【DOD3】ゼロ「天下一品に行ったことがないだと・・・」 (62)

こんばんは。

1.ドラッグオンドラグーン3がメインのSSです。

2.キャラ崩壊・世界観崩壊しています。

3.前半ギャグ多め、後半シリアス多めでお送りします。


何か意見があれば教えて頂けると嬉しいです。それでは、よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392483072


ゼロ「天下一品に行ったことがないだと・・・」

フォウ「ごめんなさい、ゼロ姉様!私、そもそもラーメンを食べたことがないんです!」

ゼロ「嘘、だろ・・・。そうだ、デカートは、お前にラーメンを食べさせようとはしなかったのか?」

フォウ「しませんでした。デカートはそもそも、ラーメンを食べようとはしないんです・・・」

ゼロ「何故だ?」

フォウ「ラーメンを食べるのを我慢する…ううっ、なんというプレイ!!
   ・・・といって食べようとしませんでした…。なんか、その姿を見たせいかラーメンを食べたいと思えなくて・・・」


オクタは天一でもセルフジョイしてそうだな


ゼロ「あのクソどM野郎がああ!!私の愛する妹に変なトラウマ体験させてんじゃねぇよ!!」

フォウ「(ゼロ姉様!? い、今、愛するって///)」

ゼロ「・・・よし、分かった。行くぞ。」

フォウ「えっ? 行くって、どこにですか?」

ゼロ「天下一品に決まってるだろ。」

フォウ「で、でも、ゼロ姉様、私・・・」

ゼロ「大丈夫だ。天下一品のラーメンには、トラウマを克服できるパワーがある。さあ、行くぞ。」


ゼロはフォウの手を掴んだ。そしてそのまま、目的地に向かって歩き出す。

フォウ「(ゼロ姉様が私の手を・・・!あぁ、幸せだわ///)」

ゼロ「ん? どうしたフォウ、顔が赤いぞ。体調でも悪いのか?」

フォウ「だ、だだ、大丈夫です。気にしないでください!」

ゼロ「そうか。だが、何か気になることがあったら、すぐに言うんだぞ。」

フォウ「はい!(あぁ、ゼロ姉様、やっぱり素敵・・・。)」

声優効果もあってウザ可愛いフォウとか俺得


天下一品・中野店にて・・・

ゼロ「なんで新宿店(新宿西口店)じゃないんだ、という質問にはお答えできません。」

フォウ「えっ?いきなりどうしたんですか、ゼロ姉様?」

ゼロ「いや、なんか、そんなツッコミが来そうだったから先に言っておいた。」

フォウ「?」

ゼロ「さて、そんな事を言ってる間にラーメンが来たようだぞ。」


野上「お待たせしました。こってりラーメン2つです!」

ゼロとフォウの前にラーメンが置かれる。

ゼロ「食べ方は色々あるんだが、まあ、まずは普通に食べてみろ。」

フォウ「で、では、いただきます。」

ゼロ「召し上がれ。」

フォウは恐る恐る、ラーメンに手をつける。

フォウ「こ、これは、独特の味ですね。名前の通り、こってりとした味だけど、
    決して、しつこ過ぎる訳ではない。うん、おいしい・・・!」


フォウはそう言って、次々と麺を食べていく。

ゼロ「気に入ったようで何よりだ。実を言うと、天下一品のラーメンは好き嫌いがかなり別れる品なんだ。
   気に入った人間は定期的に無性に食べたくなるし、気に入らなかった人間はもう二度と食べたくないと言う。
   そんな訳で、気に入るか少し不安だったが杞憂だったな。」

フォウ「ラーメンがこんなにおいしいものだったなんて。もっと早く食べておけばよかった。」

ゼロ「これから幾らでも食べればいいさ。何なら、また店に連れてきてやる。
   次回は、あっさりラーメンでも食べに来るか?」

フォウ「本当ですか! 行きます、もちろん行きます! ありがとうございます、ゼロ姉様! 」

ゼロ「ははっ。ラーメンを気に入ったようで何よりだ。まあ、次回の事を話すのも良いが、
   温かいうちに目の前のラーメンを楽しむとしようか。」

フォウ「はい! ところでゼロ姉様、先程から気になっていたのですが、
    ゼロ姉様がラーメンに入れた茶色の物体は一体何ですか?」

ゼロ「ああ、これか。これは辛子味噌だ。辛子って名前の割には、あまり辛くない。
   むしろ、甘しょっぱい。ちなみにフォウは、辛いのと甘いのでは、どちらが好きだ?」

フォウ「そうですね・・・、どちらかと言えば、辛い方が好きです。」

ゼロ「なるほど。フォウはMか。」

フォウ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」


ゼロ「あっ、いや、なんでもないです。」

フォウ「そうですか。」

ゼロ「はい。」

フォウ「姉様。」

ゼロ「何ですか。」

フォウ「かくれんぼを致しましょう。」


ゼロ「全力で遠慮します。」

フォウ「そうですか。」

ゼロ「はい。」

フォウ「姉様。」

ゼロ「何ですか。」

フォウ「姉様が鬼で良いですか?」

ゼロ「ごめんなさい、許して下さい。」


フォウ「姉様。」

ゼロ「はい。」

フォウ「もーう良ーいーかーいー?」

ゼロ「まーだだよー。」

フォウ「・・・」

ゼロ「・・・」


フォウ「デカートは、フレンチトーストのような甘いものが好きだそうです。」

ゼロ「あっ。」

フォウ「お分かりいただけましたか?」

ゼロ「はい、よく分かりました。」

フォウ「なら、良いです。」

ゼロ「ありがとうございます。」


フォウ「・・・」

ゼロ「・・・」

フォウ「・・・・・・」

ゼロ「・・・・・・」

ゼロ「(何故だろう。フォウにかくれんぼをしようと言われると恐怖を感じる。
   そもそも、フォウとかくれんぼなんてしたことな・・・あれ?
   ・・・そういえば、前にどこかで1回だけしたことがあったような・・・・・)」

ゼロ「(・・・まあ曖昧なことは後に回そう。とりあえず、今のままの空気はまずい。なんとか話題を変えないと・・・)」


ゼロ「あっ、そうだ! 辛いのが好きなら、良いものがあるぞ!」

フォウ「?」

ゼロは店員に向かって声をかける。

ゼロ「すみません。辛子ニンニクもらえますか?」

兄ーア「申し訳ございません、お客様。ただ今、辛子ニンニク入りの容器は全て、
    他のお客様に貸しだしておりまして・・・」

ゼロ「そうなんですか・・・」


ヨコオ「あ、良かったらどうぞ。」

ゼロ「あ、すみません。ありがとうございます。」

ヨコオ「いえいえ。」

ゼロは辛子ニンニクが入った容器を受け取る。

ゼロ「よし、フォウ。ちょっとラーメンにこれを入れてみろ。また一味変わった旨さになるぞ。」

フォウ「あの・・・ゼロ姉様、空気を読めてないことを承知で、一言言わせて頂きたいのですが・・・」


フォウ「非常に言いにくいのですが・・・自分から率先してニンニクを注文、食べるのは、
    その・・・女性としてどうかと・・・・。匂いが残りますし・・・」

ゼロ「・・・フォウ、だから君はいつまでたっても処女なんだよ。」

フォウ「!?  ゼロ姉様、やめて! こんな所で言わないで! 」

ゼロ「もうあれだ。この後、デカートとダブルジョイしてこい。」

フォウ「嫌、あんなドMとダブルジョイなんてしたくない! 私は好きな人とダブルジョイしたい!
    エンジョイしたい!〔ゼロ姉様と(小声〕アセンションしたい!!!」

ゼロ「そ、そうか。悪かったよ・・・(なんか途中、とんでもない言葉が紛れていた気がする・・・。)」


ファイブ「あ~ら、フォウお姉様。そんなに溜まってらっしゃるのなら、
     今度ゼロお姉様も混じえてトリプルジョイなど如何です?」

フォウ「ファイブ!? なぜ此処に?」

ゼロ「・・・ファイブ、私は君達と絡み合う趣味はないよ。」

ファイブ「はぅん、残念。では、ここに来た本当の目的を果たすとしますわ。」

ゼロ「本当の目的?」

ファイブ「ええ。ではゼロお姉様、フォウお姉様、ごきげんよう。」


フォウ「・・・ずいぶんあっさり引き下がりましたけど、ファイブは一体何が目的でここに来たのでしょう?」

ゼロ「さあな。まあ、ラーメンを食べに来た様子ではなかったが・・・あいつの動きをしばらく見てみるか・・・」

ファイブは店の奥の方へと進んでいく。そして・・・

ファイブ「成長の良すぎる私のこの胸・・・触ってもよろしくてよ。」

無口な王子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ゴクンっ」

店員をナンパした。


ゼロ「よし、ファイブ。ちょっとこっちに来い。」

ゼロはファイブの手を無理矢理とり、店の外へと向かう。

ファイブ「えっ。ゼロお姉様、一体何を・・・?」

ゼロ「いいから。」

ゼロとファイブが店の外に出る。そしてその十数秒後・・・

ファイブ「はぅん! ゼロお姉様激しい! ああん、そんなところまでぇ!!!」

ゼロ「うるさい黙れ! 勘違いされるような声を出すんじゃない!かすり傷程度じゃなく、本気で斬るぞ!!!」

ファイブ「はぅん!!!」


その数分後、ゼロだけが店に戻ってきた。

ゼロ「・・・」

フォウ「ゼロ姉様・・・」

ゼロ「気にするな。」

フォウ「でも・・・」

ゼロ「気にするな。」

フォウ「はい・・・」


ゼロ「・・・なんかものすごく疲れた。もうこれ以上変なことが起こらないことを願うよ・・・。」

フォウ「(ゼロ姉様、精神的に大分お疲れのようだわ・・・。ここは私がなんとかしないと・・・)」

フォウ「ゼ、ゼロ姉様、気を取り直してラーメンを食べましょう! 
    さっきの辛子ニンニクでしたっけ? 私試してみたいです!!!」

ゼロ「でもフォウ・・・さっき・・・」

フォウ「気分が変わったんです! よく考えたら、このスープに辛子ニンニクって
    良く合いそうじゃないですか!! 是非試させてください!!!」

ゼロ「そ、そうか! 分かった、試してみろ!」


スリイ「天下一品・・・偽装表示・・・九条ネギ・・・中国産・・・ブレンド・・・言い訳・・・勉強不足・・・ウフフ。」

ゼロ「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゼロは店から飛び出した。


フォウ「ゼ、ゼロ姉様―!!! スリイ姉様、傷心中のゼロ姉様になんてことを・・・」

スリイ「頼まれたから。ワン姉さんに・・・」

フォウ「ワン姉様に?」

スリイ「茶番をやめさせる。・・・全てを元通りにするから、手伝えって。」

フォウ「どういうことです?」

スリイ「さあ? 詳しいことは私にもよく分からない。
    明確に指示されたのは、ゼロ姉さんをこの店から出すことだけ。」

フォウ「ワン姉様は一体何をする気なの・・・?」


以上で前半終了です。

恐らく今夜くらいには後半を投下できるかと思います。

それでは、ここまで見て下さった方々、ありがとうございました。また、後で。


お待たせしました。

これから後半の話を投下していきます。


フォウが悩んでいると、新たな客が店に入ってきた。

セント「トウ様、ここが天下一品でございます。」

トウ「へぇ~。ここがあの噂の天下一品なんだ! ・・・ってセント、二人きりの時はトウって呼んでって言ったよね!」

セント「申し訳ございません。私達がよく知っている方々があちらに見えたものですから・・・」

セントはスリイ達がいる方向を指差す。

トウ「えっ?あ、ホントだ、スリイちゃんとフォウちゃんがいる!」


トウは、スリイとフォウがいる場所へと近づく。

トウ「スリイちゃん、フォウちゃん、久しぶり!」

フォウ「お久しぶりです、トウ姉様。 ・・・トウ姉様もワン姉様から何か指示を受けてきたのですか?」

トウ「えっ、何の事? わたしとセントは、天下一品・家庭食べるラーメンセットを買いに来ただけだよ。
   ちびちゃん達に食べさせてあげるんだー。」

フォウ「そ、そうなのですか?」

トウ「うん!」

トウは全く曇りのない表情でそう言った。


トウ達がいる場所から少し離れた場所にて・・・

デカート「最初からこの店にいて、(ラーメンは食べずに)から揚げを食べているのに誰からもツッコまれない。
     というか・・・まるで存在しないように扱われている・・・うぅ!なんというプレイ!!!」

セント「私は話しかけますけどね。なにせ私、大馬鹿者ですからぁ。」

デカート「セント!」

デカート「(・・・プレイを途中で中断された・・・が、これはこれでご褒美です!!)」

セント「ところでデカート、ディトの姿を最近見かけましたか?」

デカート「いや、見ていないが・・・」

セント「そうですか・・・」

セント「(何か・・嫌な予感がしますね・・・)」


セントがそう考えている内に、新たな客が店内に入ってきた。

女神LOVEな人「着いたよ。ここが天下一品・中野店だ。」

兄LOVE女神「ここが・・・兄さんが働いている・・・・」

女神LOVEな人「俺はこの店のラーメンを・・・・いや、天下一品を愛しているんだ!!!心の底から!!!」

兄LOVE女神「じゃあ別れましょう、私達。」

女神LOVEな人「!?」


無口な王子「・・・・・・」

兄LOVE女神「あ、兄さん!」

兄LOVE女神は、兄と呼ぶ人物の方へと向かって行った。

女神LOVEな人「・・・」

野上「・・・・・・・・・どんまい。」

野上は、女神LOVEな人の肩に手を置く。

兄―ア「何だこれ?」

父―ア「さあ?」


とある道端にて・・・

ゼロ「はあ、はあ、・・・ひどい目に遭った。
   ・・・スリイの奴、あんなこと言ってるとそのうち消されるぞ、いろんな意味で・・・・」

ワン「じゃあ、消えてみようか、お前が。」

ゼロ「ワン!? 何故ここに・・・?」

ワン「今言っただろう。お前を消すためだよ。お前をこの世界から消して、全てを元通りにする。」

ゼロ「全てを・・元通りにする?・・・何を言っているんだ、頭でも打ったか?」

ワン「・・・お前は違和感を感じないのか? 
   この世界ではなく、私達がかつて住んでいた本当の世界のことを思いださないのか?」


ワン「本当の世界で、お前は私達を殺したじゃないか。」

ワン「ファイブを。」

ワン「フォウを。」

ワン「スリイを。」

ワン「・・・そして、私を。」


ワン「トウだけは、お前に殺されなかったがな。お前に殺される前に、既に死んでいたから。
    ・・・いや、私が気付けなかっただけで、実はお前が殺していたのか?」

ゼロ「・・・かつて住んでた世界? 私がお前達を殺した? 
   じゃあ、私の前にいるお前は何なんだ? ホント大丈夫か、病院行くか?」

ワン「思い出せないか・・・。まあ仕方ない。私も本当の事を思い出したのはつい最近だしな。
   では、お前にひとつクイズをだそう。」

ゼロ「クイズ?」

ワン「ああ。お前が大好きな天下一品に関するクイズだ。
   では問題、天下一品・中野店には、ある大きな間違いがあります。それは何でしょう?」


ゼロ「中野店の間違い?何だそれ?そもそも店の間違いってなんだよ。」

ワン「間違いは間違いだよ。さあ、当ててみろ。」

ゼロ「間違い・・ねえ。・・・・・・・ポイントカードか?限られた店舗でしかやってないし。
   中野店は日、月曜日と雨の日がポイント2倍だっけ。条件が揃えば4倍。あ、でもそれは池袋店と同じか・・・。
   それとも、無料の漬物か!?あれも店舗によってやってない所あるし。
   いや、よく考えたら中野店と八王子店は同じ物だな・・・うーん・・・・。」

ワン「・・・はあ。もういい。これを受け取れ。」

ワンはゼロに向かってある物を投げた。ゼロはそれを受けとる。


ゼロ「何だこれは?」

ワン「スマートフォンだよ。」

ゼロ「いや、それは知ってるけど。」

ワン「それで天下一品・中野店を検索してみろ。」

ゼロ「は?」

ワン「いいから。」


ゼロはしぶしぶ検索を始める。そして数分が経ち、困惑の表情を浮かべ始める。

ゼロ「・・・なぜだ? なぜ中野店の情報が見つからない・・・・。これじゃまるで、中野店なんて最初から・・・」

ゼロ「なかったみたいじゃないか・・・。」

ワン「そう、その通り。本当のこの世界には天下一品・中野店なんて存在しない。
   本当の世界といっても、私達が元いた世界とはまた違うが。まあ、その問題は取りあえずおいておこう。」

ワン「存在しないはずの店がこの世界にある。それはなぜだと思う?」

ゼロ「・・・」


ワン「この世界は作り物なんだよ。・・・本当の世界に住んでいる人物が、その世界を参考にして作った偽物だ。」

ゼロ「誰が・・・何のために作ったって言うんだ・・・?」

ワン「天下一品が中野にできることを願った、天下一品が大好きな
   とあるディレクターの仕業・・・ってところじゃないか?」

ゼロ「ふざけているのか?」

ワン「いや、本気だよ。それにお前もその人物に会って会話をしているはずなんだがな。
   それも今日、天下一品・中野店の店内で。」

ゼロ「店の中で? 今日店で会って話したのは、ファイブ、フォウ、スリイ、店員さん、
   お面みたいなものを付けたお客さんくらいだぞ。」


ワン「しっかり会ってるじゃないか。 ・・・だが正しい記憶ではないんだな。
   記憶が改ざんされたのか?サントラのライナーノーツで対談までしてたのに。」

ゼロ「サントラ? ライナーノーツ?」

ワン「・・・もういい。この事はこれ以上話してもあまり良い情報が得られそうにないしな。だから・・・」

ワン「実力行使で行く。頼んだぞ、ディト。」

ゼロ「ディトだと!?」

それを聞き、ゼロは構えを取ろうとする。が、既に時遅し。


ディトが召喚したファヌエルがゼロを捉えていた。ファヌエルはゼロを地面へと押し倒す。
そしてそのまま、ゼロの両足を潰した。

ゼロ「があぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   ああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゼロは痛みにより叫ぶ。

両足は潰されたものの、ウタウタイであるゼロの生命力は凄まじく、死に至ることはなかった。

だが、ゼロが大きなダメージを受けたことにより、周りの景色が変化した。


建っていた建物や、道端の草花、周りにいた人間達が消失したのだ。

ゼロとディト、ワン、ファヌエル以外は何も存在しない。

周り一面が何もない、文字通り真っ白な景色となった。

ディト「やあゼロ、良い叫び声をありがとう。素敵な声だったよ。今のゼロなら喜んで抱くけど、どうする?」

ゼロ「はあ、・・はあ・・・・悪いが遠慮・・・しておく。
   そしてありがとう、ディト・・・・君のおかげで思い出したよ・・・。」

ゼロ「この世界は私達が住んでいた世界じゃない・・・。元の世界で私は妹達を殺した。
   使徒は全員、鳥になった。そして私は・・・・ミハイルに殺してもらったはず・・。」

ワン「しかし、お前はまだ死に切れていなかった。どんな方法を使ったのかは分からないが、
   死にきれなかったお前は、この世界をディレクターと共に創り出した。私は考えた。
   どうすれば元の世界に戻ることができるかを。そして今、私は考えた案の1つを実行している。
   お前を殺すという方法を。」


ゼロ「・・・ちょっと待ってくれ。私は記憶を全て取り戻した。
   だが私はディレクターと対談をした覚えはないし、この世界を作った覚えもないぞ。」

ワン「しかし現に、お前に大きなダメージを与えたらこの世界が崩壊しかけたじゃないか。
   お前はこの世界の核になっている。記憶がなくとも、お前はディレクターと対談をしたし、この世界を作り出していたんだよ。」

ゼロ「そんなバカな・・・って言っても仕方ないか。現にそうなってるみたいだしな。」

ワン「じゃあ、理解してくれた所で死んでもらおうか。・・・ディト、剣を貸してくれ。」

ディト「はいはい。どうぞ。」

ディトはワンに剣を渡した。


ゼロ「ディト、最後に一応聞いておくけど、この世界に未練はないのか?」

ディト「はあ?あるわけないじゃん。僕は、僕が愛せるようになった世界に戻りたくて仕方ないよ。
    人として存在できなくても、こんな世界より遥かにマシだ。」

ゼロ「だろうね。」

ゼロ「じゃあワン、君は?」

ワン「・・・ない・・と言えば、嘘になるな。この世界では妹達は全員生きているし、
   皆狂わずに笑顔で過ごすことができている。・・そして・・・お前と殺し合わずに済む・・・」

ゼロ「・・・」


ワン「だがそれでは、私達が元いた世界が救われない。
   私とお前が命がけで殺し合い、救おうとした世界が滅びることになる。そんなことは許せない。」

ゼロ「・・それで終わりか?じゃあ話も終わった事だし、そろそろ殺ってくれ。」

ワン「・・・」

ワンはゼロに向かって剣を構える。

ワン「最後に一つ、私からも聞いていいか?」

ゼロ「なんだ?」



ワン「記憶がないなら、予想でいい。何故お前がこの世界を作ったのか教えてくれ。」

ゼロ「記憶がないんだから言える訳ないだろ。予想も糞もあるか。」

ワン「まあ、そう言うと思った。じゃあ私が勝手に予想することにしよう。」

ワン「お前は・・・本当は殺し合いなんてしたくなかったんじゃないか? 殺し合いのない、
   平和に過ごせる世界を心のどこかで望んでいたから、この世界ができた・・・私はそう思っている。」

ゼロ「・・な訳ないだろう。」

ワン「・・・そうか。 じゃあね。さようなら、・・・・・・姉さん。先に行ってる。」

ワンはゼロに剣を突き刺した。


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ミハイル「ねえ・・・・・・・・ゼロ。」

ゼロ「何だ?」

ミハイル「ぼくね、楽しかったよ? そりゃあ、ゼロと一緒に沢山人殺しをしたのは・・・。
     辛かったけど・・・・辛かったけど・・・。」

ゼロ「2回言わなくていい。」

ミハイル「でも、ゼロと一緒に旅したり、一緒にゴハンを食べたり、一緒に空を飛んだり、
     一緒にケンカしたり、・・・・・一緒に仲直りしたり。」


ミハイル「すっごく楽しかったよ。」

ゼロ「そうか。」

ゼロ「ミハイル。」

ミハイル「・・・なあに?」

ゼロ「そろそろ・・・時間だ。」

ミハイル「うん・・・。」




以上で本編終了です。

この後は、おまけを投下していきます。


おまけ

ゼロがフォウと天下一品に来る数日前・・・

ゼロ「バレンタインデー?」

フォウ「はい! 今日は、好きな人にチョコレートを贈る日なんです。」

ゼロ「いや、それは知ってるけど。あれって女の方が好きな男にチョコを渡すんだろ? 
   なぜフォウが私にチョコをくれるんだ?」

フォウ「え/// そ、それは、私がゼロ姉様のことを愛し・・・・では、なくて! 
    普段からお世話になっているので、そのお礼をと思いまして!!! 
    最近は女性から女性にチョコを渡すのも一般的になってきているんですよ。」



ゼロ「へえ、そうなのか。じゃあありがたくもらっておく。ホワイトデーになったら何か返すよ。」

フォウ「本当ですか! ありがとうございます、ゼロ姉様! 嬉しい!!!」

ゼロ「ああ。だがまあ、あまり期待しないで待っていてくれ。私も最近はあまり料理をしないんでね。
   うまくお返しのチョコを作れるか分からない。ちなみにこのチョコ、今食べてみても良いか?」

フォウ「はい! あ、でも・・・ゼロ姉様のお口に合うかどうか・・・」


ゼロ「今頃心配になるなよ。それに安心しろ。君は料理が上手いんだから、もっと自信を持て。」

ゼロはそう言ってチョコを食べる。

ゼロ「うん。やっぱりうまいじゃないか。(ニコッ」

フォウ「(あぁ・・・やっぱりゼロ姉様は素敵だわ・・・///)」

いつもと変わらず、今日もフォウはゼロに心酔していた。

DOD3スレとは俺得
頑張ってくれ


おまけ2

バレンタインデー、トウとセントの場合・・・


トウ「はいっ、セント!チョコあげる!!!」

セント「いつもありがとうございます、トウ。(ニコッ」

トウ「/// きゅ、急にニコッとするの禁止っ!前も言ったでしょ!!!」

トウ「(セントのあんな超かっこいい笑顔見たら、顔がにやけちゃうもん///)」

セント「申し訳ございません、つい。」


トウ「もうー、仕方ないなー/// 今回は許してあげる! 
   ・・・ってそうだ、チョコなんだけど、今回のはすごい自信あるんだー。食べてみて!」

セント「そうなのですか。では頂きます。」

トウ「うん! 召し上がれ。」

セント「モグモグ・・・美味しい。・・・いや、美味しすぎます!
    非常に美味しいです、トウ!!美味しすぎて涙が出てきました・・・!!!」

トウ「え、そんなに!?」


セント「はい、私は幸せ者です。ありがとうございます、トウ。 トウに出会えて、私は本当に嬉しいです。(ニコッ」

トウ「だ、だだ、だから急に、ニコってするの禁止だってば・・・///」

セント「(本当に、本当に・・・私の前にもう一度現れてくださり、ありがとうございます、トウ様。)」

セント「(貴女を始め、他のウタヒメや使徒は元の世界での記憶が無いようですが、私は覚えています。)」

セント「(私は天才ですからね。トウ様には劣りますが。)」


セント「(元の世界で貴女が死んだ時、私は世界に絶望しました。
     もう生きていても仕方ないと、いつも考えるようになりました。)」

セント「(なので、私が鳥となってしまった時も、さほど後悔はしませんでした。
    このまま生きていても二度とトウ様には会えませんからね。)」

セント「(それから・・・どのくらい経ったのでしょう。気づいたら、私はこの世界にいました。)」

セント「(そして、・・・隣にはトウ様、貴女がいました。)」


セント「(私はこの時、初めて神というものに感謝しました。
     もう一度トウ様に会わせてくれてありがとうと、何度も、何度も感謝しました。)」

セント「(ですが恐らく、この世界は長くはもたないでしょう。あくまで私の勘ですが。)」

セント「(ですから、この世界が壊れるその日まで、私はトウ様の元を一時も離れません。全力でお仕え致します。)」

セント「(できることなら、いつまでも。私はトウ様にお仕え続けます。それが私の喜びですから。)」


おまけ3


ゼロがファヌエルに足を潰される、数分前。

とある店にオクタはいた。

オクタ「ほっほ。なるほど、この写真の中から好きな女性を選ぶのですか。なかなか面白い仕組みですな。」

オクタ「ですが、こんなに魅力的な女性が沢山いらっしゃるのに、1人しか選べないというのは残念ですな。」

オクタ「え?お金をもっと払えば、何人でも大丈夫? それは素晴らしいですな。では、この方とこの方、
    あとこの方とこの方も。この方もお願いできますかな。おっと、忘れるところだった。この方とこの方とこの方もお願い致します。」

オクタ「え?全員じゃないかって?ははは。もちろんでございます。
    最終的には、世界中の全ての女性とエンジョイしてアセンションさせることが私の夢でございますので。
    ほら、そう言っている内に私のエンジョイパーツがギンギンに・・・」

オクタがそう言ったすぐ後、周りの景色が真っ白になった。

オクタ「はて? 私のエンジョイエキスが飛び出してしまいましたかな?」


本当に終わり。


以上で終わりです。

読んで下さった方々、ありがとうございました!

ところで、ストーリーの追加DLC、いつ頃配信されるんですかね?楽しみに待っているんですが・・・

DOD2のアレンジBGM配信も期待しています。

それでは改めて、本当に、本当に、ありがとうございました!


乙!

女神LOVEな人が唐沢寿明だっけ?(訳:お疲れ)

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