シュトロハイム「アメストリス?」(509)

シュトロハイム「1分間に600発の徹甲弾を発射可能!30mmの鉄板をも貫通する重機関砲だッ!1発1発の弾丸がァァァア貴様の体を削り取るのだァァァアアアアア!!」ジャコォ

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

カーズ「ヌオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

カーズ「エシディシが死を賭して郵送してくれたのだ、何が何でも赤石は手に入れるッ!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

カーズ「一端距離を置いて貴様を始末させてもらうッ!」バッ

シュトロハイム「!逃げたかッ!」バッ

ゴウッ

シュトロハイム「ぐうッ」ゴォォォォオオオオ

ジョセフ「ふ・・・吹雪ッ!いつの間にッ!いつの間にか、外が吹雪になっているッ!!」ビュォォォオオオオ

シュトロハイム「ぬ、ぬおおおおおッ!!全く!全く先が見えんッ!」ビュォォォオオ

ジョセフ「シュトロハイム!ここで命を落としたらマヌケだぜ!!早く中に・・・」

シュトロハイム「ぐおッ」ドゴオオッ

ジョセフ「!!」

ジョセフ「シュ・・・シュトロハイム・・・?」

ゴォォォオオオオオオ

ジョセフ「シュトロハイムゥゥウーーーーーーーッ!!!」

シュトロハイムゥゥウーー! シュトロハイムゥー!

シュトロハ…ム…! シュト…ム… シュ…

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「ヌ・・・JO・・・JO・・・?」ピク

シュトロハイム「JOJOッ!?」ガバァ

シュトロハイム「こ・・・小屋がないッ!?まさか雪崩にでも・・・」

シュトロハイム「せ・・・赤石はッ!」バッ

シュトロハイム「!」ゴソッ

シュトロハイム「あった!胸のポケットに残っているぞォォォオオオッ!!」

シュトロハイム「フフ・・・フフフ・・・」

シュトロハイム「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

シュトロハイム「カーズめ・・・このシュトロハイムの位置を探れるかなァ!?これを総統閣下に・・・」

???「」ヌゥゥウ…

シュトロハイム「!」

???「」ブンッ

シュトロハイム「なッ・・・」バッ

ドッガァァアアッ

シュトロハイム「何だ何だ何だァ!?」ズザザザァーーーッ

???「」ギラッ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(義手!最初は凶暴なヒグマかと思ったが・・・人間か!いや、吸血鬼ということも・・・)

???「フン!」ガチャッ

シュトロハイム「!銃かッ!」

ボンッ

ギュオオオオッ

シュトロハイム「!網か・・・!」ゴオッ

シュトロハイム「だがッ!」ガッ

バリィィィイイイイイイ

???「ッ!?」

シュトロハイム「我ァァアアアがナチスの科学力はァァァアアア!世界一ィィィイイイイ!!」

シュトロハイム「こんな網を引きちぎる事さえできんと思ったかァ!フン!見くびられたものよ・・・」ポイ

???「ほう・・・お前も機械鎧か・・・?だが、俺とは違い平凡だな」ジャギィィイン

シュトロハイム「機械鎧?・・・まぁ、貴様の義手もパワー不足の木偶の坊と見たぞッ!ただのウドの大木!!」

???「この機械美が分からんとは愚か者め・・・!戦闘用機械鎧M1913A、クロコダイル!!咬みちぎられたくなければおとなしくつかまれェ!」ジャゴン

???「ドラクマの密偵めェ・・・」ジャゴォ

シュトロハイム「密偵?ドラクマ?・・・おおッ!」

???「」バァァッ…

ブンッ

シュトロハイム「くッ」バッ バガァァアッ

シュトロハイム「ヌウ・・・話の分からんデカブツ・・・なァッ!?」

ギュンッ

シュトロハイム「しまったァアアアーーーーーッ!?」

ガッギィィイイイイン

シュトロハイム「なァアッ!!」

???「とったりィイ!」グググググ

シュトロハイム「お・・・俺の右腕をッ!!」

???「このまま鶏の首を切り落とすように、お前の右手首を切断してくれるッ!!」グィィイイイイ ギャリギャリギャリ

ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ

シュトロハイム「ヌウウウ・・・!!だがッ!」

シュトロハイム「我ァァァアがナチスの科学力はァァァアアア!!世界一ィィィィイイイイイ!!!」ググッ グググググッッ

バッギャァァァァァアアアアアン

???「なァァッ!?」

シュトロハイム「フン!だからパワー不足と言ったんだ・・・」ウィィイ

???「・・・」

???「だが、ここまでだな」

シュトロハイム「!」ピクッ

バッ

ジャキジャキジャカッ

兵隊達「・・・」チャキ…

シュトロハイム「・・・」

???「貴様は強い。俺のクロコダイルを簡単に破壊してしまった・・・個としては最高と言っていいほど力を持っている」

???「フフフ・・・我がブリッグズの山岳警備兵!いくら個として優れた力を持っていようと、群の前ではなァ・・・」

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(これは・・・要塞!?こんなものがあるとは、情報にないぞ・・・!!)

???「どうした!バッカニア大尉!!」

シュトロハイム(バッカニア?俺を襲った男はバッカニアというのか・・・階級は大尉か)

バッカニア「ハッ!お騒がせして申し訳ありません!アームストロング少将閣下!」

シュトロハイム(少将!?こいつの上官か!俺より階級は上ではないかッ!!)

オリヴィエ「・・・」

シュトロハイム「ッ!」

シュトロハイム(なんという冷たい目・・・!!まるで月!深夜、冬の深夜の月光のような眼差し!)

オリヴィエ「・・・」スゥ

オリヴィエ「貴様、何者だ!」

シュトロハイム「・・・俺の名はルドル・フォン・シュトロハイム!誇り高きドイツ軍人だッ!!山をさまよっていたところ、この男に襲われたのだッ!」

オリヴィエ「フン・・・貴様は牢に入れておく!ボディチェックをしておけ」

シュトロハイム「・・・!」

兵隊1「これは・・・宝石?」

兵隊2「赤いな・・・ルビーか何かか?」

シュトロハイム「!!!」

シュトロハイム「貴様ッ!それに触るなッ!!」

兵隊3「」ジャキッ

シュトロハイム「・・・」

兵隊2「終わりました!体の大部分が機械であることを除けば、異常ありません」バッ

オリヴィエ「・・・」

オリヴィエ「よし・・・牢に入れるぞ。門をくぐれ」

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム(なんという巨大な要塞・・・これだけの規模であれば、我が軍の情報網にかならず引っかかる・・・)

シュトロハイム(何百kmも流されたとすれば、情報統制の厳しい国もあるために仕方がないかもしれんが・・・そこまで移動するはずがない)

シュトロハイム(ここは一体どこだ?牢に入ったら、他の連中から聞かなくてはな)

シュトロハイム(この雪の量・・・そんなに南へは来ていないはずだ)

シュトロハイム(・・・)

シュトロハイム(考えても埒が明かん・・・JOJOを見習い、くよくよ考えても仕方ないと考えよう)

ガシャンッ

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム(・・・他の捕虜がいないとは)

オリヴィエ「貴様に暴れられたら厄介なのでな。拘束はより強化してある・・・他の捕虜とも隔離した」

オリヴィエ「本来なら追放・射殺するところだったが・・・貴様の機械鎧には興味があると技師が言っていたのでな」

シュトロハイム「そうかい」

オリヴィエ「では・・・なぜ貴様はここに来た?理由を言え」

シュトロハイム「・・・柱の男という者がいてだな・・・」

オリヴィエ「・・・」

シュトロハイム「・・・というわけだ」

オリヴィエ「・・・信じるとでも思ったか?まるで異世界から来たようなことを・・・」

シュトロハイム「・・・」

オリヴィエ「まぁいい・・・そういうことにしておいてやる。ここはワケありの連中が多いからな」

シュトロハイム「ワケあり?」

オリヴィエ「最近もチビの国家錬金術師が・・・」

シュトロハイム「・・・錬金術?」

オリヴィエ「・・・貴様のいた場所には錬金術はないのか?」

シュトロハイム「化学的手段を用いて卑金属から貴金属を取り出す方法だな。火薬や蒸留の技術などを残し失敗に終わったが・・・」

オリヴィエ「・・・貴様のいた場所というのは、やはり異世界なのかも知れんな。我々の言う錬金術というのは・・・」

オリヴィエ「・・・というものだ。錬金術、練炭術は戦力になる。戦力はいくらあってもいいものだ」

オリヴィエ「特に、ドラクマという大国と接しているこの地ではな」

シュトロハイム「・・・それで、俺も戦力にしようと?」

オリヴィエ「可能ならそうしたい・・・いや、不可能でもそうする!北の国境線は私が引く!その力になるなら、どんな技術でもいただく」

シュトロハイム「なるほど・・・それなら、我がナチスの科学技術はうってつけだなァ・・・」

オリヴィエ「・・・そうだ、気が変わった」

シュトロハイム「?」

オリヴィエ「ある程度の重りを貴様に装着し、働かせることにした」

シュトロハイム「・・・はァ!?」

オリヴィエ「働かざる者食うべからず、だ」ザッ

シュトロハイム「・・・」ガチャリ

シュトロハイム(両足に鉄球と輪・・・腕にも輪がついているか)

オリヴィエ「出ろ」

シュトロハイム「」スッ

オリヴィエ「案内はマイルズに任せる」

マイルズ「はッ」

シュトロハイム「・・・」

マイルズ「こっちだ」クイッ

カツ カツ カツ カツ

ガッ ガッ ガッ ガッ

マイルズ「・・・」カツ カツ

シュトロハイム「・・・ここの連中はワケありだと言っていたが、貴様も何かあるのか?」ガッ ガッ

マイルズ「・・・」ピタ

…チャッ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(赤い目・・・イシュヴァール人とか言っていたか?殲滅戦の前に粛清されたという話だったが・・・)

マイルズ「私の祖父はイシュヴァール人だ。祖父の血が濃く出てな・・・俺は軍の規約をギリギリすり抜けることができた」

マイルズ「あんたは全身機械だそうだな・・・変わり種同士だ」

マイルズ「少将は部下が全員自分に忠実に従うことを重視していた。差別などしている場合ではないと言っていたな」

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム『小僧!人種はちがえど、わたしはおまえのような勇気ある者に敬意を表す!優れた人間のみ生き残ればよい』

シュトロハイム「・・・」ニ

チーン

シュトロハイム(エレベーターか・・・異世界・・・タイムスリップまではしていないようだ)ウィィ…

マイルズ「それでも、『俺の中に流れているイシュヴァールの血が国軍を許さぬと言ったらどうしますか』と聞くと・・・」

オリヴィエ『よろしい、かかってこい!国軍代表としていつでも決闘を受けてやる!!』

マイルズ「・・・と言っていたな」

シュトロハイム「後ろに兵を置いて言う言葉か?」

マイルズ「いや・・・あの目は『サシでブッた斬ってやる』って目だったね・・・」

シュトロハイム「」

カツカツカツ

バキッ

シュトロハイム「!」

バアッシィ

マイルズ「ほう!よく反応できたもんだな」

シュトロハイム「つららか・・・」ボギィ

マイルズ「ここのルールは弱肉強食だ。あんたはつららに勝ったわけだ」

シュトロハイム「別にうれしくないぞ」ポイ ガッシャン

マイルズ「つらら落としの連中、またサボったな・・・さっき言ったばっかなのに。まあいい、奥へ進もう」

シュトロハイム「・・・」ツカツカ

マイルズ「今のが開発倉庫だ。国内最先端の技術を集結して兵器開発を行っている」

シュトロハイム(・・・これが国内最先端?我がドイツの技術力の方が上だな)

マイルズ「で、こっちがブリッグズの最下層だ」

シュトロハイム「暑いな・・・上とは大違いだ」

マイルズ「要塞内の生活ラインが集結している。要塞が攻撃を受けてもここは屁でもな・・・」 チカカラダ! ナニ!? ドラクマノヤツ,チカカラ…!

マイルズ「!?」

バシッ バキッ

シュトロハイム「オ・・・オイオイオイオイオイオイオイ!床にヒビが・・・」グラァッ

マイルズ「揺れも・・・!!」

バグォォォォォオオオオオオオン

ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…

スロウス「」ヌウウ… ガラガラ パラ…

ググ…

ズン

シュトロハイム「・・・!?」

マイルズ「と、とりあえず下に・・・ッ!!」タタタ

シュトロハイム「」バッ

タタタタタタタ…

エド「・・・ホムンクルス!」

スロウス「・・・」

スロウス「・・・」

エド・アル「」ゴクッ

スオルス「・・・」

スロウス「」グゥ… グゥ…

エド・アル「・・・」

エド・アル「寝るなァッ!!!」

スロウス「」ピクッ

スロウス「・・・」

スロウス「何?お前ら、誰?穴・・・掘る」ググ

エド「え・・・?」

エド「・・・」

スロウス「めんどくせえ・・・めんどくせえ・・・」ズン ズン

アル「兄さん、セントラルのお父様から、話は聞いてないみたいだ・・・」ヒソヒソ

ドン

エド「!?」ビシュン

バッカニア「貴様!やはりドラクマの密偵だったかァ!」ジャキッ

エド・アル「誤解だ!!」

バッカニア「じゃあなぜ侵入者と親しく・・・なッ!?」

エド・アル「?」

スロウス「」ググッ…

バッカニア「何ィィィイ・・・!!す、素手で!」

スロウス「」ブンッ

アル「!」

エド「なッ・・・」ババッ

ドッガァァァアアアン

シュトロハイム「す・・・素手で巨大な土管をッ!吸血鬼でも持ち上げられるかどうか、疑問だ!」

スロウス「ここ・・・広い。どこ、ここ」ズン

スロウス「もう、掘らなくていいのか・・・」ズン ズン

シュトロハイム(まずい・・・!!あんなのが外に出れば、柱の男と同等の脅威になるッ!なんとしても拘束具を外し、闘わなくてはッ!)ガチャガチャ

バッカニア「くッ・・・撃て撃てェェッ!!」ドン ドドドン ドドン バン

スロウス「」ピシュン パシュン パキュゥン

バッカニア「銃が・・・・効かないだとォッ!?」

スロウス「」ズン ズン

ガッシャン

バッカニア「!レバーをッ!」

ガコン

スロウス「お?」グオオオオオオオオ…

バッカニア「まずい!上へ、開発倉庫へ上がるぞ!追えッ!」バタバタバタ

エド「俺たちも追うぞ!」

シュトロハイム(俺も追いかけようッ・・・)バキャッ

ビーッ ビーッ ビーッ

バタバタバタバタ…

ジャキジャキジャキッ

スロウス「・・・」グゥゥウウン…

ガタンッ

トウタツシタゾーッ! クルゾッ! デ,デケェ…

スロウス「あったかい・・・」ズン ズン

オリヴィエ「」ジャコン

スロウス「!」

オリヴィエ「動くな!」ズグゥゥウウウン

ギュォン

スロウス「」ドゴォォォォォオオオオオン

シュトロハイム(な・・・なんという奴!倉庫とはいえ、室内でバズーカ砲を放つとはッ!)

オリヴィエ「よし、消火!」ハ,ハイ! バタバタ

オリヴィエ「・・・」

チラ

シュウウウウウウウウウ…

スロウス「・・・」シュウウウウウウウ

スロウス「」ズンッ

オリヴィエ「当たったはずだが・・・!」

バッカニア「駄目です、アームストロング少将!奴に銃の類は効きません!!」

オリヴィエ「何だと!!」

オリヴィエ「・・・非戦闘員はただちに退却、警報も止めろ!ドラクマの奴らに、ここの騒動を悟られるな」カツ カツ カツ

オリヴィエ「戦車の用意は!」

部下1「できています!!」

オリヴィエ「」バッ

ガコン

シュトロハイム(今度は戦車で!)

オリヴィエ「撃てーーーーッ!!」

ドォォォォオオオオーーーーーーーーン

ドグァァァァアアアアアッ!!

部下2「頭部に直撃ィ!」グッ

オリヴィエ「・・・」

スロウス「・・・」グ ググ…

スロウス「い、てぇ・・・」バチバチ グググ

部下2「組織が再生しているッ!」ガタッ

スロウス「痛えの、めんどくせえ・・・」ズン ズン ズン ズン

部下1「こっちに来るッ!」

オリヴィエ「チッ・・・ならb」

シュトロハイム「」シュバッ

オリヴィエ「!?」

スロウス「ぐ」ドッガァ!

シュトロハイム「」グググ…

オリヴィエ「・・・貴様は!」

マイルズ「・・・」

シュトロハイム「女・・・貴様はそこの戦車に隠れて、俺の闘いぶりを見てな」グググ…

スロウス「・・・」ギギギ

シュトロハイム「それにしてもいい体格だ・・・人間程度の大きさなら、顔面を握りつぶしてやったものだが・・・顎を押さえつけることしかできんとはな」グググ

スロウス「・・・」ググッ…

シュトロハイム「だがッ!パワー比べならこのシュトロハイムの方が上よォォッ!!」グンッ

バッガァアアアッ!!

ビシッ

オリヴィエ「なんと・・・!!右腕の力だけで、あの怪物を壁に叩きつけるとはッ!」

エド「な・・・なんだァあいつは!?」

スロウス「」ブンッ

シュトロハイム「っと」バッ

ズザザザザザ

シュトロハイム「壁に叩きつけられ、骨はボキボキに砕けているはず!それなのに腕を振るパワーがあるとはな・・・少々驚かされたぞ」

シュトロハイム「だがッ!貴様のような吸血鬼!このシュトロハイムに倒せないとでも思ったかァーーーッ!!!」

アル「吸血鬼!?」

シュトロハイム「」ウィイイ

ギャン

エド「目ッ!あの男の目がッ!」

アル「機械!?眼球まで機械なの!?」

シュトロハイム「フン・・・紫外線照射装置、作動!」コォォォォオオオオ

ビカァッ!!

エド「うおッ・・・?」

スロウス「・・・?」

シュトロハイム「・・・あれ?」

シュトロハイム「何ィィィイイイイ!!効かぬだとォォォオオオ!?」

シュトロハイム(馬鹿なッ!ローマで柱の男に浴びせた紫外線の5倍だぞッ!?まさかこいつ・・・)

シュトロハイム(屍生人や吸血鬼ではない、『何か』なのかァァッ!?)

エド「何やってんだてめーはッ!とっとと攻撃しねーかッ!!」

スロウス「」ズンッ… ガラガラ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム「くッ・・・弾幕は没収されてしまったが!まだ体内に弾丸が残っているッ!」ジャギィ

シュトロハイム「我ァァアアがナチスの科学力はァァァアアアア世界一ィィィイイ!何かわからんがくらえッ!!」

シュトロハイム「1分間に600発の徹甲弾を発射可能ォ!30mmの鉄板を貫通する重機関砲だッ!1発1発の弾丸が、貴様の体を削り取るゥゥゥゥゥウウウ!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

スロウス「NUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!」ドドドドドドドドドドドドドド

エド「す・・・すげェッ!銃を搭載した機械鎧かッ!」ドドドドドドド

アル「ホムンクルス相手に負けていないッ!」ドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…ドドッ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(くッ・・・弾帯さえあれば!!体内に残されていた弾薬では足らぬッ!)

カン カラン

スロウス「ぐ・・・」バチバチ バチチ ググ

シュトロハイム「チイッ」ブンッ

ガッシィア

スロウス「・・・」グググ

シュトロハイム「」グンッ

ボギァッ

スロウス「うッ」ゴキ

シュトロハイム「」バッ

スロウス「ぐぁ」ダゴォ

パラパラ…パラ

エド(歯ッ!ホムンクルスの歯を折る威力か・・・既に何十ヶ所も骨折してるだろうな。だが・・・相手はホムンクルスだ)



シュトロハイム「」

スロウス「」ブンッ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(まずい!脚で蹴りにかかってくるかッ!)

ギュオッ

シュトロハイム「くッ」バッ

ガッギャァン

シュトロハイム「ぐ・・・」ビリビリ

ドサァ!

スロウス「」ヌゥ… ズン

シュトロハイム「一瞬の不注意で・・・ここまで戦況が変わるとは!・・・柱の男もだが、人間よりも強大な生物とはいくらでもいるものだな・・・」

オリヴィエ「よくやった、機械男!」

スロウス「!」

エド「!!」

シュトロハイム「!?」

オリヴィエ「撃てェーーーッ!!」

ドォォオーーーーーン

スロウス「」ボギャァァアアッ!

シュトロハイム「腹に砲弾が入ったッ!」

ドォォーン ドォーン ドゴォオーン ドォオーン

ボゴォォオオン バグゥゥウウン ドギャァアアッ

>>39
このマウス俺の操作が・・・・・ぜんぜんきかないッ!
はっ!!
なるほどうわはははははははこれは誤作動起こしたマウスでしたァぁぁぁ
いつの間にかぁぁぁー

ドォオーン バガアアッ ボギャァァッ ドオーン

スロウス「」バグォオッ ドガァアン

部下1「効いていないッ!」

スロウス「」グニグニグニ

グボッ

ポイッ

兵隊4「う・・・うおッ」バッ

ガイィィ…イイン

兵隊5「鉄製の手すりをいとも簡単に歪めるエネルギー!どうやったらこんなのに!」

兵隊4「あの機械男、どれだけの怪力だったんだ!!」

スロウス「」ググ…

ムオンッ

ブァボォォオッ

部下2「き・・・筋肉の収縮力で砲弾をッ!」

部下1「まずいぞ!飛んでくるッ!!」

ドガアアッ! バガァァアン ドゴオオッ ズガァァアン

ガィン バカァァン ボゴォオオン ドグァァアアッ ドガィィイイン

エド「うぐッ」バギィイーーン

パラ…パラ… コン

オリヴィエ「・・・止んだか」

読んでて気になった誤字


>>17
×練炭術 ○錬丹術

あと開発倉庫じゃなくて開発層じゃない?

>>46
炭になってたのに気付かなかった・・・
あと開発「層」だったのか

以後気を付けます

オリヴィエ「・・・」

チラ

チラ

オリヴィエ(戦車は3両・・・そのうち2両は返された砲弾で大破してしまっている)

オリヴィエ(コイツも砲弾を受けてはいるが・・・)

オリヴィエ「この戦車、まだ戦えるか!」

部下2「動作性能は少し落ちますが、戦えます!」

オリヴィエ「よし・・・どんな方法でもいい!奴をエレベーターまで運び、上階へ移動させろ!そして、雪の上に叩き落とせ!」

部下1「はい!」ガコッ

ドォオオーーーーーンッ

スロウス「」バッギャァァアッ

スロウス「」ググッ…

戦車「」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル

スロウス「!」

戦車「」ドッガァアアン!!!

スロウス「う・・・!!」グググ

シュトロハイム(ア、アームストロング・・・俺以上にムチャクチャな奴!戦車で体当たりするとはッ!)

戦車「」ギャルギャルギャルギャル

シュトロハイム(だが・・・)

シュトロハイム(俺とやりあえるほどの怪力の持ち主が、戦車程度に負けるか?しかも、戦車はダメージを受けている・・・!)

戦車「」ギャルギャルギャル

スロウス「」グンッ

戦車「」ギャリギャリギャリギャリィィイイイ

部下2「駄目です!押されてます!!」

オリヴィエ「限界まで踏み込めッ!」

部下2「これが限界ですッ!」グゥウウウン

ギャリギャリギャリギャリ

スロウス「」グンッ

戦車「」ガガガガガガガガガ

オリヴィエ「ッ・・・!」

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「絶望的だ・・・」

シュトロハイム(戦車は完全にパワー負けしてしまっている・・・しかも砲弾による損傷!)

シュトロハイム(普通よりも簡単に破壊できるということだ!)

シュトロハイム(奴の攻撃・・・俺の体を一時的に使えなくするほどだ・・)

シュトロハイム「まず、勝ち目はない!!」ダァン

シュトロハイム「くそォ!一刻も早く・・・ム?」

アル「」パァン

シュトロハイム「・・・何を?何をやっているんだ?あの鎧の男は・・・」

アル「」バチバチバチ

シュトロハイム「・・・!?」

シュトロハイム「な・・・何だァ!?あの光はァ!?」バッ

シュトロハイム「JOJOやシーザーが使う波紋の光とも違うッ!何だ何だ何なんだァァ!?」

シュトロハイム「ま・・・まさかァッ!あの女将軍が話していた錬金術とは・・・」

シュトロハイム「『あれ』のことだったのかァアッ!?」ドォーン

シュトロハイム「あれを我が祖国で研究すれば、柱の男どもを倒すよい方法になるやもしれぬ!こいつはいいぜッ!」

シュトロハイム「さあ、その能力をッ!見せてみろッ!このシュトロハイムにィッ!」バッ

ドゴォォォオオオオオオオッ!

シュトロハイム「う・・・腕ッ!?巨大な腕がいきなり出現したァァァアアッ!?あれがこの世界における『錬金術』ッ!?」

ギュンッ

ドッグァァッ!

オリヴィエ「!?」ガタン

バッ

シュトロハイム「ァァア!戦車に当てたッ!あの腕で戦車を押す気かァッ!」

アル「手伝います!アームストロング少将!」

オリヴィエ「・・・」

シュトロハイム(・・・錬金術とやら、波紋よりも強いかもしれん・・・いや、十中八九強い!これを利用しない手はない・・・)アレハドラクマノミッテイカ! チガウ!

シュトロハイム(しかし、どういう原理だ?どういう能力だ?細かいところがわからぬ・・・)ナンノメイレイデウゴイテイル! コタエラレナイ!

オリヴィエ「なぜ答えられない!」

エド「・・・察してくれ!」

オリヴィエ「・・・」

オリヴィエ「最後の質問だ。我々の味方をする気は、貴様はあるのか?赤チビ」

エド「・・・ここの人たちが傷つくのは見たくない」

オリヴィエ「・・・ならばよし!貴様等兄弟、2人とも手伝ってもらうぞ」

オリヴィエ「三途の川を渡るようなこともあるかもしれんぞ?それでも貴様等に拒否権はもうない!先程拒否権を自分から捨てたのだからな!」

エド「別に構わねえよ」

オリヴィエ「フン・・・ブリッグズの三途の川は凍っている。普通よりも簡単に渡れる。気をつけておくことだな」

エド「ああ」

オリヴィエ「よし、このまま戦車を押し、このデカブツをエレベーターに入れろ!」

アル「はい!」ガシャッ

ドンッ

スロウス「」ググ…

ギギ…ギギギギ…

ゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ガッ

ガッギィイイイン!

スロウス「ごァッ」ドガァ!

オリヴィエ「よし!叩き込んだぞッ!」

スロウス「」ガバァ

エド「まずい!起き上がって襲い掛かってくるッ!」

オリヴィエ「撃て!」ドゴォァァアアアアアアン

スロウス「ぐああッ」ドッギャァ!

シュトロハイム「あああ!密着した状態からの発砲!あれなら、最大限のエネルギーをぶつけられるッ!」

スロウス「」ググ…

スロウス「めんどく・・・せぇ・・・」グググググ…

シュトロハイム「ば・・・馬鹿なッ!至近距離から砲撃され、立ち上がれるとはッ!生命力は柱の男を越えているやもしれんッ!」

エド「」パァアン バリバリバリ

ドゴゴォオオン

エド「ヘヘヘ・・・もう1発のキャノン砲だッ!」

シュトロハイム「ゆ・・・床から砲台がッ!!」

エド「くらって田舎に帰りなァッ!!」ドッゴォォォォォオオオオオオン

スロウス「がふッ」バグァァアアアアアアッ

スロウス「」ドサァァアアン

オリヴィエ「エレベーターを作動させろ!」ガチャン

ガトン

ウィィィイイイ…

スロウス「ぐ・・・ぉ・・・」バチバチ ズズズ…

エド「奴は再生しつつある!すぐに上の階へ!!」

オリヴィエ「分かっている!!!」バッ

スロウス「めんどくせえ・・・」バチバチ グゥゥウウウン…

ガタン

スロウス「」ズン ズン

バッカニア「来たか・・・」ギャギィィイイン

スロウス「あ?」

バッカニア「戦闘用機械鎧M1913A、クロコダイル!!」バッ

ガッギィイイイイン

スロウス「あ・・・」

バッカニア「フフ・・・腕をコイツに噛まれたら、もう貴様の運命は決定したも同然!」

バッカニア「ただ、切断しても再生できるようだな・・・だから!」クワッ

バッカニア「投げ飛ばすッ!!!ただそれだけッ!」グンッ…

グオッ

バァァァァァァアアアアアアン

スロウス「ぎ・・・ッ」

ガタンッ

戦車「」ギラン

スロウス「!」

ドォオーンッ!

スロウス「」バギャァッ!

スロウス「」グラ…

オリヴィエ「突っ込めッ!」

グォォオオオオン

スロウス「うッ」ガッシィィイイイイン

ギャルギャルギャルギャルギャル

スロウス「めん・・・どく・・・せえ・・・」ガガガガガガガガ

アル「どうなってますか!?」ガッシャガッシャ タタタ

バッカニア「ああ。今戦車で突き落すところだ。よろめいたところを狙ったから、大分戦車が有利だ」

エド「そうか・・・」

バッカニア「そして、だ!今から手伝ってもらうぞ!!」

エド・アル「?」

スロウス「ぐッ・・・ヌウウ!」ググッグググググググ…

ガギャギャギャギャギャギャギャ

オリヴィエ「く・・・立て直したかッ!」

スロウス「」ググググググ

ギャリギャリギャリ

オリヴィエ「チイッ」

バッカニア「今だッ!」

オリヴィエ「!」

エド・アル「」バッ

バシャァァアッ

ザバァァアッ バシャァァアン ドバァァ

スロウス「?」バシャアッ バシャアアア バシャッッ

バッカニア「よし!もういいッ!」

スロウス「・・・」

スロウス「・・・あ?」

エド「で!?この後は!?戦車が逆に押されているんだぞ!?」

バッカニア「マイルズ!」

マイルズ「ああ。後は彼に任せておけ」

エド・アル「・・・彼?」

???「」シャッ

エド「!?」

アル「何・・・」

???「」バンッ

ダンッ

オリヴィエ「・・・!貴様はッ!」

シュトロハイム「フフ・・・後は俺に任せてもらおう。ちょいと右腕がギクシャクするが・・・」ギギギ

シュトロハイム「その『ギクシャク』を体から外すことができ、なおかつ敵に打撃を与えられるとなれば・・・」ググッ

オリヴィエ「何を・・・何を言っている!?」

シュトロハイム「我ッがナチスの科学力はッ!世界一ッッッ!!!」ギャン

ウィィイイイイイ

シュトロハイム「貴様にトドメを刺せるとなると、スカッとするぜェーーーーッ!!!」

ドォン

ギュンッ

スロウス「!」

スロウス「がッ」キャド!!

スロウス「うううぐおおおお・・・!!」グググググ

ズルッ

スロウス「!?」ガガガガガガガガガガガガガガガガ

オリヴィエ「力が緩んだぞッ!一気に押し出せェッ!!」

ギャルギャルギャルギャル ギュォォォォォオオオオ

エド(ぎ・・・義手を高速で撃ち出したッ!それがアイツの首に刺さった!!)

スロウス「ぐッ」ブキキキキキキキキ

ドッギャァアン

ギシ… ミシ…

オリヴィエ「止まったか・・・だが!この手すりさえ越えさせれば、奴は転落!」

スロウス「」ググ…

オリヴィエ「手すりを破壊し、奴を突き落せッ!!」

部下1「は、はいッ!」グゥウウン

ギャルギャルギャル

ビシ… バキ

スロウス「」ググググググッ…

シュトロハイム「な・・・何ィィィイイイ!」

シュトロハイム「こいつ!俺の義手が完全に気管を貫いたのに、まだ踏ん張るパワーがあるかッ!」

ファルマン「」チャキ…

バン

シュトロハイム「!」

ギュキュゥウウウウン

ボロッ…

シュトロハイム「!つららが・・・!!」

シュトロハイム(そ、そうかッ!)

シュトロハイム(つららが当たって死亡する事故もある・・・ましてやあのサイズのつらら!あれが当たれば・・・!!)

スロウス「」バグァ!

スロウス「い・・・」グラッ

部下1「今だァァアアアアア!!!」グンッ

バギン

スロウス「あ」ドンッ

ヒルルルルルル…

ドガァァッ!

エド「やったッ!」

スロウス「う・・・」バチバチ グググ

シュトロハイム「しかし、先程の液体は・・・?」ヒュウウウウウウウ

バッカニア「寒冷地仕様の混合燃料だ。極低温下でもおかまい無しに気化し、気化熱であっという間に体温を奪い凍結させる」ザッ

シュトロハイム(・・・スピードワゴンの言っていた気化冷凍法も同様の攻撃だったか・・・)

バッカニア「加えてこのブリザード!脳まで即凍りつくろう」ヒュォォォオオオ…

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

スロウス「さ・・・むい・・・」ピシピシ パキ

スロウス「動け・・・な・・・」ピキピキ ピシィ

スロウス「めんどく・・・」グラァ

ズゥゥウウウーーーーン

オリヴィエ「そこで春まで冬眠していろ。のろまめ」

翌朝

エド「うう~・・・寒ッ!」ガシャ

エド「え?『ガシャ』?」ガチャ…

アル「おはよう、兄さん」

エド「ああー・・・そういえば昨日の夜・・・」

オリヴィエ『バッカニア、こいつらを連行しろ!』

エド・アル『えええええええええーーーーーッ!?』

オリヴィエ『あの怪物がなんなのか・・・わかるまでは逃がさん』ナンデダヨォォ!テツダッタロ! ギャアギャア

オリヴィエ『さて・・・貴様にも同房の奴ができたな。この国について、錬金術についてももっと詳しく知れるだろうよ』

シュトロハイム『・・・』

エド「なんてことがあったな」

シュトロハイム「ようやく目覚めたか」

エド「!」ビクゥ

シュトロハイム「おっと、そんなに怖がらなくてもよい」

エド「まさか本当に同じ部屋にブチ込むとは・・・」

アル「兄さん、まあいいじゃん!それに、このシュトロハイムさん、結構面白い人だよ!」ガシャ

エド「面白い?」

シュトロハイム「ああ。アルフォンスには話したんだがな」

エド「何を」

シュトロハイム「まず、俺がこの世界に来たわけを話そう。そして、貴様にもこの世界について喋ってもらうぞ」

シュトロハイム「・・・というわけだ」

エド「柱の男?石仮面?吸血鬼?どーも、信じらんねーな」

シュトロハイム「フフ・・・俺にとっては、君たちの使う錬金術の方が信じがたい」

エド「でも、自分でナチスには錬金術を研究する機関があるとか言っていたじゃねーか」

シュトロハイム「こっちの世界で言う錬金術と、俺の世界の錬金術は違う」

エド「そうか・・・で、1つ質問があるんだけどさ」

シュトロハイム「何だ」

エド「エイジャの赤石ってのは・・・賢者の石なのか?」

シュトロハイム「・・・賢者の石?」

エド「あ、悪ィ、こっちの世界についてまだ説明してなかったな」

エド「・・・ってわけなんだよ」

シュトロハイム「なるほど。ホムンクルスにアメストリス・・・錬金術についてもよォくわかった」

エド「で・・・どうなんだ?」

シュトロハイム「・・・エイジャの赤石は数少ないエイジャと呼ばれる石のうち、完全なものだ。研究もされているが、例が少ないため実態はよくわかっていない」

シュトロハイム「もしかすると、貴様等の言う人間から作った賢者の石であるかもしれんな」

エド「・・・」

シュトロハイム(ホムンクルス・・・か)

シュトロハイム「よし、俺はこれから貴様等と行動を共にすることとしよう」

エド「・・・は?」

シュトロハイム「悪いか?」

シュトロハイム「昨日の俺の闘いぶりをみなかったか?」

エド「い、いや・・・見たよ。別に仲間になっても俺は構わない」

シュトロハイム「ならば問題はないな・・・ん」

エド「?」

部下3「よく眠れたか?仲間を助けてくれたんだってな」

エド「え、ああ・・・あんたら、仲間思いなんだな」

部下3「ブリッグズ兵は一枚岩だからな」

アル「あの・・・何か進展は?」

部下3「先遣隊が例の穴を調べに行った。そろそろ、戻ってくる頃だ」

シュトロハイム「・・・」

最下層・・・

ゴウンゴウンゴウンゴウン…

オリヴィエ「言え」

先遣隊員1「でかいですね。ちょっとした軍隊なら通れそうです」

先遣隊員2「それが、緩やかなカーブを描いて延々と続いています。人の気配は全くありません」

オリヴィエ「ふーむ・・・」

オリヴィエ「馬を降ろせ。それと、あいつら3人を連れてこい」

先遣隊2「はッ!」

タタタタタタタ…

オリヴィエ「・・・」

パカパカ パカパカ

エド「本当にでかいな・・・」パカパカ

オリヴィエ「これだけの穴に気付かず、侵入を許すとは・・・!」ギリ

エド「今まで侵入されたことは?」

オリヴィエ「ない。私が着任してからはな。・・・ただ、20年ほど前、真冬に山岳警備兵が襲われる事件があった」

オリヴィエ「謎の女に1ヶ月、食料なんかを奪われたそうだ」

エド・アル(あれか・・・)

パカパカ パカパカ…

オリヴィエ「そろそろか・・・降りろ。ここなら人目を気にする必要はない」バッ

3人「?」

数分後

オリヴィエ「賢者の石・・・ホムンクルス・・・キング・ブラッドレイやお父様と呼ばれる男・・・軍上層部は真っ黒・・・」

オリヴィエ「・・・」

オリヴィエ「ところで貴様。錬金術師として、この穴をどう見る」

エド「・・・あくまで仮説だが、こいつはとてつもなく大きな円を描くように作られている。錬金術において、円は重要なものだ。・・・あとは方程式」

エド「ファルマン准尉、国内の歴史において、流血の惨事が起きた場所に印をつけてくれ」

ファルマン「え・・・ああ・・・」カポッ

キュッ キュッ キュッ キュッ…

シュトロハイム「・・・」

エド「これで各地を繋ぐぞ」キュポ

シャァアーーーッ シャァアーーーッ

エド「・・・」

ゴク

ファルマン「なんてことだ・・・第五研究所の地下にあったという錬成陣と同じじゃあないか!」

シュトロハイム「人の命を使うという賢者の石の陣か・・・!こんなもので石を作れば、何人が犠牲に!」

エド「・・・」

エド「ん・・・1番古いのは1558年か」

シュトロハイム「・・・アメストリス国建国のすぐではないか?」

オリヴィエ「ほう・・・だいぶ勉強したのだな」

ファルマン「これは、軍が宣戦布告なしに戦争をふっかけたリヴィエア事変・・・ッ!?」

シュトロハイム「どうした?」

ファルマン「これは・・・すべての事件に、軍が関与しているッ!」

全員「!?」

ファルマン「クーデター、内乱・・・!リオールも、すべて中央軍が出てきて事を大きくしている!」

エド「建国の時から!?」

オリヴィエ「我が国は・・・初めは小さな国であったが、しだいに隣国を併合しつつ発展し今に至る。この円を作り出すため!?」

シュトロハイム「すると・・・これを目論んだ連中は、国を使って何かをしていたのではなく、何かをするために国を作ったというのか!?」

エド「・・・!」

アイザック『貴様は知っているのか!?この国が何をしようとしているのかを!!』

エンヴィー『今の繁栄が、自分たちの力だけで作り上げられたと思ってるのかい?』

アイザック『知れば!私がしようとしていることがわかるはずだッ!!』

エド「・・・!!」

ゴクリ

オリヴィエ「気に入らんぞ!これを見る限り、次に血を見るのはここブリッグズではないか!!」

オリヴィエ「私の城で何をしようとしている・・・ッ!!」ギリィイ

部下4「閣下!」

オリヴィエ「!」

部下4「すぐにお戻りになってください!レイブン中将がお見えになっています!!」

オリヴィエ(考える間も与えてくれんか!)

シュトロハイム(・・・)

シュトロハイム(なんという壮大な計画・・・!!)ゴクリ

シュトロハイム(偉大なる総統閣下でも、ここまでの計画を立てられるか!?否ッ!この計画の考案者は、人類を超越しているッ!)

シュトロハイム(!)

シュトロハイム(・・・まさか)

シュトロハイム(この壮大な計画・・・何年ものスパンをかけて行われている)

シュトロハイム(そして、俺が知っている連中の中で、このような大規模な計画を立てそうなのは・・・)

シュトロハイム(カーズ・・・!!!)ゴクッ

シュトロハイム(ここの世界にもカーズか、それに似た奴がいるのか!この世界にも柱の男がッ!?)

シュトロハイム(もしかすると、俺同様、カーズがこっちの世界に侵入して・・・!?)

シュトロハイム(ただの思い違いであればいいが・・・)

セントラル地下

グリード「カ・・・カハァッ」ドサ

カーズ「炭素硬化・・・少し驚かされたが取るに足らん」シャギン

エンヴィー「な・・・なんだコイツは・・・」ゴボッ

エンヴィー(オレ、グラトニー、グリード・・・3人もホムンクルスが破られるとはッ!)

エンヴィー(し・・・しかも、死に至らないよう手加減してあった・・・!本来ならオレ達はとっくに殺され・・・!!)

お父様「ふむ・・・強いな」

カーズ「」ギロ

お父様「しかし、どうやら君にも敵がいるようだ」

お父様「協力しないかね?我々にとっても君のような強者を取り入れるのはよいことだ。また、君にとっても敵と戦うのには仲間が多い方が都合がいいだろう?」

カーズ「・・・」

カーズ(ここはおそらく異世界・・・ワムウは来ていないだろう。しかし、あのドイツ軍人やJOJOは・・・)

カーズ(エシディシが倒されているのだ・・・)

カーズ「・・・いいだろう」

お父様「そうか」ニ

カーズ「ただし、貴様とは対等な関係だ。手下になったつもりはないからな」

お父様「かまわんよ」

お父様(強いとはいえ・・・せいぜいエンヴィー達を倒せる程度だ)

お父様(ラースと互角・・・プライドや私よりは弱いだろう)

お父様(君は私の掌の上にあるのだよ)

ホムンクルスは栄養的にどうなんだろ

>>83
石の部分だけ高カロリーと予想

数時間後、牢屋にて

ガシャァァン

シュトロハイム「・・・」

レイブン「セントラルのレイブンだ。大総統閣下から話は聞いているよ、2人とも」

エド「・・・あの地下道もあんたらの計画でしょ?それがバレたら・・・」

レイブン「心配はいらん。ところで、彼は?」

エド「俺達の仲間だよ」

レイブン「・・・そうか。で、アームストロング少将はホムンクルスをトンネルに戻して穴を塞ぐそうだよ」

3人「!?」

レイブン「少将もこちら側の人間になった」ニヤァ…

最下層・・・

ウィイイイイ…

スロウス「」ムク…

レイブン「おはようスロウス。君にはまだ仕事がある。プライドに言われているのだろう?」ニコニコ

スロウス「あ・・・プライド?」

ズンッ

スロウス「面倒・・・だけど・・・しょうがない・・・」ズン ズン

バッ

ドズゥウウウン

スロウス「」ドガッ バガッ バゴォッ

キンブリー「ふうん、あれが・・・」

キンブリー「それにしても、さすがの北方司令部も権力には屈しますか・・・」

マイルズ「・・・」

ドガァアン ズガァアン バゴォオン

レイブン「・・・」クルリ

レイブン「心配はいらん。あれは中央軍のために仕事をしている合成獣だ。この国をさらに強大にするために働いている」

レイブン「とはいえ。まだ極秘の作戦だ。さぁ、早くこの穴を塞いでくれ!ブリッグズの諸君よ!!」

レイブン「君たちは、秘密を分け合った同士だ!!!」

オリヴィエ「・・・」

レイブン(フフフ)

数日後

ボゴボゴ ゴボゴボ

サァーーーッ サーーーッ スーーーッ

オリヴィエ「・・・」

レイブン「これでよい。我々選ばれた者が神に近い体を授かる。この世界を総べるのだ」

レイブン「選ばれた者のために、弱者は犠牲になる。弱肉強食だ。先遣隊は仕方がなかったな」

レイブン「弱き者は国の礎となり、強き者がその上に君臨するのだ」

オリヴィエ「もしや・・・イシュヴァールも計画の?」

レイブン「そうだ。計画の一種だ。そもそも、弱き民は滅びるべきだったのだよ」

オリヴィエ「この計画はいつから?」

レイブン「この国が作られた時からと聞いている。それを今、私の代で完成させるのだ」

レイブン「ご協力感謝するよ、アームストロング少将・・・軍に掛け合って君の椅子を・・・」ポン

オリヴィエ「結構」

レイブン「何?」

グザァッ!

レイブン「ぎゃぁぁああぁあぁあぁぁあぁああぁあぁあぁああぁぁあぁぁああぁぁあぁあぁぁあ!!!!!」ブシュゥゥウウウウウ

オリヴィエ「老いとは残念なものですね・・・あなたもかつては本気で国を想う気高い軍人であったでしょう・・・」ギャアアアアアアアア

レイブン「え・・・選ばれた人間に、なれるというのに、せっかくの椅子を・・・!!」

オリヴィエ「新たな椅子など不要。貴様の腐りきった尻をどけ、私の席をとっとと空けろッ!!!」ジャギン

レイブン「ぐッ!」チャキッ

オリヴィエ「老害がァァァァァアアアアアーーーーーッ!!!!!」ブンッ

ズバァァアッ!

レイブン「るあぁぁぁああぁあぁあぁぁあぁああぁあぁあぁああぁぁあぁぁああぁぁあぁあぁぁあ!!!」ドボォオオオオン

レイブン「ふ・・・不老不死、が、目の前に、ある、のに・・・」ズブズブ

オリヴィエ「この地で文字通り国家の礎となられよ。レイブン中将」スッスッ シャキン

レイブン「わ・・・私・・・不老不死・・・」ゴボォ ヌポン…

オリヴィエ「バッカニア、マイルズに伝えてやれ。皆はそのまま続けろ!コンクリ、綺麗にならしておけよ」ポイ

バッカニア「はッ」

部下達「はッ!!」

エド「ハァァア!?レイブン中将を殺したァ!?」

部下3「そーゆーこった。じゃーな」スタスタ

エド「オイ!いつになったら出られんだよォ!?」

部下3「少将に聞いてくれー」バタン

エド「くッそォォオ~ッ!」

シュトロハイム「・・・ム?誰か来るぞ」

エド「?・・・戻ってきたのか?」

キンブリー「やあ鋼の錬金術師。あれ、なんですかその『嫌な奴が来た』という顔は」

エド「よくわかってんじゃねえか」

キンブリー「お客さんをお連れしましたよ」ス

ウィンリィ「エド!アル!」

エド・アル「!?」

エド・アル「アホォォォォォオオオオオ!!!なんで来たんだよォォォオオオオオオ!!!」

ウィンリィ「何でって・・・北国用機械鎧を作りに来たんじゃない!ていうか、なんで牢に入ってんのよ!?」

シュトロハイム「こいつが話していた専属技師か?」

エド「ああ」ギリギリギリ

キンブリー「まあまあ2人とも・・・大総統閣下が心配しておられましたよ?」

エド・アル「・・・!」

シュトロハイム「・・・」

ウィンリィ「えーと・・・で、この人は誰?」

マイルズ「・・・」

マイルズ『レイブン中将の姿が見えないそうだ。弱ったな・・・ここは素人が歩いて安全なところでは・・・』

キンブリー『そうですか。それはいい』

マイルズ『・・・何?』

キンブリー『レイブン中将に何かあった時には、私の独断で行動してよい。そう大総統閣下に命令されましたので』

マイルズ『・・・!』

キンブリー『わかりますか?今の私の行動は、イコール大総統閣下の行動でもあるのですよ?』

マイルズ『・・・』

キンブリー『では、牢まで案内をお願いします』

キンブリー『鋼の錬金術師の牢まで』

マイルズ「・・・」

ザッ ザッ ザッ ザッ

マイルズ「」チッ

ザッ ザッ ザッ ザッ

???「」ザッ ザッ ザッ

作業員1「1、2、3・・・4人」

作業員1「なんなんですあいつら?」

マイルズ「中央軍から派遣されたキンブリーの部下だ。大総統閣下の命令だ」

作業員1「・・・」

マイルズ(このブリッグズで何をする気だ・・・キンブリー)

エド「おお~・・・軽ッ!こんなんで強度大丈夫か?」ガチャガチャ

ウィンリィ「うん、前よりも全体の強度は落ちるけど、要所要所は強化してあるよ」

シュトロハイム「なるほど・・・俺も義手を軽くしてみるかな」

ウィンリィ「あ、シュトロハイムさ・・・おおお!」

シュトロハイム「?」

ウィンリィ「見たこともない機械鎧!あッ!指先がすごい強化されてる!!」

シュトロハイム「フン・・・発射装置も備えられているし、威力は重機関砲より下だが、銃も発射できる」

ウィンリィ「すごい!戦闘に特化した機械鎧ね!!エドもこういうのに・・」

エド「断る!」

ウィンリィ「ええ~・・・」

バッカニア「おい、シュトロハイム」

シュトロハイム「!」

ウィンリィ「うわぁ~ッ!こっちもすごい!戦闘用機械鎧、M1910!?」

バッカニア「あ、ああ・・・ダイヤ素材で改良した、M1910改、マッドベアーG!!」

バッカニア「で・・・だ、シュトロハイム。貴様に頼みがある」ウワアアアアア!スゴイ!スゴイ!

シュトロハイム「何だ?」

バッカニア「先遣隊の生き残りを探す。実は、先遣隊はまだ帰ってきていないのだ」

シュトロハイム「・・・何?」

バッカニア「行くぞ、着いてこい」

シュトロハイム「ああ」

シュトロハイム「・・・隠し通路!」

オリヴィエ「レイブンの命令であの穴は埋めたからな。気付かれないよう作っておいた」

ヘンシェル「先遣隊の食料は3日分!もう1週間も経過している!」

バッカニア「しかも暗闇の中で1週間・・・彼らの精神力を信じるほかない」

ガチャッ ギィイイイ

バッカニア「アームストロング少将!24時間たっても戻らない場合は、この扉を閉じ、二度と開かないでください」

オリヴィエ「・・・分かった」

バッカニア「行くぞ、シュトロハイム」

シュトロハイム「ああ」

バダァァアアン

ガララッ

全員「」バババッ

ジャカジャカジャカ

シィーーーーーン…

バッカニア「・・・行くぞ!」ガシャッ

ザッ ザッ ザッ ザッ

ザッ ザッ ザッ…

ズズズズ…

プライド「」ズズ…

プライド「」ズオオオ…

部下5「ひでえ・・・綺麗に斬られてる」

部下6「金属までサックリやられている・・・!」

シュトロハイム(・・・まさか、カーズの刀か?)

シュトロハイム「」ジーーー…

シュトロハイム「前方に何かいるぞ・・・人間だ。先遣隊の生き残りのようだ」

バッカニア「本当か!」

チャッ…

先遣隊員3「うう・・・」

先遣隊員4「あああ・・・」

バッカニア「大丈夫だ、オレだ!」

ヘンシェル「よく生きててくれた・・・他は!?」

先遣隊員3「あとは・・・全員、バ、バラバラにィイイッ!!」

先遣隊員4「駄目だ・・・明りはまずい・・・!!奴が・・・『影』が来るッ!」

バッカニア「影?」

プライド「・・・」

ズズッ

ギュォォォォオオオオオオ

ピタッ…

サァァァァアアアアアア…

シュトロハイム「!?」

バッカニア「・・・?どうした、シュトロハイム?」

シュトロハイム「え?」クル

シュトロハイム「あ・・・ああ・・・」

シュトロハイム(何だ・・・!?柱の男のような脅威が迫っていたような・・・!)

シュトロハイム(俺の倒した大男・・・バッカニア曰くスロウスというらしいが・・・それの仲間か?)

シュトロハイム(しかも、結構な距離まで迫っていた・・・!カーズの暗殺のように、気付かれずにすぐ近くまで!!)

シュトロハイム(先遣隊も、今の奴に一瞬にして殺られたのか・・・)

シュトロハイム(しかし・・・何故奴は攻撃しなかった?10m、いや5mも距離はなかった!誰も気づいていなかったのだ、楽に殺せたはず!!)

シュトロハイム(な・・・なかなか強いのが揃っているようだな、ホムンクルスとは・・・)

シュトロハイム(これの仲間をほぼ単独で倒すとは、ロイ・マスタングとかいう男はどれだけの者なのだ・・・)

な、なんか1日でかなり進んでしまった
しばらく休憩

なぜわかった

カツ カツ カツ カツ

シュトロハイム「」カツ カツ

バッカニア「今回はごくろうだった。それじゃあここで」カツ カツ

シュトロハイム「・・・ああ」カツ カツ

シュトロハイム「!」

エド「あ、シュトロハイム」

シュトロハイム「・・・外出するのか?どうして?」

エド「スカーの捜索だ」

シュトロハイム「・・・その女の両親を殺害したという男か」

ウィンリィ「・・・」

キンブリー「あなたはルドル・フォン・シュトロハイムさん・・・ですね?できればあなたにもやっていただきたいのですが」

エド「ちょッ、待てよ!!」

エド「シュトロハイムは関係ねえ!事故でここに来ただけだ!!巻き込むんじゃあない!!」

シュトロハイム「俺は構わん」

エド「ハァ!?」

シュトロハイム「ここに来てやることがないしな。エドと一緒にいれば情報も手に入るし、暇も潰せるしで一石二鳥だ」

エド「おい・・・」

シュトロハイム「いいか。ここにずっと居るか、貴様と行動するか。どっちの方が元の世界に戻れると思う」

エド「・・・」

キンブリー「決まりですね」

10分後・・・

シュトロハイム「・・・」

アル「・・・」

ウィンリィ「・・・」

エド「せめぇ・・・」ギチギチギチギチ

シュトロハイム「まさか貴様まで乗ってくるとは思わなかったぞ・・・えーと・・・」

ウィンリィ「ウィンリィ・ロックベルです。動作不良なんかがあったら困るので」

シュトロハイム「まあそれもそうだが・・・何があるかわからんぞ?既にエドは死にかけてるし」

ウィリンィ「・・・はい」コク

エド「」チーン

ゴーストタウン

マイルズ「各部隊、手分けして探せ」

バババババ…

ザッ

エド「・・・」

ハインケル「エドワード御一行には我々が同行します」

エド「へいへい」

アル「僕たちの見はりかな」ヒソヒソ

エド「・・・だろうな」ヒソヒソ

シュトロハイム「どうやってこいつらから逃れるか・・・」ヒソヒソ

シュトロハイム「ヌッ!今人影が見えたぞッ!」バッ

兵隊6「何だと!?」

アル「こっちこっち!!」バッ

兵隊6「お、おい待てッ!」バッ

ハインケル「チイッ」バッ

ダダダダダ…

ハインケル「曲がったぞ!!」バッ

ハインケル「!?」

兵隊6「か・・・壁!?」

ハインケル「どこに行った!?」

エド「・・・」ソッチノヘヤニハイッタンジャアナイカ! クソオ,チョロチョロトォ!

シュトロハイム「錬金術で壁を作る・・・なかなか便利な技だなァ」

エド「行くぞ!」バッ

ババッ

ヒュゥゥゥゥウウウウウウ…

エド「・・・広い」

アル「こりゃ、向こうから出てくるのを待つしか・・・」

シュトロハイム「レーダーを使ってみるか」

エド「頼むシュトロハイム」

シュトロハイム「フゥーム・・・」ウィイイ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム「直線距離にして20mの位置から、接近反応ッ!!」ズアアッ

エド「!?」

シュトロハイム「数は2、内1つの反応は小動物だ。もう1つは人間の子ど・・・」

アルフォンスサマァァァァァアアアアーーーーーッ

3人「!?」ビックゥ!

アル「こ・・・この声はッ!」

メイ「アルフォンス様ァーーーーッ!!」バッ

アル「うわああああ」ガッシャァーン

エド「マジで来やがった・・・」

シュトロハイム「エド・・・なんなんだァ!?あのガキはァ!?」

エド「あー・・・前話した練丹術の・・・」

シュトロハイム「ああ、ハイハイハイハイハイ」

シュトロハイム「ということは、近くにお前の探す男が・・・」

アイタカッタゼーーーッ! キャアアーーーー!キョウダイデワタシヲ!?

シュトロハイム「・・・」

アル「あ、忘れてた!」ガシャ

メイ「?」

ガチャガチャ

メイ「!?」

ウィンリィ「いったぁ~・・・頭打った・・・」ガタン

メイ「アルフォンス様なんですかその女ッ!わたしというものがありながら!!」

アル「あ、いや、ただの面馴染みっていうか・・・」

アル(ってなんで二股かけてる男みたいな言い訳を!)

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(ン・・・もう1人近づいて・・・)

マルコー「メイちゃん、一人でそんな・・・エルリック兄弟ッ!?」

エド・アル「・・・誰?」

マルコー「私だよ、マルコーだ!!」

エド・アル「・・・」ポケーッ

エド・アル「マルコーさん!?」

エド「な、なんでそんな顔に・・・」

マルコー「君たちこそどうして・・・というより君は誰かね?」

シュトロハイム「・・・俺か?」

エド「あ、ああ・・・実はカクカクシカジカで」

マルコー「なるほど」

ヨキ「ヒャッハーヨキ様参上」

3人「誰だ」

スカー「・・・」

スカー(ここも駄目か・・・ろくなものがないな)

カッ

スカー「!?」サッ

ジェルソ「スカーだな」ザッ

ザンパノ「キンブリー様がお待ちだ。我々についてきてもらおうか」

スカー「・・・ずいぶんとハナが利くな。だが2人で俺をどうにかできると思っているのか?」

ザンパノ「まあ、並みの人間では無理だろうなァ」チャッ

2人「」バギィッ! メギメギ

スカー「!」

ジェルソ「」ボグン

ザンパノ「」ジャギン

スカー「合成獣か・・・面白いッ!」ゴギン

ザンパノ「ククク」

ジェルソ「ククククククク」

ジェルソ「」バッ

スカー「」バヂバヂバヂッ!

ブンッ

バギイイッ!

ドゴォォォオオオッ!!!

シャアッ

ジェルソ「」ビョンッ

スカー「チッ」スカッ

スカー(跳んでかわすとは・・・デブのくせに素早いッ!!)

ザンパノ「らァッ!!」ジャギン

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

スカー「!」

スカー「くッ」バッ

ズガガガガッ!

ジェルソ「」グンッ バッ

ジェルソ「オラァ!!」デュババババババババ

スカー「くッ」ドビャッ ドゥブッ ベジャア

ジェルソ「てめえ・・・肉体に触れなきゃ破壊できないんだろう?」スタッ

ザンパノ「この距離からネチネチと攻撃させてもらう」

スカー「くッ」

2人「」バババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

スカー「ぬッ」ズバッ

スカー「ぐうう・・・!」ブシュウウウウウウ

スカー「チッ」グワッ

バン!

ドビャアッ!

スカー「なッ!」

ジェルソ「状況が悪くなると足元を崩そうとする・・・データにあるからな。防がせてもらったよ」

ジェルソ「ズタズタにしてキンブリー様に渡してやるよッ!」

2人「ウシャシャシャシャシャシャァーーーーーーッ!!!」

スカー「・・・」ギリ…!

カッ

3人「!?」

ザンパノ「誰だッ!?」クルッ

エド「・・・こりゃーちょうどいい時に来ちまったな」ポリポリ

ザンパノ「貴様・・・!エドワード・エルリックか!!」

シュトロハイム「この声・・・セントラルから派遣されたキンブリーの部下か」

エド「何?」

アル「なるほどね・・・」

ザンパノ「そこでおとなしく見ているがいい。スカーは今、我々が取り押さ・・・」

ドアッギャァアアッ!

ザンパノ「」ドサッ

ジェルソ「な・・・何をするシュトロハイム!我々は味方・・・」

エド・アル「そんな人間離れした味方なんか知るかァアアーーーッ!!」ドゴオオッ

ジェルソ「ぐおわっはああああ!?」ドザァ

シュトロハイム「おお~なんとも恐ろしいッ!味方のフリをして我々を食おうとしているのだッ!」

アル「さっきのデブも口でかいよォ~!僕丸呑みにされちゃうよ~!!」

3人「ギャハハハハハハハハ」

ジェルソ「この野郎~・・・」ムクッ

ジェルソ「おとなしくしていろッ!」ドビャビャビャビャ

シュトロハイム「フン・・・」バッ

ヒョイヒョイヒョイヒョイ

ジェルソ「何ッ」

ジェルソ「く・・・」ドガッ バギッ ガッ ゴスッ

ジェルソ(こいつ・・・スカーより速くねーかァ!?)ドッ ゴッ

シュトロハイム「しばらく寝ていてもらおうッ!」ギュンッ

ドッゴオォオ!

ジェルソ「ぐぁッ」ギュオッ

ダンッ!!

ジェルソ「ぅ・・・」ガラガラ

エド「はー・・・すっげえ、パンチで向こうの壁に叩きつけやがった」

ザンパノ「邪魔をするなァッ!」ドドドドドドドド

シュトロハイム「ン!」

バシバシバシバシバシッ

シュトロハイム「まー、よくある弾丸キャッチだな。これは少し違うが・・・」バラッ

ザンパノ「・・・!」

シュトロハイム「対象が弾丸よりも大きいから簡単にキャッチできるゥ!俺を倒すつもりならもっと小さくすることだなァ!」

ザンパノ「貴様・・・味方だろうが!」

シュトロハイム「貴様は外見から判断するに敵だッッ!自分を客観的に判断できないのかバカ者がァ!」

ザンパノ「なんだとォ・・・よし!ならば今から変身を解くから待っておれィ!!」メキメキ

エド「今だァーーーッ!!」ドッゴオ

ザンパノ「あばッふッ」ドサッ

エド「敵前で武器をしまうとは愚かな・・・」ドヤァ

スカー「・・・」

バチバチバチ

シュトロハイム「!」

エド「・・・復活しちまったか・・・とっとと捕まって、罪を裁かれろよ!」

スカー「邪魔する者は排除する!ただそれだよ!!」

エド「そうかいッ!」バッ

シュトロハイム「エド!何も考えずに突っ込むなッ!!」

スカー「鋼の右腕、もらった!!」バッ

ガァッシィ!

エド「・・・残念!もう鋼じゃねえんだよ!」ブンッ

バギッ!

スカー「ぐあッ・・・」ヨロ

アル「」パンッ

バチバチ ズズズ

スカー「!」ドガッ!

エド「捕まえたァッ!!」バチバチ

スカー「く・・・」ギュルギュル バンッ

シュトロハイム「ほう・・・床から壁を作り、そこに縛り付けたか・・・」

マイルズ「」バッ

エド「!」

マイルズ「鋼の錬金術師か・・・離れていろ。合成獣とスカーの始末は私がする」

エド「・・・ああ」

タタタタタ

シュトロハイム「!」

ウィンリィ「エドッ!」バッ

エド「!?バカ、なんで来た!!」

ウィンリィ「・・・」スタスタ

マイルズ「危ない、離れていなさい!」

ウィリンィ「少し・・・話をさせてください」

マイルズ「・・・何?」

スカー「・・・」

シュトロハイム「・・・」

ドッゴォォオオオオオオン

キンブリー「!」

エド「てめぇキンブリー!!」ザッ

キンブリー「おや、鋼の錬金術師」

エド「どうしてウィンリィを見張っておかなかった!!おかげでスカーに・・・!!」

キンブリー「何?」

スカー「・・・」

サッ

キンブリー「!!!」

キンブリー「待ちなさ・・・」ガシッ

兵隊7「建物に近づくのは危険です!」ググ

キンブリー「・・・!!!」ギリ

フブキガクルゾ!テッタイ!

バババババババ

エド「・・・」

マイルズ「迫真の演技だったな」

シュトロハイム「まさか、スカーを使ってウィンリィを逃がすとはな」

シュトロハイム「あれ以外のやり方をしていれば、貴様等に疑惑が・・・」

シュトロハイム「・・・エド?」

エド「・・・」ギリィィイ

数時間後

エド「砦が安全じゃあなくなった!?」

マイルズ「ああ。中央軍がやってきて、少将はセントラルへ送られた。代わりに大総統の息のかかった指揮官がつくらしい」

シュトロハイム「なんだと!ウィンリィ達はブリッグズの砦でかくまう予定だったのに!!」

エド「ウィンリィ達に伝えないとな・・・だがこの吹雪の中だ。下手をしたら死ぬ・・・!」

アル「ここにいるよ。死なない人間」ガシャ

マイルズ「・・・」

エド「・・・」

シュトロハイム「・・・」

3人「ああ!」ポン

一方、セントラル

シャッ シャッ シャシャッ

大佐「」シャッ シャッ シャッ

大佐「・・・」シャッ シャッ

大佐「!!」ピタッ

大佐(ユニ・・・そして最後はスターリング!)

SELIMBLADLEY IS HOMUNCULUS

大佐(セリム・ブラッドレイはホムンクルス!)

大佐「」パチン ボッ

大佐(いったいこの国で・・・何が起きようとしているのだ)シュウウウウウ…

マイルズ「・・・」

マイルズ「そうだ、シュトロハイム」

シュトロハイム「?」

マイルズ「これを返そう」ジャラ…

シュトロハイム「!」

シュトロハイム「エイジャの赤石・・・」

エド「これが!?」

マイルズ「弾薬も返せるなら返したいところだ」フウ

シュトロハイム「・・・感謝する」シャラン

シュトロハイム(この赤石・・・二度と手放さん!絶対にカーズには渡さぬ・・・!)ググ

マイルズ「吹雪も止んだ。準備しろ」

マイルズ「・・・キンブリーと、セントラルから来た部下3名。隙を見て仕留めろ」

マイルズ「作戦はここにいる人間だけで行う。北方司令部には極秘だ」

エド「おい・・・仕留めるって、殺すってことか!?殺すのは賛成できない、術を防いで情報を吐かせた方が!」

マイルズ「あれが素直に吐くか?生かしておくと危険だ」

エド「じゃあ部下は!?あいつらも合成獣にされて従わされてるだけかもしれない!」

シュトロハイム「そうかもしれんが・・・それは『かもしれない』というだけだ。エド」

エド「シュトロハイムまで・・・怪しいだけで殺すのかよ!?」

マイルズ「・・・ブリッグズの掟を忘れるな」

エド「・・・」ギリリ

一方スカー達

バァアアアン

スカー「無事に山を抜けたな・・・いい天気だ、進むぞ」

ヨキ「大分雪深そうだな・・・」ガンッ

ヨキ「い゛っ゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ーーーーーーーーーッ!!!!!オレの足がァァアアア!!!」

ジェルソ「ああ?金属?」ガシ

ズボォォオオオッ!

アル「た・・・助かったァ」

ウィンリィ「アル!?」

メイ「アルフォンス様!?」

アル「ありがとう、ジェルソさん・・・」

ジェルソ「ああ・・・しかしなんでまた雪の中に」

アル「緊急連絡あって。ブリッグズの砦が中央軍が入り、アームストロング少将はセントラルに・・・」

スカー「何?」

アル「今砦に行くのは危険なんだ!」

スカー「・・・」

スカー「ここからそう遠くない場所にアスベックという村がある。そこはイシュヴァール人が集まっているらしい」

全員「・・・」

ジェルソ「じゃあ行くか・・・そこしかないようだしな」

ザック ザック ザック

一方、シュトロハイム達

エド「なあ・・・スカーの逃げた通路を探すんなら、ブリッグズ兵に任せた方がいいんじゃあねえの?相当入り組んでるって聞いたぞ」ザッ

キンブリー「・・・」

キンブリー「・・・鋼の錬金術師、そしてシュトロハイム・・・あなたたちが足止めに来るということは、狙撃の用意でもしているんでしょうね・・・」ス

シュトロハイム「!」

ボム!

ブオオオッ

シュトロハイム「雪を爆破して目くらましかッ!」

エド「シュトロハイム!レーダーをッ!」

シュトロハイム「現に展開しておるわァアアッ!!」

ピコーン ピコーン

シュトロハイム「!」

シュトロハイム「接近反応が2つ!合成獣が2体ッ!」

エド「何!?」

ハインケル「」ザザザザザザザザ

エド「!」

ダリウス「」ザザザザザザザ

エド「くッ」

バッ

シュトロハイム「!」

ハインケル「」ドグアアアッ!

シュトロハイム(首をつかまれたッ!)ギギギ

ハインケル「ルドル・フォン・シュトロハイム・・・おとなしくしていろッ!」

シュトロハイム「フン・・・甘いなァ!」

ハインケル「何ィ?」

シュトロハイム「サンタナのパワーを基準にィィィイイイ!このシュトロハイムの腕は作られておるのだァッ!!」

ガッシィイ

バギイッ!!

ハインケル「GYAッ!?」

シュトロハイム「安心しろ、脱臼させただけだッ!」

ダリウス「るぉぉぉおおおお!!」ブンッ

シュトロハイム「」バッ スカァ

シュトロハイム「エド!下に飛び降りやがれィィィイイイ!!!」

エド「え!?・・・わ、わかった!!」バッ

シュトロハイム「」バッ

スタッ ズザザザザ

シュトロハイム「さすがにここまで雪煙は来ていないな・・・」

シュトロハイム「エド!そこにダイナマイトがあるだろう!!ダイナマイトの材料は分かるな!?」

エド「え・・・ニトログリセリン、硝酸アンモニウム・・・・・・ハッ、アンモニア!!そういうことか、シュトロハイム!」

ダリウス「」ドン

ハインケル「」ダム

シュトロハイム「来たか・・・」ニィイ

エド「」ニヤァァ パンッ

バチバチバチ

ドォオン!

2人「!?」

2人「く、くッせぇぇぇぇぇぇえええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

ブァゴォォオオオオオオ

キンブリー「!」

シュウウウウウウウウウ…

エド「お前の部下、使い物にならなくなったぜ」パラ…

2人「」ピク ピク

キンブリー(アンモニアの臭い・・・ダイナマイトを分解しましたかね)

キンブリー「人質がいなくなった途端にこれですか」

エド「どーゆー意味だ?理解不能、理解不能」ザッ

キンブリー「・・・」

スッ

エド「!」

キンブリー「」スゥウ…

エド「くッ・・・」

サッ

エド「!」

エド「シュ、シュトロハイム・・・?」

シュトロハイム「俺がやろう・・・何、殺しはせぬ」ガシャッ

キンブリー「ほう」

スッ

ヒュッ

バギアッ!

キンブリー「がッは」ギュルルルルルルルル

ガンッ

ゴロゴロゴロゴロゴロ…

ドガァアアッ!

キンブリー「なッ・・・」パラパラ

シュトロハイム「バカ者がァァァアアアア!!ドイツの科学は世界一ィィィイイイイイ!!!」

シュトロハイム「このシュトロハイムのボディは・・・吸血鬼はおろか、柱の男サンタナすら超越しておるのだァァアアア!」

シュトロハイム「ゾルフ・J・キンブリー!貴様・・・それでも軍人かッ!人類を滅ぼす連中に味方をするとはッ!このシュトロハイムは違うッ!!」

シュトロハイム「俺はこれでも誇り高きドイツ軍人ッ!吸血鬼を量産したのは生物兵器にするため!柱の男サンタナを覚醒させたのは実験のためッ!断じて!人類に天敵をつくる目的ではないッッ!」

シュトロハイム「貴様は全人類を・・・なにより、このシュトロハイムを敵に回したのだァァァアアアアアア!!貴様の腐った軍人根性!ここで叩きなおしてやるゥゥウウウウウウ!!!」シビッ

キンブリー「うう・・・」ググググ フラフラ

シュトロハイム「」ヒュ

ピシャァアーーーッ

キンブリー「!?」シャアッ

キンブリー「く・・・首にッ!首に帯ッ!帯がッ!」グルグルグル

シパァアーーッ

シュトロハイム「ナチス親衛隊コマンドードノヴァンの特注ナイフ!それを拝借していたのよ・・・スイス、サンモリッツでカーズやと対決することを考えてな・・・」

シュトロハイム「このナイフは鋼鉄で製造されている・・・が!しかし!まるでロープのようになめらかに動くのだァァアアッ!!」

シュトロハイム「さあ!このまま切り裂かれ、血を抜かれて失神するかァ!それとも!このまま首を絞められ、酸欠で失神するかァ!」

シュトロハイム「好きな方を選ぶがよい・・・」

グググググ

キンブリー「うッ・・・」ギギギギ

ピッ

タラァ…

キンブリー(無駄な抵抗は駄目か・・・かえって切れてしまう!)

キンブリー「」チャキッ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(エイジャの赤石・・・いや、賢者の石かッ!!)

シュトロハイム(エドが言っていた・・・これを使えば、錬金術の能力は格段にアップすると!!)

シュトロハイム「そうはさせんッ!」バッ

シュトロハイム「」ブンッ

ドッゴォ

キンブリー「がぼッ」グワアッ

ヒュッ

ベシイッ

カンカラン

キンブリー「ごッ」ドザァ!

シュトロハイム「ふむ・・・賢者の石を奪い、そして腕を合わせられないようにすれば!勝負は決まる!」

エド「キンブリーの腹にパンチを入れ、賢者の石を奪うことに対する抵抗を無に!さすがだ、闘い慣れている!!」

キンブリー「」ニヤ

キンブリー「甘いですね・・・その程度で軍人がどうあるべきか、などと説いていたのですか?」

カロッ

シュトロハイム「!!!」

エド「賢者の・・・!!」

キンブリー「しかし、ここまで苦しめられるとは思いませんでしたよ・・・」スッ

シュトロハイム「まずい!奴に錬金術を発動させるんじゃあないッ!!」バッ

パァン

シュトロハイム「し、しまったァァァアアアーーーーーーーッ!!!」

カッ

キュドォォオオオオオオオオン

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

ガラガラ カンッカラン

エド「う・・・」ゴト

エド「シュ・・・シュトロハイム!!合成獣のおっさん達!!どこに・・・!!」

ハインケル「お・・・俺達のことか」ガラ

エド「!!」

ハインケル「て・・・敵のことまで心配するとは・・・とんだ大甘ちゃんじゃあねえか・・・だが」

ハインケル「最高に甘いのは・・・あの男か・・・」グググ フラフラ

エド「え・・・?」

ダリウス「俺達が助かったのは、直前であの男に・・・壁の後ろに連れて行かれたからだ。そうでなければ死んでいた・・・あの男のように、串刺しになって!」

エド「な・・・何を言って・・・」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ダリウス「考えて見ろ・・・そこには折れた鉄柱・・・そのまま吹き飛ばされたなら!絶対に突き刺さっているッ!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハインケル「そうでなくとも・・・大量の瓦礫の下敷きになっているだろうぜェ!絶望的なんだよ・・・」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「シュ・・・シュトロハイムゥウウーーーーーーッ!!!」

エド「シュトロ・・・」ハッ

エド「」サッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エドがそこで見たものは―

大量の瓦礫

そこに立つ複数の鉄柱

鉄柱の先にあったものは―


機械だった!

そう!シュトロハイムだった!シュトロハイムだったのだ!!

シュトロハイム「」ドォーーーン

エド「・・・」

エド「シュ・・・トロ・・・イム・・・」

エド「シュゥウウウウウトォォォォオオオオオロォォォォオオオオハァァァァァアアアィィィイイイムゥゥゥゥウウウウ!!!!!」バァアアア

エド「ああ・・・あ・・・あ・・・」ワナワナ

ヘタッ

ダリウス「・・・頭に、胸に、腹に鉄柱が刺さっている・・・いかに機械鎧の部位が多くともこれだけ刺さっていては・・・」

ハインケル「敵をも助ける懐の広さ!はじめて!心からついていこうと思った人間だった!!・・・なのに」

エド「・・・」

エド(どんな体になっていても、胸を貫かれていては・・・あそこは心臓の位置だ)

エド(しかも、脳にまで鉄柱が刺さっている・・・脳は人体で最も重要な部位だ・・・!)グッ

エド「シュ・・・シュトロハイムゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!」

シュトロハイム「やかましいッ!うっおとしいぜッ!!貴様らッ!」クワッ

3人「」

シュトロハイム「貴様等合成獣ども・・・やかましいぞッ!ゆっくり休もうと思ったところをッ!」

2人「え・・・えええ・・・?」

シュトロハイム「特にエド!3回も人の名を呼びやがって!うるさすぎるぞォォ!!」

エド「おめーに言われたかねーよ・・・でも、生きててよかったぜ!!」ゴシゴシ

シュトロハイム「フン・・・このシュトロハイムが、なぜ!このような体になったのか!話したはずだぞエルリック!!」

シュトロハイム「サンタナが体内に入り、俺は手榴弾を使い爆裂した!肉体は木端微塵に炸裂!そんな状態で、心臓や脳が100%で残っていると思うか?否ッ!!」

シュトロハイム「ナチスの科学技術は世界一ィィイイ!!現場に残された脳の一部!それを構成する細胞が死なぬ内に!容器の中に入れられ、金属のボディを用意されたのだァ!」

シュトロハイム「ドイツの技術力は・・・200年は時代を先取りしていると言っても過言ではない。俺の脳は20%くらいしか残らなかったが、残りの80%は集積回路という機械で補っている」

シュトロハイム「そのため脳に当たる部分は小さい!その分、頭部に武器を搭載できる!鉄柱が貫いたのはその武器の部分だッ!」

シュトロハイム「心臓も機械の心臓だ・・・消化器官はないから食事の楽しみを味わうことはできないが・・・ま!攻撃を受けて大ダメージとなる部分は減ったわけだ」

エド「・・・ハハ、物理的な意味でノータリンってことか」

シュトロハイム「体積ではそうかもしれんが、能力では貴様より上だからなァァエド!」

2人「ギャハハハハハハ」

シュトロハイム「で!そこのライオン合成獣!さっき仲間になりたいとか言っていたな・・・いいだろう!仲間にしてやる」

ハインケル「本当か!?」

シュトロハイム「ああ本当だ。ついでにそこのゴリラ!貴様も認めよう。・・・して、貴様等の名前は?」

ハインケル「ハインケルだ」

ダリウス「ダリウス」

シュトロハイム「そうか・・・ハインケル!ダリウス!最初に・・・貴様等の『仲間』を鉄柱から外してくれんか?これ以上深くなると集積回路にダメージがいきそうなのでな。痛くするなよ優しくだ」

2人「あ、ああ!任せろ!」

原作読むとカーズに斬られた時出血してるから、原作版のシュトロハイムだと死にますね

とりあえず今日はここまで。

バチバチバチ

エド「よし」スゥ

シュトロハイム「・・・これで直ったのか?」ガシャッ

エド「ああ。あんまり重要な部位が壊れてなくてよかったな。回線は少し手こずったけど」

シュトロハイム「・・・」ウィイイ

コキッ

ガシャッ グッグッ

ゴキ ウィイイ グギギギ ギャロン

シュトロハイム「ちょいと右足がギクシャクするが・・・まァいいだろう」コキッ

エド「よかったよかった」

キラン

シュトロハイム「ん・・・」

シュトロハイム「賢者の石か」パシ

ダリウス「キンブリーさんの持ってた奴か」

ハインケル「さん付けなんかすんなよ・・・俺達まで爆発に巻き込んだんだ」

ダリウス「そうか・・・あの野郎ともここでおさらばだな」

シュトロハイム「この石も、赤石と一緒に我が軍の研究材料とする。異存はないか」

3人「ない」

シュトロハイム「よし」チャラン

シュトロハイム「そうだ・・・エド、貴様は怪我をしていないのか?」

エド「え・・・まあ多少の打撲はあるかもな。あと脚とかに擦り傷が」

シュトロハイム「他には?」

エド「立ち上がるときに左腕に痛みがあったかな・・・3人が心配で気にも留めなかったけど」

シュトロハイム「・・・見せてみろ」サ

シュトロハイム「・・・手首を捻挫している。このままだと使えなくなるかもしれんぞ」

ダリウス「そりゃあ、医者に見せたほうがいいな」

エド「いや、そんな時間は」

ハインケル「そんなんで無茶したら逆に駄目だ。足手まといになる」

エド「・・・」

シュトロハイム「医者を探すぞ」ザッ

カツ カツ カツ カツ

キンブリー「甘いですね・・・私の腹を殴った時に仕留めればよかったものを」カツ カツ

キンブリー「あの軍人・・・あの甘さなら私の部下まで助けたでしょうね。フフ・・・それなら死んでいることは確実」

キンブリー「さて」カッ

キンブリー「・・・」

キンブリー「人の通ったような跡はない・・・道を間違えましたかね」

キンブリー「戻りま・・・」クル

キンブリー「!」

ガチャァ…

キンブリー「なるほど・・・スロウスの掘った穴の瓦礫を出すために使われていたんですね・・・」スォォオオオオ

プライド「」ズオッ

キンブリー「!」ビクッ

プライド「はじめまして・・・紅蓮の錬金術師ですね」

キンブリー「・・・私に何か用が?」

プライド「スカーの件はどうなりました?」

キンブリー「現在追跡中です」

プライド「後にしなさい。先に、ブリッグズに血の紋を刻むのです」

キンブリー「お言葉ですが・・・ブリッグズ兵の一枚岩っぷりは凄まじいです」

プライド「それを利用するのです」

キンブリー「?」

ブリッグズ・・・

兵隊8「ドラクマだァーーーーッ!!!」ジャキジャキジャキッ

兵隊9「早く、早く、大砲持って来い!!」ガララララ

ドラクマ指揮官「フフ・・・ブリッグズの大将は不在!しかもこちらの手の者が内部にいる!最高だ、キンブリー」

キンブリー「さぁ、宣戦布告ですよ。派手に花火を打ち上げようじゃあないですか」

ドラクマ指揮官「これまで攻略でき無かったブリッグズを!我々が今!攻略するのだ!!」グッ

ドラクマ指揮官「前砲、撃ち方よーいッ!!」

ギャラララララララララ…

ドラクマ指揮官「撃てェーーーッ!!!」

ドォン ドォン ドォン ドォン

マイルズ「撃てーーーーーーーーーーーーーッ!!」

ドォン ドォン ドォン ドォン

ドゴォォオオオッ バグァアアアン! ズガァアアアン

ドラクマ兵「ぐああッ」ボォオオオン

ドラクマ指揮官「く・・・どこだ、キンブリー!話が違うぞ!我々が攻め込めば、裏切り者が出て圧勝に・・・」ヒルルルルルル…

ドラクマ指揮官「おびゃッ」ズガァァアアアアアン

ボォオオオン ドガァアァアアン…

マイルズ「圧勝だな」

バッカニア「ええ」

キンブリー「・・・」ニヤニヤ

病院

ガチャ

医者「おや軍人さん、どこか悪いので?」

軍人1「人を探してい・・・」

バキッ

軍人1「ぉ・・・」ドサッ

軍人2「」ドサッ

軍人3「な・・・何が!?」

シュトロハイム「おっと」トンッ

軍人3「」ドサッ

シュトロハイム「ダリウス!おそらく銀行で報告されたな」ギィ

ダリウス「そうか・・・エドは?」

エド「もー治ったぜ」ポリポリ

ハインケル「・・・軍が来たんじゃ仕方ないな。世話になったな」

医者「ああ。じゃあ、急いでいきなさい。もうかくまえないからね」

シュトロハイム「エド、貴様もうしばらくその格好でいたほうがいいと思うぞ」スタスタ

エド「わかった」スタスタ

軍人4「動くな!両手をあげろ!!」

4人「!!」

ダリウス「チッ、新手か!」

軍人4「そこの君、そいつらから離れて!」ジャキッ

軍人5「そこのデカブツ3人!おとなしく両手を挙げろ!」

4人「・・・」

4人「」ニヤ

ハインケル「おとなしくするのはてめーだ!このガキの頭吹っ飛ばされたいかーーーッ!!」ジャキッ

2人「あッ・・・」

4人「逃げるぞ!」バッ

バダァアアアン

ハインケル「!」

ハインケル「外にも軍人が・・・!!」

シュトロハイム「世界一ィィィイイイイイ!!」ドドドドドドド

軍人6「!?」

バガガガガッ

ボボボボッ

軍人7「ゆ、雪がッ!」

シュトロハイム「今だ、早く逃げろ!!」バッ

エド「おいシュトロハイム!お前あんな撃ち方しかできねえのかよ!?」スタタタタ

シュトロハイム「仕方がなかろうッ!!」スタタタタ

ハインケル「それと叫ぶのもやめてくれ!うるさすぎるぞ!!」

シュトロハイム「やかましいッ!!早くそこの車に乗り込めィィイイイイ!!!」

バッ

バタンバタンッ

ダリウス「行くぞッ」ブロロロロロ

バタンバタン

ギュロロロロロロン

シュトロハイム「何だァ!?向こうも車をッ!!しかもあれは北方軍の!!雪道では勝てんぞッ!」

エド「ゴリさん!そこを右に曲がれッ!」

ダリウス「ゴリ言うな!・・・で、右だと!?」

ギュロンッ

エド「よっしゃ」パァン バチバチ

軍人7「右に曲がったぞ!」ギュロン

軍人7「・・・え?」

軍人8「どうした!」

軍人7「車がいねえぞ!!」

軍人8「何ッ!?」

バッ

バッ

軍人8「・・・そこを曲がったんだろう!急げ!」

軍人7「あ、ああ」ギュォン

オン…

エド「フーッ・・・車の外見をオレ流に変えておいたぜ」

ダリウス「なぁ・・・うまくまいたのはいいが、もう少しまともな構造にはできなかったのか?」

エド「んだとォ!?オレのセンスに問題があるってのかよ!」

シュトロハイム「おおありだッ!!」

ハインケル「自分のセンスを客観的に判断できねえのかバカ野郎!!」

エド「んだとォォォォォォォォオオオオオオオ!?」

ンダトォォオオオオ!? ンダトオオオ!? ンダトーー ンダト…

ブロロロロ… キキッ

シュトロハイム「さて・・・アルフォンスとはどうやって合流するんだ」

エド「問題はそれだ」

数時間後

ハインケル「ここ?」

エド「ああ、一度使ったことのある廃屋だ」

エド(グラトニーと闘って・・・そのあとお父様のいた部屋で再会したんだったな)

エド「絶対にエドはここに・・・」

ハインケル「いないな。金属の鎧の臭いなんかしないぞ」

シュトロハイム「いないな。レーダーに映ってないぞ」

エド「」

ダリウス「いないんじゃねえかバカタレ!」ゴンッ

エド「いっでええええええええええええええ」

シュトロハイム「中に使えそうな物は・・・」

シュトロハイム「!」

シュトロハイム「何か来る、明りを消せ!」

ハインケル「え、ああ」パチン

シュウ

エド「・・・」

???「」ガサガサガサ

エド(来たッ!)

???「」ドサアッ

エド「・・・え?」

リン「ごちそうさまー」

エド「まさかお前だとは・・・」

ダリウス「よく食うなァ。非常食が空になっちまった」

リン「エド、こいつらは誰だ?」

エド「ああ・・・右からシュトロハイム、ハインケル、ゴ・・・ダリウスだ」

シュトロハイム「エド、こいつは?」

リン「ホムンクルスだヨー」

3人「何!?」

エド「あ、ああ、話せば長くなるんだけど・・・」

3人「話せ!」

エド「ってわけなんだよ・・・で、リン?なんでお前表に出てこれてんだ?」

リン「グリードの混乱に乗じて乗っ取ったんだ・・・で、グリードはホムンクルス達と手を切った」

4人「何!?」ガタッ

リン「あと、セントラルにいるお父様が、来るべきその日に扉を開ける!それに乗じてお前らも飛び込めば、2人とも元の体を・・・」

エド「・・・!」ゴク

エド「いや・・・待てよ。扉を開ける?なんのために扉をあける?来たるべきその日って・・・扉空けるのに日時を決めるのか!?」

リン「それは・・・ぐ・・・まずい!グリードが出ようとしている・・・!ぐあッ」

エド「お、おい!」

リン「すまん・・・ここまでだ・・・!!」

ガクッ

グリード「く・・・シンの王子め!余計なことをペラペラと・・・」

エド「グリードか・・・」

グリード「ああ・・・俺はホムンクルスとは手を切った。じゃあな」

エド「・・・」

エド「なぁ・・・仲間にならねえか」

グリード「」ピクッ

グリード「あ?」

エド「行くとこないなら、一緒に来いよ」ピッ

グリード「・・・」

グリード「」フッ

グリード「ヒャハハハハハハハハハハハハハ!!!ざけんなァ!」

グリード「この世の物はすべて俺の物!お前らが俺の手下になるってんならつるんでやってもいいけどなァ!じゃな」

エド「おい、リン!」

グリード「グリードつってんだろ!」

エド「めんどくせえな・・・グリリン!」

グリード「一緒にすんなイモ!」

エド「手下になってやんよ」

グリード「・・・は?」

エド「俺様がお前の手下になるっつってんだよ。後ろの3人のオッサンも、な」

3人「あ?」

シュトロハイム「勝手に決めるんじゃあないぞォエド!」ドゴォ

ハインケル「なめてんじゃあねーぞガキがァアアア!!」ドガッ バキッ

グリード「あ、ああ・・・?」ドカバキグシャゴスボゴ

エド「ぐえ」ドサッ

エド「第一よ、軍の犬になるって決めた時点で、プライドもクソもねんだ。今更尻尾振るくらいなんだってんだよ・・・それに」

エド「感情に任せて、チャンスと情報を失うわけにはいかねえしな。千載一遇のチャンスをよッ!」

グリード「・・・」

ニヤ

グリード「決まりだな・・・お前らも俺の部下だ」

ダリウス「メシ食わしてくれるんなら誰だっていいぜ」

ロックベル宅

カツカツカツ ムシャムシャ グビグビ バクバク

ピナコ「・・・というわけでかくまってたんだよ。にしても、男が増えたねえ。ブリッグズ兵2人に、エドの友達に・・・」

ウィンリィ「へぇ・・・なんで来たの?」

グリード「こいつの機械鎧の手入れとか・・・ま、万全にしておきたいからな」ベリィィイイ グチャグチャ

ハインケル「にしても給水タンクに入って返ってくるとはな」ガツガツ モグモグ

シュトロハイム「そりゃあまあ、軍から手配されてるしな」ガツガツ ズズズ…

シュトロハイム「にしても、また会えるとはな。後はアルと合流できればなァ・・・」

エド「・・・そうだな」

ダリウス(大部分が機械なのに食事できるのか?)

エド「さて・・・そろそろ行くか」

ウィンリィ「・・・もう行くの?」

エド「お前に会わなくても、もともと今日出発する予定だったし・・・機械鎧、整備してくれてありがとうな」

ピナコ「ホーエンハイムに会ったら、トリシャのことも伝えるんだよ」

エド「へーへー」スタスタ

エド「約束の日とやらに、全部終わらせてかえってくっからよ」

ウィンリィ「・・・うん!」

シュトロハイム「目的地はカナマでいいのだな?」ガチャ

エド「ああ!」バタン

シュトロハイム「よし・・・明日の日中には着くな」ブロロロロロン

カナマ

シュトロハイム「着いたな」ガチャ バタン

グリード「あーあ・・・眠い・・・」ホワァア

エド「さて、ホーエンハイムの野郎を探さないとな」ポリポリ

グリード「どこにいんのかねー・・・ま、ちょっくら昼寝するわ」ゴロン

エド「お前本当に強欲か?怠惰のスロウスじゃあねえのか?」

グリード「睡眠欲も欲の1つだぜ」

エド「はいはい起き・・・ん?」

ホーエンハイム「あッ」

エド「ホーエンハイ・・・」

ホーエンハイム「・・・来たか、エドワー」ドアッギャァ!

ホーエンハイム「おぶッ」ドガッ

ガンッ ドンッ ドザザザザ…

ホーエンハイム「い、いたた・・・」グググ

ホーエンハイム「殴るなんて酷いじゃあないか!しかも、右で!!」

エド「あー、スッキリしたァ」スッキリ

ホーエンハイム「つー」

ホーエンハイム「お友達が増えたな」

シュトロハイム「エド、こいつが・・・」ヒソヒソ

エド「ああ、ホーエンハイムだ」

夜 ホウホウホウ

ザッ

ハインケル「情報交換してたら夜になっちまったなァ・・・」ザッ ザッ

エド「・・・なあオッサン達」

4人「あァ?」

エド「別についてこなくていいんだぜ?俺と別れたほうが楽だろ」

ハインケル「お前と別れたって行く場所がねーよ」

シュトロハイム「同じく。それに、貴様といたほうが元の世界に戻れやすい」

グリード「・・・へッ」

エド「・・・そうか」

ハインケル「」ピクッ

ダリウス「」ピクッ

グリード「」ピクッ

シュトロハイム「」ピクッ

エド「・・・ん?どうしたみんな?」

シュトロハイム「暗闇に・・・何がいるぞ」

エド「え・・・」

シュトロハイム(この感覚・・・間違いない!ブリッグズの地下トンネルと同じかッ!)ゾク

シュトロハイム「・・・」ギリ

???「」スゥウ…

>>183
シュトロハイム「暗闇に・・・何がいるぞ」

ではなく

シュトロハイム「暗闇に・・・何かいるぞ」

でした
何がいるんだよ・・・orz

ガシャッ…

ガシャッ… ガシャッ…

ガシャッ ガシャッ ガシャッ ガシャッ

ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン

ハインケル「・・・!」

グリード「」ゾクッ

ガシャンッ

エド「・・・」

エド「・・・アルか!?」

アル?「・・・」

アル?「兄さん、大丈夫だったんだね」

エド「アル!よかった・・・合流できて」

シュトロハイム「・・・」

エド「あれ、でもお前。マイルズ少佐のところにいたんじゃねーのか?あっちは大丈夫なのかよ」

アル?「そのことで話が・・・ちょっとこっちに来て」

エド「お、おお・・・」

ギュンッ

ガッギィイイイイイン!

エド「!?」

アル?「なッ・・・」グギギギギ

シュトロハイム「・・・」シュウウウ…

エド「シュトロハイム!何を・・・」

シュトロハイム「おォいエドォ!!こいつは本当に貴様の弟かァァ!?」

エド「はァ!?」

シュトロハイム「このドス黒い感じ・・・間違いない、ブリッグズの地下トンネルで感じたものと同一ッ!」

シュトロハイム「コイツが貴様の弟でないなら排除しなくてはならぬ!弟であるなら、さらに危ない!我々の情報をつかまれているからな・・・!!」

エド「何を言って・・・!!」

アル?「へぇ・・・人間にしてはなかなかカンが鋭いではないですか」

エド「!?」

グリード「エドォ!ソイツから離れろッ・・・」

アル?「」ドン

ギュンッ

シュトロハイム「うおッ」サクッ

ダリウス「いィッ」ジャキィン

ヒュルンッ ズパァアン

ハインケル「・・・!」ゴクリ

アル?「そちら側についたのですね・・・グリード」ギギギ…

アル?「そしてそこの軍人・・・義手を砲弾のような勢いで飛ばしてくるとは・・・」ギギッギギギギ

アル?「面白い!」ドォーーン

シュトロハイム「目玉・・・!鎧の中に目玉がッ!無数の目ッ!!」

グリード「プライドだ・・・1番上の兄ちゃんてとこかァ・・・!」

エド「・・・ホムンクルスか!」

エド「テメ~ッ、アルに変装するなんて!」ギリ

プライド「変装ではありませんよ」ガコッ

プライド「ほら、あなたの弟そのものです」バァーン

エド「血印・・・ッ!!」ギリィイイ

ガコン

プライド「グリードはここで始末します。鋼の錬金術師、あなたには一緒に来ていただきます」

ズオオオ…

エド「合成獣のオッサン達、シュトロハイム!あんたらはいくら強くてもコイツは・・・隠れていろッ!」

ダリウス「既にそうしてるぜ」

エド「はえーよ」

ハインケル「しかし、お前は大丈夫なのか?」

エド「アイツはオレとアルが必要だから殺せない・・・こっちは本気を出せる!」コキッ

エド「遠慮なくいくぜッ!」グッ

プライド「ええ。殺しはしません」

プライド「手足は千切れるかもしれませんが・・・」

ズオッ

シババババババッ

パァァン

バチバチバチ

ズゴゴゴゴゴゴゴ…

シパパパッ

バッガァアアアアアアン

ヒュヒュヒュン

エド「何!?錬成した壁を・・・!!」

グリード「コイツにガードなんてきかねえぞォ!!」バッ シュバッ

グリード「!」ヒュン

グリード「くッ」ガイン

グリード「炭素硬化が間に合った・・・!あのフンドシみてーな切れ味だったら・・・!!」

シュルルッ…

グリード「!」

ドリュリュウウウ

バシッ!

グリード「あッ・・・」ギリギリギリ

プライド「お友達は捕えました。スラムの人間も捕まえれば、言うことを聞きますかね」

エド「チッ・・・させるかってんだよ!」パァン

バチバチバチッ

バリバリバリバリ

バヂヂヂヂヂッ!

ボシュン

スゥ

ナンダ!? テイデンカ!? ザワザワザワ

エド「・・・」

エド「何を見えないが・・・上手くいったな!光がなかったら影はできない!」グッ

グリード「・・・おおッ!真っ暗だと実体化できないってわけか」

ハインケル「いなくなったのか」

グリード「いや、潜んでるだけだ!光が出たらまた出てくる!本体は森の中だ、叩くなら今しかない」

ハインケル「・・・」

サワワワワワワ…

プライド「・・・」

プライド(月や星もなし、ですか・・・スラムに明りが灯ったら・・・)

ヒュッ…

プライド「!」

ジャガァアアッ!!

プライド「く」ドッ ドッ ズザザザザザ

プライド「この子どもの姿にも動揺せず、襲い掛かってくるとは・・・」ムク

ハインケル「フン!確かに子どもに手を出すのは良心がなんとやらだが!それ以上に、野生の本能が言ってんだよォ!」

ハインケル「こいつは倒さねえとやべえ、ってなァアーーーーーッ!!!」ドッゴォォオオ!

ブンッ

ベギャァアアッ!!

バギイイイッ!

メキメキ…

ズドォオオオオン

プライド(叩きつけた岩や木が砕けるとは・・・さすがは合成獣です)ズバッ

プライド(が・・・そんなパワーを長い間振るっていれば、限界が来ます)バギン

ハインケル「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」ブンッ

ボギョォォオオオオッ

プライド(そこまで時間が経過すれば、私の有利!)ニヤ

ドッガァ!

ハインケル「くッ・・・ハア、ハア・・・」バギッ

ゴロゴロゴロゴロゴロ…

プライド「大分疲れが見えてきましたね」グググ…

ハインケル「チイッ」

ハインケル「出番だぞ・・・シュトロハイム!」

シュトロハイム「」ヒュウンッ

プライド「!?」

スパァッ

プライド「な・・・」バチバチバチ

シュトロハイムの指圧破壊度数、1950kg/平方cm!サンタナのパワーの約2倍ッ!

シュトロハイム「ブァカ者がァァァアアアア!!!ナチスの科学は世界一ィィィイイイイイ!!!!」ブンッ

プライド「ぐぶッ」バグァァァアッ!!

プライド「うぐ」ドガッ ガンッ ズザザザザザザ

ガサァアッ

プライド(なんというパワー!合成獣よりも強い・・・!!数十mは転がりましたか・・・藪にぶつかってなんとか止まった!)

プライド「く・・・」ムク

シュトロハイム「貧弱!貧弱ゥ!!」ドッゴォオオオオ

プライド「うぐぉぉぉおおおおッ!!!」ギュン

プライド(アッパーで真上に・・・10mも打ち上げられたァ!?)

ピタッ

プライド(落ちて・・・)ヒュォォオオオ

ドガァ!

プライド「くッ・・・!」ビリビリビリ

プライド(落下の衝撃が脚に・・・ッ!)ビリビリ

シュトロハイム「」ヒュ

プライド「ッ」ベギィイイイッ!

プライド「がはッ」ギュルルルルル

ドザァ! ガサガサガサ…

ハインケル「森の中に落ちたな・・・」ダッ

プライド「く・・・」バチバチバチ

プライド(なんという規格外の男ッ!)ググ

バッ

プライド「!」

シュトロハイム「亀を砕くように、貴様の頭蓋骨を陥没させてやろうッ!」ブンッ

バグァァァアアアアッ!!!

プライド(モ、モロに受けたァァァアアアッ!!!!!!)バギュゥウウウン

ズギャギャギャギャギャギャギャギャギャルギャルギャルギャルギャルギャルガガァ

プライド「ぅ・・・」ググッ…

ハインケル(地面は1m以上掘れてやがるッ!こんなことが・・・!!)

プライド「く」フラフラ

シュトロハイム「」ジャコォ

プライド「!」

シュトロハイム「右腕に備え付けられた小銃だ・・・なァーに、拳銃程度威力しかない」チャキッ…

プライド「うッ」

ババババババババババババババババババババババババババババババババババ

ババババババババババババババババババババババババババババババババババ

プライド「がッ、ハァッ!」バババババババババババババババババババババ

シュトロハイム「!」カチカチ

シュトロハイム「弾切れか・・・」チッ

プライド(体内から銃!?ふざけるのも大概に・・・!)

シュトロハイム「」ビュンッ

プライド「!」ドガッ

シュトロハイム「」ググッ

プライド「うあッ」ギギギギ

ギリギリギリギリ

シュトロハイム「このまま握りつぶしてもよいが・・・それでは死なないのだろう?高圧電流を流して器官をトチ狂わせてやるッ!」バヂバヂバヂバヂ

プライド「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂィィィイイイイ!!!!!

シュトロハイム(倒せるぞッ!)ニヤッ バヂバヂバヂバヂバヂ

男「な、なんの音だ?」バヂバヂバヂ…

男2「さ、さぁ・・・」

ガサガサガサ

シュトロハイム「!」

男「こッ・・・これは!子供!?」ガサッ

男2「ふ・・・不審者と化け物が子供をッ!!」

シュトロハイム「バ・・・バカ者がァァァアアア!!早く、早く、明りを消せッ・・・」

プライド「」スル…

シュトロハイム「」ハッ

ザクザクザクッ

ハインケル「くッ・・・」ドシュ

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウ

シュトロハイム「う」シュガッ

バラッ

シュトロハイム(しまったァァァアアーーーーーーーーーーッ!!!)

シュトロハイム(くッ・・・右腕に何本か受ける程度で済んだが・・・ッ!!)

チラッ

シュトロハイム(問題はハインケルッ!)ググ…

ハインケル「うッ・・・あ・・・」フラッ

プライド「形勢逆転、ですね」ペロ…

男「か・・・影・・・ッ!」ガクガク

男2「ああ・・・ああ!」ガタガタ

プライド「」ズオオ…

シュトロハイム「な・・・何をッ!」

ヒュッ

ガイン

男「ヒィイッ!!」バッ

ボドッ

ボッ

メラメラ パキパキ

ボウボウボウ メラメラ

シュトロハイム「ランプの火がッ!」メラメラメラ

プライド「これだけ明りがあれば・・・影には事欠かない」

ハインケル「ぐ・・・」

シュトロハイム「チイッ」

シュトロハイム(チクショーーーッ、こいつはまずいッ!ソ連兵3万人を一度に相手するよりも、もっとやばいッ!)

プライド「さよなら、2人とも」ズズッ

ギュオッ!



ガッキィイイイン

プライド「!!!」

シュトロハイム「なッ・・・」

エド「危なかったな・・・!」キリキリキリ

ハインケル「エドッ」

エド「こんなガキがホムンクルスだったとはね・・・騙されたぜ!セリム!!」

プライド「・・・そうですか。小さい錬金術師の、お兄さん」ズッ

ギュンッ!

ガッキィン キィンキィン ガガガッ キィイン

エド「うおッ」ガキキキキッ カァン!

プライド(む・・・何故だ?何故、斬れない・・・)ガッキィン ガキャッ

ガキキキキキキキキキキキンッ!

エド「うおッと!」ズザザザザ

エド「北国用機械鎧のままでよかったぜ!炭素繊維がたっぷり含まれてるッ!」ガシャッ

プライド「・・・グリードの真似事ですか・・・」

プライド(それならッ!)バッ

シャアァァァァァァアッッ

スアッ

ギャロンッ

アル「」ガシャンッ!

プライド「」ニヤ…

アル「」ガシャ ガシャッ

エド「アル・・・!?」

プライド「ここはやはり、君の弟を・・・!」

シュトロハイム「させるかァァ!」

プライド「!」

シュトロハイム「紫外線照射装置、作動ッ!」ビカァッ!

プライド「何ッ」ボジュウ!

シュトロハイム「紫外線を放射するとき、同時に強力な可視光線も出てしまう・・・逆にその弱点を利用したッ!」キュウウウウウウウウウウウウ

プライド「光で影を切断しますか・・・ッ!鎧と私を切り離したッ!」キュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

キュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

フッ…

アル「」グラ…

ダリウス「もう乗っ取られてないんだな!?」ガシャンッ

エド「ああ!ホムンクルスの本体から千切れたパーツは霧散してなくなる・・・アルのなかにプライドはいない!アルを連れて逃げろッ!!」

プライド「逃がしませんッッ!」ビュッ

シュトロハイム「もう一丁ォォォオオオオオ!!」ビガァァァッ!!

グラトニー「ねえプライド、今の光、何?」

プライド「!グラト・・・」

キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ

プライド「くうッ」キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオ…

プライド「・・・」

プライド「やってくれますね・・・」

グラトニー「あー!あー!まぶしい!まぶしい!」ゴロゴロゴロ

プライド「」チラ

プライド「ボロボロですね・・・グラトニー。刀で何度も切り付けられ、殴り飛ばされたようですね」

グラトニー「だって、グリードもあの女も変なんだもん!真っ暗でも、俺の居場所、わかるみたい」

プライド「何ですって?」

プライド(・・・ラースの言っていた、ホムンクルスの位置が察知できるシン国の・・・)

プライド(シンの王子を取り込んで、その能力を使っているんですか。グリードめ)

プライド「グラトニー、何回死にました?」

グラトニー「わかんない・・・いっぱい死んじゃった」

プライド「私も相当やられました。このままでは奴らに殺されるかもしれません」ズオオ…

エド「」ハッ

シュトロハイム(影が・・・ッ!)

グラトニー「じゃあ、お父様に頼んでまた生き返らせてもら・・・え?」

ズズッ ズズズ… ズズッ

シュトロハイム「無数の触手・・・影の触手が!あのデブを囲んで・・・ッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

グラトニー「え・・・?え?え?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

プライド「」ペロ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ズギャァァァアアアアッ!

バギンッ

シュトロハイム「」ビクッ

グラトニー「いやだ!食べないで!」シュウウウウ…

グラトニー「痛いよォォ!!助けて、ラストォオオオ!!!!」シュウウウウウウウ…

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ボドッ

シュトロハイム「ァァア!グラトニーの、グラトニーのッ!グラトニーの下半身がァァアアッ!!」

バチバチバチバチ シュバッ

ズギャギャギャギャギャギャ

ズバッ ズババッ バギァッ!

バキバキ ゴキィ グチャァァ…

グリード「仲間を・・・食いやがったッ!」ギリィイ

プライド「ほう・・・これは都合がいい・・・貴方達の臭いがよくわかる・・・一緒についてきた空腹が少し困りものですけどね」スンッ

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「!」ピクッ

フー「」ピクッ

プライド「・・・おや」スンッ

プライド「これはこれは・・・近くにいるのですね」

プライド「ホーエンハイム・・・!」ザッ

プライド「鋼の錬金術師。あなたを仕留めればホーエンハイムも出てくるでしょうね」ズオッ

ビャビャビャッ

エド「う・・・うおおおおおおッ」ズガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ

プライド「」ヒュンッ

グリード「チイッ」バッ

ジャギィン

スタッ

ランファン「若ッ」

グリード「残念!グリードだ」

プライド「」ヒュ

バッガァアアアン

シュトロハイム「木を綺麗に切断するとはッ!やはり地下トンネルの惨事を起こしたのは貴様かァッ!」

プライド「だったらどうしたというのです!」バッ

ギュオッ

シュトロハイム「紫外線照射装置ィィィイイイイイイ!!」ビッガァ!

キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

プライド「く」ボシュウウウウ

プライド「ですが!あなたは大きなミスを犯しているッ!」

シュトロハイム「何ィィイ!?」

プライド「あなたのその光で!私の影を切断したつもりでいるのでしょうが・・・!!」

プライド「残念でしたね!前方から水平に照射するばっかりに!私の背後には巨大な影ができているのですよッ!!」ドォオーン

シュトロハイム「なッ」

プライド「そしてその影はッ!」

プライド「森へッ!」バァァアアアン

ズズッ ズズズッ

シュトロハイム「」ハッ

プライド「森を這い、藪を走り!私の影は貴方へ到達するッ!」ギュンッ

シュトロハイム「し・・・」

シュバッ

シュトロハイム「しまったァァアーーーッ!!奴の影が左右からァァァッ!!!」

エド「くッ」グイッ

シュトロハイム「!」

プライド「」バグンッ

プライド「チッ」

シュトロハイム「助かったぞエドォ!」

エド「どーも!!」ガッ ギャィイイン

グリード「チッ」バギン ギャアッ

ハインケル「済まねえ・・・仕留められなかった」ヨロ

グリード「なァーに、気にするなァ!」ガッガッ キィン

グリード「オレからしても、アイツは化け物だ・・・」シャキィン ガッキィン

ビュンッ

グリード「」ハッ

グリード「ぐぶッ」ドガァッ!

ビュンッ

エド「えッ・・・」

バギァッ!

3人「ぐあああああああああああーーーーーーーッ!!」ビュン

ドガッ ザンッ

ゴロゴロゴロゴロゴロ…

シュトロハイム「チイッ」グググ

プライド「フフ・・・御嬢さん、隠れても嗅覚でわかりますよ。合成獣のお二方とお爺さんは非難したようですね」

グリード「化け物が・・・」

プライド「兄弟に向かって生意気な口をききますね。・・・食べてもいいですか?」

グリード「俺食ったら腹壊すぜ、兄貴ィィ・・・」ヨロ

プライド「フフッ」

シュトロハイム「フン・・・兄弟でなかよくおしゃべりしているところだが、ちょいと失礼」

プライド「なんですか?遺言でもありますか?」

シュトロハイム「このシュトロハイムを完全に追い詰めたと思うなよォォ・・・」パチン

スアッ

シュトロハイム「我ァァアアがナチスの技術力はァァァアアアア!!!世界一ィィィイイイイイイイ!!!!!」バァアアン

エド「シュ・・・シュトロハイムのバカ野郎ッ!何また傲慢な態度とってやがんだ!!」

シュトロハイム「確かに紫外線照射装置では貴様の攻撃を防ぎきれんッ!だがな・・・」グンッ

シュトロハイム「『こいつ』ならどうだァーーーーーーーッ!!!」ブンッ

プライド「何ッ」

ビカァアアッ!!

キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

プライド「閃光弾ッ・・・!!!」キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ジジ…

ブッ

シュトロハイム「影が消えたぞォオーーッ!!」ジャキン

ガッシャン

プライド「!」

グリード「指先が開いたッ!?」

シュトロハイム「俺の体は戦闘用に改造されている!体全てが武器なのだッ!くらえッ!!」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

プライド(バ・・・バカなァッ!!)ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

プライド(指先からも弾丸が・・・ッ!!しかも、一度に5発もッ!)ダダダダダダダダダダダダダダダ

キュウ…ウン

シュトロハイム「」ハッ

プライド「!」

プライド「効力が切れましたねッ!」ギュワッ

シュトロハイム「もういッぱーーーーーッつ!!」ブンッ

ビガァアアッ!

プライド「チッ」キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

シュトロハイム「世界一ッ!!」ジャキッ

カチッ カチッ

シュトロハイム「何ィィィイイイイ!?弾切れかッ!」カチカチ

グリード「何やってんだテメェ!!」

プライド「フッ・・・無様ですね」キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

エド「チッ、今のうちに地面を炸裂させて吹き飛ばすッ!」パァン

キュウ…ウン

エド「あッ」

プライド「」シバッ

エド「うげッ」ガイン ガイン ガイン

エド「」ゴロゴロゴロ

エド「くッそ!!」

プライド「フフ・・・余興は終わりです」ズアッ

プライド「!」

プライド「・・・」

クルリ

プライド「ようやく来ましたか・・・ホーエンハイム」

エド「何?」

ホーエンハイム「ヒーローってのは遅れて登場する・・・だろう?」ザッ ザッ

プライド「クス・・・ヒーロー?ということは、私を倒す気でいるのですね?」

ホーエンハイム「いやぁ、無理無理。お前おっかないもん」

アル「」バッ

プライド「!」

シュバッ

バァッシイ!

アル「う・・・ッ」キリキリキリ

プライド「・・・」グイッ

アル「うあッ」ゴギン

エド「アル・・・」

ホーエンハイム「」バチッ

シュトロハイム「!!!」

ホーエンハイム「」バリバリバリバリ

バギィッ ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

プライド「!?」

プライド「ホ・・・ホーエンハイムゥゥウウーーーーーーーッ!!!」ギュンッ

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ズダァァアアアアアン!!

ギシッ

影「」シュウウウウウウウウウウウ…

ウウウウウウウウウ…

グリード「す・・・すげえ、奴を閉じ込めちまった・・・」

エド「どーゆーことだ!アルが巻き添えになってんじゃあねーか!何考えてんだテメ-ッ!」バッ

ホーエンハイム「これは俺の考えじゃあない。アルの案だ」

エド「・・・何?」

シュトロハイム「・・・」

ザッ

シュトロハイム「考えたな・・・」

シュトロハイム(暗闇では影は発生しない・・・あの中は光が一切入らない完全な闇)

シュトロハイム(いつ目覚めたのかは分からんが、アルは酸素・食料・水なしで生きていける体)

シュトロハイム(一方でホムンクルスは生物だ・・・いずれは・・・)

シュトロハイム(まぁ、吸血鬼以上に常識はずれな生物に通用するかは分からんが)

シュトロハイム(子どもの力で脱出できるようなものではない。あのホムンクルスは完全に無力化された)

シュトロハイム(明日の『約束の日』に奴ほどのホムンクルスが不在になるのは大きい)

シュトロハイム(さて・・・俺はどうするか)

シュトロハイム(エドについていけば情報が手に入る、と思ってついてきたが)

シュトロハイム(目的が同じ以上・・・というか、もともとホムンクルス側についていたグリードの方が情報は多いだろう)

シュトロハイム(それに、グリードは『何か』を狙っているように見える)

シュトロハイム(俺も同行して『何か』を手に入れてみたいように思ってきた)ズヤ…

シュトロハイム(どうする?エドについていくか、グリードについていくか)

>>232

まさかここに来て安価とは
kskst

ではグリードルートでいきます

シュトロハイム(・・・グリードについていこう)

シュトロハイム「グリード」

グリード「あ?シュトロハイムか」

シュトロハイム「悪いが、同行させてもらえるか」

グリード「・・・別にいいぜ、お前は俺の部下だしな。こっちも強い奴は手に入れておきたいし」

シュトロハイム「では決まりだな」

グリード「でもよ、なんでオレについてこようと思ったんだ?エドについていった方が人数は多いし心強いだろ」

シュトロハイム「俺の目的はホムンクルスを倒すことではない。それはただの通過点だ」

シュトロハイム「元の世界に戻り、柱の男を倒す。それが俺の目的だ」

グリード「そうかい。んじゃ、ついてきな」ザッ

数時間後・・・ ドカッァアン ボォオオン バババババババ

グリード「なんか大変なことになってんな・・・マスタング大佐がクーデターを起こしたとか」ヒュォォォオオオオオオオ…

シュトロハイム「・・・ホムンクルスの内1人を倒したという男か」

グリード「ああ。まあ、俺らはこの大総統府から高みの見物といこうぜェ」ニヤニヤ

シュトロハイム「ここはブリッグズ兵に占拠されていると言ったな。キング・ブラッドレイはどうした?」

グリード「列車の事故・・・爆発に巻き込まれたそうだ。馬鹿だよな・・・そんなことを起こしてもホムンクルスは死なねェ。かえって位置を分からなくしただけだ」

シュトロハイム「軍が行ったのか」

グリード「軍のうち、ホムンクルスに敵対する連中だな・・・つくづく馬鹿だねェ」

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「!」

無線「ただいま、諸君」

オリヴィエ「!!」

バッカニア「!?」

無線「私が留守にしている間に随分にぎやかになっているではないか」

無線「手の空いている中央兵よ、これから私自ら指揮をとり、反逆者を始末する。手伝いたまえ」

バッカニア「ブラッドレイ・・・生きてやがったか!!」ギリィイ

ヒュォォオオオオオオオ…

グリード「なんだ、何があった?シュトロハイム!!」

シュトロハイム「正面から、キング・ブラッドレイが・・・ラースが来るッ!!」

グリード「ッ!?」ガタッ

ラース「自分の家に入るのに、裏口から入らなければならない理由はない」シャキィン

戦車「」ガシャンッ

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ラース「」シャッ

ビャキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ

部下7「何ッ」

部下8「銃弾が弾かれたッ!」

部下7「畜生、撃てッ!」

戦車「」ドォオーーーン

ラース「」ブンッ

スパァァ

ガッシャァアアン

シュトロハイム「砲弾を真っ二つにッ!」ガタッ

ラース「」ビュンッ

部下8「ヒイイッ」ガッ

戦車「」グォオオオオオオン

ガッシャァアアーーーーーーン

部下9「うおッ・・・バックしてきた!!」

戦車「」ドガッ グオオオオオン ガガガガガ

ラース「」シャアッ

ブリッグズ兵達「」ズババッ

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

戦車「」ドガン ズガゴゴ

ラース「」シババッ

部下9「つ、通路を戦車が上って行くッ!大総統がそれを追って!!」

部下10「戦車の援護射撃しろォーーーーーーーーッ!!!」ババババババ

戦車「」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ビャキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ

戦車「」ドォオオーーーーッン

ヒュンッ

バグォオオオオオオオオン

部下8「やったかッ!?」

ラース「」バッ

ヒュッ

部下8「げ」ザグウッ!

部下9「え・・・」ブシュッ

部下9「ヒィイイイイイイイイイイイイイッ!!!」

ラース「」ズボッ…

カシュン カシュンッ

バガララララララララララララ

>>242の部下9は部下7でした

部下7「キャタピラがッ!」

戦車「」ズガガガガガガガ

部下7「チックショーーーーーーーーーーッ!!!」

カンッ カラン

部下7「えッ」

部下7(手榴d・・・)

カッ

ドカァァアアアアアアアアアンン

バッカニア「ヌウウッ・・・爆発したかッ!」

シュウウウウウウウウウウウウウ…

ガララ

ラース「」ザッ

バッカニア「・・・!」

バッカニア「野郎・・・戦車をたった1人でッッ!!」

ラース「ブリッグズの諸君がセントラルにいるとはな」シャキィン

バッカニア「うらァァァァァァアアアア!!!」ダッ

ズバッ

ブシュウウウウウウウウウウウウウ

バッカニア「」ドサッ

部下11「大尉ッ!!」

ガバッ

バッカニア「うおおおおおおおおおおおお!!!」バッ

ラース「」ヒュンッ

バギァッ!

バガァアアアッ

バッカニア「オ・・・機械鎧がッ!!」

バッカニア「ぐッ」ドサッ

ギャラララ

部下11「ヒイッ、部品がッ!!」

ラース「・・・」

バッカニア「フザけるなよブラッドレイ・・・俺はまだ戦える!!」ググ…

ラース「くだらん・・・人はそれを蛮勇と呼ぶのだよ」

グリード「その通り!」

バッカニア「!?」

ラース「!」

グリード「激情にまかせて叫んだって無駄だ。だがな・・・」

グリード「見捨てる気になれねーんだよ、そーゆーの・・・」

ラース「久しぶりだな、グリード。あのまま黙って逃げていればよかったものを」

グリード「あいにく底なしの強欲なんでねェェェ・・・お前の命も欲しいんだよ、ラース!!」バッ

スタッ

グリード「」バッ

ラース「」バッ

ギャッ!

キィン ガッガッ ガッキィイイン

ドガッ

グリード「チイッ」グルグルグル

スタッ

ラース「」ギュンッ

グリード「!」

バッ ギャキィイイン カアン ガイン ドゴッ ブンッ シャアッ バッ

ラース「私も本気を出そう」ス…

グリード「なッ」

バッ

ポイ

グリード「眼帯を・・・ッ!!」

ラース「」バッ

グリード(速え!!)

シュバババババババババババババババババババババババババババババッ

グリード「う、うおおッ」バッ

ズパァアアアアン

グリード(うっげェ・・・壁がッ!)パラパラ

部下11「押されてるぞ!」ジャキッ

部下12「撃て撃てーーッ!!」バンバン ドン バキュン

グリード「!」

グリード「馬鹿野郎!手ェ出すんじゃあねえッッ!」

ラース「」バッ

ズバババッ

部下達「ぐあッ」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウ ドサドサドサ

バッカニア「うおおおおおおおおおおおおお!!!」バッ

ラース「」ヒュンッ

ドズゥッ!

バッカニア「ぐ・・・」ブシュッ

バッカニア「チイ!!」ブンッ

ラース「!」バッ

ドッガァア!

ラース「・・・丈夫な腹筋だな」

バッカニア「フン・・・だがこれで、お前の剣は俺に刺さった状態!剣術は使えまい!!」

グリード「無茶すんな!だが・・・」

グリード「よくやったァァ!!!」バッ

ラース「・・・小刀の扱いには慣れてはいないが」

ラース「」ブンッ

グリード「うおッ」ズバババッ

グリード「くッ・・・」ブキキキキキキキ

グリード「やってくれるなァ・・・!」

ラース「フン」

ヒュオッ!

ザグウッ!!

ラース「!?」ブシュウウウウウウウ

シュトロハイム「ついに来た・・・出番だなッ!!」ドォオーン

ラース「・・・何者!?」

グリード「へッ・・・わざわざ義手を回収してやった俺にも感謝しろってんだ!」

シュトロハイム「そうだな・・・礼を言おう!」

シュトロハイム「そしてェ!貴様も俺に礼を言うんだなッ!グリード!!」バッ

ラース「ぐッ・・・来るか!」

ラース(義手を高速で撃ち込むとはッ!脚に刺さるとはッ!!)

シュトロハイム「ドイツの科学は世界一ィィィイイイイイ!!!」バッ

ラース「ヌウッ」シャッ

グリード「オッラーーーーーッ!!!」バッ

ガイイン ガキン キィン ズガッ

シュトロハイム「もらったァーーーーッ!!」ブンッ

サクッ

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!

ラース「何ッ」

シュトロハイム「我ァァアアがナチスの科学力はァァアアア世界一ィィィィイイイ!!」ウィンウィン

シュトロハイム「俺の体はサンタナを基準に作られているッ!攻撃がかすりさえすれば貴様にダメージを与えられるッ!!」

ラース「ヌウウ・・・!!」

???「」バシュッ

ラース「!」

シュトロハイム「!?」

ラース「うッ」ガキキキキキキキキキキキキン ガイン

フー「フンッ」シュバッ

ズザザザザ

フー「グリードめ・・・若の体で気色悪い気を放ちおって・・・それだから見つけられたがな」

フー「にしても・・・ワシの攻撃に対応できるこの男は誰だ?」

シュトロハイム「・・・キング・ブラッドレイだ」

フー「!」

フー「ほお・・・生で見るのは初めてじゃわい」

チャキッ

フー「こいつか・・・!!我が孫娘の腕を切り落としたのはッッ!!」グググ

ラース「・・・」

フー「ハアッ!」バッ

2人「」バッ

ラース「」シャアアアアッ

キィン ガイン ガイン シュバッ ガッキィイイン

ジャキィイイン ブンッ ガキキキキキキキ キィイン ビュンッ

グリード「らァ!」ブンッ カイン キィン

シュトロハイム(3人で相手して互角・・・だと!?)ガキィン ビャキキン

グリード「うおおおおおおッ!!」バッ ヒルルルルルル…

ラース「」サッ

ドッガァアアン!

グリード「防ぎやがったッ!」

ラース「」ブンッ

グリード「うお」ビュン

フー「」シャキィン

フー「あ」ドガッ!

グリード「痛てえッ!!」

フー「わざとではありま・・・ないわいッ!!」

ラース「」シャッ

グリード「うおッ!」シャッ

グリード「うぐ」ドゴ!

ラース「」ザクッ

バッ

グリード(顔面を踏みつけ・・・)グイッ

グリード「!」

グリード(あの野郎!ナイフで服を刺して固定しやがったァ!!)

シュトロハイム「チッ」シャキィン ガキィン

フー「ムウウ!!」キィン シャキィン

ガキッ

フー「!?」

フー(絵の輪にナイフが引っかかりおった!!)

ラース「」ブンッ

シャイイン

フー(サーベルが宙にッ!)

ラース「」ブンッ

フー「くッ、ナイフを!」パシィ

ラース「」パシイ

シュトロハイム「ァァア!サーベルをラースにとられたッ!!!」

フー「くッ」キィン ガキィイン ギャッ

フー「ムウッ」バッ

ズザザザザ

フー「」ブシュウッ

フー「ぐッ・・・額から血がッ!」ゴシッ

フー「!」

ラース「私より年寄りなのに、よく動いたものだ」オオオオ…

ラース「だが、これで終わりだ」ヒュ

バッガァアアアン

ドサッ

グリード「爺さん!!」

ラース「フンッ!!」ブン

シュトロハイム「チイッ」バッ

シュ

グイッ

ラース「ヌッ」ドゴオ

ラース「」ブキキキキキキキキ

ラース「・・・」チャキ

ラース「一瞬で助け出したか・・・」

シュトロハイム「爺さん・・・」

リン「」ググ…

ラース「!」

ラース「シンの皇子か・・・」

リン「見捨てるわけにはいかんのでな・・・!」

ラース「そうやって、他の者のために自分の命を危険にさらす!グリードに人格を任せた方が安全だぞ?」

フー「・・・」

フー「硬化しろグリード!!若の体を守れ!!」

リン「なッ」ピシピシパキッ…

フー「若・・・王になりなされよ」バッ

リン「・・・!」

フー「この老いぼれは、ここで永遠の暇をッ!頂戴いたすッ!!」バリィ

シュトロハイム「」ハッ

フー「」シュボッ

チリチリチリ…

ラース「爆弾ッ!」

リン「ば・・・馬鹿野郎ーーーーーーッ!!」

フー「共に死んでもらうぞ!ブラッドレイ!!」ガッシィ

シュトロハイム「や、やめろォォーーーーーーーーーーーーッ!!!」バッ

ズバッ

ラース「・・・」ジジジジ…

フー「」ハッ

ジジ… シュウ

フー「」ジワ…

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

フー(この命かけても・・・!!若・・・面目・・・ありませぬ・・・)

バッカニア「」ヒュッ

ザグウウッ!!!

ラース「!?」

ラース「なッ・・・!?」

バッカニア「たとえ神のごとき目を持っていようと!死角からの攻撃はどうにもできまい!!」

バッカニア「爺さん・・・地獄への道行き・・・つきあってやるぜェェ・・・!!!」キリ

フー「おお・・・かたじけない・・・」

ラース「く・・・だが!この剣を引き抜けば・・・!!!」

リン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ラース「」ハッ

ドッギャァァアアアアアアッ!!!

ラース「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ラース「くッ」ドガアッ

リン「うッ」ドザァ!

ラース「ヌウ・・・シン国の皇子めェッ!!」

シュトロハイム「」チャキ…

ラース「!」

シュトロハイム「ブラッドレェェェエイィィィイイイイ!!!貴様は許さんッッ」ジャコォ

シュトロハイム「さりげなくくすねておいた特殊弾薬!着弾した瞬間爆裂する仕掛だァーーーーーーーッ!!!」

ラース「何・・・」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ラース「ぐああああああああああああああああああああああああッ!!!」バン ボゴォン バガン

ラース「くううううううううううううう・・・!」ボッ

ラース「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」メラメラメラ

ラース「」バッ

シュトロハイム「体が爆破されたのに!腕が吹き飛んだのに!体に火がついたのに!まだ向かってくるかァアア!!」ギュッ

シュトロハイム「フーに・・・!爺さんに・・・!!」ゴゴッ

シュトロハイム「地獄で詫びろォォォォォオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」ダゴォオオオオオ

ラース「ぐあああああああああああああああ!!!」

シュトロハイム(ここから転落すれば水の中ッ!共に死んでやるぞラースッ!!)ダッ

バァッ

ラース「うごああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

シュトロハイム「我が祖国よ!永遠なれェェェェエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!」

ドッボォォオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

地下・・・

コポコポポ ポコポコポコッ

ボコボコ ゴボボボッ

バシャァアッ

シュトロハイム「くおおおおッ」ザバァア

シュトロハイム「くふうッ」ザバ

シュトロハイム「ハア・・・ハア・・・」グググ

シュトロハイム「水中に転落した後・・・穴を見つけた。そこから泳いでここまで来たが・・・」

シュトロハイム「くッ」ブルブルブル

シュトロハイム「グリードは無事か・・・?」ピチョン ピチョン

シュトロハイム「・・・まずは自分のことを優先するか」

ピトッ

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム(エドの言っていたお父様とやらは地下にいたそうだ・・・ここも地下)

シュトロハイム(俺と同じ階層で発生した熱、電波、放射線、音を探知する・・・)キィィィィイイイイ

シュトロハイム「」ピクッ

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「向こうに人が・・・」カション

シュトロハイム「多い。エド達ではないのか・・・?」

シュトロハイム「行くか」ザッ

リン(・・・多分、シュトロハイムは生きているな)

リン「ランファン、ここを守れ。俺は―」

リン「グリードに力を借りてお父様をぶっ倒す」

ランファン「はい・・・若」

ズズッ

リン「」バッ

スタッ

リン「いいか、よく聞け!中央軍!!ケガをしたくない者、家族、恋人のいる者はさがれ!!」

グリード「あと女ァ!おれは女と闘う趣味はねェェ!!」

キュドォォオオオオオオオン

中央兵「なッ・・・」

バッ

ドッゴォオオオオオオン

中央兵「うああああああああああああああああああああああああああああああ」

車「」ドッガァア!

ギャリギャリギャリギャリ

グリード「」ブンッ

ズガァアアアアアン

ボム ドゴォオオン バンバン ズガァアアアアン

バッカニア「・・・これで安心してあの世に逝けるな・・・セントラルの煤けた空は肌に合わん・・・先に逝くぞ、同・・・士・・・」ゴト

一方、エド達・・・

カツーン カツーン

エド「・・・!」カツーン カツーン

大佐「・・・」ゴクッ カツーン カツーン

スカー「何だ・・・コイツは!」カツーン カツーン

カツーン カツーン

カッ

カーズ「貴様等人間どもの中に・・・『波紋使い』はおらぬようだが」バッ

シャィイイイン

カーズ「このカーズはホムンクルスどもと手を結んだ・・・始末させてもらうぞ」ジャキン

メイ「なんなの・・・この男・・・」ゾク

ジェルソ「ぐあッ」ドジャァ!

全員「!」バッ

プライド「・・・助けてあげましたよ、お医者さん」ズォォオオオ…

スタッ

エド「・・・プライド!」

プライド「彼は我々の仲間になった男です。ホムンクルスではありませんが・・・」

チラ

プライド「カーズ・・・働いてもらいますよ」

カーズ「・・・フン」ジャキィン

大佐「ダリウス、中尉を・・・」

カーズ「」バッ

大佐「!」ハッ

パチン

ドゴオオッ

カーズ「」シャッ

大佐「避けられ―」

ドカッ

ドズウウッ!

中尉「大佐!りょ、両腕をッ!!」

金歯医者「ハハハハハ・・・ハハハハハハハ!」

金歯医者「カーズ!よくやってくれた!ブラッドレイの代わ―」ザクッ!

金歯医者「・・・え?」ブシュウウウウウウ

プライド「」ヒュッ

ザクザクザクッ

ギュルルルルル…

スアアアアアアアアアア

シャッ シャアァアアーッ

エド「れ・・・錬成陣ッ!?床に錬成陣をッ・・・!!」

プライド「マスタング大佐、貴方が―」

カーズ「最後の1人、だそうだ」

大佐「な・・・」

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ

プライド「強制的に扉を開けさせてもらいます、マスタング大佐」バヂバヂバヂ

スカー「・・・!」

プライド「カーズ、離れてください」

カーズ「・・・」ズボッ

プライド「さて、貴方はどこを持って行かれるのでしょうね」ニヤ…

大佐「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」バヂバヂバヂバヂバヂッッ!!

やっべええええええええええええええ
盛大にミスった・・・

>>273-276のエドの台詞はザンパノとかの台詞に脳内変換しておいてください。ハイ

ドチャ…

金歯医者?「」ピクピク ピク

カーズ「なされたようだな・・・人体錬成は」

ザンパノ「・・・さ、さっきのメガネジジイか」

カーズ「炎の使い手なら、今頃ホムンクルスの親玉のところだろう・・・さて」

シャキィン

カーズ「貴様等は始末せねばならん」ブン

スカー「・・・この下には行ってほしくないみたいだな」

メイ「ええ。この下に物凄い気の塊が・・・」

スカー「ならば!」ゴキッ バヂバヂバヂ

カーズ「!」

カーズ「来るか・・・」

バッ

スカー「」バヂバヂバヂバヂッ!!!

ビシイイッ

ダリウス「う・・・うおおおッ」

ドッグァアアアアッ!!

ダゴオ!

ザンパノ「ぐあッ」ドサドサドサァアア ガラガラ

ザンパノ「痛ッ・・・」カランカラン パラ… コン

カーズ「・・・」パラパラ

カーズ(床を崩落させ穴を作り、そこに仲間を・・・)

カーズ「!」

スカー「るあああああッ!!」ギュオッ

シャッ

カーズ「ほう・・・向かってくるのかッ」ブンッ

スカー「近づかなきゃ、貴様をブチのめせないんでな」シャッ シャッ

スカー「フンッ」バッ

カーズ「!」

ダッ

ヒュルン

カーズ「」ズザザザザザザザ

カーズ「話は聞いている・・・貴様、触れた物を破壊するそうだな・・・」ザッ

カーズ「しかし、錬成をすることはないと聞く。距離をとればいい話だが・・・こちらの攻撃は近距離しか届かないのでな」

カーズ「共にハンデを与えている者!フフフ・・・面白い」

スカー「」ダッ

カーズ「」ダッ

カーズ「流法!輝彩滑刀ォォォッッ!!」ブウウウウウウウウン

スカー「ヌウウウウウウウウウウウ!!」ブンッ

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ

ドッガァアアアアアアアアン

スカー「」ズザザザーーッ

スカー「・・・!」ダラダラダラ

スカー(破壊が間に合わなかったか・・・!掌を斬られたッッ!)ダラダラ

カーズ「・・・」ボロ…

カーズ(我が輝彩滑刀を破壊したか・・・波紋以外の力で破壊を受けるとは・・・不覚ッ)グッ

ズズズズ…

スカー「!」

バッ

バヂバヂバヂバヂバヂバヂ

ズガガガガガガガガガガガガ

カーズ「!」

カーズ「床を破壊し瓦礫を榴散弾のように飛ばしてきたかァッ!!」

ブゥゥゥゥウウウウン

カーズ「我が流法は光!輝彩滑刀の流法!!」ヒュヒュヒュン

ビャキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ

スカー「チッ」

カーズ「」バッ

スカー「うおッ」ヒュヒュヒュン

カーズ「これが貴様の本気か!その程度かイシュヴァール人ッ!!」グンッ

スカー「ごぼ」ドッゴォ!

スカー「ぐあ」ダム!

スカー「くッ・・・あばらの2,3本は折れたかッ」ガラ…

タタタタタ

カーズ「!」

スカー「!?」

シュトロハイム「くッ」キキッ

シュトロハイム「!?」

シュトロハイム「カ・・・カーズッ!やはりこの世界にッッ・・・!そして貴様はッ・・・スカーッ!スカーではないかァッ!!」

スカー「お前は・・・ブリッグズの時の・・・」ヨロ

スカー「この穴を下へ行けッ!そこにエドがいるッ!!」

シュトロハイム「何!?」

スカー「早く行けッ!ここは俺が引き留めるッ!」

シュトロハイム「バカ者がァァァアアア!!こいつは柱の男カーズッ!ホムンクルスと同等以上の強さだッ!!」

スカー「とにかく行けッ!!下にはもっとやばい敵がいるんだッ!」

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「決して死ぬんじゃあないぞォッ!!」バッ

スカー「・・・行ったか」

スカー「」ハッ

カーズ「」ヒュッ…

スカー「まずッ・・・」

ズバアッ!

スカー「ぐああああッ!」ブシュウウウウウウウウウウウ

カーズ「チッ・・・もう少しで腕を切断したものを!なかなか素早い奴よ・・・」


スカーは、中国拳法の構えであるネコ足立ちをとっていた

もちろんスカーが中国拳法を習っていたわけではないが

四肢の力を抜きあらゆる方向からの攻撃にもスピードとリズムを失わぬ防御態勢を本能的にとり

自然と拳法のネコ足立ちになっていたのである

カーズの攻撃、既にネコ足立ちになっていたスカーがかろうじてかわせたにすぎない

立つ位置が1cm前であったなら、カーズの発言通り腕を切断されていただろう

スカー「・・・!」

カーズ「だが!寿命がほんの数秒延びたのみッ!」バッ

スカー「くッ」

バン!

バヂバヂバヂ

ジャギィン

カーズ「!?」

ギュオッ

カーズ「GYAAAAAAAAAAAAAAAAA!?」ザクザクザクザクザク

カーズ「な・・・に・・・!!床から・・・柱ッ!?トゲが・・・!!」ズブウウ…

カーズ「ぐうッ」ズボオッ

カーズ「チ・・・」スタッ

スカー「」ハア ハア

カーズ「・・・」

スカー「まさか・・・俺が錬金術を使うとは・・・」バリッ

スカー「俺の左腕に刻まれているのはッ!我が兄の残した錬成陣ッッ!」ドォーン

カーズ「・・・」



カーズ「どこまでもあがくな・・・人間どもめ」グググ…

チャッ…

カーズ「」ニャ…

シュトロハイム「」スタッ

シュトロハイム「これは・・・」

プライド「へぇ、またあの時の軍人さんですか」シュル…

シュトロハイム「プライドか・・・!!」

エド「シュトロハイム!?」

シュトロハイム「エド!?」

エド「お前今までどこに・・・まあいい、倒すの手伝え!!」

シュトロハイム「あ、ああいいだろうッ!やってやろう!!」

プライド「」クス…

エド「まだ笑ってられるのか!テメエらは俺を殺せねえッ!俺の圧倒的優位は揺らがねえッ!消してやるぜ!そのニヤついた顔をーーーッ!!!」

プライド「圧倒的優位?」クス

プライド「何もわかっていない!!貴方は小さいあまり、自分より小さい相手と闘った経験がすくない!!」

シュバッ

エド「う・・・」

シュトロハイム「紫外線照射装置ィィィイイイイイイイ!!!!」ビカアアッ!!

プライド「なッ・・・!貴方の侵入経路は水路から!防水性に・・・」キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

エド「サンキュー、シュトロハイム!」バッ

プライド「!」

エド「オレは小さいぜ!だからこそ!小さい奴の闘い方はよくわかるんだよォオーーーッ!!」ガンッ

プライド「うッ」バラァァ

エド「もういっぱ・・・」バシィ

エド「!?」

シュトロハイム「何ッ」

プライド「」ニヤ…

影「」シュルル…

バシュン

エド「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!?」ズリャリャリャリャ

イズミ「ううッ」シュルル

大佐「く・・・」シュルッ

アル「兄さ・・・」

シュトロハイム「あ・・・あれはアルッ!アルまで・・・」

お父様「」ブンッ

4人「うッ」ドッガア!

お父様「・・・」モコモコ

お父様「遊びはここまでだ」

シュトロハイム「あ・・・あれが親玉ッ!」ギギ…

ゴゴゴゴゴゴゴ

お父様「お前たちは、この惑星が1つの生命体・・・いや、システムと考えたことはあるか?」

お父様「膨大な宇宙の記録を残すシステム!その扉を今!人柱諸君を使い開く!!」

シュトロハイム「・・・!!!」

うわあ、ハガレン読み直してたらカーズ様がちっぽけな存在に思える・・・
とりあえずここまで

グリード「そうかい」

お父様「!」

シュトロハイム「!!」

エド「!!!」

グリード「そこが中心かァアッ!!!」バッ

ブンッ

ドチャアアッ

グリード「ヘッ」

シュトロハイム「グリード!」

グリード「おお、シュトロハイムか!合流できてよかったよかったァ」

グリード「世界の中心はオレだァァッ!オレは世界を手に入れるゥゥゥウ!」グッ

お父様「ほう」ズズッ

グリード「!!」

シュトロハイム「影が・・・」

お父様「来ると思っていたよ、グリード。お前は私から生まれた強欲だから、な。私の欲しい物は欲しいものなァ・・・」

グリード「チィィッ・・・!」

お父様「」ズアッ

グリード「!」

ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ドジャァアアアッ

エド「うああああああああッ、引きずられ・・・!!」ガガガガガ

ホーエンハイム「くッ」ヌポン

シュトロハイム「ホーエンハイム!?」

ホーエンハイム「」バン!

バリバリバリ

バチチッ

ドッガァアアアアアアン

シュトロハイム「ヌウッ、爆発!!」

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

お父様「フフ・・・フハハハハハハハハ」

ホーエンハイム「」ギリ…

お父様「フハハハハハハハハ、フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

お父様「世界の中心はァァ・・・」スウ…

お父様「ここだ!!」バン!

バリバリバリバリ

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

お父様「FHHHHHHHHHHHHHHOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」バリバリバリ

エド「うッ」ガパァ

エド「うああああああああああああああああああああ!!!!」シュル シュルシュルシュル

シュトロハイム「は・・・腹に眼がッ!?それに・・・手!?」バリバリバリ

お父様「フハハハハハーーーッ!!素晴らしいエネルギーだ、私が抑えるだけで精一杯ではないか!!」バリバリ

シュトロハイム「ぐッ・・・うう!エネルギーに押される・・・!!!!」ズズズズ

シュトロハイム「何が・・・何が起きようとしているッ!?」

シュル… シュルルル…

バヂバヂバヂ!!!

ビュウウウウウウン

ガジャアアアア… ゴウンゴウンゴウン

お父様「」ガシイ

お父様「」ググググググ…

お父様「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!神よッッ!!我が魂に応えよォォォオオオオオオオ」

お父様「そうだ・・・来い!もう貴様に縛られ続ける私では・・・ない!」

シュルル…

ズンッ

ズルウ ズルウ

グイイイイイイイイイイイイイ

お父様「地に引きずりおろし!わが身の一部にしてくれようッッ!!!」

バリバリバリバリ!!

バリバリ…

クオン

ドッギュォォォォオオオオオオオオオオン

シィーン…

イズミ「」ピクッ

ガバッ

イズミ「・・・」キョロキョロ

イズミ「腹の・・・眼が・・・消えてる」パ

ホーエンハイム「」ググ…

大佐「みんな・・・無事なのか!?何が起きた!」

シュトロハイム「・・・」ググ

お父様「ご苦労だった。人柱諸君」

全員「!!!」バッ

ホーエンハイム「てめぇ・・・やりやがったな」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

お父様「ああ。手に入れたよ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

お父様「『神』を」ドォオオーーーーッン

シュトロハイム「何ィィィイイ!?若返っているッッ!!」

シュトロハイム「そ、それに『神』だとォォ!?そんなことが―」

ホーエンハイム「できる」

シュトロハイム「何だとォォオオ!?」

ホーエンハイム「莫大なエネルギーが・・・大量の賢者の石があればなッ!!」

シュトロハイム「・・・では、この国の何人が犠牲に・・・!」

大佐「この国の人口は・・・5000万だ」

シュトロハイム「・・・!!」

シュトロハイム『小僧!人種はちがえど、わたしはおまえのような勇気ある者に敬意を表す!』

シュトロハイム(世界征服を目指す総統閣下はユダヤ人の虐殺こそ行うが、このようなイカれた虐殺はせぬ・・・!!!)

シュトロハイム「貴様・・・貴様は越えてはならない一線を越えた・・・!!」

シュトロハイム「ホムンクルスゥゥゥウウウ!!貴様の根性はァアッ!畑に捨てられ!カビが生えッ!ハエもたからぬカボチャの如く腐っておるッッッ!!」

お父様「喚くがいい・・・ほざくがいい・・・罵るがいい・・・神を前にした諸君らにできることはそのくらいしかないのだから」

シュトロハイム「・・・」ギリギリギリ

お父様「」トンッ

全員「!」ギュンッ

お父様「術は封じさせてもらったよ」

エド「チッ・・・」

お父様「さらばだ、諸君」スウ

バチバチバチ

コオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

シュトロハイム「!」

お父様「神を手に入れた私には、太陽を掌で創ることも可能なのだ」コオオオオオオオオオオオオ

ホーエンハイム「お前・・・太陽って・・・核・・・融・・・」

お父様「ここで解き放ってみようか?」

お父様「!?」ドクン

お父様「な・・・」ドクン

ホーエンハイム「・・・」

フゥ…

ホーエンハイム「お前が神とやらを手に入れた時から、既に逆転劇は始まっているんだよ!」

シュトロハイム「何?」

お父様「ぐ」ドクン

ホーエンハイム「この時に備えて・・・この国全土に俺の中の賢者の石を配置しておいたんだよ!!」バァアーン

お父様「かッ・・・」ドクン

お父様「だが、円がなくては錬金術は発動しないッッ!錬金術の基本だ!!」

ホーエンハイム「円ならあるさ。日食で地球に落とされた、月の影だッッ!!」ドォオオーーーーン

バリバリバリバリ

ギュキュウウウウウウウウウウウウウウウン

お父様「ぐ・・・くッああああッ!!!」バリバリバリバリ

お父様「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!」バリバリバリバリ

ドッグォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ…

シュトロハイム「な・・・何だァァア!?あれはッッ!!」

ホーエンハイム「この国の人間の魂だ・・・5000万人の魂だッッッ!!」ドォーン

ウウウウォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

バババババババババババ…

ホーエンハイム「アメストリスの国の人間の魂は既に肉体へ戻った・・・貴様がもともと持っていたクセルクセスの人間の魂だけでは・・・」

ホーエンハイム「『神』を抑えられないだろうッ!?」ズギャァアーーン

お父様「ぐ・・・おおお・・・!!」

ググッ

ミシミシ…

バギン

全員「!!」

お父様「賢者の石はまた作ればいい・・・1億でもッ!10億でもッッ!!人間というエネルギーはいくらでもあるッッッ!!!」

バリバリバリ

シュトロハイム「何だァァアアアアアッ!?奴の額にエネルギーの球体がァァァッッ!!」

お父様「フンッ!!」ドッゴオオ

ギュンッ

ホーエンハイム「おおお!!!」ドッギャァ!

バチィイイイイン

ビュンッ

ボッグォオオオオオン

シュトロハイム「エ・・・エネルギーが上へッ!」

ギュンッ

カーズ「!」

スカー「!?」

ボッグォォォオオンン

ドガバラァアアッ

カーズ「屋根が・・・」

お父様「らァアッ」バリバリ

ビュゴォ!

メイ「」パァン

バチバチバチバチ!!

ドッガァア!

アル「メイ!!」

シュトロハイム「け・・・結界を張ったかッ!!」

お父様「」ヒュゴオ!

シュトロハイム「!!だ、第二波が来るッ!!」

ホーエンハイム「くうッ」ズッガァア!!

メイ「踏ん張ってください、おじ様ッ!!防御の陣が壊れますッ!!」

ホーエンハイム「う・・・うおおおおッ」ゴオオオオオオオオオオオオ

エド「てめえバテてんじゃあねえぞォ!!!」ドン

アル「踏ん張って、父さん!!!」ドン

ホーエンハイム「!!」

ググッ…

ホーエンハイム「嬉しいね・・・手伝ってくれるのか」

ホーエンハイム「じゃあ、頑張らねえとなッ!!!」ズンッ!

ズン ズン ズン ズン

シュトロハイム「ォォォオオオ!!押し返しているゥゥゥゥウウウウウ!!!!」

一方スカー

スカー「」バヂヂッ

カーズ「また柱かァッ!!」スパパッ

バッカァアアアン

カーズ「貧弱!貧弱ゥゥッ!!」ビュンッ

スカー「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」バリバリバリ

ドッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

カーズ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」ヒュヒュヒュン

スパパパパパパパパパパ

スカー「た・・対応されッ」

ドガァ!

スカー「くあッ」ドガンッ ズガッ

ゴロゴロゴロゴロゴロ

スカー「ぐ」ダンッ

スカー「うう・・・あああ・・・!!」ググ

ピカッ

スカー「!!」

カーズ「!?」

スカー「に・・・日光ッ!日食が終わったのか・・・!!」

ピカァアアアアアア

スアアアアアアアアアアアアアア

スカー「日光が部屋のすみまで・・・カーズに向かっていくッ」

スアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…

カーズ「・・・」

スカー「エドの話だと、貴様は日光に弱いそうだな!!!石化したところを一気に木端微塵に粉砕させてもらおうッッ!!」

カーズ「ヌウウ・・・!」

ニヤァ

スカー「!?」

カーズ「いいだろう・・・見せてやろうッ!!『この世界』では貴様が初めてだろう・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「石仮面を見るのはッ!!」バァアーンッ

カーズ「そして!もう1つ!!見せてやろう・・・『究極』をッ!!」チャッ

スカー「なッ・・・や、やめろォォオーーーーーーーーーーーーッ!!」バッ

ダダダダダダダダダダダダ

カーズ「もう遅いッ!」ガチャッ

ガッシ

ゴッ

ビンッ

ガシァァァン

ギャワォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオ

スカー「・・・!!!!!」オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

カーズ「フハハハハハハ!!フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」オオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

スカー「この光・・・は・・・!!!」オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

スゥ

カーズ「」フラ…

バタァッ

スカー「・・・!?」

スカー「なぜ倒れ・・・」

スカー「・・・これは好都合かもしれん」

スカー「今のうちに、準備を進めなくてはッ!」チャ

シャッ シャアアーーーーッ シャッ

スカー「・・・」シャッ シャッ シャーーーッ

スカー「この錬成陣が完成すれば・・・エド達は錬金術を使えるように・・・!!」シャ

スカー「」ピクッ

カーズ「・・・」

グン

カーズ「」グゥゥウウン

スカー「た・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

スカー「立ち上がった・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「」バラバラ

バラバラ コンッ

スカー「・・・」

スカー「・・・」ス

スス…

スカー「」トンッ

スカー「・・・」

スカー「・・・え」

スカー「・・・」チラ

スカー(か・・・壁?こんな壁・・・さっきまでは・・・)

スカー(・・・!?)

カーズ「フフ・・・フフフフフ・・・」

スカー「」ハッ

カーズ「フハハハハハハハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

カーズ「そおうだッ!」ドォーン

カーズ「『錬金術』だよォオッ!!このマヌケがッ!!」ドォオーーーーン

スカー「何ィッ!?」

カーズ「よォく見ろッ!俺はッ!このカーズはッ!『太陽光』の中にいるッ!」バァアーン

カーズ「太陽を克服したこのカーズにできないと思ったかッ!?何日ホムンクルス共といたと思っている!?楽に!実に楽に!!学習できるぞォ!!」

スカー(と・・・)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

スカー(閉じ込められた・・・!!!!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

スカー(前にはカーズ!後ろと横には壁・・・!!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

スカー「・・・」

スカー「もはや、ここまでか・・・」トン

カーズ「」ブンッ

ボグッ

スカー「ゴブッ」ゴバッ

カーズ「これが・・・『完全生物』だ・・・イシュヴァール人」

スカー「」ドクドクドクドク…

グラ…

ドチャァ…

スカー「」ドクドクドク

カーズ「フン・・・」

カーズ「くたばったか」ザッ

カーズ「さて・・・フフ、あのドイツ軍人が通らなければ、赤石は奪えなかった・・・感謝するぞォ、軍人ッ!」バァーン

カーズ「しかし・・・」クル

カーズ「本来ならこの力を手に入れ次第、ホムンクルス共を皆殺しにするつもりだったが」

カーズ「親玉が何やらやらかしたようだな・・・少しなりを潜めておくか・・・」ス

ザッ ザッ

ザッ ザッ ザッ…

スカー「」ピクッ

スカー(うう・・・)ズルズルズル

パシ!

スカー(賢者の石・・・いや、エイジャの赤石か・・・これを、エドのために!!)ギュ

スカー「・・・」

ズルッ

スカー(この国の錬金術師は地殻エネルギーを利用しているが・・・地下にそれを阻害する要素がある。国中の地下に張り巡らされた賢者の石!!)

スカー(この『逆転の錬成陣』は、国土錬成陣に練丹術の陣を重ね、賢者の石の力を無効化する!!!疎外されていた地下エネルギーをフルに使える・・・!!!)ググ…

スカー「」パァン

バチバチバチバチッ!!!

カーズ「!!!貴様、生きていたかァアッ!!!」バッ

バリバリバリバリバリバリ!!!!

ズギャァァァアアアアアッ!!!

ズォォォオオオオオッ!!

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂィィィイイイッ!!!!!

カーズ「き・・・」タッ バチバチバチ

カーズ「貴様何をしたァアーーーーッ!!!」バチバチ…チ…

スカー「フ・・・フフ・・・」バチ…

カーズ「死ねィ!!」ズバッ

スカー「ぐあッ」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ゴトッ…

カーズ「・・・!」

カーズ「こ、これは・・・!?一体コイツはッ!何をしたのだァァアアッ!?」

カーズ「クソカスがァアーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」ダァアアン

バリバリバリ…

バリッ

ホーエンハイム「来たぞォォッ!!!」

エド「らァアーーーーーーーーーッ!!!」パァアン バチバチバチ

ヒュボッ

プライド「!」

プライド「ううッ」ドドドドドドドド!!!!

ドドドドドドドドドドドドドドドド

お父様「ムウッ」ドドドドドド

ドッガァアアアアアン

シュウウウウウウウウウウウウウウウウ…

エド「ざまあみやがれッ!偉そうにふんぞりかえってた椅子がバッラバラだぜ!!!」パアン バチバチバチ

エド「カノン砲だぜ!くらうかァ~ッ!!」ドォン ドォン ドォン ドォン

ギュンッ

お父様「・・・」ドゴォオン バゴォオン ズガァアン バグォオン

ホーエンハイム「このまま攻撃しろ!いつかエネルギー切れを起こすッ!!いつかは分からんが、やるしかないッッ!!」ドカン ズガバカン

イズミ「くらえェエッ!!!」バチバチバチ

パイプ「」ギャロン!

ギュンッ

お父様「」バッグァアアアアン!!

お父様「」バチバチバチ

ドガァアアン バグァアアアン

エド「うおッ」ズガァアアアン パラ…

シュトロハイム「うおおおおおおおおおおおおッ!!!」バッ

エド「シュトロハイム!?」

シュトロハイム「任せておけ!!エド!!!俺がやる事を見れば、何を俺が望んでいるか!!理解できるはずだァアッ!」ガッシィア

グイイイイイイッ!

ギャラララララララララララ…

バカァアア…

お父様「!」

エド「何だあれはッ!?溶岩か!?」

グリード「なッつかしいねェエ!昔オレが入った風呂じゃあねーかッ!親父殿も入ったら・・・」バッ

グリード「どうだァアッ!?」ブンッ

お父様「」バッギィイン

グリード「チッ・・・鉄骨が折れやがった!」

エド「どけェエッ!グリードォッ!!」パァン バチバチバチ

ゴグンッ

グアッ

シュトロハイム「」ニヤ

グリード「な・・・なるほどッ!溶岩を上から垂れ流すかァッ!!」

ドォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ザバァァァアアアアアアア

ブジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

エド「・・・」

エド「!」

スウ…

ザバアッ!

お父様「・・・」

バリッ

シュトロハイム「!!」

お父様「」ドン!

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

シュトロハイム「う、上へ逃げていくぞォオオッ!?」

ホーエンハイム「賢者の石を作りにいったな・・・!!!!」

シュトロハイム「は、早く追いかけなくてはッ!!」

エド「ああッ!!」

ホーエンハイム「」バリバリバリバリ ギュウウウウウウウウン

グリード「チイッ」バババババッ

イズミ「あんたを安全なところへ連れて行かないとね」

大佐「すまない・・・大切な時に力になれなくて」

シュトロハイム「・・・エド!?」

エド「すまねえみんな!こいつは俺に用があるみたいだッ・・・」グググ

プライド「・・・」グググ

イズミ「絶対に勝つんだよ、エドッ!」

エド「はい!!」

シュトロハイム「・・・エド、死ぬなよォッ!!!」バババ

ズズ…ン

イズミ「あんた!?」

シグ「イズミ!?」

イズミ「あんた、大佐をお願い。上にヤバい奴がいるから急ぐねッ!!」ドン!

ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン

グリード「」タン タッ

ズザザザザザ

ランファン「若!」

グリード「グリードだよ・・・なッ!?」

少佐「ああ・・・スカーは既に殺されていた。誰がやったのかは分からんが・・・」

少将「それはわかっているだろう。我々が姿を確認していないだけだ」

グリード「・・・?」

少将「カーズだ」

グリード「!」

グリード「あいつか・・・!」

シュトロハイム「っと」ズザザザザ

シュトロハイム「随分と人が増えているようだが・・・おお、懐かしい顔も」

全員「・・・」

シュトロハイム「早急に現時点での情報交換を行おう」

中尉「・・・」

あー疲れた。今日はここまで

グオンッ

お父様「」バッ

スタッ

部下10「!?」

部下11「な・・・何だ貴様・・・」

お父様「」バチバチッ

部下10「ぁ・・・」グラ

ドサドサドサ

お父様「・・・」チラ

賢者の石「」キラリ

お父様「・・・足らんな」ス

バチッ

部下12「ぐああああッ!?」バチバチバチ

部下13「う・・・お・・・あああああああ!!」バチバチバチ

ヒュンッ

ドッガァアアン!

お父様「!」バチ…

シュン

部下達「ぶはッ」

ゼェ ゼェ ハァ ハァ ヒー…

お父様「・・・」

クル!

ホーエンハイム「これ以上はやらせんよ・・・!!」

お父様「ほう」

ゴウン!

アル「父さん!」バッ

イズミ「」バッ

メイ「」バッ

お父様「人間はおとなしく石になっていればよい」

ホーエンハイム「・・・」

ハァー…

ホーエンハイム「なんでそんなに下等生物扱いするかねェ・・・」

ホーエンハイム「人間からは賢者の石が、賢者の石からはホムンクルスができるッ!ではホムンクルスからは何ができる!?何を産む!?」

ホーエンハイム「破壊し尽くすだけの存在を『神』と呼べるのかァァ!?完全な存在になったつもりだろうが・・・」

ホーエンハイム「『どん詰まり』なんだよォオッ!!!」バァアーン

お父様「・・・」

お父様「そうかね?では、人間を産もう」

ホーエンハイム「・・・!?」

お父様「」バチチチッ

ボゴボゴボゴォォッ!!!

アアアアアアア… ウォォォオオオ… ウアアアアアア…

イズミ「」ビク

ズモモモモモモ…

クセルクセス王「う」ズボン

クセルクセス王「うああああ・・・」ヨロ ヨロ

ホーエンハイム「ク・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ホーエンハイム「クセルクセス王・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

クセルクセス王「不老不死を手に入れた・・・私は、まだ・・・生きている・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男3「体・・・体を手に入れた!」ウオオオオ… アアア…

男4「ホーエンハイムゥウ・・・」フラ フラ

イズミ「ひ・・・」ザッ

ペト

イズミ「!?」

赤ちゃん「」アウ…アウ…

赤ちゃん「アウウウ・・・」

イズミ「」ウッ

アル「ち・・・違う!こんなの、間違ってる!!」カラダ…カラダダ…! ヤッタ…

ホーエンハイム「き・・・ッ」

ホーエンハイム「貴様ァァアアアアーーーーーーーーーーーッ!!」ドォーン

エド「・・・!?」バッ

お父様「」ペロ

バチバチバチ

バリバリバリバリ!

キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

バチッ

ピカッ

ホーエンハイム「まッ・・・」ギュオッ

人々「アアアアアアアアアアアアアアアア・・・」ボジュ! ボジュウウ! ボジュウウウウウウ!

ホーエンハイム「くおおおお・・・!!」ギュオオオオッ

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

オオオオオオオオオオオオオ…

オオオオオ…

オオオオオオオオオオオオオオオオオ…

メイ「」ヒュオオオオオオオオオオ…

メイ「」ピクッ

メイ「う・・・」ググ…

ハッ

アル「」シュウウウウウウウウウウウウウウウ…

メイ「ア・・・アルフォンス様!?私のために・・・楯に・・・!?」

メイ「体が・・・!!!」

アル「よかっ・・・た・・・」グラ

ガッシャアァアアアン

エド「」ピク

エド「う・・・ああ・・・」グググ…

エド「せ、先生!」

イズミ「い・・・」

イズミ「生きてるよ・・・ギリギリでかばってくれた」グググ…

エド「え・・・?」

エド「!!」

エド「ホ・・・」

エド「ホーエンハイムッッ!!」ドォーン

ホーエンハイム「」シュウウウウウウウウウウウ…

エド「!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

お父様「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「てめェェ・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

お父様「」ブン

ホーエンハイム「ぐッ」ガッ!

ホーエンハイム「ぐおお」ドガガガガガガ

シュウウ…

エド「ホーエンハイムーーーーッ!!!」

お父様「まず・・・」スウウ

お父様「2つ」バヂッ

バリバリバリ

イズミ「うあああああああああああああああ」バリバリバリ

エド「ぐあああああああああああああああ」バリバリバリ

お父様「・・・」ス

ギュン

ドッギャァア!

お父様「か・・・ッ!?」グワラァア

ドザァ!

2人「かはァッ!」

ゼェ ゼェ ゼェ ゼェ…

お父様「な・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

お父様「ん・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「その顔はッ!」

シュトロハイム「目標はァァアアアア!!!」バッ

シュトロハイム「『お父様』と呼ばれる金髪長毛の男ッッ!!鋼の錬金術師と間違えるんじゃあないぞォオオオ!!」

部下達「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」ガチャガチャガチャ

エド「ぎ、義手を飛ばしたのか・・・!!グリードが義手を拾ったって言ってたな・・・」ググ

エド「そして!今から一斉射撃が始まるのか!シュトロハイムッ!!」グッ

シュトロハイム「我ァァアアアアがナチスの科学力はァァアアアアア!!!!」ジャギン!

シュトロハイム「世界一ィィィィィイイイイイイイイエエエエエエエエエエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ジャゴォ!

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

お父様「・・・!!」ドガァアン ボム バグァアアン

シュトロハイム「フハハハハハハーーーーッ!!!着弾と同時に炸裂する特殊弾薬ッッ!貴様の命運今つきたァアアーーーーーッ!!」ドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

部下12「援護しろーーーーーッ!!!撃てェエエーーーーーーーーッ!!」

ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ

ドヒュヒュン ヒュヒュヒュヒュ シュイン

ボッグァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアン!!!

エド「バッ・・・バズーカかッ!」タタタタ

イズミ「でも、この程度じゃ死なないよ!!エド、ホーエンハイムさんを安全なところに!」タタタ

エド「はいよ!!」タタタタ

シュウウウウウウウウウウウウウ…

お父様「」バチッ

エド「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」バチバチバチバチ

シュトロハイム「奴に反撃の隙を与えるなァァァアアアアア!!!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

バン バン バキュゥーン バキューン ドン ドン

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…ドドッ

シュトロハイム「!」カチカチ

シュトロハイム「チッ・・・腹の重機関砲が使えずともッ!」ウィーン

シャッ ジャキッ

シュトロハイム「腕の銃を使い!この体の駆使し!!貴様を倒すぞォ、ホムンクルスッ!!」バババババババババ

ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

部下13「シュトロハイムさんッ」サ

シュトロハイム「どうしたァア!?」バババババ

ヒソヒソヒソ…

シュトロハイム「ほう!」

シュトロハイム「そうか・・・ついに彼の実力を見られるのか」

シュトロハイム「攻撃やめェェェエエエエエエーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!伏せるのだァァァァアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

パチン

ドゴウ!!

ドッガァァァァアアアアアアアアン

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

シュトロハイム「・・・ほう」

お父様「・・・」

シュウウウウウウウウウウウウ…

大佐「あたったか!」

中尉「僅かにそれました!十二時の方向に修正ッ!」

大佐「眼が見えんからな・・・火加減の調節が」

中尉「加減する必要はありません!!距離50、いえ!53!!」

パチン

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

お父様「」スオッ

ギュルッ

グオン

お父様「」ブンッ!

シュトロハイム「ひ・・・火を投げ返したァァアア!?」

中尉「正面、攻撃きますッ!」

大佐「」パァン バチバチ

ドッゴン

ボガァァアアアア!!

シュトロハイム「おおお!!壁を錬成して防いだッ!」

中尉「お見事!」ゴオオオオ…

大佐「ほう・・・こいつは便利だな」ニ

シュトロハイム「撃て撃てェエエーーーーーーーーーーーーーーッ」バババババババババババババ

シュトロハイム「ううッ」カチカチ

シュトロハイム「弾切れか・・・早くもッ!!」

ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ

ボッグァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアン!!!

少佐「奴に賢者の石を!使わせ続けろォォオオオオオ」ガイン バチバチ

ギャギギン

シュトロハイム「ほう・・・鏃ッ!」

ゴギャギャギャギャギャギャギャン!!!

ランファン「」バッ

ザンパノ「」バッ

お父様「!」

ザンパノ「」ドシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

ランファン「」ピンッ

ポイッ

ズパァアアアアン!!

お父様「」シュウウウウウウ…

ダリウス「ウラァァアアアアアアア!!」ブンッ

ダゴォォオオオッ!!

ボボボボン

ヒュヒュヒュィイイン

ボッグァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアン!!!

ババババババン バンバン ドンドン

シュトロハイム「ほう・・・これは凄い」

シュトロハイム「この世のどんな戦争をも超える戦い・・・!!!」ドガン ズガバガン

シュトロハイム「オレは誇り高きドイッツ軍人!!!ドイツの科学はァァアア・・・」

シュトロハイム「世界一ィィィイイイイイイ!!!」ガッション!

エド「!」

エド「シュトロハイム!その膝・・・」

シュトロハイム「おおおエド!言ったろうッ!?このシュトロハイムのボディは全てが武器!脚にも備え付けられておるゥゥウウウウ」

シュトロハイム「俺の装備の中でも最高の破壊力ッ!両膝から射出する小型ミサァァァァアアイルゥゥゥウウ!!」

ドッシュウゥゥウウウッッッッッ!!!!!

エド「おおッ」

ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン

お父様「!!」

ドッグァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

今日はここまで

シュトロハイムは男のロマン

シュトロハイム「やったか!」

モクモクモク…

ブワァッ

お父様「」バァアーーーン

シュトロハイム「」チッ

イズミ「」パァアン

バチバチバチ

ドグオオオオオオッ!!

お父様「!」

シュトロハイム「か・・・壁ッ!?奴の前を除く3方を壁がッ!!」

大佐「」スッ

シュトロハイム「!」

大佐「蒸し焼きだッ!!」パッチィン

ヒュゴオッ

ドォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオン

シュトロハイム「ムオオ!」ゴオオオオッ

エド「風が・・・」ゴオオオオオオ

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ザッ ザッ

お父様「」バァアアーーーーーーーッン

ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

少佐「ま・・・」

少佐「全く効かん・・・あのバリアーをなんとかしなくてはッッ!」

お父様「」ピシュン パシュン ベキュウウン

部下12「も、もっと弾薬持って来いッ!」

お父様「無駄だ・・・人間如きが私に指一本触れられるとでも・・・」シュッ

グリード「人間が駄目ならァアッ!」バッ

お父様「!」

シュトロハイム「!!」

グリード「ホムンクルスはどうだァアアアアアッ!!!」

ドッガァ!!

グリード「ヘッ・・・」

グリード「・・・あ?」

ズズ…

グリード「・・・!」

お父様「いい所へ来た、グリード。親孝行な息子だ」

お父様「丁度賢者の石が欲しかったところだ」

ズズ…

グリード「ッ!」

ズギュン ズギュン ズギュン

グリード「うあ・・・あ・・・!!」ズギュン ズギュン

グリード「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!」ズギュン ズギュン ズギュン

お父様「ンン~・・・実にいい声だ!その絶叫を聞きたかったぞ、グリード!!」ズギュン ズギュン ズギュン

グリード「あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ズギュン ズギュン

グリード「・・・なんつってな」

お父様「!?」

グリード「防壁外さなきゃ、賢者の石は奪えないよなァァ~!!だが逆に、自分が『神』とやらの力を奪われるとは思わなかったのかァァァッ!!」ググググ…

お父様「何ッ」ドギュン ドギュン

グリード「俺がすべて、貰い受けるッッ」ドギュン ドギュン

グリード「」ハッ ドギュン ドギュン

お父様「」ズズズズ…

ズギュン ズギュン ズギュン ズギュン

グリード「GU・・・WKAKAKA~・・・!!!」ズギュン ズギュン ズギュン

シュトロハイム「グリードォ!!」バッ

お父様「」バリバリ

壁「」バンッ

シュトロハイム「ぐうッ」バイン

ドサーッ!

ヒュヒュヒュ ヒュヒュヒュン

お父様(!鏃や柱が・・・!!!)

お父様「」バチバチバチ

壁「」ドドドンッ

ズガガガァァァアアアアアン

イズミ「」バリバリバリ

壁「」ズゴゴンッ

シャァァアアアア

イズミ「」バチバチ

剣「」シャキイン

パッシィア

イズミ「らァアッ!!」ブン

シュトロハイム(滑り降りることで速度をつけ、剣で叩っ斬るかッ)

お父様「ヌウ・・・!!」キィン カァアン カキィイン

シュトロハイム「」ハッ

シュトロハイム「奴はバリアーを張っているッ!賢者の石の吸収は免れたぞォォッ!!」

お父様「るおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」バリバリバリバリ

ギュゴオオオッ!!!

エド「うぐッ」バチ…

エド「!!」バッカァアアアン

エド(機械鎧が・・・!!!)

シュトロハイム「諦めるなァァァァァァアアアアーーーーーーーーッ!!!」ドッギャァア!!

ホーエンハイム「」ハッ

ホーエンハイム「アイツ・・・素手で止めやがった!?」

シュトロハイム「」バッ

ガッシィイア

お父様「うッ!?」バギュッ!!

シュトロハイム「そしてェエエッ!!!」ギュンッ

ドッガァ!

お父様「ゴモ・・・」グググググ…

シュトロハイム「顔面を握り潰し!高圧電流を流し込んでくれようッッ!!」バギィ!メギメギマギィ

お父様「BAAHHHHHOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH」バヂバヂバヂバヂバヂィィッ!!

お父様「ぐあッ」ブンッ

シュトロハイム「くおおッ」ドザザザザ

ホーエンハイム「素手で攻撃を防いだ・・・つまり、奴の賢者の石は限界に近い!!」

お父様「ぐ・・・う・・・!!」バチバチ

お父様「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおううううううああああああああああああああああああああああああああああ」バチバチバチバチ

ホーエンハイム「奴はもう、『神』とやらを抑えてはいられないッ!」

お父様「ぐあばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」バチバチバチバチ

ダン!

バリバリバリバリバリッッッ!!!!!

ビュゴオオッ!!!

全員「うああああああッ!?」ビュオオオオオオオオオオオオオ

全員「くッ」バヒュン

ドヒュン バヒュン ヒュン ボヒュン

シュトロハイム「ふ、吹き飛ばされェェエエエエ・・・・!!!!」ビュゴオオオオオオオオオオオ

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

お父様「う・・・おおおおお!!!」ガルルル

お父様「石ィ!石ィィ!!賢者の・・・」ザッ

お父様「石ィィィィィィィィイイイイイイイイ!!!」

お父様「」ハッ

エド「う・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド(まずい・・・左腕は岩盤から突き出た針金が刺さって抜けねえッ)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム(ま・・・まずい)

シュトロハイム(十中八九エドは殺される!スロウスは女将軍たちによって!プライドはエドと体内のキンブリーによって倒された・・・)

シュトロハイム(ラースはオレが殺した!なのに!ここまで来て・・・)

シュトロハイム(人類は負けるのかァアッ!!)

お父様「石!人間の・・・」ザッ ザッ

お父様「石ィィィイイイ!!」ザッ

エド「うぐうッ」

シャアッ

エド「!?」ガキキキンッ

エド「・・・」

チラ

アル「」ギギギ…

エド「!」

エド「おい・・・」

エド「やめろ・・・おい・・・!アル・・・!!」

アル「勝てよ・・・兄さん!!」バン!

バチバチバチバチ!!!

エド「やめろォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

アル(兄さんは・・・自分の体を犠牲にして僕を救った)キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

アル(その逆も・・・できるはずだ!!)キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

バチバチ…バチ

エド「・・・」

バッ

バチバチ バチチ…

エド「・・・!!!」

シュトロハイム「エドの・・・右腕が・・・」

シュトロハイム「そうか・・・自分を犠牲にして・・・」

シュトロハイム『そこの壁にオノがかざってあるだろう!それでおれの脚を断て!』

シュトロハイム『おまえらイギリス人とは根性がちがうのだ、この腰ぬけめがッ!祖国のためなら、足の二本や三本、簡単にくれてやるわーーーッ!!』

シュトロハイム「よくやったぞ・・・アルフォンス!!」グッ

エド「アル・・・」ググ

エド「バカ野郎ォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

パアアアアン

バチチチッ

お父様「!」

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

お父様「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」グバァアアアアア

エド「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ググッ…

エド「らァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ズボオオオオオッ!!

シュトロハイム「おおッ」

お父様「ぐッ」ドガン!

エド「うらァァァァァァァアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」バチバチバチバチ

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ

ギュウウウウウウウウウウウウウン

お父様「うあああッ」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴォォォォオオオオ

グリード「・・・」ドゴドゴドゴドゴドゴオオオオオオ

エド「しゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ブンッ

ヒュンッ!

お父様「GYA!」ボギャァァア

お父様「ァアァァアアアァァアァァアアアァァアァァアアァァアァァアアァァアアァァアァァアアアァ!!!」ボジュウウウウウウウウウウウ

シュトロハイム「いける・・・」

シュトロハイム「いけるぞォオッ!」

ザンパノ「いけ!エドォッ!」

ダリウス「押せ押せ押せェェエーーーーーーーーーーーーッ!!!」

中尉「エドワード君!」

イズミ「エドッ!」

大佐「・・・鋼の!!」

部下達「いけェェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

グリード(・・・そうか)

グリード(オレが欲しかったのは・・・世界なんかじゃあなかったのか)

グリード(こいつらみたいな)

グリード(仲間だったのか―)

エド「うらァアアーーーーーーーーーッ!!」グンッ

ダッ

シュトロハイム「手伝うぞッ!エドォオオーーーーーーーーーーーッ!!」バッ

グオオオオオオオオオ…

お父様「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」バッ…

お父様「どけえええええええええええええ!!どうせ貴様等人間のォォッ!未来など見えきっているのだからァアアッ」

2人「それは違うッッ!人間は進歩するのだ!!してみせるゥゥウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

3人「オラァァァアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」

ドッガァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアンンンン!!!

ンン…ン…

オオオオオオオ…

ホーエンハイム「・・・!」

グリード「・・・」ゴクッ

グラァァアアアア…

お父様「」ドッザァ!

シィイーーーーーーーーーン

お父様「ウ・・・ゴ・・・」バチバチバチ

エド「立てよ、ド三流!」

シュトロハイム「オレ達とお前との格の違いってやつを!!」

2人「見せつけてやるッ!!!」ドォオーーーーン

今日はここまで。

お父様(こ・・・)バキィッ

お父様(こんな・・・)ドガッ

グラッ

ググ…

お父様「!」

エド「」ブンッ

お父様(こんなッッ!!)バギィイイッ!

お父様「こんなカスみたいなヤツに!なぜ!この私がァァーーーー!!!素手でッ」

シュトロハイム「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ギュオッ

ドグシャァァァァアアアアアッ!!!

ボトッ ボトボトボトッ

少佐「腹に穴がァァ!!」

お父様「あ・・・」バッ ヨロヨロ

お父様「う・・・おお・・・」バチバチバチ

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

エド「!?」

シュトロハイム「何・・・!?奴の腹に開けた穴から・・・!!!クセルクセス人の魂かッッ!?」

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ホーエンハイム「・・・みんな」オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオ…

オオオ…

ホーエンハイム「・・・」

お父様「ぐ・・・お・・・・・・」ググ

お父様「!?」

スル スルル スル

手「」スルスル スル スル

エド「え・・・!?」スルスル スルルル

シュトロハイム「奴の穴から手!?無数の手が・・・!!」スル スル

お父様「な・・・なんだァァ!」スル スル

お父様「く・・・来るなッ!私のそばにィ!近寄るなァアーーーーーーーーーーーッ」スルスルスルスル

ガッ

ガシガシガシガシ

お父様「ひッ・・・ひィィイ!!」ギギギギギ

お父様「あ・・・あ・・・!やめろ!!あそこへは戻りたくない・・・!!」バタン ズズズズ

ギュポ ズズズズ ボン ズズズズ

お父様「何故だ!私は知りたかった!この世の全てを!!」

お父様「何者にも縛られず、自由に!広い世界を・・・!!!」

お父様「ひィぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

ギュポォオーーーーーーーーン

フラスコの中の小人「」ハッ

フラスコの中の小人「・・・」

フラスコの中の小人「何故だ」

フラスコの中の小人「何故だ!何故私の物にならぬ・・・!『神』よ、何が気に入らないのだ!!」

真理「お前が自分を信じないからだ」

フラスコの中の小人「!?」

バッ

真理「他人から力を奪い、人から生まれた物のくせに、『神』とやらにしがみついていただけだ」

真理「お前はほんの少しも成長しておらん。7つの欲を切り離せば、人を越えられるとでも思ったか!?」

真理「笑わせるな」

フラスコの中の小人「・・・」プルプル

フラスコの中の小人「私は・・・完全な存在になりたかった!」

フラスコの中の小人「この世の全てを知りたかったッ!」

グッ

フラスコの中の小人「欲して何が悪い!望んで何が悪い!!願って何が悪いッ!!」

真理「」ニヤニヤ

フラスコの中の小人「・・・!」

フラスコの中の小人「何だ・・・何なんだ貴様は!何様のつもりだ貴様はァッ!!」シビッ

真理「・・・」

スゥ

真理「私は、お前たちが『世界』と呼ぶ存在―」

真理「或いは『宇宙』。或いは『神』。或いは『真理』。或いは『全』。或いは『一』・・・」

真理「そして」

真理「私はお前だ」シビッ

真理「思い上がらぬよう、正しい絶望を与えるのが『真理』」

フラスコの中の小人「」ハッ

お父様『人間が思い上がらぬよう、正しい絶望を与える』

お父様『それが『真理』だ』

フラスコの中の小人「・・・!!!」ワナワナワナ

真理「だから、お前にも絶望を与えよう」

ガンッ

フラスコの中の小人「ア・・・アアアアアアア・・・」ワナワナ

扉「」ギィイイイイイイイイ…

ガァァァァァアアアアン

瞳「」ガパァァァッ

フラスコの中の小人「ァ・・・ァァ・・・!!」ワナワナ

フラスコの中の小人「いやだ・・・あそこに戻りたくない・・・いやだ・・・!」

手「」スオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

フラスコの中の小人「いやだ、そこに縛られ続けるのはいやだ!!来るな!近寄るな!!!」

手「」シャアアアアアアアアアアア

ギュウウン

ビンッ

フラスコの中の小人「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」グイイイイイイイイイイイ

フラスコの中の小人「いやだ!いやだ!!いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ」

真理「思い上がった者に絶望を」

フラスコの中の小人「私はどうすればよかったのだ!」

真理「お前の望んだ結末だ」

フラスコの中の小人「どうすればよかったのだ!!!!」

フラスコの中の小人「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

バダァァァァァァァァァァァァアアアアアアアン

大佐「何だ・・・何があった・・・勝ったの・・・か?」

中尉「ええ。ですが―」

中尉「アルフォンス君が『向こう』から帰ってきていません」

大佐「・・・」

ザンパノ「勝ったのはいいがよォォ・・・どうやって取り戻すんだ?エド」

エド「・・・」

エド「策は考えた。たった今、思いついた策があるッ」

ザンパノ「あ・・・あるのか!で、どんな策」

ザグウッ!

ザンパノ「・・・え?」

ズボッ

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ザンパノ「あ・・・ああああああああああああああああああ!?」ブシュウウウウウウウウウウウ

エド「なッ」ガタ

ザンパノ「エ・・・ド・・・」グラ

グラァァァァァアアアア…

シュトロハイム「」ハッ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「き・・・貴様はッ!貴様はァァァァアアアアアア!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「カーズッ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「」ドォォオオオーーーーーーン

ホーエンハイム「・・・!?」

ザンパノ「」ドザァ!

シュトロハイム「貴様ァァ・・・カーズッ!今まで隠れていたのかァァアーーーーーーーーッ!!」

カーズ「フン・・・」

カーズ「あの『お父様』とやらが何かしていたので少し様子を見ていたのだが・・・くだらんなァァ!!あの程度のものかァ!?」

カーズ「・・・ところでドイツ軍。貴様・・・」

シュトロハイム「・・・?」

カーズ「何か・・・『重要なこと』を忘れていないかァア?」

シュトロハイム「何・・・?」

シュトロハイム「」ハッ

シュトロハイム(そ、そういえば・・・ホムンクルスのことで集中していて忘れていた!すっかり忘れていた!!)

シュトロハイム(何故カーズが『日光』を『浴びて』立っている!?)バァァアーーーーン

シュトロハイム「ま・・・まさかァァ!まさかァァァアアアアアアッ!!」バッ

ゴソゴソ

シュトロハイム「ああッ」

シュトロハイム「せ・・・『赤石』が!エイジャの赤石がないッッ!!」ドォオーーーーン

シュトロハイム「うあああああああああああああああああああああああああそんなバカなあああああああああああああああああああああああああああああ」

カーズ「フフ・・・フフフフ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「見ての通り!ついに!ついに!!あの太陽を・・・克服したぞォ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「い・・・いかァん!ああ大変なことにッ!や・・・やつは無敵になった!弱点はもうヤツにはないッ!波紋も紫外線も効かないッ!不老不死!不死身!誰も倒せない!!」

エド「何が起きてんだシュトロハイム!!説明をッ説明をしろォォーーーーーッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「かッ・・・完全なる生物!アルティミット・シイングカーズの誕生だァァアーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!」

カーズ「フン!」ドォォォォォォオオオオオオオオオオン

シュトロハイム「おいエドォ!!貴様にはブリッグズで話したはずだ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「は・・・『柱の男』が究極生命体になることを目論んでいるという話か!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「そうだ!その通りだ!それが!その悪夢がついに・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「実現してしまったのだァァアアーーーーーーーーーーーーーッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズが赤石によって変身した究極生物とはッ!

ひとつ 無敵なり!

ふたつ 決して老いたりせず!

みっつ 決して死ぬことはない!

よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備えしかもその能力を上回る!

いつつ そしてその形はギリシアの彫刻のように美しさを基本形とする

ダリウス「貴様!!」ブンッ

カーズ「フン・・・」パシィ

グイッ

ダリウス「ぐあああああああ!!」ボギボギボギ

シュトロハイム「うあああああああああああああああああああ!!!」バッ

カーズ「」ヒュ

ガッシ

ブンッ

シュトロハイム「うあああああああーーーーーーーーーッ」ビュン

エド「シュトロハイムーーーーーーーーーーッ!!!」

ズガァァァアアアアアン

シュトロハイム「ぐああああ」ズザザザザァーッ

オリヴィエ「!」

シュトロハイム「うぐ」ドンッ

オリヴィエ「貴様は・・・シュトロハイム!!」

シュトロハイム「き・・・貴様はブリッグズの!!」ガシャ

シュトロハイム「・・・・・・た、建物の地下に突き落とされたのか・・・」

シュトロハイム「!」

シュトロハイム「これは・・・」

シュトロハイム「・・・スカーの死体か」

シュトロハイム「・・・」パタ

シュトロハイム「死ぬ間際に錬金術封じの術を解いてくれたのだったな・・・」ポン

シュトロハイム「世話になったな」

ジェルソ「・・・」

シュトロハイム「!?」

シュトロハイム「この赤色は・・・血ではないッ!」

オリヴィエ「・・・何?」

シュトロハイム「これは・・・!」カサッ

チャ

シュトロハイム「エ・・・エイジャの赤石かァアッ!!!」ドオオオオオオン

シュトロハイム「・・・」

オリヴィエ「・・・その石。ブリッグズに来た時貴様が持っていた物か」

シュトロハイム「・・・ああ」

シュトロハイム(奴はエイジャの赤石を装着し進化した。こちらも赤石を使えば・・・)

シュトロハイム(しかし、これをどう使えば・・・)チャ

シュトロハイム「」ハッ

シュトロハイム「そうか・・・カーズの今後の行動を考えれば」

シュトロハイム「まずは人員を集めなくてはッ!」バッ

オリヴィエ「・・・?」

シュトロハイム(波紋でも科学でもあの生物は殺せない・・・しかし、倒す方法ならば!たった1つあるッ!!)

バッ ババッ

シュトロハイム(エイジャの赤石・・・これを賢者の石と同一の物であれば、錬金術に用いることができる)バッ

シュトロハイム(もし違うとしても・・・カーズを究極生物へ進化させるエネルギーを秘めている・・・使えば相当なエネルギーになるだろう)

シュトロハイム「そして」

チャキッ

シュトロハイム(キンブリーとの闘いで拾った賢者の石・・・本来は研究材料にするつもりだったが)

シュトロハイム(やむを得ん。使わせてもらおう)

シュトロハイム(『アレ』もロイ・マスタングに頼めば何とかなるだろう・・・)

バッ

ズザザザザ

シュトロハイム「!」

シュトロハイム(な・・・何だこれは・・・)

カーズ「!」

カーズ「ほう、戻ってこれたのか・・・」

カーズ「だが遅かったなァァ・・・貴様等は既にチェスや将棋でいう『チェック・メイト』にハマってしまっているのだよォォ・・・」ペロ

シュトロハイム「・・・その柱は何だ!?」

カーズ「フン・・・決まっているだろう!錬金術で錬成したッ!!」

シュトロハイム「何・・・だとォ~!!!」

シュトロハイム(バカな!錬金術を使えるだと・・・!?お父様と同じではないかッ!)

イズミ「う・・・うう・・・」

シュトロハイム(状況を整理するのだ・・・ドイツ軍人はうろたえないッ)

シュトロハイム(まず・・・高さ10mほどの柱の上にカーズがいる・・・そして)

シュトロハイム(カーズに足首を掴まれぶら下げられているのは、イズミ・カーティス!!胸に大量の血がついている、胸を刺されたのか・・・)

シュトロハイム(イズミは人質か。周りの人間は誰一人動いていない・・・おかしい)

シュトロハイム(手を合わせ、地面につけるだけで錬成はできる。一瞬でエド達も逆転できるというのに・・・)

シュトロハイム「」ハッ

シュトロハイム(まさかノーモーションで錬成できるのかッ!?だとすれば、手をあわせる必要のあるエド達は不利だ!!)

エド「」ギリ…

シュトロハイム「・・・!!」

カーズ「」ニヤァ…

カーズ「」スゥゥゥゥ…

シュトロハイム「な・・・何を」

カーズ「この女は『駒』だ!戦いを有利に進めるための『駒』の一つだ!!」

スルッ

カーズ「ウィンウィンウィンウィンウィン」スルスルスルスル

カーズ「ウィンウィンウィン」スルスル

エド「こッ・・・!」

エド「この野郎ォォ~~ッ!!!」ギリギリギリ

カーズ「」ヒュッ

エド「!」ハッ

カーズ「」ヒュン

ズガァアッ!

エド「・・・!?」

カーズ「ロープを通して両足を縫い付けたぞォォ!!」シュルッ ギュッ

カーズ「なぜ・・・こんなことをすると思う?ンン??ンンン~????」

シュトロハイム「貴様ァァァ・・・!!」

カーズ「カスが・・・激昂するんじゃあない。答えは単純だ・・・持ち運びをしやすくするためだァ」

カーズ「貴様は・・・大量の本を持ち歩くときに袋か何かで持ち運ばないのか?持ち運ぶだろォォ?このカーズも同じ・・・この人間を運びやすくするためにロープを使う!!」

カーズ「こいつを元の世界に持ち帰り、『真理』に奪われた内臓を調べ!元の世界で『真理』を我が物とするッ!!!」

カーズ「俺は・・・あらゆる次元で最も優れた、未来を拓く新しい生物となった。フフ・・・絶望を与える存在に逆に絶望を与える!このカーズが宇宙の法則を支配する!!」

カーズ「・・・ま、調べた後の死体はどうするか、まだ決めてはおらぬ・・・コマ切れにしてその辺のカラスにでも与えておくとしようかァ?」

カーズ「記念に飾っておくのもまた一興・・・さァーてェェ、どうするかなァァァ・・・」

シュトロハイム「」カシャンッ

カーズ「ヌ?」

シュトロハイム「カーズ!貴様・・・そこまで移動する間に錬金術で攻撃できるから、そのような余裕があるのだろうが・・・」

シュトロハイム「このシュトロハイムに言わせてみればただの凡策だなァァァッ!!!」

カーズ「ほう・・・面白い!では、貴様の策とは何だァ?」

シュトロハイム「フフ・・・貴様、走ってそこまで行けばその間に錬金術で倒すのだろう?錬金術でそこまで移動すれば、錬成した物を分解する・・・」

シュトロハイム「錬金術で直接攻撃が来た場合は流法で防ぐか錬金術で防ぐかするんだろう・・・しかし」

シュトロハイム「錬金術『以外』の科学を見落としたな!!カーズ!!!」

ジャギン!!

シャァァアアアアアアアアアアアアッ!!!

カーズ「何ィィィイイイイ!?ワイヤーッ!?」ガッキィイイン

エド「2本と2本、計4本のワイヤーがカーズの錬成した柱の上部に引っかかった!!」

シュトロハイム「そしてェェェエエ!!!」ガッシャン

ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

シュトロハイム「」バッ

ヒュンッ

カーズ「なッ」バァアッ

エド「た・・・体内から圧縮空気を噴射!!そのエネルギーでワイヤーの引っかかった先へ高速移動をッ!!!」

シュトロハイム「もらったァァーーーーーーッ!!!高圧電流を流し込むッ!」グオオオオオオ

カーズ「チッ」バッ

イズミ「」ヒュッ

ヒルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…

シュトロハイム「なッ、落としたァァ!?」

少佐「まずいぞ、拾いに行かなくては!!」

シュトロハイム「ううッ・・・」

カーズ「これで俺は両手が使える・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「これから使うのは、JOJOを一蹴した最強の流法!!」ググッ…

ギャロン!

左腕を関節ごと右回転!

ギャロン!

右腕をひじの関節ごと左回転!

サンタナの2倍のパワーを誇るシュトロハイムも拳が一瞬巨大に見えるほどの回転圧力にはビビッた!

そのふたつの拳の間に生じる圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!!

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

シュトロハイム「な・・・何だこの風はァァアアアアア!?」バギィ! メギメギ

シュトロハイム「うおおおおおお!!俺の体が悲鳴をあげているッ」ギャギギギギ

カーズ「必殺流法『神砂嵐』!!!」ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…オオオオオ…

シュトロハイム「ぁ・・・」グラァァ

ヒュウウウウウ

ドグワシャァ

シュトロハイム「ぐ・・・あ・・・」ギギギギ

カーズ「これがワムウの『神砂嵐』だ・・・ンン~♪新たな力が湧いてくるいい感触だッ!」

カーズだと微妙に腕の太さ足らなそう

エド「あ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「圧倒的だ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・」チラ

カーズ「しかし、人質は既に保護されたようだな・・・フフ、ナイス特攻だったぞ」

シュトロハイム「ぐうう・・・!」ギギギ… ガシャ

カーズ「・・・いいだろう!収穫がないのは残念だが・・・このまま元の世界に戻るとしよう」

シュトロハイム「何!?」

カーズ「しかし、多少は『礼』をして帰るぞ」

カーズ「いい意味かどうかは保証せんがな・・・」

エド「」ギリィィイ…

カーズ「フフ・・・フフフ・・・」ザムザムザム

ダリウス「つ・・・翼が・・・」

カーズ「もう波紋戦士などどうでもいいーッ!!だが、エシディシの恨みだ、JOJOだけは殺さなくてはなァァァ・・・!」

バサッ

カーズ「フハハハハハハハハ、フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」バサバサバサバサ

バサバサバサ…

少佐「な・・・」

少佐「何もできなかった・・・」ガク

シュトロハイム「・・・」ギギギギ ゴソゴソ

シュトロハイム(た・・・多少赤石にヒビが入ってしまったか・・・いや、砕けなかっただけでも奇跡だ)

シュトロハイム「おい・・・ロイ・マスタング!」ギシギシ フラフラ

大佐「!」

大佐「・・・何だ?」

シュトロハイム「『策』がある・・・奴を倒す策だ」ギギギ

大佐「・・・何だと?そんなものがあるのか!?」

シュトロハイム「まずは貴様だ・・・ここに賢者の石がある!こいつを使い、視力を取り戻せ」

大佐「!?」

エド「おいシュトロハイム!そいつは人間を―」

シュトロハイム「知っておるわッ!!だが、使わなくては奴を倒せないッ!!」「

エド「・・・・・・」

エド「・・・お前の策ってのは・・・何なんだ?」

シュトロハイム「・・・よく聞くがよい」

シュトロハイム「エドワード、アームストロング少佐、シン国のガキ、そして視力を取り戻したマスタング大佐の4人・・・そしてオレ」

シュトロハイム「この5人が戦闘機に乗り、奴を追跡し、倒す!!」ドォーン

全員「!?」

シュトロハイム「奴の目的は分かる。ブリッグズで元の世界へ帰る気だ。丁度ブリッグズは異例の大寒波が到来し吹雪いている」

シュトロハイム「そこで奴を倒す!それしか方法はない・・・!!」

シュトロハイム「とどめにはオレが持つエイジャの赤石を使い、貴様等4人が錬金術で倒す。詳しいことは機内で話そう」ギギギ

大佐「戦闘機なら準備できる。中尉!ハボックに連絡をとれ」

中尉「は、はい!」

大佐「問題はお前の体だ。さっきの風でそんなボロボロに・・・」

シュトロハイム「オレはこれでも誇り高きドイツ軍人!!祖国のためなら、命の1つや2つ、簡単にくれてやるわ!!」

シュトロハイム「それに、少しギーギーと音が鳴るだけだ・・・少し摩擦が大きくなってはいるが、戦闘は続けられる・・・!」

グリード「・・・」

バッカニア『フザけるなよブラッドレイ・・・俺はまだ戦える!!』

グリード「・・・!」

シュトロハイム「そうだ、グリードも来てくれるか。手練れが必要だ」

グリード「・・・いいぜ」

大佐「・・・そうか。なら賢者の石を使おう。怒るなよ、鋼の」ス パシ

バチバチバチ

今日はここまで

>>418
言われてみたらそんな気も・・・

スゥゥゥ…

スゥゥーーーーーッ

大佐「・・・!」

大佐「み・・・見えるッ」バァーン

中尉「大佐・・・!」

大佐「中尉、戦闘機の方は」

中尉「準備完了です、こちらです」バッ

大佐「」バッ

シュトロハイム(JOJO・・・先に倒させてもらうぞ!)

タタタタタタタ

タタタタタタタ

ハボック「!」

ハボック「いらっしゃい!愛されて80年!あなたの街のハボック雑貨店、パンツのゴムから戦闘機まで!」

大佐「フフ・・・で、戦闘機はどこだ」

ハボック「こっちです、大佐」シピッ

大佐「・・・」サ

大佐「よし!協力感謝するぞハボック」

グリード「・・・」

グリード(どうも嫌な予感がすンだよなァァ・・・)

グリード(シュトロハイム、お前と二度と会えなくなりそうな気がする)

ガチャァ

バタン!

ドッドッドッドッ ドッドッドッドッ

大佐「操縦は私がやろう」ガシ

エド「ああ、頼む」

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ブン

グオン!

シュトロハイム「浮いたァッ!!」

ギュウウウウウウウウウウウウウン

ドン!

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

大佐「!?」

エド「なッ・・・火!?」

グリード「ま・・・街が燃えてやがる!!」

メラメラメラメラ ドォン! メラメラ パキパキ

ズガシャァァァア

シュトロハイム「あ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「あの野郎ォォォ・・・~~!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム(奴めッ!何が目的で街を焼いたッ!?奴は元の世界に戻るだけのはず・・・!!!)

ボウボウボウ

ヒュッ

カーズ「フン!」バサァアッ

シュトロハイム「ッ!?」

カーズ「フフフフフ・・・」バサッ バサッ

エド「・・・カーズ!!!」

カーズ「フン!怒るがよい!!怒り狂うがよいッ!!」

カーズ「兵は詭道なり!!戦いとは詭道、欺くこと!敵を怒らせて心を動揺させればその力に隙が生じる・・・!!」

カーズ「来るとは思っていたぞォォ・・・まさか、戦闘機で来るとは思わなかったがなァァァ・・・!!冷静な判断と言えるッ」

カーズ「しかし、ここから先はそうはいかん!その判断力を狂わせェェェエ・・・できるだけ汗をかかず!危険を最小限に!バクチを避け!確実に勝利するッッ!!!」

シュトロハイム「き・・・貴様ッ」

大佐「」ギリィィィ…

グンッ

戦闘機「」ギャオン!!

カーズ「!」

カーズ「ほう」

エド「大佐ッ!?」

大佐「許せん・・・」ググッ

大佐「戦闘機と貴様ッ!パワー比べと行くかッ!!」バッ

ギュオッ!

カーズ「」バサッ

ヒラリ

大佐「かわしたかッ・・・」ギュンッ

大佐「だが、次で!!!」ギュウウン

カーズ「フフフフフ・・・愚か者がァァ」

ジャキィィン!

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

カーズ「!」

カーズ(機関銃で回避を妨げるかッ)

カーズ「だが!!」バッ

ビシビシビシィィッ

カーズ「」ブワッアギィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイン

ズババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

シュトロハイム「は・・・羽を硬化して射出したァァアッ!?」

ギャギギン ギャギン ギャギギギギギギギン ギン ギャギギン

シュトロハイム「だ・・・弾丸をはじいたッ」

羽はアルマジロの甲羅のように硬質化し、表面に光る油で弾丸を滑らせ軌道をずらす

当然防御だけが目的ではなく―

あ  く  ま  で  攻  撃  の  た  め  の  硬  質  化  な  の  だ!

ヒュィィイイン

バリンバリンバリンバリン!

大佐「うおッ!窓ガラスがッ」ガシャァアーーン

ズガガガガガガガガガッ!!

エド「うあッ」ズッバァ!

エド「羽が戦闘機の壁を貫通しやがったッ!!」ブシュウウウウウ

大佐「こ・・・このままでは勝てないッ」

シュトロハイム「に、逃げるんだァーーーーーッ!!戦闘機のスピードなら追いつけまいィ!ブリッグズまで逃げて迎え撃つのだァァアーーーッ!!」

大佐「あ、ああ!」

ギュウン

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

カーズ「逃げたか・・・」バサッ

カーズ「市街地をもう少し破壊してもいいが・・・俺の第一目的は元の世界へ帰ること・・・」

ブワサッ

カーズ「あの戦闘機を墜落させ!皆殺しにし!安全に元の世界へ帰る!!」バッ

ゴォーーーーーッ

ゴオオオーーーーーーーーーーーッ

シュトロハイム「・・・時速240kmか。世界最速の鳥類ハリオアマツバメも時速200km程度と聞く・・・これなら逃げ切れるか」

大佐「ブリッグズでどう迎え撃つ?」

シュトロハイム「そうだな・・・まずはブリッグズの要塞に連絡をとり、応援を要請しよう」

シュトロハイム「我々と要塞、2ヶ所から攻撃をする!」

シュトロハイム「そして、貴様等が錬金術で奴を倒す・・・」

エド「でもよ、奴が空を飛んでたら、大砲や銃で撃ち落とせるのか?そもそも当たるのか?」

エド「錬金術で撃ち落とすのも難しいだろーし・・・」

グリード「それだな。問題は」

グリード「アイツは元々、オレやエンヴィーそれにグラトニーを相手にできる化け物だった。その上完全生物なんかになったんじゃあ・・・」

シュトロハイム「・・・」

ガタン!

全員「!?」

メイ「今の音は!?」

ビュオオオオオオオオオオオオオオオ

カーズ「馬鹿が・・・このカーズが本気を出しても戦闘機に追いつけないとでも思ったのかァァ・・・」ビュオオオオオオオ

カーズ「さァーーてェェ!!じわじわと沸騰血で装甲を融かしィィ・・・」シュルシュルシュル

ジワ… ピュルッ

ボジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

カーズ「エンジンにまで到達させ!墜落させてくれようッ!!」ボジュウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!

ジュウウウウウウウウウウウ!! ジュワワワワワワワ!!

シュトロハイム「・・・!?」 シュワアアアアアアア…>

シュトロハイム「こ・・・この音はッ!?エンジンの方だッ」

グリード「俺が見て来るぜ」ダッ

カツカツカツカツ

グリード「・・・」カツカツカツカツ

グリード「音は・・・」カツカツカツ

グリード「だんだんと大きくなっている。近づいている証拠だ」カツカツ ジュワアアアアアア…>

グリード「!」

グリード「あそこだけ・・・鉄板の色が違う?」

グリード「何が・・・」

ボッ

グリード「!」

ヒュ…

ポタッ

ジュウウウウッ!!!

グリード「!!」

グリード「こいつは・・・」

グリード「溶岩か!?戦闘機の外殻を融かしてここまで・・・!!」

グリード「エンジンにかかるとやべェなァ・・!!」ギリ

グリード「おォい!!エドォーーッ!!!少しこっちに来いッ!!エンジンがやべェぞォ!!」

グリード「放っておくと確実にまずいッ!墜落すっぞォォ!!」ガンガン!

グリード「溶岩みてェなのが垂れてきてんだ!!エンジンにかかると燃えるか爆発するか!!どっちかだッ!!」

グリード「早いとこ錬金術で溶岩を止めてくれェェーーーーッ!!!」ダァアン!

ハヤイトコレンキンジュツデヨウガンヲトメテクレェェーーーーッ!!!

カーズ「!」

カーズ(下に誰かいる?この声はホムンクルスの・・・グリードか)

カーズ(錬金術師を呼ばれてはまずいな・・・そろそろ一気に流し込むか)シュル…

バチバチバチッ

カーズ「!」ピクッ

カーズ「・・・ほう」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「遠距離から沸騰血の漏れを止め・・・内部にいると見せかける」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「そして本人は機の上に出て攻撃する・・・フフ、抜け目のない・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「ナァ?エドワード・エルリック」クル ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「てめぇ・・・!!よくも街を焼いたな・・・!!」グッ

カーズ「フッ」

エド「おまえほどカーズッ!真底心から憎いと思った奴は!!お父様ぐらいだぜーーーーーッ!!!」

カーズ「フン!その『お父様』もこのカーズの敷いたレールの上に上手く組み込まれただけの存在だったがなァ・・・」

エド「」ギリ

カーズ「そんなささいなことよりも・・・『憎い』と言ったな!はらしてみろ!一対一の決闘だァ!!」バァァーーン

エド「ああ!はらさせてもらうぜッ!!」パァン

バチバチバチ

シャィィイイイイン!!

カーズ(ほう・・・刃を作り装甲から飛び出させるか。柱よりは戦闘機の金属を消費せずにすむ・・・)

カーズ「よく考えたものよッ!だが!!」

ブウウウウウウウウウウウウウン

エド「!」

カーズ「本来、我が流法は『風』でも!『炎』でも!どちらでもない・・・『光』だァァ!!」ブウウウウウン

シャキィン スパスパァァ

エド「う・・・嘘だろ!切断しやがった!!」

エド(い・・・いや、それもそうか・・・羽すら貫通してたもんな・・・)

カーズ「そしてこのままッ!」ブウン

エド「チ・・・」グッ

エド「!?」

エド(脚が動かねえッ!?)グッ グッ

エド「」ハッ

エド(あ・・・脚が固定されているッ!ノーモーションで錬成できるのを忘れていたッ!!)

ブウウウウウウウウウウウウウン

エド「くッそォォオオオーーーーーーーーーーーーーッ!!こんなところで死んで!たまるかってんだよ!!!」サッ

カーズ「!機械鎧か!!」

ギャッキィィィイイイン

エド「炭素繊維が使われているんだぜェ!たっぷり!!」

エド「グリードの炭素硬化と同じ!!ヘヘッ、てめえのご自慢の剣戟は封じられたなァ!」

カーズ「・・・ほう」

ズズッ…

スァァァァァァアアア

エド「!?」

エド「マ・・・マジかよッ!機械鎧が!北国用機械鎧が斬られ・・・ッ」

ズパァ!

ガシャン

エド「ィイッ」

カーズ「そして貴様をこのまま切断すれば決着!!」ブウウウウウン

エド「や・・・やべェッ」

ヒュッ

カカカカカッ

エド「!」

カーズ「!」

カーズ「こいつの足元に・・・東洋のクナイが!?」

カーズ「誰が!!」バッ

ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

メイ「手助けします!!」

エド「おお!頼むぜメイ!!」

メイ「」バチバチバチ

カーズ「!」

カーズ(し、しまった!こいつらが狙うことは・・・!理解できる!こいつらの狙いは―)

カーズ「固定されている脚の解放かァアッ!!」

バチバチバチ!!

バッギィイイイン!!!

エド「ありがとよォッ!!」バッ

ズザザザザザ

カーズ「チイイ・・・」

バチッ

2人「!!」

カーズ「貴様等の立つ鉄板を炸裂させ、突き落としてやるッ」

バッガァァアアン!

あ、やっべ
機械鎧のくだりは戦闘機の鉄板から棒を錬成してガードしたってことにしてください

エド「うおおおおお!!」

メイ「きゃあああああ!!」

エド「メイ!」

バッ

ガシィ!

エド「うぐッ」ズギン

エド(し、しまったァァア~~!!右腕の力はまだ回復してねええ!!)

エド(支えきれねえ・・・!!)ググググ

カーズ「フン!かろうじて左手で機体に掴まり、右手で小娘の落下を止める・・・よく動いたものだ!!」

カーズ「しかし・・・その動きはかえって自分を窮地に立たせたなァ・・・!このままこのカーズが貴様の左腕を切り落とせば・・・!!!」

エド「うッ・・・!!!」

カーズ「フフフフフ・・・」

ジャギン!

ブウウウウウウウウン

カーズ「フハハハハハハハハァ、フハハハハハハハハハーーーーーーーッ!!!」ザッ ザッ

エド「くそったれェェエーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

パチン

カーズ「!!」

ドゴオオオオオオオッ!!!!

カーズ「GYAAAA!?」ドブアオンッ

カーズ「RRRRRR!!!」ブアアアア

カーズ「RRREEK!!!」ブアアアアアア…

エド「カ・・・カーズが吹き飛ばされていくッ」

大佐「あたりまえだ」ザッ

エド「大佐!」

大佐「自分が圧倒的優位に立ち慢心していたのだ。そこに戦闘機の飛行による強烈な風と私の火炎」

大佐「奴の体重は100kgは確実にあるだろうが・・・簡単に飛んでいくだろう」

エド「大佐、操縦は?」

大佐「シュトロハイムに代わってもらった。シュトロハイム!今のうちに距離をとるぞ!」

シュトロハイム「任せろォォオオオ!!」グオオオオオン

メイ「よっ・・・」

メイ「と」ストン

エド「ああ~・・・死ぬかと思った」

シュトロハイム「あんな過酷な環境でよく耐えたな」ピシガシグッグッ

エド「ああ」

グリード「エンジンも壊れなくてよかったぜ。サンキュ」

大佐「やれやれだな。さて―」

大佐「あと20分もあればブリッグズだろう・・・それまで休むか」

全員「ああ」

ゴオオオオオオオオオ…

ビュオオオオオオオオオオ

カーズ「チイイイ・・・!!」

カーズ「ヌ・・・オ・・・!!」ググッ

バサァアッ

ギュン!

カーズ「くッ・・・なんということだ・・・何km離されたことか」バサッ バサッ

カーズ「だが・・・!!このカーズから一時でも逃げられると思っているのか・・・バカめ!」

カーズ「ククク・・・もう貴様等は決して着陸することはできぬ・・・!二度と自分の脚で大地を踏むことはできないのだ!」

バサッ バサッ バサバサ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

今日はここまで。致命的なミスをしてしまった・・・orz

ザーーーーーッ

ビッ

オリヴィエ『エドワード!シュトロハイム!マスタング!聞こえるか、応答せよ!!』

シュトロハイム「ン!」

シュトロハイム「・・・ブリッグズの、アームストロング少将か」

オリヴィエ『シュトロハイムか。今はどうなっている』ザザッ

シュトロハイム「予想外の反撃を受けて、今はブリッグズへ逃げておる」ガ…ガリガ…ガ…リガ…リ

シュトロハイム「かなり危なかった・・・機体の窓ガラスは割れた。装甲にも一部穴が開いている。それに、もう少しでエンジンを壊されるところだったが」ガリガリ…リガリ…

シュトロハイム「エドとメイ、マスタング大佐が協力して吹き飛ばした。もう何kmも差をつけたはずだ」ガリガリ…ガリ

オリヴィエ『そうか・・・その3人は無事なのか』ザ

シュトロハイム「無論」ガリガリガリガリ

オリヴィエ「それはよかった。スカーが死んだ今、練丹術を使えるのはその小娘だけ。我が国の戦力増強には練丹術と錬金術の研究が―」ガリ…ガ…

オリヴィエ「・・・」ガリ…ガリガ…

オリヴィエ「・・・ところでシュトロハイム」

シュトロハイム『何だ?』ガリガリ

オリヴィエ「・・・こちらの無線に不備があるならこちらが悪いだろう。謝るつもりだ」ガリガリ…

オリヴィエ「だが・・・『確かなこと』はあるよな?」ガリ…

シュトロハイム『・・・何の話だ』ガリガリガリ

オリヴィエ「この音は何だ?」ガリガリガリ

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

シュトロハイム『!?』

シュトロハイム『こ・・・これはッ!?一体ッ!?』

エド『うぐッ!?』カブゥゥッ

エド『ぎっぎゃあーーーーーーーッ!!信じらんねーーーーーーッ!!』ドシュッ

オリヴィエ「な、何だ、どうした!!」

ジェルソ「?」

オリヴィエ「何が起きた!?答えろ、シュトロハイム!!!」

エド『ピ・・・ピラニアかァァ~~~~~~~ッ!!いったいどこから!!』

グリード『飛行機を食い破ってやがるーーーーーーーーッ!!』ダゴォ!

ブツッ ツー ツー

オリヴィエ「・・・切れた・・・!!」ツー ツー ツー ツー

バリバリバリ

シュトロハイム「こ・・・こいつらッ!!パラシュートをッ!フザけるなァアーーーッ!!」バッ

シュトロハイム「ハッ!?カーズさっき機体に撃ち込んだやつの『羽』が変身したのかァッ!」

グリード「マ・・・マジかよッ!」

大佐「まずいぞ・・・!!奴は機体の下に回って羽を撃ち込んだ!床を貫通した羽は、天井に・・・!!」

メイ「ま・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

メイ「まさか」サッ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ピラニア達「」ビチビチビチッ バタバタ バタン

シュトロハイム「う・・・・・・嘘だろォォ~・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ピラニア達「」バッ

バァァァァァアアアア…

大佐「降ってくるッ!!」

シュトロハイム「うおおおおおッ!!」

ガブッ ザクッ ビリイイッ

グリード「うおッ」ガチィイン

シュトロハイム「ぐあッ」ドッギャン!

シュトロハイム「ゆ・・・指がッ!」バラッ

エド「うあああッ」ブシュッ

大佐「く・・・」

パチンッ

バチッ

ドゴウ!!

ピラニア達「GYAAAAAAAAAAAAAAAA・・・」ブワァァアアッ

シュトロハイム「ぐおおッ」ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

シュウウウウウウウウウウウウウウウ…

エド「・・・大佐!」

グリード「・・・爆風でピラニアを全部吹き飛ばしやがった!」

大佐「今のは危なかったな・・・」

シュトロハイム「操縦の方は大丈夫だ!一時もレバーを手放してはいないッ!」

シュトロハイム「指は少々犠牲になったがな・・・」ウィィイイ

エド「そうか!大佐が操縦してなくてよかったァ・・・」

大佐「そうだな。私が操縦していればお前たち2人を助けられなかったし、今もピラニアを吹き飛ばせなかった」

エド「いやそうじゃなくてさ、大佐って指千切られたら炎出せないじゃん」

大佐「」

エド「それに手袋が血で濡れても炎出せないしねーマジ無能」クスクスクス

大佐「焼いてやろうか?」

ニュル…

大佐「」ピクッ

大佐「・・・?」クル

大佐「」ハッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

グリード「な・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

グリード「なんてこった・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「?」クル

シュトロハイム「!!!」

ビシ… バギン

タコ「」バリン バリンバリン

シュトロハイム「タ・・・主翼のターボが」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「」ゴクリ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「壊され・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

グリード「あ、ありゃあタコか!?タコの足が・・・」

ビシィ

ボッ!!!

全員「!!!!!」

メイ「爆発した!!」

ドォォォォオオオオオン

バリィィィィイイイイン

ヒュン

エド「うあッ」スパスパ ザク!

グリード「チイイ!!爆発で窓ガラスや金属が割れて破片が飛んできやがったッ!!」パリン ガシャン

シュトロハイム「こ・・・このままでは墜落するぞォォッ!!」

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンン…

VOOVOOOOOOOOOOOOOOOOOVOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO

エド「シュトロハイム!早くパラシュートを開いて脱出しねェと!!まだピラニアも何匹か残ってるッ!!」ダァン

シュトロハイム「いや・・・待て!」

シュトロハイム「オレには『策』がある・・・それを実行するのが先だッ!」

エド「策!?まだあるのかッ!?」

シュトロハイム(JOJO・・・お前なら、こんな時はこうするだろうよ)

バサァァァッ!

カーズ「フ・・・フフフフフ・・・」バサァ

カーズ「『スリップストリーム』だ・・・!」ドォオーン

スリップストリームとはッ!モータースポーツ、競輪、スケート、陸上競技などでも使用される技術である

物体が高速移動する際、前方では空気抵抗に打ち勝つためエネルギーの大半を費やす

後方では、前方で空気を押しのけ多分気圧は小さい!そのため空気抵抗も小さくなる!

そのゾーンに入ることにより体力の消耗を小さくし、敵に楽に追いつく。カーズは、これを利用したのだ!

カーズ「フフフフフ・・・バカが・・・そのパラシュートは貴様等にとってまるでクモの巣だなシュトロハイム!貴様はクモの巣に引っ掛かった蝶だ!」

カーズ「フフ・・・ゆっくりと・・・」クオン

カーズ「とり殺してくれるッ!!」バァッ

カーズ「!?」

カーズ「な・・・何だとォォ~ッ!?」ピクピク

カーズ「人形ッ!これは人形ではないかァッ!!」ドォオーーン

戦闘機「」ゴオオッ!

カーズ「!」

シュトロハイム「丁度いいぜカーズ!丁度いいッ!丁度ここはブリッグズだッ!!ブリッグズの砦のすぐ近くだッ!」

カーズ「何!」

シュトロハイム「ここで貴様もろとも戦闘機を墜落させてピリオドを打ってくれるゥゥゥウウーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ゴオ!

カーズ「ヌウウ・・・」

カーズ「フン!」ニィ

カーズ「だがなァシュトロハイム!死ぬのは貴様等のみだ!!そんなノロい戦闘機でこのカーズにィィ・・・」

カーズ「特攻できるかァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」バサァッ

エド「できるぜ!!」パァアン

バチバチ

カーズ「何ィ!?」

ギュン

カーズ「せ・・・戦闘機の先端から柱が!!」

カーズ「くッ、だが!!」ブウウウウウウン

スパァァッ

カーズ「フハハハハハァァ!!この程度の攻撃が対応できんとでも・・・」

ドズゥゥゥウウウッ!!!

カーズ「・・・は?」

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

カーズ「BAAHHHOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!???」ブシュウウウウウウウウウウ

カーズ(し・・・死角から攻撃をォォオオオッ!!)

カーズ(輝彩滑刀で1本目の柱の切断には成功した!だが、その時同時に2本目の柱が・・・!!!)

カーズ「貴様ァァァァアアアエドワードォォォォオオオオオ!!!」ゴボッ

エド「てめぇの次の台詞は『分解してくれる!!』・・・だ!!」

カーズ「エエイ、分解してくれる!!」

カーズ「ハッ」

エド「くらいな!!」バチバチバチ

ドドドドドドド

カーズ「RRRRRRRRRRRRRRRYYYYYEEEEEEEEEE!!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴォォッ!!

カーズ「ガ・・・ボッ」ガハッ

カーズ「チイイイイイイイイ!!」グンッ

ズボォォォオッ

エド「!」

カーズ「このカーズが柱から身を引き抜き!脱出できないとでも思っていたのかエドォォオオオ!!」ダッ

大佐「うッ」パチィン

ドッゴオオオオオ!!

モクモク シュウウウウウ…

大佐「!」

大佐「消え―」

カーズ「遅い」ヒュイイイイイイイイ

大佐「!?」

カーズ(本来なら脱出するところだが)

カーズ(こいつらは完全に死んだと確認するまでは、石の下からミミズのように這い出てくる・・・)

カーズ(確実に始末せねばならんッ)

カーズ「真っ二つに切断するかァッ!!」ギュオッ

ギュンッ

カーズ「!?」キャドォ!!

カーズ「こ・・・これは!!」ブジュッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「これで何度目かな・・・義手を射出するのは」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「貴様ァァァ・・・!!下等な人間如きが!このカーズに何度も何度も!!同じ攻撃をッ」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「それだけ貴様に学習能力がない!ということだ」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

グリード「ヘッ」バッ

エド「!!」

カーズ「ヌウ!?」

グリード「ギャハハハハハァ!!真っ逆さまに落下していきなァ!!」ブンッ

カーズ「貴様はホムンクルスの・・・!!」

グリード「あン時の恨み!忘れちゃァいねえぜ!!」グオオッ

エド「殴り飛ばして突き落す気かァッ!グリード!!」

カーズ「フン」グッ

サワァァァアア…

グリード「!?」

カーズ「飛んで火に入る夏の虫とは・・・まさにこのことだなァァァ・・・」ザムザムザム

シュトロハイム「や・・・奴の右腕に体毛が」

カーズ「フン!」ブンッ

ドッガァァアアアアアアアアアアアアン!

グリード「ごォばァァア!!!」グオン

グリード「がぼォッ」ダム!!

ズル… ドサッ

カーズは、自身の右腕をホッキョクグマのそれに変身させていたのだ

ホッキョクグマは200kg級のアザラシを獲物とする。海中から殴打で、まるでティッシュ箱からティッシュを1枚抜き取るかのように叩き上げる怪力を誇る

一撃で自身の3倍もの体重を誇る相手を叩き殺すことすらある。機械を用いて実験を行ったところ、70kgのサンドバッグが3m50cmも吹き飛ばされた

しかし、この実験ではホッキョクグマ本来のパワーを機械でそのまま再現することはできなかった。すなわち、70kgのサンドバッグはずっと高く吹き飛ばされていたのだ

炭素硬化で無類の強度を誇るグリードも、これだけのエネルギーを受ければただでは済まない!

しかも、カーズは殴打と同時に錬金術を発動させていた。エドがかつてグリードの炭素を脆くしたように、カーズもグリードの炭素硬化を脆くしていたのだ!!

エド「ど・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「同時に当たったッ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

グリード「チイイイ・・・!!」バチバチバチ

しかし、カーズも完全に勝利したわけではなかった

グリードを弾き飛ばした反作用により、戦闘機から転落しようとしているッ!!

カーズ「ヌウウ・・・!!」グラァアア

バッ

カーズ「血管針をッッ!」バシュッ

シュバッ シュバッ

ギチチチィィイイイ…

シュトロハイム「血管針で転落を防いだか・・・だが、これすら切断してしまえば!!」

メイ「ハァッ!」ビュン

シャアッ

ブチン ブチン

ブチッ ビシュッ

カーズ「クナイで・・・」

カーズ「切断したかァッ!」バァッ

大佐「このまま落下しろッ!!」パチン

カーズ「!」

ドゴオオオオオッ

カーズ「ぐあッ」ブワァァア

ヒルルルルルルルルルルルルルルル…

カーズ「この程度で地面に激突するカーズだと思ったかァッ!」バサァッ

ギュン

シュトロハイム「ま・・・まだ来るかッ」

エド「らァァァァアアアアア!!!」バチバチバチ

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

カーズ「フンッ!」ヒラリ ヒラリ

スタッ

スタタタタタタタタタタタ

グリード「ぎゃ・・・逆に通路を用意してるみてェなモンじゃあねえか!」バチバチ

エド「くッ」

カーズ「これで終わりだァァッ!!!!」

メイ「」パァアン

バチッ

カーズ「!」

ギュンッ

カーズ「くッ、柱ッ!」

カーズ「だがッ!」グアッ

エド「!!」

ガッギィイイインン

エド「か・・・咬みついて止めやがった!!」

ギギギギギギギ…

ビシッ

カーズはアゴをヘビトンボのそれに変化させていた

ヘビトンボはアミメカゲロウ目ヘビトンボ科に属する生物であり、トンボとは関係がない。アゴは大きく咬合力も強い生物だ

ヘビトンボの名称は、大顎で咬みつく習性をヘビに例えたものである―

カーズ「フン・・・」ビシビシ ゴギィ

シュトロハイム「・・・」

チラ

ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

シュトロハイム(ブリッグズの砦はもう1kmも離れていない・・・機体もかなり低い位置だ・・・今しかない!)

シュトロハイム「おォいお前らァァ!!」

全員「!!」

シュトロハイム「飛べッ!この機体から飛び降りるのだァァアアアアッ!!!」

グリード「なッ・・・」

エド「シュトロハイム!?」

シュトロハイム「いィいから空中に飛び出しやがれィィィィイイイイ!!!そこに林があるだろうッ」

シュトロハイム「そこへ飛び降りろ!!今すぐ!!!」

エド「・・・!!」

シュトロハイム「ぬァーーに・・・コイツの相手はオレが引き受ける!!さァ、早く行けィ」

エド「・・・ああ」

ダッ

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「」ハッ

シュトロハイム「おいエド!!」

エド「あァ!?」キキッ クルッ

シュトロハイム「これを!」ポイッ

エド「!」パシッ

エド「・・・」ルチャ

エド「赤石!」

シュトロハイム「・・・」

エド「・・・」コクッ

シュトロハイム「・・・」

シュトロハイム「・・・さて」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュトロハイム「お待ちかねのようだなァ・・・カーズ」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「仲間を逃がしたか・・・いい判断だなァ、シュトロハイム・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「あくまで・・・『仲間にとっては』だがなァ・・・」 ジャギン!

シュトロハイム「・・・いや」

シュトロハイム「『オレにとっても』だ」ウィイイ…

カーズ「フン!貴様の体が俺の神砂嵐で既に大破している。そ・れ・な・の・に!その台詞が出るか・・・」

カーズ「侮辱を感じるが・・・まあよい!今殺してやるのだからな!!」ブウウウウウン

シュトロハイム「へぇ・・・そうかい」ウィイイ

ガシィ!

カーズ「?」

シュトロハイム「」ブンッ

シャァァァァァァァァァァァァアアアアア!!!

カーズ「な・・・に・・・!?」シャァァァァアア

カーズ「これは・・・!?」アアアアアアアアア

ジャァァァアアン!!

シュトロハイム「ドイツ軍親衛隊コマンドー、ドノヴァンの特殊ナイフ!フフフ・・・またまたやらせていただいたぞォ?カーズ・・・」

カーズ(一瞬にして縛り上げ・・・!!)ギチギチ

カーズ「くそッ、切断してくれる―」

ドッゴオオオオオオン!!

カーズ「!?」グラァァァ

シュトロハイム「!!」グラァァァアア

シュトロハイム「・・・」

ニヤッ

シュトロハイム「フフフ・・・カーズ!貴様の敗因は・・・ホムンクルス側につき!北方司令部を敵に回したことだったな・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「敗因?『敗因』だとォ~~~~ッ!?」

シュトロハイム「フフフ・・・」

ズガァアアアン ドォォオオン

ヘンシェル「狙いはあの戦闘機!アームストロング少将閣下から命令が下った!!」

部下達「はい!!」

ヘンシェル「撃てェェエーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

ドドドドドドドドドドォォォオオーーーーーーーーーーーーーーーーーン

ギュォォォォォオオオオ…

ズガァァァァァァァアアアアン ドゴォォォォォォオオオオオオオン バグォォォォォォオオオオオオン

カーズ「RRRRRRYYEEE!!!」ドガァァァァァアアアアン ドォォォォォォォオオオオン

シュトロハイム「フン!永遠にさよならだよ、カーズ!!」

バッ

ヒルルルルルルルルルルルルルルルル…

ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンン…

カーズ「SHAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!」バガァァァアアアン

カーズ「ぐああああッおのれェェェエエ!!シュトロハイムゥゥゥウウウウウ!!!」ドゴォォォオオオオン バァァァァァアアアアアアン

カーズ「あのカスがァァァアアア!!こ・・・こんなはずではッ」

カーズ「何億年も永久へ・・・未来へ生きるはずの・・・このカーズがッ!このカーズがァァアアーーーーーーーーッ!!!」

カーズ「RRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRYYYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!」

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンンンンンンン

VOOOOVOOOOOOOOOOOOOOOVOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO

ズギャァァァアアアアアッ!!!

キュドォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンン

今日はここまで

ガサッ ガサガサ

エド「」ガサッ

エド「・・・!!」

メラメラメラメラ ボウボウ

大佐「機体も墜落したか・・・」

エド「シュトロハイムは無事か!?」ダッ

タタタタタタタタタタタタタタ…

メラメラメラメラ

ガララッ

全員「!!!」

カーズ「く・・・」グググググ

エド「・・・!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

エド「この野郎、生きて・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「カスが・・・多少焦ったが、このカーズが戦闘機の墜落如きで死ぬと思ったかァッ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大佐「エド!」

エド「!」

大佐「こうなるのが本来の作戦だろう」

エド「・・・」

エド「ああ」

カーズ「・・・?」

カーズ「まァよい!その『作戦』とやらを実行するがよい!!丁度吹雪いている!貴様等を皆殺しにし、俺は元の世界に戻り支配するッ!!」

大佐「」パチン

カーズ「フン!!何度も同じ手をくらうかァッ!!」サッ

ドゴオオオオオッ

カーズ「真っ二つに切断するかッ」ブンッ!

ブウウウウウウウウウウウウウウン

エド「」パァアン

バチバチバチ!

カーズ「!!!」

バチバチバチ!!

カーズ「何ッ」

カーズ(錬金術のスパークが・・・赤いッ!?)バチバチバチ!!!

メイ「」パン!

大佐「」パン!!

バリバリバリバリバリバリ!!!!

カーズ「け・・・賢者の石を使ったのかッ!だが!今更賢者の石など・・・」

エド「賢者の石じゃあねえぜ!!」

カーズ「な・・・何ィィィイイイイ!?」

エド「これだァァァアッ!!」バァァアーン

カーズ「そ・・・それはッ」

カーズ「赤石!!!!!」

カーズ(ば・・・馬鹿なッ!赤石はセントラルで・・・)

ビシビシビシビシィィィイ

バッグァァァァァァアァアアアアア

カーズ「なッ・・・地面が割れ・・・!!!」

エド「無限の谷底へッ!落ちていきなカーズ!!!!」グッ

カーズ「RRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

カーズ「そ・・・そんなァァッ!!どこまで深く穴が・・・!!」

カーズ「」ハッ

カーズ「あの赤色はッ!あの赤いものはッ!!!」

カーズ「マントル!!!!!」ドォオオーーーーーーン

カーズ「SHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!プ、プロテクターを!!泡状のプロテクターを身にまとうのだッ!!」ボゴボゴボゴォォオオ

ボゴボゴボゴボゴォォオオオオッ!!

カーズ「・・・」ボゴボゴオボゴ

カーズ「・・・!」ボジュウウウウウウウウウウウ!

カーズ「だ・・・駄目かァアッ!!!泡の生産が追い付かんッ!!」ボジュウウウウウウウ

マントルの温度は、あのマグマよりも何百度、何千度も高い!!カーズのプロテクターは泡状!内部に空気ができ、熱をシャットアウトするはずだった!!

しかし、地球のエネルギーは計り知れない!!泡状プロテクターでは追いつけない程高温だったのだ!!

カーズ「ウゴォォォアアアアアアア!!!プロテクターが燃え尽きてしまうゥゥウウウ!!!地上にッ!戻れんッッ!!」

カーズ「ぐああああああああああああああああああああああああああ・・・!!!!」ドォォォオオーーーーーーーーーーーン



―カーズは―

二度と地上へは戻れなかった・・・。

鉱物と生物の中間の生命体となり

永遠に地球内部をさまようのだ。

そして死にたいと思っても死ねないので

― カーズは、考えるのをやめた。

エド「・・・」

エド「・・・終わった」ドサッ

大佐「後は、アルを取り戻すだけだな」

エド「・・・いや」

グリード「?」

エド「シュトロハイム!シュトロハイムはどこにいるんだ!?」

全員「!!」

エド「シュトロハイム!!どこだ!?返事をしろッ!シュトロハイムーーーーーーーーーーーッ!!!」

エド「シュトロハイムゥゥウーーーーーーーッ!!!」

シュトロハイムゥーーッ シュトロハイムーッ シュトロ… シュ…

シュトロハイム「ヌ・・・・・・エ・・・ド・・・?」ピク

シュトロハイム「エドッ!?」ガバァ

シュトロハイム「!!!」

シュトロハイム「こ・・・小屋があるッ!まさかッ!!」

シュトロハイム「帰ってきたのかァァアアアッ!!!!」ドォオーーーン

ジョセフ「シュトロハイム!!」バッ

シュトロハイム「!!」

ジョセフ「やっと吹雪がやんだから探そうと思ってたところだったぜ!!心配させやがって!!」

シュトロハイム「JOJO・・・!」

ジョセフ「お前3時間も外にいたんだぜ!!いくら機械でも大変だったろ!!さ、上がろうぜ」

シュトロハイム「3時間・・・?」

シュトロハイム(たったのそれだけか?まさか夢だったのでは・・・)

ゴソゴソ

シュトロハイム(いや・・・赤石はない。夢ではなかったな・・・)

ジョセフ「にしてもよォ、カーズの野郎、どこにいやがんだ?吹雪に巻き込まれていてくれれば楽に倒せるが・・・」

シュトロハイム「フ・・・フフ・・・」

ジョセフ「シュトロハイム?」

シュトロハイム「JOJO・・・いい知らせがあるぞォ!フフフ、知りたいか?」

ジョセフ「なんだよソレェ!?早く教えろよ!」

フフ…コシヲヌカスナヨ! ジョウトウダゼ!コノジョジョヲアマクミルンジャアネエゼ!




END

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 04:02:17   ID: 0v_ctxvB

以外 それはEND

2 :  SS好きの774さん   2016年08月13日 (土) 03:04:52   ID: Q8oWEc6l

ラースがかっこよくない
-11451481019190721364364点

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom