ジャン「なんで俺がクリスタと……」(147)

ジャン「二人きりなんだよ……」

クリスタ「……」

ジャン「ああ……」

ジャン「どうしてこうなった……」

前日


ジャン「は?俺がクリスタに……」

クリスタ「立体機動を!?」

ユミル「そ」

ジャン「なんで俺が……」

ミカサ「ジャンは立体機動ではトップクラス」

ミカサ「私でも敵わないことがある」

ジャン「そ、そうか?」テレテレ

ユミル「んで、クリスタはまだ少し」

ユミル「立体機動が苦手なんだよな?」

クリスタ「そ、そうだけど……」

ユミル「ならいい機会だ」

ユミル「ジャンに色々教えてもらいな」

ライナー「おい、ちょっと待て」

ベルトルト「そういうことなら僕だって……」


グニッ


ライナー「いでっ!?」

ベルトルト「!!」

アニ「……」

ユミル「ま、そういうことだ」

ユミル「よろしく頼んだぞ、ジャン」

ジャン「え、ちょ……勝手に決めてんじゃねえ!」

アルミン「まあまあ二人とも」ヒソヒソ

アルミン「落ち着いて」ヒソヒソ

ライナー「落ち着けるか!」ヒソヒソ

ベルトルト「よくも僕のクリスタを……」ヒソヒソ

アルミン「いやいや、ものは考え様だよ」ヒソヒソ

ライナー「……?」

アルミン「ジャンはミカサ一筋なんだ」ヒソヒソ

アルミン「クリスタに手を出すことはまず無いよ」ヒソヒソ

ベルトルト「……まぁ確かに」ヒソヒソ

ライナー「そうかもしんねえけどよ……」ヒソヒソ

ユミル(正直、クリスタと離れ離れになるのは嫌だが)

ユミル(変態どもから守られると思えば……)


ミカサ(鬱陶しいジャンを遠ざけ)

ミカサ(エレンに付く虫も排除)

ミカサ(これは私にとっても一石二鳥)グッ


アニ(……)

アルミン(……まぁ、女子が考えてることは)

アルミン(大体察しがつくけれど……)


ライナー「ぐぬぬぬ……!」

ベルトルト「くうっ……!」

エレン「お、おい……大丈夫かよお前ら」

アルミン(……本当に大丈夫かなあ)

ジャン「はぁ……」

クリスタ「……」

クリスタ(またため息ついてる)

ジャン「……」

クリスタ(そんなに私といるのが嫌なのかな)

ジャン「……」

クリスタ(……私だって)

クリスタ(ほとんど話したこともないし)

ジャン「……」

クリスタ(正直怖いんだよね……この人)

ジャン「……あー、くそっ!」

ジャン「あれこれ考えたって仕方ねえ!」

クリスタ「!」

ジャン「やるぞ、クリスタ!」

ジャン「まずは俺に立体機動を見せてみろ!」

クリスタ「えっ……う、うん!」

シュッ…

バシューーッ!

スタッ


クリスタ「……ど、どうかな」

ジャン「ああ」

ジャン「ダメだな」

クリスタ「うっ……」

クリスタ(そんなにストレートに言わなくても……)

ジャン「無駄な動きが多い」

ジャン「それと、力み過ぎだ」

クリスタ(……わかってるよ)

クリスタ(でも、一体どう直せばいいのか……)

ジャン「ゆりかごだ」

クリスタ「……え?」

ジャン「通常、アンカーを固定してガスを噴出させれば」

ジャン「あとは勝手に導いてくれる」

ジャン「お前の場合……」

ジャン「無意識のうちに、それに抗おうとしてるんだ」

クリスタ「……!」

ジャン「だからここは……」

ジャン「ゆりかごにいるような気持ちで、全身を預けろ」

クリスタ(ゆりかご……)

クリスタ(変な例え……)


ジャン「……」


クリスタ(でも……)


ジャン「……」


クリスタ(……)

クリスタ(ゆりかご……ゆりかご……)

シュッ…

バシューーッ!

スタッ


クリスタ「!!」

クリスタ(えっ……!?)

ジャン「お、良いぞ」

ジャン「そんな感じだ」

クリスタ(えっ……すごい!)

クリスタ(飛距離が伸びた!)

ジャン「よし」

ジャン「その調子でどんどんやってみろ」

クリスタ「う、うん!」

数日後


コニー「クリスタのやつ」

コニー「急に立体機動上手くなったよな」

エレン「ああ、ジャンが付きっきりで指導してるからな」

コニー「は!? ジャンが!?」

アルミン「う、うん……」

コニー「どういう風の吹きまわしだよ……」

アルミン(……僕も最初は)

アルミン(どうなることかと思ったけど……)


ジャン「ダメだ、やり直し」

クリスタ「は、はい!」


アルミン(案外ジャンって)

アルミン(教官とか向いてるのかも)

ジャン「ここをもっと……」

クリスタ「うん」


アルミン(……)

アルミン(……あれ)

アルミン(でもなんでだろう)


ジャン「もう一回!」

クリスタ「はい!」


アルミン(……なんだか少し)

アルミン(嫌な予感がするよ……)

シュッ…

バシューーッ!

スタッ


クリスタ「……こ、今度はどうかな?」

ジャン「おお」

ジャン「大分上達したな」

クリスタ「……!」パアアア

ジャン「でも、まだダメだ」

クリスタ「ぇ……」シュン…

ジャン「無駄な動きはかなり減ったが」

ジャン「力が抜け切ってない」

クリスタ「……」

クリスタ「どうすればいいの……?」

ジャン「恐怖心の克服だ」

クリスタ「きょ、恐怖心……?」

ジャン「見たところ……お前はまだビビってんだよ」

ジャン「立体機動の高スピードに」

クリスタ「……!」

クリスタ「で、でも……」

クリスタ「怖いものは怖いし……」

ジャン「……」

ジャン「はぁ……」

クリスタ(ううっ……またため息……)

クリスタ(さすがに呆れちゃったのかな……)

ジャン「……ったく、しょうがねえな」

クリスタ(うぅ……)

ジャン「練習方法を変えてみるか」

クリスタ「……えっ」

ジャン「おい、とりあえずどこでもいいから」

ジャン「アンカー固定してみろ」

クリスタ「え……う、うん」


シュッ…

バシッ!


クリスタ「……固定したよ?」

ジャン「よし、それじゃ……」

クリスタ「!?」

ジャン「あ? 何だよ」

クリスタ「何だよじゃないよ!」

クリスタ「何やってるの!?」

ジャン「いいから、ゴタゴタ言ってねえで」

ジャン「俺に飛び込んでこい」

クリスタ「そ、そんなの危ないよ!」

クリスタ「軌道のど真ん中じゃない!」

ジャン「アホか、本当に飛び込むんじゃねえよ」

ジャン「俺の目の前でギリギリ止まるんだ」

クリスタ「ええっ!?」

ジャン「立体機動にはコントロール能力も不可欠だ」

ジャン「それを鍛えるんだよ」

クリスタ「……!」

ジャン「コントロール能力が鍛えられれば」

ジャン「操作にも自信がつく」

ジャン「そうすれば……恐怖心も克服できる」

ジャン「それにお前……俺のこと怖がってるだろ?」

クリスタ「えっ……!?」

ジャン「見え見えなんだよ」

クリスタ「……!」

ジャン「そんなに俺が怖いなら」

ジャン「正面から向かってこい」

クリスタ(うぅっ……)

クリスタ(ジャンを怖がってること……やっぱりバレてたんだ)

ジャン「……」

クリスタ(目が怖い……)

クリスタ(や、やっぱりこんなの……)

『あれこれ考えたって仕方ねえ!』

『恐怖心の克服だ』




クリスタ(……いや、何を考えるの。クリスタ・レンズ)

クリスタ(これは私のための訓練じゃない……)

ジャン「……」

クリスタ(ジャンは自分の時間を削って)

クリスタ(私に付き合ってくれてるのに……)

ジャン「あん? どうした」

ジャン「さっさと来いよ」

クリスタ(うん、そうだよ……女は度胸!)

クリスタ(覚悟決めなきゃ……!)


クリスタ「行くよ……ジャン!」

シュッ…

バシューーッ!


クリスタ(女は……)

クリスタ(度胸!!)


バシューーッ!


ジャン「!」

クリスタ(え……!? あ……あっ……)

ドガッ!!


ジャン「……っ!」

クリスタ「あいたっ……!」

クリスタ(ど、どうしよう!)

クリスタ(本当に飛び込んじゃった!)

ジャン「……っつー……」

ジャン「……おい」

クリスタ(……!)

クリスタ(怒られる……!)

ポン


ジャン「大丈夫か?」

クリスタ「……えっ」

ジャン「まさか本当に飛び込んでくるなんてよ……」

ジャン「大したやつだな、お前」


ワシャワシャ


クリスタ「……!!」

ジャン「……ま、これで恐怖心は克服できただろ」

ジャン「コントロールはまだまだだけどな」

クリスタ「……!……!」

ジャン「……どうした?」

ジャン「顔真っ赤だぞ?」

クリスタ「!!」

ジャン「あ? 何だよ急に顔逸らして」

クリスタ「な、何でもない!」

ジャン「……?」

クリスタ「……とりあえず、今日はありがと」

数日後


ジャン「よう」

クリスタ「!」

ジャン「悪りぃな、待たせちまって」

クリスタ「う、ううん!いいのいいの!」

クリスタ「誘ったのは私だし!」

ジャン「おう、そうか」

クリスタ「ごめんね、せっかくの特別休暇なのに」

ジャン「あーいいよ別に。どうせやることなかったし」

ライナー「……なあ、アルミンよぉ」

ベルトルト「あれはどういうことなのかな……?」

アルミン(ああ……ああ……)

アルミン(ついに恐れていたことが起こってしまった……)

ユミル「ち、ちくしょう、ジャンのやつ……!」

ユミル「クリスタには気が無いんじゃなかったのかよ!?」

エレン「……何話してんだ?お前ら」

アルミン「エレンは本当に気楽でいいよね……」

エレン「?」

アルミン「……ていうか、なんでミカサまでいるの」

ミカサ「エレンがいるところなら、私はどこへでも行く」

アルミン「……あ、そう」

エレン「つーかお前ら、なんでコソコソ隠れてんだよ」

エレン「せっかくだからジャンとクリスタ連れて飯行こうぜ」

ライナー「ばっ、バカ!よせ!」

ベルトルト「見つかっちゃうだろ!」

エレン「は?何言って……」

アルミン(ああ、もう……)

アルミン(胃が痛いよ……)

カランカラン♪


店員「いらっしゃいませ!」

店員「2名様ですか?」

クリスタ「あっ、はい!そうです!」

店員「こちらへどうぞー」

ジャン「おい、このポテトサラダ料理を作ったのはお前か?」

コック「は、はい、そうですけど……」

ジャン「カカカカーッ!!パサパサの卵、しょっぱい芋
    火の通しすぎ、塩もいい加減、その上バラけてないキャベツが3%もある
    こんな味で料理人を名乗るとは笑わせるぜ!!」

コック「な、なんだと!」

ジャン「俺に鍋を貸してみな!ケケーッ!
     米2カップ水8カップサツマイモ300グラム!!
     さつまいもの皮を剥き、マッチ棒ぐらいの大きさにして30分ほど水にさらす!!
     厚手の鍋に米と分量の水を入れてサツマイモの水気を切ってくわえる!!
     煮だったらアクをとって弱火でゆっくりと炊き上げて完成だー!!」

コック「パクッ う、うまい!これが本物のポテト料理なのか!」

クリスタ「へへへ……」

クリスタ「なかなかいい所でしょ」

ジャン「まぁ……そうだな」

クリスタ「……? どうしたの?」

ジャン「いや……」

ジャン「だってこの店の客……」


キャッキャッ
ウフフ…


女「はいっ、あーん♪」

男「あーん♪」



ジャン「……カップルばっかりじゃねえか」

クリスタ「……う、うん」

クリスタ「そうみたいだね……」モジモジ

ジャン「女ってのは、こういう店が好きなのか?」

クリスタ「えっ……う、うん」

クリスタ「そうかな……えへへ」モジモジ

ジャン「ほーう……」

ジャン(……)

ジャン(今度ミカサを誘ってみるか)グッ

ライナー「お、おい!おいいい!」

ベルトルト「なんだあれは!なんだあれは!」

アルミン「グエッ……く、苦しいよ……」

ユミル「くそっ、くそっ!こんなはずでは!」ギュゥゥゥ

アルミン「ユ、ユミル……痛い、痛いって!」

エレン「あの二人、いつの間に仲良くなってたんだ?」

ミカサ「私も意外。これは驚き」

アルミン(ちくしょう……人の気も知らないで……!)

クリスタ「さっ、今日は私の奢りだよ!どんどん食べてね!」

ジャン「奢り?マジでか」

クリスタ「うん!今日は練習に付き合ってもらったお礼だからね!」

ジャン「そ、そうか」

ジャン「じゃあお言葉に甘えて……」

クリスタ「えへへへ」

ジャン(ラッキー!金欠だったから助かったぜ)

30分後


ジャン「ぷはーっ、食った食った」

クリスタ「美味しかった?」

ジャン「いっつも味気ない食事だったからな」

ジャン「最高だったぜ」

クリスタ「そ、そう?よかった……えへへ」

店員「そろそろデザートをお持ちいたしますか?」

クリスタ「あっ、お願いします」

店員「かしこまりました」

店員「どうぞごゆっくり」

ジャン「……」

クリスタ「……? どうしたの、ジャン」

ジャン「……なあクリスタ」

クリスタ「?」

ジャン「お前って……」

ジャン「なんで入隊したんだ?」

クリスタ「えっ……」

ジャン「いや、今の店員とのやり取り見てて思ったんだよ」

ジャン「お前ってやっぱり兵士って感じじゃねえなって」

クリスタ「え……」

クリスタ「……そうかな」

ジャン「ああ」

ジャン「普通の女の子って感じだ」

クリスタ「……」

ジャン「……俺が入隊したのはな」

ジャン「憲兵団に入るためだ」

クリスタ「……うん、知ってる」

ジャン「頑張って成績上位10番以内に入って」

ジャン「安全な内地へ行く」

ジャン「そのために入隊したんだ」

クリスタ「立派な動機だと思うよ」

ジャン「だろ?そうだよな?」

クリスタ「……?」

ジャン「なのにあいつは……」

ジャン「そんな俺を、ことごとく馬鹿にしやがる」

クリスタ「……エレンのこと?」

ジャン「ああ」

ジャン「巨人から逃げるなんて卑怯だの……」

ジャン「内地に行かなくてもお前は快適だ、だの……」

ジャン「しょっちゅう俺に突っかかってきやがる」

クリスタ「……でも、それはジャンも同じでしょ」

ジャン「……ああ、そうだよ」

ジャン「死に急ぎ野郎だの、頭湧いてるだの……」

ジャン「俺もしょっちゅう喰ってかかってるさ」

クリスタ「やっぱりジャンは、エレンのこと嫌いなんだね」

ジャン「ああ、本当大嫌いだぜ」

ジャン「顔見ただけで殴りたくなってくる」

クリスタ「ははは」

ジャン「……でもな、それだけじゃねえんだ」

クリスタ「……?」

ジャン「あいつを見てると……やるせない気持ちになるのさ」

クリスタ「……やるせない気持ち?」

ジャン「知ってるか?エレンってよ」

ジャン「夕食のあと、こっそり抜けてどっか行ってるんだぜ」

クリスタ「そうなの?」

ジャン「ああ」

クリスタ「でもそれって規則違反じゃ……」

ジャン「俺もそう思ってよ……一回だけ後を尾けてみたんだ」

ジャン「教官にチクってやるつもりでな」

ジャン「どうせこっそり町に出て母ちゃんにでも会ってくるんじゃねえか……」

ジャン「ニヤニヤしながら俺が目にしたものは……」

ジャン「全く違った」

クリスタ「えっ……」

ジャン「あいつ……走ってやがったんだよ」

ジャン「訓練場の周りを……」

ジャン「ゼエゼエいいながらな」

クリスタ「……!」

ジャン「最初のころは本当に嫌いだった」

ジャン「とんだ口だけ野郎もいたもんだってな」

クリスタ「……」

ジャン「でもよ……俺たちは今日まで耐えてきた」

ジャン「血を吐くような思いをしながら」

ジャン「そうだろ?」

クリスタ「うん……」

ジャン「だから俺は脅してやった」

クリスタ「えっ…えっ?」

ジャン「教官にバラされたくなかったら全裸になれってな」

ジャン「そしたらエレンの奴がキレてお前も同罪だとか言ってきてな」

ジャン「じゃーバラしてもいいんだなって強く言ったら大人しくなったぜ」

クリスタ「ええ……」

ジャン「そしたらエレンの奴が涙目で服を脱いでやんの」

ジャン「あいつ結構いい身体してんのな」

ジャン「そういう意味では……あいつのことを認めてるんだ」

ジャン「だからこそ、あんなこと言われると腹が立ってよ」

ジャン「あいつを見てるともう……痛々しくてダメだ」

クリスタ「ジャン……」

ジャン「死に急ぎ野郎って言ったのも、もちろん半分は本心さ」

ジャン「でももう半分は……」

クリスタ「……」

ジャン「まぁこんなこと……あいつの前では」

ジャン「口が裂けても言わねえけどな」

クリスタ「……」






ライナー「……」

ベルトルト「……」

ユミル「……」

アルミン「……」

ミカサ「……」

エレン「……あいつ」

店員「あの……」

店員「そろそろお会計の方、よろしいですか?」

クリスタ「えっ、あ、ああ、はい!」

ジャン「……いや、やっぱり俺が払う」

クリスタ「えっ、でも……」

ジャン「いいんだ」

ジャン「なんか知らねーけど……今日は気分がいいからよ」

翌日


クリスタ「おはよう、ジャン」

ジャン「おう」

クリスタ「昨日はごめんね……結局奢ってもらっちゃって」

ジャン「ああ、気にすんな。俺が払うって言ったんだから」

クリスタ「うん……」

ジャン「……?」

クリスタ「あ、あのねっ」

クリスタ「もしよかったら、また……」

エレン「おい」

ジャン「!」

エレン「……正直、俺はまだお前のことが気に入らない」

ジャン「は?」

ジャン「何だよてめぇ……朝からケンカ売ってんのか?」

エレン「そうじゃねえよ。ただ……」

ジャン「あ?」

エレン「……」

エレン「……悪かったな」

ジャン「……?」

ジャン「何だよあいつ……」

クリスタ「……ジャ、ジャン?」

ジャン「ん? おお、悪りぃな、話の腰折っちまって」

クリスタ「ううん!いいのいいの!」

クリスタ「今度一緒にまた……」

ミカサ「ジャン」


ジャン「……!? ミ、ミカサ!」

クリスタ「……!」

ミカサ「私も悪かった」

ジャン「な、なんでミカサが謝るんだよ?」

ミカサ「私もあなたを誤解していた」

ミカサ「あんな風に思ってくれていたなんて」

ジャン「??」

ミカサ「少しだけ、見直した」

ジャン(えっ……えっ、どういうことだ!?)

ジャン(ミカサが俺のこと見直した!?)

ジャン(えっ、えっ)

ジャン(脈ありってことか!?)


クリスタ「……」

ジャン「お、おお、悪いなクリスタ」

ジャン「それで、一体何の話だったんだ?」

クリスタ「……」

ジャン「……クリスタ?」

クリスタ「……ううん」

クリスタ「やっぱり何でもない」ニコッ

ジャン「?」



教官「こら!さっさとしろノロマ共!」

教官「訓練の時間だぞ!」


クリスタ「……ほら」

クリスタ「早く行こ?」

ジャン「……? お、おう」


おしまい

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