「メダロット・navi」(36)



―――管理コンピュータ『ナビ』再起動します。



クラスターへようこそ。
管理コンピュータ『ナビ』です。


―――『クラスター漂流事件』期間の全ロボトル履歴の視聴。
かしこまりました、再生開始します。

>>8

1.カブト
2.クワガタ

再安価>>6

2たのむ

>>6が2を選んだので
このSSでの主人公機がKWG型メダロット『ソニックスタッグ』、
及び『ウィンドクラップ』、『???』に決まりました。

カブト派の人ごめんなさい、いずれ出番あります。

このスレはゲーム『メダロット・navi』、クワガタverをSS化してみたいという趣旨で立てられました。
メダロッターの方々のお眼鏡に適うよう頑張ります。

>>5 ソニックスタッグはメダチェンジ後にアンチエアとアンチシーあるしな
とにかく期待ー

カスミ(オレの名前は…近々母さんが再婚して変わるけど)

カスミ(とりあえず今はアサノカスミ、普通の高校生だ)

カスミ(そんな普通の高校生だった俺にもとうとう…!)

ウィンドクラップ「」

カスミ「メダロットとティンペット…それにメダロッチに!」

イーストメダル「」

カスミ「メダルが手に入ったんだぁ!」

ヒヨリ「うっさい!あんたちょっと静かにできないの!?」ギューッ

カスミ「いで、いで、いでで!ちょ、耳をつねるなよ!」

カスミ(ヒヨリ…コハルビヒヨリ、面倒見良くていいヤツなのはわかるケドさ)

カスミ(オレに対してすぐ手が出るのは、なんだかなぁ)

カスミ「お前こそなんだよ、そのみょうなモノ…また通販で買ったんだろ」

ヒヨリ「みょうなモノとはなによ!失礼なヤツ!」グイーッ

カスミ「いっでーってぇ!!」

ヒヨリ「いーわよ!あんたには使わせてあげないから!」

カスミ(窓際まで行っちまった…まったくアイツは、これからイイとこだったのに)

カスミ「…組み立ては終わってる、後はこいつを付けてあげるだけだな」

カスミ「…よし、思い切っていこう」カチッ

ウィンドクラップ「…!起動しました、君がぼくのマスターですね?」

カスミ「う、動いた…!オレはカスミ、君は?」

ウィンドクラップ「ぼくの名前はあなたがつけるんですよ」

カスミ「お、オレ?うーん…トリっぽいから、トリトリトリィとか?」

ウィンドクラップ「…え、それはちょっと」

カスミ「うーん…くっ、思いつかない」

安価>>15
1.ファーイースト
2.ウィンドクラップ
3.トリトリトリィ

1
アレずっとファーイーストだと思ってた

カスミ「…うん、イーストメダルだからファーイーストなんてどうかな!?」

ファーイースト「…確認しました、じゃあぼくは今日からファーイーストですね」

カスミ「よろしく頼むよ、ファーイースト」

ファーイースト「マスター、ぼくのパーツの機能はもう確認したかな?」

カスミ「バッチリさ、頭部はマイナス症状を無効化するマイナス症状クリア…」

カスミ「最近の新ルール、チームロボトルでも役立ちそうだよね」

カスミ「左右腕は基本的な格闘と射撃攻撃、脚部は装甲の厚い二脚…」

ファーイースト「そこまで知っていましたか、おみそれしました」

カスミ「すごくいいと思うよ!オールラウンダーって感じでさ!」

ファーイースト「…照れます」

ヒヨリ「――カスミ!ぐずぐずしてるとおいてくわよ!」

カスミ「え?ちょ、ちょっと待ってよ」

カスミ(全然聞いてなかったぞ)

カスミ「悪いケド、さっそくメダロッチの中に入っててもらえる?」

ファーイースト「構いませんよ、それじゃ」ヒュゥン…

カスミ「あいつ今度は何の用なんだ…?」ガラッ



…今思えば、それがオレのメダロッターとしての全ての始まりだった。
突然、直接頭に響いたように感じたその声、それがオレの全ての戦いの始まりだった。
勘違いしていた、気づくことさえも出来なかった。
些細なことだと思っていた、けどそれは…オレの、宇宙的に大きな道の始まりだったんだ。

「―――こっちだよ」

カスミ「!」

ゴウセツ「おっとごあいさつやな…ワイらを無視していく気か?」

カスミ(…こんな時に、イヤなやつらに会った)

ゴウセツ「知ってるで?やっとこさメダロットを手に入れたんやろ」

ミゾレ「あっしらがいっちょもんでやるでやんす、もちろんしんけんロボトルで!」

カスミ「待って!まだ組み上げたばかりなんだよ!?」

ゴウセツ「問答無用や!練習相手として2vs1で相手してやるで!」

カスミ「あんまりだあー!?くそっ!」

「「「メダロット、転送!」」」

バグスティンク「ゴウセツの旦那、どうしましょか」

シックルカッター「ケケケ…この鎌から逃げられるかな~?」

ファーイースト「…行けます、問題ありません」

「それではこれより真剣ロボットバトル『ロボトル』を開始します」

「私、世界メダロット協会公認レフェリー・AIを搭載したロボトルリサーチ社製AI『ナビ』が」

「RR社の回線を通しメダロッチから判定を行います」

「このロボトルはRR社のランキングの集計対象となります」

「ルールはフィールドロボトル、フィールドは草原・山地」

「先に相手のリーダーメダロットを機能停止させたメダロッターの勝利となります」

「合意と見てよろしいですね?」

ゴウセツ「おうよ」

ミゾレ「当然でやんす」

カスミ「…やる、やってやるよ!」

「それでは」



「ロボトル・ファイト」

短いんですが今日はここまでとなります
明日も更新するので許していただきたい
ナビのレフェリーうんぬんは捏造です、開始ボイスがナビだったんでそうさせました
ありがとうございました

初めてのロボトル、まさか、こんな形で。
だけど合意は成されてる、俺はやるしかない。
ロボトルが始まれば初心者だろうとメダロッターとして退くわけにはいかない。

ファーイースト「指示を」

メダロットが俺を求めているんだ。
普段は友達、だけどロボトルの瞬間だけは頼り合う主人と兵士。
メダロットというのはきっとそういうものだ、だから俺は応えなければ。
…相手が、シックルカッターが迫っている、あいつのパーツはマイナス症状を与える…なら。

カスミ「一歩退いてからマイナス症状、クリアだ!」

ファーイースト「了解、マイナス症状クリアします」ヒュッ…バッ

シックルカッター「おっとぉ!…草原じゃあ、機動力にゃ流石に無効に分があるってわけ」

ミゾレ「なかなかやるでやんすね…」

ファーイースト「行動完了、次の指示をお願いします」

カスミ「次は…!」

ふと見ればゴウセツのメダロット・バグスティンクはすでに後退を始めている。
戦車型ゆえそのスピードは遅いものの、それをむざむざ許すわけにはいかない。
ジェネレータポイントまで後退を許せば、パーツ特性の中でも特に重い一撃を叩きだす光学武器・ビームがいずれ飛んでくる。
かといって…

ミゾレ「追い詰めるでやんす!シックルカッター!」

シックルカッター「ヒャッハー!ブースト起動ゥ!」バシュゥゥゥッ

ファーイースト「急速接近!」

カスミ「そうか!前進を許せばブースターを起動できる!?」

バグスティンクがジェネレータポイントに辿りつくまでに、こいつを倒さなければならない!
左腕にライフルは存在する、距離を取れば安全に戦えるだろう。
しかしそれは許されない、一刻も早く前進しなければならないからだ。

カスミ「2vs1ってのは思ったより…大変だ!」

カスミ「ファーイースト!脚部でダメージ軽減だ!」

ファーイースト「了解…くっ!」ガギンッ!

シックルカッター「結構硬い…斬りがいがあるねェ~!」ブオンッ

受け止めた大鎌の一撃、そのダメージを脚部パーツに軽減させる。
機動の割合の強い脚部ではない、もともと回避はあまり期待していなかったが、手痛い。
腕パーツにダメージが行くような攻撃は通らないようにせねばならない。
そして隙をついて、反撃の芽を掴まねば!

カスミ「ソードで応戦するんだ!」

ファーイースト「了解、機動開始」タン!

シックルカッター「チョロチョロと…うっとうしい!」ヒュンッ

ミゾレ「また空振りでやんすか…」イラッ

カスミ(それにしても妙なのは・・・)

バグスティンクの動向。
最速でジェネレータポイントを目指すだけで一向に頭パーツの防御を使う気配がない。
まるでシックルカッターを支援する気がないようにも感じられる…
…カスミははっとした、今自分はなんと思った?

カスミ(もしかしてこいつら、連携する気なんてまるでないんじゃないのか!?」

連携を取り合うような様子もなく各自思い思いに、好き勝手に動いている現状を見てそう考えた。
もしそうならば、付け入るスキはいくらでもあるはず!

シックルカッター「いい加減…落ちなよォ!」

ファーイースト「受けます!」ガギン!ギリギリ…

ミゾレ「…どうしてこうも」イライラ

先程からファーイーストの、周りを囲みながら動くような機動のおかげでブースターは機能していない。
手痛い一撃を受けることもなく、ただただ膠着するのみ。
それをバグスティンクは考慮しているわけでもない。
恐らくジェネレータポイントでビームを撃つことだけを考えている。
なんてことはない、よく見ればまるでバラバラだったのだ。
そうと決まれば、打つ手ができた!

ミゾレ「…ええーい!シックルカッター、がむしゃら攻撃でやんす!」

シックルカッター「この野郎めェ!!」グワァァァ

膠着したまま過ぎた時間に、すでにミゾレの苛立ちは最高潮に達していた。
パーツ間にダメージの貫通をかける高威力のがむしゃら攻撃。

シックルカッター「く…っ!?」

頭に…?メダルに血が上りすぎたせいかその攻撃は空を切った、そして、ここにチャンスは訪れた!
『がむしゃら攻撃後の放熱・充填時間は、全ての回避と防御が無効となる』!

カスミ「ファーイースト!ライフル射撃で頭部を狙えー!」

ファーイースト「了解!」

ファーイースト「…頭部を、最優先攻撃対象とします!」ダァンッ!

シックルカッター「」バギィィン!!

クリティカル!
かいひと ぼうぎょが むこうになる!

シックルカッター「あ…?ぎゃあぁーっ!?」

ミゾレ「シックルカッター!?」

シックルカッターの液晶コミュニケーション・モニター及びアイカメラは、
ライフルの一撃により完全に機能を停止した。
これがカスミのみっとの狙いのひとつ、そしてもうふたつは…

ゴウセツ「よーーし!!ブチかませい、バグスティンク!」

バグスティンク「タマァとったるで!!」

バグスティンクを、ジェネレータポイントまで向かわせる時間を作ること。
アイカメラ破損の瞬間、バグスティンクを完全にビーム発射体勢に入らせること。

ゴウセツ「発射ぁ!」

そしてこのみっつの狙いが達成されて初めてこの作戦ができるようになった。
その作戦とは…こうだ。

カスミ「ファーイースト…そのままそいつを、ビームの射線までブン投げろー!」

ファーイースト「了ッ…解…ッ!!」ギリギリギリ…

ファーイースト「たああっ!!」ブオンッ!

小柄な部類に入るファーイーストは精一杯の力でシックルカッターを放り投げた。
バグスティンクの銃口の向く方向へと…!

シックルカッター「へ…え!?」

バグスティンク「何じゃと!?」

どうせ攻撃までに辿り付けないのであれば、的を別のモノに変えてやればいい。
たとえそれが敵であっても…それがカスミの作戦だった。
連携も取れていないのでそれもさらに容易く成功した、様々な要素が絡んだ上での成功だ。
もう、放たれたビームは止まらない。

シックルカッター「ぎゃぁああーッ!?」ドガァァアアン

ミゾレ「シ、シックルカッター!?」

カスミ「あとは…そのままバグスティンクに接近するだけだ」

ファーイースト「了解」

「シックルカッター、機能停止」

破壊されたシックルカッターにわき目もふらず、ただ真っ正面に向かってファーイーストは走り出す。
ビームのAP再チャージには、いくらジェネレータポイントにいると言っても時間がかかる…

ゴウセツ「に、二回目まだ撃てへんのか!?」

バグスティンク「無茶言うなや旦那!そう何度も撃てるか!…あ」

気づけばすでにファーイーストは残すところ3歩と言うところまで接近していた。
ひとえに草原という二脚の強い恵まれたフィールドの恩恵である。
そして…とうとう目の前へと辿り付いた、これがカスミの思考し導いた『詰み』だ。

カスミ「ビームの射程には近距離に大きな穴がある…そうだよな」

ファーイースト「今からは…ひたすら斬り続けるだけです」チャキッ

「「ひいいーっ!?」」




頭パーツが 壊れた!
ほんたいの きのうが ていしした!

「そこまで、勝者 カスミ」

カスミ「や…やった、勝ったぞ」

カスミ(はじめてのロボトルに…それも2vs1で!)

カスミ「やったぞ!ファーイースト!」

ファーイースト「素晴らしい指示でした」



ミゾレとゴウセツ「「「「ぐ、ぐぬぬ…!」」」」

今日はここまでです
次回はロボトルランキング1位(笑)と遭遇になると思います
ロボトル描写難しいですね、アニメダ的な感じにさせたいんですが…
ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月26日 (水) 01:09:27   ID: 3cnbnI40

漫画版っぽいロボトルだな

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