スネーク「バレンタインデー?」 (45)


MGS4の後くらいのつもり。短めのつもり。

サニー「ねぇ、スネーク! チョコレート、作ってあげる!」

スネーク「……チョコレート?」

オタコン「ハハ、サニーったら、バレンタインデーだから誰かにチョコレートを贈りたいらしいんだ」

スネーク「雷電でいいだろうに」

オタコン「彼は妻子持ちだからね」

スネーク「……なるほどな。だが、バレンタインデーはもう過ぎたぞ?」

オタコン「過ぎてるけど、彼女の気持ちに応えてあげようじゃないか」

スネーク「ハァ、やれやれ……。サニー!」

サニー「っ……なに?」

スネーク「糖分は控えめで頼むぞ」

サニー「……うんっ!」


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サニー「フンフフーン、チョコを刻んで~♪」


オタコン「あはは、サニーったらすっかりやる気満々だね」

スネーク「……流石にチョコレートを湯煎するだけでマズくはなるまいさ」

オタコン「……やめろよ、嫌な予感しかしない」


雷電『ハハハ、そりゃ災難だったな!』

ローズ『一度、お料理を教えてあげた方がいいかしら……』

スネーク「あぁ、今度頼みたいくらいだ」

雷電『しかし、そんなにヒドかったのか?』

スネーク「ああ、まぁ、そう、だなぁ」

ローズ『……まずは簡単なものから……かしら』


お仕事の合間にちょっとずつ書いていくのです
今日明日には終わるつもり


──回想

サニー「あの、スネーク! できたよ」

スネーク「……zzzZ」

サニー「スネーク! おーきーてー!」

スネーク「……おはよう、サニー」

サニー「はいっ、チョコレート!」


(名状しがたき物体)

ゴゴゴゴゴゴゴゴ………………



スネーク(こちらスネーク、オタコン!)

オタコン『……NO SIGNALS……』

スネーク(あれは食べ物なんかじゃあない!! 助けてくれ、オタコン!

オタコン『……NO SIGNALS……』

スネーク(オタコン!? おい、オタコォォォーーーンッ!!)


サニー「さ、食べてみて! ね!」

スネーク(……南無三)

パクッ


>>8 修正


──回想

サニー「あの、スネーク! できたよ」

スネーク「……zzzZ」

サニー「スネーク! おーきーてー!」

スネーク「……おはよう、サニー」

サニー「はいっ、チョコレート!」


(名状しがたき物体)

ゴゴゴゴゴゴゴゴ………………



スネーク(こちらスネーク、オタコン!)

スネーク(あれは食べ物なんかじゃあない!! これまでも、これからも!!)

オタコン『……NO SIGNALS……』

スネーク(オタコン!? おい、オタコォォォーーーンッ!!)


サニー「さ、食べてみて! ね!」

スネーク(……南無三)

パクッ



スネーク「ぐっ、がはっ……」

サニー「だ、大丈夫? ぉ、おいしくなかった?」

スネーク「げほっ……いや、すまん、久々に甘いものを食べたから、口が慣れてなくてな……」

サニー「じゃあ、これから毎日食べさせてあげるね!」


スネーク(フォックス……)

オタコン(ダァイ……)


──深夜


スネーク「──と、いうわけでな」

雷電『なるほど、そりゃ災難だったなぁ!』

ローズ『私がお料理を教えてあげないと!』


スネーク(……ローズって……上手だったか?)

ローズ『頑張っちゃうわよぉ!』

雷電『お、おう……』



オタコン「それから、毎日が地獄のようだった……」


──二日目

サニー「次は、ケーキを作ってみたよ♪」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
(名状しがたきケーキのような物体)


スネーク(どうする大佐……どうするのが正解なんだ)

オタコン(生きて帰れたら、この味を誰かに教えてやるんだ……)


──三日目

サニー「ふふ、今回はね、パイを焼いてみたよ♪」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
(名状しがたきパイのような物体)


オタコン(スネーク、今すぐサニーの電源を切るんだ! 今すぐ!!)

スネーク(サニーは悪くない、サニーは悪くない、サニーは悪くない…………)


──四日目

サニー「あのねっ、今日はね!」


スネーク「サニー、すまないが」

オタコン「僕たちは仕事があるんだ」

スネーク「非常に、非常に残念だが」

オタコン「僕たちにはやらなければならないことがあるんだ」

スネーク「わかってくれるな?」

サニー「……そっ、か……」


スネーク「オタコン」

オタコン「ああ」

スネーク「メイ・リンを探してくれ」

オタコン「既に調べてあるよ。彼女はハワイにいる」

スネーク「でかした! ハワイに向かうぞ、ノーマッドの準備を頼む」

オタコン「任せてくれ。僕たちは闘わないといけないんだ、食の安全のために……」

スネーク「あぁ……」


──ハワイ

メイ「スネーク、エメリッヒ博士、久しぶり!」

スネーク「メイ・リン、久しぶりだな」

オタコン「急にすまない、メイ・リン」

メイ「ううん、いいのよ! それで、どうしたの?」

オタコン「実は、サニーのことなんだ」

メイ「サニー? 彼女がどうかしたの?」

オタコン「彼女、最近料理をするようになったんだけどね……」

スネーク「マズいんだ」

メイ「えっ?」

スネーク「マズすぎるんだ」

メイ「あ、そう……」

オタコン「それで、君なら料理をできるんじゃないかと思って」

メイ「お生憎様。私、料理は苦手なの」

スネーク「……苦手、なんだろ? とりあえず食わせてくれ」

メイ「えっ」

スネーク「食わせてくれ」

メイ「あ、はい……」


メイ・リン「そのぉ、できたわよ……?」


ゴゴゴ……
(ケーキらしきもの)


スネーク(こちらスネーク、オタコン)

オタコン(あぁ、なんだいスネーク)

スネーク(これは、食えるな)

オタコン(あぁ、食べ物だ。スイーツだよ、スネーク)

スネーク「いただきますッ!」









スネーク「うますぎるッ!!」





メイ「ひぇっ!? く、黒焦げよ!? グシャグシャよ!?」

スネーク「うまい! もっと食わせろぉっ!」

メイ「だめよぉっ、たくさん食べたら絶対体に悪いわよぉ!」

オタコン「メイ・リン!」

メイ「はい!」

オタコン「ありがとう、これが食事だ」

メイ「えっ」


メイ「あなた達はどうして、こんなどう見ても失敗作のケーキを褒めてくれるの? どうして!?」

オタコン「それはね、メイ・リン」

スネーク「俺達が、戦士だからだ」

メイ「戦士……?」

スネーク「戦場ではメシのウマさなんて考えない。レーションよりウマけりゃ何でもいい。俺達は、そういう生き物なんだ」

メイ「…………つまり、なに?」

グシャァッ

オタコン「えっ」

スネーク「えっ」

メイ「私の料理は、世界一マズいと言われる米軍の糧食よりは"まだマシ"だってこと?」

オタコン「えっ、いや」

スネーク「そうだ。それはすごいことなんだ。だからもっと精進してくれ。俺達にメシを食わせてくれ。これからも」

メイ「いやいやいや!」


メイ「じゃあ他をあたりなさいよ! バーカ! んべーっ!」

スネーク「例えば?」

メイ「……メリ、ル?」



ジョニー『ひゃあっ!? やめるんだメリル、それはデザート・イーグルだよ! フライパンじゃない!!』

メリル『うるっさい!! 私とコイツはブラジャーより長い付き合いなのっ!!』

ダァンッ、ダァンッ!

ジョニー『ひぃあぁあぁあああ!!! キッチンがぁーっ!』



オタコン「…………みたいなことになってそうじゃないかい」

スネーク「ま、まさか」

メイ「不覚にも、否定できないわ……」


メイ「……彼らは今、フロリダで暮らしてるわ。……行きましょう」

オタコン「えっ」

スネーク「アポなしでか!?」

メイ「ありのままの姿を見に行くのよ!」

スネーク(どうするんだ、オタコン?)

オタコン「……よし、行こう」

スネーク「覚悟は固まった、いつでもいいぞ」

メイ「あくまで名目は新居祝い。いいわね?」

オタコン「ああ、了解だよ」

スネーク「土産を買っていかないとな……」


──フロリダ

メイ「あそこよ……二人の新居」


スネーク「……す、スニーキングミッションか?」

メイ「そんなわけないでしょ! セリフ覚えて!」

オタコン「ヤァ、メリル、ジョニー、ステキナシンキョダネ……こ、こうかい」

メイ「この下手くそ!!」

オタコン「えぇっ!?」

スネーク「今のはひどいな、オタコン」

オタコン「じ、自信があったんだけど」

メイ「うそ!? アレで!?」

オタコン「うるさいな!」



「あのー……そこ、僕の家の前……」

オタコン「なんだい!! ちょっと今忙しいんだ……が……?」

メイ「なによっ!! 今ちょっと忙しいんだけ……ど……?」

ジョニー「ひぃっ!!?」

スネーク「アキバ! 久しいな!」

ジョニー「あッ、スネーク! 久しぶりだな!」

オタコン「ひ、久しぶりだね」

メイ「あはは、お元気かしら……?」

ジョニー「ああっ、二人も! 久しぶり!」

スネーク「実はな、二人が新居を建てたと聞いてお祝いにきたんだ」

メイ「ソ、ソウナノヨ!」

オタコン(君だって棒読みじゃないか!)

メイ(うっさい!)


ジョニー「あぁ~、そういうことなら連絡くれればよかったのに!」

スネーク「悪いな、驚かそうと思ったんだが──マズかったか?」

ジョニー「いや、全く! さぁ、上がって!」

ガチャッ

メリル「ハニー! おかえりなさ……」

スネーク「邪魔するぞ」

オタコン「すまないね、アキバ」

メイ「お邪魔しまーす」

ジョニー「アッ……」




メリル「」

スネーク「」

オタコン「」

メイ「」




カチャッ

ジョニー「それデザート・イ──」

メリル「あなたたちは何も見なかった、聞かなかった。違う?」



スネーク「最近歳でな、目も耳も自由が利かなくて困る」

メイ「私最近なんだか頭痛がするのよね、イタタタ、アイタタタ」

オタコン「あぁごめん、少し寝てたみたいだ」

ジョニー「僕も腹痛でそれどころじゃなかった」

メリル「よろしい」


メリル「……で、何の用事なのよ、全く!」

スネーク「はぁ、白状しよう。オタコン」

オタコン「えっ。……うん、実はね、サニーの料理がマズいんだ」

メリル「えっ」

ジョニー「……あぁ……」

オタコン「マズすぎて、メイ・リンに助けを求めて、彼女の焼け焦げたケーキの方が美味しいという結論に至った」

メイ「ぐぬ……」

メリル「はぁ!? アナタ、ケーキ作ったの!?」

メイ「……ど、どうしても作れって、言われたのよ」

メリル「バイオテロよ、あんなの!」

スネーク「……美味かったぞ?」

メリル「ま、まっさかぁ……」

スネーク「美味かったんだ。俺達には」

ジョニー「なんだか君達が可哀想になってきたよ……」


オタコン「そこまでいうなら、メリルの料理は大層美味しいんだろうね?」

メイ「そーよそーよ!」

メリル「えっ」

ジョニー「…………」

メリル「……できないの」

スネーク「なにい?」

メリル「お料理、できないのよ!」

オタコン「君はそれでメイ・リンによく強く出られたね!?」

メイ「そーよそーよ!」


スネーク「じゃあ、日々の食事は……まさか」

ジョニー「あぁ、僕がやってる」

スネーク「できるのか?」

メリル「美味っしいわよ」

ジョニー「……らしい」

スネーク「食わせろ!」

オタコン「僕たちは空腹だ! 飢えている! わかるな?!」

ジョニー「ひぃぃぃ!!」


ジョニー「まぁちょうどいい、ディナーにしようか」

スネーク「待ってましたァ!」


ジョニー「さァ、召し上がれ!!」


バァァァァーーーンッ
(ステーキとマッシュポテトとチキンスープ)


スネーク「ムんウォ!! ウマすぎる!!!!!」

オタコン「うまい!!!!」

メイ「ナニコレ……最高の旦那じゃない……」

メリル「はぁ、幸せ……」

ジョニー「へへっ!」

スネーク「もっとォ! もっと食わせろォ!!」


ジョニー「普段2人だけだから、これだけ食べてくれる人がいると作り甲斐があるよ」

スネーク「ンォォーッ! ウマい! ウマすぎる! なんだこれは!」

ジョニー「そんなに気に入ってもらえるとは思わなかったよ!」

オタコン「アキバ。……いや、ジョニー佐々木さん」

ジョニー「はひぃ!?」

オタコン「サニーに料理を教えてあげてくれないか!!」

ジョニー「はい!?」

オタコン「頼む!このとおりだ!」

スネーク「頼む!」

ジョニー「えぇぇえ!?」

スネーク「アキバ! 頼む!」

ジョニー「あ、頭を上げてくれ!!」

スネーク「首を縦に振るまでやめないぞ!」

ジョニー「わ、わかった……」

メリル「アキバ!?」

ジョニー「し、しかたないだろ!」


─サニー・ゴルルコビッチは、ジョニー佐々木の元で血を吐くような努力をした。(投げやり)


─バレンタインデーから4週間後

サニー「で、できた……!」


バァァーーーンッ!
(ホワイトチョコレートケーキ)


オタコン「み、見た目がおいしそうだ!」

スネーク「だ、だが、中身もウマいとは限らんぞ……」

雷電「おぉ、ウマそうじゃないか」

ローズ「すごいわ、サニーちゃん!」

ジョン「うわー! ウマそー!」

メイ「じゅるり……」

ドレビン「ほぉー、やるもんだなぁ」

キャンベル「なかなか、おいしそうじゃないか」

メリル「うわぁ、おいしそう……」

ジョニー「うん、上出来だ!」


サニー「さぁ、召し上がれ!」


みんな「いただきまーす!!」


パクッ



雷電「ウボァッ!!」

ドレビン「うげぇっ!?」

メイ「んぐぅ!?」

メリル「んむっ!!」

オタコン「ぐあっ!」

キャンベル「ぐむっ……」

ローズ「ううっ!」

ジョン「うぇぇ……」



ジョニー「ひぃ……腹が……」


ジョニー「な、生焼け……っていうか、ドロドロで……まるで」

スネーク「リィキッドォォォ!!!」


サニー「ふぇぇ……」


ジョニー「彼女は僕の手には負えない……頑張るんだ、スネーク……うっ、腹が」


スネーク「サニー!!!!」

サニー「はいっ」

スネーク「料理禁止だッ!!!!」

サニー「はぃっ……」

スネーク「……いつか時が来たら解禁してやる」

サニー「それって……!」

スネーク「なんだ?」

サニー「それって、いつかな!」

スネーク「神のみぞ知る、だ」

サニー「うぅ……」


 Act 2/14 Liquid Pan Act END


オタコン「こうして、僕らの食事に平穏がもたらされた」

オタコン「世の中にはサニーよりヒドイ、いわゆるメシマズ嫁がいるという」

オタコン「僕たち『フィランソロピー』はメシマズ女の駆逐を新たな活動とし、これからも戦い続ける……」



オタコン「世界の平和のために」




スネーク「NGYAAAAAAAA!!!!?」


オタコン「!? くっ、また被害者が……!」

サニー「あれっ、作ってみたお菓子がなくなってる!」

オタコン「君が、犯人だったとはね……」

サニー「ぇー……」




ナオミ(……むしろこの『ノーマッド』の中に容疑者は彼女しかいないわよ、ハル……)



True END

放置しすぎたので強引に終わらせた。
もうホワイトデーじゃないか。

たまには誰か、硬派なメタルギアss書いてくれ……
メタルギアSS不人気すぎて泣ける

その気遣いが人を傷付けると何故わからん!ありがとうございます!

あ、ちなみに今までに書いてるやつ
・ガンダムのバレンタインネタ(完結)
・グラセフのSS(継続)
・.hack×進撃の巨人(継続)
・ハガレン×進撃の巨人(未完)
・ガンダムBF×オールガンダム(未完)

下二つはいつかリベンジするのよ

いつだったかTRICKとクロスしたSSがあったはずだ。アレは面白かった。

ISと雷電はどうやらエタったようだ

>>44
trickのやつは面白かった。
脳内再生余裕だったな。

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