エレン「目が覚めたら女になってた…」(749)

チュンチュン
エレン「ん…もう朝か…」

エレン「みんなはまだ寝てるのか…」

エレン「おい、アルミン、起きろ」ポンポン

アルミン「も…もうちょっとだけ…」

エレン「良いから起きろッ!」バッ

アルミン「ヒッ!寒いよぉ…エレ…」

エレン「ん…どうした?アルミン」

アルミン「君…誰?」

エレン「いや、何言ってんだよ、アルミン」

エレン「俺はエレン・イェーガー、お前と同じシガンシナ区出身だろうが」

アルミン「え…エレン…?な…何か…違和感を感じないの…?」

エレン「え?違和感…? んーなんか今日は声が高いなー…後は…
      あ…あれ…な…無い!ち…チンコがない!!!!」

エレン「ま…まさか…俺…」

エレン「……巨人になっちゃったのか!?」

アルミン「あ…いや…それはちがうと…」

エレン「畜生ッ!!巨人を駆逐しようとして巨人になっちまうなんてえええ!!!」

エレン「俺はどうしたらいいんだああ!!!」

アルミン「エレン、僕の話を…」

ライナー「ん…なんだ…朝っぱらから… 何かあったの…か…?」

ライナー「なななななんで男子寮に!?」

アルミン「ああ…エレンが大声だすから……」

エレン「き…聞いてくれライナー!俺はエレンだ!

エレン「どうやら巨人になっちまったんみたいなんだ!」

ライナー「え…エレン…!?…いや…エレン…それは巨人化じゃなくt」

エレン「ああああああ!!!俺はこれからどうしたらいいんだあああああ!!!」

ジャン「んだよッ!!朝からうるせーな!これだから死に急ぎ野郎は嫌いなんだよ!!」

エレン「脳内お花畑野郎に言われたくねーよ!!」

ジャン「ああ!?もう一度言って見ろよ、クソエレ…」

ジャン「お…お前誰だよ!?」

エレン「エレンだって言ってんだろ!!」

ジャン(はぁ…!?…エエエエレンがこんな美少女な訳が!!)

コニー「ん…朝からおめえらは元気だなぁ…」

コニー「てっ!?だ…誰だよ!!なんでこんな可愛い子が!?てかなんで男子寮に!?」

アルミン「ねえ…エレン」

エレン「な、何だよ!!アルミン!!俺はどうしたらいいんだよ!」

アルミン「安心していい…君は巨人じゃないよ…だからコレ以上ややこしくしないでくれ…」

エレン「へっ…!?」

ミカサ「……」ムニュゥ

エレン「痛い、痛い、痛い!!ほっぺをひっぱるなよミカサ!」

ミカサ「確かに…これはエレン」

アルミン「でしょっ?」

ミカサ「でも、どうして急に女性になったの?」

エレン「俺が聞きたいよ…まったく…」

ミカサ「でもエレンはこのままでも良い、いや、むしろこのままで良い!!」

ミカサ「さあ結婚しよう!開拓地に移って静かに暮らそう!!」

エレン「そんな事したら調査兵団にいけねえだろ!!!」

アルミン「突っ込む所はそこじゃないと思うんだけどね…」

アルミン「教官にはエレンが女体化したって伝えておいたから、たぶんこれからは女子寮で暮らす事になると思うよ」

エレン「おぉ、ありがとうなアルミン! でも寮はそのままでもいいんじゃねえか?」

ミカサ「エレン、それは駄目!今のエレンはすごく可愛い、ので!貞操が失われる危険性がある」

エレン「えええ?別に寮ぐらいそのままでいいだろ」

ライナー「お、俺は別にお前の事そういう目で見てないぞ!だからお前が良いなら是非男子寮で寝るべきだと思うぞ!」

ミカサ「……こういうのが居るから男子寮は危険」ギロッ

ライナー「」

ベルトルト「まぁでも…そこらへんはエレンの意志でいいんじゃないかな」

アルミン「まぁ…確かにそうかもしれないね」

エレン「じゃあ寮はそのままでいいわ」

ミカサ「エレン、それは駄目!」

エレン「心配すんな、もし襲われてもアニから教わった格闘術で乗り切るからさ」

ミカサ「でも…!!!」

アルミン「エレンの好きな様にさせてあげなよ」

ミカサ(エレンの寝込みを襲ってあんな事やこんな事をしたかったのに!!)

ジャン「おいエレン!俺が好きなのはミカサであって!!お…お前の事なんか何とも思っちゃいないんだからな!!」

ジャン「か…勘違いするなよ!!!」

エレン「は…はぁ?急に何言ってんだよジャン」

ジャン「お…俺の好きなのはミカサだからな!!お前なんかじゃないからな!!」

アルミン(あ…これ絶対惚れちゃったパターンだわ…)

アルミン「そういえばエレン、何か変わった事とかないかな?」

エレン「? 変わった事なー…う~ん…」

エレン「特にねーんじゃねえかなぁ…」ムニ ムニ

アルミン「ちょ、こしょばいよ…エレン」

エレン「あ…悪い、ついっ」

エレン「てかアルミン…よくみりゃ可愛い顔してんな……」

アルミン「へ…?」

エレン「よし…行くぞミカサ、アルミン!」

ミカサ「まってエレン、お願いがある」

エレン「…?」

エレン「なんだよ…お願いって」

ミカサ「言葉遣いを女らしくした方がいい」

エレン「はぁ…?なんでだよ」

ミカサ「その方が捗る、私のオナ…訓練生生活が!!」

アルミン「確かに女の子の体になった以上…女の子らしく女言葉を使ってもらいたいね」

エレン「えー…気持ち悪くないか?」

アルミン「想像してみてよ、ライナーがクリスタみたいな口調で喋ったらどう思う?」

エレン「頑張ってみる」キリッ

アニ「ふ~ん…女体化したってのは本当だったんだね」

アニ「だからと言って手を抜く気はこれっぽっちも無いけどね」

エレン「おうっ!!全力できやがれ!!」

アニ「泣きべそ掻いてもしらないよっ!」 
                         ガシッ!

エレン(あ…あれ…いつもより力が入らない…)グググッ

アニ「どうした?その程度か?全然手応えがないよ?」    
                     ドタンッ!

エレン「く…クソ…なんでだ…」

アニ「やっぱり手加減しといた方がよかったかい?」

エレン「うるせえ!全力で来いって行ってるだろうがッ!!」



ライナー「女同士の組み手は良いもんだな…」

ベルロルト「そうだね…ライナー…」

エレン「はぁ…はぁ…」

アルミン「大丈夫、エレン?やっぱり女の子だとランニングはキツい?」

アルミン「荷物持ってあげようか?」

エレン「人の心配してる場合かよ…アルミン…」

アルミン「ははは…僕も大分余裕ができはじめたからねっ」

エレン「クソッ…アルミンにまけてられるか!!」

アルミン「僕もまけないよ、エレン!」


ミカサ「教官、少しペースをおとしてもいいですか?」

キース「駄目だ、どうせエレン達とだべるつもりだろう」

ミカサ「チッ…」

エレン「あーしんどい…動きたくない…」

アルミン「大丈夫、エレン?」

アルミン「女の子なんだから少しぐらい手を抜かないと身が持たないよ?」

エレン「手抜くとか俺が一番嫌いな事場だ…」

アルミン「でも少しは自分の体調の事をかんがえなよ?君は無茶ばっかりするんだk」

エレン「本当にアルミンはかわいいなー」 ムニムニ

アルミン「ちょっ、話してる時にやめてよ…」

エレン「つい手がでちまうんだから仕方ないだろー」ムニムニムニ

ミカサ「……」ムニイイイイイ

エレン「痛い、痛い!何すんだミカサ!」

ミカサ「つい手がでてしまう」

エレン「痛いからやめろよミカサ!」

ミカサ「アルミンばっかりずるい!」ムニイイイ

エレン「アルミンは可愛いからしてんだよ!」

ミカサ「エレンは私も可愛がるべき」プクー

悪い、そろそろパソコンやめないとヤバイ

誰か乗っ取ってくれると嬉しい

sssp://img.2ch.net/ico/kitawa.gif
>>41
書けよオラ!!!!!!

>>42
お前もなんだかんだでssかけるだろ!!
何がパスタだよ、執筆しろオラ!!!

ごめんなさい、また暇だったら書き溜めして一気に貼るんで
今日の所はこれくらいという事で

乗っ取りとか全然OKなんで

書き貯めねーなら初めからスレ立てんなやゴミカス
頭沸いてんのか

>>50
ちょっと前までは書きためなのがVIPじゃ主流だったんだよ!!
最近は進撃SSだと書きためるのが当たり前みたいになってるけども

>>52
書きためないのが

完結してると思ったらしてなかった

オラ書けよ

書けよ

書けよおら

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

原作もアニメも見てないけど俺が書こうか?

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

アルミン「でもどうするのこの後?流石に今の状態で入浴するのはマズイ気が…」

ミカサ「なら女風呂にくればいい!」

エレン「落ち着けよミカサ」

アルミン「確かに今の状況なら仕方ないと思うけど…女子達はどう思ってるのかな?」

エレン「確かにアイツらに申し訳ねぇな、別に俺は男風呂でもいいぞ?」

ジャン「っ!!」ガタタ

ライナー「そっ!そうだな!女風呂にエレンが入るのはクリスタ達が可哀想だ!」

ベルリント「確かに!僕もそう思うな!」

ほしゅっと

ほしゅっと

最後まで書いてくれる?

期待して良いのか?
もしあれなら最初から最後まで引き受けるが

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

書いて良い?

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

序の幕

…明け方…―男子寮―

ギャア、ギャア、ギャア!

エレン「んぅ……うるせぇ。こんな朝っぱらから、やかましく鳴くなよ……」

エレン「今日も地獄の訓練があるっつうのに、中途半端に起きちまった……ん?」

エレン「あれ……? オレこんな声だったっけ?」

エレン(いや……なんか妙に高くないか? 風邪か? いやそんなはずは)

エレン「あー、あー、あー……高い、ってか、え? 女っぽい?」

エレン「……。……? ……ッ!?」ガバッ

エレン(……おい、これは夢じゃねえんだよな? 今オレは起きたんだもんな)

エレン(おい、嘘だろなんだそれ。オレ、昨日まで男じゃなかったっけ!?)

エレン「……」

エレン「き、き、き、キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

ほしゅっと

ライナー「なんだァ!? 敵襲かァ!?」ガバッ

アルミン「い、いきなり大声出さないでよ……驚いちゃうって、え? 誰が大声出したの?」

エレン「アルミィィィン!」

アルミン「うわっ! 急にひっつかないで……って、え?」

ライナー「ま、まだ明け方だから薄暗くてよく見えねえが、その声……女子が俺たちの寮に侵入してきたのか?」

エレン「アルミィン……アルミィン……」グスン、ヒッグ、グスン

アルミン(お、おおお、落ちつけアルミン・アルレルト)

アルミン(僕だってまだ何が何だかわからないが、それで一番混乱しているのは『本人』だろう!)

アルミン(女子たちが僕らの部屋に忍び込む理由なんて……ないはず! そして僕の記憶する限りの女子の声とも違う声!)

アルミン(……むしろ、似ている。男子訓練兵の中に似ている声の人物がいる!)

アルミン「……ずいぶん、可愛い声になっちゃったんじゃないの?(『本人』を不安にさせちゃダメだ!)」

エレン「どうしよう……オレ……アルミィン」グスンッ

アルミン「まずは落ちついて……エレン」

ライナー「……ハァ!? エレン!?」

エレン「そ、ぐすっ、そーだよ」

ライナー「でも、お前……その声……」

アルミン「僕もライナーも頭の中ごちゃごちゃだろうけど、一番混乱してるのはエレン本人だよ」

エレン「オレだって、なんで女になってんのかわかんねえよ……鳥の鳴き声がうるさくて、起きたらこうなってたんだよ」グスンッ

アルミン(昨日までは確かにいつものエレンだったな……)

ライナー「……ようやく目が慣れてきた」

アルミン「僕も……」

ジャン「おい、朝っぱらからうるせェぞ! 誰だ女みてえな声で叫んでるヤツ……は」

エレン「……みんな、起しちまってスマン。オレが叫んだせいだ……」グスンッ、ウルウル

一同(エレン以外)「……」

一同(エレン以外)(……か、可愛い!?)

ほしゅっと

ライナー(んなっ、なんだ目の前にいる美少女は!? 本当にエレンなのか!? ……けっこ、いやいややめろライナー!)ドキドキ

ライナー(俺には結婚を誓った(嘘)天使クリスタがいるだろうが! ……しかし可愛いな)ドキドキ

ジャン(は、ハァ!? 誰だよこの可愛い女!? ……ってか女子が男子寮に入っちゃいけねえだえろ!)ドキドキ

ジャン(……可愛いな。待て待て待て! 落ちつけジャン・キルシュタイン! 俺はミカサ一筋だろうが! ミカサ大好き!)ドキドキ

アルミン「……」ドキドキ

アルミン「……ッハァ!」

アルミン(あ、危ない……つい見惚れてしまった。落ちつけアルミン……それよりもあの、可愛い、じゃない!)ドキドキ

アルミン(あの顔は間違いなくエレンだ! 可愛くなってるけど、悪人顔の面影はしっかり残ってる!)

エレン「……?」

アルミン「ほ、本当にエレン、なんだね」

エレン「だからさっきから言ってるじゃねえか!」ウルウル

ジャン「んなっ、エレンだとぉぉぉぉぉぉ!(どういうことだよ、エレン!? は? 女じゃねえか!?)」

エレン「そうだよオレだよ……うわっ。苦しいと思ったら、胸まで大きくなってんのかよ」ボロンッ

ライナー「ぶぁはあああああああああああああああ!!」

ほしゅっと

アルミン「ェエエエエエエエレェエエエエエエエン! だめだ胸はしまって!!!」

ジャン「……」

ライナー「……」

エレン「だって苦しいんだもん」

アルミン「みんな息してないから! エレンの胸見て失神しかけてるから!(“C”、張りのある良い形だッ!)」

エレン「わ、わかったよ……」

ライナー「……あ、アルミン。エレンのやつはどうすれば元に戻れるんだ?(あれがおっぱいというやつか……)」

ジャン「……ライナー、アルミンだって全知全能の神じゃあねえんだぜ(同年代の女のおっぱいとか初めて見た)」

アルミン「ライナー……そしてエレン、悪いけどジャンの言う通りだ。元に戻す方法はおろか、原因だって何もわからない」

エレン「……だよな。アルミンだって、こんな変なコトわかるわけねえよな」

アルミン「エレン、落ちついたかい?」

エレン「ああ、お前らが必要以上にうるさく騒いでくれたお陰で、冷静になれたよ」

エレン「ああ、おっぱいだけじゃなくて、ちゃんとちんこもなくなってるんだぜ。見るか?」

アルミン「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ほしゅっと

ライナー「……」

ジャン「……」

エレン「じょ、冗談だよっ。そんなむきになんなくて良いじゃねえかっ」

アルミン「いいかいエレン! 君は今、どういうわけか女の子になっているんだ!」

エレン「……わ、わかってるよ」

アルミン「女の子になった原因とか戻し方とかはまだわからないけど、なっちゃったのは仕方ない!」

エレン「……うぅ」ウルウル

アルミン「女の子なら女の子らしく、そんなお下品なこと言うのはやめなさいっ!!!」

エレン「……うぅぅ、ぐすんっ」ウルウル、グスンッ

アルミン「えっ」

ライナー「……泣かせた」

ジャン「泣かせた」

アルミン「えっ」

エレン「ごめんよぉぉ……もう、下品なこと言わねえから、怒らないでよぉ」グスンッ、ヒッグ

アルミン(メンタル乙女になってるううううううううううううう!?)

ほほほほほしゅ

アルミン(ああ……これはダメだ。今回ばかりは僕のアルミ胃ンも耐性がついてない……)

エレン「うぇぇ……ぐすん、ふぇぇ……」

アルミン(今まではエレンを取り囲むいつもの女子メンバーに胃を痛めていた。そっちはもう慣れた、耐性はついたけど……)

エレン「アルミン……ごめんな、もう怒らないでな? ……こ、怖いから」ウルウル

アルミン(この角度からの刺激はアルミ胃ンには辛すぎるッ!!!)キリキリキリ

ライナー「……(泣いてるエレン可愛い。抱きしめたい)」

ジャン「……。……ッチィ!」

ジャン「いつまでもぴーぴー泣いてんじゃねえよ、この死に急ぎ野郎が」

エレン「……ぐすっ。……な、なんだとッ!?」

アルミン「じゃ、ジャン!?」

ジャン「お前が女になろうが何になろうが知ったこっちゃねェ! 俺にとっちゃお前は何も変わらねえ暑苦しくて声だけデケェ死に急ぎ野郎だよ!」

エレン「野郎じゃねえ今は女だ!」

ジャン「女だろうが関係ねえっつってんだろ!」

エレン「はぁ!?」

ジャン「お前はエレン・イェーガーで死に急ぎ野郎なんだろ! だったら巨人駆逐することだけ考えてろよ大馬鹿ァ!」

アルミン「ジャン……」

ジャン「そうやってうだうだ泣かれてると鬱陶しくて敵わねえ。今日も訓練あるってのに朝から疲れさせんなよバーカ」

エレン「……巨人を、駆逐っ」ギリッ

アルミン「え、エレン?」

エレン「そうだ……オレは巨人を駆逐するんだ!」

ジャン「目ェ覚ましたか? あ? 死に急ぎ野郎?」

エレン「女になろうが関係ねえ……オレは巨人を駆逐する!」

アルミン(いや……関係なくはないけどさ、エレン)

エレン「ジャン!」

ジャン「んだよ死に急ぎ野郎!」

エレン「目ェ覚めた、ありがとうな!」ニコッ

ライナー「ぶはあああああああああああああ!!!(天使の笑顔だああああああ!)」

アルミン「ッ!? ライナー!?(掠っただけでこの威力!? 真正面でもろに食らったジャンは!?)」

ジャン「……ッチ! お、お礼なんざいらねェんだよ! ……バーカ///」ドキドキ

アルミン(惚れたあああああああああああ!!!)

ライナー「……」ブクブクブク

アルミン「泡を吹いている……」

エレン「……? どうしたみんな?」

アルミン(なんだこの天然ジゴロ(乙女)っぷりはァ!?)

エレン「なんでライナーぶっ倒れちゃったんだ?」

アルミン(自分がやったって気付いてないのか!?)

エレン「まーいいや。あー……これ訓練どうするんだろうな。一応教官には言っておかなくちゃいけないよな」

アルミン「そ、その時は僕も同行するよ」

エレン「おお! 助かるぜアルミン!」ニコッ

アルミン「ごふっ(天使の笑顔……あ、上からも天使が……)」

エレン「もうそろそろ朝食の時間だな! ミカサが知ったら驚くかなー、今から面倒くせえなもう……」

ジャン「くそっ……俺は先に食堂行ってるぜ」スタスタ

エレン「あっ、待てよジャン! アルミン、俺たちも行こうぜ!」

ジャン「別にお前と一緒に行くつもりねえよついてくんな!///」

ベルトルト「……ライナー、しっかりして」

…朝…―食堂―

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

サシャ「……パァン」

コニー「おい、元気出せよ。別に珍しいことじゃねェんだ」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

アルミン(昨日の夕食時と変わらず、今朝の食堂もいつもの賑わいがないな……無理もないけど)

ミカサ「……」

アルミン(でも、こっちはこっちで大きな問題を抱えてる……はあ)

エレン(乙女)「驚くなよミカサ……俺は、エレンだ」

ミカサ「……」

ジャン「……(だ、大丈夫かエレンのやつ。っていうかむしろミカサ大丈夫か?)」チラッチラッ

ライナー「……(ああ……エレン可愛いな。おっ、クリスタ可愛いな……エレ、いやっ! 俺はクリスタだ!)」チラッチラッ

ミカサ「……エレン、これからは私たちの寮で、なんなら私のベッドで一緒に寝ましょう」

アルミン(なんかすっごい話しが飛躍しちゃってるよおおおおおお!?)

一人称ぶれっぶれだけど
基本は『オレ』で書きたいからそのつもりで読んでくれ

ほしゅっと

アルミン「ちょ、ちょっと待ってミカサ! それは、どうなんだろう」

ミカサ「……どうしてアルミン? エレンは今女の子、ならエレンはこれからは女子寮でおかしくないはず」

アルミン「た、確かに……(っていうかさすがミカサだ。エレンの摩訶不思議な女体化を一瞬で理解し、その上で己の欲求を満たそうとするとは!)」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

アニ「……」

ミーナ「ね、ねえアニ……あそこでアルミンとミカサと一緒にいる女の子って」

アニ「……エレン」

ミーナ「だよねっ!? あの怖い顔の面影あるもんっ! ど、どういうことなの!?」

アニ「私に聞かないでよミーナ……(エレン、あのエレンが……なんであんなに可愛くなってるんだよ!?)」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

ジャン「おいちょっと待て! ま、まずはここはエレン本人の気持ちを聞くべきだろ!(いくら女になってようがミカサと一緒に寝させられるか!)」

ライナー「そ、そうだミカサ! 仮にもエレンは今まで男だったんだ! 女子寮は躊躇いがあるだろう!(クリスタと一緒に寝させるわけにはいかねェ!)」

アルミン「……ジャン、ライナー(君たちの気持ちはよくわかるっ! 僕もクリスタとエレンを同じ部屋で寝かせたくないっ!!)」

ミカサ「……っちぃ。……だったら、エレン本人に意志を聞く。エレン、どっちで夜を過ごしたい?」

エレン「お、俺は……/// い、いいよっ! 今までのままで! 俺は男子寮でいいっ!///」

ほしゅっと

アルミン「……(エレンそれは)」

ミカサ「……で、良い? それはつまり妥協という意味? ならば遠慮しなくていい、教官には私が話しをつけるから」

アルミン(話しという名の物理脅迫が教官を襲ってしまう! ああ、アルミ胃ンが痛いぃぃぃ!)キリキリ

ミカサ「正直に言って、エレン。無理しなくていいの……男子寮より女子寮の方が良いんじゃない?」

エレン(乙女)「……」

アルミン「エ……レン……?(エレンが黙ったァ!? なんだこの沈黙はァ!)」

ジャン「お、おいエレンどうしたんだよ」

ライナー「だ、黙ってちゃわからんぞ?」

エレン(乙女)「……オレ」

アルミン(あーこれは、もう……)

エレン「オレ、やっぱり女子寮の方が良いかもしれねェ」

ジャン・ライナー「ん゛な゛っ!?(ん゛な゛っ!?)」

エレン(乙女)「な、なんかわからねえけど……男子寮で寝るの、はずかしぃんだ///」

アルミン(……恥じらいの感情も芽生えてしまったのかァ!!!)

ほしゅっと

ほしゅっと

ミカサ「……よし」グッ

エレン「ごめんな……アルミン、ジャン、ライナー。やっぱオレ、変わっちまったみてェだ」

ジャン「……」

ライナー「……」

アルミン「仕方ないさエレン。今のエレンは女の子なんだし、男子寮が恥ずかしいなら女子寮へ移った方が……良い」

エレン(乙女)「っ! うんっ」ニコッ

アルミン(はうあぁぁぁぁ!!! エレンその笑顔反則だよぉぉぉぉぉぉ!!!)

ミカサ(っきゃ、きゃわいい……っ!)

ジャン「……アルミン」

アルミン「んな、なんだいジャン?」

ジャン「オレも出来る限り手伝う、だから、一刻も早くエレンを元に戻してやろうぜ」

ライナー「……同感だ。これはもう……クリスタと同室が云々の問題じゃねェ」

アルミン「……二人とも。……ああ! エレンを、戻そう!」

アルミン・ジャン・ライナー(……じゃないとエレンに恋しちゃいそうなんだよォォォォオオオオ!!!)

エレン(乙女)「……?」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

クリスタ「ね、ねえ? どうしたの朝からみんな集まっちゃって……」

ライナー「ッシェアァァァ!!!(俺の嫁(天使)キタァァァァァ!!!)」

クリスタ「ひぃっ!」ビクッ

ユミル「ライナーてめえ私の天使驚かしてんじゃねェよ!」ドゴッ

ライナー「ごふぅあっ!!!」

ミカサ(ああエレン、可愛いなぁ……女の子になってるんだからおっぱいとかもあるのかなぁ)

アルミン「おはようクリスタ、ユミル」

クリスタ「おはようっ!」

アルミン(やっぱりクリスタは天使だ……それだけは揺るぎのない事実だ)

ユミル「あいさつなんてどーでもいいだろクリスタぁ? そっちのやつが気になって来たんじゃねえのかよ?」

エレン「……? あっ、オレのことか」

クリスタ「オレって、じゃ、じゃあやっぱりエレンなの!?」

エレン「……驚くよなそりゃ。でもそうなんだ、信じられねェだろうけどな」

見とるぞー

ほしゅっと

ユミル「……」

クリスタ「ど、どうして女の子になっちゃったんだろうね……何か戻せる方法とかはないのかな?」

ユミル「……ッチ(そーいうことかよ、ったく私の天使は……)」

アルミン「残念だけど……こうなってしまった原因も、元に戻す手がかりもわからない状態なんだ」

クリスタ「……私でよければ、エレンを元に戻すの協力するからね?」ニコッ

アルミン(……天使)

ライナー「……ぐふっ(結婚しよ)」

ユミル「……」

ユミル「しっかしエレン、お前見違えるほど可愛くなったなー」

エレン(乙女)「えっ、ええっ!?///」

ユミル「女になったってことは、つまりだ……」ガバッ!

エレン(乙女)「ひぅっ///」

ミカサ(あーエレン可愛いホント可愛い)

ユミル「おっぱいだってもちろんあるってことなんだよなァ!?」モミモミモミモミ

エレン(乙女・Cカップ)「ひぁっ/// ちょ、っとやめっ/// やめ、ろっ! ユミルのバカバカバカァッ!///」

ほしゅっと

アルミン「ぐはっ!(エ、エレンが)」

ジャン「ごほっ!(か、感じてやがる)」

ライナー「……(……ッ!?)」

ミカサ(エレン、感じてるエレン可愛い、ああ、もっと……)

クリスタ「ユミルやめなよっ!/// ちょっとミカサも止めて」

ミカサ(あー可愛い、いー可愛い、うー可愛い、え……ッハ!)

エレン(乙女)「ま、ってぇ/// ほんとっ、ヤバい/// 力が抜けるからユミル///」

ユミル「だっはっはっはっは! 私に任せろエレン、気持ちよくするテクはクリスタで磨いてるんだよ!」モミモミ

クリスタ「勝手なこと言わないでよユミル!」

ユミル「ほーれどうしたエレン、もっと敏感なところ摩ってやろうか、おわっ!」

ミカサ「……ユミル、それ以上エレン(のおっぱい)をいじめる(いじくる)のは私が許さない」ギリリィ

ユミル「わかったから、わかったからミカサ! もう私の間接極めるの解いてくれ!」

ミカサ「ユミルにはクリスタがいるんだから、クリスタを気持ちよくさせてればいい」

クリスタ「ちょっとミカサそれはおかしいよっ! き、気持ちよくなんかなってないもんっ!///」

エレン(乙女)「うぅ……もうお嫁に行けない……」シクシク

ミカサ「安心して、その時は私が貰うから」

アルミン「いやそういう問題じゃ……」

エレン「み、ミカサァァァァ!」グスンッ

ミカサ「はぅっ///(泣き顔も可愛いっ!)」

アルミン「エレン……ミカサ……(アルミ胃ン……もう少し我慢しててくれアルミ胃ン)」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

コニー「おいお前ら朝っぱらからやかましいぞ! なんだ何事だ!」

サシャ「パァン……があるなら代わりに私が食べますよ……」

ユミル「うわっ、バカ二人が来やがった……」

コニー「バカじゃねえよクソ女ァ!」

サシャ「むぅ……失礼ですねぇ。これでもエレェンとコニーより座学はできてるんですよ!」

クリスタ「おはようコニー! サシャ!」

エレン(乙女)「ざ、座学だけで頭良いとか決まるワケじゃねえぞっサシャ!」

サシャ「ふっふーん! 別に私は座学“だけ”とは言ってません! トータルの頭脳だって私の方が上じゃないですかエレェ……えっ?」

ユミル(やっぱ芋女はバカだよ……うん)

ほしゅっと

サシャ・コニー「はあああああああああああ!? エレンが女にぃぃぃぃぃ!?」

ユミル「あーうるせえうるせえ!」

クリスタ「で、でもびっくりするのも無理ないよね。仕方ないよ」

エレン「……ああ、仕方ねェけどさすがに疲れるな、毎回こんな反応されてちゃ」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

ミーナ「なんか向こう凄い賑やかになってるね」

アニ「……そうだね(ユミルのやつ何してんのよ、こっちまでド、ドキドキしたじゃないか///)」

ミーナ「アニは……行かなくて大丈夫?」

アニ「行きたければ行けば? ミーナ(くそっ、多分今顔真っ赤だ/// ミーナに見られたくないっ!///)」

ミーナ「……アニが、冷たいよぉ……」グスンッ

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

コニー「わ、わりぃわりぃ……オレとしたことが驚いちまったぜ。エレ……なんて呼べば良いんだ?」

エレン(乙女)「いや……オレはオレだからエレンのままで良いよ。っつうかそれしかねェだろ」

サシャ「す、すみません……驚いてしまいました。心を落ちつけるために、パァンを食べて良いでしょうか。誰かくれませんか?」

ユミル「やっぱこいつらバカだ」

ほしゅっと

ほしゅっと

アルミン「……一先ずこれで、大体の主なメンバーは今の状況を理解してくれたのかな(向こうでアニとミーナもこっちを見てるし)」

エレン「あとは教官だな、別に体調不良なわけじゃねえから休みとかにはならねえと思うが……」

アルミン「あとで一緒に行こう。あの教官だ、『女になろうが関係ねえ! 訓練は変わらず続けてもらうぞイェーガー!』で済ませてくれるよ」

エレン(乙女)「……ちょっと、怖かったから、アルミンがついてきてくれて安心だ」ウルウル

ユミル(やべえ可愛い……私こんな可愛い子のおっぱい揉んでたのかよ……)

アルミン「教官への報告は、だから良いとして」

ミカサ「……エレン、サシャがエレンの朝食を狙っている。早く食べて」グイッ

エレン「もががっ、わふぅっ」

アルミン「今はエレンがこうなってしまった原因をつきとめないと」

コニー「原因かぁ……つっても、どうすりゃそうなっちまうかも不明なのに原因って言われてもなぁ」

ジャン「……珍しく頭使ってるじゃねえかよコニー」

コニー「そ、そりゃあ、エレンのこと元に戻してやりてえからな」

ジャン「なんでこうなったか……か。難しいな」

ほしゅっと

クリスタ「どうなんだろう……アルミン。やっぱりエレンのこれは確実に何かの理由があるんだと思う?」

アルミン「……うん、何も理由なくこんな現実じゃあり得ないことが起こるわけない、と僕は思いたい」

クリスタ「そうだよね……んあーわかんない!」

アルミン「エレン、昨日の晩に体調を壊したとかはなかった?」

エレン「うん、全然普通に寝たぞオレは。ただ、今朝早くに鳥の鳴き声で目を覚ましたら……」

コニー「こうなってたってワケか」

クリスタ「確かに、なんか今朝鳥の鳴き声うるさかったかも」

アルミン「……別に体調に異常は感じられなかった。じゃあ、エレンの身の回りで何か最近、普段と違う出来事……あっ」

エレン(乙女)・ミカサ・ジャン・ライナー・ベルトルト「……」

そうだった……。つい昨日、それは起こったんだ。

クリスタ・ユミル・サシャ・コニー・マルコ「……」

昨日の夕食時から、今朝も続いている食堂の異様な静けさ。

サシャ「ははは……エレンに関係するのかはわかりませんが、大きな事故、ありましたね……」

あのサシャでさえ、普段の食事の時とは比べ物にならないほど元気がない……が、無理もない。

昨日の訓練中、僕たちの仲間の訓練兵が一人……死んだんだ。

ほしゅっと

エレン「あれは……」

サシャ「……」

クリスタ「……」

アルミン「立体機動訓練中の訓練で、死んじゃったんだよね……エレンの目の前で」

ミカサ「エレン、大丈夫?」

エレン「あ、ああ大丈夫……って言ったら嘘になるが、いつまでもそれを引きずるワケにもいかねえ」

ジャン「……はっ、それでこそ死に急ぎ野郎だ! どうせすぐにでも死んだやつの後追うことになんだコイツは、うじうじしてる余裕なんざねェよな!」

エレン(乙女)「……ジャンの言う通りだ。オレたちがやってる訓練は文字通り地獄、いつ死んでもおかしくない訓練だ」

エレン(乙女)「だったらオレたちはその地獄を死に物狂いで這い上がって、死んだ訓練兵の分まで立派に巨人と戦わなきゃいけねェだろ!」

コニー「そ、そうだぜみんな! いつまでもそんな調子じゃオレらの身がもたねえよ! 元気出そうぜ!」

ジャン「……へっ! 俺は死に物狂いで内地に行ってやるけどな!」

エレン(乙女)「このっ! 話しの腰折りやがって!」

ジャン「ああん? やんのか死に急ぎ野郎!?(顔ちけえよバカ、ドキドキすんだよバカ野郎!)」

アルミン「……ははは、そうだね。元気出して行かないと! さあ、もうそろそろ訓練が始まるよ。みんな行こう!」

序の幕・完

なんだ続くのか保守しないとな

ちょっくら寝るわ。一応終わりまでは考えてあるから
あとリコさん可愛い大好き

ほしゅっと

あくしろよ

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

ほしゅっと

まーだ寝てんのか

ほしゅっと

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

佐天「初春?」

ほーしゅ

ほっと

二の幕

―訓練所―

キース「それではこれより午前の対人格闘術訓練を始める!」

エレン(乙女)「……おーいアニ、オレと組んでくれー!」

アニ「なっ……い、良いよ」

アルミン(あの後教官にエレンのことを報告しに行ったが、予想通りの反応だったな)

アルミン(教え子が女体化したにも関わらずブレないその教官魂はさすがと言うべきか……)

キース「……昨日あった事故で、訓練兵が一人死んだ。対人格闘術訓練であろうと気は抜くんじゃねえぞ!」

訓練兵一同「はっ!!!」

アルミン(……あとは、エレンが無事に今までのように訓練をこなせるかどうか)

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

ほしゅっと

アニ「……」

エレン(乙女)「あのー、アニ。こんな格好になってるが一応オレ、エレンだから」

アニ「……あ、ああ、わかってる(改めて正面から見ると可愛いな……けど確かにあいつの面影がある)」

ミカサ「……」

アルミン(向こうでミカサがエレンたちを監視している、いつも以上にじっくりと……)

エレン(乙女)「先に言っとくが、女になったからって手加減しなくて良いからな!」

アニ「……うん(で、できるか私に!? こんな可愛い女の子を投げ飛ばすとか!)」

エレン「じゃあオレが最初にならずものやるから、アニがオレのことを制圧してくれ!」

アニ「わ、わかった……(ど、どうしよう怪我とかさせちゃったら……うぅ、怖い)」

エレン「行くぞアニ!」

アニ「ふあっ!? あ、ああ来い!」

アルミン(これは……エレン本人が無事にとかじゃなくて、周りの人間が無事に訓練をこなせるか心配するべきか)

エレン「おらっ!」

アニ「くっ……!」

エレン「おわぁっ!」

グルンッ、ドサッ

アニ「……っあ!」

エレン「いてて……」

アニ「だ、大丈夫っ!?」

エレン(乙女)「あ、ああ、大丈夫だ。いいぞアニ、そうやって本気でやってくれればオレも嬉しい!」ニコッ

アニ「~~ッ///(やめてよそんな笑顔で私を見ないでよ!///)」

アルミン(アニも犠牲者になったか……)

エレン「今度はオレの番だ! かかってこいアニ!」

アニ「……(やりづらい……)」

ほっしゅ

キース「対人格闘術訓練終了だ! 午後からは立体機動訓練を行う、遅れないように訓練所の森へ集まれ!」

ミカサ「……」

ライナー「ミ……ミカサ、もう終わったから、訓練終わったからやめて」

エレン「やっぱりいつもの調子が出ねェな……慣れてないせいかな」

アニ「……そうだと思うよ。女だからとか関係ない、現に成績一位は女でぶっちぎりなんだから」

エレン「そうだよなっ! ミカサがあんなに出来てるんだ、オレだってできるはず!」

エレン(乙女)「ありがとうなアニ!」ニコッ

アニ「……ん、別にお礼言われるほどのことでもない///」

ミカサ「ふんっ!!!」

ライナー「ぐわあああああああああああああああああああ!!!」

アルミン(そういえばカルラおばさん美人だったもんなー、エレンが女の子になって美少女になるのも納得かー。ライナーお大事に)

…昼…

アルミン(んー、エレンを戻す方法……原因、さっぱりわからないよ)

アルミン(昨日の訓練中の事故、あれは可能性の一つとして考えるべきなのか……)

アルミン(……だって、男が一晩で女になるなんてそんな……奇怪な現象……ん? 奇怪?)

アニ「アルミン……」

アルミン「ん? あっ、やあアニ! 格闘術の訓練はエレンにつきあってくれてありがとうね!」

アニ「い、いちいちお礼なんかしないでよ……別に、声かけられただけだし」

アルミン「ははは……いや、僕は感謝してるからお礼を言ってるんだよアニ」

アニ「……」

アルミン「……どうしたの?」

アニ「……やりづらい」

アルミン「あ、ああ……(そりゃあんなに見た目変わっちゃったら、そうだよね……)」

アニ「私も、協力するからさ。さっさとアイツを元に戻そうよ」

アルミン「アニも女のエレンより男のエレンの方が良いもんね……(協力か、嬉しいけどその前にいろいろ調べないと)」

アニ「んなっ/// ……アルミン、あんた投げ飛ばされたいの?」

ほしゅっと

…午後…―訓練所・森林―

キース「お前らも重々承知してるだろうが、立体機動の訓練は常に死と隣り合わせだ!」

キース「昨日のような死亡事故は過去に何度もあった! ……別に珍しくない」

キース「どうせ死ぬなら巨人どもの餌になって死ね! こんな所で死ぬな!」

訓練兵一同「はっ!!!」

エレン「……」

ミカサ「……エレン?」

エレン「この奥で、昨日死んだんだよな。俺の目の前で」

ミカサ「……大丈夫、エレンは死なせない。もし危なくなったら私が助ける」

エレン「そんなんじゃねェよ」

ミカサ「……?」

エレン(乙女)「別に、事故が怖いワケじゃねェ。ただな、そいつ最後に家に帰りたいっつっててさ」

ミカサ「……」

エレン(乙女)「それを目の前で言うんじゃねェよ……くそっ」

アルミン「……」

アルミン(立体機動は女性の方が耐G能力があるから、もしかしたら男の時より点数伸びるかも)

コニー「よおアルミン! ……? お前どうした髪の毛乱れてねえ?」

アルミン「だ、大丈夫だよコニー(あのあとアニに盛大に投げられるとは思わなかった……『遠慮しなくていい』って言われて)」

コニー「そうか……」

アルミン(まあ茶化した自覚はあったけど、背中が痛い……)

サシャ「コニィィィ! 今日も巨人模型どっちが多くうなじを削いだかで晩御飯賭けましょうよ!」

コニー「サシャ、元気になったのかよお前!」

サシャ「今朝のエレンの言葉を聞いて目が覚めました!」

コニー「……ったく、ああいいぜ! 今日の晩飯は俺がいただく!」

サシャ「負けませんよー! アルミンもやりますか!?」

アルミン「ぼ、僕は参加しない! 絶対やらない!(僕なんかが参加したらパンがいくつあっても足りないよ!)」

サシャ「そうですかぁ……」シュン

バシュッ! ガッ! ヒュルルルルルルゥゥ

エレン「す、すげえ!(なんか移動がやりやすい!)」

ミカサ「ちょっと……エレン速い、危ないよ」

エレン「女の耐G能力ってこんな凄いのか!?(加速する時の衝撃全然感じねえ!)」

ミカサ「エレン、二時の方角に巨人模型」

エレン「おうっ!」ズバッ

エレン「……っち!(やっぱり前より深く削げねえ! 力は完全に女の子なんだな)」

キース(……エレン・イェーガー)

エレン(乙女)「でも、女になろうがやってやる! オレは巨人を駆逐するんだァァァァ!」

キース(性別が変わろうが関係のないその意欲、巨人に対する執念……さすがだな)

キース(しかし……)

エレン「くそっ! また浅い!」

ミカサ「体重を乗せてエレン、その立体機動のスピードと安定感ならもっと深く削げるはず」

エレン「わ、わかってるけど難しいんだよおおおおおおおおおおお!!!」

キース(どうして女になったんだイェーガーは)

保守

エレン(乙女)「オラアアアアアアアアアアアアアア!!!」ズバッ!

キース(……だが、やはりその気迫は凄まじい)

エレン(乙女)「どらああああああああああああああ!!!」ズバッ!

エレン(乙女)「よしっ! さっきよりも深い!」

キース(まるで修羅の如き迫力だ。そこさえ変わらなければ、別に良い)

キース「……」

キース(それに比べあいつらは……)

コニー「よっしゃあああああああ!! まーた俺がいただきぃ!」

サシャ「ぬぐああああ!! どんどんコニーに得点離されていくぅぅぅっ!」

コニー「今日の晩飯は俺がもらったぜぇ!!」

サシャ「ほばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

キース(せっかく良い才能を持っているのに、意識が足らん! なんだ今日の晩飯って!)

ほしゅ

ほしゅっと

キース「立体機動訓練終了だ! これで今日の訓練課程は終わりにする!」

エレン「ふあー……疲れた」

アルミン(無事に訓練をこなせて良かった……)

コニー「ひひひ、約束通り晩飯貰うからなぁ、サシャ」

サシャ「……量、半分にしてくれませんか」

コニー「やーだよ」

サシャ(今晩食糧庫に忍び込もう)

キース「明日は訓練休暇だ、街へ出かけたいやつはさっさと俺の所へ申請しろ」

エレン「……ああそうだった、明日はゆっくり休めるのか」

アルミン(明日一日使って書庫の資料を調べてみるか……マルコに手伝ってもらおう)

キース「遊ぶのは構わないが、昨日の件で精神的ケアもお前らには必要だ! 明日は思い切り休め!」

ジャン(休暇の次の日からまた地獄が始まるんだもんな……明日は休むか)

エレン「ジャン……」

ジャン「あ?」

エレン(乙女)「あ、明日……オレと一緒に街に出かけてくれねェか?///」

ジャン「……え、ハァ!?///」

エレン(乙女)「いやっ、別にそういうんじゃねェからな!」

ジャン「じゃ、じゃあなんだってんだよ(違うなら顔赤くしてんじゃねェよバカ野郎!)」

エレン(乙女)「お前、昨日死んだ訓練兵の家知ってるか?」

ジャン「……? いや知らねえ……が、確かここに近い南方の街だったよな」

エレン(乙女)「そこの地理はわかってるか?」

ジャン「一応な……地元からよく遊びに行ってたし、船に乗って……」

エレン(乙女)「そうか! 良かった思った通りだ!」ニコッ

ジャン「んなっ、なんだよそれがどうしたってんだ///」

エレン(乙女)「……」

ジャン「おい、なんだっつってんだろ!」

エレン(乙女)「そいつの家に行ってみたいんだ、なんでかわからねえけど」

ジャン「ハァ?」

エレン(乙女)「……わからねえけど、昨日のそいつの言葉が頭に残っててよ」

ジャン「……(なんだか知らねえが、明日オレはコイツ(乙女)デートするのか!///)」ドキドキ

…夜…―食堂―

コニー「あっはっは! やっぱ勝って取った飯はうめぇなー!」

サシャ「うぅ……ぐすんっ、いいですもんいいですもんっ。どうせいくら食べたってコニーはチビのままですしっ!」

コニー「てめえサシャ! 俺より身長高いからってチビをいじるのはやめろよ!」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

ミカサ「……エレン、教官に話しはつけておいたから今日から私たちの寮で寝ましょう」

アルミン(教官無事かな……)

エレン「ありがとうミカサ!」ニコッ

ミカサ「はぅっ/// うん……///」

クリスタ「やったぁ! じゃあエレンともいっぱいお喋りできるね!」

エレン(乙女)「大丈夫かクリスタ?」

クリスタ「うんっ! 今のエレンは女の子だもん! 私は恥ずかしくないよっ!」

アルミン(天使……)

ライナー(結婚しよ……)

二時までバイトやってくるわ
ギャグとかエロとかはあんまり期待しない方が良いかも

まーた未完か

これはあれだなエレンの目の前で死んだ奴は女で
エレンの体を借りて家に行くとかそんな感じ

>>270
お前最近進撃SSに張り付きすぎだろ

保守

保守

保守

保守

エレン「ZZZ……」

ガサッ

エレン「ZZZ……」

ゴソゴソ……

エレン「ZZZ……」

プチッ、プチッ

エレン「……ん」

「……あっ」

エレン「……ん、んぁ?クリスタ?」

クリスタ「お、おはようエレン。はは……」

エレン「おはようってまだ夜……ん?」

エレン「……なんでパジャマのボタンが外れてんの」

クリスタ「あは、あははははは……」

おっぱいキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

クリスタ「ま、まぁこれには深いわけがありまして……」

エレン「……」ジト

クリスタ「さっきからエレンが苦しそうにしてたからね……」

エレン「……」ジトッ

クリスタ「だから、楽にしてあげようと思って……」

エレン「……」ジトー

クリスタ「そう!だからけっしてやましいことをしようと思ってたわけじゃなくて!!」

エレン「……」ジィィィィ

クリスタ「あぁぁもうっ!!胸元をシーツで隠しながらジト目なんてずるいよエレン!!」ガバッ

エレン「えっ!?ちょっ、まっ……」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

保守

エレン「ちょっ、ク、クリスタ!」グググ

クリスタ「ね?ね?いいでしょエレン?ね?」グググ

エレン「何がいいのかわからない!」グググ

クリスタ「エレンがいけないんだもん。エレンが可愛い過ぎるから!」グググ

エレン「お、俺は男だ……!!」グググ

クリスタ「今は女の子でしょ!」グググ

エレン「男に戻ったらどうすんだよ!」グググ

クリスタ「その時はエレンに責任とってもらうから大丈夫!」グググ

エレン「んな無茶苦茶な!」グググ

クリスタ「ああもう往生際が悪い!」グッ

エレン「しまっ……」

ゴチン!

エレン「……」

エレン「……ん?」

クリスタ「きゅう……」

エレン「気絶……してる?」

「まったく……」

「夜中に騒々しいと思ったら一体なにしてるのさ」

エレン「ア、アニ!」

アニ「しかしまぁあの天使様が死に急ぎ野郎の美貌に惑わされちゃうなんてね。あ、今は野郎じゃないんだっけ」

エレン「ありがとう!助かったよ!」

アニ「……どうも。…………って」

エレン「ん?どうしたんだアニ?」ボイーン

アニ「……男のくせに私よりでかいなんてずるい」モミッ

エレン「ひゃあんっ!!」

アニ「可愛い声出すじゃないか」モミモミ

エレン「ア、アニっ!それダメ……ひゃあぁぁっ!!」ビクン

アニメは女型巨人編で終わって二期三期に続くんじゃないかと思ってる
変にオリジナル展開なんて入れたら改悪にしかならないだろうし

誤爆してた

保守

アニ「大きい上に形もいい」モミモミ

エレン「やっ、あっ!!」

アニ「まったく、嫉妬しちゃうね」モミッ

エレン「お、俺は男だぞっ!!や、やめろぉ」

アニ「へぇ、男の子がおっぱい揉まれてそんなに色っぽい声出すんだ?」モミモミ

エレン「あっ、あんっ……」

アニ「……くそう、私なんかよりずっと可愛い」モミモミ

「ふふっ、そんなことないよ」

「アニもすっごく可愛いよ」モミッ

アニ「ひゃぁぁっ!!」

ほしゅ

アニ「なっ、くっ、クリスタ!?」

クリスタ「ふふふ。アニは自分のことを卑下しすぎなんだよ」モミモミ

クリスタ「アニはすっごく可愛い。そのことに自分で気付いてないだけ」モミモミ

アニ「そっ、そんなことな……ひゃっ!」

エレン「(た、助かった……)」

クリスタ「はーい、アニも脱ぎ脱ぎしましょうねー」

アニ「や、だ、だめっ」

エレン「待て待て待て待て!!」

書いてみてわかった
確かにこりゃ飽きるわ

保守

誰かと思ったらこの前のアルミン 「エレン、だぁいすぎだよ」ニコッの続き書いてくれた奴か

実はあのスレ立てたのも俺なんだよな、なんか運命感じるわ

保守

        殺伐としたホモスレにビチグソが!

     ┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /

       _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
     
            /\___/ヽ
         /ノヽ 前者   ヽ、
         / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
         | ン(○),ン <、(○)>::|  |`ヽ、
         |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
     .   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
        /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
       /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

       /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
      /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ
          パスタ ◆Pasta/zb6.

lll                  l'
lll ,,,,,   ,,    ,,   ,,,,,,,   ,,    ,,,,,,,   ,, ,,,,,,     ,,,,,,,     ,,,,,,,     ,,,,,,,   ,, ,,,,,,
llll''  'll   ll   lll   ll'  '''   ll   '''' ''ll,   lll''  'll,   '''  lll,   ll'  '''   ''''  lll,  llll''' ''ll,
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保守っと

日付変わるジャン

>>272
お前のような勘のいいVIPPERは嫌いだよ

あと、リコさんホント可愛い。大好き
大好きだから可愛いんじゃなくて、可愛いから大好き
多分作者狙って一番可愛く描いてるんじゃねえかな

ミカサ「……エレン」

エレン(乙女)「ん? なんだミカサ」

ミカサ「明日の訓練休暇なんだけど……」

アルミン(あー僕は一日調べものだ、エレンのために。僕の予想する所が書庫にあるとは思えないけど)

ミカサ「……一緒に街へデ」

エレン(乙女)「わりぃミカサ、明日はジャンと出かけるんだ」

ミカサ「ッ!?!?!?!?!?」

ブチッ!

ズリュッ!

ミシィッ!

ギュリャェオンッ!

ライナー「ぐわああああああああああああああああああ!!!」

エレン(乙女)「きゃっ! な、何してんだミカサ! ライナーが死んじゃうだろ!」

ミカサ「……っは! ご、ごめんライナー……少しだけ意識が飛んでた。私は、冷静じゃなかった」

アルミン(ミカサとライナーはいつものこととして……ジャンとお出かけ? なんだろう……)

エレン(乙女)「だ、大丈夫かライナー? これでちぎれた所押さえとけ」アタフタ

クリスタ「あぁ、あぁ、ライナーの血液型ってなんだっけ!?」アタフタ

ライナー(あ、ああ……天使が二人見える。そうかぁ、オレは……天国に、来)

ユミル「てめぇ私の二人の天使になに手当てされてんだ羨ましいぞホモ野郎!」ドゴッ

ライナー「ぐふっ(ぐふっ)」

アルミン(ユミルが止めを刺しちゃったよ……)

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

ミーナ「うわっ、うわわわ! ライナー凄いことになってるよ! 大丈夫なの!?」

アニ「……大丈夫でしょ、あいつ頑丈だし」

ミーナ「頑丈って言っても限度があるよぉっ! 私たちも救命しに行こうよ!」

アニ「私はこっちで静かに食べてたいの」

ミーナ「アニ……なんか妙に落ち着いてるよね」

アニ「……そう?」

ミーナ「ライナーのこと全然心配してないっていうか、本当に気にするほどじゃないって思ってるっていうか……」

アニ「……気のせいだよ、ミーナ」

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

ジャン「どーしたどーした、またライナーがミカサにボコされてんのかァ?」

マルコ「大丈夫かいライナー!?」

アルミン(そしてなんという愉快なタイミングで登場してくれるんだジャン……)

ミカサ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アルミン(ミカサはさっそく鬼の形相になってるし……痛い、アルミ胃ンが痛い)

マルコ「あ、アルミン、なんとなく聞こえてきたから来たんだけど……ジャンが絡んでるの?」

アルミン「うん……でもジャンに責任は一切ないんだと思う」

マルコ「……そう、それなら良いんだけど」

アルミン「……マルコ」

マルコ「? なんだい?」

アルミン「明日の訓練休暇なんだけど、何か予定ある?」

マルコ「予定かぁ、ないよ。明日は寮で一日中休んでようかなと思ってたんだ。ほら、昨日のこともあって、しっかり休むべきかな、って」

アルミン「申し訳ないんだけど、明日、マルコに手伝って欲しいことがあるんだ……」

マルコ「……エレンのことだね! 良いよっ! 僕にできることがあるのなら何でも言ってくれアルミン!」

ミカサ「……ジャン」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジャン「なっ、なんだミカサ///(よっしゃ、ミカサから話しかけてきてくれたっ///)」

アルミン「……(ジャン……)」

ミカサ「本当なの? 明日、エレンと街へ出かけるというのは」

ジャン「……は、はぁ。なんだそんなことか」

エレン(乙女)「お、おいミカサ! なんでお前が怒ってるか知らねェけど、オレが誘ったんだからな!」

ジャン「み、ミカサも一緒に行くんだろ///(うわっ! なんだオレすっげえナチュラルにミカサ誘ったんじゃねえか!?///)」

エレン(乙女)「いや、オレの用事は別にぞろぞろ連れ歩くようなもんじゃねェし、ジャンだけで良いんだ」

ミカサ「……」

ジャン「……」

エレン(乙女)「っていうかみんな明日は基本的に寮で休むべきだろ。正直、ジャンには悪いことさせちまうんだがな……」

アルミン(エレンってやつは、愚直なまでに教官の言葉を聞くんだなぁ……)

エレン(乙女)「……明日、良いかジャン?」

ジャン「……んあ、あ、ああ。別にオレは良いけどよ」

アルミン(ミカサが息してない……)

ミカサ「……エレン、うぅ、わ、私も」ウルウル

エレン「ダメだ! ゆっくり休んでろ!」

ミカサ「……」

アルミン「……」

ミカサ「……」ブツブツブツブツブツ

アルミン「ッ!?(何か呟いてるっ!?)」

ミカサ「……」ブツブツブツブツブツ

アルミン(なんだ、何を言っているんだ、耳をすますんだアルミン!)

ミカサ「……今晩……一緒の……布団……朝まで……しゃぶる」ブツブツブツブツブツブツ

アルミン(ひいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!)

エレン「んじゃ、そういうわけだジャン! 明日の案内頼むわ!」ニコッ

ジャン「お、おう……///(くそがっ、あいつは死に急ぎ野郎だってのに……なんだか恥ずかしくなっちまう!///)」

…夜中…―男子寮―

ギャア! ギャア! ギャア!

ライナー「うるせえなー、鳥の鳴き声かァ?」

マルコ「かなー。そういえば今朝……明け方にも聞こえてきたね」

アルミン「……人の、叫び声にも聞こえるね」

ライナー「ッ!? おいっ、アルミンやめろよそんな怖いこというんじゃねえよ!」

アルミン「ははは、冗談だよライナー……ごめんね、驚かせちゃった?」

ライナー「悪い冗談だ……オレはそういうのが苦手なんだっつうの……」

アルミン「マルコ……今朝も聞こえたって?(エレンもクリスタ(天使)もそう言っていた、偶然ではない)」

マルコ「うん、早起きな人とか、僕以外にも結構あの鳴き声を聞いたって人がいるよ」

アルミン「……今日は夜中から鳴き出してるのに、今朝は早朝だけなんだね(嫌な予感……いや、これは光明か?)」

ライナー「これじゃあゆっくり寝られねェよまったく……」

マルコ「アルミン……何か、関係してるのかい?」

アルミン「確証がないからまだはっきり関係してるとは言えないけど……ね」

アルミン(エレンが女体化したのと甲高い鳥の鳴き声が聞こえ始めたのは前後している。……やっぱり関係あると考えるべきかな)

ギャア! ギャア! ギャア!

ぴぎゃああああああああああああああああ!!!

ライナー「……」

マルコ「……」

アルミン「……」

ベルトルト「……」

ライナー「……サシャの叫び声だな」

アルミン「……うん」

ライナー「あいつのことだ、どうせ食糧庫に忍び込んで教官にでも見つかったんだろ」

アルミン「……そうだね、うん、きっとそうだよ(そういうことにしておこう)」

マルコ「は、話しを戻すけど、エレンが女の子になったって知ったのは今朝方、そしてあの鳥の鳴き声が聞こえ始めたのも明朝からなんだよね」

アルミン「マルコやクリスタ、エレンから聞く限りだとそうなる……けど、今の時点で鳴き声は聞こえている」

ライナー「鳥だってそんな時間に正確に鳴かないんじゃないか?」

アルミン「正確なんだよライナー、現に鳥の鳴き声で時刻を知る人たちだっているんだし」

アルミン「明朝……まだ辺りは暗い時に鳴き始めた。そして今、夜中真っ暗な中で鳴いている。じゃあ、昨日の夜中はなんで鳴かなかったんだろうね」

―女子寮―

ギャア! ギャア! ギャア!

エレン(乙女)「……///」モジモジ

ミカサ「エレン、どうしたの? 早く私のベッ……部屋に入って」

エレン(乙女)「いやっ、で、でもよお///」モジモジ

ミカサ「教官には私から言っておいた、そして了承を得た。だから何も気後れすることはない」

エレン(乙女)「んなこと言ったって、するもんはするよ///」モジモジ

クリスタ「エレンっ! そんな所に立ってないで早く部屋に入ろうよ!」

ユミル「おいおいエレンちゃん、そんな恥ずかしがってっと余計可愛く見えちゃうぞ? クリスタと一緒に襲われてェのか?」

ミカサ「……」ギロッ

ユミル「怖っ!」

クリスタ「ユミルが変なこと言うからだよっ!」

ミカサ「……エレン、大丈夫だから」

ユミル「ひひひ、エレンちゃんのおっぱいファーストタッチ私がゲット~」

ミカサ「削ぐッ!!!」

クリスタ「もぉー! ユミルのバカァ!」

ユミル「わぁお! 天使にバカって言われたぁ! 良いねそういうプレイも好きだぜこのこの!」ギュゥゥゥ

クリスタ「ふわぁぁ! ちょっとユミル抱きつかないでよ苦しいからぁ!」

アニ(う、うるさい……)

ユミル「このっ! クリスタこのこのっ! おっぱいもみもみしちゃうぞっ!」

クリスタ「ふえっ/// ひぁぁぁっ///」

エレン「……ふふっ」

ユミル「……はんっ」

ミカサ「エレン?」

エレン「ああ、いや……女子寮も男子寮と全然変わらねェんだなと思ってさ」

ユミル「むしろこっちの方がうるさかったりしてな?」

エレン「はははっ、確かにこっちの方がうるせえや」

ユミル「……だったら気後れすることもねえだろ? さっさと入れよエレン、ここはお前の部屋だ」

エレン(乙女)「うんっ! じゃあ、ここで寝かせてもらうぜ!」

ミカサ「……(……ユミル、エレン(乙女)は絶対に渡さない!)」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ギャア! ギャア! ギャア!

ぴぎゃああああああああああああああああ!!!

エレン「うわっ! なんだこの叫び声!?」

クリスタ「サシャの声だ!」

ユミル「芋女のことだ、どーせ食糧庫に忍び込んで教官にでも見つかったんだろ」

アニ「……」グースカピー

エレン「サシャも同じ部屋なのか?」

ユミル「そうだよ、もしかしたら一晩中走らされるかもな。エレンのベッドねえし芋女のに寝ちまえば?」

エレン「そういやオレのベッドは置けないんだよな……部屋小さいから」

ミカサ「ダメ……エレンは私のベッドで寝る」

エレン「いや、別にそれでも良いけどよ……」

ユミル(良いのかよ)

エレン「狭いだろ」

ミカサ「もしかしたらサシャが戻ってくるかも知れない……彼女は寝相が悪い、ので私のベッドで寝るべき」

エレン「わかったよ……」

―食糧庫前―

ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「ふひっ、ふひひひひひひっ」コソコソ

サシャ「他愛もなく食糧かっさらえましたね!」コソコソ

ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「薄気味悪い鳥さんの鳴き声のお陰で、物音もあまり気にせず素早く忍び込めましたァ!」

サシャ「ふっふっふ、コニーに夕食取られたまま黙って明日の朝食を待つ私じゃありませんよォ!」

ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「ああ……おなか減った、早速戦利品を食べちゃいましょう!」

サシャ「はむっ、んぐっ、もむもむ、んっ! 美味しい……しあわせぇ~」

ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「……ッチ。さっきはお陰とか言いましたけど、さすがにやかましいですね」

ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「訓練所の森の方から聞こえてきますね……ふふんっ! 狩りで生活してきた私にかかれば、すぐに見つけちゃいますよ!」

サシャ「見つけたら『うるさああああい!!!』って怒ってやりましょうっ!」

―訓練所・森林―

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「うぅ……今日、ここの森の立体機動訓練で私はコニーに負けたんですよぉ!」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「……」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「うがぁぁぁ! 思い出したら悔しくなってきましたァ!!!」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「もっと立体機動装置の練習して! 上手くなって! コニーの夕食頂いてやりますっ!」キリッ

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「んったくもぅ、うるさいですねー! 気味悪いし……見つけたらガツンと……おこ……って」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「あは、あはは、は……は(そういえば昨日この森で一人、事故で……死んじゃったんでしたっけ)」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「音が近くなってきました……あっ! あれですかね……」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ(木の枝になんか大きな影があります……)

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ(えっ、鳥!? でもデカい!? 鳥型の巨人!? なんじゃそりゃっ!!)

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア。

ギャア、ギャア、ギャア……ギャア、ギャア…………………。

ジロッ

サシャ「ひぃぐっ(こっちを見た! 気付かれた!? って……え、人の……顔?)」

ニヤァ……

サシャ「ふぅっ、ひ、ぴ……」

サシャ「ぴ、ぴ、ぴ、ぴぎゃああああああああああああああああ!!! 」

―女子寮―

ユミル「部屋に入るのはためらうクセに、ミカサのベッドで一緒に寝るのはなんともねえんだな」

エレン(乙女)「小さい頃はよく一緒に寝てたからな」

ユミル「あーそーいや幼馴染だったらしいな」

ミカサ「……家族」キリッ

ユミル「なんなら私と一緒に寝るか! 悪いようにはしないぞ!」

エレン(乙女)「……」ガクガクブルブル

ユミル「……」

クリスタ「今朝のユミルが相当トラウマだったみたいだね……」

アニ「……」スピースピー

クリスタ「なんなら私と一緒に寝ようよっ! 横になりながらエレンといっぱいお話ししたいもん!」

エレン(乙女)「ああ、クリスタ小さいし良いな。アニも小さいし。やっぱりミカサとじゃせめぇよ」

アニ「……///(なんで私が出てくるんだよっ! ……ちっちゃいけどさ)」

ミカサ「いやエレン! 私のベッドで寝なさい」

エレン「なっ、なんだよミカサ! お前はオレの母ちゃんかよ!」

クリスタ「えー、良いじゃんミカサ。私小さいし、私だったらエレンも狭くないよ?」

エレン「だよな……だってミカサ、デケぇんだもん……」

ミカサ「……」グスン

クリスタ「ほらほらエレンもこう言ってることだしさ!」

ミカサ「……」

クリスタ「……ねっ」ニコォッ

ミカサ「っ!(クリスタこの女ァァァァァァ!)」

ユミル(やっべえ、クリスタ……スイッチ入っちまったか……)

ドタドタドタドタドタドタ!

エレン「んな!? なんだこの音はァ!」

ガチャッ!

サシャ「ぴぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」

エレン「さ、サシャぁ!?」

ユミル「うるっせえぞ芋女ァ!」

クリスタ「ちょっとサシャどうしたの!?」

アニ(ほ、ホントうるさい……)

サシャ「ぴぎゃあああああああああああああああああああ!!!」ギュゥゥゥ

エレン「どわっ! いきなりひっつくなよ苦しいだろ!」

サシャ「ぴぎゃあっ! ぴぎゃぴぎゃぴぎゃあああ! ……ぴぎゃっ? ぴぎゃああああああ!!!」

エレン「……サシャ」

サシャ「ぴぎゃあぁぁ……」

エレン「何言ってるかわかんねえよ!!!」

サシャ「……ハウアッ!」

エレン「落ち着いたか?」

サシャ「んぐぅっ、あ、も……しかして、今私が抱きついてるのは……エレェンですか?」

エレン(乙女)「そうだよ、今日からお前と一緒の部屋……ってサシャお前、震えてるのか?」

サシャ「うわあああああんエレェン怖かったよー!」ギュウウウゥゥ

エレン「ぐ、る、しい……」

ミカサ「……(この女ァ)」

クリスタ「何があったのサシャ? 教官にすっごく怒られたの?」

サシャ「ひっぐ、ぐすっ、うえぇぇ……」

ユミル「おい芋女何があったかさっさと話せよ、んでもってエレンを離してやれよ」

サシャ「うぅ……えっ?」

エレン「だす……げて……」

サシャ「うわわすみませんすみませんっ! あまりの恐怖とエレェンの抱き心地の良さに力が入ってしまいました!」

ミカサ「……」

エレン「はあ、はあ……はあ。で、なんでお前はそんなに震えてるんだよ……」

サシャ「わ、わかりました……私も少し落ち着いてきたので、話しますね」

サシャ「エレェンのおっぱいはふにふにでした」

エレン(乙女)「……///」

ユミル「芋女に同意」

ミカサ「サシャ、覚悟はいい?」

サシャ「どわあああああああ! 冗談ですよ! さっきのより怖いですミカサは!」

ユミル「さっきの? どういうことだよ」

クリスタ「ミカサ、どーどー。抑えて抑えて」

ミカサ「……」

サシャ「なんか夜、鳥の鳴き声凄かったじゃないですか?」

ユミル「ああ……確かにうるっせえ鳴き声が聞こえてたな」

クリスタ「朝に聞いた鳴き声と同じのだね」

サシャ「あの鳴き声の正体見ちゃったんですよ!」

ユミル「ああ? ただのデケぇ鳥なんじゃねえの?」

サシャ「違いました! 確かに見たんです私! ……目が炎みたいに揺らめいて光る、人の顔の……大きな鳥だったんですよ!」

エレン(乙女)「……///」

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

佐天「初春?」

ユミル「……」

クリスタ「……」

ミカサ「……」

アニ「……」グースカピー

ミカサ「エレン、早く私のベッドに入って寝ましょう」

サシャ「えぇっ!?」

ユミル「ただの見間違えだろ……ったくバカみてえに騒ぎやがって。寝るぞ寝るぞ」

サシャ「信じてくれないんですかァ!?」

エレン「……」

ミカサ「早く……エレン。……? エレン?」

エレン(乙女)「サシャ……お前一人で寝るの怖いか?」

ユミル「な゛っ!(おいおいマジか)」

クリスタ「あっ///(女の子だけどなんか今のエレンちょっとカッコ良かった///)」

ミカサ「エレンッ!? 何言ってるの!?」

サシャ「え、エレェンは信じてくれるんですかぁ?」ウルウル

いまさらだけどキャラの口調が崩壊してきた
>>417のミカサ、『ましょう』じゃなくて『よう』だと思ってくれ

エレン(乙女)「サシャが、震えてたんだ……」

ミカサ「……」

ユミル「……」

クリスタ「……」

サシャ「エレェンッ、一人じゃ怖いです、一人じゃ多分寝られないです」

ユミル(芋女なら爆睡できんだろ)

エレン(乙女)「だからオレはサシャを信じる、今日はサシャと一緒に寝ることにするよ」

サシャ「え、え、え、エレェェェェェン! うわああああああん!」フリフリフリ

エレン(乙女)「わわっ、だからひっつくなって! そんでケツ振ってんじゃねェよ!」

ユミル(ミカサは……)チラッ

ミカサ「……」

エレン(乙女)「ミカサ、文句ねえだろ?」

ミカサ「……エレンが、そう、言うなら」

ユミル(めっちゃ渋々じゃねえか)

エレン(乙女)「よし! じゃあそういうわけでサシャ、一緒に寝ようぜ!」

…翌朝…―食堂―

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

エレン「い、いてぇ……」

ミカサ「大丈夫……?」

エレン「結局一晩中サシャに抱きつかれたまま寝る羽目になっちまった……」

ミカサ「……サシャとは一緒に寝ない方が良い(私がエレンを抱きたかった)」

エレン「うーん、もう苦しいのは嫌だけどな……でもそのお陰で」

サシャ「パァァァァァン!」

コニー「うるせえって! なんで朝っぱらからそんな元気なんだよお前は!」

エレン「元気になったみたいだし、良かったよ」

ジャン「……よ、よおエレン、ミカサ」

エレン「おっ、ジャン! ……マルコは一緒じゃないのか?」

ジャン「なんでも朝っぱらから訓練所の書庫に用事があるんだと。飯も食わねえで」

エレン「そういやアルミンも書庫に行くっつってたな。なんだ二人して調べものか?」

ジャン「あの……今日のことなんだけどよ」

エレン「そうだよ! ジャン、案内してくれよなっ!」

ミカサ「……」

ジャン「オレと二人で行くんだな?///」

エレン(乙女)「ま、前も言っただろ! 別にぞろぞろ連れて行く用事じゃねえんだよ……」

エレン(乙女)「なんでいちいち確認すんだよ///」

ミカサ(……何、この空気)

ジャン「かかっ、確認しただけだバーカ!」

エレン(乙女)「んだよバカって言うなよっ!」

ジャン「どうすんだよ……そいつの家、訓練所から近いっつったってほどほどに距離あるんだぜ」

エレン「わかってるよ、だからもう出発しようと思ってた所だ。飯食ったら行くぞ!」

ジャン「さっさと支度しろよ、外で待ってるからよ」

エレン(乙女)「待ってろよなジャン! すぐに着替えてくるから!」

ミカサ(私……空気)

―訓練所・書庫―

アルミン「マルコ、朝ごはん食べてからでも良いんだよ?」

マルコ「いいや、アルミンが朝一番にここへ来てるのに僕だけ呑気に食べてられないよ」

アルミン「……ありがとう! 凄く心強いよ」

マルコ「それに……訓練所の書庫、凄い蔵書量だ。アルミンと僕の二人だけで調べものともなるとご飯なんて食べる時間ないしね」

アルミン「……本当に、いいのかい? マルコ、疲れたら休んでいいからね」

マルコ「なーに、アルミンが僕を頼ってくれてるんだ! その期待に応えたいんだよ僕は!」

アルミン「ふふっ、マルコ……やっぱり君に頼んで良かったよ」

マルコ「頑張ろうね!」

アルミン「ああ!」

マルコ「……っと、それじゃあ僕はどこを調べればいいかな?」

アルミン「とりあえずここからそこまでの書棚を調べて欲しい。でもその前に、言っておきたいことがあるんだ」

マルコ「……なんだい?」

アルミン「今回のエレン女体化の件の……僕個人の見解なんだけど」

マルコ「もしかして、昨日の晩の鳥の鳴き声に関係する?」

アルミン「うん。昨日の叫び声が気になって、さっきサシャに聞いてきたんだ」

マルコ「サシャは、なんて言ってたんだい?」

アルミン「鳴き声の主を見たらしい、そしてその主の見た目の特徴は……予想通り、僕の記憶の中にあったんだ」

マルコ「ぇえっ!? アルミンはその鳴き声の主を知ってたってこと!?」

アルミン「……。昔にね、僕の祖父が持っていたたくさんの本の中の一冊に、描かれてあったんだ」

マルコ「やっぱりアルミンは凄いな!」

アルミン「実物を見たわけじゃないんだけどね、サシャの話しを聞いて僕の見解はもっとハッキリした」

マルコ「……じゃ、じゃあ、その鳴き声の主が、今回の事件の犯人ってことでいいのかな?」

アルミン「……うん。でも、事件と呼ぶべきではないかもしれない」

マルコ「事件……じゃなかったらなんなんだい?」

アルミン「……怪異『陰摩羅鬼』」

マルコ「……かい、い? おん……もら……き?」

アルミン「それが、エレンを女体化させた犯人だと思う、多分」

二の幕・完

ちょっと寝てくる
落ちたら落ちたで仕方ないよね

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

ほっ

おんもらきに関しては極力記述してある特徴を大切にするつもりだけど、
女体化に至る理由とかは勝手に考えちゃったものだから、ごめん
このちょうしでみんな鬼太郎にはまれ
じゃあ続けていく

大詰め

―南方の市街―

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

ジャン「はぐれねーようにしろよー。狭い道に人がごった返してんだから」

エレン(乙女)「わか、って、るよ」

ジャン「……お前、本当にはぐれるんじゃねえぞ!(今のコイツ(乙女)を一人にさせられっかよ……は?)」

エレン(乙女)「くそっ、ホント人多いな……はぐれちゃう(だったらオレの手引っ張ってくれたって良いじゃねェか……あ?)」

ジャン「……」

エレン(乙女)「……」

ジャン(うおおおおおおおおおお何考えてんだオレはああああああああああ!!!///)

エレン(手とか何気持ち悪いこと考えちまってんだオレはあああああああ!!!///)

ジャン「……くそっ(意識しねえようにしたかったってのに……今のコイツは女なんだよなチクショウ!)」ドキドキ

エレン(乙女)(な、なんかおかしい……オレ死ぬのかな。なんでか知んねえけどジャンを意識しちまう)」ドキドキ

ジャン・エレン「おい」

ジャン「……」

エレン(乙女)「……」

ジャン「……なんだよ」

エレン(乙女)「なんか今オレすっげえドキドキしてるんだけど、これってなんだ?///」

ジャン「……」

エレン(乙女)「オレ死ぬのか?」

ジャン(ばばばばばバカ野郎、ハァ!? ドキドキぃ!? なななそれってつまりドキドキしてるってことかよよよよ///)

エレン(乙女)「大丈夫なのかな……」ドキドキ

ジャン「……ば、ばっかじゃねえの? んなんで死ぬわけねえだろうが(コイツ……なんか前より女っぽくなってねえか?)」

エレン(乙女)「バカって言うんじゃねえよこの野郎!」ポカッ

ジャン(気のせいだったら良いんだけどな……)

―市街・建物の影―

コソ、コソコソッ

ミカサ「……」

ミカサ「……ジャン……羨ましい、恨めしい」

コソッ、コソコソッ

ミカサ「今のエレンは女の子なんだから、ジャンがしっかり守ってあげないと」

ミカサ「……(本当だったら私が守ってあげたいのに……)」

ミカサ「……で」

ミカサ「どうしてあなたたちまでついて来てるの?」

サシャ「二人でどこへ行くんでしょうか!? 私に内緒でおいしいもの食べに行くのは許しませんよ!」

コニー「んなわけねえよサシャ! エレン(乙女)用の服買いに行ってんだろ! なんでジャンとなんだ?」

ユミル「ぎゃはははは! 見ろよあいつら顔赤くしてんぜ、初々しいカップルみてえだな!」

クリスタ「うわぁ……なんか意外とお似合いな感じじゃない!?」

ライナー「……(クリスタはオレとお似合いだな)」

アニ「……なんで私ついて来ちゃったんだろう」

エレン「うわー、やっぱり市街地は店がいっぱいあるなー」キョロキョロ

ジャン「前見て歩けよバカ」

エレン(乙女)「でもっ、だっていっぱいお店あるんだもん……」

ジャン「……ちょ」

エレン(乙女)「見てるだけで楽しいんだもん……」ウルウル

ジャン「もともとお前の用事のために来てんだろォが!(やめろそれ可愛すぎんだよおおおおおお!)」

エレン「わ、わかってるよ……早く行、きたいけど。わわっ! 人が、多、くて」

ジャン「おまっ、だから言ったろうが人多いからはぐれんなよって!」

パシッ、ギュッ

エレン(乙女)「あっ/// ……手」

ジャン「嫌ならさっさと歩けバカ、行くぞ」グイッ

エレン(乙女)「うわっ、そんな強く引っ張るなよ!」

ザリュッ、グサッ、ボトボトッ、ゴキベキィッ、ジュラェァギャィン!!!

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ジャン(なんだ今の叫び声?)

ジャン「で、お前、死んだそいつの家行って何すんだ?」

エレン「……何すんだろうな」

ジャン「はぁ!? お前ナメてんのか!?」

エレン「あぁ、スマンスマン! ジャンには休日潰してもらってんだったよな! ……ごめん」

ジャン「いや……オレはべ、別にそれは良いんだけど、よ」

エレン「なんかさぁ、でもおかしいよな。同期つったって全然関係ねえやつの家に行ってみたいって」

ジャン「お前の目の前で死んじまって、その最後の言葉が家に帰りたい、だったんだよな」

エレン「ああ……家、帰る家があったらあったで帰りたく思っちゃうんだろうな……」

ジャン「……そりゃそうだな(コイツの家は、巨人にぶっ壊されたんだっけか)」

エレン「そいつの、なんていうか……最後の願いを、最後を見ちまったオレが代わりに叶えてやりてえのかな、って」

ジャン「……はっ、んだよ『のかな』って! てめえのことなのにわかんねえのかよ!」

エレン「しょ、しょうがねえだろ実際わかんねえんだから!」

ジャン「ぐだぐだ考えてねえでさっさと行くぞ、そいつの家帰ってみんだろ?」

―訓練所・書庫―

アルミン「怪異『陰摩羅鬼』……妖怪というモノらしい」

マルコ「かいい? おんもらき? ようかい? ……ごめん、僕はさっぱり聞いたことのない言葉だよ」

アルミン「僕の祖父は外の世界の本を持ってたぐらいの人だから、多分その本もこの壁の中の人が知る由もない知識が書かれた本だったんだと思う」

マルコ「その……おんもらきについて書かれた本を、この書庫から探すのかい?」

アルミン「あれば良いんだけど、まず無いだろうね」

マルコ「じゃあ……」

アルミン「本当に申し訳ないが、僕は最初からそれに関する本はないという前提でこの書庫を調べるつもりだ」

マルコ「……大丈夫! それがやるべきことなら僕は協力するよ!」

アルミン「ありがとうマルコ。そしてこの書庫では、とりあえず『陰摩羅鬼』以外の男性が女性化する可能性の書かれた資料を探してみる」

マルコ「あ、あるのかな、そんなあり得ないような事が書かれた資料が……」

アルミン「……それも無いと思う。マルコの言うようにあり得ないから」

マルコ「……」

アルミン「ただしそれは、それが無いということは……僕の見解の強力な裏付け、正しいという証明にもなるはずだ!」

アルミン「以前、エレンのお父さんに聞いたことがある」

マルコ「エレンの……確かお医者さんなんだっけ?」

アルミン「うん……人間の体内では体、精神を男らしく、または女らしくさせる物質が分泌されているんだって」

マルコ「へえ! 初めて聞いたよ! その、男らしくさせるのと女らしくさせる物質は男女両方とも分泌されてるの?」

アルミン「そうらしい……で、男性は男らしくさせる物質の分泌が多く」

マルコ「女性は女らしくさせる物質の方が多いんだね(訓練兵の女子たちは男らしい物質分泌しまくってそうだな)」

アルミン「でもそれが過剰に分泌されてしまうと、男性なら女性化乳房という症状が出てきてしまうんだ」

マルコ「それって、胸が膨らむってこと?」

アルミン「そういうことなんだけど……」

マルコ「そ、そんなことが起こるのか……でも、なんだけどっていうのは?」

アルミン「どんなに症状がひどくても、だ……男性器が消えて完全な女性になるってことはないはずなんだよ」

マルコ「そう、だよね……」

アルミン「数年前までそう思われていた、巨人が壁の中へ入ってくる可能性……なんかよりもあり得ないことだ」

マルコ「……」

アルミン「だから、申し訳ないけどマルコに協力してもらって、僕はこの書庫の本全てを調べて今回の事件を突き止めるつもりだ」

―市街・建物の影―

クリスタ「きゃあああ!!! ライナー大丈夫!?」

ライナー「……」

クリスタ「と、とりあえず、こぼれた物お腹の中にしまわないと!」

コニー「おいミカサ! ミカサ大丈夫か!」

ミカサ「……ッハ! ……こ、コニー?」

コニー「なにいきなりフリーハンドでライナー捌いてんだよ!!」

ミカサ「……ご、ごめんライナー、私は……冷静じゃなかった」

サシャ「……ひぃぃぃ!!!」ガクガクブルブル

ユミル「もうこのくだりいらねえだろ……」

アニ(こいつら隠れる気ないだろ……)

ユミル「おら、さっさと尾行続けるぞ。ひゃひゃひゃ、あいつらホントお似合いだわー」

コニー「確かに……悪人面カップルだな」

十二時までバイトだくそ、申し訳ない
話し自体はもう少しで終わる、落ちたら落ちたでもう良いよね
ちなみに好きな妖怪漫画はゲゲゲの鬼太郎だ。ヴォジャーイが好き

エレン「ジャ、ジャン!はやいってっまってひっぱられ」ハァハァ

ジャン「ったく」ピタッ

エレン「うわぁっぷふ」コケッムニュ~

ジャン「!!?(や、柔らかいのに弾力もあるなにかがが…)」ドキドキドキドキ

エレン「いてぇ~っ!い、いきなりとまるなぁ」ウルウル ムニッ

ジャン「おおおおお前が引っ張るなっていったんだろ」ドキドキドキドキドキドキ

エレン「ふぁ?…そ、そっか。あ、ありがとうジャン」ニコッムギュ~

ジャン「わぁ~っっっわかったから離れろばかっ」

今から書く

―市街・市場―

ワイワイガヤガヤ、ワイワイガヤガヤ

エレン「魚売ってる店とか野菜売ってる店とか、やっぱり市場は賑わってるなー」

ジャン「つったってたかが知れてる品揃えだろ、どこ行ったって食糧不足なのは変わらねえ」

エレン「……潤ってるのはここからでも見えるあの高い場所、内地だけか」

ジャン「なんでそういう仕組みになっちまったんだろうな」

エレン「けどジャンは、そこに行くんだろ? 憲兵団に入って快適に暮らすためによ」

ジャン「……」

エレン「どうした、ジャン? それならそれで良いんじゃねえか?」

ジャン「……なあ、お前」

エレン「あ? どうした、今のでカチンときたのか?」

ジャン「そんなのはどうでもいいが、もういい加減手離せよ」

エレン(乙女)「え?」ギュウッ

ジャン「お前が握ってるせいでオレが離せねえんだよ」

エレン(乙女)「え、え、え///」

ジャン「……ったく、中途半端に皮肉言ってんじゃねェよ」

エレン(乙女)「……ゴメンナサイ(恥ずかしい……)」

ジャン「そんなんで頭にくるほどガキじゃねえってんだバーカ」

エレン(乙女)「……」

ジャン「ははっ、んだよ何も言い返せねえか?」

エレン(乙女)「で、でもお前だって手ェ握ってた時顔赤かったぞ!」

ジャン「……///」

エレン(乙女)「なんだよ言い返せねェじゃねえか! ははは図星かよ!」

ジャン「お前だって赤くなってたじゃねえか!」

エレン(乙女)「……///」

ジャン「……」

エレン(乙女)「……」

ジャン「……」

エレン(乙女)「……///」

ジャン「……///」

ジャン(くそっ、ほんっとやりづれえ! ったく、なんでよりによって死に急ぎ野郎なんだよ!)

ジャン「おいさっさと歩けよ(しかもなんで……あえて触れずに無視しようとしてたが……)」チラッ

エレン「ちょ、っと待ってくれよ、これ歩きにくいんだよ!」

ジャン(なんでスカート穿いてきてんだよおおおおおおおおおおおお!!!)

エレン「くそっ、女はなんでこんな動きにくいの着てるんだよ」

ジャン「じゃ、じゃあ着てこなけりゃ良かったじゃねえか!」

エレン(乙女・スカート)「仕方ねえだろミカサが『女なんだから女の格好しろ』ってうるせえんだよ!」

ジャン「……ミカサの服なのか?」

エレン「ああそうだよ、ちなみにパンツもミカサのだ!」バサッ!

ジャン「ばっはあぁっ!」

エレン(乙女)「ははは! なんだよジャン、ミカサのパンツ見て興奮したのかよ変態だな!」

ジャン「バカ野郎てめえコラ公衆の面前でスカートおっぴろげてんじゃねえよ仮にも乙女だろうが今は!!!」

エレン「あー、なんかジャンからかうのおもしれェわ!」ハハハ

ジャン「ふ、ふざけんじゃねえよオイ(ミカサのパンツ……そしてそれを穿くエレン(乙女)……)」

ジャン(あれオレ、もしかして幸せなのか? いやそんなまさかな)

―市街・市場の影―

ユミル「……いや、マジであいつら付き合えよ。下手したらハンナとフランツよりバカな夫婦になれるぞ」

クリスタ「な、なんか体が凄くむずがゆい……なんだろうこれすっごくかゆい」

コニー「ど、どうしたクリスタ汗もか?」

ユミル「黙ってろバカ」

コニー「んだとクソ女ァ! クリスタの心配してやってるだけじゃねえか!」

ミカサ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

サシャ「もぐもぐ、み、ミカサが怖いです……んぐっ」

ミカサ「引き裂いてやる、ジャンを。あ、いや、二人の仲を!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

クリスタ「ミカサ落ち着いてえええええええ!!!」

ユミル「……サシャお前何食ってんだよ」

サシャ「さっき市場で果物買ってきたんです!」

ユミル「どれ、私にも食わせろ!」モグモグ

サシャ「いやああああああ! ユミルに盗られたああああああ!!!」

アニ(いや……ホントお前ら何しに来た)

―訓練所・書庫―

アルミン「……やはりどの医学関連の本を読んでも女体化のことは書かれていない」ブツブツブツ

マルコ「……(す、凄い集中力だ)」

アルミン「そもそも男性が過度に女性らしい体つきになるという症例が少ないのか」ブツブツブツ

マルコ「……(僕がやっと一冊調べ終わった時には、アルミンは既に五冊読みあげてるペースだ)」

アルミン「……だからやはり完全なる女体化なんてあり得ないと考えるべきか、ここの書庫だけで決定するのも心許ないけど」ブツブツブツ

マルコ「……アルミン?」

アルミン「医学書では期待できない? 小説とかの物語で女体化を扱った作品はあるのかな、そこにヒントがあるかもしれない」ブツブツブツ

マルコ「アルミン!」

アルミン「……あっ、ごめんマルコ、集中しちゃってて」

マルコ「疲れたら休むんだよ? 僕も及ばずながら頑張るから」

アルミン「そうだね……ありがとう、でも、僕は助けたいんだよ、エレンを」

マルコ「……アルミン」

アルミン「エレンを元に戻すって意味でももちろん助けたいけど、今エレンは憑かれてる状態だからね。その状態は……本来あるべきではない」

マルコ「つ、疲れ?」

アルミン「そして、エレンを元に戻すことは……同時に彼も救うことになる」

マルコ「彼……って、え、まさか、一昨日事故で亡くなった……?」

アルミン「……うん」

マルコ「エレンの女性化と『おんもらき』の発生に、亡くなった訓練兵が関係してるの?」

アルミン「まだはっきりとはしていないけど……恐らく」

マルコ「……」

アルミン「その、僕の見解もマルコが手伝ってくれているお陰で確信に変わろうとしている」

マルコ「……僕が調べている限りの本には、『おんもらき』はおろか、それ以外の完全な女性化の資料も見当たらなかったね」

アルミン「まだ僕の方も見当たらない、喜ばしいことだけどね」

マルコ「一体、どう関係しているんだ? 彼は……」

アルミン「……訓練時の事故は別として、でもこの怪異が生まれエレンがその怪異に憑かれてしまったことは」

マルコ「……」

アルミン「……偶然じゃない。それは僕も、ミカサも、痛いほどわかっていることだ」

―住民街―

ジャン「着いたぜ……多分そいつの家はこの辺りだ」

エレン「……」

ジャン「満足かエレン? それともどうにか家の前まで行ってみるか……っておい」

エレン「……え?」ポロポロ

ジャン「お前、泣いてるのか?」

エレン「いや、え? あ、ホントだ……なんでだ。なんか懐かしくなっちまって」ポロポロ

ジャン「何言ってんだよ……ここはお前の故郷じゃ……っ!(くそが、なにいらねえこと言ってんだオレは!)」

エレン「……」

ジャン「す、すまねえそんなつもりじゃ」

エレン「大丈夫、大丈夫だ……心配すんな」

ジャン「ホントに、すまねえ……(こいつの故郷は今、巨人に占領されてんじゃねえかバカ野郎!)」

エレン「オレも……帰りてえな」

ジャン「……」

エレン(乙女)「やっぱりオレも帰りてえ、家に……ミカサとアルミンと……シガンシナ区に」

ジャン「……」

エレン「も、もういいって、心配すんなって言っただろ!」

ジャン「ああ、わりぃ……でもどうして、お前がここに来て懐かしくなってんだ?」

エレン「わからねえ、なんでなんだろう……」

ジャン「突然女になっちまったのと関係してんのかもな」

エレン「関係っつったって、なんも繋がりねェだろ……」

ジャン「適当に言っただけだよ」

エレン「適当過ぎるだろ……」

ジャン「……でどうすんだ? ここに来て泣いて、もう帰るのか?」

エレン「ああ、今日はもう帰ろう。スマン、付き合わせちまって」

ジャン「気にするなバカ……」

エレン「でも、ジャンのお陰でわかったことがある」

ジャン「わかったこと?」

エレン「オレだけがここに来ても意味がない、『アイツ』も連れてこねェとダメなんだ」

…夕方…―訓練所・書庫―

アルミン「はぁ……」

マルコ「やっと全部調べ終わったね!(結局僕はアルミンの十分の一しか調べられなかったけど……)」

アルミン「ありがとう、マルコ」

マルコ「ううん、大した手伝いは出来なかったよ……」

アルミン「いや、助かったよ。お陰で僕の見解は確信になった!」

マルコ「『おんもらき』っていうかいいがエレンを女の子にさせた、でいいんだね?」

アルミン「うん!」

マルコ「じゃあさ……詳しく聞かせてくれないか? その『おんもらき』について」

アルミン「……そうだね」

マルコ「それに……なんでエレンがつかれたのは偶然じゃないのかも……その、アルミンの考えを」

アルミン「うん……わかった」

アルミン「亡くなった彼は、目の前のエレンにこう言ってたらしい」

マルコ「……」

アルミン「『家に帰りたかった』、と」

マルコ「厳しい訓練だし、そう好きに何度も家に帰れるような状態ではないからね」

アルミン「ましてや訓練中の事故で死ぬ寸前、もう……二度と家に帰ることは出来ないと絶望してただろう……」

マルコ「……うん」

アルミン「僕やエレン、ミカサも……故郷を巨人に奪われた」

マルコ「……」

アルミン「帰りたいと思う気持ちは、誰よりも強く……強く、心の中にある」

マルコ「エレンは、目の前で亡くなった訓練兵の気持ちが痛いほどわかっただろうね……」

アルミン「そうだね……それが、怪異『陰摩羅鬼』が生まれる材料になったんだよ」

マルコ「……エレンの気持ち、共感が材料になったってこと?」

アルミン「うん……家に帰りたいという共通の想いが、エレンに憑いて『陰摩羅鬼』を生んだんだ」

アルミン「怪異『陰摩羅鬼』、それは夜に甲高い声で鳴き続ける、頭部が人の顔の、黒い大きな鳥」

マルコ「そ、そんな姿なんだ……」

アルミン「目は灯火のようにゆらゆら揺れて光り、羽を震わせ鳴き続け人を怖がらせる、らしい」

マルコ「……じゃあ、昨日から聞こえてたあの鳴き声は、その……」ブルッ

アルミン「何を考えて……いや、何を想って大きな声で鳴いているのか、それは生まれた原因にもよるだろうけど」

マルコ「……大きな声で鳴くのにも、理由があるのかな。……ん? いや、でも待ってそれじゃあ」

アルミン「ふふっ、気づいたかい? マルコ」

マルコ「おかしいよね、それだけのかいいじゃエレンを女の子にさせられない」

アルミン「そう……この怪異は、ただ怖ろしい姿の鳥が夜中にうるさく鳴き続けるだけの怪異なんだ」

マルコ「……じゃあ? えっ、まさか!?」

アルミン「……うん。『陰摩羅鬼』はエレンの気持ちと、あともう一つを材料に生まれたんだ」

マルコ「それが……」

アルミン「そのもう一つっていうのが、エレンのせ、性器/// なんだ……」

マルコ「……(せっかくカッコ良かったのに最後の最後で恥ずかしがっちゃったよ……)」

アルミン「……名は体を表す」

マルコ「あ、その言葉は知ってるよ!」

アルミン「エレンの女性化は、怪異が生まれるための過程に過ぎないってことだね」

マルコ「ど、どういうことなんだ?(あ、ヤバい、もう僕の理解越えてきた……)」

アルミン「『陰摩羅鬼』という妖怪は、新しい死体から生じた『気』が化けて生まれるんだ」

マルコ「えっと……じゃあ、まさにそれはエレンの目の前で生まれてしまったっていうことか」

アルミン「不幸にも、目の前でね。そしてそれ以上に、エレンと共通する彼の想いがエレンへと引き寄せられたのかもしれない」

マルコ「な、なるほど」

アルミン「新しい死体から生じた『気』は『鬼(き)』へと変化し、エレンに憑いた」

マルコ「な、なるほど(き、きって何言ってるんだアルミン!?)」

アルミン「そしてその『鬼』は、エレンから男性の陰部……『摩羅(まーら)』を奪い、完成体となったんだ」

マルコ「な、なるほど(まーら? な、なんだその『様』を付けたくなるような高尚な響きは!?)」

アルミン「そして、完成したのが……怪異『陰摩羅鬼』……というわけだね」

マルコ「……」

アルミン「全部、古い記憶から引っ張り出した憶測を都合良く当て嵌めただけ、なんだけどさ」

マルコ「……じゃあ、どうすれば、エレンは元に戻れるのかな?」

アルミン「願いを、叶えてあげるんだ」

マルコ「願い?」

アルミン「そう、死んでしまった彼の願い……『家へ帰る』という願いを」

マルコ「そういえば……それなら『おんもらき』は勝手に飛んで自分の家へ帰ればいいんじゃないのかな」

アルミン「怪異自身もね、面白いことに怪異としてあり続けたいという本能のようなモノがあるんだ」

マルコ「そんな……それって、それじゃあ」

アルミン「とても悲しい本能だね……生前残した強い想いを抱えたまま、その場を動けないでいるんだ」

マルコ「じゃあ、どうすれば……」

アルミン「……捕獲する、そして僕たちが連れて帰ってやる」

マルコ「……ぇぇええっ!?」

アルミン「夜中に、立体機動装置を使って……『陰摩羅鬼』を捕獲するんだ!」

…夜…―教官室―

ギャア! ギャア! ギャア!

キース「……こんな時間になんの用だ? アルレルト訓練兵、ボット訓練兵」

アルミン「夜分遅くに申し訳ありません。教官に折り入って頼みたいことがあり参りました」

マルコ「……(僕はいるだけで良いって言ったけど、どういうことだいアルミン……)」ドキドキ

キース「申し訳ないと思うのならさっさと要件を言え」

アルミン「はっ! 夜間の立体機動装置の使用許可を頂けませんでしょうか」

キース「……訓練兵の訓練外での立体機動装置使用は禁じている、なぜだ?」

アルミン「二日ほど前からうるさく鳴き続け、訓練所内の人々の眠りを妨げる鳥の捕獲」

アルミン「そしてイェーガー訓練兵を元に戻すために、立体機動装置の使用許可を頂きたいのです」

マルコ「……(あ、ああ、そこは正直に言うんだね。夜間の自主練とかじゃなくて)」ドキドキ

キース「確かに……この鳴き声はうるさいな。そしてなぜだか、ひどく罪の意識を感じてしまう」

アルミン「……」

キース「ボット訓練兵!」

マルコ「は、はいっ!」

キース「アルレルト訓練兵の言ったことは事実か?」

マルコ「はいっ! その二つの理由で許可を頂きたく二人で参りました!」

キース「……」

マルコ(うわー、僕いない方が良かったんじゃないかな……アルミンだけの方がもっと交渉しやす)

キース「……いいだろう」

マルコ「えっ?」

アルミン「ありがとうございます!」

キース「……これが他の訓練兵なら許可は下ろさなかっただろうが、お前たち二人の頼みとあらば心配ないだろう」

マルコ「えっと……あ、ありがとうございます!」

キース「ただし、使っていいのは五台だ……それぐらいで十分だろう?」

アルミン「はいっ!」

キース「使い終わったら手入れをして戻しておくように、いいな」

アルミン・マルコ「はいっ! ありがとうございます!」

―教官室・前―

ギャア! ギャア! ギャア!

マルコ「あー怖かった……でも良かったね、許可貰えて」

アルミン「そうだね、ごめんマルコ……君の教官からの信頼を利用させてもらっちゃった」

マルコ「あ、なるほどそういうわけか……って別に信頼されてるとかいう自覚はないけどさ」

アルミン「多分マルコが一緒じゃなかったら、許可を貰うのはもっと時間かかってたよ」

マルコ「……ここまでが、アルミンが僕を頼ってくれた理由なんだね」

アルミン「ははは、そういうことになるね」

マルコ「結構いじわるだなアルミンは、最初からそう言ってくれればいいのに」

アルミン「ごめんごめん、考えることと話すことがいっぱいあってそれどころじゃなかったんだ」

マルコ「立体機動装置の使用許可は五台までだけど……」

アルミン「うん、僕たちの仕事はここまでだよ、ありがとう、そしてお疲れマルコ」

マルコ「お疲れ様、アルミン。……もうその五台を使ってもらう人たちは決めているのかい?」

アルミン「一応ね、じゃあ……『陰摩羅鬼』捕獲作戦の精鋭部隊を集めに行こうか」

…夜中…―外―

ギャア! ギャア! ギャア!

アルミン「……」

マルコ「……」

アルミン「こんな時間に集まってくれてありがとう、エレン(乙女)、ミカサ、ジャン、アニ、サシャ」

エレン「どうしたんだアルミン? こんな時間に立体機動装置なんて持ち出して」

ミカサ「……教官から使用許可は貰えたの?」

アルミン「うん、そこの心配はいらないよミカサ。と言っても許可は五台までだけどね」

ジャン「……で、呼び出されたのはオレたちと。つまりこれをオレらが使って何かすんだな?」

アニ「……エレンを元に戻すのか?」

エレン(乙女)「えっ!?」

アルミン「察しが良いねアニ。そうだよ、そのために君を呼んだんだ」

アニ「協力するって言っちゃったからね……」

サシャ「……うぅ(鳴き声怖い鳴き声怖い鳴き声怖い)」

ギャア! ギャア! ギャア!

ミカサ「……アルミン、エレンを元に戻すのと立体機動装置の使用は何かの関係があるの?」

アルミン「うん、今日一日僕とマルコで調べた結果……必要だと判断した」

エレン「これを使って……な、何をすりゃ良いんだ俺たちは?」

アルミン「ここからでも聞こえると思う……このうるさい鳥の鳴き声が」

ジャン「それがどうなんのかはわからねェが、立体機動装置を使うってことはつまり……」

アルミン「うん、みんなには鳴き声の主を捕獲して欲しいんだ」

サシャ「ひぎぃっ!?」

アニ「……理由は、って言っても私らの理解を越える世界の話しなんだろうね」

アルミン「説明した方が良いのかもしれないけど、とても長い上に時は一刻を争う」

アニ「仕方ないね、まあ、作戦立案者の命令に従うだけの方が気は楽だしいいけど」

アルミン「僕を信頼してくれて助かるよアニ(なんか珍しくよく喋るな)」

ジャン「……オレも構わねえよ。エレンは元に戻さねえと色んな意味で(オレが)やべえからな」

アルミン「みんなありがとう、じゃあ早速立体機動装置を」

サシャ「あ、あのー……私お腹痛いんで降りて良いですか?」

アルミン「ッ!?(こ、この夜間の捕獲作戦にはサシャの能力と唯一『陰摩羅鬼』を見たという経験が必要なのにっ)」

サシャ「……その、あの、ハイ、オナカガイタクテデスネ」

アルミン(どうする!? ライナーは原因不明の重体だしベルトルトはどこにいるかわからないし!)

アルミン(コニーに頼むか……クリスタを作戦に加えるのは僕が嫌だし、ユミルはやってくれないだろうし)

アルミン(どうしよう……)

エレン(乙女)「アルミン、多分サシャは怖いんだよ」

サシャ「……」ギクッ

アルミン「怖い? ああ、サシャは鳴き声の主を見たんだもんね」

エレン(乙女)「サシャ、そうなんだろ」

サシャ「……はい」

エレン「アルミン、サシャはこの作戦に必要なのか?」

アルミン「うん……とても」

サシャ「……うぅぅ、ずびばでん、ずびばでん」

エレン(乙女)「サシャ、向こう五日間朝食の時にオレのパンやるから……協力してくれないか?」

サシャ「パァン!」

アルミン(ええっ!? 切り替え早っ!)

ミカサ(エレンにパンわけてあげなくちゃ!)

エレン「それで良いかサシャ」

サシャ「……は、はい。わかりました、まだ怖いですけど……協力します」

エレン(乙女)「すまねえな、ちゃんとパンやるからな」

サシャ「いえいえ……エレンを元に戻すためですし」

サシャ「五日間じゃなく向こう四日間の朝食のパァンだけで私は良いですよ!」キリッ

アルミン(一日しか変わってない……)

エレン「ありがとう、サシャ!」

ジャン「はー、全員文句ねえみてえだな。じゃあとっとと始めようぜ、時間ねえんだろ?」

アルミン「うん、急がないと本当に時間がない」

アルミン(朝になれば『陰摩羅鬼』は消えてしまう、だから夜の間に願いを叶えるとこまでしなきゃいけないんだ)

ギャア! ギャア! ギャア!

アルミン「始めよう」

…深夜…―訓練所・森林―

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

バシュッ! ヒュルルルルル、ドスッ! ブシュゥゥゥゥ!

ジャン「ホントうるせえな! どうやったらこんなデケぇ声で鳴けるんだそいつは!」バシュッ

サシャ「まだまだこんなものじゃありませんよ……近づいたらもっと大きい声ですから」ブルブルブル

アニ「……この時点で既に耳元で鳴かれてるみたいな大きさなんだけど」バシュッ

エレン「くっそ、暗いと立体機動ってこんなに難しいのか!」バシュッ

ミカサ「……私も、全力で動けない」バシュッ

エレン「サシャはすげえな、昼間と変わらないスピードで動いてるぞ!」

ミカサ「アルミンがサシャを選んだのも納得ね」

サシャ「音はこっちから聞こえてきます!」

ジャン「お、俺にはうるさすぎてどっちから聞こえてくるかわかんねえよ!」

サシャ「みなさん私について来てください!」ブシュゥゥゥゥ!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

サシャ「近づいてきました!」

ジャン「え? なんだって!? 聞こえねえ!?」

サシャ「ちーかーづーいーてーきーまーしーたああああああ!!!」

ジャン「ああ、そうか! 近づいてきたか!」

アニ「これじゃあロクに意志疎通もできないね」

エレン「ジャンのやつもさすがに立体機動上手いな……オレももっと上手くならねえと!」

ミカサ「……エレン、その向上心は良いけど、みんなエレンのために頑張ってる今、決意するのは場違いだと思う」

エレン「そ、それもそうか……ごめん」

サシャ「ここから二時の方角です! 『まだ10時だよ!』とかいうボケはいりませんよ!」

ジャン「よっしゃあ! とっとと捕まえ……っておいサシャお前どこ行くんだ!?」

サシャ「やっぱり私は怖いので隠れます! 以上、道案内役でした!」

ジャン「てめえええええええええええええええええ!!!」

アニ「ちょっと、なんかデカイ影が向こうの木の上にあるんだけど……ッ!?」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ジャン「……おい、なんだよあれ?」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

アニ「……鳥? ……人の、顔?」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

エレン「おい、どういうことだよ……だってあの顔っ!!!」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア、ギャア、ギャア、ギャア、ギャア、ギャア……ギャア……ギャア……。

ミカサ「亡くなった……訓練兵の顔だ」

ジロッ!

ジャン「ッ! 気付かれた! お前ら、あのわけわかんねえ鳥に逃げられる前に捕まえるぞ!」

アニ「わかった(しかし怖ろしい鳥だな)」

エレン(乙女)「サシャが怖がるのも無理ねえな、なんだあれは鳥なのか? 図鑑に載ってなかったぞ」

バサァッ!  バサッバサッ、ビュンッ!

ミカサ「……ッ! ジャン気を付けて!」

ジャン「んなっ、速っ……(コイツ、逃げるどころか突っ込んできやがった!?)」

ニヤァ

ジャン「ひっ……」

ドカッ!!!

ジャン「がはぁ……」

エレン(乙女)「ジャン! 意識を保て墜落するぞ! ジャアアアアアン!!!」

バシュッ! バシュッ! ブシュゥゥゥゥゥゥ!

ガシッ!

ミカサ「危ない所だった、大丈夫、ジャン?」

ジャン「……ぐぅっ、え、え? ミカサ? え? オレ、え?(ミカサにお姫様抱っこされちゃった(乙女)///)」

ミカサ「意識が戻ったならすぐ立体機動に移る!」

ジャン(心乙女)「はいっ///」

アニ「二人ともあの鳥から目を離すな!」

エレン「くそっ! 黒いから闇に紛れて全然見えねえ!」

ミカサ(……どこを飛んでる!?)キョロキョロ

ビュオンッ!

ミカサ「うっ!(いきなり目の前に……)」

ニヤァ

エレン「ミカサあああああああああああ!!!」ブシュゥゥゥゥ!

バサッ、ビュンッ!

エレン「くそっ、逃げられた!」

アニ「また闇の中に消えちまったね」

ミカサ「び、びっくりした……」ドキドキ

ジャン(……考えろ、考えろオレ! どうすりゃ良いんだこんな時はよォ!)

アニ「どこだっ! どこから出てくるんだ!」キョロキョロ

バサッ、バサッ、バサッ!

エレン「……は! そうだ羽音だ!」

アニ「羽音!?」

ミカサ「っ! そうか!」

エレン「みんな! 目じゃない、耳を便りに鳥の位置を捉えるんだ!」

ジャン(なるほど……あいつもそれなりに頭使えるんだな)

エレン「あのバカデカい鳴き声よりも羽音は小さい、難しいが闇の中目で追うよりは確実だ!」

バサッ、バサッ、バサッ!

ジャン「確かに、これならオレも」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

エレン「……え」

ジャン「……嘘、だろ(こいつ、エレンが羽音を聞けっつった途端鳴き始めやがった!?)」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

アニ「くっ、これじゃあホントどこにいるかわからな」

バサァッ!

アニ「……い」

ニヤァ

アニ「ひぐっ、う、うぅ(いやあああああああああ怖いいいいいいいいい!!!)」

エレン「アニがやべえ!」

ミカサ「また攻撃される!」

ジャン「ちくしょう、どうすんだよ(あの鳥……人間の言葉を理解してるっつうのか!?)」

エレン「アニから離れやがれ!」

バサバサッ!

エレン「んのぉぉ! また逃げられた!」

ミカサ「速い……一体どうすれば」

ジャン(……だとしたら口頭での作戦伝達はほぼ不可能!)

エレン(乙女)「どわぁああああ! こっちきたああああ! ぐはっ!」

ジャン(どうする、あんな相手、四人の連携無しで捕獲なんてできねえぞ!?)

ミカサ「エレンに何をするううううううう! どこ行ったああああああああ!」

アニ「ぅきゃぁぅっ!(また目の前にっ!? ビックリするからやめてくれええええええええ!)」

ジャン(……ッ! いや待てよ!)

エレン(乙女)「くっそおおおお! 消えたり目の前に現れたりしやがって! 正々堂々勝負しやがれ!」

ジャン(……そうだ! あの鳥は俺たちに明確な敵意を持ち、積極的な攻撃をしてきている!)

エレン「ミカサ後ろだ!」

ミカサ「っ!? ぐぅっ!」

ジャン(……なら、闇の中のヤツを追うよりミカサ、エレン、アニに注目していれば!)

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

バサァッ! ドカッ!

ミカサ「ぐあっ!」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

バサバサッ! ドカッ!

エレン「がはぁっ……」

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

バサッバサッ! ドスッ!

アニ「っち!」

ジャン(ヤツが闇の中に消えてから攻撃を仕掛けるまでの時間は15~20秒。もうみんな体力の限界だ!)

ジャン(次が最後のチャンスだ! タイミングを合わせて仕掛ける!)

エレン(乙女)「ぐぅっ……くそっ、また逃げられた……」

ジャン(……8、9、10……よし今だ!)

ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

エレン(乙女)「ッ!? おいジャンなにオレに突っ込んできてるんだよ!?」

ジャン「うるせえ、静かに鳥の突進受けてろ!(確率は三分の……いやオレ入れたら四分の一か!)」

ジャン(鳥が現れてから追ってるようじゃ遅い!)

エレン(乙女)「な、なんだよ裏切ったのか!?」

ジャン(タイミングと次に誰に攻撃してくるかを予想して、同時に同じ位置に到達するように移動する!)

ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア! ギャア!

ジャン(来るっ!)

バサバサバサッ! ビュオンッ!

ジャン「……なっ(くそっ)」

ニヤァ

ジャン(オレが攻撃される番だったか!)

ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!

ジャン「あっ?」

ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!

ジャン(この音どこから!? エレンはあそこにいるし、ミカサとアニは離れてる……)

ジャン「……まさか!」

サシャ「どりゃあああああああああああああああ!!!」

ジャン「サシャ!?」

サシャ「獲物に気付かれずに隠れて行動するのは狩りの鉄則!!!」

アニ「あいつ、怖くて逃げたんじゃなかったんだな……」

エレン(乙女)(すげえ! あの鳥がジャンに接近するのと同時にサシャもあの位置に!)

ミカサ「鳥が出現する位置とタイミングを、この闇の中予想したってこと!?」

アニ「……す、凄い」

ジャン(オレもやろうとしたんだけど……)

サシャ「どりゃあああああああああああ食らえええええええええええええい!!!」

バサッ……ゴツンッ!!!

ジャン「あっ(鳥ぶん殴った……)」

……ドサッ!

ジャン「おっ(気絶して落ちた)」

サシャ「……ふっ、どんなもんですかァ!!!」キリリッ

エレン(乙女)「お、おいサシャあれどうやったんだよ!?」

サシャ「ジャンのお陰です」

エレン「え、ジャン? なんでだ?」

サシャ「木の上で息を潜めて観察していたんですよ私、そしたらジャンの動きだけ違っていて」

エレン「そうなのかジャン?」

ジャン「あ、ああ、鳥を追うんじゃなくて、お前たちを見るようにしてた」

サシャ「で、私も気付いたんです、エレェンたちを見てればそこに鳥が現れるって」

エレン「なるほど! ……あれ? でもなんでジャンは失敗してサシャが成功したんだ?」

ジャン「最後は運任せだからだよ……」

サシャ「ふふぅん! 私の勘の勝利ですね!」

アニ「あんたらそんな所でお喋りしてないで降りてこい! コイツ捕獲するんだろ!?」

ブシュゥゥゥゥゥゥ! スタッ!

アニ「とりあえずはミカサが縛り上げてくれたよ……もう鬱陶しく飛ばれることもない」

ギャ……ア……

ジャン「目ェ回して気絶してるなコイツ」

サシャ「鳴き声もいい具合に大人しくなりましたね」

ミカサ「……」

エレン(乙女)「……」

ジャン「やっぱり……あいつの顔だな」

エレン(乙女)「ああ……」

ミカサ「ど、どういうことなんだろう? これは……」

アニ「ここにいる誰も知ってるわけないし、知ろうとした所で理解もできないよ」

サシャ(体は鶏肉なんですかね……)ジュルリ

アニ「完全に理解してるやつって言ったら……」

アルミン「おーい! ハア、ハア、ハア、みんな、はあっ、無事かーい!?」タッタッタッタッタ

アニ「あいつぐらいなもんでしょう」

エレン「おおアルミン! やっと来たのか!」

アルミン「ハア、ハア、ハア、こ……こんな深くまで行ったんだね、探すの苦労したよ」

ミカサ「安心して、無事に捕獲完了できた」

アルミン「本当だ……(黒くて大きな鳥、そして彼の顔……これが『陰摩羅鬼』か)」

ジャン「……」

アニ「……で、こいつをどうするの?」

サシャ(これだけ大きかったらお腹いっぱいになりますね……)

アルミン「とりあえずみんな、御苦労様……これは、今から急いである所へ連れて帰る」

ジャン「連れて帰る? まだやることがあるのか?」

エレン「……」

アルミン「多分、エレンはもう気付いているだろう?」

エレン「……ああ、今日ジャンに案内してもらったからな。道は覚えてるぜ」

ジャン「それってまさか……(エレンが言ってた『アイツ』ってこの鳥のことだったのか?)」

アルミン「本当にありがとう……ジャン、アニ、サシャ。三人はもう明日の訓練に備えて寮でゆっくり休んでくれ」

アルミン「……ここからは、エレンとミカサと僕で行くから」

―住民街―

ブシュゥゥゥゥゥ!

ミカサ「だ、大丈夫アルミン!? バレたら即営倉行きだよ!?」バシュッ!

アルミン「歩って行ってたら時間がないんだ! 仕方ないよ!」バシュッ!

エレン(乙女)「だったらバレる前に用事済ませば良いだけだ!」バシュッ!

ミカサ「わ、わかった……二人に従う」

エレン(乙女)「こっちだ!」

ブシュゥゥゥゥゥゥ!

スタッ!

アルミン「……」

エレン(乙女)「……」

ミカサ「……」

アルミン「この辺りなんだね?」

エレン(乙女)「……ああ」ポロポロ

ミカサ「……え、エレン、泣いてるの!?」

エレン「ん? あ、またか」

ミカサ「またかって……」

エレン「昼間にジャンと来た時も泣いちまったんだよ」

アルミン「……懐かしくて、かい?」

エレン「お、おお、アルミンよくわかったな」

ミカサ「懐かしい? ……なんで」

アルミン「ミカサ、背負ってる鳥を起こしてくれないか?」

ミカサ「わかった」ペチンペチン

エレン「……」ポロポロ

アルミン「大丈夫だエレン……これで彼の想いは叶えてあげられるよ」

エレン「そう……か、良かった」ポロポロ

ミカサ「あ……鳥が目を覚ました」

……ポロ、ポロ

ミカサ「えっ!? 鳥も、泣いてるの?」

アルミン「その鳥はね、ここに帰りたがっていたんだよ」

……ポロ、ポロ

エレン(乙女)「良かったな、お前。さっきは殴っちまってごめんな」ポロポロ

アルミン「……そして、今はエレンにもその鳥の想いの欠片が少し残ってる状態なんだ」

ミカサ「……だから、エレンは懐かしいって」

アルミン「うん。もう縄を解いていいよエレン」

ミカサ「だ、大丈夫なの?」

アルミン「……多分」

エレン(乙女)「よっし、解いたぜ!」

バサッ! バサッバサッバサッ!

アルミン「多分、ここまで来れば無事に帰ってくれると思う」

ミカサ「飛んで行った……」

バサッ……バサッ……バサッ……

ヒュオォォォ……

ミカサ「あっちにある家に、吸い込まれていったよ……」

アルミン「……」

エレン「……そうか、あそこがアイツの家だったのか」

アルミン「そうみたいだね」

ミカサ「あの鳥は……帰っていったの?」

アルミン「そうだよミカサ。彼の帰るべき場所へ、彼が帰れる場所へ……ね」

ミカサ「……笑ってた」

エレン「……ああ、笑ってたな」

アルミン「嬉しそうな笑顔だったね」

ミカサ「私たちも、私たちが帰るべき場所へ帰ったら……嬉しくなるのかな」

エレン「……当たり前だろ」

アルミン「ふふふっ、すっごく嬉しくなるだろうね」

ミカサ「帰りたい……」

エレン「……」

アルミン「……」

ミカサ「三人で……故郷に帰りたい、お家のあった場所に……帰りたいよ」

エレン「……言われなくてもわかってるよ、そんなこと」

ミカサ「……うん」

エレン「だから俺たちは今、訓練を頑張ってるんだろ?」

アルミン「そうだよミカサ……約束だ、三人で一緒に故郷に帰ろう!」

ミカサ「……うんっ!」

エレン「……よし、じゃあ早いとこ訓練所に戻るか! アルミン……この体はもう戻るんだよな?」

アルミン「多分、夜が明ける頃には戻ってると思うよ。まだ女の子の体なの?」

エレン「ああ、まだ女だな。でもなんかわかる……もう心配なさそうだ、って」

ミカサ「……あ、待って!」

エレン「なんだミカサ、あとはもう帰るだけだろ?」

ミカサ「……いや、男に戻る前にエレンのおっぱいを揉ませて欲しい」

――慌ただしかった訓練休暇も終わり、夜は明け、またいつもと変わらない地獄の訓練の日々が始まった。

思い返せば、たった二日間の出来事だったという事実に、この騒動の中心付近にいた人たちは例外なく笑っていた。

もともと座学の成績が良かったマルコが、一日中書庫で僕と調べ物をして更に成績が伸びたというのは、巻き込んだ僕が言うのもなんだが誇らしかった。

エレンは無事に元の男の体へと戻り、それを見たジャンと二人で一緒に仲良く悶絶していたのだが、あとでクリスタに理由を聞いてみたらなるほど理解できた。

……さすがにそれは恥ずかし過ぎて死にたくなるわ。

サシャはエレンの朝食のパン四日分をしっかりと貰い満足気だったが、まだたまに夢に『陰摩羅鬼』が出てくるようで、

怖くて寝れないからという理由で何度かエレンを女子寮へ攫おうとしていた。ミカサも協力してしまうので阻止するのが厄介だった。

ライナーは騒動から三日後に復活したけど、ライナーでさえ復活に三日かかるというのは、一体何がどうすればそうなるのか未だに不明だ。

……そういうわけで、エレンが女体化してしまった今回の騒動、怪異『陰摩羅鬼』の話しはおしまい。

もうこんな変なことがないことを……願うばかりだね。

……もしかしたら、あなたのすぐ近くにも怪異はいるかも?

大詰め・完

ベルトルト「めでたしめでたし!」

http://www.youtube.com/watch?v=Asu1ypw3Vvs

長いこと付き合ってくれて申し訳ない
ただ、何度も言うようだが立てたやつが責任持って書けよマジで
>>327お前だお前。甘えんじゃねえ

あ、あとリコさん可愛い大好き、おやすみなさい

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