許嫁「許嫁だからって、いやらしいことはしないで下さいね」(106)

男「しないよ」

許嫁「ふんっ、どーだか……」


一週間後

男「今日の晩飯もうな重か……」

許嫁「な、何ですか!?何か文句でも!?」

男「いや……」

許嫁「ふんっ……」

男「はぁ……」モグモグ

許嫁「……」チラッチラッ

続きを書け
これはお前の物語だ

 十日後

許嫁「おかしい……」

許嫁「こんなスーパー美少女とひとつ屋根の下で同じ釜の護岸を食べてるっていうのに手を出してこないなんて」

許嫁「それどころか避けられてる感すらある」

許嫁「もしかしてゲイなのかしらあいつ」

許嫁「それは困るわ……いえわたしは関係ないけど、あいつの将来的に」

許嫁「矯正してあげないと」


男「どうしたもんかね」

男「いきなりこんなことになったが、色々と問題だろ」

男「向こうも俺のこと嫌ってるみたいだしなあ……俺もどうすればいいか分からんし」

男「せめて挨拶のたびに睨まれない程度には仲良くなれればいいんだが」

男「まあ気長に慣れてくしかないかな」



こんな感じで性格も歩幅も違う二人が擦れ違いながらも徐々に仲良くなっていくいちゃコメが見たいから早くしてくれ

【翌朝】

男「おはよう」

許嫁「……ゲイは駄目よ」

男「はい?」

許嫁「生産性がないじゃない」

男「え、いや、何の話?」

許嫁「それに世間の目もあるわ。とてもじゃないけどゲイのまま生きていくには生き辛い夜中なのよ、残念だけどね」

男「ちょっと待て、話が読めん」

許嫁「そりゃああなたにそれだけの覚悟があるならわたしが口出しすべきじゃないのかもしれないけど……
   でも女の子も悪くないものよ? もしまだ特定の相手がいないなら」

男「待て、待て。待ってくれ。何の話だ」

許嫁「なんだ、ゲイじゃなかったのね。まぎらわしい」

男「なんか俺まぎらわしいことしたっけ……」

許嫁「でもまあ、それならいいのよ。安心したわ」

男「なんかよく分からんけど誤解が解けてよかったよ」

許嫁「はあ、朝から変に疲れちゃったわ。学校行かなきゃ」

男「行ってらっさい」

許嫁「あなた、いつもそうやって見送るけど、学校は?」

男「大学は高校より遅いんだ。今日は午後からだし」

許嫁「そ」

許嫁「ゲイじゃなかったのね……」

許嫁「そうよね、この私と暮らしてるんだもの、たとえそうであっても私に釘付けにならないわけがないわ」

許嫁「…………」

許嫁「でも手を出してくるわけじゃないのよね」

許嫁「……もしかしてロリコンなのかしら」

許嫁「同居人が逮捕されるなんて許せないわね、矯正してあげないと」

 【翌朝】

男「おはよう」

許嫁「ロリコンは駄目、ぜったい」

男「え」

許嫁「そりゃ今は楽しいかもしれないわ、でも相手の子も必ず大人になるのよ」

男「……えーと、もしもし?」

許嫁「相手の子だってね、今はあなたを慕ってくれるかもしれない。でもそれはきっと幼さゆえの親愛なのよ
   あなたの向けるそういう感情とは違うもの、きっとどこかで傷つくことに」

男「ちょい待ち、何がどうしてそうなった」

許嫁「ロリコンじゃなかったのね、まぎらわしい」

男「誤解は解けたか……?」

許嫁「まあそれならいいのよ、安心したわ」

男「そうかい」

許嫁「これからもロリコンになっちゃ駄目よ」

男「ならねーって」

許嫁「あ、でも年下は悪くないと思うわ」

男「はあ……」

許嫁「ロリコンでもなかったわね」

許嫁「お父様もお母様も節穴じゃないものね、そんな人の元に私を嫁がせるわけがないもの」

許嫁「でもやっぱり何もしてこないし、どうしてかしら……」

許嫁「…………」

許嫁「なるほど、熟女好きなのね」

許嫁「悪い事じゃないけど……もしかしたら騙されてるのかも知れないわね」

許嫁「見捨てるのもかわいそうよね」

 【翌朝】

男「おはよう」

許嫁「……お相手はどんな方なの?」

男「今度はなんですか」

許嫁「年上が悪いとは言わないわ。きっと頼れる人なのでしょう。
   でもね、それと同じくらい怖い人もいるのよ」

男「オーケイ、話を整理しよう」

許嫁「それにね、あんまり年が離れすぎていると辛いものよ。
   今は女性の魅力に溢れて見えるかもしれない。でも目が慣れてくれば」

男「話を整理しよう」

めし
うんこ

つーか誰か書いてくれてもいいのよ?

許嫁「熟女好きじゃなかったのね、まぎらわしい」

男「お前から見て俺はどういう風に見えてるんだよ」

許嫁「ならマザコンでもないのね」

男「当たり前だろ」

許嫁「そうよね。驚かせないでちょうだい」

男「俺が悪いのか……?」

許嫁「あ、でも、勘違いしないでね。あなたのお母様は素敵な人だと思うわ」

男「そうかい」

許嫁「……ちなみに、年上と年下ならどっちが好きなの」

男「特にこだわりはないかな」

許嫁「だ、誰でもいいですって」

男「あの、もしもし?」

許嫁「駄目よそんなの、楽しいのは今だけなんだから。誰も幸せになれないわ。
   下手したら刃傷沙汰になるわよ。やめなさい」

男「だから言ってねーだろ、話を聞いてくれ」

許嫁「そう。そんなに腰の軽い男じゃないってわけね。安心したわ」

男「そりゃあ良かった」

許嫁「一緒に暮らしてるこの家で刺されちゃたまらないもの」

男「そもそもそんな仲の相手がいねえよ」

許嫁「! ……そ、そう。それならいいのよ」

男「?」

男「あのなあ、言っておくけど、俺はそういう特殊な嗜好みたいなものは持ってないからな」

許嫁「……本当に?」

男「本当だって。至ってノーマルだ。というかなんで俺はそんな疑いをかけられてるんだよ」

許嫁「そ。安心したわ」

男「そりゃよかった」

許嫁「あの人が変態じゃなくてよかったわ。一緒に暮らしてる私まで疑われたらたまらないもの」

許嫁「……でも未だに何もないのよねえ」

許嫁「……」

許嫁「…………」

許嫁「………………はっ。ま、まさか」

>>1
これのスレタイと中身同じSSを何年か前に読んだ
まとめられてたから探せばあると思う

 【翌朝】

男「おはよう」

許嫁「……えっと、元気出して?」

男「え、何が」

許嫁「その、私はそういうのに詳しくないから、なんて言ったらいいのか分からないけど……
   ほら、今は薬で一時的にでも使えるようにできるらしいし」

男「待て。今までで一番やばい気がする。何の話だ」

許嫁「それにね、そういうことだけが全てじゃないわ。
   もちろんそれも大事かもしれないけど……でもね、お互いにもっと大切なことを見つけられると」

男「頼む、話を聞いてくれ。なんの話をしてるんだ」

許嫁「そ、そうなの。なんだ、大丈夫なのね。心臓に悪いわ」

男「そりゃこっちの台詞だ。なんで起きぬけに不能扱いされてるんだよ」

許嫁「ふの……へ、変態!」

男「いやいやいやいや、そもそもお前が妙な話を」

許嫁「行ってきます!」

男「……」

>>56
マジか
乗っ取ってよかったのか

許嫁「……はあ」

許嫁「変な趣味もないし、身体の方も問題ないのよね」

許嫁「安心したけど、どんどん分からなくなるわ」

許嫁「……」

許嫁「…………ああ、なるほど」

許嫁「あの人もお馬鹿さんね、ふふっ」

 【翌朝】

男「おはよう」

許嫁「安心しなさい、考え過ぎよ」

男「おう、このパターンも慣れたぞ」

許嫁「たしかにあなたはこれといった取り柄も目立つ特技もない、どこにでもいる馬の骨だけど」

男「なんで俺は起き抜けにこき下ろされてるんですかねえ……」

許嫁「でもね、人の魅力は、そんな上辺だけのものではないのよ。
   目の前の人に釣りあわないと思っても、臆することはないの。自分に自信を持ちなさい」

男「毎度のことながら話が読めないわけだが」

許嫁「人が人を好きになる気持ちに貴賤はないのよ。いいえ、どんな気持ちも尊いものだわ」

男「お前、これまでの自分の台詞思い出してみ」

許嫁「あれは、その、あんまり一般的じゃない趣味だと、大変かと思って」

男「そもそもが勘違いだけどな」

許嫁「そうみたいね」

男「それによ、そりゃ自分を大したもんだとは思っちゃいないが、だからって卑屈になるほどじゃねーよ」

許嫁「……そう?」

男「当たり前だ」

許嫁「でも、ならどうして……」

男「うん?」

許嫁「…………なんでもないわ、行ってきます」

男「お、おう」

許嫁「どういうことかしら……」

許嫁「……もしかすると」

許嫁「単純に私が好みじゃない、とか」

許嫁「世の中いろんな人がいるもの、特殊でなくても色んな好みがあるわよね。
   それに、何もしなくても相性のいい人もいれば、頑張っても反りが合わない人もいるわ」

許嫁「でも、そんなの、どうしようもないじゃない……」



許嫁「……というかなんで私がこんなこと考えないといけないのよ」

許嫁「でも、まあ、許嫁になってあげた私を差し置いて他の誰かになびかれるのも癪だしね」

許嫁「それに一緒に暮らしてるんだし、仕方ないけど少しは歩み寄ってあげないと」

 【翌朝】

男「おはよう」

許嫁「……おはよう」

男「おお、おはようって言ってくれたのは初めてだな」

許嫁「……そういえばそうね。ごめんなさい」

男「お、おう。いや別に気にしちゃいないよ」

許嫁「ところであなた、好きな人っているの?」

男「え」

許嫁「い、今のなし」

許嫁「その、あれよ。好きな食べ物って、ある?」

男「あー、カレーとか」

許嫁「それなら私も作れるわよ」

男「作れない奴の方が珍しくないか」

許嫁「そ、そうよね。そうじゃなくて、えっと、海と山ならどっちが好きなの」

男「あー、山かな」

許嫁「いいわよね、山。大きいし」

男「小さかったら丘と呼ばれるんじゃないか」

許嫁「し、知ってるわよ、それくらい」

許嫁「じゃあ、お付き合いするなら歳の差はいくつまで大丈夫なの」

男「あー、プラスマイナス3つくらいか」

許嫁「……ぎりぎりじゃない。年上と年下なら?」

男「なんか前にも訊かれなかったっけ。そのへん特にこだわりはないわ」

許嫁「そう……。その、私はね、年下がいいと思うのよ」

男「お、おう。そうなのか」

許嫁「年下なら……ほら、話してて新鮮なことが多いでしょう」

男「あー、そうかもな」

許嫁「それにきっと、変に気負わないでいられるわ。
   自分より年上の相手だと、こう、身構えちゃうことってあるじゃない?」

男「それはあるなあ」

許嫁「えっと……だからね、」

男「……ははは」

許嫁「だから私は……な、なによ」

男「いやごめんごめん。ありがとうな」

許嫁「え?」

男「一緒に暮らし始めてから、どうにもぎくしゃくしてたもんな。
  気ィ遣って話ふってくれたんだろ。今までのもそうだったのかな」

許嫁「そ、そうよ。感謝しなさい」

男「話題のチョイスはともかく、俺も許嫁とは仲良くしたかったからさ」

許嫁「……そう。ふふっ」

男「まあなんだ、これからもよろしくな」

許嫁「そうね、よろしく」




男「しかし、許嫁は年下が好きだったのか」

許嫁「!?」

ちょいぬける

すまん明日昼まで復帰できん
とりあえず酉つけて書き溜めとくんで残ってたら投下する
落としてもいいよ

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