ランタンの少女「釣り糸の首、刺青の娼婦、沈丁花の革紐」(7)

ランタン「……」

ランタン「暗い暗い、荒廃した道……」

ランタン「いえ、荒廃した、街中」

ランタン「店は開いてるけれど閑古鳥」

ランタン「賑わうのは酒場と質屋……」

ランタン「それでも悪い人は居ないの」

ランタン「この街は狂っているけれど」

ランタン「悪い人は、いないのよ」

きちがいピエロ「やぁ、おじょうさん」

ランタン「ピエロさん。こんばんは」

きちがいピエロ「まじゅつしとして、うでは、みがかれたかね?」

ランタン「まだまだよ」

きちがいピエロ「そうかい。わたしのやうにくるつてはいけないよ」

ランタン「ええ、分かっているわ。ピエロさんは頭がおかしいもの」

きちがいピエロ「それでいいのさ。世界が認識しているのなら、君はそこで籠の鳥として終了さ」

ランタン「そうかしら」

3本腕の娼婦「気持ちよくなりたくない?」

ランタン「いらないわ」

3本腕の娼婦「そうなの」

ランタン「娼婦さん、今日は男の人をつかまえた?」

3本腕の娼婦「いえ、全くよ」

ランタン「ケーキをあげる」ぽん

3本腕の娼婦「あら、ケーキを出す魔法を学んだのね」

ランタン「そうよ」

3本腕の娼婦「気持ちよくなりたくない?」

ランタン「いらないわ」

3本腕の娼婦「そうなの」

ランタン「娼婦さん、今日は男の人をつかまえた?」

3本腕の娼婦「いえ、全くよ」

ランタン「ケーキをあげる」ぽん

3本腕の娼婦「あら、ケーキを出す魔法を学んだのね」

ランタン「そうよ」

ランタン「今日は疲れたわ」

ランタン「何せケーキを出したんだもの」

カモノハシ「ランタンちゃん」

ランタン「カモノハシさん」

カモノハシ「ケーキをあげよう」

ランタン「ケーキは当分いらないわ」

カモノハシ「そうかい」

ランタン「ケーキより鶏肉が良いわ」

カモノハシ「ボクは食べ物じゃないよ」

ランタン「冗談よ」

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