両津「インフィニット・ストラトス」(776)

IS学園。それはISを動かす事ができる女性だけが入れる学園だ。
だが、ある一人の男性がISを動かした事で、男性初のIS適正者が誕生した。
そう、彼の名前は・・・。

両津「このワシ、両津勘吉だー!!」

箒セシャラ鈴「おおーっ!!」パチパチパチパチ

千冬「ちょっと待てー!!」ドドドドド

両津「ん?織斑じゃないか。何を怒っているんだ?」

千冬「男性初のIS適正者は一夏だろ!何で貴様が男性初のIS適正者だ!?」

両津「ああ。あいつはIS学園に不法侵入したからな。学園の警備をしていたワシにボコボコにされた後、そのまま警察によって連れて行かれた。」

箒「うわ・・・。」

鈴「いくら不法侵入でも、ボコボコにするのはやり過ぎね・・・。」

千冬「一夏は受験先の高校を間違えただけだ!勝手に不法侵入と判断するな!」

セシリア「仕方がありませんわ。そう判断された以上、誤解はなかなか解けませんし。」

シャル「確かにね・・・。」

ラウラ「うむ。」

両津「と言う訳だ。全員揃ったところで、こち亀とインフィニット・ストラトスのクロスSS。」

両箒セシャラ鈴「本編スタート!」

千冬「人の話を聞けー!勝手に話を進めるなー!!」

刑務所にある牢獄の一室

一夏「なんで俺がこんな目に・・・。」シクシク

その後、一夏は警察に釈放され、無事に藍越学園に入学する事になった。
よって、彼に関する話はほとんど出てこないので悪しからず。

第1話「両津、IS学園に入学する。」

両津がISを動かしたことにより、彼はIS学園に入学する羽目になってしまった。
その話は派出所だけでなく、葛飾署内でも知れ渡っていた。

中川「ISは女性だけが動かせるはずでしたが、まさか先輩がISを動かすなんて・・・。」

麗子「ええ。両ちゃんが高校入試会場の警備に行った事を覚えてる?」

寺井「うん。侵入者と間違えて受験生の少年をボコボコにした後、たまたまそこにあったISでゲームをしていたら・・・。」

本田「ISが起動したという事ですね。」

麗子「それによって両ちゃんはIS学園に強制入学されたわ。」

部長「あいつはあの学園でも何かやらかしそうな気がするな・・・。」

中麗寺本部「はぁ・・・。」

IS学園 1-1教室

両津(くそぅ、ワシ以外、全員女じゃねえか・・・。)

両津(本来なら喜ぶところだが、実際にいると居づらいな・・・。)

女子A「何でおっさんがここにいるのかしら・・・?」

女子B「しかも警官の制服を着ているし・・・。」

ガラガラガラ

千冬「私が今日からお前等の担任となった織斑だ。よろしく頼む。」

女子A「本物の千冬様よ!」

女子達「キャーキャー!」

両津(すごい人気だ。でもワシには関係ないけどな。)シャカシャカ

すると千冬は両津がいる事に気付き、彼の席に近づいた。
だがそれにも気付かず、両津はラジオで競馬の中継を聞いていた。

ラジオ『さあ、残すはあと200m!3番ブロッカスと5番フレイアの一騎打ちとなったー!』

両津「3-5来い!早く決着を着けろ!」シャカシャカ

千冬「お前が初の男性IS適正者、両津勘吉だな?」

ラジオ『ついにゴールイン!1位は5番フレイア!2位は3番ブロッカスだー!」

両津「くそぅ!また負けた!」ガン

千冬「ぶっ!」ドガッ

女性達「!?」

両津がラジオを机に叩いた衝撃で、ラジオは千冬の顔面に当たってしまった。

千冬「・・・。」

両津「あ、悪い悪い!つい興奮しちまった。」

千冬「######」ピクピク

両津「お前もそんなところで突っ立っているから悪いんだぞ!」

女子C「千冬様になんて事をするのよ!さっさと謝りなさい!」

女子達「そーよ!そーよ!」

両津「やかましい!ちゃんと謝っただろうが!」

千冬「まあいい。今日はここまでだ!各自明日に備えて準備をするように!」

女子達「はい!」

最初の授業から数時間後―――、両津は学生寮に到着した。

両津「ここが学生寮か。いかにも高級ホテルの感じがするな。」

両津「おっ、ワシの部屋はここだな。」

両津が部屋の扉を開けると、豪華な部屋が目の前に映った。

両津「おお!中々綺麗じゃないか!」

箒「相部屋の方か。私は篠ノ之・・・。お前はさっきの警官!?」

両津「ん?お前、胸が丸出しじゃねえか。」

箒「へ?」

箒「」ジー

箒「うわぁぁぁぁ!!」

箒の竹刀攻撃は両津の頭に見事当たり、600のダメージを与えた。

両津「いでっ!何しやがる!女だからって容赦しないぞ!」

両津も負けじと箒の真後ろに移動し、グリグリ攻撃で1200のダメージを与えた。

箒「いだだだだ!ごめんなさい!」

両津「思い知ったか!ワシに敵うなんて100年早いわ!ガハハハハ!!」

それから数分後―――。

箒「それで、なんで両津さんはこの部屋に?」

両津「ワシに言われても分からん。とりあえずは責任者の所に行って来る。」

箒「責任者って織斑先生の所へ?」

両津「誰だ、その織斑って奴は?」

箒「私達の担任ですよ!」

両津「ああ!そう言えば聞いたな。てっきり清掃員のバイトだと思っていた。」

箒「」ガクッ

箒「なんで清掃員のバイトがHR中の教室にいるんですか・・・。」

両津「よし、じゃあ行くぞ!箒!」

箒「ええっ!私も!?」

両津「当たり前だ!部屋の説明には不可欠だからな!さっさと行くぞ!」

箒「ひぇーっ!勘弁してくださーい!」

箒は両津に首の根を掴まれ、そのまま引きずられてしまった・・・。

千冬のいる部屋の前

両津「おい、織斑!話がある!」

箒「」ガタガタ

千冬「お前は、両津!」

両津「てめえ、何でワシがコイツと同室なんだ!?」ホウキニユビサシ

千冬「お前には一つ恨みがあるからな。私の顔にラジオをぶつけただろ。」

箒(やっぱりあの時の事を恨んでいたのか・・・。)

千冬「それと部屋の事だが、ちょっとした手違いがあったそうだ。」

千冬は部屋の管理表を取り出し、ページをめくり始めた。

千冬「なになに?あららら、残念ながら1ヶ月はそのままみたいのようだな。」

両津「てめぇ!わざとやりやがったな!」

千冬「フン!さっきの私への無礼の仕返しだ!馬鹿者!」

両津「このアマ!ガキみたいな仕返しをしやがって!###」

千冬「ガキで結構!バーカ!バーカ!悔しかったら次のIS大会で優勝してみろ!そしたら考えさせてやる!」

千冬はそう言った後、超合金製のドアを閉めた。

両津「くそぅ、覚えてろよ・・・。」ワナワナ

箒「結局訴えても無駄でしたね・・・。」

両津「まあいい。今日はもう遅いし、そろそろ部屋に戻るぞ。」

箒「はい。」

こうして両津の学園生活1日目は終了した。

次回予告

両津「クラス代表を決める?」

千冬「その通りだ。とりあえずは学級委員長のようなものだ。」

両津「げげっ!ワシはこういうのは苦手だな・・・。」

箒「けど生徒達は両津さんを推薦しているが・・・。」

両津「冗談じゃない!ワシは面倒事が嫌いだ!」

セシリア「納得いきませんわ!男子がクラス代表なんてあり得ない事ですわ!」

両津「だからワシはやりたくないって言ってるだろ!それにお前は誰だー!!」

両津「次回、『両津VSセシリア、クラス代表決定戦!』!よろしくな!」

いえ、違います。

第2話「両津VSセシリア、クラス代表決定戦!」

1-1教室

両津「入学してから1日経ったな・・・。まさかこの年齢で高校生になるとは思わなかったな。」

箒「私も信じられないくらいだが・・・。」

ガラガラガラ

千冬「お前等、早く席に着け。」

両津「あっ!お前は織斑!」

千冬「フン!」ドゴッ

両津「痛て!」

千冬の拳骨が両津の頭に見事直撃した。

千冬「馬鹿者。ここでは織斑先生と呼べ。」

両津「くそっ、後で覚えてろよ・・・。」

箒(さすがはIS世界大会の優勝者だ・・・。)

千冬「今日はクラス代表を決定してもらう。」

両津「クラス代表?」

千冬「簡潔に言えば、学級委員長みたいなものだ。」

両津「げげっ!ワシは絶対にやりたくないぞ!」

千冬「だが生徒達はお前を指差しているぞ。」

両津「へ?」

両津は言われた通りに生徒達の方を振り向くと、なんと生徒達の多くが両津を指差していたのだ。

両津「どうしてワシの方を指差した?」

女子A「だって折角の男子がいるんだし、両津君の方が適任だと思って。」

女子B「あと世界初の男性適任者だし。」

女子C「けど顔はブサイクでゴリラみたいだしね・・・。」

両津「最後の方は一言余計だ!言っておくが、ワシは面倒事は嫌だぞ!」

セシリア「納得いきませんわ!」

セシリアの突然の発言に、全員が彼女の方を振り向いた。

両津「なんだ、お前は?」

セシリア「私はセシリア・オルコット。イギリスの代表候補生ですわ。」

両津「ああ、聞いたことがある。確かそれぞれの国で、ISの操縦がうまい優秀選手という事だな。」

セシリア「その通りですわ。ともかく、私とクラス代表を賭けて勝負してくださいまし!」

両津「だからワシはクラス代表なんてやりたくないって。」

千冬「分かった。明日の放課後、第3アリーナで決着を着ける。いいな?」

セシリア「分かりました。」

両津「お前等、ワシの話を聞け!」

次の日の放課後、両津と千冬は屋上にいた。

両津「ワシのISはまだか?」

千冬「そろそろ来ると思うのだが・・・。」

バリバリバリ

両津「ん?あれは?」

両津が真上を見て見ると、なんと中川財閥のヘリが姿を現した。

中川「先輩!」

両津「おお、中川!」

中川「実はウチの会社でもISを作り始めたんですよ。」

両津「なんだと!?」

中川「それで先輩には専属のパイロットになってもらおうと。」

両津「で、ギャラはあるのか?」

中川「もちろんです!月250万でどうでしょうか?」

両津「さすが中川!話が早い!引き受けるとするか!」

中川「ありがとうございます!それでこれが我が社が総力を挙げて作った第4世代型のIS、RYOTU-Zです!」

両津「ほう、なかなか強そうだな。」

中川「では実際に乗ってみてください。」

両津「ああ。」

両津は中川の指示の元、ISを動かすことに成功した。
そして両津はセシリアの待つ第3アリーナに到着し、クラス代表決定戦がいよいよ始まろうとしていた。

セシリア「来ましたわね。覚悟の方はいいでしょうか?」

両津「それはこちらのセリフだ!行くぞ!」

千冬「それでは、試合開始!」

千冬の合図と共に戦いが幕を開けた。それと同時に両津が猛スピードで襲い掛かった。
セシリア「そうはさせませんわ!」

両津「なに!?」
セシリアは大量のビームを放つが、両津は全てかわした。だがこのままだと迂闊に近づく事は出来ないだろう。

両津「くそ!このままだとまずいな。ワシの武器は・・・、ソードとマシンガンか。」

両津「!いい方法を思いついたぞ!」

両津はいい方法を思いついた後、再び猛スピードで襲い掛かって来た。

セシリア「自殺行為をするようですわね!お望み通りにしてあげましょう!」ズドドドド

両津「そんなにビームが好きなら、お前のビームを跳ね返してやる!」

両津はソードでセシリアのビームを跳ね返した後、マシンガンを構えた。

セシリア「な、何なんですの!?」

セシリアが一旦射撃を止めたその時だった。

両津「今だ!」ズドドドド

何と両津のマシンガンがセシリアに向けて発砲したのだ!

セシリア「キャアアアア!!」

よってこの瞬間、セシリアの敗北が決まったのだ!

両津「試合(ゲーム)でワシに勝つなんて1億年早い!ガハハハハ!!」

中川「さすが先輩・・・、女子高生相手にも容赦ないなぁ・・・。」

千冬「勝者、両津!」

千冬が勝者宣言をした瞬間、生徒達から拍手が鳴り響いた。

セシリア「完敗ですわ・・・。」

両津「ガハハハハ・・・、あれ?何か忘れているような・・・?」

セシリア「負けたので仕方がありませんが、クラス代表の座はあなたに譲りますわ。」

両津「あー!そうだった!ワシはクラス代表にはならんぞ!」

千冬「これでクラス代表が決まったな。やるべき事はたくさんあるから覚悟しとけよ!」

中川「おめでとうございます、先輩!」

箒「両津さん、お疲れ様です!クラス代表頑張って下さい!」

1組の皆「両津君、おめでとう!」

両津「だからお前等、少しはワシの話を聴けええええ!!」

クラス代表は両津に決定し、彼の叫びは第3アリーナ中に響き渡った。

ここで主題歌紹介(1~13話)

OP:Everybody Can Do!(こち亀OP)
ED:SUPER∞STREAM(インフィニット・ストラトス第1期ED)

次回予告

箒「いよいよクラスマッチが開幕!」

セシリア「期待してますわ。両津さん。」

両津「おう!こうなった以上は優勝一筋だ!」

鈴「でも、そう簡単に優勝できると思わない方がいいわよ!」

両津「何だと!?って、お前は誰だ!?」

鈴「私は凰鈴音。中国代表候補生及び、2組のクラス代表よ!」

両津「また代表候補生か・・・。いいだろう!全力でかかって来い!」

箒「次回、『両津VS鈴音、クラスマッチの大決戦!』!乞うご期待!」

第3話「両津VS鈴音、クラスマッチの大決戦!」

両津「転校生だと?」

箒「はい。今日付けで2組に編入するそうです。」

セシリア「確か国籍は中国ですわ。」

両津「どうやら狙いはワシのようだな。」

セシリア「ええ。始業からしばらく経ってますし、両津さんのデータを目的としていますわね。」

箒「その時はクラス対抗戦になるでしょう。二組の代表に取って代わったという情報も入っています。」

両津「まっ、この学年で専用機を持っているクラスは、1組と4組しかいないからな。」

鈴「その情報は古いわよ!」

両津「誰だ!?」

鈴「私の名は凰鈴音。中国代表候補生及び、2組のクラス代表よ!」

両津「おお、あんたが2組のクラス代表か。どうやらワシに宣戦布告をしに来たようだな。」

鈴「当然よ。アンタと戦う事になったら、全力でお相手するわ!覚悟しなさい!」

両津「おう!望むところだ!」

その日の放課後、両津は箒とセシリアから訓練を受けていた。

両津「よし!今日はこのくらいにするか。」

箒「はい!」

セシリア「しかしすごいですわね・・・。旋回撃ちやロックオンはもちろん、接近戦までマスターするなんて・・・。」

両津「こういう操作は慣れているからな。」

箒・セシリア「慣れている?」

両津「ああ。ワシは良くラジコンで遊んでいるからな。ISの操作方法もラジコンとあんまり変わらないしな。」

箒「なるほど。ラジコンの操作が身に染みたため、ISの操作もマスターする事ができたのですね。」

セシリア「後で私達にもラジコンの操作方法を教えてもらえませんか?」

両津「おう!もちろんだ。」

そしてクラス対抗戦当日、運命の戦いが始まろうとしていた。

山田「鈴音さんのISは接近型です。オルコットさんとの時とは勝手が違うので注意してくださいね。」

両津「大丈夫だ。ワシもあいつが接近戦だという事は調べておいたからな。対策はバッチリだ。」

セシリア「両津さん、私も箒さんも、クラス全員が両津さんの味方ですわ。決してあきらめないでください。」

両津「もちろんだ!行って来るぜ!」

アナウンス『これより第1試合、両津勘吉VS凰鈴音の試合を始めます。試合開始!』ブブー

両津「よし!言っておくが手加減はしないぞ!」

鈴「後悔したって知らないんだから!」

まず鈴が飛び出して両津に襲い掛かろうとするが、両津はヒラリとかわしてしまった。
両津「隙あり!」ドドドドド

鈴「わっ!」
その隙に両津のマシンガンが発砲し、数発が鈴に当たった。

鈴「くっ、さすがに油断できないわね・・・。」

両津「当たり前だ!この様な程度ではワシを倒せんぞ!」

鈴「言ってくれるじゃないの。だったらとっておきを見せてあげるわ。」
鈴がそう言った直後、ISが展開し始めた。すると両肩にある銃口からエネルギー弾が発射しようとしていた。

鈴「覚悟しなさい!龍咆!」ドゴーン

両津「ぎゃあああああ!!」

箒・セシリア「両津さん!」

鈴「これで勝負あったわね。」

両津「それはどうかな?」

鈴「へ?」
鈴が後ろを振り向いた途端、何と龍咆を喰らっていたはずの両津が立っていたのだ。

鈴「嘘でしょ!?龍咆を喰らったはずなのに、なぜ立っていられるの!?」

両津「ワシはこの程度で死なんからな。今度はこっちの番だ!」
両津はマシンガンからスーパーレーザーにチェンジした後、鈴に狙いを定めた。

両津「お返しに一発喰らえー!!」ドゴーン

鈴「きゃあぁぁぁぁ!!!!」
鈴が悲鳴を上げた直後、右肩のアーマーパーツ、腰のスカートのようなパーツ、左フットパーツが破壊してしまった。
この時点で鈴のシールドエネルギーも切れてしまい、試合終了のブザーが鳴り響いた。

アナウンス『勝者、両津!』

両津「ワシに勝つなんて1億年早い!ガハハハハ!」

箒「龍咆を喰らっても、あまり効果がないなんて・・・。」

セシリア「見事としか言いようがありませんわね・・・。」

それから三日後、両津達は屋上で話していた。

鈴「しかし驚いたわね。この後の戦いでも勢いで勝ってしまうなんて。」

セシリア「挙句の果てには優勝してしまいましたわね。」

両津「当たり前だ。ISでワシに敵う奴は他にいないからな。」

箒「じゃあ、織斑先生と対戦したらどうなりますか?」

両津「当然ワシが勝つに決まっているだろ。」

千冬「じゃあ、試してみるか?」

両津「あっ、織斑!」

両津が千冬に掴みかかろうとしたが、逆に100万Vの電流を流されてしまった!

バチバチバチバチ
両津「ぎえええええ!」

千冬「この勝負は私の勝ちだな。」

両津「今のは100万Vくらいあるぞ!普通は死ぬだろ!」

千冬「大丈夫だ。大原部長って人に許可を貰ったからな。」

両津「くそぅ、部長の奴め・・・。」

箒「100万Vを喰らっても普通に立っているなんて・・・。」ヒソヒソ

鈴「人間じゃない事は確かね・・・。」ヒソヒソ

セシリア「それに比べて私達は、まだまだとしか言いようがありませんわね・・・。」ヒソヒソ

箒セ鈴「はぁ・・・。」

箒達は自らの未熟さを知り、ため息をつくしかなかった。

次回予告

両津「何?転校生が2人来るだと?」

セシリア「はい。一人は2人目の男性IS適正者。」

箒「もう一人はドイツ軍の出身だそうです。」

両津「軍か。爆竜大佐の事を思い出すな。」

鈴「どんな人なの?」

両津「ああ、あいつは傷も相まって迫力満点の強面で、その怖さは・・・。」

鈴「もういいわ。想像しただけで震えが・・・。」ガタガタ

箒「私も・・・。」ガタガタ

セシリア「次回、『謎の転校生、シャルルとラウラ』。ご期待くださいまし。」

第4話「謎の転校生、シャルルとラウラ」

両津「また転校生が来るのか。今度はどんな奴なんだ?」

セシリア「ええ。一人はフランスから。もう一人はドイツからの出身です。」

箒「ヨーロッパからの転校生が2人来るという事だな。」

キーンコーンカーンコーン
両津「おっ、どうやら授業が始まるようだな。」

両津達が席に着いてから数秒後、千冬と山田先生が入って来た。
千冬「今日は二人の転校生を紹介する。一人目、入って来い。」

???「はい。」
呼ばれた一人目の転校生は教室に入った後、生徒達の方を振り向いた。

シャル「フランスから来たシャルル・デュノアです。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、みなさんよろしくお願いします。」

箒「男子の制服を着ている・・・。」

両津「という事は・・・。」

両津の予想通り、女子達から黄色い歓声が飛び始めた。

セシリア「あれだけ興奮するのも無理ないでしょうね。」

両津「だがあいつは何かを隠しているだろう。どう見ても怪しいな。」
そして千冬の合図で静まり返った後、もう一人の転校生が入って来た。

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ドイツ軍のIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」の隊長を務めている。」
ラウラは自己紹介した後、両津の前に移動した。

ラウラ「貴様が両津勘吉か。爆竜大佐から話は聞いた。」

両津「お前、爆竜大佐を知っているのか!?」
両津の言葉に全員が彼の方を向いた。

箒「両津さん、爆竜大佐はどのような人物ですか?」

両津「ああ、あいつは傷も相まって迫力満点の強面をしている。」

ラウラ「さらに数々の修羅場をくぐり抜けてきた叩き上げの軍人で、その怖さはライオンすら一睨みで・・・。」

千冬「もういい!これ以上言ったら生徒達だけでなく、私や山田先生まで漏らしてしまうぞ!」
爆竜大佐の話を聞いた箒達は、その恐ろしさにガタガタと震えていた。あれ以上話したら、漏らすのも時間の問題だろう。

千冬「ともかく、今日は二組と合同でIS実習を行う。各人はすぐに着替えて、第二グラウンドに集合。それから、両津。」

両津「何だ?」

千冬「デュノアの面倒を見てやれ。同じ男同士だろう?・・・それでは、解散!」
千冬と山田先生が教室を去った直後、生徒達はトレーニングウェアを取りに向かい始めた。

そして合同実機実習の時間が始まった。するとISを着けた山田先生が姿を現した。
千冬「オルコット、凰。ISを出せ。山田先生が相手をする。」

両津「おい、織斑。二対一で本当にやるのかよ?」

千冬「心配するな。彼女はかつて日本の代表候補だった実力者だ。」

山田「よろしくお願いしますね。」

セシリア・鈴「は、はい・・・。」
セシリアと鈴は戸惑いながらも戦闘態勢に入った。

それから数分後・・・、決着が着いた。
千冬「勝負あり!勝者、山田先生!」

両津「しかし驚いたな。山田がこんなに強かったとは。」

シャル「そうだね・・・。けど呼び捨ては良くないと思うよ・・・。」
結果は山田先生が勝利し、セシリアと鈴は喧嘩をしていた。

鈴「なにやってんのよ!!」ギャーギャー!

セシリア「そちらこそ!!」ムキィー!

ラウラ「あれはどう考えてもチームワークに支障があるな。」

千冬「では次に行くぞ。まずは箒。お前の専用機が完成した。」

箒「私の専用機ですか?」

千冬「そうだ。よって―――。」

束「ちーちゃ~~~~~ん!!!」
千冬の言葉を遮り、箒の姉である篠ノ之束が千冬に飛びついた。

両津「へー。お前、ちーちゃんって呼ばれていたのか。」ニヤニヤ

千冬「その名を言うな!それよりも束、少し離れろ!」

束「えー、もう少しハグしたいのにー。」

千冬「止・め・ろ。」ギリギリ

束「あだだだだ。頭を強く握るのは勘弁してよ~。」

束は千冬から解放された後、箒の方を向いた。
束「やあ!」

箒「・・・どうも。」

束「久しぶりだね。こうして会うのは何年ぶりかなぁ。おっきくなったね、箒ちゃん。特におっぱいが・・・。」

箒「余計な事を言わないでください!」ボカボカ

束「痛い!日本刀の鞘は流石に痛いよ!!!ひどい!箒ちゃんひどい!」

両津「セクハラ発言をすればそうなるだろうな。」

生徒達「」コクコク

千冬「それよりも束、箒の専用機の事についてだが・・・。」

束「いたた・・・。分かってるわ。今すぐ出してあげるから。」
束が指を鳴らした途端、MSの強襲ポッドのような形状の金属の塊が姿を現した。
そして束がスイッチを押すと、その中から真紅の装甲が出て来た。

束「驚いた?これが箒ちゃん専用のIS『紅椿』!全スペックが現行ISを凌駕する束音さんの特性ISだよ!」

箒「これが私の専用機・・・。」
箒が真紅の機体に触れた瞬間、紅椿の装甲は箒の体に自動装着された。

両津「どうやらお前を持ち主として認められたようだな。お互い頑張ろうぜ。」

箒「はい、両津さん!」
両津の言葉に箒は笑顔で答えた。

千冬「あともう一つ。校長先生から重大なお知らせがあるそうだ。」

両津「校長先生が?」

千冬「そろそろ来るはずだ。入ってもいいですよ。」
千冬が呼びかけた直後、両津に見慣れのある人物が姿を現した。姿を現した。

???「久しぶりだね、ゴリラ君。」

両津「お前は絵崎じゃねえか!」

全員「ええっ!?」

シャル「勘吉、校長先生と知り合いなの?」

両津「まっ、そんなところだ。それよりもなんでお前がこんなとこに居るんだよ!?」

絵崎教授「それは私がこのIS学園の校長だからだよ、ゴリラ君。」

両津「そういえば・・・、こんな胡散臭いメカを開発する人間はこいつしかいないな・・・。」

絵崎教授「君達は知っていると思うが、束君と一緒に研究していて偶々できた機械、それがISなのだよ!」

両津「また、偶々できたのかよ・・・。」
両津と千冬が呆れる中、生徒達と山田先生は苦笑いをしていた。

両津「それで重大なお知らせというのは何だ?」

絵崎教授「ああ。実は3日後、ISサバイバルレースというのが開かれる。」

生徒達「ISサバイバルレース?」

絵崎教授「ISサバイバルレースは障害のあるコースを駆け抜け、上位2人が最後の対決を行う。」

束「それで勝った人が、優勝だよ。」

絵崎教授「因みに賞金も用意してある。」

両津「賞金だと!」ピクッ

絵崎教授「私は嘘はつかないよ。では、私は仕事があるので失礼する。」
絵崎教授はそう言った後、束と共にグラウンドを後にした。

両津「よし!必ず優勝して賞金を掴んで見せる!」

箒「両津さん、賞金の事になるとすごい本気だな・・・。」

セシリア「私達も彼に負けない様に頑張りましょう!」

鈴「そうね。クラスマッチの借りはサバイバルレースで返すわ!」

シャル「僕も負けないぞ!」

ラウラ「軍で鍛えた実力を見せてやる!」

千冬「サバイバルレースか。嫌な事が起こらなければいいのだが・・・。」
それぞれが決意をする中、千冬だけが不安を感じていた。
だがその不安は的中していたという事を、当時の彼女はまだ知らなかった。

次回予告

セシリア「いよいよISサバイバルレースが始まりますわ!」

鈴「全員が意気込みを入れているからね。そりゃ期待するのも無理ないでしょ。」

ラウラ「あと新たな情報によれば、葛飾署の警官達も参戦するそうだ。」

両津「そうなると中川や部長も参戦するだろうな・・・。」

シャル「でも学園の名誉にかけて負ける訳にはいかないよね。」

箒「その通りだ。IS学園の底力、この大会で見せてやる!」

鈴「次回、『大乱戦!ISサバイバルレース!』!よろしくね!」

第5話「大乱戦!ISサバイバルレース!」

ISサバイバルレース2日前

両津「何!?共同生活だと!?」

千冬「その通りだ。両津、箒、セシリア、鈴、シャルル、ラウラの6人は、今日から同じ部屋となる。」

箒セシャラ鈴「ええーっ!?」

鈴「織斑先生、これはどういう事ですか!?」

千冬「いや、お前達6人がいつも一緒に行動しているからな。絵崎校長がそう判断しただろう。」

箒「勝手に見た目で判断しないでくださいよ・・・。」

その夜

両津「6人で生活するから、部屋もすごく広くなるよな。」

箒「その様ですね。おまけにベッドも6つありますし。」

セシリア「だけど着替える時が恥ずかしいですわ。」

ラウラ「その事については心配するな。自動カーテンで男女別に分ける事が可能だ。」

両津「ワシはお前達の着替えを覗く趣味はない!」

鈴「きゃあああああ!!」

箒「鈴の悲鳴だ!」

両津「急いで鈴の元に急ぐぞ!」

両津「鈴、何があった!?」

鈴「しゃ、シャルルが胸を押さえている・・・。」

箒「何だって!?」

両津「デュノア、お前もしかして女の子だったのか!?」

シャル「うん・・・。」コクリ

箒「何で男子としてここに来たのか理由が知りたい。私達に教えてくれないか?」

シャル「うん。今から教えるね・・・。」

両津「なるほど。IS学園へ転入したのは、デュノア社がIS開発の遅れによる経営危機に陥っていたという事か。」

箒「さらに数少ない男性の操縦者として世間の注目を集めることで、会社をアピールするという行動に出たという事か。」

シャル「うん。全て事実だよ。」

ラウラ「だが両津に接近して、彼とそのISである「RYOTU-Z」のデータを盗め、という社長命令はどうも気に食わないな。」

両津「そう言う事をしなくても、ワシがお前の会社を建てなおしてやる。」

シャル「本当なの!?」

両津「あたぼうよ!ワシに任せておけ!」

ISサバイバルレース前日の夜

箒「たった一日で考え出した新しいISのおかげで、デュノア社は経営危機から免れたそうだな。」

鈴「その事で社長さんが大喜びするのも無理ないよね。」

シャル「そうだね。勘吉のおかげで助かったよ。本当にありがとう!」

両津「いいって事よ。明日のサバイバルレースは張り切って行こうぜ!」

シャル「うん!」

セシリア(でも、新しいISの開発に、どのようなアイデアを出したのでしょう・・・?)

ラウラ(私も気になるな・・・。)

サバイバルレース当日

両津「ついにこの日が来たようだな。やるからには絶対に勝つぞ!」メラメラ

箒「両津さん、すごい本気だな・・・。」

セシリア「この本気を仕事に生かしたら効率がいいと思いますけど・・・。」

鈴「同感ね。」

ピンポンパンポーン
シャル「あっ、放送が始まったよ。」

千冬『全員そろったようだな。只今よりISサバイバルレースを開幕する!』
千冬が開幕宣言をした直後、空砲が鳴り始めた。

千冬『まず始める前に、重大なお知らせを発表する。』

両津「重大なお知らせ?」

生徒達「?」

千冬『なんと葛飾署の警官達が、このサバイバルレースに特別参加をするそうだ。』

両津「な、何だと!?」
千冬の発言に両津だけでなく、箒達も驚きを隠せなかった。

両津「おい、織斑!そのような話は聞いてないぞ!」

箒「なぜ私達に話さなかったのですか!?」

千冬「いや、その情報は昨日の昼に発表されたのだが、校長先生が生徒達に伝えるのを忘れていたようだ。」
その言葉に両津達はずっこけてしまった。

両津「まったく、絵崎の奴め。で、どのくらい参加するんだ?」

部長「わしを含めて100人だ。」

両津「こ、この声は部長!」

両津が後ろを振り向いた途端、部長や中川、麗子に本田、寺井などの葛飾署の警官達が姿を現した。
部長「お前の事は織斑先生から聞いたぞ。女子5人と共同生活をしているそうじゃないか。」

両津「あ、あれは絵崎が勝手に判断したんですよ!自ら決めたのではありません!」

箒「両津さんの言う通りです!見た目で判断されただけですよ!」

中川「でも先輩の右腕には誰かがくっついていますけど。」

両津「へ?」
両津が右腕の方に振り向くと、なんとシャルロットが両津の腕にくっついていた。

両津「おい、シャルロット!何をやっているんだ!?」

シャル「勘吉の知り合いが来たから挨拶に行こうと思って。」

両津「だからと言ってワシの腕にしがみつくな!こんなところを見られたら・・・。」

マリア「両様ーーー!!」

両津「こ、この声は!?」
両津が声のした方を振り向くと、なんとマリアがダッシュで近づいて来た。

両津「マリア!お前も来ていたのか!?」

マリア「両様!5人の女子と共同生活しているって本当ですの!?私と言う物がありながら・・・。」

両津「違う!絵崎の判断でそうなっただけだ!決して自ら決めたわけではない!」

マリア「じゃあ、その5人の女は誰ですの!?」

両津「5人の女って・・・。げっ!」
両津がマリアの指差す方を見て見ると、シャルロットだけでなく、ラウラ、セシリア、鈴、箒が両津の周りに集まっていた。

麗子「やっぱり噂は本当だったのね・・・。」

部長「いくら抵抗しても無駄だ。素直に認めろ。」

両津「そ、そんな~!!」

箒「やっぱり誤解を解くには時間がかかるな・・・。」

セシリア「私達が両津さんの周りに集まったのがまずかったのでしょうか・・・?」

鈴「そのようね・・・。」
箒達がため息をついたその時、マリアが箒達を睨みつけた。

マリア「ちょっとあなた達。私と両様は長い付き合いですのよ。なぜ共同生活をしているのです?」

箒「さっき言ったじゃないですか。絵崎の判断でそうなってしまっただけだって。」

本田「でも、シャルロットちゃんが先輩の右腕から、まだ離れていないんだけど。」

箒「へ?」
箒はシャルロットの方を振り向くと、彼女はまだ両津の右腕にしがみついていた。

箒「気が済んだか?」

シャル「おかげさまで。」
シャルロットが両津から離れた直後、マリアが彼女に近づき始めた。

シャル「」ギクッ

マリア「両様の腕にしがみつくとはいい度胸ですわね・・・。」バキボキ

シャル「え、えーと・・・。それはその・・・。」アタフタ

マリア「問答無用!」ドドドドド

シャル「ひええええええ!!」ドドドドド
マリアが怒りながらシャルロットを追いかけている光景に、箒達は呆れて見ていた。

箒「まさか両津さんに愛人がいたとは・・・。」

セシリア「驚くのも無理ありませんわね・・・。」

両津「ち、違う!マリアは男から女になったんだ!」

箒セラ鈴「男から女!?」
箒達の発言に、シャルロットとマリアは追いかけっこを止めた。

シャル「ま、マリアさんって、最初は男だったのですか!?」

マリア「その通りですわ。私が女になったきっかけは、ある人との出会いですわ。」

箒セシャラ鈴「ある人?」

マリア「今からお話ししましょう。私の過去を・・・。」
マリアは箒達の前で、自らの過去を話し始めた。

マリアの話によると、警察官になるまでは、ボディービルのコンテストで入賞経験をもち、17歳の時は無敗のキックボクサーとして有名だった。
だががっちりとした身体と、女性的な顔と声がアンバランスであったため、女性には全くもてなかったのが悩みだった。

箒「そんな生活を変えるきっかけを与えたのが、両津さんそっくりのコーチ・岩鉄岩男ですよね。」

マリア「ええ。私は自分から岩鉄コーチを心から愛し、徹底的なシェイプアップで転身に成功したものの、憧れのコーチは外国へと旅立ってしまったのです。」

鈴「それで両津と出会って一目ぼれしたと言う訳ね。意外といい話じゃない。」

シャル「僕、そうとも知らずに勘吉の腕にしがみついたんだね・・・。あの時は本当にごめんなさい。」ペコリ
するとマリアがシャルロットを抱きしめた。

マリア「私もさっきは取り乱してしまってごめんなさい。これからはお互い競い合いながら、両様を支えていきましょうね。」

シャル「・・・。」

シャル「うん!」ニコッ

ピンポンパンポーン
千冬「どうやら全員そろったようだな。ではコース内容を説明する。」

両津「いよいよか。」

千冬「まずは第1コースだ。まっすぐな直線だが、空から爆弾、後ろから巨大ハリセンのトラップが待ち構えている。決して油断しない様に。」

両津「まるでゴキブリみたいだな。」

千冬「第2コースは円形闘技場でのバトルロイヤルだ。いずれも第1コースを突破した者のみが参加する。制限時間は5分間。」

箒「そして生き残った者が最後の対決に進むという事ですね。」

千冬「その通りだ。当初は上位2人が進む予定だったが、予定を変更して生き残った者のみを進ませることにした。」

セシリア「確かにそっちの方が盛り上がりますわね。」

千冬「以上で説明は終了だ。では各自ISを装着して、スタート地点まで来るように。」
千冬の放送が終わったと同時に、それぞれが自らのISを装着しに向かい始めた。

両津「よし。ワシ等も自らのISを装着するぞ。」

箒セシャラ鈴「はい!」

両箒セシャラ鈴「出でよ、我がIS!」パチン

両津達が指を鳴らしたと同時に、着ていた制服がISスーツへと変化した。
さらに上空からそれぞれのISが姿を現し、彼等に自動装着したのだ。

部長「まさか自分のISを呼び出せるとは・・・。」

両津「どうです?こういう事は誰にもできませんよ。」

部長「確かにそうかもな。だが葛飾署のISも負けてはいられないぞ。」
部長が指を鳴らすと同時に、たくさんの白きISが姿を現した。

部長「これぞ我が葛飾署の第4世代型IS、POLICE-Zだ!」

箒「警察のカラーをモチーフにしているのですね。」

部長「その通りだ。すぐにISを装着するぞ!」

警官達「はい!」
部長達がISを装着している中、一人だけISを装着していない人物がいた。

両津「本田、お前はISを着けないのか?」

本田「本当は装着するつもりですけど、いくら何でもサバイバルレースには自信ないですよ。」

両津「甘ったれた事を言うな。装着してやる。」

本田「ちょっと止めてくださいよ、先輩!」
両津が本田に無理やりISを装着させた直後、本田の性格が変わり始めた。

本田「うおおおおおお!!」

箒「性格が変わり始めた!?」ビクッ

セシリア「いったいどういう事ですの!?」ビクッ

部長「ああ、本田はバイクやISを装着すると、性格が変わってしまうのだよ。」

鈴「二重人格を持っているなんて・・・。ジキルとハイドみたいね。」

両津「ん?中川と麗子のISが部長達と違うようだが・・・。」

麗子「私のはパパから送ってきた物なの。秋本貿易でもISを作り始めているからね。」

中川「僕のは自分の専用機、KEI-1です。」

箒「私達以外にも専用機を持っているとは・・・。」

セシリア「どうやら油断は禁物のようですわね。」

マリア「因みに私のISはパープル・ファイター。タイプは近接型ですわ。」

両津「マリアは格闘技の達人だからな。」

鈴「あの攻撃が連続で続ければ、いくら頑丈な装甲でさえ、破壊されるのも無理ないわね・・・。」

ラウラ「うむ。」

そして全員がスタート地点に立ち、あとはスタートの合図を待つのみとなった。
千冬「では、スタートカウントを始める!3、2、1!」

ドゴーン!
空砲の合図と共に全員が一斉にスタートした。

両津「賞金はワシの物だー!!」

部長「あんなバカに負けてられるか!」

箒「このレース、絶対に勝つ!」

本田「俺の前に走る奴は抜かすのみだ!」
それぞれの決意が交錯している中、全員は第1コースに向かい始めた。

第1コース

両津「ここは爆弾や巨大ハリセンが出る場所だな。十分に注意しておかないと。」
両津がそう言ったその直後、後ろから巨大ハリセンが姿を現した。

両津「ついに来たか。急いで逃げ切るぞ!」

箒セシャラ鈴「了解!」

両津達は鍛えた身のこなしで次々と巨大ハリセンの猛攻をかわした。
だが残りの半数は巨大ハリセンの餌食となってしまった。

千冬「どうやら半数以上が減ったようだな。爆弾投下用意!」

山田「了解!」ポチッ
山田先生がスイッチを押した瞬間、空から爆弾が落下し始めた。

本田「今度は爆弾のようだな。両津のダンナ!」

両津「おう!」

両津・本田「ブースト発動!」
両津と本田はブーストを発動し、爆弾の投下位置から遠ざかり始めた。

箒「そっちがブーストなら、こっちはアーマーで勝負だ!」

箒セシャラ鈴「チェンジ、アーマーモード!」
箒達はアーマーモードに姿を変え、次々と爆弾を弾き返した。

中川「僕達はアーマーやブースト機能がない分、かわすしか方法はありません。」

麗子「そうね。その方法でいきましょう!」
中川達は爆弾の攻撃をうまくかわし、第1コースをうまく突破した。
こうして第1コース終了時点で残っていた人数は、参加者の半数以下となってしまった。

両津「寺井や小町、奈緒子が脱落したそうだな。」

本田「ああ。奴等は巨大ハリセンの餌食となっていたからな・・・。」

箒「あと爆弾投下では、法条さんや根画手部さんなどがやられましたね。」

セシリア「あの爆発は悲惨でしたわ・・・。」

両津「だが彼等の分まで頑張らなくてはならない。絶対に最後まで生き残るぞ!」

鈴(本当は賞金目当てのクセに・・・。)
次はいよいよ第2ステージ。果たして両津達は最後まで生き残る事ができるのか!?

次回予告

両津「第2ステージは円形闘技場でのバトルロイヤル。5分間耐え切らないとダメのようだな。」

箒「そして最後のステージはゴールにあるスイッチを押すだけですね。」

ラウラ「そのスイッチを押すと、優勝を祝すロケットが打ち上げられるという事か。」

セシリア「でもロケットに誰か縛られていますけど・・・。」

鈴「どれどれ?えっ、嘘でしょ・・・。」

千冬「どうしてお前が縛られているんだ・・・。一夏!」

シャル「次回『優勝ロケット、打ち上げ攻防戦!』お楽しみに!」

第6話「優勝ロケット、打ち上げ攻防戦!」

千冬「これより第2ステージを行う。試合開始!」
カーン

両津「よし!一気に数を減らしに行くぞ!」

本田「おう!」

箒セシャラ鈴「イェッサー!」
両津達は開始直後、数を減らしに襲い掛かり始めた。

両津「おりゃああああ!!」ドゴーン

警官達「ギャアアアアア!!」
両津は特大レーザーで警官達を吹きとばした。

本田「こいつは痛いぜ!ブラストキャノン!」ドガガガガ

生徒達「きゃああああああ!」
本田のブラストキャノンが火を吹き、襲い掛かって来た生徒達を返り討ちにした。

箒「はっ!」ズシャッ

セシリア「そこ!」ドドドドド

鈴「甘い!」ドガッ

シャル「もらった!」ドギューン

ラウラ「その程度か。」ザシュッ
箒達は自らの能力で、次々と敵を倒し続けた。

その様子を千冬達はモニターで見ていた。
千冬「箒達もだいぶ成長したようだな。両津の方は相変わらずだが。」

山田「でも本田さんと言う人、ISを着ける前は弱気でしたが、装着した途端に性格が変わりましたよね・・・。」

絵崎教授「彼はバイクやISを装着すると、性格が変わってしまうのだよ。」

山田「なるほど。」

絵崎教授「あとは最終ステージの準備だけとなったな。優勝を祝すロケットも完成した。」

千冬「そのロケットとは?」

絵崎教授「今からお見せしよう。」パチン

絵崎教授が指を鳴らすと、2つのロケットが姿を現した。
一つのロケットは優勝賞金が背負ってある。そしてもう一つが・・・。

千冬「な、なぜ一夏が・・・?」
なんと織斑千冬の弟であり、IS学園に不法侵入した事のある織斑一夏が、縄でロケットに縛られていた。

絵崎教授「ああ。彼はIS学園で不法侵入を犯していたからね。その罪滅ぼしの為に、ロケットで打ち上げる事となったのだよ。」

一夏「だから俺は不法侵入なんかしていません!」

絵崎教授「いや。ゴリラ君の話によると、君はIS学園に不法侵入をしていたそうじゃないか。」

一夏「あれは受験会場を間違えただけです!」

ビービー
絵崎教授「そろそろ第2ステージが終わる頃だ。時間が惜しいのですぐに行くとしよう。」

千冬「絵崎校長、本当に一夏を打ち上げるのですか!?」

絵崎教授「それはゴリラ君達にルール説明をすれば、全てが分かるはずだよ。」

千冬「では、あなたの言う事を信じましょう。」

一夏「納得しないでよ、千冬姉!!」ナミダメ

絵崎達がそういう話をしている中、第2ステージの残り時間はあと1分となっていた。

部長「両津、いい加減に降参しろ!」

両津「部長こそ、歳なんだから無理しない方がいいですよ!」
両津と部長が言い合いながら激しく戦っており、箒達はその光景を見ていた。

箒「2人はこういう関係だったのですか?」

麗子「そうなの。それは長年も続いているからね・・・。」

鈴「まっ、喧嘩するほど仲がいいという事ですね。」
鈴の言葉に麗子達が頷いている中、本田とラウラは別の場所で戦っていた。

ラウラ「さすがは更識姉妹。IS学園最強姉妹と言われる実力はあるようだな。」

本田「だが俺達だって負ける訳にはいかないぜ!」

楯無「そっちがその気なら、こちらも本気で行かせてもらうわ!」

簪「援護は私に任せて!」
両チームが激しいデッドヒートを繰り出そうとしたその時、第2ステージ終了のブザーが鳴った。

千冬『そこまでだ。生き残った者達はすぐに集まって来い。』

ラウラ「時間切れか。続きは最終ステージで戦うとしよう。」

楯無「ええ。その時は全力で相手をさせてもらうわ。」

本田「さてと、最終ステージはどのような内容だ?」

簪「確か絵崎校長から説明があると思います。彼の話を聞けば分かりますよ。」
そして両津達が集合したその時、絵崎達が姿を現した。

最終ステージ進出者

1両津勘吉
2篠ノ之箒
3セシリア・オルコット
4凰鈴音(ファン・リンイン)
5シャルロット・デュノア
6ラウラ・ボーデヴィッヒ
7更識楯無
8更識簪
9大原大次郎
10中川圭一
11秋本麗子
12麻里愛
13本田速人
14ボルボ西郷
15左近寺竜之介
16擬宝珠纏
17磯鷲早矢
18乙姫菜々

以上18名

絵崎「第2ステージを終え、18名が生き残った。これより、最終ステージのルール説明を行う!」

箒「いよいよ最終ステージか・・・。」ゴクリ

両津「だが油断するなよ。あいつの考えている事は分からんからな。」

セシリア「ええ・・・。」

絵崎「では、最終ステージの説明をする。その内容は、ISなしでのアスレチックコースだ。」

両津「なるほど。基本的肉体で決着を着けるという事だな。」

絵崎「その通りだよ、ゴリラ君。」

鈴「基本的肉体か・・・。」

セシリア「ISなしだとやりづらいですわね・・・。」

絵崎「次にコース内容だ。第1の難関は玉乗りをする事。」

両津「最初から玉乗りかよ・・・。」

絵崎「指定された場所までゴールする事だが、途中で落ちたら失格となる。」

シャル「落ちてしまったらどうなるのですか?」

絵崎「空からタライが降ってきます。」

鈴「地味に痛いわね・・・。」

絵崎「次に第2の難関は、襲撃者からの猛攻をかわしながら、自転車で進む事。」

両津「襲撃者?」

絵崎「第2ステージまで脱落した者が、襲撃者の役をするのだよ。」

ラウラ「この中には生徒達が多くいるからな・・・。」

部長「それだけでなく、寺井達もいる。これは難しそうだな。」

絵崎「そして最後の難関はただの直線通路。その先にはゴールとなるスイッチが2つある。」

箒「2つのスイッチ?」

絵崎「あちらを見てごらん。」
両津達は絵崎が指差した方を振り向くと、一夏を積んだロケットと優勝賞金を積んだロケットが目に映った。

箒・鈴「一夏!?」

両津「あっ!あいつは不法侵入した奴じゃねえか!」

シャル「勘吉、その人の事を知っているの?」

両津「ああ。ワシが高校入試会場の警備に行った頃、そいつが不法侵入をしているのを見つけた。」

中川「そして先輩がボコボコにした後、彼は警察に連れて行かれたんだよ。」

ラウラ「なるほど。彼との間にそんな事があったのか。私も彼に恨みがあるからな。」

両津「ラウラもあいつに恨みがあるのか?」

ラウラ「ああ。あいつは教官がモンド・グロッソ2連覇を逃した遠因を作った張本人だ。私はあいつを絶対に許さない!」

両津「不法侵入だけでなく、人に迷惑を掛けるとは・・・。」

絵崎「先にゴールに辿り着いた者は、2つのスイッチの内、どっちかを押さなくてはならない。それによって2つのロケットの内、どちらかが飛ばされる事になる。」

箒「確率はそれぞれ50%という事ですね。」

絵崎「だがそれを阻むかのように、最大の障害物が待ち構えている。」

鈴「障害物?」

絵崎「そろそろスタンバイを。」
絵崎の呼びかけに応じて、千冬が動き出した。
そして彼女は最終コースで足を止め、両津達の方を向いた。

両津「織斑!お前が最大の障害物なのか!?」

千冬「当然だ。一夏を吹きとばすくらいなら、あくまでも抵抗する!」

ラウラ「どうやら一筋縄ではいかないようだな。」

両津「ああ。あいつにとってはたった一人の弟だろうな・・・。」

絵崎「では、説明も終わったところで、すぐにISをはずしてくださーい。」
両津達はISを外し、玉のある第1コースに向かい始めた。

第1コーススタート地点

両津「最初は玉乗りだが、箒達はできるのか?」

箒「自信はあるか分かりませんが、頑張ってみます。」

セシリア「玉乗りは初めてですが、精一杯頑張りますわ!」

鈴「雑技団で見たことがあるから、コツはバッチリ掴んでいるわ。」

シャル「フランスのサーカスで見たことがあるよ。」

ラウラ「私は軍事訓練で学んだ。」

両津「なら大丈夫そうだな。」

絵崎「では、始めるよ。位置に着いて・・・。」

ドーン
両津「一気に駆け抜けるぞ!」

箒セシャラ鈴「イェッサー!」

本田「待ってくださーい!」
両津達が急いでゴールまで突っ走ろうとしたその時、部長が追いついて来た。

両津「ぶ、部長!」

部長「これ以上好き勝手させてたまるか!6人まとめて落とさせてくれるわ!」

ラウラ「そうはさせるか!」
部長が襲い掛かろうとしたその時、ラウラのターンアタックが部長に見事当たった。

部長「しまっ・・・。」
ステーン、ガシャーン!

部長「最初からやられるとは・・・。」ガクッ

大原大次郎脱落 残り17名

両津「出かしたぞ、ラウラ!」

ラウラ「当然の結果だ。」

箒「私達も行くぞ!」

セシャ鈴「了解!」
箒達も次々と相手を落とし、残り人数をさらに減らした。

纏「相手を減らすつもりのようだな。そうはいかないよ!」
纏は得意の反射神経で、セシリアの追撃を見事かわした。

セシリア「なっ!?」

纏「私を倒そうなんてまだまだ早い!」
纏はそう言った後、ゴールに向かい始めた。

両津「纏はそう簡単に倒す事はできないぞ。ワシと同じ江戸っ子だからな。」

セシリア「江戸っ子ですか?」

両津「そうだ。」

セシリア(江戸っ子っていったい・・・?)

そして両津達は通過地点に辿り着いた後、すぐ自転車に乗った。
両津「第2ステージは自転車だ。襲撃者が来る前に逃げ切るぞ!」

箒セシャラ鈴「はい!」
両津達は急いで駆け抜けようとしたその時、襲撃者たちが姿を現した。

小町「両津勘吉。覚悟しなさい!」

両津「小町に奈緒子か。箒、準備はいいか?」

箒「はい!」
箒はバズーカを取り出し、箒達に狙いを定めた。

箒「発射!」ドゴーン

小町・奈緒子「きゃーーー!!」

箒「彼女達には悪い事をしたような気が・・・。」

両津「気にするな。お前は悪くない。」

箒「余計気になりますけど・・・。」

そして第2の難関も終わり、残すは最後の直線となった。

両津「今のところはワシ等がトップだ!追いつかれる前に一気に蹴りを着けるぞ!」

箒セシャラ鈴「はい!」
両津達がゴールに向かおうとしたその時、千冬が姿を現した。

千冬「ゴールへは行かせない!一夏は私が守る!」

両津「お前達は織斑を取り押さえろ!ワシはスイッチを押しに行く!」

箒セシャ鈴「了解!」

ラウラ「私は両津に着いて行くぞ!」

両津「よし、行動開始だ!」

両津とラウラがゴールへ向かい始め、箒達は千冬を抑えに向かい始めた。
千冬「邪魔をする気か!」

箒「両津さんの命令には逆らう事はできません。」

鈴「大人しく縄に縛られてください!」
鈴は縄を投げて身動きを封じようとしたが、千冬はうまくかわしてしまった。

千冬「そっちがその気なら容赦はしない!大回転蹴り!」ドガガガガ

箒セシャラ鈴「きゃあああああ!!」
千冬の足技に箒達は飛ばされてしまったが、それでも何とか立ち上がった。

千冬「まだ抵抗する気か?」

箒「もちろんです。それに両津さんなら既にゴールへ行ってますよ。」

千冬「何!?」
千冬はゴールの方を振り向くと、両津とラウラがスイッチの前に立っていた。

千冬「しまった!時間稼ぎだったとは・・・。」

鈴「両津!さっさとスイッチを押しなさい!」

両津「言われなくても分かってる!」

千冬「させるかー!!」ドドドドド

シャル「勘吉!織斑先生がそっちに来るよ!」

両津「分かった!ラウラ、お金のスイッチはいったいどっちだ!?」

ラウラ「えーと・・・、分かった!青のスイッチがお金が解放されるぞ!」

両津「青だな。織斑が来る前にさっさと押すぞ!」

ラウラ「おう!」

両津・ラウラ「せーの!」

千冬「止めんかー!」ドガッ

両津・ラウラ「うげっ!!」
千冬のドロップキックが見事に決まり、両津達は飛ばされてしまった。

両津「何しやがる!」

千冬「お前達の勝手にさせてたまるか!一夏は私が―――。」ポチッ

両津「あっ、青のスイッチを押した。」

千冬「へ?」
千冬は自分の左手の方を見ると、知らずに青のスイッチを押していた。

千冬「という事は・・・。」

一夏を乗せたロケットは発射し、大空の彼方へ飛び始めた。

ギュイーン
一夏「うわあああああああ!!」

千冬「一夏ーーーー!!」

ドゴーン

『優勝おめでとう』

両津「くそー!ワシの賞金がー!!」

箒「まさか織斑先生が一夏を飛ばしてしまうとは・・・。」

鈴「本当に最低ね・・・。」

すると千冬の足元に賞金が落ちた。千冬はそれを拾った後、両津の方を向いた。
千冬「・・・両津。」

両津「なんだ?」

千冬「賞金を見てくれないか?」

両津「ああ。構わないが・・・。」
両津は賞金を見て見ると、驚くのも無理はなかった。

両津「これ、福沢諭吉じゃなくて絵崎じゃねーか!どういう事だトンデモ教授!!」

絵崎「いやー。実は予算の関係でこうするしかなかったのだよ。」

両津「だからと言って偽札を作るな!」

箒「でも、スイッチを押さなかっただけでも良かったじゃないですか。」

シャル「危うく偽札に引っかかりそうだったし。」

両津「そ、それはそうだが・・・。」

鈴「あれ、一夏じゃない?」

両箒セシャラ「へ?」
両津達は鈴が指差している方を見て見ると、一夏が仰向けのまま川に浮かんでいた。

両津「思えばあいつは哀れな男だな・・・。」

セシリア「同情するのも無理ありませんわね。」

両津「そうだな。飯でも食いに行くか。」

箒セシャラ鈴「さんせーい!」

ゾロゾロ

一夏「俺って、いったい何のために生きているんだろう・・・。」シクシク

次回予告

鈴「春と言えばイチゴ狩り!」

セシリア「と言う訳で、私達は千葉花畑園センターへ遊びに来ましたわ。」

箒「両津さんはこちらに行った事があるのですか?」

両津「ああ、ここではイチゴが食べ放題だからな。去年に続いて世話になるぜ。」

シャル「でも熟してないイチゴはもちろん、葉や苗まで1ハウス丸ごと食べちゃったの?」

両津「ああ。今年もそのつもりだからな。」

ラウラ「だが去年とは大違いだ。園長も対策を練っているらしい。」

両津「どういう事だ?」

ラウラ「すぐにわかる。」

ラウラ「次回、『イチゴ狩りで大パニック!』!よろしく頼む。」

第8話「イチゴ狩りで大パニック!」

バスの中

箒「わざわざありがとうございます。イチゴ狩りに招待してくれて。」

麗子「いつも両ちゃんがお世話になっているからね。これはそのお礼よ。」

千冬「しかし、教師である私も招待してもらっていいのだろうか?」

中川「いえいえ。あなたがいなければ、IS学園は先輩によってめちゃくちゃになっていたかも知れません。」

部長「それに、最近両津が問題を起こさなくなりましたからね。これはそのお礼です。」

千冬「そう言ってもらえるとありがたいな。礼を言う。」

千葉花畑園センター

園長「春と言えばイチゴ狩り!ようこそ!千葉花畑園センターへ!」

軽井「園長!!バッチリです!」

園長「これを宣伝に使おう!もちろんテレビ千葉にスポットCMを流すぞ。」

園長「軽井くん!今日の来園予定は?」

軽井「はい!午前中に『親方商事』一行様が来ます。」

園長「葛飾署の旅行会だな。『警察』を隠し、お忍びで来る会社名だ。」

軽井「なるほど。」

園長「美人の婦警さんがおいしそうにイチゴを食べていたな。実に平和で・・・。」
園長が婦警達の事を思い出したその時、婦警達の後ろから巨大両津の顔が映しだされた。

園長「ぎゃあっ!!」

軽井「どうかしたんですか?」

園長「男子の警官も一緒に来るのか!?」

軽井「その様ですが・・・。」

園長「たしかあれは去年の事だ・・・。」
園長はそう言った後、去年の事を思い浮かべた。

バスの中

箒「ええっ!?両津さんがイチゴ狩りをめちゃくちゃにしたんですか!?」

部長「ああ。あいつは苗や土、葉まで食べたからな。1ハウス丸ごと食べたらしい。」

中川「後はペンペン草さえも生えなかったからね・・・。」

ラウラ「普通ではありえないな・・・。」

セシリア「まるでけだものですわね・・・。」

鈴「いや、十分けだものだから。」

千葉花畑園センター

園長「だから注意事項がこのようになった。」

園長「その1、苗は食べない事。」

園長「その2、葉は食べない事。」

園長「その3、人のイチゴを食べない事。」

園長「その4、土は食べない事。」

園長「その5、ハウス全部一人で食べつくさない事。」

軽井「普通じゃ考えられない事ばかりですよ。」

園長「もしも、またその男が来たらえらい事になるぞ。」

軽井「問い合わせて見ましょう。」ピッ

バスの中

部長「いちご園の方ですか!はい!」

部長「ゴリラの様な警官?」

部長「多分あれだと思いますが。」

両津「zzz・・・。」

部長「行きますよ、今年も!」

千葉花畑園センター

軽井「今年も来るようです。」

園長「なにーっ!?」

プップー

園長「あのバスだ!!」

軽井「もうそこまで来ています!」

園長「急げ!あの男をビニールハウスに入れるな!!」

キキッ

シャル「勘吉、着いたよ。」ユサユサ

両津「やっとか・・・。」ファァァ

両津「まったく。いい気持ちで寝ていたのに。」

千冬「相変わらずだな。」

園長「い、いらっしゃいませ・・・。」

軽井「赤いのだけとってください。」

女性達「はい。」
そして全員が入ろうとしたその時だった。

園長「あっ、男性の皆さんはこちらです。」
園長が両津達を呼び止め、別のビニールハウスへと案内した。

両津「なんだよ。去年は一緒だったのに。」

ラウラ(どうやら去年と同じ惨劇を繰り返さない様に、わざと分別したのだろう・・・。)

両津達は園長が案内したビニールハウスを覗くと、赤いきゅうりが待ち受けていた。
園長「こちらのアジアン苺を採ってください。」

両津「どこがイチゴだ。赤いキュウリじゃねぇか。」

園長「新種のイチゴです。おいしいですよ。」
園長はそう言った後、ビニールハウスから立ち去った。

両津「こんな新種あるのか?」ポリポリ

警官A「どう見てもキュウリだろ。」

警官B「ミルクと合わない。」パキ

ボルボ「やっぱり味噌が合うな。」ボリボリ

両津「本田!味噌を貰ってこいよ。」

ボルボ「醤油も!」

軽井「味噌と醤油ですね。」

本田「どうも。」

軽井「なんとか食べてるようですね。」

園長「うむ、よかった。キュウリは安いから安心だ!」

両津「やっぱり味噌が合うぞ。」バリバリ

ボルボ「モロキューみたいだ。」ボリボリ

警官C「うむ、うまい。」ボリボリ

園長「えーーっ、もう全部食べた!?」

本田「ええ!『他にはないか?』と。」

園長「じゃあ、隣のハウスのも食べていい。」

本田「はい。」
本田が去った後、軽井がある事に気付いた。

軽井「園長、隣はカボチャのハウスですよ。」

園長「あの男なら平気で食べるだろ!」

両津「なに!隣のハウスのを食べていい?」
両津達は隣のハウスを覗くと、堅いカボチャがごろごろ置いてあった。

両津「隣はカボチャだぞ!どうやって食べるんだよ!」

本田「でも、そう言ってましたよ。」

両津「いくら何でも・・・、ん?」
すると両津が前のビニールハウスに気付いた。なんとその中にはメロンが置いてあった。

両津「おおっ!前のハウスはメロンじゃないか!」

警官A「すごい!」

両津「隣のハウスじゃなくて、正面のハウスじゃないのか?聞き違いだろ。」

本田「いえ、たしか隣と・・・。」

両津「カボチャなんか食べられるはずないだろ!」

警官A「そうだよ!」

警官B「本当は正面だろ!」

本田「そう言えば・・・、その様な・・・。」

両津「だろ!やっぱりな。」

両津「アジアン苺のお詫びにメロンを出すなんて、サービスいいじゃねえか!」

警官A「高級そうなメロンだ!」

警官B「すげー!」

警官C「でも、どうやって割るんだ?」

両津「2個合わせて・・・。」

ガッ

両津「メロンを割って丸ごと食べるんだよ。」

警官C「おお、豪快な食べ方だな!」

両津「メロンサッカーだ!」ドガッ

警官A「おお!いいアイデアだ!」

両津「食べ物でこんな風に遊んではいかんぞォ!」ハハハ

警官B「そうだァ!こんな風にけるな!」ドゴッ

警官C「いて!」ガン
その後、メロンのメチャぶつけも行われ、次々とメロンは破壊されてしまったのだ。

一方、それを知らない園長たちは・・・。
軽井「今年はメロンの出来が大成功でしたね!園長。」

園長「実に最高の出来だ!」

軽井「一個一個我が子の様に手塩にかけて育てましたから!」

園長「その通り。大切に育ててきた!」クク・・・

軽井「競り売りで一個一万円の値がつきましたからね!園長。」

園長「名実とも最高の品だ!」ハハハ
そう言う会話をしたその時だった。

ドガッ
なんとビニールハウスからメロンが飛び出し、地面に激突したのだ。

軽井「今、メロンが向こうから・・・。」

園長「まさか・・・。」
園長と軽井は急いでビニールハウスに駆けつけると、メロンは全て食い荒らされていた。

園長「ギャアアアアアアア!メロンが全て食い尽くされているー!!」

両津「メロンうまかったぞ。ありがとな!」

園長「誰が勝手に食べていいと言った!一個一万円のメロンだぞ!」

両津「じゃあ、初めからイチゴを食べさせてもらおうか。」

警官達「そうだ!イチゴを食べさせろ!」

警官達「いちご!いちご!いちご!いちご!」

園長「よーし、そちらがその気なら、食べさせてやる~。」

園長「最高級『苺女王』一粒500円。これを提供する。」

警官A「一粒500円か!」

警官B「すごいな!」

軽井「園長、そんな!」

園長「かまわん!外に出るんだ!」
園長は外に出た後、ビニールハウスの周りに灯油を撒いた。

警官D「お、おい。まさか・・・。」

カチッ ボッ
なんと灯油に火がつかれ、ビニールハウスが燃え始めたのだ!

園長「さあ、食べられる物なら食べて見ろ!」

警官E「いくら何でも無茶苦茶だ!」

両津「そこをどけ!」バシャ

両津「いただきます!」

警官F「行く気か!」
両津は頭に水を掛けた後、そのまま燃えているビニールハウスの中に入ってしまった!

そこに麗子達も駆けつけ、燃えているビニールハウスを見始めた。
麗子「ええっ!?この中に両ちゃんがいるの?」

部長「おーい、両津!」

ビニールハウスの中

両津「あちちち、なんて熱さだ!」

両津「イチゴも燃えてるし、ミルクにつけてる暇がない。」パクパク

それから1分後、ビニールハウスが焼け落ちようとしていた。
千冬「いかん!焼け落ちるぞ!」

箒「いくら両津さんでも、このままだと・・・。」

ドガッ

箒「あっ!」

セシリア「両津さん!」

シャル「勘吉、大丈夫!?」
箒達は両津が脱出したのを見た後、彼の元に駆けつけた。

両津「焼きイチゴ、うまかったぜ!次は何を食べさせてくれるんだ?」

園長「君とはいずれ戦わねばと思っていたところだ!」

軽井「園長、やめましょう!この人、人間じゃありません!」

園長「メロンの最高峰、『球大王』だ!」

箒「今度はメロン狩りか・・・。」

園長「ただそれだけでは面白くない。ここからが本番だ!」パチン

園長が指を鳴らすと同時に、ビニールハウスにライオンが入り込んできた。
シャル「な、何故ライオンが!?」

園長「隣のサファリパークから借りて来たのだ。さあ、メロン狩りを楽しむがいい!」

両津「いや、メロンだけじゃリスクが大きい。現金も入れてくれ。」

園長「現金?」

ラウラ「どういう事だ?」

両津「こっちは命を懸けて入って行くのに、金を出さないなんて臆病だな~。」

ラウラ「挑発しているぞ・・・。」

シャル「あれじゃ園長さんが震えるのも無理ないよね・・・。」
ラウラ達がそう言う会話をしている中、園長は怒りで震えていた。

園長「よし!全財産くれてやる!」
園長はそう言った後、ビニールハウスに全財産を投入してしまった。

両津「よっしゃ!現金狩りだ!!」
両津がビニールハウスに入ろうとしたその時、セシリアが彼を制止した。

セシリア「ここは私に任せてください!」

両津「どうするつもりだ?」

セシリア「私がライオンを調教している間、両津さんは現金の方を!」

両津「分かった!あまり無茶はするなよ!」

セシリア「ええ!」
セシリアはビニールハウスの中に入った後、鞭を地面に当て始めた。

セシリア「下がりなさい!そしてトラックに向かいなさい!」ピシャンピシャン
セシリアの鞭に反応したライオン達は、次々とトラックの中に入ってしまった。

両津「セシリアが作ってくれたチャンス、無駄にしないぜ!シャルロット、現金狩りに行くぞ!」

シャル「アイアイサー!」
両津とシャルロットはビニールハウスの中に入り、現金狩りを始めた。

箒「私達は今のうちにメロン狩りに行こう!」

鈴「でも両津達の分は残しておかないとね!」

ラウラ「言われなくてもそのつもりだ。」
箒達もビニールハウスの中に入り、メロン狩りを楽しみ始めた。

千冬「どうやらライオンを投入した時点で、敗北が決まったようだな。」
千冬は呆然と立っている園長にそう言った後、ビニールハウスの中に入った。

バスの中

千冬「驚いたな。まさかセシリアがライオンを鞭で操るとは・・・。」

セシリア「幼少の頃にサーカスで教わりましたわ。」

両津「まっ、セシリアのおかげで190万も手に入ったし、来週もあそこに行こうぜ!」

シャル「うん!」

箒(全財産が190万という事は・・・、何か嫌な予感がする・・・。)

1週間後、両津達は再び来たが、既に売地と化していた・・・。
箒「やっぱり潰れている・・・。」

ラウラ「全財産を取ったのがまずかったのだろうか・・・。」

両津「ちょっと悪い事したかな・・・。」

次回予告

箒「まさか転校生が3人来るとは思わなかったな。」

鈴「しかも全員が両津の知り合いだし。」

セシリア「その中にいる麗子さんと言う方が、両津さんと同じ職場で働いていますわ。」

両津「待てよ。麗子が転校してきたという事は、あいつも来るはずじゃ・・・。」

シャル「あいつ?」

両津「スーパー金持ちと自称している白鳥麗次だ。」

ラウラ「ああ、麗子さんにつきまとっている奴か。」

千冬「彼がこの学園に来るのなら、このまま何事も起こらねばいいが・・・。」

千冬「次回、『白鳥麗次、IS学園に降臨!』!よろしく頼む。」

次回からは『めだかボックス』から黒神めだか、『D.Gray-man』からリナリー・リーがIS学園に転校してきます!
お楽しみに!

訂正

第8話「イチゴ狩りで大パニック!」 →第7話「イチゴ狩りで大パニック!」

第8話「白鳥麗次、IS学園に降臨!」

ワイワイガヤガヤ

両津「あいつ等、いったい何の話をしているんだ?」

箒「このクラスに転校生が3人来るそうですよ。」

セシリア「確か2人が女子高生で、もう一人は婦警だという話が。」

両津「婦警がIS学園に転校してくるなんて有り得んだろ。」
両津がそう言ったその直後、千冬が姿を現した。

千冬「全員、席に着け。」

生徒達「はっ!」
千冬の合図で生徒達が席に座り始めた。

千冬「今日は3人の転校生を紹介する。入って来い。」

3人「はい。」
3人の転校生が入った瞬間、両津は驚きを隠せなかった。

両津「麗子、めだか、リナリー!お前達が何故ここに!?」

生徒達「ええっ!?」
両津の言葉に生徒達は驚きを隠せなかった。

箒「麗子さんはともかく、あの2人とは知り合いなのですか!?」

両津「ああ。めだかとリナリーはジャンプランドで知り合った仲だ。」

セシリア「ジャンプランドって、確か週刊少年ジャンプの作品が集うテーマパークでしたわね。」

めだか「その通りだ。私が両さんと知り合ったのは、めだかボックスのアトラクションの入口で出会った事だ。」

リナリー「私はD.Gray-manのアトラクションで、彼が高得点を出したのを見たの。」

麗子「両ちゃんは週刊少年ジャンプのリーダー的存在だからね。」

両津「余計なお世話だ。」

千冬「なるほど。お前達の関係は良く分かった。すまないが自己紹介を進めてくれないか?」

麗子・めだか・リナリー「はい!」
麗子達の自己紹介が終わった後、そのまま1時間目の授業へと移った。

放課後

両津「麗子は署からの命令で来たのは分かるが、めだかとリナリーはどうやって来たんだ?」

めだか「私は父から貰ったISを起動したおかげで、IS学園に転校する事を命じられたのだ。これも宿命に過ぎないからな。」

両津「ちょっと待て。確かめだかは箱庭学園で生徒会長を務めているはずだろ。それを放って置いて転校したというのか?」

めだか「その通りだ。転校する事になった以上、生徒会長を辞任しなければならないからな。」

箒「じゃあ、めだかがいなくなった後の生徒会はどうなるのだ?」

めだか「その事に着いては心配ない。善吉が私の後を継いだからな。」

セシリア「それなら安心ですわね。」

リナリー「私もめだかちゃんと同じ理由で転校したの。黒の教団を離れる時は、兄さんが泣きながら私の足を掴んでいたわ。」

両津「コムイの奴、相変わらずのシスコンだな。」

リナリー「まあね。それよりも模擬戦をやらない?あなた達の実力を見せてもらいたいの。」

ラウラ「それはいいが、アリーナの許可を貰う必要があるな。」

千冬「その事については心配ない。」

両津「あっ、織斑!」

ドガッ

両津「いでっ!」

千冬「馬鹿者。織斑先生と呼べ。」

両津「消火器で叩くな!」

シャル(今のは痛そうだったのに、なんで普通に立っているんだろう・・・?)

その後、めだか、リナリー、両津、シャルロットはISを装着した後、第3アリーナのフィールドに立った。
両津「お前達のISはどういうタイプだ?」

めだか「私のゴッド・フェザーは攻撃力が高めの特攻型だ。」

リナリー「私のブラック・エクソシストは足技はもちろん、スピードも高いトリッキー型よ。」

両津「要するに2人のISは近接タイプのようだな。シャルロット、近接相手の対策はできているか?」

シャル「もちろん大丈夫だよ!」

両津「それなら心配ないな。よし、始めるぞ!」

千冬「ではこれより、両津&デュノアVS黒神&リナリーのタッグマッチを行う。始め!」
千冬の合図で戦いが始まり、4機のISが動き出した。

めだか「私はシャルロットを狙うから、リナリーは両さんの方を!」

リナリー「OK!」

両津「そうはさせるか!」
めだかとリナリーが作戦を開始しようとしたその時、両津が襲い掛かって来た。

リナリー「やっぱり来たわね!円舞「黒雫」(えんぶ「くろしずく」)!!」
リナリーの足技が見事炸裂し、両津は地面に叩きつけられてしまった。

リナリー「今がチャンスね。覚悟!」
リナリーが追い打ちを掛けようとしたその時、両津が背負っているミサイルポッドが発射された。

両津「その油断が命取りだ!」

ドゴーン

リナリー「きゃあああああ!!」

両津が放ったミサイルポッドで、リナリーは戦闘不能になってしまった。
めだか「リナリーがやられたか。ならば、混神モード!」カッ

シャル「混神モード?」
シャルロットが疑問に思ったその直後、めだかの髪が黒く染まり始めた。

シャル「髪が変化した!?」

めだか「それだけではない。身体能力も大幅に上がっている。」

シャル「どうやら苦戦は免れないか・・・。こうなったら!」
シャルロットはレーザーを構え、めだかに向けて狙いを定め始めた。

シャル「狙いは・・・、そこだ!」
シャルロットがレーザーを発射したその直後、目の前にめだかが迫って来た。

めだか「遅い!」

ドガッ

シャル「ぐはっ!」
シャルロットも墜落し、残るは両津とめだかのみとなってしまった。

両津「どうやら残るはワシとめだかだけとなったようだな。」

めだか「ああ。最大奥義で決着を着けるとするか。」

両津「望むところだ!」
二人は最大奥義の態勢に入り、そのまま相手に狙いを定めた。

両津「行くぞ!雷光飛竜斬!!」

めだか「ファイナルストライク!!」
二人の最大奥義が同時に当たり、その衝撃で大爆発が起きた。

ドゴーン

ラウラ「くっ、凄い爆発だ!」

麗子「決着はどうなったの!?」
そして煙が晴れた時、その光景に全員が驚きを隠せなかった。

めだか「くっ、まさかこれほどの実力だったとは・・・。」

両津「当然だ。ワシに勝てるなんて100年早い!ガハハハハ!」
なんとめだかが地面に両膝を着いており、両津が立っていたのだ。

千冬「試合終了。勝者、両津&デュノア!」
千冬の合図により試合が終了し、箒達は両津達の元に駆けつけた。

麗子「4人共、大丈夫?」

両津「別に大したことはない。あまり怪我もしてないしな。」

めだか「うむ。」

箒「それにしても驚いたな。あのような技を繰り出すとは・・・。」

めだか「私には乱神モードと言うスキルがあるからな。混神モードはその進化形だ。」

ラウラ「つまり暴走モードという事だな。」

鈴「リナリーの足技もすごかったね。あれはどういう能力なの?」

リナリー「私の足技は黒い靴(ダークブーツ)というイノセンスの力よ。」

鈴「イノセンス?」

リナリー「イノセンスと言うのは「神の結晶」と呼ばれる不思議な力を帯びた(キューブの中に眠っていた物)、謎の多い物質と言う意味よ。」

鈴「なるほどね。そのイノセンスと言うのは誰にでも適合できるの?」

リナリー「ううん。一部の人にしか適合できないの。それにイノセンスの適合者となってしまうと、強制的にエクソシストになってしまうわ。」

鈴「う・・・。できれば使いたくないな・・・。」

両津達がそう言う会話をしていたその時だった。

ピンポンパンポーン

両津「ん?」

放送『お知らせいたします。正門の前に赤いポルシェが止まっています。』

両津「赤いポルシェ?まさか・・・。」

麗子「やっぱりあの人だわ・・・。」

ラウラ「あの人?」

両津「来てみれば分かる。ついて来い。」

箒セシャラ鈴めリ千「?」
箒達は疑問に思いながらも、両津と麗子の後に着いて行った。

正門前

両津「おっ、あの赤いポルシェだ。」

麗子「この中に入っているのは・・・。」

ガチャッ

白鳥「そう、この僕、白鳥麗次さ!」

両麗「やっぱり・・・。」ハァ

箒「知り合いですか?」

両津「そんなところだ。」

ラウラ「その白鳥がIS学園に何の用だ?」

白鳥「決まっているだろ。麗子さんをデートに誘うのさ。」

両津「やっぱり。」

白鳥「それでは恒例の・・・。」サッ

リナリー「何を出すつもりなの?」

白鳥「ほーれ!拾え、貧乏人!」バッ
白鳥は懐から札束を取り出し、それをばらまいた。

両津「ヒャッホー!」
両津はすぐにお札を拾い始めたが、すぐに止めてしまった。

リナリー「止まったわ。」

ラウラ「いつもだったらお金を拾い続けるはずなのに・・・。」
ラウラは両津に近づくと、彼が持っているお札に視線を向けた。

両津「くそ、また引っかかった・・・。」

ラウラ「どうやら偽札だったようだな・・・。」

白鳥「スーパー金持ちはカードしか使わないのさ。」

リナリー「なるほどね。」

両津「納得するなよ・・・。」

シャル「それにしてもこのポルシェはすごいね。いったいいくらしたの?」

白鳥「だいたい1000万以上と言ったところかな?」

シャル「うわ・・・。いくら何でも高価すぎるよ・・・。」

白鳥「その通り。これがスーパー金持ちの力さ。」

シャル「ん?ポルシェに誰かが近づいているよ。」

白鳥「へ?」
白鳥がポルシェの方に視線を移すと、楯無がポルシェに近づいていた。

楯無「随分高そうね・・・。中はどうなっているのかしら?」
楯無が中の方を見て見ると、2人乗りの座席が目に映った。

楯無「2人乗りか・・・。後ろの座席もあった方が楽しいのにな・・・。」ハァ

両津「どうやら4人乗りではない事に落ち込んでいるらしいぞ。」

白鳥「仕方がないさ。そういう設定にしてあるのだから。」

楯無「」ピクッ

楯無「いい事聞いちゃった・・・。」クックック
楯無は邪悪な笑みを浮かべた後、ポケットから工具を取り出した。

楯無「そう言う設定にしているのなら、改造するしか方法はないよね。」キラーン

楯無「では早速ーーーー。」

白鳥「待て待て待て待て!!」ドドドドド

白鳥「人の車を勝手に改造するな!」

楯無「えー?別にいいじゃない。」

白鳥「だからと言って改造するのは止めてくれ!」

楯無「ちぇっ。」

白鳥「さて気を取り直して・・・。」チラッ

麗子「」ビクッ
麗子は逃げてしまうが、白鳥が執拗に追いかけて来た。

白鳥「麗子さん、せっかくですからうちの工場に来てくれませんか?うちの会社でもISを作り始めたんですよ。」

千冬「」ピクッ
白鳥の言葉に千冬が反応し、彼に近づいた。

千冬「それは聞き捨てならないな。だったら私達もついて来てもいいか?」

白鳥「それは別に構わないが・・・。」

千冬「分かった。お前達、すぐに準備しろ。」

リナリー「準備って?」

千冬「決まっている。白鳥の工場に行く事だ。」

めだか「どうやらあの工場のISに興味があるという事ですね。」

千冬「まあそう言う事だ。それにそのISを、我が学園に導入するかどうかを確かめる必要がある。」

両津「機動性とかが良くなかったら、一発でぶっ壊れるからな。」
両津の言葉に全員が頷いた。

楯無「まっ、無駄話はこれくらいにして、すぐに工場に行こうか!」

めだか「お前が仕切るのか・・・。」

簪「いいじゃないですか。皆で行けば楽しいですし。」

両津「簪、いつの間にいたのかよ・・・。」

そして両津達は白鳥の案内で、白鳥IS工場に辿り着いた。
めだか「ここがIS工場か。随分すごいところだな。」

白鳥「今、新しいISのテスト審査をしているのさ。せっかくだから案内してあげるよ。」

リナリー「楽しみね。」
両津達は工場に入った後、ISテストルームへ向かい始めた。

テストルームに入ってみると、そこではテストが始まろうとしていた。
箒「いよいよテストが始まるようだな。」

両津「ああ。・・・ん?」
両津はテストを受けようとする女性の方を見て見ると、その女性が誰であることが分かった。

両津「あいつ、カレイドスターの苗木野そらじゃねえか。」

ラウラ「知っているのか?」

両津「ああ。ケープメリーに行った時、カレイドスターを見に行ったことがある。その時で彼女を知ったのだ。」

シャル「まさかあそこで騒動は起こしてないよね・・・。」

麗子「残念ながら起こったわ。犯人グループとの戦いでカレイドスターを爆発させてしまったの・・・。」

リナリー「で、その後はどうなりましたか?」

麗子「カレイドスターは復興したけど、そらちゃんとオットセイのジョナサンは日本へ転勤させられたわ・・・。」

鈴「アンタ、本当に最低ね・・・。」

両津「仕方がないだろ!元はと言えばあいつらが悪いんだ!」

千冬「さすがにあれはやり過ぎだったな。」

そう言う会話をしている中、テストが始まろうとしていた。
従業員A「では、準備の方はいいでしょうか?」

そら「はい、いつでも大丈夫です!」

従業員B「分かりました。では、ターゲットを出します。」
従業員がコンピュータのスイッチが押すと、目の前にターゲットが出現した。

そら「ジョナサン、今からISを動かすから良く見ててね。」

ジョナサン「オウッ!」

そら「では、行きます!」
そらのISが起動し、ISは上空に浮かび上がった。

そら「まずはレーザーで狙いを定める・・・。」

そら「そこ!」ドギュン
そらはレーザーを発射し、ターゲットを2つ破壊した。

両津「おっ、なかなかやるじゃないか。」

白鳥「まっ、うちのISは第4世代だからね。高い機動性だけでなく、遠距離や近距離での攻撃も可能さ。」

千冬「そのISの名前は決めてあるのか?」

白鳥「それはテスト中の彼女が決めたのさ。エンジェル・スターという名前でね。」

箒「彼女らしいネーミングですね。」

そしてテストが終わり、そらは地上に着地した。
白鳥「お疲れ様。テストの方はバッチリだったよ。」

そら「あ、ありがとうございま・・・、あ。」

白鳥「どうした?」

そら「あっ、あの時のゴリラ!」

両津「何!?誰がゴリラだ!」

リナリー「否定はできないよね・・・。」

めだか「まったくだ。」

そら「で、何であなたがここにいるの?」

両津「ワシはIS学園の生徒兼警備員として来てるんだぞ。」

そら「へ?ISって女性しか動かせないはずじゃ・・・。」

千冬「ああ。彼はたまたまそこにあったISでゲームをしていたら、ISが動いたと言う訳だ。」

そら「そうだったのですか・・・。」

千冬「お前もIS学園に編入する事は分かっている。事前に言っておくが、お前は両津と同じクラスで部屋も一緒だ。」

そら「うわ・・・。私、大丈夫かな・・・。」

鈴「大丈夫だって。私達もついているから。」

リナリー「そうよ。別に心配しなくてもいいからね。」

めだか「困ったことがあるなら、私達に任せてくれ。」

そら「うん。ありがとう。」

両津(何故ワシが悪者と思われるんだ・・・?)

千冬「顔がゴリラだからだろ。」クククク

白鳥父「おっ、麗次。ここで会うなんて奇遇だな。」

白鳥「いやー、偶然だね。実はI今、S学園の生徒達に我が社のISを見せてもらったのさ。」

白鳥「おい、君達。」

両津・めだか「ん?」
めだかが白鳥の方を振り向いた途端、白鳥父は驚きを隠せなかった。

白鳥父「ゲゲゲゲゲー!!」

白鳥父「この大馬鹿者!この御方は黒神グループのお嬢様だろ!お前とは月とすっぽんだ!」バババババ

白鳥父「お嬢様、バカ息子が大変失礼をいたしまして申し訳ありません!」バンバンバンバン

めだか「いや、別に気にしてないが・・・。」

白鳥父「とんでもありません!黒神グループあってのウチの会社でございますから!」バンバンバンバン

白鳥「ちょ・・・、と・・・、父さん・・・。」頭地面に叩かれ状態

白鳥父「お嬢様知らぬこととはいえ、どうかご勘弁を!」バンバンバンバン

めだか「私は別に・・・。」

両津「スーパー金持ちも形無しだな。」

リナリー「そうね。」

数日後

両津「そら、IS学園には慣れて来たか?」

そら「うん。ここで新しい友達もできたし、ジョナサンも喜んでいるよ。」

ジョナサン「オウッ!」

麗子「ジョナサンったら、すっかり鈴ちゃんに懐いちゃったわね。」

鈴「ええ。そう言えば白鳥さん、ちょっと可愛そうでしたね。」

ラウラ「仕方がない。自業自得だ。」

セシリア「今頃どうしているのでしょうか?」

白鳥「やあ、諸君。」ザッ

リナリー「あっ、白鳥さん!」

そら「その格好は一体!?」

白鳥「またまた勘当されてスーパー貧乏人に逆戻りさ。」ヒュー

そら「落差の激しい人生ですね・・・。」

めだか「私、悪い事をしたのだろうか・・・。」

そら「いや、めだかちゃんは悪くないから。」

白鳥「彼女の言う通りだ。すぐに這い上がって、今度は超スーパー金持ちになってみせるさ。それまでさらばだ!」
そう言った後、白鳥は去ってしまった。

両津「あいつはすぐに金持ちになるだろう。そんな気がするな。」

そら「私もそう思うかな・・・。ハハハ・・・。」

次回予告

リナリー「ええっ!?特殊刑事たちがIS学園に!?」

千冬「その通りだ。お前達はそいつらの指揮下に入る事になっている。」

両津「特殊刑事たちにまともな奴はいないからな・・・。」

そら「ああ、何だか不安になってきた・・・。」

ラウラ「不安になっている場合ではない。与えられた任務はこなすのみだ。」

めだか「ラウラの言う通りだ。すぐに戦闘準備へ移行するぞ!」

リナリー「なんであの2人は平然としていられるのだろう・・・?」

麗子「次回、『特殊刑事との合同任務』。お楽しみに!」

第9話「特殊刑事との合同任務」

ある日、両津達は千冬と山田により、中庭に集められた。
そら「織斑先生、いったい何があったのですか?」

千冬「うむ。先程葛飾署から連絡があった。今回の事件解決の為、IS学園の力を借りて欲しいと。」

山田「あと本庁から派遣される、特殊刑事たちの指揮下に入られる事になります。」

両津「あいつ等か・・・。」

麗子「あそこにはまともな人がいないからね・・・。」

そら「麗子さん達は知っているのですか?」

ジョナサン「オウ?」

麗子「ええ。彼等の指揮下に入った経験があるからね。あの時はひどい目に遭ったわ。」

リナリー「じゃあ、私達も彼等の指揮下に入る事になるの・・・?」

両津「まあな。」

箒セシャ鈴リそ「何だか不安になってきた・・・。」

ラウラ「確かに不安になっているだろうが、我々は任務を遂行するべきだ。」

めだか「ラウラの言う通りだ。事件解決のためにも我々がしっかりしないと。」

千冬「確かに二人の言う通りだ。そんな様子だとIS学園の恥となるからな。」

両津「そう言えば、あいつ等はいつ来るんだ?」

山田「そうですね。確かそろそろ・・・。」

ドゴーン

両津「うわっ!」

山田「い、今のはいったい!?」

海パン刑事「股間のモッコリ伊達じゃない!陸に事件が起きた時、海パン一つで全て解決!」

海パン刑事「特殊刑事課三羽烏の一人、海パン刑事只今参上。」

両津「いきなり爆発を起こした後に登場するな!」

ブシャー

そら「地面から水が噴き出した!?」

シャル「今度は一体誰なの!?」

ドルフィン刑事「タリラリラリラーン!お茶目なヤシの木カットは伊達じゃない!お茶目なヤシの木カットは伊達じゃない!海を愛し、正義を守る。」

ドルフィン刑事「タリラリラリラーン!誰が呼んだかポセイドン、タンスに入れるはタンスにゴン。」

ドルフィン刑事「特殊刑事課三羽烏の一人、ドルフィン刑事、只今見参!」ビシッ

箒「随分派手な登場だな・・・。」

コツコツ

めだか「誰か来たぞ。」
めだかが足音のした方を振り向くと、2人の男性が近づいて来た。

そら「あの2人はどうやらまともみたいね。」

両津「いや、油断は禁物だ。あいつ等も何か隠している。」

山田「へ?」

月光刑事「ムーンライトパワーーーー!!」

キラキラキラキラ

BGM:月光刑事のメインテーマ

セシリア「何をする気ですの?」

麗子「あれは変身するのよ。いつもの姿に。」

そら「どのような格好なんだろう?」

月光刑事「メイクアーップ!」
月光刑事はそう言った後、服を脱ぎ始めた。

そら「変身と言うよりは着替えていますよ・・・。」

麗子「言われてみれば確かにね・・・。」
麗子がそう言った直後、変身が終わった。

月光刑事「華麗な変化伊達じゃない!月のエナジー背中に浴びて、正義のスティック闇を裂く!」

月光刑事「空の事件は我等にお任せ!月よりの使者月光刑事!」

ビーナス刑事「同じくビーナス刑事。」

月光・ビーナス「只今見参!」

箒「なぜセーラー服を着ているのですか・・・?」

千冬「私に言われても・・・。」

ドルフィン刑事「久しぶりだな両津。まさかお前がISを動かせるとは驚いたな。」

両津「たまたまそこにあったISがあったから、ゲームしただけだ。」

海パン刑事「」スッ

シャル「な、何をしてるんですか?」

海パン刑事「」サッ

そら「バナナを取り出した!?」

海パン刑事「食事の時間だ。」モグモグ

そら「いつも持ち物は海パンの中に入れているのですか?」

麗子「まあね・・・。」ニガワライ

海パン刑事「では、今回の事件について説明する。裏の世界で暗躍する秘密結社、亡国機業(ファントム・タスク)が動き出した。」

千冬「確か第二次世界大戦中に生まれ、50年以上前から活動しているそうですね。」

ビーナス刑事「その実働部隊が3組に分かれて出動している。」

麗子「それで、彼等の目的は?」

ビーナス刑事「まず1組目が向かっているのは倉持技研。新しく開発した「白式」を狙っている。」

簪「あのISのデータはまだ分かってないところがありますからね・・・。」

ドルフィン刑事「2組目は海上にあるIS工場を狙っている。あそこを新たな補給地として利用するだろう。」

リナリー「占拠されたら大変な事になってしまうわね。」

海パン刑事「そして3組目は藍越学園。目的は・・・、織斑一夏の抹殺だ。」

千冬「何だと!?」

千冬「なぜあいつ等が一夏を殺す必要があるのだ!?」

海パン刑事「データによれば、実働部隊の中に一夏を相当憎んでいる者がいた。」

海パン刑事「本名は分からないが、コードネームはMと判明している。」

両津「要するに只者じゃないという事だな。」

海パン刑事「そこで、我々は3組に分かれて活動する。両津、箒、麗子、鈴は私と。」

ドルフィン刑事「セシリア、ラウラ、リナリー、シャルロットは私と。」

月光刑事「楯無、簪、そら、めだかは我々と共に行動してくれ。」

山田「で、私達は?」

海パン刑事「山田君は連絡係、織斑君は私と一緒に行動してくれ。」

千冬「分かりました。」

海パン刑事「では、行動開始!」
海パン刑事の合図で3組に別れ、それぞれの場所に向かい始めた。

藍越学園

キキッ

部長「ようやく来たようだな。」

タタタタ

両津「部長、現在の状況は?」

部長「2人組の犯人が一夏を人質に取っている。」

両津「その中にはMも含まれているのか!?」

部長「ああ。」

千冬「くっ、遅かったか・・・。」ワナワナ

両津「織斑、こうなったらワシ等で救出するしか方法はないみたいだな。」

千冬「言われなくてもそのつもりだ。両津、箒、鈴、麗子!ISを装着して一夏を救出してくれ!」

箒「言われなくても分かっています!」

両箒鈴麗「出でよ、我がIS!」パチン

ガシャンガシャン

両津「よし!IS装着完了!すぐに・・・。」

海パン刑事「待て。」

両津「ん?」
海パン刑事はバナナを出した後、食べ始めた。

海パン刑事「ここは私に任せろ。」

ズリッ

箒鈴麗「ひっ!?」ビクッ

千冬「脱いだ!?」

海パン刑事「これで準備万端だ。両津、お前も素っ裸になれ。」ポイッ

両津「こんなところで素っ裸になれるか!それにワシはISを装着しているんだぞ!」

海パン刑事「なら仕方がない。私一人で前に進もう。」コツコツ

麗子「そのまま進んじゃった・・・。」

千冬「一夏にあれを見せるな!早く隠せ!」

鈴「言われなくても分かっています!」
鈴達は素早く移動し、海パン刑事の後を追った。

M「貴様、何故素っ裸で進んでいる!?」

海パン刑事「私の戦い方はこれが通常なのでね。」

両津「ワシ等にとっては異常すぎるぞ!」

鈴「左に移動したわ!」

箒「おっと!」
海パン刑事が左に移動したと同時に、箒達も左に移動した。

両津「そう言えば麗子は?」

鈴「あまりにも耐えきれないから、織斑先生と行動する事にしたわ。」

両津「あいつめ、一足先に抜けやがって・・・。」

箒「今度は右に移動した!」

両津「おっと!」
両津達は右に移動し、同じ動作を何回も繰り返した。

M「おい!警察にはこんな変な奴等がいたのか!?」

一夏「俺に言われても分かる訳ないだろ!」

犯人A「あっ、ますます近づいてきます!」
犯人Aの言葉でMが様子を見ると、距離はますます近づいていた。

M「ええい!こうなったらお前があいつ等を倒して来い!」

犯人A「無茶言わないでください!あんな変態と戦えるわけが・・・。」

M「行って来い!」ドガッ

犯人A「ひえええええ!!」
犯人Aが蹴り出されて地面に着地したその直後、両津が銃口を犯人Aに突き刺した。

両津「抵抗する気か?」

犯人A「いえ・・・。」バタン

箒「どうやら気絶したようですね・・・。」

鈴「あの素っ裸を見ればそうなるよね。」

海パン刑事「残るはあと一人だ。ここからは速度を上げるぞ!」

両津「まずい、隠せ!」

箒鈴「あわわわわ!」

ダダダダダ

M「こ、こっちに来るぞ!」

一夏「うわああああ!!来ないでくれー!!」

両津「今だ!」

海パン刑事「いくぞ!海パンキーーーック!!」

ドゴォ!

M「ぐはっ!!」
Mは海パン刑事に蹴られ、そのまま床を転がってしまった。

箒「一夏、無事か!?」

一夏「箒、鈴・・・。」

鈴「急いでここから離れた方がいいわ。あの餌食にならないうちに。」

一夏「ああ。」
一夏は校舎から脱出した後、鈴達と共に千冬の元へ向かった。

両津「これで残るはお前だけだ。さあ、どうする?」

M「くっ、任務失敗だ。帰還する。」
Mはワープ機能を使い、その場から姿を消した。

海パン刑事「逃げられてしまったが、人質を救出しただけでも良かったとしよう。」

両津「そうだな。」
両津はそう言った後、海パン刑事と共に箒達の元に向かい始めた。

箒「両津さん、もう一人の犯人は?」

両津「残念ながら逃げられてしまった。」

麗子「そうだったの。けど、これで私達の任務は完了ね。」

鈴「あとはセシリア達が成功するかどうかね。ひどい目に遭ってなきゃいいけど・・・。」

海上

セシリア「この先にIS工場があるのですわね。」

ドルフィン刑事「ああ。だが油断は禁物だ。奴等が占拠している可能性もあるからな。」

リナリー「そうなる前に、一刻も早く魔の手から守らないといけないわね。」

ビービー

ラウラ「どうやら来たようだな。」

シャル「何処から来るの?」

ドルフィン刑事「あそこだ。」
ドルフィン刑事が指差す方を向くと、無人機のISが上空に浮かんでいた。

ラウラ「数は20~30くらいだ。一気に叩くぞ!」

セシャリ「OK!」

ドルフィン刑事「どうやら戦闘開始だな。ドルフィン部隊出動!」ポッポー

ザバーン

シャル「あっ、イルカだ!」

ラウラ「すごく可愛いな・・・。」

ドルフィン刑事「こんな事もできるぞ。」パチン
ドルフィン刑事が指を鳴らすと同時に、イルカたちが芸をし始めた。

セシリア「ちょっと!芸なんかしている場合じゃないですわ!」

ドルフィン刑事「今のは余興だ。すまないがビーチボールをイルカたちに投げてくれないか?」

セシリア「え、ええ・・・。」
セシリアはビーチボールをイルカに投げると、イルカはビーチボールを蹴り飛ばした。

シャル「あっ、ビーチボールが無人機の方に向かってる!」

ドゴーンドゴーン

ラウラ「すごい・・・。一気に10機撃墜した・・・。」

リナリー「だったら私達も行きましょう!」

セシリア「ええ。」
リナリー達も無人機の方に向かい始めた。

リナリー「それ!」バキッ

シャル「隙あり!」ドガーン

ラウラ「そこ!」ドガッ

セシリア「もう一発!」ドガーン

キュイーン

セシリア「あっ、残りの一機が工場の方へ!」

ドルフィン刑事「心配するな。対策はバッチリだ。」ポッポー
するとイルカたちが飛び出し、無人機に向かって爆弾を蹴り飛ばした。

ドゴーン

ドルフィン刑事「終わったようだな。」

リナリー「過激すぎるわね・・・。」

セシリア「とりあえず工場を守っただけでも良しとしましょう・・・。」

ラウラ「あとは両津達とめだか達が成功するかどうかだな。」

シャル「大丈夫かな?」

飛行場

そら「あの・・・。もしかしてこれを着るのですか?」

月光刑事「その通りだ。任務を遂行する以上は、これを着なくてはならないからな。」

簪「IS装着にセーラー服を着るのは初めて・・・。」

楯無「普通じゃないけど面白そうじゃない。」

めだか「うむ。」

ビーナス刑事「でも出動の前に。」

月光刑事「メイクアップ!」キラキラキラキラ

BGM:月光刑事のメインテーマ

そら「また始まった・・・。」

簪「ははは・・・。」

月光刑事「バニーガール月光刑事、見参!」

ビーナス刑事「説明しよう。月光刑事はバニーガールのコスチュームを着ると、聴覚がパワーアップするのだ。」

月光刑事「聞こえるぞ。奴等はあそこから近付いている!」ピクピク
月光刑事が指差す方を見ると、ISの集団が近づいていた。

ビーナス刑事「確かに。」

めだか「見えているようだが・・・。」

そら「ともかく、さっさと変身しないで追わないと!」

月光刑事「では、追跡用のコスチュームに・・・。」

そら「いい加減にしなさい!!」クワッ

月光・ビーナス「ひいいいいい!!」

そら達は上空に飛び、ISの軍団に襲い掛かった。
そら「スターライトキャノン!」ドゴーン

簪「そこ!」ズガッ

めだか「動きが遅い!」ドガッ

楯無「はっ!」ズギュン

月光刑事「おお。敵がどんどん減っていくぞ。」

楯無「残りはいくら?」

ビーナス刑事「あと20ぐらいだ。」

楯無「よし!一気に攻めるわよ!」

そめ簪「おう!」

そして残りが10になったその時、別のISが姿を現した。
そら「あのIS、私達が戦っているのと全然違う・・・。」

めだか「何者だ!?」

オータム「私はオータム。実働部隊の者だ。」

楯無「どうやら今までのとは比べ物にならないわね。」

簪「ええ。ここからは本気でいかないとやられてしまうわ。」

月光刑事「そっちがその気なら、メイクアップ!」

オータム「な、何だ!?」

クルクルクルクル

月光刑事「新体操月光刑事、見参!」

ビーナス刑事「説明しよう。月光刑事は新体操月光刑事に変身すると、アクロバティックな動きをするのだ。」

オータム「説明はいらねーよ!それに、男がレオタードを着るなんて気色悪いわ!」

簪(確かにそうかもね・・・。)

月光刑事「どうやら女性なのに口が悪いようだな。こうなったら・・・。」

ビュッ

オータム「しまった!身動きが・・・。」

月光刑事「覚悟しろ!ウヒョヒョヒョヒョ!」ブンブンブンブン

オータム「気持ち悪い~~!おえーーーーっ!!」

そら「あの人は月光刑事たちに任せて、私達は残りのISを撃破しましょう!」

楯無「それもそうね。行動開始!」
月光刑事がオータムを子ども扱いしている中、そら達は残りのISを全て撃破したのだ。

ビーナス刑事「彼女達は残りのISを撃破したみたいだ。とどめを!」

月光刑事「よし!大空に飛んでけーーー!!」

ギュイーン

オータム「うわあああああああ!!」

キラーン

月光刑事「どうやら星になったようだな。すぐに帰還するぞ!」

そめ楯簪「はい!」
こうして両津達と特殊刑事たちの活躍によって、亡国機業の企みを未然に阻止する事ができたのだ。

IS学園

両津「計画は成功したが、もらった「白式」はどうするつもりだ?」

千冬「その事についてだが、既に使用者が決まっている。」

リナリー「どのような方ですか?」

ジョナサン「オウ?」

千冬「もう呼んでいる。こちらです。」

コツコツ

部長「お前達、任務ご苦労だった。」

両津「ぶ、部長!」

箒「部長さんが「白式」の使用者!?」

セシリア「どういう事ですの!?」

千冬「実は「白式」をどうするかで相談していた際、部長がそれを動かしてみた。」

山田「その結果、見事に動かす事に成功したのです。」

部長「その通りだ。あとわしはこのIS学園の教師を務めることになる。特に両津は覚悟しておけよ。」

両津「ああ、何という事だ・・・。」ズーン

シャル「大丈夫、勘吉?」

山田「あと中川さんも教師として務めることになり、寺井さんも警備のためここに来るそうです。」

麗子「つまり派出所メンバーがIS学園に集結する事になるわね。」

部長「まっ、いつもの日常が再び帰って来ることになるな。」

両津「全然嬉しくないですよ~~。」

全員「あはははははは!!」

亡国機業のビル

スコール「そうなの。手も足も出ずにボコボコにされたと言う訳ね・・・。どのような相手だった?」

オータム「ええ。私はレオタードを着た変なおっさんが・・・。」

M「私は素っ裸の男が近づいて来て・・・。」

スコール「うう・・・。想像しただけで気分が悪くなるわ・・・。」ウプ

オータム「今後はあいつ等と関わらない方がいいわね。」

スコール「ええ・・・。それよりも嬉しいニュースがあるわ。あの人がここに帰って来るのよ。」

M「その人とは?」

スコール「かつて世界の紛争地域に武器を売りさばいて利益を得ていた死の商人で、国際手配犯とされていたわ。」

オータム「そして二度目の脱獄をした後、この会社の社長になったの。」

コツコツ

スコール「そう、その人の名は――――。」

コツコツ

スコール「アブダラ・カダブラ社長よ!」

今作では、こち亀アニメキャラのアブダラ・カダブラが、亡国機業の社長となっています。

次回予告

両津「お前達、プリクラって知ってるか?」

セシリア「聞いたことがありませんわ。」

そら「プリクラとは自分の顔や姿をカメラで撮影して、シールに印刷された写真を得る機械なの。」

リナリー「でも、両津さんがなぜその話を?」

両津「ああ。部長の面白写真を校内に掲示するのさ。今週の一枚としてね。」

箒「その写真ってろくでもない物じゃ・・・。」

ラウラ「私もそう思う・・・。」

中川「次回、『プリクラパニック!』。ご期待ください。」

第10話「プリクラパニック!」

ゲームセンター

セシリア「まあ、いろんなゲームがありますわね。」

鈴「格闘ゲームやドライブゲーム、UFOキャッチャーやメダルゲームもあるわね。」

両津「まあな。それだけでなくプリクラもあるんだぞ。」

シャル「プリクラ?」

そら「プリクラとは自分の顔や姿をカメラで撮影して、シールに印刷された写真を得る機械なの。」

鈴「へー。」

リナリー「それだけじゃないわ。それと似ているなんでもシール委員会というのもあるわ。」

簪「プリクラとどう違うの?」

リナリー「写真などを取り込めることができるの。下の方にある差込口に人物の写真を置くと、画面に写るわ。」

リナリー「それをズームアップして合わせると、好きな人やお気に入りの人とツーショットができるの。」

箒「お気に入りの人か・・・。」

めだか「なにか考えていたのか?」

箒「いや、別に・・・。」
すると楯無がある事に気付いた。

楯無「それよりも両さんが持ってるそのデジカメは?」

両津「今回はこれがメインだ。」

両津「このデジカメで撮ったのがプリクラになる。プリクラはデジタルカメラに対応になっているからな。」

両津「部長の寝顔をプリクラにしようと思ってな。」

麗子「まあ!」

両津「デジカメ用だとフレームが入らずさみしいからな。編集マシンで文字を入れてやったよ。」

楯無「で、その文字とは?」

両津「『ねむれるおバカさん♡』だ。」

楯無「これは傑作だね。」クククク

ラウラ「でも、その写真は何のために使うのだ?」

両津「ああ。明日から貼り出される今週の一枚に載せるのさ。」

めだか「その写真が生徒達がどう反応するかも見物だな。」

リナリー「それを本人が見たら怒ると思うけどね・・・。」ニガワライ

両津「さてと、プリクラに入って写真をプリントするか。」

両津「まずはデジタルフィルムを入れて、100円を入れる。」

両津「そして部長のカットを選び、それをプリントする。」ピ

中川「随分簡単ですね。」

両津「さてと、明日が楽しみだ・・・。」ヒヒヒヒ

中川「何だか嫌な予感がしますね・・・。」

麗子「え、ええ・・・。」

翌日、掲示板前

生徒達「アハハハハハハハ!!」バンバン

生徒A「く、苦しい・・・。」ヒーヒー

生徒B「こ、これは傑作すぎる・・・。」クククク
生徒達は部長の寝顔を見て、思わず大爆笑してしまった。

1-1教室

鈴「あの写真を見た生徒達は大爆笑をしていたわ。」

両津「だろうな。あれを見れば誰だって笑うからな。」ハハハハ

部長「おい。」ゴッ(足蹴り)

両津「あっ、部長!」

部長「掲示板にわしの寝顔が載っているのはどういう事だ!?」

両津「いや、部長の寝顔があまりにもプリティだったのでつい・・・。」

部長「余計な事をするな!」

ボカスカボカスカ

両津「ぎゃああああああ!!」

中川「今回は発覚が早かったようだね。」

そら「あれをするのは両さんしかいませんからね・・・。」

ジョナサン「オウッ!」

仮眠室

箒「完全に寝ています。」

両津「よし!」

中川「本当にやる気ですか?」

両津「部下を足蹴りした罰だ!」

両津「よくプリクラの上からイタズラ書きをするだろ。わしの場合はじか顔にイタズラ書きしてやる。」

カキカキ

両津「ほら、プリティーになった。」
部長のおでこには悪という文字、さらにまぶたに目を描いた。

中箒セシャラ鈴リそ簪「ぷっ。」

両津「この顔が16枚のシールになると笑えるぞ。」カチカチ

中箒セシャラ鈴リそ簪「くく・・・。」プルプル

楯無「さらにパワーアップバージョンも。」
部長の顔に落書きを追加し、鼻の穴にペンを突っ込んだ。

中箒セシャラ鈴リそ簪「ぷぷ。」

楯無「50枚プリントして警視庁にも送っちゃいましょう。」

両津「葛飾署のお茶目部長としてな。」カチ

中箒セシャラ鈴リそ簪「くくく・・・。」プルプル

めだか「さらにスタクラを顔中に押し、パンツをかぶせればバッチリだ。」

中箒セシャラ鈴リそ簪「ぶっ。」

両津「名付けて『スタクラ大王』。インターネットのホームページに載せてあげよう!」カチ

中箒セシャラ鈴リそ簪「くくくく・・・。」プルプル

中川「そろそろ戻らないと。」

両津「待て。下半身のショットが残っている。」ガチャ

中川「そ、そこまで・・・。」

両津「武士の情けで横チンで勘弁してやろう。やんちゃな感じでいいね。」カチ
その後、両津達は部長のプリクラを完成させた後、次々とあちこちに貼りはじめた。

翌日、IS学園だけでなく、他の場所でも次々と悲鳴が起きていた。
生徒A「何よこのプリクラは!」

生徒B「気持ち悪い・・・。」オエエエ

生徒C「サイテー!!」

葛飾署

署長「大原君、何の真似だ!」シャシンユビサシ

部長「いや!あの!私は別に・・・。」

IS学園

キキッ

部長「両津のバカはどこだ!」ガチャガチャ
部長は鎧武者の姿で車から姿を現した。

寺井「箒達と一緒に渋谷へプリクラに行きました!」

次回予告

リナリー「ジェイスターズ ビクトリーバーサスが3月19日に発売!」

めだか「それを記念してジャンプ45周年の旅に出発だ!」

そら「旅の内容はどうなっているの?」

めだか「ジャンプ創刊の1968年7月から、今までの少年ジャンプを買い続ける事だ。」

セシリア「時空を超えての大冒険ですわね。」

箒「さらに超ヒロイン戦記から、様々なキャラクターが登場するぞ!」

鈴「ますます楽しくなって来たわね!」

両津「よし!両津海賊団、出撃だー!!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「アイアイサー!」

ジョナサン「オウッ!」

めだか「次回、『ジャンプ45年史の大冒険!』!よろしく頼む。」

次回から超ヒロイン戦記のキャラクターが登場します。
登場するキャラクターは次の通りです。

緋弾のアリア
・神埼:H:アリア
・星枷白雪
・峰理子
・ジャンヌ・ダルク30世
・レキ
ゼロの使い魔シリーズ
・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
・ティファニア・ウエストウッド
・キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
・タバサ
・シエスタ
・デルフリンガー
戦姫絶唱シンフォギア
・立花響
・風鳴翼
・雪音クリス
すーぱーそに子
・すーぱーそに子

第11話「ジャンプ45年史の大冒険!」

パーティ会場

リナリー「すごい盛大なパーティーね。」

めだか「ジャンプの45周年のお祝いだからな。」

絵崎「その通りだ。そこでゴリラ君に頼みがある。」

両津「ん?」

絵崎「このステージにいままで発行した少年ジャンプを全て並べたい。」

両津「そこで買いに行ってもらうという事だな。」

両津「さっそく古書店で全部買ってくるぜ!」ダッ

絵崎「こら!」ガッ

両津「ぐぇ!」

絵崎「誰が古本で集めろと言った!新品のジャンプを買ってきてほしいのだ。」

両津「新品なんて無理だろ!」ゴホゴホ

両津「過去に行かない限り集まらないぞ!・・・って、もしかして過去に行くのか?」

絵崎「その通り!」パチン
絵崎が指を鳴らすと同時に、カーテンの中から船が出てきた。

絵崎「これぞ私と束君が開発したタイムマシーン『メモリアルジャンプ号』だ。」

束「これで時間の海を超えられるわ。」

オー

両津「またこんなのを作りやがったのか・・・。」

絵崎「45年前の過去に行き、少年ジャンプを買う!」

絵崎「毎週毎週買い続けて、2014年のジェイスターズ ビクトリーバーサス発売週まですべて買う!」

束「その集められたジャンプは壇上に飾っておくから。」

絵崎「そこで少年ジャンプ45周年パーティーが始められる訳だ!」

パチパチパチパチ

中川「頑張って集めてください。」パチパチ

部長「両津、お前なら出来る。」パチパチ

麗子「頑張ってね。」パチパチ

両津「くそ・・・。ワシ一人で行くのか・・・?」

箒「いえ。私達もついて行きますよ。それに特別ゲストをお招きしていますし。」

両津「特別ゲスト?」

鈴「もう来ているわよ。セシリア、彼女達をこちらに!」

セシリア「はい!」
セシリアが扉から入って来たその直後、女性達が後に続いて入って来た。

両津「うおっ!『ゼロの使い魔』のルイズ、シエスタ、ティファニア、キュルケ、タバサ、デルフリンガーじゃねえか!」

本田「その後には『緋弾のアリア』からアリア、白雪、理子、レキ、ジャンヌまでいますよ!」

シャル「それだけじゃないよ!『戦姫絶唱シンフォギア』から響、翼、クリス。」

ラウラ「さらに『すーぱーそに子』のそに子もいるぞ。」

両津「すごいメンバーばかりだな・・・。」

鈴「おっと、驚くのはまだこれからよ!」パチン
鈴が指を鳴らすと同時に、9人の少女達が姿を現した。

鈴「『ニセコイ』から千棘、小咲、誠士朗、万里花の4人。」

鈴「そして『To LOVEる』からララ、ナナ、モモ、ヤミ、ルンの5人よ。」

リナリー「まさに美少女オールスターって感じね・・・。」

めだか「まっ、旅は人数が多いほど楽しいからな。」

部長「さて、話はこれくらいにして、すぐに船に乗り込んでくれ。」

両津達「はい!」
両津達は急いで船に乗り込み、スタンバイ状態に入った。

絵崎「では、出航!」カチ

ビビビ

両津「よし!両津海賊団、出航だー!!」

箒達「アイアイサー!!」

ジョナサン「オウッ!」

ビカッ

昭和43年

ピカッ、バリバリ

ルイズ「どうやら昭和43年に着いたようね。」

シエスタ「すごい揺れ方でしたね・・・。」

デルフ「だが家を壊しているけどな・・・。」

ティファニア「未来が変わらなきゃいいですけど・・・。」

両津「45年前だが、違和感がないようだな・・・。」

アリア「下町は今も変わらないからね・・・。」
すると両津が電話ボックスを見つけた。

両津「おっ、あの電話ボックス懐かしいな。」

千棘「今は中が全部見える透明となっているわね。」

両津「この時代は窓から顔が見えるタイプだったんだ。」

両津「冬寒い時、あそこを隠れ家にしてさ。中で食べ物を食べたりしてたんだ。」

ナナ「そういう事してるから透明にされるんだよ・・・。」

両津「あと思い出した!この時代の公衆電話は10円で何時間も話せたんだ。」

ララ「へー。」

両津「ケータイのない時代だからな。外でかける時は公衆電話しかない。」

両津「何時間も長話が出来る為、昭和45年から3分間10円にされたのだ!」

白雪「ケータイ世代の私達には分からないよ・・・。」

キュルケ「私達の世界では水晶玉で連絡を取り合っていたわ。」

響「魔法世界ではそうやって連絡を取り合うんですね。」

翼「それよりも早くジャンプを買いに行かないと!」

両津「おっと、そうだった!」

書店

千棘「どこにもないわね。今日が発売日なの?」

誠士朗「間違いありません。」

ルイズ「実感的な創刊号だじ、部数が少ないんじゃない?」

ルン「ねえ、もしかしてあれじゃない?」
ルンが指差した方を見て見ると、少年ジャンプの創刊号があった。

ヤミ「とりあえず創刊号は手に入れましたね。」

両津「よし!古書店に高く売るから、5冊くらい買っておこう。」

クリス「そういう事をしたらダメだろ!」

両津「ジャンプくれ!」

店員「はいよ。90円ね。」

両津「安!!」

そに子「他の少年誌は70円ですね。」

翼「当時の物価は50円のはがきが7円。80円の封書が15円だったわね。」

ルイズ「いくら貴族の私達でも、こんな値段は見た事もないわね・・・。」

タバサ「確かに。」

箒「では、早速2号を買いに!」

両津「ちょっと待て!」

箒「?」

両津「週刊プレイボーイが『おっぱい大行進』という特集をやっている。」

ドガッ

クリス「そんなの見てる暇ないだろ!#」

千棘「女性の前でエロ週刊誌を見るな!#」

両津「だからと言って強烈に蹴るな!」

レキ「自業自得。」

タバサ「・・・。」コク

鈴「無駄話はそれくらいにして、早く2号を買いに行きましょう!」
鈴の言葉に全員が頷き、急いで船に乗り始めた。

1週間後

理子「見て!ジャンプがすっかり売り切れちゃってるわ!」

両津達「なんだってー!!」

両津「2号目で暗礁に乗り上げた~!この企画は終わった~!」ウオオオ

ジャンヌ「いや、週刊誌ではないぞ。」

両津「ん?」

ジャンヌ「ほら。」
ジャンヌが指差した方を見て見ると、毎月2回発売と書いてあった。

理子「初期のジャンプは月2回だったのね。」

両津「そういう情報は事前に教えておけよ!絵崎コロ助め!」

ラウラ「お金も現代の金しか持っていない。」

シャル「バレるのも無理ないよね・・・。」

両津「当時は100円札がまだ流行してる時代だぞ!」

アリア「物価が安い分、100円のお札が出てくるのも無理ないわね・・・。」

モモ「とりあえずは落ち着いてください!」

シエスタ「とにかく来週に行って買いましょう!」

両津「考えたら腹が立ってきた!くそー!!」

両さんのジャンプ講座その1

ルイズ「何なの、この企画?」

両津「お前達にジャンプの歴史を知ってもらおうと、この企画を建てたのさ。」

ティファニア「ああ、確かに。」

両津「では、授業を始めるぞ。教科書を開け!」

箒達「はーい!」バッ

両津「まずは創刊当時からだ。月2回発行されているのは分かるよな。」

白雪「はい。」

両津「作品のページも多く、読みごたえのある作品が多かった。」

レキ「なるほど。」

両津「創刊号から掲載の『ハレンチ学園』。」

タバサ「それ知ってる。」

キュルケ「タバサ、知ってるの!?」

タバサ「古本屋で読んだことあるから。」

ドドーッ←箒達がずっこけた音

両津「で、この漫画の代表的セリフは知っているのか?」

タバサ「もちろん知ってる。ルイズ、教壇の方へ。」

ルイズ「えっ?いいけど・・・。」
ルイズとタバサは教壇に立った後、箒達の方を向いた。

両津「では、どうぞ!」

タバサ「オー、モーレツ!」バッ

ルイズ「キャアアアアアア!!」

両津「正解!」

ボガッ

ルイズ「くだらん質問を出すな!」

両津「殴らなくてもいいだろ!」

シエスタ「絶対に良くないと思いますよ・・・。」

両津「気を取り直して、7月から新連載の『男一匹ガキ大将』。この2大ヒットなどで、69年10月から週刊化がスタートした。」

モモ「じゃあ、週刊化は読者の要望で生まれたのですね。」

両津「そう言う事だ。」

キーンコーンカーンコーン

両津「ここで講義終了。本編に戻るぞ!」

箒達「はーい!」

本編

デルフ「それにしてもさっきの講義はすごかったな。」

両津「今回の話はジャンプ45年史だからな。ジャンプの歴史を知らないお前達が驚くのも無理ないだろう。」

???「待て!」

箒「何者だ!?」
箒達が一斉に振り向くと、海賊の男が姿を現した。

ジャンプ「私の名は海賊ジャンプ!少年ジャンプのシンボルキャラだ。」

ラウラ「あの海賊がジャンプのシンボルキャラなのか?」

リナリー「ええ。『未知の荒波に乗り出す海賊』をイメージして作られたの。」

ティファニア「ジャンプ創刊当時のスタッフによって作られたのですね。」

ジャンプ「その通りだ。ではこれより、ジャンプ検定クイズを行う!」

箒達「ジャンプ検定クイズ?」

両津「ワシはそんな物に付き合う暇はない。行くぞ。」

ジャンプ「別にいいよ。正解しないとタイムマシン動かないから。」

両津「」ピク

ジャンプ「タイムマシン無しだと集めるのに40年かかるからね!」

ティファニア「どうやら無視できませんね。」

両津「くそ~。弱身につけこみやがって~!」

ジャンプ「ジャンプ検定クイズ!さあ、読者の皆もチャレンジしよう!」

箒達「イエーッ!!」

両津「バカと付き合うのかよ・・・。あ~~~、バカバカしい。」

小咲「そ、その言葉はまずいんじゃ・・・。」

ジャンプ「」スッ

両津「え?」

ジャンプ「なめんなコラァ!」バシ

両津「ひどい!!少年誌のシンボルキャラが暴力をふるった!」

両津「少年の夢をぶち壊した!訴えてやる!」

ジャンプ「いいよ。帰るから。」

両津「あ!訴えません!クイズお願いします!ごめんなさい!」

ジャンプ「では改めて、ジャンプ検定クイズ!」

万里花「圧倒的に立場が弱いですので、逆らうのは止めましょう。」

両津「くそ・・・。」

ジャンプ「では問題。少年ジャンプ3大テーマは?」

両津「それなら得意だぞ!」

ジャンプ「では、答えは?」

両津「『自己中』、『快楽』、『敗北』でぇーす。」

ズガーッ←箒達がずっこけた音

ジャンプ「真逆だろコラァ!!#」ビシバシビシバシ

両津「いだだだだ!!」

小咲「『友情』、『努力』、『勝利』です。」

ジャンプ「正解!」

ジャンプ「では、また会おう!」

両津「二度と来るな!」

ワープホール

誠士朗「とにかくタイムマシンが動いてよかったですね。」

両津「う~む、くやしい~。」

1970年

ティファニア「70年代に着きましたね。」

両津「ああ、1970年といったら大阪万博が開かれていたな!」

箒「そうですね。」

両津「万博グッズ買いに行って来る!」

セシリア「お待ちください!」ガッ

両津「グッズが値上がりしているチャンスだ!」

鈴「駄目よ!今は万博どころじゃないでしょ!それにジャンプを75冊しか集めていないじゃない!」

両津「離せ!金になるんだから~!!」

ジャンプ「ジャンプ検定クイズ~~!!」パフパフ

ガン!←両津がずっこけた音

シエスタ「また来ちゃいましたね・・・。」

ジャンプ「次は漫画の問題だ。1970年に新連載になった作品を3つ答えよ!」

ルン「両津さんは分かりますか?」

両津「いや、ワシが連載になったのは76年からだ。それ以前は良く分からないな。」

ヤミ「困りましたね。」

そら「よし、勘で勝負!」ピンポーン

ジャンプ「答えは!?」

そら「『オバケのQ太郎』、『おそ松くん』、『丸出ダメ夫』。」

ドンガラガッシャーン←箒達がずっこけた音

するとジャンプがそらに襲いかかって来た。
そら「すいません!ふざけただけです!」

ルイズ「真面目にやりなさいよ!」

アリア「それにその3つはジャンプで連載してないでしょ!」

そら「そんなこと言われても分からないよ・・・。」
するとレキが何かを発見した。

レキ「ジャンプに新連載リストが載っている。」ユビサシ

そに子「これはチャンスですね!」

ジャンプ「では、答えは!?」

そに子「ど根性ガエル、トイレット博士、漫画ドリフターズ。」

ジャンプ「正解!」

そに子「やりました!」

両津「よし!この調子で一気に集めるぞ!」

箒達「アイアイサー!」

ジョナサン「オウッ!」

1973年

両津「急げ!本屋は何処だ!?」

1975年

両津「おー。」

鈴「エロ本を立ち読みしている場合じゃないでしょ!」

1976年

簪「とうとうこち亀連載の年につきましたね!」

両津「ここからはワシに任せろ!」ワハハ

箒「お願いします!」

両津「ん?何か忘れているような・・・。」

簪「どうしました?」

両津「76年にはワシがいると言う事だろ・・・。」

楯無「そうだけど?」

するとセシリアがある物を見つけた。
セシリア「あれって、派出所じゃありませんこと?」

万里花「9月から連載が始まりますわね。」

両津「わしに邪魔されるぞ。」

箒達「ええっ!?」

両津「タイムマシンのこの船を燃やされるかもしれん。」

シャル「いや、いくら勘吉でもそのような事は・・・。」

両津「デビュー直後のわしは過激で短気なんだよ。」

めだか「じゃあ、私達にも発砲するという事なのか?」

両津「そう言う事になるな。ともかく船を隠すぞ。」

箒達「はい!」

本屋の近く

響「あっ、両津さんがいました!」

翼「しかもエロ本を立ち読みしているわ。」

ヤミ「ですが、このままだと近づけませんね。」

シャル「まさか勘吉を敵に回すなんて・・・。」

両津「しばらくは待機するしかないようだな。」

ジャンプ「ジャーーーーンプクイズ~~~~!!」バン

両津「うわっ!」ドキ

ジャンプ「お待たせしました!ジャンプクイズの時間だよ!」

両津「空気も読まずにいきなり来やがって!」

クリス「いい迷惑だぜ・・・。」

ジャンプ「では問題。76年に新連載になった作品を3つ答えろ!」

両津「ブルーシティー、東大一直線、悪たれ巨人。」

ジャンプ「は、早い!正解だ・・・。」クク・・・

両津「ここからなら全部わかるぜ。」

モモ「でも、今の驚きでばれてしまったのでは?」

両津「まさか・・・。」ソーッ

両津「あ。」

両津(76年)「何やってんだコラァ!!」

ドギャドギャ

両津達「ぎゃああああああ!!」

公園

シャル「こ、怖かった~!」ウワーン

箒「いくら何でも過激すぎですよ!」ナミダメ

両津「わしに言うな!」

両津「正解したんだからもっと未来に行かせろ!」

ジャンプ「何それ!?」

両津「1週間ずつ未来なんて小刻み過ぎる!いっきに未来にしろ!」ガンガン

めだか「こっちの両さんも過激だな・・・。」

ジャンプ「1回だけだぞ。」

両津「分かった!」

そら「で、何処へ行くの?」

両津「2014年だ。」

箒達「ええっ!?現代に!?」

2014年

両津「ちょっと待ってろ。援軍を連れて来るからな。」

めだか「私も援軍を連れてくる。」
両津とめだかはそう言った後、援軍を連れに向かい始めた。

そして5分後

両津「連れて来たぞ!」

めだか「こっちもだ!」

箒「えーと、両津さんが連れて来たのが中川さんと麗子さん。」

鈴「めだかちゃんが連れて来たのが・・・。誰?」

安心院「自己紹介がまだだったね。僕は安心院なじみ。安心院さんで構わないよ。」

鈴「分かったわ。よろしくね、安心院さん。」

中川「それで僕達を呼び出したのは?」

両津「わし等だけ過去に行かせやがって!お前達も手伝え!」

安心院「ああ。ジャンプ45年史の旅だね。めだかちゃんから聞いたよ。」

両津「おっ、協力してくれるのか?」

安心院「もちろんさ。僕もできる限りのことはするよ。」

両津「よし!そうと決まれば急いで船に乗り込むぞ!」
両津達は船に乗った後、1976年に向かい始めた。

1976年

安心院「ここがこち亀の連載が始まった年だね。」

両津「えーと、76年のわしは何処だ?」

鈴「あっ、またエロ本を立ち読みしている!」

リナリー「どれだけエロ本が好きなのよ・・・。」

そら「このままだと集めづらいわね・・・。」

両津「そこで中川と麗子を呼んできた。わしの気を惹いてろ!」

中川「うわっ!」

麗子「きゃあ!」

両津(76年)「あっ、中川。」

両津(76年)「なんか顔がスッキリしたな?」

中川「いや、その・・・。」

万里花「その隙にジャンプを買いに行くのですわね。」

両津「その通りだ。」

両さんのジャンプ講座その2

両津「70年代はスーパーカーブームの火つけ役、『サーキットの狼』だ。」

そに子「その時にスーパーカーカードが流行っていたのですね。」

両津「『ドーベルマン刑事』は、凶悪犯罪専門の刑事たちが活躍するハードアクションだ。」

ラウラ「44マグナムか。一度使ってみたいな。」

安心院「ギャグ漫画では『東大一直線』、『すすめ!!パイレーツ』、『1・2のアッホ』が連載されていたね。」

千棘「古本屋で見つけて読んでみよっと。」

ワープホール

両津「この調子で次々に買うぞ!」

ララ「もちろんテンポよくね!」

1978年

両津(78年)「あれ?わしじゃないの?」

ルイズ「ちょっと!見つかったわよ!」

両津「ほっとけ。」

両津(78年)「お前・・・、わしだろ?」

シエスタ「両津さん!」

両津「いいんだよ。はい、150円。」

両津「2年目あたりから過激から下町風のキャラに変化してきたから。」

シエスタ「なら安心ですね。」

両津(78年)「おい、どこへ行くんだ?」

ワープホール

両津(78年)「どこへ行くんだ?」

中川「先輩!タイムマシンに乗ってきましたよ!」

両津「とにかく出発だ!」

1979年

両津「70年代最後の年に辿り着いたぞ!」

そに子「では、講義をお願いします!」

両津「おう!」

両さんのジャンプ講座その3

両津「70年代ラストの年にキン肉マンが登場!」

千棘「今もⅡ世が続いているわね。」

シャル「あと『コブラ』や『プレイボール』、料理漫画の『包丁人味平』もあったね。」

めだか「うむ!あの味平の料理を一度食ってみたいな。」

両津「よし。講義はここまで!」

ジャンプ「お次はジャンプクイズの時間だよ!」

両津「うおっ、いつの間に!?」

安心院「で、この人は誰だい?」

めだか「正解しないと先に進めないみたいだ。」

ジャンプ「では問題。ジャンプ作品でのアニメ化一号と実写化一号を答えよ。」

安心院「それなら簡単さ。アニメ化は紅三四郎。実写化はハレンチ学園だ。」

ジャンプ「あ、当たってしまった・・・。」ガクッ

セシリア「ショックを受けていますわ。」

鈴「よほど自信があったみたいね・・。」

1980年

リナリー「いよいよ80年代に突入したわね!」

両津「よし、このまま講義をするぞ!」

両さんのジャンプ講座

両津「80年からはアラレが登場した。」

リナリー「ああ、あのDr.スランプね。」

両津「この頃から、新人漫画家の応募作品の半分が鳥山調になってしまった。」

そに子「へー。」

リナリー「あと『キャッツ・アイ』、『キャプテン翼』もこの頃から連載されていたわね。」

めだか「『ついでにとんちんかん』や『きまぐれオレンジ・ロード』もそうだな。」

ラウラ「それによって、ジャンプの読者に女の子が多くなった時代だったな。」

両津「そう!ファンレターに女の子の手紙が増えてカラフルになってたな。こち亀は関係ないけど。」

ドドドドド

両津「ん?」

ジャンプ「ジャーンプクイズ!#」ガン

両津「こいつ~。正解されたってイライラするな!」

ジャンプ「うるさい!この問題答えてみろ!」

ルイズ「すごい怒っているわね・・・。」

ジャンプ「『ジョジョの奇妙な冒険』からだ。今連載している8部のタイトルは『ジョジョリオン』。」

ジャンプ「では、その『ジョジョリオン』での主人公の名前は?」

ルイズ「ここは私に任せて!」

キュルケ「頼んだわよ!」

ルイズ「東方定助!」

ジャンプ「正解!」

ルイズ「やった!」Vサイン

ジャンプ「では、講義の続きを!」ビュン

両津「風の様に現れて、風の様に去って行ったな・・・。」

両津「では、気を取り直して講義の続きだ。」

両津「先程言った『ジョジョの奇妙な冒険』もそうだが、『北斗の拳』や『魁!男塾』、『ろくでなしBLUES』もこの頃から連載されていた。」

ラウラ「男らしさはジャンプにとって重要だったのか・・・。」

両津「それだけではない。『聖闘士星矢』や『ハイスクール!奇面組』、『DRAGON BALL』もこの年代からスタートしたんだぞ。」

シャル「『DRAGON BALL』は今でも世界中に人気があるよね。」

両津「ここで豆知識だ。80年代からビデオデッキの普及と共にエロビデオも普及した。」

両津「それと同時にエロ本もパワーアップし、充実してきたんだ。」

ボガッ

麗子「そういう歴史を教えないでよ!」

両津「だからと言って殴るな!」

箒「まあまあ。ジャンプもだいぶ集まりましたし、次の時代に行きましょう。」

両津「お。おう・・・。」

1990年

鈴「ついに90年代に着いたわね。」

簪「このまま講義に行っちゃいましょう!」

両さんのジャンプ講座

両津「90年代からは『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』、『SLAM DUNK』などが始まった。」

箒「あと『遊☆戯☆王』もここから始まりましたね。」

リナリー「それで遊☆戯☆王カードがものすごいブームになっていたのね。」

両津「そう言う事だ。あと『とっても!ラッキーマン』や『みどりのマキバオー』もそうだぞ。」

両津「さらにこの90年代には、600万部を突破したそうだ。」

中川「みんな買っていましたね。」

両津「印刷する紙を置く場所がなくてな。ロール紙を積んだトラックが印刷所の前に並ぶんだよ。」

万里花「すごいですわね・・・。」

両津「さらにジャンプ専用の印刷機も備えたほど、毎週毎週の印刷が間に合わないんだ。」

めだか「つまり、印刷や製本に時間がかかるという事は・・・、より早く原稿が必要だという事か!」

両津「その通りだ。部数が増える度、〆切日が一日ずつ早まるんだぞ!600万部のころは3週間前に〆切日がある。」

中川「ものすごい時代でしたね・・・。」

両津「さらに90年代は、パワフルな作品が連載作品が増えた年だ。」

リナリー「『ONE PIECE』、『NARUTO』、『シャーマンキング』、『テニスの王子様』などが始まったのね。」

セシリア「あと『ピューと吹く!ジャガー』も始まりましたわね。」

シャル「あのギャグ漫画はすごく面白かったね。」

ラウラ「あと『HUNTER×HUNTER』もここから始まったようだな。」

鈴「まさに百花繚乱ね。」

箒「この辺りは懐かしい読者が多いからな。」

2000年

両津「ついに2000年代に突入したぞ!」

リナリー「ここからは私に任せて!」

両津「よし!頼んだぞ!」

リナリーのジャンプ講座

リナリー「2000年代からは『BLEACH』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』、『銀魂』、『ボボボーボ・ボーボボ』などがスタートしたわ。」

リナリー「さらに私が出演している『D.Gray-man』もこの年代から始まったの。」

安心院「あと『いちご100%』、『アイシールド21』、『めだかボックス』もここからスタートしたんだね。」

めだか「うむ。『トリコ』や『黒子のバスケ』、『To LOVEる -とらぶる-』に『SKET DANCE』も同じだな。」

千棘「そして2010年代からは『ニセコイ』、『ハイキュー!!』、『斉木楠雄のΨ難』、『磯部磯兵物語〜浮世はつらいよ〜』などが始まったわ。」

小咲「吹奏楽漫画の『SOUL CATCHER(S)』もその頃から始まったんだね。」

そら「そう言えばこの時代の両津さんは?」

中川「もしかしてあそこじゃないですか?」
そらは中川が指差した方を見て見ると、当時の両津がエロ専門の店にいた。

シャル「いつの時代もエロを探し求めているとは・・・。」

両津「うーむ。エロ奥深い・・・。」

麗子「そう言う問題じゃないわよ。」

リナリー「これで講義はすべて終了。」

ジャンプ「そして最後はジャンプクイズで締めよう!」

めだか「まだいたのか!」

ジャンプ「これより最後のジャンプクイズを行う!これに正解すればジャンプ検定合格だ!!」

ジャンプ「では問題1、創刊号のキャッチフレーズは?」

ジャンプ「問題2、ジャンプ作品で初めてゲーム化されたのは?」

ジャンプ「問題3、創刊号のページ数は?」

ジャンプ「そして問題4、1973年に始まった、ジャンプ連載陣の連載作品以外の作品が読める読み切りシリーズは?」

リナリー「これで講義はすべて終了。」

ジャンプ「そして最後はジャンプクイズで締めよう!」

めだか「まだいたのか!」

ジャンプ「これより最後のジャンプクイズを行う!これに正解すればジャンプ検定合格だ!!」

ジャンプ「では問題1、創刊号のキャッチフレーズは?」

ジャンプ「問題2、ジャンプ作品で初めてゲーム化されたのは?」

ジャンプ「問題3、創刊号のページ数は?」

ジャンプ「そして問題4、1973年に始まった、ジャンプ連載陣の連載作品以外の作品が読める読み切りシリーズは?」

リナリー「ここは私に任せて!」

両津「よし、頼んだぞ!」

リナリー「問1の答えは『新しい漫画新幹線』。問2の答えはキン肉マン。問3の答えは256ページ。問4の答えは愛読者賞!さあ、どうかしら?」

ジャンプ「ぜ、全問正解だ!」

両津「よっしゃ!でかしたぞ!!」

リナリー「えへへ。」

安心院「そして君の出番はこれで終わり。大空に飛んでけー!」ボガッ

ジャンプ「うわあああああああ!!」ヒューン

キラーン

ララ「お星さまになっちゃったね。」

ルン「さ、早く帰りましょう!」

2014年

千冬「両津達、遅いですね。」

絵崎「そろそろパーティーを始めたい頃だがな。」

ピカッ

部長「何だ!?」

ドシャ

全員「うわっ!」

両津「やっと元の世界に帰って来た。」

部長「会場を壊すな!」

そしてパーティーの準備が再び始まったが、リナリーはある事に気付いた。
リナリー「そう言えば、時代の違う両津さんが何人か乗っていなかった?」

両津「途中で帰ったのかもな。」

千冬「2人共、そろそろパーティーが始まるぞ。」

両津・リナリー「はい!」

山田「只今より、週刊少年ジャンプ45周年記念パーティーを行います!両津勘吉氏にくす玉オープンの儀式を!」

パチパチパチ

両津「いや、どうも。」

ガタガタ

千冬「何か動いてないか?」

両津「なんか嫌な予感してきた・・・。」

ピキッ

シャル「あっ、くす玉が勝手に開いた!」

パーン

両津(76~2013)「45周年、おめでとう!」

そら「37年間分の両津さんが現代に来ちゃった!」

部長「なんてことだ!一人の両津でも大変なのに!」

シャル「その後、37年間分の勘吉が来ちゃって、パーティーはめちゃくちゃになってしまいました。」

セシリア「けど、それなりに楽しかったですわ。」

鈴「まっ、そう言う訳で・・・。」

箒セシャラ鈴「週刊少年ジャンプ45周年、おめでとうございます!!」

次回予告

両津「何!?あのハードボイルドがやって来るだと!?」

部長「その通りだ。我々は再び彼の指揮下に入る事になる。」

???「そう、それと同時に再び帰って来た!」

箒「あ、あなたは!?」

星「本庁から来た星逃田だ。人は私の事をハードボイルド刑事と呼ばれている。」

リナリー「悪い予感が起こらなきゃいいんだけど・・・。」

星「次回、『俺が主役だ、星逃田!』。よろしく頼む。」

第12話「俺が主役だ、星逃田!」

IS学園

千冬『葛飾署から緊急連絡だ!銀行強盗が人質を取って立て籠もっている。両津達はすぐに中庭に集合せよ!」

両津「分かった!お前等、行くぞ!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「はい!」
箒達は両津の言葉に頷き、彼と共に中庭に向かい始めた。

中庭

両津「で、今回の場所は?」

千冬「亀有銀行だ。犯人は3人の人質を取っている。」

山田「その3人の人質について調査した結果、彼女達にはある共通点があります。」

ラウラ「その共通点とは?」

山田「ええ。彼女達は同じ私立大学の出身であるという事です。確か名前は加賀香子、林田奈々、岡千波の3人です。」

箒「分かりました。私達は織斑先生の指示に従って行動すればいいのですね。」

千冬「本来ならそうだが、今回は本庁から派遣される刑事の指示に従わなければならない。確か名前はハードボイルド刑事と言われていたな。」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「ハードボイルド刑事?」

両津「何だか嫌な予感がしてきた・・・。」

箒「両津さんはその人を知っているのですか?」

両津「ああ。わしと中川は銀行強盗の事件で彼の指揮下についていたが、耐え切れなくなって反乱を起こした。」

セシリア「事件の方は解決したのですか?」

中川「先輩と彼が争っている隙に、僕が犯人を捕まえちゃったからね。」

鈴「で、その人はどういう人なの?」

両津「ハードボイルドに決まらなかったらすぐにやり直す奴だ。人の迷惑も考えずにな。」

シャル「うわ・・・。それはひど過ぎるね・・・。」

キキッ

ラウラ「あれはカマロ?」

両津「いよいよ奴が出てくるぞ。」

ガチャッ

楯無「あれが両さんが言ったあの人・・・。」

星「本庁から来た星だ。人は私の事をハードボイルド刑事と呼ばれている。」

簪「結構渋い方ですね・・・。」
星は煙草を取り出し、ライターで煙草に火をつけた。

星「では諸君、現場に向かうぞ。」

星(フッ、ハードボイルドに決まったな。)

するとラウラが近づいた。
ラウラ「」ジーッ

星「何をしている?」

ラウラ「いや、ハードボイルド刑事ならゆで卵を持っているのかと思って。」

星「」ガクッ

星「コラ-!ギャグ風の崩し顔させやがって!何がゆで卵だ!」

リナリー「いや、ハードボイルド刑事ならゆで卵を持っていると思って。」

星「んな訳あるか!」

星「まあいい。で、私の指揮下に入る輩は誰だ?」

両津「ハッ!両津勘吉巡査長であります!」

中川「中川圭一巡査です!」

箒「篠ノ之箒です!」

セシリア「セシリア・オルコットですわ!」

鈴「凰鈴音です!」

シャル「シャルロット・デュノアです!」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

めだか「黒神めだかです。」

リナリー「リナリー・リーです。」

そら「苗木野そらです。」

楯無「更識楯無です。」

簪「更識簪です。」

星「以上12名か。箒達はISを起動、両津と中川は私の車に乗ってくれ。すぐに亀有銀行へ向かうぞ!」

両中箒セシャラ鈴めリそ楯簪「了解!」
箒達はISを起動し、両津と中川は星の車に乗り込んだ。

星「発進!」

ブロロロロ、ギュイーン

国道

ギュイーン

星「ちょっと待ったー!!」キキーッ!

両中箒セシャラ鈴めリそ楯簪「うわっ!」
星が車を止めた時点で、箒達のISも強制解除されてしまった。

ゴチーン!

箒「強制解除されたおかげでお尻が痛いじゃないですか!」

鈴「いきなり止まらないでよ!」

星「駄目だ。今のシーンはNGだ。」

シャル「NGって、別に可笑しいところはないと思うけど・・・。」

星「出動シーンは最大の見せ場のはず。もっともハードボイルドに決まっているが、何かが足りない。」

リナリー「もしかしてやり直すの?」

星「そうだ!透過光と音楽だ!」

簪「透過光?」

星「見てれば分かる。今のシーン、透過光と音楽を入れてもう一度だ。」

星「ハードボイルド刑事出動シーンテイク2。よーい、スタート!」カチッ

テイク2――夜

星「発進!」

両津「いきなり夜になった!?」

ブロロロロ

千冬「なんで夜になっているんだ?」

山田「さあ?」

国道

簪「なるほど。これが透過光ですね。」

楯無「でも、なんで夜になっているの?」

星「透過光を美しく光らせるためには、背景は夜じゃないとダメなんだ!」

両津「亀有銀行に強盗が入ったんだぞ!夜だとつじつまが合わないだろ!」

星「向こうについたら昼に戻せばいい。それだけだ。」

めだか「ご都合主義だな。」

首都高

箒「って、なぜ首都高を走っているんですか?」

リナリー「それに亀有に向かっているでしょ!なんで首都高にいるの!?」

星「いちいちうるさいな!ハードボイルド映画は夜の首都高を走る事になっているんだ!」

ラウラ「出鱈目過ぎるな。」

星「理屈より絵面優先だ。そのまま主題歌流すぞ!」

カチッ

BGM:Everybody Can Do!(こち亀OP)

キキーッ

両中箒セシャラ鈴めリそ楯簪「うわああああああ!!」

ガシャーン、ステーン

鈴「またお尻を打ったじゃないの!」

星「そうか。主題歌はこれだったか。」

そら「だったら流さないでよ!」

星「いや、曲は他にもあるぞ!」

ブロロロロ

中川「うわっ!」

星「ミュージックスタート!」

BGM:SUPER∞STREAM(インフィニット・ストラトス第1期ED)

星「これもダメだ!まったく合っていない!」キュルキュルキュル

箒「だったら流さないでくださいよ!」プンスカ

BGM:約束の場所へ(カレイドスター51話ED版)

星「これもダメだ!ハードボイルドの映画を台無しにする!」キュルキュルキュル

そら「馬鹿にしているのですか・・・?」ゴゴゴゴゴゴ

BGM:アントワネットブルー(D.Gray-man4期ED)

星「これもアウト!もういい!音楽なしで行くぞ!」

リナリー「何だか先行きが不安になってきた・・・。」

銀行前

キキッ

箒「昼に戻ったようだな。」

鈴「もう驚くのも面倒くさくなったわね・・・。」

星「犯人からの要求は?」

警官A「まだ何も。」

星「そうか。長い一日になりそうだ。」

両津「ゲストのくせに好き勝手やりやがって・・・。」ワナワナ

リナリー「どうにかこの場を切り抜ける手段はないの?」

両津「こうなったら奥の手だ。準備はいいか?」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「」コクリ

タタタタタ

星「さて、この場をハードボイルドに解決するにはどうすれば・・・。」

セシリア「ここでオバサンの笑い声。」

ワハハハハハ

星「」ステーン

星「な、何だ!?」

両津「今だ、動け!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「了解!」
箒達は両津の指示に従い、そのまま窓から銀行に侵入した。

銀行内

犯人「あれから2時間かかったな。さて、ここからどうするべきか・・・。」

ポン

犯人「ん?」

セシリア「残念ですが、時間切れです。もう入っちゃいましたわ。」

犯人「な、いつの間に!?」

シュルル

犯人「あっ!?」

リナリー「悪いけど人質は解放させてもらったわ。それにあなたの武器もここにあるわよ。」サッ

犯人「あっ、俺の銃!」

ガララララ

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「すいません、もう銀行の扉開けちゃいましたー。」

犯人「ゲゲゲゲゲー!」

香子「さーて、よくも好き勝手させてくれたわね。」ゴゴゴゴゴ

奈々「覚悟はいいかしら?」ゴゴゴゴゴ

千波「もう二度と悪さしない様にお仕置きしないとね。」ゴゴゴゴゴ

犯人「ひいいいいいい!!」

ドカバキボカスカ

犯人「」

香子「これでよし。すぐに警察の元に向かいましょう!」

星「ちょっと待った―!」

ドンガラガッシャーン←箒達がずっこけた音

セシリア「あら、星さん。」

星「この物語はハードボイルドだぞ!それをぶち壊しにするな!」

奈々「いや、犯人は気絶しているし、これでいいんじゃないかな?」

星「絶対にダメだ!もう一度銀行前のシーンに戻るぞ!」

千波「その事だけど、作者から手紙が届いたよ。」

星「何?」

千波「『あなたのやり方には耐え切れません。だからこうするしかなかったのです。本当にごめんなさい。』だって。」

星「そ、そんな・・・。」ガクッ

奈々「すっかり落ち込んじゃったわね。」

IS学園

千冬「それで、星さんは?」

両津「あいつは何処に行ったのかさっぱりわからん。」

セシリア「二度と登場しないでしょうね。」

リナリー「ええ。」

次回予告

セシリア「あら、葛飾署の方々がIS学園で劇を行うのですね。」

両津「そうだ。タイトルは『ももデレラ』となっている。」

リナリー「桃太郎とシンデレラをミックスした物語ね。」

鈴「でも、話の内容がごちゃまぜになる気がするけど・・・。」

両津「心配いらん。わしのアイデアで面白くしてやるぞ。」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「何だか不安になってきた・・・。」

リナリー「次回、『迷作?ももデレラ』。お楽しみに!」

第13話「迷作?ももデレラ」

両津達の部屋

箒「麗子さん、話と言うのは?」

麗子「ええ。IS学園で行う劇についての事だけど、桃太郎かシンデレラのどれかにするか迷っているの。」

セシリア「ああ。確か1週間後に私達の前で行われますわね。」

両津「だがその2つは子供だましの物語だぞ。」

シャル「あっ、勘吉。」

そら「子供だましの物語ってどういう事?」

リナリー「そうよ。童話は教育的にもいいと言われているわ。」

両津「いや、逆に悪影響を与えてしまう。特にこの桃太郎はインチキ臭い。」

セシリア「それってどういう事ですの?」

両津「桃から人間が産まれる事が非現実的だ。本当のお話を教えてやろう。」

シャル「」ゴクリ

両津「まず、おばあさんが川で桃を拾うところまでは合っている。」

両津「そこからが重要だ。御婆さんが桃をそのまま食べると、なんと若返ってしまったのだ。」

鈴「確かに桃は不老不死の力を与える霊薬として、神話から伝えられているからね・・・。」

両津「さらに御爺さんも桃を食べて若返り、そのまま・・・。」

ボガッ

両津「何するんだ!」

リナリー「先の事は分かっているわよ。それ以上の事を口にしたらダメ!」

両津「ちぇっ。分かったよ。」

簪「じゃあ、桃の種が変異を起こしても人間にはならないんですね。」

楯無「もし種が人間に変身したら、八百屋はうるさくてたまらないね。」

セシリア「じゃあ、もし桃の中に人間が入っていたとしますわね。それを真っ二つに割れば・・・。」

鈴「包丁は桃太郎に直撃するわね・・・。」

簪「何だか怖くなってきた・・・。」ガタガタ

両津「さらにお供の犬、猿、雉にも疑問がある。」

鈴「けど犬は噛み付き、猿はひっかき、雉は目玉をつつく事で鬼を倒すって書いてあるけど。」

両津「馬鹿を言うな。あいつ等だと鬼の部長に一発でやられるぞ。」

セシリア「言われてみればそうですわね。」

ラウラ「となると、より強力な動物をお供にする必要があるな。」

めだか「で、どの動物をお供にするんだ?」

両津「決まってるだろ。ライオン、トラ、グリズリーだ。そいつ等なら鬼の部長も倒すことが――――。」

部長「誰が鬼だって?」

両津「ぶ、部長!」

ガツン!

部長「わしで想像するな。」

両津「うぐぐ・・・。」

ラウラ「確かにそいつ等なら鬼を倒す事ができるが、それよりもいい方法がある。」

シャル「いい方法?」

ラウラ「まず派手な服装ではなく、迷彩服を着る事。」

ラウラ「次に正面や後ろからではなく、側面から攻める事。後ろには地雷原があると思え。」

ラウラ「さらに鷹の大群で上空から爆弾を落とし、ドーベルマン部隊を放つ。」

ラウラ「そしてゴリラの軍団で鬼達をやっつければ、鬼ヶ島は完全に陥落するだろう。」

セシリア「いや、それ以前に物語がめちゃくちゃになってしまいます・・・。」

そら「じゃあ、シンデレラはどう?」

リナリー「いいわね。私達にとってはいい夢を見られる気がするわ。」

両津「いや、あれはシンデレラが美人だからあり得る話だ。」

リナリー「どういう事?」

両津「美人が何十人もいる女の中で、王子の目に止まったんだ。」

めだか「不細工だったら一発でアウトだろうな。」

シャル「けどシンデレラが変身する前に、一生懸命働いている姿を見て好きになったのが本当の愛だよね。」

両津「シャルロットの言う通りだ。性格の悪い姉を選び、私が君を変えようとすればこれも本当の愛。」

両津「結局世の中美人しか幸せになれないという教訓を、シンデレラは説いているんだぞ!」

箒「確かに夢を与える物語ではないかも知れませんね。」

セシリア「で、結局どうなりますの?」

両津「みんなが納得する桃太郎とシンデレラを、さらにミックスした台本を書いてやろう。」

ラウラ「そのタイトルは?」

両津「ももデレラだ!」

1週間後――――IS学園 多目的ホール

箒「とうとうこの日が来てしまったようだな。両津さん達は大丈夫なのだろうか?」

セシリア「あの劇がとんでもない結末にならなければいいですけど・・・。」

ブーッ

ラウラ「始まったぞ。」

ドラムロール

両津「レディースアンドジェントルメン!まもなくももデレラが始まります!」

パチパチパチパチ

セシリア「ついに始まりましたわね・・・。」

両津「昔々あるところに御爺さんと御婆さんがおりました。」

部長「なんでわしがおじいさんの役をやらねばならんのだ。」

小町「なんで私が御婆さんなのよ。」

両津「こらそこ。ブツブツ言わない。」

ワハハハハ

両津「ある日、御爺さんは山へ芝刈りに。御婆さんは川へ洗濯に行きました。」

両津「御婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃が空から降ってきました。」

ズドーン

小町「うげっ!」

箒「うわ・・・。」

ズドンズドンズドン

両津「しかも4つ。」

セシリア「意外ですわね・・・。」

両津「早速御婆さんは4つの桃を家に持って帰りました。すると御爺さん。」

部長「おお。これは立派な桃じゃ。早速切って食べよう。」

両津「御爺さんが切ろうとしたその時。」

中川「おぎゃあ!」

本田「おぎゃあ!」

奈緒子「おぎゃあ!」

麗子「おぎゃあ!」

部長「うわっ!」ステーン

小町「御爺さん!」

両津「桃から赤ん坊が産まれるというアクシデントに御爺さんは倒れてしまいました。」

ピーポーピーポー

そら「あっ、救急車。」

部長「わしの出番はこれだけか・・・。」

小町「御爺さん、カームバーーーーック!」

両津「御婆さんは4人の赤ん坊を抱えて途方にくれました。」

両津「しかし、赤ん坊を育てない訳にはいきません。御婆さんは自分のおっぱいを出して赤ん坊に飲ませました。」

小町「」サッ

楯無「や、やっちゃうの!?」

簪「恥知らずだよ・・・。」

小町「人前でそんな事できる訳ないでしょ!」ガン

両津「うげ!」

ワハハハハ

両津「失礼。御婆さんはしわくちゃタレパイだったので、おっぱいはでませんでした。」

小町「まだ言うかこのーーー!」ドガッ

両津「うげーーー!」

ガシャーン

リナリー「うわ・・・。」

両津「いたた・・・。御婆さんは4人の子供達に名前を付けました。」

両津「桃太郎、桃次郎、桃恵、桃子です。」

セシリア「桃から生まれたという事ですわね・・・。」

両津「そして月日が経ちました。」

両津「桃太郎は親孝行な好青年。桃子は働き者の美しい娘。だが桃次郎は暴走族に入って家出してしまいました。」

千冬「本田だから仕方がないな。」

奈緒子「ビッグニュースが入ったわ!」タタタタタ

小町「どうしたんだ桃恵?」

奈緒子「今夜、王子様主催の女だらけの水泳大会が行われるんだって!」

小町「なんですってー!?」

奈緒子「そこで王子様に認められたら、花嫁になれるかも!」

中川・麗子・小町「おー!」

鈴「ああ、桃太郎とシンデレラのクロスだから仕方がないわね。」

パッ

奈緒子「あれ?御婆さん、なんで急に若返ってるの?」

小町「今流行の整形美人よ。」

奈緒子「えっ!?それに、なんで桃子だけ水着がないのよ。」

小町「家は貧乏だから2着しか水着が買えなかったのよ。」

奈緒子「御婆さんが整形とかするからでしょ。」ニガワライ

両津「実は御婆さんは、美しい桃子に嫉妬して虐めていたのです。まったく嫌な女ですね。」

小町「あんたの台本でしょ!」ドガッ

ワハハハハ

小町「とにかく、このナイスバディで、王子様の心を鷲掴みに行くのよ。」

奈緒子「おー!」

両津「」ピクピク

箒「ん?そう言えば桃太郎の姿が見えないが。」

両津「おっと!その頃桃太郎は、鬼が城に向かっているという情報を受けて、先ほど旅立ちました。」

箒「ああ、なるほど・・・・ってまさか!?」

両津「そう。詳しくは続きを見れば明らかになる。さて、置いてけぼりの桃子はと言うと・・・。」

麗子「はあ・・・。私も水泳大会に行きたかったな・・・。」

チカチカ

麗子「ん?」

リナリー「上空からだわ。」

鈴「あれって・・・。」

スタッ

ルイズ「私は魔法使いのルイズよ。」

シャル「ええっ!?なぜルイズちゃんがここにいるの!?」

シエスタ「両津さんによって無理やりやらされているのです・・・。」

箒「シエスタ、いつの間に!?」

ティファニア「私達もいますけど・・・。」

めだか「ここで会うなんて奇遇だな。」

ルイズ「話は聞いたわ。ここは私に任せて!」サッ

タバサ「始まった。」

ルイズ「まずはカボチャとネズミを変えるわ。それっ!」ブンッ

ボワン

麗子「すごい!馬車になったわ!」

ルイズ「それだけじゃないわよ!それっ!」ブンッ

ボワン

麗子「すごい!衣装がガラスの水着に変わったわ!」

ルイズ「一つだけ忠告しておくわ。必ず12時には戻って置く事。」

麗子「魔法が解けて元に戻ってしまうのね。」

ルイズ「そう言う事よ。じゃあ、気をつけてね。」

キュルケ「どうやら無事成功したみたいね。」

デルフ「あとは物語がどう動くかだな。」

両津「こうして桃子は王子様の心を鷲掴みにするべく、お城へと乗り込みました。」

寺井「僕はこの国の王子だ。花嫁を探している。そこで若い娘を集めて女だらけの水泳大会を開くことにした。うひょひょひょひょひょひょひょ。」

寺井「やだな、こんな役。」

セシリア「あっ、本音が聞こえましたわ。」

ビュン!

寺井「あいた!」

両津「こら寺井!お前に一番いい役をやったんだから、ちゃんとやれ!」小声

寺井「分かったよ。」

寺井「それでは、水中騎馬戦始め!」

BGM:淑女の夢は万華鏡

婦警達「えーい!」

婦警達「それー!」

箒「あっ、始まった。」

キュルケ「随分派手な企画ね。」

寺井「うーん。どの子にしようかな?うひょひょひょひょ。ん?」
寺井は美しい衣装を着た麗子に気付いた。

寺井「ん?あの娘は!?」

寺井「うひょひょひょひょ!」タタタタタ

寺井「結婚して!」

ステーン

両津「こらこら寺井。段取りが違うだろ!」

寺井「え?そうだっけ?」

両津「この後12時になってあわてて桃子が帰ろうとして、ガラスのブラを落としていくんだ。」

両津「それにピッタリ合う娘を探し歩いて、やっと桃子を見つけるんだよ。」

寺井「そっか。」

麗子「あたしやっぱり嫌よ。だいたいブラなんか落としていくわけないじゃないの。」

婦警達「そうよ!そうよ!」

小町「それに、逆恨みした私達が鬼になって王子をさらうなんて馬鹿にしてるわ。」

奈緒子「だいたい、なんであたし達が女だらけの水泳大会なんかやらなくちゃならないのよ。」

両津「こ、これは・・・。」

婦警達「最低!アホ!セクハラよ!エロ親父!」

両津「ひええええええ!!」

婦警達「待てーーーー!!」ドドドドド

シエスタ「とんでもない展開となっちゃいましたね・・・。」

両津「箒、あとは頼むぞ!」バッ

箒「わ、私ですか!?」パシッ

両津「お前だけしかいないんだ!なんとかしてくれーー!」

箒「は、はい・・・。えと、一方の桃太郎はお供を連れてようやく城に辿り着きました。」

麗子「あっ、桃太郎。」

中川「桃子じゃないか。この辺に鬼がいると聞いていたが・・・。」

麗子「もしかしてあれじゃない?」

箒「桃太郎は桃子が指差す方を見て見ると、両津さんが鬼に追いかけられていました。」

中川「よし。あいつ等だな。では早速――――。」

婦警達「きゃああああああ!中川さーん!!」

中川「ええっ!?」

箒「なんと鬼達は桃太郎に向きを変え、そのまま彼の方に向かっちゃいました。」

セシリア「これじゃ対決の意味がありませんわね・・・。」

リナリー「このままだと物語がとんでもない方向に終わってしまうわ!」

そら「何とかして終わらせないと!」

千冬「そこまでだ!」

ラウラ「この声は!?」

BGM:必殺仕事人のテーマ

千冬「私は騒ぎを起こした奴を成敗する旅人だ。両津よ、覚悟しろ!」

両津「お、織斑!?」

生徒達「キャー!千冬様の活躍が見られるなんて夢みたい!」

千冬「では行くぞ!」バシュッ

箒「さすらいの旅人織斑は両津を掴んだ後、そのまま上空に飛び上がった。」

両津「ちょっと待て!話が・・・。」

千冬「覚悟!」

両津「ぎゃああああああ!!」

ドガーン

箒「両津は旅人の手によって倒され、そのまま兵士達に捕まってしまいました。」

シャル「勘吉、可愛そうに・・・。」グスン

麗子「あ、あなたは・・・?」

千冬「通りすがりの旅人だ。名は織斑と呼ぶ。」

箒「旅人はそう言った後、何処かに立ち去ってしまいました。」

箒「それから数日後、桃子は王子様とめでたく結ばれ、桃太郎は鬼達と共に生活する事になりました。」

箒「そして両津は今も檻の中、あれだけ騒ぎを起こした罪は重いようです。皆さんも彼みたいにならないようにしましょう!」

観客「あはははは!!」パチパチパチパチ

両津「うわーん!めでたくなーい!」

鈴「喜劇になったけど・・・、まっ、いっか。」

シエスタ「ええ。」

両津「感心しないで助けてくれー!」

シャル「すぐに行くからねー!」タタタタタ

山田「劇は成功したようですね。織斑先生。」

千冬「ああ。両津もこれに懲りておとなしくなるかもな。」

部長「確かにそうですな。ハハハ。」

両津「くそー!言いたい放題言いやがって!覚えてろー!」

おまけ:FAXします。私のすべて。

劇から数日後

シャル「勘吉、すぶぬれになってるよ!」

簪「いったい何があったのですか?」

両津「ブレーキが壊れて自転車ごと川に落っこちたんだよ。」

箒「じゃあ、洗濯しておきますね。」

両津「頼んだぞ。」

両津は洗濯物を箒に渡した後、コピー機の方を見た。
両津「しかしわし等の部屋にコピー機とFAXがあるとは驚いたな。」

そら「他の部屋もついているけどね。」

両津「しかしこれは面白い。いい方法を思いついた。」

リナリー「いい方法って・・・、まさか!?」

両津「そうだ。全員向こうを向いてくれ。」

セシャラ鈴めリそ楯簪「」クルッ

それから2分後。
両津「終わったぞ。」

リナリー「どれどれ?」クルッ
両津が見せた紙をよく見ると、素っ裸の写真が写っていた。

セシリア「これ、何に使うつもりですの?」

両津「ここからが本番だ。まず部長の写真を使ってな、これを拡大してさっきのコピーとピッタリ合わせれば、部長の全裸写真の出来上がりだ。」

楯無「いくら何でも酷すぎるわね・・・。」

ガラッ

両津「うわっ!」

寺井「あの、部長が・・・。」

両津「もうここに来るのか!?」

寺井「電話が入ってるんだけど。」

両津「馬鹿。脅かすんじゃない!」

葛飾署

部長「昨日、わしが忘れて行った原稿だ。すぐに署にFAXしてくれ。」

部長「しかし便利な時代になりましたね。」

警官D「署内報での大原さんのエッセイは評判ですからねー。」

部長「私も力を入れて書いています。」

IS学園

寺井「部長の原稿って、コピー機のところにあるやつかな?」

中川「そうだと思いますよ。」

セシリア「大原先生の原稿ですか?」

中川「『私のすべて』というテーマで書いていたエッセイですよ。」

寺井「他の書類も送っといたよー。」

箒「他の書類って・・・。」

両津「ま、まさか!?」ダッ

両津「そこにあったコピー用紙はどうした?」

寺井「部長の原稿なら今送っているけど?」

両津「どけっ!」バッ

寺井「うわっ!」
だが両津がいくら送信を阻止しようとしても、コピー用紙は既に送信してしまったのだ。

両津「ばかもーん!なんで部長の全裸コピーまで送っちゃうんだよ!」

寺井「用紙が裏にしてあるから気が付かなかったんだよ!」

セシリア「という事は・・・。」

両津「一斉に逃げろー!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「ひえええええええ!!」ドドドドド

葛飾署

部長「今回の作品は、ちょっと冒険してみたんですがね。」

警官D「あの、原稿は届きましたが・・・。」

部長「ああ、それは良かった。」

警官D「写真が次々と送られてきたんですが、これも掲載するんですか?」

署長「大原君、これは過激すぎでは・・・。」

部長「両津の仕業だな、あいつめ・・・。」ピクピク

IS学園

キキッ

八つ墓村スタイルでFN FALを持ってる大原部長「両津のバカは何処だ!」

中川「箒達と一緒にイギリスに行きました!」

次回予告

両津「部長、IS学園で臨海学校が行われますね。」

部長「しかも今年の臨海学校は、我が葛飾署と合同で行われるそうだぞ。」

箒「なぜ葛飾署と合同になったのですか?」

千冬「ああ。葛飾署の旅行先がIS学園と同じ場所になった。そこで合同にしたと言う訳だ。」

セシリア「なんだか楽しくなってきましたわね。」

リナリー「そうね。このまま何事も起きなければいいんだけど・・・。」

麗子「次回、『トロピカル臨海学校(前編)』。お楽しみに!」

次回は臨海学校に突入します。
前後編に別れていますので、ご期待ください!

第14話「トロピカル臨海学校(前編)」

1-1

両津「海!」

麗子「山!」

両津「海!」

麗子「山、山!!」

両津「海、海!!」

箒「また言い争いをしているぞ・・・。」

セシリア「そのおかげで臨海学校か林間学校なのかさっぱり分かりませんわ。」

ラウラ「しかも葛飾署と合同だからな・・・。」

両津「夏といえば海にきまってるだろうが!!」

麗子「きまってないわよ!」

麗子「婦警全員で決めたのよ!山って!」

両津「かってにきめんじゃねえ!」

リナリー「2人共、落ち着いて。旅行先ならもう決まっているわ。」

そら「えっ、決まっているの!?」

リナリー「ええ。海と山のある楽群半島よ。」

シャル「その場所ってどういうところなの?」

リナリー「まわりの山がすごく、海がきれいな場所よ。」

麗子「そう言えば、そこで週刊少年ジャンプのスポーツ大会が開かれるわね。」

めだか「もしかしたら、そこで善吉たちと再び会えるかも知れないな。」

リナリー「だけど交通の便が悪くて、駅からバスで13時間かかってしまうの。」

麗子「13時間って、直行便でパリまでの時間と同じね。」

中川「バスで30分で行けますよ。」

麗子「えっ!?」

両津「そんなバカな!?」

上空

セシリア「まあ!これなら渋滞しませんわね。」

ラウラ「バスから地上を眺めるのも面白いな。」

中川「これなら渋滞でも時間通りに着くからね。」

千冬「よし。あそこの広場に降りるので、すぐに準備を!」

生徒達「はい!」

キュンキュンキュン

リナリー「ようやく着いたわね。」

簪「魚もいるし、ビーチは綺麗。」

楯無「まさに南国気分ね。」

宿の親父「皆さんの宿泊ですが、手前は男子、真ん中のホテルが女子、奥のホテルがIS学園の方々です。」

両津「じゃあ、IS学園にいる警官のわし等はどうなるんだ?」

宿の親父「IS学園の方々のホテルに泊まっていただきます。」

シャル「じゃあ、勘吉と一緒なんだね。」

両津「まっ、わしはホテルに泊まればそれでいいからな。」

千冬「だが、部屋割りがどうなるか不安になってきた・・・。」

鈴「両津と同じ部屋は勘弁して欲しいわね・・・。」

両津「どういう意味だ!」

警官A「良くないぞ!中川はともかく、なんで両津達がホテルなんだ!」

警官達「そうだ!そうだ!」

宿の親父「その・・・、自然に・・・。」

小町「女子はきれいな方にきまっているでしょう!」

左近寺「両津!なんとかしてくれ!」

両津「しょうがねえな。ジャンケンで勝負だ!」

小町「望むところよ!」

両津・小町「ジャンケンホイ!」

セシリア「両津さんがグーで小町さんがチョキ。」

ラウラ「これで決定だな。」

女子ホテル

警官達「イヤッホー!ホテルだー!!」

左近寺「ありがとよ、両津!」

IS学園ホテル

シャル「勘吉、婦警さん達には悪い事をしてしまったね・・・。」

両津「仕方がないだろ。ジャンケンで決めた事だから。」

めだか「確かにそうかもな。で、部屋割りはどうなりましたか?」

千冬「ああ。事前に言っておくが、両津と同じ部屋の人を発表する。今回は3人だ。」

生徒達「」ゴクッ

千冬「まずはシャルロット。」

シャル「よし!」ガッツポーズ

生徒達(そんなに嬉しいのね・・・。)アゼン

千冬「次に、めだか!」

めだか「うむ。」

千冬「そして最後は・・・。」

生徒達「・・・。」ハラハラ

千冬「箒。以上だ。」

生徒達「助かった~。」ホッ

箒「仕方がないようだな・・・。」ハァ・・・

両津「お前等、そんなにわしと一緒が嫌なのか!?」

鈴「だって裸を見られるのが嫌だから。」

両津「わしはお前達の着替えを見る気はない!」

部長(嘘つけ・・・。)

千冬「それでは各自それぞれの部屋に向かえ。」

生徒達「はーい!」

両津達の部屋

両津「おお!結構豪華だな!」

シャル「他の皆も喜んでいるみたいだね。

めだか「さらに浴室も広いし、フィットネスやサウナもある。」

箒「まさに天国といったところだな。」

両津「よし!さっさと着替えて、皆が集合する場所に行こうぜ!」

箒「はい!」

一方、婦警達はというと・・・・。

小町「部屋は2畳、風呂はドラム缶、おまけにトイレは和式。」

奈緒子「頭痛くなってきた・・・。」

婦警A「私達の部屋、テレビがないのよ。」

婦警B「私のところもそうよ。」

婦警C「どうしよう。」

小町「とにかく海に行きましょう!」

奈緒子「そうね。すべて忘れたらなんとかなるわね。」

婦警D「ええ。」



そら「セシリア、サンオイルもう少し塗る?」

セシリア「ええ。お願いしますわ。」

両津「女性達はすぐにサンオイルを塗るやつが多いな。」

シャル「しょうがないよ。それが女性というんだから。」

両津「そうだな。わし等はボートで沖まで行くとするか。」
両津がボートを担いで海に行こうとしたその時、シャルロットが上空に誰かがいるのを感じた。

両津「どうしたシャルロット?」

シャル「上空に誰かがいる。」ユビサシ

両津「ん?」ウエミアゲ

両津が上を見上げて見ると、見た事のないISが上空を飛んでいた。
両津「なんだあれは?」

ラウラ「見た事のないISだな。」
すると千冬はそのISの正体がすぐに分かった。

千冬「あのIS・・・、間違いない!銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)だ!」

両津「織斑、知っているのか!?」

千冬「ああ。アメリカでISが暴走して、そのまま何処かに飛び去ったという記事を見たが、まさかこんなところに来るとは・・・。」

両津「こうしちゃおれん!すぐに出動するぞ!」
両津が全員に呼びかけたその時だった。

バギューン ズドーン

両津「銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)が・・・。」

ラウラ「撃ち落とされたようだな。」
銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)は突如現れた月光により、砂浜に墜落してしまったのだ。

セシリア「あの月光・・・、もしや!?」

セシリアが海の方を向くと、ミニ潜水艦の一部が見えた。
セシリア「月光、ミニ潜水艦・・・。という事は!?」

海パン刑事「その通りだ!」

セシリア「あ、あなたは!」

海パン刑事「股間のモッコリ伊達じゃない!陸に事件が起きた時、海パン一つで全て解決!」

海パン刑事「特殊刑事課三羽烏の一人、海パン刑事只今参上。」

セシリア「やっぱり・・・。」ガクッ

ドルフィン刑事「次は私の番だ!」

ドルフィン刑事「タリラリラリラーン!お茶目なヤシの木カットは伊達じゃない!海を愛し、正義を守る。」

ドルフィン刑事「タリラリラリラーン!誰が呼んだかポセイドン、タンスに入れるはタンスにゴン。」

ドルフィン刑事「特殊刑事課三羽烏の一人、ドルフィン刑事、只今見参!」ビシッ

めだか「となると、いよいよあの2人も出てくるようだな!」

そら「いや、期待したらダメでしょ。」ビシッ

コツコツ

リナリー「あ。」

月光刑事「ムーンライトパワーーーー!!」

キラキラキラキラ

BGM:月光刑事のメインテーマ

鈴「また始まったわね・・・。」

月光刑事「メイクアーップ!」
月光刑事はそう言った後、服を脱ぎ始めた。そして変身が終わった。

月光刑事「華麗な変化伊達じゃない!月のエナジー背中に浴びて、正義のスティック闇を裂く!」

月光刑事「空の事件は我等にお任せ!月よりの使者月光刑事!」

ビーナス刑事「同じくビーナス刑事。」

月光・ビーナス「只今見参!」

千冬「臨海学校が一瞬で悪夢となってしまったか・・・。」

両津「その言葉、同感するぜ・・・。」

両津「それにしてもその姿、海で見えると初めて自然に見えるな・・・。」

海パン刑事「いつも自然だ!」

鈴「で、貴方達は何故ここに?」

海パン刑事「決まっている。全員、海パンになれ!」

ドルフィン・月光・ビーナス「おーっ!」

鈴「おぞまし過ぎる光景だわ・・・。」

ラウラ「まさに悪夢と等しいくらいだ・・・。」

ビーナス刑事「2か月間の夏休みを一緒に楽しもう。」

両津「お前等休み過ぎだ!もっと働け!」

箒「まあまあ。特殊刑事たちのおかげで銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)も撃ち落としてくれたじゃないですか。」

リナリー「ここは大目に見ましょう。」

両津「ちっ。仕方がないか・・・。」
両津は渋々頷いた後、バッグからカメラを取り出した。

ラウラ「それは?」

両津「ああ。このカメラを使って織斑の水着写真を撮るつもりだ。」

めだか「撮った写真はどうするつもりだ?」

両津「もちろん生徒達に売るつもりだ。」

千冬「ほう・・・。私の写真を売るとはいい度胸だ・・・。」ゴゴゴゴゴ

両津「ゲッ、織斑!」

バチバチバチバチ

両津「ぎええええええ!!」

千冬「馬鹿者。織斑先生と呼べ。」

両津「だからと言って電流を流すな!」

そら「自業自得ね。」

リナリー「確かに。」コクリ

夜、IS学園のホテル

千冬「まだ高級料理がでてくるな。」

箒「いくらなんでも多すぎますよ。」

セシリア「私はもう限界ですわ・・・。」

両津「一般の生徒にはきついだろうな。」

シャル「前から思っていたけど、特殊刑事たちは?」

両津「ああ。あいつ等なら男子達がいるホテルに泊まっている。泊まるところがないので広いからそこにしたらしい。」

千冬「随分迷惑な奴等だな・・・。」

麗子「けど、小町ちゃん達の方はもっと大変そうね。」

鈴「あそこが気になって遠隔カメラで見てみたけど、夕食は質素、しかも風呂はドラム缶よ。」

めだか「それと比べれば、私達の方がまだマシかもしれないな。」

ラウラ「両津、彼女達には悪い事をしてしまったのではないか?」

両津「言われてみればそうかもな・・・。」

婦警達の宿

小町「うわ・・・。昭和30年代の食事みたいね・・・。」

奈緒子「ご飯も少ないし、お米一つも残せないわ。」

小町「それにお風呂に入ってみたけど、ドラム缶が熱くてたまらなかったわ。」

奈緒子「なんで私達がこんな目に遭わなければいけないのかしら・・・。」

婦警達「ハァ・・・。」

臨海学校一日目、終了。

ここで主題歌紹介(14~26話)

OP:STRAIGHT JET(インフィニット・ストラトス第1期OP)
ED:淑女の夢は万華鏡(こち亀ED)

次回予告

ラウラ「臨海学校も2日目に突入!」

リナリー「今度は週刊少年ジャンプのスポーツ大会が開かれるわ!」

めだか「この大会にはジャンプのキャラクターたちが出場するからな。」

鈴「じゃあ、ルフィやナルト、一護もこの大会に出ているのね!楽しみだわ!」

両津「何言ってんだ。お前等もIS学園代表として参加するんだよ。」

箒セシャラ鈴そ楯簪「ええっ!?」

そら「次回、『トロピカル臨海学校(後編)』。お楽しみに!」

第15話「トロピカル臨海学校(後編)」

臨海学校2日目―――海岸では週刊少年ジャンプのスポーツ大会が開かれていた。
両津「いよいよ始まったか。週刊少年ジャンプのスポーツ大会が。」

箒「それにしても人気キャラがたくさんいますね。」

鈴「ルフィやナルト、トリコに一護。まさにオールスターって感じね。」

簪「めだかちゃんやリナリーもこの大会に出るの?」

めだか「うむ。私達は出場しなくてはならない立場だからな。」

リナリー「それに私とめだかちゃんは両津さんと同じチームだしね。」

セシリア「えっ?自分たちの作品からの出場ではありませんの?」

リナリー「そうなの。私達は両津さんと同じ学園に所属しているから、そこから出場する事になっているの。」

ラウラ「ああ。IS学園に所属しているという事だな。」

麗子「そう言う事。ちなみにチーム名はこち亀・IS連合軍よ。」

千冬「なるほど―――って、まさか!?」

両津「そう、お前等も出場するんだよ。」

箒セシャラ鈴千そ楯簪「えええええええっ!?」

鈴「ジャンプキャラじゃない私達が、なんでこの大会に出なければならないのよ!」

両津「チーム名を見たら分かるだろ?こち亀・IS連合軍って。」

箒「ああ、納得・・・。」

両津「ともかく出場する以上、目指すは総合優勝だ。絶対に勝つぞ!」

全員「おう!!」

千冬(教師である私達も出場する事になるとは・・・。)

山田(私、スポーツはあまり得意じゃないんだけど・・・。)

第1種目 ムエタイ

リナリー「せっかく代表に選ばれたんだから、気を引き締めていかないと!」

両津「相手は山田太郎だ。子供だからと思って油断するなよ!」

リナリー「分かってるわよ。」

カーン

リナリー「先手必勝!」バッ

太郎「甘い!」ドガッ

リナリー「うぐ・・・。」
リナリーの蹴りはうまくかわされ、逆に攻撃を当てられてしまった。

両津「しっかりしろリナリー!それでも蹴りの達人か!」

リナリー「別に蹴りの達人じゃないけど、やられた分はやり返さないとね!」バッ
リナリーは上空に飛んだ後、最大の蹴りに入った。

太郎「その動作が命取りだぜ!」ビュン

リナリー「かかったわね!それっ!」

ドガーッ

太郎「ぎゃああああああ!!」
リナリーの一撃で太郎は飛ばされてしまい、あっという間に場外に放り出されてしまった。

審判「勝負あり!勝者、リナリー!!」

リナリー「やった!」Vサイン

両津「お見事!!」

太郎「」チーン

第2種目 剣道

箒「あの一戦の後、リナリーはそのまま優勝した。私も後に続くぞ!」

めだか「まさか決勝の相手は緋村剣心だとは・・・。どうやら苦戦は免れないみたいだな。」

ラウラ「ああ。剣術ではかなりの腕前を持っているからな。」

めだか「おっ、噂をすれば・・・。」
めだかが気配のした方を振り向くと、剣心が姿を現した。

ラウラ「あれが緋村剣心・・・。」

両津「気をつけろ!剣心の剣の腕前は達人を通り越している。気を引き締めて行って来い!」

箒「はい!」

ドドン

箒「先手必勝!」バッ

剣心「詰めが甘いでござるよ!」ヒュン

箒「何!?」

バシン

箒「うぐ・・・。」

鈴「今の攻撃はとても凄かったわ・・・。」

ラウラ「かろうじて防御に成功したが、このままだとやられてしまうぞ。」

両津「箒、こうなったら己の本気を見せてやれ!」

箒「言われなくても分かってますよ!」
箒は精神を統一した後、剣心に近づき始めた。

箒(もう少し、もう少し・・・。)

箒「そこだ!」バッ

バシン

箒「な!?」

剣心「勝負ありでござるよ。」ニッ

ドドン

審判「勝負あり!勝者、緋村剣心!」

掲示板前

箒「やっぱり剣心さんは強かったか・・・。私なんかまだまだ・・・。」

リナリー「でも、準優勝しただけでもいいじゃない。この敗戦を生かして前に進みましょ。」

箒「そうだな。それにしても、私達のチームのメンバーが上位に入っているようですね。」

そら「このまま行けば総合優勝できるかもね!」

部長「マスコミがインタビュ-しに来たぞ。」

両津「はい。」

マスコミ「優勝は?」

両津「バッチリですよ。ふだんわれわれは体を鍛えてますから。」

両津「みんなの勇姿を見てください。」ハハハ

マスコミ「じゃあ、あの方達も警察の方ですか?」
マスコミが指差す方を見て見ると、特殊刑事たちの姿が見えた。

両津「あれはちがいます!他人です!写さない様に!」

両津(あいつらがいる事を忘れていた・・・。)

両津「ラウラ、すぐに準備しろ!」

ラウラ「何をするつもりだ?」

両津「アイツらをこの大会に参加させるんだよ!」

ラウラ「ええっ!?」

ビーナス刑事「太陽がいっぱいだ。」

ドルフィン刑事「まったく。」

両津「お前等はトドか!大会に参加しろ!」

ドルフィン刑事「だって夏休みなんだも~~~ん。」

ビーナス刑事「そう、2か月間のバカンス。」

両津「わしらだって夏休みで来てンだぞ!」

両津「年に数回しか働かないくせに!少しは協力しろ!」ビシバシ

ドルフィン刑事「いて!!」

ビーナス刑事「ぐわ!」

月光刑事「わかった!わかった!」

第11種目 サッカー

両津「ラウラ、受け取れ!」バシュ

ラウラ「よし!」

神田「向こうに渡ったぞ!」

アレン「ここは彼女をマークしてください!」

ラウラ「そう来たか。リナリー!」バシュ

リナリー「ナイスパス!」

アレン「しまった!」

リナリー「喰らいなさい!」ドガッ

ドゴーン

審判「ゴール!」

ラビ「半端ねえさ・・・。」

リナリー「やり過ぎたかな。」テヘペロ

両津(やり過ぎどころじゃねえだろ・・・。)

掲示板前

両津「いよいよ最後の競技に入ったな。」

リナリー「ええ。最終種目は鉄人レース。かなり厳しい戦いとなるわね・・・。」

両津「ここまで来たら一歩も引かねえ。わし等の力で絶対に勝つぞ!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「はい!」

アナウンス「さあ、いよいよ最終種目、鉄人レースが始まります!選手の皆さんはスタートラインに立ってください!」

ワイワイガヤガヤ

審判「では、位置に着いて。よーい・・・。」

ドガーン

選手たち「うおおおおおおお!!」

実況「さあ、始まりました。最終種目鉄人レース。まずは水泳競技となります!」

解説「確かに欠かせない競技ですが、悪魔の実の能力者にとってはかなりきついでしょうね。」

実況「なるほど。おっと!ルフィ達が海の手前で止まっているぞ!どうやら悪魔の実の能力者にとっては、この競技はきつかったのか!?」

ルフィ「参ったな。最初の競技が水泳じゃお手上げだ。」

エース「ここはリタイアしなくちゃならないようだな。」

クザン「だったら俺に任せな。」

ルフィ「あっ、クザン。」

クザン「アイスタイム。」

カチカチカチカチ

実況「なんと!海を凍らせ、一本道を作ったー!!これは悪魔の実の能力者にとっては大ラッキーだ!」

両津「おい!汚いぞ!」

クザン「この種目はなんでもありだ。せいぜい頑張るんだな。」キコキコ

両津「自転車をこぎやがったか。お前等、ISを呼び出すぞ!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「はい!」

両箒セシャラ鈴めリそ楯簪「出でよ、我がIS!」パチン

ガシャンガシャン

実況「おーっと!ここで両津達がISを装着したー!!これって鉄人レースの意味ないだろー!!」

ルフィ「すっげーーーー!!」キラキラ

ナミ「感心している場合か!!」

両津「ガハハハハ!お先にーーー!!」ギュイーン

千棘「そっちがその気なら、それっ!」ビュン

パシーン

実況「おーっと!女性達が縄を使ってISを掴んだ!これはジェットスキー作戦に出た様だぞ!」

両津「お前等、汚いぞ!」

千棘「あんた達だって同じでしょ!」

実況「そのままトップ集団は第1種目を通過。次の種目、自転車に移ります!」

解説「自転車競技はスピードとスタミナが鍵ですからね。それがどう影響するかが問題ですけど。」

ナミ「もう少しでルフィ達が追いつきそうね。できる限りの力で引き離しておかないと。」

箒「確かにそうですね。それに彼等のスタミナは半端じゃありませんしね。」

両津「だがそう簡単に行くと思ったら大間違いだ。上を見ろ。」
ナミ達は両津が指差した方を見ると、建物の上にアメリカンヒーローたちがいたのだ。

箒「あれって、アメリカンヒーロー!?」

ラウラ「なぜ彼等がここに!?」

アイアンマン「主催者から頼まれたのさ。と言う訳で妨害開始!」
アイアンマンの合図で攻撃が始まり、両津達はひたすらにかわすしかなかった。

めだか「くっ、いくらなんでも攻撃が強すぎる!」

鈴「しかも抵抗したらペナルティを受けてしまうし・・・。」

両津「ひたすら逃げるしかないようだな・・・。」
両津の言葉に全員が頷くしかなかった。

実況「いやー、アメリカンヒーロー達の攻撃は容赦ありませんね。」

解説「確かにそうですが、トップ集団は粘りながら突き進んでいますよ。彼等の根性も伊達じゃありませんね。」

実況「なるほど。ですが、それがいつまで耐えきれるかどうかですね。最後のチェックポイントには彼が立ちはだかっていると聞きましたが。」

解説「ええ。そう簡単には通してくれないようですね。」

両津達がゴール前に近づいたその時、何者かが姿を現した。
両津「ゲッ!ここまで来てハルクが相手かよ!」

ハルク「グオオオオオオオ!!」

箒「うわ!こっちに来ちゃいましたよ!!」

両津「こうなったら素早さで勝負だ!」
両津は素早くハルクの猛攻をかわした後、そのままチェックポイントに辿り着いた。

箒「私達も行くぞ!」

セシリア「ええ!」
箒達もハルクの攻撃をかわした後、チェックポイントに無事辿り着いた。

両津「これで第2種目はクリアのようだな。」

セシリア「次の種目はあれですわね。」
セシリアが指差す方を見てみると、オートバイが大量に置いてあった。

両津「おっ、次の種目はオートバイか。わしはこれにするか。」
両津は高性能のオートバイを選び、エンジンを起動させようとした。

係員「あの、オートバイは起動しないでください。」

両津「えっ、違うのか?」

鈴「じゃあ、オートバイはどうやって使うの?」

係員「あの坂の上まで自力で押していくのです。」

楯無「うわ・・・。」

両津「いくらなんでもやり過ぎだぞ!」ゼエゼエ

箒「女性と非力にとってはすごく辛過ぎますね・・・。」ゼエゼエ

シャル「うう・・・。なんだか倒れてしまいそう・・・。」ゼエゼエ

ラウラ「しっかりしろ、シャルロット!」

両津「ん?あれは?」
両津が上の方を見ると、そこには次の難関が待ち構えていた。

両津「よっしゃ!次はプラモ作りか!」

箒「うわ・・・。合格しない限り、先に進めないという事か・・・。」

セシリア「大丈夫ですわ。両津さんから教えてもらった技術で、私達も頑張りましょう!」
セシリアの言葉に箒達は頷いた。

プラモ開始から10分後、両津のプラモが完成した。

審査員「うーむ。合格だ・・・。」

両津「よっしゃ!お先ー!!」ビュン

箒「これで両津さんがトップに躍り出てしまったか・・・。」

鈴「さすがプラモの達人ね・・・。」

リナリー「私達も早く急ぎましょう!」

千棘「そうね!これ以上引き離されない内に!」

そして箒達もプラモの難関をクリアし、次のステージに向かった。
箒「次のステージは断崖絶壁の場所か・・・。」

セシリア「でもどうやって降りればいいんでしょうか・・・。」

千冬「こうするしか方法はない!」バッ

ラウラ「教官、いつの間に!?」
なんと千冬がようやく追いつき、そのまま崖の下にある池にダイブしたのだ!

ドボーン

ラウラ「私達も後に続くぞ!」

箒「えーい!もうやけくそだ!」
箒達も後に続いて次々とダイブし始めた。

ドボーン

実況「命知らずな奴等ですね・・・。」

解説「ええ・・・。」

一方、両津は――――

両津「へへん。ここまで来ればあとはゴールまで一直線だ。」

キキッ

両津「よし。チェックポイント通過。お次は?」

係員「竹馬に乗ってチェックポイントまで進むことです。」

両津「よし!竹馬だな!」
両津は素早く竹馬に乗り、そのまま進み始めた。

古城「こちらチームα。出場選手が竹馬に移動し始めた。」

春虎「とうとう来たようだな。よし!一斉に行くぞ!」

ストブラ・東京レイブンズメンバー「おう!!」
彼等は松明を持ちながら、そのまま両津の元に向かい始めた。

ドドドドド

両津「ん?なんだ?」
両津が下を向くと、古城たちが松明を持ちながら両津に近づいてきた。

両津「どうやら邪魔をする気のようだな。そっちがその気ならこうしてやる!」ブン

ドガッ

冬児「うげっ!」

ボガッ

基樹「おごっ!」
その後も両津の攻撃が容赦なく続き、残っていたのはわずかとなってしまったのだ。

古城「くそ・・・。あのポリ公、半端ないぜ・・・。」

両津「誰がポリ公だ!#」ドガッ

古城「ぐおっ!」

夏目「完全に悪魔ですね・・・。」

浅葱「ええ・・・。」

そして箒達が竹馬に乗り始めた頃には、松明を持っている人はいなくなってしまった。

千冬「お前達、いったい何があった!?」

夏目「はい・・・。私達が出場選手を妨害しようとしましたが、逆に攻撃されてしまいました・・・。」

鈴「こういう事をするのは両津しかいないわね・・・。」

千冬「分かった。私が彼の優勝を阻止して見せよう。」

浅葱「本当ですか!?」

千冬「もちろんだ。これ以上あいつの好き勝手にさせる訳にはいかないからな。」
千冬はそう言った後、先に進み始めた。

箒「しかし妨害者を攻撃するなんて、とんでもない行動をするな・・・。」

そら「それが両津さんだから仕方がないよね・・・。」

実況「さあ、両津選手。ゴールまで残り2kmとなりました。もう誰も追いつくことができないでしょう。」

両津「ガハハハハ。これでわしの優勝だな。」タッタッ

ドドドドド

両津「ん?」

千冬「両津ーーーーー!!!」ドドドドド

両津「ゲッ、織斑!」

実況「おーっと!なんと織斑選手がすごい勢いで追って来るぞー!!」

解説「その差もどんどん縮まっていきますね。」

実況「その差は3キロ、2キロ・・・・、とうとう追いついたー!!」

解説「こうなってしまうと優勝は分かりません。どちらが勝つのか楽しみですね。」

千冬「話は聞いたぞ!妨害しようとした者達を攻撃したようだな。」ドドドドド

両津「あれはあいつ等が悪いんだ!わしは悪くない!」ドドドドド

千冬「嘘をつくな!そのおかげで気絶した者が数人いたぞ!」ドドドドド

両津「あれは自業自得だ!」ドドドドド

ギャーギャー

両津と千冬が言い争いをしている中、ゴールまでの距離は残り1000mとなってしまったのだ。

両津「ええい!こうなったらゴールに一直線だ!」ドドドドド

千冬「させるかー!!」ドドドドド

両津・千冬「うおおおおおおおお!!」ドドドドドド

パーン

係員「ゴール!」

実況「両者とも同時にゴールしました!写真判定に移ります!」

解説「さーて、結果はどうなったのでしょうね・・・。」

両津「この勝負はわしの勝ちだ・・・。」ゼーゼー

千冬「いや、私だ・・・。」ゼーハー

3分後

箒「両津さん、織斑先生!写真判定の結果が出ました!」

千冬「どうだったのだ!?」

箒「はい。ゴールすると同時に、両津さんが舌を出しながらゴールしました。」

両津「という事は・・・。」

司会者「優勝は両津勘吉だー!!」

パッパラパラパッパー

両津「よっしゃー!!」

千冬「くっ、舌で敗北を喫するとは・・・。」

両津「わしに勝てるなんて100年早い!ガハハハハ!!」

司会者「それでは優勝者の両津さんにはこちらを差し上げます。」サッ

両津「ん?これは・・・。」

司会者「今度上映される映画『マーベルオールスター大戦 ジャスティスVSヴィラル』の主役になってもらいます。」

全員「な、なんだってー!!」

アイアンマン「まさかあのゴリラ男が優勝してしまうとは・・・。」

ワスプ「頭痛くなってきた・・・。」

両津「どういう意味だ!」

シャル「勘吉が主役の映画か・・・。面白そうだね。」

鈴「いや、絶対にめちゃくちゃになるから。」

最終種目は両津が見事優勝し、週刊少年ジャンプのスポーツ大会は、こち亀・IS連合軍の総合優勝で幕を閉じた。
そして臨海学校も終了し、両津達はIS学園へ帰ったのだ。

臨海学校終了から3日後、終業式が行われた。
箒「明日から夏休みか・・・。両津さんは警察官だから休みはないんですよね。」

両津「まあな。それに映画に出演の為、明日からハリウッドに行く予定だ。」

めだか「なるほど。実は私達もその映画に出演する事になったのだ。」

両津「何!?その話は本当なのか!?」

千冬「ああ。昨日、トニー・スタークから電話がかかってな。」

千冬「『あいつが主役になったら映画はめちゃくちゃになってしまう。君達も出演してくれ。』って。」

両津「わしってそんなに信用されていないのか・・・。」

部長「多分そうかもな。」クククク

一方、アメリカの都市ニューヨークでは・・・。

トニー「どうやら出演を許可してくれたようだ。これで映画がめちゃくちゃになる事は免れたな。」

ソー「そうだな。それに日本から来るIS学園の生徒達も気になるな。」

キャプテン・アメリカ「ああ。あそこはISを使える者だけが通える高校だからな。」

ピーター「しかも外国からの代表候補生もいるしね。」

ハルク「ウガ。」

ワスプ「今回の映画が楽しみになってきたわね。」

トニー「ああ。では行くとするか。」
トニーたちは部屋を出た後、ハリウッドに向かい始めた。

次回予告

両津「ついに来たぜ。ハリウッド!」

簪「アメリカンヒーロー達と共演できるなんて夢みたい・・・。」

楯無「それなら彼等に負けないパフォーマンスをしておかないとね。」

トニー「もちろん我々もそのつもりだ。」

ソー「あとお前達は我々の中から、パートナーを一人選ぶ必要がある。」

ワスプ「でも私はゴリラ男と組むなんて勘弁してもらいたいわ。」

両津「どういう意味だ!」

ワスプ「次回、『ハリウッドでの夢の共演』。お楽しみに!」

次回は両津達がマーベルヒーロー達と夢の共演をします!
お楽しみに!

第16話「ハリウッドでの夢の共演」

ハリウッド

鈴「ここがハリウッド・・・。すごいところね。」

楯無「さすが映画産業の中心地と言われた場所ね。」

両津「今回はマーベルキャラとの共演で出るんだからな。出演するからには気を引き締めていけよ。」

簪「言われなくても分かってますよ。」

セシリア「」ピタ

千冬「どうした?」

セシリア「あそこでライブをやっていますわ。」

千冬「ライブ?」
千冬はセシリアが指差した方を見ると、日本の女子高生バンドのライブが行われていた。

唯「それでは、次の曲に行ってみましょー!!」

BGM:ぴゅあぴゅあはーと

両津「あれって、私立桜が丘女子高等学校の軽音部じゃないか。」

箒「両津さんは知っているのですか?」

両津「ああ。彼女達のライブの警備を一回やったことがあるからな。」

鈴「まさか彼女達にちょっかいをかけていないわよね・・・。」

両津「んな訳あるか!わしは警察官だぞ!」

中川「まあまあ。話はそれくらいにして、先に進みましょう。」

両津「そうだな。」

両津達はライブ会場を後にしてから3分後、鈴が足を止めた。

ラウラ「どうした?」

鈴「あそこで『進撃の巨人』の撮影が行われているわ。」

ラウラ「『進撃の巨人』?」

簪「日本で人気の漫画だよ。巨人と人類の戦いを描いた作品なの。」

ラウラ「なるほど。とりあえず覗いてみるとするか。」

鈴「そうね。」
ラウラ達は撮影現場に近づき、『進撃の巨人』の撮影を見始めた。

エレン「行くぞ!」
エレンは壁上から飛び、巨人のうなじを削ごうとしていた。

ラウラ「おおっ!」

スカッ

エレン「しまった!幻影か!」

ヒュルルル

ラウラ「危ない!」
ラウラは思わず目をつぶってしまったが、エレンは立体機動で落ちずに済んだのだ。

ラウラ「ふー・・・。こんなに冷や冷やしてしたのは久しぶりだな・・・。」ドキドキ

シャル「汗、拭き取ってあげるね。」フキフキ

ラウラ「済まない。」

千冬「ラウラ、気が済んだか?」

ラウラ「ええ。おかげさまで。」

千冬「よし。一刻も早く撮影現場に向かうぞ。」

ラウラ「はい。」コクリ

そして撮影現場に辿り着くと、マーベルヒーロー達が出迎えてくれた。

アイアンマン「ようこそ、ハリウッドへ!」

中川「わざわざ出迎えてくれてありがとうございます。」

アイアンマン「いやいや、そのくらいたいした事ではないよ。」

シャル「それにしてもすごい広さですね。」

キャプテン・アメリカ「ああ。今から中を見せてあげよう。」
アイアンマン達は両津達を引き連れて、スタジオの中に入った。

スタジオの中に入ると、両津はその光景に驚きを隠せなかった。
両津「げっ!浅草の雷門があるぞ!?」

ソー「両津は浅草を知っているのか?」

両津「ああ。浅草はわしの故郷だからな。」

スパイダーマン「へー、意外だね。」

めだか「それにしてもすごいリアルだな・・・。」

ウルヴァリン「ここの監督は映画の為なら、街ひとつ制作するからな。」

めだか「なるほど。」

両津「待てよ。この道を進むと・・・。うおっ!」

シャル「どうしたの勘吉?」

両津「わしの家まであるぞ!」

全員「ええっ!?」

ストーム「偶然エリアに入っていたようね。」

両津「うーむ。すごい。」

中川「来日した時、浅草界隈を徹底取材したと聞きましたが・・・。」

麗子「まさか両ちゃんの実家まで来るとは思わなかったわね。」

両津「佃煮もリアルだ。」

ワスプ「一回食べてみたけど、すごくおいしかったわ。」

両津「ワスプ、食った事あるのか!?」

ワスプ「ええ。来日した時、監督と一緒に寄ったから。」

両津「マジかよ・・・。」

両津「わしが子供の時、はかった柱のキズまで・・・。」

アイアンフィスト「そこまでやるなんて見事だな・・・。」

X-23「ここまでやると見分けがつかないわね。」

両津「そうだな。」

鈴「ねえ、あそこにいるのは誰?」

ワスプ「どれどれ?」

両津「あっ、親父がいる!?」

X-23「どうやら人形の様ね。」

両津「なんでこんなところに・・・。」

ハルク「どうなってんだ・・・?」

千冬「うおっ!ハルク、喋れたのか!?」

ハルク「当たり前だ。俺は元々人間だからな。」

千冬(どう見ても人間じゃないような・・・。)

山田「まあ、どうやら監督のイメージで住民も立体化したんでしょう。」

両津「いやなポーズだ。」

ワスプ「聞いたことがあるわ。取材でポーズをとってくれといわれて、照れてこのポーズになったって。」

デッドプール「写真でここまでの立体化は絶対に真似できないよな。」

アイアンマン「ポンペイの埋まった人みたいだ・・・。」

両津「まてよ!オヤジがいるという事は・・・。」ダッ
両津がダッシュで台所に行くと、両津の母の姿が見えた。

両津「やっぱり!おふくろもいた!」

ラウラ「小物まで凝っているな。」

リナリー「その土地の生活感を表現しているわね。」

両津「しかしロサンゼルスまできて、まさか自分の家があるとは思わなかったよ。」

セシリア「すごい偶然ですわね。」

デッドプール「でも両さん。実家に帰ってなくて正解だったようだね。」

両津「いたら人形にされていたよ。」

そして両津達はスタジオに辿り着いた。
カッポレ「久しぶりだね。リョウツ。」

両津「おお!カッポレ監督!!」

アイアンマン「知り合いなのか?」

両津「ああ。彼とは『ニジュウヨニンジャー』という映画で世話になったからな。」

シャル「そうだったんだ。それでカッポレ監督、今回の映画はどんな物なんですか?」

カッポレ「マーベルオールスターが集結し、最大の悪と戦う映画だ。」

箒「それで主役は両津さんで、私達はヒーロー達と共に戦うんですね。」

カッポレ「その通りだ。だが彼等だけではなく、他のヒーロー達も出演する事になった。」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「他のヒーロー達?」

カッポレ「既に呼んでいる。こちらだ。」
カッポレ監督が指差す方を見ると、様々なヒーロー達の姿が見えた。

簪「うわぁ・・・。スーパーマンやバットマン、ジャスティスリーグの人達までいるんだ・・・。」

楯無「ミュータント・タートルズまでいるなんて・・・。まさにオールスター集結ね。」

千棘「あれ?あなた達も来ていたんだ。」

シャル「千棘ちゃんまで!あなた達も出演するの?」

ルイズ「ええ。監督からぜひ出演して欲しいと頼まれてね。」

???「ぽよ!」

全員「ぽよ?」
両津達が声のした方を見ると、ピンク色のボールが立っていた。

両津「こいつ、カービィじゃねえか!なんでお前がここにいるんだ!?」

ルイズ「ああ。私が召喚の儀式で彼を召喚したの。今じゃすっかり私のパートナーよ。」

カービィ「ぽよ。」

女性達「か、可愛い~♡♡♡」」メロメロ

両津「女性達がメロメロになるのも無理ないな。」

千冬「あ、ああ。そうだな・・・。」

両津「ん?織斑、まさかお前も・・・。」

ドガッ

両津「うげっ!」

千冬「これ以上侮辱すると殴るぞ。」

両津「もう殴ってるだろ!」

カッポレ「では本題に入ろう。今回の映画で君達は、ヒーロー達と2人一組で敵と戦ってもらう。」

山田「すでにパートナーは決まっているのですか?」

カッポレ「ああ。まずは主役の両津からだ。君のパートナーは・・・。」

ヒーロー達「」ゴクリ

カッポレ「ワスプだ。」

ワスプ「ええっ!?私がこのゴリラ男と!?」

両津「誰がゴリラ男だ!」

ワスプ「あんたしかいないでしょ!」

両津「なんだと!」

ワーワーギャーギャー

アイアンマン「だ、大丈夫か・・・?」

そら「なんだか不安になってきたわね・・・。」

タバサ「その言葉に同意する。」

その後、それぞれのパートナーが決まり、撮影へと移った。
ワスプ「へー。あなた達はISを装着して戦うのね。」

両津「わし等はIS学園に所属しているからな。」

ワスプ「IS学園って、ISを装着する事ができる女性しか入れないって噂だったけど・・・。」

両津「わしは男性初のIS適正者だからな。」

ワスプ「ああ、納得。」

メインキャラの組み合わせはご覧のとおりとなっています。

・両津勘吉&ワスプ
・アイアンマン&篠ノ之箒
・ソー&セシリア・オルコット
・スパイダーマン&凰鈴音(ファン・リンイン)
・ハルク&シャルロット・デュノア
・ロケットラクーン&ラウラ・ボーデヴィッヒ
・ウルヴァリン&更識楯無
・キャプテン・アメリカ&更識簪
・アイアンフィスト&リナリー・リー
・ホークアイ&黒神めだか
・デッドプール&苗木野そら
・ストーム&織斑千冬
・シーハルク&秋本麗子

撮影現場:高層ビル
両津「で、わし等の相手はどいつだ?」

ワスプ「あそこにいるわ。」ユビサシ

センチネル「ターゲット発見。戦闘モードニ移行スル。」

両津「センチネルか。いいことを思いついたぞ。」
両津は懐から電波銃を取り出し、センチネルに銃口を向けた。

両津「喰らえ!」

ビビビビビ

両津「よし。これで大丈夫だ。」

ワスプ「えっ、それだけ!?」

両津「それだけだ。この電波銃を喰らった敵は、すぐにわしの部下となってしまうのだ。」

ワスプ「あんなビームを喰らっただけでそう簡単に・・・。」

センチネル「ミスター・リョウツ、ゴ命令ヲ。」

ズガーッ←ワスプがずっこけた音

ワスプ「あんた、すごいわね・・・。」

両津「こういう発明は得意なのでね。」
両津がそう言ったその直後、他のセンチネルたちが姿を現した。

両津「まだ多くいやがったか。ワスプ、戦闘開始だ!」

ワスプ「言われなくても分かってるわよ!それっ!」ダッ
ワスプは体を小さくし、敵の懐に潜り込んだ。

ワスプ「バイオスティングで動けなくしてあげるわ!」

ビリビリビリ

センチネルα「エラー発生。戦闘不能。」シュー

両津「おっ、やるじゃねえか。」

ワスプ「へへん。見直した?」

両津「わしも負けてはいられないな。行くぜ!」
両津は両肩にミサイルを装備し、敵に狙いを定めた。

両津「喰らいやがれ!」ドガンドガン

ドゴーン

ワスプ「すごい。残りのセンチネルを倒しちゃった・・・。」

両津「どうだ。これがわしの実力だ。ガハハハハ!」

ワスプ「ぜひアベンジャーズにスカウトしたいくらいね。ハハハ・・・。」

カッポレ「カット!ナイスOK!」カン

中川「二人ともすごかったですね。」

両津「まあな。わしにとってはこのくらい朝飯前よ。」

ワスプ「他の所はどうなっているのかしら?ちょっと様子を見て来るわね。」

中川「ええ。」
ワスプは両津と共に他の撮影現場を見始めた。

荒地

アイアンマン「箒、ウィップラッシュは広範囲を得意としている。懐に潜るときは気をつけろ。」

箒「はい。」

ウィップラッシュ「そうはさせるか!」ブンブン

箒「隙あり!」ダッ

ウィップラッシュ「な!?」

箒「はああああああ!!」

ドガーン

ウィップラッシュ「おわっ!」

両津「おお。やるじゃないか。」

ワスプ「さすがはサムライガールね。」

アイアンマン「見事な攻撃だ。ここは私に任せて、すぐに敵から離れてくれ。」

箒「はい!」ダッ

アイアンマン「行くぞ!ユニビーム!!」ギュイーン

ドゴーン

ウィップラッシュ「おのれ!こんなところで・・・。」バタン

箒「やりましたね。」グッ

アイアンマン「ああ。この調子で他の敵も倒しに行こう。」

スタッフ「カット!お見事!」カン

ワスプ「箒、なかなかやるじゃない。」

箒「いえ、たいした事ではありませんよ。」

両津「アイアンマン、他の皆はどうなっているんだ?」

アイアンマン「ああ。彼等もすごいアクションをしているぞ。」ユビサシ

ソー「ロキよ!貴様はまた懲りずに何か悪だくみをしていたな!?今度は何が目的だ!」

ロキ「決まっている。この私が兄者を出し抜くために、そちらのIS使いの少女を調べてパワーアップを狙っていたのだ。」

セシリア「そちらがそのつもりなら、私がお相手になりましょう。」スッ

ソー「大丈夫なのかね?」

セシリア「ええ。挑戦を受けられたら断る訳にはいきませんわ。」

ロキ「いい心構えだ。では行くぞ!」

両津「セシリア、なかなかやるな。」

スパイダーマン「気をつけろ。ヴェノムは触手を利用して複数の銃器を持っているぞ。」

鈴「こうなってしまうと接近戦は厳しいわね・・・。」

ヴェノム「どうした?お前の力はその程度なのか?」

鈴「バカにしないでよ!私だってやればできるんだから!」

ヴェノム「そうか。では見せてもらおう。お前の実力を。」

ワスプ「あの子、不利な状況になっても立ち向かうなんて。見事としか言いようがないわね。」

ハルク「ウガアアアアアアア!!」ドドドドド

Dr.ドゥーム「おい小娘!あいつの暴走を止める事ができないのか!?」ドドドドド

シャル「出来る訳ないでしょ!それに僕の名前はシャルロットだよ!」ドドドドド

アイアンマン「あちらはハルクの暴走に苦戦しているようだな・・・。」

両津「おい。Dr.ドゥームは敵のはずだろ。なんで一緒に行動しているんだ?」

アイアンマン「ああ。あれはハルクの暴走だ。この状態になると敵味方構わず攻撃するからな・・・。」

両津「だからシャルロットがDr.ドゥームと共に逃げているという事か・・・。」

スタッフ「カット!やり直し!」カン

両津「そりゃそうだろ。」

仕切り直し

Dr.ドゥーム「これでも喰らえ!」ドゴーン

シャル「おっと!」ヒョイ

ハルク「大丈夫か!?」

シャル「なんとかね。今度はこちらから行くよ!」バッ
シャルロットは上空に飛び、バスターライフルを構えた。

Dr.ドゥーム「何をする気だ?」

シャル「今だよハルク!」

ハルク「よし!ガンマウェイブ!!」ズガーン

Dr.ドゥーム「何!?最初からこれが狙いだったのか!」

シャル「今頃気づいても遅いよ!」ドガーン

Dr.ドゥーム「ぎゃああああああ!!」ボガーン

シャル「正義は勝つ!なんてね。」

ハルク「ウオオオオオオオ!!」

スタッフ「カット!OK!」カン

シャル「ふー。疲れたー・・・。」

ワスプ「お疲れ様。なかなかやるじゃない。」

シャル「はい。ハルクの暴走には困りますよ・・・。」ハァ

ハルク「済まないなシャルロット。」

箒「そう言えばラウラの方は?」

シャル「ラウラはロケットラクーンと手を組んで戦っているよ。」ユビサシ

ロケットラクーン「ラウラ。あんたのデータが役に立てたぜ。」ニッ

ラウラ「感謝する。あとはこいつをどう倒すかだな。」

スーパースクラル「ええい!こうなったら2人まとめて倒してやる!」ビョイーン

両津「うおっ!腕が伸びた!」

アイアンマン「スーパースクラルはファンタスティックフォーのメンバー全員の能力が使える無茶な強敵だ。」

シャル「その人のデータをラウラが見抜くなんて・・・。さすが軍人だね。」

セイバートゥース「くっ!このような小娘に追い詰められるとは・・・。」ハァハァ

ウルヴァリン「彼女はIS学園において最強クラスの実力を持っている。お前が苦戦するのも無理ないだろう。」

楯無「あらあら、その程度?もっと本気を出してもらわなきゃ困るんだけどね。」

両津「楯無の奴、相変わらずだな。」

モードック「喰らいやがれ!P.ハイブラスター!!」ズギューン

簪「くっ!」ビュン

キャプテン・アメリカ「大丈夫か?」

簪「はい!どこも異常はありません!」

キャプテン・アメリカ「そうか。奴はトリッキーな攻撃を得意としている。惑わされないでくれ。」

簪「了解!」ビシッ

箒「敬礼している・・・。」

アイアンマン「共演する事がそんなに嬉しいみたいだな。」

マグニートー「カンフーガールか。退屈しないで済みそうだな。」

リナリー「それはどうも。あなた達の野望は必ず打ち砕いて見せるわ!」サッ

アイアンフィスト「いい心がけだ。行くぞ、カンフーガール。」スッ

リナリー「OK!アイアンフィスト!」

ワスプ「なかなかのいいコンビね。同じ格闘家だから相性がいいのかしら?」

めだか「生きる事は劇的だ。それをお前に分からせてやる!」

レッドスカル「ほほう。私にそう言うとはいい度胸だ。身の程の違いを教えてやる!」

ホークアイ「めだか。俺も援護するぜ!」

めだか「頼むぞホークアイ。では、試合開始だ!」ビシッ

両津「めだかの奴、相変わらずの熱心だな。」

デッドプール「ほほう。お前が俺ちゃんの相手かよ。どうせやるなら派手にやろうぜ!」ビシッ

フッド「言われなくてもそのつもりだ。行くぜ!」

デッドプール「んじゃ、嬢ちゃんも行こうぜ!俺ちゃんの活躍を良く見てくれよ!」

そら「うう・・・。私、大丈夫かな・・・。」

ワスプ「かなり苦労しているみたいね・・・。」

両津「わしもそう思うな・・・。」

シャル「ねえ。あっちの撮影の方がすごい事になっているよ。」ユビサシ

両津「ん?」

シャルロットが指差した方を見ると、カービィがデルフを吸い込んでいた。
デルフ「ギィヤアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!」

BGM:特技は吸い込み!!

両津「おお。あれは・・・。」

ゴクン

カービィ「はっ!」スタッ

ルイズ「よし!ソードカービィに変化したわ!」

ウルトロン「馬鹿な!あの生物が変身しただと!?」

ルイズ「ここからは私達のターンよ。覚悟しなさい!」

カービィ「ぽよ!」

ウルトロン「おのれ!最大限解放!」
ウルトロンは最大限の力を出し、カービィ達に襲い掛かってきた。

サイクロプス「ここは私に任せてくれ!」ビーッ

ウルトロン「くっ・・・。」

ルイズ「ナイス援護!」

デルフ「相棒、今がチャンスだ!」

カービィ「ぽよ!」ダッ

カービィ(心の声)・デルフ「ソード・ビーム!!」キィィィィィィン

ウルトロン「そんなバカなー!!」ドゴーン

サイクロプス「よし!任務完了だ!」グッ

スタッフ「カット!OK!」カン

ワスプ「すごいわね。まさかこの子が変身するなんて・・・。」

カービィ「ぽよぽよ!」

サイクロプス「これには私も驚いたよ。このような生物はいないからね。」

ルイズ「まあね。カービィは私の使い魔だから。」

シエスタ「ミス・ヴァリエール、他の皆も撮影が終わりましたよ。」

ルイズ「そうね。皆でランチタイムにしましょう!」

ワスプ「賛成!」

両津達は昼食の場所であるバイキング・レストランに辿り着いた。
するとそこにはヴィラル軍団もいた。
両津「お前達も来ていたのか。」

ドーマムウ「奇遇だな。まさかこんなところで出会えるとは・・・。」

ロキ「まあ、ここで出会ったのも何かの縁だ。とりあえずは入るとしよう。」

両津「それもそうだな。」

ワスプ「あんたね・・・。」

エレン「あれ?両さんじゃないか。」

両津「おお!エレン達も来ていたのか!」

エレン「ああ。俺達もランチタイムでここに来たんだ。すぐに入ろうぜ!」

両津「よっしゃ!野郎共、行くぞ!」

ワスプ「なんであんたが仕切るのよ・・・。」

バイキング・レストラン内

ワイワイガヤガヤ

クリスタ「す、すごい量ね・・・。」

ユミル「体が小さいのにそこまで食うのか?」

ルイズ「カービィは大食いだからね。」

カービィ「ぽよ!」

ミーナ「食い意地はサシャといい勝負ね。」

鈴「へー。ミカサ達の方も撮影は順調になっているんだ。」

ミカサ「そうなの。あなた達の方は?」

シャル「こちらも順調にいってるよ。」

サシャ「でも羨ましいです~。ヒーロー達と共演できることは滅多にないですよ。」

簪「うん。だから出来る限り頑張って、いい演技を行うから。」

アニ「まっ、その方がいい映画になるからな。」

エレン「へーっ、まさか両さんがワスプさんと組むとは・・・。」

ワスプ「私にとっては複雑だけどね・・・。」ハァ

両津「お前な・・・。」

アルミン「最初から気になったんだけど、ドーマムゥの食べている物はいったい何?」

ドーマムゥ「ファイア料理だ。私は普通の料理を食べる事もできるが、この料理が好物でな。」

ライナー「普通の人が食べたらやけどじゃ済まないな・・・。」
ライナーがそう言った直後、テレビで撮影現場が映しだされた。

ベルトルト「別の場所でも撮影が行われているようだね。」

アルミン「でも、ビルのセットに立っている6人は誰なの?」

ワスプ「一人は分からないけど、あの5人の子達なら知ってるわ。」

両津「知ってるのか?」

アイアンマン「そう。『ディスクウォーズ:アベンジャーズ』の5人の少年たちだ。」

両津達「ええっ!?」

撮影現場

アカツキ・ヒカル「うわ・・・。こんな高いビルを飛ぶのか・・・。」

クリス・テイラー「映画に出る事は嬉しいが、落ちたら一発で死ぬかもな・・・。」

ジェシカ・シャノン「縁起でもない事言わないでよ!」

アカツキ・アキラ「ともかくやってみなければ分からないぜ。今は撮影に集中だ。」

エドワード・グラント「そ、そうだね・・・。」ハハハ

一夏(うぐ・・・。映画に出ると思ったら、こんな格好でやらなければいけないのか・・・。)
一夏は両津が着たことのある『バンザイフジヤマジャー』の着ぐるみを着ており、屈辱を味わっていた。

スタッフ「GO!」

一夏「くそ!前が見えない!」ダッ

ガッ

少年たち「あ。」

一夏「うげ!」ゴキ

一夏「く、首が・・・。」

弾「一夏、大丈夫か!?」

一夏「死ぬぞこの映画で!この映画で死んでどうする!?」ガッ

蘭「一夏さん、スタッフが話し合っていますよ。」

ザワザワ


一夏「で、結果は?」

蘭「足を取られない様にズボンを降ろせば大丈夫ですって・・・。」

スタッフA「OK!」グッ

スタッフB「ナイス!」パチパチ

一夏「そう言う事を言ってるんじゃない!根本的に変えろ!###」グイ

スタッフA「コワイコワイ!」

スタッフB「ヒイイ!」

その撮影現場をテレビで見ていた両津達は唖然としていた。
千冬「まさか一夏も映画に出ているとは・・・。」

両津「だがわし等とは違う映画に出演しているけどな。」

アイアンマン「確か題名は『サイバーボーイズ』だったな。」

箒「それってどういう映画なのですか?」

ソー「6人の少年達が力を合わせ、最大の敵を倒すというストーリーだ。」

両津「なんだかシンプル過ぎてつまらなそうだな。」

千冬「くだらない事を言うな!」

麗子「まあまあ。とにかく今はお昼を食べて、午後からの撮影に備えましょう。」

千冬「そ、そうだな・・・。」

そして午後の撮影に入り、両津達は撮影現場に到着した。
ワスプ「次はメインキャラでオープニングを撮るのね。」

両津「だが先程から気になっていたことがある。この映画の主題歌はどうなっているんだ?」

セシリア「確かワン・ダイレクションが歌う事になっていますわ。」

アイアンマン「だがその主題歌のタイトルがまだ分かっていないようだ。」

両津「なるほど。」

アイアンマン「話し合いはそこまでだ。早く撮影に入ろう。」

箒達「はい!」

カッポレ「では、撮影スタート!」カン

アイアンマン「アイアンマン!」ドーン

箒「篠ノ之箒!」ドーン

ソー「マイティ・ソー!」ドーン

セシリア「セシリア・オルコット!」ドーン

スパイダーマン「スパイダーマン!」ドーン

鈴「凰鈴音(ファン・リンイン)!」ドーン

ハルク「ハルク!」ドーン

シャル「シャルロット・デュノア!」ドーン

ロケットラクーン「ロケットラクーン!」ドーン

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」ドーン

ウルヴァリン「ウルヴァリン!」ドーン

楯無「更識楯無!」ドーン

キャプテン・アメリカ「キャプテン・アメリカ!」ドーン

簪「更識簪!」ドーン

アイアンフィスト「アイアンフィスト!」ドーン

リナリー「リナリー・リー!」ドーン

ホークアイ「ホークアイ!」ドーン

めだか「黒神めだか!」ドーン

デッドプール「デッドプール!」ドーン

そら「苗木野そら!」ドーン

ストーム「ストーム!」ドーン

千冬「織斑千冬!」ドーン

シーハルク「シーハルク!」ドーン

麗子「秋本麗子!」ドーン

ワスプ「ワスプ!」ドーン

両津「よし、次だな。」

両津「そして、両津勘吉!」

カッ

ドドーン
その爆発はハルマゲドンその物だった。

スタッフ「火薬の量が多すぎた!」

両津「ばかやろう!ハルマゲドンか!」ゴホゴホ

カッポレ「撮り直そう。」

両津「やらんでいい!」

ルイズ「見て!すごい映像がとれているわ!」

両津達「何!?」
両津達が映像を見てみると、すごい演技が映っていた。

ルイズ「最後の爆発でみんな飛んだ時、両津とワスプが前に来てカメラにぶつかったわ。」

シエスタ「そしてそのまま、青空に吸い込まれるように飛び去った映像が・・・。」

カッポレ「まさかこの映画でも素晴らしい演技が出るとは・・・。」

スタッフ「しかも今度は2人組だぞ。」

両津「だからこれは演技じゃない!」

カッポレ「よし!もう一回行くぞ!」

両津「ちょっ、止めてくれー!!」

ワスプ「いくら何でも無理だってばー!!」

千冬「よほど気に入られたようだな。」

中川「ええ。」

ワスプ(そして撮影が終わり、その映画は上映された。)

ワスプ(その結果、日米だけでなく世界中でも大ヒットされた。)

ワスプ(特に私と両津が飛ぶところはアメリカで大絶賛された。)

ワスプ(私にとっては複雑だけどね・・・。)

そして数日後、ワスプ達がIS学園にやって来た。
両津「何!?しばらくはここを本拠地にするだと!?」

ワスプ「そうよ。ヴィラル達がアメリカから日本に活動を移す事になったから、私達もそこに活動を移すことにしたの。」

簪「じゃあ、パートナーは映画と同じままですね!」

アイアンマン「そう言う事だ。これからもよろしく頼むよ。」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「はい!」ビシッ

両津「大変な事になってしまったけど、いいとするか。」

部長「いや、良くないだろ!」

全員「あはははは!」

次回予告

マリア「両様!その女は誰ですの!?」

両津「ゲッ、マリア!いつの間に!?」

ワスプ「誰、その人?」

麗子「彼女はマリアちゃん。両ちゃんに好意を寄せている婦警さんよ。」

ワスプ「なるほどね。言っておくけど、あれは仕事上の都合でパートナーとなっただけよ。」

マリア「あなたがそう言うのなら、どちらが両様のパートナーにふさわしいか勝負をしましょう。」

ワスプ「もちろん受けて立つわ。で、勝負方法は?」

マリア「新しくできたディスコ会場で、ダンス勝負をいたしましょう!」

ワスプ「望むところよ!」

両津「まさかとんでもない展開になってしまうとは・・・。」

楯無「次回、『ワスプVSマリア、ダンスバトル・ロワイアル!』。お楽しみに!」

第17話「ワスプVSマリア、ダンスバトル・ロワイアル!」

ゲーム会場

両津「まったく、ヴィラル達のおかげでまた仕事が増えちまった。」

ジャネット「しょうがないわよ。ドーマムゥが率先して決めた事なんだから。」

シャル「それにしても勘吉。なんでこんな朝早くからゲーム会場に来ているの?」

両津「こういうゲーム関連のグッズは限定品が多いし、ここでしか手に入らないからな。」

ジャネット「そう言えば、マニアの間じゃ値打ちが出るって噂を聞いたことがあるわ。」

シャル「だから朝早くから来なきゃいけないんだね。」

両津「そう言う事だ。」

マリア「両様ーーー!!」ドドドドド

両津「こ、この声は・・・!」
両津が後ろを振り向くと、マリアがものすごいスピードで迫って来た。

両津「マリア!お前もこの会場に来ていたのか!?」

マリア「先ほどの映画を見せてもらいましたが、パートナーの女性は誰なんですの!?」グイッ

両津「あ、あれは映画の設定で・・・。」

ジャネット「うわ・・・。すごくやられているわね・・・。」
するとマリアはジャネットに視線を向けた。

マリア「だ、誰ですの!?この方は!?」

シャル「彼女は ジャネット・ヴァン・ダイン。勘吉のパートナーであるワスプさんの正体だよ。」

ジャネット「シャルロット、余計な事を言わないでよ!」

マリア「ちょっとあなた。私と両様は長い付き合いですのよ。なぜパートナーとなったのですか?」

ジャネット「あれは仕事上の都合でパートナーとなっただけよ。」

両津「そうそう。そういう関係だから。」

マリア「ですが、その映画のシーンで2人が抱き合いながら眠っていたのは?」

ジャネット「あ、あれは疲れたから・・・。」アタフタ

マリア「やっぱり恋をしているという事ですわね・・・。」バキボキ

ジャネット「いや、だから・・・。」アワワワ

マリア「こうなったらどちらが両様のパートナーにふさわしいか勝負をしましょう!」

両津「勝負だと!?ここで騒ぎを起こしたらまずいだろ!」

ジャネット「そう言う事なら、もちろん受けて立つわよ。」

シャル「ジャネットさん!挑発に乗らないでください!」

ジャネット「で、勝負方法は?」

マリア「新しくできたディスコ会場で、ダンス勝負をいたしましょう!」

ジャネット「望むところよ!」

両津「マジかよ・・・。」

シャル「でも暴力での勝負じゃなくて良かったね・・・。」

両津「ああ。あれだったら騒ぎが起きるからな。」

案内掲示板前

部長「両津の奴、見つけたらただじゃすまさんぞ。」

ディスクウォーズ会場

アイアンマン「ではここで、我々の真のパートナーを紹介しよう。」

アカツキ・アキラ「真のパートナー?」

アイアンマン「では紹介しよう。まずは私のパートナー、篠ノ之箒!」

箒「よろしくお願いします。」ペコリ

アカツキ・アキラ「すげー・・・。」

ソー「続いては私のパートナー、セシリア・オルコット!」

セシリア「よろしくお願いしますわ。」ニコッ

アカツキ・ヒカル「こ、こちらこそ・・・。」ドキドキ

キャプテン・アメリカ「次は私のパートナー、更識簪だ!」

簪「よろしくお願いします。」ビシッ

クリス・テイラー「敬礼している・・・。いったい何があったんだ?」

簪「細かい事は気にしないで。」

クリス・テイラー「いや、気にするだろ。」

ハルク「続いては俺のパートナー、シャルロット・デュノアだ!」

シャル「皆、よろしくね!」

エドワード・グラント(すごい人気だ・・・。新しいヒーローかな?)

ワスプ「そして私のパートナー、両津勘吉!」

両津「よろしくな!」

ジェシカ・シャノン(ゲッ、ゴリラ男だ・・・。)

アイアンマン「以上の5人が我々の真のパートナーだ。応援よろしく頼む!」

パチパチパチパチ

ナムコブース前

ジャネット「彼等に紹介したのはまずかったかしら?」

両津「そのおかげで5人のガキ共が自信を無くしてしまったしな。」

シャル「ガキって言うのは言い過ぎじゃない?」

バナー「で、次はどこに行く?」

両津「もうすべてのブースを回ったとこだし、新しくできたディスコ会場に行くとするか!」

ジャネット「よし!決定ね!」

リナリー「ん?」

両津「どうしたリナリー?」

リナリー「あそこにいるのって、部長じゃない?」ユビサシ

両津「げっ、来ていたのかよ・・・。」

シャル「捕まったら一発で終わりだね。」

両津「こうなったら気付かれずに逃げるぞ!」

ジャネット「それしか方法はないわね・・・。」コソコソ

両津達は部長に気付かれずに会場を出た後、ディスコ会場に辿り着いた。
両津「お前等、本当にやるのか?」

マリア「ええ。一度言ったらやるしか方法はありませんわ。」

ジャネット「私も挑まれたからにはやらないといけないからね。」

アイアンマン「分かった。そこまで言うならやるしかなさそうだな。」

両津「よし!会場に入るぞ!」

全員「おう!!」

ディスコ会場内

BGM:セプテンバー

ワスプ「すごい人だかりね。」

両津「ああ。新しくできたからな。」

シャル「ねえ。あそこにいるのって、ルイズ達じゃない?」ユビサシ

セシリア「まあ、彼女達も来ていましたのね。」

両津「いや、それだけじゃない。デッドオアアライブ、閃乱カグラ、真・恋姫✝無双の女性達も来ている。」

ロケットラクーン「まるで女性のためのディスコ会場だな。」

両津「まあいい。ではルールを説明する。」

両津「次に流れる曲でダンスの一発勝負を決める。異存はないな?」

ワスプ「もちろん。で、どの曲が流れるの?」

両津「そろそろ始まる頃だ。まあ、聞いてみれば分かるさ。」
両津がそう言った直後、次の曲が流れ始めた。

BGM:愛のコリーダ

ワスプ「なるほどね。ディスコにぴったりの曲だわ。」

マリア「これなら退屈しないで済みそうですわね。」

両津「よし!思う存分踊り明かすぞ!」
両津の合図でワスプ達は踊り始めた。

アイアンマン「おっ、なかなかやるじゃないかワスプ。」

ワスプ「ダンスは基本的に得意だからね。こんなの朝飯前よ。」

シャル「鈴もなかなかやるね。」

鈴「へへん。こう見えてもダンスには自信があるの。」

両津「ワスプは順調に踊っているが、マリアは大丈夫なのか?」

マリア「大丈夫ですわ。私はこの曲で踊ったことがありますから。」

ワスプ「なかなかやるわね。だがそれがいつまで持つかしら?」

マリア「どういう意味ですの!?」

ワスプ「こういう事よ!」
ワスプはそう言った後、高難度の振り付けで周囲を虜にした。

両津「す、すごい・・・。プロでも苦戦する振り付けをマスターするとは・・・。」

マリア「なかなかやりますわね。でも、私だって負けませんわ!」
マリアも負けじと高難度の振り付けを次々と成功した。

ワスプ「どうやら面白くなりそうね。この勝負は絶対に負けられないわ!」

マリア「こちらこそ!」
2人のダンスバトルはますますヒートアップし、ついには会場全体が盛り上がってしまった。

誠士郎「すごい対決だ。あのダンスは私達でも真似できないぞ。」

ララ「だったら私達も踊り明かしましょう!」

千棘「よっしゃ!張り切って行くわよー!!」

誠士郎「お嬢、乗り気ですね・・・。」

別のテーブル
ヒトミ「あの2人の対決、ますますヒートアップしてきたわね。」

かすみ「で、どうするの?」

ヒトミ「決まっているでしょ。こうなったら踊らずにはいられない!行くわよ!」

かすみ「OK!」

デッドプール「ワオ!会場がすごく盛り上がってるじゃん!」

キャプテン・アメリカ「2人のダンス対決が会場を沸かせるとは驚いたな。」

両津「こりゃどちらが勝つか予想がつかないな。」

アイアンマン「心配無用。この採点マシーンで勝負を決めておく。」

千冬「なるほど。だがそれはどこから持ってきたのだ?」

アイアンマン「その事については触れないでくれ。」

千冬「あ、ああ・・・。」
そして曲が終わり、採点が始まった。

アイアンマン「では採点の結果を発表する。」

マリア・ワスプ「」ゴクリ

アイアンマン「96対95。勝者、ワスプ!」

キャアアアアアアアア

マリア「ハァ・・・。負けてしまいましたわ・・・。」

ポン

マリア「?」

ワスプ「あなたのダンスは見事だったわ。油断してたら負けたかも知れないわね。」

マリア「ワスプさん・・・。」

ワスプ「それにあなたは両津の事が好きなんでしょ?私にも好きな人がいたの。」

シャル「えっ、ワスプさんにも好きな人がいたんですか!?」

ワスプ「ええ。彼の名前はアントマン。私と同じアベンジャーズのメンバーだったの。」

ハルク「だが彼は1か月前の戦いで、彼女を庇って受けた傷が元で死んでしまった。」

両津「そんな事があったのか・・・。」

ワスプ「でも両津がパートナーになってくれたおかげで、いつもの私に戻る事ができた。」

ワスプ「彼がいなかったら、私は今でも落ち込んでいたのかもね。」

マリア「そうでしたの・・・。」

ワスプ「それにあなたが両津の事を愛しているなら、私もあなたに負けないくらいいいパートナーになるわ。」

マリア「分かりましたわ。お互い頑張りましょう!」

ワスプ「ええ、よろしくね!」
両者の間で握手が行われ、拍手喝采が鳴り響いた。

ワスプ「ところで両津、そろそろ部長がここに来るころじゃない?」

両津「それなら心配いらん。今頃部長はゲーム会場で迷っているはずだ。」

そら「ああ。部長さんはそういうイベント会場は不慣れだったよね。」

両津「そう言う事だ。次の曲に行くぞ!」

ワスプ「OK!次はブギー・ワンダーランドね。」カチッ

BGM:ブギー・ワンダーランド

両津「よし!派手に踊り明かすぞ!」

全員「おーっ!!!」
両津達は日が暮れるまで、ディスコ会場で思いっきり楽しんだ。

一方、ゲーム会場では・・・。
才人「アトラクション会場は何処だ?」

春奈「早くしないと始まっちゃうね。」

一夏「ここをまっすぐじゃないのか?」

キンジ「いや、それだと元居た場所に戻るぞ!」

弾「おまわりさん、どっちなんですか!?」

蘭「会場に行きたいんですが!!」

観客たち「おまわりさん!!」

部長「私は何も知らん!!」
部長は回れ右をした後、逃げ出した。

弾「おまわりさんがあっちへ行ったぞ!あっちだ!」

ドドドドド

部長「うわっ、私について来るな!!私は何も知らん!!」

ジェシカ・シャノン「向こうよ!」

エドワード・グラント「こっちだ!」

その夜

一夏「出してくれ―――っ!!」

才人「迷っているうちに閉館になるなんて・・・。」

キンジ「閉じ込められちゃったよぉ~~~。」

部長「なぜだ・・・。案内図通りに来ただけなのに・・・。」

一夏「まったく、おまわりさんについて来たのに・・・。」

次の日

マリア「ゲームのイベント会場で遭難があったなんて・・・。」

千冬「まさか遭難者の中に一夏がいるとはびっくりしたな。」

ロケットラクーン「それによって部長は責任を取ることになってしまった。」

ホークアイ「どうやらしばらくは来れないみたいだな。」

両津「ラッキーだな。今のうちにうんと羽を伸ばそう。」

次回予告

ワスプ「へー、隅田川で花火大会が行われるのね。」

両津「ああ。特に屋形船から見る花火大会は格別だからな。」

セシリア「私たちも屋形船に乗ってみたいですわ。」

両津「だが他の署の署長が来ることで、部長はわしを追い出した。」

シャル「で、どうするつもりなの?」

両津「決まっているだろ。あいつ等の屋形船にちょっとした仕掛けを作るのさ。」クククク

箒「仕掛けって、まさか・・・。」

ワスプ「なんだか嫌な予感がするわね・・・。」

簪「次回、『花火大会の大逆襲!』。お楽しみに!」

第18話「花火大会の大逆襲!」

ミーンミーン

ジャネット「蝉の音がすごく聞こえるわね。」

両津「まっ、日本では蝉が多く生息しているからな。」

リナリー「他になにか買う物はない?」

ジャネット「ううん。これだけあれば十分だわ。」

両津「よし、帰るとするか。」

IS学園 ヒーローズアジト

両津「買って来たぞー!」

鈴「お帰り!アイス買ってきた?」

ジャネット「もちろん全員分あるわよ!」

楯無「ふむ。全て溶けていないわね。早速食べましょう!」

女性達「はーい!」

スティーブ「では我々も休憩を取るとするか。」

トニー「ああ。」

ピーター「ところで両さん。今夜の花火大会の事だけど。」

両津「ああ。隅田川で行われる花火大会か。わしは中川達と屋形船に乗って花火を見るのさ。」

ローガン「屋形船か。一度乗ってみたいな。」

鈴「私達は隅田川周辺での屋台を堪能した後、花火を見る予定よ。」

ブレイク「日本の屋台に興味があるからな。」

両津「そうか。楽しんでこいよ!」

ローラ「ええ!」

数時間後

Dr,ストレンジ「ん?ジャネットたちは?」

ピーター「ああ。夏祭り用の浴衣の着付けに取り掛かっている。」

Dr,ストレンジ「そうか。ぜひとも見てみたい物だな。」

トニー「ん?何か騒がしいな。」

ブレイク「いったい何があったのだ?」

両津「ええっ!?今夜の花火大会に私だけ出席できないんですか!?」

部長「そうだ。署の方々が来賓として来るからな。」

両津「私の席だけでも取って置いてくれてもいいじゃないですか!」

部長「お前の存在自体がいけないのだ!出席してたらめちゃくちゃになってしまうからな!」

両津「楽しみにしていたのに~!!」ヒイイイ

中川「すいません。行ってきます。」

部長「しっかり留守番しておくんだぞ。」

ブロロロロ

スティーブ「どうやら置いてけぼりにされてしまったようだな。」

バナー「で、どうするつもりだ?」

両津「決まっている。確か花火のスポンサーに中川の会社があったはずだ。」

ブレイズ「絶対何かやらかすつもりだ・・・。」

ダニエル「ああ・・・。」

その夜

カービィ「ぽよぽよ♪」

ルイズ「もう、カービィったら食べてばっかり。」

リチャード「そんなにお祭りが大好きみたいだね。」

ジャネット「おいしいわね。この綿菓子というお菓子。」

鈴「ええ。女性に大人気のお菓子ですからね。」

シャル「勘吉、部長さんから留守番しろって言われたんだよね。大丈夫かな?」

ブレイズ「いや、あいつは絶対何かをするつもりだ。ここで終わる人じゃないからな。」

ダニエル「あと派出所を出た後、そのままヴィランのアジトに向かって行ったぞ。」

シエスタ「ヴィランのアジトに行ったという事は・・・。」

ジャネット「嫌な予感がするわね・・・。」

一方、隅田川
署員A「すみませんな。我々まで招待してくださって。」

署長「いやいや。今夜は花火を見ながら楽しんでいきましょう。」

チャポン

両津「これでよし。」ブクブク

マグニートー「もう終わったのか?」

両津「バッチリよ!」ザパッ

両津「さてと、皆のところに行くとするか!」

マグニートー「ここに来た意味がよく分からんな。」

実況「さあ、いよいよメインイベントのナイアガラが始まります!」

部長「すごい企画だな。」

中川「ナイアガラはうちの会社が提供しています。」

一方、両津達は
シャル「あっ、勘吉!」

鈴「あんたも来ていたのね。」

ジャネット「マグニートーも来ていたなんて・・・。」

マグニートー「両津の頼みで来ているだけだ。他の場所でも仲間達がスタンバイしている。」

リチャード「両さん。いったい何をするつもりだ?」

両津「まあ、見てなって。」

ミカサ「あっ、ナイアガラが始まった。」

シュウウウウウ

クリスタ「あれ?何か書いてある。」

サシャ「えーと、『大原部長の大バカモノ!!』って書いてあります。」

両津「よし!モードック、メガホンの用意を!」

モードック「おう!!」ガチャ

両津「はいはい皆さん。メインイベントはこれで終わりではありませんよ!」

ミーナ「どういう意味なの?」

両津「ここからが真のメインイベントの始まりです!スクラル、スイッチを押せ!」

スーパースクラル「あいよ。」ポチッ

ドゴーン

禁書「あっ、船の一部が沈み始めたんだよ!」

神裂「何という事を・・・。」

ヒューンドンドーン

ユミル「今度は水上から花火が出たぞ!」

ジャネット「やる事がすご過ぎるわね・・・。」

部長「助けてくれー!!」

署長「うわあああああ!!」

両津「いやー。部長達がパニックになっている姿を見ながら飲むビールは格別だ!」

マグニートー「恐るべき真夏の夜の悪夢だ・・・。」

翌日、ヒーローズアジト

キキッ

パワードアーマーを着た部長「両津のバカは何処だ!」

パワードアーマーを着た署長「出て来い!」

寺井「ジャネット達と共にディズニーランドへ行きました!」

次回予告

アイアンマン「大変だ!ヴィラルが異世界の敵を召喚したようだ!」

ワスプ「なんですって!敵の情報は分かっているの?」

禁書「敵の名前はヴィヴィオ。ミッドチルダの聖王のクローンなんだよ。」

両津「誰が来たって構うもんか。降参するまで叩きのめしてやるだけだ!」

なのは「待ってください!彼女は私の娘なんです!」

両津「誰だお前は!?」

なのは「私は高町なのは。時空管理局のエースパイロットです。」

鈴「ええっ!?ヴィヴィオの母親がなのはさん!?」

アイアンマン「次回、『両津VSヴィヴィオ、時空を超えた大乱戦』。よろしく頼む。」

夜、ビルの屋上

ドーマムゥ「お前をここに召喚したのは他でもない。」

Dr.ドゥーム「我々が憎んでいるヒーロー達を叩きのめす事だけだ。」

ドーマムゥ「その事に異議はないか?」

???「ありません。」

ドーマムゥ「よろしい。では行くぞ。聖王ヴィヴィオよ。」

第19話「両津VSヴィヴィオ、時空を超えた大乱戦」

翌日、ヒーローズアジト

両津「ヒーローズアジトが設立してから、メンバーが一気に増えたな。」

中川「ええ。デッドオアアライブ、閃乱カグラ、真・恋姫✝無双、それにプリキュア達も入隊しましたからね。」

両津「まさに女だらけの楽園ってやつだな。」

トニー「そのおかげでヴィラル達の悪事も少しずつ減少している。彼女達に感謝しないといけないな。」

ストレンジ「その通りだな。」

ウィーン
兎角「失礼します。」コツコツ

両津「おお。兎角と晴か。いったい何の用だ?」

兎角「ヴィラルの新たな情報を手に入れた。」

トニー「では、その新たな情報について説明してくれないか?」

晴「はい。ドーマムゥが召喚魔術でミッドチルダから最強の敵を召喚しました。」

バナー「ミッドチルダからの最強の敵?」

晴「確か名前はヴィヴィオと言われましたが・・・。」

ブレイク「インデックス、ヴィヴィオについて調べてくれないか?」

禁書「了解なんだよ!」

ポウッ

兎角(さすがはインデックス。完全記憶能力は伊達じゃないな。)

禁書「分かったんだよ!彼女はミッドチルダの聖王のクローンなんだよ。」

神裂「インデックス、ミッドチルダの聖王とは?」

禁書「遥か古代、古代ベルカを統治していた人物だよ。」

両津「待てよ。その聖王のクローンを召喚したという事は・・・。」

QB「ミッドチルダは今頃大パニックになっているようだね。」

両津「キュウべえ、いつの間にいたのか!?」

QB「最初からいたけど?」

兎角「気付かなかったとは・・・。私もまだまだだな。」

ミッドチルダ

ウーノ「大変ですドクター!陛下の姿が何処にも見当たりません!」

スカリエッティ「まさか機動六課が侵入したのか!?」

トーレ「いえ、機動六課はまだ侵入していません。」

スカリエッティ「となると、異世界に召喚したことになるな。」

ウーノ「異世界って、まさか!?」

スカリエッティ「ああ。何者かがヴィヴィオを召喚して利用しようと企んでいるだろう。」

トーレ「で、どうしますか?」

スカリエッティ「心配無用。向こうの世界では協力者がいる。我々もそこに行くとしよう。」

ウーノ「分かりました。ナンバーズ、ルーテシア、ガリュー、すぐに異世界へ出発せよ!」

一方、機動六課では―――
なのは「なるほど。ヴィヴィオは異世界に召喚されたという事ね。」

イカロス「はい。これからどういたしましょうか?」

なのは「私達も急ぎましょう。スカリエッティよりも先にヴィヴィオを救出しないと!」

ソニック「そうと決まれば善は急げだ。すぐに行くぞ!」

なのは「OK!」

ヒーローズアジト

ほむら「緊急事態発生!ヴィラル軍が新宿に向かっています!」

トニー「分かった。その中にはヴィヴィオもいるのか?」

ほむら「はい。映像によれば間違いありません。」

トニー「分かった。すぐに出動する。」ピッ

両津「どうやら戦わなければいけないようだな。」

トニー「その様だな。全員、出動せよ!」

全員「イェッサー!!」ダッ

新宿上空

ウィーン
フェイト「ソニック、この辺にヴィヴィオがいるの?」

ソニック「ああ。レーダーによればこの辺にいるはずだ。」

フェイト「そうなの。早くヴィヴィオを見つけてなのはに届けないと。」

ニンフ「ねえ。あそこにいるのってヴィヴィオじゃない?」ユビサシ

イカロス「ん?」クルッ
イカロスはニンフの指差した方を向くと、ヴィヴィオの姿が見えた。

テイルス「まさかこんな簡単に見つかるなんて・・・。」

はやて「そうと決まれば善は急げや!」ダッ

ヴィータ「あっ、はやて!」
はやてがヴィヴィオを捕まえようとしたその時、灼熱の炎が襲い掛かった。

はやて「しもた!」

ナックルズ「危ない!」
だがナックルズのダッシュではやては炎に当たらずに済んだのだ。

ナックルズ「まったく、もう少しで当たるところだったぞ。」

はやて「ごめんな。それにしてもいったい誰が・・・。」

ドーマムゥ「ほう。間一髪だったな。」

なのは「あなたは!?」

ドーマムゥ「私はドーマムゥ。ヴィヴィオを召喚した張本人だ。」

なのは「召喚したのはあなただったのね。ヴィヴィオを返して!」

ドーマムゥ「返して欲しければ私達を倒す事だな。」
ドーマムゥが指を鳴らすと同時に、たくさんのヴィラル達が姿を現した。

エミー「こんなに多くいたなんて・・・。」

アストレア「ソニック、どうするの?」

ソニック「決まっているだろ。もちろん戦うのみだ!」ダッ

なのは「私もそのつもりよ。攻撃開始!」
なのはの合図でナックルズ達はヴィラル達に立ち向かった。

ドーマムゥ「面白い!試合開始だ!!」
ドーマムゥ達もなのは達に立ち向かい、上空での戦いが幕を開けた。

一方、両津達は――――
ケロロ「ヴィラル軍は新宿で、異世界からの来訪者と交戦しているであります。」

パープルハート「その中にヴィヴィオがいるのは確かね。」

霊夢「どうやら来訪者の目的はヴィヴィオの様ね。彼等よりも先にヴィヴィオを捕まえましょう!」

両津「もちろんそのつもりだ。あいつをこのまま生かして置いたら、この世界が大変な事になるからな。」

銀時「確かにその通りっすね。そうなってしまうと安心してパフェ食えねーし。」

新八「なんであんたはパフェに執着しているんですか・・・。」

萌香「はいはい。無駄話はそれくらいにして、早くヴィヴィオちゃんを捕まえましょう。」

ワスプ「そうね。」

新宿上空での戦いはますますヒートアップし、ヴィラル軍団の数は半数に減少した。
ソニック「半数は減らすことができたが、ドーマムゥ達はなかなか倒す事ができないな・・・。」

イカロス「そうですねマスター。ですが、私達はこんなところであきらめる訳には行きません。」

ニンフ「アルファの言う通りよ。早くヴィヴィオを元に戻して、最高のエンディングを迎えましょう!」

アストレア「ええ!」

ソニック「それもそうだな。よし、ハーピー姉妹はDr.ドゥーム、イカロス達はスーパースクラル。なのは達は残りのヴィラル達を倒してくれ。」

テイルス「ソニックは?」

ソニック「俺はヴィヴィオとの戦いに挑む。なのはをこれ以上悲しませるわけにはいかないからな。」

なのは「ソニック・・・。」

フェイト「だったら私もソニックのサポートをするわ。」

エミー「私も!」

ソニック「助かるぜ。では、試合再開だ!」

両津「ちょっと待った!」

ソニック達「!!?」
ソニック達は声のした方を振り向くと、両津達が上空に浮かんでいた。

両津「今すぐ戦いを止め、ヴィヴィオから離れなさい!そいつは危険人物だ!」

なのは「それは分かっています。と言うより、あなた方は誰ですか!?」

両津「わし等は特殊警察ヒーローズ。わしがリーダーの両津勘吉だ。」

ワスプ「嘘つけ!リーダーはアンタじゃないでしょ!」ドガッ

両津「うげっ!」

銀時「お騒がせしました。俺がリーダーの坂田銀時です。」

新八「あんたじゃねーだろ!!」ドガッ

銀時「うげっ!」

アイアンマン「私の仲間が迷惑を掛けてすまない。私がリーダーのアイアンマンだ。」

なのは「あなたがリーダーなんですね。なぜヴィヴィオが危険人物なのですか?」

アイアンマン「彼女は聖王の力を持っているため、敵がそれを狙っている。それを阻止するためには殺すしか方法はないのだ。」

なのは「そんな・・・。」

アイアンマン「君にとっては不本意かも知れないが、世界の平和の為には仕方がない事だ。すまないが許してくれ・・・。」
アイアンマンはそう言った後、ヴィヴィオに向けてユニビームを放とうとした。

ソニック「本当にやるのか!?」

アイアンマン「ああ。危険人物が敵の手に渡る前に、我々の手で殺さなくてはならない。」

ナックルズ「確かにそうかも知れないが、ヴィヴィオはなのはにとって大切な娘なんだぞ!その思いを踏みにじるのか!?」

キャプテン・アメリカ「仕方がない事だ。彼女が危険人物となった以上、敵の手に渡ったら大変な事になるからな。」

アイアンマン「そう言う事だ。覚悟しろ!」ドゴーン
アイアンマンが放ったユニビームが直撃し、ヴィヴィオは一撃でダウンしてしまった。

アイアンマン「両津、とどめを!!」

両津「おう!」ダッ

スカリエッティ「そこまでだ!」

なのは「この声は!?」
なのはが声のした方を振り向くと、スカリエッティ達が姿を現した。

フェイト「やはりあなた達も来ていたのね。」

スカリエッティ「当然だ。聖王は我々にとって必要不可欠な物だからな。」

ドーマムゥ「だが我々にとっても必要だ。ヒーロー達を倒すのに欠かせないからな。」

スカリエッティ「ほう。聖王を召喚したのは貴様等だったのか。」

ドーマムゥ「それが何か?」

スカリエッティ「すぐに聖王を返してもらおう。さもなければ力ずくで奪い取る!」パチン
スカリエッティが指を鳴らすと同時に、蛇女子学園の5人の生徒が姿を現した。

雅非「見つけたぞ抜け忍共!今日こそ殺してやる!」

焔「な、なぜ雅非がここに・・・!?」

スカリエッティ「3日前に蛇女子学園の出資者が研究所に尋ねてきた。野望を達成するために、同盟を結んでほしいとね。」

飛鳥「蛇女子学園の出資者・・・。それってまさか・・・!?」

スカリエッティ「そう。道元だ。」

焔「そんなバカな!道元は私によって殺されたはずだぞ!なぜ生きている!?」

雅非「道元様は自らの催眠術で殺されたと見せかけていたのさ。お前達を欺くために!」

焔「くっ・・・。」ワナワナ

飛鳥「焔ちゃん・・・。」

ゴーストライダー「今更後悔しても仕方があるまい。今すべきことは分かっているだろうな。」

焔「ああ。今は目の前にいる敵を倒すのみだ。」チャキ

ゴーストライダー「その通りだ。俺達は前を向いて前進しなければならない。たとえ困難があったとしても!」
ゴーストライダーはそう言った後、焔達と共に敵軍に接近し始めた。

ノヴァ「俺達も行くぞ!」

スパイダーマン「ああ。ここで決着を着けてやる!」
スパイダーマン達もゴーストライダーの後に続いた。

美緒「私達も後に続くぞ!」

イカ娘「分かったでゲソ!」
イカ娘達も敵軍の方へと進みだした。

鈴「私達も負けていられないわ。すぐに戦いましょう!」

両津「もちろんだ!わしはヴィヴィオを倒しに行く。お前達は他の敵を倒してくれ!」

箒「任せてください!」
箒達は敵軍の方に向かい、両津はヴィヴィオに襲い掛かった。

ヴィヴィオ「倒すのなら容赦はしない。ハッ!」ドガッ
ヴィヴィオは素早く両津の懐に潜り込み、正拳突きを当てた。

両津「うぐ・・・。子どもだからといって容赦せんぞ!!」
両津も負けじとヴィヴィオを掴み、そのまま地面に急降下し始めた。

両津「死より恐ろしい物を体感させてやる!」

ヴィヴィオ「死より恐ろしい物だと!?」

両津「後悔しても知らんぞ!」

両津は急降下の速度を大幅に上げ、そのまま回転し始めた。
両津「最大秘技。竜巻地獄落とし!」

ヴィヴィオ「キャアアアアアアア!!!」

ドゴーン

全員「!?」
全員が攻撃を止め、砂煙が発生している場所を振り向いた。

ワスプ「私、ちょっと様子を見てくる!」

シャル「僕も!」
ワスプとシャルロットは地面に降り立ち、砂煙の中心地に近づいた。

ワスプ「すごい砂煙ね。ストーム、吹き飛ばしてくれる?」

ストーム「任せて!」ビュン
ストームの突風で砂煙が消え、ワスプ達の目の前に見えたのは、ヴィヴィオの上に乗っている両津の姿だった。

ワスプ「両津、大丈夫!?」

両津「全然平気だ。何ともないぞ。」

シャル「良かった~。死んでたら気絶していたよ。」ホッ

両津「不吉な事を言うなよ。」

ワスプ「で、その下にいるのってヴィヴィオよね。彼女の方は?」

両津「そう言えばそうだったな。」
両津はヴィヴィオから降りた後、彼女の様子を見始めた。

ワスプ「どうだった?」

両津「先ほどの衝撃で死亡が確認された。」

ワスプ・シャル「という事は・・・。」
ワスプとシャルロットがそう言ったと同時に、両津は箒達の方を向いた。

両津「諸君、ヴィヴィオの死亡が確認された。任務完了だ!」

アイアンマン達「うおおおおおおお!!」
両津の言葉を聞いたアイアンマン達は彼に近寄り、手荒い祝福をした。

キャプテン・アメリカ「お見事だ!まさかあの大技を繰り出すとは!」

箒「両津さん、すごかったです!」

めだか「まさに英雄としてふさわしいくらいだ!」

ホークアイ「かっこよかったぜ!」

両津「そんなに褒めると照れるな。」ハッハッハ
アイアンマン達は喜んでいるが、そら達は不安そうな表情をしていた。

両津「どうしたお前等?」

そら「両津さん。ヴィヴィオちゃんはもう死んだんですよね?」

両津「そうだが、それがどうかしたのか?」

ソニック「言い忘れていたが、なのははキレてしまうと白い魔王となって攻撃してくる。」

シャマル「その攻撃は敵だけでなく、味方まで容赦なく・・・。」

ワスプ「という事は・・・。」
ワスプが上空を見上げると、魔王モードのなのはが浮かんでいた。

なのは「両津さん。あなたのせいでヴィヴィオは死んだんですよね?」

両津「そうだが?」

なのは「少し頭冷やそうか?」ニコリ
なのはがそう言った直後、両津の横に特大の光線が通り過ぎた。それを見た両津達は思わず冷や汗を流してしまった。

アイアンマン「全員、撤退せよ!」

全員「うわあああああ!!」ドドドドド

なのは「逃がしはしないの!」ドゴーン

両津「ひいいいいい!なのはが本気で怒ったー!!」

ソニック「だから言っただろ!怒らすとまずいって!」

ドゴーンドゴーン

そしてなのはの攻撃が終わった時は、なのは以外全員戦闘不能となってしまった。
エーコ「こういう事が予測できれば、このような事態は避けられていたかも知れないわね・・・。」ゴホゴホ

芳佳「少しは自分のバカさ加減に気付いてくださいよ・・・。」

両津「うるさい!」
するとそこにタイガーとバーナビーが駆けつけて来た。

タイガー「両さん。先程爆発があったから駆けつけたけど、大丈夫なのか?」

両津「大丈夫じゃない・・・。死ぬかと思ったぞ・・・。」

バーナビー「で、騒ぎを起こした張本人は?」

両津「あそこだ。」ユビサシ
両津が指差す方を振り向くと、騒ぎを起こしたなのははワスプの胸の中で泣きじゃくっていた。

バーナビー「両さん。彼女に何かしたのか?」

両津「ああ。危険人物であるヴィヴィオを殺したら、なのはが激怒して大暴れしたからな。」

タイガー「それは両さんが悪いと思うぞ・・・。」

両津「わしは任務を遂行しただけだ!」

それから数日後、ヒーローズアジトになのは達がやって来た。
両津「そうか。ヴィヴィオが死んだことによって、お前達はここに移籍させられたのか。」

なのは「はい。それだけでなく、ソニック達やイカロス達、先ほど捕えたナンバーズの7人もここに移籍させられたのです。」

エーコ「そうだったの。ところでジェイルはどうなったの?」

ナックルズ「ああ。ジェイルは残ったナンバーズの5人と共に、そのまま何処かに消えてしまったぜ。」

ラウラ「なるほど。もしかしたら、道元のアジトに逃げ込んだのかもしれないな。」

春花「確かにその可能性が高いわね。」

両津「亡国機業、ヴィラル、スカリエッティ、そして道元・・・。どうやら戦いはまだまだ続くようだな・・・。」
両津の言葉に全員が頷いた。

一方、道元のアジト

道元「そうか。両津によって計画は台無しにされていたのか。」

スカリエッティ「ああ。聖王が死んでしまったせいで、私の苦労は水の泡となってしまった。」

道元「それによってなのは達も移籍させられたようだな。」

スカリエッティ「だがエリオとキャロは機動六課に残る事になったがな。」
スカリエッティがそう言った直後、忌夢が姿を現した。

忌夢「道元様、アブダラ・カダブラ様と黒井社長がお見えになりました。」

道元「通してやれ。」

忌夢「はっ。」ビュン

スカリエッティ「これで主役がそろったようだな。」

道元「ああ。すぐに始めるぞ。史上最大の同盟を結ぶパーティを・・・!」

次回予告

両津「ついにこの時が来たか。サンバカーニバル!」

斑鳩「確か8月の最後の土曜日に開かれるんですね。」

麗子「そうよ。それに今回は婦警達だけでなく、IS学園などのメンバーも参加するわ。」

ワスプ「だったら期待に答えないといけないわね。」

両津「こうなった以上は優勝一筋だ。絶対に勝つぞ!」

全員「おう!!!!」

ソー「次回、『夢のサンバカーニバル!』。よろしく頼む。」

第20話「夢のサンバカーニバル!」

IS学園の中庭、そこではサンバの練習が行われていた。
両津「葛城、もう少し腰を振らせ!」

葛城「お、おう!」

両津「ミリア、リリア、リズムよく合わせて!」

リリア「はい!」

ミリア「うう・・・。サンバの練習がこんなに辛いとは・・・。」

両津「そこ、口答えしない!」

ミリア「は、はい!」

ソニック「両津の指導は相変わらず厳しいな。」

そら「そのおかげでサンバの腕は上達したけどね・・・。」

エミー「そう言えばイカロス達は?」

ソニック「両津に頼まれて新しいメンバーを探しに行っている。」

イカロス「マスター、連れてきました。」

ソニック「おっ、帰って来たか。」
ソニック達はイカロス達の元に駆け寄り、新しいメンバーに視線を移した。

ニンフ「『鋼鉄天使くるみ』からくるみ、サキ、カリンカ。『万能文化猫娘』からヌクヌク。」

オレガノ「『あいこら』から桜子、桐乃、弓雁、つばめ先生です。」

ソニック「で、ちゃんと許可をもらったのか?」

オレガノ「両津さんの指示通り、手荒な方法で許可を得ました。」

ズガーッ←ソニックがずっこけた音

ソニック「ま、まあいい。すぐに彼女達を両津の元に連れてきてくれ。」

イカロス「はい。」

ゾロゾロ

シャマル「それにしても随分メンバーが増えたわね。」

ザフィーラ「サンバカーニバルのトップリーグであるS1リーグに参加するからな。」

両津「そこ!長話している暇があったら、練習しろ!」

シャマル「はい!」

一方、藍越学園
弾「どうやらヒーローズチームは着実にメンバーを集めている様だぞ。」

数馬「こうなってしまうと優勝は難しくなるな。」

一夏「ああ。だが俺達も負けてはいられない。あのゴリラ男には絶対に負けたくないからな。」

才人「不法侵入者と間違えられてボコボコにされていた事だろ。まだ根に持っているのかよ。」

一夏「あのおかげでひどい目に遭いましたからね。優勝してギャフンと言わせておかなければ気がすみません!」

月音「相当根に持っているようだな・・・。」

才人「そうそう。ハルナ達が新しいメンバーを連れて来る頃だ。さっそく出迎えて精一杯練習しようぜ!」

一夏・弾・数馬「はい!」

そしてサンバカーニバル当日
両津「よし。全員そろったようだな。」

両津「いいか。これまでの成果を試す時だ。やるからには優勝するぞ!」

さくら(せかつよ)「もちろんです。この日の為に精一杯練習しましたからね。」

萌「やるからには絶対優勝です!」

両津「よし。すぐに出演準備するぞ!」

全員「はい!」

そして箒達の出番がきた。
BGM:恋のカーニバル

観客たち「おおおおお!!」

実況「すごい歓声です!初出場のヒーローズチーム、大規模な演出で観客たちの心をがっちりとつかんでいます!」

観客A「いいぞ姉ちゃん。こっち向いてくれ!」

両津「はいはい。撮影は人に迷惑を掛けない様に!」

観客B「でも匍匐前進で進んでいる人がいるけど。」

両津「へ?」
両津が振り向くと、一人の老人が匍匐前進をしていた。

両津「もんじゃ屋の親父じゃねえか!何やってんだ!」

もんじゃ屋の親父「お店休業しちゃった。」

両津「働け!」

ソニック「両津も大変だな。では、得意のパフォーマンスをやるとするか!」

フェイト「OK!」
ソニックとフェイトは山車に乗った後、合体パフォーマンスを披露した。

観客たち「うおおおおおお!!」パチパチパチパチ

ソニック「大成功だぜ!」

フェイト「決まったわね!」ハイタッチ

なのは・エミー「」ギリギリギリギリ

その後、次々とパフォーマンスが繰り出され、ヒーローズチームは高評価を得たのだ。

それを見ていた藍越学園チームは―――
才人「うわ・・・。いくら何でもそんなのありかよ・・・。」

ハチベエ「これじゃあ、勝ち目がないかもな・・・。」

キンジ「絶望的になるなよ。自分たちのパフォーマンスに集中して楽しもうぜ!」

一夏「キンジ先輩の言う通りです。見せてやりましょう。俺達のサンバを!!」

全員「おう!!!」

そして藍越学園の番がきた。
BGM:ブラジル

実況「高校生ながらのこのサンバ!まさにヤングパワーその物です!」

一夏「よし!ここでパフォーマンス行くぞ!」

弾「分かった!」

数馬「派手に行くとするか!」
一夏と弾、数馬の3人は山車に乗り、得意のパフォーマンスを披露した。

一夏「よし!平賀先輩、高凪先輩。お願いします!」

平賀「任せろ!」

春奈「OK!」
才人と春奈の大技も決まり、観客から盛大な拍手が聞こえた。

そして全てのチームの演技が終わり、残すは審査結果となった。
司会「それでは優勝チームを発表します。優勝は・・・。」

BGM:ドラムロール

司会「ヒーローズチームです!」

両津達「いやったー!!」
両津達がそう言ったと同時に、ファンファーレが鳴り響いた。

BGM:RPG

弾「やっぱりヒーローズチームには敵わなかったか・・・。」

蘭「でも、準優勝しただけでも良かったじゃない。ね、一夏さん。」

一夏「ああ。俺達は精一杯やったんだ。もちろん悔いはないさ。」

弾「そうだな。最高だぜ、ヒーローズチーム!!」

審査委員長「おめでとう。」

麗子「ありがとうございます!」

パチパチパチパチ

そら「夏休みにいい思い出ができて本当に良かった!」

リナリー「この調子で2学期も頑張りましょう!」

千冬「いい心がけだ。帰ったら祝賀会を開くぞ!」

桜子「いいですね!」

鈴「よし!両津を胴上げするわよ!!」
鈴の合図で箒達が両津の周りに集まった。

鈴「では、準備はいい?」

両津「おう、やってくれ!」

鈴「せーの!!」

ワーッショイ、ワーッショイ

千冬「さすがは両津、箒達をサンバカーニバルで優勝させるとは驚いたな。」

部長「仕事もこの調子でいって欲しいくらいだな。」

両津「余計な事を言わないでくださいよ!」

部長・千冬「ハハハハハ。」
こうしてサンバカーニバルが終了し、IS学園の夏休みも残りは2日となった。

次回予告

そら「夏休みも終わり、いよいよ2学期スタート!」

ルイズ「私達もIS学園に転入する事になりました!」

リナリー「それによってIS学園はますますにぎやかになるわね。」

両津「それに絵崎が出張によって、校長も変わる事になったぞ。」

鈴「へー。いったい誰が校長になるの?」

両津「そう。わしがIS学園の校長に任命されたのだ!」

箒達「ええーっ!?」

鈴「なんだか嫌な予感がしてきた・・・。」

キャプテン・アメリカ「次回、『両津校長、誕生!』。よろしく頼む。」

第21話「両津校長、誕生!」

IS学園校長室

両津「何!?わしがここの学園の校長になるだと!?」

絵崎「そうだよゴリラ君。そろそろ他の研究も捗らなければならないのでね。」

両津「わしはここの生徒だぞ!?」

絵崎「他の教師陣には私が話をつけておくから。」

両津「そういう問題じゃないだろ!」

IS学園中庭
セシリア「まあ、貴方達もIS学園の生徒になりますのね。」

ルイズ「ええ。そうなった以上は、しっかりとISの操作を身に着けないとね。」

カービィ「ぽよぽよ!」

ソニック「そう言えば両さんの姿が見えないが・・・。」

イカロス「まさか遅刻ではないでしょうか?」

ラウラ「いや、遅刻とは限らないだろう。」

キーンコーンカーンコーン

ニンフ「あっ、朝礼が始まったわ。」

千冬「ただいまから始業式を行う。まずは新しい校長の挨拶だ。」

セシリア「新しい校長?」

誠士郎「どういう事だ?」
生徒達が首を傾げる中、両津が朝礼台に上がった。

両津「わしがIS学園の校長に就任した両津だ。よろしくな!」

ズガーッ←生徒達がずっこけた音

ジャネット「な、なんで両津がここの校長なの!?」

両津「絵崎から正式に頼まれたからな。」

鈴「あんたが校長なんてやったら、この学校がめちゃくちゃになるでしょうが!」

両津「うるさいぞ!決まってしまったことなんだから仕方がないだろ。」

シャル「僕は勘吉が校長になってくれて嬉しいな!」

箒「生徒なのに校長とか意味が分からないな。」

ジョナサン「オウ。」

1時限目
部長「お前が校長になっても、授業に参加しなければならないことは分かってるだろうな。」

両津「うぐぐ・・・。」

めだか「両さんがいくら校長になっても、さすがに部長には逆らえないな。」

ラウラ「まあ、生徒だから仕方がないな。」

ソニック「ああ。」

放課後の校長室

両津「山田くん。」

山田「はい、なんでしょうか?校長。」

両津「次の大会の一般公開(有料)ってなに?」

山田「ああ、それは一般の人も見学できるってことなんですけど、毎年来るのは受験生が学校見学でくるくらいであまり利益はないんですよ。」

両津「なに?金を取るのか?」ピク

山田「有料と言っても500円ですが。」

両津「安い!」

山田「それはそうですよ!所詮はプロじゃなくて学生の大会ですから。」

両津「この学園の利益上げるには生徒の月謝だけじゃなく、そういうところも重視するべきだ!」

山田「そうは言っても、所詮は生徒ですし派手な試合はそうそう出来ないかと」

両津「なに、そういうことはワシは得意だ!全て任せなさい。」

次の日

ブラン「私達にも専用機が来たのはいいが、このスーツはいったい何だ?」

桃香「なんでISを乗るのに、このようなヒラヒラを着けるの?」

両津「今日から急遽新しく中川グループが開発したスーツだ。ヒラヒラしてるが動きやすいだろ。」

飛鳥「確かにすごい動きやすいね。」

詠「まるで重みを感じませんわ。」

雲雀「ひばり、結構気に入ってるよ。」

柳生「ああ。俺も気に入っている。」

飛鳥「柳生ちゃん、鼻血出てるよ。」

そして大会当日

両津(中川の協力の元、たくさんのスポンサーを付けてCMも流さしたからな。観客は来るはずだ。)

山田「両津校長!大変です!観客が例年の100倍は着ています!」

両津「よし、読み通りだ!」

山田「受験生よりも若い男性が多いみたいです。」

両津「世の中の男は単純だからな。」

山田「いったい、どんなPRをしたんだろう・・・。」ヒソヒソ

ジャネット「さあ・・・。」ヒソヒソ

第1アリーナ

両津「レディースアーンジョントルメン!ようこそ我がIS学園へ!」
ワアアアア

両津「わたくしが校長の両津です!」

千冬「代理だろうが…。」

両津「うるさいぞ!織斑!」

観客「キャー千冬様よ!」キャーキャー

千冬「フッ。」ファサ

両津「では、これよりダンス部と吹奏楽部によるオープニングを、お楽しみ下さい。」

それからしばらくして、箒達がビールとおつまみを持ってきた。

箒「ビールにおつまみは如何ですかー。」

セシリア「いかがですかー。」

男性観客陣「おお!美少女!買います!」

鈴「ハァ・・・。なんで私達がこんなことを・・・。」

箒「両津さんがやれって言うんだから仕方ないだろ。」

鈴「あんた完全に両津のパシリね・・・。」

十分後
シャル「勘吉ー、僕のビールなくなっちゃったよ。」

両津「おお、ご苦労。そこにあるから次々売りまくってくれ!」

シャル「勘吉何やってんの?」

両津「今日の売り上げを調べているんだ。」

シャル「いくら?」

両津「凄いぞ。今日だけで3000万の儲けだ。」

シャル「結構儲けてるんだね。」

両津「うーむ、だがやはり1人500円だと儲けもたかがしれているな・・・。」

シャル「この学園はみんな女の子だから、アイドルグループでも作ったらいいんじゃない?w」ナンテネ

両津「それだ!でかしたぞシャルロット!」

シャル「え?本当にやるの?」

両津「あたぼうよ!早速客に人気投票させてくる!」ダッ

大会終了後
両津「皆様、今日は来てくださってありがとうございます。」

ジャネット「帰りにアンケートをお渡しするので、是非記入して行ってください。」

ゾロゾロ

麗子「いったい何のアンケートかしら?」

シャル「うん。アイドルグループを作るから、客に人気投票をさせているんだ・・・。」

生徒達「ええっ!?」

ソニック「今度はアイドル活動かよ・・・。」

ナックルズ「先が思いやられるな・・・。」

それから数日後、アンケートの結果がでた。

両津「と言う訳で、1位の織斑君にはセンターを務めてもらう。」

千冬「私は教師だぞ!なぜこのような事をしなければならんのだ!?」

両津「人気投票だから仕方があるまい。それに校長命令に逆らうとどうなるか分かっているよね?」

千冬「うぐ・・・。分かりました。」

両津「よろしい。」

こうしてIS学園に両津プロダクションが設立され、箒達はアイドル活動を始めたのだ。
箒達「ワンツー、ワンツー!」

両津「よし!その調子だ!この動きを忘れるな!」

箒達「はい!」

ソニック「箒達は頑張っているな。」

テイルス「僕達は男性アイドルグループとして活動するし、彼女達に負けない様に頑張らないとね!」

シャドウ「そうだな。」

ナックルズ「ISとアイドルの両立か・・・。結構苦労するな。」

それから5日後、箒達率いるISG48のデビュー曲『SUPER∞STREAM』が発表された。
しかも売り上げは絶好調!

両津「にゃはははは!大儲けだー!!」

ジャネット「まさかデビュー曲がこんなにもヒットするなんて・・・。」

千冬「信じられないくらいだ・・・。」

両津「よし!このまま次の新曲も出すぞー!!」

千冬・ジャネット「勘弁してくれ(よ)・・・。」ハァ

この後も次々と曲がヒットされ、両津プロダクションは短期間で大手プロダクションとなったのだ。
その噂は765プロや、961プロまでにも流れていた。

961プロ

黒井「ほう。両津プロダクションか。」

冬馬「あいつ等は破竹の勢いで有名になっている。これからどうするつもりだ?」

黒井「もちろん力で抑えつけようと思うのだが、その前にやるべきことがある。」

翔太「やるべき事?」

黒井「そう。憎き765プロを潰しておかないといけないからな・・・。」

765プロ

春香「両津プロダクションか・・・。すごい人気なんだね。」

千早「ええ。しかも社長兼プロデューサーは警察官なんだって。」

美希「普通じゃ考えられないの・・・。」

真「確かにね。僕達も彼等に負けずに頑張ろうよ!」

あずさ「ええ。765プロの意地を見せておかないとね。」

P「もちろんその意気だ。そのためにも俺達がしっかりしないとな。」

律子「ええ。でもプロデューサー、そろそろ会議の時間が始まりますが・・・。」

P「おっと、急がないとな。」ダッ

春香達「いってらっしゃーい!!」
この時、彼女達は知らなかった。プロデューサーを見たのがこれで最後だという事を・・・。

次の日の朝、IS学園

タッタッタッタッ

両津「で、ここをこうして・・・。」

バタン
ゆうこ「両津校長、事件が発生しました!」

両津「おお、大森か。何があった?」

ゆうこ「河川敷で遺体が見つかりました。しかもその身元は、765プロのプロデューサーだという事が分かりました!」

両津「何だと!?すぐに出動を呼びかけろ!」

ゆうこ「はい!」ダッ

両津達は現場に辿り着いた後、すぐに現場検証を行った。
部長「なるほど。背中に刃物を刺されてそのまま死亡したようだな。」

両津「ああ。こういう事をするのはアイツなのかも知れないな。」

マナ「あいつって?」

両津「黒井崇男。765プロの最大のライバルである961プロの社長だ。」

六花「じゃあ、もしかしてこの事件も黒井が関係しているという事ですか?」

両津「多分そうかもな。」

それから2日後、765プロの社長が両津プロを訪問してきた。
両津「何!?765プロのアイドルを引き取って欲しいだと!?」

高木「ああ。プロデューサーの死で、765プロは低迷の危機に陥っている。このまま倒産するのも時間の問題だ。」

両津「そうか。だったらわしがプロデューサーに専念し、お前が社長となる。その方法も悪くないだろ?」

高木「まさか765プロと合併させるのかね?」

両津「その通りだ。961プロに対抗するにはこの方法しかないからな。」

高木「分かった。これからよろしく頼むよ。」

両津「よし!これで交渉成立だな。」

高木「で、合併後の新しい事務所の名は決まっているのかね?」

両津「もちろん決まっている。両津765プロダクションだ!」

両津765プロ誕生から数日後、961プロが始動し始めた。
両津「くそ・・・。今週に続いて『Jupiter』がまた1位かよ・・・。」

律子「どうやら黒井社長は両津765プロを潰す気になったそうです。」

春香「どうするんですか、プロデューサー?」

両津「よし!ここは総力戦で勝負だ!全員で力を合わせ、961プロを潰しに行くぞ!!」

全員「イェッサー!!」

そして新曲発売日。運命の決戦が幕を開けた。

司会「さあ、今週のシングルランキングはこちら!」

1位『瞬間はファンタジー』ISG48 230万枚
2位『リクエスト・メモリー』Jupiter 200万枚

黒井「馬鹿な!このような事が・・・。」

両津「これでお前の負けは確定だ。それにお前の悪事も全てマスコミや警察にばらしたからな。」

黒井「なんだと!?」
黒井がそう言ったその直後、警察とマスコミが押しかけてきた。

部長「黒井崇男。765プロデューサー殺害、脱税、営業妨害などの罪で逮捕する!」

黒井「くそっ!」ダッ

両津「まどか、あいつをひっ捕らえろ!」

まどか「はい!」ダッ

まどかは黒井の前に立ちはだかった後、ジャンプして飛び蹴りをした。
まどか「えーい!」ドゴッ

黒井「ぐあっ・・・。」バタン

部長「今がチャンスだ!捕まえろ!!」

警官達「おう!!」バッ

さやか「これで961プロダクションも終わりだね。」

貴音「で、あなた方はどうされますか?」

冬馬「俺達は新しい事務所に移行する。そこで一からやり直すつもりさ。」

両津「そうか。お互い頑張ろうな!」

冬馬「ああ。もちろんだ!」

こうして黒井社長が逮捕されたことにより、961プロは倒産してしまったのだ。
両津「これで天国にいるプロデューサーも満足しているだろうな。」

千早「ええ。これからは前プロデューサーの分まで、精一杯頑張ります。」

両津「千早、よく言った。すぐに歌の練習を始めるぞ!」

千早「はい!」ダッ

鈴「よし、私達はダンスの練習に取り掛かりましょう!」

ルイズ「そうね。皆に負けない様にしっかりしなきゃ!」

ワイワイガヤガヤ

高木(765プロがここまで来れたのは君のおかげだ。ありがとう、両津君・・・。)

一方、亡国機業では―――
スコール「黒井は警察に捕まった後、獄中で自殺したそうです。」

カダブラ「そうか。相手が両津と甘く見たのが敗因だったな。」

M「で、これからどうされますか?」

カダブラ「道元に伝えておいてくれ。蛇女の選抜メンバー5人を、IS学園に送り込んでくれと。」

M「はっ!」

次回予告

ソニック「ギリウスじいさん!なんでIS学園に来たんだ?」

ギリウス「今度開催するレースにお前達を招待しに来たんじゃ。もちろん参加もできるぞ。」

やよい(プリキュア)「私達の他にもいろんな参加者がいるんですか?」

ソニック「ああ。セガのキャラクターだけでなく、『シュガー・ラッシュ』のラルフも参加するぜ。」

やよい(プリキュア)「面白そうですね!私も参加します!」

ワスプ「で、優勝したら何がもらえるの?」

ギリウス「優勝賞金はもちろん、さまざまな景品も用意してあるぞ。」

両津「こうしちゃおれん!絶対に優勝するぞ!」

ワスプ「まったく、賞金の事になるとすぐ本気になるんだから。」

ハルク「次回、『爆走、オールスターレースバトル!』。よろしくな!」

第22話「爆走!オールスターレースバトル!」

両津達の部屋

両津「z~z~z~」

千棘「校長先生、まだ起きないのですか?」

ジャネット「そうなの。昨日は部長の指令で徹夜まで仕事していたからね。」

誠士郎「でも起きてもらわないと困りますね。」

小咲「でも無理やり起こしたら、何をされるか分からないよね・・・。」

鈴「じゃあ、どうしようか?」

万里花「せっかくだから歌でも歌いますか?」

ルイズ「でも何を歌えばいいのかしら?」

カービィ「ぽよ!」

リナリー「どうしたの、カービィ?」

ルイズ「ま、まさか・・・。」
ルイズがそう言ったと同時に、カービィが歌う態勢に入った。

ルイズ「カービィ、止めなさい!あんたが歌ったら、この校舎が壊れるでしょうが!」

カービィ「ぽよ・・・。」シュン

ラウラ「ルイズ、カービィの歌ってそんなに恐ろしい物なのか?」

ルイズ「ええ。あの歌はまさに地獄その物だわ。下手をすれば命に係わる危険もあるからね・・・。」

ラウラ達「」ガタガタ

ネプギア「あの、だったら私が歌いましょうか?」

ネプテューヌ「ネプギア、いったい何を歌うの?」

ネプギア「『にんげんっていいな』という歌だよ。じゃ、始めるね。」
ネプギアはそう言った後、歌い始めた。

ネプギア「くまのこ見ていたかくれんぼ~♪おしりを出したこ、いっとうしょう♪」

ネプギア「夕やけこやけでまたあした~♪またあした~♪」

千棘達「い~いな♪い~いな♪にんげんってい~いな♪」

小咲「おいしいおやつにほかほかごはん♪こどものかえりをまってるだろな♪」

千棘達「ぼくもかえ~ろ♪おうちへかえろ♪」

両津「」ムクッ

万里花「あら・・・。」

両津「・・・。」

千棘達「キャアアアアアアア!!」

両津「・・でんでん でんぐりがえって。」

千棘・小野寺「バイバイバイッ!」

両津「逃がすかー!!」

ドカバキボカスカ

お昼、鬼丸飯店

千棘「うう・・・。まだ頭が痛い・・・。」

両津「当たり前だ。寝ているわしの前で変な歌を歌うからだ。」

鈴「でも叩いたり殴ったりする事はないでしょ!」

リナリー「そうよ!おかげでひどい目に遭ったわ。」

真紀子「はい。おまちどおさま。」コトッ

両津「おっ、来たようだな。では食うとするか!」

鈴「そうね・・・。いただきまーす!」

ワーワーギャーギャー

千棘「あれ?何の騒ぎ?」

真紀子「ああ。あれはいつもの事だよ。うちの娘とめぐみちゃんが喧嘩をしているのでね。」

リナリー「喧嘩がいつもの事?いったい何があったんだろう・・・。」

美輝「まだやる気かオラー!!」

めぐみ「こっちこそですわ!覚悟しなさい!」

ドガバキボカスカ

めぐみ「うわあああああああ!!!」

美輝「これで止めじゃー!オラー!!」

パシッ

美輝「!?」
美輝が足の方を見ると、リナリーが彼女の足を受け止めていた。

リナリー「彼女はこれ以上戦えない状態となっているわ。すぐに攻撃を止めなさい。」

美輝「邪魔するなー!!」バッ

リナリー「おっと!」

ドゴッ

美輝「うあ・・・。」

ドサッ

リナリー「まったく、少しは大人しくしなさい。」パンパン

パチパチパチパチ

千棘「いくら何でもやり過ぎじゃない?」

リナリー「喧嘩を止めようとしたのに攻撃してきたのよ。少し大人しくしただけだから。」

鈴「確かに自業自得ね。」

両津「よし。帰るとするか。」
両津達が帰ろうとしたその時、リナリーの足首を美輝が掴んだ。

リナリー「ま、まだ抵抗する気なの!?」

美輝「こうなったらアンタを倒すまで戦いは止めねえ。覚悟しやがれ・・・。」

両津「おい!ここで騒ぎを起こすな!」

美輝「ポリ公はひっこんでろ!」

両津「なんだと!やる気か!?」

美輝「上等だ!覚悟しやがれ!!」

ドカバキボカスカ

千棘「今度は両津校長と看板娘が喧嘩しちゃったわ!」

鈴「なんでこんな展開になっちゃうのよー!!」

リナリー「早く喧嘩を止めないと!」

ソニック「ここは俺に任せな!」ダッ

リナリー・鈴・千棘「ソニック!」

ドガッバキッ

両津・美輝「」チーン

ソニック「一丁上がりっと。」パンパン

IS学園

美輝「ううん・・・。」

ルイズ「あっ、どうやら目覚めたみたいね。」

カービィ「ぽよ。」

美輝「こ、ここは何処だ?」キョロキョロ

ルイズ「ここはIS学園の保健室よ。あの後、あなたはリナリー達によってここに運ばれたのよ。」

美輝「そうだったのか・・・。ところで両津達は?」

千棘「両津校長は部長と織斑先生に説教されています。あれだけ騒ぎを起こしましたからね。」

美輝「そうか。いい気味だぜ。」クククク

リナリー「でも気絶していたあなたも悪いのよ。二度とこういう騒ぎは起こしちゃダメ。」

美輝「分かったよ・・・。」

ソニック「で、身体の方は大丈夫なのか?」

美輝「ああ。もう全然平気だ。何処も怪我はない。」

ソニック「それじゃ、外に出るとするか。」

美輝「ああ。」

ソニックと美輝が外に出た直後、一人のドワーフが立っていた。
美輝「ん?誰だこのじいさん?」

ソニック「ギリウスじいさん!久しぶりだな!」

ギリウス「おお!ソニックか!」

美輝「知り合いなのか?」

ソニック「ああ。ギリウスじいさんとはレースの時に知り合ったんだ。」

美輝「へー。」

ソニック「で、ギリウスじいさんがなぜここに?」

ギリウス「今度開かれるレース大会については知っているじゃろ?」

ソニック「ああ。俺達が参加するあのレースの事か。」

ギリウス「わしがここに来たのは、IS学園やヒーローズアジトにいる人たちを、このレースに招待しに来たのじゃ。」

美輝「レースの参加もできるのか?」

ギリウス「もちろん参加もできるぞ。」

美輝「よっしゃ!もちろん参加するぞ!!」

ギリウス「しかも優勝したら賞金はもちろん、豪華な景品もあるぞ。」

両津「本当なのか、じいさん!?」ヒョコ

美輝「うおっ!いつの間に!?」

ギリウス「ああ。もちろんじゃ。」

両津「こうしちゃおれん!絶対に優勝するぞ!」

美輝「賞金の事になるとすごい本気だな・・・。」

そして1週間後、レース会場

簪「すごい人だかり・・・。」

楯無「まさにオールスターって感じね。」

セシリア「でも、わたくし達も負ける訳にはいきませんわね。」

両津「当たり前だ!もちろん目的は優勝だからな!」

シャル「でも、マシンとかの用意はしてあるの?」

勘兵衛「その辺については心配ない。」ヒョコ

両津「あっ、勘兵衛!」

勘兵衛「わしが開発したマシン診断ロボなら、車がすぐに完成できるぞ。」

楯無「さすがは遊び人一族ね・・・。」

ラウラ「ともかくマシンを作成するとしよう。」

セシリア「ええ。」

そしてマシンが開発され、両津達は受付を済ませた。
両津「これでよし。あとは他の参加者だが、いろんな奴等がいるな。」

箒「ええ。『シュガー・ラッシュ』のラルフや『エターナルアルカディア』のヴァイス、『スペースチャンネル』のうららなどがいますね。」

麗子「そうね。あとは・・・。」

BGM:ワルキューレの騎行

バリバリバリバリ

両津「こ、この音楽は・・・、まさか!?」
両津達が上空を見上げると、数台のヘリが地上に降り立とうとしていた。

爆竜「久しぶりだな両津、ラウラ。」

両津・ラウラ「爆竜大佐!」
ヘリが地上に着地した後、爆龍大佐はヘリから地面に降り立った。

両津「まさか爆竜のおっさんも出るのか!?」

爆竜「その通りだ。我が軍も出場するからな。」

ボルボ「じゃあ、ジョディーも出場するのか?」

ジョディー「もちろんよ。ボビーが参加すると聞いたから、いてもたってもいられなくなっちゃたからね。」プルンプルン

ボルボ「うおっ・・・。」ブブーッ

簪「ボルボさん、しっかりしてください!」

両津「やっぱり女性恐怖症はまだ治ってないな・・・。」

キキッ

両津「今度は軽トラだぞ。」

マリア「あれってまさか・・・。」

門下生「ほっほっほっほっ。」ザッザッ

両津「こ、このパターンはもしかして・・・。」

中川「もしかするとですよ・・・。」

ヒョコ

晩「私がホンダラ拳総帥、麻里晩だ!」

ズガーッ←両津達がずっこけた音

両津「ホンダラ親父!お前等も参加するのか!?」

晩「もちろんだ。狙うは優勝賞金だからな。」

両津「くそ・・・。ライバルがまた増えやがった・・・。」

美輝「両津の知り合いって、こんな人が多いの?」

麗子「ま、まあね・・・。」

シャル「勘吉、大変だね。」

鈴「いや、そこは同情しなくていいから。」

そして全員がスタートラインにつき、レースが始まろうとしていた。
両津「絶対に優勝するぞ!」

美輝「今度こそ決着を着けてやる!」

ソニック「よし!始めるとするか!」

3、2、1、ピー!

ブロロロロロ

雅非「どうやら全員スタートしたようだな。急いで妨害作戦を開始するぞ!」

忌夢「了解。」

コソコソコソコソ

ファーストゾーン オーシャンパレス
両津「南国みたいな気分だな。」

千冬「だがレースには集中しないとな。それっ!」バッ
千冬はドライビングテクニックで見事大技を決めた。

ソニック「だったら俺も黙っちゃいられないな。それっ!」バッ

真美「すごい!3回転だ!!」

山田「私達も後に続きましょう!」

箒「もちろんそのつもりですよ!」
箒達も次々と大技を披露し、両津達はファーストゾーンを突破した。

コソコソ

めぐみ「見つけましたわ鬼丸美輝。覚悟しなさい!」シュッ
めぐみは爆弾に火をつけ、美輝に向かって投げ飛ばした。

美輝「ははーん。爆弾ね。オラッ!」ドガッ

めぐみ「へ?」

ドゴーン

めぐみ「」チーン

両津「なんだ今の爆発?」

美輝「さあ?」

千冬(お前がやったんだろ・・・。)

ブロロロロ

めぐみ「お、おのれ~~~。」

雅非「ほう。レースの妨害をしようとしたが失敗したか。私達も協力しよう。」

めぐみ「あなた方は!?」

雅非「私立蛇女子学園、真の選抜メンバーだ。よろしく頼む。」

めぐみ「よ、よろしくですわ・・・。」

セカンドステージ 青の空賊島

雅非「ここでは砲弾が縦横無尽に飛んでくる。準備はいいか?」

両備「任せて。こういうのには自信があるから。」

ギュイーン

両奈「あっ、来たよ!」

両備「発射!」

ドンドーン

両津「うわっ!本当にきやがった!」

箒「ここは私に任せてください!」シャキ

箒「すうーっ・・・。はっ!」

バシュ!ザシュ!

セシリア「ほ、砲弾を一刀両断・・・。」

ラウラ「普通ではありえないな・・・。」

両備「おのれ!こうなったら何もかも撃ち落としてやるー!!」

ドンドンドンドーン

セシリア「今度は大量の砲弾が降ってきましたわ!」

箒「まずいな。いくら何でも多くの弾を斬る事ができない・・・。」

シャル「だったらここは僕に任せて!」
シャルロットは右手首に着けている腕時計のスイッチを押し、バリア機能を発動させた。

シャル「出場者全員にバリア展開。さらに砲弾を跳ね返す能力を追加!」

ヴィーン

ゴンゴンゴンゴン

両奈「跳ね返されちゃった。」

両備「という事は・・・。」

ドッカーン

雅非達「うわ(きゃ)ああああああ!!」

焔「ん?今の声、何処かで聞いたことがあるような・・・。」

サードゾーン デスアダーキャッスル

忌夢「今度は巨大鉄球を天井から落としてやる!」

ブロロロロ

めぐみ「あっ、美輝さん達がこちらに来ますわ!」

忌夢「よし!紫、落とせ!」

紫(閃)「うん・・・。」グイッ

ヒューッ 

鈴「鉄球か・・・。ここは私に任せて!」
鈴はマシンを自動操縦に設定した後、マシンの上に乗った。

鈴「はっ!」

ガシィィィン

鈴「うぐぐ・・・。」

ラウラ「無茶をするな!体に負担がかかるぞ!」

鈴「大丈夫!こういうのは慣れているから!」
鈴はそう言った後、鉄球を見事持ち上げた。

忌夢「う、そ・・・。」

鈴「そーれ!」ヒョイ

ドゴーン

忌夢「な、なぜ・・・?」

紫(閃)「これで3回目の失敗・・・。」

ファイナルゾーン フロンティアサーキット

雅非「こうなったら最後の手段だ。奇襲攻撃で奴等を叩きのめすぞ!」

タイガー「で、誰を倒すって?」

雅非「決まっている。参加者・・・、うおっ!?」
雅非達が振り向くと、ワイルドタイガーたちが後ろに立っていた。

雅非「な、なぜそこに!?」

ロックバイソン「レースの観戦に来ていたのだが、不審者がいると会場の人から連絡があってね。」

ドラゴンキッド「まさかとは思っていたけど、君達だったとはね・・・。」

スカイハイ「だめじゃないか。女性がこんな危険なことをしたら。」

ブルーローズ「悪いけど、大人しく捕まってもらうわよ?」

雅非「見つかってしまったか。だったら戦うしか方法はないようだな。」

折紙サイクロン「では、忍者としての実力を見せてもらうでござるよ。」
折紙がそう言った直後、タイガー達と雅非達の戦いが始まった。

一方、両津達は―――
両津「ここは仕掛けがないシンプルなコースだな。一気に勝負を決めるぞ!」

ソニック「だったら俺も本気を出すぜ!」

美輝「私もだ。行くぞ!!」

千冬「私も本気を出すとするか。これ以上の騒動は起こしたくないからな。」

ギュイーン

全員が本気の態勢になり、激しいデッドヒートになってしまった。

ゴールまで残り700m
ラウラ「ゴールが見えたぞ!ブースト最大限解放!」

ドゴォォォォ

両津「そっちがブースト解放なら、奥の手だ!」

千冬「奥の手だと!?」

美輝「いったい何をする気だ!?」

両津「両津式秘技、ミラクルブースト!!」

ガシャンガシャンガシャンガシャン

ソニック「4つのブーストを装着しただと!?」

両津「これで準備完了だ。行くぞおおおおおお!!」

ドッゴーン

箒「は、速い・・・。」

ギュイーン

ラウラ「な!?」

ゴール!!

両津「よっしゃー!!」

レースは両津が優勝し、表彰式が行われた。
ラウラ「まさか奥の手があったとは、私もまだまだだな。」

両津「へへん。レースでわしに敵う奴などいないからな。ガハハハハ!」

ワスプ「でも、鉄球が天井から降ってきたり、砲弾が多く飛んでいたのが気になるわね。」

リナリー「いったい誰が仕組んだのかしら?」

ワイルドタイガー「それはこいつ等の仕業さ。」

両津「おっ、この声はタイガーだな!」
両津が声のした方を振り向くと、ワイルドタイガー達が姿を現した。
しかも彼等の傍には捕えられた雅非達の姿も見えた。

焔「雅非!鉄球などを仕組んでいたのはお前等の仕業だったのか!?」

雅非「その通りだ。道元様からのご命令でね。」

美輝「で、あんたはそれに協力したと言う訳ね。」

めぐみ「はい。そうですわ・・・。」

セシリア「ところで、道元様からのご命令とはいったい何だったのでしょうか?」

雅非「男性初のIS適正者、両津勘吉を始末しろと命じられた。」
雅非の言葉にシャルロット達は驚きを隠せなかった。

シャル「ど、どうして勘吉を殺そうとしたの!?」

雅非「亡国機業の社長であるアダブラ・カダブラ様からの依頼だ。道元様はそれを頼まれていたからな。」

ラウラ「それでお前達が道元の指示によって動いたという事か。」

両備「その通りよ。」

両津「アダブラ・カダブラの奴、脱獄して亡国機業の社長になったとは・・・。」

千冬「両津は彼を知っているのか?」

両津「ああ。彼とは2回戦った事がある。いずれもわしが勝ったけどな。」

箒「となると、私達もいずれは彼と戦う事になるんですね。」

部長「そう言う事になるな。たとえどのような敵が来ようとも、気を引き締めるという事を忘れない様に。いいな?」

箒達「はい!」ビシッ

折紙サイクロン「なるほど。日本人は敬礼をしながら答えるのでござるな。」

ワイルドタイガー「いや、間違っているから。」

その夜、亡国機業のアジト
カダブラ「そうか。彼女達は捕えられてしまったのか。で、これからどうするつもりだ?」

道元「しばらくは自分の研究に専念しておく。完成したらすぐに連絡をするからな。」

カダブラ「そうか。楽しみにしているぞ。」

道元「ああ。」
道元はそう言った後、そのまま立ち去った。

カダブラ(両津勘吉・・・、2度の敗北の屈辱を忘れたとは言わせんぞ・・・。)

カダブラ(必ずお前を倒すからな・・・。覚悟しておけ!)

次回予告

箒「ついにこの時が来たようだな。IS学園の体育祭が!」

セシリア「昨年はこの様な行事はありませんでしたが、今年から始まりますのね。」

鈴「両津もなかなかいい事をするじゃない。」

両津「当たり前だ。高校生活にはこの行事が必要だからな。」

めだか「競技については玉入れ、借り物競争、リレーなどがあるな。」

そら「懐かしい競技ばかりだね。」

両津「だが騎馬戦だけはちょっと工夫してあるからな。覚悟しておけよ。」

リナリー「なんだかその競技が不安になってきたわね・・・。」

スパイダーマン「次回、『激戦!IS学園体育祭。』。よろしくな!」

第23話「激戦!IS学園体育祭。」

IS学園 校長室

ワイワイガヤガヤ

両津「おお。競技場の客席はいっぱいだな。」

ドラゴンキッド「ねえ。僕達も体育祭に参加するの?」

両津「お前達はソニック達と同じく助っ人参加だからな。やるからにはビシッと決めろよ。」

ドラゴンキッド「もちろんそのつもりだよ。僕はこういう事をするのは大好きだからね。」

両津「よく言った。すぐに入場行進の集合場所に行くぞ。」

ドラゴンキッド「あっ、待ってよー!」ダッ

IS学園 陸上競技場

ブー

両津「レディースアンドジェントルマン!只今よりIS学園体育祭を開催します!」

ワアアアアアア

両津「それでは、選手入場!」

BGM:ワシントンポストマーチ

実況「さあ、始まりました。第1回IS学園体育祭。両津校長を筆頭に選手たちが入場してきました!」

解説「今回は赤、青、黄、白の4つに分かれての戦いですからね。しかもそれぞれのチームには有力な選手がいますしね。」

実況「ええ。まず助っ人参加達の後に赤隊が入場してきました。」

解説「赤隊の有力選手は篠ノ之箒、ルイズ率いるゼロの使い魔メンバーが中心となっています。そこに助っ人のカービィが加われば、さらに有力になりますね。」

実況「続いて青隊が入場してきました。こちらの有力選手はどうなっているでしょうか?」

解説「黒神めだかが青隊隊長を務めていますからね。彼女の指導によって、選手たちがどう動くかが見物ですね。」

実況「3番目に入場してきたのは黄隊です。旗手は団長の鬼丸美輝が務めています。」

解説「黄隊は鬼丸選手の他にシャルロット選手、ニセコイメンバーがいますからね。彼女達の運動神経に注目です。」

実況「最後に入場してきたのは白隊です。白隊はどのような有力選手がいるでしょうか?」

解説「団長のラウラを中心に、ネプテューヌ、東方、プリキュアのメンバーがいますからね。あと神楽選手の活躍にも期待しています。」

実況「そうですか。全ての選手入場が終わり、いよいよ開会式が開かれます!」

そして開会式が開かれ、準備体操が始まろうとしていた。
両津「では、準備体操を行う前に特別審判を紹介する。松平片栗虎だ。」

松平「よろしくなお嬢さん達。」

銀時「なんで松平のとっつあんがここに!?」

両津「一昨日、彼と出会ったからな。それで体育祭の事を話したら、審判役を買って出たんだよ。」

銀時「嘘だ!あのスケベ親父は絶対にここの生徒達にセクハラしに決まっ……。」

ドキューン!

生徒達「」ビクッ

松平「静かにしやがれ。」

銀時「何、当たり前の様に銃を撃つんだよ!?つーか、特別審判だろ!?」

松平「おじさんよくわかんな~い。」

銀時「可愛くねぇよ!」

なお「ねえ、神楽ちゃん。銀魂の人達ってあんな人が多いの?」

神楽「まあ、そんなところアルな。」

両津「はいはい。では準備体操を行うぞ。」
両津がそう言ったその直後、松平は突然ジャージを脱いで、上半身裸になる。

女性達「きゃあああああああああっ!?」

銀時「何をやってんだよ!?」

松平「準備運動『松ちゃん体操』をします。皆さん、私の真似をして下さい。」
松平は指を鳴らすと、スピーカーからハイテイションな曲が流れる。

松平「はい、『松ちゃん体操』始めるぞ。」
松平先生は運動を始めるのを見た生徒達は、しぶしぶ従うしかなかった。

……10分後

松平「はい、おしまい。」

全員「」ハァハァ

銀時「10分も準備運動させるなよ!」

第1種目 玉入れ
ルイズ「玉入れか・・・。ここは私にいい考えがあるわ。」

シエスタ「いい考えですか?」

ルイズ「ええ。幸いカービィが助っ人に来てくれたからね。ここは彼を使いましょう。」

3、2、1、ドゴーン

ルイズ「皆、カービィの口の中に玉を入れて!カービィは口の中に入れた玉を、私が指差している籠に入れてね。」

カービィ「ぽよ!」

実況「現在、白隊と青隊がリードしています。各隊長の指示によって的確に入れてますね。」

解説「ええ。ラウラ隊長は軍隊出身ですし、黒神選手は生徒会長を務めていましたからね。」

美輝「おのれ!そっちがその気なら、大量に入れてやる-!!」

シャル「おおっ!大量の玉を軽々と!!」

美輝「おりゃー!!」ドゴーン

実況「おーっと!鬼丸選手の怪力で黄隊がリードしたー!」

解説「彼女の怪力は伊達じゃないですからね。」

実況「一方の赤隊ですが、助っ人のカービィ選手の口に玉を詰め込んでいますね。」

解説「どうやら彼を使って逆転を狙っているでしょうね。」

ルイズ「これでよし。カービィ、頼んだわよ。」

カービィ「ぽよ。」フワフワ

鈴「あっ、カービィが籠の方に向かっているわ!」

楯無「しかもあの口の中には玉が入っているわね。」

美輝「こうなったら止めるしか方法はない!」ドドドド

ラウラ「何としてでも止めて見せる!!」ドドドド

めだか「あいつを止めなければ負けてしまうからな!」ドドドド

ルイズ「やっぱり来たわね。エクスプロージョン!!」ドゴーン

ラめ美「うわああああああ!!」

カービィ「ぽーよ。」バーッ

実況「カービィ選手、全ての玉を籠に入れた-!!」

ドゴーン

実況「これで試合終了!結果はこちらです!」

1位赤隊、2位黄隊、3位青隊、4位白隊

ルイズ「カービィ、よくやったわ。」ナデナデ

カービィ「ぽよ!」ニコッ

美輝「うぐぐ・・・。このままで済むと思うなよ・・・。」

第2種目 綱引き

銀時「これより、赤隊VS白隊の試合を始める。始め!」

ドゴーン

箒「皆、もっと力を入れろ!」

ラウラ「本気の力で引っ張れ!」

ブチブチ

銀時「あっ、綱が切れそう・・・。」

ブチン

女性達「キャッ!」

両津「シャッターチャンス!」パシャパシャ

銀時「この勝負引き分けー。」

ルイズ「今、誰かカメラ撮らなかった?」

シエスタ「さあ?」

第3種目 むかで競争

実況「現在のところは黄隊がリードしています。一方、赤隊はなかなか進んでいません。」

そに子「うう・・・。なかなか進めません。」

アリア「しっかりしなさいよ。ただでさえ・・・、うわっ!」

ドシーン

両津「今だ!」パシャパシャ

白雪「だ、大丈夫?」

アリア「な、何とかね・・・。」イタタ
結局、このミスによって赤隊は最下位となってしまった。

第4種目 パン食い競争

ドゴーン

実況「おーっと、カービィとサシャがすごく速いぞ!そしてそのままパンのところにまで行った―!」

バクッ

実況「先にパンを取ったのはカービィだ!そしてそのままダッシュでゴール!」

ルイズ「やったね、カービィ!」

カービィ「ぽよぽーよ!」ピョンピョン

ミーナ「よし!しっかり写真に収めたわ!」

アニ「で、そのカメラは何処から持ってきんだい?」

ミーナ「さあ?」

第5種目 玉ころがし

カービィ「ぽよぽーよ♪」

実況「おーっと!カービィが玉の上に乗ってそのまま進んでいるぞー!」

銀時「お前は何を考えてんだよ!サーカスじゃねえんだぞ!」

めだか「そっちがその気なら、私もやるぞ!」

千棘「よし!私もやるわよ!」

雲雀「ひばりもやるー!」

銀時「お前等も真似するなー!!」

両津「全員がカービィの真似をしてしまったか・・・。」

ワイルドタイガー「こうなると止められないな。」

美輝「千棘の奴、苦戦しているな、こうなったら・・・。」バッ
美輝は運動服から変装用メガネとパーティー用衣装に姿を変えた。

小咲「な、なんですかその格好は!?」

美輝「まあ、見てな。」

ピューピュータンタン

めだか「くく・・・。」ズルッ

雲雀「きゃはは・・・。」ズルッ

カービィ「きゃはは・・・。」ズルッ

ゴチチチーン

めだか「うわっ!」

雲雀「きゃっ!」

カービィ「うぎっ!」

実況「おーっと!鬼丸選手の応援で黒神選手と雲雀選手、カービィが玉から落ちてしまった―!!」

雲雀「痛いよー。ふえ~ん!」

美輝「作戦成功。」ククク

誠士郎「悪魔だな・・・。」

コツコツ

美輝「ん?」

柳生「ひばりをいじめたな・・・。」ゴゴゴゴゴ

美輝「げっ!?」

柳生「消えるがいい!」ドゴーン

美輝「ギャアアアアアアア!!」

実況「おーっと!場外乱闘が発生し、鬼丸選手が競技場の中心に飛ばされたー!」

ゴチーン

美輝「きゅー・・・。」キゼツ

柳生「まったく・・・。」

全員(こ、怖え~・・・。)

第6種目 リレー

フェイト「ソニック、お願い!」

ソニック「All right!」パシッ

シャルロット「勘吉、お願い!」

両津「よっしゃ!」パシッ

ミカサ「後は頼む・・・。」

めだか「任せろ!」パシッ

実況「勝負はアンカーに突入!ここでソニックがものすごいスピードで一気に差を広げたー!!」

両津「くそっ!あいつは足が速いからな!」

めだか「いくら私達でも敵う訳がない!」

実況「そしてそのままゴール!青隊Bチーム、1位です!」

フェイト「やったね、ソニック!」

ソニック「へへん!楽勝だぜ!!」

新八(あんなスピードで敵うわけないだろ・・・。)

第7種目 借り物競争

セシリア「ええっ!?少年ジャンプの今週号!?」

ラウラ「私のは下着一式(女性物)と書いてあるぞ!」

箒「私のはパフェって書いてあるぞ!」

鈴「こんなの無理に決まってるでしょ!」

両津「無理じゃない。自動車を借りてきた。」

リナリー「うそっ!」

シャル「勘吉、すごい!」

そしてさまざまな競技が行われ、残りは最後の種目となった。
実況「さあ、最後の種目は騎馬戦です!なお、この種目ではISスーツを着て戦う事になります。」

解説「あと助っ人は使える事ができないというルールもありますからね。」

鈴「騎馬戦だというのに、なんでスーツを着なくてはいけないのよ。」

めだか「両津校長が決めた事だから仕方があるまい。すぐに入場態勢に入るぞ。」

鈴「分かってるわよ・・・。」

そして入場が終わり、両津がルール説明をした。
両津「この騎馬戦のルールは落としあいだ。なお妨害もあるのでご注意を。」

ワスプ「妨害?」

両津「では妨害する者達を紹介しよう。出て来い!」
両津の合図でセンチネル軍団が姿を現し、一列に整列した。

ワスプ「すっかり両津の指示に従ってるわね・・・。」

両津「センチネルは爆弾を投げてくるので、爆発に巻き込まれない様に。では、騎馬を作れ!」

生徒達「はーい!」

箒「騎馬戦に爆弾はあり得ないだろ・・・。」

セシリア「これじゃあ戦争と同じですわ。」

両津「全員騎馬を作ったな。折紙!」

折紙サイクロン「任せるでござる!」

ヒュードロドロドロドロ

千冬「な、何だこの音楽は・・・?」

両津「うらめしやー・・・。」ヌッ

千冬「ギャアアアアアアアアアア!!」

ドゴーン

生徒達「うわああああああ!!」ドドドドド

両津「よし!爆弾を投げろ!」

センチネル達「イェッサー。」

ヒューンヒューンドゴーンドゴーン

実況「試合開始と同時に爆弾が投げられたー!これは波乱の展開になりそうだー!!」

解説「こうなってしまうと何が起こるか分かりませんね。」

千冬「お前が驚かせたおかげで寿命が縮んだ。どうしてくれる?」ゴゴゴゴゴ

両津「おい、何を怒っているんだよ。ちょっとしたサプライズじゃないか。」

千冬「サプライズでもこのような驚かせ方はない!覚悟しろ!!」ブンブン

両津「うわあああああ!!」ドドドドド

実況「おーっと!両津校長と織斑先生が乱入してきたー!!」

解説「いや、両津校長は織斑先生に追いかけられていますよ。驚かしたのがまずかったでしょうね。」

箒「両津さん、なんでここにいるんですか!?」

両津「織斑を驚かしたら追いかけて来たんだよー!」

鈴「それはアンタが悪いでしょ!」

千冬「覚悟しろ両津ー!!」ブンブン

両津「こうなったら、出でよ我がIS!」パチン

ガシャンガシャン

両津「どうだ。いくら織斑でもISなしでは敵うまい。」

千冬「それはどうかな?我がIS、発動せよ!」パチン
千冬が指を鳴らしたと同時に、見た事のないISが姿を現した。

両津「な、何だそのISは!?」

千冬「これぞ私の新しい専用機、『月桜』だ。覚悟しろ両津!」ドゴーン

両津「冗談じゃない!やられてたまるかー!!」ドギューン

ワスプ「あーあ、場外乱闘となってしまったわね。」

スカイハイ「こうなってしまうとなかなか止める事はできないな。」

ドゴーン

実況「おっとここで時間切れです。ですが、上空では場外乱闘がまだ続いています。」

箒「いつになったら終わるんだ?」

セシリア「さあ・・・?」

ワイルドタイガー「只今の数を発表する。赤隊7騎、青隊5騎、黄隊5騎、白隊7騎だ。」

ザワザワガヤガヤ

バーナビー「では、一騎打ちに入ります。生き残った騎馬は中央へ!」

実況「この一騎打ちのルールは勝ち抜き戦となっております。果たして優勝するのは誰なのか!?」

ドラゴンキッド「では、試合を行うよ。赤VS黄」

ドドン

両津「これでも喰らえ!」ドゴーン

千冬「おっと!」ヒョイ

ドガーン

ドラゴンキッド「いつになったら終わるんだろ?」

鈴「うぐぐぐぐ・・・。」

ルイズ「んん・・・。」

ヒュルルル

鈴・ルイズ「ん?」

ドゴーン

ルイズ達「キャアアアアアアア!!」

実況「おーっと!両津が放ったミサイルが選手たちに直撃した-!!」

解説「その衝撃で選手たちが吹き飛んでしまいましたね。」

鈴「いたた・・・。よくもやってくれたわね・・・。」パチン

ガシャンガシャン

鈴「さっきのお返しよ!」ドゴーン

両津「おっと!」ヒョイ

ドガーン

千冬「うああああああ!」

ドシーン

両津「よくやったぞ、鈴。」

鈴「あ・・・。」

千冬「鈴、貴様と言う奴は・・・。」ワナワナ

鈴「い、いや、これはその・・・。」

千冬「2人まとめて性根を叩き直してくれるわ!」ドガガガガ

両津・鈴「うわ(きゃ)ああああああ!!」

鈴「元はと言えばあんたのせいでしょ!なんとかしなさいよ!」

両津「何とかしろと言ったって、どうする事も――――。うわっ!」ガッ

鈴「きゃっ!」

ズシーン

箒「2人共、大丈夫――――、あ。」

全員「・・・。」
箒達は両津達の方を良く見ると、目の前の光景に唖然とした。
なぜなら二人の……『唇』が重なっているのだから。

両津「いたた・・・。ん?」
両津が鈴の方を良く見ると、彼女は涙目となっていた。

鈴「何するのよ!このゴリラ男!」ドガッ

両津「ち、違う!わざと・・・。うげっ!」

ズガシャーン

千棘「あっ!シャルロットちゃんが何かつぶやいている!」

シャル「勘吉と鈴が・・・。そうだよね、二人は何かと息ぴったりだったもんね。アハハ・・・。」

ラウラ「うわ・・・。相当すねているな・・・。」

千冬「私達の喧嘩がまさかこのような展開になってしまうとは・・・。」

両津「今頃後悔しても遅いだろ・・・。」ピクピク

体育祭の翌日
箒「あの後、騎馬戦は続行され、鬼丸さんの活躍で黄隊が優勝したそうだな。」

ラウラ「ああ。最終結果は1位が黄隊、2位が赤隊、3位が白隊、最下位が青隊だったな。」

めだか「青隊が最下位になってしまったのは、私の指導がまだまだだったかもな。」

セシリア「ですが、あのキスシーンは誰も忘れないでしょうね。」

リナリー「そうね。ビデオにもしっかりと映されているし・・・。」

箒「当分その噂は流れるだろうな・・・。」

箒セラめリ「はぁ・・・。」

鈴「うう・・・。穴があったら入りたい・・・。」シクシク

シャル「どうせ僕なんかまだまだだね・・・。アハハハハ・・・。」

一方、ヒーローズアジト
麗子「あれ?両ちゃんは?」

部長「織斑先生と共に、中国の四川省でパンダの世話をしている。」

おまけ

はい。この話で両津と鈴がキスをしてしまいました。
もちろん後悔はありません!

両津・鈴「いい加減にしろ、作者ァァァァァァァ!!」

ドカバキボカスカ

ぎゃあああああああ!!

シャル「アハハ・・・。」

次回予告

箒「えっ?文化祭でチャリティーバザーを行うんですか?」

両津「ああ。小町の提案で行う事になったからな。」

シャル「なかなかいい企画だね。」

両津「だが協力してやるんじゃない。IS学園と葛飾署婦警達の対抗戦となっている。」

鈴「また何かやらかしたの?」

両津「まあな。やるからには絶対勝利を掴むのみだ!下手な真似はするなよ?」

箒「うう・・・。余計にプレッシャーが・・・。」

ウルヴァリン「次回、『文化祭での決戦!チーム対抗チャリティバザー!』。よろしくな!」

第24話「文化祭での決戦!チーム対抗チャリティバザー!」

1-1教室

千冬「と言う訳で、このクラスの出し物を決めようと思う。何か提案はあるか?」

両津「わしにいい考えがある。キャバクラというのはどうだ?」

バリバリバリバリ

両津「ぎええええええ!!」

千冬「未成年の少女達をキャバクラで働かすのは重罪だ。」

生徒達「」コクコク

ラウラ「確かにそのとおりだ。だったらメイド喫茶というのはどうだ?」
ラウラの言葉に全員が彼女の方を向いた。

箒「それは確かにいいかも知れないな。」

千冬「よし。メイド喫茶で決定だな。異議はないか?」

生徒達「異議なし!」

放課後

小町「皆、非協力的なんですよ。」

奈緒子「私達に幹事は無理だったんじゃないですか?」

小町「今更言ってもどうしようもできないわよ。」

奈緒子「麗子さ~ん!」

麗子「そうね。手作りのお菓子とか作ったらどう?材料費は私が出すから。」

奈緒子「やった~!さすが麗子さん、太っ腹!」

箒「何の話をしているのですか?」

小町「あら、箒ちゃん。IS学園でチャリティーバザーを行う事は知っている?」

箒「はい。ポスターで見ました。確か老人会に寄付をするんですよね。」

奈緒子「そうなの。それで麗子さんと相談していたのよ。」

両津「そのポスターだが、わしにとっては貧乏くさい紙きれとしか思わん。」

小町「あっ、両津勘吉!」

両津「何これショボ!センス悪!これじゃ品物が集まらねえな!」

小町「小町キーック!」ドガッ

両津「うげっ!」

バターン

小町・奈緒子「べー!」

箒「両津さん、皆が協力しているんですよ。あなたもいらないおもちゃとかあるじゃないですか。」

両津「冗談じゃない!これはわしの大事な宝だ!それに町内の老人会に寄付するなんて無駄としか思えん!」

小町「どうせこんな野蛮人の物なんて誰も買う訳ないじゃないの。」

両津「馬鹿言え!わしのコレクションはな、ファンが見たらよだれが出るような限定グッズばっかりなんだよ!」

両津「何十万もするフィギュアやプラモだって多く持っているからな!」

小町「あのー、無駄な協力はいらないから。私達の邪魔だけはしないでもらえる?」

奈緒子「文化祭当日のバザーにも来ないでね。」

小町「迷惑だから。」

両津「そこまで言うのなら対決だ!IS学園と婦警達のチーム対抗戦でな!」

箒「ええっ!?実行するんですか!?」

両津「当たり前だ!ここまで馬鹿にされて黙っているわけにはいかないからな!」

小町「よーし、決定ね。罰ゲームは当分美術の時間の裸体モデルとなる。それでいいかしら?」

両津「おう、望むところだ!」

箒「まさか対決となってしまうとは・・・。」

麗子「こうなると手が付けられないわね・・・。」

文化祭当日

箒「なんで私たちまで手伝わなければならないんですか?」

シャル「仕方がないよ。勘吉から頼まれたんだから。」

鈴「まあ、対抗戦なんだから仕方がないけどね。」

両津「セシリア、今の状況はどうなっている?」

セシリア「はい!3千円の差で婦警チームがリードしています!」

両津「よし!ワスプ、商品をもっと仕入れてくれ!」

ワスプ「はーい!」ダッ

ラウラ「すっかりパートナーとなってしまったようだな・・・。」

それから数分後、一台のポルシェが現れた。
ワスプ「あら?何かしらあのポルシェは?」

両津「ま、まさか・・・。」

ガチャン

白鳥「やあ、久しぶりだね。」

両津「でた、スーパー金持ちのキザ野郎・・・。」

白鳥「それでは毎回恒例の・・・。」サッ

ワスプ「何をするのかしら?」

白鳥「ほーれ!拾え!」バッ
白鳥は懐から札束を取り出し、それをばらまいた。

両津「にゃーははは!」ピョーン

両津「しまった・・・。また引っかかるとは・・・。」

シャル「どうやら偽札だったようだね・・・。」

白鳥「やあ、スーパー貧乏人の両津君。僕の車を駐車場に移動させといてくれたまえ。」パン

両津「わしはお雇い運転手じゃないぞ!」

白鳥「あーっ!」ビュン

白鳥「麗子さん、今日はお招きいただいてありがとう。」

麗子「えっ?」

白鳥「チャリティーバザーだそうじゃないか。言ってくれればいくらでも協力するのに。」

麗子「そうね。じゃあ、協力してもらおうかしら?」

白鳥「いくらでも、好きなだけ言ってくれたまえ。」サッ

麗子「あの、カードはちょっと・・・。」

白鳥「え?使えないの?」

両津「相変わらずのアホだな。」

白鳥「これだから下町は嫌なんだ!」

シャル「ここは下町じゃないんだけど・・・。」

ワスプ「」ジーッ

両津「ん?どうした?」

ワスプ「前からポルシェが欲しかったんだけど、買おうとしたら100万円以上かかっちゃうのよね。」

ワスプ「もう少し安くすれば買えるのにな・・・。」

両津「だったら手ごろな価格で売ってやろうか?」

ワスプ「本当なの!?」

両津「もちろん。彼にも協力してもらうつもりだからな。」

箒(あの目は何かを考えているに違いないな・・・。)

そして数分後。

白鳥「すべて完売したようだね。」

麗子「ええ。」

小町「ねえ、見て!」

白鳥「ん?」

両津「確かに30万円受け取った。これが鍵だ。」パシッ

ワスプ「サンキュー!」

両津「これで君がオーナーだ。」

白鳥「待て待て待て待て!」ドドドドド

白鳥「これは僕のポルシェだぞ!」

両津「残念だが30万円で所有権は彼女に移った。」

白鳥「ふざけるな!勝手にそのような事を――――――!!」

両津「さあ、今のうちに。」

ブロロロロ

白鳥「僕のポルシェが・・・。」ガクッ

瑞希「両津校長、これで同点になりました!」

両津「ご苦労、姫路。よし、ここからが本番だ。お前も協力してもらうぞ!」

白鳥「ひいいいいい!!」

ニャル子「さあ、スーツや靴、コートがどれも1万円!早い者勝ちですよー!!」

両津「さあ、買った買ったー!!」

ワイワイガヤガヤ

両津・ニャル子「お買い上げありがとうございましたー!!」

白鳥「うっ、うう・・・・、ううううう・・・・・・。」

白鳥「ママァァァァァァァァァ!!」ドドドドドド

瑞希「なんだか可愛そうですね・・・。」

両津「これで10万円アップだ。ガハハハハ!」

小町「そっちがその気なら、この方法でいくわよ!」

バッ

婦警達「ケーキいかがですか~?」

男性陣「うおおおおおおお!!」
婦警達がバニーガールになった瞬間、客が彼女達の店に寄って来た。

瑞希「そっちがその気なら、こちらは若さで勝負です!」

バッ

ニャル子「ケーキやクッキーはいかがでしょうか?」

ラウラ「種類も多くあるので、ぜひ食べてみてください。」

男性陣「うおおおおおお!!」ドドドドド

両津「すごいな。客が一瞬でこっちに来るとは・・・。」

セシリア「この勝負は若さの勝利ですわね。オーッホッホッホッ!!」

小町「うぐぐ・・・。悔し~!」

奈緒子「私がもう少し若ければ・・・。」

その後、売上競争は激しく続いたが、互角のまま最終局面へと動いたのだ。
クー子「両チームとも金額は同じ。どうしてもまだやる気?」

両津「ああ。決着を着けないと気が済まないからな。」

小町「だったら野球拳で決着を着けましょう。」

全員「野球拳!?」

小町「負けた方が相手に1万円払い、その場で全裸を披露する。それでいいかしら?」

両津「おう!望むところだ!」

セシリア「全裸を披露するって、いくら何でもハレンチですわ・・・。」

ラウラ「私は全裸でも恥ずかしくないのだが。」

そら「ラウラは異常すぎるよ・・・。」

ウワアアアアアア
本田「それでは野球拳いってみよー!!」

ドンドンドンドンドンドンドンドン

両津・小町・本田「や~きゅう~、す~るなら~。」

箒達「こういう具合にしやしゃんせ~。」

アイアンマン「あ、それ!」

両津「アウト!」

小町「セーフ!」

両津・小町「よよいのよい!」

両津:パー、小町:チョキ

小町「勝った!」

両津「負けた・・・。」

ブーブー

ハルク「やっぱり両津が脱ぐとブーイングが起こるな・・・。」

キャプテン・アメリカ「ああ・・・。」

ドンドンドンドンドンドンドンドン

両津・小町・本田「や~きゅう~、す~るなら~。」

箒達「こういう具合にしやしゃんせ~。」

ライナー「あ、それ!」

両津「アウト!」

小町「セーフ!」

両津・小町「よよいのよい!」

両津:グー、小町:チョキ

両津「よっしゃ!」

小町「負けた・・・。」

ウオオオオオオオ

アニ「すごい歓声だな。」

ユミル「どうしても両津に勝って欲しいのかよ・・・。」

その後、試合は進み、ついに残るはお互い一枚となった。
両津「最後の勝負だ!」

小町「よっしゃー!」

ドンドンドンドンドンドンドンドン

両津・小町・本田「や~きゅう~、す~るなら~。」

署長「こういう具合にしやしゃんせ~。」

部長「署長・・・。」

男性陣「あ、それ!」

小町「アウト!」

両津「セーフ!」

両津・小町「よよいのよい!」

両津:パー、小町:グー

両津「勝ったぞー!!」

ウオオオオオオオ

署長「さっさと全裸を披露しろ!ぬーげ、ぬーげ!」

男性陣「ぬーげ!ぬーげ!ぬーげ!ぬーげ!」

小町「うう・・・。」

両津「どうしても負けを認めないのなら、こうせざるを得ないな。」パチン

パッ

小町「へ?」

箒達「あ。」
両津が指を鳴らした途端、小町のバスタオルはいつの間にか消えていた。
そう、小町は全裸になってしまったのだ。

男性陣「おおーーーっ。」

小町「きゃあああああああああ!!」

両津「ガハハハハ!思い知ったか!!」

ドガッ

両津「!?」

男性陣「な、何だ!?」
両津達が音のした方を振り向くと、そこには千冬達が怒りのオーラを漂わせていた。

千冬「婦警を全裸にするとはいい度胸だ・・・。」バキボキ

なのは「これはどうやらお仕置きしないとね。少し頭冷やそうか?」ニコッ

ワスプ「気になって様子を見たけど、まさかこのような事になっていたとはね・・・。」ゴゴゴゴゴ

両津「い、いや、これはその・・・。」

千冬「覚悟しろ、貴様等!!」

ドカバキボカスカ

男性陣「ギャアアアアアアア!!」

瑞希「こうなってしまうと誰も止められませんね。」

ルイズ「自業自得よ。カービィもあんな大人になっちゃダメよ。」

カービィ「ぽぉよ。」

瑞希(その後、多額の売り上げが老人会に寄付され、老人たちはもちろん大喜び。その寄付金で、豪華クルーザー旅行を楽しみました。)

瑞希(そして両津校長は・・・。)

苗名滝

両津「ぎゃあああああ!!なんでわしが滝修行を受けなければならんのだ!?」

千冬「お前は女性を全裸にした。これはその罰だ!」

箒「両津さんはともかく、なんで私達も滝修行を受けなければならないんですか!?」

千冬「もちろん連帯責任だ。もっと滝を強くしろ!」

山田「はい!」

両津「くっそー!せっかく勝ったのに~~~!!」

両箒セシャラ鈴「チャリティバザーなんて、もう二度とするか――――――!!」

次回予告

両津「絵崎、また何か発明したのか!?」

絵崎「そうだよゴリラ君。さまざまな作品からキャラを呼び出すことができるマシンを開発したのでね。」

箒「じゃあ、いろんな作品をクロスして作る事も可能なのですか!?」

絵崎「もちろんできるぞ。」

鈴「どんな作品ができるのか楽しみね!」

両津「よし!これを使って次々と作品を作るぞ!」

麗子「まさかとんでもない作品を作るんじゃないでしょうね?」

両津「わしがそのような事をするはずないだろ!」

麗子「絶対怪しいわね・・・。」

両津「次回、『クロス作品、大放出!』!よろしくな!」

次回は両津達がさまざまな作品をクロスしちゃいます!
ご期待ください!

第25話「クロス作品、大放出!」

IS学園 中庭

ワイワイガヤガヤ

箒「いったい何が始まるんだ?」

セシリア「さあ・・・?」

ガーピー

絵崎「久しぶりだね、諸君。」

両津「こ、この声はトンデモ教授!どこにいるんだ!?」

絵崎「ここだよ。」
両津達が上を見上げた瞬間、絵崎とクルルが下降しながら姿を現した。

ケロロ「クルル!」

クルル「待たせたな隊長。新しい発明品が完成したぜ。」

両津「新しい発明品?今度は大丈夫だろうな?」

絵崎「もちろん大丈夫だ。クルル君。」

クルル「了解。」バッ
クルルが指を鳴らすと同時に、大きな機械が姿を現した。

絵崎「これが新しく開発したマシン。『クロスマシーン』だ。」

両津「で、これはどのようなマシンだ?」

絵崎「さまざまな作品からキャラを呼び出すことができるのだよ。」

箒「じゃあ、いろんな作品をクロスして作る事も可能なのですか!?」

絵崎「もちろんできるぞ。」

鈴「どんな作品ができるのか楽しみね!」

絵崎「それだけではなく、現在の状況でクロスされている作品を調べる事ができるぞ。ルイズ君、こっちに来てくれたまえ。」

ルイズ「はい。」

ルイズはマシンの前に着た後、絵崎の指示で緑色の画面に手を当てた。

ピコピコピコウィーン

絵崎「おっ、結果が出たようだね。」

ルイズ「どうでしたか?」

絵崎「君が出ている『ゼロの使い魔』のクロスしている作品は、『星のカービィ』、『星刻の竜騎士』だという事が判明した。」

オオーッ

ルイズ「正解よ。エーコはティファニアによって召喚されたからね。」

エーコ「初めて会った時は巨乳にムカついていたけど、今ではすっかり仲良しよ。」

ティファニア「ええ。コンビネーションもバッチリだしね。」

絵崎「では、そこに『ポケットモンスター』を加えてみよう。」

カタカタカタウィーン

ルイズ「ど、どうなったの?」

絵崎「では、モニターで見てみよう。」ピッ
ルイズ達はモニターの映像をよく見ると、カービィ達がポケモン達と共に行動しているシーンが映っていた。

ルイズ「へえ。なかなかいい感じね。」

絵崎「それだけではないぞ。カービィを良く見てごらん。」

ルイズ「へ?」
ルイズがカービィの方を振り向くと、カービィの腰に6個のモンスターボールがついていた。

ルイズ「い、いつの間に!?」

カービィ「ぽよ?」

絵崎「クロスしたこの『ゼロの使い魔』は、カービィがポケモントレーナー兼星の戦士の設定となっているのだよ。」

両津「なるほど。中のポケモンもモニターと同じなのか?」

絵崎「もちろんだよ。カービィ君、ボールからポケモンを出してくれたまえ。」

カービィ「ぽよ!」ポイ

ポーン

モンスターボールの中から出て来たのは、リザードン、ゲッコウガ、ピカチュウ、ルカリオ、サーナイト、ドダイトスの6匹だった。

ルイズ「すごい!本当にモニターの映像と同じだわ!」

ゲッコウガ「ルイズ殿、当たり前でござるよ。」

ルイズ「うわっ!ポケモンが喋った!?」

絵崎「ああ。この作品ではポケモンが喋る設定となっているのでね。ピカチュウなどのポケモンは喋れないけど。」

シエスタ「そうでしたか・・・。」

リザードン「ほう。ここがIS学園か。なかなかいいところだな。」

キュルケ「まあね。でも、貴方達はISを使える事ができないでしょ?」

ルカリオ「心配無用。我々は持てる力で戦う事ができるからな。」

サーナイト「それにマスターであるカービィを守るのが、私達の使命だからね。」

ピカチュウ「ピッカ!」

ルイズ「そっか。なら心配ないわね。」

カービィ「ぽよぽよ!」ピョンピョン

両津「ポケモンか。だったらこちらの世界にもポケモンを存在させてみるか。」

ソニック「そんな事できるのか?」

両津「『ゼロの使い魔』で成功したんだ。こちらの世界でもできるはずだ。」

カタカタカタウィーン

両津「さて、結果は?」

ポンポンポンポン

リナリー「きゃっ!ポケモンが次々と出て来たわ!」

両津「よっしゃ!実験成功!」

箒「あちこちの場所でも、ポケモンが次々と出現しています!」

セシリア「すごいですわね・・・。」

両津「こいつはすごいじゃねえか!気に入ったぜ!」

絵崎「気にいってもらえて嬉しいよ。せっかくだから他の作品も調べてみたらどうかね?」

両津「それもそうだな。次は『銀魂』を調べてみよう。」

ピコピコピコウィーン

両津「ほほう。『銀魂』は『東方』、『ネプテューヌ』、『ケロロ軍曹』とクロスしているのか。」

銀時「で、何かいいアイデアありますか?」

両津「『涼宮ハルヒの憂鬱』から3人のヒロインを追加した方がいいだろう。」

銀時「分かりました。では、早速。」

カタカタカタウィーン

ポンポンポン

銀時「おっ、本当に出て来た。」

ハルヒ「ここがIS学園ね。銀時はここで働いているの?」

銀時「いや、俺はヒーローズアジトで万事屋銀ちゃんを営業しているからな。」

ハルヒ「なるほどね。という事はお登勢さんもこのアジトで働いているの!?」

お登勢「その通りだよ。こいつ等が引っ越したと同時に私達も移動したからね。」

銀時「俺にとっては複雑な心境だけどな・・・。」

両津「お次は『悪魔のリドル』か。これは『ブラックラグーン』のレヴィを入れた方がいいだろう。」

カタカタカタウィーン

ポン

レヴィ「久しぶりだなお前等。」

兎角達「レヴィ教官!」

レヴィ「今日から私はIS学園の教師になった。ビシバシ指導するから覚悟しろよ?」

兎角達「イェッサー!」ビシッ

ラウラ「うむ。軍隊らしく敬礼してるな。」

そら「アサシンなのに、なぜ敬礼をするのよ・・・。」

両津「ふむ。『デートアライブ』は『あいこら』とクロスした方がいいだろう。もちろん男はなしだ。」

ポンポンポンポン

桜子「十香、IS学園には慣れた?」

十香「ああ。ISの操作には不慣れなところがあるが、次第に慣れてくるはずだ。」

桜子「分かったわ。分からないところがあればいつでも言ってね。」

十香「ああ。」

そら「クロスするといろいろ変わるんだね・・・。」

両津「『ハイスクールD×D』は『ロザリオとバンパイア』とのクロス。男はなし。」

ポンポンポンポンポンポンポン

リナリー「同じ妖怪だから違和感ないしね。」

両津「『まもって守護月天』の3守護神と『万能文化猫娘』のヌクヌクを『銀魂』に追加。」

ポンポンポン

銀時「『まもって守護月天』では新八が主演だからな。あのダメガネが主演なんて考えられねーよ。」

魔理沙「それに同感するぜ。」

新八「どういう意味だ!僕の事をバカにしてるだろ!」

シャオリン「まあまあ、落ち着いてくださいご主人様。」

瑞希「あの、私はどうでしょうか?」

両津「そうだな。姫路は『這いよれ、ニャル子さん』の邪神たち、『To LOVEる』の宇宙人たち、『鋼鉄天使くるみ』の3人のヒロイン、『ぴたテン』の天使と悪魔とクロスした方がいいだろう。」

瑞希「はい!ありがとうございます!」

ピコピコピコウィーン

両津「『武装神姫』の神姫達をこの世界に。あと『ルパン三世』は『戦姫絶唱シンフォギア』とクロスしておこう。」

カタカタカタウィーン

束「あと全てのISにガンダムに変化する機能を追加。」

両津「ガンダム機能・・・。束、何処から沸いてきた!?」

箒「姉さん、いつの間に!?」

束「いやあ、あまりにも楽しそうだから、つい来ちゃった。」

両津「まったく・・・。まあいい。ガンダム機能は許可しよう。その方が面白いからな。」

箒「あっさりと了承しちゃいましたね・・・。」

カタカタカタウィーン

両津「あとは『アイドルマスター』、『プリキュア』、『イカ娘』、『ラブライブ』をクロス。」

カタカタカタウィーン

両津「次はドラマとアニメか・・・。何がピッタリ合うんだ?」

セシリア「『ミルキィホームズ』と『相棒』をクロスすればいいと思いますわ。」

両津「そうだな。確かにその方が面白いしな。」

カタカタカタウィーン

千棘「あの、『ニセコイ』は何処とクロスすればいいのでしょうか?」

両津「『ニセコイ』は『緋弾のアリア』とクロスした方がいいだろう。」

千棘「ありがとうございます。」

カタカタカタウィーン

束「『真・恋姫✝無双』は『トムとジェリー』とクロスっと。」

カタカタカタウィーン

両津「まどマギは『とある魔術の禁書目録』のインデックス達とクロスしておこう。」

カタカタカタウィーン

両津「あと『ギャラクシーエンジェル』は『機動警察パトレイバー』とクロスしよう。」

カタカタカタウィーン

飛鳥「あの、私達は?」

束「『閃乱カグラ』は『こち亀』、『インフィニット・ストラトス』、『マーブルコミック』、『カレイドスター』、『D.Gray-man』、『めだかボックス』とクロスした方がいいわね。」

飛鳥「あっ、はい。」

カタカタカタウィーン

絵崎「よし。このくらいだな。また何かあったら私に尋ねてきてくれ。」

両津「おう!では、それぞれの場所に戻るぞ。」

ワイワイガヤガヤ

四季「いい事聞いちゃった~。雪泉ちんに報告しよっと。」ダッ

月閃死塾女学館

雪泉「なるほど。IS学園でそのような事があったのですね。」

四季「で、どうすんの?」

雪泉「確かIS学園には半蔵学院の5人もいます。彼女達を倒すついでにその機械も破壊しましょう。」

四季「ええっ!?破壊しなくてもいいじゃん!私達もクロスしたい作品があるのに。」

叢「我もだ。」

夜桜「あんな機械があったら、この世界が無茶苦茶になります。あれは即刻破壊するべきです!」

美野里「けちー。」

夜桜「けちではありません!」

雪泉「作戦決行日は明日。それまで準備を忘れない様に。」

叢・夜桜・四季・美野里「おう!」

次の日

瑞希「両津校長。依頼が続出しています!」

両津「ご苦労。まずはシャーマンキングと東京レイヴンズか。これはなかなか面白いな。」

瑞希「彼等がシャーマンファイトで戦ったらますます盛り上がりますね。」

両津「よし、採用。」

カタカタカタウィーン

ニャル子「次はログホライズンとソードアートオンラインです。」

両津「電脳世界の2つのRPGが共存したら面白いな。これも入れておこう。」

カタカタカタウィーン

クー音「次は僕らはみんな河合荘とさくら荘のペットな彼女だよ。」

両津「ほほう。これはなかなか面白い。もし2つのアパートが隣同士なら、交流もあるだろうな。」

クー子「で、どうする?」

両津「もちろん採用だ。」

カタカタカタウィーン

両津「さてと、次の依頼は・・・。」

ヴーヴー

両津「何だ!?敵襲か!?」

バタン

部長「両津!IS学園に5人の侵入者が現れた!どうやら月閃の選抜メンバーだそうだ。」

両津「噂には聞いたことありますね。確か半蔵理事長のライバルである黒影が育てた5人だとか。」

部長「彼女達の狙いはクロスマシンの破壊と飛鳥達を倒す事だ。」

両津「破壊するだと!?冗談じゃない。わしの仕事を減らさせてたまるか!」

両津「姫路、すぐに全員に出動を呼びかけろ!」

瑞希「はい!」ダッ

そして全員が出動し、侵入していた雪泉達を発見した。
両津「お前等が月閃の5人組か。なぜクロスマシンを破壊しようとした?」

雪泉「あの機械があればこの世界は滅茶苦茶になります。それに原作が崩壊するのも無理がありません。」

両津「別にいいだろ!原作が崩壊しようが、面白ければそれでいいだろ!」

雪泉「そうですか。そっちがその気なら、実力行使するしかありません!」パチン
雪泉が指を鳴らした瞬間、月閃の忍達が姿を現した。

ゲッコウガ「そう簡単には、引き下がらせてくれないでござるな。」

両津「その様だな。戦闘開始だ!」
両津の合図で箒達が立ち向かい、ヒーローズと月閃の戦いが始まった。

ドダイトス「ここは俺に任せろ!地震だ!!」

ゴゴゴゴゴ

生徒達「キャアアアアアアア!!」

両津「わし等まで巻き込むな!」

ドダイトス「すまない。やり過ぎた。」

夜桜「そこじゃ!」バッ

カービィ「ぽよぽよ!」

サーナイト「任せて!サイコキネシス!」ヴォン

夜桜「し、しまった・・・。体が・・・。」

サーナイト「はっ!」カッ

ドガッ

夜桜「うぐ・・・。」

リアス「なかなかやるわね。胡夢、準備はいい?」

胡夢「はい!」

リアス・胡夢「サキュバス・ミラージュ!」ギュイーン

ドッカーン

紫(ロザリオ)「残り人数は半数です!」

桜子「次は私達の番ね!」

十香「思いっきり行くぞ!」

桜子・十香「エンドレス・ウィザード!」

ギュオオオオオオオン

両津「おお!さすがだな。」

雪泉「うぐ・・・。とうとう残るは私達だけとなりましたか・・・。」

叢「こうなったら絶秘伝忍法で・・・。」

アイアンマン「そうはさせるか!」ドギューン

ドゴーン

叢「うぐ・・・。」

アイアンマン「やったか!?」

ラウラ「いや、お面が落ちただけだ。」

両津「これって、叢がつけたお面だよな。という事は・・・。」

ジーッ

叢「ご、ごめんなさい!あ、あまり見ないでください!」

キャプテン・アメリカ「性格が変わった!?」

ハルク「どうなっているんだ?」

両津「ああ。あいつはお面を外してしまうと恥ずかしがり屋になるからな。」

詠「まだその性格は治らないですのね。」

四季「むらっちのお面が外れたという事は・・・。」

美野里「あわわわわ・・・。」

両津「さーて、ここからはわしのお仕置きタイムだ。覚悟しろ!」

月閃5人組「キャアアアアアアアア!!」

ドカバキボカスカ

中川「先輩、女子高生相手でも容赦ないな・・・。」

麗子「敵に回すと恐ろしいわね・・・。」


箒(両津さんを怒らせた結果がこの出来事を生み出したのだ。)

箒(敵に回したらどうなるか分からないな・・・。)

IS学園校長室

雪泉「次の依頼は『ストライク・ザ・ブラッド』とのクロスです。」

両津「ストライク・ザ・ブラッドか・・・。姫路、何かいい案があるか?」

瑞希「はい。私がいない『バカとテストと召喚獣』はどうでしょうか?」

両津「よし。そこにするとしよう。」

カタカタカタウィーン

数日後

両津「ふむ。様々な作品をクロスさせた結果、どうやら高評価だったな。」

ジャネット「ええ。ミルキィホームズの方々はすごく喜んでいたわ。」

麗子「憧れの人達と共演できることが嬉しかったかもね。」

瑞希「そうですね。」

ガチャ

右京「両津校長。久しぶりですね。」

両津「あっ、杉下警部、甲斐 、ミルキィホームズのメンバーまで!」

右京「彼女達が両津校長にお礼を申しに来たんですよ。クロスさせた事で喜んでいましたよ。」

シャロ「両津校長。憧れの方々と共演できたことに感激しました。本当にありがとうございます。」

両津「いいって事よ。」

ガチャ

両津「おっ、中川。」

中川「先輩!文月学園から苦情が出ました!」

右京「どのような苦情ですか?」

中川「学園から吸血鬼が大量発生し、大パニック状態になっています!」

両津「ゲッ!」

中川「さらにこの学校の特徴である試験召喚システムも、全員の召喚獣が先輩とそっくりになりました!」

瑞希「という事は・・・。」

ドドドドド

瑞希「あっ、来ちゃいました!」

両津「いないって伝えておいてくれ。」

瑞希「は、はい!」ダッ

正門前

瑞希「あっ、明久君!皆!」

明久「姫路さん!こんなところで会うなんて奇遇だな。」

瑞希「ええ。今はIS学園に通っています。」

美波「あっ、そうだ!それよりもあのゴリラは何処にいるの?」

瑞希「えーっと、確かアマゾンに逃亡しましたが・・・。」

秀吉「分かった。礼を言うぞ。」

ドドドドド

瑞希「両津校長、行ってしまいました。」

両津「ご苦労。」ヌッ

翌日

瑞希「あの後、明久君達はアマゾンに行き、ピラニアによって大怪我をしたそうです。」

そら「その結果、アマゾンの病院に直行したそうだね・・・。」

両津「アマゾンに行かせたのはちょっとまずかったかな・・・。」

そら「いや、やり過ぎとしか言いようがないんだけど・・・。」

瑞希「ハァ・・・。」

次回予告

両津「IS学園でも身だしなみは大事だ。そこである政策を取る事にする。」

千冬「その政策とは!?」

両津「そう。身だしなみができてなかった奴は罰ゲームを受けてもらう。」

山田「ほ、本気ですか!?」

両津「当然だ。あと教職員でも同じような事をするからな。」

部長「なるほど。生徒達に見本を見せるのは教師の務めだからな。」

両津「そう言うことです。あと日常や仕事についてもチェックするからな。」

千冬「うう・・・。余計にプレッシャーが・・・。」

両津「次回、『罰ゲームで大パニック!』。よろしくな!」

第26話「罰ゲームで大パニック!」

部長「何?身だしなみの新たな政策?」

両津「そうです。身だしなみができてなかった奴には罰ゲームを受けてもらう政策です。」

部長「だが、罰ゲームはどのような内容なのかね?」

両津「そうなると思って用意しました。ケロロ君?」

ケロロ「へいへい。」テクテク

ケロロ「こちらがお仕置きを決めるマシン。お仕置きスロットであります!」バッ

部長「ほほう。そうやってお仕置きを決めるのか。だが、右から1列目と3列目にはスイッチがないのだが・・・。」

両津「あれは固定されているのです。1列目は今日、3列目は本人と決まっていますから。」

部長「まあ、本人は受けなくてはならないからな。」

両津「そう言うことです。早速放送で伝えておくとするか!」

ケロロ「ゲーロゲロ。なんだか楽しみでありますな。」

テクテク

部長「本当にこれで身だしなみが改善できるのだろうか・・・。」

両津『と言う訳で、身だしなみができてない奴はお仕置きをするので、覚悟するように。』

ワイワイガヤガヤ

くるみ「大変な事になりましたね・・・。」

ララ「身だしなみを改善するのはいいけど、お仕置きはいくら何でも酷すぎるよ!」

瑞希「確かにそうですが、両津校長に逆らうと怖いですからね・・・。」ハハハ

美紗「まっ、身だしなみさえきちんとしておけば、お仕置きを受ける必要はないッス!」

カリンカ「それもそうだね。」

放課後

千冬「へ?教師達にもお仕置きを?」

両津「そうだ。生徒達に見本を見せるのは教師の務めだからな。」

山田「ああ。教師がしっかりすれば、生徒達の身だしなみもよりよく改善できますね。」

両津「その通りだ。あと日常や仕事についてもチェックするからな。」

千冬「こうなってしまうと余計にプレッシャーがかかるな。」

次の日

ターンタタタタターン

ソニック「な、何だ?」

両津『皆さん、残念なお知らせだ。身だしなみがなってない人を発見した。』

セシリア「まあ!いったい誰が!?」

両津『では、罪人を紹介しよう。中川先生だ!」

生徒達「ええーっ!?」

鈴「中川先生はちゃんと身だしなみをしているじゃないの!」

両津『うるさい!警官なのに警官の服を着ていない。これは身だしなみとしてなってない証拠だ!』

シャル「言われてみればそうだよね。」

両津『よって、お仕置きを実行する。スロットスタート!』ガチャ

カタカタカタカタガシャーン

両津『では、読み上げるぞ。今日、駅前で中川と寺井が、海パン姿でパラパラを踊った。』

中川『ええっ!?これがお仕置きの内容ですか!?』

寺井『なんで僕まで!?』

両津『決まった事だから仕方がないだろ。すぐに行くぞ!』

ガーッピーッ

ラウラ「海パン姿でパラパラか・・・。普通ではありえないな。」

駅前

両津「うむ。どうやら人が多いようだな。では、刑を執行する。」

中川「パラパラってなんですか?」

両津「適当に踊ればいいんだよ。いけっ!」ドンッ

両津「よし!音楽を流せ!」

リザードン「あいよ。」カチン

BGM:パラパラの音楽

キャーキャー

ゲッコウガ「すごい悲鳴でござるな・・・。」

ルカリオ「普通では考えられないな。」

759 はい。この小説ではポケモンは喋る設定となっています。

次の日

ターンタタタタターン

ルイズ「あっ、まただ。」

両津『はい。また身だしなみがなってない輩がいました。秋本麗子!』

麗子『なんで私が罰ゲームを受けなければならないのよ!』

両津『お前も警官としての身だしなみがなってないだろ!』

麗子『両ちゃんだっていつもサンダル・・・、あれ?』

銀時『どうした?』

麗子『靴を履いているわ!』

両津『ちゃんと帽子も着けているもんね~。』

麗子『うぐぐ・・・。』

中川『おはようございます。』ガチャッ

両津『あっ、中川!警官の服装をしているぞ!』

中川『これ以上罰ゲームを受けたくないですからね。』

両津『ま、まあいい。スロットスタート!』

カタカタカタカタガシャーン

両津『では、読み上げるぞ。今日、公園で麗子と織斑が、ラップ姿で走った!』

麗子『きゃあ!』

千冬『なぜ私までしなければならないんだ!?」

両津『口答えするな!決まった事だから仕方がないだろ!』

両津『では、連行開始!』

ガーッピーッ

鈴「心配だから様子を見に行って来る。」ダッ

箒「織斑先生、大丈夫だろうか・・・。」

公園

ルカリオ「どうやら老人ばかりだな。場合によってはショックで倒れる事もあるだろう。」

両津「よし!さっさとコートを脱げ!」

麗子「分かってるわよ。」

バッ

千冬「これで悪くないだろ?」

両津「うおっ!すごい厚く巻いてある!!」

ウオッ ナンダナンダ

銀時「もう少し薄くした方が良かったんじゃないか?」

両津「そう言った方が良かったのかもな・・・。」

職員室

中川「先輩、いくら何でも罰ゲームが酷すぎますよ!」

麗子「そうよ!いくら何でも恥ずかしいわ!」

千冬「それに私まで罰ゲームを受けるのはやり過ぎだ!」

両津「うぐぐ・・・。」

ジャネット「ほーら、やっぱり怒られた。」

御門「こうなるとどうする事もできないわね。」

箒「で、結局私達で書くことになったんですね。」

両津「そう言う事だ。ちゃんとお仕置きを考えてくれよ。」

セシリア「ですが、どのようなお仕置きを書けばいいのか分かりませんわ。」

バタン

葛城「だったらアタイにいいアイデアがあるぜ。」

両津「おお、葛城!協力してくれるのか!?」

葛城「いっしっしっしっし。」

次の日

両津「部長、昨日の夜に赤信号を渡りましたよね?」

部長「い、いや、別に、その・・・。」

ゲッコウガ「誤魔化そうとしても無駄でござるよ。ビデオカメラでバッチリ見たでござるから。」

部長「しまった!」

両津「罰ゲーム執行!」

ターンタタタタターン

両津「スロットスタート!」ガシャン

カタカタカタカタガシャーン

両津「では、読み上げるぞ。今日、上空で部長と署長が、海パンでスカイダイビングをした。」

部長「海パン姿でスカイダイビングをするのか!?」

署長「それで落ちたらどう責任を取るつもりだ!?」

両津「心配無用。安全パラシュートを着けときますから。」

部長「ま、まあ、それなら怪我をせずに済みそうだな。」

チョイチョイ

両津「ん?」

ゲッコウガ「両津殿。書類の件でござるが、象形文字で全然読めないでござるよ。」

両津「げっ!しまった!」

中川「という事は・・・。」

千冬「罰ゲーム決定だ!」

ターンタタタタターン

シャル「あっ、またお仕置きを受ける人の発表だ。」

千冬『今度は仕事の都合でとんでもない事をした奴を発表する。両津校長だ!」

ザワザワガヤガヤ

箒「織斑先生、両津さんは何をしでかしたんでしょうか!?」

千冬「書類の文字が象形文字で読めないという苦情があったからな。すぐにスロットを起動させろ!」

銀時「おう!」ガコン

カタカタカタカタガシャーン

千冬『今日、体育館で両津とジャネットが、まわし姿で相撲を取った!』

ジャネット『ちょっと待ってよ!本当にまわしだけ着けなきゃダメなの!?』

千冬『心配無用。スポーツウェアを着けてもいいぞ。』

ジャネット『なら大丈夫ね。一回相撲と言う物をやってみたかったの。』

そら「それでいいんですか・・・。」

その後、罰ゲームが何度か行われたが、生徒達はまだ罰ゲームを受けていなかった。
両津「くそ・・・。罰ゲームを受けているのは教職員だけじゃねえか・・・。」

ジャネット「あんたの罰ゲームに生徒達が怖がっているからね。」

両津「それもそうだな。まっ、身だしなみも改善できたことだし・・・。」

ウーウー

両津「な、何だ!?」

葛城『緊急警告!一人の生徒が立ち入り禁止の花壇に入りました!』

両津「よし!すぐにお仕置きルームへ連行しろ!」

葛城『はっ!』

ジャネット(ついに生徒もお仕置きを受けることになるとは・・・。)

ターンタタタタターン

両津『皆さん。残念なお知らせがあります。一人の生徒が立ち入り禁止の花壇に入ってしまいました。』

飛鳥「いったい誰なのですか?」

両津『紹介しよう。雲雀だ!』

ザワザワガヤガヤ

柳生「ひ、雲雀が!?」

両津『立ち入り禁止の花壇に入った理由は、彼女がこけてしまい、上半身が花壇の中に入ってしまったのです。』

斑鳩「ま、まあ、立ち入り禁止の花壇に入るのは良くないですしね・・・。」

両津『それでは、スロットスタート!』

カタカタカタカタガシャーン

両津『では、発表する。』

生徒達「」ゴクリ

両津『今日、すぐその場で雲雀が、葛城のセクハラを受ける事だー!』

飛鳥「か、かつ姐のセクハラ!?」

夜桜「これは大変な事になってしまったのう。」

斑鳩「そうなると柳生さんが・・・、あれ?いつの間にかいなくなりました!」

飛鳥「まさか!?」

両津『では、執行開始!』

葛城『いっしっしっしっし。』

モミモミモミモミ

雲雀『ふえ~ん!』

両津『皆様もこのようなお仕置きを受けたくなければ、規則正しい生活を!』

ガシャーン

両津『何の音だ!?』
両津が音のした方を振り向くと、鬼の形相をした柳生が立っていた。

柳生『ひばりをいじめたな・・・。』ゴゴゴゴゴ

両津『い、いや、これは罰ゲームとして・・・。』

葛城『そ、そうだぜ。だから・・・。』

柳生『消えるがいい!』ドゴオオオオオオ

両津・葛城『ギャアアアアアアア!!』

ガーッピーッ

飛鳥「あっ、放送が終わった。」

斑鳩「どうやら柳生さんの逆鱗に触れてしまったみたいですね・・・。」

その後、柳生の逆鱗により、罰ゲームは二度と行われなくなった。
葛城「お前のおかげで罰ゲームが廃止されたぞ。どうしてくれる!」

柳生「お前達がひばりをお仕置きするのが悪いんだ。俺は悪くない。」

両津「あれは生徒指導をしただけだ!」

柳生「いいや。どう考えても・・・。」

ワーワーギャーギャー

千早「まあ、お仕置きをしなくても、私達は身だしなみを整えているから問題ないけどね・・・。」

春香「確かにね・・・。」

シャル「でも、立ち入り禁止の花壇に入るのはやめた方がいいかもね・・・。」

鈴「そ、そうね・・・。」

次回予告

瑞希「この間、明久君達と再会しましたが、両津校長をまだ恨んでいるそうです。」

箒「ああ。文月学園が大パニックの件か。あれは元に戻ったのではないのか?」

瑞希「元に戻る事はできたのですが、それまでの間が大変だったそうです。」

瑞希「そこで両津校長にこれを・・・。」

両津「おい!これって果たし状じゃないか!まさかあいつ等わしを倒す気なのか!?」

瑞希「はい。一度懲らしめておかないと気が済まないそうです。どうしますか?」

両津「そっちがその気なら、こっちだって考えがある。バカ共を成敗しておかないとな・・・。」

箒「なんだか嫌な予感がするな・・・。」

両津「次回、『バカ共への鎮魂歌(レクイエム)。』。よろしくな!」

次のスレに移動します。ご期待ください!

両津「インフィニット・ストラトス」 パート2 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1399353734/)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月04日 (日) 06:01:37   ID: rDTxJaTQ

読む価値なし

2 :  SS好きの774さん   2014年10月18日 (土) 16:44:37   ID: aQQDuDbj

⬆︎と同意見

3 :  SS好きの774さん   2015年02月04日 (水) 04:26:53   ID: DeLhbA5_

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