ー船見家ー

結衣（まりちゃんに彼氏がいたなんて...)

結衣（もう私とは遊んでくれないのかな...)


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

結衣（誰だよ...人に会える顔じゃないのに...ってトマト？ああ京子か...)

結衣「何しに来た京子」

京子「京子とは誰のことかな？私は一匹トマトのラフメイカー」

京子「あなたに笑顔を配達に参りました」

結衣「何で泣いてるって知ってるんだ」

京子「私の頭のトマトのヘタには笑顔が足りない人を探す昨日があるのです」

結衣（設定凝ってるな...じゃなくて）

結衣「とにかく今日はお前に構ってられないんだ。帰ってくれないか？」

京子「そんなこと言わないでよ、この格好でここまで来るの結構恥ずかしいんだから」

京子「とりあえず中に入れてよ」

結衣「そんなの呼んでないんだよ！いいから帰れ！！」ﾑｶｯ

京子「！」ﾀﾞｯ


結衣（帰ったか...？）

結衣（やばい...玄関が涙でびしょびしょだ......）

ー２０分後ー


ﾋﾟﾝﾋﾟﾝﾋﾟﾝﾋﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

結衣（また来やがった...しかも着替えてきてる...）

京子「結衣開けてー！かわいい京子ちゃんが来たよー！」

結衣「やっぱり京子じゃねーか！」

京子「あっ忘れてた」

京子「まあとにかく開けてよー！ほらプリン買って来たよー！」

結衣「私をプリンで釣れるとでも思ったか」

京子「あれ、違うの？」

結衣「ああめんどくさい...本当お願いだから帰って」

京子「あ、あと結衣人参買い忘れたみたいだから人参も買って来たよ！」

結衣「なんでお前がそれ知ってんだ」

結衣「人参はありがとう。お金払うから今日は帰ってくれ」

京子「やだ」

京子「まだ結衣笑ってないじゃん」

結衣「今度ラムレーズン買ってやるから」

京子「それなら...じゃなくて、今日は笑わせるまで帰らないから」

結衣「しつこいなお前、今日は本当帰って」

京子「やだ！絶対に帰らない！」

結衣「ああもううるさい！お前の顔なんて見たくないんだよ！」

京子「そんな...結衣ひどいよ...」ｸﾞｽｯ

結衣「なんでお前が泣いてるんだよ！慰めに来たんだろ！泣きたいのはこっちだよ...」ｸﾞｽｯ

結衣（はあ...どれくらい泣いてたんだろう...）

結衣（京子は...)

京子「ｸﾞｽｯ...ｸﾞｽｯ...」

結衣（まだいる...）

結衣「なんで？」

結衣「なんであんなひどいこと言われたのにまだここにいるんだよ？」

京子「小さい頃から泣いてる私を慰めてくれたのはいつも結衣だった」

京子「私が明るくなれたのも結衣のおかげだし」

京子「だから今度は私が慰める番なの」

京子「なんて言われても笑わせるまでは帰らないから！」

ｶﾞﾁｬ

結衣「京子今までごめん」

結衣「カギはすでに開けたけど」

結衣「涙の水圧でドアが開かないんだ」

京子「！」

結衣「だからドアを押してくれないか」

結衣「こっちもドアを引くから」

結衣「なんか返事してくれよ」

結衣「どうした？」

結衣「おいまさか!?」

結衣「冗談じゃない！今更私一人置いてくなんて...」

結衣「慰めるんじゃないのかよ......」

ﾊﾞﾘｰﾝ

結衣「!?」

京子「よいしょっと！」

京子「ラフメイカー参上！！」

京子「へへっ、慰めに来たよ！」

結衣「どうやって...ここマンションだぞ」

京子「大変だったんだよー」

京子「それより鏡見てみなよー」

京子「結衣の泣き顔面白いから」ｻｯ

結衣「...」

京子「笑わない...だと？」

結衣「まさかネタこれだけじゃないよね？」

京子（どうしよう...）

京子（そうだ！）

結衣「何で全裸に...って私の服まで脱がすなよ！」

結衣「お互い全裸にして何がしたいんだよ！」

京子「これが本当の裸婦メイカーってね！」

結衣「ふふっ」

ｷﾞｭｯ

京子「こ、この状態で抱き合ったら恥ずかしいよ///」

結衣「ありがとう、京子」

おまけ


まり「花子ちゃん髪切ったらなんかかっこいいね！」

花子「さ、櫻子が切りすぎただけだし///」

まり「こうやって歩いてるとデートみたいだねっ」

花子（こっちは最初からそのつもり...って何考えてるんだし///）

花子「多分友達か姉妹同士にしか見えないし///」

まり「え～、まあそれでもうれしいなっ！」

花子（か、かわいすぎるし...）

花子「それより早く水族館いくし」

まり「うん、うにー！」


おしまい