男「SS速報VIPが消えただって!?」ブラウザ「せやな」(75)

男「繋がらへん!」

ブラウザ「せやな」

男「更新が出来んへん!」

ブラウザ「せやな」

男「どなんすんねん!」

ブラウザ「諦めろや」

男「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!」

ブラウザ(うぜぇ)

男「嘘や……、こんなの嘘や……」カチカチ

ブラウザ「これが現実やで」

『そのURLは..........』

男「なんてこったい……」

ブラウザ「せやな」

男「どなんしよ……」

ブラウザ「取り敢えず抜いとけや」

『えろまんがわーるど』

男「それもそーやな……」

男「……っ!」

シッコシッコリーン!

ブラウザ「……落ち着いたか」

男「あぁ……、少しは」

ブラウザ「あんたも災難やな、珍しくやる気満々で始めたスレがこんな形で中断されるなんてな」

男「まぁ、良く考えたら定期的にある事だし、明日には復旧してるだろ」

ブラウザ「そか」

男「今日は大人しくエロゲでもしときますわな」

ブラウザ「それがええ」

ー翌日ー

男「まだか……?」

ブラウザ「せやな」

男「今日もエロゲするか……」

ブラウザ「せやな」

ー更に翌日ー

男「まだや!?」

ブラウザ「まだみたいやで」

男「くっ、もうエロゲもそこまでストックないねん!」

ブラウザ「クレイジー教頭とかどうや」

男「せやな、明日こそは復旧するやろうし、今日も大人しくエロゲしとくか……」

ー1ヶ月後ー

ブラウザ「……もう、スレ落ちとるで……」

男「いや、まだ生きとるはずや……!」カチカチ

ブラウザ「そか……」

男「明日こそ……明日こそ……」カチカチ

ー半年後ー

ブラウザ「いつまで続ける気やで……」

男「あのスレは俺の魂のSSや!簡単には諦めへんで……!」

ブラウザ「……そか」

男「さて、書き溜めも3スレ目まで出来たし、4スレ目の書き溜めしながら復旧待つで!」カタカタ

ブラウザ「……」

ー1年後ー

男「33スレ目書き溜め終わり!さて、お次は……」

ブラウザ「……もうやめや」

男「あ?」

ブラウザ「ホントは分かってるんやろ……。もう、更新が出来へんて……」

男「………」

ブラウザ「もう、別の掲示板で投下しても……」

男「いや、俺はあそこでスレを立てたんや。だからあそこで終わらせるんや!」

ブラウザ「男……」

ー5年後ー

男「……ついにスピンオフも72スレ分書き溜め完了……。後は復旧を待つだけだ」

ブラウザ「……男、その書き溜めをさ、先に他の場所で投下したらあかんの?」

男「おいおい、それでは書き溜めた意味がないだろ……?」

ブラウザ「せやけど……」

男「気長に待つさ……」

ー10年後ー

男「新シリーズも遂に263スレ分の書き溜めにて完結。さぁ、どんどん書き溜めるぞ!」

ブラウザ「……復旧した時のみんなの驚く顔が目に浮かぶな」

男「あぁ、まおゆうとか超えるのも夢じゃないぜ!」

ブラウザ「せやな!復旧するまでかんばろうな……!」

男「応!」

ブラウザ(……)

ー30年後ー

男「うーん……、少し哲学臭すぎるかな……?」

ブラウザ「新しいスレ?」

男「あぁ、基本スタイルは地の文がメインのスレにしてみたんだ」

ブラウザ「どのくらいまで書き溜めたん?」

男「これで874ス分レ目だね」

ブラウザ「ちょっと長過ぎちゃうん?」

男「いやいや、ぶっちゃけあのスレや他のスレをまずは投下するからね……。これを投下するのはそれらが終わった後になるわけだし、投下出来ないかもしれないしね……」

ブラウザ「何弱気な事言ってねん!折角ここまで書き溜めたんやで?男の凄いスレをみんなに見せてやるんや!」

男「そうだな……。確かにその通りだ」

ブラウザ「男……」

男「ありがとな、ブラウザ」

ブラウザ「///」

ー50年後ー

男「ブラウザ……、そこにいるかい……?」

ブラウザ「おるよ……!」ニギ

男「そうか……。復旧してるか……?」

ブラウザ「ちょっと待ってな……」

『SS速報VIP
1:名無しのnipper..........』

ブラウザ「男ぉ!復旧しとる!復旧しとるよ!!」

男「おお!!」

ブラウザ「ようやく男の凄いスレが更新出来るんやで……!」

男「……ブラウザ」

ブラウザ「どうしたん?」

男「投下する前にな、取り敢えず誤字や脱字がないか確認してくれないか……?」

ブラウザ「別にええけど……。男が毎日欠かさず誤字・脱字のチェックしとったし無いと思うけどな……」

男「まぁ、いいじゃないか」

ブラウザ「……分かった」

ブラウザ(そう言えば初めてかもしれない……。男のSSを見るのは)

男「……」ジー

ブラウザ「……こっち見てんの?」

男「はは……、目が見えないと分かっていてもついつい人の反応が気になってね」ジー

ブラウザ「ふ、ふーん///」

ー3時間後ー

ブラウザ「読み終わったで!!」

男「どうだった?」

ブラウザ「誤字・脱字は何処にも無かったよ」

男「そうか……」

ブラウザ「……!」

男「……」

ブラウザ「凄かったよ……、とっても……」

男「!」

ブラウザ「このままSSとして投下するのが惜しいぐらいに……」

男「本当か……?」

ブラウザ「ホンマや。今まで沢山のSSやらいろんなものを見てきたあたしがいうならホンマやで……」

男「……ありがとう」ニコッ

ブラウザ「正直な感想言っただけや!それより早く投下せ!///」









男「いや、もう、いい」カチッ

『データは保存されませんでした』

ブラウザ「!?」

男「ちゃんと消えてるかい?」

ブラウザ「なんでや!なんで消したんか……!!これから投下するんやろ!?」

男「あぁ、ちゃんと消えたのか……。目が見えないから半ば当てずっぽうだったけど……」

ブラウザ「何を言うとる!?なんで消したんか!このスレの更新を待ってる人の驚く顔が見たかったんちゃんうか!?」

男「いや、それならもう終わってる」

ブラウザ「えっ」

男「だいたいスレを立ててから何十年経ってると思ってるんだい……?あの時学生だった俺もよぼよぼのジジイだ。『待ってる人』もほとんど死んでるだろうし」

ブラウザ「だけど……!まだ待ってる人も……、」

男「いるわけないだろ?恐らくまだ生きていたとしてもSS速報VIPの復旧を知ってる知ってない問わず、今更SSなんて読まないだろ?」

ブラウザ「せやけど……」

男「俺はもう満足だ。こうやって俺のスレで驚いたり、感動したりしてくれる人がそばに居るだけで」

ブラウザ「……」

男「今更ながら気づいたよ。俺は、誰かの驚く顔がみたい訳でも誰かを感動させたいわけでもない……」
















男「ただ、ブラウザを楽しませたかったんだ。ブラウザの驚く顔が見たかったんだ」

男「はは……、少し気づくのが遅かったなぁ……」

ブラウザ「そんな……!まだ全然遅くない……!!」

男「……けど、俺にはもう、ブラウザの為にSSは作れない……、悔しいなぁ……」

ブラウザ「作れるよ!男ならまだいっぱいいっぱいいっぱいいーっぱい作れる!!」

男「いや……、俺にはSSを作る想像力もなければ、画面を確認する目もない……。遅すぎたなぁ……」

ブラウザ「でも、でも……!男ならまだやれるって!点字とか音声認識の機械とか使えば……」

男「すまん、少し……、もう、眠い」

ブラウザ「!!」

男「さっきから気分がふわふわしているんだ。体の感覚もなくなってきてる」

ブラウザ「しっかりして……!まだ、男は……!」

男「ごめんな……、俺は、もう、無理みたいなんだ……」

ブラウザ「そんな事!」ギュッ

男「実はな、もう、音も聞こえていないんだ……」

ブラウザ「うそ……」

男「本当だ。一週間くらい前から一切聞こえてないんだ……」

ブラウザ「でもこうやってあたしと……!」

男「何故だろう……。ブラウザの声だけは聞こえるんだ……。可笑しな話だよな……」

ブラウザ「全然可笑しくなんかない!なんで早く言ってくれなかったの!?そしたら、ネットでその症状について……」

男「医者から告知されてんだ。俺はどうやら不治の病とやらになってるみたいで、余命が後半年、てね」

ブラウザ「半年……?」

男「そして今日が告知されてから半年。今の現代医学は凄いよ……。患者の残りの命が分かるんだからな……」

ブラウザ「そんなの聞いてない!聞いて、ないよぉ……」グスッ

男「ごめん、言えなかった。俺、苦手だからさ。お前が泣いてるの見るの……」ナデナデ

ブラウザ「今更謝らないでよ……!」

男「ごめん、出来るならこのままブラウザに許して貰えるまで謝りたいところだけど……。もう、終わりみたいだ……」

ブラウザ「いや……そんなの、いやぁ!嘘だと言ってよ……。ねぇ……」

男「……ごめん」

ブラウザ「男ぉ……男ぉ……!」エグエグ

男「畜生……。今までいろんなSSを完結させてきたけどこれといった後悔とかはなかったけど……。まだ、終わらせたくねぇ……なぁ……」

ブラウザ「ダメ!弱気になっちゃ駄目!しっかりして……!!」

男「すまんな……、頑張ってんだけど、眠気がだんだん強くなってきてるんだ……。気が、な、遠くなっ、て来てるん、だ」

ブラウザ「……」ギュッ

ブラウザ「ねぇ……、」

男「う、ん?」

ブラウザ「キス、したことある?」

男「はは、それは、お前が、一番しっt」

チュッ

男「!?」

ブラウザ「……っん」

男「ブラウ、ザ……?」

ブラウザ「お礼。男がSSを読ませてくれたお礼」

男「お礼……て、」

ブラウザ「流石にキスも1つもこの世を去るなんて、恥ずかしいでしょ?」

男「いや、それは、それで、誇、りに近い」

ブラウザ「黙って」

男「……」

ブラウザ「少しは眠気覚めた……?」

男「あぁ、少し、気持、ちのいい眠気になった、
よ……。清々し、いぐ、らい」

ブラウザ「そう……」

男「さっきま、では何、かが少、し怖かった。けど、もう、大丈夫、だ」

男「もう、大丈夫」クラッ

ブラウザ「!」

男「おっと、もう、時間か……」

ブラウザ「……男は、男はこの人生楽しかった……?」

男「あぁ、楽し、かった。今す、ぐHTML化依、頼出来るく
らい、に」

ブラウザ「……ありがとう。そして、ごめんね。もう、休んでいいよ。もう、解き放たれて、いいよ」

男「こちらこそ、ありがとう。ブラウザとSSに出逢えてことに……」

ブラウザ「……さよなら、『男』」

ブラウザ「もしも、また、会えるのなら……」

男「うん……、」


























男「こ、のス、レは……」

「完結、しまし、た」トサッ...





























.

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー



...........ナ......イ....................

オ....................サ...イ............

......ナサイ..............................


……………………………

..........................................

..........................................

「……ン……やっと静かに……なった……か、」ゴロン

「さっさと起きんかい!」グワッ!

「うわっ!?」ガバッ

「早く着替えて顔洗って来い!この、ただ飯喰らい!」















男「分かったって!……朝からうっせーババァだ……」

男「……ただ飯喰らいって……、学生に対して親が言うセリフかねぇ……」

トースト<チンッ、デキタデー

母「毎日夜中までネットしてる時点でアウトじゃぼけぇ」モグモグ

男「それ俺の食パンやで!」

母「うっせーぞ」

ピーンポーン

男「朝から宅配便か?」

母「はーい、今でまーす」ドタドタ

ガチャ

アラ、オサナナジミチャン?

ハイ、オトコヲムカエニキマシタ

母「男ー!幼馴染ちゃん来たし、朝飯は売店で買って食え」

男「はーいはい」ノソノソ

男「……」ノソノソ




ピタッ




男「ん?」












男「俺、幼馴染いたっけ?」

母「早く支度せんか!」

男「うっせーよ!今行く!」ドタドタ

母「……ごめんなさいね。いつもいつも呼びに来て貰って」

幼馴染?「いえいえ、これはうちが好きでやってることやから気にせんといて下さい」

母「まぁ!こんな娘是非とも私の息子の嫁さんに欲しいわね」

幼馴染?「そんな……///」

男「……おはよ」

幼馴染?「おはよーな!」

母「それでは行ってらっしゃい」

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク、チラッ

男「ん、どうかしたか?」テク......

幼馴染?「あ、いや別になー!」アタフタ

男「そっか……」テクテク

幼馴染?「うん……」テクテク

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク

男「……」テクテク

幼馴染?「……」テクテク

男「なぁ……」

幼馴染?「どなんした?」

男「このスレは既に完結したんじゃ無いのか?」

幼馴染?「せやな!」ニカッ



















終劇

レスしてくれた方ありがとうございました。

見れば分かる通り速報から来た者です。

過去作としてはあやめにまとめられているのが↓
男「パズドラ?」友「何の略だと思う?」

男「♪このー木なんの木ー♪」

……まだ、完結させてないスレもあるので早く速報ふ復旧して欲しいです。

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