小五郎「隣になんか探偵事務所が出来た」 (25)

コナン×デスノート コラボ


投下は不定期


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総一朗「どうしたというんだ月!」

月「ごめん父さん!でも決めたんだ!」

総一朗「…」

幸子「あなた…」

月「警察じゃだめなんだ!僕は今、苦しんでいる人を助けたいんだ!」

総一朗「しかし探偵というのは…」

月「警察じゃ自分のやり方で捜査できない!僕は自分の力を活かしてこの国の平和を守りたいんだ!」

総一朗「いいだろう…」

幸子「あなた!」パァァ

粧裕「よかったねお兄ちゃん」

総一朗「それで?これからどうするんだ?」

月「米花町に探偵事務所を開くことにしたんだ」

総一朗「米花町?」

総一朗「米花町と言ったらあの有名な毛利小五郎さんの事務所がある町じゃないか」

月「ライバルは近いほうがいいからね。あの街で切磋琢磨していくんだ」

総一朗「がんばれよ、月」

総一朗「本庁でおまえの噂を聞くのを楽しみにしているぞ」

月「任せてよ父さん」

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トーン テーン カーン

月「こんなもんか」

月「図らずとも毛利探偵事務所の隣になってしまった…」

月「新聞やテレビで何度か目にしたことああるけど…」

月「実際に合うのは恐れ多いな」

月「どうしよう」




某日 朝 毛利探偵事務所


蘭「あ、お父さんおはよ~」

コナン「おじさん?…窓の外見てどうしたの?」

小五郎「いや、なんか隣に探偵事務所が建ってる」

蘭「探偵事務所!?どうすんのようちの家系厳しいのに依頼人持って行かれたら!」

コナン「まぁまぁ…おじさんは名探偵だから心配いらないよ」

蘭「…」

小五郎「がーははははっ。それもそうだな」

コナン(だが探偵か…やつらが潜入している可能性は…ないか)

蘭「挨拶に行ったほうがいいのかな?」

小五郎「この毛利小五郎が自ら挨拶に行くなんて真似できるか」

小五郎「どうせ向こうから来るだろ」

蘭「もう」

コンコン アノ-スミマセン

小五郎「ほらな?」

蘭「は~い」ガチャ

月「となりで探偵事務所を開業した夜神と申します」

月「ご挨拶に伺ったのですが」

小五郎「夜神?どこかで…ああ!あの刑事局長の息子さん!?」

月(苗字だけでここまで見抜く洞察力!?…やはり平成のポワロと噂されるだけのことはある)

月「ええ。毛利先生のお噂はかねがね」

コナン(ただの飲んだくれだけどな…)

蘭「よかったらお座りになりませんか?お茶をどうぞ」スッ

月「いいんですか?じゃあよかったらこれ」

蘭「安心堂の水饅頭!?ありがとうございます」ニコ

月「いえこれくらいは」ニコ

コナン(いちゃいちゃしやがって…)イラ

コナン「早く座ったら?」グイ

月「ああ、ありがとう僕」

コナン(歳変わんねーつーの)

蘭「もうコナン君ったら!失礼でしょ」

コナン「…」ブーブー

月「まぁまぁ。お姉さんをとられたみたいで妬いてるんですよ」

蘭「あらそうなの~?コナンくん」

コナン「ち…違うよ?///」

月「じゃあお茶を頂きます」

小五郎「見たところまだ学生さんみたいだが、学校の方は?」

月「手続きが終わり次第帝丹高校に編入予定です」

小五郎「じゃあ蘭と同じだな」

蘭「うん!これからよろしくお願いします。夜神さん」

月「こちらこそ」

コナン「…」イラッ

コナン(そうだ…こいつは探偵…無能さを晒して恥かかせてやる)

コナン「そういえばさっきいってたのってなに?」

小五郎「ああ?」

蘭「そうだった!これよこれ!」

コナン「…」ニヤリ

蘭「この新聞記事!ここ見て?」

小五郎「ああん?…ええと、まる得情報」

小五郎「なあに?…昭和の頃ほとんどの日本人が持ってた大切なもの。あなたはまだお持ちですか?」

小五郎「現在完全に姿を消しつつあるその品物を持参――――

蘭「次よ次!その次を見てよ!」

小五郎「ゴホン。先着11名様、小笠原イルカツアー無料ご招待?」

蘭「その答えレコードだと思うの!行ってみようよレコード持って!」

蘭「いまからならまだ間に合うよ?コナンくんもイルカさん見たいよねー?」

コナン「ああ、うん…」

蘭「よかったら夜神さんも一緒にどうですか?」

月「僕で良ければご一緒しますよ」

月(ここで毛利小五郎から盗めるものすべて盗んでやる)ニタァ

蘭「いいでしょお父さん!この連休暇なんだし」

小五郎「やめとけこんな胡散臭いツアー」

小五郎「第一、お前の答えも間違ってる。レコードなら日本人がなんて書きゃしねーよ」

小五郎「ばぁか。今日本人がなくしちまった侍魂に決まってんだろ」

コナン「」

月「」

蘭「もう!そんなのどうやって持って行くのよ!」

小五郎「じゃあヨーヨーかラッパズボンか…」

月(これが眠りの小五郎…!?僕を油断させているのか?この僕を!)

コナン(これでこいつに恥をかかせれば…)ジー

月(ふむふむ…)

蘭「コナンくんなにかわかった?」

コナン「僕にはさっぱりだよ~このお兄ちゃんならわかるんじゃない?」

蘭「え?夜神くん?」

コナン「だって探偵()なんだし」ニタァ

夜神「多分なんですが…」

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―――

乗組員「はい。正解です!」

蘭「うそー!?」

小五郎「っしゃーー!」

コナン(こいつ…そこそこやるな)イライラ

月(僕を誰だと思っているんだ…それにしてもこの坊や、僕を試したのか?この僕を)

小五郎「後ろのやつに見えちまう!隠せ!」

コナン「セコいよおじさん…」ジトー

乗組員「はははっ。大丈夫ですよ。旧一万円札なんて簡単に用意できませんから」


蘭「すごいねー夜神くん」

月「一応探偵ですから」

小五郎「がーはははっ。俺の一番弟子だからなぁ」

月「光栄です」ニカッ

コナン(あれくらいだれでもわかるっつーの)イラッ

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――

豪華客船 シンフォニー号 内

蘭「うわ~ホテルみたい」

小五郎「これで小笠原までか。悪くねえな」

フロント「お客様四名様、ご家族でいらっしゃいますか?」

小五郎「え、ええまぁ」

フロント「ではツインルームで115号室になります」

蘭「あのーこのツアーを主催した古川さんってもう乗ってらっしゃるんですか?」

フロント「はい?」

蘭「こんなすごい船にタダで乗せてもらったので一言お礼が言いたくって」

フロント「それがわたくしたちもまだお会いしたことがなくて」

小五郎「会ってない?」

フロント「はい。この船のご予約もお乗りするお客様の選別方法も、全て電話でお伺いしましたし代金も銀行振込でしたので」

フロント「きっと小笠原の方で待っておられると思いますけど…」

蘭「そうですか」

フロント「ところでお客様、お名前の方よろしいでしょうか?」

小五郎「ああ。実はわたくし、あの毛利小五郎と申します」

月「え?あの有名な?」

鮫崎「もと捜査一課のデカで、今じゃ泣く子も黙る名探偵なんだろ?」

小五郎「さ…鮫崎警視殿!?」

鮫崎「うぉいうぉい。もう警視じゃねえぞ」

鮫崎「2年も前に定年になったタダの老いぼれさ」

蘭「お久しぶりです」

老いぼれ「うぉいうぉい蘭ちゃんか!えらいべっぴんになったなー!」

月「鮫崎警視。父がお世話になったと話しておりました。夜神の息子の月です」スッ

小五郎「しかし、なんでまたこんなところに?」

鮫崎「いやあなに。ちょいと海を見たくなってな…今日は特別な日だろ?」

月(い…いい度胸だ。年金暮らしの怠慢オヤジが…)

月(僕が年金を収めていなかったらお前は今ここに立っていることさえも出来ない欠陥品だということを教えて欲しいらしい…)ゴゴゴ

鮫崎「10年前に刑事をやめたお前は忘れちまってるだろうけどな」ハハハハ

小五郎「…はあ」

フロント「おかげさまで安心な船旅になりますわ」

蘭「?」

フロント「だって。元刑事さんに探偵さん。合わせて三人もいらっしゃるんですから」

鮫崎「三人?俺達の他にいるのか?」

フロント「はい。もう一人。とてもそんな風に見えないんですけど…」

月(そう。この僕が最後の一人にして最高の頭脳を誇る探偵)

コナン(嫌な予感がする…)

蘭(もしかして新一なの…?)

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