狩野英孝「僕イケメン!」輿水幸子「ボクカワイイ!」 (66)


―某テレビ局廊下にて


「それじゃあお先失礼しまーす」

「またよろしくお願いします!」


タッタッタッ



パタッ


狩野英孝「うん?」

輿水幸子「はい?」


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狩野英孝(イケメン)
http://i.imgur.com/EgMLpyf.jpg

輿水幸子(カワイイ)

http://i.imgur.com/Tccrm1x.jpg


英孝「あれ君って……シンデレラプロの輿水幸子ちゃん?」

幸子「はい、ボクが輿水幸子ですけど?」


英孝「……」

幸子「……」



英孝「……ラーメン、つけ麺、僕イケメン!」


幸子「……!」


幸子「……」スッ

英孝「……?」


幸子「……セクシー、天使、ボクカワイイ!」

英孝「……!」




英孝「初めまして輿水ちゃん!」ガシッ

幸子「こちらこそ初めまして狩野さん!」グッ


英孝「待ってマジで本物の幸子ちゃん!?」

幸子「ハイ! ボクが本物のカワイイカワイイ輿水幸子ですよ!」

英孝「幸子ちゃんのCD持ってるよ!」

幸子「ありがとうございます、ボクも狩野さんのCD持っていますよ! インドの牛乳屋さんが特に好きですね!」

英孝「うわー幸子ちゃんに知っててもらえるとか超嬉しいんだけど!」

幸子「実は今もCD持ってきているんです。だからよかったらサインをもらえませんか? 代わりにボクもサインをしますので!」

英孝「それじゃあ『えいこーちゃんへ』って書いてもらえる?」

幸子「分かりました。ボクの方は好きに書いてもらって結構ですので」

英孝「じゃあさっちゃんへって書かせてもらおうかな」

幸子「それじゃあお互いにCDを交換しましょうか」

英孝「オッケェーイ! スワップゥー!!」


キュッキュ


幸子「書けましたよ! それじゃあ渡しますね!」

英孝「幸子ちゃんの直筆サイン入りCDとかもう……なんというか嬉しい!」

幸子「なんと言ってもカワイイこのボクの直筆サインですからね!」

英孝「もうホント幸子ちゃんのファンだから。アイドルなのにあのスカイダイビングをした度胸!」

幸子「ボクも狩野さんの自分に対する自信と動物ロケなどでの体の張り方には一目置いていますよ」

幸子「まぁボクは別に体を張ることをメインにしたい訳ではありませんけど……」

幸子「それでも何事にも全力を出すという点は参考にすべき所がありますからね!」


英孝「……なんか僕と幸子ちゃんって似てるね」

幸子「……冷静になって言われてみるとそれはちょっと嫌ですね」

英孝「ちょっとちょっとー!?」ガクンッ


英孝「あっそうだ! シンデレラプロと言えば最近これ始めたんだけど」

幸子「シンデレラプロ・モバイルですか。ボク達がカードとして出演するソーシャルゲームですね」

英孝「このレアな娘を手に入れるためのガチャって沢山の種類があるけどいまいち差が分からなくて……」

英孝「せっかく当人に会えたことだし、よかったら教えてもらえないかな?」

幸子「分かりました。狩野さんのためにボクこと幸子先生が懇切丁寧に教えてあげましょう!」スチャッ

英孝「えっ!? 今どこから出したのそのスーツとメガネ!」

幸子「フフーン! これくらいアイドルの嗜みですよ!」

英孝「アイドルって凄い!」

幸子「最初から一気にだと大変なのでいくつか抜粋して説明しますね!」


幸子「最初はスカウトガチャです」

幸子「これはまず、ガチャを引くことでアイドルと共に「スカウト券」が発行されます」

幸子「そしてそのスカウト券を規定数集めると期間限定アイドルと交換できる仕組みのガチャです」

幸子「券には交換期限切れがあるので注意が必要ですよ!」

英孝「期限切れに注意……っと」


幸子「次はリミテッドガチャです」

幸子「これは提供されるアイドルの人数に上限数が設けられていて、ガチャを引く度に残り人数が減少します」

幸子「最終的には全ての期間限定アイドルを入手出来るようになっている仕組みのガチャです」

幸子「お金さえあれば、あとどれだけ引けばいいかが分かりやすいガチャですね!」

英孝「お金ならある!」


幸子「そして最後はステップガチャです。色々種類がありますが今回は5STEPで説明しましょう」

幸子「これは5段階のSTEPのまずは1STEP目のガチャを引き、ガチャを引く毎にSTEPが上がっていくという内容です」

幸子「そして最後の5STEP目のガチャを引くと再び1STEP目に戻ります。これを1日3周まで繰り返す事ができるという具合です」


幸子「しかし現在は仕様が異なるステップチャンスガチャへと変更されていますよ!」

英孝「うーんなんだか難しい……」


英孝「ちなみに今欲しいのは幸子ちゃんのこのカードなんだけど」スッ

http://i.imgur.com/gegqvw8.jpg

幸子「これは去年の5STEPガチャで提供されたボクのカードですね」

英孝「なるほど……これがステップ!」

幸子「そして実は、14日から始まったガチャも同じステップの3STEPなんですよ!」


http://i.imgur.com/csJwXKL.jpg
http://i.imgur.com/ksF2zq7.jpg


幸子「柚さんと後ろにいるあずきさん、そして泉さん。三人ともカワイイですね! ボクもカワイイですけど!」

英孝「うわっ皆ホントにかわいい!」

幸子「ちなみにゲーム内イベントで柚さんは4倍、泉さんは1.5倍のパワーになるんですよ」

英孝「そんなに役に立つの? それはもう引くしかないでしょ!」


幸子「そして更に、ボク達のお世話をしてくれている千川ちひろさんも本日15日からボイスがつくことになりました!」

英孝「この人って確か裏方さんだよね? アイドル並にかわいいじゃん!」

幸子「アイドル達が登場するゲームなのに私が声を当てるなんて、とちひろさんは恥ずかしがっていましたけど巷の評判は盛況のようですね!」

幸子「ゲーム内ではちひろさんからバレンタインが貰えます! 始めるなら今がチャンスですよ!」

英孝「先輩芸人たちにも紹介しよう!」

幸子「それでは都合よく話もまとまった所で……狩野さん、ガチャの種類についてボクとおさらいをしましょう!」

英孝「オッケェーイ!」


幸子「スカウト券を集めて交換するのは?」

英孝「スカウト!」


幸子「残りの人数を段々と減らしていくのは?」

英孝「リミテッド!」


幸子「セクシーなボクが登場したのは?」

英孝「ステップゥー!!」


英孝「そうそう。もう一つ聞きたいことがあるんだけど大丈夫?」

幸子「なんでも答えますよ!」

英孝「このイベントやガチャの時にもらえる……かわいい絵柄のこれなんだけど、これってどういう風に使うの?」

幸子「これはゲーム内の掲示板がチャット形式になったことで新しくできた機能ですね」

幸子「分かりやすく絵で表現した、いわゆるLINEなどで使うアレですね」

英孝「……ということはつまり!」

幸子「そう、これは……もう分かりますね!」

英孝「オッケェーイ!」

幸子「ハイ答えをどうぞ!」

英孝「スタンプゥー!!」


英孝「いやー本当にありがとう幸子ちゃん!」

幸子「これくらいお安いご用ですよ!」フフン

英孝「幸子ちゃんに分からないことなんてないんだろうね」

幸子「ボクにも分からないことくらいありますよ」

英孝「えっ……ごめん変なこと言ったかな? ごめん泣かないで幸子ちゃん、泣かナイナイナイナイナイナイディア」

幸子「いえ、別に泣いてはないですけど……」


英孝「それにしても幸子ちゃんでも分からないことがあるんだ?」

幸子「それはもう」

幸子「……た、例えばプロデューサーさんがボクだけを見るようになる方法とか」ゴニョゴニョ

英孝「え?」

幸子「な、なんでもないですよ!」

英孝「まぁよく分からないけど幸子ちゃんならきっと上手くいくんじゃないかな」

幸子「どうしてそう思うんですか?」

英孝「僕は『栄光』を『可能』にする男、『狩野英孝』」

英孝「そして幸子ちゃんは『幸せ』の『子』……『輿水幸子』だから」


幸子(上手い具合にかかってる訳でもないし輿水の部分放っておかれてる!)

幸子(ま、まぁでも多分褒めてくれてるのは嬉しい……かな?)


幸子「……えぇ! ありがとうございます狩野さん!」ニコッ

英孝「どういたしまして……あっ、ごめーん最後にもう一つだけお願い聞いてもらえる?」

幸子「お願いですか?」

英孝「せっかく幸子ちゃんと話せた記念に、一緒に写真を取ってもらいたいんだけど」

幸子「ボクなら構いませんよ!」


英孝「サンキュウ幸子ちゃん! えーっとそれじゃあ誰か……」

英孝「……あっ! すいませんそちらのスタッフゥー!!」

スタッフ「はーい! どうしましたか?」

英孝「ちょっとこのカメラで僕と幸子ちゃんのスナップゥー!!写真を撮ってもらってもいいですか?」

幸子(カメラに撮られる事を意識したらスナップ写真じゃなくなるけど……まぁ楽しいならそんな事はどうでもいいですね!)

スタッフ「分かりました! それじゃあお二人とも合図をしたら笑顔でピースお願いします」

英孝「オッケェーイ!」

幸子「OKです!」


スタッフ「ハイいきまーす……ぼく!」



「イケメン!」
「カワイイ!」


パシャッ


――


英孝「ごめん幸子ちゃん。長々と話し込んじゃって」

幸子「いえ、ボクも楽しかったですよ!」

スタッフ「狩野さーん! すみませんけどちょっと戻ってきてもらえますかー?」

英孝「あっ、はーい! それじゃあ幸子ちゃんありがとう。今日は話せて嬉しかった!」

幸子「また会いましょうね狩野さん!」

英孝「よかったら今度50TAと142sでコラボしない? ホラちょっと名前似てるでしょ!」

幸子「プロデューサーさんに相談してみます!」

英孝「オッケイよろしくぅ!」


タッタッタ


幸子「……さて、そろそろボクも戻りましょうか!」

幸子「多分誰からもチョコを貰えてなくてプロデューサーさんはお腹を空かせてるから、このボクがあげないとダメですね!」

幸子「感激したプロデューサーさんはもしかしたらチョコ以上の物を欲しがって……」

幸子「……///」

幸子「ふふーん♪ それじゃあ早く戻ってあげましょう!」


おわり


英孝ちゃんの口調の雑さは許してお兄さん
ダジャレとステマしかしてないのでいつかちゃんと書きたい
あと一日遅れたのでさっちゃんになじられながらチョコねじ込まれたい

それじゃあ読んでくれた人ありがとうございます

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