エレン「頭を打ったみたいだ……」(215)

エレン「いてて……」

ミカサ「大丈夫エレン!?」

エレン「あ、ああ」

ミカサ「無理はよくない。今みたいに立体機動を無理矢理やるとそうなる」

エレン「ああ、そうだな。すまんミカサ」

ミカサ「それよりも本当に大丈夫?」

エレン「いつも心配ありがとな。大丈夫だ」

エレン「でも、ちょっといいか?」

ミカサ「なに?」

エレン「」ダキッ

ミカサ「!?!?!!?」

エレン「よし、元気注入! 行こうぜミカサ」

ミカサ「エ、エレン……今のは……一体……///」

ミカサ「アルミン」

アルミン「あ、ミカサお疲れさま」

ミカサ「おつかれさま。早速だけど言いたいことがある」

アルミン「どうしたの?」

ミカサ「エレンがデレた」

アルミン「は?」

ミカサ「訓練中にエレンに抱きしめられた」

アルミン「へ、へえ」

アルミン(また勘違いか、もういい加減にしてよ二人とも)

ミカサ「あれは遠回しなプロポーズだと思う。私はエレンにすべてを捧げる覚悟と準備はある。でも、エレンの今後の訓練に支障がでないか心配」

アルミン(いや、どうせまたいつものミカサの勘違いだから、ねーよそんなの)

ミカサ「どうしたらいいと思う?」

アルミン「う、うんと、そうだね」

エレン「お、二人とも何を話してるんだ?」

ミカサ「!」

アルミン「あ、エレン。丁度良かった。訓練中にミカサとなにかあった?」

エレン「? いや特にはないぞ」

アルミン(やっぱりね)

エレン「あ、ミカサ。肩にごみがついてる」ヒョイ

ミカサ「ありがとう」

エレン「お前は可愛いんだからそういうところも気を使わないとな」

ミカサ「///」

アルミン「なん、だと……」

アルミン「エレンどうしちゃったの!?」

エレン「なにが?」

アルミン「なにがじゃないよ!」

アルミン「なんだよ今のエレンらしくない台詞!」

アルミン「ミカサに可愛いとかエレンの口から聞けるなんて内地に巨人が侵入するより達の悪い冗談だよ!」

アルミン「ありえない!」

ミカサ「アルミン、後で話がある。二人きりで」

エレン「おいおいアルミン、いくら俺たちが幼馴染だからって失礼だぞ。ましてやミカサが可愛いのは当たり前じゃないか」

アルミン「」

エレン「まあ、将来一緒になることを約束してるような間柄だし、そのひいき目もあるのかもしれないけど」

ミカサ「! え、エレン……! それって……!」

アルミン(おかしい……こんなの絶対おかしいよ!)

ライナー「おはようアルミン」

アルミン「おはよう……」

ライナー「なんだ、元気ないなアルミン、どうした?」

アルミン「ちょっと、エレンがおかしくてさ」

ライナー「エレンが? 風邪でもひいたのか?」

アルミン「見てればわかるよ……」

ミカサ「エレン、おはよう」

エレン「おはよう、ミカサ」チョイチョイ

ミカサ「?」スッ

エレン「」ヒタイ チュッ!

ミカサ「!?」///

エレン「昔から朝の挨拶はこれだよな」

ライナー「……」

アルミン「ね?」

ライナー「エ、エレンに一体何が起こったんだ?」

アルミン「さあ? 昨日からあんな調子なんだ」

サシャ「おはようございます! あれ? 朝ご飯食べないんですか? じゃあ私がもらっちゃいますよー?」

コニー「お先!」パクッ

サシャ「ああー!? 私が予約したアルミンのパァンが!」

コニー「早い者勝ちだって」フフン

アルミン「いや僕許可した覚えないからね?」

サシャ「うう、人の食べ物を取るなんて……許すまじ!」

アルミン「それを君が言うの? 食料庫荒しの異名を持つサシャ」

サシャ「でええいっ!」

コニー「うおっ!? 食堂でそんな本気蹴りを繰り出すなよ!?」

サシャ「問答無用ですコニー! でやああああっ!」

ライナー「お、おい落ち着け」

サシャ「邪魔ばしないでっとね!」

ライナー「おおう?」

コニー「チャンス! ライナーシールド!」

サシャ「やあああああっ!」

ライナー「え、ちょ、まっぐわあああああああっ!?」

ベルトルト「今日もライナーが理不尽に飛ぶ。平和な朝だね」

アルミン「あ、ライナーが飛んでいく先に……エレンが」

エレン「ん? わああっ!?」ガンッ

ライナー「いてて……、だ、大丈夫かエレン」

エレン「いてて……」

ミカサ「ライナー……」ビキビキ

ライナー「い、いや違う! 俺のせいじゃない!」

エレン「うー頭いて、ぶつけたかな」

ミカサ「大丈夫エレン。捕まって」

エレン「大丈夫だっての。一人で起きられる」

ミカサ「そう?」

エレン「お前は俺の母親かよ。ったく」

アルミン(エレンが、戻った……?)

ミカサ「……エレン?」

エレン「なんだよ? ジッと見つめて気持ち悪いな」

アルミン「エレン! やっと正常になったんだね!」

エレン「アルミン? 俺はもともと正常だぞ」

アルミン「うん、うん……そうだよね、気の迷いだったんだね! ありえないもんね!」

ミカサ「……アルミン。あとで話がある。二人きりで」

エレン「おかしな奴等だな」

クリスタ「おはようエレン、アルミン、ミカサ」

エレン「クリスタおはよう。でもどうしたんだ急に?」

クリスタ「え? 何が?」

エレン「いつもみたいにお兄ちゃんって呼ばないのか?」

クリスタ「ふぇっ!?」

アルミン「!?」ミカサ「!?」

クリスタ「な、なんんこと? 何を言ってるのエレン?」

エレン「おいおい本当に今日はどうしちまったんだ? たった二人だけの兄妹じゃないか」

クリスタ「えええ!?」

エレン「それとも誰かにからかわれたのか? まったく、今度お兄ちゃんがとっちめといてやるからな」

クリスタ「エ、エレンだよね……?」

エレン「お兄ちゃん、だ」

クリスタ「エ、エレ……エレンお兄ちゃん///」

エレン「ん!」ナデナデ

クリスタ「///」

ユミル「おい! お前私の愛しのクリスタに何してやがる!」

エレン「お、ユミル。いつも妹によくしてくれてありがとうな」

ユミル「は?」

ユミル「お前頭おかしいんじゃねえの?」

エレン「随分なご挨拶だな」

クリスタ「ユミルやめて!」

ユミル「チッ、クリスタに助けられ」

クリスタ「お、お兄ちゃんを悪く言わないで!」

ユミル「!?」

エレン「クリスタ……クリスタ良い子だな。お兄ちゃん嬉しいぞ。母さんもきっと喜んでるよ」ナデナデ

クリスタ「///」

ユミル「」ギリギリ

ミカサ「」ギリギリ

アルミン「」ギリギリ

ライナー「」ギリギリ

ジャン「おいエレン!」

エレン「ん?どうしたジャン。妹なら嫁にあげないぞ」

クリスタ「///」

ジャン「妹? お前妹がいたのか? いやそんなことはどうでもいい!」ガッ

エレン「やめろよ、破けちゃうだろ!」

ジャン「お前さっきミカサにキスしてやがったろうが!」

エレン「はあ?」

ジャン「とぼけんな!」バコッ

エレン「痛っ!?」バタン

ジャン「あ、あれ? 強く叩きすぎたか?」

クリスタ「お、お兄ちゃん!」

ジャン「お兄ちゃん?」

エレン「いてて……」

ジャン「ふ、ふん。これくらいで情けない奴だな」

エレン「てめえ、イキナリ何しやがる」

ジャン「お前が嫌がるミカサに無理矢理、キ、キスを……」

エレン「嫌がるミカサに? 何言ってるんだ。俺とミカサは婚約者だぞ!」

ジャン「!?」

クリスタ「!?」

ミカサ「!?」

アルミン「え、ミカサも驚くの?」

何か見たことあるって人多いな。パクリって言われるのやだし止めた方がいい?
別に俺何処かの作品パクッてるつもりないんだが。ついでに似てるのか知らんけどその作品教えてくれると嬉しい。
見に行く。

クリスタ「お、お兄ちゃん?」

エレン「クリスタ? 急にどうしたんだ? 俺とクリスタは兄妹じゃないだろ?」

クリスタ「……ジャン」

ジャン「!?」ゾクッ

クリスタ「ちょっと話があるの……来て、くれるよね?」

ジャン「あ、ああ……」ダラダラ

エレン「あれ? ミカサどこいった?」

ミカサ「ここにいる。エレン」サッ

アルミン(早ッ!?)

エレン「なあ、さっきのジャンの言ってたことは本当なのか? 嫌だったのか?」

ミカサ「何故ジャンがあんな嘘をついたのか皆目検討もつかない。むしろ私は喜んでいる」

エレン「そっか。安心したよ」ダキッ

アルミン(ああ、だめだ。変なエレンに戻った)

アルミン(まあ、クリスタの兄だとおもってるよりかはいいけど)

アルミン(でもこれでわかった。昨日エレンは訓練中に頭を打ったって聞いてたけど、その時に少し記憶が混乱しておかしくなったんだ)

アルミン(今はそのせいで記憶にいろいろ齟齬、というより何か別の記憶で埋められちゃってるんだ)

アルミン(恐らく頭に衝撃が与えられるとエレンは少しだけ自分の記憶がおかしくなる可能性がある)

アルミン(これは、どうしたらいいんだ?)

アルミン(頭に衝撃を与えるのはよくないから極力避けたい。でも今のまま固定されるのも……)

エレン「ミカサ、今日はずっと訓練ペア組もうぜ」

ミカサ「わかった///」

アルミン(なんとなく釈然としない)

アルミン(僕はミカサとエレンに含むものはない)

アルミン(むしろ早くくっついて胃痛から解放されたかった)

アルミン(だがこうも簡単にそうなられてしまっては、なんだろう? 面白くないというか)

アルミン(これまでの苦労はなんだったのか、という気持ちになる)

アルミン(でもこれ以上のカオスは避けたいし……)

アルミン(とりあえず様子見、かな?)

トルトルベ「ジャンが外で倒れてる。平和だなあ」

サシャ「なんばしよっとねー! まちんしゃい!」

コニー「ひええええええっ!」

エレン「よし、格闘訓練やろうぜミカサ」

ミカサ「わかった」

エレン「手加減はしないでくれよ。訓練にならないからな」

ミカサ「わかった」

エレン「よし、いくぞ!」バッ

ミカサ「……っ」ガッ

エレン「うおっ」

ミカサ「!」ササッ

エレン「? っと」

ミカサ「大丈夫?」

エレン「ああ、悪い悪い。やっぱりミカサは強いな」

アルミン(今、ミカサはエレンが頭を打ちそうになったのを助けた? まさか、気付いてるの?)

エレン「なんか今日のミカサは優しいな」

エレン「ああ、いや、いつもが厳しいとかそういうことじゃないぞ?」

エレン「何て言うか、ちょっといつも異常に気を使いすぎというか」

ミカサ「気にしないで。私はエレンが心配なだけ」

エレン「そうか?」

アルミン(いや、おそらくミカサは薄々感づいているんだ。今のエレンの状態に。だからエレンが頭に衝撃がないよう護ってる……)

サシャ「え、へへへ……上官の食料庫にバナナが、あはん♪」モグモグ 皮ポイッ

エレン「悪い気はしないけどもうすこ、しッ!?」ツルッ グルン ガンッ

ミカサ「エレン!?」

エレン「いてて……なんでこんなところにバナナの皮が」

ミカサ「エ、エレン……? 大丈夫?」

エレン「ん? ああ問題ねえよ」

ミカサ「そ、それで次の訓練、座学なんだけど一緒に……

エレン「あ、悪い」

ミカサ「えっ」

エレン「俺妹と一緒に座って勉強しようと思ってるんだ」

エレン「じゃっ!」シュタ

ミカサ「……」

アルミン(またエレンが変わった? いや戻った? まだ判断がつかないや。ただ言えることは……)

ミカサ「サシャ」

サシャ「はい? えええええええ!? どうしたんですかミカサ!?」

ミカサ「きっと、わかってくれるだろう。自分の欲の為に人の」

サシャ「ウキィィィィィィィィ!?」

アルミン(サシャは無事ではいられないってことだ)

クリスタ「はぁ……」

ユミル「なあに溜息吐いてるんだよクリスタ」

クリスタ「ユミル……ううん、なんでもないの」

ユミル「今朝の悪ふざけをまだ気にしてるのか? よし今度エレンをとっちめてやろう」

クリスタ「や、やめてよお兄ちゃんを……あ」

ユミル「おいおい」

クリスタ(どうしちゃったんだろう私)

エレン「おーいクリスタ~」

クリスタ「あ、おに……エレン」

エレン「お兄ちゃん、だろ?」

クリスタ「!」パアアアッ

ユミル「チッ、まだその悪ふざけ続ける気かよエレン」

エレン「なんのことだ?」

ユミル「てめー、いい加減にしねーと」

クリスタ「ユミル! お兄ちゃんを悪く言わないでってば」

ユミル「」

エレン「ははは、さてっと、次は座学だろ? 一緒に座ろうと思ってな」

クリスタ「うん、いいよ」

ユミル「え、おいちょっとま」

エレン「じゃあ行くか。わからないところはお兄ちゃんが教えてやるからな」

クリスタ「えへへ、でもエレ……お兄ちゃんにわかるの?」

エレン「馬鹿にするなよ? まあいざとなったらアルミンに助けを求めるけど」

クリスタ「あはは!」

ユミル「」ポツーン

クリスタ(よくわからないけど、またエレンが私を妹だと思ってる)ボーッ

「……タ」

クリスタ(なんでだろう。なんだか兄妹、お兄ちゃんがいるってだけで嬉しくなる)

「……スタ」

クリスタ(エレンってやんちゃで弟みたいなイメージだったのにお兄ちゃん、かあ)

「……リスタ!」

クリスタ(お兄ちゃんを頼れってオーラを出そうとしてるエレンがなんか可愛いというか面白いというか)クスクス

教官「クリスタ・レンズ」

クリスタ「へ? は、ひゃい!」

教官「講義中に呆けるとは余裕だな。ここをやってみろ」

クリスタ「あ、あぅあぅ」

エレン(ここだよ、これだクリスタ)

クリスタ(あ)

クリスタ「……です」

教官「ふん、良い同期を持ったな」

クリスタ(エレ……お兄ちゃん、ありがとう)

エレン「へへ」グッ

ミカサ「」ギリギリ ブチッ

アルミン(ああ、ミカサが配給の鉛筆をぶち折った……勿体ない。懲罰物だよ)

教官「なんだ今の音は?」

ミカサ「サシャが放屁した音です」

サシャ「ひえっ!?」

アルミン(今日のミカサはサシャに容赦ない……)

教官「また貴様か。少しは恥じらいを持て」

ミカサ(どうにかしてエレンを取り戻さないと……)

ミカサ(そういえば今朝はジャンが……)

ミカサ「ジャン、あとで話がある。来て欲しい」

ジャン「!」



ジャン「ミ、ミカサ! は、話ってなんだ?」

ミカサ「今朝、あなたはエレンをぶった」

ジャン「あ、あれは」

ミカサ「もう一度同じ事をして欲しい」

ジャン「? ああ、そういうことか!いいぜまかせろ!」

ミカサ「? お願い」

ジャン(来た! 俺の時代がきた! ミカサにエレンを殴れって言われた! これってつまり、エレンが迷惑で俺が好きっていう……そういうことだよな!?)

>アルミン「エレンが記憶喪失」
流し読みしてきた。まじかよ、アニを姉にするところまで同じだった。
ちょっと展開変えるわ。深夜なんて守備範囲外だから知らなかった。

ジャン「やいやいやいエレン!」

エレン「どうしたんだジャン」

ジャン「どうしたじゃねーよ。お前まーたミカサに嫌がるちょっかいかけてんだろ?」

エレン「はぁ? お前何を言って」

クリスタ(この流れ……今朝の……だとしたら!)

クリスタ「やめて! お兄ちゃんを虐めないで!」ババッ

ジャン「お、おおう?」

クリスタ「お兄ちゃんを、虐めないで」ウルウル

エレン「てめージャン。人の妹泣かせやがって……!」イラッ

ジャン「い、いや、俺は……ん?」トントン

ライナー「」ニコォ

ベルトルト「」ニコォ

ユミル「」ニコォ

アルミン「」ニコォ

ジャン「」

ライナー「我等」

ベルトルト「クリスタ」

ユミル「親衛隊」

アルミン「代表」


理由のあるライナーパンチが、ベルトルトチョップが、ユミルの急所蹴りが、アルミンの突っつきが襲う!

ジャン「」

ジャン(……なんだこれ)

ジャン(なんで俺こんな目にあってるんだ?)

ジャン(俺は何の為に……)

ジャン(なんでこんな無駄な……)

ジャン(いや、違う)

ジャン(俺は、ミカサのために)

ジャン(ミカサの為に戦ってるんだ)

ジャン(例え誰からも理解されなくとも)

ジャン(ミカサが望むなら)

ジャン(ミカサが俺を好きでいる限り)

ジャン(俺は、何度でも立ち上がる……!)ググッ

俺「ヒザカックン」

ジャン「あっ」

ジャン「ま、てよ……」グラ

ジャン「まだ、話は、終わってねぇんだ……!」

ジャン「この死に急ぎ野郎……!」

エレン「ジャン、お前、一体何がしたいんだ」

ジャン「決まってる。惚れた女の望みを叶えるだけだ!」バキッ

エレン「ぐっ!?」バタリ

ジャン「おら、立てよエレン」グイッ

エレン「……???」

ジャン「まだまだこんなもんじゃねぇぞぉぉぉぉ!」バキッ

エレン「がっ!?」

二発殴っちゃ・・・

ジャン「もういっぱ……」ガシッ

ジャン「あれ?」

ミカサ「」ゴゴゴゴゴゴ

ジャン「ミカサ? 俺、やっ」

ミカサ「誰が、何発もやっていいって言ったの?」

ジャン「へ?」

ミカサ「許せない」

ジャン「え?え?あ、ちょっ」

ミカサ「っ!」ブゥン!

ジャン「ぎゃあああああああああっ!?」

アルミン(ジャンが投げ飛ばされた。その先にあるのは……教官室だ。南無)

他のSSの話はいいだろ!

エレン「いてて……急になんなんだよあのやろう……!」

クリスタ「大丈夫? お兄ちゃん」

エレン「お兄ちゃん? 何を言ってるんだクリスタ?」

クリスタ「あ……」ジワ

ミカサ「エレン!」

エレン「なんだよミカサ。お前はいつも大げさなんだよ」

ミカサ「」

アルミン(完全に戻った!?)

エレン「ところでアニ母さんを今日は見てないな」

ミカサ「!?」クリスタ「!?」アルミン「!?」

アニ「なんだい、今日は騒々しいね」

エレン「あ、母さん」

アニ「は!? 喧嘩売ってるの?」

エレン「え、何怒ってるんだよ。宿題はちゃんとやってるよ」

アニ「アンタ……悪ふざけは通じる相手だけにしときなよ」

エレン「うるさいな。母さんはいっつもそうやって説教ばかりだ」

アニ「この……!」

エレン「うわ、やばい! 逃げろーー!」

アニ「まちなエレン!」

ミカサ「……」

アルミン「……」

クリスタ「……」

母さん・・・!?

アニ「この……!」ゲシッ

エレン「うわあ!?」バサッ

アニ「あ、顔面から転んだね」

アニ「ちょっとやりすぎたか、でもあんたが悪いんだよ。人のことをからかうから」

エレン「いてて……何するんだよアニ」

アニ「自業自得だ。人を母親呼ばわりして」

エレン「へ? 母親?」

アニ「アンタが私を……ってもういい。もう二度とあんなこと言わないで」

エレン「よくわかんないけどわかった」

ミカサ「エレン! 大丈夫!?」

ミカサ「この女になにかされた!?」ギロ

アニ「はぁ……」

エレン「大丈夫だ、心配かけてすまないなミカサ」ダキッ

ミカサ「! ううん、大丈夫」

アニ「!? ちょ、あんたら……なにやって」

ミカサ「アニ」

アニ「なにさ?」

ミカサ「エレンに衝撃を与えた?」

アニ「それが?」

ミカサ「ありがとう」

アニ「は?」

アニ「あんた頭でも打ったのかい? エレン馬鹿のアンタがエレンに危害を与えてお礼なんて」

ミカサ「状況は理解している。その上で私情を挟む」

ミカサ「あなたは最高の友達」

アニ「ふ、ふん///」スタスタ

エレン「ミカサはアニと仲が良かったのか?」

ミカサ「エレンがいろんな人と仲良くなれって」

エレン「そうか、偉いなミカサは」ナデナデ

ミカサ「///」



クリスタ「……」ジィ

クリスタ「ねえアルミン」

アルミン「え? どうしたのクリスタ」

クリスタ「エレンには今何が起きてるの?」

アルミン「えっ、い、いやそれは……」アセアセ

クリスタ「分かってることがあるなら教えて欲しいな」ウルウル

アルミン(天使の涙目上目遣い……)

アルミン「エレンは訓練中に頭を打って記憶が混乱しているんだろうね。それ以降衝撃を受けるたびにエレンの記憶が
     すり替わってるんだと思う。僕が知っているだけでも三通りはあるよ。ミカサと婚約者のエレン。クリスタ
     と兄妹のエレン。アニと親子のエレン。ちゃんとした理由はわからないけど頭を強く打つことによって今の
     エレンは変わっていくと予想できるね。一応その法則性も僕は予想を立てているよ」

クリスタ「わあ。すごい。流石アルミンだね。その法則っていうのは?」

アルミン「ははは。いやそんなこと全然無いよ。それでえっと法則だけどおそらくエレンは一回衝撃を受けるとミカサ
     の婚約者の人格になり、もう一回衝撃を受けるとクリスタのお兄ちゃんになると思うんだ。これが交互に今
     のところ繰り返されるよ。でも短い間に複数打受けるとまだ確認されていない、今回で言えばアニと親子の
     ような人格が出てきてるね。恐らく回数によっては他にも可能性はあるんじゃないかな。でも頭にたくさん
     の衝撃がいくのは望ましくないからこれ以上そういうことをするのは僕はよくないと思うんだけど……」

クリスタ「……ふーん、そっか。ありがとうアルミン。それでね、もう一つ相談があるの。たくさんは危険でも、あと一回だけなら。大丈夫、だよね?」

アルミン「へっ?」

クリスタは俺がもらっといてやるよ

ミカサ「……! 危ないエレン!」

エレン「え?」

ミカサ「ふっ!」バキッ

エレン「あ、ボールが……」

ライナー「す、すまん、遊んでいたらそっちにボールが飛んでいってしまってな」

エレン「気にするなよ。それにしても今日はそういうの多いな」

ミカサ「大丈夫、エレンは私が護る」

エレン「おいおい、俺にもお前を護らせてくれよ」

ミカサ「エレンったら///」

ライナー「……」

エレン「ミカサ、今度の休日なんだが」

ミカサ「エレン!」

エレン「え?」

ミカサ「はっ!」パシッ

エレン「木の枝が……」

ベルトルト「ご、ごめーん……ちょっと物を投げる練習をしてて……」

ミカサ「……本当に?」バキッ

エレン「おお、結構太い枝を折るとは流石俺のミカサ」

ミカサ「///」

ミカサ「でも、私筋肉が付きすぎてるって……」

エレン「そんなの関係ないさ」

ミカサ「エレン……」

エレン「確かにお前は腹筋も凄い」サスサス

ミカサ「あっ♪」

エレン「でもな、お前は立派な女の子だよミカサ」ダキッ

ミカサ「えれぇぇん……///」

ミカサ「で、そこで何をしてるのサシャ?」ギロ

サシャ「え? あ、いやこれは……」

ミカサ「その手に持ってるのは……硬いパン?」

サシャ「い、いえこれはその成功報酬といいますか、あ、あはは……」

ミカサ「……」

エレン「サシャの奴、何の用だったんだろうな」

ミカサ「大丈夫、エレンは私が護るから」

エレン「いや、まずは自分を護れよ。俺お前が怪我とかするのやだよ」

ミカサ「エレン……」

エレン「お前にはいなくなってほしくない……俺の家族はもう、お前だけなんだ」

ミカサ「私も、エレンにいなくなってほしくない……」

エレン「ミカサ……」ダキッ

ミカサ「///」

エレン「ミカサって良い匂いがするな」スンスン

ミカサ「あ、そ、そんなに嗅がれると、その、恥ずかしい……エレン」

エレン「でも、とても安心できる匂いだ」

さっきからID:YnIgKA160とかいうアッカーマー訓練兵がうるさいです

ユミル「よーうエレン、ちょっと面かせよ」

エレン「ユミル? どうしたんだ?」サッ

ミカサ(あ、エレンの温もりが……)

ミカサ「何のよう? ユミル」ギロ

ユミル「そう睨むなよ。ちょっとエレンに用があるだけさ」

ミカサ「用事ならここで言えばいい」

ユミル「ちょっと内緒の話なんだ」

エレン「俺にだけ内緒の話ってなんだ?」

ユミル「内緒だって言ってるだろ。いいからちょっと来いよ」

ミカサ「エレンに寄らないで」ババッ

ユミル「……チッ」

エレン「ミカサ」ウシロカラダキシメ

ミカサ「!?///」

エレン「心配してくれるのは嬉しいけどユミルにも事情があるんだろ。すぐに戻ってくるさ。俺、もう少しお前の匂い嗅いでいたいしな」

ミカサ「///」プシュ~

ユミル(へっ、丁度いいや)

ユミル「じゃあいくぞ、ついてこい」

エレン「ああ」

ミカサ「エレン、ああエレン///」

ミカサ「ハッ!? エレン!?」

ユミル「お、エレン。頭になにかついてるぞ?」

エレン「え? どこ?」

ユミル「今取ってやる」スッ

エレン「ああ、悪い」

ユミル(ちょろいな)バコッ

エレン「痛っ!?」バタン

エレン「いててて……何すんだよ?」

ユミル「気にするな。取れたよ」

クリスタ「ユーミル♪」

ユミル「おうクリスタ。ミッションコンプリート」

クリスタ「ありがとう」

クリスタ「お兄ちゃん大丈夫?」

エレン「たいしたことないさ」

クリスタ「さすがお兄ちゃん!」

エレン「こんなことで褒めるなよ。まったくお前って奴は」

ミカサ「エレン!」

ユミル「来たな……親衛隊!」

ライナー「呼ばれて」

ベルトルト「飛び出て」

アルミン「ジャジャジャジャーン」

ジャン「呼んだ?」

エレン「おいおい何の騒ぎだ?」

クリスタ「お兄ちゃんはじっとしててね」

エレン「おいおい、妹を矢面に立たせる兄がどこにいるんだ」

クリスタ「お兄ちゃん……///」

ミカサ「エレン!……そう、そういうこと」

ライナー「悪いなミカサ」

ベルトルト「僕たちにも事情があるんだ」

アルミン「僕は中立……」

クリスタ「アルミンには一番期待してるね!」

アルミン「クリスタ親衛隊です!」

ミカサ「待っててエレン。今から助け出すから」

エレン「何を言ってるんだミカサ?」

ミカサ「大丈夫、すぐに思い出させてあげる」

エレン「お前が何を言ってるのかわからないけど、妹に手を出したら許さないぞ」

クリスタ「お兄ちゃん……」

エレン「クリスタ、俺の後ろに」

ミカサ「」ゴゴゴ

ライナー「死んでも天使を護るぞ!」

ベルトルト「お、おお……」

アルミン「……っ!」

ジャン「おい、俺を無視して話し進めるなよ」ポコッ

エレン「いてっ」

「「「「「!?」」」」」

じゃんはいらないこ?

エレン「何すんだよジャン!」

ミカサ「エレン!」

エレン「おおミカサ! あれ? そういや俺なんでここに……」

クリスタ「おにい、ちゃん?」

エレン「クリスタ? お兄ちゃんって……」

ユミル「だあああああまどろっこしい! もう一発殴れば元通りだろ!」

ガッ

ミカサ「さ  せ  な  い」

ユミル「げっ?」

ミカサ「みんな、今日の私はとてつもなく機嫌が悪い。覚悟はいい? 祈ったところでなにも変わらないけど」

ライナー「今を変えるのは戦う覚悟だ! 俺が負けたらその屍を踏み越えていけ!」

ミカサ「ハッ、今日の私は手加減を、しらない! 囚われたエレンは私が救う!」

クリスタああああああああああああああああああああ
かわいいよクリスタあああああああああああああああああああ
あああああああああああかわいいよおおおおおおお
くんくんしたいよおおおおおおおおおおおおおお
きっと良いにおいがしるんだろうなああああクリスタああああああああああああああ




はぁ・・・

※ミカサは相手を全員戦闘不能にして脱出に成功

とある倉庫

エレン「いったい何がどうなってるんだ?」

ミカサ「大丈夫、貴方は私が護る」

エレン「みんなが俺に危害を加えようとしてるのか?」

ミカサ「信じられないかもしれないけどそう」

ミカサ「正確には今エレンが頭に衝撃を受けると人格が変わってしまう」

エレン「え」

ミカサ「変わったエレンはクリスタの兄だと言っていた」

エレン「俺が兄……で、でもそれくらいなら……」

ミカサ「でもそうなったエレンは私に見向きもしなかった」

エレン「そ、そんなことあるわけないだろ? 俺はこんなにお前のことが……」

ミカサ「」ギュ

エレン「本当なのか」

エレン「俺、恐いよ、お前を好きじゃない俺がいるなんて……そんなの」

ミカサ「私も恐い。私を忘れるエレンがいるなんて」

ミカサ「だからエレンは私が護る」

エレン「ミカサ……愛してる」

ミカサ「! 私も」

エレン「ミカサ」チョイチョイ

ミカサ「?」

エレン「」チュッ

ミカサ「!?」///

これはフラグですね

エレン「俺はお前を忘れたりなんかしない」ダキッ

ミカサ「エレン……」

エレン「ミカサの匂い、とても安心するんだ」

ミカサ「私も、エレンの匂い、安心する」

エレン「ミカサ……」

ミカサ「エレン……」


ジャン「確かこっちに来てたような……」ガラッ


エレン「!」

ミカサ「!」

ジャン「あ」

ミカサ「ジャン、邪魔。エレンを元に戻した功績を見て貴方には危害を加えなかったのに……本当に、邪魔。ジャン邪魔。略してジャ魔」

ジャン「」

ジャン「」チーン

ミカサ「移動しましょう」

エレン「ああ、だな」

ミカサ「何処かに隠れられる場所は……」

エレン「馬小屋なんてどうだ? 今の時間は世話役もいないはずだし干し草に隠れられるだろ」

ミカサ「わかった。そうしよう」



エレン「ふう、一息ついたな。しかしこれからどうするか」

ミカサ「……エレン」

エレン「ん?」

ミカサ「エレンがいいなら私はこのまま一緒に開拓地に逃げてもいい」

エレン「それは……」

ミカサ「私にはその覚悟がある」

駆け落ちとは

エレン「自分が何を言ってるのかわかってるのかミカサ」

ミカサ「わかってる。だからエレンさえいいなら」

エレン「お、おい!?」

ミカサ「私をこの場で捧げてもいい」ヌギッ

エレン「お、落ち着けミカサ!」

ミカサ「もしエレンがこのまま訓練兵団にいるというのなら私もそうする。でも」

ミカサ「確かな繋がりが、欲しい」

エレン「……ミカサ」

ミカサ「お願い、エレン」

エレン「わかっ──」



フランツ「はぁ、はぁ、気持ちいいよハンナ」

ハンナ「ああっ、フランツ──!」

先客がおりましたかwwwwwwwwwwwww

エレン「……」

ミカサ「……」



アンアンアンアンッ!



エレン「そういやあいつらよく一緒に馬の世話係になってたな」

ミカサ「まさかこんなことになってるなんて……」

エレン「出るか」

ミカサ「ええ」

クリスタ「見つけた!」

ミカサ「!」

エレン「!」

クリスタ「待っててねお兄ちゃん!」

エレン「く、クリスタ! 聞いてくれ! 俺はお兄ちゃんじゃ……うわっ!?」

ミカサ「!? 空から狙撃!? アルミンの策!?」

エレン「う、俺は……」

ミカサ「エレンごめんなさい。愛のために!」バキッ

エレン「ぎゃっ!?」

クリスタ「あ、連続させちゃ……!」

ヒュン! バコッ

エレン「げふっ!?」

ミカサ「!? もう一発!」

エレン「いぇー、がぁぁぁぁ……」

エレン「……」

ミカサ「うう、エレン」

ユミル「お前も結構殴ってたろ」

アルミン「でもみんなやりすぎだよ。いい? 約束通り、今度目を覚ましたらもうそれ以上危害は加えずその人格をエレンだと思うんだ。恨みっこなし」

アルミン「いいね?」

クリスタ「うん……」

ミカサ「わかった……」

ライナー「お、起きそうだぞ?」

ミカサ「!」クリスタ「!」

エレン「う……」

どきどき

エレン「みんな……?」

クリスタ「お、お兄ちゃん?」

エレン「そんな心配そうな顔をするなよ。お兄ちゃんは大丈夫だ」

クリスタ「あ」パアアアッ

ミカサ「そんな……」

エレン「ミカサ」

ミカサ「?」

エレン「お前の覚悟はわかった。訓練兵を卒業したら、結婚しよう」

ミカサ「!?」

アルミン(これは……まさか!)

アルミン「変わりすぎて、症状が複合されたんだ」

アルミン「今のエレンはクリスタの兄であり、ミカサの婚約者なんだよきっと」

エレン「何を言ってるんだ? そんなの当たり前じゃないか」

ミカサ「エレン!」ギュウ

クリスタ「お兄ちゃん!」ギュウ

ライナー「」

ベルトルト「」

ユミル「」

アルミン「やれやれ、これで一件落着かな。あ、ジャン拾ってこないと」

アルミン(結局僕の予想通りだった。ミカサとクリスタもあれからは義姉妹として仲良くしている)

アルミン(何よりも幸いだったのはクリスタが異性としてのエレンを求めてなかったことだろう)

アルミン(人格が統合されてからはエレンの人格が変わることもなくなった。これでほんとうに一件落着)

アルミン(あれ? 何かわすれているような)

エレン「将来は家族みんなで暮らそうな」

ミカサ「ええ」

クリスタ「うん」

エレン「母さんも呼ばないと」



アニ「ハックション! ????」ゾク


おわり

おつ

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