越前リョーマ「女子高生と麻雀?」 (84)

咲とテニプリのクロスです。時々比べられるので混ぜてみました。勢いだけで麻雀風能力バトルします。

二番煎じだったらすみません。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392441676

手塚「見えたぞ。あそこが女子麻雀日本選抜の練習会場だ」

越前「これ、本当にテニスに関係あるんすか?」

乾「中学生組に欠けている判断力の強化、ということだろう。」

忍足侑「とはいえ、なんでわざわざ世界戦を控えた女子高生に相手になってもらうんやろな? 」

柳「恐らく、何か別の意図があるのだろう… !? 貞治、伏せろ!」

???「…カン」

乾 「!?」パリーン

桃城「乾先輩の眼鏡が消し飛んだ!」

海堂「どうなってんだ!?会場からここまで、300mはあるぞ!」

手塚「どうやらただの女子高生と言うわけでは無さそうだな…油断せずに行こう」

中学生組「おう!」




手塚「この度は我々の練習に付き合っていただき、誠にありがとうございます」

赤阪「あら?引率の方?聞いた話では中学生だけで…」

手塚「代表の手塚です」



優希「あれで私たちより年下とかありえないじぇ」

和「この大事な時期に麻雀部でもない方々の試合を受けるなんて、何か考えがあってのことなのでしょうか?」

久「どうかしらね」

久 (あの人達のがこの部屋に入って来た時、咲や天江さんのような不気味なものを感じた…)

久「簡単に勝てるとは思わない方がいいかもね」

手塚「両陣営から2人ずつ出し、半荘2回を戦って2人の合計点数で競うそうだ。ウマやオカは考慮しないものとするらしい。トビが出た場合はその時点でチームの敗退とされる」

跡部「で、最初は誰がいくんだ。アーン?」

手塚「能力的に最も麻雀に向いた者に行ってもらおうと思っている。」

真田「なるほどな」


竜華「一回戦は千里山から出して欲しいねんて」

セーラ「ほな怜と竜華で出えや。エースと部長でちょうどええやろ。」

怜「セーラは出ないでええん?」

セーラ「俺はコンビ打ちは性に合わんわ。こういうのは二人の方が得意やろ」

怜(コンビ打ちが得意ってことは無いと思うけどな。)

竜華「ほな行こかー」

久「どうやら初戦は関西対決みたいね」

洋榎「あのもじゃもじゃした奴は違うとこの出っぽいけどな」



園城寺 清水谷 対 千歳 財前


乾「園城寺怜、千里山のレギュラーに突如現れた無名選手。リーチ一発率の高さやテンパイ速度から、一巡先を見る者と呼ばれている」

柳「清水谷竜華、千里山の部長を務める。平均獲得素点が非常に高い選手だ」

「試合開始です!」

千歳「財前、わかってるな」

財前「麻雀でもこの役割とは思いませんでしたわ」


怜(なんや、通しでも準備してんのか?)

怜(こないな奴らと打ってほんまに練習になるんかいな?)

千歳「ふう」

千歳「8順目に髪の長いお嬢ちゃんが満貫ツモたい」

怜竜「!?」

怜(なんやこいつ、頭おかしいんか。お嬢ちゃんって、うちらの方が年上やろ )

怜(麻雀専門でもないのに和了まで見えるわけないやろ。なあ竜華?)

竜華「」ガタガタガタガタ

怜(は?)


竜華「ツモ、2000、4000」

怜「どういうことや…」

千歳「才気煥発の極み」

竜華(怜ちゃんが見せてくれた未来と同じ通りになった… そしてあの人の予言した通りにも)

竜華(偶然なんか?それともあの人にも何かが見えてるん?)

怜(ってか何練習試合の1局目から怜ちゃん使ってくれてんねん!!手を抜くなとは言われてたけど本気すぎるやろ!パワー注ぐのも楽ちゃうねんぞ!!)

千歳「次は俺が3900であがりたい」

怜(また予告か?確かにさっきは上手くいってたけどな)

怜「ポン」

怜(他人のアガリ読むとの自分でアガるのは別物やで)

千歳「ふう」トン

怜(このタイミングで待ちを変えた!?)

竜華「」スッ

千歳「ロン 3900」

竜華「はい」

怜 「どないなってんねん…」


竜華(結局東場は全部あの人の予告通りに進められてしもた…)


竜華(こっちが予告より安い手で和了しようとしたらどうなるんやろ)

竜華(ここでわざとシャボに受けて…)スッ

千歳「それたい。1000点」

竜華(どこまで見えとるんや…)

怜(ウチが2巡先見るだけでもすごい負担がかかる様に、あの予言にも限界があるはずや)

千歳「ツモ、海底掬月」

怜「んなアホな…」

「前半戦終了ー!!」

休憩時間

怜「あの未来予知は、頭に全パワー集めてるんやな」

竜華「怜、それどういうことや?」

怜「ウチが一巡先見るのに使うような力を、全て頭に集めとる。ウチが竜華の膝に力貯めるような感じでな」

竜華「なるほどな。でも、それだけのことで終局まで見通せるもんなん?」

怜「今回に限りや…」

竜華「あ、そういうことなんやな。」

怜「ただ、それを突く手段がうちらにはあらへん。怜ちゃんもあと一回しか使えへんやろ。だいたい何で東1局から…」

竜華「それなんやけどな、怜」

竜華「1つ、試したいことがあるんや」

財前「先輩、そろそろ俺アガリに行っていいですか?」

忍足謙「何言うてんねん!千歳の才気の邪魔したらアカンやろ!あれ無しで勝てるわけないやろ!」

忍足謙「だいたい何であの人達テニスプレイヤーでも無いのに未来見えんねん!?あんなの反則やろ!」

千歳「まあまあ、反則みたいなんはお互い様たい。財前にはまた機を見て差し込んだるたい」

財前「まあ、そういうことでいいっすわ」



憧「千里山の二人があんなに苦戦するなんて…」

灼「ただ者じゃな…」

セーラ「なんや、あの二人が負ける思うてるんか?」

憧「!?」

セーラ「名門校のエースと部長をなめてもらっちゃ困るで」


「後半戦開始です!」

千歳(才気煥発の極みは無我の爆発的なオーラを頭に集めて未来予知する技)

千歳(本来シングルス※1対1でしか使えない技ばい。もちろん4人でやる麻雀で使うことなんて不可能たい)

千歳(それを可能にするために…)

怜(縛っとるんやろ、相方の行動を!)

竜華(彼に邪魔にならない様にしてもらうことで不確定要素を減らすことで可能にしてるんや!)

怜(しかしそれでは縛られてる方が和了することができへん)

竜華(そのまま進んで行けば彼がトんでしまうわ。どっかで差し込まなアカンわな)

怜竜(そして…)

千歳(その時、俺の予測は大きく効力が落ちる。その瞬間にトばしにこられたら… )

千歳(差し込むべき時の見極めが勝負の分かれ目たい!)


千歳(この局は… 差し込むどころか俺も和了れんばい)

竜華「」スッ

怜「ポン、ツモ!」

千歳(さて次の局は… また病弱そうな方があがるんか!?)

竜華「」スッ

怜「ポン」

竜華「」スッ

怜「ポン…ツモ!」

千歳(この2つの和了、髪の長い方がピンポイントで欲しい牌を鳴かせてるばい)

千歳(まるで相手の手牌を全て知っているような… しかし通しのような素振りもない)

千歳(一体どうやって… )

忍足謙「どういうことや!なんで財前どころか千歳も上がれへんねん!あれが千里山の部長の最高状態言うやつなんかか!?」

白石「いやいや、見たところあの部長さん絶頂には達してへんで」

忍足謙「じゃあどうして和了れへんねん!」

白石「素の雀力の差… なんかな?」


竜華 ( もちろんそういうこともあるんやろうけど、本質が見えてへんわ)

竜華(まあ、もともと二人にしか見えへんもんなんやけどな!)

竜華(怜ちゃん使っての通しなんやからな!)

怜(怜ちゃんをトランシーバーみたいに使って竜華に手牌の状態を伝える…)

怜(怜ちゃんのこんな使い方、よく思いついたな。いや、実はセーラのアイデアなんか?)

怜(未来見せるわけやないから、怜ちゃん パワーもそんなに使わんで済む)

怜(このままツモで削りきったるわ!)

千歳(そろそろ差し込みにいかんとマズイばい… この局、ここで決め損ねたら次はなか!)

財前 (了解っす)

千歳(この牌か…)

財前「ポン」

財前(これで満貫手のイーシャンテンや)

千歳(次にここを鳴かせばテンパイ。病弱そうな子に張ってる気配もない。)


千歳(これで安全圏ばい!)

白石「来たで… 謙也の言うてたヤツや」

忍足謙「まさか、あれがそうなんか!」

白石「んんーっ、絶頂!」

竜華 「ロン、12000 」

セーラ「竜華の最高状態や!」

竜華「オーラスや!」

竜華(ここで、使わせてもらうで。本来の怜ちゃんの力を!)

竜華(!?…最後まで見えへん。怜との通しで少しずつ消耗してたんか?)

怜「竜華…」

竜華(でも、途中まで見えれば充分や。後は実力で和了りきる!)

千歳 (さっきの直撃で点差を詰められた、ばってんここで安和了すれば逃げ切れるばい!)

千歳(テンパイ、しかしこの牌は安全とは言えんたい。仕方なか…)

竜華「す、捨て牌が消えた!?」

千歳「神隠しばい」

乾「捨て牌に強烈な縦回転を与えることで急浮上し視界から消してしまう 千歳の必殺技だ」

竜華「こんなの、ロンできへん!」

千歳「ドンドン行くとよ!この牌も通してもらうばい!」

怜「ロン」

千歳 財前「!?」

千歳「か、神隠しが見えると?」

怜「見えてたんや、一巡前からな」

「決着ー!!」

今回の投下終了です。

次は分身とか出せたらいいなと思います。

石田銀「惜しい試合でしたな」

白石「千歳、実際打ってみてどうやった?」

財前「狭いところに力を集中させるのが「お前には聞いとらんわ」

千歳「才気使っても勝てないとは思っとらんかったたい。そして…」

千歳「園城寺怜… いずれ無我にたどり着く男かもしれんたい」

忍足謙「お前無我のことしか考えてないんか!」



怜「こんなにしんどいとは思っとらんかったわ…」

竜華「ほんまに怜ちゃんにさまさまやわ」

セーラ「それ、来年に備えて後輩に注ぐこととかできへんの?」

竜華「そんなんできるわけ「ふともも次第や」

竜華「え!?」

舟Q「既にめぼしい一年生にいいふともも
を作るエクササイズをさせてますわ」

竜華「うちの立場は!?」

怜「いい太もも育てて、来年こそは白糸台に勝ってもらうで!」

セーラ「なんの部活やねん…」

手塚「どうやら個人技だけで勝てる相手ではないようだな。コンビ打ち、チームワークがものを言う勝負になりそうだ。」

菊丸「じゃあ俺らの出番だね、大石!」

大石「ああ!」


赤土「相手はテニスの技術を麻雀に応用してるようだね」

憧「そ、そんなことが可能なの!?」

灼「よくあることだと思…」

穏乃「別におかしなことはないよ」

憧「…そういえばそうね」

赤土「そういうことだ」



穏乃 灼 対 大石 菊丸


海堂「 相手のやつ、なんて服装してやがるんだ!」

不二「裸ジャージ… だね」

桃城「越前… お前ジャージ落とすの得意だったよな」

越前 「やらないっすよ」


灼「リーチ」

穏乃(出た!灼さんのボーリング打法!)

大石「…グリークチャーチか」

灼「!?」

大石(英二、この牌は切れるぞ)

菊丸(オッケー!)

菊丸「菊丸リーチ!」

穏乃(灼さんの多面張がかいくぐられた!?)

菊丸「そーれ!」

灼(飛んだ…)

菊丸「ツモ!2000 4000!」

堀尾「出た、菊丸先輩のアクロバティック!」

和「空中で3回転してのツモ… 普通はありえません!」

久「私も今度やってみようかしら」

まこ「やめときんさい」


跡部「これはひどいな。緊張感に飲まれたのか、アーン?」


しかし、事実は違っていた。

この少牌は黄金ペアが仕組んだ、逆転への布石…

大石(麻雀のルールの中でも少牌というのは不思議な取り決めになってる… 明らかなチョンボでありながらそこでゲームは終了しない)

大石(罰府も払わず和了り放棄だけという、奇妙な救済措置があるんだ)

大石(和了放棄ということで、英二へのマークはゼロになる… これは… ある意味で… 考え得る最高の状態…!)

菊丸(もともときれいな麻雀で… 女子高生を倒せるなんて思っちゃいない)

菊丸(手を倒した時に14牌に見えればそれでいいんだ!)

穏乃(この局は大石さんだけ警戒して入ればいい)

菊丸「ツモ!」

穏灼「!?」

穏乃(なんで?あの人は6牌、ツモッた牌を足しても7牌しか持ってなかったはずなのに…)

灼(いや… それより驚くべきは…)

菊丸菊丸「「チートイツドラ2!!」」

穏灼(菊丸さんが2人いる!?)

乾「まず菊丸がツモらずに牌を切ることで手牌を7枚にし、そしてその状態で菊丸印のステップで左右に高速移動する」

乾「その結果菊丸と同じ牌を持った分身が生まれ、7組の同じ牌、七対子が完成するということか…」

柳「この方法なら意外とテンパイしにくいチートイツを最速7巡ほどで和了ることができると言うわけか」


菊丸「またチートイツだにゃ?」

穏灼(止められない!)


「前半終了ー!!」

後半戦

灼(あのチートイツを止めない限り勝ちはない…)

大石(都合よくトイツ場になっている。この局ももらった!)

菊丸(またこの牌をツモって、分身させてもらうよ!…あれ?)

大石(どうした英二!?なんで分身しない?)

菊丸(今度こそ… またダメ!?)

大石(どういうことだ… )

乾「ツモがかぶっているんだ。」

全員「!?」

乾「通常のチートイツと違い、英二のチートイツは手牌に同じ牌があってはいけない。同じ牌を4枚使うことになってしまうからな。」

桃城「じゃあこのトイツ場は、相手が意図して作ってるっていうんですか!?」

乾「…おそらくな」


穏乃(山の深いところにトイツ場を作ることで、浅いところでもトイツができやすくして牌をかぶらせる… ぶっつけだけど思ってたよりうまくいった! )

菊丸(でもそんなの、時間稼ぎにしかならないよ!)

菊丸「来た!チートイツ!」

穏乃「すみません、菊丸さん。理牌してもらえませんか?」

菊丸「!?」

大石「何言ってるんですか!?同じ牌が2枚ずつ、これがチートイツであることは一目瞭然だ!」

菊丸「そ、そうだよ!ちゃんと14枚そろってるだろ!」

穏乃「そろってる2牌をくっつけてもらわないと私にはわかりにくいんです」

大石(くそ、英二の分身は横移動だから東東南南西西北北白白發發中中となるべきところが、東南西北白撥中東南西北白撥中となってしまう)

菊丸(これは一本とられたにゃ)

分身消える

灼「少牌…」

穏乃「この局のやり直しになりますね」

大石(くそ、完全にチートイツが封じられた。ここは俺がボーリングの経験を活かして…)

灼「レジェンドロン」

大石「グハっ!」

オーラス

大石(オーラスでこの点差、高い手を和了する必要がある…)

菊丸(ごめん大石、こっちは手ができそうにないよ)

大石(なら俺が…)

大石「カン、…リーチ!」


憧「攻めの菊丸と守りの大石が役割を入
れ換わった!?」

宥「穏乃ちゃん…」

玄 (田仁志って人、ちょっとおもちですのだ)

手塚「これが黄金ペアの攻撃型陣形、大石のテリトリー」

菊丸「これにはカン裏が乗るから三倍満だ!」

大石「ツモ、ろくせ」

穏乃「大石さん!」

大石「?」

穏乃「カン裏見た方がいいですよ」

大石「ああ、ルールだからな」

大石(まだ負けを認められないのか。哀れな奴だな)

大石・菊丸「!?」

穏乃「残念だけど…」



穏乃「大石さん…」




穏乃「そこはもうあなたのテリトリーじゃない」



「試合終了ー!!」

大石「そんな…」

第3試合 まこ 菫対 切原 柳生

菫「ロン」

切原「は?」

「うわー!!切原が血まみれだー!!」

柳生(これがシャープシュート… 私のレーザーより速いようですね)

まこ「わしとやった時より威力上がっとんじゃないか?」

菫「王者立海の2年エースと聞いて期待していたが、たいしたことはないようだな」

切原「柳生先輩… 今アイツ何て言ったんすか?」

柳生「たいしたことないな… このワカメ野郎と」





まこ「あ!?」

まこ「あんた涼しい顔してそんなこと思うとったんかい!!」

菫「いや、違う!私はそんなこといっていない!あの通訳の仕業だ!そもそも文脈的にありえないだろ!?」

まこ「言い訳は聞かんわ!」

「た、卓が鬼の形相になったー!!」

切原「オイ!お前らの相手は俺たちだぞ!」

まこ「うっさいわ!お前らも緑にそめちゃるわ!」

「悪魔だー!!」

まこ「ツモ、緑一色」

3人「うわああああああああ」

切原(なんだ、この感覚?)

柳生(まるで全身を海藻でからめとられるような…)

菫(苦しい… !? 止めろ!そこは止めるんだ!)

まこ「また緑一色じゃ」

3人「うわああああああああああ」

優希「誰かが染谷先輩を止めないと危険だじぇ」

和「そんなオカルトありえません」


久「まこ、知ってる?」

久「赤いきつねと緑のたぬきは同じメーカーの食品なのよ」


まこ「そうかいのう…」

「正気に戻ったー!!」

菫(束縛感から解放された… あれは幻覚だったのか?)

まこ「じゃ、仕切り直しといくかいのう」

切原「いや、もうアンタ以外とトんでるんですけど…」


真田「たるんどる! 王者立海があんな小娘どもに負けるとは!」

切原「すいませんっス…」

真田「次は俺が奴らの息の根を止めてやるわ!」

切原「真田副部長が直々に!? 」

柳「しかし真田が出るとなると、組む選手にも相応の実力が要求される… 誰と組む気だ?」

手塚「俺が行こう」

桃城「手塚部長が真田さんと組むんすか!?」

乾「こちら側の最強の二人といっても過言ではないな」

真田「出てこい宮永照!真の王者の打ち筋をみせてくれるわ!!」



投下終了です。
明日照の試合をやれたらいいなと思います。

すいません。 26レス目と27レス目の間に以下の文を入れるのを忘れてました。


乾「大石はテニス部でありながらボーリングに対して非常に造形が深い。大石にとって鷺森の待ちは透けて見えるようなものだろうが…」

灼「ツモ!3000、6000!」

穏乃(さすがです、灼さん!)

灼(待ちを言い当てられたのは焦ったけど、これならいつも通り打ってよさそう…)


大石(やはり普通に打つだけじゃツモ和了は防げないか…)

菊丸(大石、あれ使えそうだよ!)

大石(よし、頼むぞ英二!)


穏乃(あれ、山がずれてる?誰かが少牌でもしたのかな?)

穏乃(菊丸さんだ!あの人、牌を6つしかもってない!)


では、続き投下します

誠子「あの人達、宮永先輩を指名してきた!?」

菫「おい… 照」

照「指名いただいてありがとうございます!ご期待に添えるかどうかわかりませんが、一生懸命頑張ります!」

菫「営業スマイル… 誤解を生まないといいんだが…」

真田「フッ、俺たちなど敵ではないということか」

手塚「随分とナメられたものだな」

照(あれ… 私何か気に障るようなこと言ったかな?)

尭深(無自覚って怖い…)


照(挑戦を受けたのはいいけれど、なんかあの二人ただ者じゃない気がする…)

照(不本意だけど、あの子と組むのがいいのかな…)

照(正直私はまだあの子を許す気にはなれないけど、あの子が私のために努力してくれたことは事実)

照(私からも、少しは歩みよるべきだよね)

照「咲、私と打ってもいいよ」



シーン


照「咲は?」

和「咲さんならトイレに行ったきり帰ってきませんよ」

爽「清澄の大将は便秘なのかな?」

洋榎「いや、逆に下痢かもしれへんで」

胡桃「うるさいそこ!」


照(戻ってくるまで時間かかりそうだし、他の人と組もう)

照「淡は?」

菫「お菓子買いに行ってるぞ」

照「辻垣内さんと荒川さんは?」

菫「12巻の表紙の撮影だそうだ」

照(どうしよう…)

衣「同士を決めかねておるのなら、衣が入っても構わぬか?」

照「天江さん… わかった、いっしょに打とう」

衣「やった!」

照 衣対手塚 真田

桃城「あれ?あの小柄な選手、今年のインハイに出てましたっけ?」

乾「龍門渕高校2年、天江衣。今年の大会は県予選で敗退している」

桃城「じゃあ手塚部長達の敵じゃないっすね」

乾「だといいんだがな…」


「なんだ…?天江以外の手がイーシャンテンから動かない…」


照(これは天江さんのイーシャンテン地獄… 私が東1局は和了らないことを見越してなのか、自力で破ってみろということなのか)

照(まあ様子見にはちょうどいい状況かな)

手塚(イーシャンテンから手が進まない… それなら)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「出た!手塚ゾーンだ!有効牌が手塚に吸い寄せられていく!」

衣(衣の支配を打ち破った!?)

手塚「リーチ」

手塚「ツモ」

衣(なるほど、少しはできるようだが…)

照「…」

ゴオッ

「出た!照魔鏡だ!」

「あれはなんでも見透かすぞ!」

真田「 知り難きこと陰の如く」

照「…!?」

「すげえ!一部の隙も無くし様々な行動パターンを匂わせることでチャンピオンの鏡を無効果した!」

真田「どうした宮永、顔が青いぞ」

「また出た!手塚ゾーンだ!」

衣(一向聴地獄をかいくぐることで海の底に近づく前に和了するか… その引力こそ驚嘆に価するが、それで衣を抑えた気ではなかろうな?)

衣「ポン!」

大石「鳴いての速攻だと!?」

海堂「あの野郎… 緩急をつけてきやがった」

衣(如何にして此の速度に追いすがるか、青学の?)

手塚(追い付けない速度なら和了させなければいい)

衣(…五萬じゃない!?衣の和了牌をかき消したのか?)

不二「手塚ファントム… 」

手塚「ツモだ、油断せずに行こう」

誠子「弘瀬先輩、今の局の宮永先輩の打ち方、なんかおかしくなかったですか?」

菫「ああ、わざと和了しないように牌を切っていってるように感じたな」

尭深「まだ様子見を続けてる?」

菫(照… 一体何を考えているんだ…)

照「…」

真田(ぐぬぬ… 宮永め、俺の質を見抜くまで和了しないつもりか?)

真田(この俺が数局でボロを出すと思われているのは屈辱だが、動きにくいのもまた事実)

真田(ならば…)

真田「ノーテン」

照「?」

真田(貴様を討ち取る手が入るまで、手を開かないでくれるわ!)

「うおー!手塚の勢いが止まらねー!」


誠子「宮永先輩、南場に入っても全然和了れてませんね」

菫「和了れてないのは黒い帽子の奴も同じだが、このままじゃツモで削られていくだけだ」

菫(照…何を考えてる)



衣(この感覚は次のツモで和了に思えるが…)

ゴゴゴゴゴ

「また出た!手塚ファントム!」

衣(これだ、この奇怪な技にかかると衣の欲する牌の気配が雲散霧消してしまう。また青学のラケット使いの和了か…)

照「」スッ

衣「ロン 5200」


誠子「宮永先輩が差し込んだ!?」

菫「相手に和了られるよりマシと見たのだろうが、この点数ではトビかねない」


南4局 親 宮永

真田(この配牌… 直撃を取れれば宮永をトバせるな)

真田「来い!インターハイチャンピオン!貴様の息の根を止めてやる!」

真田「動くこと雷霆の如く!」

切原「真田副部長が動いた!?」

真田「リーチだ」

照衣「!?」

柳「雷… 光の速さで聴牌し直角に曲げたリーチ宣言牌で相手を恐怖のどん底に叩き落とす真田の究極奥義だ…」

照「」スッ

誠子「先輩、帽子の人の和了牌を掴みましたよ」

菫「切らなければ問題ないだろう」

真田「侵略すること火のごとく!」

切原「チャンピオンの手を目掛けてテニスボールを打ち込んだ!?」

真田(これでその牌を落とせば貴様は終わりだ… 絶望とともに散るがいい!)

ドーン モクモクモクモク

真田「これで決着だな…フハハハハハハ」

照「何を言ってるの?」

真田「む、無傷だと!?」

照魔鏡「ゴゴゴゴゴゴゴゴ」

菫「そうか!今の今まで様子見をしていたのは照魔鏡で奴の打球を受け止めるためだったんだ!」

真田「ぐぬぬ…」

照「ロン、1500」

「うおーっ!ここに来てチャンピオンが和了った!これでわからなくなってき
たぞー!」

藤田プロ「ここから宮永の連続和了が始まると思いたいところだが…」

手塚「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

藤田プロ「奴の支配をかいくぐらない限り流れは変わらない。どうするつもりだ?」


衣(因果応報、 衣が他者の支配に苦しめられる日がこようとは… あの卓の3人ならどう打つのだろうな?)

衣(衣も…此処で諦めるわけにはいかぬ!)


池田「!? 天江の目の色が変わったし!」


衣(奴の支配は衣の感覚を上回っている… ならば!)

衣「カン!」

手塚「!?」

衣(衣の感覚さえ届かぬ彼方へと手を伸ばす!)

桃城「どういうことっすか!?乾先輩!」

乾「手塚ファントムは相手の和了牌をかき消す技、しかし如何に手塚といえど麻雀牌を物理的に消すわけにはいかない。つまり…」

不二「王牌か…」

乾「そう、王牌に相手の和了牌をねじ込んで和了を防いでいたんだ」

乾「ファントム発動前に和了牌をペアに抱えさせたり、多面張や手変わりで王牌を飽和させるという手もあるがもっとも直接的な攻略法はカンによる嶺上牌狙いだろう 」

乾「なまじ和了牌を集めてるせいで嶺上開花をさせてしまうことさえありえるからな。しかし、今回は…」

衣(この牌は衣の和了牌でない、然すれば
…)

衣(宮永、先程の借りは返すぞ)スッ

照「ロン、3900」


加治木「あの天江が差し込みか…」

藤田プロ「あの試合から学んだか、かわいいなあ」

衣「もう充分だろう、白糸台の」

照「うん、足りてると思う」

ギュルギュルギュル

菫「照の腕が回りだしたか…」

誠子「これでいけそうですね」

桃城「あれ、手塚部長のツモ、なんか悪くなってません?」

照「」ギュルギュルギュル

手塚(これは…)

乾「回転か! 手塚ゾーンも手塚ファントムも回転のエネルギーを利用したもの、その回転を宮永照の腕の回転が乱しているんだ!」

手塚(くっ…)

照「ツモ、3400オール」

照「ロン、4400オール」

手塚(これが連続和了か…)

真田(しかしそろそろ手が重くなって来たようだな…)

真田「ポン!」

柳「真田、その鳴きはいけない!」

藤田プロ「コースイン」

衣「ツモ、海底掬月」

前半戦終了ー!

今回の投下終了です

長く開けてしまったわりに進まなくてすいません…

桃城「どういうことっすか!?乾先輩!」

乾「手塚ファントムは相手の和了牌をかき消す技、しかし如何に手塚といえど麻雀牌を物理的に消すわけにはいかない。つまり…」

おつ!
投稿ミスった…いくら手塚でも物理的にでワロタ

菫「照の腕が回りだしたか…」
誠子「これでいけそうですね」

これが普通に見える位テニヌ勢がヒドイ

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