恵美「で、魔王がね~」エメラダ「はぁ~」(105)

恵美「で、私が言ってあげたのよ」

恵美「この勇者エミリアは逃げも隠れもしないって」

恵美「あいつってば、ポカーンって間抜け面をして…」

恵美「ふふっ、本当にいい気味だわ」


エメラダ『で、エミリアが勝ったんですか~?』

恵美「ええ、もちろんよ。悪魔程度に負けるもんですか」

エメラダ『でも~、愛妻弁当対決なんかに勝って嬉しいんですか~?』


恵美「な、ななななななななにを言ってるの!?」

エメラダ『だって~、アルシエルと~、魔王への愛妻弁当対決で勝ったって~』

恵美「違うわよ!!!」

恵美「私が勝ったのは料理の腕よ!な、なんで愛妻なんて!」

エメラダ『エミリア~、前も言いましたが~』


エメラダ『私とエミリアが敵対するようなことだけは、しないでくださいね~』

恵美「なっ!?」


エメラダ『恵美のことも~日本の事も~真奥の事も~全部知っている…』

恵美「エメも真奥に弁当を作ろうっていうの!?」

エメラダ『私のお願いで…………はい?』


恵美「エメ!目を覚まして!真奥はあくまでも魔王なのよっ!」

恵美「確かに品行方正で、まじめが服を着ているようなやつで、ダサいけど優しくて…」

恵美「でも、あいつは魔王なのよ!心を許しちゃだめよ!」

エメラダ『は、はぁ~』

恵美「それにこの前だって、雨が降っている時に…」

エメラダ『何ですか~?相合傘でもしたんですか~?』

恵美「な、ななななんでそれを知っているの!?」

エメラダ『冗談だったんですが~。エミリア~まさか本気で~?』

恵美「じょ、冗談よ!本題に戻すわよ!」

エメラダ『え~?もっと聞きたいです~』

恵美「雨だったんだけど、子犬がいたのよ。首輪があったから飼い犬だったんだけどね?」

恵美「その子犬をあいつが抱き抱えていたのよ!しかも丁寧に冷えた体を拭いて」

エメラダ『へぇ~。いいところありますねぇ~』

恵美「エメ違うわよ!」

エメラダ『ん~?』

恵美「あいつは食べようとしたのよ!悪魔の魔王よ!助けるはずなんてないわ!」

エメラダ『…そうでしょうか?』

恵美「だから、私が一緒に家を探してあげたのよ。首輪に住所が書いてあったからね」

エメラダ『ははぁ~。それで相合傘を~』

恵美「違うわよ!私、傘を忘れていて…傘が無いと子犬が濡れちゃうし…でも、真奥に任せると食べるかもしれないし!」


恵美「だから仕方なくよ!勘違いしないでねっ!」

エメラダ『はぁ~。そういう事にしておきます~』

恵美「…でね?」

エメラダ『え?まだ続くんですか~?』

恵美「あっ、さっきの話は終わり。次の話なんだけど」

エメラダ『もう惚気話いはお腹いっぱいです~」

恵美「はぁ!?何を言ってるのよ!これは魔王サタンの近況報告よっ!」

恵美「私が魔王と共闘していると思われるのは癪だから、ちゃんとあいつらと戦っているのを報告しているんでしょうが!」

エメラダ『愛妻弁当対決とラブラブ相合傘で子犬の里親探し対決ですか~?』

恵美「概ねそうよ!」

エメラダ『はぁ~。仕方ありません~。もうちょっとだけ聞いてあげます~』

恵美「そうね、次は…この前プールで…魔王がね」

エメラダ『はぁ~』





       終わり
続きまして
漆原「何て高度な心理戦なんだ…」鈴乃「ん?」
をお送りいたします

鈴乃「ほら、何でも言う事を一つ聞いてやるから、掃除をしろ!」

漆原「え?今何でもやるって言った?」

鈴乃「言ったぞ」

漆原(かかったね。ベル)


漆原(僕が毎日夜な夜な考えていた作戦を決行する時!)

漆原(作戦内容はこれ!)

漆原(僕が超難題を言う→ベルが無理って言う→僕が怒る→ベルが諦める)

漆原(そして、僕は平穏な毎日を手に入れる!)


漆原(まさに完ぺきなプランだ!)

漆原「へぇ~…じゃあさー」


漆原「ナース服を着てくれる?」

漆原「さっき、何でもするって言ったから、このくらいは簡単…」

鈴乃「別にかまわんぞ」

漆原「だよね…………えっ!?」

漆原「なんだって!?」

鈴乃「そんなに喜んでくれるとは嬉しいものだ」



鈴乃(ところで、なあすってなんだ?)

鈴乃(まぁ、服って言ってたから、変な事ではないだろうし別にいいだろう)

漆原(ぐっ。よくよく考えたらベルは『ハイスクール』(スピンオフ漫画)で、周りは学生服なのに一人だけ和服という格好)


漆原(もしかしたら、ベルには羞恥心というのがないのかもしれない)

漆原(よし!こうなったら!)


漆原「なーんて。さっきのは冗談。じゃあ、膝枕をして耳かきしてよ」

漆原(嫌っている男にこんな事するわけないよね)



漆原(…)

漆原(…別に嫌われてなんかない…たぶん…)

鈴乃「そのくらい、いつでもやってやるぞ?」

漆原「え?マジで?」

鈴乃「なんで驚いてるんだ…ほら、家事を手伝え」

漆原(思ったより、嫌われてなかった…よかった)

鈴乃(ふふ。孤児を預かってた頃を思い出すな。よく耳掃除をしてやったものだ)

漆原「じゃない!」

鈴乃「ん?」

漆原「え?ああ、いや。違う。今度こそ本当のお願い事」

鈴乃「私はこう見えても忙しい。ほら早くやって欲しい事を言え」


漆原(ぐっ…どうしよう。エロはダメだ。僕の尊厳と威厳の沽券にかかわる)

漆原(僕は真奥みたいに魂を売ったりはしていない!)

漆原(…でも、何を言えばベルが部屋から出て行ってくれるのかな…)

漆原「…」

漆原「ぐぬぬぬぬ」

鈴乃「ん?」

漆原「じゃあ、付き合ってよ!これはベルにも無理でしょう!」

鈴乃「別にかまわないが?」

漆原「なっ!?」

鈴乃(買い物に付き合ってほしいとは、何か買いたいものでもあるのだろうか?)


恵美「なっーーーーーーーーーーー!」

漆原「エミリア!?」

鈴乃「立ち聞きとは…勇者のやることじゃないぞ」

恵美「え?あっ、いえ、魔王城の偵察に来たんだけど…まさか二人が恋人同士になるなんて…」

鈴乃「恋人…?」

恵美「だって、付き合うって…」


鈴乃「…」


鈴乃「………」


鈴乃「なっなあああああああああああああ//」

鈴乃「るるるるるるししししふぇるるるる!?」

漆原「冗談だってば。ほら口パクパクさせないで。金魚みたいだよ?」

鈴乃「貴様!誰のせいでこんな事に!」


漆原「だって~、ベルが何でも言う事を聞くって言うから」

鈴乃「貴様が働いてさえいれば!エミリアが勘違いする事はなかったんだ!」

漆原「僕は働きたくても働けないの。仕方ないだろ?」

鈴乃「だからと言ってダラダラしていいわけないだろう!掃除くらいしろ!」


恵美「ダメ亭主で苦労している夫婦の風景みたいね」

漆原「誰が!」
鈴乃「夫婦だ!」

恵美「ほら、息ぴったり」

漆原「へ、へぇ~。そんな事言うんだ?」

鈴乃「エミリア、そこになおれ!盗み聞きといい一度お説教をする必要があるみたいだな!」

恵美「あっ、仕事の時間だわ。じゃあね」タタタタタタタタ

鈴乃「逃がすか!」

 
……………………

鈴乃「エミリア!」

恵美「もうっ。仕事の時間は本当なのよ」

鈴乃「ぐっ!だからと言ってだな」

恵美「悪かったってば。ほらこれお詫び」

鈴乃「ん?」


恵美「映画のチケット。本当はあいつじゃなくて…友達の梨香と行こうと思ってたんだけどあげる」

鈴乃「えいが?」

恵美「…もしかして、映画を知らないの?」

鈴乃「ああ」

恵美「え、えーと…」

恵美「あっ、時間が。悪いけど、詳しくは漆原に聞いて」

鈴乃「ああ、わかった」

恵美「ちなみにそのチケットは、二人一緒じゃないと入れないから注意してね」

鈴乃「そうなのか。じゃあ今度一緒に行こう」

恵美「ごめんなさい、有効期限が今日までなの。だから誰かと行ってきてね」

鈴乃「わかった。ありがとう」

恵美「じゃあ、また今度ね」


恵美(二人一緒。有効期限とか全部嘘なんだけど…まあ、たまには二人で楽しむのもいいんじゃないかしら?)

恵美(ちなみに今日は恋愛映画しかやってないけどね)

恵美(…)

恵美(あいつ「おい…恋愛映画しかないぞ」)

恵美(恵美「仕方ないわね。有効期限は今日までだし、勿体ないから見るわよ!」)

恵美(あいつ「仕方ねぇな~」)

恵美(恵美「ほら、カップルチケット(嘘)なんだから手を繋ぐっ!」)

恵美(あいつ「はいはい。っていうか、何でこんなチケットが存在してるんだ?」)


恵美「えへへ~」


恵美(って、私は何を想像してるのよ!?)

恵美(…やっぱり、チケット渡したのは勿体なかったかな…)

 
……………………


鈴乃「…」

漆原「おかえりー。どうだった?」

鈴乃「エミリアからお詫びにこれを貰った」

漆原「おぉー、映画じゃん。興味あったんだよね」

鈴乃「そうなのか?」

漆原「これ貰ってもいいかな?」

鈴乃「ダメだ。私も是非体験してみたい」

漆原「いいじゃん、ケチー」

鈴乃「だから、一緒に行くぞ」

漆原「え?」


鈴乃「貴様は『付き合え』ってお願いしてきたではないか」

漆原「何?恋人になれって事?」

鈴乃「違う!そうではなくこれは『えいがに付き合え』って事にしておく」

漆原「へぇ~。じゃあ、それでいいや」

鈴乃「ああ。では、掃除をしてもらうぞ?」

漆原「え?なんで?」

鈴乃「私が言う事を聞く条件は、『掃除をする』だろ?」

漆原「じゃあ、やっぱりやーめた」


鈴乃「では、えいがには行かないんだな?」

漆原「ちょっ!なんでそうなるの?」

鈴乃「映画のチケットは私の物だ。貴様にやる恩義はない」

漆原「ぐぬぬぬぬぬ」

漆原「わかった。ほら早く掃除しよう!そして、映画に行こう!」

鈴乃「なんだ、そんなに私と一緒に行きたかったのか?」

漆原「はあ?何でそうなるんだよ?」

鈴乃「ふふ♪冗談だ」

漆原「変なの。ベルが冗談なんて…明日は雨だね」

鈴乃「ほらほら、照れ隠しはその程度にして手を動かす」

漆原「照れてなんかないし!」


鈴乃「ああ、わかってるわかってる」

漆原「…何なんだよ。一体」

漆原(僕がベルを手玉に取るつもりだったのに…いつの間にか形勢逆転されてるような…)

鈴乃「えいが…楽しみだ♪」

漆原(…)

漆原(まぁ、これはこれでいいかもね)




       終わり

■鈴乃「日本に来て驚いた事」漆原「へぇ~」


ガララララララッ


恵美「来たわよー。まったくこの部屋は相変わらず暑いわねー」

恵美「って、あれ?魔王は?」

千穂「真奥さんはバイトです。私もあと少ししたら行く予定なんですよ」

鈴乃「ちなみに千穂殿は、魔王城に食料の差し入れを持って来たのだ」

恵美「ああ、それでベルが千穂ちゃんの護衛ね」

鈴乃「ああ、腐っても魔王城だからな」

芦屋「腐ってなどいない!人聞きの悪い!」

千穂「あっ、所でさっきの話なんですけど」

恵美「さっきの話?」

鈴乃「千穂殿が日本に来て驚いたことは何か?聞いていた所だ」

千穂「で、芦屋さんから聞いてたんですよ」

恵美「ふ~ん。で、アルシエルは何に驚いたの?やっぱり、魔王城の冷蔵庫の中身が空っぽの事かしら?」


芦屋「ぐっ。だからあれは私の責任ではないと…」

恵美「知将が聞いてあきれるわね」

芦屋「ぐぬぬぬぬぬ」

鈴乃「ほらほら、エミリアもあまり遊んでやるな。…で、実際のところ、何に驚いたんだ?」

芦屋「そうだな。私は水だな」

千穂「水ですか?」

芦屋「はい、私達の世界エンテ・イスラでは、水は魔力によって動かしていました」

芦屋「しかし、この『水道』というのは本当に素晴らしい」

恵美「そうね、いつでも水が手に入るのは本当にすごい事よね」

千穂「そうなんですね」

芦屋「ええ、トイレにも脅かされましたが…やはり一番は水ですね」

鈴乃「ああ、確かに水はびっくりしたな」

漆原「水といえば、ベルがさー」

鈴乃「!!」

漆原「『半蔵殿!み、水が!水が止まらないのだが、どうなってるのだ!?』」

漆原「って、最初の頃に聞いてきたんだよね~」

芦屋「そんな事があったのか?」

漆原「ちょうど芦屋は出かけていてさ」


鈴乃「し、仕方あるまい。あの蛇口をひねったら、まさか水が出るとは…さすがに驚いた」

恵美「そういえば、ベルがテレビを初めて見た時なんてね」

鈴乃「なっ!」

恵美「『薄い板の中に人が』って言ってたのよ」

鈴乃「エミリア!」

漆原「へぇ~」ニヤニヤ


鈴乃「し、仕方ないだろう。こんなに機械とやらがすごいとは思わなかったんだ」

漆原「そういえば、ベルと映画に行ったんだけどさ~」

芦屋「映画だと!?」ガタッ

漆原「ベルが映画の無料チケットを貰って来たんだよ。真奥のお金は使ってないよ」

芦屋「そうか、無料か。では問題ないな」

恵美「で、映画がどうなったの?」


漆原「恋愛物の映画だったんだけどね」

☆回想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

主人公「ヒロイン…お前が好きだ」

ヒロイン「主人公さん…嬉しい」

主人公「目を閉じてくれないか?」

ヒロイン「ええ」


チュッ


鈴乃「っ~~~~~~~~~~~~~//」


☆回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


鈴乃「ちょっと待ったーーーーーーーーーーーー!」

漆原「え?何?」

鈴乃「今のは嘘だ!嘘に決まっている!」

漆原「その時のベルは顔真っ赤でね。『こんな大勢の前で破廉恥だ』ってボソボソ言ってたんだよ」

鈴乃「少し勘違いしてただけだ!あれは大きいから、てっきり本当に人がいるものだとばかり!」

漆原「まったくどんだけウブなんだよ。一緒にいたこっちが恥ずかしかったよ」

鈴乃「よく考えたら、貴様は寝ていたのではなかったのか?」


漆原「映画より、ベルの表情の方がコロコロ変わるのが面白くて、寝たふりをしてベルを見てたんだよ」

鈴乃「なっ!?」

恵美「へぇ~。ベルの事を見てた…ね~」

鈴乃「エミリア!悪魔の言うことに耳を傾けるな!」

千穂「そういえば、この前、鈴乃さんのこんな場面を…」

鈴乃「なっ!また私か!?」

芦屋「そう言われると、私もクレスティアの…」

恵美「実は傑作な話が残っててね」

漆原「ベルの話なら僕も負けないよ。何だかんだ言って、一緒にいる時間長いしね」

鈴乃「お、お前ら…」

鈴乃「いい加減にしろーーーーーーーーー!」

       終わり

■鈴乃「携帯電話だ!」ドヤァ


鈴乃「ついに携帯電話を買ったぞ…さて、使い方を…」

携帯「」ブルブルブル


鈴乃「きゃあああああああああああああああああああああ」

鈴乃「勝手に動いた!?」

鈴乃「こ、壊れたのか?」


携帯「」

鈴乃「し、静かになった?」

携帯「」

鈴乃「あ、あれ?電池がつかない?」

漆原「さて、今日はどんな動画を見ようかな~」

鈴乃「ルシフェルーーーーーー!!!」

漆原「何だよ…人が気持ちよく魔力回復の手段を探していたのに」

鈴乃「携帯が!携帯の電池が入らなんだ!」

漆原「携帯の電池って何それ?」

漆原「いい?これはスリープモードって言って、常に画面が表示されていると電池の消耗が激しいから(ry」

鈴乃「こ、壊れたわけではないのか?」

漆原「そんなチワワのような目で見ないでよ。壊れてないから」

鈴乃「そうか…よかった」

漆原「何で自分の子供が助かったみたいに安堵してるわけ?」

鈴乃「…で、どうして電池が?」

漆原「電池じゃなくて、電源ね。スリープモードを解除するには…って感じ」

鈴乃「おぉ!出た!画面が出たぞルシフェル!」

漆原「はいはい。ピョンピョンしないでくれない?こっちが恥ずかしくなってきたよ」

鈴乃「そういえば、ブルブル震えていて…。もしかして、風邪をひいたのだろうか?」

漆原「そんな高度な機能はまだ地球にはないよ…ちょっと貸して」

鈴乃「こ、壊すなよ」

漆原「何で戦場に息子を送りだす母親のように震えているんだよ。大丈夫だよ。ベルより僕の方がうまく使えるからさ」

漆原「ああ、これは電池の残量が少ないから、お知らせで震えただけだよ」

鈴乃「やはり電池が関係していたか、私が思った通りだったな」

漆原「わかったから、その可愛いドヤ顔は止めてね」

漆原「…ってな感じで。どう?だいたい使い方はわかった?」

鈴乃「問題ない。私は一度聞いた事は全て理解できる」

漆原「そういえば、ベルって地位的には微妙に偉いんだったっけ?」

鈴乃「ところで『めぇー』はどう使うんだ?さっそく使いたいのだが」

漆原「めぇー?」

鈴乃「めぇ~。だ」

漆原「え?」

鈴乃「めぇ~」

漆原「それはメール!さっき説明したでしょ!何だよ『めぇ~』って可愛すぎだよ!」

鈴乃「ぐっ…に、人間だれしも間違いくらいある…」

漆原「間違いすぎだよ!」

漆原「…って感じ」

鈴乃「なるほど…で、千穂殿やエミリアに送りたいのだが」

漆原「僕がメアドを知っているわけないじゃん」

鈴乃「では練習がしたから、貴様のメアドを教えてくれ」

漆原「僕のはPCだけど…ほら、これがメアド。登録して」

鈴乃「えーと、うるしはら…はんぞう…」

漆原(って、何で僕がベルの一番最初の登録者に…………まぁ、いいけど)

鈴乃「ふふっ。どうだ!私は遂に携帯電話をマスターしたぞっ!」

漆原「アドレス登録できただけなんだけど…なんでだろう。すごく疲れた」

鈴乃「さあ、メールを送るぞ!」


漆原「はいはい…えーと…って、何でハートマークなの!?」

鈴乃「ん?あくまでもテストだから、可愛いのを送ったんだが?」

漆原「ああー、うん、なんとなくわかってたよ。うん」

鈴乃「?」

漆原「じゃあ、今度は通話の練習ね。電話をかけるよ」

鈴乃「わかった」

携帯「~♪」ブルブル


鈴乃「お、おぉぉ!」

鈴乃「かかった!かかったぞ!!」

漆原「うん、隣で見てるから…うん、そんなに嬉しそうに目をキラキラさせないでよ」

鈴乃『も、もしもし』

漆原『もしもし』

鈴乃「ルシフェル!声が声が聞こえるぞ!」

漆原「うん、隣で見てるからさ…ね?そんなに喜ばないで」

アニメだけでもわかる?

鈴乃「じゃ、じゃあ、電話で話すぞ」

漆原「うん」

鈴乃『あ…そ、その…』

鈴乃『ほ、本日は、大変お日柄もよく』

漆原「いやいや、何でそんなに畏まってるのさ!」


鈴乃「あ、ああぅぅ…//」

漆原「ベル!?何で指輪を貰ってプロポーズされたみたいに緊張してるの!?」

鈴乃「はぁ…携帯電話とは疲れるものだな」

漆原「僕はベルに疲れたよ」

鈴乃「これからもわからない事があったらよろしく頼む」

漆原「あーはいはい。暇があればいつでも見てあげるよ」

鈴乃「では、いつでも見てくれるという事だな」

漆原「なんでそうなるのさ」

鈴乃「今日はありがとうルシフェル」

漆原「はいはい」


漆原(帰ったね…)

漆原(はぁ…本当に疲れたよ)

漆原(でも、ベルの可愛い一面も見れたし…たまにはいいかな?)

漆原「~♪」


芦屋「∵」


       終わり

これにて終わりになります。
こんな時間まで見てくれてありがとうございました
また機会があれば、よろしくお願いします!

>>85
ネタばれないつもり

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