P「終電を逃した律子を泊めた結果」(235)

<ガチャッ

律子「あの…お風呂、ありがとうございました。あと着替えも」

P「お、おう…じゃ、そのなんだ、その辺に…うん」

律子「…失礼します」

P「………」

律子「………」

P・律子「あの!」

P「………どうぞ」

律子「…プロデューサーからどうぞ」

P「………その、なんだ…うん、あの…髪…ながいな」

律子「そうですかね?切りましょうか?」

P「いやいや!そのくらいのほうが好きだし!………あ」

律子「~っ!そ、そうですか、参考にします、はい」

P「(どうしてこうなった…)」

1時間前、某駅前

P「だぁ~!!間に合わなかったか…」

律子「はぁ…はぁ…っ…結構…全力…だったんですけど…ね…ひさしぶりにっ…」

P「打ち合わせ長すぎだよなぁ~ったく…なにも終電の時間までやらなくたって」

律子「まぁ、必要なことですし、内容は濃かったですよ?」

P「にしたってなぁ…今時間は?」

律子「えっと、待ってくださいね…0時40分です」

P「…明日の出社時間は確か…」

律子「朝一の打ち合わせがあるんで6時半出社ですね」

P「…寝る時間ないじゃないか」

律子「本当ですよ、これからタクシーで帰っても…1時間はかかりますね」

P「………」

律子「でも、あーだこーだ言ってたってしかたがないですし、タクシー呼びますね」

P「………律子、お前口は堅いほうだよな?」

律子「…はぁ?それなりにですけど…なぜ今そんな話に?」

P「いや、うーん…でもどうしようかなぁ…やっぱり…うーん」

律子「…なんです?そのなんだか欲望と良心がせめぎ合ってそうな顔は」

P「欲望とは失礼な、親切心…のはずだ」

律子「話がまったく見えませんが…一体何の話ですか?」

P「いやな、律子って俺の家知らない…よな?」

律子「………そういえば住所すら知りませんね」

P「まぁ、社長意外に知ってる人居ないんだけど…実はだ」

律子「実は?」

P「俺の家、ここから一駅歩いたところにあるんだよ」

律子「へ、へぇ~…そうなんだ、知りませんでしたよええ」

P「でだ…その、明日も早いし…これから帰ってもだから…その」

律子「…その、なんです?」

P「…あー、律子さえよかったら………泊っていくか?」

律子「………」

P「………」 

律子「……あ、あの」

P「あー!やっぱりこの話はなかったこ」

律子「プロデューサー殿!」

P「はいっ!」

律子「………み、道案内…どうぞ」

P「…へ?」

律子「私、このあたりの地理…知りませんから」

P「ってことは…いいのか?」

律子「…仕方ないですし、明日は早いしこのまま家に帰っても1時間以上かかるしタクシーは高いし知り合いも近くに住んでないししょうがないのです」

P「…あ、うん」

律子「ですから…その、ご好意はありがたく…受け取っておこうかと」

P「お、おう…じゃ、じゃあこっちだから…」

律子「はい、今日はその…お世話になります」

P「…お世話させていただきます」

===

P「到着だ、一応…ここが俺の家だ」

律子「へー、うん…なんていうか…その、趣のあるというか…」

P「ぼろいって言ってくれてかまわないぞ、実際年数は建ってるしそんなに広くないしな」

律子「…まぁ、男の人の一人暮らしですし、こんなものですかね?」

P「どうだろう?引っ越そうかなっては思ってるんだけど、忙しくてな…最近はほんと寝るだけの場所だよ」

律子「あはは、わかりますそれ」

P「中は一度リフォーム入ってるからそんな見た目ほど古くはないぞ!」

律子「はいはい、気にしませんから、早く入りましょう?近所迷惑で…あ」

P「どうかしたか?」

律子「…こ、コンビニ…コンビニに!行ってきますから!ね!」

P「あー、着替えとか」

律子「そうそう!ね!だから先に行ってください!部屋番は?」

P「301号室だけど、だったら俺もコンビニい」

律子「いーから!飲み物とか適当に買ってきますから!プロデューサーも部屋の中片付けなくていいんですか!?」

P「…うん、ちょっと片付けさせて欲しいかな」

律子「…じゃあ、その…私いろいろ買ってきますから」

P「お、おう…ごゆっくり」

律子「…また後で」

P「ああ、部屋で待ってるよ」

P「………」ダッ

P「(俺のお宝たちを非難させなくてわぁああああああああ!!)」

律子「………部屋で、待ってる…だって…ふふ」

律子「…はっ!私もコンビニ行かなくちゃ…うん」

律子「いろいろ…買わないとね…うん」

律子「お茶とか!ご飯とか!………」

律子「うん、頑張れ律子!ファイト!」

P「…よし、完璧だ、ばれる要素がまったく無い」

P「まぁ…そのせいで部屋の片付けはそんなにできなかったが…服とかまとめて山になってるだけだし…」

P「いやしかし、律子にあんなのやこんなのが見つかることに比べればそんなことはささいな」

<ピンポ~ン

P「ヒャイ!!………律子か、どうぞ!」

律子「お、お邪魔しま~す…」

P「汚いけど、上がってくれ」

律子「お邪魔する側ですし、贅沢言わないですよ」

P「あはは、俺もそのほうが助かるよ」

律子「…へぇ、いや思ってたよりは片付いてますね?」

P「そ、そうか?」

律子「部屋の隅の服の山とか、45Lのゴミ袋をゴミ箱代わりにしてるとか、気になる点は幾つかありますけどね」

P「…お、男の一人暮らしだから」

律子「…ワンルームですか、キッチンは…狭いけどあるのね」

P「まさに、一人暮らし用のアパートだしなぁ…回りも単身赴任のリーマンとか、学生とかだし」

律子「なるほど、まぁあんまり広すぎても持て余しそうですね、プロデューサーは」

P「おう…ってどういう意味だそれ?」

律子「なんでもないです、じゃあご飯でも食べましょう?コンビニ弁当ですけど」

P「あ、悪いな、買って来てもらって、いくらだった?」

律子「いーですって、このくらい。泊めてもらうんですから、出させてくださいよ」

P「…了解、じゃあさっさと食べて…さっさと寝よう、うん」

律子「…そうですね、明日も早いですし」

===

P・律子「いただきます」

律子「…なんだか、深夜に食べるコンビニ弁当って美味しく感じません?」

P「あー、わからんでもない、ってか夜食って感じだな」

律子「夜食…気を抜くと直ぐ体重に直結しますから控えてますけど、たまに食べちゃいますね」

P「律子はそんなにスタイル悪くないだろ?むしろいいほうだと思うけど」

律子「ふ~ん、どこを見てそんな意見が出てくるんでしょうね?…えっち」

P「ばっ!そういう意味で言ったんじゃ…ないよ!」

律子「あはは!わかってますよ」

P「…ったく、そういう冗談はやめてくれ、事務所のみんなにそう思われてるのかと思っちゃうじゃないか」

律子「………」

P「…律子?」

律子「…なーんでもないです、ほらご飯粒がついてますよ」

P「ん?どっち?」

律子「あー、いいですってとりますから…ほら」

P「悪いな」

律子「まったく…子供みたいなんだから………パクッ」

P「!?」

律子「あっ!?……今のはその、なんというか…癖?…癖です」

P「………いや、うん…わかるよ?でも…その…なんというか…あはは」

律子「あ、あはは…プロデューサーもしてみます?」

P「ぜ…しないわ!」

律子「…ふふっ、残念」

P「あー、もうさっさと食べよう!明日も早いし!」

律子「逃げた」

P「逃げてない!はい!ご馳走様!」

律子「私も、ご馳走様でした」

P「………ごみ、捨てるから」

律子「はい、じゃあお願いします」

P「ん………あ、あのさ」

律子「なんですか?」

P「……風呂!…どうする?」

律子「…それはもちろん、入りたいですけど…どうします?」

P「どうしますって…その」

律子「…まさか、一緒にとか言うんじゃ無いでしょうね?」

P「言うか!!どっちが先に入るかって話だよ!」

律子「わかってますって!プロデューサーから先どうぞ?」

P「あー、いや先に律子から入ってくれよ、俺着替えとか用意するしさ。さすがに上下までは買って無いだろう?」

律子「あー、まぁたしかに」

P「Tシャツとジャージぐらいならあるし、用意しとくから先入ってくれよ」

律子「…そういうことなら、先にお風呂いただきますね?」

P「ああ、シャンプーとかあるから適当に使ってくれ」

律子「わかりました、じゃあお風呂行ってきます」

P「ああ、ゆっくりしてくれ」

律子「………プロデューサー?」

P「なんだ?」

律子「…覗いたらだめですよ?」

P「覗くかっ!!」

律子「………そこまで強く否定しなくてもいいのに…」

P「ん?なにか言ったか?」

律子「なんでもないですっ!じゃあもらいます!」

P「お、おう…」

P「………覗かないよ?…って誰に言ってるんだ俺は」

チャポーン

律子「ふぅ…私がコンビニ行ってる間にお湯張ったのかしら?」

律子「それにしても…ん~~~っ!!……まさか、私がプロデューサーの家に泊るとは…ね」

律子「…しかたないのよ律子、終電を逃したのは仕事のせいだし、たまたま近くにプロデューサーが住んでただけ」

律子「…でも、来たのは………うん、そうね、うん…」

律子「…早く上がらないと迷惑がかかるわね、この後プロデューサーも入るんだし…」

律子「………」

律子「もう一回体洗っておこう」

律子「…今日汗かいたから念入りにね」

===

<ガチャッ

律子「あの…お風呂、ありがとうございました。あと着替えも」

P「お、おう…じゃ、そのなんだ、その辺に…うん」

律子「…失礼します」

P「………」

律子「………」

P・律子「あの!」

P「………どうぞ」

律子「…プロデューサーからどうぞ」

P「………その、なんだ…うん、あの…髪…ながいな」

律子「そうですかね?切りましょうか?」

P「いやいや!そのくらいのほうが好きだし!………あ」

律子「~っ!そ、そうですか、参考にします、はい」

P「(どうしてこうなった…)」

P「…お、俺も!風呂…入ってくるわ…」

律子「あ、はい、どうぞ」

P「じゃ、テレビでも見ててくれ」

<ガチャ

律子「………あ」

律子「…髪、なんだか…プロデューサーと同じ匂いがする…ふふっ」

===

ポチャーン

P「(どうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったって…)」

P「俺が泊ればとか言ったからじゃん…いや、ほんとに最初はじゃあ泊ればいいって思ったんだけど…」

P「冷静に考えたらどうなんだよこれ…俺完全に誘ってるじゃないか…」

P「………付いて来たってことは…律子さん、そういうことでいいのでしょうか」

P「…ってなわけないじゃん!!今の俺…相当気持ち悪いな…ごめん律子…」

P「…さっさと上がって寝よう、律子の布団も敷かなきゃいけないし」

P「………体、もう一度洗おう」

P「…今日は汗かいたからね」

===

P「ふぅ~…上がったぞっと…」

P「ん?電気消したのか律子?」

律子「………」

P「律子?」

律子「………」

P「えっと…うん、月明かりで微妙だけど見え…って」

P「(なんでベッドに寝てるんでしょうか律子さん)」

P「あー、その律子?寝ちゃったか?」

律子「………起きてますよ」

P「お、おうそうか…ならそのままベッドで寝てくれ!俺布団しくからさ!」

律子「一人暮らしの癖に客用の布団なんてあるんですか?」

P「………リクライニングチェアで寝るからさ、俺」

律子「体痛くなりますよ」

P「な、慣れてるからさ、よく書類作ってて寝落ちするし」

律子「プロデューサー?」

P「な、なんでしょう」

律子「………半分、使わせてもらいます。だから…半分、どうぞ」

P「………はい」

春香「あっ、プロデューサーさぁん、お邪魔してまーす」ポタポタ

P「お前……その左手に持ってるの……」

春香「パイナップルですよ、パイナップル。血が出てますけどパイナップルです」ポタポタ

P「う……あ………ああ」

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ



チッチッチッチッ

P「(時計の音がやけに大きく感じる…今何時だ…)」

律子「………もう寝ました?」

P「…いや、ぜんぜん」

律子「そうですか、奇遇ですね、私もです」

P「あはは、何でだろうな!仕事で疲れてるのに!」

律子「………」スッ

P「ふぉあっ!!り!律子!?」

律子「…背中、案外大きいですね」

P「お、男の子ですから…その、な?いくら後ろからだって…その、そんなに抱きついたから…あの」

律子「抱きついたらなんですか」

P「いやだから…その、あ、いろいろ…当たってるというか…」

律子「………そりゃ、抱きついてますし」

P「うんそうなんだけど」

律子「それに、今私上はTシャツだけですし、寝るとき付けない派なんです」

P「その情報は今必要なんですかねぇ!!」

律子「…あの、聞いていいですか?」

P「…どうぞ」

律子「…なんで今日、家に泊めてくれたんですか?」

P「そりゃ、終電がなくなったからだ…よ」

律子「タクシーで帰れるのに?」

P「り、律子は女の子だし!一人で帰す訳には」

律子「わざわざ…たぶん、内緒にしてた自分の家まで教えて?」

P「それは…」

律子「…どうなんですか?」

P「………あの」

律子「私、プロデューサーのこと、嫌いじゃないですよ?」

P「そ、それって」

律子「少なくとも…ベッドを半分にして寝れるくらいには…ですけど」

P「………」

律子「………へたれ」

P「へ!?」

律子「…なんでもないです」

律子「ここまで私がしてるのに…」

P「…あ、あのさ律子」

律子「なんでしょう?」

P「お、俺な!」

律子「はい」

P「た!たぶん!ほ、他の子…そ、その…あ、あずささんとか?が終電!逃しても…その、同じこと…やってたと思う…」

律子「………」

P「今!俺かなり最悪なこと言ってるってわかる!うん!でもその…本当に今日は!親切心が1番っていうか!その…そういうつもりで言ったんじゃないんだ」

律子「………」グスッ

P「で!でもだな!まった聞いてくれ!な!その俺も!俺もだよ!」

律子「俺っ…も?」

P「り、律子のこと…その、ベットを半分にして寝れるくらい…その、嫌い…じゃないというか…あの」

P「…そのなんだ!…もし他の子をとめたとしても!…半分にはしなかったと思う…うん」

律子「…それで」

P「…だ、だから…ご、ごめん…俺」

律子「………もういいです、私もすこし柄じゃありませんでした」

P「ごめん…」

律子「気にしないでください、まぁ…腑に落ちないけど、落ちたといいますか…」

律子「今日は、許します」

P「今日は?」

律子「…なんでもありませんよ、さぁ!寝ましょう」

P「う、うん」

律子「でも、今日はこのまま寝させてくださいね?」

P「………はい」

律子「それじゃ、おやすみなさい、プロデューサー♪」

P「…おやすみ、律子」

律子「(いくじなし)」

<チュンチュン!ピヨピヨ!

P「…ふぁ…寝れないかと思ったけど、やっぱり疲れてたんだなぁ…」

P「時間は…5時半か…準備しないと…律子…おきてっ」

律子「…すぅ」

P「…い、いろいろ…はだけて…、まずいなこれは」

律子「………」

P「…おなかとか丸出しだし…ぱ、パンツも…その、ちょっと見えてるっていうか…やっぱりサイズ大きかったかな」

P「…めがねしてない律子も…ちゃんと見ると、やっぱり可愛いな…さすが元アイドル」

律子「………」

P「………起きてません?律子さん」

律子「………」

P「………じゃあ着替えて」ヌギヌギ

律子「………普通見えないところで着替えませんか?」

P「狸寝入りしてる同僚がよこに居たもので」

律子「ふぁ…おはようございます、やけに落ち着いてますね?」

P「もう1週回ってちょっと落ち着いたよ」

律子「へぇ…私のあられもない姿を見ておいて?」

P「あられもないって!おへそしかみてないわ!」

律子「おへそは見たんですね」

P「…さっ、着替えましょう律子さん、仕事です」

律子「…そうですね、二人して遅刻したらなに言われるかわかりませんし」

P「…ソウデスネ」

律子「冗談ですよ、じゃあちょっと着替えて来ますね」

P「ん?ああそっかスーツは脱衣所にかけてたっけ」

律子「…まさかここで着替えろと?」

P「…なんでもないですごめんなさい」

律子「あ・っ・ち・で!着替えて来ますね?変態プロデューサーさん?」

P「…はい」

律子「あはは」

律子「(まっ…どっちが変態なんだかね)」

P「よし、準備OKだ」

律子「こっちもです、あ、ネクタイ曲がってますよ、ほら」

P「ああ、悪いな…」

律子「はい、これで大丈夫、しっかりしてくださいね?」

P「ごめんごめん、でも人にネクタイを直してもらうって…なんだか嫌いじゃないな」

律子「…ふ~ん」

P「…失言でした」

律子「なんだか、嫌いじゃないな」

P「律子~!」

律子「ほ~ら!行きますよ!あはは!」

===

P「おはようございまーす!」

律子「おはようございます」

小鳥「おはようございます!プロデューサーさん!律子さん!」

小鳥「あら?今日はご一緒なんですね?今日は朝も早いのに…」

P「あ、ああそれは」

律子「そこのコンビニでたまたまあったんですよ」

小鳥「あー、なるほど!なんだか雪歩ちゃんと真ちゃんみたいですね」

律子「あそこが一番近いですからね」

P「…あはは!そうなんですよ!たまたま会って!」

小鳥「いいですねぇ…私もたまには偶然会いたいな?なーんちゃって!」

P「小鳥さん、今日の資料はどこにありますか?」

小鳥「…ここです、はい」

P「ありがとうございます、…どうかしましたか?」

小鳥「なーんでもありませんよ?ただーなんだか冷たいなーって!」

P「え、えぇ…」

小鳥「ふーんだ!」

P「お、音無さ~ん!」

律子「ふふ、今日も一日頑張りますか!」

===

P「…今日も仕事終わり、お疲れさんっと」

P「さって、帰ったらお宝たちをまずサルベージして…ん?」

P「…部屋の前に誰か…居るな…まさか、俺の家がばれたか!?」

P「…うーん…やっかいなこと…に…って」

律子「…お疲れ様です」

P「なんだ律子か」

律子「なんだとは失礼な」

P「いやいや、一瞬アイドルの誰かがついに俺の家に来たのかと…」

律子「さすがに言いふらしたりしませんよ?」

P「いやいや、さすがにそこは信じてるけどさ…でもじゃあどうして?」

律子「………昨日!ゴミ箱見たら…その、コンビニ弁当ばっかりだったので…」

律子「け、健康に悪いですし!今日は早めに終わりましたから!私が…その、料理を…作ってあげようかな…って」

P「………へ?」

律子「健康の!健康のためですよ!?プロデューサーに倒れられたりしたら私も困りますから!」

P「…と、とりあえず入るか?」

律子「そうですね!近所迷惑ですし!」

P「う、うん…まぁそのなんだ、よろしく」

律子「はい、じゃあその…失礼します」

===

P「(それから、たびたび律子は俺の部屋を訪れた)」

P「(理由はさまざま)」

律子『服、洗濯ちゃんとしてますか?私がやってあげます!』

律子『風呂掃除、サボってますね?ちゃんとやらないとだめじゃないですか』

律子『なんで調理器具がフライパンしかないんですか!鍋とか!お玉とか!』

P「(律子が来るたび、部屋が綺麗になったり、律子のものが増えたり)」

P「(寝るだけに存在していた部屋が少しずつ変わっていく感じがした)」

律子「ふぅ…今日もお仕事終わりっと」

小鳥「あ、律子さん今日も直帰ですか?」

律子「あ、はい。ちょっと買い物していきたいんで」

小鳥「最近なんだかうきうきしてるし…もしかして…律子さん…」

律子「はーい、そんなんじゃありませんから、音無さんの想像とは絶対にちがいます」

小鳥「…本当ですかぁ!?私はてっきり抜け駆けされたのかと…」

律子「抜け駆けもなにも、そんな相手もいませんし、忙しくてそんな時間もありません」

小鳥「…うう、うれしいのやらなにやらかなしいのやら」

律子「…」チラッ

P「………」

律子「…っ!」

P「(今日、行ってもいいですか?か)」

P「(…なんだか自然と受け入れちゃってるな…俺)」

P「(大丈夫、っと)」

律子「…ふふっ」

小鳥「…やっぱり律子さんなにか隠してる!」

律子「…なんでもないですよ♪」

小鳥「うそだぁぁぁぁぁl!!うわぁぁあっぁん!!」

律子「じゃあ、私帰りますね、お疲れ様でーす!」

小鳥「ううぅ…お疲れ様です…わたしいやですからね、ご祝儀渡すの…うう」

P「えっと、じゃあ俺もそろそろ…」

小鳥「プロデューサーも最近直帰おおくないですかぁ!!」

P「え、いやなんのことやら」

小鳥「うううぅ…一緒に無駄に残業しましょうよー!」

P「仕事終わってるじゃないですかっ!はやく帰りましょうよ!」

小鳥「だってさびしいじゃないですかぁ!!一人の部屋に帰るの最近辛いんですよぉ!!」

P「ぺ!ペットを飼いましょう!ね!響!ペットはいいよな!!」

響「うん!家族が増えてとってもにぎやかになるぞ!」

小鳥「私は私意外と言葉を交わしたいんですよぉ!!プロデューサーさーん!!」

響「…にぎやかで…可愛いのに……なんくるないさー…」

小鳥「ぷろでゅうさぁさぁぁあん!!」

P「わー!帰ります!帰らせてくださーい!」

伊織「……行くわよ、亜美、あずさ」

===

律子「(…私、ずるい女)」

律子「(誰も知らなかった、プロデューサーの家、私だけが知っちゃって)」

律子「(しかもなんだかんだ理由をつけて押しかけてる)」

律子「(…みんなの気持ちだって…直接聞いた子は美希くらいだけど…感じてはいるのにね)」

律子「(今日だって、自分から…押しかけて)」

律子「(頭じゃわかってる、こんなこといけないって、すぐにやめなきゃって)」

律子「(でも、楽しい、すごく幸せ、好きな…好きな人と一緒に居て、同じところで寝て、起きる)」

律子「(…わかってる、抜け駆けも甚だしいことくらい、わかってるわ)」

律子「(わかってる…けど)」

ガチャガチャ

律子「あ、そういえば…鍵はさすがに持ってなかったわね」

律子「…ぷ…あ、あはは!…じゃあ、待ちますか!」

律子「………わかってるわよ」

「…あそこね」

P「はぁ…はぁ…帰るのが遅くなった…」

P「(…律子、もう部屋にいるかな…あ、まだ部屋の鍵渡してなかったな)」

P「…まだってなんだまだって」

P「(なんだかもう…律子が部屋に居るのが当たり前になってきたみたいだ)」

P「(………俺、律子のこと好きなんだろうか)」

P「いい加減、ちゃんと…決めないと…な」

P「………ん?」

伊織「ん?」

あずさ「あら」

亜美「げっ!」

P「お、お前たちどうしてこんなところに!?」

伊織「………それは、こっちのセリフだけど?」

あずさ「わ、わたしたちはちょ~とした野暮用で~」

亜美「そうそう!ヤボヨーだよ!」

P「いや、もう遅いし…仕事終わってから帰ったんじゃないのか?」

伊織「…こっちの方面にちょっと用事があっただけよ」

伊織「それより、なに?アンタの家ってこの辺なの?」

P「!?…いや、方向がぜんぜん違うけど」

伊織「ふ~ん、そう…」

伊織「…もう用事は終わったわ、帰るわよ、二人とも」

あずさ「え、ええ…失礼します、プロデューサーさん」

亜美「ん~、ま!いおりんがいいなら!じゃぁ~ね~兄ちゃん!」

P「ちょ、ちょっとまて伊織!送って」

伊織「あんた!…最近、律子が仕事終わりにどこかに行ってるようなんだけど…なにかしらない?」

P「!?………俺には、心当たりはないが」

伊織「…あっそ、変なこと聞いたわね、じゃあ帰るから。迎えが来るから心配しないで」

P「…あ、ああ…」

伊織「…それじゃ」

P「………」

P「………はぁ、なんとかしないとなぁ…」

1週間後

律子「(…最近、プロデューサーがやけに家に来るのを拒む)」

律子「(今はそんなに仕事が忙しいわけでもないのに…ついに嫌われた?)」

律子「(やっぱり押しかけ過ぎたのかしら…うざかったのかな…)」

律子「(…今日、行ってみよう、話…しなきゃ)」

律子「じゃあ、帰ります…」

小鳥「あ、お疲れ様でーす」

<ガチャ

伊織「…行くわよ」

あずさ「ほ、本当に行くの?伊織ちゃん…」

亜美「か、カクショーはないんだよ?いおりん」

伊織「確証なんていらないわよ、行けばわかるわ」

伊織「律子…アンタ…」

<ガチャ

P「………」ケイタイトリダシポパピプペ

律子「…結局、鍵…もらってないな…」

律子「あはは、そもそも嫌われたかもしれないのにね…」

律子「ま、待ってれば…いいか」

伊織「誰を待ってるの?」

律子「伊織!?なんでここに!」

伊織「私だけじゃないけどね」

あずさ・亜美「………」

律子「…み、みんな…どうしてこんなところに…」

伊織「それはこっちのセリフよ、なんでこんな、ぼろアパートに居るの?」

律子「そ、それは…」

伊織「誰か、待ってるとか?」

律子「!?」

伊織「たとえば…プロデューサーとか」

亜美「いおりん!」

伊織「律子?どうなの」

律子「…なにを、言ってるか…わからないわね」

伊織「…ふ~ん、白を切るつもりなのね、いいわ、それなら」スッ

律子「!?その鍵って!」

伊織「ただの鍵よ?なにか?」

律子「ま、まって!部屋の人に黙って開けるだなんてそんなこと許されるわけ!」

伊織「そうね、でもまぁいいじゃない、この鍵…ただ拾っただけだから」

律子「拾った?」

伊織「ええ、あの馬鹿が落としたのよ、たまたま拾ったんだけど…タイミングが無くて渡しそびれてたの」

律子「!?」

伊織「…ただ、この鍵が刺さるか試すだけよ、それだけ」

律子「や、やめなさい伊織…は、犯罪よ?」

伊織「どうして?普通なら刺さることなんてまずありえないわ、どうしてそんなにおびえているの?」

律子「…や、やめて…伊織…やめなさい」

伊織「…やめないわ、これは私にとっての確認でもあるの…いろいろとね」

伊織「それに、律子、あんたのそのあわてっぷり…なにか隠してますって言っているようなものよ?」

律子「…やめなさい、伊織」

伊織「お断りするわ、じゃあ…あけるわよ」

律子「伊織!」

伊織「あずさ!亜美!押さえて!」

律子「!?あずささん!?亜美!?どうして!!」

あずさ「ごめんなさい…律子さん、私たちも…知りたいのっ」

亜美「うん…だって、心配だからっ!」

律子「心配!?なにがっ!」

伊織「行くわよ」

<ガチャ

律子「伊織っ!!」

伊織「………なにも…ないわね」

律子「…へ?」

あずさ「…あ、空き部屋?」

亜美「みたいだねぇ~」

律子「…ど、どういう…こと?」ペタン

伊織「…こっちが教えて欲しいのだけれども」

あずさ「律子さん?」

亜美「おーい、律っちゃーん!もしもーし?」

律子「(なんで空き部屋になっているの?先週までは確かにここにプロデューサーがすんでたのに)」

律子「(…そういうこと、そういうこと…か)」

律子「(私、引越しされるくらい嫌われちゃったのね…)」

律子「(だからここ1週間…家に来させてくれなかったのか…納得)」

律子「…うっ…ぐっ…ひっ…」

伊織「律子!?あんた何泣いて!」

亜美「うあうあ~!!ど、どうしたってのさ~!!」

あずさ「あ、あらあら~…ほんとうにどうしましょう~…」

律子「うっ…ひぐっ…」

P「…お前らはなにやってるんだここで」

伊織「あんた!?…ってことはやっぱり!」

P「なにがやっぱりなんだ?」

伊織「なにって決まってるでしょ!!ここ!アンタの部屋じゃなかったの!?」

P「ここって…この部屋がか?」

伊織「そうよ!!それで律子と…その、付き合ってたりなんだりしてんじゃなかったの!?こそこそ隠れて!!」

P「えーっと…だな、伊織、お前は重大な勘違いをしているぞ」

伊織「なにが勘違いよ!!この前だって律子がこの部屋の前でだれかを待ってるのみてるんだから!!」

伊織「それにアンタだってあの時来たでしょ!?それが証拠じゃない!!こんな辺鄙なところ用もなく来るわけ無いんだから!!」

P「あー、うん…そのことについてなんだけど…じゃあまず紹介しようか、この部屋の…前住民、秋月…涼君だ」

涼「ど、どうも~…」

伊織「………だれよこいつっ!」

P「いや、だから前住民の秋月涼君だってば」

伊織「そういうことじゃないわよ!!馬鹿!?」

あずさ「秋月…?もしかして…律子さんのご親戚かなにかですか?」

涼「あ、はい!秋月律子は僕の姉です」

亜美「な、なんだってぇぇぇぇ!!」

涼「まぁ…姉って言ってもいとこですけどね」

P「そういうことだ」

伊織「なにがよ!?」

P「だーかーら!そこの部屋は涼君の部屋で、律子は涼君を待ってたんだよ」

伊織「………じゃあアンタがなんでこの前居たのよ!?おかしいじゃない!!」

P「この部屋を見てもらえばわかるとおり、引っ越したんだよ」

P「さすがにこのアパートじゃ…な?」

あずさ「たしかに…女の子が一人で暮らすには…ちょっと怖いかもしれませんね…」

P「ぷ…あ、はは…そうですね、まぁそんな感じで、俺は手伝いに来てたんだよ」

P「彼も仕事でなかなかな、夜くらいしか開かなくてさ…律子に頼まれて、な?律子!」

律子「ふぁ…あ…はい、そうです」

伊織「…で、でもおかしいわよ!!お、女の子の引越しにへ、変態のアンタが手伝い!?なにされるかわかったモンじゃないわ!!」

伊織「ぎょ、業者を頼むのが自然でしょ!?おかしい!絶対におかしいわよ!!」

P「…あー、どうしよう、涼君?」

涼「はぁ…まぁ、僕はいいですよ?765プロの皆さんなら信用できるでしょうし…恥ずかしいですけど」

P「すまんな、じゃあ頼めるか?」

涼「はい」

伊織「…なによ」

涼「えーっと…その、実はね、僕…男の子です」

伊織「…は?」

涼「だから…その、男の人に手伝ってもらったほうがその…なにかと助かることも…」

伊織「下手な嘘ついてんじゃないわよ、アンタみたいな可愛い男が居てたまるもんですか」

涼「…はぁ…だよね…うん、そういわれると思ってた…」

伊織「嘘つくならもう少しマシな嘘をつきなさいよ!」

涼「あのね、一回しか見せないからね?」

伊織「は?」

涼「えいっ!!」

バサッ

伊織「………きゃっ…きゃあああああああああああああ!!!!!!!!」

亜美「え?なにがあったの?涼…ちゃん?がスカートいきなりめくっていおりんにパンツ見せ付けたけど…」

伊織「あっ!あんたんな変なもの見せるんじゃないわよ!!こっの変態!!」

ガッ!!

涼「あひんっ!!」

P「oh…」

亜美「うわぁ…今もろに入ったけど…もしかして…その、そゆこと?」

P「…そゆこと」

あずさ「あ、あらあら~///」

伊織「帰るわよ!!あずさ!!亜美!!」

あずさ「あ、まって伊織ちゃ~ん!…あ、プロデューサーさん?」

P「はい、なんでしょう?」

あずさ「伊織ちゃんは私がフォローしておきますから…律子さん、よろしくお願いしますね?」

P「…はい」

亜美「あー、やっぱりそうなんだ…でも、兄ちゃんなら安心かな?」

亜美「んじゃ亜美も帰るね!まってよー!!いおりーん!!」

<シンジランナイワッ!!ヘンタイ!ヘンタイ!ドヘンタイ!

P「…だ、大丈夫か…涼君…」

涼「だ、だいじょばないです…伊織さん、本気で蹴りましたよ…」

P「す、すまない…その辛さはよくわかるが…そのなんだ、助かった」

涼「い、いえ…これでお二人の関係が守れたなら…本望です…」

涼「じゃ、じゃあ…僕帰りますね?あいたたた…」

P「帰れるかい?」

涼「だ、大丈夫です…こんなこともあろうかと友達を呼んでます…」

<涼さーん!!まーだでーすかー!!!

P「…随分と声の大きい友達だね」

涼「注意しておきます…そ、それでは…」

P「ああ、助かったよ…またね」

涼「はい…」

P「………」

律子「…プロデューサーさん?どういうことですか?」

P「…なにから説明したらいいか」

律子「…私のこと、嫌いになったんじゃないんですか?」

P「へ?」

律子「嫌いになったから!!…引越しまで…したんじゃないんですか…」

P「どうしてそんな話に」

律子「だってそうもなりますよ!!私が一方的に押しかけてましたけどプロデューサーだって断らなくて!!」

律子「ちょっとでも望みがあるのかなって思ってたらなんだか拒否されて!来てみれば部屋はもぬけの殻!!」

律子「どう考えたって私がうざくて面倒で嫌いになったからじゃないんですか!!嫌いならそういえばいいのに!!」

律子「こんな…こんなのって…酷いです…うっ…うううっ…」

P「今日の律子は良く泣くなぁ…」

律子「だってぇ…だってぇええ!!」

P「はい、これ」スッ

律子「…ひぐっ……?…これ…鍵?」

P「そういえば、渡してなかったよな?」

律子「でも…だって家は…」

P「んーっと、引っ越したのは確かに引っ越したんだけど、俺言ってなかったか?引っ越そうかなって」

律子「…言ってたかもしれないです」

P「さすがに古いし…一人暮らし用で狭いしな、二人で使うにはちょっと」

律子「………」

P「それに、最近律子、伊織たちに疑われてたんだぞ?仕事終わりに家の方向と別に帰ってるって」

P「たぶん…律子が心配だったんじゃないか?なにかこう…悪いことじゃないけどさ、律子がその…な?」

律子「…どれだけ信用無いんですか私」

P「いやいや、ただ心配だったんだよ!伊織は心配性だからなぁ」

P「それで、俺の家もばれるのは時間の問題かなってことで…仕事もちょっと落ち着いたし、なら引っ越そうかって」

律子「…涼は」

P「一芝居打ってもらった、そうすればこの部屋の理由がつくし…まぁ、ノーパンでここまで来させてあれは…悪かったと思う」

律子「…じゃあ、プロデューサーは、私のこと…嫌いになったんじゃないんですね?」

P「…もちろん、嫌いになんてならないよ。むしろ…なんだ、その」

律子「…?」

P「…あー!もうこんな時間か!…終電終わっちゃったな!」

律子「そうですね」

P「…明日も早いし…どうしようか!あ!そういえば俺この近くに引っ越したんだよ!一駅分くらい!」

律子「…そうですか、知りませんでした」

P「…今から帰っても寝る時間ないなー!……そうだ!…その、律子さえ良ければ…」

P「…律子、俺の家に…泊っていかないか?」

律子「………お世話に、なります」

P「…ああ、じゃあこっちだから」

律子「…途中、コンビニによっていいですか?」

P「…寄らなくていいよ」

律子「へ?」

P「…必要なものは、全部ある」

律子「…それって」

P「…全部、あるから」

律子「…はい」

===

律子「…お風呂、ありがとうございました」

P「ああ、どうだった?」

律子「さすがに前より広いですね」

P「そりゃ、二人住まい用のマンションだし」

律子「…えっと、その…プロデューサーは?」

P「…今日は、もう寝たいんだけど…いいかな?」

律子「………はい」

P「こ!今度は…ベッド、半分にしても…狭くないから!ダブルサイズだし!」

律子「…せ、狭いくらいが…嫌いじゃなかったですけどね…なんて」

P「じゃ、じゃあ…明日も早いし…寝るか」

律子「は、はい…その」

P「ベッド…半分どうぞ…」

律子「………はい」

チッチッチッチッ


P「…あ、あはは…前にもこんなときがあったな」

律子「そうですね、初めて泊ったときですよ」

P「あれから何回…律子泊まったかな?」

律子「…正直覚えてません」

P「…俺もだな…でも、最初の日は今でも覚えてるよ」

律子「私もです、こんな感じで…」ギュ

P「…そうだったな、後ろから抱きしめられて」

律子「…」

P「…」

律子「…プロデューサー、今夜は…その」

P「…律子さん!」

律子「はい!!」

P「そういう、気持ちで泊めました!」

律子「そ、そうですか…」

P「…その、なんだ…お、俺は…り、律子のことが…」

律子「………」

P「…ふ、二人で生活するために!引越しするくらいには…嫌いじゃないです…」

律子「…へたれ」

P「ご、ごめん…」

律子「あー!もーいいですよ!私から言います!!」

P「へ?」

律子「好き!プロデューサーのことが好き!大好き!あの日から!ううんもっと前から!」

律子「あの日も…そうならないかなって、期待…してました」

律子「お、女の子が…好きでもない男の人の家に…泊ったり…しません」

律子「だから…その、私も…その、そういう気持ちです」

P「…り、律子…」

律子「………優しく、してくださいね?」

P「ま、まかされたぁ!!律子!!」

律子「きゃっ!」

<チュン!チュンチュン!ピーヨピヨピヨ!!ピーヨピヨ!!

律子「…朝…ね」

P「Zzzzz…」

律子「………朝ですよー、プロデューサーさーん」

P「Zzzzzz・・・」

律子「………起きないと…キス…しますよー…」

P「……………」

律子「………起きてるくせに」

P「ばれたか」

律子「ばればれですよ」

P「もうすこしで律子にキっ…うわぁ!!」

律子「プロデューサー?」

P「服!服を着よう律子さん!」

律子「あ…………えっち」

P「事故だ!!不慮の事故だ!!」

===

P「はい、ご馳走さまでした」

律子「お粗末さまでした」

P「じゃあ、仕事いくかー!!」

律子「そうですね…っ…つつつ」

P「律子?」

律子「昨日の後遺症が…」

P「…お、おう…そのなんだ…」

律子「いいんです、特権ですから」

P「特権?」

律子「なんでもないです」

P「ふーむ…あ、そうだ律子」

律子「なんですか?」

P「…今日も、泊りに来るか?」

律子「…当たり前じゃないですか、だって私は、終電を逃したら泊るくらいには…プロデューサーのこと、嫌いじゃないですから!」

終わり

P「だぁ~!!間に合わなかったか…」

小鳥「終電…なくなっちゃいましたね…どこかに泊りたいなー」チラッチラッ

P「待って!あきらめるのはまだ早いですよ!
  23:56発の上り普通列車を使って2駅戻ると
  0:07発の下り急行に間に合う!
  普段なら間に合わないところだけど
  今日は9753Mって臨時列車が走ってるからダイヤがずれるんですよ!
  ほら,この時刻表を見てください。
  書いてないけど23:36に貨物列車があるから9753Mをスジに入れると
  後続の673Mが2分遅れるでしすよ!それで」

小鳥「そんなに私を泊めたくないんですかぁあああ!!わぁああああん!!」ダッ!

P「間に合うんだけど面倒だし俺の家に泊まりに来ませんか…あれ?音無さーん!!」

P「どーこでーすかー!!音無さーん!!!」

小鳥「うわぁああああああ!!」


本当に終わり
今度小鳥編とか書いてみたいよね

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