モバP「それゆけ凛ちゃん!」 (22)

【初めての挨拶】

P「キミが渋谷凛さんだね。これから一緒に頑張っていこう」

凛「ふーん、アンタが私のプロデューサー?……まあ、悪くないかな……」

凛「あ、私のことは凛で良いよ、プロデューサー」

P「お、おう……じゃあこれからは凛って呼ぶな?」

凛「うん、今日からよろしくね」

P「………………ああ」

ちひろ「どうかしたんですか? プロデューサーさん」

P「いえ、渋谷さ、いや、凛は何をしているのかなって……」

ちひろ「何って……」

凛「うん……うん……悪くない、……良いね、これ」

ちひろ「プロデューサーさんの上着の匂いを嗅いでいるだけですよ?」

P「いや、おかしいですよねっ? 百歩譲っても初対面ですよ!?」

凛「あ……これ気に入ったかも……ふふっ」クンカクンカ

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【お仕事】

凛「プロデューサー準備できた? じゃ、仕事いくよ」

P「ああ、準備は出来た……」

凛「じゃ、行こっか?」

P「準備は出来たがちょっと待て」

凛「? どうかしたのかな、プロデューサー」

P「何で俺の上着を凛が持っているんだ? これから仕事なんだけど……」

凛「何でって……何かおかしいかな?」イソイソ

P「移動中は良いけど……って、何で着る?」

凛「ふふっ、どう? こんな格好するの初めてだけど、ちょっと嬉しいかな」

P「うん、どうって聞かれても困るよね?」

凛「…………………じゃ、行こっか?」クンカクンカ

P「あっ、はい」(諦め)

【ニュージェネレーション】

P「凛、この2人が今回ユニットを組むアイドルだ」

卯月「はじめまして! 島村卯月、17歳です! よろしくお願いしますっ!」

未央「本田未央、15歳。今日からよろしくっ!」

凛「私は渋谷凛、15歳。今日からよろしくね」

卯月「うん、2人ともこれから頑張っていこうね!」

未央「うーんと、じゃあしまむーとしぶりんって呼ぶね?」

凛「じゃあって意味がわからないんだけど……」

P「おお……」

ちひろ「プロデューサーさん、何を驚いているんですか?」

P「だってあの凛がっ、あの凛が普通の反応をっ!?」

凛「それでこれが私のお気に入りのプロデューサーのシャツだよ、で、これが――」

卯月・未央「う、うん……す、スゴイネー」

P「………………いや、いつもどおりだった」

ちひろ「スタドリ、飲みますか?」ポン

【誰のもの】

卯月「プロデューサーさん居ないのかな。……あれ?」

未央「どったの、しまむー? タオル?」

卯月「うん、椅子に置いてあったんだけど……誰のだろ?」

未央「私のじゃないし、しまむーのでも無いんだよね?」

凛「ちょっと貸してみて?」

卯月「凛ちゃん、誰のか知ってるの?」

凛「……うん。これはプロデューサーのだね」クンカクンカ

未央「……ち、ちなみに何でわかるのかなぁ?」

凛「え? そんなの匂いでわかるでしょ? ふふっ、おかしなこと言うんだね、未央」

未央「……ねぇ、しまむー。私がおかしいのかな?」

卯月「あ、あは、あはは……凛ちゃんはちょっと変わってるから」

凛「あ、ちなみにプロデューサーは事務所に居ないね。匂いがしないから」クンクン

未央「居るかどうかもわかるんだ……」

凛「あ、でもわかるのはプロデューサーだけだよ?」

【疑問】

P「うーん……いや、しかし……」

ちひろ「何を悩んでいるんですか?」

P「いえ、凛のことでちょっと」

ちひろ「凛ちゃんのことですか? 一体何が……」

P「凛はちょっと変わってますよね?」

ちひろ「凛ちゃんだけでなく、うちの子はどこか変わってる子多いですから」

P「……それはともかく」

ちひろ「ええ、それで?」

P「凛のあの行動は思春期だからなのかと思いまして」

ちひろ「思春期だからですか?」

凛「プロデューサーの使った毛布……はぁはぁ」クンカクンカ

ちひろ「思春期だから……ですか?」

P「し、思春期だからっ! うん、思春期!」

【実験】

P「実験をします、ちひろさん」

ちひろ「実験って……仕事してください」

P「思春期と言えばエロ本、思春期なら反応するはず」

ちひろ「聞いちゃいないですね……」

P「もう既にエロ本は休憩机にセッティング済みです」キリッ

ちひろ「こういう時だけ行動が早いんですから……」

P「さて、こっそり様子を……」チラッ


卯月「だ、駄目だよ、未央ちゃんっ///」

未央「ひゃー、これ凄いよ、しまむー///」


P「見るなーっ!?」ダッ

ちひろ「あっ、もしもし早苗さん? ちょっとお願いが――」

【実験・2】

未央「なぁんだ、しぶりんがどんな反応するか試すために置いてあったんだ?」

卯月「そんな……凛ちゃんを試すなんて、凛ちゃんが可哀想だよ~」

P「卯月……人には避けては通れない道があるんだ……」キリッ

卯月「プロデューサーさん……」キュン

未央「でもしまむー。駄目だって良いながらしまむーも結構見てたよね?」

卯月「み、未央ちゃんっ!?」

P「!? 2人とも凛が来たみたいだ! 隠れるんだっ!」

未央「らじゃっ!」

卯月「あわわ……が、頑張りますっ!?」

凛「あれ? 誰も居ないね。……プロデューサーの匂いはするんだけど。あっちから」

P・卯月・未央・ちひろ(!?)

凛「ま、良いけど。ちょっと休もうかな……あれ、この本」

P(エロ本に気づいたか……さぁ、どう反応する?)

凛「はぁ……プロデューサーのかな? 事務所には小さい子もいるんだから気をつけて欲しいな」

P(……言われてみれば、確かに)

凛「しょうがない……クンクン……プロデューサーは……あっ、プロデューサーそこに居たんだ?」

P「えっ? ……えっ!? マズイっ、みんなバレ……って誰も居ない!?」

凛「駄目だよ、プロデューサー。はい、これプロデューサーのだよね?」

P「あっ、はい……ごめんなさい」

凛「見るなとは言わないけどさ、こんなところに置いちゃ駄目だよ」

P「おっしゃるとおりでございます……」

凛「みんなを預かっているんだから、こんなの教育上良くないよね?」クンカクンカ

P「……はい」

凛「……ふぅ…………みんなが来る前に仕舞っといてね」クンカクンカ

P(……言われてることはもっともだけど何か納得がいかない……)

【散歩】

P「今日は良い天気だな……」

凛「そうだね……時間もあるし散歩とか良いかもね」

P「散歩か……良かったらこれから行くか? 気分転換にもなるし」

凛「ふふっ、良いよ。じゃあ用意するから待ってて」

P「わかった。……用意…………まさかな」

凛「待たせたかな? 行くのは近くの公園で良いよね?」

P「ああっ! ああ、公園に行こうかっ」

凛「ふふっ、何でそんなに嬉しそうなの? おかしなプロデューサー」

P「いやぁ、てっきり首輪を着けてくるかなーって」

凛「首輪? さすがに持ってきてないよ?」

P「だよな? すまんすまん。それじゃあ行くか」

凛「散歩に行くってわかってたら持ってきたんだけどね」

P「ん?」

【ペット】

ハナコ「…………」ジー

P「お? 事務所に犬?」

凛「うちの犬でハナコって言うんだ。連れて来ちゃ駄目だったかな?」

P「いや、ちゃんと躾が出来ているなら大丈夫だろ」

ハナコ「…………」クンカクンカ

P「…………いきなり嗅いでくるとはどっちがどっちに似たのか迷うところだな」

ハナコ「ハッハッハッハッ」フリフリ

凛「どうやらうちのハナコもプロデューサーのこと気にいったみたいだよ。よかったね。ふふっ……」

P「そうか、気に入られたか。よーしよしよし」ナデナデ

凛「プロデューサーもハナコのこと気に入ったみたいだね。でもハナコ? そろそろ甘えるのは止めようか?」

ハナコ「ハッハッハッハッ」フリフリ

P「こいつぅ……わしゃわしゃー」

凛「ハナコ? ……もう良いよね?」

ハナコ「ワフッ」ペロペロ

凛「……………………ハナコ」ムスッ


未央「しまむー見てごらん、あれがペットに嫉妬する飼い主だよ」

卯月「凛ちゃん……プロデューサーさんにじゃなくてハナコちゃんに嫉妬してるんだ……」ホロリ

【ライバル】

P「凛、今日からうちに入った佐久間まゆさんだ」

まゆ「よろしくお願いしますね、うふふ……」スッ

凛「うん、よろしく」ギュッ

P「おっ、いきなり握手とは……仲良く出来そうだな、うんうん」

まゆ「ええ、まゆはプロデューサーさんが喜んでくれるなら、何でもするの」

P「え?」

凛「ふーん、……プロデューサー、私、もっと頑張るから」

P「お、おう?」

まゆ「うふふ……」

凛「ふふっ……」


未央「これがしぶりんこと渋谷凛の生涯のライバルとなる佐久間まゆとの出会いであった……」

卯月「未央ちゃん……何かな、そのナレーション……」

【ありす】

P「凛、今日からうちに入った橘ありすちゃんだ」

ありす「よろしくお願いします。私のことは橘と呼んでください」

凛「うん、よろしくね」

P「よし。ありす、ニュージェネの三人に挨拶終わったし、次はまゆに挨拶しに行くか」

ありす「わかりました。あとプロデューサー、橘です」

凛「………………あの子」

未央「どったの? しぶりん」

卯月「ありすちゃん、かわいいよね~」

凛「あの子、…………そのうちプロデューサーにデレるね」

卯月「えっ?」

未央「へ、へー、そうは見えないけど……」

凛「うん、わかるんだ。……匂いで」

卯月・未央「あっ」(察し)

【トライアドプリムス】

P「凛、この2人が今回ユニットを組む加蓮と奈緒だ」

加蓮「私は北条加蓮、よろしく。」

奈緒「アタシは神谷奈緒って言うんだ。よろしく頼むよ」

凛「うん、よろしく2人とも。そうだ、2人に良い物を見せてあげる」ゴソゴソ

加蓮「えっ、なになに?」

奈緒「ホントに良い物なんだろうね? ん? なにそのシャツ」

P「凛もこれが無ければなぁ……そんなもの出しても2人に引かれるだろうに」

凛「プロデューサーのシャツだよ」ドヤァ

加蓮・奈緒「えっ」

P「しょうがない、これからユニットを組むんだからフォローしておく――」

加蓮「へー、良いねこれ。しっかり匂いが付いてるし」クンカクンカ

奈緒「ふ、ふーん……わ、悪くないんじゃないかな?///」クンカクンカ

凛「ふふっ、2人ならそう言ってくれると思っていたよ」クンカクンカ

P「あ、あれー?」(白目)

【雨】

凛「プロデューサー。お茶入れたけど、飲む?」

P「おっ、ありがとう。凛が入れてくれるなんて珍しいな」

凛「ふふっ、雨の日に外に行くのもなんだしたまには、ね」

P「そういえば今日は雨か……移動が大変だから止んでほしいな」

凛「そうだね……私も雨はあまり好きじゃないかな」

P「へー、凛は好きなんだと思ってたけどな。やっぱり散歩が大変だからか?」

凛「それもあるね。でも雨の日の散歩も良いもんだよ?」

P「ん? それじゃあ雨の何が好きじゃないんだ?」

凛「雨の匂いでプロデューサーの匂いがわかりづらくなるから」

P「んー、そうかー、それは大変だなー」

ちひろ(スルーした!?)

凛「ま、直接嗅げば変わらないけど」クンカクンカ

P「ははは、凛? 少し自重しようか?」

ちひろ(声が震えてる……早苗さんを呼ぶのは止めておいてあげましょう)

【寝ている間に】

凛「ただいま……あれ? 今居るのプロデューサーだけなんだ……寝てるけど」

凛「ふふっ、こんなところで寝ちゃうなんて疲れているんだね」

凛「暖房がついているけど毛布くらい無いと風邪引いちゃうよ?」パサッ

凛「……私、愛想ないから、あんまり伝わらないかもしれないけど……」

凛「プロデューサーには感謝してるよ。いつもありがとう」

ちひろ(ひゃー、少し事務所を空けて戻ってきたら……凛ちゃん可愛いっ)

凛「……………………少しくらい良いよね?」

ちひろ(えっ……何をするつもり……あ、プロデューサーさんの手を自分の頭に……)

凛「ふふっ……凛は良い子ー、良い子ー」ナデナデ

ちひろ(セルフなでなで……だと!? しかも自分で台詞も入れてっ!)

凛「……ふぅ。とりあえず満足、かな。私もみんなに負けないようにもっと頑張らないと……。言っておくけど、止まる気はないよ?」

ちひろ(止まる気ってナニを何ですかねぇ……)

凛「私のプロデュース、これからもよろしくね。トップの道は甘くないんだからさ、プロデューサー」

ちひろ(イイハナシダナー、……あっ、今度は抱きついて匂いを嗅ぎ始めた……凛ちゃん、恐ろしい子っ)


モバマスは初めて書くので練習に

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