アナウンサー「フィギュア男子シングルフリーダム!」(165)



――ワァァァァァ!!

アナウンサー「さぁ、やって参りました。フィギュア男子シングルフリーダムです!」

アナウンサー「諸々の実況は私、フィギュアを知らないアナウンサーがお送りいたします」

アナウンサー「解説はこの方、フィギュアを毛ほども知らないと豪語する解説者です!
よろしくお願い致します」

解説者「色々とにわか知識を駆使していきたいと思います。よろしくお願い致します」


アナウンサー「見ている皆様にも演技の最後にできたら手伝って頂きたいと願います」

解説者「安価と言う程ではありませんが、本当によろしくお願い致します」

アナウンサー「さて、今回の注目選手はどの国でしょう?」

解説者「フィギュアを全く知らない私に言わせていただければやはり○シアでしょうか?」

アナウンサー「ほほう、開催地である○シアですか。○シアと言えばやはりあの方でしょう!」

解説者「……」ピクッ

アナウンサー「皇帝との異名を持つあの……!!」

解説者「シャラァァァプッ!!」

アナウンサー「!?」ビクッ!

解説者「その名を口にするなよ、小僧」

アナウンサー「おっとぉー!? まだ始まりもしていないのに解説者のキャラがおかしーい!!
これはどうしたことかぁー!?」


解説者「ここに……ここにあの方の名を晒すなど言語道断!!」

アナウンサー「いやぁ、伏せ字は用意してありますよ?」

解説者「怪我や手術などでほぼ満身創痍、それでもなお、美しい滑り!!
正に皇帝!! 氷上の皇帝プルシェンコ!!」

アナウンサー「なんということでしょう!!
テメェで晒すなと言っておきながら伏せ字もなく晒しやがったー!!」

解説者「私はフィギュアの事はほとんど知らないがエフゲニー・プルシェンコはちょっとだけ知っている。
素晴らしい、彼は実に素晴らしい選手です!!」

アナウンサー「しかもフルネーム晒しやがったぁー! べた褒めだが知らない奴は黙ってろー!!」

解説者「いえ、黙りません! 腰を痛めているにも関わらず、団体戦で金を勝ち取ったプルシェンコ!!」

アナウンサー「毛ほども知らない筈では!?」


解説者「にわかに調べました」

アナウンサー「なんとにわか調べです!!」

解説者「約一年前に手術をし、人工椎間板になり、それ以前には半月板も切除……」

アナウンサー「そうですね、まさに満身創痍……それなのに団体戦でのあの見事な滑りはさすがでした」

解説者「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した!!」

アナウンサー「ここでその引用はやめてください!」

解説者「シングルではさすがに棄権してしまいましたが……会場内は拍手に包まれました」

アナウンサー「あの時は私も祈っていました……」

解説者「ああ……ぷるしぇんこ……引退だなんて」シクシク

アナウンサー「ひらがなはよせ!! あんたがプルシェンコ好きなのは分かったが仕方のない事です!!」

解説者「……」ズーンlll


アナウンサー「おや、速報が入りました……なっ!?」

解説者「……どうかしました?」ドンヨリ

アナウンサー「引退宣言をしたプルシェンコが引退を撤回!! 次のオリンピックを目指す模様!!」

解説者「うおぉぉぉぉ!! プルシェンコォー!!」ガターン!!

アナウンサー「落ち着け怪説者」

解説者「それだと不思議な話を話す人になります。プッルシェンコォー!!」

アナウンサー「怪しい話もですよ……ってテンションが一瞬戻ったと思ったらっ!?」

解説者「いやぁ、フィギュアフリーダムを始めようか迷い、遅らせた甲斐がありました」ウンウンウンウンウンウンウンウン

アナウンサー「頷き過ぎです! プルシェンコ話で4レス程消費してしまいましたが?」

解説者「些細な事です。うおっしゃあー!!」


アナウンサー「おや? 大会が始まるようです!」

解説者「第一滑走者はゐタリアですね。いい体つきをしています」キリッ

アナウンサー「解説者戻ってきたー! 役には立たないがぁー! てかそれ伏せ字か!?」

解説者「伏せ字です。そして役に立たないのはお互い様です」キリッ

アナウンサー「開き直ったぁ!」

解説者「さあ、演技が始まりますよ、ドドリアさん」

アナウンサー「誰がドドリアだぁ!!」


ゐタリア「……」ジャッ


アナウンサー「まずは開始前のポーズ!」

解説者「評価はここから始まっています」


アナウンサー「実際は知りませんが、今大会ではそのようですね、グルドさん」

解説者「時を一時でも止められるのなら女風呂を覗きたい。着替えでも可」

アナウンサー「解説者の思わぬ本音が飛び出した!! 警備は大丈夫なのかぁー!?」

解説者「男なら誰しも一度は持つ願望です」


ゐタリア「……」ジャッ、ピタッ


アナウンサー「おぉ、あれは……」

解説者「なんという……美しい……」

アナウンサー「跪き、片手は胸に、もう片方はまるで女性に花束を渡すかのようなポーズです!!」

解説者「素晴らしいですね。薔薇の花束が見えるようです」


ゐタリア「……」シャッ


アナウンサー「さあ、演技が始まりました……」


解説者「ゐタリアはセクスィな衣装ですね」

アナウンサー「そうですね、胸元がV字に大きく開いています」

解説者「審査員席へ近づいていきます。アピールのチャンスですね」

アナウンサー「ここで技を繰り出したいところですがどうか……」


ゐタリア「……」シャー ンバッ!!


アナウンサー「なんとぉー!! 悩ましげな表情でV字に開いた胸元を更に晒けだしたぁー!!」

解説者「なんというアピールでしょう! 見てください、審査員を!!」


女性審査員1・2「……」ギラギラ


アナウンサー「女性審査員は食いつくように見ているー!! 目が爛々だぁ!!」


解説者「いえ、一人顔を真っ赤にして俯いていますね」


女性審査員3「……」///


アナウンサー「可愛らしいですね」ホゥ

解説者「これは審査が割れてしまうかもしれませんね」

アナウンサー「男性審査員には不評でしょうしね」

解説者「……そうでしょうか?」

アナウンサー「な!?」


男性審査員1「うふふふ///」ウットリ


アナウンサー「ヤバイやつが紛れているぅ!!」

解説者「ヤバイやつとは頂けませんね。肉体美は素晴らしいものです!!」


アナウンサー「ヤバイ!! 隣のやつもヤバかったぁー!!!」

解説者「純粋に解説をしているだけです」ジュルリ

アナウンサー「よだれを隠してから言いやがれぇ!!」

解説者「ゐタリアがスケート靴を脱ぎ始めましたよ?」

アナウンサー「フィギュアで靴を脱ぐとは何事だぁ!? 滑りながらなのは凄いがアホなのか!?」

解説者「ちゃんと見てからアナウンスをされた方がよろしいですよ?」

アナウンサー「ああ!! あれは……!?」


ゐタリア「……」グルンッ


アナウンサー「なんと!! 靴を手に付け逆さで滑っているー!!」

解説者「あのままどうするつもりなのでしょうか?」


アナウンサー「!? 審査員席に近づいていきます!!」

解説者「そうか!!」ガタッ

アナウンサー「なんだか嫌な予感がします!」


ゐタリア「……」ドヤァ!!


アナウンサー「やはりぃー!! 股間を猛烈アピールだぁー!! 下ネタばかりか! 最低だぁ!!」

解説者「見事なドヤ顔です。見事なもっこりです」

アナウンサー「何をアピールしてやがんだー!!」

解説者「しかし稀に見るもっこりですよ?」

アナウンサー「そこを審査するわけではありません!!」

解説者「審査員はかぶりつきです」


アナウンサー「なっ!? 全員がかぶりつきだぁー!! これはどうした事かぁー!?」

解説者「あのようなもっこりはなかなかお目にはかかれませんからねぇ」

アナウンサー「珍しいからと言ってこれは……」


ゐタリア「……」シャー


アナウンサー「あ、あれは!?」

解説者「花……ですね」

アナウンサー「綺麗な青い薔薇の花が一輪咲いているぅー!! 場所は最低だがぁー!!」

解説者「なるほど……ですから稀に見るもっこりだったわけですね!」

アナウンサー「仕込んでいたわけかって、すげぇどうでもいいぃー!!」

解説者「しかしブルーローズですよ?」

アナウンサー「もしやかぶりつきな理由はそこなのかぁー!?」



ゐタリア「……」クルクル…


アナウンサー「ゐタリア、ここでスピンです!!」

解説者「さかさまのままスピンとは、素晴らしい」

アナウンサー「とんでもない技術ですね」


ゐタリア「……」クルクルクルクル! パサパサ!


アナウンサー「あ、あれはぁぁー!!」

解説者「凄いですね。股間の花はそのままに、
赤い薔薇がスピンにより体から飛び出してリンクに落ちていきます」

アナウンサー「どんどん落ちていくぅ! 一体どれだけの薔薇の花を仕込んでいるのかぁー!?」

解説者「しかもあれは生花ですね」

アナウンサー「まさか!? フィギュアスケーターとあろうものがマナー違反を!?」


解説者「リンク上に投げ入れる物は散らばらぬよう全て包んでおく……フィギュアにおいて常識の筈です」

アナウンサー「でなければ回収も大変ですしリンクの氷に引っ付いてしまいそうですしね」

解説者「知らない筈はないのですが……むむ!?」

アナウンサー「な、なななななんとぉー!!!」


ゐタリア「……」ニヤリ


アナウンサー「全ての薔薇、一輪一輪がきちんと包まれているぅー!?」

解説者「なんという気遣いでしょう!」

アナウンサー「更に薔薇が撒かれていく!!」

解説者「もう数えきれませんね」

アナウンサー「イリュージョンと言いますかなんと言いますか……」


解説者「下ネタばかりになってしまいましたが……ゐタリアは大好きです」

アナウンサー「そのわりにおかしな所ばかり強調していますが」

解説者「ゐタリアは美しい国です。死ぬまでになんとか青の洞窟に行きたいです」

アナウンサー「沖縄にもありますけどね」

解説者「サントリーニ島の白い街も見たいです。青い屋根が素敵です」

アナウンサー「スリや置き引き、強盗には要注意です。あとフラフラと夜の街に出ないように!
充分注意して頂きたいものです」

解説者「おや、回転がゆっくりになってきました」

アナウンサー「あれだけ薔薇に埋もれているなら当然でしょう」



ゐタリア「……」クルクルー…ピタッ!


――パチパチパチパチパチ!!


アナウンサー「今、足先まで薔薇の花に埋もれたイタリアの演技が終わりました!」

解説者「最後まで逆立ちで股間に花を咲かせたままでしたね」

アナウンサー「そうですね、観客への挨拶でもそのようです」

解説者「そのまま戻っていきます」

アナウンサー「なんだか間抜けにも見えますが……」


解説者「果たして点数はどうなるのか……」

アナウンサー「ここで皆さんにお手伝い頂きたい。
持ち点は一人10点。以下5レス辺りまでの平均点となります」

解説者「随分な賭けにでましたね」

アナウンサー「飽くまでゐタリアへの点数です」

解説者「点数がつくといいですね」

アナウンサー「では本日はこれにて。実況は私、アナウンサーと」

解説者「解説は私、解説者」

アナウンサー「にてお送り致しました!」



※このSSはフィクションです。実際のフィギュアとは一切関係ございません。

.


アナウンサー「やって参りました。フィギュア男子シングルフリーダム。アナウンサーです」

解説者「解説者です」

アナウンサー「ゐタリアの点数は6.6でした」

解説者「皆さん一人目だけに慎重ですね」

アナウンサー「そこそこの点数と言えるでしょう」

解説者「この一人目の点数が基準となりますね」

アナウンサー「一人目の点数が基準になるのは致し方のないことです」

解説者「どう採点すれば? というお声もありましたが」

アナウンサー「そこは皆さんの感性とインスピレーションにお任せ致します」

解説者「つまりは丸投げですね。
それはそうと点数をつけてくださった皆さん、ありがとうございました」


アナウンサー「ご協力ありがとうございました。これからもよろしくお願い致します」

解説者「よろしくお願い致します」

アナウンサー「ところで、スキージャンプを知っている方がいましたね」

解説者「私も名称は忘れていたので急遽調べました。『スキージャンプ・ペア』真島○一郎・作ですね」

アナウンサー「懐かしいです。実は少ししか見ていませんがあれは面白かったです」

解説者「△mazonで調べた処、第3弾まで出ており、BOXまでありました。あ、ハ○チンコにまでなっています」

アナウンサー「半濁音の丸が大きいですよ。あと、ステマですか?」

解説者「ステルスではありません。自分の身に一切なりもしません。全くもってつまらない」ケッ

アナウンサー「解説者の憤りはともかく、本日の滑走者は∧ランスです」

解説者「発音が難しいですね」

アナウンサー「単なる伏せ字です」


解説者「しかし薔薇の片付けに少々時間がかかりましたね」

アナウンサー「あれが包まれていなかったらと思うとゾッとします」

解説者「さて、∧ランスどういった演技を見せてくれるのでしょうか」


∧ランス「……」ジャッ


アナウンサー「∧ランス、リンクに入ってきました」

解説者「始めのポーズはやはりエッフェル塔でしょうか」

アナウンサー「きっとそうでしょう」


∧ランス「……」バッ!∩


アナウンサー「ああ!? これは!!」


解説者「足はがに股に、手は曲げ下に……凱旋門できましたか!!」


∧ランス「……」ジャッ


アナウンサー「さあ、演技が始まります」

解説者「∧ランスと言えばフランスパンですね」

アナウンサー「パンがつくと伏せ字は無くなるんですね。
というか伏せ字の意味はなんなのでしょうか?」


∧ランス「……」キッ


アナウンサー「!!」

解説者「今、睨まれてしまいましたね」

アナウンサー「この選手は∧ランス=フランスパンという図式は嫌いなようです」

解説者「日本人の各国へのイメージは食物になることが多いのでお許し頂きたいところです」


アナウンサー「インドと言えば」

解説者「カレー」

アナウンサー「ロシアと言えば」

解説者「ボルシチorピロシキ」

アナウンサー「イタリア」

解説者「パスタ」

アナウンサー「イギリス」

解説者「不味い」

アナウンサー「イギリスに両手ついて謝ってください!!」

解説者「事実を述べたまでです」


アナウンサー「行ったこともないくせによく回る舌です!」


∧ランス「……」シャー


アナウンサー「∧ランスが審査員の前へ!!」

解説者「お∧ランスは何を魅せてくれるのでしょう」

アナウンサー「歯が出ている人を思い出しました」

解説者「ミーはお∧ランス帰りザンス」シェー

アナウンサー「果たして分かる方がいるのでしょうか」

解説者「いる事を祈りましょう」


∧ランス「……」シュバッ


アナウンサー「懐から取り出したあれは!?」


解説者「ワインでしょうか?」

アナウンサー「お・も・て・な・し、おもてなし(合掌)をするつもりでしょうか?」

解説者「滝クリもいい加減飽きている事でしょうね」

アナウンサー「流行り言葉の宿命です」


審査員「……」スッY

スッスッスッ……YYY


アナウンサー「なっ!? 審査員がワイングラスを差し出しているぅー!!」

解説者「テイスティングですね」

アナウンサー「あれは賄賂にならないのかぁー!?」

解説者「人肌に温まったワインが果たして賄賂になるのでしょうか?」


アナウンサー「ホットでもない、微妙な温かさですね」


∧ランス「……」トポトポ…シュワシュワ


アナウンサー「見事な滑り注ぎ!! し、しかしあれは!?」

解説者「ワインではなくシャンペェンですね!!」

アナウンサー「発音!! それはともかくワインではなくシャンパンだったぁー!!」

解説者「人肌のシャンペェンです」

アナウンサー「それは飲みたくないですね」


審査員「!?」ザワッ


アナウンサー「審査員がざわついています! どうしたのでしょうか?」


解説者「あ、∧ランスを見てください!」


∧ランス「……」ガタガタブルブル


アナウンサー「まさか!? キンッキンに冷えたシャンパンを懐に入れていたのかぁ!?」

解説者「まさにお・も・て・な・し、おもてなし(合掌)ですね」

アナウンサー「それさっきやったー!!」

解説者「シャンペェンはフランスのシャンパーニュ地方で生産されたものにしか名乗る事を許されていません」

アナウンサー「しかし、他の国でもシャンパンは作られている筈ですが?」

解説者「それらは全てスパークリングワインとなります」

アナウンサー「どういう事なのでしょう?」


解説者「簡単に言えばブランドの保護です。ワインは本当に面倒臭いのでここらでやめておきます。
知りたいなら各自自分で調べるように」

アナウンサー「自ら言い出しておきながら放棄です!!」

解説者「鵜呑みにせず自分で調べるという事は大切ですよ。とりあえずもやしもんでも読んでください」

アナウンサー「もやしもん調べか!!」

解説者「あ、シャンペェンは載ってなかった気がするので別に調べてください」

アナウンサー「しかも曖昧!!」

解説者「ワインは調べるのに覚悟がいりますから頑張ってくださいね。
私は始めの三行くらいで挫折しました」

アナウンサー「早っ」

解説者「ワインの話をしている間に∧ランスは次の技に入るようです」


アナウンサー「先程のは技と言って良いのでしょうか?」

解説者「細かい事です」


∧ランス「……」ゴソゴソ


アナウンサー「また何かを取り出そうとしていますね……」

解説者「分かりませんか? ワインと言えば……」

アナウンサー「注いだのはシャンパンですけどね」

解説者「合うという意味では同じ事です」


∧ランス「……」バッ!


アナウンサー「チーズです!! チーズを懐から取り出しましたぁ!!」


解説者「しかしゐタリアといい、四次元ポケットでもあるのでしょうか?」


∧ランス「……」ポポポイ

アナウンサー「なんとぉー!? 審査員一人一人のお口に入れてあげているぅー!!」

解説者「素晴らしいおもてなしです……!!」ウルウル

アナウンサー「懐に生で入れていたチーズを素手で口に放り込むのは果たしておもてなしなのかぁ!?」

解説者「感動で涙が止まりませんっ!!」ダパー

アナウンサー「感動出来る所が見当たりません!!」

解説者「見てください。審査員はチーズとシャンペェンで舌鼓を打っています」

アナウンサー「帰りにチーズとワインを買おうと思います!!」


解説者「∧ランス、スピンに入ります」

アナウンサー「∧ランスは何が飛び出すのでしょうか!」


∧ランス「……」クルクルー…パサパサパサ!!


アナウンサー「あ、あ、あれはぁー!!?」

解説者「フランスパンですね。これまたきちんと包まれています」

アナウンサー「だからあの時睨まれてしまったんですね。ネタバレをするなと」

解説者「そもそもこちらの声はあちらに届かないはずなんですけどね」


アナウンサー「地獄耳なのかはたまた口を読んだのか……」


∧ランス「……」クルクル…パサパサパサ


アナウンサー「本当にあれだけのパンをどこに隠し持っていたのでしょう」

解説者「薔薇と違い、落ちて滑っていきますね」

アナウンサー「あれはスピンの速さの違いでしょうか?」

解説者「おそらくそうでしょう。リンク内に四方八方に散らばっていきます」

アナウンサー「リンクがフランスパンでいっぱいになっていきます!!」


∧ランス「……」ジャッ!Å


アナウンサー「∧ランス、今リンクをフランスパンで埋めつくし、最後をエッフェル塔で締め括りました!!」


解説者「あれだけ埋めつくされて、どうやって戻っていくのでしょうね」

アナウンサー「あ、パンを拾って道を作っていますね」

解説者「投げ込まれるプレゼントもフランスパンです」

アナウンサー「ワインは危険ですしね。そういえばあれは賄賂にはならないのでしょうか? 解説者さん」

解説者「審査員はそんなもので買収されたりはしませんし、事前に報せがいっています」

アナウンサー「ああ! ですからグラスを用意されていたのですね」

解説者「そうです。∧ランスは下ネタも無く、とても素晴らしい演技でした」


アナウンサー「それが点数にどう響くのか……」

解説者「さて、採点ですが」

アナウンサー「審査員の持ち点は1人10点。以下5レス辺りまでのレスの平均点となります」

解説者「どのような点数がつくのか楽しみですね」

アナウンサー「では本日はこれまで。実況は私、アナウンサーと」

解説者「解説は私、解説者」

アナウンサー「にてお送り致しました!」



※このSSはフィクションです。実際のフィギュアとは一切関係ございません。(二回目)


.



アナウンサー「やって参りました。フィギュア男子シングルフリーダム。アナウンサーです」

解説者「解説者です」

アナウンサー「∧ランスの点数は7でした」

解説者「5レスもありませんでしたが?」

アナウンサー「5レス辺りなので問題無しです」

解説者「割る4ですか?」

アナウンサー「はい、そうなります。そういえばイヤミを知っている方がいましたね」

解説者「感無量です」

アナウンサー「採点にご協力くださった皆さん、ありがとうございました」

解説者「ありがとうございました。 今回もよろしくお願い致します。
さて、∧ランスがゐタリアを上回りましたね」


アナウンサー「現在1位 ∧ランス、2位 ゐタリアとなっております」

解説者「おもてなしが審査員にとても良い印象を与えたようです」

アナウンサー「懐に入れていたキンキンに冷えたシャンパンは評価されていますね」

解説者「∧ランスは氷上で身体を冷やした甲斐があったと言えましょう」

アナウンサー「ですがやはりフランスパンを持っていながら、
チーズを乗せて食させてくれなかった事が減点対象になったようです」

解説者「確かにあれは乗せるべきでした」

アナウンサー「おそらくですが、パン粉が散る事を懸念されたのでは?」

解説者「ああ、そうかもしれませんね。ですがある物は食したいと思うのは人の性でしょう」

アナウンサー「味の解説が欲しかったというお声も上がりました」

解説者「我々はテイスティングしていませんからねぇ」


アナウンサー「素直に出来ないと言われた方が好感度は良いですよ」

解説者「そんな事はありません! 出来ますよ! 例えば……
まずい! 世界のまずさが競い合うように地獄の交響曲を!」ウゥ

アナウンサー「不味さを語ってどうしますか。あとあなたは勇者ニケではありません」

解説者「一度言ってみたかったんです。グルグルは続編が出ていますね。2巻本日発売」

アナウンサー「またステマですか」

解説者「ただ好きなだけです。丁度発売日でしたし。
しかし今度は美味さを表現しなければ………………」ウウーン

アナウンサー「はい、出来ないんですね。分かりました。もう味の解説は結構です!」

解説者「……フランスパンにハムとチーズ挟んで焼いたあとでレタスでも挟んで食えばいい」ケッ

アナウンサー「いきなりなんですか。しかも適当ですねぇ」


解説者「熱々のごはんに生卵入れて、鰹節ふりかけて醤油かけて掻き込めばいい」

アナウンサー「いきなり日本食。しかもTKG。あ、ちょっとアレンジしました?」

解説者「納豆に長芋すりおろしたのと角切りしたやつ両方いれて、納豆昆布っていう細く切られた柔らかい昆布入れて、醤油orだし醤油かけてごはんに乗せてネバネバ地獄を味わえばいい。じゃことかゴマとか生卵とか入れてもいい」

アナウンサー「長いです。三行で」

解説者「納豆+すりおろし長芋+角切り長芋+納豆昆布
醤油orだし醤油かけてごはんにドーン
んまい」

アナウンサー「山形だしの出来損ないみたいな感じですね。ばくだんですか? オクラは?」

解説者「私はあまり好きではないので。お好きならどうぞ。
他のネバネバ食材や生でいける根菜やきゅうりなんかを入れてもいいですよ」


アナウンサー「ネギも良さそうです。ネバネバ嫌いな人には不向きですね」

解説者「あと一つだけ。とろろ昆布ではなく納豆昆布です。お間違えのないよう」

アナウンサー「どのみち細かな味の解説はありませんでした」

解説者「些末な事です。そんなもの、
『うーまーいーぞぉぉー!!』と言って口から光線出して背後に竜でも昇らせておけばいいのです」

アナウンサー「高度過ぎやしませんか? まずは味皇にならなければなりません」

解説者「ミスター味っ子も続編がありましたね。続編に限らず再現可能な料理が多いそうですよ」

アナウンサー「そうなんですか」

解説者「試した事はないので本当かどうかは分かりません」

アナウンサー「またもや適当ですね」

解説者「にわか知識でお送りしていますので」


アナウンサー「話が随分とそれました。さて、本日の滑走者はなんと!! 我らがΘ本です!!」

解説者「伏せ字は必要なのでしょうか? というか伏せ字ですか?」

アナウンサー「一応伏せ字です。前に私も疑問を持ちましたが、もう貫く事に決めました」

解説者「Θ本のフィギュアと言えば」

アナウンサー「羽生選手ですね」

解説者「金メダルおめでとうございます!」

アナウンサー「ショートでは今までにない点数を叩き出しましたね」

解説者「彼はプルシェンコとガチ対決をしたかったそうです」

アナウンサー「憧れの方だったようですね……」

解説者「落ち込んでしまうかと思ったのですが、素晴らしい演技でした!」


アナウンサー「ええ、爽やかで礼儀正しい印象でとても良い選手です!!」

解説者「は、にゅ、う! は、にゅ、う!」

アナウンサー「彼は日本の誇りですね」

解説者「は、にゅ、う! にぱー☆」

アナウンサー「それは梨花ちゃん!」

解説者「あぅあぅー☆」

アナウンサー「そう、そっちで……違います!! 羽入ではなく羽生です!!」

解説者「まだまだ先が期待出来る選手ですね! 
末恐ろしい才能の持ち主です。応援していきたいものですね」キリッ

アナウンサー「あなたの切り替えの早さが恐ろしいです」


Θ本「……」ジャッ


アナウンサー「Θ本、リンクに入ります」


解説者「ポージングはどうするのでしょうか?」

アナウンサー「この程、世界遺産に認定された富士山か……はたまたスカイツリーか……」

解説者「東京タワーだとエッフェル塔と被ってしまいますね」

アナウンサー「そっくりですからねぇ」


Θ本「……」スッ…


アナウンサー「あ、あれは!?」

解説者「SAMUSAIでしょうか? 居合い切りの様なポーズです」

アナウンサー「何故、侍ではなくSAMURAIなのか!!」

解説者「一応国際大会ですので」


アナウンサー「いらぬお心遣い、ありがとうございます」

解説者「いえ、たいした事では……」///

アナウンサー「一ミリたりとも誉めていません」

解説者「そうこうしているうちにΘ本の演技が始まります」

アナウンサー「華麗なスルーですね。ん?」


ダッダダダ、ダッダダダ、ダッダダダ、ダダダ、、ダダダ……♪


アナウンサー「この曲は!?」

解説者「見て肛も……“水戸黄門”の『あ○、人生に涙あり』ですね!」

アナウンサー「今なんかとんでもない事を言いかけませんでしたか?」

解説者「いいえ?」キョトン


アナウンサー「気のせい……ですかね?」

解説者「疲れているんでしょう。ご自愛ください」

アナウンサー「ありがとうございます。さあ、今、Θ本が審査員の近くへ行きます!!」

解説者「何をアピールしてくるのか、楽しみです」


Θ本「……」シャー…カーンッ!!


アナウンサー「効果音が!! 手に持っているあれは!?」

解説者「陰の……印籠です。見せつけていますね」

アナウンサー「……」

解説者「私を見つめてなんですか? 私には心に決めた人が……///」


アナウンサー「顔を赤らめないでください! 気色の悪い。
先程からおかしな事を言いかけてはいませんか?」

解説者「赤らめないでぇー」(真矢○き風)

アナウンサー「諦めないでぇーみたいに言わないでください! 質問に答えろ!!」

解説者「ですから、疲れているんですよ。アナウンサーさん」

アナウンサー「……まあいいです。次はありませんよ?」

解説者「なんの事だかさっぱりですが。あ、印籠を見せつけられている審査員を見てください」


審査員「ハハー」ペコリ


アナウンサー「頭を下げています!! 知っているのか!?」


解説者「事前に報せがいって……」

アナウンサー「頭を下げる必要はないはずですが!?」

解説者「外国人はノリがいいですからね……あ!」


Θ本「……」スポスポスポ…


アナウンサー「なんと、Θ本!!
滑りながら下げた審査員の頭にちょんまげや結髪のカツラを乗せているぅー!!」

解説者「さすがは我らがΘ本、おもてなしは顕在です」

アナウンサー「おや? ちょんまげが足らず男性審査員に女性用のカツラが。
なんという間違いを!!」

解説者「いえ、さすがのおもてなしです。あれで良いのです。間違いではありません」

アナウンサー「え? ああ!? あれは……!!」



男性審査員1「うふふ……」ウットリ


アナウンサー「あの審査員はゐタリアの時の!! やはり真性か!!」

解説者「男だって被ってみたくなるものです。あれ以外のモノに限りますが」

アナウンサー「先程からΘ本は下ネタを一切繰り出していないにも関わらずこの解説者は!!」

解説者「?」

アナウンサー「すっとぼけた顔をしていやがります!! Θ本の足を引っ張らないでください!!」

解説者「応援をしているのですよ。あのままでは地味ですから」

アナウンサー「余計なお世話です!!」

解説者「Θ本が次の技を繰り出しますよ」

アナウンサー「ああ!! いつの間にかリンク上に何かが設置されています!!」


解説者「あれは巻き藁ですね」

アナウンサー「居合い斬りの為のあれです! リンクにあんな物良いのでしょうか!?」

解説者「今更です。居合い斬りを行う様ですね」

アナウンサー「ですが刀は持っていませんよ?」

解説者「そんな……?」

アナウンサー「あ、今情報が。なんと刀は危険ということで没収されています!!」

解説者「なんたる事!! しかし巻き藁設置でも寛大な許可だったのかもしれません……!」クッ

アナウンサー「ですがあのままでは……ああ!?」


Θ本「……」スッ


アナウンサー「腰を低くして……あれは居合い斬りのポーズ!!」


解説者「ま、まさか!?」


Θ本「……」スッパーン!!


アナウンサー「素手でいったぁぁぁー!!! まさかの素手で、巻き藁を斬ったぁぁー!!!!」

解説者「とんでもない逸材が現れました!」

アナウンサー「なんという事でしょう! 彼は飛天御剣流でも会得しているのでしょうか?」

解説者「刀がなければそれは無理でしょう。斬魄刀ならあるいは……」

アナウンサー「いえ、彼は何も持っていませんよ」

解説者「もしや……霊剣では?」

アナウンサー「ならば邪王炎殺剣の方がよろしいのでは?」

解説者「飛影曰く“かなりイメージが悪い”そうですから」


アナウンサー「その“イメージ”が霊剣からきているんですが、それは?」

解説者「些細な事です」


Θ本「……」スパパパパーン!!!


解説者「そんな話をしている間にも次々と手刀で設置された巻き藁を斬っていきます!」

アナウンサー「結局手刀でいいんですね。本当に彼は何者なのでしょうか!?」

解説者「ちょっと個人的に後でサインを戴きたいです」

アナウンサー「あ、その際には私のもお願い致します」

解説者「かしこまりました。ところで藁が落ちていませんね」

アナウンサー「そうですね、斬った時に散らばりそうなものですが」


解説者「ああ!!」

アナウンサー「どうしました!?」

解説者「あの巻き藁、のりを染み込ませて固めてあります!」

アナウンサー「な!? そんなマネをすればかなりの強度になりますよ!?」

解説者「藁を散らばさない為でしょう。そんな強固な巻き藁を手刀で易々と……素晴らしい選手です」


Θ本「……」シャッ!


アナウンサー「今、Θ本が5本の巻き藁を全て四つ切りにし、演技を終えました!!」

解説者「あれを四つ切りとは凄いですね。
決めポーズも幻の4番の歌詞に合わせ顔を上げ、指を明日へ伸ばしています」


アナウンサー「幻の4番?」

解説者「ええ、水戸黄門主題歌の幻の4番です。
♪○生一つの物なのさ
後には戻れぬも○なのさ
明日の日○出をいつの日も
目指して行○う顔上げて♯
といったものです」

アナウンサー「所々の伏せ字は……」

解説者「○ャスラック対策です」

アナウンサー「あの程度で大丈夫でしょうか?」

解説者「わかりません!」キリッ


アナウンサー「そんないい顔で言われましても」

解説者「ついでに歌詞も合っているかよくわかりません!!」キリリッ

アナウンサー「役にたちませんね」

解説者「にわか知識ですから」

アナウンサー「なんでもそれで許されると思わないでください」

解説者「アナウンサーさん、いつもそんな顔をしていては怖いですよ、にぱー☆」

アナウンサー「今、貴様は古手梨花を愚弄した!! 謝罪しろ!!」

解説者「ア、アナウンサーは激怒した」

アナウンサー「メロス風に言わないでください。
それからついでにΘ本を地味だと称し、下ネタをぶちこんだ事への謝罪もお願いします」


解説者「それがついでで良いのでしょうか……」

アナウンサー「Shut up」

解説者「見事な発音」ハハー

アナウンサー「全く困った解説者です」グリグリ

解説者「ありがとうございます!」

アナウンサー「しまった。悦ばせてしまいましたね」スッ

解説者「あん、もっとぉ」

アナウンサー「どこまで変態をこじらせればいいのでしょうか」

解説者「Θ本ですから」

アナウンサー「一括りにしない頂きたい!! 心外です!!」


解説者「いや、しかし今回はやたら漫画などのネタが出てきました」

アナウンサー「Θ本選手の演技に一切漫画は関係ありませんでしたが」

解説者「盛り上がりました」

アナウンサー「私達の間だけでしたが」

解説者「さて、採点です」

アナウンサー「審査員の持ち点は1人10点。以下5レス辺りまでのレスの平均点となります」

解説者「今回はΘ本ですからどうでしょうか」

アナウンサー「では本日はこれまで。実況は私、アナウンサーと」

解説者「解説は私、解説者」

アナウンサー「にてお送り致しました!」



※このSSはフィクションです。実際のフィギュアとは全く関係ございません。(三回目)


.


現在のランキング

1位 ∧ランス 7点
2位 ゐタリア 6.6点

.



アナウンサー「やって参りました。フィギュア男子シングルフリーダム。アナウンサーです」

解説者「解説者です。点数の話に移る前に、アナウンサーさんに言わねばならぬ事があります」

アナウンサー「うっ」ギクリッ

解説者「>>65に於(おい)て、“一括りにしない頂きたい”と……‘で’を忘れましたね?」

アナウンサー「ううぅ……」

解説者「アナウンサーにあるまじき、です!」

アナウンサー「大変失礼致しました」

解説者「“しない頂きたい” 何を欲しがっているんですか」

アナウンサー「あまりほじくるのはやめて頂けませんか……?」ションボリ

解説者「ハッ!! 竹刀。竹刀ですか!?」

アナウンサー「いえ、あの……」


解説者「叩かれたいのですね! それならそうと言ってくれれば!」イソイソ

アナウンサー「……あの……」

解説者「さあ、尻を出すのです!!」つ竹刀

アナウンサー「……その竹刀、ちょっと貸していただけませんか?」

解説者「どうぞ。良い竹刀ですよ」つ 竹刀

アナウンサー「ありがとうございます……いい加減下ネタから離れろ下位説者がっ!!」バシィッ!!

解説者「ありがとうございますっ!!!」アヒィン

アナウンサー「しまった。また悦ばせてしまった」ポイッ ≡竹刀

解説者「うふふふ///」

アナウンサー「大変お見苦しい点があった事をお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」

解説者「あはっ……申し訳……ございませんでしたぁ」


アナウンサー「……気を取り直しまして、Θ本の点数は7.6、∧ランスを上回りトップに立ちました!!」

解説者「いやぁ、素晴らしいです。サインがあれば6だと言う方が……」

アナウンサー「完全に賄賂じゃないですか!! 嫌ですよ! これは私のです!!」つ[サイン]⊂

解説者「私も嫌です。0.2しか上がりませんし」つ[サイン]⊂

アナウンサー「そんなわけでΘ本、7.6となっています」

解説者「このまま逃げ切って欲しいですが難しそうです」

アナウンサー「……さて、次は私の番ですね」

解説者「は?」

アナウンサー「は?、ではありません!
あなたの所為でΘ本が大幅に減点されてしまいました!!」

解説者「……しかし! 飽くまでΘ本への点数の筈です!!」


アナウンサー「黙りなさい。
私達の解説が多少なりとも影響を与えてしまう事くらい分かっていた筈です」ゴゴゴゴ

解説者「そ、それは……くっ……俺は悪くねぇ! 俺は悪くねぇ!! ヴァン師匠(せんせい)がっ!!」

アナウンサー「そんな人いませんし、あなたはレプリカでもありません」ゴゴゴゴゴゴ

解説者「……仕方ありません、どのような仕置きでも受けて立ちます!!」ウキウキ

アナウンサー「言いましたね?」ニヤリ

解説者「はいぃ?」(右京さん風)

アナウンサー「持ってきてください!!」パンパン!

解説者「え?」

※巨大な樽

アナウンサー「さあ、その中へ。あ、ここから先1レスのみ、少々グロ注意でお願い致します
ご飯中の方や苦手な方は飛ばしてくださいね」





解説者「?」ヒョイ

※樽の中(害のない虫達ギュウギュウ)ウゴウゴ))

解説者「ひっ!!!」ズザッ

アナウンサー「誰が下がって良いと言いましたか?」トッ

解説者「ふぉわっ!?」

アナウンサー「おかしな性癖ばかり持っていましたがやはり虫はダメなようですね」ニヤ

解説者「も、申し訳……申し訳ございませ……ませんでした」ガタガタブルブル

アナウンサー「今更懇願されても遅いですよ。――いってらっしゃい」ニッコリ

――トンッ

解説者「ひぃああぁぁぁぁっっ!!!!!」


◆◆◆自主規制◆◆◆


.


―――
――



アナウンサー「さて、仕置きも終わりましたので、参りましょうか?」

解説者「……」ガタガタブルブル

アナウンサー「いやですねぇ。衆合(しゅごう、しゅうごう)地獄よりマシでしょうに」(バリトンボイス)

解説者「ほ、鬼灯様……」

アナウンサー「いいですよね、鬼灯の冷徹。アニメのOP好きですよ。あと、一話のエンディング


解説者「今の……エンディングもいい」ビクッビクッ


アナウンサー「確かに良いです。ああ、せっかくなのでこれおいておきましょう」


等活(とうかつ)、黒縄(こくじょう)、衆合(しゅうごう)、叫喚(きょうかん)、
大叫喚(だいきょうかん)、焦熱(しょうねつ)、大焦熱(だいしょうねつ)、阿鼻(あび)、
不喜処(ふきしょ)、瓮熟処(おうじゅくしょ)、如飛虫堕処(にょひちゅうだしょ)、
受苦無有数量処(じゅくむうすうりょうしょ)


アナウンサー「何かにお使いください」

解説者「何か?」


アナウンサー「さて、今回あなたの為に地獄を調べていて思ったのですが」

解説者「はい……?」

アナウンサー「“地獄に落ちろ!”というより、
“大量受苦悩処(たいりょうじゅくのうしょ)地獄に落ちろ!”
と具体的に言われた方がなんかクる気がします」チラリ

解説者「!」ビクッ

アナウンサー「まあまとめて衆合地獄でも構いませんか」ジロリ

解説者「!!」ビクビクッ!


アナウンサー「裏切りは吼々処(くくしょ)地獄
、詐欺なんかは随意圧処(ずいいあつしょ)地獄、
痴漢は解説者に言ったものでいいです。
盗みはまとめて黒縄地獄でいいですかね。まあ使えとは言いませんが」

解説者「……」カタカタカタカタ

アナウンサー「正直、地獄多すぎて把握しきれませんでした。
あてはめるのも大変ですし。間違いがあったら申し訳ございません」

解説者「」

アナウンサー「おや? いつの間にか気絶していますね。仕方ありません。暫しお待ちを」


~~しばらくおまちください~~


.


NEW!解説者「さあ、フィギュア男子シングルフリーダム。 本日も元気に参りましょう!」サワヤカー

アナウンサー「そうですね。頑張りましょう」ニッコリ

解説者「今日は何故かとても清々しく、生まれ変わったかのようです」キラキラ+

アナウンサー「そうですか。戻ってきて頂けて何よりです。さて、現在の順位は以下の通りです」



※現在のランキング

1位 Θ本   7.6点
2位 ∧ランス 7点
3位 ゐタリア 6.6点


.


解説者「いやぁ、Θ本はとても良い活躍をしました!!」

アナウンサー「そうですね」

解説者「手刀やΘ本ならではのカツラのおもてなしが高評価に繋がりました」

アナウンサー「しかし華やかさに欠けるとも」

解説者「ゐタリアや∧ランスの後でしたからね。更にその印象を強めてしまったのかもしれません」

アナウンサー「あとは下ネタの所為ですね」

解説者「?」

アナウンサー「……綺麗になられたようですね。地獄に落ちなくて済みますよ」

解説者「地獄……?」ブルブル

アナウンサー「さて、採点にご協力頂いた皆さん、ありがとうございました」

解説者「ハッ! ありがとうございました。今回もよろしくお願い致します」


アナウンサー「続編漫画に興味を持たれた方がいましたね」

解説者「本当に最近多いですね。続編やリニューアル版が。
ときめきトゥナイト、ぼくの地球を守って、Wジュリエット、
ハーメルンのバイオリン弾き、サイコドクター、シティハンター、
サイボーグ009、聖闘士星矢、なんとブラックジャックまで。
ざっと挙げただけでもこれだけの物が……」

アナウンサー「事情はそれぞれでしょうが凄いですね」

解説者「名称や設定、作画が変わっていたりと色々です」

アナウンサー「個人的には楽しみなものも結構ありますけどね」

解説者「シティーハンターの香の扱いが少し許せませんでした」

アナウンサー「まあ、あれはパラレルですから」

解説者「香瑩はかわいいです」フム


アナウンサー「はたまた話がずれてしまいました。本日の滑走者は/ルウェーです」

解説者「/ルウェーですか」

アナウンサー「そうそう、巻き藁の片付けにはさほど時間は取られなかったようです」

解説者「さすがはΘ本といったところでしょう」


/ルウェー「……」シャッ


アナウンサー「さあ、今、/ルウェーがリンクに入ってきました」

解説者「どのような演技を見せてくれるのでしょうか」


/ルウェー「……」ジャッ


アナウンサー「/ルウェー、ポーズを決めています」


解説者「両手を合わせてまっすぐ上へ伸ばし、足はがに股……オスロ大聖堂でしょうか」

アナウンサー「オスロ……/ルウェーの首都ですね」

解説者「今のオスロ大聖堂は三代目だそうです」

アナウンサー「三代目?」

解説者「初代はオスロの大火によって一旦移転させたそうですが、
その後二代目が建設される中、消滅してしまったそうです」

アナウンサー「消滅?」

解説者「なんかそう書いてありました」

アナウンサー「二代目は?」

解説者「なんやかやあったんでしょうね」

アナウンサー「適当にも程があります!!」


解説者「6000本のパイプがあるパイプオルガンが有名だそうです」

アナウンサー「一度見てみたいものですね」

解説者「あ、今、/ルウェーが審査員の前に!」

アナウンサー「さあ、アピールチャンスです」


/ルウェー「……」スッ


アナウンサー「あ! あれはぁー!!」

解説者「サバですね」

アナウンサー「/ルウェー産の鯖ですね!」

解説者「輸入でお世話になっています」

アナウンサー「袋に包まれていて丁寧ですね」

解説者「包まれ方は雑ですけどね」


アナウンサー「何やらラッピングに重きを置いていないようですね」

解説者「中身が重要なのでしょう。/ルウェーでプレゼントを買う時は覚悟の上で」


/ルウェー「……」クルクルクル…


アナウンサー「おっと、ここでスピンです」

解説者「綺麗なスピンですね」


/ルウェー「……」クルクルクルクルクルクル


アナウンサー「回転が速いですね」

解説者「今までの誰よりも速いです」


/ルウェー「……」クルクル…ゴォー


アナウンサー「……ちょっと速過ぎやしませんか?」

解説者「氷がどんどん削れていきます」



/ルウェー「……」シュゴォォォ!!ズブズブズブ


アナウンサー「なんとぉー!!! /ルウェー! 氷を削って沈んでいきます!!!」

解説者「まるで回転式の掘削機のようですね!」


/ルウェー「……」シュポンッ


アナウンサー「なっ!?/ルウェーがリンクから姿を消したぁー!!!」

解説者「辺りが静寂に包まれています」

アナウンサー「BGMも低く流れていますね」


シーン


アナウンサー「審査員はこの状況をどう見るのでしょうか? 置いてけぼりです」

解説者「審査員を見てください」


アナウンサー「ああ! 審査員が何か食している!? あれは……先程の鯖!!」

解説者「食べて待っていてほしいという事でしょう」

アナウンサー「ちゃんと調理されていたんですね」

解説者「さて、この間にちょっとノルウェーについて話しましょうか」

アナウンサー「伏せ字では無い方ですか。なんでしょう?」

解説者「ノルウェーで検索をかけますと関連ワードに国旗と刑務所が出るんです」

アナウンサー「国旗はともかく、刑務所?」

解説者「はい。気になって見てみたんですが、あちらの刑務所、待遇良過ぎでした」

アナウンサー「どのように?」


解説者「まるでリゾート地の様です。ある島に収容されるのですが、
そこには広い家、薄型テレビ等用意され、食べ物もそこそこです」

アナウンサー「普通に暮らすよりいいのでは? 」

解説者「そうかもしれません。乗馬や釣り、テニスなどもできます」

アナウンサー「甘い刑ですね」

解説者「ただ再犯率は20%以下、約16%といわれています」

アナウンサー「日本は約41%だそうですね」

解説者「他の先進国も似たようなものかそれ以上です」

アナウンサー「そう考えるとノルウェーはかなり低いですね」

解説者「ただ犯罪率は増加傾向にあるらしく、残念ながら抑止力にはなっていません」


アナウンサー「まあ普通以上の暮らしができるなら捕まりますよね」

解説者「日本でも寒いからとわざと小さな罪を犯し、
留置場なんかで年越したりする人もいますしね」

アナウンサー「再犯率と犯罪率。なかなか難しいですね」

解説者「人がいる限り、また悪も無くならないという事でしょうか」フゥ

アナウンサー「随分と大仰な話になってきました」

解説者「身近なお話ですよ」

アナウンサー「しかし/ルウェーはどこまで潜っていったのでしょうか?」


解説者「そうですね、おそらく……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ]゛]゛]゛]゛


アナウンサー「地鳴りが!?」

解説者「あ、/ルウェーが開けた穴の反対側にヒビが!」


ピキピキピキ……パキーンッ

/ルウェー「……」ドヤァ!!


アナウンサー「今! 今/ルウェーが氷上に舞い戻ってきたぁぁー!!!」

解説者「非常に高いジャンプです」

アナウンサー「口に何かをくわえていますよ?」


解説者「サーモンですね。/ルウェー産のサーモンにも多大なお世話になっています」

アナウンサー「あれがなければ寿司屋にサーモンは並ばないかもしれません」

解説者「生食できるのは養殖のサーモンですね。
天然の鮭は寄生虫がいますから。一度冷凍すれば問題ないですが」

アナウンサー「/ルウェーのサーモンと鮭は違うのですか?」

解説者「まあどちらもサケ目サケ科ですからあまり気にしなくていいと思いますよ」

アナウンサー「あーその辺り面倒臭くなりましたね?」

解説者「鮭は鮭です。それでいいのだ」

アナウンサー「ハム太郎ですか?」

解説者「バカボンのパパです」


アナウンサー「いちいちチョイスが古いですね」

解説者「TVでアニメの特集があると古いのを知れますよね」

アナウンサー「そうですね。でもあなたは古い人間ですけどね」


/ルウェー「……」カシャンッ、シャー


アナウンサー「そうこうしているうちに/ルウェーは華麗な着地をしました!!」

解説者「サーモンは口に加えたままですね」

アナウンサー「彼は/ルウェーまで潜ったという事なのでしょうか?」

解説者「そうでしょう。あれは/ルウェー産の養殖サーモンです」

アナウンサー「○シアから/ルウェーまで……ほぼ裏側ですよね?」

解説者「ですね」


アナウンサー「か、彼はマントルをも突き抜けていったというのかぁーー!!?」

解説者「最短距離を選んだでしょうからおそらくは」

アナウンサー「とんだ化け物だぁぁ!!」

解説者「Θ本もそれなりに化け物でしたよ」

アナウンサー「しかも凄い耐熱の衣装ですね」

解説者「そこは驚きですね」

アナウンサー「そこに驚くんですか……」


/ルウェー「……」アグアグ


アナウンサー「サーモンをどうするつもりなのでしょう?」

解説者「腹をくわえていたのを手を使わずに頭に変えていますね……もしや」



/ルウェー「……」モモモモ…ゴクンッ


アナウンサー「なっ――――なんっとぉ!? サーモンを丸飲みだぁぁ!!」

解説者「一匹まるごと丸飲みです! 素晴らしい!!」

アナウンサー「どうなってんだ!? アイツの口とノドと胃ぃー!!」

解説者「審査員も驚いています。彼の衣装に!!」

アナウンサー「いや、丸飲みの方で……じゃない両方だ!!」


/ルウェー「……」シャー、ピタッ


アナウンサー「今、/ルウェーが丸飲みを終え、身体を反り、魚のポーズで演技を終えました」

解説者「サーモンのつもりでしょうね」


アナウンサー「まるで金色のガッシュのようでした」

解説者「あー、よく丸飲みしてましたねぇ」

アナウンサー「今回はやたら語りが多く、くどかったように思います」

解説者「/ルウェーが分からなすぎて調べまくった結果です」

アナウンサー「地獄調べも大変でした」ハァー

解説者「!」ビクッ

アナウンサー「あ、そういえばネバネバ地獄をメモしてくださった方がいたようです」

解説者「気に入って頂けるといいですね。
私はつい、ご飯にかけずそのまま食べてしまうこともありますが」

アナウンサー「あれは夏バテの時なんかもいいですね。栄養取れますし」


解説者「さて、採点です」

アナウンサー「審査員の持ち点は1人10点。以下5レス辺りまでのレスの平均点となります」

解説者「今回は/ルウェー。あまり知られていなさそうな国ですからどうでしょうか」

アナウンサー「いよいよ次が最終国となります」

解説者「最終国はもちろんあの国でしょうね」

アナウンサー「では本日はこれまで。実況は私、アナウンサーと」

解説者「解説は私、解説者」

アナウンサー「にてお送り致しました!」



※このSSはフィクションです。実際のフィギュアとは本当に全く関係ございません。(四回目)


.



現在のランキング

1位 Θ本   7.6点
2位 ∧ランス 7点
3位 ゐタリア 6.6点

.


アナウンサー「やって参りました。フィギュア男子シングルフリーダム。アナウンサーです」

解説者「解説者です」

アナウンサー「えーひとまず先に訂正が。丸飲みではなく丸呑みですね。
それからガッシュは丸呑みはしていませんでしたね」

解説者「ちゃんと頭と骨を残していました」

アナウンサー「一方、/ルウェーは頭も骨も丸呑みでした。
訂正の上、お詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」

解説者「大変失礼致しました」


アナウンサー「あ、そうそう。
せっかくだからと置いた地獄の名称、役立ったみたいですね。良かったです」

解説者「?」

アナウンサー「あなたはわからなくていいんです」

解説者「はぁ」

アナウンサー「ちなみに一番長い名称の地獄は
黒鉄縄(てへん+剽)刀解受苦処(こくてつじょうびょうとうかいじゅくしょ)
でした」

解説者「どうでもいい情報ですね」


アナウンサー「いや、これ言えないなと。○○地獄に落ちろ! って短いのしか言えませんね」

解説者「なんか言われた時はぽかんとしそうですが、後からじわじわキそうです」

アナウンサー「呪いの呪文みたいですよね」

解説者「ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン、ドゥードゥドゥン」

アナウンサー「分かりづらいです。なんですか?」

解説者「ドラクエのセーブデータが消えた音です」

アナウンサー「擬音は“デン”じゃないんですね。呪われたものを装備した時と言ってください」

解説者「そうとも言います」


アナウンサー「毎回話がずれて申し訳ありません。さて、/ルウェーの点数は6.8でした。
ゐタリアを上回りましたが芳しくない成績となりました」

解説者「そうですね、やはりサーモン捕りに時間が掛かり過ぎだったようです」

アナウンサー「あの時間は頂けませんでした。そして、∧ランスと同じような失敗をしていましたね」

解説者「鮭は2匹捕獲し、1匹は審査員に……という気遣いが欲しかったところです」

アナウンサー「食べたかったという声が上がっていましたからね」

解説者「また、ある審査員の言うように
小型カメラを仕込むなどの待ち時間を飽きさせない工夫が必要でしたね」

アナウンサー「あとは魚のごり押しという意見が」

解説者「さかなさかなさかなー魚を食べると頭が良くなるなんて誇大広告だと思いませんか?」

アナウンサー「なんの話ですか」


解説者「まあ、/ルウェーは海産物が主な感じでしたからね。あと刑務所」

アナウンサー「あまり知らない国を実況した結果とも言えましょう」

解説者「ノルウェーをバカにしてはいけませんよ。
クロスカントリー女子の金銀銅、全てノルウェーでした」

アナウンサー「凄いですね!!」

解説者「はい、驚きました。なんていうかごめんなさい」

アナウンサー「あまり知らないと先に言ったのはあなたでしたね」

解説者「とは言え、あのとんでもないスピンにジャンプ、サーモンの丸呑みは高評価でした!!」

アナウンサー「話を無理矢理戻しましたね?」


解説者「ともかく、採点にご協力くださった皆さん、ありがとうございました」

アナウンサー「私のセリフを取らないでください。皆さん、ありがとうございました」

解説者「今回もよろしくお願い致します」

アナウンサー「さて、現在の順位は以下の通りです」



※現在のランキング

1位 Θ本    7.6点
2位 ∧ランス  7点
3位 /ルウェー 6.8点
4位 ゐタリア  6.6点


.


アナウンサー「Θ本はこのまま逃げ切れるのでしょうか」

解説者「ぜひ、逃げ切ってほしいものです」

アナウンサー「そういえば、続編漫画にパプワを忘れているとのご指摘が」

解説者「申し訳ございません。頭から抜けておりました」

アナウンサー「間抜けですね」

解説者「更に追加しますと、バビル2世とデビルマンもありました」

アナウンサー「また古いものを……」

解説者「本屋で見掛けたんです」


アナウンサー「さて、本日の滑走者ですが……∀メリカですね……」

解説者「はい! 大国∀メリカです!!」

アナウンサー「……開催国はどこでしたっけ?」

解説者「○シアですが?」

アナウンサー「注目選手は○シアと言いましたよね?」

解説者「ええ」

アナウンサー「何故出ないんですか!!?」

解説者「私めに言われましても」

アナウンサー「注目選手で何故国名を挙げたんですか!?」

解説者「注目はしていましたよ? ただ出ていないだけで」

アナウンサー「開催国なのに!?」

解説者「稀にあることです。多分」


アナウンサー「あなたも出ていない国を注目しないでください!!」

解説者「プルシェンコの話がしたかったので」テヘッ☆

アナウンサー「気色悪いっ!!!」

解説者「もし、出場していたなら○シアではなく、口シアです」

アナウンサー「? 伏せ字無しですか?」

解説者「何を言っているんです? 伏せていますよ」

アナウンサー「……あ! ロシアではなく口シア!!」

解説者「漢字のくちです」

アナウンサー「伏せてるけど伏せられていない!!!」

解説者「夢だけど、夢じゃなかった! みたいな言い方ですね」

アナウンサー「となりには解説者がいるばかりです!! 不思議な冒険は始まりません!」

解説者「私のとなりはアナウンサーさんですけどね」



∀メリカ「……」シャッ


アナウンサー「さあ、今∀メリカがリンクに入ってきました」

解説者「∀メリカですからね……どう演技をしてくれるのか」


∀メリカ「……」ジャッピタッ


アナウンサー「おぉ!? あれは……!!」

解説者「自由の女神像を模したようですね」

アナウンサー「男子フィギュアなのに女神とはこれいかにー!?」

解説者「アメリカでの正式名はStatue of Liberty(自由の像)。
モデルは女性ですがこの像の性別は決まっていません」

アナウンサー「しかし、フィギュア以外の知識は本当にあるようですね、解説者さん」


解説者「詳しく言うのであれば正式名称はLiberty Enlightening  the World(世界を照らす自由)。
独立運動を支援したフランス人の募金によって贈呈され……」

アナウンサー「そこまでの解説はいりません!!」

解説者「by Wikipedia」

アナウンサー「Wikipediaかよ!! もしや今までのも!?」

解説者「全てがそうではありませんが……まあ、そんな事はどうでも良い事です」


∀メリカ「……」シャッ!


アナウンサー「Wikipediaを読み上げている間に演技が始まったぁー!」

解説者「滑り出しはまずまずですね」

アナウンサー「さあ、最後の滑走者、∀メリカです」


解説者「∀メリカと言えばハリウッドですね」

アナウンサー「他にも沢山ありますけどね」

解説者「音楽はバック トゥ ザ ○ューチャーに出てくる“John○y B. Goode”ですよ」

アナウンサー「元々単体で発売されているものですがね」

解説者「私の中ではバック トゥ ザ ○ューチャーの中の曲というイメージが強いのです」

アナウンサー「まあ、曲目はこのあとバック トゥ ザ ○ューチャーのテーマに移るようですが」


∀メリカ「……」ジャカジャカジャーン!


アナウンサー「おおっと! ∀メリカ、審査員へエアギターでアピールだぁー!!」

解説者「マーティーが過去のダンスパーティではっちゃけたやつですね」

アナウンサー「始めはかっこよかったのに最後はドン引きされてました」


解説者「まあ、自分の世界に入り込みすぎたんでしょう」

アナウンサー「あ! ∀メリカが!!」


∀メリカ「……」ズリズリ


アナウンサー「なんっとぉー!! あのドン引きシーンを再現しているぅー!!」

解説者「頭皮の心配もせずに……勇気のいる演技です!!」

アナウンサー「身体全体冷えますしね」

解説者「あ、曲が変わりました」

アナウンサー「ああ、懐かしい。好きなんですよ、テーマ曲」

解説者「バック トゥ ザ ○ューチャーはTVで何度見た事か」

アナウンサー「DVDかブルーレイを買ってください」

兄「幼!」ガチャ

幼「えっ、な、何?」ドキッ

兄「すまん!力を貸してくれ!」ギュッ

幼「っ!///(あ、兄が私の手を···積極的///)」



∀メリカ「……」シャーシャー


解説者「∀メリカ、リンク内をグルグルと回り始めましたね」

アナウンサー「何をするつもりなのでしょうか」

解説者「わかりませんか?」

アナウンサー「まさか!? まさかまさかまさかぁー!? あの大技を繰り出す気かぁー!!?」

解説者「あれを大技と言うべきなのでしょうか」


∀メリカ「……」ジャッ!ジャッ!


アナウンサー「どんどん加速していくぅー!! やはりこれはあれだぁー!!」

解説者「これ、あれ、ではわかりませんね」


∀メリカ「……」バチッバチッ


アナウンサー「おっとぉ!? 電気が走り始めたぁー!!」

解説者「もうそろそろです」



∀メリカ「くぅ……」バチバチバチ!!


アナウンサー「∀メリカ、苦しそうです!」

解説者「時速88マイル(時速約140km/h)も必要なのですからそれはそうでしょう」


――ズギャアァァン!!====


アナウンサー「い、いいいイったぁー!!」

解説者「何故‘い’だけをカタカナにしたのか小一時間問い詰めたいものです」

アナウンサー「リンク上に二つの炎の線を残し、過去だか未来だかに旅立ったぁー!!」

解説者「リンクが溶けていますね」

アナウンサー「彼は無事戻って来られるのでしょうかぁー!?」

解説者「いえ……無事である可能性は低いでしょう」


アナウンサー「ほう、それは何故ですか?」

解説者「あの炎の線を見てください。彼は壁に向かって過去だか未来だかに飛んでいます」

アナウンサー「そうですね」

解説者「あのタイムマシンは過去だか未来だかに行っても場所は変わりません。スピードもです!」

アナウンサー「ああ!!」

解説者「気の毒な事ですが彼はもう……」

アナウンサー「なんと言う事でしょうか……今大会で死者が……」


バチンッバチンッバチンッ!!


解説者「!?」ガタッ!

アナウンサー「こ、これはまさか!?」


====ズギャアァァン!!


アナウンサー「戻って来たぁー!!」


解説者「なんと! 浮いていますね!! どうやら未来へ行ったようです」

アナウンサー「スケート靴に反重力装置が取り付けられているもよう!!
壁への激突を避けたぁー!!」



∀メリカ「……」タユンタユン


解説者「何やらふくよかになっていますね」

アナウンサー「未来で何してやがったぁー!!?」

解説者「待ってください」

アナウンサー「どうしました?」


解説者「彼をよく見てください」


∀メリカ「……」フォンフォン


アナウンサー「なんと!! 顔に大きなキズ痕が!!」

解説者「ここでは避けられた壁も未来では無理だったようですね」

アナウンサー「何故だぁー!? 来ると分かっている筈なのに何故準備されていないー!?」

解説者「ふむ、それはおそらくタイムパラドックスというものではないかと……」

アナウンサー「Wikipedia解説はもう結構だぁー!!」

解説者「……」ションボリ

アナウンサー「おっと、∀メリカ、ゆっくりと降りてきます」

解説者「あのふくよかさは傷の回復の為に養生した結果でしょうね」


アナウンサー「いや、だとしても食い過ぎでしょうが」


∀メリカ「……」フォン、スチャッ


解説者「見事着地し、ポーズを決めましたね。
両手を合わせて上へ、三角になるようにしています。あれは時計台のポーズのようです」

アナウンサー「着地、と呼べるのかぁ!? ほんのり浮いているー!!」

解説者「ホバリングしながら挨拶をし、戻っていきます」

アナウンサー「……あれちょっと欲しいですね」

解説者「さて、点数がどうなるのか気になります。有名とはいえ古い映画ですから」

アナウンサー「しかしあの技は他に誰も出来ない超大技ですからね」

解説者「Θ本や/ルウェーの選手もそうでしたよ」


アナウンサー「なんだかこうなるとゐタリアや∧ランスが普通に見えてきます」

解説者「いえいえ、彼等も素晴らしい演技でした」

アナウンサー「ではこれが最後の採点です。持ち点は1人10点。以下5レス辺りまでのレスの平均点となります。
それでは実況は私、アナウンサー」

解説者「解説は私、解説者」

アナウンサー「にてお送りいたしました!!」


.



現在のランキング

1位 Θ本    7.6点
2位 ∧ランス  7点
3位 /ルウェー 6.8点
4位 ゐタリア  6.6点


.


アナウンサー「申し訳ございません。立て看板が倒れておりました」

解説者「戻しておきますね。よいしょ」



※このSSはフィクションです。実際のフィギュアとは本当に全く一切関係ございません。(五回目)


.



アナウンサー「やって参りました。フィギュア男子シングルフリーダム。アナウンサーです」

解説者「解説者です」

アナウンサー「本日は点数を発表後、エキシビション表彰式ですね」

解説者「ドキドキしますね」

アナウンサー「では発表します。∀メリカの点数は……!!」

解説者「……」ゴクリ


アナウンサー「∀メリカ、7.2点!! なんとΘ本の優勝です!!!」

解説者「やりましたね!!」

アナウンサー「ふくよかになってしまった事、
ほんの少しであれ説明も無しにいなくなってしまった事などが減点の対象となりました」

解説者「そしてやはりバック トゥ ザ ○ューチャーを知らない方がいました……」

アナウンサー「是非一度ご覧になって頂きたいものです。逆にすごく好きだと言u」

解説者「仲間が!! いやーいいですよね!? バック トゥ ザ ○ューチャー!! ドクとマーティーの二人が特に好きで。吹替えは三ツ矢雄二さんと穂積隆信さんがいいです! あ、ドクは青野武も好きです。実はTV局やビデオ版で声優が違うんです。フジだと織田裕二がマーティーを、三宅裕司がドクをやってたりしました。まあ声優が違う局はフジだけであとは同じですが。ビデオ版は山寺宏一さん、青野武さんがされていたようで。たまに“あ、なんか違うなぁー”と思ったのはこれなんですね。マイケル・J・フォックスの他の映画の吹替え担当は違う方らしいのですがこれに関しては私はやはり三ツ矢雄二でなければと思ってしまいますね。洋画は大体字幕で観るのですがこれは吹替えがいいなと。それから2010年のスクリーム・アワード授賞式特番2010のCMにドク、マーティー、ジェニファーが出ていました。マーティーがあまり変わってない! あーそういえば作中でデロリアンが飛ぶように改造されたのは2015年です。無理ですね! いや、飛ぶだけなら作られたりしてます
けど。ああ、デロリアンは1955年11月12日に4台存在していたことになるんですよね。それはマーティー達がその日に」


アナウンサー「ストップストップストッーープ!!!!」

解説者「はいぃ?」(右京さん風)

アナウンサー「またそこで右京さん。語り過ぎですよ」

解説者「まだ語り足りませんがまあいいです」

アナウンサー「なのにDVDもブルーレイも持っていないんですね」

解説者「ええ、まあ」

アナウンサー「買いなさい」

解説者「いいじゃあないですか。あ、USJですが」


アナウンサー「また語るんですか?」

解説者「大丈夫です。落ち着きましたから。アトラクションはもうUSJにしかないんですよ」

アナウンサー「え?」

解説者「アメリカのは2007年3月に終了しています。残念です」

アナウンサー「そうなんですね。あれ結構面白いんですけどね」

解説者「ですよね!?」

アナウンサー「あ」


~~しばらくおまちください~~


.


アナウンサー「えー大変お見苦しいものをお見せ致しまして申し訳ございませんでした」グッタリ

解説者「申し訳ございませんでした!」キラキラ

アナウンサー「えー、古い映画のチョイス、未来で何をしていたのか、
もうちょい頑張ってほしいとの事で減点されました」

解説者「しかしながらやはりあの大技は評価が高かったです」

アナウンサー「ものすごいスピードに耐え、タイムスリップですからね」

解説者「怪我をも死をも恐れない勇気ある演技でした」

アナウンサー「あ、魚の話がありましたね」

解説者「2歳までにってのはまあまあ本当のようですよ」

アナウンサー「そうなんですか?」


解説者「魚にふくまれるDHAは栄養価が高く、
また、脳の発達や働きを向上させるのに重要な成分だということです」

アナウンサー「ほう」

解説者「細かく語ると長くなりますが、2歳頃まで脳がかなり活発化し、
沢山脳内のネットワークを繋いでいく時期なんだそうです」

アナウンサー「そりゃそうですよね。まっさらなところに沢山の情報が入りますから」

解説者「その時に必要なのがDHAなんですね。ニューロンを知っていますか?」

アナウンサー「あのなんか変なヒトデみたいな脳の神経細胞ですね」

解説者「あれを活発化させる為の栄養だと思って頂ければいいかと」

アナウンサー「栄養がなければ働きも鈍くなりますもんね」


解説者「そうですね。そうなれば脳や神経の発達が悪くなってしまいますから」

アナウンサー「特にお子様には必要ですね」

解説者「まあ、ニューロンの樹状突起は大人になっても増やせると聞いたことがあるので頑張ればいいと思います」

アナウンサー「急に投げやりですね」

解説者「DHAだけじゃなくニューロンまで調べようとして挫折しました」

アナウンサー「残念ですね。あなたの頭が」

解説者「ほっといてください。まあ、要は栄養剤みたいなもんです。
脳にはDHAが沢山使われているのに、体内で生成されないので外部摂取が必要なのです」

アナウンサー「受験生なんかはきちんと摂取したほうがいいですね」

解説者「使えば減りますからね。補給しなければ学習能力の低下を招きます」

アナウンサー「さらっと脅しですよ」


解説者「とは言え、取りすぎは危険です。
DHAは1日3g以上の摂取で、凝血機能が低下し出血傾向(血が固まらないなど)が起こることがあります」

アナウンサー「怖いですね」

解説者「なんにでも言える事です。取りすぎは危険です」

アナウンサー「確かに」

解説者「DHAは1日に1-1.7gが適量だそうです。
日本人の平均摂取量は1グラム程らしく、魚を積極的に食べている人は、1日に1.7gは取っているそうです」」

アナウンサー「1日で取る必要はないと聞きました」

解説者「前の日に1.7g食べていれば今日食べる必要はなかったりします」

アナウンサー「まあつまり、2日に1回くらいは魚を食えと」

解説者「簡単に言っちゃうとそうですね」


アナウンサー「DHA談義も長くなってしまいましたね」

解説者「すみません、ついつい」

アナウンサー「まあ、下ネタ談義されるよりはマシです」

解説者「さて、フィギュアらしくロロ様のお話が」

アナウンサー「ロロ様、というと○ランスのフィリップ・キャンデロロの事でしょうか?」

解説者「彼はかっこいいですね! 人を楽しませようとしてくれるところがまた好感を持てます」

アナウンサー「あの1998年の長野オリンピックでのダルタニアンは最高でした」

解説者「盛り上がりが異常なくらい盛り上がっていました。見ててとても楽しかったです」

アナウンサー「あのサーベルの演技は素晴らしいです」

解説者「ああ、あれは本当に良かったです」


アナウンサー「この方は表現力が高く、顔も良く、エンターテイナーなんですよね」

解説者「是非You○ubeででも良いのでご覧になられてください。あ、プルシェンコも是非」

アナウンサー「私は暫く画面から離れられませんでした」

解説者「今回の○チオリンピックで応援メッセージ頂いてましたね」

アナウンサー「ああ、頂いてましたねぇ」

解説者「まあ、にわか調べですけどね」

アナウンサー「いちいち言わなくても分かっています」

解説者「大事な事なので」

アナウンサー「二回どころの話ではないですけどね」

解説者「いい加減本題に移りましょうか」

アナウンサー「誰の所為ですか!」


解説者「間に合わなかった審査員がいらっしゃいました」

アナウンサー「そうですね。後の方の言うように5レス辺りですから良かったんですけどね」

解説者「調べものが増えそうではありましたが。どちらもありがたい事です」

アナウンサー「さて、順位は以下の通りとなりました!!」



ランキング

1位 Θ本    7.6点
2位 ∀メリカ  7.2点
3位 ∧ランス  7点
4位 /ルウェー 6.8点
5位 ゐタリア  6.6点


.



アナウンサー「0.4の差で∀メリカを抑え、Θ本の優勝です!!」

解説者「僅差の戦いでしたが、さすが我らがΘ本!」

アナウンサー「やはり素手での巻き藁斬りはインパクトがありましたからね!!」

解説者「人に合わせたカツラも良かったです!」

アナウンサー「下ネタさえ言わなければ」

解説者「!?」ビクッ

アナウンサー「でもまあ、そのお蔭で解説者さんは会心しましたし、地獄も調べる事ができました」

解説者「あ、ええっとありがとうございま……す?」

アナウンサー「ありがとうございました」

解説者「??」



∧ランス「……」シャー


――ワァァァ!


アナウンサー「さあ、メダルの授与が行われます。今、∧ランスがリンクに」

解説者「リンクを一周して表彰台にあがります」


∧ランス「……」クルクル、パサパサ


アナウンサー「∧ランス、チーズとフランスパンを撒き散らしながらリンクを回ります」

解説者「おや、審査員にチーズとハムを挟んだフランスパンを差し上げていますね」

アナウンサー「ああ、ワインはそれぞれ用意されているようです」

解説者「演技中に渡せなかったのが心残りだったのでしょうか……」

アナウンサー「∧ランスが今、表彰台に」



∀メリカ「……」フォン


――ワアァァァ!!


アナウンサー「次に∀メリカがリンクに入ってきました」

解説者「おお、痩せていますね」

アナウンサー「この短期間に何があったのでしょうか」

解説者「また過去だか未来だかに行ったんでしょう」


∀メリカ「……」フォン…ブォン


アナウンサー「おぉ! 一回転しましたね!!」

解説者「あれは楽しそうですねぇ」

アナウンサー「明らかにオーバーテクノロジーだと思うんですがいいんですかね?」

解説者「気にしたら負けなんです」



Θ本「……」シャー


――ワアァァァアアァァ!!!!!


アナウンサー「一際大きな歓声です!!」

解説者「優勝者ですからね!」

アナウンサー「あれを見てください!!」

解説者「リンクの周囲に巻き藁が等間隔に並べられていますね!」

アナウンサー「Θ本は日本刀を持っています!!!」

解説者「ああ、許可されたのですね!!」



Θ本「……」スパーンッ! スパパパパン!!!


アナウンサー「見事! 見事な滑り斬りです!!」

解説者「やはり全てを四つ切りにしました!」

アナウンサー「美しい切り口ですね」ホゥ

解説者「流れるような刀捌きです」

アナウンサー「さあ、今Θ本が表彰台に上がります!!」


―ワアァァァアアァァ!!!


アナウンサー「∧ランスに銅、∀メリカに銀。そして……」

解説者「涙が溢れて止まりません」ダバダバ

アナウンサー「こちらをお使いください」つハンカチ◇


解説者「ありがとうございます」ブビー!!

アナウンサー「ああ、ハンカチが……」

解説者「ふはー」スッキリ

アナウンサー「洗って返してくださいね。さあ、そして今、Θ本に金メダルが!!!」


Θ本「……!!」(金)


解説者「感涙です!! Θ本、感涙しております!!」ダバダバ

アナウンサー「あなたもですよ」ポロポロ

解説者「アナウンサーさんもじゃないですかぁ」ウォーン

アナウンサー「アナウンサーとしてあるまじきですよね」グスンッ

解説者「どうぞ、これ」つハンカチ◆


アナウンサー「ありがとうございます……ってこれさっきあなたに貸したやつじゃないですか!!」

解説者「涙と鼻水共有しましょうよ」

アナウンサー「嫌ですよ!! 洗って返してくださいと言ったでしょうが!」

解説者「仕方ないですね。どうぞ」つハンカチ◇

アナウンサー「あ、どうも……持ってんなら使え!!」スパーンッ!!

解説者「ありがとうございます!!」

アナウンサー「しまった! 戻ってきた!!」

解説者「ハッ! 何か悪い夢でも見たような……」

アナウンサー「忘れてください」ユラリ

解説者「え」



.





アナウンサー「いやー実にフリーダム過ぎるフィギュアでしたね」

解説者「はい、今回も楽しませて頂きました!」キラキラ

アナウンサー「今回が第一回目ですけどね」

解説者「どの選手も素晴らしい演技でした」

アナウンサー「あわや死亡か!? とヒヤヒヤした場面もありましが素晴らしかったですね

解説者「軽い気持ちで始めたら何故か調べまくる事になるとは思いもよりませんでした」

アナウンサー「その辺りは秘すれば華ですし、勝手に始めた事ですよ」

解説者「最終的に実況より語りが多くなった気がします」

アナウンサー「気にしたら負けなんですよ」


解説者「さて、第一回、あっちこっちソッチオリンピック、
フィギュア男子シングルフリーダム、お別れの時間がやって参りました」

アナウンサー「ここに来て最低な駄洒落ですね。
ご協力頂いた皆さん、ご記入頂いた皆さん、ご観覧の皆さんありがとうございました」

解説者「皆さん、本当にありがとうございました」

アナウンサー「今更ながら、フィギュア好きな方には申し訳ないと思っております!!」

解説者「ではまたいつか。さよなら、さよなら」

アナウンサー「また古いネタを持ってきますね」

解説者「分かる方だけ分かって頂ければ良いのです」


アナウンサー「若い方は置いてきぼりですね」

解説者「世の中そんなもんです」

アナウンサー「では、フィギュア男子フリーダム!
あっちこっちソッチオリンピック、これにて閉幕です!」

アナウンサー・解説者「ありがとうございました!!」


――――ワアァァァァ……



※このSSはフィクションです。実際のフィギュアとは本当に全く一切合切関係ございません。(最後)


各国へのイメージも個人的見解であり、事実とは異なる点がかなりある可能性がございます。
ご了承ください。


また、語りの内容は間違いの無いよう頑張ってはいるものの、
にわかが行う、にわかによる、にわか調べの、にわか内容です。
全てを鵜呑みすることなく強くたくましく清らかに生きてほしいと望みます。


.



第一回あっちこっちソッチオリンピック最終ランキング

1位 Θ本    7.6点
2位 ∀メリカ  7.2点
3位 ∧ランス  7点
4位 /ルウェー 6.8点
5位 ゐタリア  6.6点



このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom