服部「推理対決しようや」(89)

~喫茶店~

服部「暇やなぁ」

コナン「ったく、東京へ来るときには事前に連絡しろよな。蘭もおっちゃんもでかけてるってのに」

服部「いやぁ、まさか工藤しかおらんとはな」

コナン「せっかくの休日に野郎と茶店でだべってるなんてよ・・・・・・」

服部「せや、工藤。せっかくやから、推理対決でもせんか?」

コナン「推理対決って・・・・・・どうやってだよ」

服部「この店にいる客がどないな人間か、推理してくんや」

服部「外見的特徴や仕草、まあ色々なとこを手がかりにしてな」

コナン「まあ、いいけどよ」

服部「じゃあ、まずはあの窓際にひとりで座っとる男や」

男「・・・・・・」

コナン「そうだなぁ。あの人は・・・・・・見た感じ、学生かな」

コナン「誰かとこの店で待ち合わせてんだろ。相手は、友達。彼女って線は薄い

コナン「おそらく米花町の住人か・・・・・・待ち合わせている相手もこの町をよく知ってるんだろうな」

服部「ほぅ、なんでそう思うんや?」

コナン「さっきからあの人、腕時計と入口を交互に見てるだろ? 待ち合わせの相手が時間を過ぎても来ないから苛々してんだよ」

コナン「それと、この店に入るときショーウィンドウの前を横切ってきた。つまり、駅と反対方向から歩いてきたってことだ」

コナン「この店はけっこう入り組んだ場所にある。初めて訪れたなら、場所がわかりやすい駅前の他の店を指定するはず」

コナン「あとあの服装。あまりにラフすぎる。神経質そうな男が、彼女相手にあの服装はねえだろ」

服部「なるほど・・・・・・」

コナン「お前はどう思うんだよ」

服部「ホモやな」

コナン「・・・・・・は?」

服部「あの男、ホモやで」

コナン「な、なんでだ?」

服部「まずあの服装や。あまりにラフすぎる言うたが、そうやない。脱ぎやすいように薄着できとるだけや」

コナン「脱ぎやすいようにって・・・・・・」

服部「即座にアナルセックスへ突入するために決まっとるやないか。アホか工藤」

服部「それとあの顔、見てみい。太い眉毛に厚い唇。おまけにモリモリマッチョ。間違いなくホモ体質やで」

コナン「偏見だろ」

服部「それだけやない。さっきから時計を気にしとるんは、約束の時間やなく、体内時計を調節しとるんや」

コナン「体内時計? なんだよ、それ」

服部「ええか。セックス中は時計を気にする暇なんてないねん。せやけど、ラブホテルには制限時間がある」

服部「限られた時間内で、どれだけ充実したラインナップを送れるか、それを追求するんや」

服部「時計を見ずに相手へ視線を集中させつつ、脳内では正確な時間を刻む。そのために、あの男は時間感覚を養っとる」

コナン「にわかには信じがたいぞ・・・・・・」

コナン「第一、なんでラブホテルなんだよ。自宅でいいだろ」

服部「わかってへんな工藤。あの男のパスケース見てみ。ポケットからぶら下がっとるアレや」

コナン「・・・・・・? なんかおかしいか?」

服部「あのパスケースに入っとる丸っこい金属、鍵やで」

コナン「・・・・・・ああ。カードキーだろうな。最近増えてるし」

服部「せや、レ○パレスの鍵や。さあ、これでもうわかったやろ?」

コナン「いや、わからねーよ」

服部「ほんまアホやな。レ○パレスは壁が薄いんやぞ? そこで大の男が唸りと喘ぎ声あげてみ。一発で苦情がくるで」

コナン「しらねーよ。ホモの性交なんて見たことねえし」

服部「ったく、探偵失格やな。あっ、ほら! 相手が来たで!!!」

女「ごめーん、待った?」

男「待ったよもう。はやく行かないと全室埋まっちまうぞ」

女「ちょっと手こずっちゃって」

男「ったく」

コナン「・・・・・・おい服部。違うじゃねえか」

服部「何言ってんねん。俺の言った通りやないか」

コナン「はぁ? だって、相手は女だったじゃねえか。って、俺も推理はずれちまったけど・・・・・・」

服部「あれ、女やないで。男が女装しとるだけや」

コナン「はぁ!? マジかよ!」

服部「見てみ、あの女・・・・・・いや、男。眉毛が上がるたびに、連動して生え際と頭も動いとるで。ありゃカツラや」

服部「それにあの不自然な肌の色白さ。コントロールカラーの使いすぎや」

服部「さらに、口紅がベージュ。組み合わせとして最悪やで、血行が悪く見えるわ。化粧に関しては素人やな」

服部「足元、レディースサンダルから見える爪が巻いとる。運動部やろうな」

服部「服は家族から借りたんやろ。組み合わせが不自然やな。体型を隠すためにワンピースを選んだんやろうけど・・・・・・」

服部「花柄に黒のサンダルは合わん。ダーク調のワンピはなかったんで、妥協したんやろうな」

コナン「・・・・・・な、なんで女装なんてしてきたんだ?」

服部「男同士だと断られるラブホが多いからやろ。苦肉の策や、拍手で送ったろう」パチパチパチ

女装男「な、なにあの人たち・・・・・・はやく行こっ」

男「お、おう」

服部「俺の一勝やな」

コナン「バーロ。俺は認めねえよ」

服部「負けず嫌いなやっちゃ」

コナン「負けたとは思ってねえ。次だ次。今度は・・・・・・あの席に座ってる老人だ」

服部「ええで。まずは工藤から推理してみ」

コナン「そうだな・・・・・・まず、年齢は60歳以上の可能性が高い」

コナン「妻がいて、子供もいるのかな。たぶん老眼だ。この店にはよく来てる。常連客だ」

服部「なんでや」

コナン「妻がいるのは結婚指輪を見ればわかるだろ? 60歳以上ってのは、読んでる資料と銀貨のホルダーだ」

服部「ホルダー?」

コナン「ああ。胸元に入れてる眼鏡袋に銀貨のホルダーがついてるだろ? あれは還暦祝いの記念品」

コナン「老眼鏡をかけて読んでる資料はハローワークのもの。定年退職を迎えて、また職をさがしてるんだろう」

服部「常連客ってのは?」

コナン「老眼のはずなのに、裸眼でメニューをパッと見ただけで注文してたからな。メニューを把握してる可能性が高い」

コナン「お前の推理はどうなんだ?」

服部「あの老人はやな・・・・・・おそらく、元ホモやな」

コナン「・・・・・・またか。根拠はあんのかよ」

服部「あの頭を見んかい。ハゲやないか」

コナン「おめえまさか、ハゲてるからホモだなんて言い出すんじゃねえだろうな」

服部「そのまさかや。ハゲは高確率でホモやで」

コナン「バーロ! ハゲがホモなら日本中の坊さんはみんなホモかよ!」

服部「当たり前や。ホモやなければ務まらんで、住職さんなんて」

コナン「マジかよ・・・・・・」

服部「あと、あの胸元の袋は眼鏡を入れるもんやない」

コナン「えっ?」

服部「あの老人、眼鏡を直接胸ポケットに入れとったで。あの袋には入れてへんかった」

コナン「じゃあ・・・・・・あれ、なんだ?」

服部「浣腸入れやな」

コナン「浣腸!?」

服部「せや。袋のくたびれ具合を見ると、使い古した浣腸が入っとるんやろうな」

コナン「か、浣腸なんてなんで持ち歩いてんだ? 便秘気味なのか?」

服部「そうやない。アナルセックスのためや。プレイの一環として、相手に恥辱を与える必須アイテムやないか」

コナン「だから知らねえよ・・・・・・」

服部「それと、今あの老人が食っとるもん、見てみ」

コナン「あん? ・・・・・・イカフライとソーセージグリルみたいだな」

服部「アカン、決定的や」

コナン「は?」

服部「イカとソーセージやぞ? ホモが好きな食べ物の典型やないか」

コナン「それは流石に酷いぞ・・・・・・俺だってイカとソーセージは好きだ」

服部「工藤! ホモやったんか!?」

コナン「バーロ! ホモじゃねえよ!!!」

服部「最後に決め手になるんが、読んどる資料や」

コナン「ハローワークだろ」

服部「違うわアホ。その追跡メガネでよう見てみ」

コナン「?・・・・・・あれ、ハローワークじゃねえな・・・・・・ヤローホーモ?」

コナン「なんだ? ヤローホーモって」

服部「『野郎ホモ』。ホモ専門誌や」

コナン「なっ・・・・・・! そんなもんが出てるのか・・・・・・」

服部「ソーセージにかぶりつきながらホモ雑誌を黙読やで。ホモに興味無いわけがないやろ」

コナン「・・・・・・たしかお前、『元』って言ったよな。現役じゃない理由はなんだ?」

服部「それはお前もゆうたやろ。指輪や。同性愛婚が認められん今の日本で、左薬指に指輪をはめるのは考えにくいやろ」

服部「『奥さんはどないな人ですか~』とか『ご結婚されとるんですか~』なんて聞かれたら面倒やしな。付けとるってことは相手は女性や」

コナン「・・・・・・全部お前の憶測だろ」

服部「アホ。推理や。社会に逆らえず女性と結ばれ、還暦を迎えてまたホモに目覚めてしまった男の性を見抜いたんや」

服部「これで二勝やな」

コナン「引き分けだ引き分け。結局、あの老人がホモなのかどうか分からずじまいじゃねえか」

服部「ヤローホーモ読んでたやろ?」

コナン「アルツハイマーでホモ雑誌を読んでることに気づいてないのかもしれねえだろうが」

服部「な、なかなかキツイこと言うやっちゃなぁ。まあええわ。次の勝負や」

コナン「おっ。ちょうど客が入ってきたみてえだな。あの黒ずくめの二人組を次のターゲットに・・・・・・」

コナン「・・・・・・!!!」

服部「なんや工藤。どないしたん」

コナン(ジ、ジンとウォッカ・・・・・・!)

ウォッカ「暑いですね。兄貴」

ジン「そうだな。オイ、ウェイトレス。メロンソーダふたつ」

店員「かしこまりました~」

服部「なんや工藤。次の推理対象はあの二人組かいな」

コナン「バーロっ。なにのんきなこと言ってやがんだっ。あいつらは、組織のメンバーだっ」

服部「な、なんやと・・・・・・!」

コナン「くそ・・・・・・どうする?」

コナン(やつらの足取りを掴む絶好のチャンスだが・・・・・・!)

服部「せや、せっかくやし工藤。あの二人を推理せんか?」

コナン「なっ・・・・・・!」

服部「手がかりを掴む絶好のチャンスやろ? あの二人の特徴から、わかることもあるかもしれん」

コナン「だ、だけどよ・・・・・・」

服部「よーし。まずは俺からやな」

服部「・・・・・・」

ウォッカ「なんかすごい見られてますぜ。兄貴」

ジン「気にするな。夏場に黒ずくめの服装を着てるのが珍しいんだろう」

ウォッカ「それもそうですね」

服部「・・・・・・なるほどな(ニヤリ」

コナン「なにかわかったのか?」

服部「ああ。わかったで。あの二人組は・・・・・・」

コナン「・・・・・・」

服部「ホモや」

コナン「バカな、そんな・・・・・・」

服部「黒い服装はホモが好むファッションや。それから、あの帽子。ホモには目深に帽子をかぶる習性があるらしいで」

コナン「・・・・・・」

服部「それに、席に座るときグラサンをエスコートしとったで。わざわざ座りやすいように椅子を引き出してな」

服部「メニューを注文したのも長髪のオッサンや。あのグラサンを大切にしとるのがようわかるわ」

コナン「そんな、まさか・・・・・・!」

服部「なにより、グラサンは長髪を『兄貴』と呼んどった。これは確固たる証拠や」

コナン「・・・・・・!」

服部「あの二人は、できとる」

コナン「くっ!」

コナン「認めねえ!!!」ダンッ

ジン「?」

ウォッカ「なんだぁ?」

服部「ア、アホ、工藤っ。声を抑えんかいっ」

コナン「やつらがホモだと・・・・・・!? 俺はホモに身体を小さくさせられたってのか・・・・・・!?」

服部「せや。貞操を奪われんかっただけでも良かったやないか」

コナン「嘘だ! 俺は信じねえぞ!」

服部「どうどう、落ち着かんかい」

ウォッカ「何を騒いでるんでしょうね、やつら」

ジン「・・・・・・別れ話でも持ち出されたんだろう」

ウォッカ「まさか兄貴。あの眼鏡の坊主と色黒の男は・・・・・・」

ジン「ホモだな」

ウォッカ(男の二人組を見るとホモ認定する、兄貴の悪い癖だ・・・・・・)

ウォッカ「見た感じ、あの坊主は小学生ですぜ。犯罪じゃないですかい?」

ジン「俺だってショタを犯したことがある」

ウォッカ「さ、さすが兄貴。ついていけねえぜ」

ジン「ああ? おい、ホモを愚弄したのか?」

ウォッカ「そ、そんな滅相もない」

ジン「そういえば、お前はノーマルだったな」

ウォッカ「え、ええ。女性が好きですが・・・・・・」

ジン「それも今日までだ」

ウォッカ「・・・・・・え?」

ジン「約束の時間までだいぶ暇がある。ホテルへ行くぞ」

ウォッカ「そ、そんな兄貴。冗談はよしてくださいよ」

ジン「俺のことを『兄貴』と呼んでおきながら、今更『その気はなかった』は通らねえだろ?」

ウォッカ「待ってください兄貴、いえ、ジンさん。これからはジンさんと呼ばせてください」

ジン「だ・め・だ」スッ

ウォッカ「あっ、ちょっとやめてください!」

ジン「ククク、手の甲が敏感だな」

ウォッカ「こ、困りますよ!」

ジン「俺はお前のこと、意識しまくってたんだぜ」

ウォッカ「あっ、あっ」

服部「ほれ見てみ工藤っ、長髪のオッサンがグラサンの手を撫でとるで!」

コナン「嫌だっ。俺は見ないぞ!」

服部「工藤! 現実から目を逸らしたらアカン! あれが敵の姿やで!」

コナン「ホモに気絶させられて薬を飲まされたなんてみっともねえ! 俺は信じねえぞ!」

コナン「ホモなんて存在しちゃいけないんだ!」

服部「おい! 工藤、それは聞き捨てならんで! ホモを愚弄するんか!?」

コナン「ったりめーだ! ホモなんて気持ちわりい!!!」

ジン「!!!」ガタン

カツカツカツ

ジン「おい、聞こえたぞ。坊主」

コナン「え・・・・・・?」

ジン「・・・・・・」ギロッ

コナン「!!!」

コナン(しまった、俺の正体がバレたか!?)

ジン「ホモが気持ちわりいだと?」

コナン(そ、そっちか)

ウォッカ「あ、兄貴っ」

ジン「ガキだからって容赦しねえぞ」チャキ

コナン「わっ」

コナン(拳銃!?)

「きゃー!」「拳銃だー!」「警察を呼べー!」「逃げろー!」

ジン「ホモを貶した代償は重い」

コナン「っく・・・・・・! 服部っ」

服部「謝れ工藤」

コナン「はぁ!?」

服部「今回ばかりは、お前が悪い。しっかり謝るんや」

コナン「冗談じゃねえ! 俺はこいつらのせいでひどい目にあったんだ!」

服部「工藤!!!」

ジン「何をわけのわからねえことを言ってやがる! 坊主! てめえの名前は工藤でいいのか!?」

コナン「ち、ちがっ 僕は江戸川コナn」

服部「工藤ォ! 謝らんかいィ!」

コナン「お、おい服部! 待って! 待ってよおじさん!」

ジン「言い逃れか? 俺の怒りを抑えられるとは思えねえがな」

コナン「ぼ、僕はなにも悪口言ってないよ? ホモってなんのことだか、僕わからないし」

ジン「・・・・・・」パンッ

コナン「おわっ!」

ジン「次は当てる」

コナン(う、撃ってきやがった・・・・・・!)

ウォッカ「あ、兄貴、冷静になってくださいよ。もうすぐサツが来ますぜ。ずらからねえと」

ジン「ホモを愚弄され、それを野放しにするのは組織の理念に反する。あの方もお怒りになられるだろう」

ウォッカ「そ、そんなことないんじゃ・・・・・・」

ジン「兎に角だ、工藤とかいったな。このまま帰すわけにはいかねぇ」

コナン(くそっ・・・・・・! どうすりゃいい!?)

ウォッカ「・・・・・・? そういえば」

ウォッカ(工藤、どっかで聞いたことのある名だな)

ウォッカ「・・・・・・! そ、そうだ! 兄貴!」

ジン「なんだ?」

ウォッカ「工藤って、工藤新一じゃ!?」

ジン「工藤、新一・・・・・・?」

コナン「!!!」

ジン「てめえ、工藤新一か?」

コナン(くそっ、バレたか!)

ジン「・・・・・・尻を見せろ」

コナン「え?」

ジン「いいから尻を見せろ!」ガバッ

コナン「わっわっ! ちょ、やめろっ!」

服部「オラぁ! 言われた通りに尻見せんかい!」

コナン「くそっ離せ!」

ジン「・・・・・・この尻。アナルの形・・・・・・!」サワサワ

コナン「あっ///」

ジン「間違いねえ。工藤新一だ」

コナン「離せぇ!」バシッ

ジン「くっ」

コナン「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・!」

ジン「まさか、生きていたとはな」

コナン「な、なんで俺が新一だと・・・・・・?」

ジン「一度掘った穴は忘れねえよ。なかなか締りのいいアナルだったぜ」

コナン「な・・・・・・にぃ?」

コナン(な、なに言ってやがるんだ?)

ジン「言っている意味がわからねえって顔だな。ククク」

ジン「俺は、お前を掘ったんだよ。工藤新一」

コナン「!?」

~数ヶ月前 トロピカルランド~

ジン「そこまでだ」ガッ

新一「ぐっ・・・・・・!」ドサッ

ウォッカ「あ、兄貴・・・・・・」

ジン「こんなガキにつけられやがって」

ウォッカ「こいつ、殺しやすかい!?」

ジン「いや、拳銃はまずい。さっきの騒ぎでサツがまだうろついている」

ジン「こいつを使おう。組織が新開発したこの薬をな」

ジン「だが、その前に」ヌギッ

ウォッカ「あ、兄貴!?」

ジン「一発掘らせてもらおうか。高校生探偵を掘るなんて、滅多にねえ機会だからな」

ウォッカ「兄貴! はやく逃げないとヤバイですぜ!」

ジン「そう焦るな。俺が性欲を処理するまで待て」

ウォッカ「兄貴ぃ・・・・・・」

ジン「おらぁ!!!」ズブリ

新一「・・・・・・!」ピクッ

ジン「フ、フフフ! なかなかいいぜ。この締まりはSランクだ・・・・・・!」パンパンパン

ウォッカ「兄貴! はやくはやく!」

ジン「待ってろ・・・・・・! すぐにクライマックスだ・・・・・・!」パンパンパン

ジン「うおおおおおおおおおおおお!!!」ドッピュ

ジン「あああああ・・・・・・ふぅ」

ウォッカ「兄貴!」

ジン「いいアナルだったぜ。こいつは駄賃だ」ムギュ

ウォッカ「APTX4869は座薬ですかい!?」

ジン「知らん。が、効くだろ。あばよ、名探偵」

タッタッタッタッタ

~喫茶店~

コナン「・・・・・・!」

コナン(たしかに、あの時、尻が痛かった・・・・・・! ま、まさか、そんな!)

ジン「ククク。衝撃で声も出ねえか」

服部「工藤! おまえデビューしとったんか!」

コナン「・・・・・・う、うわあああああああああああ」

ジン「あの時の感覚は忘れてねえ。お前が工藤新一であることなど、お見通しだ」

服部「流石や! アナルだけで人物を特定するアナルソムリエや! どないしょ! 興奮してきたで!」

ウォッカ「兄貴! はやくずらからねえと! とっとと始末して行きましょう!」

ジン「いや、気が変わった」スッ

ウォッカ「あ、兄貴!?」

ジン「殺すには惜しいアナルだ。それに、組織にとって重要な手がかりとなる」ヌギッ

ウォッカ「兄貴!!!」

ジン「もう一度、掘らせてもらうぞ、工藤新一」

コナン「ホラレタ・・・・・・ホラレタ・・・・・・ホラレタ・・・・・・」

ジン「ショックのあまり廃人と化したか」

ジン「すぐに楽にしてやるよ!」ズブリッ

コナン「ラァァァァァァァァァァン!!!!!!!」

ジン「いい反応しやがる!!!」パンパンパン

服部「ええなぁ。ええなぁ。俺にも掘らせてくれんか」

ジン「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」パンパンパン

ウォッカ「兄貴! はやく!」

ジン「っく、待て! こいつに早々と出しちまうのはもったいねえ! ・・・・・・限界まで溜める!」

ウーウーウー 

ウォッカ「さ、サツだ!!!」

バタン

警官「そこの黒ずくめのお前! 手を上げろ!」

ジン「おらぁ! おらぁ!」ズニュル ズニュル

コナン「・・・・・・バロロロロロ」

警官「!? こ、これは・・・・・・! む、酷い!」

警官「本部! 凶悪犯です! 応援を要請します!」

ウォッカ「兄貴!!!」

ジン「おおおおおおおおおおおおおおおお」

ジン「クライマァァァァァァァァァックスゥ!!!!!!!」ドッピュドッピャルドンガー

コナン「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!」

コナン「・・・・・・」ドサッ

ジン「ふぅ。あばよ、名探偵」

警官「手をあげろ!!!」

機動隊員「少年から離れろ!!!」

ジン「!? こ、これは・・・・・・!」

ウォッカ「兄貴の馬鹿!」

ジン(っく、俺としたことが、賢者タイムになってやっと冷静になるとはな・・・・・・!)

服部「工藤大丈夫か! 工藤! 俺にも掘らせてくれ!」ヌギッ

警官「あいつも捕まえろ!」

ドドドドド

服部「わー! くそ! 離さんかい!」

ジン「くそっ・・・・・・! しくじった!」

機動隊員「確保ー!!!」

~米花総合病院~

灰原「工藤くんの様態は?」

博士「命に別状はないようじゃが・・・・・・何に対しても無反応らしい」

灰原「一種の植物状態ってわけね・・・・・・」

博士「ひどい話じゃよ・・・・・・」

蘭「博士!」タッタッタ

博士「おお。来たか蘭くん」

蘭「まさか・・・・・・まさかコナン君が、新一だったなんて・・・・・・」

灰原「!? 博士! 工藤くんのこと彼女に話したの!?」

博士「だってもう新一は死んだようなものじゃし」

蘭「そんな・・・・・・そんな・・・・・・」

灰原「今は休んだほうがいいわ。気持ちの整理もつかないでしょう?」

蘭「・・・・・・」

博士「・・・・・・新一はのぉ」

蘭「・・・・・・?」

博士「掘られたんじゃ」

蘭「!?」

灰原「ちょっと博士!!!」

博士「ジンのチンコをアナルに挿入され、濃厚な精液をぶちまけられたんじゃ」

蘭「そ、そんな・・・・・・!」

博士「新一の初めては犯罪者じゃ。蘭くんでは無いぞい」

蘭「あ・・・・・・あ・・・・・・」

博士「残念じゃったな」

蘭「いやあああああああああああああああああああああ・・・・・・」ドサッ

灰原「だ、誰か! 誰かぁ!!!」

博士「まさか蘭くんも植物状態になってしまうとはのぉ」

灰原「博士が余計なことを言うからでしょ!?」

博士「どうせそのうちわかることじゃ」

和葉「阿笠博士ぇ~!!!」タッタッタ

博士「おお。よくきたのぉ」

和葉「へ、平次が捕まったって! それに、コナンくんも重体だって聞いて・・・・・・」

博士「蘭くんもじゃ」

和葉「ら、蘭ちゃんも!? ど、どないなってんの!」

博士「それはさておき、服部くんはのぉ」

灰原「博士!!!」

博士「服部くんは、ホモじゃったんじゃ」

和葉「えっ・・・・・・? ちょ、なに言って、え? そんな、嘘やろ?」

博士「本当じゃ。コナンくんを掘ろうとして、捕まったんじゃ」

和葉「そ、そんな・・・・・・!」

博士「服部くんは、君に興味なかったんじゃ。あるのは、男性のアナルに対する・・・・・・」

和葉「アカン、アカンアカン、嘘や嘘や、そないなこと・・・・・・」

博士「アナルに対する愛だけだったんじゃ」

和葉「アカァァァァァァァァァァァン!!!!!!!」ドサッ

灰原「誰かぁ!!!」

医者「どうしました!? ま、またですか!」

博士「先生。容態は?」

医者「ダメですね。植物状態です」

灰原「な、なんてこと・・・・・・!」

博士「悲劇じゃ」

小五郎「蘭! 蘭が重体ってどういうことだ!!!」タッタッタ

博士「おお、毛利くん」

小五郎「博士! 蘭は!?」

博士「蘭くんは、アナルを掘ったジンのチンコを舐めて死んでしまった」

小五郎「・・・・・・」ストン

灰原「・・・・・・毛利探偵? ちょっと」ユサユサ

小五郎「・・・・・・」ドサッ

灰原「まただわ!」

医者「またですか!?」

博士「さすが眠りの小五郎。眠るように事切れおった」

灰原「博士! どういうつもり!?」

博士「何の話じゃ?」

灰原「相手がショックを受けるようなことばかり言って!」

博士「ああ、そのことか。それは、当然じゃろ」

灰原「・・・・・・?」

博士「わしが、組織のトップだからじゃよ」チャキ

灰原「そ、そんな・・・・・・! 嘘、でしょ・・・・・・!?」

光彦「博士ぇ~! コナンくんが大変なことになったって聞きましたけど」タッタッタ

博士「・・・」パンッ

光彦「あっ―――」ドサッ

灰原「円谷くん!!!」

灰原(そんな、撃たれたの・・・・・・!?)

博士「まさかジンが性欲を抑えきれんとはのぉ」

灰原「ど、どうして!? どうしてこんなことを!」

博士「新薬の実験じゃよ。君たちが開発したあの薬のな」

灰原「・・・・・・!」

博士「シェリー。君たちには我々の真の目的を話していなかったのぉ」

灰原「真の目的・・・・・・?」

博士「そうじゃ。ジンだけはそれを知っとったがな」

博士「組織の真の目的。それは、日本中の男性を少年にすることじゃ」

灰原「なんですって・・・・・・!」

博士「驚いたようじゃの」

灰原「そんなことをして、何の意味が? まさか、日本を崩壊させるために・・・・・・!」

博士「そんなものに興味はない。わしが興味を持っているのは、少年のアナルを掘ることだけじゃ」

灰原「!!!」

博士「少年のアナルはよいぞ。柔らかく、締まりがあり、みずみずしい」

光彦「―――」

灰原「・・・・・・!」

博士「死してなお、わしに快楽を与えてくれる・・・・・・! 若いアナルは素晴らしい!」サスサス

光彦「―――」

灰原「な、なにをする気!?」

博士「屍姦じゃよ」

灰原「!?」

博士「光彦くん。犯させてもらうぞい」

灰原「やめてええええええええええええ」

博士「そい!」フニャ

博士「・・・・・・おや?」

灰原「・・・・・・?」

博士「どうしたんじゃ? これ、しっかりせんか」ペシペシ

博士のちんこ「・・・・・・」

博士「・・・・・・立たん」

灰原(もしかして・・・・・・!)

灰原「誰かぁ!」

医者「はいはい、今度はなんですか?」

灰原「博士の性器が立たないんです」

医者「うーん、これは、インポですね」

博士「!?」

医者「もう立ちませんよ」

博士「うわああああああああああああああああああ」ドサッ

灰原「博士も植物状態になってしまったわ・・・・・・」

灰原「・・・・・・組織のトップがこうなったからには、もうは安全ね」

灰原「工藤くんたちの尊い犠牲によって、救われたんだわ」


その後、灰原は幸せに暮らしました。

~完~

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月01日 (木) 00:57:25   ID: Un0E7VAq

何だコレ………なんだこれ………ナンダコレ…………ナン?タコレ?                                      コナンssは安定のマジキチ。どうもありがとうございました!

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