キース「貴様が持っている物は何だ」サシャ「蒸かしたコニーです!」(65)

キース「いや、解らないな……なぜ貴様はコニーを食べた?」

サシャ「……それは、何故人はコニーを食べるのか、という話でしょうか」

キース「……」

サシャ「……あっ」


ブチッ


サシャ「半分、どうぞ」

キース「……半……分?」

サシャ「……」ニヘラァ

ステマステマステマステマステマステマステマ

エレン「おい……あのコニー女、まだ走らされてるぞ」

ミーナ「すごいよね……5時間ぶっ通しかあ」

アルミン「でも、死ぬ寸前まで走れって言われた時より、
コニー抜きだと言われた瞬間の方が悲壮な顔したよね」

サシャ「へた……ら……」

サシャ「ん……」ドサッ

サシャ「……」


クンクン


サシャ「!!」ガバッ

クリスタ「きゃああっ!?」

サシャ「はっ、これは……コニー!!」

クリスタ「それだけしかないけど、取っておいたの……」

サシャ「……!」

クリスタ「やっ、でも……まず先にスプリンガーを飲まないと」

サシャ「神様ですか!?あなたが!!」

クリスタ「えっ……」

サシャ「神ィィィィィィ!!!」

教官「残された歴史文献にも、コニーの発生原因は記されておらず、
不明な点がほとんどである」

教官「現在明らかになっているコニーの生態などは、調査兵団の
最新の報告書によるものである」

教官「コニーには、並の人間のような知能は確認できず……
よって我々との意志の疎通は、現在まで例がない」

教官「コニーの体の構造は、他の生物と根本的に異なる」

教官「その体は極端に美味で……難解なことに、
人間以外の生物は一切の関心を示さない」

教官「コニーの唯一の行動原理は人に喰われることだが……」

教官「そもそもコニーが、人間のいない環境下で100年以上
存在していることを考えると、食事になること自体、必要ないもの
であると推測できる」

教官「つまり、目的は捕食されることではなく、人類への貢献に
あるのではないかとされている」

教官「そして、ここまで人類がコニーを食し続けてきた最大の要因は、
その驚異的な生命力にある」

教官「昔から人類は食肉解体の技術を有してはいたが、それだけでは
処理し切れなかった」

教官「コニーは頭を解体されても死なず、無くなった頭部は
1、2分ほどで元通りになってしまう」


訓練兵A「そんな……」

訓練兵B「美味しいだけでもありがたいのに……」

コニー便利すぎんだろ

コニーに何の恨みがあああああああ!!!

ガツン!


コニー「うがあああああああああああああああ!!」

エレン「悪い、力の加減が下手でよ」

コニー「ああああああああ!!ぐああああああ!!」

ライナー「次は俺が解体する番だ。肉切り包丁を貸せ」

やめたげてよぉ!

エレン「……」

ライナー「どうした?」

エレン「……どうなんだこの訓練は」

ライナー「……?」

エレン「兵士がコニーなんか相手にしてどうする」

エレン「コニーを解体する奴は他にちゃんといるんだ。
こんなこと覚えなくたって、俺たちはコニーにありつけるのに……」

コニーかわいそすぎんだろw

ライナー「そりゃ無責任ってもんだ」

エレン「……?」

ライナー「俺たちは消費者だろ。いくら悲惨な光景でも、
逃げてはいけない時がある」

ライナー「それが、コニーを食す消費者としての責任だと思う」

エレン「……」

ライナー「それよりおい、見ろ」

アニ「……」

エレン「ああ、アニか……また教官にバレないように、
上手いことサボってるな」

ライナー「よーしエレン、あの不真面目なヤツにも説教だ」

エレン「は……?」

ライナー「消費者とはどうあるべきか……教えてやろうじゃないか」

0083のキースかと思ったら巨人でしたか
とりあえず人参結構です

>>14
いい事言ってるんだけど何か違う

アニ「……」

アニ「……?」

ライナー「生肉の解体はイヤか?」

ライナー「それ以上身長を縮めたくなかったら、コニーの味を思い出して
真面目にやるんだな」

エレン「おい、なんだその言い草……」

アニ「……」

エレン(……!すげぇ怒ってる……)

エレン(いつも怖い顔してるとは思ってたけど、
本当に怒った顔は比じゃねえな……)

コニーカワイソス

コチョコチョコチョ…


コニー「ぶはははははははははははははははははははははは!!」


ライナー「!?」

エレン「な、何やってんだよ!」

アニ「こちょこちょ」


コニー「あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」


エレン「待てよアニ!これにはやり方があるんだって!」

アニ「どうでもいい」コチョコチョ

エレン「えっ……」

アニ「こんなことやったって、意味なんかないよ」コチョコチョ

コニ―がいれば現代の食糧問題も解決するな

エレン「……この訓練のことか?」

アニ「コニーの解体なんか役に立たない。普通はこうやって流すもんさ」コチョコチョ

アニ「実際に加工処理するのは、成績下位10人だけだからね」コチョコチョ


コニー「あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」


アニ「真面目にやってるのは、アンタらのようなバカ正直な奴らか」コチョコチョ

アニ「……単なるバカか」コチョコチョ


サシャ「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!」


エレン(……? サシャの奴、また吐いてやがる……)

コチョコチョコチョコチョコチョコチョ


コニー「アーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!」


アニ「何故かこの世界では、コニーを加工処理する力を高めた者ほど
コニーから離れられる」コチョコチョ

アニ「……どうしてこんな茶番になると思う?」コチョコチョ

エレン「……さあ、なんでだろうな」


コニー「アーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!」


アニ「それが……人の本質だからでは?」

エレン「……!!」


コニー「アーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!」

進撃の巨人てこんな感じなの?

>>24
だいたい合ってる

アニ「……とにかく私は、このくだらない世界で消費者ごっこに
興じられるほど、バカになれない」

エレン「……」

ライナー「お前は消費者にとことん向かんようだな」


エレン(……)

エレン(……コニーの美味しさに夢中で気付けなかった……こんな簡単な矛盾)


コニー「ヒィ~……ヒィ~……」


エレン(奴らは……コニーから離れるためにコニー解体の技術を高めてやがる……!)

おいキース何やってんだよ。火傷したりマンホールに落ちた体であのデカ物と
戦うってか?

ジャン「ぶった切るんじゃくて、肉の繊維に沿って滑らせるように引けばいい。
そうすることで、余分な力を使わずに済む」

マルコ「簡単に言ってくれるよ」

ジャン「まあ、誰にでも出来るわけじゃあねえだろうが……」

ミカサ「……」

ジャン「……覚えておいて損はないぜ?憲兵団に入りたいならな」

つまりエレンはコニーを駆逐するんですね?

マジキチ

マルコ「ああ……入れたらいいな。王の近くでの仕事なんて、
こんな光栄なことはない」

ジャン「おいマルコ!」バン!

マルコ「……っ!?」

ジャン「お利口ぶらないで言えよ、本音を」

ジャン「憲兵団に入るのは、内地での高級で美味な
コニーが待ってるからだろうが」

マルコ「そんな……少なくとも僕は!」

エレン「内地のコニーが美味?」

マルコ「……?」

エレン「今食べてるコニーだって、十分美味いだろ」

ジャン「……何が言いたいんだ、エレン」

エレン「ジャン……内地に行かなくても、お前のバカ舌は快適だと思うぞ」


クスクスクス…


ジャン「……! てめぇ……」

コニー以外犠牲にならないのかこの世界

エレン「おかしいとは思わねえのか?コニーから遠ざかるために
コニー処理の技術を磨くって仕組みをよ」

ジャン「今さら何言ってんだ。俺のようなグルメのためにも、
この愚策は維持されるべきだ」

エレン「この屑野郎が!!」

ジャン「うるせぇ!これが現実だ!」

アルミン「エ、エレンやめなよ!」

ガチャッ


キース「今しがた大きな音が聞こえたが」

キース「誰か説明してもらおうか」

エレン「!!」

ジャン「!!」

ミカサ「サシャが嘔吐した音です」

サシャ「!?」

キース「また貴様か……少しは慎みを覚えろ!」


バタン

クスクスクス…



サシャ「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!」


クリスタ「!!?」

ユミル「お、おいコニー女!本当に吐くんじゃねえよ!」


サシャ「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!」

サシャ「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!」


エレン「……?」

~深夜 加工所~


サシャ「……」カチャカチャ

コニー「……」

サシャ「……」カチャカチャ

サシャ「……待っててくださいね。もう少しですから」カチャカチャ

コニー「……」

マジでキチガイじみてるけど続けろ

エレン「何やってんだよ!」

サシャ「……!!」ダッ

エレン「おいサシャ、待て!」ガシッ

サシャ「離してください!」

エレン「うるせぇ!お前さっき何やってた!」

サシャ「……そ、そんなの……決まってるじゃないですか!」

サシャ「コニーを逃がそうとしてたんですよ!」

このコニーは人型でいいのか?

エレン「なっ……!」

サシャ「……な、なんですか」

エレン「お前……それがどういうことか解ってんのか!?」

サシャ「……」

エレン「巨人に壁を壊されて、俺たちはウォール・マリアを失った!」

エレン「それでも、ウォール・ローゼが生存者全員を受け入れられたのは!」

エレン「コニーがいたからだ!」

コニー「……」

エレン「こいつがいたから、人口が増えても誰一人として飢えることはなかった!」

エレン「今こいつを失ったら……!」

サシャ「……確かに私も、最初はそう思ってました。
私自身……つい最近まで喜んで食べてましたし……」

エレン「だったら……!」

サシャ「でも私……見ちゃったんですよ……」

サシャ「食糧庫に忍び込もうとしたときに……」

エレン「……?」

サシャ「目に焼き付いて離れないんです……あの光景が……」

コニ―複数いるのかそんなに数はいないのか

『ぎゃああああああああああああああああああああああ!!』


『あーもう、うるせぇ!』ザクッ!

『大人しくしてろ!!』ガツン!


『ああああああああああああああああああああああああ!!』


『チキショウ!上の連中め!』ザクッ!

『俺たちばっかりに押し付けやがって!』ブチブチッ!

『……もういい、頭切り落とすぞ』

『えっ、でも……』

『心配いらん……どうせまた生えてくるんだ』


『うあああああああああああああああああああああああ!!』






ザクッ

ゴロ…

たまに目立ったと思ったらこんなんとかコニーェ……

>>1はベジタリアン

『……ちっ、手こずらせやがって』

『よし、解体した部位持ってくぞ』

『へいへい』

『ったく、あいつらもバカだよなぁ』

『よくこんなモンが食えたもんだぜ』




ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!

エレン「……あのな、サシャ」

サシャ「……」

エレン「それは仕方のないことなんだ。そんなこと言ってたら、
鶏や魚だって食えなくなるだろ」

サシャ「……」

エレン「……確かに俺も、そういうのは見て見ぬフリしてた」

エレン「でもライナーに言われたんだよ。俺たち消費者には責任があって……」

サシャ「……そうじゃない……」

エレン「えっ……」

サシャ「そんなんじゃないんです……」

サシャ「私の目に焼き付いて……離れないのは……」














『……サ…………シャ……』

『たす……け……て……』

『ぉねが………ぃ……』

下手なホラーより怖い

エレン「!!!」

サシャ「……うっ……オロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!」

エレン「そんな馬鹿な!コニーが言葉を話すなんて聞いたことないぞ!」

サシャ「オロッ……それでも……あの後確かに……聞いたんですよ……」

エレン「……!!」

サシャ「骨と肉が剥き出しの頭で……私の目を見て……オエッ!」

サシャ「……コニーの目的が人類への貢献だなんて……嘘ですよ」

エレン「サ、サシャ……」

サシャ「じゃあどうして……あんなに虚ろな目をしてるんですか」

エレン「……!!」

サシャ「どうして苦しそうに顔を歪めてるんですか……
どうしてあんなに泣き腫らしてるんですか」

サシャ「どうして私に……助けを求めたんですか……!」

エレン「……」

サシャ「……確かに、私たちが追い詰められてるのは巨人のせいです」

サシャ「でもだからと言って……コニーだけを苦しめていいわけじゃない」

サシャ「エレンだったら解ってくれますよね……?」

エレン「……っ」

サシャ「こんなことしてる限り……」

サシャ「私たちは、巨人と何も変わらないんですよ……」

巨人
人間
コニー

もしかしたらコニーが巨人討伐の鍵を握っているのかもしれない

コニー「……ぁ……あ……」

コニー「サ……シャ……」




エレン「!!?」

サシャ「コニー!!」

コニー「サ……シャ……」

サシャ「ごめんなさい……あなただけをこんなに苦しめて……」

サシャ「本当にごめんなさい……」

コニー「サ……シャ……」

サシャ「……ありがとう……コニー……」

サシャ「どうか安らかな眠りを……」

『教官!それではコニーは、不死身ですか!?』

『不死身ではない。コニーを殺す方法は一つ』

『感謝することだ』

『えっ……』

『コニーは心の底から……本当に心の底からの感謝を受けると』

『再生することなく絶命する』




おわり


イイハナシナノカナー

               /|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.、.:.、.:.:.:.:.:.::`゛>
           /{::|:\:::::::\.:.:.:\.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.`゛ー- ..,__
: 何 :    /:|::',: ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´   : : :
: が :   //: /:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\    : : :
: 何 :  /!::|::l:::: /|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄   : : :

: だ :   |/l::|::|::|: ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\.   : : :
: か :   |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄   : : :
:    :   }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、   : : :
: わ :.   |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\
  か     / ',|::|:::|   /   `゛       |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
  ら      l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
  な     r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
  い   /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
       ,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l ヾ、.   //     / |    l: l
      |   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  /   ゛// |l      / |      | |

なんという問題作

なるほど、毎日の糧にきちんと感謝をすることが食物の命に報いる術だという教訓SSだったか

…さて、この物語にはまだ続きがあります。
コニーは誰ですかって?

それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です

今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。

私もかつてその1人でした。でもこのSSの「コニー」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。

開けない夜は、ありません。

これが、このSSで伝えたかったことの全てです。

最後の最後に、コニーたちからのメッセージをお聞き下さい。

コニー「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」

コニー「ちょっ、俺のパクったな!」

コニー「やれやれだな、この二人は…クスッ」

コニー「見てくれて、ありがとな!コニーも頑張れよ!…イテッ!」

コニー「(コニーをはたきながら)コニー様にコニーとか言うな!失礼だろが!」

まあなにはともあれ…

コニー「読んでくれてありがとう!」

ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)

>>62
狙い過ぎ

ごめんなさい

ゲシュタルト崩壊狙いやめろ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月21日 (土) 13:52:41   ID: 1jrKnmvI

泣いていいんだか笑ったらいいんだか分からないんだけど…w

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