漆原「あー良く寝た」(102)

漆原「あれ、誰もいない?」

漆原(真奥はバイトとして、芦屋は何処行ったんだろ?)

漆原(……あ、そういえば今月は特に厳しいから短期のバイトに行くとか言ってたな)

漆原(部屋は僕一人、そして外は雲一つない快晴……)

漆原「…………」

漆原「絶好のネット日和だね」

漆原「…………」カチカチ

漆原「ワ・ロ・ス、と」カチャカチャ

漆原「…………」カチカチ

漆原「購入ボタン、ポチッとな……っと」カチャ

漆原「…………」カチカチ

漆原「……あ、最新話上がってる」カチャ

漆原「…………」カチカチ

漆原「ん」グゥ~

漆原(お腹空いたな。もうお昼か)

漆原(本当、ネットやってると時間経つの速いよね)

漆原(芦屋いないし……お昼どうしよう?)

漆原(冷蔵庫の中は……葱だけか)

漆原(お菓子もない……まったく芦屋のアンポンタン。外に出るなら僕のお昼くらい用意しとけよ)

漆原(仕方ない、ピザでも頼むか。お金は……確か流しの下に芦屋のヘソクリが)ガサゴソ

コンコン

漆原「ん?」

鈴乃「ルシフェル、居るか? ……って、まあ居るだろうな」

漆原「なんだ、ベルか。何の用? 真奥や芦屋なら今留守だけど」

鈴乃「知ってる。アルシエルは今日は帰りが遅くなるそうだ。
その間のお前の食事の面倒を頼まれた」

漆原「へー芦屋の奴、気がきくじゃん」

鈴乃「食事の世話をやらなくて勝手に高いものでも頼まれたら困るそうだ」

漆原(ばれてたか)

漆原「まあちょうどいいや。お腹空いたから何か作ってよ」

鈴乃「そう言うと思って用意はしてきた」

うどんセット

漆原「……予想はしていたけどまたうどん?」

鈴乃「夏といえば冷やしうどんだ」

漆原「ベルは年がら年中うどんじゃん。僕、今は肉っぽいのが食べたい」

鈴乃「文句を言うな。好きなものを作って貰いたいならせめて材料費くらいは稼いでから言え。
台所借りるぞ」

漆原「ちぇ」

※時間軸とか気にしないで下さい。

漆原「あれ、ベルも食べるの?」

鈴乃「うむ」

漆原「ふ~ん……まあ、頂きます」

鈴乃「頂きます」

漆原「…………」チュルチュル

鈴乃「…………」チュルチュル

鈴乃「また朝からパソコン三昧か?」チュルチュル

漆原「ん」チュルチュル

鈴乃「働きもせず、いい天気に家に閉じこもってパソコン漬け……何か思う事はあるか?」チュルチュル

漆原「別に」チュルチュル

鈴乃「働かずに食べるうどんはどんな味だ?」チュルチュル

漆原「普通にめんつゆと薬味の味」チュルチュル

鈴乃「……はぁ~」

漆原「ごちそうさま。さて動画の続きっと」

鈴乃「おい、食べ終わった後の食器くらい流しに運んだらどうだ?」

漆原「もう、うるさいな」カチャカチャ

鈴乃「……食器を運んだら出かける準備をしろ」

漆原「はあ? なんで?」

鈴乃「さすがにずっと家に閉じこもっていると体に悪い。天気もいいしたまには外にでるべきた」

漆原「やだよ、外暑そうだし。こんな日に出たら熱中症で倒れちゃうよ」

鈴乃「部屋にずっと閉じこもっていても何時か倒れると思うがな」

漆原「それにほら、僕は外出るとまずいし」

鈴乃「前にも言ったがそれは別に心配する必要はないだろう。今も銭湯には普通に通っているのだろう?」

漆原「そうだけどさ……」

鈴乃「心配ならこれでも深く被っておけ」

野球帽

鈴乃「顔も隠れて熱中症対策にもなる。一石二鳥というやつだ」

漆原「なんでこんなの持ってるの? てか本当に外に出るの、冗談じゃなくて?」

鈴乃「食器を洗ってくる。終わったらすぐにでかけるぞ」

漆原「えー」

わーいはたらく魔王さま!のSSだ

ミーンミンミーン

漆原「暑い、だるい、辛い……部屋に戻ってパソコンしたい」

鈴乃「まだ部屋を出て10メートルも歩いてないのに弱音を吐くな」

漆原「だって嫌なもんは嫌なんだもん……それで何処に行くの?」

鈴乃「ルシフェルは何処か行きたい場所はないのか?」

漆原「パソコンがあって出来ればクーラーでギンギンに冷えてる場所がいい」

鈴乃「よし、ならハロー○ークに行こう」

漆原「嘘ですごめんなさいベルが決めていいです」

おうどんさん働いてないのに偉そう可愛いペロペロ

鈴乃「ならとりあえず近くの公園にでも行こう」

漆原「ねえ、喉渇いたよ。あそこの自販機でジュース買って」

鈴乃「安心しろ。そんなもの買わなくても水筒を持参している。ほら」

漆原「これ中身は?」

鈴乃「麦茶だ」

漆原「…いや僕、コーラ飲みたいんだけど?」

鈴乃「……いやなら飲まなくていいぞ」

漆原「ああ、ちょっと! 飲む、飲むから貸してよ!」

公園……

漆原「誰もいないね」

鈴乃「今日は平日だしな。子供は学校、大人は働いている時間だ」

漆原「で、これからどうするの?」

鈴乃「そうだな……私はあそこのベンチに座って見ていてやるから遊んで来たらどうだ?」

漆原「僕は子供か」

鈴乃「いっそ本当に子供だったらまだいいのだがな……」

どう見ても親子ですありがとうございました

なんかほのぼのしてていいな

漆原が魔王城で1番年上という事実

鈴乃「何時もパソコンの前に座ってろくに運動もしていないんだろ?」

鈴乃「この公園には鉄棒もうんていもある。少し体を動かして来い」

漆原「めんどくさいなぁ……」

鈴乃「それともなにか? まさかお前は運動音痴なのか?」

漆原「別にそういうわけじゃ……」

鈴乃「これは驚いたな。まさか魔王軍の四天王にして悪魔大元帥の男が運動音痴とは。
もしかしてさか上がりも出来ないのではないか?」ニヤニヤ

漆原「む」ムカ

漆原「馬鹿にするな! さか上がりくらいできるよ! そこのベンチで見てろ!!」

鈴乃(ちょろいな)

>>51
女性陣の年齢では断トツでうどんさん
なるほど、お似合いだな。年齢的な意味で

漆原「ハッ!」ピョン

鈴乃「…………」

漆原「とう! あ、あれ? 意外と難しいな……えい!」ピョン

鈴乃「…………」

漆原「でい! やあ! とう! くっ、ちゃんと見ててよ! これは久々だから少しもたついてだけだから!」ピョン

鈴乃「ああ、ちゃんと見てるぞ~」

漆原「おら! どら! むだぁ!」ピョンピョン

鈴乃「…………」

鈴乃「……麦茶飲もう」

10分後……

漆原「ぜはーぜはー(汗」

鈴乃「これくらいでへばるとは情けない」

漆原「こんな暑いなか……はあ、はあ……動いてたら……はあ、はあ……誰だって……へばるよ……」

鈴乃「まったく、ほら早く日陰のあるベンチに来い」

漆原「はあ、はあ……」

鈴乃「ほら、麦茶」

漆原「ん……ゴクゴク」

鈴乃「タオル濡らしておいた。拭いてやるからこっち向け」

漆原「うぅ~」ゴシゴシ

うどんさん可愛すぎる

うどんと漆原こんな関係だったのか
てかうどん何者なの

>>68
うどん大好きな人
あと子供の面倒見るのも大好き

漆原「……日陰の中がこんなに涼しいとは思わなかった」

鈴乃「そうか」

漆原「でももうやだ……疲れた……動きたくない……」

鈴乃「本当に情けない奴だな。何時までもベンチの上に寝たままだと体が痛くなるぞ?」

漆原「いいよ、もう……このままここでだらけてやるから」

鈴乃「仕方ないな……ほら」ヒザポンポン

漆原「え?」

鈴乃「どうせ寝るならここで寝ろ」

なんだこれは……………………うどんさん、可愛すぎる

漆原「……いいの?」

鈴乃「今日だけ特別だ」

漆原「そう……なら遠慮なく」ポスン

鈴乃「ちょ、もう少しゆっくり頭を置け」

漆原「あー……結構寝心地いいかも」

鈴乃「それはよかった」

はたまの女って全員ダメ男に引っかかりそうなんだよね

漆原「…………」

鈴乃「…………」

漆原「……ねえ、ベル」

鈴乃「……なんだ?」

漆原「ベルって結構良い匂いする……って、痛っ! なんだよ、叩くなよ!」

鈴乃「寝るなら黙って寝ろ」

>>78
女性陣が基本何でもできるから、できない男(面倒を見れる)に惹かれそうだよな

漆原「わかったよ……じゃあおやすみ」

鈴乃「ああ、おやすみ」

漆原「…………」

鈴乃「…………」

漆原「……すぅー……すぅー……」

鈴乃「…………」

鈴乃「…………」アタマナデナデ

…………

カァーカァー

漆原「まさかあのまま夕方まで寝ちゃうとは」
鈴乃「…………」

漆原「起きたら空が茶色で、ベルまで寝てたからびっくりしたよ」

鈴乃「……面目ない」

                        _,...-‐――‐-...
                      r'ニ7___:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.=ミ¬K⌒\
                      /:.:.:Y´:.:.:.:.:.:.:._:.:.:.:.:.:.:、(⌒o _}=ミ:.:ヽ
                    /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ニ=-丶ヘ __):.:.:.:.:ヽ.:.
                   .:.:.;.:.:.:.:∧:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:|:.:.:.:.:.:.ハ:|
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                    マ.:.:.i/≫=ミー、:.:.:≦r=≪卞ミくТ:.:.:.:.:.:i:|  .  >  /    (__  __ ヽ  __
                 |i.:.:.|`' V::ソ   \:.:.V::ソ '゙|:.:.:|} |:.:.:.:.:.:.:i:;   / 〃        | |  ) } (_  ヽ
            __r 、   |i:.:.:|\     , `ー - ⊥:.:リ :.:.:.:.:.:.:/.   { {____.     | |  (_ ノ    )  }
              んJト-'゙―┐:.仄          /:.:.:.′|:.:.:.:.:.:.|    乂 ___ )   ヽ_ノ       (__ノ
            /l 「  ̄ ̄ | |.:.:| >   `   ´  イ}/}/   :.:.:.:.:.:.:|
            l |└――┘_|:从    〕ト -  〔      i:.:.:.:.:.:.:|
           {  ̄ r一'⌒>乂∧/^く\  /У\    |:.:.:.:.:.:/
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            /   / _/::::::::::::::::(こ∨)::/::::::::::::::::::≪::/:.:.:.:.∧
.          /   /⌒^ヽ::::::::}:::::::::(こУ:::/⌒/:(こン/:.:.:.:.:/::::.

漆原「もう帰ろうよ。僕、お腹空いたし」

鈴乃「そうだな。少し足がしびれているが……まあ大丈夫だ」

漆原「僕、こんなに長く外にいたの久々だよ」

鈴乃「そうか。久々の外出をした気分はどうだ?」

漆原「外出と言っても公園に来て鉄棒して昼寝しただけだしな~」

鈴乃「まあそうだが……」

>>84
どや顔可愛すぎる

漆原「正直感想を聞かれてもよく分からない」

漆原「だから今度出掛ける時は」

漆原「予め行く場所決めて、もう少し遠くに行こうよ……感想が抱けるくらいの場所にさ」

鈴乃「……そうだな」

ルシフェルが…自分から出かけるとか…さすがうどんさんだわ

漆原「そういえば夕飯もベルが作ってくれるの?」

鈴乃「そう頼まれてる」

漆原「僕、肉がいいな」

鈴乃「安心しろ、そのつもりだ」

漆原「……まさか肉うどんじゃないだろうね?」

鈴乃「ふふっ、よくわかったな」

漆原「……はあ」

おわり

ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

特に山もオチもなくてスイマセン。次回も多分店長はでないでしょう。

風パイズリの人だったか

次も期待してる乙


>>93
kwsk

>>95

恵美「魔王、私はあなたを許さない」
真奥「お◯ぱい揉みたい」
真奥「何、乳首を吸えば魔力が回復するだって!?」 芦屋「はい」
千穂「真奥さんのことを想うと胸が苦しい」


とか書いてる人
恵美「魔王、私はあなたを許さない」
は個人的にすごく良SS

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