千早「・・・千早お姉ちゃん誕生パーティ企画書?」(27)

千早「何かしら、この紙・・・」ペラ

真美「あっ、ちょっと待って・・・」ウバイッ

千早「・・・千早お姉ちゃん誕生パーティ企画書って書いてあったのだけれど」

春香「あちゃー、バレちゃったか」テヘッ

亜美「明日千早お姉ちゃんの誕生日でしょ?」

響「だから、オフの自分達でお祝いしようって思ったんだ」

春香「もちろん、サプライズでね」

千早「ありがとう。でも・・・」

真美「ひょっとして中身読んじゃった?」

千早「読んでないわ。その前にあなたが取り上げたじゃない」

真美「そうでした」テヘッ

響「何か都合が悪いのか?」

千早「いえ、自分用にケーキを買おうと思っていたから、一瞬困惑してしまったの。春香が準備してくれていたらどうしよう、って。」

春香「千早ちゃん・・・ちなみに、どんなケーキを買う予定だったの?」

真美「まさかホールケーキ?」

千早「ううん。コンビニのケーキよ。たまには栄養摂取以外にカロリーを摂ってもいいかなって」エヘッ

亜美(そういえばこんな人だった)

響(自分達はコンビニのケーキと天秤にかけられるのか!?)

千早「変かしら?」シュン

真美(ああもう!いちいちカワイイなぁ!!)

春香「そんなことないよ?もしよかったら、コンビニのケーキも一緒に食べよう?」

千早「ほんと!?」パアァ

亜美「じゃあ、明日事務所でピヨちゃんたちが帰った後に開始だかんね!」

響「遅れちゃ駄目だぞ」

千早「・・・あなた達、明日はオフじゃなかったの?」

真美「そうだよ」

千早「それじゃあ、私の仕事が終わるまで事務所で待ってるつもりだったの?その時間なら多分、誰かしらいるわよ?」

亜美「その点ははるるんがしっかりやってくれてるよ!」

響「そうだよな、春香!」

春香「あ」

響「えっ」

亜美「えっ」

真美「えっ」

春香「なーんて、事務所の鍵ならここにありますよ!ここに!」ジャジャーン

真美(ごまかした)

千早「そう、さすがは春香ね」

亜美(ごまかされた)


響「でも、事務所の鍵持ってて大丈夫なのか?」

春香「合鍵だし、大丈夫じゃない?」のヮの

響「そうなのか?」

亜美「じゃあ、千早お姉ちゃん、明日事務所でねー」ノシ

千早「あら、もう帰っちゃうの?」

春香「明日の準備もしなきゃならないから」

響「楽しみにしててよね」

真美「・・・・・・」

千早「ありがとう皆。楽しみにしてるわ」

-翌日-

千早「ほんと、この時間に事務所が開いているのね」ガチャリ

パパパパーン

千早「きゃっ」

四人「千早ちゃん(お姉ちゃん)誕生日おめでとー!」パパパパーン

千早「あ、ありがと・・・びっくりしたわ」

亜美「せめてこれくらいは驚かせないとねっ」ニヒヒッ

響「それじゃ伊織だろ・・・」

春香「ささっ、こっちに来て、千早ちゃん。ケーキや料理を用意してるよ」

真美「・・・・・・」

千早「ありがとう、春香」

千早「・・・って、なんなの、これ?」

春香「春香さん特製のバースデーケーキですよ、バースデーケーキ!」

響「765プロの皆の顔も描いてあるんだぞ」

千早「その下に数字も書いてあるようだけれど・・・」

亜美「そんなのバストのサイズに決まってんじゃーん」

春香「やよいでも74cmあるんだね」

響「そうだぞ。自分、調べるの大変だったからな」

亜美「おやおやー?やよいっちより小さい人もいるんですなあ」

春香「17歳で72cmとかありえないよね。」

千早「・・・くっ!どういうつもりなの?」

春香「別に何もないよ?さ、ロウソクに火をつけたから吹き消して?」ボォ

千早「なんで、ロウソクがその、乳房//の形をしているのよ?」

響「自分は止めたんだぞ?でも亜美が・・・」

亜美「ちょっと、亜美だけのせいにしないでよ!ひびきんもノリノリだったじゃん」

響「うぎゃあ!言いだしっぺは亜美だろ!」

春香「二人とも!千早ちゃんの誕生会で喧嘩しないの!」

亜美・響「「はーい」」

真美「・・・・・・」

春香「じゃあ、歌うよ!せーの・・・」

春香「ハッピーバースデー↑トゥー↓ユー↑♪」

響「ハッピーバースデートゥーユー♪」

真美「ハッピーバースデーディア千早お姉ちゃーん♪」

千早「ふーふー//」

ワァァァァ

亜美「ハッピー↓バースデー↑トゥー↓ユー↑♪」

四人「おめでとう!千早ちゃん(お姉ちゃん)」ワアァァァ

春香「先にケーキ切っちゃうね」ザクリ

千早「あっ…」

亜美「ケーキ中央の千早お姉ちゃんの顔に包丁を突き立てるとは、はるるんも鬼畜ですなあ」ニヤニヤ

春香「えいっ」グリグリスパン

響「しかも抉ってから切り分けたぞ」

真美「・・・・・・」

春香「そうだ、料理もあるから食べようよ」

千早「春香の手作り?」

春香「もっちろん」

響「自分も作ったから、いーっぱい、食べてよね」

千早「二人とも、ありがとう」

亜美「千早お姉ちゃん、亜美達のこと忘れてない?」

千早「亜美達は料理できるの?」

亜美「得意じゃないけど…はるるんのお手伝いしたんだかんね」

千早「偉いわね、二人とも」ナデナデ

亜美「えへへー」

真美「ふあっ///」

春香「さあ、春香さん特性の煮物ですよ!煮物!」

千早「ケーキに、煮物・・・?」

春香「千早ちゃん、私の料理、イヤ?」ウワメヅカイ

千早「そ、そんなことないわよ」アセアセ

亜美「じゃあ、亜美が盛ってあげるね」

千早「ありが・・・ってこの具・・・」

春香「千早ちゃん用に板コンニャクをたくさん用意してみたんだ。どうかな?」

千早「どうかな、って、春香わざとなの?」

亜美「野菜はちゃんと短冊切りにしたんだよ。板みたいっしょ?」

千早「・・・くっ!」

春香「千早ちゃん、食べてくれないの・・・?」ウルウル

千早「た、食べるわよ。だから泣かないで?」アタフタモグモグ

真美「・・・・・・」

千早「さすが春香。味はバッチリね」

春香「えへへ、よかった。まだあるからたくさん食べてね」

千早「ええ。いただくわ」

亜美「たくさん食べたら、具材みたいにもっと板みたいになっちゃうかもね」

千早「え?」

春香「もう、これ以上板みたいになりようがないじゃない」

響「それもそうだな」

ワハハハハハ

千早「皆、それってどういう・・・」

響「そうだ、自分もお菓子作って来たんだぞ」ハイ

千早「ウエハース?」

響「ゴーフレットもあるぞ。薄くて平たくて美味しいぞ」

千早「・・・くっ!」

響「まさか、食べてくれないなんてことはないよね?」ウルル

千早「た、食べるわよ」ヴァリヴァリ

亜美「千早おねえちゃんが薄いお菓子を食べてる・・・」

響「どう見ても共食いだぞ」クスクス

真美「・・・・・・」

千早「結構美味しかったわ」ケプッ

春香「さ、食べ終わったらプレゼントタイム!」

亜美「最初は亜美からだよー」

千早「嫌な予感しかいのだけれど・・・」

亜美「んっふっふー、1/8スケール平宗内のフィギュアだよ!」ジャジャーン

千早「誰なのよ、その『たいらのむねない』って。聞いた事ないわよ?」

亜美「架空の歴史上の人物で、能楽が得意だった平成時代の武将だよ」

千早「時代設定からして無理があるわね」

亜美「ちなみに、幼少期の名前は千早丸。18歳で宗内に名前を改めたんだ」

千早「・・・くっ!よくみたらこの顔、私にそっくりじゃない」

春香(まあ、千早ちゃんのフィユアに鎧兜付けただけだし)

亜美「大事に飾ってね」

千早「わ、わかったわ」

響「次は自分だぞ」

千早「よかった。我那覇さんならまともなプレゼントのはずよね」

響「当然だぞ。千早は家事をしないイメージだから、家事道具にしたんだ」ハイッ

千早「ありがと・・・ってこのチョイスはなんなのかしら?」

響「何か不満か?」

千早「どうしてまな板と洗濯板なのよ・・・」

響「料理と洗濯は家事の基本だろ。・・・ひょっとして自分のプレゼント嬉しくないのか?」ジワァ

千早「そ、そんなことないわ。う、嬉しいわよ?」アセ

春香「じゃあ、次は私のプレゼント。奮発したんだよ?」ハイ

千早「これは・・・青色のナイトドレス?」

春香「そ。スマートな千早ちゃんに似合うでしょ?」

千早「でも、これじゃあ胸の辺りが余ってしまうわ」

春香「・・・・・・」チッ

千早「どうかしたの?春香・・・」

春香「どうしかしたのじゃないよ。折角私達が面白おかしく千早ちゃんの誕生日を祝ってあげているのに、さっきから不服そうな顔ばかりして、あまつさえ文句さえ付けるなんて。いつからそんなに偉くなったの!?」ドンッ

千早「・・・っ!」ビクッ

春香「大体さあ、千早ちゃんみたいな根暗アイドルに仕事があるのは、私達が事務所のイメージを明るくしてあげてるからだって、わからないわけ?」

響「そうだぞ。完璧な自分より歌上手いとか言われてるくせに人を殺しそうな芽をするとか、プロデューサーがかわいそうだぞ」

亜美「それに亜美達より胸がないくせにアイドルやってる高校生とか、キモい以外のなにものでもないっしょ」

千早「こ、これはいったい・・・」オロオロ

春香「わかんないかなぁ?胸だけじゃなくて頭にも栄養いってないんじゃないの?」

響「ほんと。長らくぼっちだったコミュ障って救いようがないぞ」

亜美「徹底的に扱き下ろして、心を砕く以外になにがあるっていうのさ」

千早「え、でも、私の誕生パーティって・・・」

響「そんなことまだ信じてたのか?」

亜美「千早お姉ちゃんの誕生日祝いたい奇特な人なんていないっしょ」

春香「でも、そう思ってるんだったら、私のプレゼント使ってくれるよね?」ビリビリ

千早「きゃっ」

響「服破られただけで何もっともらしい悲鳴上げてるの?根暗のくせに」ドカ

亜美「何で胸隠してるの?隠すものもないくせに」バキ

千早「あぐっ」

春香「ハハハハハ、剥かれて蹴られて無様な千早ちゃん。それともお似合いって言ったがいいかしら」

千早「春香・・・どうして・・・」

春香「どうしてもこうしてもないわよ。さ、素直に服を着なさい」カマエ

千早「包丁・・・」ゴクリ

春香「言う事が聞けないの?クズの分際で」

千早「・・・くっ!うぅ・・・」ヌギヌギ

亜美「わー、本当に脱いだ」

千早「うぅ」ヒグッ

響「一応ナイトドレスは着るんだな」

春香「ふふふ、あーっはっはっは。畏れ、平伏し、崇め奉りなさい!」キマッタ

千早「えぐっ・・・もういや・・・」ダダダギィバタン

亜美「あーあ、逃げてっちゃった」

響「まあ、これだけやれば765プロにはいられなくなるんじゃないか?」

春香「できれば業界から消えてほしいけどね」

亜美「あんな根暗アイドル雇う事務所なんかないって」

響「それもそうか」

三人「わっはっはっはっは」

真美「・・・・・・!」ダダダダギィバタン

響「真美が追いかけてった」

春香「いいんじゃない?どうせ亜美の劣化コピーだし」

亜美「ソロでも、竜宮にまるで勝ててないもんね。妹として恥ずかしいよ」

響「そんなことよりおなか空いたぞ」

春香「じゃあ、片付けて美味しいものでも食べにいこっか」

二人「おー!」

-公園-

千早「ぅぅ、みんな私のことをあんな風に思っていたなんて・・・」グスッ

千早「私はみんなのこと信じていたのに・・・これからどうすれば」ヒグッ

真美「千早お姉ちゃん・・・」

千早「真美!?」ビクッ

千早「私を、いじめに来たの?」

真美「・・・ごめんなさい!」

千早「えっ?」

真美「真美のせいで千早お姉ちゃんを傷つけちゃって」

千早「・・・どういう、ことなの?」

真美「最初、千早お姉ちゃんの誕生日は真美一人でお祝いするつもりだったんだ。企画書も真美が作った。」

真美「でも、それをはるるん達に見つかって、千早お姉ちゃんを傷つける舞台にするって・・・真美、逆らえなくて・・・」ヒグッ

千早「真美ならみんなとは仲良かったんじゃないの?」

真美「・・・・・・」ヌギッ

千早「・・・っ、痣・・・」

真美「家でね、いつも亜美に殴られるの。『劣化コピー死ね』って」ウルル

真美「それで、いつの日にか痣になって・・・グラビアのお仕事ほとんど受けられなくなっちゃったんだ」

千早「そんなことって・・・」

真美「千早お姉ちゃんも知ってるでしょ?亜美がはるるんとひびきんとつるんでるの。だから、真美怖くて・・・本当にごめんなさい・・・」

千早「いいのよ。真美。過ぎた事だわ。けど・・・」

真美「けど?」

千早「その・・・真美は私のこと根暗とか思ってないのかしら・・・」

真美「そんなことないよ!むしろ好き!・・・あっ///」

千早「な、なんで顔赤らめるのよ//」

真美「うあうあー、つい口が滑って本音が・・・ってうあああ////」

千早「まさか、そんな・・・」

真美「そうだよ//おかしいのは分かってるけど、千早お姉ちゃんのこと恋愛対象として好きなのっ////」

千早「こんな私を、好きになってくれるの?根暗だクズだと言われるこの私を・・・」ウルル

真美「違うよ・・・千早お姉ちゃんだから好きなんだよ///」

千早「真美・・・ありがとう」

真美「ねえ、千早お姉ちゃん。一緒に765プロを辞めよう?」

千早「えっ?」

真美「真美も、千早お姉ちゃんもあそこにいたらつぶされちゃう。だから一緒に別の事務所に行こう?」

千早「そんな都合のいい事が・・・」

真美「大丈夫だよ。二人でユニットを組めば一緒に動けるし、電撃移籍ってことで多少はメディアでも取り上げてもらえる。」

真美「確かに、楽な道じゃないのは分かってる。でも、千早お姉ちゃんと一緒にがんばりたい。そのために、社長室からほかの事務所の連絡先も控えて来たんだよ。だから・・・」

千早「真美っ」ギュウ

真美「あわっ///もう、急に抱きつかないでよ」

千早「ごめんなさい。でも、嬉しくて・・・」

千早「私、今日みたいなことがあって、信じていた仲間を失ってしまったと思ったの。そして歌を歌う場所までも壊されてしまったって」

真美「千早お姉ちゃん・・・」

千早「でも、真美が追いかけてきてくれて、私のことを好きだと言ってくれて、すごく嬉しかった・・・」ヒグッ

真美「ごめんね。辛い思い、させちゃったよね」ナデナデ

千早「うん///私、辛くても真美とならがんばれる気がするわ。」

真美「真美もだよ。でも、そうなると真美はもう家にいられない・・・千早お姉ちゃんと一緒に、暮らしてもいい、かな//」

千早「ええ、構わないわ//」

真美「ん、ありがと///」

真美「真美、千早お姉ちゃんの辛いもの、一緒に背負ってあげるね。ぽっかり空いた心の隙間も胸の隙間も埋めてあげるね///」

千早「真美・・・」ガシ

真美「ちょ、千早お姉ちゃん・・・?」

千早「『胸の隙間』は言いすぎよ?」ゴゴゴゴゴ

真美「さっきまで落ち込んでたのに怒ってる!?」

千早「真美なんか、こうしてあげるわ」サッサッ

真美「ひっ・・・・・・あれ?」

千早「サイドテールじゃ今までから脱却できないでしょ?だから・・・」カガミペカー

真美「うあうあー、ツインテールになってる!?!?」

千早「やっぱり、カワイイわ、真美//」

真美「なっ///不意打ちでかわいいは販促だよぅ////」

千早「ふふふ」

真美「もー///」

千早「さ、うちに帰りましょう、真美。明日からのことを考えなくちゃね」

真美「うんっ//」

ちーちゃん誕生日おめでとう!
チラ裏SSです。
SSなんて4年ぶりですよ4年ぶり。
と書きかけの長編のあとがきに書いていたら、いつのまにか5年ぶりになってしまいました。
なんか悔しいのでちーちゃん誕生日記念です。数時間で仕上げたらこのざまだよこん畜生。
眠り姫読んでちーちゃんを好きになりました。基本美希真美Pですが。
別に春香と響が嫌いなわけじゃないです。落として上げた方がちーちゃんも喜び倍増だと思うんだ。
基本的にキャラ崩壊やらオリジナル設定やらは有だと思ってる人間なだけです。
そこらへんが駄目な方はご注意ください。

最後に、まいどお約束の注意点です。
まとめサイト・まとめwikiへの転載の折には誤字修正含む改変はご遠慮ください。
また、「殺す」を「●す」等とするような書き換えや「セクハラ」を「セ クハラ」とするようにスペースを入れることもご遠慮ください。
まあ、こんなSSを乗せるまとめサイトがあるかどうかは疑問ですが。

後はこのスレが人知れず虚空のかなたへ消えますよう・・・

読了ありがとうございます。

キャラ崩壊やらなんやらの言い訳とか背景とか
まとめサイト見てなんだかなーって思うこととか
眠い頭で書き連ねたらこうなった。
反省はry

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