···)

狐娘「どんな話なんでしょう?」

男「···見てのお楽しみ、ってね」

狐娘「あぁ、男さん!暗いです!私、どんな目に合うんですか!」

男「合わないから大丈夫。それはともかく···」

狐娘「何ですか!」

男「何故俺の膝の上に座ってるんでしょう」

狐娘「だってここの椅子、後ろに飲み込まれそうで怖いんですよぅ!」

男「ちゃんと座ってたら何も無いから」

男「ほら、始まるから静かに」

狐娘「はい···」コクッ

男(う~ん、まさか映画館の椅子と暗さに怯えるとは···)

狐娘「」ソワソワ

男「···逃げ出しそうだから」ボソッ

狐娘「え、わ···」

狐娘(手を握られてます···///)

男「音量注意ね」ボソッ

狐娘(お、怨霊···!?)

上映終了―

狐娘「男さん···よくもやってくれましたね···」

男「何が?」

狐娘「音ですよぅ!分かってて先に言わないなんて···!」

男「音が出る度にビクッとなってて面白かったよ」

狐娘「酷いです···」

男「しかし、凄い話だったなぁ」

狐娘「えぇ、まぁ···そうですね···」

男「人並みの知恵を持ったが故に、叶わない恋をする狼···」

狐娘「悲しい遠吠えが耳に残ってます···」

狐娘(···私もそうなるのでしょうか?そんなの絶対嫌です!)

狐娘「さて、後の予定は?」

男「狐娘の歯ブラシ買って···そうだな、あそこにしよう」

狐娘「ほぅ、お買い物ですか」

男「まぁそうなるね」

狐娘「油揚、買ってくれますよね?」

男「そりゃあ、ね」

狐娘「流石男さん!」


?「···何あの子。ベタベタと男君に」ギリッ

竹井「人違いじゃないか」

寺田「昔……レネゲの大会に大男と一緒に出て優勝しただろ」

竹井「だとしても何でお前がそんなこと知っている」

寺田「簡単だ、俺も出たからだ」

竹井「何だと?」

寺田「まあ俺は一回戦を勝って、さっさと帰らせてもらったがな」

竹井「そうか……賢い選択だな」

ファッ!?

書き溜めミスって話が飛んじゃってると、レスしに行った方が良いのでしょうか。

狐娘「あっぶらげっ♪あっぶらげっ♪」

男「買うから、買うから」

狐娘「あっ!揚げ出し豆腐でも良いですよ!」

男「あんまり変わってないじゃないか」

狐娘「良いじゃないですかぁ~お豆腐もぉ~」

男「悪いとは言ってないけども」

狐娘「はぁ···悩みます···厚揚げ油揚どっちも魅力的···」ウットリ

男(かつてここまで油揚げにへばりつく子が居ただろうか、いや居ない)

>>171
別に放っておいていいんじゃない

それより食費がえらいことになるなコレ

男「···よし、明日の昼も買ったな」

狐娘「明日のお昼?···ってなるほど、大学があるんですね」

男「そう、だから狐娘が明日の昼に、空腹で困らないようにさ」

狐娘「そこまで気を使って頂いては、飛びっきりのお返しを考えなくてはいけませんね」

男「別に気は使って無いよ。留守番させるんだから、用意するのは当然だよ」

狐娘「でも、やはりお礼はしたいです」

男「帰りを待ってくれるってだけで、十分なお礼だけどね。俺にとっては」

>>173
分かりました。

食費に関しては···1日で一万は飛んでいくかもですが、
まぁ男の家は元々金持ち一家だったという体で勘弁してください。

ちゃんとここに投下した筈なのに違うスレに投下していた。
恥ずかしい···。

男「それより狐娘。こっち来て」

狐娘「へ?はい」

男「···ほら、ここ」

狐娘「む、行列が···ここは?」

男「ワッフルの店。いつも行列が出来る人気店なんだ」

狐娘「ほほぅ···それは気になりますね」

まさに格言通りになってたわけで…


あ、猫島マジで行くことにした

男「という訳で並んで買ってきたけど。十個セット」

狐娘「···本当にお金大丈夫ですか?」

男「大丈夫じゃなきゃ買わないさ」

狐娘「そうでしょうけど···」

男「気にしない気にしない。さ、帰ろうか」

狐娘「おや、デートはもうお終いですか?」

男「あくまで今日の目的は、狐娘の歯ブラシだから」

狐娘「歯ブラシ一つでデート出来るなら十分です」

>>178
おめでとう···は変ですかね。ともあれ楽しんできてください。
猫に囲まれるという状況、あぁ羨ましい。
地面に寝そべって、猫達に体の上で寝てほしい。

>>180
……考えるんだ…猫は全て雌、マタタビによってにゃぁんな状態になった複数の猫耳美少女が……ウッ



すまん餃子…俺は死ぬかもしれん

>>181
雄でも俺は一向に構わんっっっ!!!!

こんな名言があるんだ。
「小学生までなら男子だって妹だ!」って···。
猫耳美少女に紛れる猫耳美少年···。

餃子ーーーーーーーー!!

帰宅―

男「さ、狐娘。ワッフル食べる?」

狐娘「勿論です!」

男「ん、じゃあ、はい」スッ

狐娘「ありがとうございます!」ムグムグ

男「俺も食おう」モグ

狐娘「ふむ、表面はザックリ、中はふんわり。人気があるのも納得の味です」ゴクン

男「市販のも売ってるんだけど、やっぱり出来立ての方が美味い」モグ

狐娘「食べ物だったら当然です」モムモム

男「そりゃそうか」モグ

男「さて、今日はどうでしたかお嬢様」

狐娘「楽しかったです!が、遊んでみたかったとも思います」

男「それはまた今度って事で」

狐娘「待ってますよ?」

男「期待しててよ」

そんなこんなで晩御飯時―

狐娘「さて男さん、今日の晩御飯は何でしょう?おっと私が作ります!」

男「今日はオムライスをと」

狐娘「子供が大好きな料理ですね」

男「出来る?」

狐娘「任せて下さい!」

狐娘(ふふふ···ここで男さんの胃袋を掴んでしまえば···!)

男「狐娘、包丁を使う時は···」

狐娘「分かってますよぅ!後ろに立たなくても大丈夫です!」

男「そ、そう(指切ったりしないかな···)」ソワソワ

狐娘「切ったりしませんから。落ち着いて下さい」

男「う···分かったよ」

駄目だ。ちゃんとスレ内で書き込まないと、違うスレに書き込んだ事になる時がある。
気を付けないと迷惑を掛けまくってしまう。

狐娘「~♪」トン、トン

男(ちゃんと切ってるな。良かった)

狐娘「~♪」ブンブン

男(あ、尻尾が。···あんまり変な事考えると狐娘が取り乱して怪我するな。止めとこう)

狐娘「···」ブ、ン···

男(尻尾に元気が無くなった···)

狐娘「···む、卵···」

男「···それは俺がするよ」

狐娘「い、いや、出来ます!出来ますから!」

男「いいや、これには俺のやり方があるんだ。これは譲れない」

狐娘「やり方って···普通に卵を割って、広げるだけでは」

男「違うんだ、これが。まぁ任せてよ」

狐娘「うぅむ···複雑です(作りたかったんでしょうか)」

狐娘「···男さん。どうですか、ちゃんと出来ましたよ」

男「ん、確かに。じゃあ約束した通り」ナデナデ

狐娘「あ···エヘヘ」ピコピコブンブン

男「それじゃあ狐娘。お皿に乗せといて」

狐娘「え?巻かないんですか?卵」

男「俺は上に乗せる派なんだ」

狐娘「上に?」

男「そう。このオムレツをね」

狐娘「···成る程、それがしたかったんですね」

男「そういう事」

男「ほら、乗せるよ」

狐娘「ふむ、綺麗に乗りました」

男「これを包丁で切り開いて、と···」

狐娘「おぉ、半熟です」ジュル

男「これで完成!」

狐娘「お店で出そうな感じですね!

男「テレビでこうして作ってたのを見てさ」

狐娘「拍手を贈ります!」パチパチ

男「いやその、恥ずかしいから···」

狐娘「ふふ、では手を合わせましょうか」

男「そ、そうだね···」

男&狐娘「頂きます」

食事後―

狐娘「二人の共同作業のオムライス、美味しかったです!」

男「共同作業···そう言えばそうだね」

狐娘「む、反応が薄いですね」

男「慣れてきたもので」

狐娘(何と言う事でしょう···。男さんをドギマギさせる作戦がもう···)

男「さて、風呂は沸かしておいたから」

狐娘「一人で入ってこい、と」

男「また狐の姿にさせるのは窮屈だろうし」

狐娘「洗ってくれないんですか···」シュン

男「さ、流石にちょっと(どっちの姿でも狐娘の全身を洗ってる事に変わりないし···)」

狐娘「···分かりました。入ってきます」

狐娘入浴中―

狐娘「ほふぅ···」チャプン

狐娘(温かいけど、男さんが入ってくれた時の方が温かかったです···)

狐娘「これから、一人で入る事になるんですね···」

狐娘(傍に居るのに、凄く遠く感じます···)

狐娘「···頼めばきっと、入ってくれそうですが、迷惑を掛ける訳にもいきませんし」

狐娘(···好きなんだなぁ、私。常に男さんを求めてる)

狐娘「改めて考えると恥ずかしいです···///」ブクブク

男「狐娘~?」

狐娘「ひゃい!?」ザパァ

男「ど、どうかした?」

狐娘「な、何でもありません!お、男さんこそどうしました?」

男「いや、昨日狐娘に結構なシャンプー使ったから、空になってないかな、と」

狐娘「か、確認します」ジャバ

狐娘(ドアの向こうに男さんが···)

狐娘「···殆ど残ってません」

男「やっぱりか。じゃあ空の容器を渡してくれる?」

狐娘「はい!」ガチャ

男「おっと!あ、開けすぎ···」

狐娘「男さんになら見られても···///」

男「例え狐娘が良くても俺が良くないっ!」

狐娘「何で良くないんですか?」

男「えっ···」

狐娘「···私は全て見て欲しいです。男さんが好きだから」

男「···まぁ、その···やっぱり駄目だ。その、ケジメ、みたいな」

狐娘「···分かりました。今すぐ気持ちを言って欲しい訳ではありませんから」

男「···ゴメン」

狐娘「謝る位なら今すぐ一緒にお風呂、入って欲しいです」

男「う···その···」

狐「~♪」ブンブン

男(結局一緒に入る事になってしまった···)ワシャワシャ

狐「男さんに触れられていると安心します···♪」

男(会ったばかり···いや、俺があの社に行ってから、狐娘は俺の事を知ってた訳だよな···)

男「狐娘」

狐「はい、何でしょう?」

男「何でそんな、俺なんかに、その···」

狐「好きになったか、ですか?簡単です。好きだからです」

男「いや、答えになってないんですけど···」

狐「理由なんてありません。社で男さんを見ている内に、好きになっていたんです」

男「···」

狐「···そうですね。敢えて理由を語るなら···」

狐「私に命を与えてくれた唯一の人を、好きにならない理由なんて無い、でしょうか」

就寝―

狐「くぅ、きゅう···」スゥスゥ

男「寝るの、早かったな···」

男(好き、か···。言われた事、無いな···。なんて答えれば良いんだ···)

男(俺は狐娘をどう思ってる?···少なくとも恋愛感情は無い、今の所は)

男(だからって突き放す気は無い。俺はこの子の傍に居てあげようって···)

男(···同情してるんだ。俺はこの子に。可哀想だから、そんな事を)

男(···それでも良い。この子に寂しい思いなんかさせたくない。この子の為に頑張るんだ)

男「···お休み、狐娘」

二日目 終わり

くぅ~(略)
登場人物達の(略)

兄「あれ?思ったよりシリアス?」

天狗「一度も癒しだと言った覚えは無いからな」

兄「ちょっと~俺はもっとイチャイチャが見たいんすよ~」

天狗「嫌でも何れ甘ったるくなる。我慢しろ」

兄「嫌だっ!もっと弟に狐娘ちゃんをモフモフして欲しいんだい!」

天狗「残念だが、シリアスムードはまだ続く」

兄「ちくしょう、ちくしょ~~~~~~う!!萌え展開になりさえすれば~~~~!!」

今頃狐娘のイチャコラシーンを書いている筈だったのにどうしてこうなった。
これからどうするんでしょう、私。

何はともあれキャラ紹介二回目

天狗
狐娘の親代わりだった妖怪。黒い翼を生やし、鼻の長い赤い面を被っていた。親バカ。
孤独な狐娘を大変心配していて、構ってあげていた。
彼女の為に社を建て、後に信仰者が来るように、死後自らの魂の欠片を社に残し、
狐娘に相応しい人物が現れるのを待っていた。
和食嫌いで一切作らなかった。
消えてあの世に着いた途端に兄の洗礼を受けた。

>>97、101、104、178、180
全裸猫耳の紳士。全身にマタタビを塗りたくって猫の島を襲撃予定。

>>117
ブリッジしながら歩いているという、妖怪てけてけの新手。

三日目―
大学の食堂

カワイー アレダレ オトコクンノイトコダッテ ズルイゾオトコノヤツ

狐娘「~♪」ムグムグ

友「···すんごい食うな、この子」

男「だろ?うん···」

男(どうしてこうなった···)

遡る事 朝―

男「良い、狐娘。俺はこれから大学だから、留守番は任せるよ」

狐娘「お任せ下さい!」

男【そうだ、こうして俺は普通に家を出ていったんだ】

男【ちゃんと社にお参りしてから登校した。遅刻してでもお参りする、毎日の日課だ】

男【それからだ。昼まで講義を受けてた時だった】

友「お~い、男~。飯食うぞ飯~」

男「ん、分かった」

男【こいつは友。俺の親友で、幼馴染。小学校の時に転校したけど、こうして大学で再開した】

オイアノコカワイクネ イクツダヨ ダレカノイモウトカ

友「おんや、騒がしい。誰か来たのか」

男「多分誰かの彼女だろ。俺らには関係無いさ」

友「そんな事言うなよ。これが運命の出会いになるかもだろ~」

男「運命の出会いねぇ···」

友「そうだぜ。人生ってのは出会いの連続!ちょっと位欲出しても怒られないって」

友「という訳でレッツゴーだぜ!」

男「ちょっ、友。飯は」

友「後回し!」

男「···行ってしまった。···食堂、行くか」

男【俺は友を食堂で待つ事にした。どうせ振られて帰ってくると思って】

男【その時だ。女さんが俺に声を掛けてきた】

女「男君」

男「あれ、女さん。どうしたの?」

女「一緒にお昼食べようと···あれ?友君は···」

男「無謀な戦いに向かったよ···」

女「あぁ···なるほど···」

男【彼女は女さん。何かと俺達二人に絡んでくる。···話が合わない時があるから少し苦手】

女「じゃあ二人で待ってようか。振られて帰ってくるの」

男「そうしようか」

女「···ふふっ」

男「?」

女「ああ、ゴメンね。二人して友君が振られるって思ってるのが可笑しくて」

男「あいつ、愛の神様に嫌われてるから仕方無い」

女「あははっ、確かに、顔も性格も良いのに何故かモテないからね」

男「本当、何でだろ」

食堂―

男(今日は何にしようか)

女「どうしようかな~毎日悩むな~」

男「やたらとメニューが充実してるからなぁ」

女「男君と友君のせいでしょ」

男「そうだっけ」

女「いやいや、そうだっけ、じゃないでしょ!」

男「冗談、冗談」

友「···男コラァ!!」

女「ひゃ!?」

男「うわっ!急に何だよ、友!」

友「急に何だよ、だぁ?こんな子が居るなんて聞いてねぇぞ!」

男「こんな···って、えっ!?」

狐娘「···」チョコン

男【そう、何故か友が狐娘を連れてきたんだ。そうして最初の話に戻る―】

女「この子、男君の従妹なの?」

男「まぁ、うん」

友「マジかお前!一言でも言ってくれれば!」

男「何する気だよ」

友「いやぁ、仲良くしようぜって」

女「ナンパの間違いじゃなく?」

友「違うわ!いくら何でも結構な年下ナンパしたりしねぇから!」

狐娘「ふぅ」ケプ

男「狐娘、自己紹介」

狐娘「あ、はい!えっと、初めまして!男さんの従妹、狐娘です!」

女「狐娘ちゃんかぁ···男君には勿体無い可愛さがあるね」

狐娘「そ、そんな事無いですよぅ···///」

友「あ~こりゃ大概の奴が惚れるぜ」

狐娘「あ、ありがとうございます···///」

男「狐娘を褒め倒すのは後にして···狐娘」

狐娘「は、はい。ここに来た理由ですよね···」

女「寂しくて男君に会いに来た、とか」

友「もしそうだったら男しば―」

狐娘「それもありますけ···あ///」

友「よし男しばこう」バシバシ

男「痛い痛い!力入りすぎ!」

友「うるせぇ!こんな可愛い子を寂しがらせるとは何事だテメェ!」

狐娘「それ以上男さんをしばいたら怒ります」

友「スミマセンデシタ」

女「して、もう一つの理由は?」

狐娘「そ、その···恥ずかしながら···」

友「恥ずかしながら?」

狐娘「···ゴキブリが、怖くて、退治出来ず、逃げ出して来ました」

女「うわちゃあ、怖いよねあいつら」

友「おいこら男。こんな可愛い子をゴキの被害に合わせるとか鬼畜か」

男「それはもうゴキブリ次第じゃないか」

女「でも、ゴキブリが怖くて逃げ出すなんて···北の方の生まれ?」

友「あ~寒すぎてゴキ居ないって言うもんな。あんなの初めて見たら、俺なら卒倒するね」

男「自信持って言うなよ」

狐娘「男さん、あの、お二人とは···」

男「あ、ゴメン。二人の紹介がまだだったね」

友「俺、友!ヨロシクな!」

女「私は女だよ。よろしくね、狐娘ちゃん」

狐娘「友さんに女さん、宜しくお願いします!」

友「さぁ~て、紹介も終わったところで···どうすんの、男」

男「どうしよう···」

狐娘「ごめんなさい、迷惑を掛けてしまって···」

男「いや、別に責めてる訳じゃ···」

女「どっちにしても、このまま大学に残すのはね。この可愛さだから、ナンパされまくるよ?」

男「それは···狐娘に迷惑が掛かるなぁ···」

女「じゃあどうするの?」

友「よし、男!お前、狐娘ちゃん連れて帰れ!」

男「えぇ!?」

男の家―

男(結局帰ってきてしまった···)

狐娘「うぅ···男さん···、言い付けを守れなくて申し訳無いです···」

男「良いんだよ、別に。講義に間に合えば良いんだから」

狐娘「それでも虫一匹位で···」

男「だから良いんだって。これから守れば良いんだから」

狐娘「···はい」

男「取り敢えず、ゴキブリ退治といきますか」

狐娘「わ、分かりました」ブルブル

男「いや、無理しなくても」

狐娘「せ、せめて見守らせて下さい」ブルブル

男「良いけども···」

ブシュー

男「···終わったよ、狐娘。一応」

狐娘「た、助かりました···一応?」

男「どういたしまして···まぁ、ゴキブリは一匹居れば何十匹も―」

狐娘「」ガタガタ

男「悪かったから部屋の隅っこで固まらないで」

狐娘「ゴキブリに罪はありません!我慢出来ない私が悪いんですよぅ!」エグエグ

男「泣きながら言われても」ナデナデ

狐娘「こ、これ以上···、おと、男さんに、迷惑、掛けれ、掛けられないです」グスグスピコピコ

男「···ゴメン」

狐娘「男、男さんが、あや、謝る、事では」ヒグッ

男「···」ギュッ

狐娘「男、さん···?(抱き締めて···)」エグッ

男「···寂しいって、言ってたからさ」

狐娘「···うぐっ···えぐっ···」ギュッ

男「···落ち着いた?」

狐娘「とても」ギュウ

男「···あの、離し―」

狐娘「はい?」スンスン

男「あの、匂い嗅がな―」

狐娘「何ですか?」スリスリ

男「頭擦り付け―」

狐娘「止めませんよ」

男「···そんなに嬉しかった?」

狐娘「はい」

男「そ、そう···」

狐娘「···ありがとうございます。急に抱き締めてすみません」

男「いや、抱き締めたのは俺の方だから···」

狐娘「暖かかったです。嬉しかったです。寂しさが吹き飛ぶ位に」

男「···ん」

狐娘「迷惑を掛けました。もう大丈夫ですから。大学、行ってきて下さい」

男「狐娘」

狐娘「はい」

男「迷惑とか、考えなくて良いから」

狐娘「···でも」

男「良いから。もっと頼ったって、俺は突き放したりしないし、迷惑なんて思わない」

狐娘「···男さん」

男「だからさ、一つだけ、聞かせてほしい」

狐娘「え···はい」

男「···一体どうやって、大学に来たんでしょうか···?」

狐娘「···あの、言い訳させて下さい」

男「どうぞ」

狐娘「私は、その···言った通り、男さんが、あの、す、好きです···///」

男「は、はい···」

狐娘「えと、そのぅ···匂いとかも···///」

男(これは新手の拷問だろうか)

狐娘「それで、寂しくなった時、男さんの洗濯物の匂いを···」

男「嗅いで、会いたくなった、と」

狐娘「は、はい···///」

狐娘「あの、それで、会いたくなった上に、ゴキブリが···」

男「出てきて?」

狐娘「帽子を被って外に逃げ出して···」

男「ちょっと待った。そう言えば何で鍵が閉まってたんだ。合鍵なんて無いのに」

狐娘「初めて対面した時も、そうだったんですが、あの、妖術で、ちょちょいと」

男「何それ怖い」

男「という事は、手元にあの時の俺の昼飯を召喚したり、一瞬で食べ終えたり、今回の事も···」

狐娘「はい。妖術で、ちょっと」

男「···凄い便利な感じだけど、それ使ってゴキブリ退治は出来なかった?」

狐娘「···あ」

男「···うん」

狐娘「···」

男「···」

狐娘「···」

男「···良し行ってきます!」

狐娘「はい行ってらっしゃい!」

大学講義中―

友「は?なに帰ってきてんのお前。サボれよ」

男「無茶言うなよ。あと講義中に言う事じゃない」

友「あのな?あんな可愛い子を残して、お前は何にも思わない訳か?」

男「心配だよ。だけど過度の心配は信頼してないってこ―」

友「お前が居なくて寂しがるような子だぞ?もっと心配しろ、大事にしろよ」

男「もっと、か···」

友「今頃あの子は寂しがってるだろうな~お前が居なくて」

男「···悪いけど、俺は行かない」

友「行ってやれって」

男「甘やかす事は狐娘の為にならない。ずっと隣に居てやるなんて絶対出来ないから」

友「お前な」

男「今が良かったら何もかも良い訳じゃ無いだろ。俺がサボり続けたら、結局苦しむだけだ」

男「狐娘を寂しがらせない為に傍に居続ける事は、俺の将来が犠牲になる」

男「将来が犠牲になれば狐娘を支えられなくなる。狐娘もそんな事は嫌がる筈だ」

友「···今を感情的に優先すると、色んな物を失うって言いたいんだな」

男「間違って無いだろ」

友「じゃあその事ちゃんと言ったのか?」

男「···いや」

友「口に出して言えって。大事な事はよ」

男「···うん、そうだよな」

友「そうだぜ」

男「友、ありがとう」

友「よせやい照れるぜ、ってか」

男「今日講義終わったら何か奢るよ」

友「マジで?じゃあ百円だけ使って貰おうか」

男「百円?」

友「そう、百円。ワンハンドレッドだ」

男「英語にしなくても分かるって」

友「じゃあ何に使うか、だよな。ま~付いてくりゃ~分かるぜ~」

男「···?」

白妙神社―

男「ここって···」キョロキョロ

友「お前、ここ来ないもんな」

男「白妙(しろたえ)神社、か」

友「そう、願い事が良く叶うって噂の」

男「百円はそういう意味か。何を願うんだよ」

友「決まってるだろ!俺がモテるようにだよ!」

男「無理だろ」

友「諦めんなお前!どうして諦めるんだそこでぇ!」

男「俺は別にお前がモテなくても良いし」

友「薄情者ぉ!」

「あら、本当に薄情ねぇ♪」

男「!?」バッ

友「うわぉ!急に何だよ!?」

男「···いや(何だったんだ、今の声)」

「無視は酷いわぁ···♪そこの子の事なんて放っておいて、こっちに来て♪」

男(ま、まただ···頭の中に響く声···)

友「男?お~い」

「んもぅ、まだるっこしいわねぇ···」

友「···ん?何だ、あの動物···白い狐?」

男「え?」

白狐「キューン···」

友「珍しいな、白い狐なんて···ハッ!もしかして、俺をモテさせる為に神社の使者が···!?」

男「それはない」

友「バッサリだね君!気遣いってのが無いのかな!」

男「今の友に気遣っても」

友「ひでぇ」

白狐「···」ヒュッ

友「ん?何ぐぇええ!?」ドゴォ

男「と、友!(白い狐が友に体当たりを···!?)」

友「」キュー

白狐「···これで二人きりね、男クン♪」

男「···やっぱり、か」

白狐「あん、もっと喜んでくれるかと思ったのに♪」

男「初対面で喜べる人が―」

白狐「ふぅ~ん?狐娘ちゃんの時は喜んでたのに」

男「···何で知ってるんだ」

白狐「きゃっ♪怖い顔しないで♪」

男「はぐらかすなよ」

白狐「せっかちねぇ···。別に狐娘ちゃんにはそこまで興味は無いわよ。あるのはあ、な、た♪」

男「何だって···?」

白狐「うふふ···気になる?でも教えない♪」

男「教えないって」

白狐「嫌でも知る事になるわ♪自分が逸材だって、ね♪」

男「···何がしたいんだ」

白狐「貴方達の幸せ♪···って言ったら納得してくれる?」

男「···」

白狐「あんもぅ、折角の端正な顔立ちが台無しよ♪狐娘ちゃんに宜しくね♪」シュバッ

男「···消えた」

友「」シーン

男「友、背負って帰れと?」

男の自宅―

狐娘「むむむ···汚れが取れません」フキフキ

狐娘(···友さんと女さん。あの二人の事、伝えるべきなのでしょうか)

狐娘(友さんは全身にもやが掛かっていました。そのせいで心が読めませんでしたし)

狐娘(女さんは···良く分かりません。何だか怖くて、不安です···)

ガチャ

狐娘「!」

男「ただいま、狐娘」

狐娘「男さん、お帰りなさい!」

男「ん、掃除してたんだ」

狐娘「はい!···汚れが落ちませんけど」

男「これは···気付いた時にはあったなぁ。一体何の汚れなのか···」

狐娘「謎、という訳ですか。···怖いんですが」

男「そう言われましても」

狐娘「···男さん。あの」

男「何?」

狐娘「今日は···」

男「···狐娘。あのさ」

狐娘「···はい」

男「俺が居ない時、寂しい?」

狐娘「···」コクッ

男「···そう、かぁ。うん」

狐娘「でも、今日みたいな事はもう、我慢します」

男「···ゴメン、強いるようでさ」

狐娘「謝らないで下さい」

男「代わりになるかは分からないけど、寂しかった分、甘えてくれて良いから」

狐娘「分かりました。では早速」ギュウ

男「···出来る限りさ、狐娘の傍に居続けたいけど」ナデナデ

狐娘「分かってます。男さんが先の事を考えている事は」ピコピコ

男「うん、だから休みの日は出来るだけ傍に居るから」ナデナデ

狐娘「私の為を思ってしてるんですから、嬉しさしか込み上げてきません」ブンブン

男「···耳と尻尾って反射的に動いてる?」ナデナデ

狐娘「どうしようもありません。面目無いです」ピコピコブンブン

男「可愛いから良いよ」ナデナデ

狐娘「···///」ピコピコピコピコブンブンブンブン

男「速度が二倍に」

狐娘「甘えて良いなら一緒にお風呂に」

男「それはちょっと」

狐娘「何故ですか」

男「それに関してはズルズルと流されそうで」

狐娘「流されても良いじゃないですか」

男「駄目だって」

狐娘「出来る限り傍に居るって」

男「うぐっ···」

狐娘「···しかし男さんが嫌がる以上、髪を洗うまでで譲歩します」

入浴中―

狐娘「ん~♪いい感じです」

男「初めてなんだけど。人の髪をシャンプーしたりするの」ワシャワシャ

狐娘「私も誰かにして貰うのは初めてですから」

男「狐娘は、まぁ···」ワシャワシャ

狐娘「それより男さん。どうして服を着てるんですか。私が狐姿の時は平気で脱いでたのに」

男「タオルは巻いてたから、うん」ワシャワシャ

狐娘(人の姿の時だけ服を着るという事は、やはり意識している証拠ですね···♪)

男「···そう言えばさ」ピタッ

狐娘「あ···何でしょう」シュン

男「う。い、いやさ、狐娘って、こうして頭に耳が生えてるけど」サワサワ

狐娘「あくっ」ビクン

男「ご、ゴメン」

狐娘「い、いえ、驚いただけです。続きを」

男「いやさ···人は顔の横に耳が生えてるけど、狐娘は髪で隠れてるから」

狐娘「気になると。残念ですが何も無いですよ。あったら耳が二つ生えてる事になりますから」

男「本当に?」モゾッ

狐娘「にゃっ!?」ビクッ

狐娘「男さん」

男「はい」

狐娘「何も無いですよって私は言いました」

男「はい」

狐娘「何故触ったんですか?」

男「それはもう気になって」

狐娘「世の中知ってはいけない事もあるんです。分かりました?」

男「はい」

男「でも気付かないよ。顔の横の髪は固まって動かないなんて」

狐娘「何か?」

男「いや、それは良いけど···まさか性感た―」

狐娘「~!!///」バシバシ

男「痛い痛い!すみませんでしたっ!」

狐娘「はぁ、はぁ···反省して下さい」

男「···でも狐なのに、にゃっ、って―」

狐娘「反省っ!!///」バシバシ

男「痛い痛い!いや、可愛かったって言おうと!」

狐娘「~~っ///」ペチペチ

男「痛っ(くない···)」

狐娘「」ムスッ

男「本当にゴメン、狐娘」

狐娘「良いから早くお風呂に入れば良いでしょう」ムスー

男「う···ちゃんと反省したから」

狐娘「つーん」プクッ

男「···」グッ

狐娘「ぶふぅ···男さん、どうして膨らませた頬を押したんですか」

男「好奇心が抑えられなくて」

狐娘「男さん···?反省の言葉はどこに行ったんですか···?」ゴゴゴゴ

男「風呂入ります」

狐娘「ごゆっくり」

就寝―

男「···んがっ」スヤァ

狐娘「寝るのが早いですね···」

狐娘(···男さん。よくも私のせ、性感···///触ってくれましたね)

狐娘(お陰で胸がドキドキ騒いで眠れません。お仕置きです)

男「···ぐう」スヤスヤ

狐娘「男さんの手を、ここに···ひゃう!」ビクン

狐娘(こ、声が···!男さん起きたらここに居られません···!///)

狐娘「~~っ!///っ、ん、あ///」ビクッ

狐娘(ここの髪、男さんに触られた···!もっと、触って欲しい···!)

狐娘「うっ···んっ···あはぁ···///」ビクビク

狐娘(男さんの手で、髪を触らせてるだけなのに、自分で、さわるより···!///)

狐娘「お、とこ、ひゃん···っ!///」

狐娘「···っは···ぁ···」

狐娘(こ、これ以上は男さんを···///)

狐娘(···男さんの手で、ここまで興奮するなんて···なんて破廉恥な事を///)

狐娘「···あそこは」チラッ

狐娘「」サワ

クチッ

狐娘「···///」

狐娘(···ここを男さんに触って貰ったら、どんなに···って駄目駄目っ///)

狐娘(は、離れた所で、狐姿で寝てないとっ、我慢出来ない···!!///)ボフン

狐「お、お休みなさい···///」ボソッ

三日目 終わり―

(略)

兄「ふぅおおおおおおおぉぉぉぉ!き、きき、狐娘ちゃんがぁ!!!!!お、おお」

白狐「はいダメ~♪」シュシュッ

兄「じゃにゅうふぇぶう!!」ドゴォドゴォ

白狐「う~ん、大胆ねぇ、狐娘ちゃん♪」シュシュッ

兄「エロすぎまあうえいぷう!」ドゴォドゴォ

白狐「思ったより早くて驚いたわ♪」シュシュシュッ

兄「弟そこ代わめいじゅんじゅらい!」ドゴォドゴォドゴォ

白狐「このまま行くともっとエッチな事しちゃうかも♪」シュシュシュシュッ

兄「見たい見たおうがせぷうおくとうのうべん!」ドゴォドゴォドゴォドゴォ

白狐「でもまだダ~メ♪見せてあげない♪」シュバッ

兄「ディッセンバアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!」ドッゴォーン

兄「」チーン

白狐(···何でこの人幸せそうな表情なのかしら···?)

疲れてるんでしょうかね···。

キャラ紹介三回目


モテない大学生。男の幼馴染であり、親友。
元は男と同級生だったが、何らかの事情で転校。
しかし本人がここに戻りたがり、結果的に男と再開、昔と変わらない付き合いをしている。
男とはお互いを親友だと認めあう仲。
モテない事がコンプレックスだが、本人も知らない何らかの事情がある模様。


可愛い大学生。男と友の二人と良く関わっている。
二人とは知り合いでも何でも無いが、何かと気に掛けている。
仲良くなりたいのかどうか、意図は不明。
狐娘は彼女に不安感を抱いているようであるが···。

白狐
狐娘と同じく話す事が出来る、真っ白な毛並みを持つ、謎の多い狐。
人の頭に自らの声を響かせる事が出来るようである。
やたらと動きが速く、攻撃されるとただでは済まない。
何かを知っているようだが、飄々とはぐらかし、言う事は無い。

友の紹介で、「何らかの事情」って二回も気付かずに使ってるわ···。
疲れてるねこれ。

あれ…?猫耳美少女に囲まれて一生をハーレムで過ごす俺の紹介は?

キャラ紹介はなくてもいいかな

>>269
気にしなくてももう無い。多分。

>>268
代わりに本編終わった後に、猫耳娘の超短編する“予定”なので勘弁して下さい。

四日目―

男「···ん。···ん?狐娘?」

男(隣に居ない···どこに)

狐娘「男さんっ」ヒョコ

男「あれ、狐娘」

狐娘「どうしました?···隣に居なくて寂しかったですか···?」

男「いや、三日間とも傍で寝てたから違和感を」

狐娘「む、そこは寂しいと言うべきです」

男「それより、良い匂いがするけど」

狐娘「(無視ですか)朝食作りました」

男「作った?···食べていいの?」

狐娘「食べる為に作ったんですから食べて下さいよぅ。···嫌なら―」

男「嫌じゃない。一緒に食べよう」

狐娘「はいっ!」

男「あれ、いつの間にピザトーストの材料なんて」

狐娘「昨日、男さんが買ってくれたお昼の材料を上手く使っただけです」

男「それだけでこんな物を···負けてられないな」

狐娘「え」

男「これでも大学の食堂に革命を引き起こしたんだ。自信はあるよ」

狐娘「革命って···何したんですか」

男「俺はさ、友とたった二人で料理研究のサークルに入ってるんだけど」

狐娘「ほう、男さんは確かに料理上手だと思っていましたが、成る程」

男「ありがとう。それでまぁ、食堂の料理って、俺の入学当時は美味しくなかったんだ。種類も少ないし」

狐娘「そうだったんですか?昨日食べた時は種類も多くて凄く美味しかったですけど」

男「それはね、俺と友、二人で編み出した大量のレシピを食堂に渡したからなんだ」

狐娘「何してるんですか」

男「お陰で今ではニュースで一度報道された位、人気になっちゃったよ。正直やり過ぎた」

狐娘「何がそこまで二人を突き動かしたんですか···」

男「料理への情熱としか···」

男「まぁそれは置いといて」

狐娘「そうですね。今は朝食が先決です。では···」

男&狐娘「頂きます」

男「」バリッ

狐娘「···どうでしょう」

男「ん、旨い。好みの味だよ」

狐娘「そ、そうですか!そう言って頂けて、嬉しいです···」バスバス

男「···何の音?」モグモグ

狐娘「尻尾が椅子に当たってる音です」ボフボフ

男「狐娘も食べなよ。自分で作った物を食べないのは俺のルールに反するから」

狐娘「はい···所でそのルール、出来た理由は何でしょう」ムグムグ

男「···兄貴」

狐娘「兄貴?ド変態がどうかしたんですか?」

男「あの人、ペットフードしか作れなかったから···」

狐娘「逆にペットフードは作れるんですか」

男「うん···ビーフジャーキーは、旨かったかな···」

狐娘「それ逆に凄くないですか」

男「俺が料理する。任せろ!···そうやって出した物を兄貴は全く食べなかった」

狐娘「味見しなかった訳ですか」

男「俺に沢山食べてほしいと気遣ってたのは分かってた。だから食べれないと言えなかった···」

狐娘「残酷な優しさです···」

男「でもこのまま食べてると俺が死ぬ。それからさ、俺がそのルールを決めて料理しだしたのは」

狐娘「良く言えばド変態のお陰な訳ですね、男さんが料理上手になったのは」

男「悲しいけどね···」

男「ん、ごちそうさま」

狐娘「では、出した物は洗っておきますので」

男「助かるよ」

狐娘「いえ、これ位はお安いご用です。それより男さんは大学の準備を」

男「ん、そうだね」

狐娘(···こうして、お互い支え合って、頼りにしてる)ジャー

狐娘(よく考えればこれって···夫婦···どう、ぜ···///)カチャカチャ

狐娘(い、いやいや、違います。これはまだ信頼し合ってるだけです。夫婦なら···)

狐娘(夫婦なら、お互いを愛する筈です。私は男さんに心配されているだけ)

狐娘(だから今の所、この愛は私から男さんへの一方通行です)

狐娘(···出会ったばかりで、それ以上を求めてしまうのは、いけない事なのでしょうか···)

男「···狐娘」ツン

狐娘「ひゃっ」ビクッ

狐娘「な、何するんですか、男さん」

男「悩んでるようだから、つい」

狐娘「う···でもつつかなくても」

男「それはゴメン。···けど、深刻そうで心配だったから」

狐娘「そう、ですか···でも、大丈夫です」

男「そう···。でも、何かあったらすぐに言ってほしいんだ。力になるから」

狐娘「はい!ありがとうございます!」

狐娘(今、思った事を言っても、男さんに迷惑ですから···)

狐娘「···あ、男さん、時間」

男「おっと、急がないと」

狐娘「大丈夫ですか?」

男「大丈夫大丈夫。じゃあ行ってきます」ガチャ

狐娘「行ってらっしゃいませ!」

狐娘(···一人の時間···。昔は平気だったのに、今は···)

狐娘「駄目駄目。帰ってきた時に、心配させたくない」フルフル

狐娘(私がずっと傍に居たいと言えば、男さんは居てくれるかも知れません)

狐娘(でもそれでは駄目。···お互いを支え合う。今はこれで良いのです)

狐娘(多くを求めると、その分何かを捨てなければいけなくなる···それは、嫌ですから)

大学―

友「なぁ男」

男「何だよ」

友「俺、昨日白い狐にタックルされてから記憶無いんだけど」

男「俺が家まで運んだんだ」

友「マジか!悪いな~」

男「友、動物にもモテないんだな。あの子除いて」

友「うるせ―···おい、あの子って、まさか···」

男「いやさ、一人暮らしって言ってたから、お前の鞄から鍵を取り出して、開けたらさ」

友「···親戚預かってるだけだ。お前みたいにな」

男「随分懐かれてるみたいだな。友の気絶した姿見て泣きそうだった位だし」

友「···そうかい(だからあいつ、あんなに···)」

男「にしても驚いた。見た瞬間友が小学生連れ込んで何かしてるのかと」

友「そこまで女に飢えてねぇから!···ところで男」

男「ん?」

友「あいつさ、人見知り激しいから帽子被ってたと思うんだけどよ」

男「確かに、大事そうに被ってたよ」

友「そうか···なら良いんだ」

男「?」

男「でも、何で隠して···」

友「女に飢えてると思われるからな、お前みたいに」

男「わ、悪かったよ」

友「それに、人見知り激しいって言ったろ?知り合いでもあんまり、なぁ」

男「まぁ、分かったよ。周りには言わないし、友の家に入るのはお前の許可を取ってからにする」

友「いや、そこまでしなくてもいいぜ。昨日のは事故だし。」

男「狐が原因の」

友「うるせぇやい」

友「···許可取ってからってそれよく考えたら当たり前だよな」

男「気絶してても、例え殴り倒してでも起こしてから、っていうのが足りなかった」

友「殺す気か!」

男「冗談だよ、そこまではしないから」

友「ちょっとはするの!?」

男「冗談だって。あの子の泣きそうな顔を見たら、さ」

友「お優しい事で」

男「殴って欲しいなら―」

友「何でもないです」

女「···随分楽しそうだね」

友「おんやぁ?女さん、俺達の仲の良さに嫉妬しちゃった?」

女「いや別に」

男「気持ち悪いんだけど」

友「冷たくね」

女「楽しそうな話に私を混ぜてくれないのが悪い」

男「野郎二人の会話が楽しいとは思わないけど」

女「私には魅力的なんだけどなぁ」

女「ところで何の話してたの?」

友「分かってなかったんかい」

女「いやぁ雰囲気だけ見てたものでして」

男「まぁ、友を殴るかどうかって話で」

友「おい男、親しき仲にも礼儀あり、だ。過激な発言はやめてもらおう」

女「友君なら何時でもナンパされた時用に、殴る準備出来てるけど」

友「もっと俺に優しくして」

男「友、ゴメン。それだけは出来ない···」

友「しろよ!」

女「ふふっ、やっぱり面白いよ、二人の会話」クスクス

女「そう言えば男君、狐娘ちゃんは?」

男「いや、家で留守番だけど」

女「え~、また話したかったのに」

男「だからってさ···」

友「ホイホイ大学に来ても困るしな」

女「う~ん、て事は男君の家に行かないと会えない訳か···」チラッ

男「そんな期待されても」

女「お願いしますよぉ!···駄目?」

男「駄目」

友「上目遣いに負けないとは、やるな男!」

男「ちょっと黙ってて」

友「世間はさぁ、冷てぇよなぁ···」

女「でも、一人ぼっちなんて可哀想とは思うけど、仕方無いよね···」

男「···」

友「一人暮らしの家に預ける親が悪いんだよ。どんな事情か知らねぇけどよ」

女「どうしようもない、かぁ···。もっと色んな人と仲良くなれば、寂しくなくなるかな」

友「色んな人と、なぁ」

友(···良い事、思い付いたかも知れねえ。が、大丈夫か···?)

友「」ガタッ

女「あれ、友君?」

友「トイレ行くんだよ。何でそんな事まで言わなくちゃいけねぇんだ」

女「ご、ごめんね···」

友「着いてくるなら―」

女「男君と話してるね」

友「ちくしょう」

男(···友、あいつ何か企んでるな)

女「男君っ」

男「何」

女「あのさ、出来たらで良いんだけど···男君の家、教えてくれない?」

男「狐娘に会いたいから?」

女「正解!だって、あんな可愛い子構ってあげないと勿体無いよ!」

男「駄目」

女「何でぇ···」

男「女さん、狐娘に無茶苦茶しそうだし」

女「しないよ!そんな風に見える?」

男「見えるよ」

女「ショック···」

友(仲良く話しちゃって···良いけどよ)

友(さぁ~って、驚かしてやるか)コチコチ

友「···もしもし」

友「よっ、頼みたい事あんだけど」

友「大事な話なんだよ。聞いてくれ」

友「今から言う住所に行って、狐娘って子と友達になってやってくんねぇ?」

友「お前もその子も一人ぼっちが嫌そうだからさ」

友「···大丈夫だよ、絶対。だって―」

友「お前と同じだからな」

男の自宅―

?(···まちがいない。ここが、友のいってた)

?「···おかねもちだ」

?「···インターホン、おさなきゃ」

ガチャ

?「!」ビクッ

狐娘「···?どちら様でしょう?」

?「あ···えっと、えっと」

狐娘「あぁ!そんなに怖がらないで下さい!」

?「と、友···し、知って···」

狐娘「友さんですか?男さんの知り合いですね」

狐娘「友さんがどうしたのでしょうか」

?「あ、う、その···」

狐娘「ゆっくりで良いですよ」ニコッ

?「···うん」

?「すぅ、ふぅ···。あ、あのね」

狐娘「はいっ」

?「友に、狐娘ってひとと、ともだちになれって」

狐娘「友達、に···?」

?「うん」

狐娘「···家に上がりましょう?外は寒いですから」

?「···良いの?」

狐娘「良いんです!」フンスッ

?「お、おじゃまし、します···(ほかのひとのいえ、はじめて···)」プルプル

狐娘「緊張しなくても大丈夫ですよ。ねっ?」ナデナデ

?「あふ···うん。···ありがと」

狐娘「何か飲みますか?」

?「···ミルク」

狐娘「分かりました!あ、ソファーで座ってて良いですからね!」

?「···うん」コクリ

?(狐娘···いいひと)ボスボス

狐娘(おぉ、足をバタバタさせてますね。···安心の証でしょうか)

狐娘「入れましたよ。はい」スッ

?「うん」ソッ

?「んっ···んっ···」クピクピ

?「くふ···」

狐娘「落ち着きました?」

?「うん」コクン

狐娘「では、まず名前を聞いても良いでしょうか。あ、私は狐娘です」

?「······おなじ···」

狐娘「同じ?」

?「狐娘とおなじ。友がいってたとおり」スッ

狐娘「!!そ、その耳は···!」

?「うん。わたしは···」ピコピコ

猫娘「わたしは猫娘」

大学―

友(上手くやってくれるかね~あいつ。いやむしろ向こうが···)

男「···友」

友「ん?」

男「女さんさ、俺の家に呼んだ方が良いのかな」

友「狐娘ちゃんの話か?」

男「まぁ、うん」

友「俺に聞かれてもな~。確かに女子同士通ずるとこもあるかもだけどな」

男「そうだよな···」

友「でもそれ結局女ちゃん呼んだって、狐娘ちゃんは大学ある日は一人ぼっちじゃねぇか」

男「う···」

友「別にお前が呼びたいなら好きにすれば良いけどよ、狐娘ちゃんの為だってんなら止めとけ」

男「···どうして」

友「お前と居る方が幸せに思うんじゃねえの、って話。一回会っただけだから分からんけどな!」

男「当てになるのかならないのか分からないアドバイスだな」

友「アドバイスなんてそんなもんでい~の。本人に伝わったらな」

男「···伝わったよ。ありがとう」

友「親友だろ?気にすんなよ。代わりに···」

男「代わりに?」

友「勉強、教えて···」

男「···お安いご用で」

ふむ…つまり友は私か

男の自宅―

男「確かにさ、朝教えるとは言ったけど、何故俺の家で」

友「良いだろ別に~、減るもんじゃないし~」

男「良いけどさ···」

男(狐娘に帽子被せ続けるのはなぁ···)

友(見せたいもんがあるんでね~)

男「」ガチャ

男「ただいま狐娘」

友「お邪魔しま~す」

男「まだ入るなよ」

友「おっと···隠し事は無しだぜ」

男「な、何が?」

友「俺も明かすんだからな!」

男「な、何を言って―」

猫娘「···あ、やっぱり友」トテトテ

男「あれ、君は友の家に居た···って!?」

猫娘「」ビクッ

友「あ~ほら早くドア閉めろ。見られたら困る」

男「あ、ああ」バタン

狐娘「男さん、お帰りなさい!」

友「よ~狐娘ちゃん。邪魔するぜ~」

狐娘「あっ、友さん。どうもです」

男「何が起こってるんだ···?」

>>304
つまり···ダリナンダアンタイッタイ。

説明中―

男「え~っと、つまり···」

友「俺と猫娘は長年の付き合いで」

猫娘「···友にたのまれてここにきて」

狐娘「そして私と友達になったんです!」

狐娘&猫娘「ねー」

男「···それは良かった」

友「いや~読み通り仲良くなってくれちゃって」

男「友、お前···」

友「あ~悪いな男。騙した感じで。あの場では言えなかったんだよ、誰かに聞かれたら困るし」

男「いや、本当にありがとう。そこまで狐娘の為にしてくれるなんて」

友「うちの猫娘も寂しいだろうなって思ったから、そうしただけだぜ」

猫娘「友···てれてる」

友「照れてね~し」

猫娘「わたしはてれてる···ありがと、友···///」

友「いや違うし。お前の為じゃね~し。狐娘ちゃんの為だし」

狐娘「ありがとうございます、友さん!」

友「いや違うし。男の為だし」

男「結局誰の為なんだよ」

友「うるせぇ皆の為だよ皆の」

男「···それにしても、何で言ってくれなかったんだ、この事」

友「いつか言うつもりだったよ。だけど出来れば秘密にしてたくてな」

友「言えるか普通?獣耳生やした子が居ますよって。お前もそうだろ?」

男「そうだけど···って何で狐娘が···」

友「俺はそこまで察しの悪い奴じゃないって事さ」

友「きしくも俺が猫娘にした事と同じ事を、親友がやってるもんでもしかして、ってな」

猫娘「···きしくも、じゃない。くしくも」

男「小学生並みの子に教えられるとか」

友「スゴく死にたい」

猫娘「友、しんじゃやだ···」ギュッ

友「こんなんで死んだら恥ずいから」

狐娘「まぁ私達に年齢はそこまで関係無いですけど」

狐娘&猫娘「ねー」

男(和むなぁ)ホッコリ

友「にしてもビックリだぜ。猫娘が男には人見知りしないなんて」

猫娘「それはね、やさしいにおいがするからだよ」

男「え、そんなに匂う?」

狐娘「匂いますよ、凄く。落ち着く匂いです」ギュッ スンスン

男「抱きつきながら匂わないで下さい」

友「目の前でイチャイチャすんなよチクショウ」

猫娘「じゃあ···わたしとイチャイチャ···」ギュッ

友「お前とだったら構ってやってるようにしか見えないって」

猫娘「···ふみゅう」シュン

狐娘「友さん」ジロッ

友「よ~しイチャイチャするぞ~」ナデナデ

猫娘「みゃあん···」ゴロゴロ

男「で、友。勉強の話は?」

友「そんなもんお前ん家入る為の口実だっつ~の。教えなきゃならない位バカだと思ってんのか」

男「事実じゃないか」

友「その通りでございます」

狐娘「社会的な話なら得意ですよ!」

猫娘「わたしは友よりかしこいよ」

男「皆そうだと思うよ」

友「俺の立つ瀬なし」

友「ま、ま~俺は今日猫娘を迎えに来ただけだからな~」

猫娘「かえったらべんきょうおしえるね」

友「勘弁してください」

男「諦めろ、友」

狐娘「私は忘れません···!」

友「何?死ぬの俺?」

狐娘「そういう意味ではなく、今日猫娘ちゃんと会わせてくれた事です!」

友「これからも会うのに大げさだぜ」

男「え?」

友「何でお前が驚くんだよ」

男「···本当に良いのか?」

狐娘「また会えるなら私は嬉しいです!」

猫娘「わたしもうれしい」

友「じゃあ決まり~。明日以降も猫娘を遊びに行かせるぜ」

狐娘「いえ、私の方からそっちへ」

猫娘「だいじょうぶ。ねこのすがたになればへいきだもん」

>>307
私だ

>>316
どれだけ考えても結局誰か分からないので、その内私は考えるのを止めた――。

>>317
後ろを振り向けよ

狐娘「でも」

友「狐娘ちゃん。猫娘一人でここに来させるのが心配なんだろ」

狐娘「そうです」

友「でも狐娘ちゃんがこっち来るとなると男が心配するしなぁ」

男「うん、そうだな」

狐娘「私だって狐の姿になれば」

友「外を狐が歩いてるのと、猫が歩いてるのと、どっちが怖い?」

狐娘「う···むぅ」

猫娘「しんぱいしないで···おねえちゃん」

狐娘「お姉ちゃん!?」

猫娘「···いや?」

狐娘「嫌じゃないです!呼んで下さいっ!」

猫娘「···おねえちゃん」

狐娘「はうぅっ///良い響きです···///」

>>318
意外ッッ!!!!それは髪の毛ッッッッ!!!!!

友「ま、そんな感じで。俺らは帰らせてもらうぜ」

男「ん、今日はありがとう」

友「良いって事よ」

猫娘「バイバイ···おねえちゃん」フリフリ

狐娘「また遊びましょう!」ギュー

猫娘「うん」ムギュ

男(美しき友情···)ホンワカ

ちょっとテスト

狐娘「はぁ···猫娘ちゃん···癒されました···はふぅ···♥」

男「良かったね、狐娘」

狐娘「はいっ!···あ、男さん男さん」

男「何?」

狐娘「···寂しさで猫娘ちゃんにやきもちを焼いてはいけませんよ···?///」

男「心配しなくても焼かないよ」

友の自宅―

友「ふぃ~帰ってきました我が家」

猫娘「かえってきた」

友「ちょっと休憩させてくれ。すぐ料理作るから」

猫娘「ちょっとじゃなくていいよ」

友「ん~···じゃ、甘えさせてもらいますぜ」

猫娘「あ···友、友」

友「んあ?」

猫娘「おねえちゃんにしっとしちゃだめだよ?」

友「嫉妬?何で?」

猫娘「···ならいいよ」ニコッ

?「···へぇ。ここが男君の···そうなんだ···」

デパート―

狐娘「油揚···一杯···」

男(本当に好きなんだなぁ油揚げ。毎日こうしてるし)

狐娘「あ、男さん。鰹節、買ってください」

男「かつおぶし?」

狐娘「猫娘ちゃんが好きだと言っていたので!」

男「明日の為にね。ん、分かったよ」

狐娘「ありがとうございます!」

男「お菓子、選んできなよ。二人で食べる用にさ」

狐娘「はい!」

狐娘「明日も猫娘ちゃんと···はぁ···///」

男「そんなに嬉しかったんだ」

狐娘「はい!だってだって!小首を傾げる動きとか、耳を動かしながら、こう、ニコーって!」ニコー

男「可愛かったって?」

狐娘「そうです!それに最後、お姉ちゃんとまで呼んでくれて···!」

男「言ってたね。人見知りが激しい子らしいけど、凄く狐娘に懐いてた」

狐娘「思わず抱き締めてしまいましたけど、ギューって抱き返してくれた時なんて、もう···!」

男(破顔一笑って言葉を思い出す位の笑顔だ···)ジー

狐娘「···男さん、これは浮気じゃないです!飽くまで妹分に対する愛情ですから!」

男「えっ、急に何?」

?「···チッ」ジィ

男の自宅―

狐娘「男さん、料理に準備をしているようですが」

男「そうだけど」

狐娘「私に任せてはくれないのでしょうか···」

男「いや、狐娘には作ってもらいたい物があって」

狐娘「それは···お互い別の料理を作る、という事でしょうか」

男「うん、合ってるよ」

狐娘「ほほぅ、では私は何を」

男「こっちに材料は置いてあるよ」

狐娘「むむ、これは···分かりました。では私も準備します!」

男「ん」

狐娘「···」トントン

狐娘「···」チラッ

男「···」ジュー

狐娘(···寡黙に料理する男さん。格好良いです···♪)

男「···ん、どうかした?」

狐娘「い、いえ、気にしないで下さい」

男「そう?でも気を付けてよ。包丁持ってる時に余所見は危ないから」

狐娘「分かってますよぅ。怪我には気を使ってますから」

男「ん、なら良いんだ」

男「···よし、出来た。」

狐娘「む、随分早いですね。まだ私は材料切っているのに」

男「狐娘は切り慣れてないから、時間が掛かってるってだけで」

狐娘「そうですけど、それ抜きでも早いと思うんですが」

男「まぁ簡単な奴だから」

狐娘「私に時間の掛かる料理を押し付けた、と」

男「いや、そう言う訳じゃ」

狐娘「冗談ですよぅ。でも、本当に時間が掛かるので手伝っては貰えませんか?」

男「元々そのつもりだったよ」

狐娘「ありがとうございます」

狐娘「~♪」ジュー

男「···」ソワソワ

狐娘「···(作りたいのでしょうか)」

男「···」ソワソワ

狐娘「落ち着いて下さい」

男「ゴメン」シュン

狐娘「あぁ、落ち込まなくても」

狐娘「ふぅ、出来ましたよ」

男「ん、じゃあ皿に盛ろうか」

狐娘「はい!」

男「よいしょっと」

狐娘「···油揚が入ってますね」ジュル

男「油揚げとベーコンとほうれん草の炒め物···ちょっと長い」

狐娘「頂きま―」

男「気が早いよ」

狐娘「おっと、つい···」

男「ほら、コロッケ入れたから」

狐娘「う、すみません。私がやるべきなのに」

男「別に謝らなくても」

狐娘「代わりにご飯を入れますから!」

男「ん、じゃあはい、お椀」

狐娘「はい!」

略して阿倍のいためもの

更に略して阿部モノ

>>337 >>338
いいのかい?そんなにホイホイレスしちまって。
俺はそんなレスにだって返す奴なんだぜ?

狐娘「さて、全部盛り付け終わった所で···男さん!」

男「はい、じゃあ」

男&狐娘「頂きます」

狐娘「油揚ぇー、油揚が呼んでます」ジュルリ

男「全部食べないように」

狐娘「ギクゥ!ま、まさかそんな事する訳···」ダラダラ

男「勢い余って声に出てるよ」

狐娘「良いじゃないですかぁ!好きなんですよぅ!」

男「それは分かってるけども、俺も食べたいから」

狐娘「そんなに食べたいなら、まず私を···///」

男「ん、我ながら良く出来てる」モグモグ

狐娘「いけずです···」

入浴中―

狐娘「はぁ、何が駄目なんでしょうか···」ショボン

狐娘(私に魅力が無いとか···いやいや、意識はされてる筈です。では誘い方?)

狐娘「···もっと見た目が大人であれば、変わっているのでしょうか···」ハァ

狐娘(いや、確かに、私の体型は見た目16歳未満かも知れませんが、見た目だけですし···)

狐娘「子ども、産める体なんですけどね···。見た目が子どもだからでしょうか···」

狐娘(こんなにも、体は男さんを求めてるというのに···///)サスリ

狐娘「···あっ、ふ、ぅ···くっ、あ、ん···///」ピチャ

狐娘(この後、男さんが入るというのに、私は、お風呂場を、自分の···で···///)

狐娘(···はっ、駄目、駄目です。我慢しないと、男さんを···)

狐娘「でもっ、は、んっ···///」ピチュッ

狐娘(が、我慢が···///)

狐娘「あ、うぅ···///」

狐娘(男さん、男さんっ!///)

狐娘「···」ガチャ

男「あれ、狐娘。いつもより長くなかった?それに、顔が赤い···」

狐娘「···ちょっと、のぼせてしまっただけですから。気にせず、お風呂へ」

男「そ、そう。じゃあ、うん」

狐娘「はい。ゆっくりと」

狐娘(···どうして我慢が必要なんでしょう。する必要がどこにあるんでしょう)

狐娘(したいのならすれば良いんです。無理矢理にでも迫れば良いんです)

狐娘(男さんが欲しい。男さんにして欲しい。何度も、沢山)

狐娘(自分は淫乱だと受け入れれば、全て楽に―)

狐娘「···でも、これでは男さんに···、愛して貰えません···」

狐娘(男さん···)

狐娘「···もう、寝ましょう」

狐娘(これ以上考えていると、どうにかなって···、いや、もう···)

狐娘「」ボフッ

狐娘「···お休みなさい」

狐娘(···待って、これってそうだ)

狐娘「···男さんの布団···」

狐娘(あぅ···だ、駄目。また···、それにここでしたら···)

狐娘?[我慢なんて体に毒だよ?]

狐娘(えっ···!?)

狐娘?[己の欲に忠実になれば良いのよ]

狐娘(で、でもっ、それだと男さんに···)

狐娘?[愛なんてヤってからでも遅くないよ]

狐娘(や、ヤって···///い、いや、わ、私、私は···)

狐娘?[ほら、すぐそこに魅惑の世界が広がってるよ?]

狐娘(あ、あぁ···)

狐娘?[ふふ、男は油揚よりも好きなんでしょ?なら···]

狐娘(なら···)

狐娘「なら、食べないと···」

男「ふぅ」ガチャ

男(う~ん、やっぱり狐娘の様子、おかしかったよな)

男(···俺のせいで思い詰めさせてるのかな)

男(もしそうなら、何を悩んでるのか聞いても答えないよなぁ···)

男(···あの子の為に、何をしてやれば良いんだ)

男「いや、俺が悩んでてもしょうがない。まずは動かないと」

男「···ん?」

狐娘「···」ニコッ

男「···狐娘?」

狐娘「はい、何でしょう?」ニコニコ

男「布団にくるまってるけど···服、着てる?」

狐娘「気になるなら、この布団を引き剥がせば宜しいかと」ニコニコ

男「···誰なんだ?」

狐娘「間違いなく狐娘ですよぅ」ニコニコ

狐娘?「···なんて言っても、信じてくれなさそうだね」ヤレヤレ

男「狐娘をどこに」

狐娘?「狐娘はここに居るよ?でも今表に出てるのは裏の狐娘だよ」

男「裏の···?」

狐娘(裏)「そう、裏の。男が悪いんだよ?こうなったのは」

男「な、何を言って···」

狐娘(裏)「裏の狐娘はね、安直に言っちゃえば性欲の権化だよ!」

男「ご、権化···!?」

狐娘(裏)「そうそう、男の力で芽生えちゃったんだよ?責任取ってよ?」

男「力って···俺は何も···」

狐娘(裏)「またまた~。そんなに妖気漂わせて、何もしてないなんて···ヤリ逃げだよ?」

男「ブフゥ!な、なんて事を言うんだ!それに、妖気とか意味が···!」

狐娘(裏)「妖気って言うのは、狐娘達が術を使う為に消費するものだよ!」

男「術って···そ、そんな物が、俺に···?」

狐娘(裏)「しかもだだ漏れレベル!普通の人は微かにしか無いのにね~、不思議だな~」

狐娘(裏)「まぁその節操の無い男の妖気は、花の蜜の様に、妖怪を引き寄せちゃう!」

男「せ、節操の無いって···」

狐娘(裏)「無くて良いよ。今の狐娘には媚薬そのものだから···ね♪」

男「媚薬って···」

狐娘(裏)「思い切り嗅いでたからね~、狐娘。嗅ぎ過ぎると発情しちゃうよ。きゃ♪」

男「それで、裏の狐娘が···?」

狐娘(裏)「誕生だよ!。あ、発情の証見てみる?さっきから大事な所から溢れてきてて···///」

男「み、みみ、見ないっ!」

狐娘(裏)「あれあれ、そんな事言うんだ。じゃあもう狐娘は一生裏のままだよ?」

男「···どう言う事だよ」

狐娘(裏)「あっ、その目、良いっ、そそるよぉ···///」ゾクゾク

男「良いから早く」

狐娘(裏)「ちぇ、つまんないよ。···言ったでしょ?性欲の権化だって」

男「それが?」

狐娘(裏)「狐娘の性的欲求が解消されないと、いつまでもこのままだよ」

男「···って事、は」

狐娘(裏)「···表に戻したい?なら解消させてよ、この欲求。エロエロなままが良いなら良いけど」

男「だ、だけどそれはっ···」

狐娘(裏)「何遠慮してんのよ?···溜まってる癖に。狐娘が来てからシテないから」

男「なっ···!?///」

狐娘(裏)「表は分かってないけど、裏は知ってるよ?どうして狐娘を襲わないのか」

男「襲うって、そんな···」

狐娘(裏)「シタくて堪らない癖に♪でも倫理観とか罪悪感で手を出さない···ヘタレ」

男「···違う」

狐娘(裏)「違わないよ。本当は滅茶苦茶に犯したがってる。心と体がそう言ってるよ?」

男「違うって···!」

狐娘(裏)「認めなくても良いよ?でも、シナイと元には···ね♪」

男「ぐ···」

狐娘(裏)「男の欲望、全部吐き出しちゃいなよ。我慢は毒だよ?」

男「お、俺は···」

狐娘(裏)「何もセックスしろって言ってるんじゃないよ。狐娘の性欲を解消するだけだよ」

男「···」

狐娘(裏)「狐娘の大好きな男なら、やってくれるよね?」

男「···」

狐娘(裏)「お互い性欲を解消出来て一石二鳥だよ!」

男「···やっぱり」

狐娘(裏)「優柔不断。今のエッチぃ方が好きなら好きって言ってよ!激しく抱くから!」

男「···結局、するんだ」

狐娘(裏)「するよ?だって、今すぐにでも愛し合いたい、大好きな人が目の前に居るんだよ?」

男「でもそれって、自分が消えるって―」

狐娘(裏)「そうだよ?それが狐娘の幸せだよ。だから消してよ、早くぅ」

男「···何もしなくても、そっちからするんだろ」

狐娘(裏)「でもどうせなら、男にリードしてほしいよ」

男「······。分かった···。覚悟、決める。元は俺のせいだから···」

狐娘(裏)「ふふ、じゃあ···、優しくして、ね?」

思うままに書いてたらいつの間にかこんな展開に。どうしてこうなった。
何かすみませんでした。何とか巻き返してちゃんとモフモフさせてみます。

本気でどうしよう···

違うんですよ俺だってイチャモフ書きたかったんですよ。
書きたかったんですよ···。

と書いた途端に展開を思い付いたので頑張って投下。

五日目―

狐娘「···///」

男「···」

男(昨日、何があったか。簡単に説明したいと思う)

男(キスした。それだけ。うん、それだけだった)

男(昨日あれだけ悩んで、誘われて、結果がこれ。いや、良かった。うん···だけど)

男「何だろう、この何とも言えない無情感···」

狐娘「本当にすみませんでした」

男「うん俺のせいなのは間違いないから土下座は止めて」

狐娘「うぐぐぅ···だってあんな、あんなぁ···///」グスッ

男「忘れる、忘れるから昨日の事は」ナデナデ

狐娘「あぅ···エグッ···」ピコピコ

男「昨日のは悪い夢だったんだ。うん、そうなんだよきっと、うん」ナデナデ

狐娘「···私が男さんを好きな事と、き、キス···///した事は、忘れないで下さい···」ズビッ

男(そういう所をしっかりしなくても)

狐娘「は、初めてだったんですよぅ!?///ど、どんな形でも!忘れて欲しく、無いです···」

男「ま、まぁ善処するから」

狐娘「は、はい、お願いします···///」

男「とにかく朝食にしよう、うん」

狐娘「あ、あの···」

男「な、何?」

狐娘「···キス、して下さい···///」

男「···。······。·········えっ」

狐娘「だ、だってあれですよ?///もしかしたら、またあんな事になるかも知れないですし···///」

男「だ、だからってそれは···」

狐娘「駄目、ですか···?///」

男「···目、閉じて。は、恥ずかしいから···うん」

狐娘「···はい///」

男「···(ど、どうしよう。昨日とは違う緊張が···!)」

狐娘「///」ドキドキ

男「~っ///」

チュッ

狐娘「あっ···///」

男「···///」

狐娘「···また、しちゃいましたね···エヘヘ···///」フニャア

男「···あ、朝御飯、食べようか···///」

狐娘「エヘヘ···はいっ///」

寂れた社―

男(···真っ白だ。信じられない位にピッカピカだ)

白狐「昨日は大変だったわね♪」

男「うわっ!」

白狐「あら、酷い反応ね。折角会いに来たのに♪」

男「いきなり現れて何なんだ」

白狐「色々説明してあげようとしてるのに···♪」

男「説明?」

白狐「昨日の狐娘ちゃんの事♪」

男「···それで?」

白狐「···人間、誰でも裏があるわ。妖怪も例外無く、ね♪」

男「···君も?」

白狐「勿論♪でも、昨日の狐娘ちゃんは訳が違うわ」

男「訳が違う?」

白狐「そう♪だって狐娘ちゃんの裏は、本来なら小悪魔な所だしね♪」

男「なら、昨日のは···」

白狐「狐娘ちゃんの貴方への愛情が爆発した結果よ♪貴方の妖気が原因でね♪」

男「妖気、か···そんな事言われても、さ」

白狐「妖気云々は兎も角、狐娘ちゃんがああなったのは貴方が早く手を出さないからよ?」

男「出会って数日の相手を―」

白狐「貴方の感覚ではそうかも知れないけど、狐娘ちゃんはそうじゃないのよ?」

男「え···?」

白狐「もう忘れたの?狐娘ちゃん可哀想···」

男「···俺が見えてなかっただけで、ずっとここに居た、と」

白狐「そうよ♪塵も積もれば山となる、とかって言ってたでしょ♪」

男「···確かに、言ってた」

白狐「あの子の貴方に対する愛情は、一朝一夕で出来た物じゃ無いの♪分かった?」

男「···」コクッ

白狐「だからって貴方の考えを否定する訳じゃないわ♪実際に対面したのはたった数日だしね♪」

白狐「でももうちょっとあの子の好意に答えてくれても、良いんじゃない?」

男「···ちょっと位は、頑張るよ」

白狐「頑張ってね♪」

男「···って時間がヤバい!」

白狐「あら、そうなの?忙しいのね♪」

男「絶対分かってて言ってるよな!」

白狐「ええ♪狐娘ちゃんを追い詰めた罰よ♪」

男「うっ···いや、今はそれどころじゃ!」ダッ

白狐「ふふっ♪あ、社が真っ白なのは狐娘ちゃんが幸せを感じてる証拠よ~♪」

男(くっ···何か久々に全力で走ってる気がする!···ん、あれは)ダダダダ

猫娘「···あ」

男「猫娘ちゃん!狐娘を宜しく!鰹節あるから!」ダッ

猫娘「う、うん···もういっちゃった」

猫娘(···かつおぶし!?は、はやくいかないと···♪)ワクワク

猫娘「~♪」フンフン

大学―

友「いや~青春してますね~全力疾走なんて~」

男「原因が遅刻じゃなきゃそうかもな」ハァハァ

友「何かあったのか?真面目なお前が遅刻ギリギリなんてよ」

男「真面目だったらお前と友達になってない」

友「何だろう複雑な気分だぜ」

男「こっちも複雑な事情があるんだよ···」

友「そういやどうでもいい事なんだけどよ」

男「まぁ一応聞いとくよ」

友「あのさぁ、ケツの穴に手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わすぞってあるじゃん?」

男「急に何だ」

友「あれ、なんで奥歯しか鳴らさないんだろうな」

男「突っ込む所そこ?しかも本当にどうでも良い」

友「いや突っ込んでんのはケツ」

男「何言ってるんだ」

女「何の話?」

男「あ、女さん」

友「いや~ケツ―」バシン

女「変態」

友「理不尽だぜ」ジンジン

男「自業自得だよ」

友「俺そんなにセクハラ的な発言してる?」

女「友君は何言ってもセクハラになるから」

友「存在がセクハラみたいに言わないでくれる?」

女「まぁあれは多分、たまたま奥歯しか鳴らなかったんだよ、きっと」

男「しっかり聞いてるんだ」

友「おいおい、たまた―」バキィ

女「変態」

友「暴力系ヒロインとか受けないよ」ジンジン

女「もう一発いかが?」

男「殴るだけ無駄だから止めときなよ」

友「俺の扱いが悪くなっていく」

友「しかし、確かに奥歯しか鳴らなかったんだろうな」

友「実際に歯を噛み合わせてみると、全ての歯がピッタリくっつく事は無い」

友「つまり、本当に偶然奥歯しか鳴らなかったんだよ!」

女「ねぇ男君、狐娘ちゃんと会わせてよ~」

男「うぅん、狐娘に聞かないと。俺が勝手に呼ぶのはさ」

友「まぁ聞いてませんよね~」

男(···狐娘、今頃どうしてるだろうか)

男の自宅―

猫娘「」ハムハム

狐娘「本当に好きなんですね、鰹節」

猫娘「んむ···うん」

狐娘(美味しそうに食べますね♪こっちもお腹が)グゥ

狐娘&猫娘「···あ」

猫娘「···おねえちゃん、いっしょにたべる?」

狐娘「···あ、その···はい///」

狐娘「ふむ、中々味わい深いです」ハムハム

猫娘「友にはへんなたべかたっていわれた」

狐娘「別に良いですよね。好きな食べ方で」

猫娘「うん」

狐娘「···そういえば、友さんとは長い付き合いと言ってましたよね」

猫娘「ききたい?」

狐娘「是非!」

猫娘「···えっとね―」

友(幼)「あそぼうよ」

猫娘「うん」

狐娘「···え、それだけですか?」

猫娘「それだけ」

狐娘「いやいや、もっとあるでしょう絶対!」

猫娘「はずかしいからいわない」

狐娘「教えて下さいよぅ」

猫娘「やだ」

狐娘「お菓子あげますから!」

猫娘「わいろはうけとらない」

白狐「う~ん、やっぱり鰹節は白ご飯にまぶして醤油を掛けるのが良いわね♪」ハムハム

狐娘&猫娘「!?」ビクッ

白狐「はぁ~い♪お邪魔してます♪」

狐娘「ど、ど、ど、どちら様ですか!不法侵入ですよ!」

白狐「あら、貴女がそれを言うの?最初の不法侵入者さん♪」

狐娘「な、何故それを···。それにこの声、聞き覚えが···」

猫娘「」フルフル

狐娘「あぁ!貴女の所為で猫娘ちゃんが怯えてます!よしよし、大丈夫ですよ」ナデナデ

白狐「ただ鰹節食べてただけなのに」

狐娘「いきなり現れて何なんですか!」

白狐「この街の仲間全員が集まってるのに、私だけ仲間外れなんて嫌だもの♪」

狐娘「遊びに来たなら不法侵入しないで下さい」

白狐「この姿で呼び鈴押したらテレビが殺到よ♪」

狐娘「人の姿になれば良いでしょう、私達の様に」

白狐「なれたら良いのにね~♪」

狐娘「え?出来ないんですか」

白狐「ちょっと色々あってねぇ···今、人間体が分離して行方不明でねぇ···」

狐娘「分離!?」

白狐「分離よ♪」

狐娘「えぇ···そんな簡単に離れる物なんですか···?」

白狐「力はこっちに残ったから良いんだけど···ねぇ。困ったわ~♪」チラッ

狐娘「本当に困ってるんですか」

白狐「私は困ってないけど、離れた体が迷惑掛けてたらね~♪」

狐娘「貴女、私の行動が分かってるなら―」

白狐「私は見た人の過去が分かるだけ♪だから行動が分かってる訳じゃないのよ?」

狐娘「···私達に探して欲しい、と」

白狐「そろそろ体が無いと困るから、手伝って欲しいとは思うけど♪」

狐娘「思うけど?」

白狐「暇だから一緒に遊びたいの···駄目?」

猫娘「だめ」

白狐「開口一番冷たいわね~♪」

白狐「ねぇここゲーム無いのゲーム?トランプでも良いわよ♪」

狐娘「ありません」

猫娘「···ふほんいだけどもってきてるよ」

白狐「あら、人見知りなのに話してくれるのね♪」

猫娘「あくまで“ひと”みしりだから」

狐娘「成る程、上手いですね」ギュムー

猫娘「うん」ニコー

白狐「混ぜて混ぜて~♪」

狐娘「駄目です」

白狐「意地悪···」ブー

猫娘「トランプでなにするの?」

狐娘「···大富豪?」

白狐「罰ゲームは尻尾モフモフね♪」

狐娘「貴女過去分かるんですよね」

白狐「あら、そんな無粋な真似はしないわよ♪」

猫娘「してたらばつゲーム」

狐娘「と言うか出来るんですか、狐姿で」

白狐「意外と器用なのよ♪」パシッ

猫娘「ちゃんとトランプつかんでる···」

狐娘「何なんですかこの人」

白狐「白いき・つ・ね♪」

数分後―

猫娘「やぎり」

白狐「8切り~♪」

狐娘「むむぅ···!手強いです···!」

白狐「うふふ~、罰ゲーム~♪」

狐娘「まだです!まだ終わってませんから!」

猫娘(···おねえちゃんのセリフ、わざとかな)

狐娘「それより猫娘ちゃんが強い!」

猫娘「ふふん」ピコピコ

白狐「近頃の子は賢いのねぇ···」

さらに数分後―

狐娘「」ズーン

猫娘「おねえちゃん、よしよし」ナデナデ

白狐「さぁ、罰ゲーム罰ゲーム♪」

狐娘「くぅ···い、良いですよ。存分にどうぞ」ギリギリ

猫娘「おねえちゃん、かおこわい···」ブルブル

狐娘「あぁ!ごめんなさい!ほらほら、怖くないですよ!」ギュー

猫娘「···あったかい」スリスリ

白狐「可愛がってる所悪いんだけど、罰ゲームよ♪」

狐娘「どれだけ罰ゲームしたいんですか···!」

白狐「違うわよ~♪貴女の尻尾がモフモフしたいだけ~♪」

狐娘「···するなら早くして下さい」

猫娘「じゃあする」モフモフ

狐娘「みゃっ!?」ビクッ

白狐「狐なのにみゃっ、て可愛いわね~♪」モフモフ

狐娘「あふっ、く、くすぐったい···っ///」プルプル

猫娘「もふもふ」モフモフ

白狐「モフモフ♪」モフモフ

狐娘「~~っ!///ひゅっ、あひっ、ひへへっ、んふっ///」

猫娘「···たのしい」モフモフ

白狐「う~ん、絶妙な触り心地···」モフモフ

狐娘「くふっ、ふふはは、あははは、はひっ、えへへへへ!」

狐娘「二人共」

猫娘&白狐「はい」

狐娘「やり過ぎだとは思わなかったんですか」

猫娘「ごめんなさい」

白狐「でも、笑い過ぎて漏ら―」

狐娘「はい?」ゴゴゴゴ

白狐「ごめんなさい」

狐娘「私はどうして大富豪で痴態を晒さなくてはいけないんですか」

猫娘「ごもっともです」

白狐「でも、可愛かったわよ♪」

狐娘「笑って褒めれば許されるとでも?」

白狐「ごめんなさい···」

狐娘「全く、私でなければ怒るだけじゃ済みませんよ」

猫娘「わたしだったらかみつく」

白狐「私はどうかしらね♪」

狐娘「反省してるんですか」

猫娘&白狐「してます」

白狐「だからお風呂入りましょ♪」

狐娘「してないですよね。悪戯する気ですよね」

白狐「私からそれを取ったら個性が無くなるでしょ···?」

狐娘「そんな個性要りません」

白狐「酷いわぁ···」

狐娘「自業自得です」

プルルル

猫娘「あ···友だ」

狐娘「電話ですか」

猫娘「うん···もしもし」

白狐「羨ましいわね~、携帯電話···文明の機器···」

狐娘「静かにしてて下さい」

猫娘「···え。···いない。···うん、わかった」パタン

狐娘「···どうかしたんですか?」

猫娘「おねえちゃん···男が···」

狐娘「···え?」

?―

男「···ん」

男「あれ、ここは···」

男(···何だここ。真っ白だ。何も無い)

男「···ん、あれは?」

男(···あれは、狐娘の)

男「何だこれ、真っ黒だ···」

?「本当は私の物なの、男君」

男「っ!誰だ···え?」

?「誰なんて酷い。ずっと傍に居たのに···」

男「···狐娘?」

白妙神社―

女「ちょっと友君、いくら誰にもバレない場所無いからって···」

友「うるせ~やい。ここが一番安全なんだよ。この時間帯は」

女「神社でサボるとかって何か···」

友「男が目の前で急に居なくなったらサボりたくもなるぜ」

女「···本当に目の前で急に?」

友「俺もマジックかなんかだと信じたいけどよ···」

女「瞬間移動のマジックなんてすぐ用意出来ないし···」

友「そもそも男は手品しねぇし」

女「一体何が···?」

友「俺だって聞きたいぜ···」

猫娘「···友!」

友「猫娘!」

女「えっ、ちょっ、友君誰それやっぱりロリコンだったの?」

友「やっぱりって何だコラ。従妹だよ従妹!」

女「そんな必死に否定したら、ね?」

友「えぇ~い、雑談してる場合じゃない!」

女「うん、確かにそ―」

白狐「あぁ~~~!私の~~~!」

女「げっ」

狐娘「ちょ、ちょっと二人共、速いです···」ヒィヒィ

女「あっ」

友「―あのさ、もう一回言ってくんない?」

白狐「だから、この女って名乗ってる子が私の人間体なの♪」

女「···やっぱりここに来るんじゃなかった」

友「···人間体ってのは、今の猫娘や狐娘ちゃんの姿の事か?」

白狐「そう言う事よ♪」

狐娘「今はそれ所ではありません!男さんを探さないと···!」

友「確かに、な。まぁこうして集めたのは作戦を立てる為だ」

猫娘「···どうするの」

友「それを今から考えるんだよ」

狐娘「何も証拠なんて残って無いのにですか···?」

友「そ、そうだけどよ···」

白狐「···見付ける方法、無い訳じゃ無いんだけど」

狐娘「本当ですか!?」

白狐「えぇ本当よ♪···女」

女「はぁ···男君助ける為には、仕方無いか」

友「どうするんだよ」

女「一つに戻る。そうすれば、男君の過去が分かるから」

友「か、過去が分かるって···分かったらどうなんだよ」

猫娘「とりあえず男のばしょがわかるっておもえばいいよ」

白狐「じゃあ···戻りましょ♪」

女「はいはい···どうぞ···」

カッ ボフン

友「ゲホッ、眩しっ、煙たっ!」

猫娘「···どうなったの?」ケホッ

白女「ご覧の通り、戻ったわ♪」

狐娘「···女さんの髪が白くなっただけにしか見えません」

白女「元々こんな感じなの♪」

友「戻ったんなら、男の場所を―」

白女「焦らないの♪···う~ん、これは~···あれ?」

狐娘「ど、何処に居るんですか、男さんは!」

白女「えっと···ここはね···その···」

狐娘「早く言って下さい!」

白女「狐娘ちゃんの···社の中···」

狐娘「な、中···?」

社の中―

男「君は···狐娘、なのか」

男(そっくりだけど···狐娘より大人っぽくて、尻尾も九本ある···)

?「···白面金毛九尾の狐」

男「え?」

?「昔の人は、そんな風に私を呼んでた」

男「九尾···」

九尾「何?男君」

男「何で俺を、ここに?」

九尾「だって、気付いてくれないから」

男「気付いてくれないって言われても···」

九尾「そう、だからちゃんと私の姿が見える場所に連れてきたの」

男「···ここから出してほしい」

九尾「駄目。男君は私とここでずっと一緒に居るの」ギュウ

男「···俺は人間だから、ずっとは―」

九尾「ここは時間の流れが無いの。だから、ずっと一緒に居られる」

九尾「まさか···あの子の所に行きたいの?」

男「それは···」

九尾「···どうして私を見てくれないの。どうして!」グイ

男「うぐっ···!(く、首が···!)」

九尾「···一応は初対面だものね。私だけを見て、なんて言われても困るよね」スッ

男「ゲホッゲホッ···!」

九尾「でもここには私しか居ない。いつか皆の事を忘れて、私だけを見てくれる様になるよね」

男「くっ···君と狐娘は、どんな関係なんだ···!?」

九尾「···元は一つだったのに、あの子が私を···!」

白妙神社―

友「九尾の狐ぇ?」

狐娘「···!」

猫娘「···おねえちゃん?」

白女「あら、知ってるの?貴女の過去には見当たらなかったけど」

狐娘「···私ではありますが、私ではありません」

友「え~っと、もう一人の自分的な感じか?」

狐娘「···はい」

白女「やっぱり狐娘ちゃん、人の事言えないわね~♪分離とか♪」

猫娘「ちゃかさない」

白女「怒られちゃった···」

猫娘「どうしてわかれてるの?」

友「お、おい猫娘」

狐娘「大丈夫ですよ、友さん。···昔、9つの尾を持つ狐が居ました」

狐娘「彼女は人に愛憎の念を抱いてました。理由は分かりませんが」

狐娘「人に化け、人を魅了し、人に自分を愛させ、愛してくれた人を不幸にする。そうして生きていました」

白女「あら、随分と自分勝手だったのね♪」

狐娘「そうです。だから彼女は人に恨まれ、遂には退治されました」

友「え?じゃあ何で居るんだよ」

狐娘「その時です。彼女の尾が一本避け、そこから二体の妖怪が誕生しました」

猫娘「それがおねえちゃんと···」

狐娘「はい。復活した九尾の狐に別れたんです」

友「···何か、信じがたい話だな」

狐娘「でも、事実です」

白女「それからの彼女はどうなったか分かる?」

狐娘「···分かりません。そこからは私としての記憶しか」

友「···結局男をさらった理由は、何なんだろうな」

猫娘「すきになったから、とか」

白女「あら、行動的ね♪」

友「言ってる場合かよ。とにかく男を―」

狐娘「それなんですが···私が原因でもあるかも知れません。ですから」

猫娘「···もしかして」

狐娘「はい。―私、一人で行かせて下さい」

社の中―

九尾「···あの子は私を裏切ったの。私を切り捨てたのよ」

男「狐娘が···?」

九尾「そうよ。あの子は自分だけ幸せになろうとしてるのよ···!」

九尾「···見て、この社。真っ黒でしょ。あの子が幸せを得る度に、黒く染まっていく···!」

男「···君が幸せになれば、これも白くなると?」

九尾「えぇそうよ!あの子の幸せを、私の物に···!」

九尾「一度は失敗したけど、今度こそ···!」

男「···一度?」

九尾「この前、あの子の様子が大きく変わったでしょう?」

男「···君がそうさせた、と」

九尾「そう···、あの子を乗っ取って、男君を···」

九尾「だけどあの子はすぐに自分の意識を取り戻してしまった···。何よ、キス一つで···」

男(···ある意味狐娘の性格のお陰で助かった、のかな)

九尾「でももう男君は私の物。誰にも邪魔されない···」

男「···君は」

九尾「何?」

男「君は俺の事、本当はどうでも良いんだろ」

九尾「何、言ってるの?そんな―」

男「じゃあ何で俺を狙ったんだ?気付いて欲しいだけなら他の人でも良いのに」

九尾「それは···男君が···」

男「狐娘に好かれてたから」

九尾「ち、違う。私は男君の事―」

男「狐娘を不幸にする為の道具だと思ってる」

九尾「思ってない!」

男「···さっき君は言ったね。あの子の幸せを私の物にって」

九尾「そ···それが何?」

男「この社は狐娘が幸せになるほど黒く、君が幸せになるほど白くなる、とも言ってたね」

九尾「だからどうだって言うの!?」

男「つまり、狐娘の不幸は君の幸せって事だ。その逆も然り、ってね」

男「だから俺をここに連れてきた。俺が居なくなれば狐娘は不幸になると踏んだから」

九尾「···っ」

男「···沈黙は肯定と受け取るよ」

九尾「···違うわ。だってあの子を不幸にするなら、男君を目の前で死なせれば良いのだから」

男「···もし狐娘がここに来たら、そうするつもりなんだな」

九尾「···」

男「···一つ聞きたい。どうしてすぐに拐わず、殺そうともしなかったんだ」

九尾「···出来なかった」

男「どうして」

九尾「···男君を知覚出来るまで時間が掛かっただけ」

男「気付いて欲しいって言いながら、自分が気付いて無かったんじゃないか」

九尾「気付いて欲しいなんて、実際の理由を隠す為の口実よ」

男「···狐娘を不幸にする事、か」

九尾「えぇ。理由を知れば、男君は意地でも私を止めるだろうと思ったから、隠してたけど」

男「···」

九尾「怖い顔しないで。今は男君に何もしないから」

男「今は、ね···」

九尾「···あぁ、逆に今すぐ手を出すのも良いかも」

男「!」

九尾「別に殺すつもりじゃないわ。ただ···あの時の続きを、ね?」

男「あの時って···!」

九尾「ふふ。もしあの子が来た時に、私と男君がまぐわってるのを見たら、どう思うかしらね?」

男(ぐ···それはかなり不味い···!)

狐娘「―残念ですがそれは出来ません!」

男「···!(黒い社の中から···)」

九尾「···来たのね」

狐娘「当然です!···貴女は私の半身です。こうなったのは私に責任があります!」

男「···き、狐娘···うっ!?」グイッ

狐娘「男さん!」

九尾「来ないで。来たら男君の首は···ね?」

狐娘「·········。良いですよ」

九尾「···何ですって」

男(狐娘···?)

狐娘「···私は、例え地獄の果てでも男さんの傍に居る事を誓いました」

狐娘「ですが、私は男さんを地獄に落としたい訳ではありません!」

九尾「···貴女、まさか···!?」

狐娘「そのまさかです」スッ

男(狐娘が黒い社に手をかざした···?)

九尾「やっ、止めなさい!男君がどうなっても―!」

狐娘「もう、終わりです」ピシピシ

九尾「止めてぇ!!」

狐娘「貴女も私も、もう···」

パキン

六日目―

昨日、自分の身に起きた事件は唐突に始まって、唐突に終わった。
暫くは何が起こったか、頭が真っ白で分からなかった。
ただ、すぐに分かった事は、自分の身が自由になった事。そして···。


最初から何も居なかったかのように、狐娘は姿を消した事だった。

男の自宅―

友「···おい」

男「···ん?」

友「随分気の抜けた顔してんな、と思ってよ」

男「···あぁ」

友「おいおい、折角大学サボったんだから、もっと楽しそうにしろよ」

男「···お前が言うんだな」

友「うるせぇ気にすんな」

男「···何で友がここに?」

友「昨日のお前見てると一人に出来ねぇぜ」

男「···ゴメン」

友「本当は美少女が傍に居た方が嬉しいだろうけど、我慢しやがれ」

男「···あぁ」

友(···重症だな。例えるなら、遠距離恋愛してて破局した感じ。ドラマでしか見た事ねぇけど)

男「···狐娘」

友「んあ?」

男「···どこ、行ったんだ」

友「知ってたらすぐに教えてやりたいぜ」

男「···あぁ」

友(···本当に消えちまったのか、狐娘ちゃん。···いやいや、信じてやらないでどうする)

友「おい男。お前がその様子じゃ帰ってきた時逃げちまうぞ」

男「···あぁ」

友(···ダメか。思ってた以上にダメージがデカイな。それだけ大事だったって事だろうな)

友(昨日、男は帰ってきたが、代わりに狐娘ちゃんがいなくなった)

友(俺は男を引きずって白妙神社に行って、白女に狐娘ちゃんの居場所を探させた)

友(男を見つけた時みたいに、狐娘ちゃんの場所もすぐ分かると思ってた)

友(だが返ってきた答えはどこにもいない、だった)

友(見つからない、分からないじゃなく、いない。断言された)

友(それでも諦めず街中駆け回ったけど···あんな特徴的な子を見掛ける事はなかった)

友(それから男は、猫娘いわく、茫然自失、になってしまった···。俺は何にも出来てない···)

友(···待てよ?あの社って確か···)

友「···なぁ男」

男「···ん?」

友「もう一度、狐娘ちゃんの社、行こうぜ」

男「···壊れた社があるだけだろ」

友「そうだよ。だから···直しに行こうぜ」

男「···え?」

壊れた社―

男「···接着剤で直せるのか」

友「知らねぇよ。やってみなきゃな」

男「···何でこんな事」

友「もちろんお前、せっかく出来た猫娘の友達失う訳にゃあな。だからお前も勝手に諦めんな」

男「···直したって帰ってくるかは」

友「何だよ。狐娘ちゃんに会いたくねぇの?」

男「···会いたい」

友「なら手伝えよ。直ったらきっと、またお前の前に現れるって」

男「···そうかな」

友「少なくとも完全に消滅しました、何て誰も言ってないし、そもそもそんな証拠が無いぜ」

男「···分かったよ。やるだけ···やってみる」

友「あんま期待するとヤバイから止めとけ」

男「···持ち上げたいのか落としたいのか、どっちなんだ」

友(···思ったよりパーツ細かい!いや粉々じゃないだけマシだと思え)

男「···」テキパキ

友(男は黙々とやってるな···)

友「男、狐娘ちゃん帰ってきたら何したい?」

男「油揚げで何度もビンタする」

友「ひでぇ」

男「その後慰める為に全力でモフモフする」

友「違う意味でひでぇ」

友(···確かにこの社は小さい。でも接着剤で直す物としちゃデカイ。考え無さすぎた)

男「···友?」

友「何だよ」

男「何でどれもこれも積木みたいに綺麗に角張ってるんだ。まるでパズル組み立ててる気分だよ」

友「知らねぇよ。狐娘ちゃんも直してもらう事、期待してたんじゃねぇの?」

男「···そうかな」

友「それによ。これ白じゃなくてちょっと黒いだろ」

男「···狐娘が幸せじゃ無いから」

友「俺はまだ狐娘ちゃんが消えてないからって思ったんだけど」

男「···どうしてそう思うんだ」

友「いや、白い女から聞いてたんだけどよ···」

友「この社って、お前が言うように狐娘ちゃんが幸せかどうかで色が変わるんだろ?」

男「···あぁ」

友「で?それに色がついてるって事は···」

男「···そうかも知れないな」

友「大体よ、俺は狐娘ちゃんの幸せって、お前が幸せになる事だと思うんだよ」

男「···俺は狐娘が傍に居た時が一番幸せだったよ」

友「だろうな」

男「狐娘が幸せそうにしてると、俺も幸せな気分だった」

友「お互いが幸せそうにしてるのが、お互いの幸せだったって訳だ···あれ意味分かんなくなった」

男「···言いたい事は分かるよ」

友「だったら狐娘ちゃん、意地でも帰ってくるって。『男さんは私が居ないと駄目なんですから!』とか言って」

男「···ぷっ、はは、今の、狐娘の真似?」

友「お~お~、や~っと笑いやがったなこの野郎」

男「笑ってない」

友「何で否定しちゃうの?」

男「屈辱だから」

友「ひでぇ」

友「ま~あれだ。帰ってくる自信が無いならいなり寿司大量に置いとけば大丈夫だろ」

男「腐ったらどうするんだ」

友「腐る前に食えよ。お前が」

男「···狐娘に食べさせてやりたい」

友「ダメだね~、甘いよ男くん。そういうのは狐娘ちゃんの目の前で、美味そうに食うんだよ」

男「その前に食べられそうだけど」

友「じゃあ一緒に食って一緒に幸せそうになってろバカヤロー」

男「そうするよ」

友「マジで答えるとかないわー」

じゃあ俺も自慢の如意棒を

男「友」

友「んだよ」

男「ゴメン。ありがとう」

友「···止めてくれよ。感謝されても嬉しくないぜ」

男「それでもさ」

友「狐娘ちゃんが帰ってきてからにしてくれよ、その先は」

男「···分かったよ」

白狐「はぁ~い♪頑張ってる?」ヒョコ

男「うわっ」

友「ちょっ!危ねぇ!」

男「何しに···?」

白狐「あら、手伝っちゃいけないの?」

友「いやいや、その体で何が出来んだよ」

白狐「失礼ねぇ···。これでも手先は器用なのよ?」

友「人の姿でやった方が早いだろ」

白狐「今出来ないの♪だって···」

女「分かれちゃってるからね」

男「女さん···?」

友「な、何で分かれてんだよ!そこの白い狐の人間体に戻ったんじゃ···!?」

女「何友君?文句が?」パキポキ

友「ナイデスゴメンナサイ」

白狐「実はかくかくしかじか、って訳♪」

男「かくかくしかじかって言われても何一つ伝わらないから。それ二次元限定だから」

友「何かやったのは伝わったけどな」

女「とにかく、私も手伝いに来たよ」

友「何で俺らがここにいるって分かったんだよ」

白狐「それは私が、ね?」

男「どうして手伝って···」

女「それは当然、狐娘ちゃんに会いたいからね。会ってあんな事やこんな事を···!」ハァハァ

男「手伝わなくて良いよ、うん」

女「そんなぁ···」

白狐「私の方は···折角のお仲間とすぐお別れなんて···ね♪」

男「···ありがとう」

白狐「どう致しまして♪」

女「あれ、そう言えばもう一人呼んだって···」

男「もう一人?」

白狐「ん~、もう来るわよ♪」

友「それってまさか···」

猫娘「わたし」

友「やっぱり、猫娘かよ···」

女(あの時はそれどころじゃなかったからあれだけど···この子も可愛い!)

白狐「ふふっ♪まだまだ手伝ってくれる人が居るみたいね♪」

男「え···」

兄「フオオオォォォ!猫耳ですよ猫耳ぃ!」

猫娘「!?」ビクッ

友「ちょっ···!?」

男「あ、兄貴···!?」

兄「おい弟よ、あの猫耳舐めて良いかな?」

猫娘「ひぅ···」ビクビク

友「あ、それ以上近付かないでください兄さん」

兄「久し振りに会ったのに敬語なんて冷たい···」

男「な、何で···」

兄「あれだよあれ、キン●マンの友情パワーみたいな」

天狗「私が連れてきた」

兄「ネタバラシ早すぎ~!もうちょっと粘って粘ってネバネヴァ!」

天狗「喧しい」

男「その声···狐娘の親代わりだった···」

天狗「天狗だ。···まさか、現世に呼び戻されるとは」

友「何だよこれ···どういう状況?」

兄「俺達、狐娘ちゃんの為に甦らされたんだってばさ。一時的に」

天狗「厄介払いだと思うが。一時的な」

友「そんなんありか···」

兄「ありだよあり。だから猫娘ちゃんペロペロしてもありなん―」

友「無しです」

白狐「死んじゃった人が甦る位、狐娘ちゃんは人気なのね♪」

女「そっちが甦らせたんでしょうが」

友「どゆこと?」

猫娘「···このひと、ここのとちがみだから」

男「え、神様?」

白狐「やん♪バレちゃった♪」

兄「その口調スゲー興奮する!もっとMOTTO!」

白狐「またボコボコにされたいの?」

兄「お願いします!」ドゲザァ

天狗「良いから直すのを手伝うぞ」

友「どんだけ手伝ってくれるんだよ···」

猫娘「また、おねえちゃんにあいたいから···」

天狗「あの子には幸せになって貰いたいからな」

兄「ド変態ってまだ呼ばれ足りないんだよぉぉぉぉおおごぉっ、グヘッグヘッ」バキィ

女「ド変態」

兄「ありがとうございますッ!」シュー

友「おい成仏しかかってんだけど」

男「まだ何もしてないよ兄貴」

男「でも、どうしてこんなに···?」

白狐「こういうのは、人手が多い方が良いでしょ?」

男「だからって復活なんてそんな突飛な事···」

白狐「狐娘ちゃんと関係があるから呼び出せたのよ?呼ばなきゃ損でしょ♪」

男「そう、ですか」

白狐「そうなのよ♪」

女「取り敢えず、接着剤ってこんなので良いの?」ゴソゴソ

友「くっ付きゃ何でも良いんじゃね?」

女「適当だね···。まぁ一杯持ってきたから皆に配るね。はい」スッ

猫娘「···」コクッ

天狗「すまない」

兄「どうも」

友「よ~し、じゃ、再開っと」

男「ん」

女「よ~し、狐娘ちゃん、待っててよ」

白狐「頑張ってね♪」

猫娘「いっしょにがんばるの」

天狗「···この社を建てた私が、直しに帰ってくるとはな」

兄「工作とか久し振りだな~。接着剤で狐娘ちゃんとくっ付けたらな~」

友「男に何されても知りませんよ」

男(···これだけの人が、狐娘の為に···。俺も、頑張らないと、な)

男(狐娘。迷惑かも知れないけど···絶対に、もう一度会ってやるから)

小さな社―

友「直った···。おい、おい、直っちまったぞ」

女「直す為に来たんじゃないの?」

友「そ、そうだけどよ···。何か、胸の底から、何か···」

猫娘「よしよし」サスサス

兄「背中擦る猫耳幼女···イイネ!」グッ

女(···私もしとこう)グッ

男(何で兄貴はともかく女さんまでサムズアップを···?)

天狗「···感慨無量、だな」

白狐「ふふっ♪そうね♪」

白狐(狐娘ちゃん、見てるかしら。この社に込められた皆の魂を···)

友「···すっかり暗くなっちまった」

女「ボンド何回買いに行ったか···」

男「ゴメン、女さん。付き合わせて」

女「謝らなくて良いよ、男君。私が勝手にやった事だしね」

猫娘「···おねえちゃん、かえってくるかな」

友「分かんねぇけど···信じて待ってるべきだろ」

白狐「これだけやって帰って来なかったら、断固抗議よ♪」

兄「弟の傍に居るって約束、破っちゃうのかな。だとしたら服をひん剥い―」

天狗「約束は守る子だ。私達は信じて見守っていれば良い」グイ

兄「冗談っすよ~!だから胸座掴まないでくださいよ~!」

天狗「私達の役割は終わりだ。帰るぞ」

兄「こっから先はお若い人に任せておいとましま~す」

男「···二人共」

天狗「···男。あの子が帰ってきたら、叱ってやれ」

兄「弟よ。狐娘ちゃんが帰ってきたら、シコってやごぉふ!」ドグシャア

女「帰れド変態」

兄「か、勘違いしないでよね!俺が蹴られて悦んでるのはこの子が白狐だからね!普通の人だったら怒ってるからね!」

友「誰に対しての説明なんすか」

兄「俺が復活した事を嗅ぎ分けた、奴等に対してな···」

友「誰だよ」

兄「それじゃ···ガ ン バ ! お と こ !」

男「分かりにくいネタは止めてくれ、兄貴」

兄「うるせぇ名作だろうがあれも狐出るし!ところで単行本三巻の話って感動しない?」

男「急にどうしたんだ」

天狗「良いから行くぞ」ガシッ

兄「嫌だぁぁぁぁ~~~~!死にたくないぃぃぃ~~~!逝きたくないぃぃぃ~~~~!」ズルズル

友「死んでるじゃないっすか···」

兄「そうだけどね!じゃあの」シュンッ

女「···一瞬で消えてったね」

猫娘「···あらしみたいだった」

兄「えっ!?あのアイドルグループのごろふっ」シュンッ

白狐「しつこい人ねぇ···」

男「身内が失礼を···」

友「···とりあえず、今日は帰るぜ。男、また明日な」

猫娘「···バイバイ」フリフリ

女「男君、さよなら」フリフリ

白狐「貴女はこっちでしょ♪」

女「くそぅあわよくば猫娘ちゃんを愛でるチャンスだったのに」

猫娘「」ブルブル

友「震えてるから止めてくれよ?」

女「ズルい!友君ズルいぃ!」

友「そんな事言われても···」

男「···皆、また明日」

友「おう」

猫娘「うん」

女「じゃあね」

白狐「さよなら~♪」

ザッザッ

男(···俺のやった事は、意味のある事なんだろうか)

男(本当は無駄かも知れない。結局帰って来ないかも知れない)

男(それに、俺達の行為は狐娘の覚悟を無駄にしてるのかも知れない)

男(···それでも、俺は、俺は―)

男「···寒い」ブルッ

男(···何年だって、待つよ)

7日目―
大学―

友「おんやぁ?そこに居るのは昨日サボった男くんじゃないですか~」

男「それ、お前もだろ」

友「お前がサボらなきゃ出席してたよ」

男「悪かったって」

友「···立ち直り、早ぇのな」

男「落ち込んでたって何にも変わらないしさ」

友「ま、そうなんだけどよ」

女「何してるの?」

友「え、何でいるの」

女「何?文句ある?」

友「いや、分離したまんまかと驚いて···って分離ってなんだよ!」

男「友、声がでかい」

友「すまん···。何か色々あり過ぎてスルーしてたけど、俺とんでもない経験してたんだな···」

女「てっきり猫娘ちゃんが居るから、そういうの慣れてるのかと」

友「慣れるかそんなの」

女「まぁこれからもよろしくね男君」

男「うん」

友「俺は?」

女「えっ···どちら様でしょうか?」

友「お前はそんなに俺をいじられ役にしたいか」

女「うんっ!」ニコッ

友「いい笑顔だなちくしょう」

男「友はそのポジションが似合って―」

友「似合いたくねぇ!」

友「何なの?何で女ちゃんは男に優しいの?」

女「男君に漂う妖気が逆らえなくしてるの···」

友「何だコラつまりコラ男はご主人様ってかコラアアアァァァァ!」

男「誰がご主人様だよ」

女「ご主人様···あ、良いかも、それ···」

男「止めてね絶対」

友「つまり呼べって―」

男「振りじゃない」

友「ちくしょう、お前はモテて良いな!」

女「妖怪限定だけどね」

本当なら、これが普通だったんだ。

いつもと変わらない日常。景色。時間。会話。抗議。食事。

でも今の俺には足りない。今まで通りの筈なのに、足りないんだ。

それは自分の傍に居てくれる人。家族が。大切な人が。

あの子が来た、たった数日の間に、色んな事が起きた。

神様に会って、猫耳の女の子に会って、体が乗っ取られて、捕まって、兄貴と再会して、社直して。

本当に、色々あったんだ···。

男の自宅―

男「ただいま···あ(···癖、抜けそうにないな)」

男(取り敢えず···お供えの為に、いなり寿司作ろう)

男(そう言えば、作るの久し振りな気が···)

男「···まぁ、何とかなるか」

男「これでよし、っと」

接着剤が所々はみ出してる小さな社に、いなり寿司をお供えする。
自信の出来だ、今すぐ自分でつまみ食いしてしまいそうな位の。

男(···さて、帰るか)

お参りを済まして、自分の家に帰ろうとした。その時――。

カチャン

男「···?(何の音だ···?)」

振り向いた時、そこには見覚えがある物が落ちていた。

男「···!これって···!」

あの子に買ってあげた、腕輪···の片割れだった。
ここに、居るのか···?

男「···」スッ

俺は腕輪を拾って、それを身に付ける。
こうしていれば、あの子と繋がっていられる···そんな気がしたから。

男「···うん」

一呼吸して、社に背を向けると、ゆっくりと歩き出す。
あの子に―狐娘に、会える日まで···。





終わり

狐娘「··················」

男「·········」

狐娘「ちょっと、無視は無いでしょう」

男「·········」

狐娘「居ますよ!狐娘はここに居ますよ!」

男「······」ダラダラ

狐娘「目の前に居たのに何事も無かったかの様に踵を返さないで下さい!」

男「···何で居るの?」

狐娘「いやいや、皆さんのお陰ですよ!」

男「そ、そう···」

狐娘「むぅ···ここは感動の再会、というシーンでは無いんですか?」

男「唐突過ぎて感動が台無しだよ」

狐娘「···何なんですか。酷いですよ男さん」

男「···いや、あの、こんなすぐ帰ってくるとは思ってなくて」

狐娘「帰ってきちゃいけないんですか」

男「いや、良いんだけど!良いんだけど···その···」

狐娘「その?」

男「何年も待つ覚悟をしてたから···拍子抜けしたというか···」

狐娘「別に良いんですよ?今すぐ数十年先まで消えても」

男「消えないで下さいお願いします」

狐娘「···幾ら言われても、もう消えたりしませんから」

男「···ん」

狐娘「全く、折角会いに来たのに、良い感じにして帰ろうとするなんて」フン

男「ゴメン···」

狐娘「ここにお参りしてきた男さんが帰る所を、『男さん!』と呼ぶつもりだったのに」

男「それは狐娘が腕輪を落としたのが悪いと思うんだけど」

狐娘「うぅ···そうですよ。ここでずっと待ち構えてたのに、失敗するとは思いませんでした···」

男「普通に会いに来てくれれば良いのに。そしたらうろたえてる狐娘に気を使わなくても良かったんだ」

狐娘「感動的にしたかったんですよぅ!それに、気を使ったって、ただの無視じゃないですか!」

男「ゴメン、咄嗟のフォローが思い付かなくて···」

狐娘「いいや、これは許せません」

男「···じゃあそこのいなり寿司、一緒に食べるっていうのは」

狐娘「まだ許せません」モグモグ

男「···じゃあ、え~っと」

狐娘「···男さん」

男「な、何?」

狐娘「···ただいま帰りました!」

男「···お帰り、狐娘」

七日目 終わり―

取り敢えず、話は一応ここまでです。
後はいくらか後日談を考えてますので、今からゆっくり書いていきます。

<帰ってきた狐娘···>

俺は皆の協力もあって、何とか狐娘の社を修理する事が出来た。
社が修復されたお陰で、再び俺の前に(一日で)帰ってきた狐娘。
ただ、ちょっと変わった所が···。

狐娘「男さぁん···///」スリスリワサワサ

何だかとても甘える様になった事、そして尻尾が時々九本になるという事だった―。

男「あの、さ」

狐娘「何ですか···?///」スリスリ

男「昨日帰ってきた時は普通にしてたよね」

狐娘「我慢してました···///」スリスリ

男「···頭を擦り付ける事を?」

狐娘「はい···///」スリスリ

男「ならどうして今日は急に甘えたくなったのかな」

狐娘「本当は昨日上手くいっていれば、そのまま抱き付いた時に···///」スリスリ

男「···その後は?」

狐娘「男さんと朝まで、その、ね···?///」スリスリ

男(狐娘ってこんな子だったかな···)

狐娘「あ、嫌、でしたか···?」シュン

男「別にそういう訳じゃ無いんだ。ただ、急だったから···あとその尻尾も気になって」

狐娘「···実を言うと、あの後九尾と一つになっちゃいまして」スリスリ

男「そうなの?」

狐娘「その所為ですかね、朝から体が疼いて···///」スリスリ

男「絶対そのせいだね、狐娘の発言が少し過激なのは」

狐娘「そうですね···///間違い無く、淫乱になってしまいました···///」スリスリ

男(色々と不味いかも知れない)

男「昨日は間違いなく、尻尾は一本だったよね。今九本だけど」

狐娘「九本になってるのは、今えっちな気分だからかもです···///」スリスリ

男「そ、そうなんだー」

男(あれ、これ今実は危険?レッドゾーン?)

狐娘「ねぇ···男さん···///」

男「な、何で目を閉じるのかな」

狐娘「キス···昨日して貰えなかったから···///」

男「」

男(いや、落ち着くんだ。そうだ、居なくなる前にしたじゃないか、うん)

狐娘「男さん···?」

男(いや落ち着け。そもそもそうしたのはあの状態になるかも知れないからだった)

狐娘「···」

男(つまり、この行為に深い意味は無いんだ。だから一応は断っても―)

狐娘「···男さん」スルッ

男(あれ、考えてる間に首の後ろに手を回されてる。これってあれですよね)

狐娘「何、考えてるんですか···?///」

男(顔が、近い···)

狐娘「んっ···んむ···あむ···///」チュム

男「んむっ···!?(舌、舌入ってる···!)」

狐娘「ん···はぁっ···///」タラ

男「き、狐娘···///(唾液が繋がってる···)」

狐娘「どう、でしたか···?///」

男「あの、その···」

狐娘「ふふっ···一回では分かりませんよね···///もっと、何回でも、しますから···ね?///」

男「きつ、んぐ···」

狐娘「―ぷはぁ···」

男「···はぁ···(息が···)」

狐娘「男さん···///」スリスリ

男「今度は頬擦り···?」

狐娘「嫌と言っても···もう止まりません///」スリスリ

男(可愛いけど、身の危険を感じてきた···)

狐娘「···男さぁん···ねぇ···///」

男「···何?(狐なのに猫なで声···)」

狐娘「あの時の続き、しませんか···?///」

男「あの時って···(間違いなく、裏に変貌した時だ···!)」

狐娘「狐娘の準備は、出来てます···。だから···///」

男「狐娘、一回落ち着こう、うんそれがいい」

狐娘「男さんが傍に居るのに、そんな事出来ません···///」

男「じゃあ一回離れよう」

狐娘「今は離れたくありません///」ヒシッ

男「じゃ、じゃあその···」

狐娘「男さん、心配しないで下さい···///」

男「な、何を」

狐娘「子どもが出来ても、ちゃんと育てますから···///」

男「ちょっと待って」

狐娘「避妊なんて気にしなくても、全部受け止める覚悟はあります···///」

男(こういうのを発砲塞がりって言うんだね。勉強になったよ)

今見たら本当に誤字してた。頭が発泡しそう。

狐娘「狐娘は本気ですから···///」

男「···分かってるよ」ナデナデ

狐娘「あ、あう···///」ピコピコ

男「だけどさ、俺はまだ学生だから、子どもが出来たら養えない」

狐娘「···」

男「だから、狐娘···。そういう事は、しな―」

狐娘「···」カチャカチャ

男「うん、だからね?ベルトを外そうとしないで欲しいなぁって」

狐娘「嫌です」

男「あ、あの···話は―」

狐娘「嫌なら突き放して下さい。···止めますから」

男「···出来ないから、話で止めようとしたんだ」

狐娘「男さん···大丈夫ですから···///」

男「何が大丈夫なんだ···?」

狐娘「あの、その···安全な日ですから···我慢しなくても良いんですよ···?///」

男「い、いや、そういう問題じゃ―」

狐娘「男さん···我慢は体に毒ですよ···///」サワッ

男「ちょっ···!」ビクッ

狐娘「男さんは何も考えなくて良いんです···///ただ、気持ち良さを味わえば、それで···///」カチャ

男「だっ···駄目だ!」ガシッ

狐娘「どうして···?///」

男「こういうのは勢いでする事じゃない!」

狐娘「流されるから?」

男「そう!」

狐娘「では流れましょう」シュル

男「服脱がないで止めて」

狐娘「止めません」スルスル

男「こ、こんな事されたら···!」

狐娘「何、してくれるんですか···?///」

男「う···その、ら、乱暴、とか」

狐娘「それは怖いですね···」

男「な、ならさ―」

狐娘「そうですね、優しく、して貰わないと···ね?///」

また変な方向に…

>>495
今回の話は完全にこの方向ですのでごめんなさいね。

男「き、狐娘···」

男(···どうしよう!?だって俺、こういう経験無いし、あの時だって必死だったし!)

男(今までだって狐娘に手は出さなかったけどその気が無かったって言ったら嘘になるし)

男(て言うかこんな可愛い子が傍に居るってだけで緊張してたのにこんな事言われたら)

男(どうしようも無いっていうか狐娘って結構柔らかくてモフモフっていうか)モフモフ

男(うわぁどうしようヤバい滅茶苦茶ドキドキしてきた俺どうなるのどうするの)モフモフ

狐娘「ふぁ···///」ピコピコブンブン

男「あれ、狐娘···?···あ」モフモフモフモフ

男「あれ何だろう手が止まらない」ギュー

狐娘「あうぅ···///」ブンブン

男(あぁもう可愛い余計な事考えるから面倒な事になるんだ兄貴の時だってそうだったんだ)

男「···」ナデナデ

狐娘「きゅう···///」ピコピコ

男「狐娘···」ナデナデ

狐娘「は、はい···///」ピコピコ

男「俺の事、好き?」ナデナデ

狐娘「勿論好きです!大好きです!愛してます!この身全てを捧げる覚悟は出来てます!///」

男「そっか、うん。俺も狐娘の事、好き。大好き。愛してる」

狐娘「···」

男「···狐娘?」

狐娘「」ボフッ

男「あれ、尻尾が一本に···」

狐娘「···あ、男さん」

男「どうしたの?」

狐娘「いえ、幸せ度が限界を超えて、一周回って元に戻っただけです」

男「そ、そう···」

狐娘「あ、もう一回は止めてくださいね。恐らく失神します」

男「え、失神するの」

狐娘「それぐらい嬉しかったんですよぅ···///」バタバタ

男「(尻尾が暴れてる···)狐娘」

狐娘「はい」

男「好きだよ」

狐娘「·········ひゃい///」プシュー

男「(頭から湯気が)可愛い」

狐娘「あ、駄目です胸が高鳴って弾けそうですもっと言って下さい」

※「弾けて混ざれ!!(性的に)」

男「可愛い」ギュー

狐娘「はふぅ···///」ブンブン

男「可愛い」ナデナデ

狐娘「あうぅ···///」ピコピコ

男「可愛い」フー

狐娘「ひゃうっ///み、耳に息が···///」ビクッ

男「可愛い」ペロッ

狐娘「ひゃあっ!?お、男さん、耳、舐めっ···!?///」ピクン

狐娘(お、男さんが暴走し始めました···///)

>>501
ふん、きたねぇ花火だ···(真っ白的な意味で)

男「」ガシッ

狐娘「にゃっ!?そ、そこ···///(せ、性感···///)」

男「」チュッ

狐娘「んむぅ···む···ふ···ぁ···///」

男「···はぁ。狐娘、可愛いよ」ギュム

狐娘「···うぁ···///(し、死んじゃう。幸せ過ぎて、死にそうです···///)」

狐娘(し、しかもお腹に硬い物が···///これってあれですよね!?///そういう事ですよね!?///)

男「···狐娘、どうして欲しい?」

狐娘「···暑い、ので···その、服···///」

男「···ん」スルッ

狐娘「···あの、変じゃないですか···?///」

男「変じゃないよ」ナデナデ

狐娘「んぅ···///」ピコピコ

男「···ただ、もう下着が湿ってるのは何でかな?」

狐娘「い、言わないで下さい···!///」

男「···下着も取った方が良い?」

狐娘「···お願い、します///」

男「ん」

見てない間に急にレス増えて怖くなって恐る恐る見たら···。
何だこれ···何だこれ!(歓喜)

男「···」

狐娘「···あ、あの」

男「うん、確かにブラジャーなんて触った事無いから、外し方分からないけど」

狐娘「じ、自分で外しますから、その、下は···///」

男「···どうなってるか見て欲しいって?」

狐娘「···///」コク

男「見なくても滴ってるけど」

狐娘「あぅ···///」

男「···見て欲しいんだ?」

狐娘「···見て、下さい···///」フルフル

男「···」

狐娘「な、何か言って下さいよぅ···///」モジモジ

男「···あ、ゴメン。見惚れてた」ナデナデ

狐娘「···そうですか///」ピコピコ

男「···息、荒いけど大丈夫?」

狐娘「だ、だって、その···///でも、何で···?」

男「いや、これからもっと息が荒くなるだろうから、心配で」

狐娘「あ···う···///」

狐娘「···あの、胸、小さいですけど···///」

男「気にしてる?」

狐娘「う、はい···///」

男「俺はそれで良いと思う。だって、それも含めた全てが、大好きな狐娘だから」

狐娘「はぅ···ほ、本当ですか···?///」

男「うん」

狐娘「···しょ、証拠···///」

男「」フニッ

狐娘「っ!///」

男「···これで良い?」

狐娘「む···胸を揉むだけではなくて···///あの、もっと···///」

男「···狐娘って、意外とむっつりだね」

狐娘「う···///」

男「でもしない」

狐娘「な、何で···」

男「ちょっといじめてみたくなったからね」

狐娘「そんなぁ···」

男「···じゃあどうする?」

狐娘「···お、お願いします。ご主人様ぁ···///」

男「···えっ、ご主人様?」

狐娘「え、駄目ですか」

男「うん、恥ずかしい」

狐娘「恥ずかしいのはこっちです!///」

男「じゃあ俺も恥ずかしい思いをする」

狐娘「どうするつもりですか」

男「狐娘と同じ様に全裸になる」ヌギッ

狐娘「ちょ、ちょっと!?///」

男「え、駄目なの」

狐娘「そ、その···勇気と覚悟がいると言いますか」

男「脱ぐ」ヌギヌギ

狐娘「ま、待って下さいよぅ!///」

男「服脱がされる方が勇気と覚悟いると思うけど」

狐娘「男さんだから見て欲しかったんです···///」

男「じゃあ俺も狐娘に見て欲しいから脱ぐ」

狐娘「ひゃっ···///」サッ

男(手で顔隠してるようで、指の隙間から見てる···)

狐娘(あ、あう···男さんの下着が···盛り上がって···///)

男「狐娘」

狐娘「ひゃい!み、見てません!」

男「これ、脱がせてくれないかな」

狐娘「こ、これって···///」

男「してもしなくても、俺の大事な所を見る事に変わりないけど」

狐娘「す、すれば良いんでしょう···?///···えっちです///」

男「知ってる」

狐娘「で、ではいきますよ···いきますからね!///」

男「どうぞ」

狐娘「···っ///」ドキドキ

男「···にらめっこしても大きくなるだけだよ」

狐娘「そっ、そんな事···///」グイッ

男「痛たっ!···一気にずらさないで。引っ掛かってるから」

狐娘「ご、ご免なさい!···どうしたら」

男「めくる様にすれば良いから」

狐娘「は、はい···」

狐娘「···!///(は、跳ねた···!ぶるんって!///こ、これが···初めて見ました···///)」

男(···うん、滅茶苦茶恥ずかしい···///)

狐娘「ど、どうしたら···触った方が、良いんですか···?///」

男「···うん」

狐娘「うぅ···///」ソォ

男(···狐娘の指、冷たいな)

狐娘(な、何だか温かくて···不思議な感触です···///)

狐娘「こ、これって、擦れば良いんですよね···///」

男「···優しくね」

狐娘「わ、分かりました···///」コシコシ

男「···っ(ぎこちなさが逆に···)」

狐娘(男さん···気持ち良さそうです···。良かった···///)

男「···もっと速くても大丈夫」

狐娘「···///」コクリ

狐娘(···そうだ、男さんの指を舐めた時の様に)

狐娘「んっ···」チロッ

男「っ!?(なっ、舐めだした···!?)」

狐娘(···変な味。でも、男さんのだと思うと···///)チュム

男「う···く···(き、キスまで混ぜるなんて···)」

狐娘「···あむ」

男「あくっ···(とうとう口に···っ)」

狐娘「んっ···むっ···」チュプ

狐娘(男さん···どんな顔をしてるんでしょうか)チラッ

男(し、しかも上目遣いまで···や、ヤバい···)

狐娘(苦しそう···あ、ビクビクし始めました···)

男「き、狐娘···もう···」

狐娘「···んぐ···んむ···」ジュプ

男(は、速くしだした···!ま、まずっ、あっ···!)ビクン

ビュルルッビュクッビュクッ

狐娘「んんっ!んーっ!」バッ

男「あ、急に抜いたら···!」

狐娘「んんっ」ビチャ

狐娘(か、顔に男さんのが···)

男「あぁ、ティッシュティッシュ···!」ガサガサ

狐娘(うぅ···口の中が···でも···///)

男「ほら狐娘、吐き出して」

狐娘「···///」フルフル

男「何で首を横に···ってまさか」

狐娘「んぐっ···」ゴクン

男「の、飲んだ···」

狐娘「エフッ、ケホッ!ゴホッゴホッ」

男「み、水持ってくるから!」

男「ほら、水。あ、待って顔拭くから」フキフキ

男「良し···じゃあこれ」スッ

狐娘「ん···ん···っはぁ···」

男「大丈夫?」サスサス

狐娘「はぁ···は、はい···ありがとうございます···(背中、擦ってくれてます···)」

男「···どうして、吐き出さなかったんだ···?苦いって聞いてるけど」

狐娘「···その···確かに、苦かったですけど···、お、男さんのだから···///」

男「だっ···だからって···」

狐娘「全て、受け止めると、言いましたから···///」

※「エフっエフっ」

>>532
FF?フリーフォールの略?

>>533
範馬勇次郎

>>534
お陰で新たなネタが私のネタ帳に刻まれましたホ!

男「き、狐娘···」

狐娘「···続き、出来ますよね?///」ギュ

男「···うん」ナデナデ

狐娘「···///」モジモジ

男「···」サワッ

狐娘「ひんっ」ビクッ

男「···ちょっと触っただけで、こんなに溢れてくる物なの?」サワサワ

狐娘「ち、ちがっ、あっ!おっ、男さっ、んっ!///」ビクビク

男「違う?こんなにシーツ、ビシャビシャにしといて」

狐娘「あぅ···言わないで下さいよぅ···///」

>>535
猫島への旅行、猫耳、パンツオークションに範馬勇次郎
良い行いを四つもしたんだ…これで家に猫耳美少女がやって来るはず…

男「···狐娘」

狐娘「···良い、ですよ···///」

男「···ん」グッ

狐娘「あっ、ちょっと、そ、そこ、違います···」

男「···ゴメン。何処?」

狐娘「···ふふっ···、その下、です···///」

男「···ここ?」クチュ

狐娘「あうっ···///そ、そうです···///」

男「じゃあ···、い···挿れるよ」

狐娘「あ、あの···一気に···」

男「え···それ、痛いんじゃ···」

狐娘「ですから、せめて一思いに···。ただ、その前に···」

男「ただ、何?」

狐娘「ぎゅう···ってさせて下さい」

男「ん」ギュ

狐娘「···男さん」ギュウ

>>537
おはオーガ!勇ちゃんだホ!(猫耳)

駄レスすんませんでした勇たんのパンツオークションに行って来ます

男「···いくよ」

狐娘「···はい」ギュギュウ

男「···っ!」ズッ

狐娘「っ!ううううっっ!」ガリッ

男「痛っ···!(爪が背中に···)」

狐娘「う···うぐ···痛い、痛いぃ···」ボロボロ

男「き、狐娘···!」

狐娘「ぎゅっと、ぎゅっとして下さい···」エグエグ

男「」ギュウ

狐娘「うぅ···あぐぅ···」グスグス

男「···」ナデナデ

狐娘「ふぅっ···ふぅっ·······ふっ···ぅ···」ツツゥ

>>542
さぁ!今手にした下着、十万から!どんどん入殺して下さい!

男「···大丈夫?」ナデナデ

狐娘「はぁっ···はぁっ···。···少し、は···」ピコッ

男「···しばらく、このままで居るよ」ナデナデ

狐娘「気を···使わ、なくても···」ピコッ

男「痛がる相手に無理矢理なんて出来ないよ」ナデナデ

狐娘「ごめん···なさい···」ピコッピコッ

男「謝らなくて良いからさ」ナデナデ

狐娘「は···はい···」ピコッピコッ

男「···」ナデナデ

狐娘「···男さん」ピコピコ

男「何?」ナデナデ

狐娘「もう、平気です···」ピコピコ

男「本当に?」ナデナデ

狐娘「本当です···。···本当は、まだちょっと痛いです···」ピコピコ

男「じゃあ···」

狐娘「我慢出来ない程では、ありません···。それに···」

男「それに?」

狐娘「···して、欲しいんです···///」

男「···ん。なら···ゆっくりするから」

狐娘「はい···///」ガシッ

男(だ、だいしゅきホールド···)

残念、腕ひしぎ逆十字固めだ。

男「···っ」ズプ

狐娘「あ···、んっ···///」ビクッ

男「···く」ズチュ

狐娘「ふぁっ···///」ビクン

男「狐娘っ···」グチュ

狐娘「んあっ···男さぁん··」ビクッ

男「···ゴメン、狐娘っ···!」

狐娘「ふぇ···?///」

男「···ぐっ」ズチュン

狐娘「あぁっ···!///」ビクンッ

男「狐娘···狐娘···!」グチュッグチュッ

狐娘「男さん···男さぁん···!///」ビクッビクッ

男「ゴメンっ···もう···!」ズチュズチュ

狐娘「え、そんな、もう···あっ///」ビクビク

男「···うぐっ」グチュン

狐娘「あ···。······もう、出したん、ですか」

男「······はい」

狐娘「早いです···。まだ、気持ち良く、なってません···」

男「···ゴメンなさい」

狐娘「」

あ、ミスった。
最後の狐娘の所無しで。

狐娘「···責めても、仕方が無いです。ですから···」

男「···ですから?」

狐娘「まだ、続き、出来ます···よね?///」ニコッ

男「···三回はちょっとキツイ」

狐娘「···知りません。私が出来ると言ったら、出来るんです」

男「えっ」

狐娘「···抜いて下さい。上、乗ります」

男「えっ、えっ」

狐娘「···」ジィー

男「···はい」

狐娘「んしょ···」

男「あの、血で濡れてるけど」

狐娘「後でお風呂に行きます。···勿論一緒に、ね?」

男「···ん」

狐娘「で、では···」ドキドキ

男「ど···どうぞ?」

狐娘「···ふふっ、何ですか、それ」

男「いや···何となく···」

狐娘「ふふっ···では···」ズッ

男「う···」

狐娘「くぅ···」

男「···大丈夫?」

狐娘「はい···もう、痛みは···」

男「痛くなったらすぐに···」

狐娘「もう大丈夫ですから···ふわっ···///」グリ

男「···痛い」

狐娘「···あう、あふ///」グリグリ

男「(わぁ、無視だ)あ、痛いです」

狐娘「はっ、あっ、うん///」カクカク

男「(早くなっ)痛い痛い取れる!」

狐娘「あ、あ、あ、あ!///」カクカクカクカク

男「止めて前後に動かないでもげるうぅぅ!」ガシッ

狐娘「ふあぁっ!」ビクンビクン

男「あ···(···助かった)」

狐娘「···はぅ···///」バタッ

男(倒れてきた···)ナデナデ

狐娘「···♪///」ピコピコ

男「···気分はどう?」ナデナデ

狐娘「···頭が、真っ白に···///」ピコピコ

男「···気持ち良かった?」

狐娘「···///」コクッ

男「そうか···俺は痛かったよ」

狐娘「···わざとです」ニコッ

男「···」ニギッ

狐娘「···尻尾、引っ張るの、痛いです」

男「わざとだよ」

狐娘「···意地悪、です」

男「そうだよ。そんな奴は嫌い?」

狐娘「···意地悪。···大好き、です···、男さん、だから」

男「···風呂に入る?」

狐娘「···はい」コクッ

男「じゃあ、横に倒れるから」クル

狐娘「ひゃ···どうして···」

男「じゃあ聞くけど、立てる?腰、抜けてない?」

狐娘「···立てない、です」フルフル

男「やっぱり。···くっ···」ズッ

狐娘「んっ···」

男「ふぅ···じゃあ、よっと」

狐娘「わっ···(お、お姫様だっこ···///)」

男「···思ったより重い」

狐娘「女の子に、重い、なんて―」

男「狐娘に言ったんじゃなくて、この抱え方に対して、だから」

狐娘「それでも、重いなんて、駄目です」

男「失礼しました、お姫様」

狐娘「分かれば、良いんです」

(どうしよう…いつもみたく軽口が言えないくらいラブラブしてる…俺のアイデンティティーが…)

>>560
何時から軽口が叩けると錯覚していた?

>>561
こいつ…直接……腸内にっ!!

>>562
俺自身が、腸内細菌になる事だ。

>>563
やっぱりホモだってんですね

安心して狐娘と猫娘を貰って帰れます

>>564
白狐「私は?」

>>565
『あん♪酷い事言うのね?···どんなオシオキが、良いかしら?』

『そんな奴等より、このプリチー仙狐を連れて行かんかい!』

『勝手に反応するな、駄人外ども』

安価ミスった恥ずかしい自分のやるとかマジ死ねる

スキマに消してくれ

男「···家の中を裸で歩き回るのは、変な気分だ」

狐娘「ふふっ···これからは、毎日、そうなるかも、知れませんよ」

男「それは暗に、毎日相手してって言ってる?」

狐娘「···本当なら、一日中···///」

男「それ死んじゃうから」

狐娘「何時かは、してみたい、です///」

男「···痴女」

狐娘「男さん、限定の、です」

男「嬉しいやら悲しいやら」

ガラッ

男「···座れる?」

狐娘「座れます」

男「じゃあ、よいしょっと」

狐娘「少し、冷たい、です」

男「今から風呂沸かすから、湯船に浸かれるのは時間掛かるよ」

狐娘「別に、良いですよ。言い出したのは、私ですし」

男「···それまで、体、洗ってあげた方が良い?」

狐娘「···洗いっこしましょう。その後は···///」

男「顔を赤らめるのは何でかな」

狐娘「ここなら、汚れても大丈夫、ですから///」

男(この子は俺に何を望んでるんだ)

狐娘「グシャグシャに、汚して―///」

男「しないよ。···しないから」

男「取り敢えず、血をね」

狐娘「飲んで、くれるんですね」

男「えっ」

狐娘「冗談です」

男「···の、飲めと言うなら」

狐娘「だ、駄目です。止めて下さい」

男「じゃあ洗い流そうか」

狐娘「はい」

男(···あれ、これって血の付いた所洗おうとすると···触っちゃうよね)

狐娘「···洗って、くれますよね?///」

男「···うん、それはもう丁寧にね」

狐娘「私も丁寧に、入念に、洗ってあげますから···ね?///」

男「じゃあ、まずは体をこっちに預けて。背もたれ代わりになるから」

狐娘「はい···」ポフッ

男「で、次にシャワーを···」キュッ

シャー

狐娘「ひぅっ///きゅ、急にそこに当てないで下さい///」サッ

男「手で隠されると洗い流せないんだけど」

狐娘「だ、だって、当たると変な感覚が···///」

男「嫌だった?」

狐娘「···嫌、じゃないです///」

男「じゃあ、どうする?」

狐娘「···///」ススッ

男「そう、足も広げて···。良い子だね」ナデナデ

狐娘「あう···///」ピコピコ

男「はい、今から洗い流すよ。···ちゃんと中も、さ」

狐娘「···///」コクッ

狐娘「んっ···///」モジモジ

男「俺の腕、掴んでて良いよ」サスサス

狐娘「ひゃ、い///」ガシッ

男「中、洗うよ」クチッ

狐娘「んぅぅ///」ビクン

男「···う(血の混じった精子が···複雑な気分だ)」クチュ

狐娘「ふっ、ふあぁ///」ビクッ

男「···うん、これで良いかな」

狐娘「はっ、はぁ···」カクッ

男「大丈夫?」ナデナデ

狐娘「···は、い///」ピコピコ

狐娘「では、男さんのを、私が···///」

男「あ、自分で洗い流すから」

狐娘「何故っ!?」

男「いや···狐娘、まだする気らしいからさ」

狐娘「あっ···///(···大きい///)」

男「これで狐娘に洗われたら、うん、多分出る」

狐娘「わ、分かりました···///」

エロいのこの話!この話までだから!ゴメンね!





(正直、何時までエロ書いてんだよ···、と自分で思ってたりするのは内緒)

気合い入れてさっさとエロいの終わらせて次の書かんと次の話忘れるんで頑張ります。

男「ふぅ、洗い―」ピーピーピー

男「あれ、もう沸いた?」

狐娘「私が、妖術でちょちょいと」

男「何をしたんだ」

狐娘「沸く時間を、早めただけです!」

男「何それ怖い」

狐娘「あれ···言ってませんでした?私ちょっとだけ、一つの対象の時間を、弄れるんです」

男「初耳ですけど」

狐娘「早食いも、それのちょっとした応用です」

男「ちょっとどころじゃ無いんだけど」

狐娘「だって、男さんと早く入りたくて···///」

男「いや、良いんだけど···(···その妖術で俺の早漏も何とか)」

狐娘「なら、早く入りましょう」

男「ん」

狐娘「···男さん、抱っこは」

男「もう立てるでしょ」

狐娘「むぅ···」

男「···よいしょっと」ヒョイ

狐娘「わっ···」チャプン

男「これで良いですかね、お姫様」トプン

狐娘「···満足です」

男「ふぅ···」

狐娘「はふぅ···」

男「···狐娘」

狐娘「···何でしょう(背中に固い物が···///)」

男「あの、妖術って、結局何なの?」

狐娘「···今、それ聞くんですか」

男「悪かった?」

狐娘「今はそういうムードでは無いと思います」

男「ゴメン、普通の事話してないと暴発しそうで」

狐娘「な···何でですか?///」

男「だって、狐娘の肌って結構スベスベしてるし、うん」

狐娘「あ、ありがとうございます···///」

男「まぁそれは置いといて」ナデナデ

狐娘「···妖術の話なんて言われても、白い狐さんと女さんに聞くのが早いと思います」ピコピコ

男「知ってる事、話してくれればそれで良いよ」ナデナデ

狐娘「···私が知ってるのは、二つまで同時に使える事だけです」ピコピコ

男「二つ?」ナデナデ

狐娘「人の姿になるのも妖術の一つですから」ピコピコ

男「で、時間を弄れるのと···」ナデナデ

狐娘「読心術と···避妊、もあります···///」ピコピコ

男「···そう言えば心読んでたね(そろそろ我慢が···)」ナデナデ

狐娘「い、今は読めます、よ···?///」ピコピコ

男「···じゃあ、その···うん」

狐娘「···はい///」

白狐「仲睦まじいわね♪」

男「!?」

狐娘「ふわっ!?///」

白狐「若いって良いわね~♪」

狐娘「な、な、な、何しに来たんですか!?///」

白狐「呼ばれて飛び出て~♪って事よ♪」

男「確かに聞けば良いとかは言ってたけど···」

狐娘「い、今来なくても良いでしょう!は、早く出てい―!///」

白狐「嫌よ、出ていったらまた組んず解れつしちゃうんでしょ?」

狐娘「く、組んず解れつ···///」

男「···えっと、何で来たんだ?」

白狐「からかいに♪」

男「帰ってくれ」

白狐「冗談よ♪」

男「じゃあ、一体何の用なんだ」

狐娘「そうですよ!(折角のチャンスが···///)」

白狐「う~ん、とても個人的な理由なんだけどね♪」

男「何?」

白狐「稲荷寿司、頂戴♪···死にそうだから······」ドサッ

狐娘「た、倒れました!」

男「···とにかく出ようか、うん」

狐娘「···残念ですが、そうしましょう」

その後―

白狐「ん~♪美味しいわね~♪」モグモグ

狐娘「男さんの料理ですから当然です」ムグムグ

男「···いなり寿司頬張るのは良いんだけど」

白狐「事情が聞きたいのね♪」ゴクン

狐娘「何も食べて無かったようですが」

白狐「私は基本的にお供え物しか食べられないの···」

男「神様だから?」

白狐「そうなのよ、今までも凄く困っててねぇ···。神様なのに、窃盗紛いの事を···」

狐娘「せ、世知辛かったんですね···。でも、女さんに何とかして貰えば―」

白狐「女には昨日、自分の生活を尊重しなさいって言って、お賽銭渡して一人暮らしさせたの♪」

狐娘「そ、そうですか···」

白狐「···う~ん、美味しかったわ♪有り難うね♪」

狐娘「では、早く出ていって下さい」

白狐「んもう、冷たいわね~♪折角ある事を言いに来たのに♪」

男「ある事?」

白狐「そう···、男クンには言ったわね♪その子はずっと貴方を想ってたって♪」

男「···覚えてるよ」

狐娘「ちょ、ちょっと、そんな事···!///」

白狐「私はね?貴方達が幸せそうで、凄く嬉しいのよ♪これからも、幸せで居てね♪」

狐娘「そ、それを言いに来たんですか?」

白狐「本当はね♪···男クン、貴方は狐娘ちゃんを唯一幸せに出来るんだから···大事にしてね」

男「勿論、一生大事にするつもりだからさ」

狐娘「お、男さん···///」

白狐「それが聞けて、良かったわ。···じゃあこれからも、ごきげんよう♪」シュンッ

男「消えた···」

狐娘「ああやって人の家に上がり込んで、無理矢理ご飯を食べてたんですかね···」

男「···深くは考えないようにしよう」

狐娘「そうですね···。···男さん」

男「ん?」

狐娘「宣言通り···幸せに、して下さいね?」ニコッ

男「···うん」ギュッ

<帰ってきた狐娘···> 終わり

···何かスッゴい長かった気がする。
取り敢えず、次の話やります。

<ねこむすめのにちじょう>

彼は戦い続ける。
その服が血と涙に染まろうとも、ただ、前に進み続けた。
靴が血と泥の固まりに埋まったとしても。
血で錆びつつある銃の引き金が引けなくなったとしても。
己の目が血で汚れ、見えなくなったとしても。
ただ、ひたすらに進み続けた。
その先にある物とは···?

「決まってる。子供に永遠の夢を、大人に永遠の眠りを与えてやるのが、俺の仕事だからな」

『次回、暗殺系ブラック社会人 SANTA。最終回 メリークリスマス』

友「···なぁ、毎回思うんだけど、何これ?」

猫娘「サンタ」

友「俺こんなサンタクロース知らねぇんだけど」

猫娘「わたしはしってる」

友「だろうね毎日見てるから」

猫娘「おもしろいよ?」

友「朝っぱらから血がドバドバ出るアニメ楽しめないんだけど」

猫娘「あさだからいいの」

友「分かんねぇ···」

猫娘「おもしろいのに···」

友「朝から子どもに見せる番組じゃねぇって」

猫娘「···こどもじゃないもん」

友「はいはいそうですね~」

猫娘「···むぅ」

友「はぁ···にしても、メリークリスマス、ねぇ」

猫娘「···?」

友「···くっそぅ、男の奴、いい子手に入れやがって」

猫娘「おねえちゃんのこと?」

友「そうだよ。あ~あ、俺にもあんなに慕ってくれる子いねぇかな~」

猫娘「·········ふん」プイッ

友「んお?どうした?」

猫娘「···なんでもない」

友「?」

男の自宅―

猫娘「―ということがあったの」

狐娘「ほほぅ、友さんも鈍感ですね。すぐ近くに居るのに」

猫娘「···///」

狐娘「それで、猫娘ちゃんはどうしたいんです?」

猫娘「···わたしは(···もっと友にみてほしい)」

狐娘「···成る程、友さんと今以上の関係を望む、と」

猫娘「!///······そしたら、もっと、かまって、くれるかな、って···///」

狐娘「···寂しいですか?」

猫娘「···」コクン

狐娘(むむむ、こんな可愛い猫娘ちゃんを寂しがらせるなんて、友さんも罪な人です!)

狐娘「···何時もより、お洒落をするのはどうですか?」

猫娘「おしゃれ···?」

狐娘「はい!猫娘ちゃんの魅力を、友さんに再認識して貰うんです!」

猫娘「···さいにんしき」

狐娘「そうです!そうと決まれば早速行きましょう!」

猫娘「で、でも、おかね···」

狐娘「男さんから猫娘ちゃんの為にと、お金を貰ってますから大丈夫です!」

猫娘「···ほんとにだいじょうぶ?」

狐娘「私の事は構わず、友さんの事を考えましょう!」

猫娘「···ありがとね、おねえちゃん」

狐娘「いえいえ、猫娘ちゃんの為ならこれ位は!」

服屋―

狐娘「あぁ、どれもこれも似合ってますよ!」

猫娘「···そう?」ニコッ

狐娘「よし、全部買いましょういや買わせて下さい」

猫娘「お、おちついて、ね」

狐娘「おっと、つい···」

猫娘「···おとなにみえる?」

狐娘「大人···ですか?」

猫娘「うん···友は、こどもになんてきょうみないから」

狐娘「興味が無ければ猫娘ちゃんと一緒に過ごしてませんよ」

猫娘「そう、じゃなくて···」

狐娘「友さんの好みのタイプ、という話でしょうか」

猫娘「···うん」

狐娘(むむ···流石に厳しい問題ですね···)

猫娘「···友は、ああいうおとなのおんなのひとがいいのかな」

狐娘「ああいう···!?」 

?「う~ん···あっちもこっちも気になる···悩ましいな···」キョロキョロ

狐娘「···」ペターン

?(···何か、視線を感じるな)バイーン

狐娘「···やっぱり男の人はああいうのが良いんですかね」

猫娘「···友はそうだよ」

狐娘「くぅ···胸なんて飾りです!だって男さんは···いやでも···」ズーン

猫娘「あ···」ササッ

狐娘「?どうしたんですか、猫娘ちゃ···え?」

?「ふ~ん···狐と猫の妖怪変化、か」

狐娘「んなっ···!?(耳と尻尾は隠してるのに···!)」

猫娘「···」ギュ

?「あ~、別に脅すつもりじゃあねぇよ?ただ、仲間と会えたってだけで」

狐娘「仲間···ですか?」

?「そうそう、見て分からねぇか?」

猫娘「···」フルフル

?「あ、そう?だが人間にゃあ見えねぇだろ」

狐娘「···角、生えてますね」

?「自分でも気に入ってんだ、珊瑚みたいでよ」

狐娘「隠さないんですか···?」

?「別に周りにどう思われようが知ったこっちゃねぇからな」

狐娘(お、男らしい···)

狐娘「···で、結局どちら様ですか。蛇?」

?「惜しいなっ!確かに蛇っぽいけど、違うんだな~これが」

狐娘「蛇に似た何か···?」

?「そう、我の正体はだな―」

「蛟、だ」

蛟女「···先に言うなよ!」

?「喧しい。君はここにクイズをしに来た訳では無いだろう」

蛟女「そ、そうだけどよ···」

狐娘「こ、今度は男の人が···」

猫娘「···」ギュウ

狐娘「あぁ、大丈夫です!傍に居ますよ!」

?「む、怖がらせてしまった様だ」

蛟女「へっ、テメェのその無愛想な面の所為だろ」

?「君にも怯えている様だが」

狐娘「あ、あの···」

?「···申し遅れたな。私達はこういう者だ」スッ

狐娘「め、名刺?えっと···裏、探偵?」

探偵「妖怪幽霊鬼悪魔、と言った話を専門にした、な」

狐娘「は、はぁ···」

探偵「そうだ、君達、この女に何かされなかったか?見ての通りがさつな奴なのでな」

蛟女「我の何処ががさつだよ」

探偵「聞いての通り自覚が無い。勉強だと思って無遠慮に言ってやってくれ給え」

蛟女「そろそろ殴るぞ、コラ」

猫娘「···あの!」

狐娘「!(猫娘ちゃんが···!)」

探偵「ふむ、何かな?やはりこいつに何かされたか」

蛟女「何もしてねぇよ!」

猫娘「あ、あの、あの···。あ、あるひとに、わ、わたしをもっと、みてほしいんです」

探偵「···恋愛相談かな?」

猫娘「···///」

蛟女「お~お~、色気付いちゃってまぁ」

探偵「君は帰り給え」

蛟女「何でだよ!同じ女だから話になれるだろうが!」

探偵「女···?···フッ」

蛟女「何だよその笑いはぁ···?」

狐娘「あの、取り敢えず猫娘ちゃんの話を聞いて貰っても良いですか」

蛟女「ふっふっふ···、永く生きてきた我なら、力になれるぞ」

猫娘「···ひとをひきつけるにはどうすればいいですか?」

蛟女「酒だな!酔った女は色気が―」

探偵「まずは相手と本心を話し合うべきだ。相手の理解力に甘えていては、伝わる事も伝わらない」

蛟女「邪魔すんじゃねぇよ!」

探偵「妖怪とはいえ、少女に酒を進めるな。誰もが君ほど上戸では無いのだ」

猫娘「はなし···よう···。あ、あの、ありがとうございました」タッ

狐娘「あっ!何処に行くんですか!?」ダッ

蛟女「あ、おい!···行っちまった」

探偵「力になれただけでも良しとし給え。私達は白狐の依頼を済ませなければな」

蛟女「···分かってるっての」

男の自宅―

男「···で、これは何かな」

狐娘「マタタビだそうです」

猫娘「···」ウズウズ

男「あの、マタタビは分かったけど···猫娘ちゃんはどうする気?」

狐娘「マタタビを使ってほろ酔い状態になる、と。そうすれば普段恥ずかしくて言えない事も···」

男「話せるようになる、か。そんなショック療法みたいな無理矢理な手段で大丈夫?」

猫娘「···がんばる」ウズウズ

男「···で、何で俺の家?」

狐娘「酔ったらどうなるか分からないので、まずは私が判断しようかと」

男「そうなんだ(···小さい女の子を酔わせるって言うのは、軽く犯罪臭が)」

狐娘「それも含めて呼んだんです!」

男「···そう(大丈夫かな···)」

猫娘「···」ウズウズ

男「さっきから何でウズウズしてるの」

猫娘「いますぐにでもとびかかりたいから」ウズウズ

狐娘「駄目ですよ!まだ匂いを溜めてますから!」

猫娘「···」ウズウズウズウズ

男「···何か目がギラついてきてるんだけど」

狐娘「···もう良いですよ!」

猫娘「!」シュバッ

狐娘「は、速い···」

猫娘「···」スンスン、スン

コテン

狐娘「猫娘ちゃん···?···おおおお男さん倒れました倒れてあわわわわわ」

男「落ち着いて、息してるから」

男「ほら、寝息を立て―」

ボワン

狐娘「お、男さぁん!煙、煙がぁ!」

男「ゲフ、ゲフ···狐娘、俺は大丈―え」ガシッ

猫娘?「ふにゃあ···」スリスリ

男「え、えっ!?ちょっと猫···娘ちゃん···?」

狐娘「···あの、そこに居る大人の女性は···まさか」

猫娘(大人)「猫娘だよぉ~···にゃふぅ···」

狐娘「···」ペターン

猫娘(大人)「ふにゃ···?」バイーン

狐娘「」トサァ

男「狐娘ぇぇぇ!」

猫娘(大人)「うにゅ···お姉ちゃあん···」ベッタリ

狐娘「よしよし」ナデナデ

男「···まさか酔うと大人になるなんて(友は知ってるのか···?)」

狐娘「中身は変わってないみたいです」ナデナデ

猫娘(大人)「んにゅう···ゴロゴロ」スリスリ

男「···すっかり甘えん坊になってるみたいだけど」

狐娘「恥ずかしくて、今まで甘えられなかったんだと思います」

猫娘(大人)「うみゅにゃぁ···友、友···?お姉ちゃん、友、何処?話、しないと···」

狐娘「家に居ると思いますけど···居るでしょうか?」

男「電話して、迎えに来て貰うよ」

狐娘「そうですね、お願いします」

友「···で、俺を呼んだと。へぇ」

猫娘(大人)「友だぁ···にゃうん···」ギュー

狐娘「無事に連れ帰って下さいね」

男「その後どうするかは俺達は知らないからさ」

友「···色々突っ込みたいけど突っ込めねぇ、何だこれ」

男「お前の気を引きたくて
  酔っぱらったら
  大人になった」

友「三行で説明ありがとうド畜生」

友の自宅―

友「···ほら、着いたぞ」

猫娘(大人)「んむにゅ···ありがとね、友···」

友「はいはい、ど~も」

猫娘(大人)「···友、あのね···」

友「···ゆっくり聞いてやるから、まず座れよ」

猫娘(大人)「うん···ふみゅう···」トス

友「しっかしよ、酔ったら姿変わるって何だよ」

猫娘(大人)「分かんない···」フルフル

友「俺もだよ、全く」

猫娘(大人)「迷惑···?」

友「だったら仲良くしてねぇよ」グシグシ

猫娘(大人)「うみゃ···」ピコピコ

友「んで?俺の気を引きたかったって?」

猫娘(大人)「···///」コクン

猫娘(大人)「···ごめんなさい」

友「···あん?急に何だよ」

猫娘(大人)「友がね···モテないのはね···私の所為なの···」

友「···へぇ?」

猫娘(大人)「···友に彼女が出来たら···一緒に居られなくなるって思ったから···」

友「ふ~ん、あっそ」

猫娘(大人)「···怒らないの···?」

友「俺が一度でもお前に怒ったことあったかよ」

猫娘(大人)「···」フルフル

友「···お前が大人しくなったのも、その罪悪感からかよ」

猫娘(大人)「···」コクン

友「···なぁ~んだ!そうかそうかそうなのか~!いや~はっはっは」

猫娘(大人)「友···?」

友「···俺、ずっとお前に嫌われてると思ってたぜ」

猫娘(大人)「そ、そんな事!···うにゅ」

友「だってなぁ、口調は変わるわ態度も素っ気なくなるわ···、普通はそう思うって」

猫娘(大人)「ごめんなさい···ひにゃあ」

友「謝る位ならモテるようにしてくんね?」

猫娘(大人)「うん···。······出来たよ」

友「え、出来たの今の。変化が分かんねぇ」

猫娘(大人)「嘘は吐いてないよ···にゃおん」

友「んじゃあもう一つ!」

猫娘(大人)「···何···?」

友「···またさ、昔に戻ろうぜ。今のノリが嫌な訳じゃねぇけど」

猫娘(大人)「···良いの···?だって···鬱陶しいって···」

友「あ~···照れ隠しだよ、いっつもベタベタしてきてたからな」

猫娘(大人)「···許してくれるの···?」

友「許すも何も、そもそも恨んでねぇよ。別に俺そもそもモテねぇし。···自分で言って悲しいぜ」

猫娘(大人)「···うぇえぅぅ···」グスッ

友「おっ、おいおい、泣くなよ···」

猫娘(大人)「だって、だって···うにゃああぁぁぁ···」ギュウ

友「···」グシグシ

友「ほら、落ち着けよ。泣くなって」グシグシ

猫娘(大人)「うっ···ぐすっ···ふえぇん···」ピコピコ

友「まったくよ、見た目は大人、素顔は子どもってか」グシグシ

猫娘(大人)「うっ···うぅ···うぶ···」

友「お前なぁ、そんなにえずくなっ、て···。···おいちょっと待て今ゴミ箱持って―!」

猫娘(大人)「うぶっ···おえっ···」

友「アッーーーーーーー!」

ピーーーーーーーー ピ ピーーーーー
※只今音声が乱れております。暫くお待ち下さい。

翌日―

猫娘「にゃにゃーん!おじゃまします、おねえちゃん!」

狐娘「···は、はい」ポカーン

猫娘「どうしたの?ボクのかおに、なにかついてる?」

狐娘「···いえ、付いてませんよ」

狐娘(こっちの猫娘ちゃんも、可愛い···!···浮気じゃないです、違います)

友(あれから泣き疲れて、さらに吐いた猫娘は、元の姿に戻った)

 (酔ったからって昨日の記憶が無くなった···なんてことは無く、はっきり覚えてた)

 (一人称が僕の、活発な女の子。昔はそんな奴だった。もっとも、最近まで暗かったけど)

 (どうやら、罪悪感と恥ずかしさがそうさせてたらしい···本気で嫌われたのかと思ってたぜ)

 (その割には俺が一人暮らし始める時に着いてきてたし···鈍感だな、俺)

 (···彼女が出来たら一緒に居られなくなる、か。はぁ···)

 「当分、彼女作れねぇなぁ···」

女「何?モテない自慢?」

友「違ぇよ。何でそんな自慢しなきゃなんねぇんだよ、泣けるわ」

女「じゃあ泣け」

友「ひでぇ」

狐娘「昨日は上手くいきました?」

猫娘「うん!すっごくね!···あとは」

狐娘「後は?」

猫娘「友をおとなのすがたでろーらくするだけ!」

狐娘「ろ、籠絡···?」

猫娘「だってきのうはけっきょくボクをすきになってくれたわけじゃないし」

狐娘「つまり···独り占めしてイチャイチャしたいと」

猫娘「···うん///」

狐娘「でも、それだと大人の姿の猫娘ちゃんしか···」

猫娘「むぅ···」

狐娘「確かに猫娘ちゃんは見た目が小さいですから、好意を持つのに遠慮されるかも知れません」

猫娘「にゃ···」

狐娘「ですが、友さんは猫娘ちゃんを大事に思ってるようですし、無理に籠絡なんてしなくても···」

猫娘「おねえちゃんがいうの···?」

狐娘「う···、で、でも、急に迫ると友さんが動揺しそうですし、焦らなくても···」

猫娘「わかってるよ!だから、まずはじっくりおとなのすがたでドキドキさせて···ふっふっふ」

狐娘「···私は猫娘ちゃんの味方です。応援してますからね!」

猫娘「···うん!」

狐娘「あ、鰹節ありますよ。持ってきますね」

猫娘「はーい」

  (ふっふっふ···、友、まっててね···!)

<ねこむすめのにちじょう> 終わり

余談ですが、実際の猫に鰹節を与えてはいけません。猫娘は一応妖怪なので平気なだけです。
猫は与えてはいけない食べ物が多く、その上そういった食べ物も食べちゃったりするので、
良く注意しましょう。
後、猫はジッと目を合わせると、敵であると認識するそうなので、お近付きになりたい方は、
目を合わせないか、閉じるかしましょう。向こうがこちらに好意を持っていると、
向こうから目を閉じたりそっぽを向いたりしてくれるそうです。
猫娘は人間同然なのでこれら全部関係無しです。

<白妙の女狐>

ここ、白妙神社は他の街でも有名な場所である。
何でも、祈った事が大体成就するからだそうだ。

「はぁ~い♪探偵さん♪」

そして今私の目の前に居る、胡散臭く白々しい、真っ白な狐がこの神社の奉り神···。

「白妙大神(しろたえのおおみかみ)···、人をこき使う気分はどうだ?」

「んもぅ!そっちで呼ばないでって言ったでしょ!」

「これは失敬···白狐」

相も変わらず、面倒で何を考えているか分からない。
神の崇高な考えなど、人に理解出来る事は無い、と言う事か。

「依頼は済ませた···。まだ何か頼みたい事があるのか?」

「これが最後の一つよ♪···この街で唯一、名前を持つ人を探してくれる?」

「私が居るが」

「貴方以外よ♪」

だろうな、と私は笑う。
だがしかし、この女狐なら人を散々振り回して結局自分でした、という展開にしかねない。
神は気紛れだ。話半分で聞いた方が良い。特に人をからかうのが大好きなこの神ならばな。

「ところで···蛟ちゃんが居ないけど?」

「奴は君が苦手だから来ない。会いたいなら直接会いに行き給え」

残念···、と白狐はつまらなさそうに踞った。
神の暇潰しに付き合う程私は優しくない。

「では、仕事を済ませよう」

「お仕事頑張ってね♪」

母親か何かか、と胸の内で呟きつつ、白妙神社を後にする。

名前の無い街···。この街はそう呼ばれている。
何せ名前を持つ人物が存在しないのだ。いや、正確には役職名が名前という事になっている。
私達の様に、この街の外から来た者は当然、皆名前がある。

「水瀬(みなせ)···何時まで服選びに尽力しているのだ」

水瀬「あ?服ぐらいゆっくり選ばせろ、黄泉永(よみなが)」

黄泉永「白狐から最後の依頼だ、さっさと済ませ給え」

面倒臭ぇなぁ、と愚痴をぶつくさ呟くと、諦めて服を綺麗に畳んで棚に戻していた。
何時もは床に洗濯物を放り倒す奴がだ。普段からやって貰いたい物である。

水瀬「ほら、早く行くぞ。我は買い物の続きがしてぇんだからな」

奴はそう言ってそそくさと店を出ていった。
依頼内容も聞いていないのに、何処にいくのだ奴は。

水瀬「人探しぃ?しかも、名前持ってる奴を、この広い街でか」

黄泉永「あの白狐の事だ···、間違い無く何らかの事件に関わっているだろうな」

水の入ったペットボトルを握り締めて、私達は街を静かに歩いていた。
名前が無い事以外は一見何の変哲も無い街だが、私達からすればとても感慨深い物があった。

黄泉永「日本で唯一日の昇る街、か。やはり何かあるのだろうな」

水瀬「あの白狐が守ってんじゃねぇの?」

黄泉永「···さぁな」

はっきりとは答えられなかった。白狐なら何をしでかしても可笑しく無いのだ。
日本を闇に包む事も、此処にだけ日を差す事も、奴の仕業だと考えると恐ろしい。
奴にも出来ない事がある、というのが分からない限り、何でも出来る可能性を否定出来ない。
揺らぐペットボトルの水を眺めて、溜め息を吐く。

黄泉永「兎に角、この街の妖気を探ろう」

水瀬「あ?何でだよ」

黄泉永「あの白狐がただの人間を私達に探させるのか、と思ったのでな」

確かにな、と水瀬は腕を組んで唸る。
実際には本当に普通の人間を探させている可能性も否めないが、どちらにしても···。

黄泉永「まずは行動だ。さっさとあの女狐に依頼完了報告をする為にな」

水瀬「んじゃ始めろよ」

水瀬の荒い言動に呆れつつ、分かっていると答えてペットボトルの蓋を開ける。
ペットボトルの中の水は踊るように溢れ出すと、地面に落ちてこの街一帯の地図を作りだす。
その中には水の雫が幾つか点在している。これが強い妖気を示している者の位置だ。

水瀬「あ~···全部で六つ?多いのか少ねぇのか···おっ、ここは白妙神社か」

地図には大小様々な雫が微動している。妖気が強ければそれだけ雫も大きくなる。
水瀬が指した場所には一際大きな雫が。曲がりなりにも流石は神か。
まぁ、現在地にも無駄に大きな雫があるのだが。

水瀬「一応神だぞ、我は。水神、蛟だ」

私が現在地を見つめていると、眉間に皺を寄せて自己主張を始める。
だからどうしたとしか言えない。あの白狐に対抗意識でもあるのか。

黄泉永「ふむ···二つ引っ付いている物が、すぐ近くに···」

水瀬「無視かよ···。で、どうする?」

黄泉永「どうするも何も、しらみ潰しに探すしか無いだろう」

地味···、と落胆したような態度を取る水瀬に、探偵とは得てしてそう言う物だ、と告げる。
派手な探偵は漫画とアニメの中で充分だ。私は死神呼ばわりされたくない。

一つ目―

黄泉永「む」

水瀬「お」

狐娘「あ」

男「?」

二つ引っ付いていた妖気を辿ると、そこには今日服屋で出会った金色の狐の妖怪が。
隣を歩いているのは···見た目こそ普通の大学生だが、人間とは思えない程妖気が溢れている。
こちらも妖怪か、若しくは私と同じか···。

狐娘「また会いましたね!」

男「狐娘、知り合い?」

狐娘「はい、男さん!」

まるで恋人どころか夫婦のように寄り添う二人は、お互いの名を仲良く呼び合う。
男、と狐娘、か。どう考えても普通の名前ではない。外れか。
私は二人に会釈すると、話したがる水瀬を引き摺り、早々に次の場所に向かった。

狐娘「···もう行ってしまいましたね。何だったんでしょうか」

男「分からないけど···きっとまた会えるよ。そんな気がする」

二つ目―

「アッーーーーーーー!」

次に近い場所へと移った私達であったが、そこで奇怪な叫び声を聞く。

水瀬「おいおい、事件か事件かぁ!?」

黄泉永「喜ぶな、不謹慎な馬鹿神が」

案の定私の発言に切れる水瀬だが、事件など無い方が当然幸せだ。
神というのは永く生きている所為か、刺激や面白さを求める節があって面倒だ。

「猫娘!吐くな、吐くなってぇぇぇぇ!」

外まで響く切迫した声から、猫娘という名が飛び出す。···また外れか。しかし···。

黄泉永「猫娘というのは、今日服屋で会ったもう一人の方かな?」

水瀬「···かもな」

黄泉永「なら、今吐いているのは君が酒を勧めたからではないか?」

冷や汗を流す水瀬に、反省し給えと言って睨み付けておく。
神の威厳も何もあった物ではない。まぁ、最初からただの酒好きだったが。
···残るは三つ、一つは水瀬、もう一つは白狐だ。では、最後の一つは誰なのか。
気になる所ではある。出来れば白狐の言っていた名前付きであると良いのだが。

三つ目―

「誰···?」

そこに辿り着いた時、一人の少女がそう尋ねた。
私達は言葉が出なかった。目の前に居たのは···。

黄泉永「···白狐が呼んでいる」

「え···?」

彼女に対して必死に搾り出せた言葉はそれだけ。後は口をつぐむ事しか出来なかった。
それも当然、目の前に居るのは日本中で戦争を引き起こせてしまう存在なのだ。
余りに重い事態を白狐は背負わせてくれた。覚えていろ女狐···!

水瀬「よ、黄泉永···」

黄泉永「分かっている···白狐の下に、連れていく。それしかあるまい···」

私は震える手を抑えつつ、少女の手をそっと握り、今居る場所から連れ出した――。

白妙神社―

「あら♪お疲れ様♪」

目の前の白い狐は何事も無かった様な軽い態度だ。
何時も通りのふざけた態度が今は無性に腹が立つ。

黄泉永「···この子を何故――」

「じゃあその子を、貴方達の居る出雲の国に送ってくれるかしら?」

私が理由を尋ねようとした時に言葉を被せてきた。
ふざけるな、私はそう言いたかった。
だが良く見ると、体毛が白故に気付き難いが、白狐はかなりの汗を流している。

「ごめんなさいね♪もう時間が無くて···」

黄泉永「時間だと···」

「私の力でずっとその子を保護してきたけど、もう限界みたい···」

唐突なその発言は、私を震撼させるのには充分過ぎた。
その言葉の意味とは、つまり···。

黄泉永「消えるのか」

「正解♪日の本最後の神の領域も、明日で終了よ♪」

明るく言っていたが、言っている事は絶望の始まりを示す物だ。
要約すれば、明後日、日本は完全に太陽を失い、日本中を闇が覆う···という事だ。

「神様が人を護る時代はもう終わり。人が神様を守る時代が来たのよ」

白狐はそう言うと、力尽きたかフラフラと倒れてしまう。
私は特に何をするでも無く、ただそこに立ち尽くしていた。

黄泉永「···そこまで日本の未来を案じているとは思わなかったな」

「···これでも神様よ?当然、でしょ♪」

掠れた声で話す白狐に私は何も出来なかった。精々皮肉をぶつける位だ。
力を失い消失する神を救える者などこの世の何処にも居ない。
ただこうして苦しむ姿を見届ける事しか出来ないのだ。

黄泉永「···では、私達は行こう。後は安心して消え給え」

「じゃあね···探偵さん···♪色々と···ごめんなさいね···」

か細い神の声を背に受け、私は白妙神社を去っていく。
こうしてまた一体、神が消えていく···。


二日後、白妙神社から白い狐が消えた。
そして名前の無い街は、一日中夜になった。
太陽は、日本から姿を消してしまった。
空には月だけが、輝いている···。

<白妙の女狐> 終わり

最後雰囲気変わっててすみませんね。
SS初心者の話にお付き合い頂きありがとうございました。
考えてた後日談はこれで全部です。
後は文句言うなり質問何なり好きにして下さい。

友人と猫娘のいちゃラブみたいなぁ?

>>646
出来る限り期待にお答えしてちょっとだけ···。

友「···猫娘」

猫娘「んにゃ?なぁに?」モゾモゾ

友「···何で布団の中でくるまってんだよ」

猫娘「さむいもん」

友「今まで別々だった気がするんだけどな~」

猫娘「きのせいだよ」

友「そうか~気のせいか~あっはっは···」

 「な訳あるかぁ!」バサァ

猫娘「にゃあ~~~!」

友「出ていきなさい。ここは俺の神聖なる布団だ。何人たりとも立ち入ってはいけない」

猫娘「やだ」

友「ダメったらダメ」

猫娘「何で?」

友「それはな···そこ、彼の者が···」

猫娘「」ヒュバ ガシッ

友「ゴキブリ怖いからっていきなり飛び捕まるの止めてくんない?」

猫娘「」ブルブル

友「···冗談だよ冗談。いねぇって」

猫娘「じょうだんでもいっていいこととわるいことが」ブルブル

友「分かった分かった、そこで寝てて良いから」

猫娘「ほんと!?」

友「その代わり俺は別の所で寝る」

猫娘「じゃあいい」

友「何だそりゃ」

猫娘「友といっしょにねたいもん」

友「···何だそりゃ」

猫娘「···だめ?」

友「···ダメって言っても入って来るんだろ」

猫娘「うん」

友「···はいはい、ここは俺が折れますよ~」

猫娘「···いいの?」

友「入りたくねぇなら別にいいけど」

猫娘「おじゃまします!」

友「いらっしゃい」

猫娘「んふふ~」モゾモゾ

友「くすぐったいって」

猫娘「···友」

友「んあ?」

猫娘「いっしょにいるからね」

友「···そうかよ」

猫娘(できれば、ずぅ~っと、ね···♪)


>>646
こんなのでどうでした?

てっきり男の妖力は伏線かと
あと神の単位は「人」でも「匹」でも「体」でもなくて「柱」な

どうしてこうなった……というのはまぁさておいて、
口直しの1もふ2もふ10もふくらいください!

>>653
おっとそりゃ失敬。次回から気を付けます。
これは終わりでは無い!次の萌えに繋ぐ為の···!
てな感じでいつか続ける予定なのでこんな終わりにしてしまいました。
モフモフは少し待ってくれぃ···。

そか、超もふもふなのを期待して待ってるよ

>>655でなくても良いのでどっちか選んでくだせぇ···。
忘れちゃう

両方?おk

朝が来なくなってから数日―

狐娘「男さぁん···えへへ···」スゥスゥ

男「ん···あ、夜···、じゃなくて朝、か」フワァ

狐娘「あぁ···男さんの温もりがぁ···」グスグス

男「···俺の夢かな」ムニィ

狐娘「うひははっへひひはひへ(口が勝手に開いて)···」ウーンウーン

男「···可愛い」ナデナデ

狐娘「んへへへぇ···///」ピコピコ

男「···ん」チュ

狐娘「!」ガバッ

男「うわっ!急に飛び起きないでよ」

狐娘「···おはようございます///」

男「ん、おはよう」

狐娘「だ、だって、そんな、キスとか···///」

男「何時もは何回もそっちからしてくる癖に···」

狐娘「い、良いじゃないですか···///」

男「じゃあ俺だってして良いよね」

狐娘「···はい///」ンー

男「じゃあ朝食作ろうか」

狐娘「···無視ですか」

男「何時でも出来るからね。大学も朝が来なくなってからずっと休講だしさ」

狐娘「では今して――んむっ」

男「···これで良い?」

狐娘「···///」プシュー

狐娘「ずるいですずるいです、男さんはずるいです」ボフボフ

男「そんなに尻尾振らないで」

狐娘「男さんの所為ですよ!」

男「ゴメンね、よしよし」ナデナデ

狐娘「うっ···ご、誤魔化されませんよ···ナデナデなんかに···えへぇ」ピコピコブンブン

男「チョロ可愛い」

狐娘「可愛い···えへへ」ピコピコ

男(···何か心配になるな···俺が守るから良いけど)

男「ほら、朝食用意するから」

狐娘「はい!」

男「じゃあ座って待っててね」

狐娘「分かってますよぅ」

男「···じゃあさ、まずは離れようか」

狐娘「嫌です」ギュウ

男「駄目です」ヒョイ

狐娘「むぅ···パンを焼くだけでは無いですか。くっ付いても支障は無いでしょう」

男「ゴメン正直邪魔」

狐娘「そんなぁ···」

男「後でも引っ付けるよね。今は朝御飯の時間です」

狐娘「」ムグムグ

男「···」ジィー

狐娘「···あ、あの、何故見てるんですか」

男「いや、美味しそうに食べるなって」

狐娘「···どうしたんですか?」

男「え?」

狐娘「最近、ボーッとしてる事が多いですから」

男「···大学行ってないからかな」

狐娘「···心配です!遊びましょう!」

男「え、遊ぶ?」

狐娘「友さんの家にでも突撃しましょう。女さんも呼んで」

男「いや、女さん何処の家に住んでるか···」

狐娘「良いから行きましょう!」

友の家―

友「···で、俺ん家来て何してんだよ」

男「見たら分かるだろ」モフモフ

狐娘「んふふぅ···」ピコピコ

友「そうだね、足の間に狐娘ちゃん乗せてるだけだよね」ピキピキ

猫娘「いいなぁ···友?」

友「良いぜ、てめえらがそのつもりだってんなら、俺もそれを真似する」ヒョイ

猫娘「んにゃ、さすが友!」

女「···羨ましい」ギリィ

男「白狐を抱けば良いのに」

女「何処にも居ないんだよ男く~ん···後、あんな毛むくじゃら抱きたくない」

友「毛むくじゃら呼ばわりかい」

女「まぁいっつも何処居るか分からないから、気にしなくても良いと思う」

友「まぁその内ひょっこり出てくるよな···」

女「それより朝の散歩してたら急にここに連れて来られたんだけど、何するの?」

狐娘「遊びましょう」

猫娘「あそぶの?そとじゃなくてうちで?」

男「どうもそうみたいで」

友「まぁ男はゲームしねぇからな~。現代人とは思えないぜ」

男「良いだろ別に」

女「つまり友君の家でパーティーゲームしようって訳だ」

友「···えぇ~」

猫娘「ボクはみんなとあそびたい!」

友「良いんだけどよ···何だかなぁ」

兄「俺も皆と遊びたい!」

兄以外全員「!?」

兄「あ、オッスオッスバッチシ★」

男「兄貴!?何で!?」

兄「何回でも復活出来る程度の能力です。ドヤァ」ドヤァ

狐娘「真面目に答えて下さい」

兄「その冷たい目イイッ!···あ、すみません、何か朝が来なくなってから存在感が増えちゃって」

友「どうなってんだよ、本当に···」

猫娘「友、きにしちゃまけだよ」

兄「気にすんなよ、くよくよすんなよ」

友「してないです」

兄「あ~はぁ~ん」

兄「ま、良いから遊ぼうぜ。お兄さんと一緒にランデブフェっ!」バキィ

女「仕切らない」

兄「一番歳上なのに···涙が出ちゃう···男の子だもん」シクシク

狐娘「一番の歳上は私だと思いますけど」

兄「ロリ熟女···あ、僕のアンテナが立ってきました」

女「じゃあ折りましょう」グシャア

姉「」チーン

友「復活して(男性として)即死···!」

男「こんな身内でゴメン」モフモフ

狐娘「んんっ···んふぅ」ピコピコ

友「モフモフに逃げるなよ」

姉「男、お姉ちゃんになったから、これで合法的に狐娘ちゃんと猫娘ちゃんと触れあばば!」ドゴォ

男「狐娘に触れるのは兄貴、いや姉貴でも、いやだからこそ許せない」

狐娘「男さん···♥」

兄「ふっ···弟よ、強くなったな」

猫娘「あ、もどった」

友「この人昔から何でもありだから···」

女「もう、そんなの良いからゲームしよ!」

兄「···(戻る前なら姉、ちゃんと(ゲーム)しよ!って言えた)ガバメントゥ!」ボゴォ

女「ごめんなさい、ちょっと気持ち悪い顔してたから」

友「友達の兄に容赦無いな女ちゃん···」

男「これくらいやってやっと兄貴と対等だから」モフモフ

狐娘「どんな人なんですかぁ···ほふぅ」ピコピコ

兄「こんな人です」ハーイ

友「どこの何とかハウスですか」

猫娘「ゲームのよういしとくね」カチャカチャ

友「任せた。対戦系でも良いぜ」

男「そういうの俺が苦手だって知ってるだろ」

狐娘「そもそもゲームをした事が無いです」

女「あ~、私もした事無いなぁ」

兄「俺も無い!」

男「兄貴は何かPCゲームしてたろ」

兄「あんな物はやった内に入らん!(エロゲだから)」

猫娘「···おもしろそうだから、たいせんゲームからね」

友「あ、猫娘、俺らは最初参加なしな。経験者だし」

猫娘「えぇ~、つまんない···けど、わかった」

対戦ゲーム中―

兄「兄貴ックウェイイイイイイイイブ!!(高音)」

女「うわっ、動き止められた!」ガチャガチャ

兄「兄貴ック!(高音)ざぁああああああん!(低音)」

女「くぅ~、負けたぁ···。何かやたら強い···」

兄「俺の兄貴ックを破らぬ限り、お前に勝ち目は無いタワバッ!」バキィ

女「現実なら勝てるのに···」

兄「ゲームでの出来事を現実にぶつけるのは止めよう。お兄さんとの約束だよ」

男「くっ、くっ···上手く動けない····」カチカチ

狐娘「うぅ···難しいです」ポチポチ

女(はぁ···良いなぁ···あんな風に仲睦まじく···足の間に座る狐娘ちゃんを抱き締めながら···)

男「コマンドとか苦手だなぁ···」

狐娘「中々出来ません···」

兄「コマンドが苦手?結構。すぐ好きになりますよ」

女「今度余計な事を言ったらその口縫い付けるんで」

兄「俺を起こさないでくれ。死ぬほど怯えてる」ガクガク

男「くぅ、バッタみたいに···」カチカチ

女(ずっと攻撃繰り返してて怖くて飛んで逃げてるのは秘密です)

男「当たらない···」ガチャガチャ

女「悔しかったら当てて···あっ」

男「あ、何かアッパー出た」

女「ストップ!このキャラ体力低いから!」

男「···」

女「まさかのスルーで私敗北」

狐娘「ほっ、ほっ」クイックイッ

兄「操作する時に体が動く狐娘ちゃん可愛い!」

狐娘「むっ、余所見、なんて、随分、余裕、ですねっ」

兄「激流を制するは静水···激しく動く相手に力は必要無い」

狐娘「絶対、倒します、から!」

兄「その程度のパワーでこの俺を倒せると思っているのかぁ···?」

狐娘「」ボフッ

男「あ、尻尾が九本に···」

兄「え、ちょっ、急にハメ技とか、止めて死んじゃう死んだ~」

狐娘(九本)「男さぁん、一勝したから、ご褒美下さいな♪」スリスリ

女「男君に後頭部を擦り付けながらこっちをボコボコに···!」

狐娘(九本)「これで二勝です♪ご褒美ご褒美···///」

男「いや、えっと、これで良い?」ナデナデ

狐娘(九本)「駄目です、もっと激しいのを···///」

男「あ、これ不味い、誰か何とかして」

猫娘「おねえちゃん、これ」ピラッ

狐娘(九本)「!油揚っ!」シュバ

女「おおぅ、速い···流れるような動き」

狐娘「はぐっふぐっむぐっ···ふぅ」ボフッ

男「あ、消えた···(成る程、何でも良いから欲求を解消すれば良いんだな)」

友「てか九本って···あれ大丈夫か?」

男「大丈夫に見えた?」

友「見えない」

パーティーゲーム中―

兄「アイエエエエエエエエエ!?シキンゼロ!?シキンゼロナンデ!?」

女「口塞いだ方が良いのかな」

兄「どうせ塞がれるのなら狐娘ちゃんか猫娘ちゃんの唇アオゥフッ!」ボゴォ

友「縛っていいか、この人」

兄「うぅ···あんまりだ···ヒィィィィィィーーーーあぁんまりだぁぁぁぁーーーー!!」

男「放り出しても良いよ」

狐娘「実の兄に容赦無いですね···」

男「兄貴に容赦したら失礼だから」

兄「全然失礼じゃないから助けて」

猫娘「フニャーッ!友ひどい!」

友「フゥハハハァーー!非情に徹する事が勝利への近道よ!」

女「じゃあこうしよう」

友「アッーーーーーー!」

男「じゃあ俺も」

友「なっ、何をするだぁーーーー!」

狐娘「こ、これがパーティー···」

兄「いや、パーリィーだ。そうレッツパーリィーイエェ!」バキィ

女「よ~し言う通りブラッドなパーリィーにしま~す」

猫娘「いえよごさないでね」

狐娘「猫娘ちゃん心配する所が違います。女さんが暴行罪で捕まる事を――」

兄「俺の心配ナッスィング!」

ゲーム終了―

男「···凄い疲れた」

狐娘「···皆で遊ぶというのは、精神的に追い詰められる物なんですか」

女「楽しかったけどね」

友「一回ケンカ起こったけど」ボロボロ

猫娘「ふんっ」プンプン

兄「···喧嘩抜きでボッコボコの俺はどうすれば」ボロボロ

男「···どっかに帰れば良いんじゃないかな」

兄「俺にはもう、帰れる所が無いんだ···」

友「え、男の家に帰ればいいじゃないですか」

兄「あのね、友くん。いくら俺でも空気ぐらい読めますよ。弟の事ですから」

女「え···」

兄「え···とか言うけどもし二人がベッドで跳ねてたらどうするの?家に居たら俺死ぬよ?」

狐娘「は、跳ねて···///」

男「兄貴、もう死んでるから」

猫娘「なんぎだね~」

女「いや、全然難儀じゃないよ、死んでるのに自由過ぎるから」

兄「俺って、不可能を可能にする奴だからさ」

狐娘「だからド変態なんですね」

男「そうなんだよ···」

友「う~ん···朝早くから集まってこのまま解散なんてのも、味気ねぇなぁ···」

猫娘「じゃあそとであそぼうよ!」

女「何処行くの?」

猫娘「よるのゆうえんちとか」

兄「ロマンティックが止まらない!(性的な意味で)」

狐娘「着いて来ないで下さい」

男「でも、遊園地か···、そういえば行った事が無かった」

友「お前マジか」

狐娘「···では、行きましょう!」

男「あ、うん···分かったよ」

遊園地―

友「意外とやってるもんだな、遊園地」

猫娘「いままでだってよるやってたでしょ」

女「結構明るいね」

狐娘「さぁ、楽しみましょう男さん!」

男「ん」キュ

狐娘(あ、手を···。自分から繋いでくれて、私は嬉しいです···♪)

兄(めっちゃ仲良さそうやん···やっぱあの間には割って入れんわ···)

狐娘(···何で関西弁なんですか。後何で着いて来てるんですか)

兄(ええがなええがな!弟の幸せそうな姿見る位ええがな!)

狐娘(邪魔はしないで下さいね)

兄(オッケエエエェェェッエイ!)

狐娘「では、最初は何にしましょう?」

猫娘「ジェットコースター!」

友「いきなり殺す気か」

猫娘「え~」

女「私は良いけど」

男「···俺、見てるか―」

狐娘「駄目です。一緒に逝きましょう」

男「何となく行くの字が違う気がするんだけど気の所為かな」

狐娘「大丈夫です。何があっても一緒に居ますから、ね?」

男「状況が状況だけに嬉しさが全然込み上げてこない」

ジェットコースター乗車後―

男「」シーン

狐娘「」シーン

女「だ、抱き合ったまま死んでる···!」

友「勝手に殺すなよ···う、ちょっと気持ち悪い」

猫娘「だいじょうぶ?」サスサス

友「あぁ···、背ぇ擦ってくれて助かるぜ···。お前は、楽しかったか?」

猫娘「うん!」

友「そりゃ良かった」

男「はぁっ!···あ、生きてる···」

友「ジェットコースターで死なれても困るんだけどな」

男「あれ、狐むす、め···」

狐娘「···折角じゃから赤い奴を選ぶかのう···」ブツブツ

女「···何か別人インプットされてるっぽいけど」

猫娘「おねえちゃん!」ユサユサ

狐娘「う~ん···ビッグな水曜日···はっ!」

男「狐娘、大丈夫?」

狐娘「あ、はい···ちょっと開拓地に旅行する夢を見てただけで···」

友「何で開拓地」

狐娘「さぁ···何故でしょう···」

猫娘「じゃあ次はあれ!」

友「コーヒーカップ···っておい」

狐娘「くるくる回ってます···あ、目が」

男「···うん、節度を守って回せば良いだけだから」

女「よぅし、じゃあ男君と狐娘ちゃん、一緒に乗ろうよ」

狐娘「嫌な予感がするので嫌です」

女「そんな事言わずにぃ」

狐娘「···振り回さないで下さいね」

女「任されました!」

コーヒーカップ(略)―

男「···あれ、世界が回ってる」

女「世界は元々回ってるよ、男君」

狐娘「···振り回さないでと、言ったのに」

女「ゴメンね、つい」

狐娘「つい、でやって良い事では無いです···」

猫娘「とんでいくかとおもった···」

友「お前、振り回しすぎ···」

猫娘「うにゅ···ごめんなさい」

狐娘「もうぐるぐる回るのは···」

女「う~ん、遊園地で回って無いのって言ったら···」

友「お化け屋敷に···」

猫娘「フリーフォール!」

友「もうやめたげて」

男「···俺はもう観覧車にでも乗ってるよ」

狐娘「それは止めましょう」

女「おんやぁ?二人っきりになりたくないの?」

狐娘「それならお化け屋敷に行きましょう」

猫娘「おねえちゃんもしかして···」

狐娘「違います」

猫娘「まだなにも――」

狐娘「違います」

男「高い所、苦手だったんだ?」

狐娘「な、何を言ってるんですか。そんな訳···」

男「俺は狐娘と一緒に乗りたいな」

狐娘「う···わ、私、も···」

男「じゃあ行こう」ヒョイ

狐娘「ひゃっ!まっ、待って下さい、心の準備が出来て――!」

友「···担いで行っちまった」

女「男君、悪い笑顔だったね」

猫娘「がんばれ、おねえちゃん···」

観覧車乗車中―

狐娘「」ガクガク

男「···大丈夫?狐娘」

狐娘「ふっふふっふふふ、だだだ、だいじょ、だいじょぶ、ででっです」ブルブル

男「うん大丈夫じゃないね」

狐娘「あうぅ···うぅ···」ガクガクブルブル

男「···」ギュ

狐娘「!」

男「···大丈夫?」

狐娘「男さん···」

狐娘「だいじょばないです」ガクブル

男「うんそうみたいだね」

狐娘「あっあぁ···もう一番高い所に···」ガクブルガクブル

男「ほら、良い景色だよ」

狐娘「そうですけど、そうですけどぉ!」

男「後は下りるだけだから、さ」ナデナデ

狐娘「あぅ···」

男「···狐娘って、暖かいなぁ」ギュ

狐娘「···男さんもです」ギュム

男「···震え、止まったね」ギュウ

狐娘「下りるだけですから」ギュムー

観覧車乗車後―

女「···あ、降りてきたよ」

猫娘「みたいだね~」

友「仲良さそうに手ぇ繋いじゃって、ま~バカップル」

女(自分達だって繋いでた癖に···くそぅ)

兄(これがナイトオブファイアー···!?)

女(違う)ゴッ

兄(ぐぇぇ~~!)

友「女ちゃん、何やってんの?」

女「悪霊退治」

友「あぁ···そういう事···」

男「乗ってきた」

友「見てりゃ分かるって」

女「二人っきりで何してたの?」

男「景色見てただけだよ」

女「本当に?嘘だぁ」

友「少なくとも高所恐怖症らしい狐娘ちゃんを、何もせず放置なんて、なぁ?」

男「確かに、物凄く震えてたけどさ」

友「え、マジ放置?」

猫娘「ねぇおねえちゃん、どうだった?」コソコソ

狐娘「えっと···何も無かったです」

猫娘「そういって、ほんとうはこわくてふるえてたりして···」

狐娘「ま、まさか、そんな、まさか···」ダラダラ

猫娘「···あせひどいよ、おねえちゃん」

狐娘「えっ!?わっ、本当···いやいやこれは暑くて···」

猫娘「ふゆなのに?···あ、あっためてもらったんだ?」

狐娘「違います、本当に違いますから」

猫娘「ふふ~、ラブラブだね」

狐娘「そんな事は···えへへ///」

猫娘(わっかりやすいなぁ、おねえちゃん)

兄(だがそれが魅力の一つだッッシャアアイ!)ゴバァ

女(邪魔しない)

狐娘(···突っ込むのは止めましょう)

兄(う···うおおおおおおぉぉぉぉオグシオォ!」バギャ

女「すっごくうるさい」

男「兄貴···」

兄「ぐっ···ぐくっ···弟よ···一つだけ言っておく」

男「何?」

兄「だろだってだ~だらだ~のほんげれぷ~···あ、冗談ですごめんなさい腕を振りかぶらないで」

狐娘「たまにはまともな事言えないんですか」

兄「俺がまともな事言ったら誰が笑わせ役やるんだ!」

女「これです」グイ

友「これ言うな」

兄「そうか···後は、任せたぞ···グハッ!」ササッ

友「いや任されても、ってかどこ行くんですか」

兄「また会おう!」バッ

狐娘「···何しに来たんですか、あの人」

男「さぁ···」

男「取り敢えず、帰ろうか」

狐娘「はい」

友「まてまてどこに行く」ガシッ

男「離してくれ、俺は帰る」

女「まだまだアトラクションは残ってるのに、勿体無いよね猫娘ちゃん!」

猫娘「そうだよ!」

女&猫娘「ねー」

友「いつの間にそんな仲良く···」

女「それは置いといて···さぁ逝こうよ二人共!」

狐娘「···か、勘弁して下さい」

猫娘「ダメ」ギュ

狐娘「そんなっ」

男「もう良いから、帰らせてくれぇーっ!」

男の自宅―

男「し、死ぬかと思った···」

狐娘「お、おぶってくれて、ありがとうございます···」

男「気にしないで良いから···」

狐娘「ま、まだ気分が···」

男「ちょっと、休もうか···」ストッ

狐娘「はい、すみません···」

男「良いんだよ、別に···俺も疲れた···」

狐娘「···こんなに暗くても···皆明るいですね···」

男「空が暗くなったからって、人が変わる訳じゃないさ···」

狐娘「···そうですね」

男「···膝枕、するよ」

狐娘「へ?···私が、ではなく?」

男「うん」

狐娘「···分かりました、甘えます」スッ

男「ん」

狐娘「···膝、固いですね」

男「···ゴメン」

狐娘「でも、安心します···」

男「···狐娘?」

狐娘「Zzz···」スゥスゥ

男「···寝ちゃったか」ナデナデ

狐娘「···んふふ···Zzz」ピコピコ

男「···今日はありがとう、狐娘」

狐娘「んぐぅ···Zzz」

男「···可愛い寝顔だなぁ」プニプニ

狐娘「んむー···うぅん···」ムニィ

男「これからも、見守っていくから···宜しくね」ナデナデ

狐娘「···♥」ピコピコ

終わり。
短かったですかねぇ···。んでは次はもう一つの方を。

少年には好きな物があった。
スポーツ?勉強?ゲーム?否。
少年はそれと出会ってから、それ以外の物が霞んで見えるようになった。
つまりは虜になってしまったのである。
さて、少年は一体何にハマってしまったのかと言うと···。

少年「尻尾をモフモフする事だあああぁぁぁぁ~~~~~ん!」

狐娘「じゃかあしゃっ!」ブオン

少年「おふっ!」バチィン

狐娘「ほれ、気は済んだか、ん?」

少年「ふふふ···なんてすさまじい尻尾ビンタ···」ヒリヒリ

狐娘「全く、今日も絶好調か、飽きん奴め」

少年「これを飽きるなんてとんでもない!」

狐娘「叩かれる事がか。ドMめ」

少年「いや、それは普通にいやです。だって痛いもん」

狐娘「なら飛び込んで来るな。その内首が飛ぶぞ」

少年「なにそれ怖い」

狐娘「分かったら普通に来んか。馬鹿者」

少年「は~い」

狐娘「で、今日は何の用か。どうも嫌な予感が拭えんが」

少年「あの~···一つだけ、言う事を聞いてくれるって···」

狐娘「あぁ、この前の勝負事の約束か。出来る事なら何でも聞く、と。それが?」

少年「いや~その~···本当に大丈夫か分かんないけども···」

狐娘「早に言え。この身体を好きにしたいというならそれでも構わん」

少年「なっ···くっ···尻尾を···好きに···いや、待つんだ···はやるな···」

狐娘「早く言わんと無かった事にするぞ。そしてしばく」

少年「はいっ!夏休みの間だけでいいから一緒に住んでください!」

狐娘「············。で、出来ん事も無いが···親は怒らんのか?」

少年「親は旅行中ってかいいのウッヒョー!」

狐娘「···やはりしばくべきか?」

少年家―

少年「おぉ···これが瞬間移動···」

狐娘「サービスという事を忘れるな。姿を見られると厄介なのは――」

少年「分かってます分かってます!初めて会った時死ぬほど言われたから分かってます!」

狐娘「本気で殺す気だったからな、うん」

少年「そのぼくの体くらいの大きさの尻尾で体をしめられた時は死ぬかと思った」

狐娘「···まさかその状況で『何これスッゲェモフモフ!』と言われるとは思わんかった」

少年「だってモフモフふかふかだったんですもん。···何で助けてくれたの?」

狐娘「ま、自分の体を褒められて嫌な奴は中々居らん、という事だな」

少年「そのステキな尻尾モフモフさせてください!」

狐娘「断る」

狐娘「しかし、本当にお主一人か。親は何を考えておるのか···」

少年「いや~それがその~···」

狐娘「···貴様、親に何と言った」

少年「···友達の家に泊めてもらえるから心配しないでってウソつきましたぁ!」

狐娘「···馬鹿か?阿呆か?どうすればそんな嘘を吐く気になる?」

少年「いや、だって···狐娘ちゃんに毎日会えなくなるのはいやだったから···」

狐娘「·········。ほ、ほう、そうか。だが、だからと言ってそんな計画性の無い嘘を吐くな!」

少年「す、すいませんでした···」

  「···そんなに怒らなくても」ボソッ

狐娘「···下手をすれば死ぬ可能性も有ったというに···反省しとらんな」

少年「いやいや死ぬなんておおげさぎゃふっ!」バシィッ

狐娘「お主の大好きな尻尾だぞ、有り難く受け取れ」フリフリ

少年「あ、ありがとうございます···」ヒリヒリ

狐娘「しかし、此方に拒否されていたら一体どうする心算だったのか···」

少年「え~っとぉ···」

狐娘「親が居ない以上、お主は金が無い筈。なれば飯も喰えんだろう」

少年「おっしゃる通りです···」

狐娘「自殺願望でもあるのか?全く。···成程、だから此方と共に等と言い出したのか」

少年「そ、そうじゃなくて···ご飯とか作ってくれないかな~って···」

狐娘「材料を買う金も無いのに飯を作れと。舐めておるな、貴様」

少年「ご、ごめんなさい···」

狐娘「···馬鹿なお主が餓死するのも見物ではあるが、それは些か気分が悪い」

少年「じゃ、じゃあ···」

狐娘「お主の考えに乗せられてやる。感謝しろ」

少年「ウッヒョー!」

狐娘「···こいつは、全く···調子の良い奴め」

少年「···でもどうするの?」

狐娘「此方程になると、飯位は術で出せる」

少年「なんてこったい···!」

狐娘「ふん、もっと称えろ、敬え」

少年「さすが!スゴい!だから尻尾――」

狐娘「あ?」

少年「何でもないです」

  (くっ···いつもならちょっとはさわらせてくれるのに···!)

狐娘「···飯を食い終わってからなら考えん事も無い」

少年「マジで!?わ~い!」

狐娘「やはり止めようか」

少年「ご飯食べましょうか」

狐娘「···」フリフリ

ポンッ

少年「ふぉおっ!?尻尾を振っただけでご飯が!あぁっ、しかもひんやり!」

狐娘「好きに喰え、幾らでもな」

少年「いただきます!」ガツガツ

狐娘「行儀が悪い」フォン

少年「落ち着いて食べるから尻尾の素振りしないで」

狐娘「それで良い。飯は逃げん」

少年「でもこれっ···ンまぁぁぁ~~い!」

狐娘「飯が要らないと」

少年「普通に食べます」モグモグ

少年「そう言えば、狐娘ちゃんは何が好きなの?」

狐娘「········。肉、だな」

少年「油あげじゃなくて?」

狐娘「ハッ!馬鹿にしておるのか」

少年「え、いや、別に」

狐娘「それは稲荷神であって、此方は飽くまで狐なのだからな」

少年「···違うんだ?」

狐娘「それが?」

少年「気になっただけ」

少年「ごちそうさまでした!」

狐娘「ふん。お主が嘘さえ吐かなければ、まともな飯が喰えたろうにな」

少年「おいしかったけど」

狐娘「そう言う事では無いが···ま、良い。ほれ、好きにしろ」フリフリ

少年「良いんですか!?ヒャッハー!!」バッ

狐娘「しゃっ!」ヒュン

少年「あぶっ!」スパァン

狐娘「飛び込むな」

少年「ひゃい···」ジンジン

狐娘「触りたければ優しく触れ。乱暴に弄くれば女になると思え···」ギロッ

少年「は、はいぃ···!」ビクビク

狐娘「分かればさっさとしろ。此方の気が変わらん内にな」

少年「じゃあ、失礼して···おぉ···」モフモフ

狐娘「···」

少年「おおぉ···!」モフモフモフモフ

狐娘「······」ピクッ

少年「うおおぉぉぉ!」モフモフモフモフモフモフモフモフ

狐娘「···もぐぞ」ボソッ

少年「失礼しました」ドゲザァ

狐娘「優しく触れと言うのが」

少年「聞こえてましたごめんなさい」

狐娘「懲りん奴め。一度その体に直接教育してやろうか」

少年「もう充分教育されてます」

狐娘「そう言えばそうだったな」

少年「じゃあ、何して遊――」

狐娘「知っているぞ···。子供は長期休暇の際、宿題なる物を提出しなければならん事を」

少年「え?何のこぎゃっ!」パァン

狐娘「平然と嘘を吐けるとは···根性が腐っておる」

少年「うぐぐ···何も夏休み初めから宿題なんて···」

狐娘「お主の様な奴は、最後の最後まで遊び尽くし泣きを見る羽目になる」

少年「そこまで分かってくれんぎっ!」ベシィ

狐娘「分かる分かる。こうして鞭を振るわねば動かぬ事も分かっておる」ブォン

少年「ぼくは馬じゃないから!あひぃ!」パコォン

狐娘「ではやる気の出る様に一つ条件を出そう」

少年「じょ、条件···?」

狐娘「宿題を終わらせる事が出来たのなら、幾らでも尻尾も触らせてやる」

少年「頑張ります!」

狐娘「···そこまで触りたいか」

少年「···でも休憩くらいは」

狐娘「此方も手伝ってやる。休めると思うな」

少年「いやいや、大丈夫だよ!それに···分かるの?」

狐娘「お主の何十倍も賢いと自負しておる。···此方の目が黒い内は、手抜きなど許さん」

少年「うぐっ···別に手抜きなんて···」

狐娘「『宿題の内容なんて分からないだろうし、適当にやって見せればいっか!』···違うか?」

少年「まったくその通りでございます」

狐娘「ふん、何をやるのか書いた紙があるだろう。それを見た上でお主が励む姿を眺めていよう」

少年(詰んだ、デレない···)

狐娘「分からなければ教える。それ位はしてやろう」

少年「え、いいの?」

狐娘「···ま、お主が宿題している時は暇だからな」

少年「うひゃっほう!」

狐娘「あぁ暇だな。近くに居る奴をしばきたくなりそうだ」ビュンビュン

少年「尻尾の素振りしないで今すぐするから」

少年「···う~」

狐娘「何をしている、それも分からんのか」

少年「···はい」

狐娘「お主、話を聞いているのか」

少年「聞いてるけどいつの間にか意識がなくて」

狐娘「···居眠りか。良い身分だな」

少年「いやだって、狐娘ちゃんの事考えてるとあびぃ!」バシィン

狐娘「言い訳をするな。目の前の事に集中出来ん奴が此方の事を考えるなどおこがましい」ブンブン

少年「そ、そんな事言われても···」

狐娘「良いから書け。此方が認めるまで抜け出す事は許さんぞ」

少年(わりとスパルタだ···!)

少年「ぬぐぅ···」

  (テレビ見たいゲームしたい···モフモフしたいぃ···)

狐娘「···一つ言い忘れていた事がある」

少年「何?」

狐娘「宿題一つ終わらせられたら、その日は終了で良い。尻尾も触らせてやる」

少年「···スゴいいきおいで3つ終わってるんだけど」

狐娘「三時間触って良い」

少年「嬉しいけど死んじゃう」

狐娘「ほう?節度、限度という考えがあったのか」

少年「いや、モフりすぎて死んじゃう」

狐娘「やはりお主はお主か」

少年「あ、でもちょっとだけ触らせて!ちょっとだけ!」

狐娘「触るなら触れ」

  (···悪い気はせんからな)

少年「···はふぅ」モフモフ

狐娘「···そんなに好きか?」

少年「大好き」モフモフ

狐娘「·········。そ、そうか。好きか」

少年「うん」モフモフ

狐娘「···何処が好きだ?」

少年「聞きたい!?」ガバァッ

狐娘「···やはり止め――」

少年「狐娘ちゃんの尻尾はね、何回も言ってるけどモフモフなんだ。フカフカなんだ」

  「布団なんか10:0で尻尾が勝って布団が負けるレベルの心地良さがあるんだ」

  「もう布団なんて捨てて狐娘ちゃんを布団にしたいくらいなんだよ」

  「出来るんだったら一生抱きしめて匂いかいでモフモフしながら生きていきたいくらい」

  「正直その尻尾に包まれて死ねるんだったら死にたいくらい」

  「それぐらい大好きなんだよ。もう愛してるって言っても過言じゃないレベル」

狐娘「···················································。きゅうん」パタッ

少年「狐娘ちゃん?···狐娘ちゃ~~ん!?」

狐娘「···っ!」バッ

少年「あ、起きた?」

狐娘「な、何が起こった···?」

少年「いやぁ···狐娘ちゃんの尻尾について熱く語ってたら急に倒れたんだ」

狐娘「······そうだったな。思い出したぞ」

少年「顔熱かったから熱中症かなって思って、ぼくのベッドに何とか運んだんだけど」

狐娘「ねっ、ちゅう、しよう?···ぼくの、ベッド?」

少年「?どうしたの?あ、これ麦茶のペットボトル」

狐娘「(ペットボトル?···この容器の事か)···すまんな。うん」ゴキュ

少年「大丈夫?」

狐娘「ああ、心配せずとも···、この麦茶、最初から減っていたが···」

少年「?ぼくが飲んでたからだけど···」

狐娘「がふっ···!?」

少年「あぁ!大丈夫!?」

狐娘「へ、平気だ···」

少年「麦茶きらいだった?」

狐娘「そうでは無い、が···」

少年「?」

狐娘(これが素とは···)

少年「あ、おかし、持ってくるの忘れたから、取ってくる」ガチャ バタン

狐娘「···奴の、寝床、か」スンスン

  (···っは!何故嗅いで···!)

  「奴の気に当てられたか···」

少年「持ってきた···どうしたの?」ガチャ バタン

狐娘「···別に何も」

少年「はいこれ、お菓子」

狐娘「···頂こう」

  (···この布団の匂いは···奴の物···直接)

少年「?···」ソォ

狐娘「触ろうとするな」フォン

少年「うわっとと!危ない危ない···」

狐娘「全く、油断も隙も無い」

少年「···いつもの調子だね」

狐娘「···何?」

少年「いや、ちょっと変な様子だったから」

狐娘「年中変な様子のお主に言われるとは···年老いたか」

少年「いくつか知らないけど若いと思うよ」

狐娘「皮肉だ皮肉。まだ若いのは分かっておる」

、の配置がやらしい

>>730
や、やらしい、っすか···?

少年「じゃあ元気になったところで···何しよう」

狐娘「···夕陽か。そろそろ水浴びの時間だな」

少年「水浴び?」

  (水浴び···)

狐娘「ああ、夏の間は良く浴びておる」

少年「冬は?」

狐娘「山の上にある温泉に浸かっておるな」

少年「温泉あったんだ···」

狐娘「所謂秘境と言う奴だな。人が行くには厳しい場所にある」

少年「へ~。いいなぁ、そんなとこも瞬間移動で簡単に行けて」

狐娘「あれは日に何度も、それ程の距離を移動出来る訳では無い」

少年「そこまで万能じゃないんだ」

狐娘「ま、困った事は今の所一つも無いがな」

狐娘「所で、人と言うのは夏でも家に備え付けた浴場に入るそうだな」

少年「そうだけど···」

狐娘「入っても良いか」

少年「もちろんいいけど、まだお風呂沸かしてないから無理だよ」

狐娘「む、そうか···沸かさなければいけないのか···」

少年「そうなんだよ。それに、着替えは?」

狐娘「お主のを貸して貰う。大きさはあまり変わらんからな」

少年「···え?えと、それは···ちょっと」

狐娘「恥ずかしいとでも?」

少年「あの、何て言うか···はい。女の子の下着とかも無いし···」

狐娘「···男としては、女が自分の服を着る事に心踊る、と」

少年「どこで聞いたのそんな事!?」

狐娘「さぁ、何処だったか」

狐娘「第一、此方は下着など着けておらん」

少年「何···だと···!?」

狐娘「ほう、興味が湧いたか?ん?」

少年「い、いえ別に···」

狐娘「ま、お主が此方の尻尾に興奮を覚える変態なのは知っておるから、今更下着如きで···」

少年「いやいや、て事は今までもはいて···!?」

狐娘「無いな。尻尾の邪魔にしかならんしな」

少年「へ、変態だ···」

狐娘「···············。貴様が言えた立場か?あ?」ギロリ

少年「まったくないですごめんなさい」

狐娘「全く、全く!失礼な奴め···!」バァンバァン

少年「ぼくが悪かったから尻尾でバンバンしないでベッド壊れる」

狐娘「いっそ壊れてしまえ」バンバンバンバン

少年「やめて!何でもしますから!」

狐娘「安易に何でもする等と言うな!」ズバァン ミキッ

少年「(ベッドがそろそろヤバい)じゃ、じゃあどうすれば許してくれますか」

狐娘「···ふむ、そうだな···。極限の羞恥を晒させてやろう」ニヤァ

少年「え、えぇぇぇ!?もしかして全裸で外走れとか···!?」ガクブル

狐娘「それは犯罪になるだろう。ならん程度で、な。んくくく···」

少年「ひぃ···」ガクブル

狐娘「その前に、風呂とやらを沸かせ。その間に飯を用意する」

少年(さ、最後のばんさん···)

狐娘「ほれ、どうした?」

少年「わ、沸かせます···」

狐娘「それで良い。素直な子には後で褒美をやろう」

少年(その前にぼくは平気でいられるだろうか···)

少年「い、いただきます···」

狐娘「急げ。貴様への仕打ちが待ち遠しくて辛抱堪らん」ブンブン

少年「い、急いでも沸くのは時間がかかるし···」

狐娘「確かにそうだな。些細な問題だが」

少年「はひぃ···」モグモグ

狐娘(早く喰え、早く···!)ドキドキ

少年(う、めっちゃ見てる···怖い···)ドキドキ

狐娘「···喰ったな、よし喰ったな」ウズウズ

少年(すごいテンション高くなってる···)

狐娘「ほれ、風呂も沸いたようだ。行くぞ」

少年「え、ぼくも?」

狐娘「当然だ。お主には、一緒に風呂に入らせてやるからな」

少年「···何て?」

狐娘「一緒に風呂に入れ」

少年「······。そそそそ、それって···!」

狐娘「良いから行くぞ」

少年「ちょっとストップ!」

狐娘「英語は分からんな」

少年「絶対分かってる!」

少年「あわわわ···」

狐娘「何を慌てておる。覚悟を決めろ」シュル

少年「覚悟···、って目の前で脱がないで!」

狐娘「此方には見られても恥ずかしい所など無い」シュル

少年「わーわー!」

狐娘「何だ、この体に欲情するか、ん?」

少年「あわわわわわ···」

狐娘「全く、尻尾を触る時は勇ましいというに···早く脱げ」ガシッ

少年「うわー!脱ぐ!脱ぐから!脱がさないで!」

少年「あわわわ···」

狐娘「何を慌てておる。覚悟を決めろ」シュル

少年「覚悟···、って目の前で脱がないで!」

狐娘「此方には見られても恥ずかしい所など無い」シュル

少年「わーわー!」

狐娘「何だ、この体に欲情するか、ん?」

少年「あわわわわわ···」

狐娘「目を隠しおって、全く···尻尾を触る時は勇ましいというに···早く脱げ」ガシッ

少年「うわー!脱ぐ!脱ぐから!脱がさないで!」

狐娘「此方の裸体など一度見た事あろう?盗み見た事が、な···」

少年「なっ、何の事···?」ギクッ

狐娘「気付いておったぞ···前に水浴びをしていた時に見ていた事を···」

少年「オワタ」\(^o^)/

狐娘「では、背と尻尾を洗って貰おうか。前は良い」

少年「は、はひ···(結局一緒に入る事に···)」ゴシゴシ

狐娘「···ふむ、中々」

少年「そ、そう?」ゴシゴシ

狐娘「うむ、良い力加減だな」

少年(肌、柔らかいなぁ···)ゴシゴシ

狐娘「···それ位で良い。尻尾を頼む。洗うのは骨が折れるぞ」

少年「え?本当に?良いの?」モフモフ

狐娘「聞く前から触るな。今は良いが···全く」

少年「わぁ···モフモフだぁ···」ワシャワシャ

狐娘「···良い具合だな。少々くすぐったいが」

少年「フカフカで···あったかい···」ワシャワシャ

狐娘「···本当に、好きらしいな」

少年「そりゃモフモフフカフカ、そして狐娘ちゃんのだから」ワシャワシャ

狐娘「···············。ひ、卑怯な奴め···」

少年「え、何で」ワシャワシャ

狐娘「自覚が無いからだ」

少年「···?」ワシャワシャ

狐娘「···先まで出来たな」

少年「うん」

狐娘「では、洗い流して···風呂に入るとしよう」

少年「···一緒に?」

狐娘「向き合ってな」

少年「マジすか···」

狐娘「見たければ幾らでも見れば良いぞ?」

少年「ウソ···いや見ない!申し訳なさで胸がいっぱいになるから!」

狐娘「ふん、真面目だな。良いだろう、配慮して前は尻尾で隠しておこう」

少年「お願い···」

チャプン

少年「···」

狐娘「···」

少年(気まずい···はずかしい···狐娘ちゃんの体は足の間から出てる尻尾が隠してるけど!)

狐娘「···お主の好きなこの尻尾」

少年「へ?な、何?」

狐娘「昔はこの大きさ故か、毛嫌いされていた」

少年(毛だけに?とか言ったら怒りそうだからやめとこう···)

狐娘「···今下らん事を考えたな」

少年「考えてました」

狐娘「ま、良い。兎に角この尻尾は、誰もが嫌う物だと思っておった」

少年「そんな事ないよ」

狐娘「そうだ。お主が居た。初めてお主と会った時、それを知らん此方は人嫌いになっておった」

少年「あぁ、だから死なせようと···」

狐娘「結果は知っての通り、尻尾を褒められると思わなかった此方は、お主を殺せなかった」

少年「いやぁ、あの時は本当にそう思った事を口に出しただけで」

狐娘「それから、お主はこの尻尾を見ようと何度も会いに来たな」

少年「もう一度さわるために!って意気込んでたから」

狐娘「···お陰で救われた。かつては憎みさえしたこの尻尾を怖がらず、好きになってくれたお主に」

少年「大げさだよ···単純に会いたかっただけだから」

狐娘「············。そ、そうして知らず知らず話しておる内に、気付いた事があった」

少年「気付いた事?」

狐娘「お主を嫌っていない所かもっと話がしたいと考えている自分が居た事だ」

少年「それって、好きって事?···じゃ、ないよね」

狐娘「嫌いな者と共に風呂に入ると思うか?」

少年「え、えっと···ぼくは無理···」

狐娘「たかが勝負事の口約束だけで、嫌いな相手の家に上がり込むと思うか」

少年「···」

狐娘「嫌いな奴に家に来てくれと言われて、嫁に来いという事かと思って喜ぶと思うか」

少年「···つまり?」

狐娘「言わせるのか。···お主が隣に居ないととても寂しく思う。だから、傍に居させて欲しい···」

ちょっとまて狐娘は人間の体だったのか
ずっと狐の姿だと思ってたわw

少年「あの···本当にとなりで寝るの?」

狐娘「不満があるか?」

少年「いやだって、暑くなるだろうし···」

狐娘「知らん。何も知らん」

少年「顔も赤いし···」

狐娘「···分かっていて聞くな」パシパシ

少年「痛た尻尾で叩かないで」

狐娘「ふん」

>>748
説明不足ですまんね。でも狐の姿の場合はちゃんと狐って名前にするからね。

狐娘「···暑いな」ムギュ

少年「じゃあ何で引っ付くの」

狐娘「こうして居たくなるからだ」

少年「そんなに引っ付くなら尻尾モフモフするけど」

狐娘「すれば良い。しかしやり過ぎれば叩くぞ」

少年「はわぁ···モフモフ、フカフカ···」モフモフ

狐娘「···尻尾と此方、どちらが好きだ?」

少年「両方」キリッ

狐娘「······。そ、そうか」

少年「どうしたの?」モフモフ

狐娘「···大事にせんと痛い目を見るぞ」

少年「はい、大事にさせていただきます」モフモフ

狐娘「···全く···///」

終わり。
え、続き?無いよ?本当だよ?

二作目にしてここまで長くなるとは思わなかった。
改めてレスしてくれた人に感謝を申し上げます!見てくれてありがとうございました。

余談
白狐>水瀬(蛟女)>猫娘>狐娘(本編)=九尾>狐娘(パラレル)>天狗

天狗>黄泉永(探偵)>兄>男=友>少年>女

全員を年齢順に並べるとこんな感じ。
少年より女が低くなってるのは自我が生まれてから時間が経ってないから。精神年齢は普通に上。

それで、俺の事を好きな女の子を順に並べると一番は誰なんだい?

>>754
···············。
白狐=水瀬(蛟女)=猫娘=狐娘(本編)=九尾=狐娘(パラレル)=女

つまり>>1は7人同時がいいってことか

>>756
好感度が全員等しい···後は分かるな。

少年の話は続けたら、あの一週間後位には肉体関係どころか
もう婚約状態な感じになってる景色しか見えなくて続けようが···。

まだ続きを望む方が···。分かりました、やりましょう!望む人が居るなら続けるのが私です。
但しもう一つのスレの方も同時進行でするのでやっぱり遅くなるかも。

>>751から文字通り一週間後―

少年「あの、どうしてぼくは尻尾に巻き付かれてるんですか」グルー

狐娘「お主の好きなモフモフフカフカだろう?嫌なのか」

少年「めっちゃ好きです。でもこうしてる理由は?」

狐娘「何、一生逃がさん、離さんという決意の表れだ、うん」

少年「え」

狐娘「え、とは何だ貴様。···まさか、他に好きな者が···?」

少年「おどろいただけだから。だからそんな死にそうな顔しないで」

狐娘「···本当に居ないのか」

少年「いないから。それよりいいの?ぼくを離さなくて。モフモフしまくるけど」

狐娘「お主が褒めてくれた尻尾だぞ、お主に触られる事は本望だ」

少年「そ、そうなんだ···その割には触らせてくれなかったけど」

狐娘「恥ずかしくて···な······///」

某スレがどこでその人が誰か分かりませんが、それって猫娘メインの話書けと言う事ですかね?

少年「で、いつ離してくれるの」モフモフ

狐娘「ふむ、では今離そう」ヒュル

少年「あぁ、モフモフが···」

狐娘「どっちだ、全く···」

少年「じゃあこっちモフモフしよう」ムギュ

狐娘「············。お、お主は何時も突然だな···」

少年「いやだった?」

狐娘「···嬉しい」ボソッ

少年「よく聞こえなかったから、もっとモフモフしよう」ムギュムギュ

狐娘「···んくく···」ニンマリ

少年「でも、何で急に巻き付かせようと?」ムギュー

狐娘「···この前あんな事をしたからな。その喜びを今日やっと伝えようとな···うん」

少年「あんな事?···何かしたっけ」

狐娘「忘れたと言うか!?手を繋いだ事を!」

少年「···覚えてるけど、そんな大層な事じゃ」

狐娘「手を繋ぐ事を、大層ではない、と···?···女タラシめ!」

少年「え、何でぼく怒られてるの」

狐娘「此方は想い人と手を繋げた事など無いのだぞ!それを、貴様は軽んじたような――」

少年「だってこれからでも、いくらでも手、つなげるでしょ」キュ

狐娘「············。ど、どうしてお主は恥ずかしげも無く···」

少年「好きだから···じゃ、ダメかな」

狐娘「·········。んくく、うへへへ···」ニマァ

少年「変な顔になってるよ」

狐娘「···オホン。悪かったな」

狐娘「···それにしても、お主が此方を好きだとはな」

少年「別に尻尾だけが好きって訳じゃないからね、ぼくは」

狐娘「最初は尻尾にしか興味が無い物だと思っておったのだが」

少年「失礼だなぁ、ぼくは狐娘ちゃんの尻尾が好きなんであって、他の尻尾に浮気はしないよ」

狐娘「浮気という表現が変だと思うが、素直に喜んでおこう」

少年「もっと喜んでいいよ」

狐娘「···他の尻尾には浮気しないが、他の女には浮気する、とも聞こえるから無理だな」

少年「あ、そんなつもりじゃなかったんだけど···ごめんね」ギュウ ナデリナデリ

狐娘「···そこで頭では無く尻尾を撫でる辺りがお主らしい」

少年「そんなぼくはきらい?」

狐娘「···す、好きだ···。···い、言わせるな、馬鹿者···///」

少年「ぼくも狐娘ちゃん大好きだよ」

狐娘「············。きゅ、急に言うなぁ···///」プイッ

むしろ男狐娘ほうに帰着してもいいのよ

>>770
え?そんなに激しい取っ組み合いのシーンが見たいって?(錯乱)

少年「ん~、にしても今日からどうしよう」

狐娘「宿題を終わらせたからか」

少年「このまま狐娘ちゃんをモフモフするのもいいんだけど···」

狐娘「飽きたと言うのか···?」

少年「あと百年はあきないよ」

狐娘「···死ぬまで、か。んくく」

少年「いや、ずっと家だとひまかな、って」

狐娘「暇な物か。此方はずっと前からお主の傍に居られたら、と思っておったのに」

少年「え、そうなの」

狐娘「毎日お主に会えるのを楽しみにしていた」

少年「うれしいなぁ」

狐娘「しかし、お主が帰った後は随分と寂しかった物だ···」

少年「さびしがらせてごめんね」モフモフ

狐娘「···で、尻尾か」

少年「だって狐娘ちゃんの尻尾が近くにあるから」モフモフ

狐娘「···ま、今はそんなお主が傍に居るから、な」

少年「そう言ってくれて、ありがとう」

狐娘「···で、お主は暇なのか?」

少年「ひま」モフモフ

狐娘「その割には手が忙しそうだが···」

少年「ひまだから狐娘ちゃんの尻尾をモフモフしてる」モフモフ

狐娘「では、暇のままで良い」

少年「は~い」

少年「ところで」

狐娘「どうした」

少年「手をつないだだけではずかしがってたけど、はだかになるのは普通だったよね」

狐娘「見せて恥ずかしい所など何処にも無い、と言った筈だが」

少年「う~ん、ぼくははだかを見せる方がはずかしいんだけど···」

狐娘「立派な体だぞ、恥じる事は無い」

少年「そういうんじゃないんだけど···まぁいいや。聞きたいのはそうじゃなくてね」

狐娘「何でも聞いてやろう」

少年「狐娘ちゃんにとって、手をつなぐよりはずかしい事って何?」

狐娘「···············。そ、それはだな···」

少年「言いたくなかったら別に――」

狐娘「い、いや、大丈夫だ、うん···」

狐娘「さ、流石に接吻でもされようものなら···」

少年「せっぷん?」

狐娘「···今はキス、とか、ちゅう、とか言う物だ」

少年「今すぐしていい?」

狐娘「ブハッ···!?」

少年「うわっ、大丈夫?」

狐娘「な、なな、ななななな、何を言っておる、かか、かかか、からかっておるのか」

少年「うん」

狐娘「······貴様、言って良い事と悪い事があるぞ」

少年「ごめんね、だから···」

狐娘「ふん!何をされても今のを許す気はんむっ」チュッ

少年「からかったおわびね」

狐娘「·························································。きゅうん」バタッ

少年「狐娘ちゃん!」

狐娘「···············うぅん···うん?」パチッ

少年「あ、起きた?」

狐娘「眠っておったのか···?さっきのは、夢···?」

少年「さっき?キスした事?」

狐娘「ほう、夢では無かったか。········」

少年「狐娘ちゃん?」

狐娘「·····················わ」

少年「わ?」

狐娘「わあああぁぁぁぁ!うわ、うわあああぁぁぁ!」ジタバタ

少年「ちょっとーーーー!?暴れないで、布団がふっとんだ!ってあれ、ダジャレ言っちゃった」

狐娘「恥ずかしい!恥ずかしいぃぃぃぃぃ!」ゴロゴロ

少年「お、落ち着いて!落ち着いてったら!」

狐娘「落ち着けるか!」ピタッ

少年「よかった、体は止まった」

狐娘「あぐぅぅ······あ、あんな、いきなり···///」プシュー

少年「顔がゆでダコみたいに」

狐娘「お、お主の所為だ、お主の。お主が、お主がぁ···///」

少年「ダメだった?ごめん」

狐娘「駄目だ、許さん!責任を取れ!」

少年「責任?」

狐娘「···い、何時か此方を、嫁に···///」

少年「うん、いいよ」

狐娘「そ、即答···もう少し考えても――」

少年「こんな尻尾持ってるのに、一緒にいない理由がないから」ギュ

狐娘「う···、手、急に握って何をんん···」チュム

少年「···だから、必ず迎えに行くからね」

狐娘「··························うん///」プシュウ

少年「ああ、スゴい真っ赤だよ」

狐娘「お主の所為だ···全く······んくく///」

終わり。多分続かない。

ふぅ、いいもふもふだった
気が向いたらいつかまた書いてほしい

ところで全然まったく一切ちっとも関係ないけど、このスレまだ200も残ってますね

>>780
そうですね。ちょっとした長編一本、短編幾つか書けますよね。不思議だなぁ。

<ハーレムって言うから···>

僕は動物が好きだ。動物の話をしてたら一日が終わってた位大好きだ。
お陰で僕には友達という友達が居ない。数少ない友達は僕に動物の話をさせてくれない。
迷惑をかけてるのは分かってるんだけど、つい話が長引くんだよなぁ···。
そんな僕の趣味と言うかなんと言うか、怪我した動物を元気になるまで保護する、
もう癖って言える事をしてるんだけど···。

妹「お兄ちゃんおかえり~···ってあれ、また連れてきたの」

青年「良いだろ、可愛いんだから。ほら」ヒョイ

妹「あ~も~···子犬に子猫に、これは子狐···可愛いなぁうりうり」スリスリ

今動物に頬擦りしてるのが、僕の妹だ。僕の話をしっかりと聞いてくれる、たった一人の存在。
ただ、し過ぎた所為なのか、動物と言うか、ペット染みてきたと言うか···。

妹「でも、たまにはこの子達じゃなくて、私にも構ってよ~お兄ちゃ~ん」

自覚があるのか、今ではお兄ちゃんのペットと自称しちゃう位に···。そして妹の友達に
引かれたのは良い思い出···じゃないけど···。でも僕は満足だった。幸せだった。
そんな日常を謳歌していた僕に、とんでもない事件が舞い降りる···。

妹「まったく、お兄ちゃんはどこから見付けてくるのかなぁ、こんな可愛い子達」モフモフ

青年「さぁ、何か感じるのかな、分かっちゃうんだよ」

妹「ここに可愛い子がいるのに、ひどいお兄ちゃんだよね~」

青年「自分で言うの?」

妹「可愛くないの?」

青年「身内ってのも抜いても可愛いと思うよ」ナデリ

妹「んへへ、でしょ」ニヘラ

青年「ま、それは置いといて···」

妹「置いとかないで~」

青年「その子達、衰弱してるからご飯食べさせないと」

妹「じゃあその後にこの子達、お風呂に入れてあげるね」

青年「お願い」

妹「···お兄ちゃんも一緒に入る?」

青年「結構です」

妹「そんなにはっきり断らなくても···冗談だけどさ」

エキノコッ・・・なんでもない

>>787
分かってる。書き込み終わった瞬間から分かってる。拾った動物頬擦りしたら危険って分かってる。
そんな事を言うから思わず病気の無い世界って設定が出来そうになったぜ。

翌日の朝―

青年「···ふわぁ···よく寝――」

妹「お兄ちゃん」

青年「ふっ!?な、何だよ、耳元で囁くなよ」

妹「この子達、誰なの?」

青年「この子達って···」チラ

犬耳少女「」スピー

猫耳少女「」クークー

狐耳少女「」スゥスゥ

青年「···えっ」

妹「ねぇ、何で皆裸なの?したの?しちゃったの?したのかコノヤロー!バカー!」ポカポカ

青年「痛い痛い!僕が聞きたいよ!」

妹「私の知らない内に女の子三人も侍らせて···私も混ぜろー!」ヌギヌギ

青年「脱ぐな脱ぐな!変な対抗意識燃やすな!」

妹「皆に私の服着せたよ」

青年「ありがと」ナデリ

妹「んへへ、どういたしまして」

青年「で、君達は誰なのかな?」

犬娘「犬娘~。耳と尻尾で分かると思うけどね~」

妹「あ、ほんとだ···え、て事は」

青年「もしかして···?」

猫娘「ジロジロ見ないでよ」プイッ

狐娘「···」ボーッ

青年「···昨日拾った子達と同じだね、耳と尻尾」

妹「これが俗に言う擬人化って奴だね!」

青年&妹「············ええええええぇぇぇぇぇぇ!?」

犬娘「きゃうん」ビクッ

猫娘「うるさいっ」

狐娘「···」ボーッ

青年「今まで動物保護してきたけど、こんな事無かったんだけど···」

妹「良かったね、お兄ちゃん。彼女居ない歴年齢なのを哀れんだ神様からのプレゼントだよ」

青年「神様に喧嘩売られるとか名誉あるなぁ僕」

犬娘「神様ってすごいんだね~」

猫娘「何言ってんの?神様なんて居ないから」

犬娘「そうかな~」

猫娘「···居たら私は捨てられたりしてない」

犬娘「いるからこうして優しそうな人に拾ってもらえたんだって思うよ~」

猫娘「···それでも信じない」

青年「えっとさ、何を信じるかはひとまず置いといて···」

妹「どうしてこうなったの?だよね、お兄ちゃん」

青年「そうだよ···原因、分かる?」

犬娘「知らない~。今日起きて初めて知ったよ~」

猫娘「私もよ」

狐娘「···」ボーッ

青年「そうかぁ···まぁ原因が分かったって何も出来ないけど」

妹「むしろ擬人化したからあんな事とかこんな事とか出来るけどね」

青年「何する気···いや言わなくて良いから」

妹「それはもうしっちゃかめっちゃかするって」

青年「お前この子達に近付くなよ」

妹「冗談だから止めて~!」

青年「にしても、急に人の姿になった訳だけどさ···困った事とか無い?」

犬娘「後ろ足だけで立てるのが変な気分です~」

猫娘「そんな事より人間の言葉を話してる方が変でしょ」

犬娘「そうだね~」

猫娘「呑気ね···」

妹「狐ちゃんは何か無~い?」

狐娘「···」ウーン

青年「···話せるの?声出せる?」

狐娘「······いや無理っすよw全然出せねぇっすwww」ヘラヘラ

狐娘以外「えっ」

狐娘「···」ピタッ

青年「うわぁ急に無表情にならないで」

青年「···と、とにかく話せるみたいだから、何か困る事あったらいつでも言ってね」

狐娘「···」ハイハイ

妹「手上げてどうしたの?」

狐娘「···」サッサッ

妹「何か書いてるけど···」

猫娘「書く物用意しろって事じゃない?」

狐娘「···!」マル

犬娘「合ってるみたいだね~」

青年「書く物かぁ···小さいホワイトボード無かったっけ」

妹「あったよ、持ってくるね」

青年「任せた」

妹「持ってきたよ狐ちゃ~ん。はいっ」スッ

狐娘「···」ペコリ

妹「頭下げなくても良いから、ね?」

狐娘「···」カキカキ [ありがとう。困ってないよ]

青年「そう、分かったよ」

犬娘「でも、どうしよ~。このままだと、人として生きなきゃなのかな~」

猫娘「ふん、動物のままで居るよりましよ···」

狐娘「···」カキカキ[へるぷみ~]

青年「元々一週間は面倒見る気だったけど、こうなるとなぁ···」

妹「前代未聞って言うか、前人未到って言うかね~。一人で暮らせるまで面倒見てあげたら?」

青年「金銭的な問題が···」

妹「···しょ~がない、このペットめに任せたまえ」

青年「ペット言わない。···何する気だよ」

妹「お兄ちゃんのお給料で生活出来てたから封印してたけど···今ここで通帳を取り出す時!」

青年「通帳って···ああ、宝くじの」

妹「あれね、実はお兄ちゃんには隠してたけど···スゴい当たってて」

青年「え、百万当たったって聞いたんだけど」

妹「ゴメンね···十億いってます」

青年「···えっ、何それ、本当に?だとしたら僕働く意味殆ど無くなるよ?」

妹「ほんとにゴメンね···意気揚々と会社に行くお兄ちゃんを見ると言い出せなくて···」

狐娘[どんまい]

猫娘「十億···ってそれは相当ね」

犬娘「十億って何が~?」

猫娘「人が生きるのに必要な、お金って奴が山ほどあるって事よ」

犬娘「山ほど···すごいね~」

猫娘「本当に分かってる?」

青年「そうか···十億か···。···妹、それはお前とこの子達の為に使ってくれ」

妹「え···お兄ちゃんは?」

青年「僕は給料あるし···いざって時に貯めとかないと」

狐娘[立派]

青年「あ、ありがとう···」

猫娘「今時珍しいわね。私の元飼い主は湯水の様にお金を使い込んでたわ」

妹「お金持ちだったんだ」

猫娘「それが分かってから少しした後、捨てられたけど···」

青年「···少なくとも僕らは捨てたりしないから」

妹「どんな子でも拾って育てちゃうのが私のお兄ちゃんです」ムフー

狐娘[どうして自信満々?]

犬娘「よかったね~」

猫娘「···別に」プイッ

犬娘「顔赤いよ~?」

猫娘「赤くないっ」

青年「取り敢えず、僕は会社行く用意するから」

妹「ではお休みの私が面倒を見ておきますので!」

青年「···変な事するなよ」

妹「も~しないって!」

青年「皆も変な事されそうになったら逃げて良いから」

犬娘「分かりました~」

妹「分かっちゃったよ!」

猫娘「引っ掻いてから逃げる事にするわ」

妹「鋭そうだからやめて!」

狐娘[手を出されたら···]

妹「最後の点、点、点は何?怖いよ!」

青年「お手柔らかにね」

狐娘[無理]

妹「え、無理?えっ!?」

青年「じゃあ、僕は行くから」

妹「行ってらっしゃ~い」フリフリ

狐娘[仕事頑張れ]フリフリ

犬娘「がんばれ~」フリフリ

猫娘「···ふん。私は手なんて振らないから」

青年「別に良いよ。行ってきます」バタン

妹「···さぁて、何しよっかな~」

狐娘[服が欲しい]

猫娘「確かに、このままだと耳と尻尾を見られて危険ね」

犬娘「そうかな~」

猫娘「人間の姿で私達の耳と尻尾が生えてたら変でしょ」

犬娘「···変だね~」

妹「動いちゃう以上、コスプレ扱いはきついしね~」

妹「――という訳で、買ってまいりました、帽子と服!」

犬娘「ぼうし~?」

猫娘「耳を隠せる様に、でしょ」

妹「そういう事~。これで気兼ねなく外に出られる訳です」

狐娘[ありがとう]

犬娘「ありがとね~」

猫娘「···どうも」

妹「どういたしまして~♪じゃあ早速これ着て買い物に···」

猫娘「また行くつもり?」

妹「だって~、皆と買い物行きたかったから~、服と帽子しか買ってきてないし~」

猫娘「何それ···二度手間じゃない」

犬娘「···嬉しそうだよ~?」

猫娘「···まぁ···うん···」

妹「さぁさ、皆で仲良くお買い物!」

犬娘「行きましょ~」

猫娘「···仕方無いわね」

狐娘「ツンデレ乙」

猫娘「え?ツン···おつ···?って言うか急に喋らないでよ!」

狐娘[きゅうにしゃべってもいいじゃない きつね]

妹「何でみつおみたいな感じ?」

犬娘「みつお···おいしそう~」

妹「人の名前だから食べられないよ」

犬娘「残念です~···」

猫娘「で、何買うつもりなの?」

妹「皆が欲しい物、必要な物をちょっとね~」

猫娘「欲しい物···ねぇ。よく分からないわね」

妹「だと思ったから、皆で見て買おうって思ってるよ」

犬娘「何があるんでしょう~」

妹「行けば分か~る」

狐娘[か~る]

妹「お菓子欲しいの?」

犬娘「おかし···おいしそう~」

妹「買ってあげるね、犬ちゃん」

犬娘「楽しみです~!」

何か犬娘と猫娘が某アイドルっぽく思えてきたYO。

妹「はい、お待ちかね!ここがデパートで~す!」

狐娘[広い]

犬娘「大きいね~···」

猫娘「···それより、これはどう言う事?」

青年「···まさか会うとは思わなかったよ」

妹「お兄ちゃんはこのデパートで働いてるんだよ」

狐娘[身内のコネでお買い物]

妹「ちょ、言い方、いや書き方!」

青年「そんな権力僕に無いからね」

犬娘「コネ···ネコ?」

猫娘「逆から読んだらそうだけど···何急に」

青年「で、何しに会いに来たの?」

妹「可愛い妹が会いに来て嬉しく無~いの?」ムギュー

青年「くっ付かないの」グイ

妹「ケチ~」

猫娘「折角出向いてあげたのに、随分と冷たいわね」

青年「お仕事中だからね」

狐娘[お仕事お疲れ様です]ペコリ

青年「ありがとね」ナデリ

狐娘「···!」ワタワタ

猫娘「ふうん···?撫でられるのが好きなのね···」

狐娘「···!」ブンブン

犬娘「顔赤いよ~?」

狐娘「···っ!」ブンブン

狐娘[怒]ギロリ

猫娘「そ、そんなに睨まなくても···悪かったわよ···」

犬娘「ごめんなさい~···」

狐娘[駄目だ許す]

猫娘「な、何よ。ちゃんと···って許すの?」

狐娘[悪気は無かったから]コクリ

犬娘「ありがとね~」ナデナデ

狐娘「···!」ババッ

青年「僕の後ろに隠れなくても···」

妹「むぅ、お兄ちゃんズルい~」

青年「それより、買い物しないの?」

妹「します、させます、させません!」

猫娘「どれなのよ」

>>809
俺はハーレムを望んだんだ…ハーレムに妹がいるのに姉がいない状況に疑問を持たない貴様は俺じゃねぇ!!

>>810
姉が出るだなどと、その気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ。(出ないとは言ってない)

聞いたか!聞いたか!
「出ないとは」、言ってないだぞ今先の展開に「姉」の存在を期待してもダメじゃないってことだぞ!
姉の胸はバイーンとしてるのか?それともツルーンとしてるのかどっちなんだ?

妹「ではでは、お仕事頑張って!」

青年「いや本当に何しに来たの」

妹「お兄ちゃんの晴々しい姿を見てもらおうと思って」

猫娘「うだつの上がらなさそうな人にしか見えないんだけど」

青年「それ酷くないかな」

犬娘「優しそうに見えます~」

青年「ありがとね」ナデリ

犬娘「わふぅん···」ホンワカ

狐娘[幼い子の頭を撫でる変態]

青年「酷すぎないかな」

猫娘「嫉妬ね」

狐娘「···」ムニュ

猫娘「ちょ、ちょっと、何で私の頬を押すのよ」

>>812
あのさ···大きいっていうのはさ···優しさが溢れる物だと思ってるんだ···。
そしてさ···小さいっていうのは···逆に愛でる楽しみが詰まってると思うんだ···。
それでさ···両方を兼ね備えてるのってさ···最高だと思うんだよ···。




意訳 普通です。

妹「じゃあ、まずは皆の食器とかだね」

犬娘「はわ~···!キレイだね~···!」

狐娘[ガラスのコップが?]

猫娘「私が元々居た所にはシャンデリアがあったけど」

犬娘「シャンデリア~?」

狐娘[天井に吊る綺麗で大きな灯りの事]

犬娘「そうなんだ~」

妹「···今なら買えるよ!」

猫娘「あの狭い部屋の何処に付ける気?」

妹「無理だね!」

猫娘「それに、私シャンデリア嫌いだから。眩しくて」

妹「そうなの?私だったら見ただけで興奮しそうなのに」

犬娘「これ、犬娘が映ってます~!」

猫娘「···別にこれあんたの顔が写ってる訳じゃないんだけど」

妹「でも、気に入ったみたいだから、これ買うね」

犬娘「ありがとね~!」ムギュ

妹「おぅふ」

犬娘「?」ギュムー

妹(抱かれてる···抱かれてますよ私···!ゴメンねお兄ちゃん···!)グヘヘ

猫娘「ちょっと引っ掻いてやろうかしら」

狐娘[ご~]

猫娘「えい」ビャッ

妹「わっほい!」ヒョイ

猫娘「ちっ」

妹「危ないからって舌打ち!?」

妹「犬ちゃんがまず犬柄のコップゲットしましたよ、皆さん」

猫娘「じゃあ他の犬柄系集めれば良いんじゃないの?」

犬娘「良いよ~」

狐娘[皆自分の柄で良いと思う]

猫娘「···まぁそれで良いわ。分かりやすいしね」

妹「ではでは~、探しましょう!」

犬娘「探しましょ~」

猫娘「···探すも何も目の前にあるじゃない」

狐娘[灯台もと暗し]

妹「さてと、食器とか箸はそれぞれ買ったので、次は···オモチャ!」

猫娘「今更玩具で遊ぶ訳無いでしょ」

犬娘「あそこにボールが~···」

猫娘「」ピク

妹「おんや~?猫ちゃんはボールに興味があるのかな?」

猫娘「···別に興味ないわ」ピクピク

犬娘「ぼうしが動いてるよ~」

狐娘[耳が動いている動かぬ証拠]

妹「動いてるのに動かぬとはこれいかに」

猫娘「動いてないから。楽しみにしてないから」

妹「楽しみかどうかなんて聞いてないけど~?」

猫娘「···う」

猫娘「···ふんっ、何よ。ええそうよ、昔のボール遊びが忘れられないのよ。悪い?」

狐娘[秘技開き直り]

妹「思い出があるんだね」

猫娘「···今となっては最悪って言っても良いけど」

犬娘「じゃあこれからいい思い出に変えましょ~」

狐娘[ぼうりんぐ]

妹「そのボールは無いと思うなぁ···」

猫娘「······別に、頼んでない···」

妹「私達が勝手にするんだよね~」

犬娘「ね~」

狐娘[の~]

妹「何での~なの?」

猫娘「·········。······ありがと」ボソボソ

妹「さ~てさて、猫ちゃんの為のふわふわボールをゲットしたところで···」

猫娘「まだ何か買う気?」

妹「もちろん!お菓――」

犬娘「おかし~!」

猫娘「反応早すぎるわよ」

妹「買うから見に行こうね」

犬娘「はい~!」

狐娘[油揚げ油揚げ油揚げ]

妹「···そ、それも買うから」

狐娘[よきにはからえ]フフン

猫娘「何でちょっと偉そうなのよ」

青年「――ただいま」

妹「お帰りなさ~い!」

犬娘「おかえり~」

猫娘「···遅いわよ」

青年「そんな事言われても」

猫娘「あんたが遅い所為で···」チラッ

青年「?狐ちゃんがどうかし···」

狐娘[油揚げ油揚げ油揚げ油揚げ油揚げ油揚げ油揚げ油]カキカキ

青年「···何これ」

妹「禁断症状みたいな感じかなぁ···」

猫娘「好物を食べられない事への発作的反応みたいね」

犬娘「食べさせてあげて~」

青年「じゃあ早速作るよ」

猫娘「···は?あんたが作るの?」

青年「そうだけど···何か?」

猫娘「てっきり妹が作ると思ってたんだけど」

妹「実は私料理出来ません。残念!」

犬娘「残念だね~···」

青年「そんなんじゃ彼氏が出来たとき困るよ」

妹「お兄ちゃん居るから良いも~ん」

青年「僕だっていつまでも側に居られる訳じゃないんだから」

妹「む~···」

猫娘「···」

犬娘「何作るの~?」

青年「妹、何作らせる気だったんだ」

妹「唐揚げ」

犬娘「からあげ~?」

猫娘「···聞いた事ないわ」

狐娘[あぶらあげ]

青年「確かに皆鶏肉は大丈夫だろうけど」

妹「いや~、折角人の姿してるんだからペットフードじゃ駄目だと思って」

青年「僕も思ってたけど、食べさせた事が無いのがなぁ」

狐娘[あぶらあげ]

青年「···味噌汁は絶対作るよ」

狐娘[あぶらあげ]

青年「入ってるから」

狐娘[あぶ りがとう]ケシケシ カキカキ

猫娘「消しきれてないんだけど」

青年「取り敢えず、料理作るから、座って待っててね」

犬娘「はい~」

狐娘[待てない]

猫娘「我慢しなさいよ」

妹「お兄ちゃんの料理はプロ級だから、期待しててね!」

青年「ハードル上げないでくれる?」

犬娘「ぷろ~?はーどる~?」

猫娘「簡単に言うと、物凄いって事と、そこまで期待させるなって事よ」

犬娘「はわ~···やっぱりご主人様はすごいんだね~」

青年「ちょっと待って、え?ご主人様?」

猫娘「···妹が、そう言うと喜ぶって、ね」

妹「え、言っちゃうそれ?」

青年「妹。晩御飯抜き」

妹「殺生なぁ!」

妹「良いじゃんかぁ、こんな可愛い子にご主人様なんて言われてぇ」

青年「皆。後は何て言われたか教えてくれる?」

犬娘「ご主人様たちの名前~」

猫娘「語尾に鳴き声を加えるとかね」

狐娘[お兄ちゃんは皆の共有財産]

妹「何でそんな素直に教えちゃうの?皆私の事嫌い?」

犬娘「好きだよ~」

妹「犬ちゃん···」ジーン

猫娘「私は嫌い」

狐娘[からかうのが面白いから好き]

妹「さっきの感動が行方不明に」

狐娘[そんな事より油揚げ]

妹「私は油揚げ以下なの?」

青年「ゴメンね、すぐ作るから」

猫娘「別に作らなくても適当に食べるけど」ソワソワ

犬娘「楽しみにしてるって~」

猫娘「い、言ってないから!」

青年「ちょっとはその期待に応えられる様頑張るよ」

犬娘「ご主人様、頑張ってね~」

妹「私の分もお願いします」

青年「ちゃんと用意するから」

妹「良かった···冗談で···」

妹「――さて、そんなこんなで料理が出来た訳ですが」

狐娘[きんぐ・くりむぞん]

妹「え、知ってるの」

青年「ほら皆、こうして手を合わせて、いただきます、って」

犬娘「いただきます~」

猫娘「···いただきます」

狐娘「···」ジーッ

青年「も、もう食べていいか――」

狐娘「」ムグムグ ズズー

青年「わぁ味噌汁が一瞬で空に」

狐娘「」ダッ

妹「ちょ、何処に」

猫娘「おかわりする気なんでしょ」

狐娘「」ムグムグゴクゴク

青年「えっ、鍋から直接!?」

青年「味噌汁が鍋からも空っぽに」カラン

狐娘「♪」ゲプー

妹「相当美味しかったんだね~」

犬娘「狐ちゃん、からあげ?もおいしいよ~」

猫娘「···まぁ、不味くはないわ」ピコピコ

妹「そんな事言う割には、嬉しそうに耳が動いてますなぁ。ニヤニヤ」ニヤ

猫娘「!」バッ

狐娘[手で止めても止まってない]

猫娘「くっ···」

青年「喜んでくれて良かったよ」ニコッ

猫娘「······っ」フイッ

妹「おやおや、赤くなっちゃってま~」

猫娘「···ふん」

犬娘「狐ちゃん、どうぞ~」スッ

狐娘「」アム ムグムグ

犬娘「おいしい~?」

狐娘「···」コクコク

青年「···あれ、よく考えたら何で皆箸使えてるの?」

妹「お兄ちゃんが帰ってくるまでに、色々とね~」

猫娘「人間の体になってから一通りの動作は出来るから、簡単だったけど」

犬娘「他にもおふろ?とといれ?の使い方も~」

狐娘[自分がいかにお兄ちゃんを愛]「!?」ガッ

妹「それ以上は駄目。流石に」

青年「?」

ピンポーン

妹「あれ?こんな時間に誰かな」

青年「僕が出るよ」

犬娘「誰なのかな~···」

猫娘「···別に誰だって良いでしょ」

青年「はい、どちら様ですか?」

「開けれ~···ヒック。も~ろめらい···」

青年「···!」

猫娘「···酔っぱらいみたいね」

狐娘[呂律が回ってない]

犬娘「これ、なに~?」

妹「ろれつ、ね」

犬娘「へ~」

青年「···妹。水用意」

妹「え?家に入れるの?」

猫娘「何、知り合い?」

青年「···まぁ、うん」

猫娘「はっきりしない返答ね」

青年「いやね···迷惑掛けると思うから、皆覚悟しててね」

妹「···もしかして」

青年「···今開けるから」ガチャ

酔っ払い「会いらかっら~!my family~!」ガバァ

青年「酒臭いから止めて姉さん」ヒョイ

姉「あふん」ドサッ

犬娘「ねえさん~?」

猫娘「···居たの?」

狐娘[聞いてない]

妹「···え、知らないんだけど」

猫娘「は?それどういう事よ」

青年「妹は流石に覚えてないかぁ」

狐娘[家族なのに?]

青年「姉さんは妹が幼い頃に留学してて、時々帰国して僕に会いに来てたんだけど」

姉「ん~···床ちゅめたい···ぐ~···」

青年「姉さん寝ちゃ駄目だよ」

犬娘「妹は会ってないの~?」

青年「留学してからは一度も」

妹「···お姉ちゃん、かぁ」

俺のハーレムを簡単に書いてのけるっ!そこに痺れる憧れるゥ!!


当然姉はぽよんぱよんで残りが嫉妬して気が付いた姉が俺にあててんのよするんですねわかります

姉「んへぇ~···おみじゅ~···」ゴロン

妹「···これが?」

青年「···うん、そうなんだ。仕事してる時は真面目だと思うんだけど」

猫娘「だらしのない大人ね」

犬娘「ぐで~っとしてて幸せそう~」

狐娘「···」ツンツン

姉「ん~···そんなとこに秘孔はないよ~···」

青年「···あと、結構なオタクだから」

妹「···いきなりお姉ちゃんって言われても、実感湧かないなぁ」

姉「誰がオタク!?誰がお姉ちゃん!?そうです私です!」ガバッ

狐娘「!」ビクッ

犬娘「きゃうん」ビクッ

青年「ちょ、いきなり起きて来ないでよ」

姉「いや~、弟くんの声を聞いてると酔いが覚めてきて」

>>833
残念ッッ···ポヨンポヨンじゃないッッ······だがッッ···この話の登場人物の中では一番だッッ······!!

姉「にしても···随分とまぁ、モテモテね?」

青年「別にモテてる訳じゃあ···」

姉「しかも獣耳と尻尾まで着けさせて!そんな趣味があったならお姉ちゃんが――!」

青年「趣味じゃないから。これ、本物なんだよ」

姉「what?本物?···まぁ弟くんは嘘つきじゃないから、きっとそうなんでしょうね」

妹「むむ···(私よりお兄ちゃんの事知ったような···)」

犬娘「妹の目が怖い~···」

猫娘「あれは嫉妬の目ね」

姉「ん~初めまして!な感じ?ドーモ、イモート=サン。アネデス」

妹「···ドーモ、オネーチャン=サン。イモートデス」

姉「ノってくれてお姉ちゃんは嬉しい!」ムギュ

妹「わぷ(くっ···見た目から分かってたけど···胸がデカイ···!)」

狐娘[胸で窒息。男の浪漫]

青年「それより、こっちにくるなら連絡の一つくらい···」

姉「だって、それだと妹ちゃんと会わせてくれないでしょ?」

妹「え···?」

青年「会わせたら面倒臭そうだったし···」

猫娘「会わせなくても面倒よ」

犬娘「そうかな~」

猫娘「そうよ」

姉「初対面なのに毒を吐かれる。興奮するよね!」

狐娘[死]

姉「あぁんもっと!」

青年「···」

姉「弟くんに睨まれてもっと興奮しちゃう!」

妹(私も見てほし···はっ、似た者同士···!?)

猫娘「···あんたは見ない方が良いわ」サッ

犬娘「わう~···前が見えない~···」

青年「とにかく、こんな時間にやって来て、泊まる気?」

姉「え、住むんだけど」

青年「はい?」

狐娘[仕事をクビに]

姉「違う違う。こっちに転勤したってだけ」

青年「で、連絡もせずに許可も取らずこの家に住もうと」

姉「連絡したってどうせ金あるんだからホテルに泊まれって言うんでしょ?」

猫娘「あんた自分の姉が嫌いなの?」

青年「うん」

姉「素直に即答されてお姉ちゃんは傷付きました」

犬娘「···笑ってるのに~?」

狐娘[無関心じゃないのが嬉しいと見た]

姉「弟の嫌いなんて気持ちも受け入れるのがお姉ちゃんです」ムギュー

青年「受け入れるんだったら自重してくれないかな、抱き付くの。セクハラで訴えるよ」

姉「なんて厳しい現実社会···」

姉「とっりあっえず!そういう事だから、これから宜しくね♪」

青年「···僕はまぁ、良いけど。夜這いしないんだったら」

猫娘「何してんのよこの人···」

妹「···お姉ちゃん、しないようにね。お兄ちゃん怒るから」

姉「もうしないから!だから怒らないで!」

青年「しなかったら怒らないから」

犬娘「ご主人様は怒ると怖いの~?」

姉「怒気で殺されそうなくらい···ってご主人様?···弟くん」

青年「妹が呼ばせたんだよ」

妹「私が呼ばせました」

姉「good!」

青年「グッドじゃないよ姉さん、全然」

犬娘「ぐっど~?」

猫娘「良いって意味よ」

犬娘「じゃあご主人様って呼ぶのは良くないんだね~···」シュン

青年「あ、いや···まぁ···犬ちゃんが呼びたいなら」

犬娘「じゃあ呼びます~。ご主人様~!」

猫娘「気に入ったみたいよ?ご主人様?」

青年「ね、猫ちゃんまで···」

妹「ふふふ···流石は私の飼い主!」

姉「そんな···妹ちゃんをペットに···!?どうしてお姉ちゃんは飼ってくれないの!?」

青年「飼ってないし飼わないから」

狐娘[なん······だと·········!?]

姉(この子、私と同じ気配が···!)

狐娘「···」

姉「···」

猫娘「何握手してんのよ···」

そうでござい。(と私は思っているけどもしかしたら違う人だったのかもしれない)

そんなこんなで姉が来た翌日―。

青年「···あのさ」

姉「あの、違うんです。寝惚けてただけなんです」

青年「へぇ」

姉「いやあの、本当にそうなんです」

青年「全裸で僕に引っ付いてた事が?偶然で起こると?へぇ」

姉「あの···」

青年「まぁ姉さんは昔から寝る時は何にも身に付けなかったしね、うん」

姉「と、取り敢えず服着に行って良い?」

青年「勿論。その後居間で正座しててね」

姉「はひぃ···」

姉「」プルプル

妹「···お兄ちゃん、あれ何?」

青年「夜這い掛けてきたから正座させてる」

猫娘「くぁ···んん···膝の上に···何か乗ってる···けど···?」

狐娘[その上後ろ手に縛られてる 完全に拷問]

犬娘「はわわ~···怒らせたらああされる~···」ビクビク

青年「大丈夫だよ。あんな事するのは何回言っても聞かない姉さんだけだから」ナデリ

犬娘「わふぅん···」フリフリ

猫娘(···笑顔であんなに尻尾振って···。そんなに良いものなの···?)

妹「むぐ···犬ちゃんだけよく撫でられてる気がする···」

狐娘「···」コクッ

姉「誰一人として私の心配してない···もしかしてこれがミスディレクション···?」

青年「姉さんは今日休みだって言ってたよね」

姉「そうだけど···まさか一日中この状態で···?」

青年「皆の面倒見て欲しいんだ。今日は妹も休みじゃないし」

妹「今日は私、学校ですのでね!」

猫娘「私達がこの人の面倒を見る羽目にはならないわよね」

姉「酷い···。これでも大人なのに···」

青年(これでもって言う辺り多少は自覚あるのかな···)

妹「では私はお兄ちゃんが用意してくれたトーストで、遅刻遅刻~!ってやってくるね」

狐娘[説明が長い。却下]

妹「まさかのダメ出し」

犬娘「いってらっしゃい~」

妹「そして早く行けと催促された。くそぅ」

青年「僕も行くよ。途中まで道一緒だし」

姉「その前にこの箱退けて~···縄跳びほどいて~···」

妹「···と、実は私にお姉ちゃんが居たって話です」

妹友「学校に来て早々、何を話すかと思えば···はっ」

妹「親友の話を鼻で笑うとは何事か」

妹友「だってさ、いきなり言われたって信じられる訳無いじゃん?」

妹「そう言うなら家に来る?」

妹友「え~だってあんたのお兄さんいるんでしょ?」

妹「何か問題が?うん?」

妹友「ありありでしょうが。こっちはあんたのペット発言を強く否定しない変態って認識なのに」

妹「喧嘩売ってる?ねぇ喧嘩売ってる?」

妹友「むしろあんたの方があんたのお兄さんに喧嘩売ってる気がするんだけど」

妹「何処が!?こんなにもお兄ちゃんのペットで居られる事に喜びを感じているのに!」

妹友「やっぱあんた喧嘩売ってるよね。今も大声で叫んで周りが、ね」ザワザワザワザワ

妹「···ごめんお兄ちゃん。この罪は死んで償うから」ザワザワワサワサザワワ

妹友「待て待てバカ!窓から降りようとしない!あとここの教室一階だから意味ないし!」

妹「くっ···私には死すら許されないのか···!」

妹友(何でこの子は超が付くほど勉強出来るのにこんなバカなんだろ···)

妹「あ、でもこれでお兄ちゃんに寄り付く虫が減ったと考えれば···」

妹友「でも確実にあんたのお兄さんに嫌われ――」

妹「よし、死のう!」

妹友「元気良く死にに行くな!」

妹「お兄ちゃんに嫌われたら、生きていく自信無いもん···」

妹友「···あんたって本当にお兄さん好きね。呆れる位に」

妹「それはたった一人の家族···って、今は違うけど、ずっと一緒に居てくれた人だから」

妹友「ずっと、一緒に、ねぇ(やっぱりお兄さんってシスコンなんだろうか)」

妹「今失礼な事考えたよね?ね?」

妹友「考えてないって。それよりそのお姉さん?あんたのライバルになるかもね」

妹「もうなってます」

妹友「あぁ、そう···」

姉「···くしっ。···噂されてる?」

猫娘「噂されるような人なの?」

姉「弟くんとか妹ちゃんがしてるかもしれないし···」

犬娘「何を言ってるんでしょ~?」

狐娘[邪魔とか言ってるかも]

姉「お姉ちゃんそれでもめげない!伊達に社会の荒波泳いでないからね!」

猫娘「···あんたにとって家族って何?」

姉「家族···う~ん、何だろう。物心ついた時には海外に居たし」

犬娘「何があったんです~?」

姉「子どもに話す事じゃないのは確かね」

狐娘[大人の事情?]

姉「そういう事♪まぁ弟くんと妹ちゃんの事は、ずっと気掛かりだったけどね」

犬娘「気にしてたのに会えない···寂しいね~···」

猫娘「···そうね」

姉「でもそれはもう昔の話。今はこうやって会えるんだから、昔の事はしまっちゃえ~」

少し黒い展開を思い付いてしまった。ほのぼのか、ドロドロではなくトロトロの黒さか···。
どっちがいいんでしょうかねぇ···。

男の話はもうないの?
夜だけの世界とか、一人で戦争起こしかねない名前があるやつとか、男の妖気の正体とか

猫娘(···そんな簡単に過去を忘れられないわよ)

姉「···どうかした?」

猫娘「何でもないわ」

狐娘「···」

犬娘「?狐ちゃん~?」

狐娘[はてな?]

犬娘「何でもないの~?じゃあ良いよ~」

姉「う~ん···ところで、皆仲良いね。耳と尻尾が違うのに」

犬娘「···そう言えばそうだね~」

狐娘[拾われ仲間ですから]

猫娘「耳と尻尾が、血が違うからって仲良くしちゃいけないの?」

姉「しちゃダメなんて言ってないわ。ただ、どうやって仲良くなったか聞きたいだけ」

>>854
もう一つのスレの方が終わったらする予定。ただいちゃラブではなくシリアスなのでね。
肌に合わないかもしんないね。そして男は主役じゃないしね。狐娘と一緒に出すつもりだけどね。

犬娘「最初から···だね~」

猫娘「そうね、最初から仲が良かったわ。一昨日初めて会ったのにね」

狐娘[これも偏にご主人様こと青年さんのお陰?]

姉「弟くんは昔っから人を含めた動物に好かれる性質だったし、そうかも」

猫娘「···そんな人居るのね」

姉「いやぁ···鳩とカラスに群がられてた時は驚いたわ」

狐娘[何があったのか]

犬娘「怖いね~···」

姉「あの時は幼かったし、弟くんが空に連れてかれるかと思ったわ···」

青年「――ふぅ~···」

店長「ん、お疲れかい?」

青年「あ、店長。いえ、平気ですから」

店長「そうか。しかし、君は入社して一度も休んでないが」

青年「え、駄目でしょうか」

店長「いや、働いてくれるのは嬉しいが···身体を壊さないようにな」

青年「ありがとうございます。ご心配をお掛けして――」

店長「こんな事で一々頭を下げなくても構わないよ。下手に敬われるとかえって緊張する」

青年「ですが···」

店長「取り敢えず、休憩しなさい。そろそろ交代の時間だよ」

青年「あ···そうですね。分かりました」

店長「休憩がてら、ちょっと話でもしようじゃないか」

青年「はい(話?何の話だろう···まさかクビとか···いや無いかぁ)」

店長「まぁ座りなよ。堅苦しい話をする訳じゃあない」

青年「はい」

店長「ん~···話と言うのは、僕の娘の事なんだが」

青年「娘···あぁ、妹の友達みたいです」

店長「うん、娘から聞いているよ。家の娘が世話になっている礼を言おうかと」

青年「そんな、僕の方が礼を言いたい位です。妹は、何と言いますか、変わってますので」

店長「あぁ···娘も相手が大変だと言っていたよ。僕にも中々見せてくれない笑顔でね」

青年「身内が大変な迷惑を···」

店長「娘が喜んでいるんだ。全く気にしなくていい」

青年「は、はい···(全くは無理だなぁ···)」

店長「そんな娘だが、最近悩み事があるようでな」

青年「悩み···ですか」

店長「僕が聞いた所で答えないのは分かっているから、君の妹くんに頼みたくてね」

青年「分かりました。妹に、それとなく聞いておくよう頼んでおきます」

店長「頼んだよ···と言うのも変かもしれないがね」

黒いというより重い、かな?と言う訳で地味に重い展開になると思いますので。

妹友「んくぁ···」

妹「おねむ?」

妹友「あんたとはオツムが違うのよ」

妹「勉強会でも開く?」

妹友「勘弁。あんた結局教えてくんないし」

妹「だって···うん···」

妹友「何その含み。はっきり言ってよ」

妹「じゃあ言うけど、勉強する教科書間違えてるって何?しかも言われるまで気付かないって何?」

妹友「チャーミングでしょ?」

妹「本気で言ってるの···?」

妹友「そんな引かなくてもいいじゃんか···」

妹「引かない方が変だからね」

妹友「へぇへぇ、どうせバカですよ。勉強全然出来ませんよ」

妹「拗ねない拗ねない」

妹友「逆に何であんた勉強出来るの?お兄さんに教えてもらってるから?」

妹「それもあるけど、基本は自分の実力ですので」フフン

妹友「あぁ、そうですか。···いっその事、あんたのお兄さんに教えて――」

妹「駄目。絶対駄目」

妹友「ま、どうせそう言うって分かってたけど」

妹「お兄ちゃんはかっこいいから、勉強なんて優しく教えられたら妹友とかイチコロだからね」

妹友「あたし別に面食いじゃないし。そんなんで惚れないって」

妹「い~や、惚れるよ。て言うか惚れろ。いや惚れるな」

妹友「どっちよ···」

妹「惚れたらお兄ちゃんがかっこいい事が証明されるけどライバル増えるし···」

妹友「あのお兄さんだったらハーレムくらい大丈夫だと思うけど」

妹「ハーレム···!?か、考えた事も無かった···」

妹友「あ、そう···」

妹「そうだよ、お兄ちゃんは皆に愛を注いでくれる···それを独占しようなんて···やっぱり死――」

妹友「だから窓に足かけるな!今日一日で何回やるつもり!?」

姉「はふぅ···狐ちゃん、もふもふね···」モフモフ

狐娘「···!」ジタバタ

犬娘「気持ち良さそ~···」

猫娘「なら代わってあげなさい。私は嫌だけど」

姉「次は猫ちゃんね」

猫娘「は?嫌よ。一人で悶絶してなさいよ」

姉「断るっ」ガバッ

猫娘「犬。頑張って」グイ

犬娘「わ~」ズイ

姉「ほふぅ···犬ちゃんももふもふ···」モフモフ

犬娘「ご主人様のお姉様ももふもふです~」フニフニ

狐娘[似た者同士]

猫娘「巻き込まれるのは勘弁願いたいわね」

姉「はぁ~、これは良い···天国ってここにあったのね」

猫娘「地獄に変えてあげても良いけど」

狐娘[もふもふ地獄]

犬娘「いいのか悪いのか分からないね~」

姉「地獄って言う位だからそれはもう恐ろしい···」グヘヘ

狐娘[妹と気持ち悪い笑い方が一緒]

姉「気持ち悪い!?え!?」

猫娘「流石は姉妹ね」

犬娘「そっくりだね~」

姉「たとえ離れていても血は争えないのね···」

猫娘「家族だから当然だと思うけど」

カチャカチャ

妹「ただいま~」ガチャリ

犬娘「おかえり~」

姉「お帰りなさい」

猫娘「さようなら」

妹「帰ってきたばっかなのに」

狐娘[妹にはもう帰れる場所が無いんだ···]

妹「人を勝手に家無き子にしないで下さい」

姉「ごめんね妹···。でも妹には、何時でも会えるから···」

妹「二人して何のネタ?」

猫娘「知らなくても困らないわ」

犬娘「でも、気になるね~」

姉「だけど言わない!」

狐娘[書きません]

妹(···う~ん、何か自然にお姉ちゃんが居るのを受け入れてる自分が居る···)

犬娘「どうしたの~?」

猫娘「考え事なんて、天地がひっくり返るのも時間ね」

妹「何で会って二日目でそんな辛辣なの?」

狐娘[三日じゃなく?]

妹「人の姿になってから数えてるからね」

姉「···人の姿?」

猫娘「···そう言えばはっきりとは言ってなかったわね」

狐娘[耳と尻尾が本物としか]

妹「最初連れて来た時は確かに動物だったのにね~」

犬娘「ね~」

姉「そんな漫画みたいな事が···!」

猫娘「事実は小説より奇なり、ね」

犬娘「えっと~···」

狐娘「···奇なり···稲荷···」ボソッ[絵本とかより現実の方が不思議]

犬娘「って意味なんだね~。狐ちゃんありがと~」ギュー

狐娘「···!」ワタワタ

猫娘「やめてあげなさい」

犬娘「え~」パッ

狐娘「···」ホッ

姉「ねぇ狐ちゃん?」

狐娘[?]

姉「さっき稲荷···とか聞こえたけど、いなり寿司食べたいの?」

狐娘「食べっ···あ」[食べたい]

姉「じゃあ今日はそれにしましょうか」

狐娘「!」ワーイ

妹(···何で狐ちゃん、喋りたがらないんだろ···?)

姉「あ、そうそう妹ちゃん」

妹「な~に?」

姉「弟くんが居ない今だから言えるんだけど···」

猫娘「どうせどうでも良い事よ」

姉「酷い···ただ弟くんは私と会う度に妹ちゃんの話ばっかりする、って言おうとしただけなのに···」

妹「お兄ちゃんが···?」

姉「そうなの、妹ちゃんが頑張った事とかを自分の事の様にね」

妹「···そうなんだ」

犬娘「やっぱりご主人様は家族想いのやさしい人なんだね~」

猫娘「···まぁ、私達を拾おうとする奴が···優しくない訳、ないわよね」

狐娘[懐の広い御方]

姉「妹ちゃんに会ったら真っ先に言うつもりだったの。でも弟くんが居たら恥ずかしがるから···」

妹「···お姉ちゃん。···ありがと」

姉「ふふっ、どういたしまして。弟くんにも言ってあげてね」

妹「うん!」

青年「···ただいま」

妹「おかえり~」

姉「おかえりmybrother!」

犬娘「ご主人様~!」バタバタ

猫娘「尻尾なんて振って、随分嬉しそうね」

狐娘[嬉しそうに耳が動いてる]

猫娘「!?」ババッ

犬娘「動いてなかったよ~?」

猫娘「ちょっと狐!」

狐娘[お帰りなさい]シラー

猫娘「···良い度胸ね」

青年「喧嘩しない」ナデナデ

猫娘「んにゃ!?」

青年(んにゃ?)

妹「これはこれは可愛いこえ゛っ」ドスッ

猫娘「···♯」ビキビキ

妹「な、ナイス突撃···」

青年「こらっ、暴れない」

猫娘「うるさいっ、うるさい!」ジタバタ

犬娘「なでられて嬉しかったの~?」

猫娘「う、嬉しくなんか············ないっ」

姉「今の間は?」

狐娘[撫でられていた時の感触を考えていたと見た]

猫娘「べ、別に···!」フイ

犬娘「顔が真っ赤に~」

猫娘「なってない!なってないから!」

青年(···どうすればいいのかな、僕は)

姉「あ、今日は私が料理作るから」

青年「それは良いけどこの状況どうにかしてからに――」

姉「弟くんが猫ちゃん抱き締めたらすぐ解決するから、ほら」

青年「いやほらって言われても」チラ

猫娘「ふーっ、ふーっ」

犬娘「落ち着いて~」

狐娘[完全にお怒りに]

青年「···どうにか出来る気がしないんだけど」

姉「良いから行く!」

青年「わ、分かったよ。···猫ちゃん」

猫娘「何!?」

青年「暴れちゃ駄目だよ」キュム

猫娘「!?ちょっと、な、何を···離して、馬鹿、馬鹿」バスバス

青年「痛い痛い、背中叩かないで。大人しくするなら離すから」

猫娘「···」コクン

妹「おぉ、流石お兄ちゃんの癒し術。猫ちゃんがまるで借りてきた猫の様に」

犬娘「ネコだよ~?」

妹「いやそうなんだけど」

狐娘[にしても顔から火が出そうになってる]

猫娘「···///」モジモジ

妹「ま~、色気付いちゃって~」

犬娘「嬉しそうですね~」

姉「計画通り」

青年「計画ってそんな大した事でも···」

姉「女の子を抱き締める事を大した事ないなんて···弟、恐ろしい子!」

青年「そうでもないと思うけどなぁ」

姉「さて、落ち着いた所でお料理開始!」

狐娘[出来る?]

青年「出来るよ。姉さんは小さい時から料理好きだったから」

犬娘「ご主人様はどうしてできるんですか~?」

妹「複雑な事情がありまして···」

犬娘「?」

青年「姉さんが居なくなった時から僕しか料理が出来る人間が居なかったからね」

猫娘「···それって」

姉「はい辛気臭い話は無し!今が良ければ昔の事はどうでも良いの」

妹「そういう事~♪」

青年(···本当にそれで···いや···)

狐娘「···」

姉「~♪」

姉「はい、いなり――」

狐娘「」バッ

青年「駄目だよ」ガシッ

狐娘「!?」

妹「ちゃんといただきますって言わないと」

犬娘「いただきます~」

猫娘「···いただきます」

狐娘[頂きます]

姉「よしよし、狐ちゃんの為にそれはもう沢山作ったから」

狐娘「!」

青年「姉さん、幾つ作ったの」

姉「五十個くらい」

妹「五十個!?」

猫娘「作り始めてからそんなに時間経ってないのに···」

青年「会う度に料理作る速度が上がってくね、姉さん···」

姉「そう?」

狐娘「···」ウズウズ

姉「あっ、食べてい――」

狐娘「!」ムグムグムグムグ

猫娘「早いわね···」

犬娘「みるみる無くなります~」

妹「幸せそうに食べてるね」

姉「作った甲斐があったわね!う~ん、cute!」

青年「···で、姉さん。いなり寿司しか無いの?」

姉「···え?···あ」

青年「やっぱりか···姉さんは座ってて。僕が作るから」

妹「お兄ちゃん、今日何にも買ってないけど···」

青年「店長から何か貰っちゃって」

青年「あ、そう言えば店長から、妹友ちゃんが悩んでるみたいだから聞いといてくれって」

妹「私が?うん、分かった」

猫娘「妹、あんた友達居たのね」

妹「失礼な、ちゃ~んと居ます~」

犬娘「どんな人~?」

妹「テスト最下位ギリギリな位勉強が超嫌いな、でも普通に良い子」

姉「最下位ギリギリって···」

妹「本当はそこまで悪くないんだけど、国語のテストで数学しちゃう様な子だから···」

姉「それ逆に凄いんだけど···天然とかドジとかってレベル超えちゃってる···」

猫娘「てすと、が何かは知らないけど、順位があるみたいね。妹はどうなの?」

妹「私は結構上の方です」ムフー

猫娘「嘘ね。あり得ないわ」

妹「いや嘘じゃないよ!?」

青年「本当だよ。妹は結構賢いからね。それが日常で役に立ってるかは置いといて」

妹「置かないでお兄ちゃん!」

猫娘「そのテストって奴、賢さが必要なのね」

犬娘「ネコちゃんは出来そうだね~」

猫娘「狐の方が出来そうよ」

狐娘「」ガツガツ

犬娘「食べてるね~」

猫娘「···はぁ、そうね」

姉「いい食べっぷりでお姉ちゃん嬉しい!」

妹「一心不乱過ぎて不安になるんだけど」

狐娘「···!」ゲホゲホ

妹「言わんこっちゃな~い。はい、水」スッ

狐娘「···!」ゴクゴク

青年「料理、出来たけど···よいしょ。大丈夫?」サスサス

狐娘「···」コクン

妹「然り気無く背中をさする···お兄ちゃんは気遣いが出来る良い人です」

猫娘「何で説明口調なのよ」

妹「にしてもお兄ちゃん。これちらし寿司だよね···?」

青年「どう見てもそうだけど」

姉「マグロとかサーモンとか、いっぱい刺身が乗ってるけど···」

青年「売れ残りと切れ端を貰ったんだよ。いつもは五目ちらしだから、たまにはね」

妹「これはもうお兄ちゃんを神と崇めるしかない!」

猫娘「···今十億あるんだから、これ位普通に――」

妹「お兄ちゃんが作ってくれた物は、十億を超える価値があるの!」

青年「無いよ」

妹「えっ···」

姉「え···?」

犬娘「え~?」

狐娘「」モグモグ

青年「いや、え、とか言われても」

猫娘「あんたは何時まで食べてるのよ」

狐娘「?」ムグムグ

猫娘「それにしても···魚ね。見た事はあるけど、実際食べるのは初めてよ」

犬娘「犬娘も~。おいしいのかな~」

姉「う~ん、皆の舌に合うかどうかは···」

妹「大丈夫だよ。皆人間の体なんだから、動物の時と消化器官も違うだろうしね」

犬娘「どういう事~?」

青年「元々皆が食べちゃ駄目だった物も食べられる様になってるって事」

犬娘「へ~?」

青年「分かってなさそうだけど···まぁ念の為に本来食べちゃ駄目な物は入れてないから」

狐娘「♪」クプ

猫娘「···食い尽くしたみたいだけど、まだ食べられるの?」

狐娘「···」カキカキ[ちょっとだけ]

猫娘「中々食い意地張ってるわね···」

狐娘「···」テレテレ

猫娘「褒めてないから」

猫娘(···魚って、どんな味がす――)ドキドキ

犬娘「いただきます~」ハムッ

猫娘「あ」

犬娘「?」ハムハム

青年「どう?」

犬娘「おいしいよ~」

猫娘「···」ソォ アム(美味しい···)アムアム

妹「猫ちゃん、美味しい?」

猫娘「···悪くは、無いわ、うん」

姉「あぁ、お刺身···日本の心ね···!これが、happy···!」

青年「それは良かったよ」

妹「うん、確かに美味しいね。お兄ちゃんも、ほらあーん」

青年「しないから」

妹「ちぇ~」

五日後の土曜日―

狐娘「Zzz」スピー

犬娘「くぅん···」スゥスゥ

妹友「···何でこうなってるんだっけ」

猫娘「···さぁ?」

妹友「え~と、妹に勉強教えろって頼んで家に連れてきてもらったら···」

猫娘「あぁ、青年を連れて出ていったわね」

妹友「で、全く勉強教われない状況になった、で合ってる?」

猫娘「知らないけど、教えられる相手は総出してるわ」

妹友「···何でここ来たか分かんないんだけど」

猫娘「まぁ、折角来たんだから、ちょっとはゆっくりしていきなさい」

妹友「した結果こうなってるんでしょ」

猫娘「そうね。ふぁ···」

妹友「···眠いの?」

猫娘「えぇ」

妹友「じゃあ、いっその事あたしも寝ようかな」

猫娘「そうしなさい」

妹友「···でも人ん家で寝るのってさ」

猫娘「皆と一緒に眠ってあげた。それでは不満?」

妹友「いや、あたしあんた達の事よく知んないし」

猫娘「お互い知らないわ」

妹友「···そう言えばそうじゃん。じゃあ寝よ寝よ」

猫娘「お休み」

妹友「おやすみ」

妹友「···いやいや、ちょっと待って。本気で何しに来たか分かんない」

猫娘「···何よ」ゴシゴシ

妹友「せめてあんた達が何なのか教えて」

猫娘「人間になった動物」

妹友「うん、意味分かんない」

猫娘「事実だから仕方無いわ」

妹友「えぇ~···」

猫娘「そっちは?妹の友達らしいけど」

妹友「一応は」

猫娘「何であんなのと仲良くなったのか聞きたいわね」

妹友「あんなのって···まぁあんなのだけど」



妹「くしっ」

青年「風邪?」

妹「う~、これはきっと妹友辺りが悪口言ってる···」

青年「···で、僕はどうして妹と外に出てるのかな」

妹「可愛い妹とデー···散歩。嬉しくないの?」

青年「何で言い直したのかな」

妹「たかが一ペットがデートなんておこがましいから」

青年「そう言うの良いから」

妹「え、じゃあデートって言っても···!?」

青年「深い意味の無いただの散歩だよ」

妹「むぅ」

青年「それより、妹友ちゃんの悩みはどうなってるんだ?」

妹「ん~···上手い事いってる、かも?」

青年「どんな悩みだった?」

妹「妹友ちゃんね~···何かペット飼いたい、って。でもそういうの駄目な所に住んでるから···」

青年「僕の家に放置したと」

妹「あの子達をペットとは呼べないけど···少しでもそんな気になってくれたらな~って」

妹友「···妹はいい子だよ。お兄さんの事になったら暴走するけど」

猫娘「学校?って所での妹の姿が気になってきたわ」

妹友「殆ど変わんないと思うけど。変態な部分が抜け落ちてるだけだから。ちょっとだけ」

猫娘「じゃあそれはもう妹と同じ姿の別人ね」

妹友「あの子家にいたらどれだけ変態な訳?」

猫娘「引く位ね」

妹友「学校でもお兄さんがらみだと引くレベルだけど」

猫娘「あら、じゃあそんなには変わらないかもね」

妹友「どっちにしても変態なのは変わんないんだ···」

猫娘「変え難き変態よ。ド変態」

妹友「変態言われすぎて逆に見たくなってきた···」

猫娘「失望して絶交しないよう心掛ける事ね」

妹友「ここまで言われるっていったい···」

猫娘「···でも」

妹友「でも?」

猫娘「本来ならペット···ほぼ奴隷扱いでも良いのに、この家族はそうしなかった」

妹友「人間だから···って元動物だっけ」

猫娘「えぇ」

妹友「···何でそう言う事言ってくれた訳?あたしはただの妹の友達でしょ」

猫娘「その妹の友達だからよ」

妹友「へ?」

猫娘「例え変態でも、貴女が言う通り悪い子では無いわ。そんな子が友達をここに連れてきた」

妹友「···それで?」

猫娘「貴女を信頼してる妹を信頼して、訳を話した。それだけよ」

妹友「···ははぁん?変態変態言いながら、信じてるんだ?」

猫娘「···言ってないわ、そんな事」

猫娘「···そうね、もう一つ理由を付け足すとすれば」

妹友「何?」

猫娘「私達を拾った青年と、雰囲気が似てるから···ね」

妹友「え、お兄さんと?えぇ~」

猫娘「嫌なの?」

妹友「う~ん、優しいんだろうけど···う~ん、説明出来ないモヤモヤがあるんだよね」

猫娘「モヤモヤ、ね」

妹友「何なのかな、これ。ずっとよく分かんないままなんだ」

猫娘「案外、妹を我が物としてる事に嫉妬してるとかかもね」

妹友『それは絶対にない』

猫娘「そこまで強調しなくても良いじゃない···」

妹友「···家族かぁ」

猫娘「···何かあるの?」

妹友「あたしはさ、離婚しちゃって···家にパパしかいないんだ」

猫娘「···」

妹友「それでも、パパがいる。でも、妹の家ってさ···」

猫娘「···親の話は一度も無いわ。それどころか、誰にも言いたくないみたいね」

妹友「あたしも聞いた事ない。家の事情もあるから、聞く気もないけど」

猫娘「···青年に聞いたら、話してくれるかもね」

妹友「あんまり人ん家の事に首を突っ込む訳にもなぁ···でも、心配なんだよね」

猫娘「···そう」

妹友「···そろそろ帰る」

猫娘「あら、寝ないの?」

妹友「自分ちで寝るから。寝るために来た訳じゃないし」

猫娘「さよなら。また会うかもね」

妹友「さよ~なら」

妹友「――あ、妹···とお兄さん」

青年「どうも」

妹「あれ、帰るの?」

妹友「あんたは勉強教える気ないみたいだし」

妹「今からでも···」

妹友「結構です。代わりに明日教えてもらうから。あたしの家で」

妹「は~い···あのさ」

妹友「うん?」

妹「皆と仲良くなれた?」

妹友「···ははぁん?最初からそれが目的か」

妹「あ、それはその」

妹友「別に良いけど?猫耳の子と仲良くなれたし」

妹「猫ちゃんと?」

妹友「うんそう。じゃあね」

妹「う、うん···バイバイ」

妹「···で、お兄ちゃん。何で喋らなかったの?」

青年「いやだって、苦手意識持たれてるから···」

妹「う~ん、何でかなぁ」

青年(大体妹の所為だと思うんだけど)カチャカチャ

妹「ただいま~」ガチャン

青年「ただいま」

猫娘「意外と早く帰ってきたわね」

妹「お兄ちゃんが猫ちゃんに会いたい~って」

猫娘「···。ふぅん」

妹「素っ気無くなってる···くぅ」

犬娘「ふわぁ~···あれ?さっきの人は~?」

猫娘「もう帰ったわ」

犬娘「折角ご主人様と同じ匂いがするからふしぎに思ってたのに~」

妹「同じ?」

犬娘「うん~」

青年(···同じ匂い?)

妹「それって珍しいの?」

犬娘「珍しいよ~。ふつうは家族にしか付かないから~」

青年「···」

妹「むむっ、妹友め···狡い!」

猫娘「あんたも同じ匂いするのに?」

妹「···あ、そっか」

猫娘「···呆れるわね、もう」

その日の夜―

青年「ふぁあ~···ん」(皆寝たし、そろそろ寝るか···)

コソコソ

青年「···ん?」

猫娘「···」

青年「猫···ちゃん?何かあった?」

猫娘「···寝る前に、一つ話を、ね」

青年「話···?」

猫娘「私の家族の話よ···」

青年「···どうして、急に?」

猫娘「今日、妹友と話していて···あんた達の両親の話が気になったの」

青年「···まぁ、普通は気になるよね」

猫娘「でも、言いにくい事を無理矢理聞く気は無いわ。だからまずは、自分の話をする事にしたの」

青年「···そう。分かった、聞くよ。その後、僕が知ってる事を話すから」

猫娘「···覚えてると思うけど、私は元々他の飼い主が居たわ」

青年「うん、覚えてるよ。その人に···」

猫娘「捨てられた···と言うのは、少し嘘」

青年「嘘?」

猫娘「···私にだって親が居た。けれども···私は育てて貰えなかった」

青年「···育児放棄」

猫娘「えぇ···でも、今まで生きているのは元飼い主のお陰」

青年「最初持ってた印象と、随分変わったよ」

猫娘「金持ちで、平気で猫を捨てる非情な人···という所ね?」

青年「まぁ、うん」

猫娘「実際は殆どその通りよ。ただ、何故か私は助けてくれたけど」

青年「どうしてだろうね···」

猫娘「さぁ。もしかしたら、自分も親に見捨てられて生きてて、私の状況と重ね合わせたのかもね」

猫娘「まぁ、今となっては想像の域を出ないわ。もう居ないもの。···この世に」

青年「···!」

猫娘「飼い主が居なくなって、飼い主が雇ってた家政婦に捨てられ···今に至るわ」

青年「···親の下には···戻る気は無い、か」

猫娘「動物は確実に子孫繁栄させる為に、生き残れる子だけを育てる···恨んでは無いわ。でも···」

青年「でも?」

猫娘「捨てられるのが、怖くなった···。拾ってくれた貴方も、何れは捨てるんだろうって」

青年「だけど人の姿になったから、その心配は無くなった訳だね」

猫娘「···人間は、捨てられる事もある」

青年「···そんな事、ない」

猫娘「じゃあ貴方達が親と過ごしてないのは何故?」

青年「それは···」

猫娘「···もう、孤独は味わいたくない」ブルッ

青年(体が、震えてる)

猫娘「···貴方は···ひゃっ」

青年「独りになんてしないから」ギュウ

猫娘「···あんた、暖かい、わね」キュ

青年「さっきまで布団被ってたからね」

猫娘(何となく、安心、する···)

青年「···猫ちゃん?」

猫娘「···ううん」スースー

青年「···寝ちゃったか」ナデナデ

猫娘「···」ギュ

青年「あ···」(服を掴まれた···これじゃ皆の部屋に連れてけない···)

猫娘「···♪」

青年「···今日は、良いかな」

朝――

猫娘「ん···まぶしい···朝···?」

青年「すぅ···すぅ···」ギュウ

猫娘「···。······!?」(ち、近い···!と言うか、抱き締められてる···!?)

青年「んん···」ギュムー

猫娘(あ、あう、き、昨日は、えっと、家族の話をして···)

青年「···大丈夫···独りに···」ムギュ

猫娘(そうだ、独りにしないって、抱き締められて···)

青年「···すぅ」

猫娘(···変わった匂い。···雄の、匂い?···何か、変な気分)スンスン

青年「···ん?···猫ちゃん?」

猫娘「!」ビクッ

青年「顔、赤いけど···大丈夫?」

猫娘「な、何でもないから、平気よ」

妹「お兄ちゃん、おは···な、何故猫ちゃんがそこに···」

猫娘「そ、それは···」

妹「しかも顔が赤い!お兄ちゃんまさか···出したの?出したのかコノヤロー!」バシバシ

青年「痛いから。別に何もしてないよ」

姉「···お姉ちゃんは駄目なのに、猫ちゃんは良いんだ···」ジィ

青年「姉さんは前科があるからね。···分かってる?」ジロ

姉「ひぃ!分かってます分かってます」

犬娘「ご主人様~」

狐娘「」ボーッ

青年「取り敢えず···皆、おはよう」

妹「お兄ちゃん、今日もお休みだったっけ」

青年「店長さんがさ、たまには妹くんと休日を過ごしなさい、って」

妹「店長さん···」

青年「でも、今日は妹友ちゃんに勉強を教えに行くんだよね」

妹「そんな用事知らない」

青年「行け」

妹「はひ···」ガクブル

姉「こっちもお仕事なのが残念···」

青年「姉さんは仕事しないならこの家に住まさないから」

姉「仕打ちが酷い···」

狐娘「···」カキカキ[腹が減っては戦は出来ぬ]

青年「あぁ、お腹空いたんだ。今作るから待っててね」

妹「朝食ウマー。朝からお兄ちゃんの料理なんて幸せだね」モグモグ

姉「そうねぇ···」ルー

犬娘「泣いてる~···」

狐娘「」ムグムグ

青年「猫ちゃんも、ほら」

猫娘「···うん」

妹「···な~んでさっきからお兄ちゃんと手を繋いでるのかなぁ?」

猫娘「···何か、落ち着くから」フイッ

姉「あら、随分と大胆に···昨日、一体何が···?」

妹「やっぱりお兄ちゃん···」

青年「早く食べないと、間に合わないよ」

妹「あ゛っ、ヤバい!」

姉「社会人は朝もゆっくり出来ないのね···」

青年「今更何を言ってるんだよ、姉さん···」

姉「弟くんとのイチャイチャタイムが···」

妹「我慢、我慢だよお姉ちゃん。我慢した先に幸福の時間が――」

青年「そんな時間無いよ」

狐娘[ばっさり]

妹「くそぅ、行ってきます」

姉「姉、行っきま~す」

犬娘「行ってらっしゃい~」

狐娘[さらば]

青年「行ってらっしゃい」

バタム

猫娘「···」キュム

青年「?どうしたの、急に」

猫娘「···別に」

狐娘「甘えたがり?」

猫娘「違うわよ」

やべぇミスった狐娘の台詞「」じゃなくて[]にしてくだせぇ。

犬娘「ご主人様と朝から一緒なのは初めてだね~」

狐娘[この前は妹に連れてかれた]

猫娘「そうね」

青年「確かに···僕だけが家に居るのは皆にとっては初めてだね」

猫娘「居ても居なくても変わらないと思うけど」ギュ

狐娘[変わってる変わってる]

犬娘「はわ~···猫ちゃんが甘えてる~···」

猫娘「何?悪い?」

青年「急に甘えられると驚くよ」

猫娘「···ごめんなさい」ペコリ

青年「あぁいや、駄目だって言ってるんじゃなくて」ナデナデ

猫娘「あぅ···♪」

狐娘[しおらしい]

犬娘「いいな~なでなで~」

猫娘「···♪」ギュウ スリスリ

青年「わわっ、ちょ、ちょっと猫ちゃん。急に頬擦りは···」

猫娘「駄目···?」

青年(···猫ちゃんの頬が上気してて、しかも目がとろんとしてる···これって)

犬娘「ご主人様~」

青年「な、何?犬娘···え~っと、仰向けになってどうしたの」

犬娘「猫ちゃんが甘えてるから犬娘も甘えたい~」

青年(犬の仰向けは服従の意だから···好きにしてくれって事かな···)

青年「じゃ、じゃあ、お腹撫でるよ」サスサス

犬娘「わふぅん♪」バタバタ

狐娘「···」ジー

青年「あ、あの···狐ちゃんは何でじっと見てるのかな」

狐娘[見て楽しんでる]

青年「見てないでちょっと助けて!」

狐娘[仕方が無いので飛び付きます]ピョーン

青年「痛い、何で!」

狐娘「···」ボソボソ

青年「えっ?」

狐娘「···」ダキッ

青年(···今、皆狡いって聞こえたけど···)

犬娘「ご主人様~···」ベッタリ

猫娘「ふふっ···」スリスリ

狐娘「···」ガッチリ

青年(···その前に、本気でどうしよう、この状況)

青年「···あの、取り敢えず皆に話があるから、離れてくれると···」

猫娘「嫌よ」スリスリ

青年「···僕の、僕達の家族の話、だからさ。真剣に話したい、って言うか」

猫娘「···分かったわ。でも凄く名残惜しいから話が終わったらまたするわ」

青年「あ、ありがとう···ほ、ほら、二人も」

犬娘「くぅん···」

狐娘「···」ヨイショ

青年(皆離れてくれたけど···何で狐ちゃんだけ体育座り···?)

青年「ん···じゃあ、まずは、僕達がどんな家族だったか、から話そうかな···」

僕達家族はさ、普通っていうか、ありふれた家族だったんだよ。
両親は共働きだったけど、それでも晩御飯は皆笑顔で過ごしてた位にはね。
僕だって、姉さんだって、幸せだったよ。間違いなく、さ。

でも、不幸って、急にやって来る物なんだ···。
今から十三年も前、になるなぁ···。今は高校生の妹が、もう本当に幼い二歳の時に突然···。

父さんと母さんが離婚···あぁ、犬ちゃんに分かりやすく言うと、ずっと一緒に居るって約束した
二人が自分達から離ればなれになったんだよ。
父さんが、母さんと違う女の人と関係を持ったから···。うん、狐ちゃんが書いた通り、不倫だよ。
丁度僕が産まれた時···今から二十年も前からの、ね。七年も、父さんは母さんを騙してたんだ。
酷い人だと思うよ。父さんは開き直って気付かない方が悪いなんて言ってたけど。

 母さんは僕と妹が自分が産んだ子なのか疑ってさ。調べもせずに姉さんを連れて、
海外に行っちゃったんだ。自分の子か分からない子と住みたくないって言って。
 残された父さんは、その場に居ない母さんに何度も罵声を浴びせた後に、許してくれ、って
泣き叫んでさ。酒を浴びるみたいに呑むようになったよ。そして、僕達との関係も凄く薄くなった。
 その時七歳の僕は、何とか二歳の妹の面倒を見てたんだ。父さんが何もしないから。
子供心に何とかしないと、って思ってね。一生懸命、頑張ったんだ。
 父さんは学費···学校っていう所に行く為に必要なお金と、僕達の朝、昼、夜のご飯分のお金を
払ってくれてはいたけど···お金しか、くれなかった。僕達と関わるのを凄く嫌がってた。 
僕は父さんに何時もみたいに笑って欲しいって思ってたんだけど、もう通じる事は無かったよ。
 それから僕が十八になった時。良心の呵責か何かかな、父さん、死んじゃったんだよ。
自殺···自分で自分を殺したんだ。その時、僕は父さんが死んで···何にも思わなかった。
あぁ、死んだんだ、って。それだけ。
 その時の僕は、妹を守って、育てて、立派に生きてくれる事しか考えて無かったから、
父さんの死なんか、こう言っちゃなんだけど、どうでも良かったんだ。

母親が自分が産んだ子供か分からないってどういう事?
父親が種が自分なのか分からないって言うなら分かるんだが

ごめんなさいね、説明足りんかったね。
(本当は>>915の言う通り種が違うって言う風にしたかったのは言わないでおこう···)

だがそうすると考えてる話と食い違うから体外受精で良いんだ···。ご指摘を感謝します。

狐娘[質問]

青年「何?」

狐娘[青年さんのお母さんはお腹を痛めてないの?]

青年「···そう、だってさ。姉さんは本当に産んだらしいけどね」

犬娘「どういう事~?」

青年「···僕も正直、良く分かってないんだけどね。母さん、姉さん産んでから体弱くしたらしくて」

狐娘[子供産めなかった?]

青年「···だから、体外受精させて、他の人に産んで貰ったって」

犬娘「そんな事出来るの~?」

青年「出来るんだろうね···それで僕と妹は産まれたんだから」

狐娘[誰から聞いた?]

青年「姉さん。···本当かどうかは、母さんも向こうで亡くなったみたいだから、分からない」

猫娘「···だったら、あんた達を産んだ女と父親の不倫相手を探せば良いんじゃない?」

青年「···簡単に出来たら良いけどさ。確かに、僕が誰の子か、分かるから」

犬娘「犬娘も誰の子か分からないよ~。覚えてるのは、いっつも独りだった事だけ~」

青年「···そうなんだ。でも、今はもう独りじゃないからね」

犬娘「うん~!」

狐娘「···本当は」

青年「え」

狐娘「本当は誰の子か、思い付いているんですよね」

犬娘「狐ちゃんが~!」

青年「···違うよ。でも、何か関係はあるって思ってる」

狐娘「真実がどんな影響を及ぼすか分かりません。それでも知りたいですか?」

青年「そりゃあね。姉さんと妹は過去の事なんて気にするな、なんて言うけど···」

  「どんな辛い過去でも、今の自分を作る、大事な物だって思うから···」

狐娘「···」[だったら何も言わない。書くけど]

青年「書くんだ···」

猫娘「で、何で急に喋り出したのよ」

狐娘[実は人と話すと記憶が読める]

犬娘「ふぇ~···狐ちゃんすごいね~!」

猫娘「···前からあった様な口振りね」

狐娘「···」

青年「···狐ちゃん。もしかして···君は元々人の姿になれる、とか?」

狐娘「···」バッテン

青年「あ、違うんだ···」

狐娘[逆。狐の姿になれる]

犬娘「何が違うの~?」

狐娘「···」[元々は]

青年「···人間···だった?」

狐娘「···」コクリ

犬娘「でも、耳と尻尾が生えてます~」

青年「急に生えた、とか?」

狐娘[狐の姿から戻ったらこうなってた]

猫娘「消せないの?それ」

狐娘[無理]

青年「···じゃあ何で独りで衰弱して倒れてたの?」

狐娘「···」[こんな力と姿を受け入れられない人も居る 例え親でも]

青年「···皆、独り、なんだね」

狐娘[でも、皆が居るから独りじゃない]

犬娘「そうだね~!」

猫娘「···確かに、平気で受け入れる変な家族も居るしね」

青年「変って···まぁ、変かもね、色々と」

青年(···狐ちゃんの力を使えば、もしかしたら···真実が···)

猫娘「···もう、話は終わったわね。なら再開するわ」ギュ

青年「あっちょっ」

猫娘「ふぅ、落ち着くわ···」スリスリ

犬娘「犬娘も~」スリスリ

青年「そんなにへ張り付かなくても···」

狐娘「···」

青年「あ、狐ちゃん。君が喋らなかった理由って···」

狐娘[人の記憶を読み続けるのはきつい]

青年「···記憶を読むのが怖かったから、じゃなくて?」

狐娘「!······」[流石です]

青年「本当は喋っても良いんだよって、言うつもりだったけど···どっちも本当の理由なんだよね」

狐娘「···」コクリ

青年「じゃあ強要しない。いつも通りで行こう、ね」

狐娘[ありがとう]ペコッ

青年(···真実は知りたい。だけど、相手の方は?僕がしようとしてる事は···)

猫娘「手が止まってる」

青年「あ、ごめん」ナデナデ

猫娘「全く···♪」スリスリ

青年(···狐ちゃんが記憶を読めたなら、誰も傷付かない···だけど、う~ん)

犬娘「ご主人様~?悩んでるの~?」

青年「そんな事無いよ」

狐娘「···」ダキッ

青年「狐ちゃん?」

狐娘「···」ボソリ

青年(···悩んだって誰かが傷付く···か。···そう、なんだよね。でも、知りたいんだ)

妹友「あ~も~···分からん!」

妹「分からんじゃなくて、ここは···」

妹友「いや答え言ったんじゃないし!」

妹「分かってるけど」

妹友「んぬ~···やっぱりお兄さんに教えてもらった方が」

妹「私で駄目ならお兄ちゃんでも駄目だと思うんだけど」

妹友「むぐぐ···ならお姉さんに···」

妹「海外行ってた人の勉強に着いていく自信ある?」

妹友「ナッシング···」

妹「大体開始五分で無理なんて言うの妹友くらいだから」

妹友「あ~睡眠学習とか出来ないかね~」

妹「妹友はすぐ忘れそう」

妹友「シャーペンで突くよ」

妹「痛い止めて」

妹友「あ~あ、あんたんとこみたいに賢いお兄さんでもいればなぁ」

妹「あげないよ」

妹友「逆にあげるって言われたらビビるから」

妹「···じゃあ、もしお兄ちゃんが妹友のお兄ちゃんだったらどうする?」

妹友「えぇ~···大体の事はお兄さん任せにしそう」

妹「これやっといて~···とかって寝ながらやってそう」

妹友「否定出来ないのが···」

妹「自分はサボってお兄ちゃんを馬車馬の様に働かせて···妹友許さん!」

妹友「想像で喧嘩売んの止めて」

妹「はっ、そうだった···いけないいけない」

妹友「お兄さんの事で暴走しすぎでしょ···」

妹「これも愛ゆえ!」

妹友「変に重い···」

妹友「にしても···お兄さんねぇ」

妹「え、何かあんのか?お?」

妹友「パパがさ、やたらと気にかけてたんだよね」

妹「店長さん?」

妹友「そうそう。何かさぁ···う~ん、なんて言うのかな···」

妹「違和感があるって?」

妹友「そうなんだよねぇ···何か、お兄さんの秘密、知ってたりして」

妹「秘密···もしかして家族でも分からないお兄ちゃんの好みのタイプとか···!?」

妹友「どんな秘密?」

妹「好みのタイプさえ分かればお兄ちゃん好みの女に···!」

妹友「妹っていう時点でアウトじゃない?」

妹「そっ···そんなっ···」

妹友「衝撃受けるほどの事でもないでしょ」

妹「タブーは破る為にある!」

妹友「あんた結構破ってない?」

青年「···重い···」

猫娘「女の子に重いなんて言わないの」ノシッ

犬娘「重いかな~」ガシッ

狐娘「···」ズシッ

青年「じゃれるのは良いんだけど、お腹の上に三人はちょっと···」

猫娘「男なら甲斐性を見せなさい」

犬娘「見せなさい~」

狐娘「···」ゴロゴロ

青年「甲斐性関係無いって言うかゴロゴロしないで」

狐娘「···」ゴロゴロゴロゴロ

青年「悪化した」

狐娘「···」ナデテー

青年「う、うん···」ナデナデ

狐娘「♪」

犬娘「ご主人様~犬娘も~」

猫娘「ちょっと、私が余るわ」

青年「え~っと···」

狐娘「···」ボソボソ

青年「それ、大丈夫···?」

狐娘「···」グッ

青年「サムズアップ···」

青年「そ···それじゃあ···」ギュウ

犬娘「わふ」

猫娘「なっ」

狐娘「···」

青年(全員抱き締めろって···こんな事で解決するんだろうか)

犬娘「むふ~···」

猫娘「きゅ、急にこんな···」

狐娘「···♪」

青年「···皆が気に入ってくれたみたいで何よりだよ」

猫娘「わっ、私は別に···」

青年「じゃあ猫ちゃんだけ離れ――」

猫娘「仕方無いからこうされたままで居るわ。折角だしね」

青年「そ、そう···(面持ちが真剣その物だった···)」

狐娘「···Zzz」

犬娘「狐ちゃん寝ちゃったね~」

猫娘「喋り疲れたんでしょ、きっと」

青年「それは違うんじゃ···」

猫娘「···あんたの側に居ると、凄く安心するから、その所為ね」

青年「そうかな」

犬娘「犬娘も安心します~···くぅ、くぅ···」

猫娘「早いわね···くぁ···」

青年「···寝て良いよ」

猫娘「ん···お言葉に甘えさせて貰うわ···」クテン

青年「お休み」

猫娘「ふ、にゃ···」

青年(···重い)

ガチャン

妹「ただいま~···って、何ぃ!?」

青年「···ん、あぁ、妹、おかえり」

妹「皆がお兄ちゃんに抱き付いて寝てる···これは混ざるしかない!」ヌギヌギ

青年「何で脱ぐんだ」

妹「優位を見せ付ける為に···」

青年「見せなくて良いから」

妹「ちぇ~」

青年「···結構、遅くまで居たんだね」

妹「寂しかったって言ってくれればすぐ帰ってきたのに···」

青年「いや全然寂しくなかったけど」

妹「即答された。くそぅ」

青年「勉強はどうだった?」

妹「少なくともテストの教科を間違える真似はもうしないと思う」

青年「直せたんだ···」

妹「···皆、気持ち良さそ~に眠っちゃって」

青年「お陰でずっと動けてないんだ」

妹「じゃあ起こせば良いのに」

青年「妹がさっき言ったみたいに、気持ち良さそうに寝てるから起こしづらくて」

妹「私でも起こせないよ。無理無理」

青年「だから、起きるまで待ってるんだよ」

妹「···それにしても、猫ちゃんがこんなに甘えるなんてね~」

青年「···あの、それさ、人の姿だから抑えられてるんだと勝手に思ってるんだけど」

妹「何が?」

青年「···発情期」

妹「···いやいや、まっさかぁ。だって、皆、見た目私と同じ位···だったら、可能性あるんだね···」

青年「そう、なんだよね···大丈夫かな」

妹「お兄ちゃん···式には、呼んでね」グスッ

青年「気があまりに早すぎる」

青年「日が過ぎれば元に戻ってるよ、きっと」

妹「い~や無いね!皆お兄ちゃん大好きだからね!」

青年「そうかな」

妹「お兄ちゃんにはお腹の上の女の子三人が見えないのかな」

青年「いや見えるけど···」

妹「異性にぴったりくっ付くなんて、その相手の事好きじゃなきゃ、ね」

青年「皆家族とじゃれあってる感じだと思うんだけど」

妹「甘ぁい!まるでショートケーキの様にスウィートだよお兄ちゃん!」

青年「えぇ···」

妹「特に猫ちゃんみたいな性格の子が、こんなに甘えるって言うのは···ラブですよ、ラブ!」

青年「だからそれは···」

妹「も~、お兄ちゃんは女心って言うのが分かってませんなぁ!」

青年「···何かごめん」

妹「ごめんで済むなら女は寄らない!」

青年「別に寄ってないよ」

妹「そうなの?じゃあ···」

青年「···何だか僕がモテてるみたいな言い方だけど、モテた事無いから。妹も知ってるよね」

妹「彼女居ない歴年齢の事?」

青年「そうだよ。···自分で言うと悲しさが増すなぁ···」

妹「慰めてあげよ~か?勿論···」グヘヘ

青年「その後は何なんだ。あ、言わなくて良いから」

妹「大丈夫、私に任せて!b」グッ

青年「何を?後サムズアップしない」

妹「何って···」

青年「言わなくて良いから」

妹「ちぇ~」

狐娘「Zzz···。···?」パチクリ

青年「あ、起きたね、狐ちゃん」

妹「おはよ~···ま~今は夜だけどね」

狐娘「···」キョロキョロ

妹「ホワイトボードとペンなら···はい」

狐娘「!」カキカキ[ありがとう]

妹「どういたしまして♪」

青年「···僕の上に正座するの、痛いから退いてくれる?」

狐娘[おk]ヨイショ

妹「一人減ってもお兄ちゃんの上にはまだ二人···な所に私が混ざります!」ババッ

青年「混ざらなくて良いから。来ないで」

妹「最近お兄ちゃんが冷たい···」シクシク

狐娘「···」ポンポン

妹「狐ちゃん···慰めてくれるの?」

狐娘「b」グッ

妹「ありがとう、狐ちゃん!」

青年(流行ってるのかな、サムズアップ···)

狐娘「p」グッ

妹「突然のサムズダウンに私は開いた口が塞がりません」

狐娘[話してるから塞がってる]

妹「あ、そうだね。流石狐ちゃん、賢い!」

狐娘「···」エッヘン

青年(···これ何の茶番?)

犬娘「···ふわぁ~。よく寝ました~」

青年「犬ちゃんも起きたね」

妹「お兄ちゃんの寝心地はどうだった?」

犬娘「暖かくて、気持ちよかった~」

妹「この台詞だけ聞いたら以下略」

狐娘[以下略って口に出す物じゃない]

青年「そこは突っ込む所じゃないよ」

妹「突っ込むなんて···」

青年「もう良いから」

犬娘「突っ込むって突撃のこと~?」

妹「いやちが――」

青年「うんそうだよ」

狐娘[だから妹にご~]

犬娘「はい~」

妹「えっちょっわぷっ」

犬娘「妹もぬくぬく~」ムギュ

妹「天使や···天使がここにおるで···」グヘヘ

青年「何で関西弁」

犬娘「かんさいべん~?···むつかしそうだからいい~」

狐娘[日本を半分に分け]「えっ」

妹「まさかの言葉に狐ちゃんが喋った」

犬娘「もっとしゃべっても良いのに~」

狐娘「×」フルフル

青年「···猫ちゃん起きないね」

犬娘「眠たかったんだね~」

狐娘[ネコは夜行性なのに]

青年「寝かしておいてあげたいけど、このままじゃあ起きれない」

妹「抱き抱える様にして起きたら良いのに」

青年「いやぁ、起きるかもしれないし」

妹「起きても多分寝たふりするから」

青年「?···まぁ、分かったよ。よい、しょっと」

妹(あぁ、羨ましいなぁ猫ちゃん。お兄ちゃんに抱き締められて···)

犬娘「妹の目が~···」

狐娘[合わせちゃいけません]

妹「やめて人を不審人物扱いしないで!」

青年「こうやって猫ちゃん抱えてると、妹が昔甘えてきた事を思い出すよ」

妹「…覚えてるの?」

青年「そりゃあね」

狐娘[昔の妹はどんな子だった?]

犬娘「気になります~」

青年「今とそんな変わってないよ」

狐娘[がっかり]

妹「狐ちゃんは何を期待してたのかな」

狐娘[可愛いげのある妹]

妹「今でもあるよ!ねっ、お兄ちゃん!」

青年「···」

妹「何か言って!」

姉「ただいま皆!お帰り私の出番!」ガチャン

狐娘[帰って どうぞ]

姉「酷い···慰めて弟く~ん」

青年「じゃあ背中洗うよ。たわしで」

姉「喜んで!」

犬娘「たわしちくちくで痛いのに~」

姉「弟くんが背中を洗ってくれる事に比べたら、屁でもない!」

妹「くっ、これがお姉ちゃん···私も見習わないと!」

猫娘「···そんなの見習う必要無いわよ。くぁ···」

青年「あ、起きたんだ」

猫娘「誰かさんの、お陰でね···」

青年「···降りる?」

猫娘「嫌」ギュ

姉「あら、随分と仲良しね」

青年「まぁね」ナデナデ

猫娘「ん···」

妹「むぅ···」

姉「妹ちゃん、私は撫でられた事一度も無いからね···」ポンポン

狐娘[それは慰めなのか]

姉「yes,I do!」

妹「ノーセンキュー」

姉「oh···」

青年「でも、晩御飯買いに行かないと駄目だからさ」

猫娘「···分かったわ」

妹「素直になっちゃって」

猫娘「青年に迷惑掛ける訳にもね」

犬娘「すなおが一番だよ~」

猫娘「そうね」

狐娘[晩御飯は例の物を]

青年「油揚げね、分かってるよ」

狐娘「b」グッ

姉(···2000の技でも持ってそう、狐ちゃん)

妹「じゃあ買い物には私が付き合いましょう!」

青年「ありがとう」

犬娘「犬娘もいい~?」

青年「勿論良いよ」

犬娘「ありがと~」

姉「···さて、弟くんが行った所で···二人共」

猫娘「何?」

姉「弟くん、何か隠してない?」

狐娘[何でそう思った]

姉「な~んとなく、だけど···まぁ女の勘って奴ね!」

猫娘「頼りにならなそうな勘ね」

姉「何おぅ!」

猫娘「実際、隠し事なんてしてないわよ」

狐娘[するなら私達にも言わない]

姉「···ふ~ん。外れちゃったか。まぁ当たっても、ねぇ」

猫娘「そうよ。家族にも言えない秘密なんて明かす···」

姉「猫ちゃん?」

猫娘(あいつは···それを明かそうとしてる訳よね···)

姉「無視は酷いって思うな、ねこちゃん」

猫娘「···今何故か腹が立ったわ」

~~~~

青年「···あ」

妹「どうしたの、お兄ちゃん」

犬娘「ごしゅ、じゃなくて兄さん?」

青年「いや、あそこに···」

妹「ん~?あれは···」

店長「――」

妹友「――」

犬娘「あっ、ご、兄さんと同じ匂いの人~」

妹「妹友とお父さんだね」

青年「···離れよっか」

妹「え?」

青年「いや、仲良さそうな家族の時間を邪魔するのはなぁ···って」

妹「う~ん、確かに妹友は小言言いそうだけど」

犬娘「犬娘はごしゅじ、兄さんの言う事聞きますよ~」

妹「私は何でも!何でも聞くから!」

青年「何で張り合ったのかな」

妹「このままでは妹というポジションが霞みそうで···」

青年「姉さんの方が霞みそうだから大丈夫だよ」

妹「それは大丈夫なの?」



姉「っくし。あれ、また噂···?」

翌日―

青年「···」

猫娘「すぅ···すぅ···」

姉「···」

青年「···姉さん」

姉「はい」

青年「何か言う事は?」

姉「猫ちゃんは良いの?」

青年「姉さん以外は良いよ」

姉「私だけ···特別な存在って――」

青年「反省の念が見られないんだけど」

姉「すみませんでしたぁ!」

姉「だって、だって、猫ちゃんがokなら私も大丈夫って···」

青年「どこから湧いてきたのその自信」

姉「勿論このcatch my heart!」

ガラッ

妹「ベリーメロン!」

狐娘[べり~めろん]

青年「帰れ」

妹「何処へ!?」

姉「帰ろう···故郷へ···」

青年「姉さん」

姉「アッハイ」

青年「全く···二人も姉さんの悪ふざけに乗らない」

妹「は~い」

狐娘「···」コク

姉「うぅ···哀れ姉は縄めいた玩具で身体拘束!」

妹「インガオホー」

狐娘[因果応報]

妹「とある姉の身体拘束(アイアンメイデン)」

狐娘[姉にはお仕置きが足りない]

妹「私の姉がこんなに変態な筈がない」

狐娘[そんな 姉は 面白い](SAO)

青年「···え、何急に張り合ってるの?」

妹「流石は狐ちゃん···!」

狐娘「···」ニヤリ

青年「何の勝負なんだ···」

猫娘「···うるさい」ゴシゴシ

青年「おはよう」

猫娘「ふあぁ···おはよう···」

妹「またまた猫ちゃん、お兄ちゃんの布団に潜り込んじゃって、ま~」

猫娘「犬娘も···居るわ···」

青年「え」

猫娘「押し入れ···」

狐娘「···」ガラッ

犬娘「···ふみ~···」スヤスヤ

青年「···何で」

猫娘「ご主人様の、部屋に行きたいって···」

青年「行ってくれれば普通に入れたのに···姉さん以外」

姉「酷い···でもこれも弟くんの愛だと思えば」

妹「押し入れに入ってるのが猫ちゃんだったら···」

狐娘[はっきり口に出すと文句言われる]

猫娘「···別に言わないわよ」

犬娘「···わさび~···」スピー

青年「どんな夢を見てるんだ···」

妹「···お寿司の夢?」

青年「山葵なんて舐めさせた覚え無いんだけどなぁ」

姉(···あれはワサビに聞こえたけど、違う。あれは···)

犬娘「···wild soul beat~···」

姉(何時の間に英語なんて···本当に何の夢見てるの···?)

犬娘「···はっ!ご飯がっ」バッ

狐娘「!」

ゴン

猫娘「あ」

犬娘「頭痛い~···」ヒリヒリ

青年「あ~···天井の低い場所で飛び上がるから···」ナデナデ

犬娘「う~···」

青年「ほら、おいで」

犬娘「ごめんなさい~···」

妹「結構な勢いで跳んだから、ちょっと腫れてるね」

猫娘「狭い押し入れに入るからよ。私みたいに堂々と――」

姉「するとこうなります」

猫娘「あんただけでしょ」

姉「腫れ物を触るかの様な扱い···」

青年「兎に角、朝御飯作るから皆部屋出てって」

姉「あの~」

青年「足は縛ってないから動けるよね」

姉「はい···」

猫娘「···」

青年「猫ちゃんも、何時までも布団に潜ってないで」

猫娘「···む、分かったわよ」モゾモゾ

妹「ではその布団を私が!」

狐娘[貴女の連行先は此方です]グイグイ

妹「ぬおおぉぉぉ離せえええぇぇぇ」ズルズル

青年「普通に行ってくれるかな」

妹「はい」

姉「ところで、腕縛られてる状態でどうやって食事を···はっ!まさかあ~ん···!?」

青年「口も塞がなきゃいけないのかな」

姉「出来るなら口で塞いで――」

青年「ご飯要らないんだ」

姉「ごめんなさい必要です」

青年「全く···」シュルシュル

姉「ほどいてくれてありがとう!」バッ

青年「抱き付いたらこの縄跳びを鞭みたいに使う事になるよ」

姉「流石にそこまでの趣味は無いのでやめてください」

お食事中―

妹「お兄ちゃん顔全体にご飯付いてるから舐め取ってあげるね」

青年「もうちょっとましな嘘吐きなさい」

猫娘「···あむっ···美味しい」

青年「猫ちゃん人が箸で持ってた物を横取りしないで」

姉「猫ちゃん、間接キスの味は?」

猫娘「···」フイ

青年「姉さん」

姉「なしてそげん厳しかと?」

青年「急に何処かの方言使わないで」

犬娘「ご主人様~。ほんとにご飯付いてる~」

青年「えっ、嘘」

犬娘「うそ~」

青年「犬ちゃんも言う様になったね···」

狐娘「···」モグモグ ゴクン

青年「あ、狐ちゃん。後で話があるんだけど」

狐娘「···?」コクン

妹「もしや告白···!?」

姉「何ぃ!?」

猫娘「!」

犬娘「?」

青年「···何?皆」

妹「いいえ」

姉「何でも」

猫娘「無いわ」

青年「そ、そう···」

青年「···」

狐娘「···」

青年「え~っと、話って言うのは···」

狐娘[?]

青年「···あの、今日は着いて来てくれない、かな」

狐娘「···」[分かりました]

青年「ごめんね」

狐娘[青年さんの力になりたいから]

青年「···ありがとう」

猫娘「···それ、私達も行けないの?」

犬娘「···」ソローリ

青年「···聞いてたんだ」

猫娘「···まぁ、悪かったわ」

犬娘「わう~···」

青年「姉さんと妹が出ていった後で良かったよ」

狐娘「···皆、良いの?」

猫娘「私も知りたいから」

犬娘「ご主人様ある所犬娘あり~」

青年「そんな事あったっけ」

犬娘「ないね~」

青年「だよね」

青年「···じゃあ、話を、聞きに行かないと」

犬娘「行きましょ~」

猫娘「···あんたを産んだ親を探りに、ね」

狐娘「頑張ります」

青年「大丈夫?」

狐娘「はい」

青年「···そっか」

犬娘「狐ちゃんの声かわいいね~」

狐娘「え···?あ、ありがとう···」テ

猫娘「してる暇あるの?」

青年「···行こっか」

~~~~

青年「という訳で店長」

店長「うん、急だね」

青年「急なのは分かってます。ただ、話がしたいだけなんです」

店長「いや、それは良いが···あの子達は?」

犬娘「あの人妹友?と同じ匂いがするから~···」

猫娘「あの子の父親よ。良いから私達は邪魔せずにここに居るわよ」

青年「···あっちは置いといて、今はこの子の言葉を聞いて下さい」

狐娘「···」

店長「···?まぁ仕事が始まる時間まではまだだから、幾らでも聞くがね」

狐娘「···」スゥ ハァ

店長(深呼吸してまで私に言いたい事とは何だろうか···)

狐娘「···あの」

店長「何だい?」

狐娘「···単刀直入に聞きます。貴方は青年さんを産んだ人を知ってますか?」

店長「知ってるよ」

青年「えっ」

店長「だって、私の妻だったからね」

青年「そ、そんなあっさり···」

店長「君と出会った時から、聞かれたら答えると決めていたよ」

青年「···」

店長「妻は君の両親とは知り合い···幼馴染みの関係だったらしい」

青年「···僕を産んでくれって頼んだのも、そういう訳だからですか」

店長「ああ。妻は言っていたよ、二人の力になりたいとね」

青年「···そうですか」

狐娘「···」チョイチョイ

青年「ん、何?」

狐娘「···」ボソボソ

青年「···そう。···やっぱり、そうなんだ」

狐娘「···」コクリ

店長「···どうかしたかい」

青年「···」

店長「···良くは分からないが、私の過去でも見たのかな」

狐娘「···!」

青年「どうして、そう思うんです」

店長「その女の子に喋らせる理由を考えてただけだよ」

青年「···」

店長「···君がここに来た時、何時かは話す事になるとは思っていた。ただ、予想よりとても早いが」

青年「すみません」

店長「君が謝る事じゃない···全ては、身勝手な大人の我が儘の所為、だからね」

店長「···何処から話せば良い物か」

狐娘「···話したくなかったら、私が···」

店長「ははは、こんな話を子どもに任せる訳にはね」

狐娘「···」

店長「それより私は、この子達に話を聞かせる方が心配だ」

犬娘「何の話かな~」

猫娘「···この子はともかく、私とそこの子は聞きたくて来たのよ」

店長「···そうかい」

青年「···話して、くれますか」

店長「あぁ。···楽しい話では無いから、そのつもりでね」

店長「···そうだな。まず君が私の口から聞きたいのは···君の母親の事だね」

青年「···あの、本当に···店長の···」

店長「···そうだよ。君は···君の母親は、私の妻だ。だからと言って私は君の父親では無いが」

猫娘「···あんたの母親が···妹友の母親···」

青年「······。そう、ですか。一体、どうして、そんな」

店長「当人達が居ない今、理由を知る機会は無いんだ···。ただ、理由は不明でも事実は変わらない」

青年「僕の父さんが、店長の奥さんと、不倫関係にあった···」

猫娘「それじゃあ、妹友はあんたの···」

店長「異父兄妹···という事になるね」

猫娘「···それなら、姉と妹は」

狐娘「異母兄妹···」

犬娘「う~···?」

猫娘「姉と妹の母親と、青年の母親が違うって事よ」

犬娘「わ、わう~···ふくざつ~···」

店長「···何処で選択を間違えたんだろうね」

青年「···僕には――」

猫娘「ちょっと!」

店長「な、何だい?」

猫娘「間違いなんてそんな言い方は···」

青年「···選択を間違えたから、僕が産まれた···皮肉、だなぁ」

狐娘「青年さん···」

店長「···すまない」

青年「···大丈夫です。覚悟はしてたので」

店長「···どうして、気付いたんだい」

青年「店長の娘さんが家に遊びに来た時に、皆が···」

犬娘「妹友とご、兄さんが同じ匂いだったから~···」

店長「···匂いか。···血の繋がりは、切っても切れない、という事か」

青年「···そろそろ、仕事ですね」

店長「···じゃあ、準備しようか」

青年「店長。···話、ありがとうございました」

猫娘「ちょ、ちょっと、もう良いの?」

狐娘「···」フルフル

猫娘「···そう」

犬娘「帰るの~?」

青年「僕は仕事があるからさ」

店長「···送って行きなさい。遅刻扱いにはしないから」

青年「え、良いんですか?」

店長「女の子だけで、というのは要らぬ心配かな」

青年「ありがとうございます、すぐ戻ります」

店長「ああ」

青年「ほら、皆」

店長(······妹友···)

~~~~

青年「で、あの、どういう事?」

妹友「何がです?」

青年「いや、だって…」

姉「弟くん。話は…狐ちゃんから、聞いたから」

青年「…そう」

妹友「いやぁ、まさかお兄さんがお兄ちゃんだったとは」

青年「…」

妹友「あ、別に気にしては…いますけど、そんな昔の事、別にいいんで」

狐娘[家族が増えるよ!やったね妹ちゃん!]

妹「あ、ありぁてぇ!ありがてぇ!」

青年「止めてくれる?」

青年「でも、何で家に…」

妹友「パパから全部教えられて…何か会った方がいいかな、って」

妹「いきなりあんたん家行って良いって聞かれた時はとうとう敵になるかと」

青年「敵って何」

犬娘「妹友、敵~?」

妹友「妹が適当に言った事真に受けないで」

猫娘「そうよ、寧ろ敵は…」チラッ

妹「何でこっち見るの?」

青年「まぁ、妹だし…」

妹「ちょっとは庇って!」

妹友「…いつもこんな感じなの?」

猫娘「…うん」

妹友「自分の家族が結構複雑な関係だったのに?」

猫娘「些細な問題なのよ、きっと。青年は青年だから」

妹友「…強いのか何なのか分かんない」