P「Dランクアイドルの末路」(343)

高木「毎日無数の駆け出しアイドルがデビューしているが」

高木「栄光に包まれ、華やかな舞台に立てるのはほんの一握り」

高木「我が765プロも同じこと、夢を持ちデビューしたものの」

高木「夢破れ、挫折し、引退した子もたくさんいた」

高木「少し、そんな彼女たちの話でもしてみるかね」

【アイドル】
>>4
765プロのアイドル限定

【行く末】
>>7

うっうー

Pのお嫁さん

【やよい編】

やよい「おはようございますプロデューサー!」

P「おはよう、やよい」

やよい「そういえばプロデューサー、この前のオーディション、どうでした?」

P「あ、ああ……そういえば結果が来てたかな……」

やよい「また……ダメだったんですね……」

P「すまんな、俺の力が足りないばかりに」

やよい「プロデューサーは悪くないですー!私がもっと歌と踊りがうまければ……」

やよい「でもでも!私はくじけないですー!次です!次がんばりましょう!」

P「そうだな……」

やよい「プロデューサー?元気ないですよ?」

やよい「そんなときはー……はい!ターッチ……?」

やよい「プロデューサー?元気出してください……プロデューサーが元気ないと、私も元気が無くなっちゃいます……」

P「やよい、大事な話があるんだ、聞いてくれ」

やよい「はい……」

P「やよいがデビューしたのが14の時、あれから5年、やよいももう19歳だ」

やよい「はい!大人になりましたー!」

P「あぁ……確かに成長したよ……でも、アイドルランクは……」

やよい「まだDランクです……」

P「真面目にレッスンもしてる、性格も一生懸命だ」

P「だが、いざオーディションとなると緊張して力が出せなくなる」

P「デビューしたての頃、俺が甘やかし過ぎたのが原因だ、いや、やよいが悪いわけじゃない」

やよい「プロデューサー……」

P「次……次のオーディションで結果が出なかったら、おれはやよいを引退させようと考えてる」

P「同じ力なら、より年齢が若い子、よりデビューから浅い子が選ばれるのがこの世界」

P「この業界だと、もうやよいの芸歴と年齢ではアイドルとしてデビューすることはほぼ不可能だ」

P「だから次、次を最後に、おれはやよいという夢をあきらめようと思う……」

やよい「そんな!私、私はまだアイドルが……」

P「俺だってまだまだ続けさせてあげたい、でも……」

やよい「分かりました……次のオーディション、私のすべてを出し切ります……」

P「あぁ、俺も全力でサポートする、絶対に取るぞ!」

やよい「はい!よろしくお願いします!」ガルーン

--------------------

----------

やよい「プロデューサー……ごめんなさい……」

P「いや、今日のやよいは今までで一番輝いていたよ」

やよい「でも……合格できなかった……」

P「やよい……」

やよい「あ、あれ……涙が……おかしいな……あはは……」

P「やよいっ!」ダキッ

やよい「ぷろ……ぷろでゅー……うわぁぁぁぁぁん!」ギュッ

P「泣け、やよい。今はただ、涙が枯れるまで泣け」

やよい「うぅ……ああああああああ」ギュッ

P「落ち着くまでこうしててやるから、あふれる涙なんて止めなくていい」

やよい「ごめん……なさい……」ギュッ

やよい「うぅ……うぅ……」ギュッ

P「つらかったな、大変だったな……」ナデナデ

やよい「プロデューサー……」

P「少し落ち着いたか?」ナデナデ

やよい「私の話、聞いてくれますか?」

P「あぁ、ゆっくりでいいから話してくれ」

やよい「今まで頑張って来たのは2つ理由があったんです……」

P「うん」

やよい「ひとつは、ステージで輝くアイドルになるため……」

やよい「もう一つは……プロデューサーに私のことを見ていてほしかったからです……」

やよい「プロデューサー……」

P「なんだ?」

やよい「ずっと……好きでした……」

P「……」

やよい「プロデューサーがずっと見守ってくれたから……ここまで頑張れました……」

やよい「歌も下手で、ダンスもダメ……こんな私をずっと支えてくれたのがプロデューサーでした」

やよい「こんな時に……ごめんなさい……でも、今言わないともうずっと……」

P「やよい!」チュッ

やよい「はわっ!ぷ、プロデューサー!?」

P「俺だって同じ気持ちだよ、やよい」

P「プロデューサーとアイドルという関係上、ずっと言えなかった」

P「でも、今ならやよいの気持ちに応えられる……皮肉な結果だけどな……」

やよい「ぷろ……でゅーさー……」

P「やよいさえよければ……これからもやよいのことを見守らせてくれないかな?」

やよい「それって……」

P「今度はアイドルじゃなくて、俺の恋人として、さ」

やよい「プロデューサー……はい……」

P「こっちこそよろしくな、やよい」

P「それじゃ……最後の仕事だ、今日の結果を社長に報告しに行こう」

やよい「……はい……」

----------

--------------------

高木「そうか、残念だったね……」

やよい「社長!今までありがとうございました!」

高木「本当ならもっと続けてほしかったが……」

やよい「いえ!もう大丈夫です!高槻やよいは、今日で引退します!」

高木「高槻くん……」

高木「キミ、グラスを3つ持ってきてくれたまえ」

P「はい」

やよい「どうしたんですか社長?」

高木「ささやかながら、高槻くんの引退セレモニーをな……」

P「ほらやよい、シャンパンだ、ノンアルコールだから大丈夫だぞ」

やよい「うぅ……社長……プロデューサー……」

高木「本当はドームで引退公演をしたかったんだがな、今の私ではこれが精一杯だ、すまないね」

やよい「いえ、ありがとうございます……Dランクの私にこんなことまでしてもらえるなんて……」

P「お疲れさま、やよい、乾杯」チン

高木「ふぅ……ところで高槻くん、これからどうするつもりだね?」

P「そのことなんですが社長、やよいを、事務兼雑用として雇ってもらえませんか?」

高木「なんと」

P「お願いします!」

高木「ふむ……まぁ音無くん一人では大変なこともあるだろうし、ほかならぬキミの頼みだ」

P「それじゃ……」

高木「頑張ってくれたまえ、高槻くん」

やよい「はい!ありがとうございます!」

----------3年後----------

やよい「こんにちは、高槻やよいです」

やよい「引退から3年、765プロも前より大きくなり、プロデューサーも忙しそうです」

やよい「私も事務員として、アイドルを一生懸命支える仕事をしています」

やよい「アイドルだけじゃなくてプロデューサーも……」

やよい「そしてそして!1か月前に私はプロデューサーと……」

P「おーい!やよい!誰に向かって話してるんだー?」

P「ちょっと忙しいからこれ手伝ってくれー!」

P「それと……」

P「お前はもう”高槻”じゃないだろう?」



やよい
Pと結婚END

結構きつい安価くるかと思ってたけど、普通にほのぼの?になってしまった

高木「高槻くんはどうやら幸せな引退後を迎えたようだな」

高木「しかし彼女ような場合ばかりではない」

高木「青春を芸能活動に捧げ、残ったものは……」

高木「さて、別の子の様子を見てみるかね……」

【アイドル】
>>80
765プロのアイドル限定(やよい以外)

【行く末】
>>83

春香

ソープ嬢

【春香編】

P「春香が引退してからもう3年か……」

P「いつもアイドルたちの中心にいて周りに気を使って……」

P「他の子の幸せを誰よりも考えていた子だったな……」

P「あいつ以外はみんなデビューして……なのに肝心のあいつだけ引退、なんてな……」

P「春香のやつ……今頃何してるかな……」

P「……」

P「さてさて、仕事仕事、まずはメールのチェックから、っと」

P「迷惑メールばっかりだな……とはいえたまにここに振り分けられる仕事のメールもあるからチェックしないと……ん?」

P「この風俗紹介メールの写真の子……春香に似てるような……」

P「まさかな……」カチッ

※荒れたらすみません、あまりにやめろレスばかりが多い場合は他のアイドルに行きます

P「一応このバナーをクリックして……」

P「アイドル倶楽部……ソープか……」

P「可愛い子が勢ぞろい、元レースクイーン、元AV嬢、元アイドルも多数在籍……元アイドル!?」

P「女の子の写真も結構あるな……春香……いるのか……?」

P「……」

P「……」

P「!!」

P「こ、この一番下の子!泡香って書いてあるけど……これ春香だよな……」

P「元気いっぱい、元アイドルです!」

P「私の元気を分けてあげるね!って……」

P「マジ……かよ……」

P「場所は……なるほど……」

P「電話番号もメルアドも変えられちゃって連絡も取れないし……」

P「行ってみるか……」

P「デビューさせてやれなかったのは俺の責任も大きいからな……」

--------------------

----------

P「このビルの……4階……」

P「あっ、小さいけど看板が出てるな……」

P「こういうところ初めてだから緊張するな……」

ガチャ……

受付「いらっしゃいませ、当店は初めてですか?」

P「は、はい」

受付「かしこまりました、当店は指名制となっております」

受付「こちらの女の子からお選びください」

P「えーと……あっ、いた」

P「じゃ、じゃあこの泡香ちゃんでお願いします」

受付「かしこまりました」

受付「では女の子の準備ができましたら3番でお呼びしますのであちらの待合室でお待ちください」

P「はぁ……」

P「……」

P(あの写真、間違いなく春香だ……)

P(少し……痩せたかな……)

P(それに……なんというか……オトナの顔をしてたな……)

受付「3番のお客様、準備ができましたのでA室へお入りください」

P「はい……(緊張するな……)」

ガチャ……

春香「泡香です、よろしくおねがいしま……えっ?」

P「春香……」

春香「だ、誰ですか春香って」

P「お前、こんなところで……」

春香「お客さん、人違いじゃないですか?」

春香「私の名前は泡香ですよ?」

P「間違えるもんかよ……初めてプロデュースしたアイドルを……」

P「一生懸命な春香、すぐに転んじゃう春香、お菓子を作ってくれる春香……」

P「なによりもみんなに元気を与えてくれる春香……」

春香「や、やだなぁ……お客さん、いい加減に……」

P「これ、覚えてるだろ?」

春香「そのリボン……」

P「春香が引退するときに、俺にくれた奴だ……」

P「一つは春香が、もう一つは俺が、輝いていた時間をお互い一生忘れないようにって……」

春香「プロデューサーさん……」

P「思い出してくれたか、春香」

春香「昔のことですよ、いつまでも過去を引きずってたら……ご飯食べれませんから」

春香「アイドルをやめた私が生きるためには……これしかなかったんです……」

P「春香……」

春香「はい、思い出話は終わりです、お客さん、今日はたっぷり楽しんで行ってくださいね」サワッ

P「や、やめろ春香!」

春香「名前間違ってますよ、お客さん、私の名前は、泡香……ですよ」サワサワ

P「もういい!もうやめるんだ!」

春香「お客さん……私に仕事……させてください……」サワサワ

春香「これ以上気を使われると……私……ううっ……」

春香「うぅぅ……」

P「春香……」

P「もう帰るよ……」

P「すまなかったな、突然現れたりして……」

春香「いいんですか?まだ何もしてないですよ?」

P「それじゃ、元気でな……泡香……」

春香「ありがとう……ございました……」

パタン……

受付「あれ?お客様、お時間はまだ残っておりますが……?」

P「いえ、いいんです、もう帰りますから」

受付「そうですか、かしこまりました」

受付「またのご来店をお待ちしております」

P「はい……」

P「……」

P「春香……」

--------------------

----------

春香「おはようございまーす」

受付「泡香ちゃんおはよう、今日は髪型サイドポニーなんだね」

春香「はい、ちょっと気分転換に」

受付「かわいいリボンだね」

春香「本当は2つあって、両側を縛ってたんですけど」

春香「1つは昔、思い出と一緒に置いてきたんです」

受付「そっか、まぁ深入りはしないでおくよ」

受付「この業界、みんな一つや二つ、言えないことがあるものさ」

春香「それじゃ私、準備してますからね」

受付「今日もよろしく頼むよ、たくさん指名が入るといいね」

春香「ふぅ……」

春香「昔は大勢の人に夢を与えるために頑張ってたけど……」

春香「今の私はこの6畳の部屋で一人のお客さんにひと時の夢を与える仕事……か……」

春香「ははは、変わっちゃったな、私……」

春香「変わらないのはこのリボンだけ……」

受付「泡香ちゃーん、指名入ったけどいける?」

春香「大丈夫でーす」

受付「それじゃ、B室、お願いね」

春香「はーい」

春香「さ、今日も頑張らなくちゃ!」

春香「夢を与えるお仕事……だもんね……」



春香
ソープ嬢END

まだ?

>>1書かないなら書いてみてもいい?
この時間なら荒れないだろうし

【アイドル】
>>249
765プロのアイドル限定

【行く末】
>>253

たかね

AV女優

P「……AV女優、か」

P「Dランクになって、あの貴音でさえアイドルを始めた時を思い出して喜んだというのに」

P「いや、だからかもしれない……貴音は、あぁ見えて人一倍アイドルに賭ける思いが強かったのかも……」

P「貴音はDランクからなかなか抜け出せずに、焦って……そして1年が過ぎ露出もほとんどなくなった頃」

P「忽然と姿を消した。そして送られてきたのは一つのDVD」

P「……愕然とした」

P「そこには紛れもないあの、四条貴音がさまざまな状況で犯されている……もちろんAVの話だが」

P「艶やかかつほんのり湿った白い肌、揺れる銀色の髪、豊満な胸……どれを見ても貴音だったのだが」

P「あんな風に乱れた貴音は見たことがなく……見たくはなかった」

P「更に、明らかにAVのタイトルはアイドル時代を彷彿とさせるものばかりで、それが余計に俺を悩ませた」

P「……俺はどうすればいい」

P「とにかく貴音の口から話を聞きたい。そして、必要ならば、謝りたい」

P「……そうして俺は貴音の所属する事務所へと訪れた」

――

P(すんなりと貴音と会うことはできそうだった。俺は案内された部屋で、貴音を待っていた)

P(しばらくして現れたのは……)

P「……久しぶりだな貴……音?」

貴音「お久しゅうございます、貴方様」

P「い、や……お前……どうして」

P(そこにはきわどすぎる下着姿の貴音がいて、まるで誘うようにして俺の隣に寄りかかってきた)

貴音「どうして、と言われましても。ここにいるからには、あれを見てくださったのでしょう?」

P「そ、それはそうだが、俺がここに来たのは!!」

スッ

P「なっ……」

貴音「大丈夫です、私にすべてお任せください」

P「……やめてくれ」

貴音「貴方様なら、料金は必要ありませんから。これは昔の恩返しのつもりです。ですから安心して……」

P「違うんだ!!」

貴音「……貴方様?」

P「貴音……わかってるんだろう?」

貴音「……」

P「まず、お前からアイドルを奪ってしまったのは俺だ。それは、申し訳ない」

貴音「あ、貴方様それは……」

P「だからって、だからって何も言わずに出ていくことはなかったじゃないか」

貴音「……」

P「……俺に一言言ってくれれば、こんな世界に」

貴音「この世界を……悪く言うのは辞めてください」

P「貴音……」

貴音「一つ申し上げておきたいことは、私がアイドルを辞めたのは決して貴方様のせいではない、ということ」

P「なら、どうして」

貴音「……それは」

P「……とにかく服を着てくれ。話はそれからだ。目のやり場に困る」

貴音「……わかりました」

貴音「お待たせいたしました」

P「あぁ」

貴音「それで……」

P「さっきも言ったが、俺はお前のことをDランクのまま何もしてやれなかった」

P「実際、それが原因なんだろう? 別に俺は構わない。むしろ、真実が聞ければそれで」

貴音「いえ……それは、違います。違うと言いきれるでしょう」

P「なら、話してくれるか」

貴音「……確かに私は焦っておりました。もちろん、春香を含め私より若いアイドルのようには、と言い聞かせてはいたのですが」

貴音「私自身の有り方を問われたとき……私は」

P「有り方……?」

貴音「事務所にはファンの方々のファンレターが届きます」

P「あぁ」

貴音「皆のファンレターには、とても思いが伝わってきました。可愛らしい、歌声が好き、それぞれをちゃんと見てくれている、と」

P「貴音にだってファンは大勢いたさ。それにファンレター……まさか、悪口の書かれたファンレターを……読んだのか?」

貴音「いえ、そうではありません。私にも心温まるような文面が多く届き、とても支えにはなっていたのです」

貴音「ですが、ある日一つのファンレターが。そこには……」

P「……なんだ?」

貴音「ないすばでぃ、と」

P「……うん?」

貴音「その他にもありました。みすてりあす、せくしー、びゅーてぃふる」

P「それが、嫌だったのか?」

貴音「それもまた、違うのです」

P「だったら何が……確かに身体的なことを言われることが多いが、美希だってそういうことは多い」

貴音「そう、美希ならばこの褒め言葉はとても思いがあるのです。ですが、私には……」

貴音「これといって秀でた部分がありません」

P「何を言うんだ貴音。お前には優れた部分の方がたくさんあると言ってもいい」

貴音「……それでも私は、皆と比べてしまうとどうしても不安になってしまい……あの時は焦っていたこともあったのでしょうが」

貴音「やがてファンの方も少なくなりました。ライブに来てくれる方はほとんど知り合いになりました。その中の一人が、言いました」

貴音「ライブ終了後にある方が、交わした言葉」


貴音「”セックスさせてくれないか”と」

P「なっ……どうしてそれを言わなかったんだ!」

貴音「……」

P「あ……い、いや……確かに、言えない、よな……」

貴音「最初は驚きの方が強く……その場では何も言えませんでしたが」

貴音「そのことが知れたのか、冗談半分だったその言葉が徐々に本当のことに聞こえてきて、怖くなってしまったのです」

貴音「今までの数々のファンレターは、私の肉体が目的だったのではないかと、疑心暗鬼に陥りました」

P「……」

貴音「そして、私がここにくる前日、ファンの方に言われたのです」

貴音「これからも応援するから、一回だけ。と」

P「……なんて奴だ」

貴音「私は……私はあろうことか、それを了承してしまったのです」

P「なっ!!?」

貴音「ですが、途中怖くなり泣きだしてしまうと、相手の方も了承してくれました。なのでファンの方との関係は、ありません」

P「……」

貴音「……その事で私はもう、ファンの方に顔を合わせることができない。そして、プロデューサーにも。そう思ったのです」

P「そんなことが……でも、そんな、一言言ってくれれば……」

貴音「……今思えば、そうだったかもしれません」

貴音「ですが、私はもう限界だったのかも、と。重圧に押しつぶされそうになりながら、ファンの方の想いを純粋に受け止められず」

貴音「あれほどの想いさえ、邪な考えと否定し……逃げてしまったのですから」

P「……気持ちはわからなくはないさ。でも、でもそんな考えのやつらばっかりじゃないだろう」

貴音「……」

P「きっと理解してくれる奴がいる。そりゃ……貴音の体は魅力的だ。だから仕方ないことだって……」

貴音「貴方様」

P「な、なんだ」

貴音「……私は、今”女優”として。あの時以上の収入を手にしています」

P「……本当か?」

貴音「アイドルのことも……もちろん事務所は伏せてありますが、少々」

P「なんで、なんでそんなこと……」

貴音「アイドルだった私より、今の私を必要としてくれる人が大勢いるのです!!」

P「た、貴音……」

貴音「ですから、もう……私はあの舞台には戻れない」

貴音「戻る権利もないのです……ですが私は、一ファンである”あの方”の想いを受けて、今こうして別の道を歩んでいるのです」

P「……」

貴音「決して、決して誰かに強制されたことではないということを、貴方様にも知っていただきたいのです」

貴音「そして……謝りたい。許されることではないと思います。でも……あれだけのお世話をしていただいた貴方様に……」

P「……貴音」

スッ

P「……」

貴音「……今私ができることと言えば、これくらいのこと」

P「ダメだ……」

貴音「貴方様は私が嫌いですか?」

P「嫌いじゃないが……俺とお前は……」

貴音「もう、アイドルとプロデューサーではないのです」

P「俺はまだお前のことをアイドルだと思ってる!」

貴音「……もう、”四条貴音”はおりません」

P「……そんな」

貴音「私の、最後のわがままを聞いてはくださいませんか」

P「……」

貴音「私がこうして新たな道を歩めるのも、全ては貴方様との出会いがあったから」

貴音「新たな私を、貴方様にも知っていただきたいのです……」

P「やめてくれ……」

貴音「貴方様……」

P「やめろ……」

ススッ…

P「やめてくれ!!!」



P「もう……帰るよ」




P「……なんで、なんで泣くんだよ。貴音……」

貴音「……泣いてなどおりませんが」

P「……俺だって認めてやりたいよ。でも、違うんだよ……」

P「そんな話聞いたら余計に俺のせいだって……」

貴音「決して貴方様のせいでは……」

P「お前の話はわかるよ。でも、俺だってそんなできた人間じゃないんだよ」

P「……わかった」

貴音「何が、ですか?」

P「今日は、お前の好きにしてくれ……」

貴音「……いいのですか?」

P「いまだに信じられないんだ。お前が、AV女優だなんて」

貴音「……ただのAV女優ではありません。もう少しで、”トップ”です。その時には貴方様にも……」

P「……」

貴音「では……」


P(俺は泣いたまま貴音の奉仕を受けた。ほとんど、その時は無意識だった)

P(俺の上で喘ぎ、これ以上ないくらい乱れている貴音を見て興奮はしていたんだろうが、逆にそれ以外の感情はなくて)

P(ただひたすら、泣きながら貴音を犯し続けていた)

高木「今はもう取り返しのつかないことと思っても、ちょっとしたきっかけで人は変われるものだ」

高木「”トップアイドル”なんてものも例外ではない。逆に、Dランクで終わってしまうことも、また一つ」

高木「彼女はAV女優として一歩を踏み出した。決してそれは悲観すべきことではない」

高木「むしろ前を見なければいけないのは、プロデューサーの方だろうね」

高木「さて次は誰について話そうか」

アイドル
>>286

末路
>>290

民間企業に就職

P「響は民間企業に就職したらしいな」

P「なんだかんだ、ちゃんと考えてるやつだからな」

P「えっと、どこだったかな……あったあった」

P「>>298か」

スクエニ

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